JP2016140207A - 振動式発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄なエネルギー消費を生じず効率的な発電が可能な振動式発電装置を提供する。
【解決手段】浮上用磁石体3と、補助磁石11が浮上用磁石体3から受ける磁気反発力で浮上させられ、振動入力に応じて浮上状態で振動させられる可動基板1と、可動基板1に一体に設けられた発電用磁石体5と、発電用磁石体5の相対振動に伴う磁束変化によって発電電力を生じる発電用コイル6とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】浮上用磁石体3と、補助磁石11が浮上用磁石体3から受ける磁気反発力で浮上させられ、振動入力に応じて浮上状態で振動させられる可動基板1と、可動基板1に一体に設けられた発電用磁石体5と、発電用磁石体5の相対振動に伴う磁束変化によって発電電力を生じる発電用コイル6とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は振動式発電装置に関し、特に、効率的な発電が可能な振動式発電装置に関する。
環境に存在する微少エネルギーを集めて電力として出力する「エネルギーハーベスティング技術」が注目されており、特許文献1には微小な機械的振動で発電する振動式発電装置が提案されている。ここでは、永久磁石をコイルバネで支持し、振動入力に応じて共振振動する永久磁石を発電用コイル内で前後動させて、この時の磁束変化によって発電用コイルに発電電力を生じさせている。
しかし、上記従来の構造では、コイルバネの有する抵抗減衰力によってエネルギーが無駄に消費され、発電効率が悪いという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、無駄なエネルギー消費を生じず効率的な発電が可能な振動式発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明では、浮上用磁石体(3)と、浮上用磁石体(3)の磁力によって浮上させられ、振動入力に応じて浮上状態で振動させられる発電用磁石体(5)ないし発電用コイル(6)の一方と、前記発電用磁石体(5)ないし発電用コイル(6)の一方に対して配置された発電用磁石体(5)ないし発電用コイル(6)の他方を備え、前記発電用磁石体(5)の相対振動に伴う磁束変化によって前記発電用コイル(6)に発電電力を生じるようにする。
本第1発明においては、発電用磁石体ないし発電用コイルの一方が磁力によって浮上させられているから、振動時の抵抗減衰を十分に小さく抑えることができ、エネルギーが無駄に消費されないから発電効率が向上する。
本第2発明では、前記浮上用磁石体(3)は前記発電用磁石体(5)の下方に配置されて磁気反発力によって前記発電用磁石体(5)を浮上させ、前記発電用磁石体(5)の上方にさらに浮上抑制用磁石体(4)を配置してその磁気反発力で前記発電磁石体(5)の浮上を抑制するようにする。
本第2発明において、発電用磁石体は、浮上用磁石体から受ける上方への磁気反発力と浮上抑制用磁石体から受ける下方への磁気反発力が均衡した位置に磁気的に拘束された状態で浮上位置させられて、一定の共振周波数を有している。したがって、この共振周波数を振動入力の周波数と一致させることにより、発電用磁石体を大きく振動させて大きな発電電力を得ることができる。
本第3発明では、浮上抑制用磁石体の高さ位置を調節可能とする。
本第3発明において、振動入力の周波数が変化した場合には、その周波数変化に応じて浮上抑制用磁石体を上下動させることにより、発電用磁石体の共振周波数を振動入力の周波数に変更一致させることができる。したがって、振動入力の周波数が変化しても発電用磁石体を大きく振動させて常に大きな発電電力を得ることができる。
本第4発明では、前記発電用磁石体(9)を互いの磁気反発力で上下方向へ間隔をおいて複数位置させ、各発電用磁石体(9)に対しそれぞれ前記発電用コイル(10)を設ける。
本第4発明においては、複数の発電用コイルの各発電電力を合算することによって大きな発電電力を得ることができる。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
以上のように、本発明の振動式発電装置によれば、無駄なエネルギー消費を生じず効率的な発電を行うことができる。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
(第1実施形態)
図1において、可動基体1は略水平姿勢で固定基体2の上方に浮上させられている。すなわち、可動基体1には両端に補助磁石体11が設けられており、これら補助磁石体11に同極を対向させてその下方の固定基体上に浮上用磁石体3が設けられている。補助磁石体11は浮上用磁石体3から上方への磁気反発力を受けており、これによって可動基体1が固定基体2の上方へ浮上させられている。
図1において、可動基体1は略水平姿勢で固定基体2の上方に浮上させられている。すなわち、可動基体1には両端に補助磁石体11が設けられており、これら補助磁石体11に同極を対向させてその下方の固定基体上に浮上用磁石体3が設けられている。補助磁石体11は浮上用磁石体3から上方への磁気反発力を受けており、これによって可動基体1が固定基体2の上方へ浮上させられている。
各補助磁石体11の上方にはこれらに同極を対向させて浮上抑制用磁石体4が設けられている。補助磁石体11は浮上抑制用磁石体4から下方への磁気反発力を受けており、可動基体1は、浮上用磁石体3から受ける上方への磁気反発力と浮上抑制用磁石体4から受ける下方への磁気反発力が均衡した位置に磁気的に拘束された状態で浮上位置させられている。このように磁気的な拘束力を受けた可動基体1は一定の共振周波数を有している。可動基体1の中央下面には発電用磁石体5が固定されており、当該発電用磁石体5は、固定基体2上に設けられた発電用コイル6のコイル筒内に進入位置している。
浮上抑制用磁石体4は、固定基体2上に設けられた高さ調節可能な支持部材7に支持されており、支持部材7によって浮上抑制用磁石体4の高さ位置を調節することで可動基体1の受ける磁気拘束力を変更することができる。すなわち、浮上抑制用磁石体4を下方へ移動させると浮上基板1の受ける磁気的拘束力が大きくなってその共振周波数が高くなる。反対に、浮上抑制用磁石体4を上方へ移動させると可動基体1の受ける磁気的拘束力が小さくなってその共振周波数は低くなる。
なお、本実施形態では、浮上用磁石体3および浮上抑制用磁石体4の各外周に発電用の補助コイル31,41が巻回されている。そして、上記発電用コイル6および発電用補助コイル31,41から発電電力が取り出されるようになっている。
このような構成の振動式発電装置において、可動基体1に振動Fが入力すると、特に入力振動Fの周波数と可動基体1の共振周波数が一致した場合には、可動基体1が大きく上下に振動し、これに伴って可動基体1と一体の発電用磁石体5が発電用コイル6内で上下に大きく移動する。これにより発電用コイル6のコイル筒内を通過する磁束が大きく変化して、電磁誘導によって発電用コイル6に大きな発電電力が生じる。
この際、可動基体1と一体に振動する補助磁石体11は上下の発電用補助コイル31に対して相対的に遠近移動するから、これら発電用補助コイル31を通過する磁束が変化して、これに伴い発電用補助コイル31にも発電電力が生じる。
可動基体1に入力する振動Fの周波数が変化した場合には、その周波数変化に応じて浮上抑制用磁石体4を上下動させることによって可動基体1の共振周波数を入力振動Fの周波数に一致させる。これにより、入力振動Fの周波数が変化しても常に大きな発電電力を得ることができる。
なお、可動基体1へ入力する振動の周波数を検出し、これに応じて浮上抑制用磁石体4を自動的に上下動させて可動基体1の共振周波数を入力振動Fの周波数に追従一致させる構成としても良い。
このような振動式発電装置は可動基体1を磁気反発力で浮上させているから、振動時の抵抗減衰力は十分に小さくなり、エネルギーが無駄に消費されないから発電効率が向上する。
本実施形態において、可動基体1側に発電用コイル体6を設け、固定基体2側に発電用磁石体5を設けるようにしても、同様の効果が得られる。なお、本実施形態で可動基体1の共振周波数を正確に調節し、ないし変更する必要が無い場合には、支持部材7および浮上抑制用磁石体4を省略することができる。
(第2実施形態)
図2において、固定基体2は長板状をなし、その板面上には長手方向へ複数の浮上用磁石体3が設けられている。各浮上用磁石体3の周囲には発電用補助コイル31が巻回されており、これら発電用補助コイル31は隣り合う浮上用磁石体3に巻回されたものが互いに直列に接続されている。
図2において、固定基体2は長板状をなし、その板面上には長手方向へ複数の浮上用磁石体3が設けられている。各浮上用磁石体3の周囲には発電用補助コイル31が巻回されており、これら発電用補助コイル31は隣り合う浮上用磁石体3に巻回されたものが互いに直列に接続されている。
固定基体2から上方へ離れて同じく長板状の可動基体1が位置しており、その下面には上記各浮上用磁石体3に対応させてこれと同数の浮上抑制用磁石体4が固定されている。そして、各浮上用磁石体3から上方の各浮上抑制用磁石体4に向けて長筒状のボビン8が立設されており、これらボビン8の筒空間内の上下位置に複数(本実施形態では2個)の発電用磁石体9が配置されている。
これら発電用磁石体9は、上下のもの同士で同極が対向させられ、また下方の浮上用磁石体3や上方の浮上抑制用磁石体4とも同極が対向させられて、上下方向からの磁気反発力で磁気的に拘束されつつ間隔を保って浮上位置させられている。各ボビン8には各発電用磁石体9の位置に略対応させて長手方向(上下方向)の二箇所に発電用コイル10が巻回されており、これら発電用コイル10は隣り合うボビン8に巻回されたものが互いに直列に接続されている。
可動基体1はその両端が、固定基体2上に設けられた高さ調節可能な支持部材7´の上端に形成されたストッパ部71の、上下方向に間隔を置いて対向するストッパ壁間に進入位置している。このような支持部材7´により、可動基体1は調整された高さ位置において一定範囲で上下動可能である。これにより、可動基体1を上昇させると固定基体2との間に位置する発電用磁石体9の上下の間隔が拡がり、可動基体1および各発電用磁石体9の受ける磁気的拘束力が小さくなってこれらの共振周波数が低くなる。一方、可動基体1を下降させると固定基体2との間に位置する発電用磁石体9の上下の間隔が狭まり、可動基体1および各発電用磁石体9の受ける磁気的拘束力が大きくなってこれらの共振周波数が高くなる。このように、支持部材7´によって可動基体1の位置を上下調整することによって、第1実施形態と同様に発電用磁石体9を含む可動基体1の共振周波数を容易に変更することができる。
本実施形態において、可動基体1に振動Fが入力すると、発電用磁石体9がボビン8の筒空間内で共振して大きく上下動し、ボビン8の外周に巻回された各発電用コイル10を通過する磁束が大きく変化して、電磁誘導によって各発電用コイル10に発電電力が生じる。この時、各発電用補助コイル31を通過する磁束もその上方で発電用磁石体9が上下動することによって大きく変化するから、各発電用補助コイル31にも発電電力が生じる。
このように、本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、複数の発電用コイル10の各発電電力を合算することによって大きな発電電力を得ることができる。なお、本実施形態で可動基体の共振周波数を変更する必要が無い場合には、支持部材7´および浮上抑制用磁石体4を省略して、最上位の発電用磁石体9に可動基体1を一体化させればよい。
なお、上記各実施形態において、磁気反発力に代えて磁気吸引力を利用するようにしても良い。
1…可動基体、2…固定基体、3…浮上用磁石体、4…浮上抑制用磁石体、5…発電用磁石体、6…発電用コイル、7,7´…支持部材、8…ボビン、9…発電用磁石体、10…発電用コイル。
Claims (4)
- 浮上用磁石体と、浮上用磁石体の磁力によって浮上させられ、振動入力に応じて浮上状態で振動させられる発電用磁石体ないし発電用コイルの一方と、前記発電用磁石体ないし発電用コイルの一方に対して配置された発電用磁石体ないし発電用コイルの他方を備え、前記発電用磁石体の相対振動に伴う磁束変化によって前記発電用コイルに発電電力を生じるようにした振動式発電装置。
- 前記浮上用磁石体は前記発電用磁石体の下方に配置されて磁気反発力によって前記発電用磁石体を浮上させ、前記発電用磁石体の上方にさらに浮上抑制用磁石体を配置してその磁気反発力で前記発電磁石体の浮上を抑制するようにした請求項1に記載の振動式発電装置。
- 前記浮上抑制用磁石体の高さ位置を調節可能とした請求項2に記載の振動式発電装置。
- 前記発電用磁石体を互いの磁気反発力で上下方向へ間隔をおいて複数位置させ、各発電用磁石体に対しそれぞれ前記発電用コイルを設けた請求項1ないし3のいずれかに記載の振動式発電装置。
Priority Applications (1)
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CN110461699A (zh) * | 2017-03-20 | 2019-11-15 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 冲击阻尼器 |
CN111541355A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-08-14 | 河南科技大学 | 一种新型车辆振动发电机 |
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CN110461699B (zh) * | 2017-03-20 | 2021-12-28 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 冲击阻尼器装置 |
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