JP2016137157A - 天板昇降式デスクシステム - Google Patents
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Abstract
Description
また、こうした天板昇降式デスクのフロア上でのレイアウトにおいては、隣接して配置されたデスク同士を所定の離間距離で一定に保たれていると、体裁が良好であるとともに執務者に公平感を与えることができ、望ましい。
互いの背面同士が対向するように前後方向に並べて配置された一対のデスクであって、一対のデスクの少なくとも一方が天板昇降式デスクであるもので天板昇降式デスクシステムを構成する。
天板昇降式デスクにおいては、天板の端部(特に、天板の端部における執務者が使用する側とは反対側の端部)にデスクトップパネル(可動部材)を配設することによって、天板上の作業空間を他の空間と隔離して構成するとともに、天板昇降時に天板上に置いた物品が落下するのを防止したものが多く見られている。
こうした構造では、その目的から天板の端部に接触又は接近するようにデスクトップパネルを配設する必要がある。しかし、天板の端部とデスクトップパネルとの間に隙間が無い(少ない)ため、天板とデスクトップパネルとの間に配線を挿通することができないという問題や、天板の端部を把持部材により把持してオプション(小物棚等の付属部品)を取付けることができない等の問題を有していた。
本発明の天板昇降式デスクシステムは、床面上に配置される下部支持体、前記下部支持体の上方に配置される上部支持体、及び前記下部支持体と前記上部支持体との間を伸縮可能に連結する昇降機構ユニットを有し、左右方向に離間して配置された一対の第一脚体と、一対の前記第一脚体の前記上部支持体同士を連結する連結部材と、一対の前記第一脚体の前記上部支持体上に支持されて前記連結部材上に配置される第一天板と、を備える天板昇降式デスクと、前記床面上に左右方向に離間して配置された一対の第二脚体と、一対の前記第二脚体上に支持された第二天板と、を備えるデスクとを、前記天板昇降式デスクの背面と前記デスクの背面とが対向するように前後方向に並べて有する天板昇降式デスクシステムにおいて、前記天板昇降式デスクは、前記第一天板よりも後方に配置されるとともに前記第一天板に対して前後方向に移動可能であり、前記第一天板に接触又は接近した通常状態と、前記通常状態よりも後方に移動した保守状態とに切り替え可能な可動部材を備え、前記可動部材が前記通常状態のときの前記可動部材と前記デスクとの前後方向の距離は、前記可動部材の前記通常状態と前記保守状態との移動距離以上であることを特徴としている。
この発明によれば、天板昇降式デスクとデスクとの距離を一定に保ち、天板昇降式デスクとデスクとをより確実に位置決めすることができる。
この発明によれば、連結部を比較的目立たない位置に配置することができる。
この発明によれば、天板昇降式デスク全体としての前後方向の長さを抑えつつ、第一天板上の物品が落下するのをより確実に防止することができる。
図1に示すように、本実施形態のデスクシステム1は、第一天板昇降式デスク(天板昇降式デスク)10と、第二天板昇降式デスク(デスク)70と、第一天板昇降式デスク10の第一脚体15と第二天板昇降式デスク70の第二脚体75とを連結する連結具(連結部)90とを備えている。
第一脚体15は、床面G上に配置される下部支持体16、下部支持体16の上方に配置される前述の上部支持体17、及び下部支持体16と上部支持体17との間を伸縮可能に連結する昇降機構ユニット18を有している。
アジャスター22は、図5に示すように、接地フレーム21に螺合するネジ部24を備える。ネジ部24を反時計回りに回転させると、接地フレーム21に対してアジャスター22が下方に移動し、第一天板昇降式デスク10の不陸を調整することができる。
凹部27は、図5に示すように、接地部25とフランジ部26との間に形成される円環状の溝である。凹部27は、図6に示すように、フランジ部26の外径よりも内径側(中心部側)に窪んでおり、その外径は、フランジ部26よりも小さく、また、接地部25よりも小さい。
連結部材35は前後方向Yに並べて一対配置されるとともに、一対の連結部材35のコ字形の開口が対向するように配置されている。
第一天板40の下方であって一対の連結部材35の間には、各第一脚体15の昇降機構ユニット18の駆動機構を制御するための制御ユニット36が設けられている。
一対の連結部材35には、後方に延びる底板37が、ネジ止め等により取付けられている。底板37は、左右方向Xに間隔を開けて複数取付けられていて、制御ユニット36が下方から外部に露出している。
第一天板40は、第一天板40の下面に複数の補強部材42、43、44、45(以下、補強部材42〜45と略記する)を取付けることで補強されている。
補強部材42〜45は、第一天板40を補強できるものであれば特に限定されない。この例では、補強部材42〜45は断面が矩形の角筒状の鋼管だとして説明するが、補強部材42〜45は上方が開口するとともに、開口の縁部に第一天板40に取付けるためのフランジ部が設けられた構成のものであってもよい。
補強部材42〜45は左右方向Xに延びるとともに前後方向Yに間隔を空けて配置されている。補強部材42〜45は、前方から後方に向けて補強部材42〜45の順で、補強部材43、44で、一対の連結部材35を挟むように配置されている。
第一天板40と補強部材42〜45とは、溶接等により取付けられている。
図3に示すように、補強部材44の開口40a側の側面には、図示しないコンセントを有するコンセントユニット48が取付けられている。このコンセントユニット48には配線49の一端部が接続され、配線49の他端部には図示しないプラグが設けられている。プラグは、第一天板昇降式デスク10の外部に引き出されている。
コンセントユニット48は制御ユニット36に接続され、コンセントユニット48を介して制御ユニット36や駆動機構に電力が供給される。
第一天板40の前方の端部の下面には、制御ユニット36を操作するための操作部50が取付けられている。
補強部材45の下面には、上下方向Zに延びる貫通孔45aが形成されている。貫通孔45aは、例えば第一天板40に左右方向Xに間隔を空けて3つ形成されている。
第一デスクトップパネル55は、図1及び3に示すように主面55aが前後方向Yに直交するとともに、上下方向Z及び左右方向Xにそれぞれ延びる板状部材である。第一デスクトップパネル55は、一部が第一天板40の上面よりも上方に配置され、残部が第一天板40の上面よりも下方に配置されている。
第一デスクトップパネル55の主面55aには、図3及び7に示すように接続部材56の上下方向Zに延びる腕部56aがビス57(図2参照)等により取付けられている。腕部56aの上方の端部には、前後方向Yに延びる腕部56bの後方の端部が連結されている。腕部56bには、上下方向Zに貫通するとともに前後方向Yに延びる貫通孔56cが形成されている。接続部材56は、例えば鋼板をプレス加工し、打抜き加工することで形成することができる。
腕部56bの貫通孔56c、及び補強部材45の貫通孔45aには、ネジ部材58が挿通されている。ネジ部材58は、補強部材45内に配置されたナット59に螺合している。
図1及び8に示すように第一天板40の後方の端部と第一デスクトップパネル55とが接触した通常状態において、執務者は第一天板40上に図示しない書類や筆記用具等の物品を置いて作業する。
第一天板40における第一デスクトップパネル55から最も離間した端部が、第一天板昇降式デスク10を使用するときに執務者が近づく使用端部40bとなる。一方で、第一天板40における第一デスクトップパネル55に最も近い端部が、第一天板昇降式デスク10を使用するときに執務者から遠い側の不使用端部40cとなる。
ネジ部材58とナット59との螺合をきつくする(接続部材56の腕部56bにネジ部材58を強く接触させる)と、第一天板40に接続部材56が固定される。
そして、第一天板昇降式デスク10の操作部50を操作して、制御ユニット36により駆動機構を駆動させて第一脚体15を伸縮させることで、床面Gから第一天板40までの上下方向Zの距離(第一天板40の高さ)を変化させることができる。このように、第一天板昇降式デスク10では電気の動力により第一天板40が上下方向Zに自動的に移動する。
この例では、第一天板昇降式デスク10の背面10aは、第一デスクトップパネル55の主面55aとは反対側の主面55bである。第二天板昇降式デスク70の背面70aは、第二デスクトップパネル85の前方の主面85aである。
このように構成することで、第一デスクトップパネル55が移動したときに第二天板昇降式デスク70に第一デスクトップパネル55が干渉しにくくなる。
本実施形態の凸部93は、図12に示すように、把持部91の内周面91aの周方向に沿って円環状に設けられている。
これにより、連結具90は、アジャスター22、77が接地フレーム21、76から突出していない状態でも装着可能となる。
まず、図12に示すように、連結具90を第一連結部材90Aと第二連結部材90Bとに分割する。次に、第一連結部材90A及び第二連結部材90Bの一方(例えば第二連結部材90B)をアジャスター22、77に取り付ける。具体的には、第二連結部材90Bの把持部91に設けられた凸部93を、アジャスター22、77の凹部27に挿入し、両者を係合させる。そして、凸部93を凹部27に係合させた状態で、第一連結部材90A及び第二連結部材90Bの他方(例えば第一連結部材90A)を一方(第二連結部材90B)に組み合わせる。
次に、ボルト95aを回し、第一連結部材90Aと第二連結部材90Bとを分離しないように締め付ける。これにより、凹部27からの凸部93の離脱が規制される。
以上の手順により、天板昇降式デスク10、70に連結具90が取付けられる。天板昇降式デスク10、70に連結具90を取付けると、第一天板昇降式デスク10と第二天板昇降式デスク70との距離L2が一定に保たれる。
なお、天板昇降式デスク10、70から連結具90を取外す手順は、ボルト95aとナット95bとの螺合を解除し、連結具90を第一連結部材90Aと第二連結部材90Bとに分割する。
オフィス等の執務空間に天板昇降式デスク10、70を、第一天板昇降式デスク10の背面10aと第二天板昇降式デスク70の背面70aとが対向するように配置する。
第一天板昇降式デスク10の背面10a側のアジャスター22と第二天板昇降式デスク70の背面70a側のアジャスター77とに連結具90を取付け、第一天板昇降式デスク10と第二天板昇降式デスク70との相対的な位置を固定する。このときのデスクシステム1の構成は図8に示すようになる。
天板昇降式デスク10、70のプラグを、床面G等に設けられた図示しないコネクタ装置に差し込み、コンセントユニット48を介して制御ユニット36等に電力を供給する。
執務者が操作部50を操作すると、制御ユニット36が駆動機構を駆動することで第一天板40の高さが変化する。
第一天板40と第一デスクトップパネル55との間の隙間S1に配線G1を挿通したり、隙間S1にオプションの把持部材G2を挿通してこの把持部材G2で第一天板40の後方の端部を把持したりする。隙間S1のうち不要な部分を塞ぐように第一天板40に対して第一デスクトップパネル55を前方に移動させ、第一天板40及び第一デスクトップパネル55で配線G1及び把持部材G2を挟持する。ネジ部材58の螺合をきつくして、第一天板40に第一デスクトップパネル55を固定する。
第一デスクトップパネル55は上下方向Z及び左右方向Xにそれぞれ延びる板状部材であるため、物品が落下するのをより確実に防止するとともに、前後方向Yに厚くならない。
執務者が第一天板昇降式デスク10を使用して第一天板40上でコンピュータ等の電気製品(不図示)を使うときには、第一天板40上に電気製品を置く。電気製品のプラグを第一天板40の開口40aを通してコンセントユニット48のコンセントに接続する。
執務者が第一天板昇降式デスク10を使用する時、及び第一天板40の高さを変更する時のいずれにおいても、第一デスクトップパネル55により、第一天板昇降式デスク10の背面10a側において執務者及び第一天板昇降式デスク10の周辺の物品が第一天板昇降式デスク10の第一天板40に接触する恐れが少なくなり、使用時の安全性を確保することができる。第一デスクトップパネル55により隙間S1に挿通した配線G1や把持部材G2が隠れるため、第一天板昇降式デスク10の体裁を良好に保つことができる。
連結具90は、第一天板昇降式デスク10の下部支持体16の背面10a側の端部と、第二天板昇降式デスク70の第二脚体75の背面70a側の端部とを連結する。したがって、連結具90を比較的目立たない位置に配置することができる。
第一デスクトップパネル55は上下方向Z及び左右方向Xにそれぞれ延びる板状部材であるため、第一天板昇降式デスク10全体としての前後方向Yの長さを抑えつつ、第一天板40上の物品が落下するのをより確実に防止することができる。
例えば、図15に示すデスクシステム1Aのように、第一天板昇降式デスク10Aがデスクトップパネル55の左右方向Xの端部から前方に延びる一対のデスクトップサイドパネル100を備え、デスクトップパネル55及びデスクトップサイドパネル100で全体として平面視でコ字形に形成されるように構成してもよい。この場合、デスクトップパネル55及びデスクトップサイドパネル100で可動部材を構成する。デスクトップサイドパネル100はデスクトップパネル55と同様に、上下方向Z及び前後方向Yにそれぞれ延びる板状部材として構成されている。
この変形例では、第二天板昇降式デスク70Aの第二デスクトップパネル85にも一対のデスクトップサイドパネル101が連なっている。
第一天板昇降式デスク10Aがデスクトップサイドパネル100を備えることで、第一天板40上に置いた物品が第一天板40に対して左右方向Xに落下するのを抑えることができる。
この変形例では、第一天板40Aの後方の端部は補強部材44辺りまで延びている。底板37の後方の端部は補強部材45まで延び、底板37と補強部材44、45との間にダクト106を構成する。
この隙間S2に配線G1を挿通したり、隙間S1にオプションの把持部材G2を挿通してこの把持部材G2で第一天板40Aの後方の端部を把持したりする。隙間S2に挿通した配線G1を、ダクト106に通すことができる。
例えば、前記実施形態では、通常状態のときに第一デスクトップパネル55は第一天板40の後方の端部に接触しているとしたが、第一デスクトップパネル55が第一天板40の後方の端部に接近し、第一デスクトップパネル55と第一天板40との間に隙間が形成されていてもよい。
可動部材は第一デスクトップパネル55や蓋部材105に限られず、一対の第一脚体15の間に設けられた幕板であってもよい。
デスクが第二天板昇降式デスク70であるとした。しかし、デスクは第二天板80が電気の動力により上下方向Zに移動しない通常の机であってもよい。
10、10A、10B 第一天板昇降式デスク(天板昇降式デスク)
10a、70a 背面
15 第一脚体
16 下部支持体
17 上部支持体
18 昇降機構ユニット
35 連結部材
40、40A 第一天板
55 第一デスクトップパネル(可動部材)
70、70A 第二天板昇降式デスク(デスク)
75 第二脚体
80 第二天板
90 連結具(連結部)
105 蓋部材(可動部材)
G 床面
L1 移動距離
L2 距離
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下方向
Claims (4)
- 床面上に配置される下部支持体、前記下部支持体の上方に配置される上部支持体、及び前記下部支持体と前記上部支持体との間を伸縮可能に連結する昇降機構ユニットを有し、左右方向に離間して配置された一対の第一脚体と、一対の前記第一脚体の前記上部支持体同士を連結する連結部材と、一対の前記第一脚体の前記上部支持体上に支持されて前記連結部材上に配置される第一天板と、を備える天板昇降式デスクと、
前記床面上に左右方向に離間して配置された一対の第二脚体と、一対の前記第二脚体上に支持された第二天板と、を備えるデスクとを、
前記天板昇降式デスクの背面と前記デスクの背面とが対向するように前後方向に並べて有する天板昇降式デスクシステムにおいて、
前記天板昇降式デスクは、前記第一天板よりも後方に配置されるとともに前記第一天板に対して前後方向に移動可能であり、前記第一天板に接触又は接近した通常状態と、前記通常状態よりも後方に移動した保守状態とに切り替え可能な可動部材を備え、
前記可動部材が前記通常状態のときの前記可動部材と前記デスクとの前後方向の距離は、前記可動部材の前記通常状態と前記保守状態との移動距離以上であることを特徴とする天板昇降式デスクシステム。 - 前記天板昇降式デスクの前記第一脚体と前記デスクの前記第二脚体とを連結する連結部を備えることを特徴とする請求項1に記載の天板昇降式デスクシステム。
- 前記連結部は、前記天板昇降式デスクの前記下部支持体の前記背面側の端部と、前記デスクの前記第二脚体の前記背面側の端部とを連結することを特徴とする請求項2に記載の天板昇降式デスクシステム。
- 前記可動部材は、上下方向及び左右方向にそれぞれ延びる板状部材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の天板昇降式デスクシステム。
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