JP2016140555A - 被検体情報取得装置 - Google Patents

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久子 元木
Hisako Motoki
久子 元木
西原 裕
Yutaka Nishihara
裕 西原
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Abstract

【課題】光音響トモグラフィーにおいて、被検者の動きによって生じる被検者と開口部の隙間を低減し、光の漏れを防止することができる装置を提供する。【解決手段】被検者100を支持し、被検者の一部である被検体101を挿入する開口部102aを有する支持体102と、光を被検体に照射する光伝送部107と、光伝送部を覆う筐体と、光が被検体に照射されたことにより得られる情報に基づいて被検体情報を生成する情報処理部110,111と、支持体の被検者支持面において、開口部の周囲に設けられた変形可能な遮光部材112を有する被検体情報取得装置を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、被検体情報取得装置に関する。
生体などの被検体内部を画像化する技術の一つに、光音響トモグラフィー(PAT:Photoacoustic Tomography)がある。これは、近赤外光を被検体に照射すると、被検体内で光が吸収されて音響波が発生するという光音響効果を用いたイメージング方法である。PATにおいて、血液中のヘモグロビンによる光吸収特性がある近赤外光を用いることで、腫瘍の成長に伴う新生血管の画像化や、ヘモグロビンの酸素飽和度分布取得が可能になる。現在、PAT技術の乳がん診断などへの応用が研究されている(非特許文献1)。
また、PATと同様に被検体に近赤外光を照射して被検体内の情報を画像化する光イメージング技術として、拡散光トモグラフィー(DOT:Diffuse Optical
Tomography)がある。DOTは、生体の内部で散乱された光信号を計測することで被検体情報をイメージングする技術である。
"Photoacoustic angiography of the breast", Medical Physics, Vol. 37, No.11, November 2010
非特許文献1に示されたPATを用いた乳がん診断装置においては、被検者は寝台でうつ伏せになり、寝台上の開口部に乳房を挿入する。その後、挿入された乳房への光の照射、乳房から伝搬する音響波の取得、画像データ生成が行われる。非特許文献1では、被検者がベッド上に乗った時に被検者の体で被検者と開口部の隙間が塞がれる。しかし、被検者が検査中にくしゃみ等で体勢をずらした時には被検者と開口部の間に隙間ができる。その結果、測定用の光が診断装置内部から外部に漏れる可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光音響トモグラフィーにおいて、被検者の動きによって生じる被検者と開口部の隙間を低減し、光の漏れを防止することにある。
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
被検者を支持するとともに、前記被検者の一部である被検体を挿入する開口部を有する支持体と、
光源からの光を前記被検体に照射する光伝送部と、
前記光伝送部を覆う筐体と、
前記光が前記被検体に照射されたことにより得られる情報に基づいて前記被検体内部の特性情報を生成する情報処理部と、
前記支持体の前記被検者を支持する側の面において、前記開口部の周囲に設けられた変形可能な遮光部材と、
を有する被検体情報取得装置である。
本発明によれば、光音響トモグラフィーにおいて、被検者の動きによって生じる被検者と開口部の隙間を低減し、光の漏れを防止できる。
実施形態1の被検体情報取得装置の構成図 実施形態1の遮光部材を用いた動作説明図 実施形態1の遮光部材の構成図 実施形態2の被検体情報取得装置の構成図 実施形態2の遮光部材の構成図 実施形態3の遮光部材の構成図 実施形態4の被検体情報取得装置の構成図
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明は、被検体に光を照射することで被検体から伝搬する情報に基づき、被検体内部の特性情報を生成する技術に関する。よって本発明は、被検体情報取得装置またはその制御方法、あるいは被検体情報取得方法として捉えられる。本発明はまた、これらの方法をCPU等のハードウェア資源を備える情報処理装置に実行させるプログラムや、そのプログラムを格納した記憶媒体としても捉えられる。
本発明の被検体情報取得装置には、光(電磁波)を照射された被検体内で光音響効果により発生し伝搬した音響波を受信して、被検体情報として特性情報を画像データとして取得する、光音響トモグラフィー(PAT)を用いた装置を含む。このような被検体情報取得装置は、光音響測定に基づき被検体内部の特性情報を画像データ等の形式で得ることから、光音響イメージング装置とも呼べる。
PATで取得される特性情報は、光照射によって生じた音響波の発生源分布、被検体内の初期音圧分布、あるいは初期音圧分布から導かれる光エネルギー吸収密度分布や吸収係数分布、組織を構成する物質の濃度分布を含む。具体的には、酸化・還元ヘモグロビン濃度分布や、それらから求められる酸素飽和度分布などの血液成分分布、あるいは脂肪、コラーゲン、水分の分布などである。また、特性情報は、数値データとしてではなく、被検体内の各位置の分布情報として求めてもよい。すなわち、吸収係数分布や酸素飽和度分布などの分布情報を被検体情報としてもよい。
また、本発明の被検体情報取得装置には、光を照射された被検体内を散乱透過した光を検出して光断層像を取得する、拡散光トモグラフィー(DOT)を用いた装置を含む。
本発明でいう音響波とは、典型的には超音波であり、音波、音響波と呼ばれる弾性波を含む。光音響効果により発生した音響波のことを、光音響波または光超音波と呼ぶ。探触子により音響波から変換された電気信号を音響信号とも呼ぶ。
[実施形態1]
本発明の被検体情報取得装置においては、被検体を挿入する開口部の周辺に変形可能な遮光部材を設ける。これにより、寝台上での被検者の動きにより被検者と開口部の間から
装置外に漏れる光を抑制できる。遮光部材としては、被検者が寝台上で動くと、その動きに合わせて容易に変形する材質を用いる。これにより、被検者と遮光部材の間の隙間の発生を可及的に抑制できる。したがって、被検者の体動に応じて生じる光漏れを抑制または低減できる。
<装置構成>
図1は本実施形態の装置構成図である。被検体情報取得装置は基本的な構成要素として、支持体102、音響検出素子103、検出器104、音響マッチング材105、光源106、光伝送部107、光照射部108、移動手段109、信号処理手段110、制御手段111を含む。被検者100の乳房が、本実施形態の被検体101である。
被検者100は、検査のときに支持体102にうつぶせ(伏臥位)に横たわり、支持体102の開口部102aから、被検者100の一部である被検体101(乳房など)を挿入する。なお、ベッド型ではなく、被検者が寄りかかる方式の支持体を用いてもよい。開口部102aは、被検体101をスムーズに出し入れ可能なサイズ・形状とする。また、被検体101に対して開口部102aが大きすぎると光が漏れやすくなることも考慮して、サイズ・形状を決定する。形状は、典型的には略円形である。また例えば、楕円形や多角形なども利用できる。
音響検出素子103は、被検体101から伝搬する音響波を検出して電気信号を出力する。音響検出素子としては感度が高く、周波数帯域が広いものが望ましい。例えばPZT、cMUTなどを使用できる。複数の音響検出素子103を備えることで、広範囲の測定、SN比の向上、測定時間の短縮といった効果が得られる。検出器104は、曲率を有する面で複数の音響検出素子103を支持する容器状の部材である。検出器104の容器は、音響マッチング材105を保持可能である。
音響マッチング材105は、音響検出素子103と被検体の音響インピーダンスを整合させる。音響マッチング材105としては、光や音響波の透過特性が良好な材料が好ましい。例えば水や油のようや液体や、超音波マッチングジェルを使用できる。
検出器104は、複数の音響検出素子103を、少なくとも一部の素子の指向軸(受信感度の高い方向)が集まるように支持する。これにより特性情報を高精細に取得可能な高感度領域が形成される。検出器104の形状としては、半球状、球冠状、楕円体の一部、皿状、ボウル状、複数の曲面または平面を組み合わせた形状などを使用できる。また、2枚のプレートで被検体を挟みこむように保持する場合、1次元または2次元に素子が配列された検出器を平面上で走査させながら光音響測定を行うとよい。
光源106はパルス光を発生させる。光源106としては固体レーザー、ガスレーザー、色素レーザー、半導体レーザーなどのレーザー装置が好適である。また、フラッシュランプやLED等も利用できる。被検体101が生体の場合、光源106から発生するパルス光のパルス幅は10〜50ナノ秒程度が好適である。また、パルス光の波長は、被検体内部まで光が伝搬する波長(例えば、600nm以上1100nm以下)が望ましい。光伝送部107は、光源106からの光を伝送する。光伝送部107としては、ファイバーバンドル、ミラー、レンズ、ビームスプリッタ等の光学部材を使用できる。光照射部108は、伝送された光を拡散板で拡散して被検体101に照射する。
装置は、光伝送部を覆う外装として、不図示の筐体を備える。これにより光の外部への照射が防止される。筐体は、支持体と一体化されていても良いし、支持体と別個に設けられても良い。筐体と支持体を一体化する場合、例えば、筐体を上面(被検者を支持する側の面)だけ空いた直方体としておき、開口部を設けた支持体と接合する。筐体と支持体を
別個にする場合、支持体の開口部と対応する位置に開口を設ける。また、ベッド型の支持体の下部(被検者を支持する面の反対側の面)に接続するような形で、少なくとも光伝送部を覆う筐体を設けてもよい。
生体組織への照射が許される光の強度は、最大許容露光量(MPE:maximum permissible exposure)として定められている。MPEは、各種の安全規格により定められている。MPEは単位面積あたりに照射できる光の強度を規定するため、光をレンズで集めるよりも、拡散板を用いて被検体表面の広い面積に照射する方が好ましい。これにより、多くの光を被検体101に導き、光音響波のSN比を向上させられる。本発明は、開口部から装置外部への照射光量を低減してMPE以下の値とする。
移動手段109は、検出器104と開口部102aの相対位置を移動させる。これにより、被検体101の広い領域が測定できる。移動手段109として例えば、ステッピングモーターなどを搭載した電動のXYステージにより検出器104をXY方向(水平方向)に移動させる機構を使用できる。光照射部108が検出器104と一体化している場合、光の照射位置も移動する。
信号処理手段110は、それぞれの音響検出素子103から出力されたアナログ電気信号を時系列に収集し、必要に応じて増幅、デジタル変換、補正、記憶手段への格納などの処理を施す。
制御手段111は、被検体情報取得装置の各ブロックを制御して、検出器の走査、光照射、光音響波受信などのタイミングを同期させつつ適切な音響信号取得を行う。制御手段111はまた、整相加算法や逆投影法などの画像再構成手法によって、デジタル信号に基づいて被検体内部の特性情報を生成する。ただし、画像再構成については外部の情報処理装置が行ってもよい。
信号処理手段110や制御手段111は、CPUを備えプログラムに従って動作する情報処理装置や、各処理内容を実施する回路の組み合わせによって実現できる。信号処理手段および制御手段は、本発明の情報処理部に相当する。信号処理手段および制御手段はそれぞれ、同じ情報処理装置で動作するプログラムの各モジュールとして構成されても、別々の情報処理装置で動作するプログラムとして構成されても、別々の処理回路として構成されても良い。
開口部102aの周囲に配置された遮光部材112は、光照射部108からの光を遮断できるように、変形可能な材質で構成された部材である。したがって、被検者100が支持体102上で動いた場合でも、遮光部材112が変形して被検者100との密着状態を維持する。これにより、被検者100と開口部102aの間の隙間が埋められるので、装置外への光の漏れを防止または低減できる。
<遮光部材>
以下、遮光部材112の構成例について説明する。図2は、図1の開口部102aのYZ断面図を被検者の頭側から見た様子を示す。図2(a)は被検者100が支持体102に乗っていない状態、図2(b)は被検者100が支持体102に乗っている状態、図2(c)は図2(b)の状態から被検者100がくしゃみ等で体が動いた後の状態である。
まず体動が無い状態では、図2(b)に示すように、被検者100の胸壁や胴体により遮光部材112が押し潰される。その結果、開口部102aの隙間が塞がれて光漏れが抑制される。
続いて体動が起きると、図2(c)のように、遮光部材112が体の動きに合わせて変形して、被検者との密着状態を維持する。遮光部材112の材質としては、ウレタンフォームや合成ゴムの発泡材などの、低密度、低硬度のクッション材が好適である。さらに遮光部材112には、測定光に対する遮光性能を有する材料を用いる。例えば、カーボンブラックが含有されている黒色材料が好適である。黒色材料は、クッション材自体に混合されていても良いし、何らかの媒質に混合された後にクッション材の表面に塗布されても良い。また、遮光部材112として、光の透過率が低い袋状部材に液体やジェルを封入した部材も利用できる。
また、遮光部材112に測定光が照射されると、散乱光が発生して装置外へ漏れてしまう可能性がある。そこで、遮光部材112の構造・材質として、このような散乱光を抑制する加工が施されたものを用いることが好ましい。例えば、遮光部材112の開口部側の端面に植毛塗装を施すと、光を吸収して散乱光を低減する効果が得られる。
図3は遮光部材の配置図である。図3(a)は支持体102を鉛直上方から(被検者側から)見た平面図である。図3(b)は、開口部102aを含むようなXZ断面図である。遮光部材112は、開口部102aの周囲のうち、少なくとも被検者頭部側に設けられる。頭部側に設ける理由は、人体を乳房を挟んで頭側と腹側とに分けると、頭側に凹凸形状がより多いので、体動による隙間が生じやすいからである。凹凸形状として例えば肩、鎖骨部などの骨格形状がある。なお、頭部側とは、必ずしも被検者の頭寄りの半分を指すものではない。例えば開口部が略円形の場合、円周の半分以上を遮光部材で覆っても良いし、逆に肩を含む程度の領域でも良い。
開口部102aが円形の場合、遮光部材112の幅(当該円形の半径方向における遮光部材のサイズ)は、被検者100が遮光部材112を押し潰したときでも遮光部材112が折れ曲がらない程度にする。これは、遮光部材112が折れ曲がると、被検者の動きに追従できずに隙間が生じるためである。例えば、遮光部材112の半径方向での幅が10mm以上であれば、折れ曲がりに対する耐性が高く保たれる。さらに、遮光部材112の幅が、遮光部材112の高さ以上であれば、折れ曲がり耐性がより高くなる。ただし遮光部材112はこの幅に限定されず、その材質に応じて、体の動きに合わせて変形可能な範囲で設置すればよい。光の遮蔽効果を大きくするために、遮光部材112の高さは、被検体の挿入を妨げない範囲であれば、高い程よい。人体の凹凸を考慮すると、高さは50mm以上が好ましく、100mm以上がより好ましい。
さらに、遮光部材112が被検者100の顔に干渉しないように、遮光部材112の外周を、開口部102aの開口中心から半径220mm以内に収めることが好ましい。ここで220mmとは、人の顎から乳頭までのおおよその距離である。ただしこのサイズは、個体差等を考慮して適宜変更できる。被検者100は乳頭が開口部102aの開口中心にくるように開口部102aに被検体101を挿入する。しかし、被検者100の顔に遮光部材112が干渉してしまうと、被検者100の首が上がり頸部に負担がかかる。そこで遮光部材112を上記サイズとすると、被検者100の負担を低減できる。以上より、例えば開口部の半径が150mmの場合、開口中心から150〜220mmの領域のうちのいずれかの位置に、幅10mm以上、高さ50mm以上の変形可能な遮光部材を設けると、漏れ光を効果的に抑制できることが分かる。
なお、遮光部材としてクッション材を用いる場合、被検者100の顎のみなど、ごく一部に遮光部材112が干渉するより、額程度まで干渉させるほうが、被検者100の負担が低減する。これは、遮光部材112が頭部を支えるクッション材として機能できるためである。そのためには、開口中心から頭側に400mm程度の位置に遮光部材112が配置されていればよい。
本実施形態の遮光部材を用いることで、被検者の体が動いた場合でも開口部と被検者の隙間が塞がれるので、装置外部への光漏れを低減できる。
[実施形態2]
以下、実施形態2について説明する。なお、上記実施形態と重複する部分については説明を省略する。
(装置構成)
図4は本実施形態の装置構成図である。符号200は、開口部102aから挿入された被検体101を保持する被検体保持部である。被検体保持部200を用いて被検体101の厚みを一定の範囲内にすることで、被検体101の深部まで光が到達するとともに、被検体101からの音響波の減衰率が低下する。その結果、画質が向上する。被検体保持部200の材質としては、乳房との音響インピーダンス(1.5〜1.6×10kg/msec)が略等しく、さらに光音響効果を利用した装置においては光の透過率が高い(好ましくは90%以上)ものが好ましい。例えば、ポリメチルペンテン、PET、ポリカーボネート、エラストマーなどが好適である。
また、測定の際には、被検体101と被検体保持部200の音響整合性を取るために、被検体保持部200にジェル、水、油などの音響マッチング材を入れることが好ましい。被検体保持部200の形状は、図4に記載しているカップ形状の他に、平行平板形状、シート状などでもよい。シートを用いる場合、フィルムシートやゴムシートなどを利用できる。
(遮光部材)
符号201は、被検者を支持する第1の部材である。第1の部材201は支持体102よりも弾力性のある部材である。第1の部材を設けることにより、被検者100が支持体102上に伏臥位になる際に体にかかる力が分散されるため、被検者100の負担が軽くなる。
符号212は、被検者100と開口部102aの隙間を塞ぐように、被検者100への密着状態を維持する第2の部材である。これにより、体動時の光漏れが防止される。第2の部材としては、被検者100が支持体102上で動いた場合でも、その動きに合わせて変形し被検者100に密着し続けるように、低密度、低硬度のクッション材のものが良い。一方、第1の部材201は、被検者100にかかる力を分散させて支えるためのものであり、第2の部材212とは目的が異なる。そのため、第1の部材201は第2の部材212とは異なる材質で構成するのが好ましい。
実施形態1で記載した遮光部材の範囲において、第1の部材201の上に第2の部材212を設置する場合は、第1の部材201が光透過率の高い材質で構成されていると、光が漏れる可能性がある。そのため、第1の部材201も遮光部材で構成されていることが好ましい。実施形態1で記載した遮光部材の範囲において、第2の部材212のみ設置する場合は、第1の部材201は遮光部材としての機能をもたなくてもよい。このように設置形態よっては、第1の部材201が遮光部材として機能する場合がある。そこで本発明では、第1の部材201と第2の部材212を合わせて遮光部材と考えてもよいし、第2の部材212が遮光部材だと考えてもよい。
以下に図5を用いて、第2の部材212が第1の部材201と材質が異なる場合について説明する。図5(a)は、第1の部材201および第2の部材212が支持体102上に設置された状態を鉛直上方から見た平面図である。
第1の部材201には、マットレスとして一般的に用いられる材質を利用できる。第1の部材201は、被検者100が寝台に寝ることで体重により圧迫されて潰れる。ただし、長時間の負荷をかけた後も永久ひずみが残らない程度の弾性を持つものが好ましい。すなわち第1の部材201は、第2の部材212と比べて、荷重に対する変形量が小さい。一方、第2の部材212は被検者の体動への追従性が重要であるため、荷重に対する変形量が比較的大きい。第2の部材212として例えば、ポリエチレンフォームやポリエステル系エラストマーなどが好適である。第1の部材201の厚みは15〜30mm程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
本実施形態では、第2の部材(212a)は、第1の部材201と材質が異なる(以下、第2の部材のことを遮光部Aと呼ぶ)。また、遮光部A(212a)の材料や性能は遮光部材112と同等である。図5(b)、図5(c)に示すように、遮光部A(212a)の配置位置は、支持体102の上でもよく、第1の部材201の上でもよい。
被検者100が遮光部A(212a)および第1の部材201を押し潰した時の厚みが厚すぎると、被検体101の少なくとも一部分(乳房の場合、胸壁付近)が開口部102aまで届かない可能性がある。これは、少しでも多くの領域から特性情報を取得する観点から好ましくない。そこで、遮光部A(212a)および第1の部材201を合わせた厚みは、光漏れを防ぐという効果を発揮できる範囲内で、できるだけ薄くする。本実施形態では第1の部材201の方が硬く、変形量が小さいため、第1の部材201の厚みを薄くすることが好ましい。
本実施形態のように第1および第2の部材を用いることで、被検者の体が動いた場合でも開口部と被検者の隙間が塞がれるので、装置外部への光漏れを低減できる。さらに、測定中の被検者の不快感を低減できる。
[実施形態3]
本実施形態では、第2の部材の形状を工夫することにより、第1の部材と同じ材質の使用を可能にしている。以下に、図6を用いて説明する。
本実施形態における第2の部材(212b)は、第1の部材201(例えばマットレス)と材質が同じである。第2の部材(212b)は、第1の部材201から被検者側に突出している。以下、第2の部材(212b)を遮光部Bと呼ぶ。図6(b)、図6(c)に遮光部B(212b)の形状例を示す。
図6(b)に示す遮光部B(212b)は、マットレスの開口周辺部に設けられた、板ばねのようにたわみに対する反発力を利用する機能をもたせた形状である。この形状であれば、被検者の体動に伴う荷重変化に合わせて、遮光部B(212b)の開口周辺部が上下する。その結果、遮光部B(212b)と被検者との接触が維持され、開口部102aからの光漏れが低減される。
図6(c)に示す遮光部B(212b)は、断面2次モーメントを小さくさせて上からの力に対して変形しやすくした形状である。これにより、被検者の体動があっても、遮光部B(212b)の形状がそれに合わせて容易に変形するので、被検者と開口部との隙間を埋められる。なお、上記の各形状は例に過ぎず、被検者の動きに応じて形状可変であれば、どのような形状でも採用できる。
また、実施形態2のように、第1の部材と第2の部材の材質が異なる場合でも、第2の部材を図6(b)や図6(c)に示したような形状にしてもよい。これにより、被検者の
動きへの追従性を高められる。
[実施形態4]
本実施形態では、被検体に光を照射し、被検体内部で散乱した光を光検出器で検出して被検体情報を取得する装置に本発明を適用する。このような技術として、拡散光トモグラフィー(DOT)がある。
図7は本実施形態の被検体情報取得装置の構成図である。上記実施形態と同一の構成の部材は同じ符号としている。光検出器300は、光照射部108により光が被検体101へ照射された後、被検体101からの散乱光を検出する。制御手段は散乱光の検出結果に基づいて被検体内部の特性情報を取得する。
本実施形態においても、遮光部材112が開口部102aと被検体101の間の空間を塞いでいる。そして、遮光部材の材質や形状を上記各実施形態で説明したものと同様にすることで、被検者が動いた場合でも光漏れを低減できる。本実施形態では、上記各実施形態で述べたいずれの遮光部材も適用可能である。
102:支持体,102a:開口部,103:音響検出素子,107:光伝送部,110:信号処理手段,111:制御手段,112:遮光部材

Claims (15)

  1. 被検者を支持するとともに、前記被検者の一部である被検体を挿入する開口部を有する支持体と、
    光源からの光を前記被検体に照射する光伝送部と、
    前記光伝送部を覆う筐体と、
    前記光が前記被検体に照射されたことにより得られる情報に基づいて前記被検体内部の特性情報を生成する情報処理部と、
    前記支持体の前記被検者を支持する側の面において、前記開口部の周囲に設けられた変形可能な遮光部材と、
    を有する被検体情報取得装置。
  2. 前記遮光部材は、前記支持体が前記被検者を支持した際の荷重に応じて押し潰されるとともに、前記被検者の体動に追従して変形する
    請求項1に記載の被検体情報取得装置。
  3. 前記遮光部材は、ウレタンフォーム、または、合成ゴムの発泡材からなる
    請求項2に記載の被検体情報取得装置。
  4. 前記遮光部材は、前記光に対する遮光性能を有する黒色材料を含む
    請求項3に記載の被検体情報取得装置。
  5. 前記遮光部材は、前記開口部の周囲のうち、少なくとも前記被検者の頭部側に設けられる
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  6. 前記開口部は略円形であり、
    前記遮光部材は、当該遮光部材の外周が前記開口部の中心から220mm以内に収まるように配置される
    請求項5に記載の被検体情報取得装置。
  7. 前記遮光部材の前記開口部の半径方向での幅は10mm以上である
    請求項6に記載の被検体情報取得装置。
  8. 前記遮光部材の高さは50mm以上である
    請求項6または7に記載の被検体情報取得装置。
  9. 前記遮光部材は、前記支持体の上面に配置された、前記支持体よりも弾力性があり、前記支持体が前記被検者を支持する際の荷重を分散させる第1の部材と、前記開口部の周囲に設けられる第2の部材とを有する
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  10. 前記第2の部材は、前記第1の部材よりも、荷重に対する変形量が大きい材質である
    請求項9に記載の被検体情報取得装置。
  11. 前記第2の部材は、前記第1の部材と同じ材質であり、前記第1の部材から前記被検者側に突出している
    請求項9に記載の被検体情報取得装置。
  12. 前記第2の部材は、板ばねの形状に形成される
    請求項11に記載の被検体情報取得装置。
  13. 前記遮光部材の前記開口部側の端面には、光の散乱を抑制する加工が施されている
    請求項1ないし12のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  14. 前記被検体から伝搬する音響波を受信して電気信号を出力する音響検出素子をさらに有し、
    前記情報処理部は、前記光を照射された前記被検体から発生する前記音響波に基づく前記電気信号を用いて前記特性情報を生成する
    請求項1ないし13のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  15. 光検出器をさらに有し、
    前記情報処理部は、前記光検出器による、前記被検体内部における散乱光の検出結果に基づいて前記特性情報を生成する
    請求項1ないし13のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
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