JP2016149881A - 直流−直流変換器の制御装置および制御方法 - Google Patents

直流−直流変換器の制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流によるリアクトルの過熱を防止し、且つ装置内部の半導体素子の発生損失を最小にすることができる直流−直流変換器の制御装置を提供する。【解決手段】降圧チョッパ部のリアクトル、昇圧チョッパ部のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値Vcref*の範囲を算出し、入力電圧Vi、出力電圧Voおよび出力電流Ioを入力とし、複数の中間電圧における、降圧チョッパ部のスイッチング素子、昇圧チョッパ部のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、ダイオードの導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得し、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値Vcref*として生成する中間電圧指令生成部101を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、直流電源装置などに用いられる直流−直流変換器の制御装置、制御方法に関する。
半導体電力変換装置による直流−直流変換器として、例えば図6に示す降圧チョッパ回路や図7に示す昇圧チョッパ回路が知られている。図6の降圧チョッパ回路は、入力電圧Vinが印加される正極入力端子Pinと負極入力端子Ninの間に接続された入力コンデンサ1と、入力コンデンサ1に並列に接続されたスイッチング素子2および図示極性の還流ダイオード3の直列回路と、還流ダイオード3に並列に接続されたリアクトル4および出力コンデンサ5の直列回路とを備え、出力コンデンサ5の一端を正極出力端子Poutに、他端を負極出力端子Noutに各々接続している。
図7の昇圧チョッパ回路は、入力電圧Vinが印加される正極入力端子Pinと負極入力端子Ninの間に接続された入力コンデンサ6と、入力コンデンサ6に並列に接続されたリアクトル7およびスイッチング素子8の直列回路と、スイッチング素子8に並列に接続された図示極性の還流ダイオード9および出力コンデンサ10の直列回路とを備え、出力コンデンサ10の一端を正極出力端子Poutに、他端を負極出力端子Noutに各々接続している。
図6、図7において、入力電圧をVin、出力電圧をVoutとすると、図6の降圧チョッパではVout≦Vin、図7の昇圧チョッパではVout≧Vinという関係になり、出力電圧Voutの範囲が限定される。
また、出力電圧Voutの範囲を広くするため図8の回路構成とすることが考えられる。図8において、正、負極入力端子Pin−Nin間に接続された入力コンデンサ6には、スイッチング素子8およびリアクトル11の直列回路が並列に接続され、スイッチング素子8およびリアクトル11の共通接続点は、還流ダイオード12のカソード、アノードおよび出力コンデンサ10を介して、リアクトル11および入力コンデンサ6の共通接続点に接続され、還流ダイオード12および出力コンデンサ10の共通接続点は正極出力端子Poutに接続され、出力コンデンサ10およびリアクトル11の共通接続点は負極出力端子Noutに接続されている。
図8の回路構成をとると自由な出力電圧の範囲が広くなるが、入力電圧Vinと出力電圧Voutで電圧が逆極性となり、出力電圧Voutの負極電位が入力電圧Vinの負極電位よりも低い電圧となり、取扱い時に注意が必要である。
上記の問題を解決するため、降圧チョッパと昇圧チョッパを縦続接続した回路がある。例えば特許文献1では、図9のように、入力電圧Vinを昇圧後、降圧する接続が従来の技術として記載されている。
図9では、前記図7の昇圧チョッパ回路の出力コンデンサ10に代えて中間コンデンサ13を接続し、その中間コンデンサ13の両端間に、図6の降圧チョッパ回路から入力コンデンサ1を除去した回路を接続して構成されている。
また、特許文献2では図10のように、降圧チョッパのリアクトルと昇圧チョッパのリアクトルを共通にした回路が記載されている。図10では、図6の降圧チョッパ回路からリアクトル4および出力コンデンサ5を除去した回路のスイッチング素子2および還流ダイオード3の共通接続点と、図7の昇圧チョッパ回路から入力コンデンサ6およびリアクトル7を除去した回路の還流ダイオード9およびスイッチング素子8の共通接続点とをリアクトル14を介して接続し、還流ダイオード3および入力コンデンサ1の共通接続点と、スイッチング素子8および出力コンデンサ10の共通接続点を共通に接続している。
さらに図1のように、入力電圧Vinを降圧チョッパにより降圧し、中間コンデンサにより平滑後、昇圧する回路構成も考えられる。図1の回路では、図6の降圧チョッパ回路の出力コンデンサ5に代えて中間コンデンサ13を接続した回路を降圧チョッパ部とし、中間コンデンサ13の両端間に、図7の昇圧チョッパ回路の入力コンデンサ6を除去した回路を昇圧チョッパ部として接続したものである。
しかしながら図9の回路では中間電圧VI(中間コンデンサ13の電圧)が出力電圧Voutよりも高い電圧となり、中間電圧VIが印加される各部に高耐圧の部品を使用する必要がある。また図10の回路では、降圧チョッパと昇圧チョッパの中間部にコンデンサがないため、図1の回路構成よりも出力電圧リップルが大きくなる。
以上により、図1の回路構成の利点が、図9、図10の構成に比べると多い。
ここで、図1の回路構成における出力電圧Voutの制御方法の一例を、図2の主回路構成図および図11の制御回路図とともに説明する。図2は、図1の回路と、正、負極入力端子Pin,Ninに接続された電源20と、正、負極出力端子Pout,Noutに接続された負荷21とを備えた直流−直流変換器の主回路構成を示している。
尚図2では、図1のスイッチング素子2,8をスイッチング素子S1,S2に、還流ダイオード3,9を還流ダイオードD1,D2に、入力電圧Vinを入力電圧Viに、出力電圧Voutを出力電圧Voに、V2をVcに各々表記を変更しており、以下では、降圧チョッパ部22側のリアクトル4を第1リアクトル4、昇圧チョッパ部23側のリアクトル7を第2リアクトル7と称する。
図11の制御回路30は、降圧チョッパ電圧制御部32、昇圧チョッパ電圧制御部33、降圧チョッパパルス幅変調部34、昇圧チョッパパルス幅変調部35を備えている。
上記構成において、中間電圧Vcの指令値をVcref *をとすると、降圧チョッパ、昇圧チョッパの特性からVcref *≦Vi、Vcref *≦Voという関係を満たす必要がある。そのため、Vcref *を入力電圧Viと出力電圧Voよりも十分小さい一定の値とすれば制御することが可能である。
すなわち、降圧チョッパ電圧制御部32において、中間電圧指令値Vcref *と中間電圧検出値Vcの偏差を用いて電圧制御を行うことにより、出力電圧検出値Voが出力電圧指令値Voref *となるように制御する。
降圧チョッパパルス幅変調部34は、PWM三角波キャリア信号(図示省略)と降圧チョッパ電圧制御部32の出力を比較してPWM波形を生成し、降圧チョッパ部22のスイッチング素子S1に出力するゲート信号G1を作成する。同様に昇圧チョッパパルス幅変調部35は昇圧チョッパ部23のスイッチング素子S2に出力するゲート信号G2を作成する。
特許第3294343号公報 特開平5−130770号公報
図11の制御構成では、中間電圧指令値Vcref *が一定値である。そのため、入力電圧Viが低減した場合に第1リアクトル4を流れる第1リアクトル電流IL1が大きくなり、第1リアクトル4が過電流過熱する恐れがある。
また、降圧チョッパのみ、あるいは昇圧チョッパのみの回路構成よりも、スイッチング素子を多く使用するため、スイッチング素子での損失が大きくなるという課題がある。
また特許文献1では、チャージポンプ式の降圧部により損失の低減を図っている。しかし、特許文献1のチャージポンプ式では特許文献1の図1のコンデンサC6,C7の充放電時に過電流とならないよう、特許文献1の図1の抵抗R1により電流を制限しており、この抵抗による損失が存在する。そのため、装置全体での損失を低減させるためには、抵抗を用いない他の手段による損失低減が必要である。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、入力電圧変動時に過電流によるリアクトルの過熱を防止し、且つ装置内部の半導体素子の発生損失を最小にすることができる直流−直流変換器の制御装置、制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の直流−直流変換器の制御装置は、直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、を備えた直流−直流変換器において、
前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、
前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段を備え、
前記中間電圧指令生成部は、
前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出し、
前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流を入力とし、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得し、
前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として生成することを特徴としている。
また、請求項3に記載の直流−直流変換器の制御方法は、直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、
前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段とを備えた直流−直流変換器の制御方法であって、
前記中間電圧指令生成部が、前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出するステップと、
前記中間電圧指令生成部が、前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流を入力とし、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得するステップと、
前記中間電圧指令生成部が、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として生成するステップと、
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値によって中間電圧を制御しているので、入力電圧の変動時においても、第1および第2のリアクトルに流れる電流を許容値以下に抑制することができ、前記リアクトルの過電流による過熱を防止することができる。
さらに、前記許容値以下となる中間電圧指令値の範囲内で、直流−直流変換器内部の半導体素子の発生損失を最小に保つことができる。
また、請求項2に記載の直流−直流変換器の制御装置は、直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、を備えた直流−直流変換器において、
前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、
前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段を備え、
前記中間電圧指令生成部は、
前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出する第1の演算を実行し、
前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流がそれぞれ取り得る範囲内の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組を用意しておき、そのうちの一つの組について、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得する第2の演算と、
前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として決定する第3の演算と、を用意した全ての入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組について実行し、
前記各組の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値と各組毎に決定された中間電圧指令値とを紐つけてデータテーブルを作成して記憶部に保存しておき、入力電圧、出力電圧および出力電流の各検出値が入力されたときに、該検出値に最も近い値の組を前記データテーブルから探索し、探索された組に紐つけられている中間電圧指令値をそのときの中間電圧指令値として出力することを特徴としている。
また、請求項4に記載の直流−直流変換器の制御方法は、直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、
前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段とを備えた直流−直流変換器の制御方法であって、
前記中間電圧指令生成部が、前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出する第1の演算ステップと、
前記中間電圧指令生成部が、前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流がそれぞれ取り得る範囲内の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組を用意しておき、そのうちの一つの組について、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得する第2の演算ステップと、
前記中間電圧指令生成部が、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として決定する第3の演算ステップと、
前記中間電圧指令生成部が、前記第2の演算ステップおよび第3の演算ステップの各処理を、用意した全ての入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組について実行し、前記各組の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値と各組毎に決定された中間電圧指令値とを紐つけてデータテーブルを作成して記憶部に保存するステップと、
前記中間電圧指令生成部が、入力電圧、出力電圧および出力電流の各検出値が入力されたときに、該検出値に最も近い値の組を前記データテーブルから探索し、探索された組に紐つけられている中間電圧指令値をそのときの中間電圧指令値として出力するステップと、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、各組の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値と各組毎に決定された中間電圧指令値とを紐つけてデータテーブル化し記憶しておくので、直流−直流変換器の動作時に逐次演算を行う必要が無く、演算の手間を省くことができる。
(1)請求項1〜4に記載の発明によれば、第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値によって中間電圧を制御しているので、入力電圧の変動時においても、第1および第2のリアクトルに流れる電流を許容値以下に抑制することができ、前記リアクトルの過電流による過熱を防止することができる。
さらに、前記許容値以下となる中間電圧指令値の範囲内で、直流−直流変換器内部の半導体素子の発生損失を最小に保つことができる。
(2)請求項2、4に記載の発明によれば、直流−直流変換器の動作時に逐次演算を行う必要が無く、演算の手間を省くことができる。
本発明が適用される直流−直流変換器の要部回路図。 本発明が適用される直流−直流変換器の全体構成図。 本発明の一実施形態例を示すブロック図。 本発明が適用される直流−直流変換器における降圧チョッパ部22のスイッチング素子の、エミッタ−コレクタ間電圧と電流を表す特性図。 半導体素子の全損失Pallと中間電圧Vcとの関係を示す特性図。 従来の降圧チョッパ回路の一例を示す回路図。 従来の昇圧チョッパ回路の一例を示す回路図。 従来のチョッパ回路の他の例を示す回路図。 特許文献1に記載の直流−直流変換器の回路図。 特許文献2に記載の直流−直流変換器の回路図。 図1の直流−直流変換器の従来の制御回路を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。本実施形態例では、主回路として、降圧チョッパ部22と昇圧チョッパ部23を縦続接続した図2(図1)の回路を適用し、制御手段を図3のように構成した。
図2において、降圧チョッパ部22は、入力コンデンサ1、スイッチング素子S1、還流ダイオードD1、第1リアクトル4、中間コンデンサ13から構成される。ここで、スイッチング素子S1をオンすると、スイッチング素子S1→第1リアクトル4→中間コンデンサ13の経路で電流が流れ、中間コンデンサ13を充電する。次にスイッチング素子S1をオフすると第1リアクトル4の蓄積エネルギーとして流れていた第1リアクトル電流IL1が中間コンデンサ13→還流ダイオードD1→第1リアクトル4の経路で循環電流として流れ、第1リアクトル4の残留エネルギーを中間コンデンサ13に充電する。
昇圧チョッパ部23は、中間コンデンサ13、第2リアクトル7、スイッチング素子S2、還流ダイオードD2、出力コンデンサ10から構成される。ここで、スイッチング素子S2をオンすると、中間コンデンサ13の静電エネルギーは第2リアクトル7→スイッチング素子S2の経路を通って放電し、この時のエネルギーが第2リアクトル7に蓄積される。次にスイッチング素子S2をオフにすると第2リアクトル7には逆起電力による電圧が発生し、中間コンデンサ13の電圧と第2リアクトル7の逆起電力による電圧が加算されて還流ダイオードD2を介して出力コンデンサ10に充電され、出力端に電圧が印加される。
なお図2に示したスイッチング素子S1,S2の図記号はIGBTであるが、これはIGBTに限定されるものではなく、GTOやFETなどの自己消弧型スイッチング素子であれば良い。
図3の制御手段としての制御部100は、図2の中間コンデンサ13の電圧を検出した中間電圧検出値Vcが、中間電圧指令生成部101により生成された中間電圧指令値Vcref *となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値Vcおよび中間電圧指令値Vcref *の偏差に基づいて出力する信号(降圧チョッパAVR部102の出力信号)とキャリア信号の比較によって、前記スイッチング素子S1のゲート信号を作成して降圧チョッパ部22を制御し、図2の回路の出力電圧検出値Voが、出力電圧指令値Voref *となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値Voおよび出力電圧指令値Voref *の偏差に基づいて出力する信号(昇圧チョッパAVR部103の出力信号)とキャリア信号の比較によって、前記スイッチング素子S2のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部23を制御する機能を有する。
そして制御部100の中間電圧指令生成部101は、第1の実施形態例においては、前記第1および第2のリアクトル4、7に流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出し、図2の回路の入力電圧Vi、出力電圧Voおよび出力電流Ioを入力とし、複数の中間電圧における、スイッチング素子S1,S2の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、還流ダイオードD1,D2の各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得し、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値Vcref *として生成する。
また制御部100の中間電圧指令生成部101は、第2の実施形態例においては、前記第1および第2のリアクトル4、7に流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出する第1の演算を実行し、前記図2の回路の入力電圧Vi、出力電圧Voおよび出力電流Ioがそれぞれ取り得る範囲内の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組を用意しておき、そのうちの一つの組について、複数の中間電圧における、スイッチング素子S1,S2の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、還流ダイオードD1,D2の各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得する第2の演算と、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値Vcref *として決定する第3の演算と、を全ての入力電圧値Vi、出力電圧値Voおよび出力電流値Ioの組について実行し、前記各組の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値と各組毎に決定された中間電圧指令値とを紐つけてデータテーブルを作成して記憶部に保存しておき、入力電圧、出力電圧および出力電流の各検出値が入力されたときに、該検出値に最も近い値の組を前記データテーブルから探索し、探索された組に紐つけられている中間電圧指令値Vcref *をそのときの中間電圧指令値として出力する。

以下、具体的な実施例を説明する。
(1)制御部100は、中間電圧指令生成部101、降圧チョッパ電圧制御(AVR:Automatic Voltage Regurator)部102、昇圧チョッパ電圧制御部103、降圧チョッパパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)部104および昇圧チョッパパルス幅変調部105を備える。
(2)中間電圧指令生成部101において、装置損失が最小となる最適な中間電圧指令値Vcref *を決定し、その指令値どおり制御することにより、第1リアクトル4および第2リアクトル7の過電流による過熱を防止、かつ、直流−直流変換器(図2の回路)の半導体素子の損失を低減する動作を行う。
(3)定常状態のとき、第1リアクトル電流IL1および第2リアクトル電流IL2は、出力電圧Voと出力電流Io、中間電圧Vcを用いて
Figure 2016149881
と表される。ここでIL1は第1リアクトル4の許容電流値以下であり、IL2は第2リアクトル7の許容電流値以下であることが求められる。よって第1リアクトル4と第2リアクトル7の許容電流値のうち小さい方の許容電流値をILMAXとすると、中間電圧指令値Vcref *は、(1)式より、出力電圧Voを用いた以下の(2)式を満たす必要がある。
Figure 2016149881
また、降圧チョッパ、昇圧チョッパの特性から、
cref *≦Vi…(3)
cref *≦Vo…(4)
となる。中間電圧指令値Vcref *は(2)式〜(4)式を満たす必要がある。
(4)次に、スイッチング素子および還流ダイオードの損失について考える。
まず、降圧チョッパ部22側のスイッチング素子S1および還流ダイオードD1について、入力電圧Vi、中間電圧Vc、第1リアクトル電流IL1、スイッチング素子S1のオンデューティd1、PWM三角波キャリア周波数fcおよびスイッチング素子S1固有の定数であるオン抵抗Ron1、立ち上がり時間tr1、立ち下がり時間tf1、還流ダイオードD1固有の定数であるオン抵抗Rfwd1から、スイッチング素子S1の導通損失Pcon1、ターンオン損失Pon1、ターンオフ損失Poff1、還流ダイオードD1の導通損失Pfwd1を、中間電圧Vcの関数として求めることを考える。
(5)スイッチング素子S1の導通損失Pcon1は、第1リアクトル電流IL1、スイッチング素子S1のオンデューティd1、スイッチング素子S1のオン抵抗Ron1を用いて
con1=IL1 2×Ron1×d1…(5)
と表せる。
ここで、降圧チョッパ部22の定常状態の特性より、オンデューティd1と中間電圧Vc、入力電圧Viの間には
1=Vc/Vi…(6)
の関係が成り立つ。
よって、導通損失Pcon1は(5)式に(1)式と(6)式を代入して
Figure 2016149881
と表せる。
同様に還流ダイオードD1の導通損失Pfwd1
fwd1=IL1 2×Rfwd1×(1−d1)…(8)
と表せ、これに(1)式と(6)式を代入して
Figure 2016149881
と表せる。
(6)次にスイッチング素子S1のターンオン損失Pon1について考える。ターンオン時、エミッタ−コレクタ間電圧と導通電流は図4のような変化となり、立ち上がり時間tr1をかけて、電圧は減少し電流は増加する。1回のターンオンによる電力損失はtr1の間の電流と電圧の積の積分値である。1秒間にPWM三角波キャリア周波数fc回のターンオンが発生するため、ターンオン損失Pon1は以下のように表される。
Figure 2016149881
の項は、図4の期間tr1におけるスイッチング素子のターンオン損失に相当する。
同様にしてターンオフ損失Poff1
Figure 2016149881
と表せる。
(7)同様に昇圧チョッパ部23側のスイッチング素子S2および還流ダイオードD2について、中間電圧Vc、出力電圧Vo、第2リアクトル電流IL2、スイッチング素子S2のオンデューティd2、PWM三角波キャリア周波数fcおよびスイッチング素子S2固有の定数であるオン抵抗Ron2、立ち上がり時間tr2、立ち下がり時間tf2、還流ダイオードD2固有の定数であるオン抵抗Rfwd2から、スイッチング素子S2の導通損失Pcon2、ターンオン損失Pon2、ターンオフ損失Poff2、還流ダイオードD2の導通損失Pfwd2を、以下のように中間電圧Vcの関数として求めることができる。
尚、昇圧チョッパの定常状態の特性によりオンデューティd2と中間電圧Vc、出力電圧Voの間には、
2=Vc/Vo…(12)
の関係が成り立つ。
よって、導通損失Pcon2は前記(7)式と同様にして
Figure 2016149881
と表せる。
また、スイッチング素子S2のターンオン損失Pon2は、前記(10)式と同様にして
Figure 2016149881
と表せる。
また、スイッチング素子S2のターンオフ損失Poff2は、前記(11)式と同様にして
Figure 2016149881
と表せる。
また、還流ダイオードD2の導通損失Pfwd2は、前記(9)式と同様にして
Figure 2016149881
と表せる。
(8)ここで、直流−直流変換器の半導体素子の全損失をPallとすると
all=Pcon1+Pon1+Poff1+Pfwd1+Pcon2+Pon2+Poff2+Pfwd2…(17)
となり、測定値であるVi、Vo、Ioと、直流−直流変換器固有の値であるfc、Ron1、tr1、tf1、Rfwd1、Ron2、tr2、tf2、Rfwd2から中間電圧Vcの関数として計算により求めることができる。
(9)上記(4)項〜(8)項の式((5)式〜(16)式)を用いて、複数の中間電圧における半導体素子の全損失Pallを各々計算することにより、中間電圧Vcと全損失Pallの関係を図5のようにまとめることができ、この図5のデータを図示省略の記憶部に格納する。
(10)中間電圧指令生成部101は(2)式〜(4)式を満たす中間電圧指令値Vcref *の中で、上記図5により求められた全損失Pallが最も小さくなる中間電圧を選び、中間電圧指令値Vcref *を決定する。
(11)降圧チョッパ電圧制御部102は、中間電圧指令値Vcref *と中間電圧検出値Vcの偏差を用いて電圧制御を行うことにより、中間電圧検出値Vcが中間電圧指令値Vcref *となるように制御する。降圧チョッパパルス幅変調部104は、PWM三角波キャリア信号(図示省略)と降圧チョッパ電圧制御部102の出力を比較してPWM波形を生成し、スイッチング素子S1に出力するゲート信号G1を作成する。
(12)昇圧チョッパ電圧制御部103は、出力電圧指令値Voref *と出力電圧検出値Voの偏差を用いて電圧制御を行うことにより、出力電圧検出値Voが出力電圧指令値Voref *となるように制御する。昇圧チョッパパルス幅変調部105は、PWM三角波キャリア信号(図示省略)と昇圧チョッパ電圧制御部103の出力を比較してPWM波形を生成し、スイッチング素子S2に出力するゲート信号G2を作成する。
(13)以上より、第1リアクトル4および第2リアクトル7が過電流過熱することがないような中間電圧Vcに制御することができる。さらに、その範囲内で半導体素子の損失を最小にすることができる。
(14)本実施例2においても、制御部100は中間電圧指令生成部101、降圧チョッパ電圧制御部102、昇圧チョッパ電圧制御部103、降圧チョッパパルス幅変調部104および昇圧チョッパパルス幅変調部105を備える。
(15)実施例1の(3)項で述べたように、中間電圧指令値Vcref *は(2)式〜(4)式を満たす必要がある。
(16)実施例の(4)項〜(8)項の手順で、複数の中間電圧における半導体素子の全損失を各々計算することが可能であるが、これは中間電圧指令生成部101で逐次計算する必要はなく、あらかじめ計算しておくことが可能である。
(17)すなわち本実施例2では、入力電圧Vi、出力電圧Vo、出力電流Ioがそれぞれ取り得る範囲内でVi、Vo、Ioの値の組を用意し、そのVi、Vo、Ioにおける半導体素子の全損失Pallを中間電圧Vcの関数として求める。
(18)実施例1の(9)項と同様にして図5のような中間電圧Vcと全損失Pallの関係を求め、そのデータを記憶部などに格納する。
(19)前記(2)式〜(4)式を満たす中間電圧指令値Vcref *の中で前記図5より求められた全損失Pallが最も小さくなる中間電圧を選び、中間電圧指令値Vcref *を決定する。これが上記(17)項で用意した入力電圧Vi、出力電圧Vo、出力電流Ioの値の組における最適な中間電圧指令値Vcref *である。
(20)上記(17)項〜(19)項の処理を繰り返し行い、複数の入力電圧Vi、出力電圧Vo、出力電流Ioの値の組における最適な中間電圧指令値Vcref *を求めVi、Vo、IoおよびVcref *の組のテーブルを作成する。
(21)上記(20)項で作成したテーブルを中間電圧生成部101の記憶部にあらかじめ保存しておく。
(22)直流電源装置(図2)の動作時に、中間電圧指令生成部101は入力電圧Vi、出力電圧Vo、出力電流Ioの検出値に最も近い値の組を、前記テーブルに保存されたVi、Vo、Ioの組から探索し、そのテーブルの中間電圧指令値Vcref *をその瞬間の中間電圧指令値Vcref *とする。
この探索方法の一例を示す。下記表1の8つの組A〜Hがあるとする。
Figure 2016149881
また各検出値が、Vi=140V、Vo=160V、Io=13Aとする。
上記表1の組の中のViでは、100Vが最も近い。上記表1の組の中のVoでは、200Vが最も近い。上記表1の組の中のIoでは、10Aが最も近い。
したがって、組Cが最も近い値の組となる。
(23)降圧チョッパ電圧制御部102、昇圧チョッパ電圧制御部103、降圧チョッパパルス幅変調部104および昇圧チョッパパルス幅変調部105の動作は実施例1の(11)項、(12)項と同一である。
(24)以上より、第1リアクトル4および第2リアクトル7が過電流過熱することがないような中間電圧Vcに制御することができる。さらに、その範囲内で半導体素子の損失を最小にすることができる。
1…入力コンデンサ
2、S1、8、S2…スイッチング素子
3、D1、9、D2…還流ダイオード
4、7…リアクトル
10…出力コンデンサ
13…中間コンデンサ
20…電源
21…負荷
22…降圧チョッパ部
23…昇圧チョッパ部
100…制御部
101…中間電圧指令生成部
102…降圧チョッパ電圧制御部
103…昇圧チョッパ電圧制御部
104…降圧チョッパパルス幅変調部
105…昇圧チョッパパルス幅変調部

Claims (4)

  1. 直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
    前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、を備えた直流−直流変換器において、
    前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、
    前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段を備え、
    前記中間電圧指令生成部は、
    前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出し、
    前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流を入力とし、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得し、
    前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として生成することを特徴とする直流−直流変換器の制御装置。
  2. 直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
    前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、を備えた直流−直流変換器において、
    前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、
    前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段を備え、
    前記中間電圧指令生成部は、
    前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出する第1の演算を実行し、
    前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流がそれぞれ取り得る範囲内の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組を用意しておき、そのうちの一つの組について、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得する第2の演算と、
    前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として決定する第3の演算と、を用意した全ての入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組について実行し、
    前記各組の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値と各組毎に決定された中間電圧指令値とを紐つけてデータテーブルを作成して記憶部に保存しておき、入力電圧、出力電圧および出力電流の各検出値が入力されたときに、該検出値に最も近い値の組を前記データテーブルから探索し、探索された組に紐つけられている中間電圧指令値をそのときの中間電圧指令値として出力することを特徴とする直流−直流変換器の制御装置。
  3. 直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
    前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、
    前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段とを備えた直流−直流変換器の制御方法であって、
    前記中間電圧指令生成部が、前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出するステップと、
    前記中間電圧指令生成部が、前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流を入力とし、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得するステップと、
    前記中間電圧指令生成部が、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として生成するステップと、
    を備えたことを特徴とする直流−直流変換器の制御方法。
  4. 直流電源の正、負極端間に入力コンデンサを接続し、前記入力コンデンサの正極側端に第1のスイッチング素子の一端を接続し、第1のスイッチング素子の他端を第1のダイオードのカソード、アノードを介して入力コンデンサの負極側端に接続し、第1のダイオードのカソードとアノードの間に、第1のリアクトルおよび中間コンデンサを順次直列に接続して構成した降圧チョッパ部と、
    前記中間コンデンサおよび第1のリアクトルの共通接続点と中間コンデンサおよび第1のダイオードの共通接続点との間に、第2のリアクトルおよび第2のスイッチング素子を順次直列に接続し、第2のスイッチング素子および第2のリアクトルの共通接続点を、第2のダイオードのアノード、カソードおよび出力コンデンサを介して第2のスイッチング素子および中間コンデンサの共通接続点に接続し、前記出力コンデンサおよび第2のダイオードの共通接続点を正側出力端に接続し、出力コンデンサおよび第2のスイッチング素子の共通接続点を負側出力端に接続して構成した昇圧チョッパ部と、
    前記中間コンデンサの電圧を検出した中間電圧検出値が、中間電圧指令生成部により生成された中間電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記中間電圧検出値および中間電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第1のスイッチング素子のゲート信号を作成して降圧チョッパ部を制御し、前記正、負出力端間の出力電圧検出値が、出力電圧指令値となるように電圧制御する機能を有し、前記出力電圧検出値および出力電圧指令値の偏差に基づいて出力する信号とキャリア信号の比較によって、前記第2のスイッチング素子のゲート信号を作成して昇圧チョッパ部を制御する制御手段とを備えた直流−直流変換器の制御方法であって、
    前記中間電圧指令生成部が、前記第1および第2のリアクトルに流れる電流が許容値以下となる中間電圧指令値の範囲を算出する第1の演算ステップと、
    前記中間電圧指令生成部が、前記直流−直流変換器の入力電圧、出力電圧および出力電流がそれぞれ取り得る範囲内の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組を用意しておき、そのうちの一つの組について、複数の中間電圧における、直流−直流変換器の第1および第2のスイッチング素子の各々の導通損失、ターンオン損失、ターンオフ損失と、第1および第2のダイオードの各々の導通損失とを含む全損失を中間電圧の関数として算出し、これによって中間電圧と全損失の関係を取得する第2の演算ステップと、
    前記中間電圧指令生成部が、前記取得した中間電圧と全損失の関係に基づいて、前記算出された中間電圧指令値の範囲内で、前記全損失が最小となる中間電圧を中間電圧指令値として決定する第3の演算ステップと、
    前記中間電圧指令生成部が、前記第2の演算ステップおよび第3の演算ステップの各処理を、用意した全ての入力電圧値、出力電圧値および出力電流値の組について実行し、前記各組の入力電圧値、出力電圧値および出力電流値と各組毎に決定された中間電圧指令値とを紐つけてデータテーブルを作成して記憶部に保存するステップと、
    前記中間電圧指令生成部が、入力電圧、出力電圧および出力電流の各検出値が入力されたときに、該検出値に最も近い値の組を前記データテーブルから探索し、探索された組に紐つけられている中間電圧指令値をそのときの中間電圧指令値として出力するステップと、
    を備えたことを特徴とする直流−直流変換器の制御方法。
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