JP2016146132A - 形状特徴抽出方法、形状特徴抽出処理装置、形状記述方法及び形状分類方法 - Google Patents

形状特徴抽出方法、形状特徴抽出処理装置、形状記述方法及び形状分類方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 2次元又は3次元の特徴抽出、形状記述または形状分類を極めて簡単に、且つ高速に実行する。【解決手段】 処理対象の目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を第1の処理手段31により求め、基準形状を上記外形形状から除去した残存領域の連結領域を第2の処理手段32により求め、上記第2の処理手段32により求められた上記連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の処理手段31により求める処理と、この第1の処理手段31により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の処理手段32により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を相似基準形状により展開して、上記相似基準形状と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、物体を撮像して得られた画像データにより示される上記物体の外形形状についてコンピュータによる画像処理により、2次元又は3次元の特徴抽出、形状記述及び形状分類を行うための形状特徴抽出方法、形状特徴抽出処理装置、形状記述方法及び形状分類方法に関する。
近年、X線コンピュータ断層撮影(CT:Computer Tomography)装置や核磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置、陽電子放射断層撮影(PET:Positron Emission Tomography)装置等の医用画像診断装置で取得して再構成した2次元の断層画像や3次元画像から、病変部を発見し、またその病変部の状態を観察して、疾病の有無や進行状況の診断を行うことが行われている。
これらの装置によって撮像される画像は、画像中のある点に関する濃度情報(画素の濃度情報)で表現され、濃度情報から目的領域、例えば臓器等に注目し、病変の有無などの診断に用いられる。
医用画像診断装置により大量の画像を取得することが可能になったため、医師が腫瘍診断をするためには、膨大な労力が必要になってきている。このような診断にかかる労力の増加は、見落としや誤診などを招くこともあるため、少しでも軽減する事が望まれている。そのため、腫瘍などの目的領域を自動抽出する技術(CAD:Computer Aided Detection)や、その技術を搭載した装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、医用画像診断においては、生体の微小な凹凸状態を観察することで早期病変部か否かの識別を行う手法が広く用いられている。医用画像診断以外の画像処理装置においても、処理対象となる画像から被写体の凹凸構造を検出することが有用であることは多い。
また、従来の3次元画像処理は、
(1)立体視
(2)3次元動作獲得(motion capture)
(3)3次元構造モデリング
(4)変形モデル(射影変換や非線形変換)
(5)3次元曲率抽出
他など多岐に亘っている。
(1)、(2)は、3次元物体の表示や動作解析に関連するだけで、(1)の立体視は視覚上の問題、(2)の3次元動作獲得は各種動作解析による人の運動能力改善などであり、3次元画像の構造解析を行うものではない。
(3)の3次元構造モデリングは、建築構造物の再構成などのために、構造物の平面や境界を抽出し利用するものであるが、直線要素の多い構造物の表現、構造物の平面や境界の抽出が主であり、対象物の特徴抽出や分類を行うものではい。
(4)の変形モデルは、CT画像からの心臓の動きの追跡などに用いられ、変形原理には、変形風船モデル、ゴムマスクモデルなど多くの方法があるが、主としてコンピュータ画像上にできるだけ真の形に近い表示をすることを目指している。風船やゴムマスクに見立てた初期3次元形状の各部を、その周囲の画像濃淡やその勾配あるいは境界の有無により変形し、例えば肺野や心臓の概形の時間変化を記述すること等に用いられている。これらと強く関連する手法として、所謂スネーク法があるが、どれも変形を司るパラメータの種類が多く、それらの対象図形の性質に合わせた決定が極めて重要であるが、それが容易ではない。
(5)の3次元曲率抽出は、観察方向や位置に不変な性質を有する3次元曲率を計算するもので、特にその医用画像への応用では、主曲率で表される2つの指標により、肺野の小型腫瘤の分類に応用したものがあり、例えば、良悪性判別の一手法として3次元曲率が利用され有効であると報告されている。所謂微分幾何学の知識を応用し観察方向や位置に不変な特徴を抽出することから、理論的背景は確実であるが、その計算は複雑であり、その途中経過及び結果は直感的でないことも多く、また計算時間も長い。
特開2012−245085号公報
ところで、本件発明者等は、簡単な手動操作による指定入力を受け付けて、X線コンピュータ断層撮影(CT:Computer Tomography)装置や核磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置、陽電子放射断層撮影(PET:Positron Emission Tomography)装置等の医用画像診断装置で取得した複数の2次元断層画像から、目的領域のデータと同時にその概略の大きさを取得するとともに、非目的領域のデータを取得する前処理を行い、上記前処理により取得したデータを用いて2次元又は3次元の目的領域を自動的に抽出する画像処理を行うことにより、所望の目的領域を短時間で抽出することができるようにした医用画像処理装置、その医用目的領域抽出方法及び医用目的領域抽出処理プログラムを先に特願2014−032066として提案している。
先に提案した手法により抽出した2次元又は3次元の目的領域について、2次元又は3次元の特徴抽出、形状記述及び形状分類を上述の如き従来より知られている手法で行い、適正な結果を得ようとすると、パラメータの設定が難しく、また、長い計算時間を必要とするという問題点に直面した。
そこで、本発明の目的は、2次元又は3次元の特徴抽出、形状記述または形状分類を極めて簡単に、且つ高速に実行することができるとともに、直感的に理解可能な形状特徴抽出方法、形状特徴抽出処理装置、形状記述方法及び形状分類方法を提供することにある。
本発明の他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明では、原理的に、処理対象の2次元(3次元)の図形の外形形状に内接する基準形状、例えば、円、複数円の合成(群)、楕円、複数楕円の合成(群)、正多角形など及びそれらの3次元形状などを処理対象図形から除去した残存領域を新たな処理対象図形として基準形状と大きさの異なる相似基準形状あるいは複数のそれらからなる図形群を除去する処理を繰り返し行うことにより、処理対象図形の外形形状を基準形状で展開して形状特徴を抽出する。
すなわち、本発明は、形状特徴抽出方法であって、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を求める第1の工程と、上記第1の工程により求められた基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を求める第2の工程とを有し、上記第2の工程により求められた上記残存領域の連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の工程により求める処理と、この第1の工程により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の工程により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期得目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする。
本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、円を上記基準形状とし、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群を上記第1の工程により求め、上記相似基準形状として、上記第2の工程により求められた新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記第1の工程により求め、処理対象の目的領域に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、上記第1の工程では上記処理対象の目的領域に対する最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群を求め、上記第2の工程では上記目的領域の外形形状から上記最大内接円を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、上記第1の工程と上記第2の工程の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、上記第1の工程では、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接円群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うことものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、球を上記基準形状とし、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群を上記第1の工程により求め、上記相似基準形状として、上記第2の工程により求められた新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記第1の工程により求め、処理対象の目的領域に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、上記第1の工程では上記処理対象の目的領域に対する最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群を求め、上記第2の工程では上記目的領域の外形形状から上記最大内接球あるいは最大内接球群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、上記第1の工程と上記第2の工程の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、上記第1の工程と上記第2の工程の処理を繰り返し行い、大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、 最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、初期目的領域の体積又は等価半径の情報と、n次最大内接球の半径、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、1次残存領域の凸部高さとを上記3次元の外形形状の特徴パラメータとして抽出するものとすることができる。
さらに、本発明に係る形状特徴抽出方法では、例えば、上記第1の工程では、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接球群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うものとすることができる。
また、本発明は、形状特徴抽出装置であって、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を求める第1の処理手段と、上記第1の処理手段により求められた基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を求める第2の処理手段と、上記第2の処理手段により求められた上記残存領域の連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の処理手段により求める処理と、この第1の処理手段により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の処理手段により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記大きさの異なる相似基準形状と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする。
本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、円を上記基準形状とし、上記第1の処理手段では、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群を求めるとともに、上記第2の処理手段により求められた新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記相似基準形状として求め、上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、処理対象の目的領域に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、上記第1の処理手段では上記処理対象の目的領域に対する最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群を求め、上記第2の処理手段では上記目的領域の外形形状から上記最大内接円あるいは最大内接円群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、上記第1の処理手段では、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接円群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、球を上記基準形状とし、上記第1の処理手段では、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群を求め、上記第2の処理手段により求められた新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記相似基準形状として求め、処理対象の目的領域に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、上記第1の処理手段では上記処理対象の目的領域に対する最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群を求め、上記第2の処理手段では上記目的領域の外形形状から上記最大内接球あるいは最大内接球群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、初期目的領域の体積又は等価半径の情報と、n次最大内接球の半径、あるいは最大内接球群の長軸,短軸,それらの比、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、1次残存領域の凸部高さとを上記3次元の外形形状の特徴パラメータとして抽出するものとすることができる。
さらに、本発明に係る形状特徴抽出装置では、例えば、上記第1の処理手段は、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接球群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うものとすることができる。
さらに、本発明は、形状記述方法であって、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を新たな目的領域として、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報として上記処理対象の目的領域の外形形状を記述することを特徴とする。
本発明に係る形状記述法では、例えば、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記相似基準形状とし、上記処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状を記述するものとすることができる。
また、本発明に係る形状記述方法では、例えば、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状を記述するものとすることができる。
また、本発明に係る形状記述方法では、例えば、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記相似基準形状とし、上記処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状を記述するものとすることができる。
また、本発明に係る形状記述方法では、例えば、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状を記述するものとすることができる。
さらに、本発明に係る形状記述方法では、例えば、大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、目的領域の体積又は等価半径の情報と、n次最大内接球の半径、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、1次残存領域の凸部高さとを上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として3次元の外形形状を記述するものとすることができる。
また、本発明は、形状分類方法であって、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を新たな目的領域として、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報を取得し、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報を上記処理対象の目的領域の外形形状の特徴パラメータとして分散図を作成して、上記特徴パラメータにより上記処理対象の目的領域の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする。
本発明に係る形状分類方法では、例えば、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記相似基準形状とし、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記処理対象の目的領域に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、2次元の外形形状をクラスタリングするものとすることができる。
また、本発明に係る形状分類方法では、例えば、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、2次元の外形形状をクラスタリングするものとすることができる。
また、本発明に係る形状分類方法では、例えば、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記相似基準形状とし、上記処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、3次元の外形形状をクラスタリングするものとすることができる。
また、本発明に係る形状分類方法では、例えば、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、3次元の外形形状をクラスタリングするものとすることができる。
さらに、本発明に係る形状分類方法では、例えば、大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、目的領域の体積又は等価半径の情報と、n次最大内接球の半径、あるいは最大内接球群の長軸,短軸,それらの比体積又は中心位置の情報あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡と、n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、1次残存領域の凸部高さとを上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、3次元の外形形状をクラスタリングするものとすることができる。
本発明では、変形モデルのような対象毎に決定しなければならないパラメータが存在しない、すなわち、パラメータレスであるため、一度の抽出で全ての特徴を得ることができ、再計算の必要がない。
また、本発明では、処理対象物の2次元又は3次元の外形形状に内接する基準形状と大きさの異なる相似基準形状、例えば円又は球により展開するので、原画像が量子化されている場合、原理的には、最小円(球)が量子化された1画素となるため、原画像を正しく表す完全系となる。
また、本発明では、展開に用いる内接円(球)及び特徴量に一つとして重要な外接円(球)を、単純な演算であるモルフォロジー演算により、非常に容易に且つ高速に求めることができ、多くの特徴量を得ることができる。
また、本発明では、抽出した外接円(球)及び複数の内接円(球)の面積(体積)、半径、各段階での内接円(球)の抽出後の残存領域の面積(体積)及び等価半径など、対象図形の多くの特徴量が得られ、また、その意味の解釈が直感的で容易である。例えば、原画像の外接球の体積をVOUT、原画像の体積をV、原画像に対する1次内接球の体積をV、2次内接球の体積をVとすると、V/Vは、原画像が球であれば1となり、原画像の球形度の指標となる。VOUT/V又はV/Vの値が小さければ、原画像が球に近いことを示す。このように外接球と抽出された内接球あるいは内接球群の集合により、直感的に原画像の形状特徴を把握することができる。
また、本発明によれば、順次抽出される内接円(球)の中心位置は同時に取得できるので、複雑な計算を必要とすることなく、単純に中心位置に該当の内接円(球)を再配置するだけで原画像を再構成することができる。
さらに、本発明では、内接円(球)が原画像内部の特徴を表すのに対し、外接円(球)は、原画像外部(周囲)の特徴を表すことから、外接円(球)も有用な特徴量であり、例えば、内接円(球)半径と外接円(球)半径の比は、原画像の凹凸の程度を表す有用な特徴量である
したがって、本発明によれば、2次元又は3次元の特徴抽出、形状記述または形状分類を極めて簡単に、且つ高速に実行することができるとともに、直感的に理解可能な形状特徴抽出方法、形状特徴抽出処理装置、形状記述方法及び形状分類方法を提供することができる。
本発明を適用した医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 上記医用画像処理装置の記憶部に記憶される3次元の目的領域の画像データの取得方法の説明に供する図であり、(A)はX線コンピュータ断層撮影(CT:Computer Tomography)装置により取得された水平断面画像、(B)はスライス、(C)は目的領域の画像を示している。 上記医用画像処理装置において実行される形状特徴抽出処理の基本手順を示すフローチャートである。 処理対象図形の外形形状の凹凸と外接円(球)及び内接円(球)との関係の説明に供する図であり、(A)は処理対象の目的領域の外形形状と最小外接円(球)を示し、(B)は上記外形形状と最大内接円(球)を示している。 内接円の半径算出についての説明に供する図であり、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(円)を示し、(C)は収縮結果を示している。 図形のモルフォロジー演算の論理的内容を示す図であり、(A)は楕円の対象図形と内接円を示し、(B)は一部変形のある楕円の対象図形と内接円を示している。 対象図形の原画像と最大内接円との差が、対象図形の凸部領域の特徴の1つとなることの説明に供する図であり、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(最大内接円)を示し、(C)は原画像より内接円を除去した残存部が凸領域を示すことを表している。 癌の3次元画像との差分を凸部領域として抽出処理の説明に供する図であり、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(内接球)を示し、(C)は2画素削った凸部領域を示している。 内接球が複数存在する場合の概念を対象図形が球形に近い場合の第1内接球の場合で示す概念図であり、(A)は対象図形と複数の内接球を示し、(B)は複数の第1内接球を論理和合成した最大内接球群とそれらの中心の軌跡を示している。 内接球が複数存在する場合の概念を対象図形が細長い楕円球形に近い場合で示す概念図であり、(A)は対象図形と複数の内接球を示し、(B)は複数の第1内接球を論理和合成した最大内接球群とそれらの中心の軌跡を示している。 内接球が複数存在する場合の具体的例を第1内接球の場合で示す図であり、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素を示し、(C)は、複数の内接球の中心の軌跡を示している。 第1内接球が複数存在する場合の最大内接球群の具体的例を示す図であり、(A)は対象図形から(B)の最大内接球群を除去したものを示し、(B)はそのときの最大内接球群を示している。 上記形状特徴抽出処理における第1の工程での処理内容を示すフローチャートである。 上記第1の工程の前処理で行われる外接球抽出処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 上記第1の工程の後処理で行われる内接球抽出処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 上記形状特徴抽出処理における第2の工程での処理内容を示すフローチャートである。 上記第2の工程で行われる残存処理における前処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 上記第2の工程で行われる残存処理における後処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 凹凸のある3次元形状の体積変化で表す場合の有用な概念を示す模式図であり、(A)は第1内接球の体積が殆どを占める場合を示し、(B)は第2乃至第4最大内接球の体積が殆ど同じである場合を示し、(C)はn次残存領域まで最大内接球の体積が大きい場合を示している。 図15の第1最大内接球を単一で扱う場合と複数の最大内接球を群として展開する場合とを比較するための図であり、(A)は第1最大内接球を利用した場合を示しており、(B)は第1最大内接球を群として扱った場合を示している。 原図形が球に近い場合に、第1最大内接球を単一で扱う場合と複数の最大内接球を群として展開する場合とを比較するための図であり、(A)は第1最大内接球を利用した場合を示しており、(B)は第1最大内接球を群として扱った場合を示している。 3次元の外形形状の特徴抽出処理の結果の一例を示す図であり、(A)は肝臓細胞癌の外形形状を20個の内接球で近似した結果を示し、(B)は上記20個の内接球を除去した後の肝臓細胞癌の残存領域の外形形状を示している。 3次元の外形形状の特徴抽出による処理結果の他の例を示す図であり、(A)は肝臓細胞癌の外形形状を20個の内接球で近似した結果を示し、(B)は上記20個の内接球を除去した後の肝臓細胞癌の残存領域の外形形状を示している。 上記形状特徴抽出処理により抽出された特徴量を用いた分類処理の一例の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 肝細胞癌画像(90サンプル)について上記分類処理を行って得られた分類例を示し、(A)は等価半径rが10mmよりも大きく25mmよりも小さい胞癌の外形形状の分布図を示し、(B)は等価半径rが25mmよりも大きい胞癌の外形形状の分布図を示している。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、例えば図1のブロック図に示すような構成の医用画像処理装置100により実施される。
この医用画像処理装置100は、制御部10、前処理部20、画像処理部30、入力部40、記憶部50、表示部60等からなる。この医用画像処理装置100は、所定の処理プログラムがインストールされたコンピュータシステムであって、上記制御部10により、上記処理プログラムにしたがって、上記前処理部20や画像処理部30の動作を制御するようになっている。
この医用画像処理装置100は、医用画像診断装置、例えばX線コンピュータ断層撮影(CT:Computer Tomography)装置により取得された多数枚のCT画像から抽出した処理対象の2次元又は3次元の目的領域の画像データを記憶部50に記憶する機能を有し、上記記憶部50に保存されている画像データにより示される処理対象の目的領域の外形形状についてコンピュータによる画像処理により、2次元又は3次元の特徴抽出を行うものである。
本実施形態では、例えば、本件発明者等が先に特願2014−032066として提案している手法により抽出した処理対象の2次元又は3次元の目的領域の画像データが記憶部50に記憶されているものとする。
すなわち、制御部10が処理プログラムにしたがって前処理部20の動作を制御して、簡単な手動操作による指定入力を入力部40から受け付けて、医用画像診断装置で取得した複数の2次元断層画像から、目的領域のデータと同時にその概略の大きさを取得するとともに、非目的領域のデータを前処理部20により取得し、そして、上記制御部10が処理プログラムにしたがって上記画像処理部30の動作を制御して、取得したデータを用いて2次元又は3次元の目的領域を自動的に抽出する画像処理を画像処理部30で行い、濃度分布の正規分布への近似処理と、Bays則による統計的領域抽出処理と、大局的及び局所的統計検定による目的領域修正処理と、3次元化するための2次元画像上での繰り返し処理を既抽出領域を拡大・縮小した中間領域に限定した領域内で行い目的領域を分離する連続的二領域抽出処理とを行うことにより抽出された所望の処理対象の目的領域の画像データが記憶部50に記憶される。
例えば、図2に示すように、X線コンピュータ断層撮影(CT:Computer Tomography)装置により取得された水平断面画像(図2の(A))から、各スライス毎(図2の(B))に癌領域を抽出して得られる肝臓癌の領域を[1]、背景を[0]として示した3次元の目的領域の画像データ(図2の(C))が記憶部50に記憶される。
そして、この医用画像処理装置100において、画像処理部30は、制御部10により処理プログラムにしたがって動作が制御されることにより、図3のフローチャートに示す形状特徴抽出処理(ステップS1〜ステップS3)を実行する。
ステップS1では、上記記憶部50に保存されている処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を求める第1の工程の処理を行う。
ステップS2では、上記第1の工程の処理により求められた基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を求める第2の工程の処理を行う。
そして、ステップS3において抽出処理を終了するか否かを判定しながら、上記第2の工程の処理により求められた上記残存領域の連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の工程の処理により求める処理と、この第1の工程の処理により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の工程の処理により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記大きさの異なる相似基準形状と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行う。
すなわち、この医用画像処理装置100において、画像処理部30は、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を求める第1の処理手段31と、上記第1の処理手段31により求められた基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を求める第2の処理手段32として機能し、上記第2の処理手段32により求められた上記残存領域の連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の処理手段31により求める処理と、この第1の処理手段31により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の処理手段32により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記大きさの異なる相似基準形状と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行う。
上記画像処理部30により実行される外形形状の特徴抽出処理では、処理対象物の2次元又は3次元の外形形状に内接する基準形状と大きさの異なる相似基準形状により展開することにより、原画像が量子化されている場合、原理的には、最小の相似基準形状が量子化された1画素となり、原画像を正しく表す完全系となる。
上記基準形状としては、円、楕円、正多角形、及び、それらの複数個の集合、また、それらの3次元形状など各種形状を採用することができる。
ここで、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円(球)、最大内接円(球)は、上記目的領域の外形形状が円(球)である場合には一致するので、上記外形形状との差分が上記外形形状の凹凸を表すことになる。
すなわち、図4の(A)に示すように、処理対象の目的領域の外形形状と最小外接円(球)の差分は、上記外形形状の外部の凹凸を表し、上記外形形状と最小外接円(球)の面積(体積)比は、上記外形形状の外部の凹凸の程度を表すことになる。また、図4の(B)に示すように、上記外形形状と最大内接円あるいは複数個のそれらの集合すなわち最大内接円群(球群)との差分は、上記外形形状の内部の凹凸を表し、上記外形形状と最小外接円(球)の面積(体積)比は、上記外形形状の内部の凹凸の程度を表すことになる。
また,最大内接円群(球群)の中心軌跡も上記外形形状の概略形状を表す特徴となり利用できる。
そこで、上記画像処理部30では、例えば、円(球)を上記基準形状とし、上記第1の処理手段31において、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円(球)又は最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)群を求め、上記相似基準形状として、上記第2の処理手段32により求められた新たな目的領域に対する最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)群を上記第1の処理手段31により求め、処理対象の目的領域に対する最小外接円(球)又は最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)群と大きさの異なる最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)群と残存領域の情報として、2次元(3次元)の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
また、上記画像処理部30では、例えば、上記第1の処理手段31において、上記処理対象の目的領域に対する最小外接円(球)及び最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)群を求める第1の工程の処理を行い、上記第2の処理手段32では上記目的領域の外形形状から上記最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求める第2の工程の処理を行い、上記第1の処理手段31による第1の工程の処理と上記第2の処理手段32による第1の工程の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)により展開して、上記最小外接円(球)と大きさの異なる最大内接円(球)あるいは最大内接円(球)及びその中心軌跡と残存領域の情報として、2次元(3次元)の外形形状の特徴抽出を行うものとすることができる。
ここで、内接球と3次元形状(癌)との差分による凸部領域の抽出について、2次元(内接円)で原理を説明する。
ここでいう内接円とは「ある図形内に描ける最大の円」である。そのため、1つの図形に対して内接円が複数存在する場合がある。
対象図形内を走査させて得られる円が、図形内に収まれば半径を増加、図形内に収まらなければ半径を減少させて、収束したときの値を半径とすることにより、対象図形に対する最大内接円を求めることができる。図形内に収まるか否かは、図5の(A)、(B)、(C)に示すように、対象画像の円の構造要素で収縮した画像に残る自画素の有無で判定する。図5の(A)、(B)、(C)は、内接円の半径算出についての説明に供する図であり、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(円)を示し、(C)は収縮結果を示している。また、このとき(B)の構造要素が内接円であるとき(C)の収縮結果は内接円の中心の軌跡を表している。
そして、画像の量子化誤差や1つの図形に対して内接円が複数存在する場合があり、手順1で残った数だけ中心候補点が存在するので、対象画像の重心から最も近い中心候補点を最大内接円の中心とする。
また、複数存在する内接円の論理和図形すなわち最大内接円群を利用することもできる。これは中心位置が互いに近い同一大きさの内接円の重なりが原図形を良く表現する場合もあることを示す。そのため、最大内接円群を用いて原図形を展開した場合には、一般に、残存領域内の小さな内接円の数は減少する、すなわち異なる半径の最大内接円の数は減少する傾向となる。このとき、各最大内接円の中心位置が重要な情報であることは自明であることと同様に最大内接円群の場合には、その中心位置の集合すなわち中心軌跡(図形)が重要な情報を内包する。
ここで、図形のモルフォロジー演算の1つとして計算速度の速い収縮演算がある。その論理的内容を図6の(A)、(B)に示すように、モルフォロジー演算では、対象となる図形の境界線上を構造要素と呼ばれる図形を操作し対象図形と重なる部分を消去する収縮演算を行うことにより、内接円を高速に抽出することができる。図6の(A)は、楕円の対象図形と内接円を示し、図6の(B)は、一部変形のある楕円の対象図形と内接円を示している。
2次元の場合には、図7の(A)、(B)、(C)に示すように、対象図形の原画像と最大内円との差が、対象図形の凸部領域の特徴の1つとなる。図7において、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(最大内接円)を示し、(C)は(A)から(B)を除去した原図形の凸部領域(残存領域)を示している。
これを3次元に拡張すると、図8の(A)、(B)、(C)に示すように、対象図形の原画像と最大内接球との差が、対象図形の凸部領域となる。
すなわち、対象図形を2次元画像から3次元画像に、収縮・膨張で用いた構造要素を円から球に替えることで内接球あるいは内接球群を作成して、図8の(A)、(B)、(C)に示すように、癌の3次元画像との差分を凸部領域として抽出することができる。図8の(A)、(B)、(C)は、癌の2次元画像との差分を凸部領域として抽出処理の説明に供する図であり、(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(内接球)を示し、(C)は2画素削った凸部領域を示している。
ここで、内接球が複数存在する場合の概念図を図9、図10に第1内接球の場合で示す。
図9の(A)、(B)は、対象図形が球形に近い場合の概念図であり、(A)は対象図形と複数の内接球を示し、(B)は複数の第1内接球を論理和合成した最大内接球群とそれらの中心の軌跡を示している。
図10の(A)、(B)は、対象図形が細長い楕円球形に近い場合の概念図であり、(A)は対象図形と複数の内接球を示し、(B)は複数の第1内接球を論理和合成した最大内接球群とそれらの中心の軌跡を示している。
また、内接球が複数存在する場合の具体的例を図11の(A)、(B)、(C)に第1内接球の場合で示す。(A)は対象図形を示し、(B)は構造要素(最大内接球のうち原図形の重心に最も近いものを選択したもの)を示し、(C)は複数の内接球の中心の軌跡を示している。
さらに、第1内接球が複数存在する場合に、それらの合成(論理和集合)すなわち最大内接球群の具体的例を図12の(A)、(B)に示す。(A)は対象図形から(B)の最大内接球群を除去したものを示し、(B)はそのときの最大内接球群を示している。
次に、上記画像処理部30による3次元の外形形状の特徴抽出の具体的な処理例について説明する。
3次元の外形形状の特徴抽出では、上記画像処理部30において、先ず、上記第1の処理手段31により実行される第1の工程(ステップS1)における前処理(ステップS1−1)によって、図13のフローチャートに示す手順に従って処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球を抽出して、内接球抽出処理における初期球半径用定数Riniを設定し、第1の工程(ステップS1)における後処理(ステップS1−2)として内接球抽出処理を行う。この内接球抽出後処理(ステップS1−2)では、単一のn次最大内接球を抽出する処理と、複数の最大内接球群を抽出する処理との選択か、あるいはそのどちらをも実施するように必要に応じて選択できるようにする。
すなわち、第1の工程(ステップS1)における前処理(ステップS1−1)では、先ず、目的領域(例えば肝臓細胞癌CT像)を[1]とし、他を[0]とする2値の3次元画像(初期原画像)のデータを入力する(ステップS11)。そして、入力された3次元画像のデータ[1]により示される目的領域の体積Vを求める(ステップS12)。上記第1の処理手段31により、例えば、原画像のボクセル(voxel)数を計測し、画像毎のボクセル(voxel)体積により実体積に換算した目的領域の体積Vを求める。
次に、上記第1の処理手段31により図14のフローチャートに示す手順に従って外接球抽出処理を行い(ステップS13)、最大内接球の抽出を終了する抽出回数kを設定し(ステップS14)、最大内接球の抽出回数を示す変数nを1に設定し(ステップS15)、上記外接球抽出処理により抽出した最小外接球の半径Rを内接球抽出処理における初期球半径用定数Riniとして設定する(ステップS16)。
そして、第1の工程(ステップS1)における後処理(ステップS1−2)として上記第1の処理手段31により図15のフローチャートに示す手順に従って内接球抽出処理を行う(ステップS17)。
ここで、図14のフローチャートに示す外接球抽出処理では、上記第1の処理手段31により、先ず、十分大きな半径Rの初期球(内部[1]、外部[0])を設定する(ステップS130)。
次に、上記第1の処理手段31により、外接球を求める対象画像を構造要素として、上記半径Rの初期球をモルフォロジー演算で収縮する(ステップS131)。
次に、上記第1の処理手段31により、収縮後の残存画素数が0よりも大きいか否かを判定し(ステップS132)、その判定結果が「NO」すなわち残存画素数>0でない場合には、R=R+1すなわち半径Rをインクリメントして(ステップS133)、上記ステップS131のモルフォロジー演算による球の収縮処理を再度行うことにより、 上記ステップS132の判定結果が「YES」すなわち残存画素数>0になるまで、上記ステップS131〜S133の処理を繰り返し行う。
そして、上記ステップS132の判定結果が「YES」すなわち残存画素数>0になったら、R=R−1すなわち半径Rをデクリメントして新しい半径Rとし(ステップS134)、新しい半径Rの球をモルフォロジー演算により収縮する(ステップS135)。
次に、上記第1の処理手段31により、収縮後の残存画素数が0になったか否かを判定し(ステップS136)、その判定結果が「NO」すなわち残存画素数が0でない場合には、R=R−1すなわち半径Rをデクリメントして(ステップS137)、上記ステップS135のモルフォロジー演算による球の収縮処理を再度行うことにより、 上記ステップS136の判定結果が「YES」すなわち残存画素数が0になるまで、上記ステップS135〜S137の処理を繰り返し行う。
そして、上記ステップS136の判定結果が「YES」すなわち残存画素数が0になったら、半径Rをボクセル(voxel)の一辺分だけ増加して(ステップS138)、その半径Rの外接球の最大半径Rとして(ステップS139)、外接球抽出処理を終了する。
ここで、上記外接球抽出処理では、外接球半径Rが初期球半径Rより小さい場合、拡大探索を行い、大きい場合、そのまま探索を行うので、初期球半径Rは適宜適当な方法で決定すればよい。外接球半径Rに近い初期球半径Rを設定すれば、収束までの演算回数が減少する。
なお、上記図14のフローチャートに示す外接球抽出処理は、高速であるが場合によっては外接球の近似結果を与えることになる。
また、図15のフローチャートに示す内接球抽出処理では、上記第1の処理手段31により、先ず、上記第1の工程における前処理により設定された初期球半径用定数Riniすなわち最小外接球の半径Rの半分を初期球半径rとして設定する(ステップS170)。
次に、上記第1の処理手段31により、半径rの初期球を構造要素として、対象画像をモルフォロジー演算で収縮する(ステップS171)。
次に、上記第1の処理手段31により、収縮後の残存画素数が0よりも大きいか否かを判定し(ステップS172)、その判定結果が「YES」すなわち残存画素数>0の場合には、半径rを(Rini−r)/2にして(ステップS173)、上記ステップS171のモルフォロジー演算による球の収縮処理を再度行うことにより、 上記ステップS172の判定結果が「NO」すなわち残存画素数=0になるまで、上記ステップS171〜S173の処理を繰り返し行う。
そして、上記ステップS173の判定結果が「NO」すなわち残存画素数>0になったら、r=r−1すなわち半径rをデクリメントして新しい半径rとし(ステップS174)、新しい半径rの球をモルフォロジー演算で収縮する(ステップS175)。
次に、上記第1の処理手段31により、収縮後の残存画素数が0になったか否かを判定し(ステップS176)、その判定結果が「NO」すなわち残存画素数が0でない場合には、r=r−1すなわち半径rをデクリメントして(ステップS177)、上記ステップS175のモルフォロジー演算による球の収縮処理を再度行うことにより、 上記ステップS176の判定結果が「YES」すなわち残存画素数が0になるまで、上記ステップS175〜S177の処理を繰り返し行う。
そして、上記ステップS176の判定結果が「YES」すなわち残存画素数が0になったら、そのときの残存領域は内接球(群)の中心位置(軌跡)を表すからこれを記録し(ステップS178)、そのときの半径rの内接球の最大半径rとして(ステップS179)、内接球抽出処理を終了する。
また、3次元の外形形状の特徴抽出では、上記画像処理部30において、上記第2の処理手段32により図16のフローチャートに示す手順に従って第2の工程(ステップS2)の処理を実行する。
第2の工程(ステップS2)の処理では、先ず、上記第2の処理手段32により、第1の工程(ステップS1)における内接球抽出処理により抽出された最大内接球を上記目的領域の外形形状から除去した後の残存領域の体積を求める(ステップS21)。
そして、上記第2の処理手段32により、上記目的領域の外形形状から最大内接球を除去した後の残存領域について、図17と図18のフローチャートに示す手順に従って残存領域処理を行い(ステップS22)、内接球の抽出回数nをインクリメントし、n=n+1として(ステップS23)、上記ステップS3の終了判定処理に戻り、n>kすなわち抽出回数nが終了回数kに達して上記ステップS3における判定結果が「YES」になるまで、上記第1の工程(ステップS1)の最大内接球を求める処理と、この第1の工程(ステップS1)の処理により求められた最大内接球を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の工程(ステップS2)の処理により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球により展開して、上記大きさの異なる最大内接球と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行う。
ここで、上記ステップS22の残存領域処理では、図17のフローチャートに示す手順に従って前処理(ステップS22−1)と、図18のフローチャートに示す手順に従って後処理(ステップS22−2)が行われる。
すなわち、上記ステップS22の残存領域処理の前処理(ステップS22−1)では、第1内接球半径をr、残存領域をHとし(ステップS220)、残存領域の凸部の最大高さを示す変数mを1に設定し(ステップS221)、半径rの第1内接球を1ボクセル(voxel)分膨張させて原画像の目的領域から除去した後の残存領域をH’とする(ステップS222)。
そして、残存領域H’の画素数が0であるか否かを判定し(ステップS223)、その判定結果が「NO」すなわち残存画素数が0でない場合には、m=m+1すなわちmをインクリメントして(ステップS224)、上記ステップS222の処理を再度行うことにより、 上記ステップS223の判定結果が「YES」すなわち残存画素数が0になるまで、上記ステップS222〜S223の処理を繰り返し行う。
そして、上記ステップS223の判定結果が「YES」すなわち残存画素数が0になったら、その時点での変数mの値を第1内接球除去後の残存領域H’の凸部最大高さmcvx,maxとする(ステップS224)。
また、上記ステップS22の残存領域処理の後処理(ステップS22−2)では、内接球半径をr、残存領域をHとして(ステップS226)、半径rの内接球を1ボクセル(voxel)分膨張させて目的領域から除去した後の残存領域をH’とする(ステップS227)。
そして、残存領域H’をラベリング処理し、連結領域数(島数)Nn,jを求める(ステップS228)。
さらに、各連結領域の体積V(Nn,j)を求める(ステップS229)。
上記n>kすなわち抽出回数nが終了回数kに達して上記ステップS3における判定結果が「YES」になるまで、上記第1の工程(ステップS1)の最大内接球を求める処理と、この第1の工程(ステップS1)の処理により求められた最大内接球を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の工程(ステップS2)の残存領域処理(ステップS22)の後処理(ステップS22−2)により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行うことにより、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球により展開して、上記大きさの異なる最大内接球と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴を抽出する。
3次元癌形状モデルから内接球を複数回抜き取り、その時の癌形状の変化を特徴量とし、凹凸のある3次元形状の体積変化で表す場合の有用な概念は、次の図19の(A)、(B)、(C)に示す3種類がある。
すなわち、図19の(A)は、処理対象の初期目的領域の外形形状が球形に近く、初期目的領域の外形形状の体積Vの殆どを第1内接球の体積Vが占める場合を示している。
また、図19の(B)は、処理対象の初期目的領域の外形形状に複数(この例では3個)存在し、初期目的領域の外形形状から第1最大内接球を除去した1次残存領域の各連結領域に内接する第2最大内接球の体積V、第3最大内接球の体積V、第4最大内接球の体積Vが殆ど同じである場合を示している。
さらに、図19の(C)は、処理対象の初期目的領域の外形形状は卵形に変形しており、初期目的領域の外形形状から最大内接球を繰り返し除去したn次残存領域まで最大内接球の体積Vが大きい場合を示している。
ここで、第1内接球を原図形の重心に最も近い中心を有する単一のものとした場合(A)と、同一半径を持つ内接球群を第1内接球群とした場合(B)の内接球展開の違いの概念を図20、図21に示す。
図20の(A)、(B)は、図19の第1最大内接球を単一で扱う場合と複数の最大内接球を群として展開する場合とを比較するための図であり、(A)は第1最大内接球を利用した場合を示しており、(B)は第1最大内接球を群として扱った場合を示している。
図20の(A)に示すように第1内接球を原図形の重心に最も近い中心を有する単一のものとした場合と比較して、図20の(B)に示すように第1最大内接球を群として扱うことで最大内接球の数が減少する。
また、図21の(A)、(B)は、図20の(A)、(B)の比較と同様であるが原図形がより球に近い場合を示している。
原図形が球に近い場合には、図21の(A)に示すように第1内接球を原図形の重心に最も近い中心を有する単一のものとした場合と比較して、図21の(B)に示すように第1最大内接球を群として扱うことで高次の内接球の数が非常に少なくなる。
一般的に第1内接球を内接球群とした場合は、その後の残存領域が小さくなるので,内接球による展開に必要な次数(n)が小さくなる。また、複数の同一径の内接球中心の軌跡の形状が原図形の外形形状を表現する特徴の一種となる。このとき、(A)、(B)の方法のどちらを選択するかは、対象図形及びそれらのどのような形状を表現するかにより適宜選択すればよい。
ここで、上記画像処理部30による3次元の外形形状の特徴抽出を行い、肝臓細胞癌の外形形状を20個の内接球で近似して表した肝臓細胞癌の外形形状の一例を図22の(A)に示し、上記20個の内接球を除去した後の肝臓細胞癌の残存領域の外形形状を図22の(B)に示す。また、肝臓細胞癌の外形形状を20個の内接球で近似して表した肝臓細胞癌の外形形状の他の例を図23の(A)に示し、上記20個の内接球を除去した後の肝臓細胞癌の残存領域の外形形状を図23の(B)に示す。
上記20個の内接球を除去した後の肝臓細胞癌の残存領域の外観は、殆ど原画像と同様であり、上記画像処理部30による内接球展開により3次元の外形形状の特徴抽出を高速に高精度に行うことができる。
また、上記画像処理部30による3次元の外形形状の特徴抽出において、上記第1の工程の処理による外接球抽出と、上記第1の工程(ステップS1)と第2の工程(ステップS2)の処理による内接球展開により得られる特徴量としては、次の表1に示すようなパラメータを列挙することができる。
上記画像処理部30による外形形状の特徴抽出処理では、変形モデルのような対象毎に決定しなければならないパラメータが存在しない、すなわち、パラメータレスであるため、一度の抽出で全ての特徴を得ることができ、再計算の必要がない。また、処理対象物の2次元又は3次元の外形形状に内接する基準形状と大きさの異なる相似基準形状、例えば円又は球により展開するので、原画像が量子化されている場合、原理的には、最小円(球)が量子化された1画素となるため、原画像を正しく表す完全系となる。しかも、展開に用いる内接円(球)及び特徴量の一つとして重要な外接円(球)を、単純な演算であるモルフォロジー演算により、非常に容易に且つ高速に求めることができ、多くの特徴量を得ることができる。また、抽出した外接円(球)及び複数の内接円(球)の面積(体積)、半径、各段階での内接円(球)の抽出後の残存領域の面積(体積)及び等価半径など、対象図形の多くの特徴量が得られ、また、その意味の解釈が直感的で容易である。例えば、原画像の外接球の体積をVOUT、原画像の体積をV、原画像に対する1次内接球の体積をV、2次内接球の体積をVとすると、V/Vは、原画像が球であれば1となり、原画像の球形度の指標となる。VOUT/V又はV/Vの値が小さければ、原画像が球に近いことを示す。このように外接球と抽出された内接球により、直感的に原画像の形状特徴を把握することができる。
また、順次抽出される内接円(球)の中心位置は同時に取得できるので、複雑な計算を必要とすることなく、単純に中心位置に該当の内接円(球)を配置するだけで原画像を再構成することができる。
また、複数の同一半径の内接円(球)の群で展開する場合の複数内接円(球)群は、それらの中心軌跡画像と当該半径の円(球)との膨張モルフォロジー演算により、非常に容易に且つ高速に求めることができる。
また、このときの複数内接円(球)群の中心軌跡画像の重心位置、分散、主成分分析により求められる主軸(長軸,中軸,短軸)や、それらの方向、比などは原画像の大略的外形形状を表す特徴となる。
さらに、内接円(球)が原画像内部の特徴を表すのに対し、外接円(球)は、原画像外部(周囲)の特徴を表すことから、外接円(球)も有用な特徴量であり、例えば、内接円(球)半径と外接円(球)半径の比は、原画像の凹凸の程度を表す有用な特徴量である。
そして、この医用画像処理装置100では、上記画像処理部30により実行される外形形状の特徴抽出処理により、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を新たな目的領域として、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報として上記処理対象の目的領域の外形形状を記述することができる。
例えば、処理対象の目的領域の外形形状Bの体積をV、その等価半径(Vを球としたときの半径)をr、Vの重心をcとし、上記外形形状Bの第1最大内接球Bを求め、その半径をr、体積をV、Bの中心座標をcとし、上記外形形状Bから第1最大内接球Bを除去した残存領域H=V−V内での最大内接球を2次最大内接球Bとして求め、その半径をr、体積をV、Bの中心座標をcとし、以下同様の処理を繰り返して、k次最大内接球Bとして求め、その半径をr、体積をV、Bの中心座標をcとする場合、内接球による3次元画像の展開は、次の式(1)のように表される。
これを各最大内接球の体積で表現すれば、次の式(2)のようになる。
すなわち、3次元図形の全体積を内接球の和として表し、3次元図形の凹凸の特徴を表現することができる。
ここで、特徴抽出の1つとして、各内接球の位置情報を無視して、その体積の絶対値のみに注目する。
ある内接球Vを引いた残りの領域の体積Hを次の式(4)のように定義する。
ここで、V/Vは、もし元画像が球形であれば1となることから、これを0次体積球形度BRと称する。便利のためm次体積球形度BRを、次の式(5)のように定義する。
体積球形度BR、BRを用いて上記式(3)は、次の式(6)のように表される。
また、次の式(7)のように表すこともできる。
ここで、n=1のときのV/Vすなわち0次体積球形度BRの値は、1回目に抽出される最大内接球が初期形状に対して、どの程度の大きさを占めているか表し、1に近い程球に近いことになる。
2次元の場合では、円形度が図形の大きな特徴であり、原図形の面積をS、周囲長をLとして、次の式(8)で表され、1で円形を意味する。
そこで、これを3次元に拡張すると原図形の体積と表面積で表現することになるが、V/V値も1に近いとき球に近いことを意味する。そこで、次の式(9)に示すように、V/Vすなわち0次体積球形度BRを単に球形度として用いることができる。
また、n=2のときのV/Vの値は、2回目に抽出される最大内接球が1回目に抽出される最大内接球に対して、どの程度の大きさを占めているかを表し、1に近い程大きな凸部を含み、0に近い程球に近いことを表す。
さらに、n=3以上のときのV/Vの値は、n=2のときと同様に大きな値であるほど凸部を多く含み、複雑であることを表す。
また、次の式(10)に示すV/Vについてのnに対するデータの和の値Svn−v1は、複雑なものこと積分値が大きくなる特徴量となる。これをn次凸部和特徴と呼ぶ。
また、この医用画像処理装置100では、上記画像処理部30により実行される外形形状の特徴抽出処理により、処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を新たな目的領域として、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報を取得し、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報を上記処理対象の目的領域の外形形状の特徴パラメータとして分散図を作成して、上記特徴パラメータにより上記処理対象の目的領域の外形形状をクラスタリングすることができる。
上記画像処理部30による3次元の外形形状の特徴抽出により得られるパラメータにより目的領域を分類するための特徴量としては、次の表2に示すようなパラメータを列挙することができる。
そして、この医用画像処理装置100では、例えば図24のフローチャートに示す手順に従って、例えば、肝細胞癌画像の目的領域の外形形状の分類処理を行う。
すなわち、先ず、処理対象の目的領域の外形形状の等価半径rが10mmよりも小さいか否かを判定し(ステップS31)、その判定結果が「NO」すなわち等価半径rが10mmよりも大きい目的領域の外形形状を分類対象とする。
そして、分類対象の目的領域の外形形状について、第1最大内接球の半径rと最小外接球半径Rとの比R/rを取得し(ステップS32)、2次最大内接球の体積Vと2次最大内接球Vとの積と第1最大内接球の体積Vとの比の対数log(V・V/V )を取得し(ステップS33)、n(1/5)すなわち第1最大内接球の半径rの1/5の半径となる第n内接球のnを取得し(ステップS34)、それらをパラメータとして分布図を作成する(ステップS35)。
次に、処理対象の目的領域の外形形状の等価半径rが25mmよりも大きい否かを判定して(ステップS36)、等価半径rが10mmよりも大きく25mmよりも小さい場合と、等価半径rが25mmよりも大きい場合に分けてそれぞれクラスタリングする(ステップS37)。
図25の(A)、(B)は、肝細胞癌画像(90サンプル)について上記分類処理を行って得られた分類例を示し、(A)は等価半径rが10mmよりも大きく25mmよりも小さい胞癌の外形形状の分布図を示し、(B)は等価半径rが25mmよりも大きい胞癌の外形形状の分布図を示している。図25の(A)の分布図に破線にて囲んで示すように、等価半径rが10mmよりも大きく25mmよりも小さい胞癌の外形形状は、4種類にクラスタリングされ、等価半径rが25mmよりも大きい胞癌の外形形状は、図25の(B)の分布図に実線にて囲んで示すように3種類にクラスタリングされている。したがって、肝細胞癌画像は、大きさで大分類した後に、3つのパラメータR/r、log(V・V/V )、nにより、3次元画像からの凹凸特徴抽出を行うことによって、クラスタ毎に分類することができる。
なお、上記画像処理部30による3次元の外形形状の特徴抽出により得られるパラメータにより目的領域を分類するための特徴量としてR/r、log(V・V/V )、n(1/5)を用いて、肝細胞癌画像の分類処理を行ったが、上記表2に示した各種パラメータを組み合わせて使用して分類処理を行うことができる。
以上の説明した実施の形態では、本発明を医用画像処理装置100に適用して、肝細胞癌画像について、形状特徴を抽出し、形状記述や形状分類を行うものとしたが、本発明は、医用画像では肝臓細胞癌に限らず、画像の濃淡を特徴とする画像であればなんでも応用可能でCT画像以外にも、MRI、PET、X線写真、通常の写真へも応用可能である。また、2次元、3次元の形状を評価することに利用できるから、例えば果実やその他の2次元物体や3次元物体の分類、品質検査等にも応用することができる。
10 制御部、20 前処理部、30 画像処理部、31 第1の処理手段、32 第2の処理手段、40 入力部、50 記憶部、60 表示部、100 医用画像処理装置

Claims (28)

  1. 処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を求める第1の工程と、
    上記第1の工程により求められた基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を求める第2の工程と
    を有し、
    上記第2の工程により求められた上記残存領域の連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の工程により求める処理と、この第1の工程により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の工程により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行う形状特徴抽出方法。
  2. 円を上記基準形状とし、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群を上記第1の工程により求め、
    上記相似基準形状として、上記第2の工程により求められた新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記第1の工程により求め、
    処理対象の目的領域に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項1記載の形状特徴抽出方法。
  3. 上記第1の工程では上記処理対象の目的領域に対する最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群を求め、
    上記第2の工程では上記目的領域の外形形状から上記最大内接円を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、
    上記第1の工程と上記第2の工程の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項2記載の形状特徴抽出方法。
  4. 上記第1の工程では、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接円群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3の何れか1項記載の形状特徴抽出方法。
  5. 球を上記基準形状とし、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群を上記第1の工程により求め、
    上記相似基準形状として、上記第2の工程により求められた新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記第1の工程により求め、
    処理対象の目的領域に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項1記載の形状特徴抽出方法。
  6. 上記第1の工程では上記処理対象の目的領域に対する最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群を求め、
    上記第2の工程では上記目的領域の外形形状から上記最大内接球あるいは最大内接球群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、
    上記第1の工程と上記第2の工程の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項4記載の形状特徴抽出方法。
  7. 上記第1の工程と上記第2の工程の処理を繰り返し行い、大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、
    最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、
    初期目的領域の体積又は等価半径の情報と、
    n次最大内接球の半径、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、
    n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、
    1次残存領域の凸部高さと
    を上記3次元の外形形状の特徴パラメータとして抽出することを特徴とする請求項5記載の形状特徴抽出方法。
  8. 上記第1の工程では、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接球群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項記載の形状特徴抽出方法。
  9. 処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状を求める第1の処理手段と、
    上記第1の処理手段により求められた基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を求める第2の処理手段と、
    上記第2の処理手段により求められた上記残存領域の連結領域を新たな目的領域として、この目的領域の外形形状に内接する上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状を上記第1の処理手段により求める処理と、この第1の処理手段により求められた相似基準形状を上記目的領域の外形形状から除去した残存領域の連結領域を上記第2の処理手段により新たな目的領域として求める処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記大きさの異なる相似基準形状と各残存領域の情報として上記初期目的領域の外形形状の特徴抽出を行う形状特徴抽出装置。
  10. 円を上記基準形状とし、上記第1の処理手段では、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群を求めるとともに、上記第2の処理手段により求められた新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記相似基準形状として求め、
    上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、処理対象の目的領域に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項9記載の形状特徴抽出装置。
  11. 上記第1の処理手段では上記処理対象の目的領域に対する最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群を求め、
    上記第2の処理手段では上記目的領域の外形形状から上記最大内接円あるいは最大内接円群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、
    上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、上記最小外接円と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項10記載の形状特徴抽出装置。
  12. 上記第1の処理手段では、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接円群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うことを特徴とする請求項10又は請求項11の何れか1項記載の形状特徴抽出装置。
  13. 球を上記基準形状とし、上記第1の処理手段では、処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群を求め、上記第2の処理手段により求められた新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記相似基準形状として求め、
    処理対象の目的領域に対する最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項10記載の形状特徴抽出装置。
  14. 上記第1の処理手段では上記処理対象の目的領域に対する最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群を求め、
    上記第2の処理手段では上記目的領域の外形形状から上記最大内接球あるいは最大内接球群を除去した残存領域の連結領域を新たな目的領域として求め、
    上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、上記最小外接球と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状の特徴抽出を行うことを特徴とする請求項13記載の形状特徴抽出装置。
  15. 上記第1の処理手段と上記第2の処理手段の処理を繰り返し行い、大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、
    最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、
    初期目的領域の体積又は等価半径の情報と、
    n次最大内接球の半径、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、
    n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、
    1次残存領域の凸部高さと
    を上記3次元の外形形状の特徴パラメータとして抽出することを特徴とする請求項14記載の形状特徴抽出装置。
  16. 上記第1の処理手段は、モルフォロジー収縮演算による収縮処理及び最大内接球群を求めるときモルフォロジー膨張演算による膨張処理を行うことを特徴とする請求項10乃至15の何れか1項記載の形状特徴抽出装置。
  17. 処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を新たな目的領域として、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、
    上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報として上記処理対象の目的領域の外形形状を記述する形状記述方法。
  18. 処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記相似基準形状とし、
    上記処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、
    上記最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状を記述することを特徴とする請求項17記載の形状記述方法。
  19. 処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、
    上記最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報として、2次元の外形形状の記述することを特徴とする請求項18記載の形状記述方法。
  20. 処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記相似基準形状とし、
    上記処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、
    上記最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状を記述することを特徴とする請求項17記載の形状記述方法。
  21. 処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、
    上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として、3次元の外形形状を記述することを特徴とする請求項20記載の形状記述方法。
  22. 大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、
    最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、
    目的領域の体積又は等価半径の情報と、
    n次最大内接球の半径、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、
    n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、
    1次残存領域の凸部高さと
    を上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報として3次元の外形形状を記述することを特徴とする請求項21記載の形状記述方法。
  23. 処理対象の目的領域を含む画像データにより示される上記目的領域の外形形状に外接又は内接する基準形状と上記目的領域の外形形状との差分として得られる残存領域の連結領域を新たな目的領域として、処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる相似基準形状により展開して、上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報を取得し、
    上記基準形状と大きさの異なる相似基準形状と残存領域の情報を上記処理対象の目的領域の外形形状の特徴パラメータとして分散図を作成して、上記特徴パラメータにより上記処理対象の目的領域の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする形状分類方法。
  24. 処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接円又は最大内接円を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接円あるいは最大内接円群を上記相似基準形状とし、
    処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、
    上記処理対象の目的領域に対する最小外接円又は最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、2次元の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする請求項23記載の形状分類方法。
  25. 処理対象の初期目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群により展開して、
    上記最小外接円及び最大内接円あるいは最大内接円群と大きさの異なる最大内接円あるいは最大内接円群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、2次元の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする請求項23記載の形状分類方法。
  26. 処理対象の目的領域の外形形状に対する最小外接球又は最大内接球を上記基準形状とするとともに、新たな目的領域に対する最大内接球あるいは最大内接球群を上記相似基準形状とし、
    上記処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、
    上記最小外接球又は最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、3次元の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする請求項23記載の形状分類方法。
  27. 処理対象の目的領域の外形形状を大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群により展開して、
    上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、3次元の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする請求項26記載の形状分類方法。
  28. 大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群をn回求め、
    最小外接球の半径、体積又は中心位置の情報と、
    目的領域の体積又は等価半径の情報と、
    n次最大内接球の半径、体積又は中心位置あるいは最大内接球群の半径と中心軌跡の情報と、
    n次残存領域の体積、連結領域数、各連結領域体積又は各連結領域中心位置の情報と、
    1次残存領域の凸部高さと
    を上記最小外接球及び最大内接球あるいは最大内接球群と大きさの異なる最大内接球あるいは最大内接球群と残存領域の情報を特徴パラメータとして、3次元の外形形状をクラスタリングすることを特徴とする請求項27記載の形状分類方法。
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