JP2016147356A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 制御部の端子数が少ない場合でも端子の制約を受けずに複数の機能を制御することが可能な電動工具を提供する。【解決手段】照明部13と、照明部の状態を切り替えるための第1信号を出力する第1操作スイッチ14と、電池パック6の残量を表示する電池残量表示部16と、残量表示部の状態を切り替えるための第2信号を出力する第2操作スイッチ15と、第1信号又は第2信号に基づいて照明部又は残量表示部の状態を制御する制御部22と、制御部に接続され、電池パックの電圧を検出する電圧検出部21と、を備え、制御部は、電圧検出部で検出された電圧信号が入力される第1端子22cと、第1信号及び第2信号の両方の信号が入力される第2端子22aと、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、照明機能と電池残量表示機能を備えた電動工具に関する。
近年、モータへの電源供給を電池パックから行う、所謂コードレスタイプの電動工具が広く普及している。このような電動工具が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された電動工具は、作業者がトリガを操作することにより、電池パックから制御部及びモータへ電源が供給され、先端工具保持部に取り付けられた先端工具が回転することでねじ締め等の作業を行うことができる。
また、特許文献1に記載された電動工具は、照明機能と電池残量表示機能を備えており、照明装置の点灯又は消灯や、電池パックの残量を表示することができるように構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載された電動工具は、制御部として端子数が少ないマイクロコンピュータ(以下マイコンと称す)を使用した際に、照明機能と電池残量表示機能の両方を実現することは記載されていない。端子数が多い高価なマイコンを使用すれば複数の機能を独立して制御することが可能である。一方、端子数の少ない安価なマイコンを使用した場合には複数の機能を独立して制御することは端子の制約などから困難であった。
本発明の目的は、端子数が少ない場合でも端子の制約を受けずに複数の機能を制御することが可能な電動工具を提供することにある。
本発明は、照明部と、照明部の状態を切り替えるための第1信号を出力する第1操作スイッチと、電池パックの残量を表示する残量表示部と、残量表示部の状態を切り替えるための第2信号を出力する第2操作スイッチと、第1信号又は第2信号に基づいて照明部又は残量表示部の状態を制御するマイコンと、マイコンに接続され、電池パックの電圧を検出する電圧検出部と、を備え、マイコンは、電圧検出部で検出された電圧信号が入力される第1端子と、第1信号及び第2信号の両方の信号が入力される第2端子と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、端子の制約を受けずに複数の機能を制御することが可能な電動工具を提供することができる。
本発明の実施形態について、以下、図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示す電動工具は、先端工具保持部に取り付けた先端工具を回転させてねじ等を締め付ける作業或いは緩める作業に用いられ、電池パックを駆動源とするコードレスタイプのインパクトドライバである。インパクトドライバ1は外枠となる樹脂製のハウジング2を有している。ハウジング2は、後述するモータ17を収容しモータの出力軸の方向と同じ前後方向に延びるモータハウジング3と、一端側がモータハウジング3に接続されモータハウジング3から下方に延びるハンドル部4と、ハンドル部4の他端側に設けられ電池パック6が着脱可能に取り付けられる電池装着部5と、を備えている。モータハウジング3の前方には、打撃機構部となる不図示のハンマと先端工具保持部7の一部を収容する金属性のハンマケース8が固定されている。ハンマケース8の前方にはゴムキャップ9が取り付けられている。
モータハウジング3には、外部の空気をモータハウジング3の内部に取り込んで排出する空気口10が形成されている。一方の空気口10からモータハウジング3内に取り込んだ空気によってモータ17や後述するモータ制御回路18が冷却され、他方の空気口10からモータハウジング3の外に排出される。
ハンドル部4の一端側であってモータハウジング3との接続部分には、作業者によって操作されてモータ17の起動及び停止を後述の制御部に支持するトリガ11が設けられている。また、モータハウジング3のハンドル部4との接続部分には、モータ17の回転方向を切り替える正逆切替レバー12が設けられている。更に、モータハウジング3の前端部分であってトリガ11の上方には、照明部としてのライト13が設けられている。
電池装着部5はハンドル部4から前方に突出しており、電池パック6が装着可能である。電池装着部5に対して電池パック6を前後方向(図中の左右方向)にスライドさせることにより電池パック6を着脱することができる。電池装着部5の上面には、ライト13の点灯及び消灯を切り替えるための照明操作スイッチ14と、電池パック6の残量を表示させるための電池残量表示操作スイッチ15と、電池残量表示操作スイッチ15の操作によって電池パック6の残量を表示する残量表示部16と、が設けられている。
次に、インパクトドライバ1におけるモータ17の制御回路を、図3を参照して説明する。電池装着部5には本体側正極端子5a、本体側負極端子5b及び本体側信号端子5cが設けられている。また、電池パック6には電池側正極端子6a、電池側負極端子6b及び電池側信号端子6cが設けられている。電池装着部5に電池パック6を取り付けると、各正極端子5a及び6a、各負極端子5b及び6b、各信号端子5c及び6cがそれぞれ接続される。工具側正極端子5aと工具側負極端子5bとの間には、モータ制御回路18、スイッチ検出回路19、制御系電源回路20等が接続されている。
電池パック6を電池装着部5に取り付けると電池パック6側の各端子と工具側の各端子が電気的に接続される。この状態でトリガ11を操作すると、モータ制御回路18が駆動してモータ17が回転する。このとき、電池パック6とモータ17とを接続するモータ駆動用の主経路には、モータ制御回路18、モータ17が接続されている。モータ制御回路18はモータ17と直列に接続された不図示のスイッチング素子を備え、トリガ操作量に応じた信号がトリガ11から入力され、その信号に基づいてスイッチング素子のデューティ比を制御することでモータ17の回転数を制御する。モータ制御回路18は、制御部となるマイコン22とは無関係にトリガ操作量に基づいてモータ17を制御している。
各端子を電気的に接続した状態で、照明操作スイッチ14または電池残量表示操作スイッチ15を操作した(押した)場合、制御系電源回路20が駆動する。このとき、主経路とは別のスイッチ制御用経路には、スイッチ検出回路19、制御系電源回路20、電圧検出回路21が接続されており、これら回路はマイコン22に接続されている。マイコン22は、後述するように、スイッチ検出回路19及び電池検出回路21からの信号に基づいて残量表示回路16及び照明機能制御回路23を制御する。
スイッチ検出回路19は、照明操作スイッチ14からの第1の信号及び電池残量表示操作スイッチ15からの第2の信号を検出するためのものである。スイッチ検出回路19には電池パック6から電池電圧が供給されている。スイッチ検出回路19には照明操作スイッチ14と電池残量表示操作スイッチ15が接続されており、少なくともどちらか一方が操作されると(押されると)、そのスイッチ信号(操作信号)がスイッチ検出回路19を介してマイコン22に入力される。ここで、マイコン22は複数の信号(第1の信号及び第2の信号)を同一端子に入力する構成となっている。具体的には、照明操作スイッチ14からの第1の信号と電池残量表示操作スイッチ15からの第2の信号は、共通の入力端子22aに入力される。
制御系電源回路20は、マイコン22に電源を供給するためのものである。スイッチ検出回路19を介して電池パック6の電池電圧が入力されると、制御系電源回路20は入力された電池電圧(例えば14.4V)を変圧(例えば5V)してマイコン22に出力する。制御系電源回路20から出力される定電圧Vddは、マイコン22の入力端子22bに入力されてマイコン22の電源となると共に、電圧検出回路21の基準電圧として電圧検出回路21に供給される。なおマイコン22の端子22fはグランド端子である。
電圧検出回路21は、基本的に電池パック6の電池電圧を検出するためのもので、マイコン22のA/Dコンバータ22c(入力端子)に接続されている。A/Dコンバータ22cからは、検出した電池電圧に対応するデジタル値がマイコン22内の不図示の演算部に入力され、マイコン22は当該デジタル値と、マイコン22内の不図示の記憶部に予め設定した所定値(基準値)とを比較し、電池電圧値の検出を行っている。また、電圧検出回路21はスイッチ検出回路19にも接続されている。照明操作スイッチ14が押された際に電圧検出回路21で検出される電池電圧の電圧検出値が所定値未満(例えば0V)であった場合、マイコン22は照明操作スイッチ14が操作されたと判断する。
電池残量表示回路16は2つのLEDを備えており、各LEDはマイコン22の2つの出力端子22dにそれぞれ接続されており、電圧検出回路21によって検出された電池電圧の電圧検出値に応じた電池残量が表示される。なお。電池残量は電池残量表示操作スイッチ15が操作された際に表示される。電池残量表示操作スイッチ15が押された際に電圧検出回路21で検出される電池電圧の電圧検出値が所定値以上であった場合、マイコン22は電池残量表示操作スイッチ15が操作されたと判断する。電池残量表示回路16は出力端子22dからの信号に基づいて電池パック6の残量を表示する。すなわち、マイコン22はスイッチ検出回路19からの信号と電圧検出回路21からの信号に基づいて、どちらのスイッチが操作されたかを判断する。
照明機能制御回路23は、ライト13の点灯及び消灯を制御するためのものである。照明操作スイッチ14が操作され、マイコン22がスイッチ検出回路19からの信号を検出した際に照明操作スイッチ14が操作されたと判断し、ライト13を点灯又は消灯する。照明操作スイッチ14が操作される毎に、ライト13が点灯中であれば消灯し、消灯中であれば点灯させる。ここで、上記したようにマイコン22が照明操作スイッチ14が操作されたと判断すると、照明機能制御回路23は出力端子22eからの信号に基づいてライト13の点灯又は消灯を切り替える。
過放電信号検出回路24は、電池パック6からの過放電信号を検出するためのものである。過放電信号は直接マイコン22に入力されずにスイッチ検出回路19に接続されると共にモータ制御回路18に接続されている。スイッチ検出回路19が過放電信号を検出すると各操作スイッチの操作が無効となる構成になっている。具体的には、後述するように、過放電信号を検出してから所定時間経過後にマイコン22の出力端子22gから出力する電源保持信号を停止し制御系電源回路20を遮断することでマイコン22を遮断する。また。モータ制御回路18に過放電信号が入力されるとモータ制御回路18(スイッチング素子)を遮断しモータ17を停止する構成になっている。
次に、インパクトドライバ1におけるモータ17及び各機能の動作を図2〜6を参照して説明する。電池パック6を電池装着部5に接続し、トリガ11を操作すると、モータ制御回路18はトリガ11の操作量(引き量)に応じて不図示のスイッチング素子を制御することで、主経路に電流が流れモータ17が駆動する。
一方、スイッチ制御用経路は、電池パック6を電池装着部5に接続しただけでは機能しない(図4のステップ100)。すなわち、スイッチ検出回路19に接続されている照明操作スイッチ14または電池残量表示操作スイッチ15が操作されない(押されない)限り、マイコン22は起動しない(ステップ101のNo、ステップ104のNo)。
マイコン22が電源オフの状態で照明操作スイッチ14が押された場合(ステップ101のYes)、制御系電源回路20からの定電圧Vddが入力端子22bに入力されることによってマイコン22が起動する。一旦マイコン22が起動すると、マイコン22の出力端子22gから制御系電源回路20に信号が出力され、その信号によりマイコン22等の電源が保持される(ステップ102)。その後、マイコン22はスイッチ検出回路19からのスイッチ信号を入力端子22aを介して検出した際に入力端子22cに入力される電圧検出値は所定値未満(0V)になるので、マイコン22は照明操作スイッチ14が操作されたと判断する。その後、マイコン22は出力端子22eを介して照明機能制御回路23に信号を出力しライト13を点灯させる(ステップ103)。
電池残量表示操作スイッチ15が操作された場合(ステップ104のYes)、制御系電源回路20からの定電圧Vddが入力端子22bに入力されることによってマイコン22が起動する。一旦マイコン22が起動すると、マイコン22の出力端子22gから制御系電源回路20に信号が出力され、その信号によりマイコン22等の電源が保持される(ステップ105)。その後、マイコン22は、スイッチ検出回路19からのスイッチ信号を入力端子22aを介して検出した際に、入力端子22cに入力される電圧検出値は変化しない(電圧検出値は所定値以上で電池電圧値となる)ので、マイコン22は電池残量表示操作スイッチ15が操作されたと判断する。その後、マイコン22は出力端子22dを介して電池残量表示回路16に信号を出力し、電圧検出回路21で検出した電圧に応じて電池残量を表示する。(ステップ106)
いずれか一方の操作スイッチが一度操作された場合、マイコン22等の電源は保持されている。ステップ107で再び照明操作スイッチ14が操作された場合(ステップ107のYes)、マイコン22は照明操作スイッチ14が操作された時にライト13が点灯中か否かを判断する(ステップ108)。ライト13が点灯中であった場合(ステップ108でYes)、照明機能制御回路23によってライト13を消灯する(ステップ109)。一方、ライト13が消灯中であった場合(ステップ108でNo)、照明機能制御回路23によってライト13を点灯する。(ステップ110)。
いずれか一方の操作スイッチが一度操作された場合、マイコン22等の電源は保持されている。ステップ107で再び照明操作スイッチ14が操作された場合(ステップ107のYes)、マイコン22は照明操作スイッチ14が操作された時にライト13が点灯中か否かを判断する(ステップ108)。ライト13が点灯中であった場合(ステップ108でYes)、照明機能制御回路23によってライト13を消灯する(ステップ109)。一方、ライト13が消灯中であった場合(ステップ108でNo)、照明機能制御回路23によってライト13を点灯する。(ステップ110)。
照明操作スイッチ14が操作されず電池残量表示操作スイッチ15が操作された場合(ステップ111でYes)、電池残量表示回路16は電圧検出回路21によって検出した電池電圧値に基づいて電池残量を表示する(ステップ112)。
照明操作スイッチ14が操作されず(ステップ107でNo)、且つ電池残量表示操作スイッチ15も操作されない場合(ステップ111でNo)、ステップ113において、各スイッチが操作されないで経過した時間を判断する。両スイッチ14,15が操作されずに連続で所定時間経過したと判断した場合(ステップ113でYes)、すなわち作業者が照明操作スイッチ14と電池残量表示操作スイッチ15の両方を所定時間の間、操作していないと判断した場合、マイコン22の電源をオフする(ステップ114)。マイコン22は不図示のタイマーを備えており、両方のスイッチが操作されない時間をカウントし、その時間が所定時間継続した場合にマイコン22の電源をオフする。これにより、照明や電池残量表示の機能が未使用時の無駄な消費電力を低減することができる。なお、モータ制御回路18はマイコン22とは無関係にモータ17を制御するため、マイコン22が遮断してもモータ17を制御することができ、マイコン22による電力消費を防止しつつ操作性を向上することができる。
ステップ113において、各スイッチ14,15の一方が最後に操作された時点から連続で所定時間経過していないと判断した場合(ステップ113でNo)、ステップ115において、電圧検出回路21で検出した電池電圧が所定値以下か否かを判断する。電池電圧が所定値以下の場合(ステップ115でYes)、すなわち電池残量が低下し、継続して使用することが厳しいと判断した場合、照明機能と電池残量表示機能のスイッチ操作を無効にする。スイッチ操作を無効にすることで、作業者に充電を促し、さらに継続して使用することにより生ずる電池の過放電を防止する。但し、ステップ113の判断は、照明操作スイッチ14が操作された際の電圧降下は考慮せず、正常状態(操作スイッチ14が操作されていない状態)での電池電圧に基づいて判断する。
電圧検出回路21で検出した電池電圧が所定値以下でない場合(ステップ115でNo)、ステップ116において、過放電信号検出回路24が電池パック6から異常信号を検出したか否かを判別する。ステップ116において、過放電信号検出回路24が電池パック6から異常信号を検出した場合(ステップ116でYes)、すなわち電池残量が低下し、継続して使用することが厳しいと判断した場合、照明機能と電池残量表示機能のスイッチ操作を無効にする。スイッチ操作を無効にすることで、作業者に充電を促し、さらに継続して使用することにより生ずる電池の過放電を防止する。
ここで、電池電圧が低下した場合すなわち電池電圧が異常となった場合(ステップ115でYes、ステップ116でYes)、スイッチ操作を無効にしつつ、ライト13の点灯は維持する。例えば暗い場所でライト13を点灯させて作業中に急にライト13が消灯してしまうと、その後の作業ができなくなってしまう可能性がある。そこで、電池電圧が異常となった場合には、スイッチ操作を無効して異常検出以降のスイッチ操作を受け付けず、ステップ113の所定時間が経過した後にライト13を消灯している。すなわち、所定時間経過後にマイコン22は出力端子22gから照明機能制御回路23に出力している電源保持信号を遮断して制御系電源回路20をオフすることでマイコン22をオフする。その結果、ライト13が消灯する。これにより、放電がさらに進むことを防止している。
一方、電池電圧の低下がなく過放電信号が検出されない場合すなわち電池電圧に異常がない場合(ステップ116でNo)、ステップ107に戻りスイッチ操作の検出を行う。
次に、スイッチ操作の検出動作を図5のタイムチャートを用いて説明する。図5において、(a)は制御系電源回路20から入力端子22bに入力される定電圧Vdd、(b)は電圧検出回路21から入力端子22cに入力される電池電圧の電圧検出値、(c)は照明操作スイッチ14の操作に基づいて入力端子22aに入力される照明操作スイッチ14の操作信号、(d)は出力端子22eからライト13(照明機能制御回路23)に出力されるライト制御信号、(e)は電池残量表示操作スイッチ15の操作に基づいて入力端子22aに入力される電池残量表示操作スイッチ15の操作信号、(f)は出力端子22dから電池残量表示回路16に出力される残量表示制御信号、をそれぞれ示しており、縦軸が信号値(オン又はオフ、点灯又は消灯)、横軸が時間である。
照明操作スイッチ14及び電池残量表示操作スイッチ15の一方が操作されると、スイッチ検出回路19を介してマイコン22の入力端子22aにスイッチ操作信号が入力される。それと同時に制御系電源回路20から駆動電圧(定電圧)Vddが入マイコン22の力端子22bに入力されマイコン22が起動する。本実施の形態では、時刻t1で照明操作スイッチ14が操作されてマイコン22が起動している。それにより同時刻t1で、出力端子22eから照明機能制御回路23に制御信号が出力されライト13が点灯している。
マイコン22が起動すると、電圧検出回路21は、駆動電圧Vddがマイコン22へ供給されている間は常に電池電圧を検出している。しかしながら、図5(b)に示すように、照明操作スイッチ14が操作された短時間だけ、電圧検出回路21の出力(入力端子22cへの入力)を0Vにするようにスイッチ検出回路19が構成されている。詳細は後述する。
その後、時刻t2で照明操作スイッチ14の操作が解除され、スイッチ検出回路19からの出力がなくなると、電圧検出回路21は電池電圧の電圧検出値を出力し、その信号が入力端子22cに入力される。
更にその後、時刻t3で電池残量表示操作スイッチ15が操作されると、スイッチ検出回路19を介してマイコン22の入力端子22aにスイッチ操作信号が入力される。その信号を受けてマイコン22は出力端子22dに信号を出力し、電池残量表示部16は電池パック6の電池残量を表示する。時刻t4で電池残量表示操作スイッチ15の操作が解除されると、入力端子22aへ入力されるスイッチ操作信号がなくなるため、マイコン22は出力端子22dからの出力を停止し、残量表示を消灯する。すなわち、電池残量表示操作スイッチ15が操作されている間だけ電池残量を表示する。なお、電池残量表示操作スイッチ15が操作されている間は電圧検出回路21の出力は0Vにならず、正常な電圧検出値となる。
ここで、スイッチ検出回路19と電圧検出回路21の出力に基づいて、照明操作スイッチ14と電池残量表示操作スイッチ15のどちらが操作されたかをマイコン22が判断する方法を説明する。電動工具の制御用マイコンとして端子数が少ないマイコン22を用いることで、コスト面で有利(すなわち安価)にすることができる。その反面、電動工具はライト13や電池残量表示部16、それらを操作するスイッチ等、様々な機能を備えているが、マイコン22の端子数が少ない場合にはそれらの機能を備えることは難しい。そこで、本実施の形態によれば、2つの操作スイッチの信号を共通の端子(同一の端子)に入力することで使用する端子数が少なくなるように構成した。さらに、共通の端子に異なるスイッチの信号が入力されるだけでは、どちらの操作スイッチからの信号なのかを判断することができない。そこで、電池パック6の電池電圧を検出する電圧検出回路21からの信号を用いてどちらの操作スイッチが操作されたかを判断するように構成した。
具体的には、照明操作スイッチ14と電池残量表示操作スイッチ15の一方、本実施の形態では照明操作スイッチ14が操作されると、スイッチ検出回路19は電圧検出回路21の出力すなわち入力端子22cへの入力を0Vにするように構成している(図5(b)及び(c)の時刻t1〜t2)。他方の操作スイッチ、本実施の形態では電池残量表示操作スイッチ15が操作されても電圧検出回路21の出力は0Vではなく通常の電圧検出値である(図5(b)及び(e)の時刻t3〜t4)。従って、スイッチ検出回路19からの出力信号(スイッチ操作信号)と電圧検出回路21からの出力信号の両方を用いることで、マイコン22はどちらの操作スイッチが操作されたかを判断し、操作されたスイッチに応じた制御を行うことができる。
2つの操作スイッチ14、15の信号(スイッチ検出回路19の出力)、電圧検出回路21の出力、及びマイコン22での判断結果の関係を図6に示す。図6中、SW検出端子はマイコン22の入力端子22aであり、検出電圧は入力端子22cに入力される電圧検出値であり、検出状態はマイコン22での判断結果を示している。操作スイッチがオンされて(入力端子22aに信号あり)、その時の電圧検出値が所定値未満(本実施の形態では0V)であれば、照明操作スイッチ14が操作されたと判断してライト13を点灯又は消灯する。操作スイッチがオンされて、その時の電圧検出値が所定値以上(本実施の形態では電池電圧相当値)であれば、電池残量表示操作スイッチ15が操作されたと判断して電池残量表示部16を点灯又は消灯する。さらに、操作スイッチがオフ(入力端子22aに信号なし)で、電圧検出値が所定値以上であれば、電池電圧を継続して検出する。なお、操作スイッチがオフで電圧検出値が所定値未満の場合でも電池電圧を検出する。
図5のタイムチャートに戻り、時刻t5で再び照明操作スイッチ14が操作されると、上述した通り、電圧検出値が0Vになるため、マイコン22は照明操作スイッチ14が操作されたと判断し、出力端子22eから照明機能制御回路23に信号を出力し、ライト13を消灯させる(図5(d)の時刻t5)。その後、時刻t6で照明操作スイッチ14の操作が解除されると電圧検出回路21は通常の電圧検出値を出力する。
照明操作スイッチ14の操作を解除した時刻t6の後、いずれの操作スイッチも所定時間操作されなかった場合(時刻t6〜t7の間)には、時刻t7でマイコン22をオフさせる。具体的には、マイコン22の出力端子22gから出力していた電源保持信号を停止する。それにより制御系電源回路20が遮断されるため駆動電圧Vddが出力されなくなり、マイコン22がオフされる。これにより制御系電源回路20等での無駄な電力消費を抑制することができる。
本発明による電動工具は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上記実施の形態においては、照明操作スイッチ14が操作された時に電圧検出回路21から出力される値が0Vになるようにしたが、電池残量表示操作スイッチ15が操作された時に0Vになるようにしてもよい。更に、電圧検出回路21から出力される値を0Vではなく、操作されるスイッチに応じて予め決められた電圧値になるように設定してもよい。例えば、照明操作スイッチ14が操作された場合には3.0V、電池残量表示操作スイッチ15が操作された場合には1.5V、或いは電圧値に所定の幅(例えばスイッチ14の場合には1.0V〜2.0V、スイッチ15の場合には2.5V〜3.5V)を設定してもよい。このような構成とすれば、検出するスイッチの数が多くなっても少ない端子数でスイッチの操作を検出することができる。
1は電動工具(インパクトドライバ)、2はハウジング、3はモータハウジング、4はハンドル部、5は電池装着部、11はトリガ、13は照明部(ライト)、14は照明操作スイッチ、15は電池残量表示操作スイッチ、16は電池残量表示部、19はスイッチ検出回路、20は制御系電源回路、21は電圧検出回路、22は制御部(マイコン)、23は照明機能制御回路である。
Claims (10)
- 照明部と、
前記照明部の状態を切り替えるための第1信号を出力する第1操作スイッチと、
電池パックの残量を表示する残量表示部と、
前記残量表示部の状態を切り替えるための第2信号を出力する第2操作スイッチと、
前記第1信号又は前記第2信号に基づいて前記照明部又は前記残量表示部の状態を制御する制御部と、
前記制御部に接続され、前記電池パックの電圧を検出する電圧検出部と、を備え、
前記制御部は、前記電圧検出部で検出された電圧信号が入力される第1端子と、前記第1信号及び前記第2信号の両方の信号が入力される第2端子と、を有することを特徴とする電動工具。 - 前記制御部は、前記第1端子に入力される前記電圧信号と、前記第2端子に入力される前記第1信号又は前記第2信号と、の両方の信号に基づいて、前記照明部又は前記残量表示部の表態を制御することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 前記第1操作スイッチ及び前記第2操作スイッチの状態を検出するスイッチ検出回路と、を備え、
前記スイッチ検出回路は前記第1操作スイッチ又は前記第2操作スイッチが操作された際に前記制御部に対して操作信号を出力し、
前記スイッチ検出回路は、前記第1操作スイッチ及び前記第2操作スイッチの一方が操作された際に前記電圧信号を所定値未満に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。 - 前記第1操作スイッチと前記第2操作スイッチの一方が操作された場合に前記電圧信号が所定値未満となる第1状態と、前記第1操作スイッチと前記第2操作スイッチの他方が操作された場合に前記電圧信号が所定値未満とならない第2状態と、を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の電動工具。
- 前記第1状態の場合に前記照明部の状態を切り替えると共に、前記第2状態の場合に前記残表表示部の状態を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
- 照明部と、
前記照明部の状態を切り替えるための第1信号を出力する第1操作スイッチと、
電池パックの残量を表示する残量表示部と、
前記残量表示部の状態を切り替えるための第2信号を出力する第2操作スイッチと、
前記第1信号又は前記第2信号に基づいて前記照明部又は前記残量表示部の状態を制御する制御部と、
前記制御部に接続され、前記電池パックの電圧を検出する電圧検出部と、
前記第1操作スイッチ及び前記第2操作スイッチの状態を検出するスイッチ検出回路と、を備え、
前記スイッチ検出回路は前記第1操作スイッチ又は前記第2操作スイッチが操作された際に前記制御部に対して操作信号を出力し、
前記制御部は、前記操作信号と前記電圧信号とに基づいて、前記照明部又は前記残量表示部の状態を制御することを特徴とする電動工具。 - 前記スイッチ検出回路は、前記第1操作スイッチ及び前記第2操作スイッチの一方が操作された場合に前記電圧信号を所定値未満に変更し、前記第1操作スイッチ及び前記第2操作スイッチの他方が操作された場合には前記電圧信号を所定値未満に変更しないことを特徴とする請求項6に記載の電動工具。
- 前記制御部は、前記操作信号が入力されると共に前記電圧信号が所定値未満となった場合に前記照明部及び前記残量表示部の一方の状態を制御し、前記操作信号が入力されると共に前記電圧信号が所定値未満とならなかった場合に前記照明部及び前記残量表示部の他方の状態を制御するように構成したことを特徴とする請求項6又は7に記載の電動工具。
- 前記第1操作スイッチ及び前記第2操作スイッチが所定時間以上操作されなかった場合に前記制御部への電力供給を遮断することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電動工具。
- モータと
作業者により操作され、前記モータの起動及び停止を操作するトリガと、
前記マイコンとは無関係に前記トリガの操作量に基づいて前記モータを制御するモータ制御回路と、を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電動工具。
Priority Applications (1)
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JP2015026395A JP2016147356A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 電動工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015026395A JP2016147356A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 電動工具 |
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JP2016147356A true JP2016147356A (ja) | 2016-08-18 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2016147356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112204805A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-08 | 工机控股株式会社 | 电池组以及无线联动系统 |
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2015
- 2015-02-13 JP JP2015026395A patent/JP2016147356A/ja active Pending
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CN112204805A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-08 | 工机控股株式会社 | 电池组以及无线联动系统 |
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