JP2016147835A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコーン油を水中に安定に乳化し、保存安定性が良好であるとともに、ぬるつきやべたつきがなく、さっぱりとして、みずみずしい使用感を有する水中油型乳化化粧料を提供すること【解決手段】次の成分(A)及び成分(B)を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。(A)25℃における動粘度が5.0mm2/s以下のシリコーン油(B)一般式(1)で表される合成スチブンサイト(化1)MgxNaySi4O10(OH)2・Naz(1)式中、x+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上0.1以下であり、zは0より大きく1.0以下の数【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーン油が水中に安定に乳化され、保存安定性が良好であるとともに、ぬるつきやべたつきがなく、さっぱりとして、みずみずしい使用感を有する水中油型乳化化粧料に関する。
シリコーン油は、炭化水素油のようなべたつきがなく軽い使用感触を有することから化粧料に広く用いられている。中でも揮発性シリコーン油は塗布する過程においてシリコーン油が揮発するため、塗布時及び塗布後にさらっとした感触を付与することができ、メイクアップ化粧料、毛髪化粧料、スキンケア化粧料等に多用されている。
しかしながら、シリコーン油は、水中に安定に乳化しにくいこと、また他の油性成分との相溶性が悪いことから、水中油型乳化化粧料に安定に含有するのが困難であった。特に揮発性の高いシリコーン油は、経時的にシリコーン油が揮発し、保存安定性が著しく悪くなる場合も多々あり、水中油型乳化化粧料に安定に含有するためには処方上の工夫が必要であった。
シリコーン油を水中油型乳化化粧料に安定に含有する試みとしては、所定のポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン、HLB10以上の親水性界面活性剤、シリコーン油と極性油を含む液状油分及び多価アルコールを組み合わせる技術(特許文献1)、水溶性アルキル置換多糖誘導体、シリコーン油及び水を組み合わせる技術(特許文献2)等が開示されている。しかしながら特許文献1のようなシリコーン系界面活性剤を用いた場合、ぬるつきが生じ製剤のみずみずしさやさっぱり感が失われる場合があり、また特許文献2のような水溶性多糖類を用いた場合には、含有量によっては多糖類特有のべたつきがみられるなど、使用感の面で十分満足できるものではなかった。
一方、水膨潤性の粘土鉱物である合成スチブンサイトを利用した技術としては、合成スチブンサイト及びL−アスコルビン酸誘導体を含有する皮膚外用剤(特許文献3)、合成スチブンサイト、分子内に水酸基を2つ以上有する非イオン性界面活性剤及び炭素数16から22までの高級アルコールを含有する乳化型化粧料(特許文献4)、合成スチブンサイト、セラミド、高級アルコール及び分子内に水酸基を2つ以上有する非イオン性界面活性剤を含有する乳化型化粧料(特許文献5)、合成スチブンサイト及び1、2−ペンタンジオールを含有する乳化型化粧料(特許文献6)等が開示されている。しかしながら、これら合成スチブンサイトに関する先行技術において、シリコーン油を水中に安定に乳化し、保存安定性が良好かつ使用感に優れる水中油型乳化化粧料に関する記述はない。
特開2004−10516 特開平11−12119 特開2005−60239 特開2000−128758 特開2003−55129 特開2003−81760
本発明は、シリコーン油を水中に安定に乳化し、保存安定性が良好であるとともに、ぬるつきやべたつきがなく、さっぱりとして、みずみずしい使用感を有する水中油型乳化化粧料を提供することを課題としている。
本発明者らは、上記課題に対し鋭意検討を行った結果、25℃における動粘度が5.0mm/s以下のシリコーン油及び合成スチブンサイトを含有する水中油型乳化化粧料が上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び成分(B)を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供するものである。
(A)25℃における動粘度が5.0mm/s以下のシリコーン油
(B)一般式(1)で表される合成スチブンサイト
(化1)
MgNaSi10(OH)・Na (1)
式中、x+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上0.1以下であり、zは0より大きく1.0以下の数
また本発明は、更に、油相全量に対する成分(A)の比率(重量比)が0.1〜0.7の範囲であることを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供する。
また本発明は、更に、(C)有機塩基を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供する。
また本発明は、更に、(D)メタリン酸及び/又はフィチン酸を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供する。
本発明の水中油型乳化化粧料は、シリコーン油を安定に乳化し、保存安定性が良好であるとともに、ぬるつきやべたつきがなく、さっぱりとして、みずみずしい使用感を有する水中油型乳化化粧料である。
本発明に用いられる(A)25℃における動粘度が5.0mm/s以下のシリコーン油は、塗布後に時間とともに蒸散する性質を有する揮発性シリコーン油であり、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。具体的には、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルトリメチコン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。中でも25℃における動粘度が2.0mm/s以下のシリコーン油がより好ましい。例えば、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルトリメチコン等が例示され、具体的な市販品としては、KF−96A−1cs、KF−96L−1.5cs、TMF−1.5(信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。尚、本発明に用いられる動粘度はJIS Z8803(液体の粘度 測定方法)で規定されている。
成分(A)25℃における動粘度が5.0mm/s以下のシリコーン油の含有量は、特に限定されないが、1〜20重量%が好ましく、3〜15重量%がより好ましい。また、成分(A)の油相全量に対する重量比(成分(A)/油相全量)が0.1〜0.7の範囲であることが好ましく、0.2〜0.6の範囲がより好ましい。この範囲で用いれば、保存安定性が良好であるとともに、より使用感の優れる水中油型乳化化粧料が得られる。
本発明に用いられる(B)合成スチブンサイトとして好適なものは、スチブンサイト型フィロケイ酸マグネシウムナトリウムから成り、その組成は(1)式中において、x+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上0.1以下であり、zは0より大きく1.0以下の数で表される。
本発明に用いられる(B)合成スチブンサイトは、スメクタイトに属するケイ酸マグネシウム水和物という観点からは合成ヘクトライトや合成サポナイトと軌を一にしている。しかしながら、本発明に用いられる合成スチブンサイトは層内のアルカリ金属部分がナトリウムであり、層内のマグネシウムとナトリウムの合計原子数が3より少ないのに対し、合成ヘクトライトでは層内のアルカリ金属部分がリチウムであり、層内のマグネシウムとリチウムの合計原子数は3であることから相違が認められる。また、合成サポナイトでは層内のアルカリ金属部分にアルミニウムを含み、層内のマグネシウムとアルミニウムの合計原子数は3であることから相違が認められる。
本発明に用いられる(B)合成スチブンサイトは不純金属成分を含まない形で得られ、一般のハンター白色度が80%以上の白色粉末である。
成分(B)合成スチブンサイトの含有量は、特に限定されないが、0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜2重量%がより好ましい。0.1重量%よりも少ない場合には、保存安定性を高める効果が期待できない場合があり、5重量%よりも多い場合には、合成スチブンサイトの分散性が悪くなり、使用時にざらつきを感じたり、みずみずしい使用感が得られない場合がある。
本発明に用いられる(C)有機塩基は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、塩基性アミノ酸等が挙げられる。中でも、アミノメチルプロパンジオール、L−アルギニンが好ましい。
成分(C)有機塩基の含有量は、特に限定されないが、0.01〜5重量%が好ましく、0.05〜1重量%がより好ましい。0.01重量%よりも少ない場合には、保存安定性を高める効果が期待できない場合があり、5重量%よりも多い場合には、ぬるつきを感じる場合がある。
本発明に用いられる(D)メタリン酸及び/又はフィチン酸は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。具体的な市販品としては、試薬特級 メタりん酸(シグマ アルドリッチ ジャパン社製)、フィチン酸(50%水溶液)(筑野食品工業社製)等が挙げられる。
成分(D)メタリン酸及び/又はフィチン酸の含有量は、特に限定されないが、0.001〜1重量%が好ましく、0.01〜0.5重量%がより好ましい。0.001重量%よりも少ない場合には、保存安定性を高める効果が期待できない場合があり、1重量%よりも多い場合には、保存安定性が悪くなる場合がある。
さらに、成分(C)と成分(D)の重量比(成分(C)/成分(D))が、0.5〜30の範囲が好ましく、1〜10の範囲がより好ましい。この範囲で用いれば、効率よく保存安定性を高めることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧水、乳液、クリーム、洗顔、クレンジングクリーム、マッサージクリーム、パック等として用いることができる。また本発明の水中油型乳化化粧料は、ネック及び/又はデコルテ用化粧料として用いることがより好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料には、上記必須成分の他に、通常の化粧料に用いられる成分として、炭化水素油、油脂、ロウ類、各種エステル油、動物油、植物油、脂肪酸、高級アルコール等の油剤、エタノール、多価アルコール等のアルコール類、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等の両親媒性物質、マイカ、酸化鉄等の顔料、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒアルロン酸等の高分子類、色素、ビタミン類、紫外線吸収剤、ホルモン剤、香料、抗酸化剤、防腐剤、キレート剤等を本発明の効果を損なわない範囲にて含有することができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
表1〜3に示す処方より、実施例及び比較例をそれぞれ調製し、保存安定性、使用感(ぬるつきのなさ、べたつきのなさ、さっぱり感、みずみずしさ)について評価した。以下、表中の数値は重量%を示す。
(保存安定性評価方法)
得られた水中油型乳化化粧料を、70mlガラス瓶に充填し、40℃の恒温槽にて6ヶ月保管し、3ヶ月後及び6ヶ月後の外観変化を以下の基準により判定した。
◎:6ヶ月間変化なく良好である
○:3ヶ月間は変化なく良好であるが、6ヶ月後では表面にわずかに油浮き(極めて軽微な分離)が認められる
△:3ヶ月後で表面にわずかに油浮き(極めて軽微な分離)が認められる、及び/又は6ヶ月後で明らかな分離が認められる
×:3ヶ月後で明らかな分離が認められる
(使用感評価方法)
(1)ぬるつきのなさ
女性専門パネル(20名)による使用試験を実施し、ぬるつきのなさについて、下記の基準に従って評価した。
◎:18名以上が、ぬるつきを感じないと判定した。
○:14〜17名が、ぬるつきを感じないと判定した。
△:9〜13名が、ぬるつきを感じないと判定した。
×:ぬるつきを感じないと判定した人が8名以下。
(2)べたつきのなさ
女性専門パネル(20名)による使用試験を実施し、べたつきのなさについて、下記の基準に従って評価した。
◎:18名以上が、べたつきを感じないと判定した。
○:14〜17名が、べたつきを感じないと判定した。
△:9〜13名が、べたつきを感じないと判定した。
×:べたつきを感じないと判定した人が8名以下。
(3)さっぱり感
女性専門パネル(20名)による使用試験を実施し、さっぱり感について、下記の基準に従って評価した。
◎:18名以上が、さっぱり感を感じると判定した。
○:14〜17名が、さっぱり感を感じると判定した。
△:9〜13名が、さっぱり感を感じると判定した。
×:さっぱり感を感じると判定した人が8名以下。
(4)みずみずしさ
女性専門パネル(20名)による使用試験を実施し、みずみずしさについて、下記の基準に従って評価した。
◎:18名以上が、みずみずしさを感じると判定した。
○:14〜17名が、みずみずしさを感じると判定した。
△:9〜13名が、みずみずしさを感じると判定した。
×:みずみずしさを感じると判定した人が8名以下。
表1の処方により得られた乳化組成物は、以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分6に成分7を添加し、30分分散した。その後、成分8〜11を加え、80℃まで加温する。別に成分1〜5を80℃で加温溶解し、成分6〜11を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、乳化組成物を得た。
成分(A)25℃における動粘度が5.0mm/s以下のシリコーン油を1〜20重量%含有した水中油型乳化化粧料(実施例1〜9)は、いずれも保存安定性に優れ、またすべての使用感評価項目においても良好であり、本発明効果が得られた。特に、25℃における動粘度が2.0mm/s以下のシリコーン油を3〜15重量%含有し、成分(A)の油相全量に対する重量比(成分(A)/油相全量)が0.2〜0.6の範囲である水中油型乳化化粧料(実施例2、3、6、7)は、すべての評価項目において格段に優れた評価結果であった。一方、成分(A)を含有していない水中油型乳化化粧料(比較例1、2)は、保存安定性は優れるものの、べたつきのなさ、さっぱり感が劣る結果であった。
表2の処方により得られた乳化組成物は、以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分5に成分6を添加し、30分分散した。その後、成分7〜11を加え、80℃まで加温する。別に成分1〜4を80℃で加温溶解し、成分5〜11を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、乳化組成物を得た。
成分(B)合成スチブンサイトを0.1〜5重量%含有した水中油型乳化化粧料(実施例10〜13)は、いずれも保存安定性に優れ、またすべての使用感評価項目においても良好であり、本発明効果が得られた。特に、合成スチブンサイトを0.5〜2重量%含有した水中油型乳化化粧料(実施例11、12)は、すべての評価項目において格段に優れた評価結果であった。一方、合成スチブンサイトを含有しない水中油型乳化化粧料(比較例3〜10)は、本発明効果を得ることができなかった。
表3の処方より得られた乳化組成物は、以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分5に成分6を添加し、30分分散した。その後、成分7〜10を加え、80℃まで加温する。別に成分1〜4を80℃で加温溶解し、成分5〜10を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、乳化組成物を得た。
成分(C)有機塩基を0.01〜5重量%、成分(D)メタリン酸及び/又はフィチン酸を0.001〜1重量%含有した水中油型乳化化粧料(実施例14〜23)は、いずれも保存安定性に優れ、またすべての使用感評価項目においても良好であり、本発明効果が得られた。特に、成分(C)有機塩基を0.05〜1重量%かつ(D)メタリン酸及び/又はフィチン酸を0.01〜0.5重量%含有し、さらに成分(C)と成分(D)の重量比(成分(C)/成分(D))が1〜10の範囲である水中油型乳化化粧料(実施例15、16、19、20、22)は、すべての評価項目において格段に優れた評価結果であった。
以下に本発明を、詳細に説明するため実施例を挙げて説明する。
実施例24
(成分) (重量%)
1.モノステアリン酸ソルビタン 1.0
2.ヘキサステアリン酸デカグリセリン 1.0
3.スクワラン 4.0
4.イソノナン酸イソノニル 2.0
5.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0
6.水添ナタネ油アルコール 2.0
7.オクタメチルトリシロキサン※1 5.0
8.精製水 残 余
9.合成スチブンサイト※5 1.0
10.キサンタンガム 0.1
11.トリエタノールアミン※14 0.1
12.メタリン酸※7 0.05
13.1,3−ブチレングリコール 5.0
14.1,2−ペンタンジオール 2.0
15.グリセリン 4.0
16.香料 0.1
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分8に成分9を添加し、30分分散した。その後、成分10〜成分15を加え、80℃まで加温する。別に成分1〜7を80℃で加温溶解し、成分8〜15を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分16を添加、30℃で冷却を停止させ乳化組成物を得た。
実施例25
(成分) (重量%)
1.モノイソステアリン酸ソルビタン 2.5
2.モノオレイン酸ソルビタン 1.0
3.ミネラルオイル 5.0
4.トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン 5.0
5.キャンデリラロウ炭化水素 0.5
6.水添ナタネ油アルコール 3.5
7.ベヘニルアルコール 1.0
8.セラミド2 0.5
9.マカデミアナッツ油 5.0
10.デカメチルシクロペンタシロキサン※3 5.0
11.メチルトリメチコン※15 5.0
12.精製水 残 余
13.合成スチブンサイト※5 1.5
14.グアーガム 0.1
15.L−アルギニン※12 0.2
16.フィチン酸(50%)※13 0.1
17.フェノキシエタノール 0.1
18.1,3−ブチレングリコール 7.0
19.香料 0.1
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分12に成分13を添加し、30分分散した。その後、成分14〜成分18を加え、80℃まで加温する。別に成分1〜11を80℃で加温溶解し、成分12〜18を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分19を添加、30℃で冷却を停止させ乳化組成物を得た。
実施例24、25ともに、保存安定性に優れ、またすべての使用感評価項目においても良好な水中油型乳化化粧料が得られた。
※1:KF−96A−1cs:信越化学工業株式会社製
※2:KF−96L−1.5cs:信越化学工業株式会社製
※3:KF−995:信越化学工業株式会社製
※4:KF−96A−10cs:信越化学工業株式会社製
※5:イオナイト:水澤化学工業株式会社製
※6:AMPD:互応化学株式会社製
※7:試薬特級 メタりん酸:シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社製
※8:エコーガム:大日本住友製薬株式会社製
※9:CMC−1330:ダイセル化学工業株式会社製
※10:GELWHITE H:southern clay product社製
※11:ハイビスワコー 104:和光純薬工業株式会社製
※12:L−アルギニン C グレード:味の素株式会社製
※13:フィチン酸(50%水溶液):筑野食品工業社製
※14:トリエタノールアミン:日産化学工業株式会社製
※15:TMF−1.5:信越化学工業株式会社製
本発明によれば、シリコーン油を安定に乳化し、保存安定性が良好であるとともに、ぬるつきやべたつきがなく、さっぱりとして、みずみずしい使用感を有する水中油型乳化化粧料を提供できる。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)及び成分(B)を含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。
    (A)25℃における動粘度が5.0mm/s以下のシリコーン油
    (B)一般式(1)で表される合成スチブンサイト
    (化1)
    MgNaSi10(OH)・Na (1)
    式中、x+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上0.1以下であり、zは0より大きく1.0以下の数
  2. 油相全量に対する成分(A)の比率(重量比)が0.1〜0.7の範囲であることを特徴とする請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 成分(C)有機塩基を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 成分(D)メタリン酸及び/又はフィチン酸を含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。

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