JP2016138341A - 紙処理装置 - Google Patents

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敬弘 美和
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辰男 美和
秀夫 浅井
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秀夫 浅井
昭博 黒田
Akihiro Kuroda
昭博 黒田
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Abstract

【課題】 同じサイズのブロックを簡単に生成することができる紙処理装置を提供する。
【解決手段】 紙処理装置1は、溶液中の廃紙を残して排水する廃紙集積部17と、廃紙集積部17に集められた廃紙を固形ブロックにするために圧縮する圧縮部18と、廃紙集積部17から排出された溶液の水量を検出する水量検出部20を備える。水量検出部20は、排出された溶液の水量が多くなるにつれて大きく揺動する揺動部22と、揺動部22が所定の揺動角となったことを検出する揺動検出部23とで構成され、該検出を契機に圧縮部18を動作させる。
【選択図】図6A

Description

本発明は、廃紙を液体中で撹拌して処理する紙処理装置に関する。
近年、大量に発生する古紙を機密が守られるように裁断等の処理をして、さらに再利用する技術が注目されている。シュレッダーとは異なる装置としては、液体の入った容器の底部に回転翼を設け、容器内を撹拌して紙料を処理する装置が知られている。
例えば、特許文献1の紙処理装置では、撹拌羽根で撹拌され、繊維が切断されない状態で水中に溶解した廃紙が、圧縮シリンダにより圧縮され、溶解液中の溶解物がブロック状にプレス成形される。また、圧縮シリンダの到達位置を測定する位置センサを備え、位置センサで検出された情報が制御部へ送信される。制御部は、圧縮シリンダの到達位置から溶解物ブロックの厚みを推定する(特許文献1/段落0041〜0045、図7)。
特開2014−124586号公報
しかしながら、上記の方法は位置センサが必要となる上に、溶解物ブロックの厚みを推定するため様々な判定処理を繰り返す必要があり、複雑である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、同じサイズのブロックを容易に生成することが可能な紙処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、廃紙を液体中で撹拌し、解繊処理する紙処理装置(1)であって、投入した廃紙を解繊する液体を蓄えるタンク部(5)と、前記タンク内に設けられた撹拌用の回転翼部(12)と、解繊した廃紙を含む溶液を前記タンク部の底部から吸引するポンプ部(15)と、前記ポンプ部により吸引された溶液を通過させ、該溶液中の廃紙を残して排水する廃紙集積部(17)と、前記廃紙集積部に集められた廃紙を固形ブロックにするために圧縮する圧縮部(18)と、前記廃紙集積部から排出された溶液の水量を検出する水量検出部(20,30)とを備え、前記水量検出部は、前記排出された溶液の水量が多くなるにつれて大きく揺動する揺動部(22,32)と、該揺動部が所定の揺動角となったことを検出する揺動検出部(23,33)とで構成され、該検出を契機に前記圧縮部を動作させることを特徴とする。
本発明では、液体の入ったタンク部に廃紙が投入されると、回転翼部によってタンク内部が撹拌され、廃紙が細かく解繊(繊維を切らず、ほぐした状態)される。そして、解繊した廃紙を含む溶液がポンプ部により吸引され、廃紙集積部に集められる。ここでは、廃紙を残して排水されるので、廃紙集積部が圧縮されると、廃紙を固めた固形ブロックが生成される。
排出された溶液が流れる領域には揺動部を配置し、水量を調べるのに用いる。初めは廃紙集積部に溜まっている廃紙が少ないので排水の量が多いが、廃紙集積部が廃紙で満たされてくると単位時間当たりに流れる排水の量が減少する。この変化を揺動部の揺動角(振れ角)を利用して検出し、圧縮部を動作させる。これにより、常にほぼ同じ量の廃紙が溜まった時点で圧縮が行われるので、同じサイズの固形ブロックを容易に生成することができる。
本発明の紙処理装置において、前記揺動部(22)は、前記排出された溶液の水流を受ける棒状部材(22a)が、前記廃紙集積部から流出する排水の流路(21)の出口に位置するように軸支されていることが好ましい。
本発明では、棒状部材が排水の流路の出口に位置するように軸支されているので、水流を受けるとこれに押されて揺動し、水流がなくなると初期位置に戻る。従って、棒状部材の揺動角を揺動検出部で検出して圧縮部を動作させることができる。また、揺動部を棒状にすることで、溶液に混ざった細かい紙片が付着して、重さによって揺動が小さくなるのを防止する効果もある。
また、本発明の紙処理装置において、前記揺動部(32)は、前記排出された溶液の水流を受ける平板(32a)を有する部材が、前記廃紙集積部から流出する排水の流路(31)の出口に位置するように軸支されていることが好ましい。
本発明では、平板を有する部材が排水の流路の出口に位置するように軸支され、平板が水流を受けるとこれに押されて該部材が揺動し、水流がなくなると初期位置に戻る。従って、この部材の揺動角を揺動検出部で検出して圧縮部を動作させることができる。平板は水流を受ける領域が比較的広いので、流れる水量が少なくても正確に揺動する。
紙処理装置の左側面から見たときの内部構成図。 紙処理装置の右側面から見たときの内部構成図。 撹拌槽の斜視図。 回転翼、プレート、底面容器の斜視図。 図4のV-V線に沿う断面図。 監視装置の斜視図。 監視装置を構成する揺動部、揺動検出センサの拡大図。 槽内濃度の時間変化と紙処理装置の制御を説明する図。 監視装置の斜視図(変更例)。
初めに、図1及び図2を参照して、紙処理装置1とこれを構成する各部品の役割を簡潔に説明する。
図1は、紙処理装置1を左側面から見たときの内部の様子を示した図である。ここでは、右上部分が廃紙の投入口2となっている。使用者が投入口2から廃紙を投入すると、廃紙は投入シュータ3を通過して撹拌槽5に落下する。
なお、紙処理装置1には操作パネル(図示省略)があり、使用者が操作パネルを操作すると、投入口2の投入口シャッタが開いて廃紙の投入が行えるようになる。また、操作パネルの操作により、以下で説明する各動作が開始する。
撹拌槽5は、八角形の容器であり、通常、水が約30リットル貯蓄されている。この水は水道水であり、廃紙の溶解を促進するような薬品等は含まれていない。また、撹拌槽5の水位確認は、フロート8の高さを検出できる2つの水位検出センサ8’により行われる。そして、水位が低く、水が不足していると判断された場合には、紙処理装置1の上段背面側(図の左上)にある給水タンク9のバルブを開放し、水を補充する。
また、紙処理装置1の上段中央(投入シュータ3と給水タンク9の間)には、撹拌駆動モータ10が配設されている。撹拌駆動モータ10は、回転軸11を介して回転翼12と接続している。廃紙が投入された後には、撹拌駆動モータ10により回転翼12を回転させ、所定時間撹拌する。これにより、廃紙はファイバ状に細かく解繊される。
その後、プレート13に設けられた排出穴13aを通過できる程度に細かくなった廃紙は、一時的に底面容器14に溜まる。そして、細かくなった廃紙が水と混合した状態で後述する吐出ポンプ15により吸い上げられる。
なお、図1において、投入シュータ3と2つの水位検出センサの間には、本装置の最終生成物であって、廃紙を固めた固形ブロックを生成するタイミングを検出する監視装置20が設けられている。監視装置20の詳細は後述する。
図2は、紙処理装置1を右側面から見たときの内部の様子を示した図である。ここでも、図の底面付近に底面容器14が見えている。
紙処理装置1の中段背面側(図の中段右側)には、吐出ポンプ15が配設されている。図示していないが、底面容器14と吐出ポンプ15は、ホースで接続されており、底面容器14に溜まっている廃紙は、水と混合した状態で吐出ポンプ15により吸い上げられる。吐出ポンプ15は、紙処理装置1の中段中央に配設されたポンプ駆動モータ16により駆動する。
吐出ポンプ15により吸い上げられた廃紙(水と混合した状態)は、さらに、廃紙集積部17に送り出される。廃紙集積部17には、廃紙を集める円筒状の容器(圧縮シリンダ17a)があり、これには廃紙が通過しない程度の小さい穴(直径1〜1.5mm)が多数空けられている。このため、廃紙はこの部分に溜まり、排水のみ図示しない流路を通じて撹拌槽5に戻される。なお、このときの排水の量を監視装置20で検出している。
紙処理装置1の上段には、圧縮装置18が配設されており、所定のタイミングでピストンを動作させ、圧縮シリンダ17aに集められた廃紙を圧縮、脱水する。この一連の動作により円柱状の固形ブロックが生成される。
撹拌により撹拌槽5の廃紙の解繊が進み、後述する揺動検出センサ23による所定の揺動角の検出により、圧縮装置18の圧縮が開始すると、約25〜50秒(廃紙の材質や量による)の間隔で圧縮が繰り返され、次々と固形ブロックが生成される。そして、撹拌槽5の濃度が水に近い状態に戻り、固形ブロックを生成するのに所定時間以上かかるようになると、撹拌から圧縮までの一連の動作が停止する。
固形ブロックは、生成後に紙処理装置1の中段前面側に配設された排出シュータ19に向けて押し出され、排出口から紙処理装置1の外に排出される。固形ブロックは、比較的小さい上、紙の繊維が残っている状態であるから、様々な目的で再利用することができる。
なお、図2の底面容器14の上方には、ブレーカや制御装置が配設されている。ブレーカは、紙処理装置1の電源スイッチと接続されている。また、制御装置は、操作パネルから入力された情報や各種センサの信号を受けて、紙処理装置1の各部分を制御する。
次に、図3を参照して、撹拌槽5における廃紙の解繊について詳細を説明する。
まず、撹拌の1サイクルは、25秒間の正回転(図中の矢印方向)、一時停止、5秒間の逆回転で構成される。撹拌槽5の底面付近にある回転翼12は、上述の撹拌駆動モータ10を駆動させることで回転し、主に正回転時に廃紙を解繊する。
正回転の時間が終了すると、所定時間、撹拌駆動モータ10を停止させ、その後、撹拌駆動モータ10を再び駆動させて回転翼12を逆回転(時計回り)させる。逆回転は、回転翼12に絡みついた廃紙をほぐす目的で行われる。
1サイクルが終了した時に撹拌槽5の水位が確認され、水位が低下している場合には、制御装置が所定時間バルブを開放して、給水タンク9から水を補充する。その後、撹拌の残りサイクルがあれば、再度正回転に切替わる。このように、撹拌を何サイクルか繰り返すことにより、廃紙は細かく砕かれ、プレート13の排出穴を通過して、底面容器14に落下する。
次に、図4及び図5を参照して、回転翼12とプレート13の詳細を説明する。
まず、図4に示すように、回転翼12(ステンレス製)は、4枚の翼片を90°間隔で配置している。また、1枚の翼片は、本体部12a、先端部12b及びヘラ部12cから構成されている。
本体部12aは、薄板を回転方向に対して垂直に立てた状態で、回転軸11から外側方向に延びている。回転軸11付近の面積を大きくしているのは、撹拌力を大きくして廃紙の解繊を促進するためである。
先端部12bは、本体部12aの端部を回転方向に折り曲げた部分である。ここで、先端部12bの最先端部は、回転翼12の逆回転方向を向いている。最先端部は細くなっているが、ナイフの刃のように尖らせてはいない。しかし、回転時に廃紙と接触すると、廃紙を砕いてファイバ状に解繊する。
ヘラ部12cは、本体部12aの略中央に取付けられた、又は略中央部から延びた部分である。プレート13と平行な平板部12c−1は、回転時、プレート13から僅かに離れた位置に保たれる。そして、回転翼12が正回転するとき、平板部12c−1がプレート13の排出穴13aの中に留まっている廃紙を底面容器14に向けて押し出す。
図5は、回転翼12、プレート13及び底面容器14からなる部分の断面図(図4のV−V線)である。
回転翼12は、正回転のとき、図中の矢印方向に回転する。このとき、それぞれの排出穴13aは、初めに平板部12c−1がその上方を通過し、その後、本体部12aから斜め下方向に延びて平板部12c−1と接続する斜板部12c−2が、その上方を通過する。従って、斜板部12c−2が排出穴13aの上方を通過したとき、抑えられていた水が一気に解放され、上向きの水流が生じる(破線の矢印)。
これにより、底面容器14へ落下せずに残った廃紙が巻き上げられ、排出穴13aから剥がされるので、排出穴13aの目詰まりを防止することができる。なお、斜板部12c−2の進行方向前側でも上向きの水流が生じるので、この付近に残った廃紙は再び撹拌される。
なお、ヘラ部12cとプレート13との間隔をD1、排出穴13aの直径をD2としたとき、D1<D2となるように距離を調整すると、廃紙の溶解(解繊)効率が良いことが実験により確かめられた。
特に、ヘラ部12cとプレート13との間隔を、D2×1/10≦D1≦D2×1/2とした状態では、排出穴13aの目詰まりが起こりにくく、固形ブロックの生成にかかる時間が短縮される。実験によれば、D1=D2×1/8の条件のとき、最も良い結果が得られた。また、排出穴13aの直径の最適値は8.0mmであったので、本装置では、D1=1.0mm、D2=8.0mmを採用した。
上記のように、回転翼12の形状やヘラ部12cとプレート13との距離を調整したことで、廃紙の溶解時間が従来の70%程度に短縮された。そして、実施例の紙処理装置1では、1時間当たり200〜250枚程度の廃紙を処理することが可能になった。
次に、図6A、6Bを参照して、監視装置20の詳細を説明する。なお、図6Aでは、内部構造が視認できるようにケースの内側を示している。
まず、監視装置20(本発明の「水量検出部」)を構成する配管21は、廃紙集積部17から排出される水を受ける排出樋(図示省略)とホースで接続されているので、廃紙が取り除かれた水(以下、排水という)が廃紙集積部17の下方に配置する監視装置20の本体側に送られてくる。なお、配管21は、その内部や端部に細かい紙片が付着し難くするため、フッ素加工が施してある。
配管21を通過した排水は、ケース24内に位置する管先端から流出し、図示しない流路を通じて撹拌槽5に戻される。ここで、管先端には、揺動部22の揺動棒22a(本発明の「棒状部材」)が配置されている。
配管21に排水が流れていない状態では、排水による力を受けないので、揺動棒22aは、管先端から1〜2mm離れた状態(初期状態)で静止している。これは、紙処理装置1の動作停止後に、配管21から垂れてきた紙片が揺動棒22aや管先端に付着するのを防止するためである。また、吐出ポンプ15による吐出が開始し、排水が配管21を流れるようになると、排水による力を受けて揺動棒22aの下端側から管先端を離れ、徐々に振れ角が大きくなる。
図示するように、揺動棒22aは、配管21の中心を通る直線上に配置されているので、配管21を流れる排水が少量の場合でも、配管21の下端付近を流れる排水の力を受けて正確に揺動する。また、揺動部22を棒状にしたことで、排水に混じった細かい紙片が揺動棒22aに付着し難くなっている。
揺動棒22aの上方には、フォトマイクロスイッチである揺動検出センサ23(本発明の「揺動検出部」)が配置されている。また、揺動部22は被検出片22b(図6B参照)を有するので、揺動棒22aの振れ始めたとき、揺動検出センサ23が反応し、揺動の開始を検出する。廃紙集積部17の圧縮シリンダに溜まった廃紙が少ないうちは、多くの排水が配管21を流れるので、揺動棒22aの振れ角が大きい状態で保たれる。
しかし、圧縮シリンダが廃紙で満たされてくると、徐々に配管21を流れる排水の量が減少し、揺動棒22aの振れ角が小さくなる。そして、所定の振れ角になったとき、揺動検出センサ23によって被検出片22bが検出され、揺動検出センサ23が再度反応する。
実施例の紙処理装置1では、揺動検出センサ23の再度の反応により制御信号が出力される。このとき、制御装置は、吐出ポンプ15による吐出を一時停止し、圧縮装置18による圧縮を開始する。このように、排水量の変化をトリガとして圧縮を行うので、常にほぼ同じ大きさの固形ブロックが生成される。なお、配管21を流れる排水の水圧を測定し、その変化をトリガとして圧縮を行うようにしてもよい。
所定時間が経過したとき圧縮する装置の場合には、溜まった廃紙が多いか否かで固形ブロックの大きさが変わってしまう。また、撹拌槽5の濃度を濃度計等で調べて圧縮する方法も考えられるが、廃紙が水に溶けている状態であるから、濃度の測定が大変難しい。この点、フォトマイクロスイッチや揺動部等の部品があれば製作可能な上記の監視装置20は、構成が簡易であり、大変優れている。
次に、図6Bに監視装置20を構成する揺動部22及び揺動検出センサ23の拡大図を示す。上述の揺動棒22a及び被検出片22bは、揺動軸22cに取付けられている。被検出片22bは、揺動検出センサ23のレーザ光が出力されている凹部を通過する。また、揺動軸22cは、図6Aに示したように、揺動部22を覆うケース24の溝に軸支される。
揺動棒22aの揺動軸22cに対して反対側には、ストッパ22dが取付けられている。揺動棒22aは、その自重により先端が配管21の管先端を押す方向に動くので、反応が鈍くなる可能性がある。そこで、ストッパ22dがケース24の板に当接するようにして、揺動棒22aが垂直方向に下りた状態で静止させている。
揺動棒を揺動軸22cに直接、すなわち、T字型となるように取付けてもよい。これにより、揺動棒の先端が配管21の管先端を押す方向に働く力がなくなり、排水が少量の場合でも、正確に揺動する。なお、揺動棒22aは樹脂製であるが、ステンレスを紙片が付着し難くなるようにフッ素加工したものでもよい。
次に、図7を参照して、槽内濃度の時間変化と紙処理装置1の制御を説明する。監視装置20のもう1つの役割として、廃紙の追加投入の許可等がある。
まず、紙処理装置1は、処理が可能な廃紙の数を最大200枚(A4用紙)としている。ただし、一度に投入可能な枚数を20枚、連続投入が可能な回数を10回とし、合計で200枚となるようにしている。
ここで、図示するグラフは、横軸が監視装置20が反応するまでの時間T、縦軸が濃度Nである。紙処理装置1は、廃紙を投入した直後でも廃紙が残っており、ある程度の濃度があるものと仮定して処理を開始する。その後、時間の経過と共に解繊が進み、濃度が低下していく。以下では、グラフの(1)〜(3)の状況を説明する。
(1)T<t2
廃紙を投入した直後は、撹拌は行っているものの、制御装置は、まだ吐出ポンプ15を停止させている。制御装置は、撹拌サイクルが所定の回数(例えば、12/16)となったとき、吐出ポンプ15の動作を開始させる。監視装置20が出力する制御信号により圧縮装置18による圧縮が開始するが、初めは、制御信号が出力されるまでの時間Tが短い(T<t1)。従って、紙処理装置1は、時刻t1に対応する閾値A(時間から見積られる濃度)までに制御信号が出力される場合を、濃度「高」の状態と判断する。
その後、廃紙の解繊がある程度進むので、時間Tが長くなる(t1≦T<t2)。すなわち、濃度が低くなるにつれて、廃紙が圧縮シリンダ17aに溜まるのに時間がかかるようになり、時間Tは伸びていく。紙処理装置1は、時刻t1から時刻t2で到達する閾値B直前までに制御信号が出力される場合を、濃度「中」の状態と判断する。
(2)t2≦T<t3
さらに廃紙の解繊が進むと、時間Tがさらに長くなる(t2≦T<t3)。紙処理装置1は、時刻t2から時刻t3で到達する閾値C直前までに制御信号が出力される場合を、濃度「低」の状態と判断する。このとき、制御装置は、撹拌槽5の廃紙がほとんど解繊したと判断して、追加投入を許可する。その後、使用者の操作により投入口2の投入口シャッタが開放する。
新たに廃紙が投入されたとき、撹拌処理と圧縮装置18による圧縮の処理を並行して行うと、すぐには廃紙が解繊しないため、閾値Cに到達してしまう可能性がある。これを回避するため、廃紙の投入が行われた場合には、制御装置は撹拌処理のみを継続し、吐出ポンプ15の動作を停止させる。
そして、撹拌サイクルが所定の回数(例えば、12/16)となったとき、吐出ポンプ15の動作を再開させる。なお、閾値Cに到達してしまった場合には、連続投入のカウントはリセットされるが、残りの撹拌サイクルは全て実行される。
(3)T=t3
紙処理装置1では、時間Tが時刻t3、すなわち、濃度が閾値Cに到達したとき、制御装置は、撹拌、吐出ポンプ15の動作及び圧縮装置18による圧縮を中止する。これにより、紙処理装置1の一連の動作が終了する。
なお、廃紙の追加投入の許可は、濃度以外を契機に行うこともできる。例えば、規定数の固形ブロック(例えば、30個)を排出する毎に、廃紙を投入できるように連続投入の回数を1回加算してもよい。また、この条件と濃度の条件の両方で追加投入を許可するようにしてもよい。
最後に、図8を参照して、本発明の変更例である監視装置30の詳細を説明する。ここでも、内部構造が視認できるようにケースの内側を示している。
監視装置30(本発明の「水量検出部」)の配管31は、上述の廃紙集積部17の排出樋(図示省略)とホースで接続されているので、排水が廃紙集積部17の下方に配置する監視装置30の本体側に送られてくる。また、配管31を通過した排水は、ケース34内に位置する管先端から流出し、図示しない流路を通じて撹拌槽5に戻される。
この例では、管先端には、揺動部32の揺動板32a(本発明の「平板」)が配置されている。配管31に排水が流れていない状態では、排水による力を受けないので、揺動板32aは、管先端から1〜2mm離れた状態(初期状態)で静止している。しかし、吐出ポンプ15による吐出が開始し、排水が配管31を流れるようになると、排水による力を受けて揺動板32aが管先端から離れ、徐々に振れ角が大きくなる。
ここで、揺動板32aは、配管31の下端を覆うように配置する。揺動板32aは、図6Aの揺動棒22aと比較すると、排水によって押される部分の面積が広いので、配管31を流れる排水が少量の場合でも、配管31の下端付近を流れる排水の力を受けて揺動する。
揺動板32aの上方には、揺動検出センサ33(本発明の「揺動検出部」)が配置されている。また、揺動板32aは被検出片32bを有するので、揺動板32aが振れ始めたとき、揺動検出センサ33が反応し、揺動の開始を検出する。
図6Aの揺動部22と同様に、揺動板32aが所定の振れ角になったとき、揺動検出センサ33により被検出片32bが検出され、揺動検出センサ33が再度反応する。揺動検出センサ33の再度の反応により制御信号が出力されると、制御装置は、吐出ポンプ15による吐出を一時停止し、圧縮装置18による圧縮を開始する。この構成でも、排水量の変化をトリガとして圧縮を行うので、常にほぼ同じ大きさの固形ブロックが生成される。以上、紙処理装置1を構成する各部材の詳細を説明した。
以上のように、実施例の紙処理装置1は、排出された溶液の水量により揺動角が変化する揺動部22(32)と、該揺動部が所定の揺動角となった場合に反応する揺動検出部23(33)を備えた監視装置20(30)を有する。監視装置20(30)は、検出される溶液の水量変化を揺動部22(32)の揺動角(振れ角)で検出し、圧縮部18を動作させるので、容易に同じサイズの固形ブロックを生成することができる。
上記実施例は、本発明の一例であり、これ以外にも様々な変形例が考えられる。揺動部22の揺動棒22aは、揺動軸22cに直接取り付けられる等、形状は様々に変更可能である。揺動部32の揺動板32aも配管31の全体を覆う大きさにする等、形状を変更可能である。
回転翼の翼片は4枚とするのが好ましいが、3枚や5枚であってもよい。回転翼の本体部の形状は、回転軸に向かって曲線的に広くなるようにしているが、直線状に広くなるようにしてもよい。また、先端部は、その最先端部が正回転方向を向いていてもよい。
実施例の底面容器は、上面に大きな円形穴を空け、その上にプレートを取り付けたが、底面容器の上面に直接、排出穴を設けてもよい。また、排出穴の直径を8.0mm、排出穴の直径と、ヘラ部−プレート間の距離との関係を8:1とするのが最適の条件である。
排出穴の直径は適宜決定してよいが、せいぜい6.0〜12.0mmの範囲が好ましい。特に、直径を12.0mmより大きくしてしまうと、比較的大きな廃紙の片も排出穴に落ちてしまい、特に、機密文書を処理する場合に問題が生じる。
これ以外にも、ユーザによっては一度に投入可能な廃紙の枚数を変更したい場合があるので、投入口2の幅を変更可能にしてもよい。例えば、一度に投入可能な枚数を50枚とし、連続投入が可能な回数を4回となるようにしてもよい。
1…紙処理装置、2…投入口、3…投入シュータ、5…撹拌槽(タンク部)、8…フロート、8’…水位検出センサ、9…給水タンク、10…撹拌駆動モータ、11…回転軸、12…回転翼(回転翼部)、12a…本体部、12b…先端部、12c…ヘラ部、13…プレート(プレート部)、13a…排出穴、14…底面容器、15…吐出ポンプ(ポンプ部)、16…ポンプ駆動モータ、17…廃紙集積部、17a…圧縮シリンダ、18…圧縮装置(圧縮部)、19…排出シュータ、20,30…監視装置(水量検出部)、21,31…配管(流路)、22,32…揺動部、22a…揺動棒(棒状部材)、22b,32b…被検出片、22c…揺動軸、23,33…揺動検出センサ、24,34…ケース、32a…揺動板(平板)。

Claims (3)

  1. 廃紙を液体中で撹拌し、解繊処理する紙処理装置(1)であって、
    投入した廃紙を解繊する液体を蓄えるタンク部(5)と、
    前記タンク内に設けられた撹拌用の回転翼部(12)と、
    解繊した廃紙を含む溶液を前記タンク部の底部から吸引するポンプ部(15)と、
    前記ポンプ部により吸引された溶液を通過させ、該溶液中の廃紙を残して排水する廃紙集積部(17)と、
    前記廃紙集積部に集められた廃紙を固形ブロックにするために圧縮する圧縮部(18)と、
    前記廃紙集積部から排出された溶液の水量を検出する水量検出部(20,30)とを備え、
    前記水量検出部は、前記排出された溶液の水量が多くなるにつれて大きく揺動する揺動部(22,32)と、該揺動部が所定の揺動角となったことを検出する揺動検出部(23,33)とで構成され、該検出を契機に前記圧縮部を動作させることを特徴とする紙処理装置。
  2. 請求項1に記載の紙処理装置において、
    前記揺動部(22)は、前記排出された溶液の水流を受ける棒状部材(22a)が、前記廃紙集積部から流出する排水の流路(21)の出口に位置するように軸支されていることを特徴とする紙処理装置。
  3. 請求項1に記載の紙処理装置において、
    前記揺動部(32)は、前記排出された溶液の水流を受ける平板(32a)を有する部材が、前記廃紙集積部から流出する排水の流路(31)の出口に位置するように軸支されていることを特徴とする紙処理装置。
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