JP2016143478A - 防水コネクタ - Google Patents

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Senkichi Tanaka
宣吉 田中
基樹 窪田
Motoki Kubota
基樹 窪田
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
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Abstract

【課題】空きキャビティの数が増しても製造コストが増加することを抑制することが可能な防水コネクタを提供する。
【解決手段】電線Wの端末部に固着された端子金具10が後方から挿入可能な複数のキャビティ21を有し、そのうちのいくつかが前記端子金具10が挿入されない空きキャビティ21Vとされるハウジング20と、前記ハウジング20の後面側に装着される防水ゴム栓30と、を備え、前記防水ゴム栓30のうち前記端子金具10が挿入される前記キャビティ21に対応する位置には、前記電線Wの外周面に液密状に密着可能とされた貫通シール孔31が設けられ、前記空きキャビティ21Vに対応する位置には、閉鎖壁33と、この閉鎖壁33から前面側または後面側に抜ける肉抜き孔34と、が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来、端子金具が後方から挿入可能とされた複数のキャビティを有するハウジングの後側に防水ゴム栓を装着することで、キャビティの後方を一括して塞いでシールする防水コネクタが知られている。キャビティには、電線の端末部に固着された端子金具が挿入され、防水ゴム栓には、各電線の外周面に液密状に密着する貫通シール孔が設けられている。
この種の防水コネクタでは、複数のキャビティのうち一部のキャビティを、端子金具が挿入されない空きのキャビティとして残す場合には、電線で密閉されずに空いたままとなる防水ゴム栓の貫通シール孔を塞ぐべく、貫通シール孔にダミー栓を挿入することが知られている(例えば下記特許文献1に記載)。
特開2004−71200号公報
しかしながら、上記のような構成では、空きキャビティの数が多くなると、必要なダミー栓の数が増すため、製造コストの増加を招くという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、空きキャビティの数が増しても製造コストが増加することを抑制することが可能な防水コネクタを提供することを目的とする。
本発明の防水コネクタは、電線の端末部に固着された端子金具が後方から挿入可能な複数のキャビティを有し、前記端子金具が挿入されない空きキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングの後面側に装着される防水ゴム栓と、を備え、前記防水ゴム栓のうち前記端子金具が挿入される前記キャビティに対応する位置には、前記電線の外周面に液密状に密着可能とされた貫通シール孔が設けられ、前記空きキャビティに対応する位置には、閉鎖壁と、この閉鎖壁から前面側または後面側に抜ける肉抜き孔と、が設けられているものである。
本発明によれば、防水ゴム栓のうち空きキャビティに対応する部位が閉鎖壁により閉ざされているからダミー栓を入れる必要がないので、空きキャビティの数が増しても製造コストが増加することを抑制することができる。また、閉鎖壁の前方または後方に肉抜き孔が設けられているから、キャビティに端子金具を挿入する時には、貫通シール孔の周囲が肉抜き孔側に逃げて貫通シール孔が広がるので、端子金具を挿入する作業を容易に行うことができる。
実施例1における防水コネクタであって、雌コネクタと雄コネクタとが嵌合した状態を示す断面図 雄コネクタを示す断面図 雌コネクタを示す断面図 リアホルダを取り外した状態の雌コネクタを示す背面図 肉抜き孔の形状を示す防水ゴム栓の一部拡大図 リアホルダを取り付けた状態の雌コネクタを示す背面図 実施例2における防水コネクタの雌コネクタを示す断面図 リアホルダを取り外した状態の雌コネクタを示す背面図 他の実施例(1)に係る肉抜き孔の形状を示す防水ゴム栓の一部拡大図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の防水コネクタは、前記肉抜き孔が、前記閉鎖壁の前後両側に設けられ、前記閉鎖壁が前記防水ゴム栓の前後方向における略中心に位置しているものとしてもよい。このような構成によれば、防水ゴム栓を前後に反転しても使用することができる。
また、本発明の防水コネクタは、複数の前記キャビティが、上下方向に3段以上に分けて設けられ、そのうちの中段に前記空きキャビティが配され、前記ハウジングと嵌合可能な相手側コネクタが、回路基板に取り付けられるものであり、前記相手側コネクタには、前記空きキャビティに対応する位置を除いて、複数本の相手側端子金具が上下方向に複数段に分けて設けられ、かつ、前記相手側端子金具の前記回路基板との接続部が各段毎に並べて配されるものとしてもよい。
このような構成によれば、中段に位置する相手側端子金具が省かれるから、最上段または最下段の相手側端子金具が省かれる場合に比して、相手側端子金具の回路基板との接続部の間隔が大きくあくので、回路基板に対する相手側コネクタの接続姿勢の安定を図ることができる。
また、本発明の防水コネクタは、前記貫通シール孔と前記肉抜き孔とが、後方から見て異なる形状とされているものとしてもよい。このような構成によれば、貫通シール孔と肉抜き孔とを見分けることができるので、誤って肉抜き孔に端子金具を挿入することを防ぐことができる。
また、本発明の防水コネクタは、前記防水ゴム栓の後側に取り付けられるリアホルダを有し、前記リアホルダには、前記空きキャビティを含む前記キャビティに対応する位置に、前記端子金具を前方に導入可能な端子導入口が設けられ、前記防水ゴム栓の前面および後面の前記閉鎖壁に対応する位置に、前記空きキャビティおよび前記端子導入口のそれぞれに嵌り込む突起部が設けられているものとしてもよい。
このような構成によれば、前側の突起部がハウジングの空きキャビティに嵌合し、後側の突起部がリアホルダの端子導入口に嵌合することにより、貫通シール孔がキャビティおよび端子導入口から位置ずれすることを抑制することができる。
また、本発明の防水コネクタは、前記貫通シール孔に、前記電線の外周面に密着するリップ部が設けられ、前記閉鎖壁が、前記リップ部の位置に合わせて設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、閉鎖壁と隣接する貫通シール孔のリップ部が肉抜き孔に逃げることを制限することができるから、シール性を良くすることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における防水コネクタCは、電線Wの端末部に固着された雌型の端子金具(以下、雌端子金具10と称する)が収容される雌ハウジング20と、雌ハウジング20と嵌合可能であるとともに回路基板Pに取り付けられる雄ハウジング(相手側ハウジング)50とを備えている。雄ハウジング50には、複数本のタブ状をなす雄型の端子金具(以下、雄端子金具51と称する)が保持されている。以下、各構成部材において、各ハウジング20,50における嵌合面側をそれぞれ前方とし、また、図1における上側を上方、下側を下方として説明する。
雄ハウジング50は合成樹脂製であって、図2に示すように、雄端子金具51を保持する端子保持部52と、端子保持部52の前方に設けられて雌ハウジング20が嵌合可能とされた角筒状をなすフード部53とを備えている。
端子保持部52には、前後方向に貫通する端子取付孔54が複数形成されている。複数の端子取付孔54は、後述する空きキャビティ21Vに対応する位置を除いて、端子保持部52の上部と下部とに形成されている。各端子取付孔54は、端子保持部52の前面(フード部53の奥面)に個別に突設された柱状凸部55の中心(軸心)に貫通形成されている。
また、端子保持部52のうち空きキャビティ21Vに対応する部位は、塞ぎ部56によって塞がれている。
雄端子金具51は、図2に示すように、L字をなすように屈曲されたものであり、その一端側が雌端子金具10との接続部51A、他端側が回路基板Pとの接続部51Bとされている。雄端子金具51は、端子保持部52の上部と下部とに2段にわけて保持され、雌端子金具10との接続部51Aおよび回路基板Pとの接続部51Bは、各段において左右方向に一列に並べられている。上段の雄端子金具51の回路基板Pとの接続部51Bと、下段の雄端子金具51の回路基板Pとの接続部51Bとの間には、前後方向に比較的大きな間隔があけられている。この間隔は、仮に中段に雄端子金具が備えられていた場合に、その中段の雄端子金具が回路基板Pに接続され得るだけの間隔とされている。
雌端子金具10は、導電性の金属板をプレス加工することで形成され、前端側には雄端子金具51が接続される箱形の接続部11が形成され、後端側には電線Wの端末に固着されるバレル部12が形成されている(図1参照)。接続部11には、キャビティ21に形成されたランス22が係止可能な係止突起13が設けられている。
雌ハウジング20は、合成樹脂材により全体としてブロック状に形成されており、その内部には前後方向に延びる複数のキャビティ21が幅方向および上下方向に並んで形成されている。具体的には、本実施例では、キャビティ21は、雌ハウジング20の幅方向に一列に並べられるとともに、上下方向には3段にわけて設けられている。そして、すべてのキャビティ21のうち中段に配置されたキャビティ21が、雌端子金具10が挿入されずに空いたままで残される空きキャビティ21Vとされている。
各キャビティ21には後方から雌端子金具10が挿入可能とされている。各キャビティ21には、正規の位置に挿入された雌端子金具10を係止可能なランス22が設けられている。
雌ハウジング20の前面には、フロントシール部材23が装着されている。フロントシール部材23は、雌ハウジング20の前面の略全体を覆う形状をなすとともに、前方から雄ハウジング50の柱状凸部55が嵌合可能な嵌合穴部24が貫通形成されている。嵌合穴部24には嵌合リップ部25が設けられ、嵌合された柱状凸部55の外周面に密着してその周囲をシールする。
フロントシール部材23の前側には、フロントホルダ26が取り付けられている。フロントホルダ26は、フロントシール部材23の前側の略全体を覆うとともに、雄端子金具51および柱状凸部55が前方から挿入される挿入穴部27が貫通形成されている。
雌ハウジング20のうちキャビティ21の後側には、防水ゴム栓30およびリアホルダ40が収容される収容凹部28が設けられている。収容凹部28は全キャビティ21の入口に連通する大きさをなして後方に開口して設けられている。
防水ゴム栓30は、雌ハウジング20の収容凹部28に緊密に嵌合可能な厚肉の板状に形成されている。防水ゴム栓30のうち空きキャビティ21Vを除く各キャビティ21と対応する位置には、電線Wの外周面に液密状に密着可能とされた貫通シール孔31が形成されている。貫通シール孔31は、略円形をなして防水ゴム栓30を前後方向に貫通している。
各貫通シール孔31の周面には3条の内周リップ部32が周設されている。内周リップ部32が電線Wの外周面に弾性的に密接することにより、各貫通シール孔31が塞がれる。
また、防水ゴム栓30のうち空きキャビティ21Vに対応する位置には、閉鎖壁33と、この閉鎖壁33から前面側および後面側に抜ける肉抜き孔34と、が設けられている。なお、閉鎖壁33および肉抜き孔34については、後ほど詳しく説明する。
防水ゴム栓30の外周面には、収容凹部28の内周壁に弾性的に当接可能な3条の外周リップ部35が周設されている。防水ゴム栓30が収容凹部28に収容された状態では、防水ゴム栓30の外周リップ部35が収容凹部28の内周壁に弾性的に当接することにより、防水ゴム栓30と収容凹部28との間が液密状態にシールされる。なお、防水ゴム栓30の前面および後面は、貫通シール孔31および肉抜き孔34を除く略全体が凹凸のない平らな面とされている。
リアホルダ40は、雌ハウジング20の収容凹部28内において防水ゴム栓30の後側に収容され、防水ゴム栓30を前方に押すとともに防水ゴム栓30が収容凹部28から離脱することを防いでいる。
リアホルダ40は合成樹脂製であって、防水ゴム栓30と同等の厚さ寸法(前後方向の寸法)を有している。リアホルダ40の外周面には、雌ハウジング20に設けられた被係止部29に係止してリアホルダ40の離脱を防止する係止部41が複数設けられている。被係止部29は、雌ハウジング20の収容凹部28に設けられた開口部であり、係止部41は、リアホルダ40の外周面に突設された突起である。
リアホルダ40のうち空きキャビティ21Vを含む全キャビティ21に対応する部位には、雌端子金具10を前方に導入可能な端子導入口42が設けられている。端子導入口42は、リアホルダ40に3段にわけて設けられている。
各端子導入口42は、キャビティ21の後端開口とほぼ同じ大きさの方形状をなして、リアホルダ40を前後方向に貫通している。各端子導入口42の下面には、雌端子金具10に設けられた係止突起13を前方に通過させる第1凹溝43が前後にわたり形成され、また各端子導入口42の上面には、第1凹溝43よりも浅い第2凹溝44が前後にわたり形成されている。
さて、防水ゴム栓30のうち空きキャビティ21Vに対応する位置に設けられた閉鎖壁33は、防水ゴム栓30の前後方向における略中心に位置している。閉鎖壁33は、貫通シール孔31に設けられた3条の内周リップ部32のうち前後方向の中心に位置する内周リップ部32の位置に合わせて設けられている。閉鎖壁33は、その後方の肉抜き孔34に不用意に端子金具が突っ込まれても破れない程度の肉厚(前後方向の寸法)を有している。なお、閉鎖壁33の厚さ寸法は、内周リップ部32の前後方向の寸法と同等の寸法とされている。
そして、閉鎖壁33の前後両側には、肉抜き孔34が設けられている。前後の肉抜き孔34は同軸で同形状に形成されている。肉抜き孔34を後方から見た形状は、図4に示すように、左右方向よりも上下方向の寸法が若干大きい長方形状をなし、貫通シール孔31とは異なる形状とされている。肉抜き孔34は、リアホルダ40の端子導入口42よりも一回り小さいので、リアホルダ40を取り付けた状態で後方から全体形状を見ることができる。なお、図5に示すように、肉抜き孔34の角部は丸み部34Aとされている。
次に、雌ハウジング20の組み付け手順の一例を説明する。
まず、雌ハウジング20の収容凹部28に防水ゴム栓30を嵌着し、続いて、収容凹部28にリアホルダ40を嵌めこむ。すると、リアホルダ40の係止部41が雌ハウジング20の被係止部29に嵌合して係止し、リアホルダ40が雌ハウジング20に固定される。
次いで、電線Wの端末部に固着された雌端子金具10を、リアホルダ40の端子導入口42から前方に挿入する。このとき、リアホルダ40の端子導入口42を介して貫通シール孔31と肉抜き孔34とを目視することができるから、誤って肉抜き孔34に雌端子金具10を挿入することを防ぐことができる。
防水ゴム栓30の貫通シール孔31に雌端子金具10が挿入されると、貫通シール孔31の周囲が雌端子金具10に押されて肉抜き孔34に逃げ、貫通シール孔31が押し広げられる。そして、雌端子金具10は貫通シール孔31の前方に抜け出し、雌ハウジング20のキャビティ21に収容され、ランス22に係止される。また、貫通シール孔31は電線Wによって液密状に塞がれる。以上により、雌ハウジング20の組み付け作業が完了する。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の防水コネクタCの雌ハウジング20は、電線Wの端末部に固着された雌端子金具10が後方から挿入可能な複数のキャビティ21を有し、そのうちのいくつかが雌端子金具10が挿入されない空きキャビティ21Vとされている。雌ハウジング20の後面側には、防水ゴム栓30が装着されている。そして、防水ゴム栓30のうち電線Wが挿入されるキャビティ21に対応する位置には、電線Wの外周面に液密状に密着可能とされた貫通シール孔31が設けられ、空きキャビティ21Vに対応する位置には、閉鎖壁33と、この閉鎖壁33から前面側および後面側に抜ける肉抜き孔34が設けられている。
この構成によれば、防水ゴム栓30の空きキャビティ21Vに対応する部位が閉鎖壁33により閉ざされているからダミー栓を入れる必要がないので、空きキャビティ21Vの数が増しても製造コストが増加することを抑制することができる。また、閉鎖壁33の前方および後方に肉抜き孔34が設けられているから、雌端子金具10をキャビティ21に挿入する時には、貫通シール孔31の周囲が肉抜き孔34側に逃げて貫通シール孔31が広がるので、雌端子金具10を挿入する作業を容易に行うことができる。
また、肉抜き孔34が、閉鎖壁33の前後両側に設けられ、閉鎖壁33が防水ゴム栓30の前後方向における略中央部に位置している。この構成によれば、防水ゴム栓30を前後に反転しても使用することができる。
また、複数のキャビティ21が上下方向に3段に分けて設けられ、そのうちの中段に空きキャビティ21Vが配され、雌ハウジング20と嵌合可能な雄ハウジング50が、回路基板Pに取り付けられるものであり、雄ハウジング50には、空きキャビティ21Vに対応する位置を除いて雄端子金具51が上下方向に2段に分けて設けられ、かつ、雄端子金具51の回路基板Pとの接続部51Bが各段毎に並べられている。
この構成によれば、中段に位置する雄端子金具が省かれるから、最上段または最下段の雄端子金具51を省く場合に比して、雄端子金具51の回路基板Pとの接続部51Bの間隔が前後に大きくあくので、回路基板Pに対する雄ハウジング50の接続姿勢の安定を図ることができる。
また、貫通シール孔31と肉抜き孔34とが、後方から見て異なる形状とされている。この構成によれば、貫通シール孔31と肉抜き孔34とを見分けることができるので、誤って肉抜き孔34に端子金具を挿入することを防ぐことができる。
また、貫通シール孔31に、電線Wの外周面に密着する内周リップ部32が設けられ、閉鎖壁33が、内周リップ部32の位置に合わせて設けられている。この構成によれば、閉鎖壁33と隣接する貫通シール孔31の内周リップ部32が肉抜き孔34に逃げることを制限することができるから、シール性を良くすることができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係る防水コネクタCを図7および図8によって説明する。
本実施例の防水コネクタCは、防水ゴム栓30の前面および後面の閉鎖壁33に対応する位置に、空きキャビティ21Vおよび端子導入口42のそれぞれに嵌り込む突起部60を設けた点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例における防水コネクタCの雌ハウジング20は、実施例1と同様、電線Wの端末部に固着された雌端子金具10が後方から挿入される複数のキャビティ21が、上下方向に3段に分けて設けられ、そのうちの中段に位置するキャビティ21が空きキャビティ21Vとされている。そして、雌ハウジング20の後面側には、実施例1と同様、防水ゴム栓30が装着され、防水ゴム栓30には、雌端子金具10が挿入されるキャビティ21に対応する位置に貫通シール孔31が設けられ、空きキャビティ21Vに対応する位置に閉鎖壁33が設けられている。閉鎖壁33は、実施例1と同様、防水ゴム栓30の前後方向における略中央部に位置し、閉鎖壁33の前後両側には肉抜き孔34が設けられている。また、貫通シール孔31と肉抜き孔34とは、実施例1と同様、後方から見て異なる形状とされている。
防水ゴム栓30の後側には、実施例1と同様、リアホルダ40が取り付けられており、リアホルダ40の全キャビティ21に対応する位置には、雌端子金具10を前方に導入可能な端子導入口42が設けられている。
雌ハウジング20と嵌合可能とされた雄ハウジング50は、実施例1と同様、回路基板Pに取り付けられるものであり、雄ハウジング50には複数本の雄端子金具51が、雌端子金具10が挿入されるキャビティ21に対応して上部と下部とに2段に分けて設けられ、かつ、回路基板Pとの接続部51Bが各段毎に並べられている。
さて、防水ゴム栓30の前面および後面の閉鎖壁33に対応する位置には、空きキャビティ21Vおよび端子導入口42のそれぞれに嵌り込む突起部60が設けられている。
突起部60は、空きキャビティ21Vの後端部および端子導入口42の前端部に嵌合可能なブロック状をなしている。防水ゴム栓30の前面側に設けられた突起部60と後面側に設けられた突起部60とは略同形とされている。各突起部60を後方から見ると、図8に示すように、左右方向よりも上下方向の寸法が若干大きい長方形状をなしている。
そして、肉抜き孔34は、突起部60の中心部に形成されている。肉抜き孔34を後方から見ると、図8に示すように、上下方向よりも左右方向の寸法が若干大きい全周が閉じた略長方形をなしている。
以上のように本実施例においては、実施例1と同様、防水ゴム栓30の空きキャビティ21Vに対応する位置に閉鎖壁33が設けられ、この閉鎖壁33の前方および後方に肉抜き孔34が形成されているから、空きキャビティ21Vにダミー栓を入れる必要がないので、空きキャビティ21Vの数が増しても製造コストが増加することを抑制することができ、また、雌端子金具10を雌ハウジング20に挿入する時には、貫通シール孔31の周囲が肉抜き孔34側に逃げて貫通シール孔31が広がるので、雌端子金具10を挿入する作業を容易に行うことができる。
さらに、防水ゴム栓30の前面および後面の閉鎖壁33に対応する位置に、空きキャビティ21Vおよび端子導入口42のそれぞれに嵌り込む突起部60を設けたから、これにより、防水ゴム栓30が位置決めされ、貫通シール孔31がキャビティ21および端子導入口42から位置ずれすることを抑制することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、肉抜き孔34が略四角形とされているが、これに限らず、肉抜き孔34の形状は任意に変更してもよく、例えば図9に示すように、肉抜き孔70を、全体として菱形をなしてその上下左右の角部が丸みを帯びた形状としてもよい。
(2)上記実施例では、前後の肉抜き孔34が同軸で同形状に形成されているが、これに限らず、前後の肉抜き孔は必ずしも同軸で同形状に形成しなくてもよい。
(3)上記実施例では、閉鎖壁33が防水ゴム栓30の中心部に設けられているが、これに限らず、例えば閉鎖壁を防水ゴム栓の前端部または後端部に設けてもよい。
(4)上記実施例では、貫通シール孔31と肉抜き孔34とが異なる形状とされているが、これに限らず、貫通シール孔と肉抜き孔とを略同形状としてもよく、また例えば大きさを異ならせて区別可能としても良い。
(5)上記実施例では、本発明を、キャビティ21が幅方向に11室、上下方向に3段にわけて設けられた雌ハウジング20に適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明は、例えばキャビティが1段のみ、2段のみまたは4段以上にわけて配置されたハウジングにも適用することができ、また、各段におけるキャビティの配置数がいかなる数であっても適用することができる。
(6)上記実施例では、リアホルダ40は収容凹部28に内嵌されるものとしているが、これに限らず、例えばリアホルダはキャップ状をなしてハウジングの後端部に被せられて装着されるものであってもよい。
(7)上記実施例では、複数のキャビティ21のうち中段に並べられたすべてのキャビティ21が空きキャビティ21Vとされているが、これに限らず、他の段のキャビティが空きキャビティであってもよく、また中段のキャビティのうち一部のキャビティのみを空きキャビティとしてもよい。
(8)上記実施例では、雄ハウジング50が回路基板Pに取り付けられるものとされているが、これに限らず、例えば雄ハウジングは、電線の端末部に固着された雄型の端子金具が挿入されて収容されるものであってもよい。
(9)上記実施例では、雄端子金具51はL字をなすように屈曲されたものであるが、これに限らず、例えば雄端子金具は直線状をなすものであってもよい。
C…防水コネクタ
P…回路基板
W…電線
10…雌端子金具(端子金具)
20…雌ハウジング(ハウジング)
21…キャビティ
21V…空きキャビティ
30…防水ゴム栓
31…貫通シール孔
32…内周リップ部(リップ部)
33…閉鎖壁
34…肉抜き孔
40…リアホルダ
42…端子導入口
50…雄ハウジング(相手側ハウジング)
51…雄端子金具(相手側端子金具)
51B…回路基板との接続部
60…突起部

Claims (6)

  1. 電線の端末部に固着された端子金具が後方から挿入可能な複数のキャビティを有し、前記端子金具が挿入されない空きキャビティを有するハウジングと、
    前記ハウジングの後面側に装着される防水ゴム栓と、を備え、
    前記防水ゴム栓のうち前記端子金具が挿入される前記キャビティに対応する位置には、前記電線の外周面に液密状に密着可能とされた貫通シール孔が設けられ、前記空きキャビティに対応する位置には、閉鎖壁と、この閉鎖壁から前面側または後面側に抜ける肉抜き孔と、が設けられている防水コネクタ。
  2. 前記肉抜き孔が、前記閉鎖壁の前後両側に設けられ、前記閉鎖壁が前記防水ゴム栓の前後方向における略中央部に位置している請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 複数の前記キャビティが、上下方向に3段以上に分けて設けられ、そのうちの中段に前記空きキャビティが配され、
    前記ハウジングと嵌合可能な相手側ハウジングが、回路基板に取り付けられるものであり、
    前記相手側ハウジングには、前記空きキャビティに対応する位置を除いて、複数本の相手側端子金具が上下方向に複数段に分けて設けられ、かつ、前記相手側端子金具の前記回路基板との接続部が各段毎に並べて配される請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記貫通シール孔と前記肉抜き孔とが、後方から見て異なる形状とされている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
  5. 前記防水ゴム栓の後側に取り付けられるリアホルダを有し、
    前記リアホルダには、前記空きキャビティを含む前記キャビティに対応する位置に、前記端子金具を前方に導入可能な端子導入口が設けられ、
    前記防水ゴム栓の前面および後面の前記閉鎖壁に対応する位置に、前記空きキャビティおよび前記端子導入口のそれぞれに嵌り込む突起部が設けられている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
  6. 前記貫通シール孔に、前記電線の外周面に密着するリップ部が設けられ、前記閉鎖壁が、前記リップ部の位置に合わせて設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
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