JP2016149073A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】入力画像から均一な分布で、かつ正しく特徴部を抽出する。
【解決手段】画像処理装置100は、入力画像における特徴部を抽出する抽出処理を行う抽出手段106と、入力画像に対する画像解析を行う解析手段103と、入力画像を複数の画像領域に分割する分割手段102とを有する。解析手段は、画像領域ごとに画像解析を行う。抽出手段は、画像領域ごとの画像解析の結果に応じて、該画像領域ごとに抽出処理における特徴部の抽出方法を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像から特徴部を抽出する画像処理技術に関する。
撮像装置において手振れ補正(防振)を行うために、映像の前フレーム画像にて抽出した特徴点が後フレーム画像のどこに移動したかを示す動きベクトルを検出し、該動きベクトルに応じて光学系や撮像素子をシフトしたり映像の切り出し範囲をシフトしたりする。後フレーム画像における特徴点の位置は、一般に、前フレーム画像にて抽出した特徴点を含むテンプレート画像を用いたテンプレートマッチングにより探索される。
ただし、前フレーム画像の全体から複数の特徴点を抽出すると、該複数の特徴点の分布が不均一になることが多い。不均一に分布する特徴点に対して得られる動きベクトルを手振れ補正の用途で使用する場合には、特徴点が集中した領域で得られる動きベクトルが支配的となる手振れ補正が行われ、映像全体に対して良好な手振れ補正を行うことが難しくなる。
特許文献1には、特徴点を均一に分布させるために入力画像を複数の画像領域(画像ブロック)に分割し、特徴の大きさを表す特徴値を画素ごとに計算し、各画像領域内で特徴値が最も大きい画素を特徴点として抽出する画像処理が開示されている。
特開2008−192060号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された画像処理においても、画像領域内で特徴点を抽出する際に画像領域内に低い特徴値しか現れないと、特徴点が抽出されなかったり、テンプレートマッチングに不適切な特徴点が抽出されたりするおそれがある。この結果、正しい動きベクトルの検出、さらには正しい手振れ補正ができないことがある。
なお、特許文献1にて開示された画像処理においては、特徴点が画像領域内で抽出されない場合は、その画像領域では動きベクトルの算出処理を行わない。しかし、これでは、動きベクトルの算出が不均一になってしまい、入力画像を複数の画像領域に分割した意味が薄れる。
本発明は、入力画像から均一な分布で、かつ正しく特徴点を抽出することができるようにした画像処理装置を提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、入力画像における特徴部を抽出する抽出処理を行う抽出手段と、入力画像に対する画像解析を行う解析手段と、入力画像を複数の画像領域に分割する分割手段とを有する。解析手段は、画像領域ごとに画像解析を行う。そして、抽出手段は、画像領域ごとの画像解析の結果に応じて、該画像領域ごとに抽出処理における特徴部の抽出方法を選択することを特徴とする。
なお、撮像を行う撮像手段と、該撮像手段を用いて生成された入力画像の特徴部を抽出し、該特徴部の動きベクトルを算出する上記画像処理装置と、該動きベクトルを用いて防振動作を行う防振手段とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての画像処理プログラムは、コンピュータに、画像処理を行わせるコンピュータプログラムである。該画像処理は、入力画像における特徴部を抽出する抽出処理と、入力画像に対する画像解析を行う解析処理と、入力画像を複数の画像領域に分割する処理とを含み、解析処理において画像領域ごとに画像解析を行い、抽出処理において、画像領域ごとの画像解析の結果に応じて、該画像領域ごとに特徴部の抽出方法を選択することを特徴とする画像処理プログラム。
本発明によれば、入力画像を複数の画像領域に分割した上で画像領域ごとに画像解析結果に応じた抽出方法を用いて特徴点を抽出するため、入力画像から、均一な分布で、かつ正しい特徴点を抽出することができる。
本発明の実施例1である画像処理装置の構成を示すブロック図。 実施例1における入力画像の分割例を示す図。 実施例1の画像処理装置における特徴点抽出部の構成を示すブロック図。 実施例1の画像処理装置におけるテンプレートマッチング部の構成を示すブロック図。 実施例1の画像処理装置が行う処理を示すフローチャート。 実施例1における画像解析を示すグラフ。 実施例1における特徴点抽出部が行う処理を示すフローチャート。 特徴評価式の違いによる固有値と特徴値との関係の等高線を示す図。 実施例1におけるテンプレートマッチング部が行う処理を示すフローチャート。 実施例1におけるテンプレートマッチングを説明する図。 本発明の実施例2である画像処理装置の構成を示すブロック図。 実施例2の画像処理装置が行う処理を示すフローチャート。 図1に示した画像解析部を分割した画像処理装置の構成を示すブロック図。 図13の画像処理装置が行う処理を示すフローチャート。 本発明の実施例3である撮像装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像処理装置の構成を示す。画像処理装置100は、画像入力部101と、グリッド分割部102と、画像解析部103と、バンドパスフィルタ部104と、メモリ105とを有する。また、画像処理装置100は、特徴点抽出部106と、テンプレートマッチング部107と、信頼度判定部108と、動きベクトル検出部109とを有する。
画像入力部101には、撮像により生成された映像信号のフレーム画像(入力画像)が入力される。本実施例の画像処理装置は、このフレーム画像における特徴部(以下、特徴点という)を抽出する。図2(a)にはフレーム画像の例を示している。201は主被写体であり、202は背景領域である。仮にこの状態でフレーム画像内の特徴点を抽出する処理を行うと、主被写体201の周辺に複数の特徴点が集中して抽出される。
グリッド分割部(分割手段)102は、フレーム画像を、図2(b)に示すように、グリッド(格子)203により複数の画像領域(以下、画像ブロックという)に分割する。画像ブロックごとに少なくとも1つの特徴点の抽出を行うことで、抽出される特徴点が主被写体201の周辺に集中することを防ぐことができる。
画像解析部(解析手段)103は、グリッド分割部102により分割された画像ブロックごとに、コントラスト、最大画素値および繰り返しパターンに関する画像解析処理を行う。具体的には、低コントラスト判定、画素値の最大値突出判定および繰り返しパターン判定を行う。これらの判定の内容については後述する。
バンドパスフィルタ部104は、各画像ブロックに対してバンドパスフィルタを適用することで画像ブロックの高周波成分と低周波成分をカットするバンドパスフィルタ処理を行う。バンドパスフィルタ部104は、画像解析部103での画像解析の結果に応じて、画像ブロックごとに、バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタの周波数特性を設定(選択)する。
メモリ105は、フレーム周期で順次入力されるフレーム画像のそれぞれにて分割された複数の画像ブロックを1フレーム分または複数フレーム分、一時的に記憶(保持)する。テンプレートマッチング部107においてメモリ105に保持された画像ブロックを使用する場合は、バンドパスフィルタ部104にて高周波および低周波成分がカットされた画像ブロック(以下、バンドパス画像ブロックともいう)がメモリ105に保持される。
特徴点抽出部(抽出手段)106は、画像解析部103による画像解析の結果とバンドパスフィルタ部104からのバンドパス画像ブロックとを用いて、バンドパス画像ブロックごとに少なくとも1つの特徴点を抽出する処理を行う。ここで、特徴点の抽出は、入力画像としての前フレーム画像から得られたバンドパス画像ブロック(以下、前フレーム画像ブロックという)に対して行われる。
テンプレートマッチング部(対応部検出手段)107は、テンプレートマッチング処理を行う。まず、テンプレートマッチング部107は、前フレーム画像ブロックから、特徴点抽出部106により抽出された特徴点ごとに所定の小サイズの部分画像を切り出してテンプレート画像(以下、単にテンプレートという)を作成する。そして、このテンプレートと後フレーム画像(後入力画像)が分割されてメモリ105に保持されたバンドパス画像ブロック(以下、後フレーム画像ブロックという)内の小サイズの画像領域である候補領域との相関値を、該候補領域を移動させながら順次算出する。相関値が最小値となる候補領域内に、特徴点に対応する対応点(対応部)が含まれる。
信頼度判定部(信頼度判定手段)108は、テンプレートマッチング部107によって算出された相関値を用いて、候補領域の低コントラスト判定、画素値(相関値)の最大値突出判定および繰り返しパターン判定を行う。候補領域が低コントラストである、候補領域における相関値の最大値が低い(低ピークである)又は候補領域の画像が繰り返しパターンであると判定された場合は、検出した対応点の信頼度は低いと判定する。
動きベクトル検出部(ベクトル検出手段)109は、前フレーム画像ブロックでの特徴点の位置と、後フレーム画像ブロックのうちテンプレートマッチング部107で算出された相関値が最小値となる(つまり最も類似度が高い)候補領域の位置とを取得する。そして、これら特徴点の位置と対応点の位置とを用いて動きベクトルを検出(算出)する。この際、動きベクトル検出部109は、信頼度判定部108から入力される信頼度の判定結果に応じて動きベクトルの検出を行うか否かを選択する。
図3には、特徴点の抽出処理を行う特徴点抽出部106の構成を示す。特徴点抽出部106は、特徴フィルタ部1061と、特徴評価部1062と、特徴点決定部1063とを有する。
特徴フィルタ部1061は、水平/垂直1次微分フィルタ、水平/垂直2次微分フィルタおよび平滑化フィルタ等の複数種類の特徴点抽出用フィルタ(以下、特徴フィルタともいう)を保持している。各特徴フィルタは、パラメータ値の調整(変更)が可能である。特徴フィルタ部1061は、画像解析部103からの画像解析の結果に応じて、バンドパス画像ブロック(前フレーム画像ブロック)ごとに、適用する特徴フィルタの種類とそのパラメータ値とを変更(選択)する。そして、選択した特徴フィルタおよびそのパラメータ値をそのバンドパス画像ブロックに適用してフィルタ処理を行う。
特徴評価部1062は、特徴フィルタ部1061でフィルタ処理された前フレーム画像ブロックごとに、2つのエッジの交点や曲線上での曲率の極大点等、周辺の微分値が複数方向に大きい画素(以下、候補点という)の特徴値を特徴評価式により算出する。特徴評価部1062は、特徴値を算出するための演算式である特徴評価式を複数種類用意しており、画像解析部103での画像解析の結果に応じて、前フレーム画像ブロックごとにどの特徴評価式を使用するかを選択する。
特徴点決定部1063は、特徴評価部1062によって画素ごとに算出された特徴値のうち最も大きい特徴値が算出された候補点(画素)を、前フレーム画像ブロックにおける特徴点と決定する。
図4には、テンプレートマッチング処理を行うテンプレートマッチング部107の構成を示す。テンプレートマッチング部107は、相関値算出部1071と、相関値判定部1072とを有する。
相関値算出部1071は、基準画像としての前フレーム画像ブロックに対して特徴点抽出部106により抽出された特徴点を中心画素とするテンプレートを作成する。そして、このテンプレートと参照画像としての後フレーム画像ブロック内の候補領域との相関値を算出する。
相関値判定部1072は、相関値算出部1071にて算出された相関値の最小を算出し、該最小相関値が得られた位置、つまりは前フレーム画像ブロック内の特徴点に対応する後フレーム画像ブロック内の対応点の情報を出力する。
図5のフローチャートには、以上のように構成された画像処理装置100における画像処理全体の流れを示している。この処理は、全体がコンピュータにより構成された画像処理装置100がコンピュータプログラムである画像処理プログラムに従って実行する。
本実施例では、前述したように前フレーム画像(ブロック)と後フレーム画像(ブロック)との間で動きベクトルを検出するが、これら前後フレーム画像は必ずしも時間的に隣接したフレーム画像でなくてもよい。このことは、後述する実施例2でも同じである。
ステップS501では、画像入力部101は、前フレーム画像および後フレーム画像を取り込む。
ステップS502では、グリッド分割部102は、前後フレーム画像をそれぞれ複数の画像ブロックに分割し、複数の前フレーム画像ブロックおよび複数の後フレーム画像ブロックをメモリ105に保持させる。
ステップS503では、画像解析部103は、メモリ105に保持された前フレーム画像ブロックごとに、画像解析として、前述した3つの判定、すなわち低コントラスト判定、画素値の最大値突出判定および繰り返しパターン判定を行う。画像解析部103は、画像ブロックの画素値として画素の輝度値を用い、該輝度値の最大値、最小値、平均値および極大値をそれぞれ求めて上記3つの判定に用いる。
図6には、画素値と上記3つの判定との関係を示す。図6(a)は、3つの判定が良好な結果となる場合を示している。低コントラスト判定では、画像ブロック内の画素の輝度値の最大値と最小値の差が所定の閾値よりも小さい場合に、その画像ブロックが低コントラストであると判定する。図6(b)は、低コントラスト判定により低コントラストであると判定される場合を示しており、図6(a)に比べて画素値の最大値と最小値との差が少ない。
画素値の最大値突出判定では、画像ブロック内の画素の輝度値の最大値(ピーク)がどれだけ際立っているかを判定する。具体的には、輝度値の最大値と平均値との差を輝度値の最大値と最小値との差で除して得られるピーク評価値が所定の閾値よりも小さい場合に、その画像ブロックは低ピークであると判定される。一方、ピーク評価値が閾値よりも大きい場合は、その画像ブロックは高ピークであると判定される。図6(c)は、画素値の最大値突出判定により低ピークであると判定される場合を示しており、図6(a)に比べてピーク評価値が小さい。
繰り返しパターン判定では、画像ブロック内の輝度値の最大値と極大値との差が所定の閾値よりも小さい場合に、該画像ブロック内の画像が繰り返しパターンであると判定する。図6(d)は繰り返しパターン判定で繰り返しパターンであると判定される場合を示しており、図6(a)に比べて画素値の最大値と極大値との差が小さい。
なお、本実施例では画素の輝度値を用いて画像解析を行う場合について説明したが、色成分を用いて画像解析を行ってもよい。また、低コントラスト判定、画素値の最大値突出判定および繰り返しパターン判定は、図6(a)〜(d)に示した状態を判別することができれば上述した以外の方法で行ってもよい。さらに、低コントラスト判定、画素値の最大値突出判定および繰り返しパターン判定は必ずしも全て行う必要はなく、少なくとも1つを行えばよい。
ステップS504では、バンドパスフィルタ部104は、ステップS502で分割された前フレーム画像ブロックごとおよび後フレーム画像ブロックごとにバンドパスフィルタ処理を行う。前述したように、バンドパスフィルタの周波数特性はステップS503にて行った画像解析の結果に応じて画像ブロックごとに変更する。
表1には、画像解析の結果とバンドパスフィルタの周波数特性との関係を示す。画像解析の結果、画像ブロックが低コントラストもしくは低ピークであると判定された場合(以下、ケース1という)は、バンドパスフィルタ部104は、バンドパスフィルタの通過帯域を高域側に設定する。これにより、画像ブロックが低コントラストや低ピークである場合でもエッジを強調することができる。ただし、この場合はノイズも強調されるので、低周波側の通過端を変更することで、ノイズの孤立点の輝度値と画像ブロック内の輝度値の最大値との差が一定値以上になるようにノイズ抑圧のためのパラメータ設定を行う。
画像解析の結果、画像ブロック内の画像が繰り返しパターン(以下、ケース2という)であると判定された場合は、バンドパスフィルタ部104は、バンドパスフィルタの通過帯域を低域側に設定する。これにより、画像ブロック内に存在する繰り返しパターンを不鮮明にし、1つの画像ブロック内で輝度値の最大値が複数出現する場合や、最大値と極大値との差がほとんどない場合の影響を抑えることができる。
ステップS505では、特徴点抽出部106は、ステップS504でバンドパスフィルタ処理された各前フレーム画像ブロックにおいて特徴点を抽出する。図7のフローチャートには、特徴点抽出部106にて行われる特徴点抽出処理の流れを示している。
ステップS701において、特徴フィルタ部1061は、ステップS504で生成されたバンドパス画像ブロックとしての前フレーム画像ブロックに対してフィルタ処理を行う。この際、特徴フィルタ部1061は、ステップS503での画像解析の結果に応じてフィルタ処理にて用いる特徴フィルタ(水平/垂直1次微分フィルタ、水平/垂直2次微分フィルタまたは平滑化フィルタ等)とそのパラメータ値を変更する。
表1には、画像解析の結果と特徴フィルタおよびパラメータ値の関係を示す。上述したケース1では、画像ブロック内の画素値の変化がなだらかであるので、特徴フィルタ部1061は、水平および垂直微分フィルタとしてそれぞれ2次微分フィルタを選択する。これにより、1次微分フィルタを用いる場合に比べてより鋭敏な出力を得ることができる。ただし、前述したようにケース1ではバンドパスフィルタの周波数特性を高域側に設定したことでノイズも強調されている。このため、高感度画像等のノイズが多い画像に対しては、そのバンドパスフィルタによるノイズ抑圧と併せて、平滑化フィルタによるさらなるノイズ低減を行ってもよい。また、本実施例では、2次微分フィルタとしてガウシアンフィルタを用いる。ガウシアンフィルタのフィルタ係数G(x,y)は以下の式(1)で表される。
式(1)におけるσの値が小さいほど2次微分フィルタによる平滑化の効果が小さくなり、σの値が大きいほど効果が大きくなる。特徴フィルタ部1061は、画像解析の結果に応じて、パラメータ値として式(1)のフィルタ係数G(x,y)(つまりはσ)を調整する。
また、上述したケース2では、特徴フィルタ部1061は、水平および垂直微分フィルタとしてそれぞれ1次微分フィルタを選択する。これにより、2次微分フィルタを用いる場合に比べてより不鮮明な出力を得て、繰り返しパターンの影響を抑える。さらにこのケース2では、特徴フィルタ部1061は、式(1)で示したフィルタ係数を有するガウシアンフィルタを平滑化フィルタとして選択し、1次微分フィルタを適用した後の前フレーム画像ブロックに該平滑化フィルタを適用する。そして、画像解析の結果に応じて、平滑化フィルタのパラメータ値として式(1)のフィルタ係数を調整する。
なお、本実施例では平滑化フィルタとしてガウシアンフィルタを用いたが、移動平均フィルタ等の他の平滑化フィルタを用いてもよい。
また、本実施例では、ステップS504でのバンドパスフィルタ処理で用いるバンドパスフィルタの周波数特性とステップS505での特徴点抽出処理で用いる特徴フィルタおよびパラメータ値とを、ステップS503での共通の画像解析結果に応じて選択する。しかし、図13および図14にそれぞれ示すように、特徴点抽出処理のための画像解析部1031と画像解析を行うステップ(S5031)とを、バンドパスフィルタ処理のための画像解析部103および画像解析を行うステップ(S503)とは別に設けてもよい。つまり、ステップS504で生成されたバンドパス画像ブロックに対する画像解析を行い、その結果に応じて特徴フィルタおよびパラメータ値を選択してもよい。
ステップS702では、特徴評価部1062は、ステップS701でフィルタ処理がなされた前フレーム画像ブロックにおける前述した候補点(画素)に対して特徴評価式を用いて特徴値を算出する。特徴評価部1062は、前述したように複数種類の特徴評価式からステップS503での画像解析の結果に応じて使用する特徴評価式を選択する。
本実施例では、特徴評価部1062は、Harris corner検出器の特徴評価式とShi and Tomasiの特徴評価式とを用意している。
特徴評価部1062は、ステップS701で水平および垂直微分フィルタを適用した結果としての画素値から、以下の式(2)で表される自己相関行列Hを作成する。
式(2)において、Ixは水平微分フィルタを適用した結果としての画素値を、Iyは垂直微分フィルタを適用した結果としての画素値をそれぞれ表している。*はガウシアンフィルタGのコンボリューションを表す。
Harris検出器の特徴評価式を以下の式(3)に示す。
式(3)において、αは定数であり、実験的には0.04〜0.15の値が良いとされている。detは自己相関行列Hの行列式を表し、trは自己相関行列Hの主対角成分の和を表す。
また、Shi and Tomasiの特徴評価式を以下の式(4)に示す。
式(4)では、式(2)の自己相関行列Hの固有値λ1,λ2のうち小さい方の固有値を特徴値とする。
表1には、画像解析の結果と選択する特徴評価式との関係を示す。また、図8には、式(3)と式(4)の固有値と特徴値との関係の等高線で示す。図8のcornerと表示されている部分が候補点である。同図に示すように、式(3)は式(4)に比べてcornerと表示されている領域が少ないので、式(3)を用いることで、より厳しく特徴値の算出、つまりは特徴点の判定が行われる。
上述したケース1では、画像ブロック内の画素値の変化がなだらかであるので、特徴点の判定が緩い式(4)(Shi and Tomasi)を選択する。一方、ケース2では、特徴点の判定をより厳しく行う式(3)(Harris corner)を選択する。
なお、本実施例では、特徴値の算出にHarris corner検出器およびShi and Tomasiの特徴評価式を用いたが、調和平均等の他の特徴評価式を用いてもよい。
ステップS703では、特徴点決定部1063は、ステップS702にて前フレーム画像ブロック内の候補点ごとに算出された特徴値のうち最大値が算出された候補点(画素)を特徴点として決定する。
図5に戻り、ステップS506では、テンプレートマッチング部107は、ステップS505にて前フレーム画像ブロックから抽出された特徴点を中心とするテンプレートを作成する。そして、前述したように該テンプレートと後フレーム画像ブロック内での候補領域との相関値を、該候補領域を移動させながら順次算出する。
図9のフローチャートには、テンプレートマッチング部107が行うテンプレートマッチング処理の流れを示している。
ステップS901では、相関値算出部1071は、テンプレートと後フレーム画像ブロックの候補領域との相関値を算出する。図10にテンプレートマッチングの概要を示す。
図10(a)はそれぞれ基準画像としての4つの前フレーム画像ブロックを、図10(b)はそれぞれ参照画像としての4つの後フレーム画像ブロックを示している。図10(a)中の1001(黒丸)は特徴点を示し、1002(枠)はテンプレートを示す。また、図10(a),(b)において、1003は前後フレーム画像をそれぞれ4つの画像ブロックに分割するグリッドである。さらに、図10(b)において、1004(実線枠)は参照画像内で対応点1007を探索するサーチ範囲を示し、1005(点線枠)は相関値が算出される候補領域を示す。
図10(a)に示すように、まず相関値算出部1071は、基準画像における特徴点を中心とした小サイズの部分画像を切り出してテンプレート1002を作成する。次に、相関値算出部1071は、テンプレートブロック1002と図10(b)に示した参照画像におけるサーチ領域1004内において候補領域1005を移動させながら、テンプレートと各位置の候補領域1005との相関値を算出する。なお、参照画像の全域に対して候補領域を移動させて相関値を算出するのでは演算量が膨大なものとなるため、本実施例では、参照画像内の一部に相関値を算出するサーチ範囲1004を設定する。サーチ範囲1004の位置や大きさに制限はないが、サーチ範囲1004内に基準画像内の特徴点に対応する対応点が含まれている必要がある。
本実施例では、相関値として、差分絶対値和(Sum of Absolute Difference:以下、SADと略す)を用いる場合について説明する。SADの計算式を式(5)に示す。
式(5)において、f(i,j)はテンプレート1002内の座標(i,j)における輝度値を表す。また、g(i,j)はサーチ範囲1004内において相関値が算出される候補領域1005内の座標(i,j)における輝度値を表す。
SADでは、これら輝度値f(i,j)およびg(i,j)について差の絶対値を計算し、その総和を求めることで、相関値S_SADを得る。相関値S_SADの値が小さいほど、テンプレート1002と候補領域1005との輝度値の差が小さい、つまりはテンプレート1002と候補領域1005内のテクスチャが類似していることを表す。
本実施例では、相関値としてSADを用いる場合について説明したが、差分二乗和(SSD)や正規化相互相関(NCC)等の他の相関値を用いてもよい。
ステップS902では、相関値判定部1072は、ステップS901で算出された相関値が最小値となる候補領域1005の位置、つまりは後フレーム画像ブロックにおける対応点の位置の情報を出力する。
再び図5に戻り、ステップS507では、信頼度判定部108は、画素値としてステップS506にて算出された相関値を用い、該相関値の最大値、最小値、平均値および極小値を求める。そして、これら相関値の最大値、最小値、平均値および極小値を用いて、対応点の信頼度に関する判定として、低コントラスト判定、画素値の最大値突出判定および繰り返しパターン判定を行う。
対応点検出に対する信頼度判定としてのこれら3つの判定の内容は、図6(a)〜(d)を用いて説明した画像解析での3つの判定と基本的には同じである。ただし、相関値が小さいほどテンプレートと候補領域との類似度が高いため、図6(a)〜(d)の画素値の最大値は相関値では最小値を表し、画素値の最小値は相関値では最大値を表す。また、画素値の極大値は相関値では極小値を表す。
図6(a)は上記3つの判定が良好な結果、つまりは検出された対応点の信頼度は高いとの結果が得られる場合を示している。図6(b)は、相関値の最大値と最小値との差が所定の閾値よりも小さい場合、すなわち候補領域内は低コントラストであると判定される場合を示している。図6(c)は、相関値の最小値と平均値の差を相関値の最大値と最小値の差で除して得られる評価値が所定の閾値よりも小さい場合、すなわち候補領域は低ピークであると判定される場合を示している。なお、上記評価値が閾値よりも大きい場合は、候補領域は高ピークであると判定される。図6(d)は、候補領域内の相関値の最小値と極小値との差が所定の閾値よりも小さい場合、すなわち候補領域の画像は繰り返しパターンであると判定される場合を示している。このように、候補領域が低コントラストであるとの判定、候補領域は低ピークであるとの判定および候補領域の画像が繰り返しパターンであるとの判定は、検出された対応点の信頼度、さらに言えば、特徴点と対応点の信頼度が低いとの判定と同義である。
図5において、ステップS508では、動きベクトル検出部109は、ステップS507での信頼度の判定結果が信頼度が低いとの判定結果である場合に、信頼度判定の対象であった特徴点と対応点を用いて動きベクトルを検出する。すなわち、特徴点の位置を始点とし、対応点の位置を終点としたベクトルを検出する。ステップS507での信頼度判定結果が低コントラスト、低ピークまたは繰り返しパターンとの判定がなされた場合は、動きベクトル検出部109は、信頼度判定の対象であった特徴点および対応点を用いた動きベクトルの検出は行わない。
本実施例によれば、入力画像(前フレーム画像)を複数の画像ブロックに分割した上で画像ブロックごとに画像解析結果に応じた抽出方法を用いて特徴点を抽出するため、入力画像から、均一な分布で、かつ正しく特徴点を抽出することができる。しかも、基準画像(前フレーム画像)内の特徴点に対応する参照画像(後フレーム画像)内の対応点を求めたときに、特徴点と対応点の信頼度が低い場合には動きベクトルの検出は行わないようにしたので、検出される動きベクトルの信頼性を高めることができる。
図11には、本発明の実施例2である画像処理装置1100の構成を示す。本実施例において、実施例1(図1)と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
本実施例の画像処理装置1100は、図1に示した画像解析部103に代えて、画像解析部1101を有する。また、本実施例の画像処理装置1100では、実施例1において図3に示すように特徴抽出部106内に含まれていた特徴評価部1102が、画像解析部1101とテンプレートマッチング部107との間に配置されている。
実施例1の画像処理装置100では、画像解析部103をバンドパスフィルタ部104と特徴抽出部106の前に配置した。これにより、画像解析において画素値として輝度値を用い、また画像解析の結果をバンドパスフィルタの周波数特性、特徴フィルタとそのパラメータ値および特徴評価式の選択に用いた。これに対して、本実施例の画像処理装置1100では、画像解析部1101をバンドパスフィルタ部104と特徴抽出部106の後に配置している。これにより、特徴抽出部106によって得られた特徴値を用いて画像解析を行う。画像解析の結果、低コントラスト、低ピークまたは繰り返しパターンの判定がなされた場合は、バンドパスフィルタ部104と特徴評価部1102は、バンドパスフィルタの周波数特性、特徴フィルタとそのパラメータ値および特徴評価式を選択し直す(変更する)。そして、再度、バンドパスフィルタ処理および特徴点抽出処理を行う。
図12のフローチャートには、本実施例の画像処理装置1100における画像処理全体の流れを示している。この処理は、全体がコンピュータにより構成された画像処理装置1100がコンピュータプログラムである画像処理プログラムに従って実行する。なお、図12中のステップのうち図5に示したステップと共通するものについては、図5と同ステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS501およびステップS502を経た後のステップS1201では、バンドパスフィルタ部104は、ステップS502で分割された前フレーム画像ブロックごとおよび後フレーム画像ブロックごとにバンドパスフィルタ処理を行う。1回目の本ステップでは、まだ画像解析が行われていないので、バンドパスフィルタ部104はバンドパスフィルタの周波数特性をデフォルトの周波数特性に設定する。本実施例では、デフォルトの周波数特性として、中域を通過帯域とするように設定する。
2回目以降の本ステップでは、バンドパスフィルタ部104は、バンドパスフィルタの周波数特性を、後述するステップS1203にて行われる画像解析の結果に応じて前フレーム画像ブロックごとおよび後フレーム画像ブロックごとに選択する。画像解析の結果とバンドパスフィルタの周波数特性との関係は実施例1と同じである。
ステップS1202では、特徴点抽出部106は、ステップS1201でバンドパスフィルタ処理された各前フレーム画像ブロックに対して特徴フィルタによるフィルタ処理を行い、さらに特徴点の候補点に対して特徴評価式を用いて特徴値を算出する。1回目の本ステップでも、まだ画像解析が行われていないので、特徴点抽出部106はデフォルトの特徴フィルタとそのパラメータ値および特徴評価式を設定する。なお、本ステップでも、特徴点抽出部106は、実施例1と同様に、特徴値が最大である候補点をその前フレーム画像ブロックの特徴点として決定する。
本実施例では、水平および垂直微分フィルタとして1次微分フィルタをデフォルトで採用するとともに、平滑化フィルタとして式(1)に示したフィルタ係数G(x,y)におけるσを1としたガウシアンフィルタをデフォルトで採用する。また、実施例1で説明したHarris corner検出器の特徴評価式(式(3))をデフォルトで採用する。
2回目以降の本ステップでは、特徴点抽出部106は、後述するステップS1203にて行われる画像解析の結果に応じて特徴フィルタとそのパラメータ値および特徴評価式を前フレーム画像ブロックごとに選択する。後述のステップS1203において行う画像解析の結果からグリッドごとに変更する。画像解析の結果と特徴フィルタ、そのパラメータ値および特徴評価式との関係は実施例1と同じである。
ステップS1203では、画像解析部1101は、前フレーム画像ブロックごとに、画像解析として、実施例1で説明した低コントラスト判定、画素値の最大値突出判定および繰り返しパターン判定を行う。この際、画像解析部103は、画像ブロックの画素値としてステップS1202で算出した特徴値を用い、該特徴値の最大値、最小値、平均値および極大値をそれぞれ求めて上記3つの判定に用いる。
図6(a)は上記3つの判定が良好な結果、つまりは画像ブロックで検出された特徴点の信頼度は高いとの結果が得られる場合を示している。図6(b)は、特徴値の最大値と最小値との差が所定の閾値よりも小さい場合、すなわちその特徴点が抽出された画像ブロックは低コントラストであると判定される場合を示している。図6(c)は、特徴値の最大値と平均値の差を特徴値の最大値と最小値の差で除して得られる評価値が所定の閾値よりも小さい場合、すなわち画像ブロックは低ピークであると判定される場合を示している。なお、上記評価値が閾値よりも大きい場合は、その特徴点が抽出された画像ブロックは高ピークであると判定される。図6(d)は、特徴値の最大値と極大値との差が所定の閾値よりも小さい場合、すなわちその特徴点が抽出された画像ブロックの画像は繰り返しパターンであると判定される場合を示している。このように、その特徴点が抽出された画像ブロックが低コントラストであるとの判定、該画像ブロックは低ピークであるとの判定および該画像ブロックの画像が繰り返しパターンであるとの判定は、抽出された特徴点の信頼度が低いとの判定と同義である。
ステップS1204では、特徴評価部1102は、ステップS1203での特徴点の信頼度の判定結果に応じてバンドパスフィルタ処理および特徴点抽出処理を再度行うか否かを選択(判定)する。上述した低コントラスト、低ピークおよび繰り返しパターンの判定(特徴点の信頼度が低いとの判定)がなされた場合は、ステップS1201およびステップS1202に戻る。ステップS1201では、バンドパスフィルタ部104は、画像解析の結果に応じてバンドパスフィルタの周波数特性を変更する。そして、特徴点の信頼度判定の対象であった前フレーム画像ブロックとこれに対応する後フレーム画像ブロックに対して、変更後の周波数特性を有するバンドパスフィルタを適用して、再度バンドパスフィルタ処理を行う。また、ステップS1202では、特徴点抽出部106は、画像解析の結果に応じて、特徴フィルタとそのパラメータ値および特徴評価式を変更する。そして、変更後の周波数特性のパンドパスフィルタによりパンドパスフィルタ処理された前フレーム画像ブロックに対して、変更後の特徴フィルタ、パラメータ値および特徴評価式を用いて特徴点抽出処理を行う。
ステップS1204で、低コントラスト、低ピークおよび繰り返しパターンのいずれの判定もなされなかった(特徴点の信頼度が高いとの判定がなされた)場合は、ステップS506〜S508に進む。そして、本処理を終了する。
本実施例では、入力画像(前フレーム画像)を複数の画像ブロックに分割し、該画像ブロックごとに特徴点を抽出する。そして、その後の画像ブロックごとの画像解析の結果、特徴点の信頼度が低いと判定された場合は、画像解析結果(信頼度)に応じた抽出方法を用いて再度、特徴点を抽出する。このため、入力画像から、均一な分布で、かつ正しく特徴点を抽出することができる。
しかも、前述した実施例1では、1回の画像解析の結果に応じてバンドパスフィルタの周波数特性、特徴フィルタとそのパラメータ値および特徴評価値を選択してこれらを固定する。この方法では、信頼度判定部108により特徴点と対応点の信頼度が低いと判定されまで処理が進み、結果的にそれらの特徴点と対応点を用いた動きベクトルの算出が行われずに処理が終了する。
これに対して、本実施例では、特徴値を算出した時点で画像解析を行い、特徴点の信頼性が確保されるまでバンドパスフィルタの周波数特性や特徴フィルタ等を変更しながらバンドパスフィルタ処理および特徴点抽出処理を行う。これにより、信頼度判定部108により特徴点と対応点の信頼度が低いと判定される場合、つまりは動きベクトルが検出されない画像ブロックを実施例1よりも少なくすることができる。
図15には、実施例1または実施例2で説明した画像処理装置(図15には符号300を付している)を含むデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置500を示している。
撮像装置500は、撮像光学系501により形成された被写体像を撮像(光電変換)するCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子(撮像手段)502と、該撮像素子502からの出力信号を用いて映像信号を生成する映像信号生成部503とを有する。映像信号は、記録媒体504に記録されたり、モニタ505に表示されたりする。なお、撮像光学系501は、撮像装置500に一体に設けられていてもよいし、撮像装置500に対して交換可能に設けられていてもよい。
撮像装置500内の画像処理装置300は、映像信号生成部503にて生成された映像信号のフレーム画像を入力画像として実施例1または実施例2で説明した画像処理を行うことで、動きベクトルを検出する。本実施例では、この検出される動きベクトルは、撮像装置500を手で持って撮像を行っているユーザの手振れに起因する映像振れに対応するものである。
撮像装置500には、いわゆる電子防振動作を行う電子防振部(防振手段)506も設けられている。電子防振部506は、画像処理装置300により検出された動きベクトルの情報を用いて、映像信号生成部503にて生成された映像信号(連続フレーム画像)から記録用または表示用に切り出す範囲をシフトさせる。これにより、記録映像または表示映像の振れを低減(補正)する。なお、電子防振部506に電子防振動作を行わせるか否かは、ユーザが任意に選択することができる。
なお、検出された動きベクトルの情報を用いて撮像光学系501内の光学素子や撮像素子502をシフトさせるいわゆる光学防振動作を行うことで、映像信号生成部503にて生成される映像信号における映像振れを低減してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 画像処理装置
102 グリッド分割部
103 画像解析部
106 特徴点抽出部
1001 特徴点

Claims (9)

  1. 入力画像における特徴部を抽出する抽出処理を行う抽出手段と、
    前記入力画像に対する画像解析を行う解析手段と、
    前記入力画像を複数の画像領域に分割する分割手段とを有し、
    前記解析手段は、前記画像領域ごとに前記画像解析を行い、
    前記抽出手段は、前記画像領域ごとの前記画像解析の結果に応じて、該画像領域ごとに前記抽出処理における前記特徴部の抽出方法を選択することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記抽出手段は、前記抽出方法として、前記抽出処理に用いるフィルタの種類、該フィルタのパラメータ値および前記画像領域における特徴値を算出するための演算式の種類のうち少なくとも1つを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記解析手段は、前記画像解析として、コントラスト、最大画素値および繰り返しパターンのうち少なくとも1つに関する解析を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記解析手段は、前記画像解析により得られる前記特徴部に対する信頼度に応じて前記抽出方法を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記解析手段は、前記抽出処理の後に前記画像解析を行い、
    前記抽出手段は、前記画像解析の結果に応じて前記抽出処理を再度行うか否かを選択し、
    前記抽出処理を再度行う場合は、前記画像解析の結果に応じて前記抽出方法を選択することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像よりも後に生成された他の入力画像における前記特徴部に対応する対応部を検出する対応部検出手段と、
    前記特徴部と前記対応部を用いて動きベクトルを検出するベクトル検出手段とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記特徴部または前記対応部の信頼度を判定する信頼度判定手段を有し、
    前記ベクトル検出手段は、前記信頼度に応じて前記動きベクトルの検出を行うか否かを選択することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 撮像を行う撮像手段と、
    該撮像手段を用いて生成された入力画像の特徴部を抽出し、該特徴部の動きベクトルを算出する請求項6または7に記載の画像処理装置と、
    前記動きベクトルを用いて防振動作を行う防振手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  9. コンピュータに、画像処理を行わせるコンピュータプログラムである画像処理プログラムであって、
    前記画像処理は、
    入力画像における特徴部を抽出する抽出処理と、
    前記入力画像に対する画像解析を行う解析処理と、
    前記入力画像を複数の画像領域に分割する処理とを含み、
    前記解析処理において、前記画像領域ごとに前記画像解析を行い、
    前記抽出処理において、前記画像領域ごとの前記画像解析の結果に応じて、該画像領域ごとに前記特徴部の抽出方法を選択することを特徴とする画像処理プログラム。
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