JP2016136964A - グルコース代謝拮抗物質及びセレンを含む組成物 - Google Patents

グルコース代謝拮抗物質及びセレンを含む組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】特にコンパニオンアニマルのために、セレンと組み合わせてグルコース代謝拮抗物質等の栄養素を提供する。【解決手段】グルコース代謝拮抗物質と添加セレンとを含むペットフード組成物を開示する。本組成物は、コンパニオンアニマル用であってよい。本組成物は、添加セレン及び内因性セレンを含み得る。本組成物は、栄養的にバランスのとれたペットフード組成物であり得る。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、グルコース代謝拮抗物質及びセレンを含む組成物に関する。より具体的には、本発明の実施形態は、コンパニオンアニマル用のグルコース代謝拮抗物質及びセレンを含む組成物に関するが、これに限定されるものではない。
絶食によるカロリー摂取の制限が、多くが加齢及び加齢関連疾患に関連するある種の望ましくない細胞プロセスを実験動物において遅らせるという知見が、生物学的理論によって正確に予見されている。
詳細には、カロリー制限は、寿命を確実に延ばし、腫瘍の発生及び進行を遅らせ、多くのシステムにおいて生理学的加齢を遅らせることが示されている。実際、70年以上にわたる研究により、カロリー制限は動物の寿命を確実に延ばす栄養学的介入であることが示されている。これについては以下を参照されたい。Weindruch及びWalford、「The Retardation of Aging and Disease by Dietary Restriction」、Springfield,IL:Charles C.Thomas(1988);Yu、「Modulation of Aging Processes by Dietary Restriction」、Boca Raton:CRC Press(1994);及びFishbein、「Biological Effects of Dietary Restriction」、Springer,New York(1991)。寿命及び腫瘍発生に対するカロリー制限のこのような効果については、McKayによる初期の研究以来、多くの報告がある。これについては以下を参照されたい。McKayら、「The Effect of Retarded Growth Upon the Length of Lifespan and Upon Ultimate Body Size」、J.Nutr.,Vol.10,pp.63〜79(1935)。実際、過去20年間にわたり、老年学においてカロリー制限に対する関心が再び高まったことにより、このような食事療法が多くのシステムで生理学的な加齢を遅らせるということが広く受け容れられるようになった。これについては以下を参照されたい。Weindruch及びWalford、「The Retardation of Aging and Disease by Dietary Restriction」、Springfield,IL:Charles C.Thomas(1988);Yu、「Modulation of Aging Processes by Dietary Restriction」、Boca Raton:CRC Press(1994);及びFishbein、「Biological Effects of Dietary Restriction」、Springer,New York(1991)、及びMasoro,E.J「Overview of Caloric Restriction and Ageing」、Mech.Aging Dev.,Vol.126,pp 913〜922(2005)。
空腹時の血糖値及びインスリン濃度の低下、並びにインスリン感受性の改善が、カロリー制限のバイオマーカーとして速やかに測定される。カロリー制限を行ったげっ歯類では、空腹時の血糖値及びインスリン濃度はより低く、グルコースチャレンジにおけるピーク血糖値及びインスリン濃度は、カロリー制限を行ったものでは低下している。これについては以下を参照されたい。Kalantら、「Effect of Diet Restriction on Glucose Metabolism and Insulin Responsiveness and Aging Rats」、Mech.Aging Dev.,Vol.46,pp.89〜104(1988)。高インスリン血症は、心臓疾患及び糖尿病を含む幾つかのこうした疾患プロセスにともなう危険因子である(Balkau及びEschwege,Diabetes Obes.Metab.1(Suppl.1):S23〜31,1999)。インスリン濃度の低下及び体温は、この変化した代謝プロファイルの最も信頼性の高い指標の2つである(Masoroら、J.Gerontol.Biol.Sci.47:B202〜B208,1992);Koizumiら、J.Nutr.117:361〜367,1987;Laneら、Proc.Nat.Acad.Sci.93:4154〜4164,1996)。
2−デオキシ−D−グルコース等のグルコース代謝拮抗物質は、グルコースに関連した化合物である。しかしながら、グルコースとの構造の違いのため、こうした化合物は炭水化物の代謝の特定の側面を阻止又は阻害し、したがってカロリー制限の効果と同様の効果をもたらし得る(Rezekら、J.Nutr.106:143〜157,1972)。
これらの代謝拮抗物質は、体重の低下、血漿インスリン濃度の低下、体温の低下、腫瘍の発生及び増殖の阻害、並びに血液循環中の糖質コルチコイドホルモン濃度の上昇等の多くの生理学的作用を示す。(概要については、以下を参照されたい:Rothら、Ann.NY Acad.Sci.928:305〜315,2001)。これらの生理学的作用は、炭水化物代謝の阻害によるものである。
セレンは、グルタチオンペルオキシダーゼ及び特定の形態のチオレドキシンレダクターゼを含む幾つかの抗酸化酵素を減少させるための補助因子として機能する、動物における必須微量栄養素である。また、アミノ酸セレノシステイン及びセレノメチオニンの成分でもある。また、セレンは、様々な甲状腺ホルモン及びその代謝産物を活性化し、次いで不活化する3つの甲状腺ホルモン脱ヨウ素酵素の補助因子として機能する甲状腺機能にも必要である。ヒトでは、セレンは、システインと結合して、セレノタンパク質と総称される25の異なるセレノシステイン含有化合物を形成する。セレン含有酵素は、セレノ酵素と呼ばれる。
適切な範囲で提供される場合、食事で送達されるセレンは、カロリー制限の効果と同様の多くの潜在的健康効果を有する。理論に縛られるものではないが、その抗癌及び抗糖尿病作用は、その酸化的ストレス及び炎症を低減する作用を通じて機能し得、これら作用は、グルコース代謝拮抗物質の作用と相乗的に相互作用して、これらが両方ともコンパニオンアニマルの食餌の一部である場合、セレンに更なる有益な効果をもたらし得ると考えられる。
Weindruch及びWalford、「The Retardation of Aging and Disease by Dietary Restriction」、Springfield,IL:Charles C.Thomas(1988);Yu、「Modulation of Aging Processes by Dietary Restriction」、Boca Raton:CRC Press(1994);及びFishbein、「Biological Effects of Dietary Restriction」、Springer,New York(1991)。 McKayら、「The Effect of Retarded Growth Upon the Length of Lifespan and Upon Ultimate Body Size」、J.Nutr.,Vol.10,pp.63〜79(1935) Weindruch及びWalford、「The Retardation of Aging and Disease by Dietary Restriction」、Springfield,IL:Charles C.Thomas(1988);Yu、「Modulation of Aging Processes by Dietary Restriction」、Boca Raton:CRC Press(1994);及びFishbein、「Biological Effects of Dietary Restriction」、Springer,New York(1991)、及びMasoro,E.J「Overview of Caloric Restriction and Ageing」、Mech.Aging Dev.,Vol.126,pp 913〜922(2005)。 Kalantら、「Effect of Diet Restriction on Glucose Metabolism and Insulin Responsiveness and Aging Rats」、Mech.Aging Dev.,Vol.46,pp.89〜104(1988) Balkau and Eschwege,Diabetes Obes.Metab.1(Suppl.1):S23〜31,1999 Masoroら、J.Gerontol.Biol.Sci.47:B202〜B208,1992 Koizumiら、J.Nutr.117:361〜367,1987 Laneら、Proc.Nat.Acad.Sci.93:4154〜4164,1996 Rezekら、J.Nutr.106:143〜157,1972 Rothら、Ann.NY Acad.Sci.928:305〜315,2001
したがって、特にコンパニオンアニマルのために、セレンと組み合わせてグルコース代謝拮抗物質等の栄養素を提供することは有益である。したがって、本発明の実施形態は、このような組成物に関する。
1つの実施形態では、グルコース代謝拮抗物質と添加セレンとを含むペットフード組成物を開示する。本組成物は、約0.05〜約10.0μg/g(組成物)の添加セレンを含み得る。本組成物は、組成物の約5重量%未満のグルコース代謝拮抗物質を含み得る。
添加セレンは、無機供給源又は有機供給源であってよい。添加セレンは、亜セレン酸ナトリウム、セレン酸ナトリウム、酸化セレン、セレン化物、セレノシステイン、セレノメチオニン、セレン化酵母、セレン化ニンニク、セレン化キャベツ、並びにこれらの組み合わせ及び混合物からなる群から選択されるセレン供給源であってよい。グルコース代謝拮抗物質は、2−デオキシ−D−グルコース、5−チオ−D−グルコース、3−O−メチルグルコース、1,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−マンニトール、マンノヘプツロース、並びにこれらの混合物及び組み合わせからなる群から選択することができる。本組成物は、湿潤組成物、半湿潤組成物、乾燥組成物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。本組成物は、栄養的にバランスのとれたペットフード組成物であり得る。
別の実施形態では、ペットフード組成物は、グルコース代謝拮抗物質とセレンとを含み得、セレンは、内因性セレン及び添加セレンで構成される。内因性セレンは、約0.30〜約0.60μg/g(組成物)の量で存在し得、添加セレンは、約3.0〜約6.0μg/g(組成物)の量で存在し得る。
グルコース代謝拮抗物質法によって得られた、積分したアンペロメトリー波形。
定義
本明細書で使用するとき、「the」、「a」及び「an」を含む冠詞は、特許請求の範囲又は明細書において使用される場合、特許請求されるか又は記載されるものの1以上を意味するものとして理解される。
本明細書で使用するとき、用語「含む(include)」、「含む(includes)」及び「含んでいる(including)」は、非限定的であることを意味する。
本明細書で使用するとき、「複数」という用語は、1よりも多いことを意味する。
本明細書で使用するとき、「動物」又は「ペット」という用語は、これらに限定されるものではないが、飼い犬(イヌ科動物)、猫(ネコ科動物)、ウマ、ウシ、フェレット、ウサギ、ブタ、ラット、マウス、スナネズミ、ハムスター、ウマ等を含む家畜を意味する。飼い犬及び飼い猫がペットの具体例であり、本明細書では「コンパニオンアニマル」と呼ばれる。本開示全体を通して、動物、ペット、又はコンパニオンアニマルという用語を使用するとき、動物、ペット、又はコンパニオンアニマルは、特に指定しない限り、疾患に罹患していない状態であることを理解すべきである。
本明細書で使用するとき、「動物飼料」、「動物飼料組成物」、「動物飼料キブル」、「ペットフード」又は「ペットフード組成物」という用語はいずれも、ペットによって摂取されることを目的とした組成物を意味する。ペットフードとしては、これらに限定されるものではないが、毎日の給餌に適した栄養的にバランスのとれた組成物、並びに栄養的にバランスがとれていてもいなくともよい栄養補助食品及び/又はペットスナック(treat)を挙げることができる。
本明細書で使用するとき、「栄養的にバランスのとれた」という用語は、ペットフード等の組成物が、更に加える必要のある水を除き、生命を維持するうえで必要とされる既知の栄養素を、ペット栄養分野における、米国食品医薬品局動物薬センター、米国飼料検査官協会等の(ただしこれらに限定されない)行政機関を含む広く認識された当局の推奨に基づく適切な量及び割合で有することを意味する。
本発明の全ての経口用量は、特に示されない限り、コンパニオンアニマルの体重1kg当たりで計算される。
本明細書の全体を通じて与えられる全ての最大の数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、そうしたより小さい数値限定が恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書の全体を通じて与えられる全ての最小の数値限定は、それよりも大きい全ての数値限定を、そうしたより大きい数値限定が恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして含むものである。本明細書の全体を通じて与えられる全ての数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に含まれるそれよりも狭い全ての数値範囲を、そうしたより狭い数値範囲が全て恰も本明細書に明確に記載されているものと同様にして含むものである。
品目の全リスト、例えば、成分のリストは、マーカッシュ群として解釈されることを意図しており、またそのように解釈されるべきである。したがって、全てのリストは、...リストの品目...「からなる群から選択される」品目「並びにこれらの組み合わせ及び混合物」として読んで解釈することができる。
本明細書では、本発明の実施形態において使用される異なる成分を含む各成分については、その商品名で参照している。本明細書において特定の商品名の材料により限定されることは、本発明者らの意図するところではない。本明細書の説明文中において、商品名によって参照される材料と同等の材料(例えば、異なる名称又は参照符合で異なる供給源から得られるもの)に置き換えて使用することもできる。
本明細書におけるプロセス、方法、組成物、及び装置は、本明細書に述べられる特徴又は実施形態の任意のものを含むか、これらから基本的になるか、又はこれらからなり得る。
本開示の異なる実施形態の説明において、異なる実施形態又は個々の特徴について開示する。当業者には明らかなように、このような実施形態及び特徴の全ての組み合わせが可能であり、本開示の好ましい実施となり得るものである。本発明の様々な実施形態及び個々の特徴について例示及び説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び改変を行うことが可能である。やはり明らかなことであるが、上記の開示において教示された実施形態及び特徴の全ての組み合わせが可能であり、本発明の好ましい実施となり得るものである。
本発明の実施形態
本発明の各実施形態は、セレンと、2−デオキシ−D−グルコース、5−チオ−D−グルコース、3−O−メチルグルコース、1,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−マンニトール、マンノヘプツロース、並びにこれらの混合物及び組み合わせからなる群から選択されるグルコース代謝拮抗成分とを含む組成物に関する。理論によって限定されることは意図するところではないが、これらの成分は、グルコース代謝拮抗物質として受け入れられているものである。別の実施形態では、各成分は、アボカド等の植物体、又はアルファルファ、イチジク、サクラソウ等のマンノヘプツロースの他の豊富な供給源の一成分として、記載される組成物中に存在し得る。
グルコース代謝拮抗物質
本明細書において開示されるグルコース代謝拮抗成分としては、2−デオキシ−D−グルコース、5−チオ−D−グルコース、3−O−メチルグルコース、1,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−グルシトール、及び2,5−アンヒドロ−D−マンニトール等のアンヒドロ糖類、マンノヘプツロース、並びにこれらの混合物及び組み合わせが含まれる。マンノヘプツロースは、具体的なグルコース代謝拮抗物質の1つである。1つの実施形態では、マンノヘプツロースは、アボカド、アボカド抽出物、アボカド粉末、アボカド濃縮物、又は他のマンノヘプツロースの豊富な供給源等の植物体の1成分として、記載される組成物中に存在し得る。マンノヘプツロースの豊富な供給源の非限定的な例としては、アルファルファ、イチジク、又はサクラソウが挙げられる。植物体には、果実、種子(若しくは核)、枝、葉、若しくは関連する植物の他の任意の部分、又はそれらの組み合わせが含まれ得る。
アボカド(一般的にワニナシ、アグアカテ、又はパルタとも呼ばれる)は、関連する糖類及び他の炭水化物と同様、マンノヘプツロースの極めて豊富な供給源を含む。アボカドは、亜熱帯性常緑樹の果実であり、カリフォルニア州、フロリダ州、ハワイ州、グアテマラ共和国、メキシコ、西インド諸島、南アフリカ共和国、及びアジアの各地域で最もよく生育する。
アボカドの種としては、例えばパーシー・アメリカーナ(Persea Americana)及びパーシー・ヌビゲナ(Persea nubigena)が挙げられ、これらの例示的な種に含まれる全ての栽培品種が含まれる。栽培品種には、「アナハイム(Anaheim)」、「ベーコン(Bacon)」、「クリームハート(Creamhart)」、「デューク(Duke)」、「フエルテ(Fuerte)」、「ガンター(Ganter)」、「グウェン(Gwen)」、「ハス(Hass)」、「ジム(Jim)」、「ルラ(Lula)」、「リヨン(Lyon)」、「メヒコーラ・グランデ(Mexicola Grande)」、「マリエッタ・グリーン(Murrieta Green)」、「ネイバル(Nabal)」、「ピンカートン(Pinkerton)」、「クィーン(Queen)」、「プエブラ(Puebla)」、「リード(Reed)」、「リンコン(Rincon)」、「ライアン(Ryan)」、「スピンクス(Spinks)」、「トパ・トパ(Topa Topa)」、「ウィトセル(Whitsell)」、「ビュルツ(Wurtz)」、及び「ズッターノ(Zutano)」を挙げてもよい。アボカドの果実が本明細書での使用には特に好ましく、その果実は核を含んでいてもよく、あるいは核を取り除くか又は少なくとも部分的に取り除くかされる。アナハイム(Anaheim)、クリームハート(Creamhart)、フエルテ(Fuerte)、ハス(Hass)、ルラ(Lula)、リヨン(Lyon)、マリエッタ・グリーン(Murrieta Green)、ネイバル(Nabal)、クィーン(Queen)、プエブラ(Puebla)、リード(Reed)、ライアン(Ryan)及びスピンクス(Spinks)等のより大きな果実(例えば、果実が成熟したときに約12オンス以上)を実らせる栽培品種に由来する果実に加えて、パーシー・アメリカーナ(Persea Americana)に由来する果実が、本明細書での使用には特に好ましい。
アルファルファ、イチジク、又はサクラソウからの植物体も、比較的高濃度のマンノヘプツロースを与えることが報告されている。アルファルファはまた、メディカゴ・サティバ(Medicago sativa)とも呼ばれる。イチジクすなわちフィカス・カリカ(Ficus carica)(例えば、フサナリイチジク(Cluster fig)又はエジプトイチジク(Sycamore fig)が挙げられる)以外に、サクラソウすなわちプリムラ・オフィシナリスを使用することもできる。
2−デオキシ−D−グルコース、5−チオ−D−グルコース、3−O−メチルグルコース、1,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−マンニトール、マンノヘプツロース、並びにこれらの混合物及び組み合わせから選択される1成分の特定の濃度が、本明細書での使用には有用であり得ることが見出されている。詳細には、比較的低濃度、及び比較的高用量のこうした成分は有用ではあるものの、所望の目的には不充分な効果しか得られない可能性がある。用量は、使用されるグルコース代謝拮抗物質成分によって決まり、グルコース代謝拮抗物質が投与されるコンパニオンアニマルの大きさ及び状態に応じて異なる。幾つかの実施形態では、約0.0001又は約0.001g/kg〜約1g/kgの範囲の用量が有効であり得る。本明細書で使用するとき、用量がmg/kgで使用される場合、「mg」は、マンノヘプツロース等の成分の濃度を示し、「kg」は、イヌ又はネコ等のコンパニオンアニマルの体重のキログラムを示す。2−デオキシ−D−グルコースが大型の動物で使用される場合には、より低い範囲の用量が適当である場合もある。また、特に5−チオ−D−グルコース又は2,5−アンヒドロ−D−マンニトールのような化合物のより高い用量は、容易に許容される。1つの実施形態では、コンパニオンアニマルに毎日投与される成分の用量は、「mg」が成分の濃度を示し、「kg」がコンパニオンアニマルの体重のキログラムを示すものとして、約0.1、0.5、1、2、又は5mg/kg〜約15、20、50、100、150、又は200mg/kg、及びこれらの範囲の全ての組み合わせであってよい。1つの実施形態では、コンパニオンアニマルに毎日投与される用量は、約1mg/kg〜約15mg/kg、約2mg/kg〜約10mg/kg、又は約2mg/kg〜約5mg/kgであってよい。1つの実施形態では、コンパニオンアニマルに毎日投与される用量は、約1mg/kg〜約5mg/kg、約1.5mg/kg〜約5mg/kg、約2mg/kg〜約5mg/kg、又は約2mg/kgであってよい。特定の実施形態では、これらの量は、いずれも組成物の約5重量%未満、又は約2重量%未満、又は約0.0001重量%〜約0.5重量%、又は約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%の成分を含む組成物に相当し得る。これらの間の全ての範囲も考えられる。成分の濃度は、例えば組成物の形態(例えば、乾燥組成物、半湿潤組成物、湿潤組成物、若しくは補助食品、又はこれらの他の任意の形態若しくは混合物のいずれであるか)等の異なる因子に基づいて、当業者が決定することができる。当業者であれば、好ましい用量を使用し、特定の組成物中の成分の最適濃度を決定することが可能である。
同様に、コンパニオンアニマルに毎日投与される成分の全体用量も与えることができる。こうした日用量は、約0.1mg/日〜約1000mg/日であってよい。こうした日用量は、組成物を摂取するコンパニオンアニマルの大きさにも依存し得る。例えば、1つの実施形態では、より大きなコンパニオンアニマルは、より小さなコンパニオンアニマルよりも多く摂取し得る。このことは、コンパニオンアニマルの単位質量当たりの用量に関して本明細書に開示される用量と一致していることは言うまでもない。したがって、1つの実施形態では、コンパニオンアニマルが大きくなるほど、大量の組成物を投与することができる。
したがって、1つの実施形態では、こうした日用量は、本明細書に開示されるコンパニオンアニマルの単位質量当たりの毎日の用量に相当し得る。具体的には、日用量は、実施形態によっては、コンパニオンアニマルの大きさ及び上記に述べた日用量に応じて、約0.1mg/日〜約1000mg/日の範囲、又は更にはそれ以上であり得る。他の実施形態では、日用量は、約1mg/日〜約500mg/日、又は約1mg/日〜約200mg/日、又は約1mg/日〜約100mg/日、又は約5mg/日〜約100mg/日、又は約5mg/日〜約80mg/日、又は約10mg/日〜約50mg/日、又は約40mg/日であってよい。これらの間の全ての範囲も考えられる。
同様に、本明細書の組成物において植物体の抽出物又は粉末が用いられる場合には、抽出物又は粉末の濃度は、こうした抽出物又は粉末中の有効成分の濃度によって決まり得る。本明細書では、いずれも抽出物又は粉末の約0.5重量%〜約99重量%のグルコース代謝拮抗成分、又は約0.5重量%〜約75重量%のグルコース代謝拮抗成分、又は約0.5重量%〜約50重量%のグルコース代謝拮抗成分、又は約0.5重量%〜約25重量%のグルコース代謝拮抗成分を含む抽出物及び/又は粉末が見出されている。グルコース代謝拮抗成分が、抽出物及び/又は粉末の約0.5、1、2、5、又は10重量%〜約15、25、50又は75重量%であり得る抽出物及び/又は粉末が見出されている。
セレン
上記の通り、本発明の実施形態の組成物は、セレンを含み得る。1つの実施形態では、セレンは、添加セレンであっても内因性セレンであってもよい。1つの実施形態では、組成物は、添加セレン及び内因性セレンの両方を含み得る。
本明細書で使用するとき、組成物中のセレンに言及する場合、「添加」セレンは、組成物に添加される任意の成分を意味し、成分100g当たり少なくとも100μgのセレンを有する(その起源/供給源にかかわらず)。「添加」セレンはまた、以下に列挙するセレンの任意の無機供給源を意味する。したがって、明確にするために、添加される任意の無機セレンを本明細書では添加セレンであるとみなす。本明細書で使用するとき、組成物中のセレンに言及する場合、「内因性」セレンは、ペットフード組成物においてエネルギー、タンパク質、脂肪等の供給源として主に用いられる植物性供給源(ナッツを除く)及び/又は動物性供給源において自然発生するセレンを意味する。例えば、内因性セレンは、穀物並びに動物及び植物系タンパク質供給源中に見られ得る。
セレンは、任意の数の供給源を通して組成物中に存在し得る。セレン供給源としては、無機及び有機供給源、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
セレンの無機供給源としては、亜セレン酸ナトリウム、セレン酸ナトリウム、酸化セレン、セレン化物、セレンの豊富な土壌、並びにこれらの組み合わせ及び混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。
セレンの有機供給源としては、ナッツ、穀類、肉、キノコ、魚、卵、セレノメチオニン、セレン化ジメチル、セレノシステイン、メチルセレノシステイン、セレン化酵母(Sel−Plexとして市販されている)、セレン化ニンニク、セレン化キャベツ、及び他の公知のセレン供給源を挙げることができるが、これらに限定されない。ブラジルナッツは、豊富な一般的な栄養源であるが、インゲンマメ、マグロ、カニ、及びロブスターにも高濃度で見られ得る。例えば、ナッツは、ナッツ100g当たり100μgを超えるセレンを含有することが知られており、ブラジルナッツは、ブラジルナッツ100g当たり1000μgを超えるセレンを含有することが知られている。
組成物は、様々な量の添加セレンを含み得る。1つの実施形態では、添加セレンは、食餌1グラム当たり約0.05〜約10.0μgのセレンで存在し得る。他の実施形態では、添加セレンは、約1.25〜約10.0μg/g(食餌)、又は約1.25〜約9.0μg/g(食餌)、又は約1.25〜約8.0μg/g(食餌)、又は約1.25〜約7.0μg/g(食餌)、又は約1.25〜約6.0μg/g(食餌)、又は約2.0〜約6.0μg/g(食餌)、又は約2.0〜約5.0μg/g(食餌)、又は約2.0〜約4.0μg/g(食餌)、又は約3.0〜約6.0μg/g(食餌)、又は約3.0〜約4.0μg/g(食餌)、又は約2μg/g(食餌)、又は約3μg/g(食餌)、又は約4μg/g(食餌)、又は約5μg/g(食餌)、又は約6μg/g(食餌)、又は約7μg/g(食餌)で存在し得る。
組成物は、様々な量の内因性セレンを含み得る。1つの実施形態では、内因性セレンは、少なくとも0.10μg/g(食餌)の濃度で存在し得る。他の実施形態では、内因性セレンは、約0.10〜約1.00μg/g(食餌)、又は約0.10〜約0.90μg/g(食餌)、又は約0.10〜約0.80μg/g(食餌)、又は約0.10〜約0.70μg/g(食餌)、又は約0.10〜約0.60μg/g(食餌)、又は約0.20〜約0.60μg/g(食餌)、又は約0.20〜約0.50μg/g(食餌)、又は約0.20〜約0.40μg/g(食餌)、又は約0.30〜約0.60μg/g(食餌)、又は約0.30〜約0.40μg/g(食餌)、又は約0.2μg/g(食餌)、又は約0.3μg/g(食餌)、又は約0.4μg/g(食餌)、又は約0.5μg/g(食餌)、又は約0.6μg/g(食餌)、又は約0.7μg/g(食餌)で存在し得る。
添加セレンと内因性セレンとの任意の組み合わせを、本明細書の組成物に含んでよい。
したがって、組成物中における任意の添加セレン及び任意の内因性セレンを含むセレンの合計量は、1つの実施形態では、約0.150〜約11.0μg/g(食餌)であり得る。他の実施形態では、セレンの合計量は、約0.15〜約9.0μg/g(食餌)、又は約0.15〜約8.0μg/g(食餌)、又は約0.15〜約7.0μg/g(食餌)、又は約0.15〜約6.0μg/g(食餌)、又は約0.20〜約6.0μg/g(食餌)、又は約0.20〜約5.0μg/g(食餌)、又は約0.20〜約4.0μg/g(食餌)、又は約0.30〜約6.0μg/g(食餌)、又は約0.30〜約4.0μg/g(食餌)、又は約2μg/g(食餌)、又は約3μg/g(食餌)、又は約4μg/g(食餌)、又は約5μg/g(食餌)、又は約6μg/g(食餌)、又は約7μg/g(食餌)で存在し得る。
組成物
したがって、本発明の実施形態は、本明細書に記載の通り、コンパニオンアニマルによって摂取されることを意図し、かつグルコース代謝拮抗物質及びセレンを含む組成物を目的とする。組成物は、必要な食餌要求成分を供給することを目的とした食品ばかりでなく、ペットスナック(例えばビスケット)又は他の補助食品も含む。必要に応じて、本明細書の組成物は、乾燥組成物(例えばキブル)、半湿潤組成物、湿潤組成物、又はこれらの任意の混合物であってよい。これに代えるか又はこれに加えて、組成物は、グレービー、飲み水、ヨーグルト、粉末、懸濁液、チュー、ペットスナック(例えばビスケット)又は他の任意の投与形態等の補助食品である。
更に、1つの実施形態では、組成物は、ペットフードキブルのように栄養的にバランスのとれたものであってよい。別の実施形態では、組成物は、補助食品、ペットスナック、又はペット用の他の投与形態等の栄養的にバランスのとれていないものである。栄養的にバランスのとれたペットフード及び補助食品、並びにその製造プロセスは、当該技術分野において周知である。
本明細書で使用される組成物は、必要に応じて1以上の更なる成分を含み得る。他の成分は、本明細書で使用される組成物に含めるうえで効果的ではあるが、本発明の目的では任意である。1つの実施形態では、組成物は、乾燥物基準で、組成物の約10重量%〜約90重量%の粗タンパク質、あるいは約20重量%〜約50重量%の粗タンパク質、あるいは約20重量%〜約40重量%の粗タンパク質、あるいは組成物の約20重量%〜約35重量%の粗タンパク質を含み得る。粗タンパク質材料には、大豆、穀物(トウモロコシ、小麦等)、綿の実、及びピーナツ等の植物性タンパク質、又はカゼイン、アルブミン、及び肉タンパク質等の動物性タンパク質が含まれ得る。本明細書で有用な肉タンパク質の非限定的な例としては、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉、魚肉、及びこれらの混合物からなる群から選択されるタンパク質供給源が挙げられる。
更に、組成物は、乾燥物基準で、組成物の約5重量%〜約40重量%の脂肪、又は約10重量%〜約35重量%の脂肪を含み得る。
本発明の組成物に関する各実施形態は、炭水化物供給源を更に含み得る。1つの実施形態では、組成物は、組成物の約35重量%〜組成物の重量の約50重量%までの炭水化物供給源を含み得る。他の実施形態では、組成物は、組成物の約35重量%〜約45重量%、又は組成物の約40重量%〜50重量%の炭水化物供給源を含み得る。例示的な炭水化物供給源としては、米、トウモロコシ、ミロ、ソルガム、大麦、小麦等のグレイン又は穀物がある。
組成物は、これらに限定されるものではないが、乾燥ホエイ及び他の乳製品副産物、ビートパルプ、セルロース、繊維、魚油、亜麻、ビタミン類、ミネラル類、香味料、酸化防止剤、並びにタウリン等の他の材料も含み得る。
組成物は、他の任意成分を更に含んでもよい。任意成分としては、プロバイオティック成分(ビフィズス菌及び/又は乳酸菌)及びプレバイオティック(フラクトオリゴ糖類)成分が挙げられる。含まれ得るプロバイオティック成分及びプレバイオティック成分の例並びに量については、例えば米国特許出願公開第2005/0158294号に開示されている。含まれ得る他の任意成分としては、オメガ6及びオメガ3脂肪酸、カルニチン、ヘキサメタリン酸塩、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、βカロチン、ビタミンE、及びルテインを含むカロチノイド、並びに下記表1に示されるような成分がある。
以下の実施例は、本発明の実施形態を例示するために与えられるものであって、本発明の範囲をいかなる意味においても限定することを目的とするものではない。
マンノヘプツロースを含有するアボカド粉末の調製
新鮮なアボカド(ルラ(Lula)種)を、フレッシュキング社(Fresh King Incorporated)(フロリダ州、ホームステッド)より入手した。アボカドを手で割って、種を取り出して捨てた。残った皮及び果肉を、Hobart業務用食品加工装置(製品番号11−10410235)で12と1/4篩を使用してすりつぶした。次いで、すりつぶしたアボカドをEdwards凍結乾燥機(Super Modulyoモデル、英国、サセックス州、クローリー)に移した。凍結乾燥機は、最初の24時間は−20℃に、次の24時間は−5℃に、最後の72時間は5℃に設定した。この粉末を凍結乾燥機から取り出し、Straubグラインディングミル(モデル4E、ペンシルベニア州、フィラデルフィア)を使用して粉末にすりつぶした。このアボカド粉末を分析したところ、粉末の約10.35重量%のマンノヘプツロースを含有していた。アボカド中のマンノヘプツロースの量は、特定の品種及び熟度の状態によって異なる点は注意を要する。
アボカド抽出物の調製
高濃度のマンノヘプツロースを含むアボカド抽出物を、必要に応じて行われる以下のプロセスに従って調製し、本発明の実施形態の組成物において使用する。
アボカド果実の全体(約900kg)を得る。果実を割って種の一部又は全部を取り出し、約225kgの種を除いた半分のアボカドを得る。この生のアボカドを粉砕機に入れ、少し攪拌してから、水(約3000kg)及びCELLUBRIX(ノボザイムズA/S社(Novozymes A/S)より市販されるもの)(約1L)を更に加える。この混合物を更に攪拌しながら約66℃に加熱する。全部を加え終わった時点で、CELLUBRIX(約1L)を更に加え、混合物全体を、pHを約5.5に調整して攪拌下に約12時間おく。温度を更に約80℃に上昇させて、少なくとも約2時間維持する。次いで、得られた消化された植物混合物を80℃で濾過して、炭水化物抽出物を濾液として得る。次いで、この炭水化物抽出物を簡単な再循環システム中で80℃で真空下にて蒸発させて、約10%〜約20%の固形分及び約5.5のpHを有する炭水化物抽出物を得る。次いで、抽出物をリフラクタンスウインドードライヤー(refractance window dryer)を使用して更に濃縮して、約100kgの抽出物を結晶又は粉末として得る(アボカドの全果実の開始質量に対して約11%の炭水化物抽出物の収率。これを分析すると、アボカドの全果実の開始質量に対して約0.25%〜約4.5%のマンノヘプツロースの収率を得る)。アボカド中のマンノヘプツロースの量は、果実の特定の品種及び熟度の状態によって異なる点は注意を要する。この抽出物を、本発明の各実施形態の組成物中に使用することができる。
キブル
表1は、下記の成分を概ね示される量で有し、押出成形を含む当該技術分野では標準的なプロセスによって調製し得る、イヌ及び/又はネコに毎日の食餌として与えられ得る2種類のキブル組成物を示す。
Figure 2016136964
アボカドを、マンノヘプツロースの含量が高い他の植物体に置き換えることができる。同様にマンノヘプツロース源を加えることによって、組成物中の同様の量のグレイン源が置き換えられる。
**ビタミン類及びミネラル類としては以下が含まれ得る。すなわち、ビタミンE、β−カロチン、ビタミンA、アスコルビン酸、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンB、ナイアシン、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンD、葉酸、塩化コリン、イノシトール、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、酸化亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、酸化マンガン、硫酸第一鉄、ヨウ化カリウム、炭酸コバルト。
***微量成分としては以下が含まれ得る。すなわち、魚油、亜麻仁、亜麻粉、セルロース、香味料、酸化防止剤、タウリン、酵母、カルニチン、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、ルテイン、ローズマリーエキス。
投与
80頭(n=80)のラブラドルレトリーバーを年齢、性別、及び同腹子についてランダム化することができ、下記に述べるように、Eukanuba Senior Large Breedに似た完全かつ栄養的にバランスのとれたコントロール食餌、又はマンノヘプツロース及びセレンを含む以外はコントロール食餌と同じである実験食餌を与えた。イヌは、2つの試験群に分けることができる。
試験1:合計39頭の高齢のラブラドルレトリーバーに、それぞれ、0又は約2mg/kg(イヌの体重)の濃度のマンノヘプツロース及び0μg/g(食餌)又は約3.5μg/g(食餌)の添加セレンを提供する栄養的にバランスのとれた組成物を給餌することができる。4年間の実験の開始時のイヌ(12頭の去勢した雄、27頭の避妊した雌)の平均の年齢は、6.7歳であり、コホート中の最も若いイヌと最も高齢のイヌの年齢はそれぞれ5.1〜8.2歳の範囲である。コントロール組成物は、栄養的にバランスの取れた組成物として与えてよく、マンノヘプツロース(0mg/kg)、添加セレン(0μg/g(食餌))、アボカド抽出物、アボカド粉末、又はアボカド濃縮物を含有しない。試験組成物は、約2mg/kg(イヌの体重)の用量のマンノヘプツロース及び約3.5μg/g(食餌)の添加セレンを提供するために、アボカド抽出物、アボカド粉末、又はアボカド濃縮物が配合された栄養的にバランスのとれたコントロール組成物であってよい。
高齢のイヌに、毎日7時30分と14時30分に毎日の割り当ての1/2を与えてよい。
イヌは、体重及び体組成スコア(BCS)が2〜4のスコア範囲内に維持されるように給餌してよい。食物の調整を行わなくてはならない場合、3カ月基準で行わなくてはならない。全てのイヌを一晩絶食させてよく、全ての免疫測定用に血液採取を行うことができるようになるまで朝食を与えなくてよい。水は制限なく与えた。
試験2:合計41頭の若齢のラブラドルレトリーバーに、それぞれ、0又は約2mg/kg(イヌの体重)の濃度のマンノヘプツロース及び0μg/g(食餌)又は約3.5μg/g(食餌)の添加セレンを提供する栄養的にバランスのとれた組成物を給餌することができる。36ヶ月の給餌実験の開始時のイヌ(12頭の去勢した雄、29頭の避妊した雌)の平均の年齢は、4.0歳であり、コホート中の最も若いイヌと最も高齢のイヌの年齢はそれぞれ2.0〜6.1歳の範囲である。コントロール組成物は、栄養的にバランスのとれた組成物(Eukanuba Senior Maintenance Formula)として給餌してよく、それは、マンノヘプツロース(0mg/kg)、添加セレン(0μg/g(食餌))、アボカド抽出物、アボカド粉末、又はアボカド濃縮物を含有しない。試験組成物は、約2mg/kg(イヌの体重)の用量のマンノヘプツロース及び約3.5μg/g(食餌)の添加セレンを提供するために、アボカド抽出物、アボカド粉末、又はアボカド濃縮物が配合された栄養的にバランスのとれたコントロール組成物であってよい。若齢のイヌに、毎日7時30分と14時30分に毎日の割り当ての1/2を与えてよい。イヌは、体重及び体組成スコア(BCS)が2〜4のスコア範囲内に維持されるように給餌してよい。食物の調整を行わなくてはならない場合、3カ月基準で行わなくてはならない。しかしながら、全てのイヌを一晩絶食させてよく、全ての免疫測定用に血液採取を行うことができるようになるまで朝食を与えなくてよい。水は制限なく与えた。
方法
マンノヘプツロース等のグルコース代謝拮抗物質は、以下の通り、ペットフード又は補助食品中で測定することができる。
手順(脱イオン水のみを用いる):
約0.1g(食餌)/成分を15mLのプラスチックの遠心管に量りとる;
10mLの水を管に添加し、5分間振盪させる;
管を最高速度(2440g)で5分間遠心分離する;
上清の一部を0.2μmのナイロンの遠心フィルタに分注し、最高速度(14000g)で5分間回転させる。これで、サンプルを注入する準備が整う;
10mgの各炭水化物を1Lの水に溶解させることによって、10μg/mLの炭水化物標準を調製する;
100μLの10μg/mL溶液を900μLの水に溶解させることによって、1μg/mLの炭水化物標準を調製する;
10μLの10μg/mL溶液を990μLの水に溶解させることによって、0.1μg/mLの炭水化物標準を調製する;
IC条件:溶離剤洗浄:Ionpac ATC−3(Dionex P/N 059661)、Boratetrap(Dionex P/N 047078)。カラム:CarboPac PA20(Dionex P/N 060142)、2mm Aminotrap precolumn(Dionex P/N 046122)。カラム温度:30℃。
Figure 2016136964
注記:使用前に、30〜60分間、1MのNaOHを流し、次いで、30〜60分間、95%水:5% 0.2MのNaOHですすぐことによって、カラムを再生する必要がある場合がある。溶離剤を調製するために、Dionexの推奨する手順に従う。
オートサンプラー
注入体積:10μLフルループ
Figure 2016136964
注記:ピーク面積を用いて全てのピークを定量する。積分したアンペロメトリー波形の例は、図中に見ることができる。
参照:
1.Shaw,P.E.;Wilson,C.W.;Knight,R.J.J.Agric.Food Chem.1980,28,379〜382;
2.Dionex CarboPac20文書番号031844−01。
セレン
A.食餌のセレン含量は、以下の通りAOAC Official Method 996.16(G):Selenium in Feeds and Premixes:Fluorometry method 2000によって測定することができる。
B.装置:
a.蛍光光度計−励起375nm及び発光525nm可能な場合、蛍光光度計を1スケールユニット=1ngに調整する;
b.ドラフト−HClOの取り扱いに好適;
c.消化系−30×30cmのホットプレート上にセットされた80個の穴(直径22mm)のある21×26×7.4cmのアルミニウムブロック(試験及び標準溶液を同時に加熱することができる場合、任意の市販品)。あるいは、30mLのフラスコ又は直壁管を保持することができるマイクロKjeldahl消化系を用いてもよい;
d.消化容器−消化系用ねじ蓋付(テフロンで裏貼りされた)20×150mmの試験管;マイクロKjeldahlフラスコ、30mL、又は直壁管が許容可能である;
e.抽出器機械化回転ユニット−60〜70rpm/分で維持。管のラック(10本の管が4列)の混合物を収容することができる手持ち式が好適である;
f.ピペッター−5mL(+/−1%)を送達;
g.HO浴−1)60°+/−2°を維持及び2)HOを沸騰;
h.ボルテックスミキサー;
i.容積測定用フラスコ−100及び1000mL;
j.三角フラスコ−250〜1000mL及び2L;
k.濾紙−定性的紙、11μm保持。
C.試薬:
全ての試薬は、少なくとも分析等級でなければならない。溶液及び希釈液の調製のためにガラスの脱イオン水蒸留器を用いる:
a.シクロヘキサン;
b.塩酸溶液−0.1M。8.3mLの濃HClを1Lの容積測定用フラスコにピペットで入れ、水で容積を希釈する。任意の便利な容積にするのに適切な量を用いてよい;
c.硝酸−70%;
d.過塩素酸−70%;
e.2,3−ジアミノナフタレン(DAN)試薬−1.0gのDAN粉末(純度97%)を量りとり、2Lの三角フラスコに移す。0.1MのHCl 500mを添加し、水浴で15分間かけて60℃に加温する。撹拌して、粉末の溶解を補助する。0.1MのHClで1Lに希釈する。溶液を3〜5分間40〜50mLのシクロヘキサンで抽出し、シクロヘキサン層を廃棄する。抽出を3回繰り返す。DNA試薬を、予め0.1MのHClで濡らしておいた濾紙で濾過する。DAN試薬は、冷蔵庫で光から保護した場合、少なくとも2週間安定である;
f.(エチレンジニトリロ)四酢酸(EDTA)標準溶液。(1)EDTA標準原液−0.1M。37.2gの(エチレンジニトリロ)四酢酸、二ナトリウム塩を、1Lの容積測定用フラスコに入れ、水で容積を希釈する。(2)EDTA希釈標準溶液−0.01M。分析する管の数に応じて、15mL/管になるように十分な容積のEDTA標準原液(1+9)を水で希釈する;
g.亜セレン酸塩標準溶液。(1)亜セレン酸塩標準原液−0.4μg Se/mL。
100mLの亜セレン酸塩標準溶液(1% HNO中1000μg Se/mL;市販の原子吸光標準溶液が好適である)を1Lの容積測定用フラスコにピペットで入れ、0.1MのHClで容積を希釈する。この溶液から、40mLを100mLの容積測定用フラスコにピペットで入れ、0.1MのHClで容積を希釈する。(注記:あるいは、1Lの容積測定用フラスコ内にて0.400gのSeをHNOに溶解させ、0.1MのHClで容積を希釈し;この溶液10.0mLを容積測定用フラスコ内にて0.1MのHClで1Lに希釈する。最後に、この溶液10mLを、容積測定用フラスコ内にて0.1MのHClで100mLに希釈し、直接用いる)。(2)亜セレン酸塩較正標準溶液。0.00(試薬ブランク)、0.200、0.500、1.00、及び1.50mLの亜セレン酸塩標準原液を別々の消化容器にピペットで入れ、0.00、0.08、0.200、0.400、及び0.600μg Se/容器を得る;
h.亜セレン酸ナトリウム標準溶液−0.4μg Se/mL。0.1915gの無水NaSeOを1Lの容積測定用フラスコに移し、水で容積を希釈する。よくかき混ぜる。この溶液から、5.00mLを1Lの容積測定用フラスコにピペットで入れ、水で容積を希釈する。
D.品質保証:
試験溶液の各セットを用いて消化を開始し、2つの試薬ブランク、及び少なくとも4つの亜セレン酸塩標準溶液、C(g)(2)、(例えば、0.080、0.200、0.400、及び0.600μg Se/容器);並びに0.500mLのセレン酸ナトリウム溶液を含有する1本の管、C(h)、(0.2μg Se/容器)の試験を実施して、還元工程の妥当性をチェックする、これは、セレン酸塩がDANとは反応しないためである。95〜105%の回収率が予測される。その他、全セットを再分析する。
例えば、NIST 1643c、水中の微量元素(使用が最も便利である)、NIST 1567a、小麦粉;及びNIST 1577b、ウシ肝臓等の適切なNIST標準参照物質(SRM)を分析に含んでもよい。SRMの予消化工程は省略してもよい。適切な量のSRMを消化管に直接移すか又は量りとる。
E.測定:
a.予消化−約10gのプレミックスを量りとるか、又は250〜1000mLの三角フラスコに入れ、10mg単位で重量を記録する(W)。(発泡の問題を最小限に抑えることができる最も大きなフラスコを用いる)。75m:HNO及び沸騰石(又は幾つかのガラスビーズ)をゆっくりと慎重に添加する。(注意:大量の石灰岩を含むマトリクス又は容易に酸化し得る材料は、HNOを添加したときに発泡を引き起こす場合がある)。可能な限り多くの材料が溶液中に存在し、一酸化窒素ガスが正常レベルに戻るまで(通常、15分間が適切である)ホットプレート上で加熱する。溶液を冷却し、Se含量が0.04〜0.60μg/mLになるように水で定量的に希釈する。希釈した予消化溶液の最終容積をmL単位で記録する(V);
b.消化−以下の通り進める:
1.A.で得られた予消化溶液を十分に混合して、全ての未溶解材料を懸濁させる。
1.00mLのアリコートを試験管(消化容器)にピペットで入れる。予消化溶液のSe含量が低い(<0.02μg/mL)場合、最高10mLのアリコートを用いてよい。0.01mL単位で容積を記録する(V);
2.ブランク、亜セレン酸較正標準溶液、及びNaSeO標準溶液を含む各試験管に、多孔質の沸騰石を添加する。ガラスビーズを用いる場合、2〜3個のビーズを添加する;
3.4mLのHNO及び1mLのHClO[又は5mLのHClO−HNO混合物(1+4、v/v)]を各試験管に添加する;
4.試験管をアルミニウム加熱ブロック内に置く。温度をゆっくり210℃まで上昇させる(約2時間)。消化完了時、試験管内でHClOの白色のガスが見えるはずである。白色のガス状態に達した後、更に15分間加熱する;
5.加熱ブロックから試験管を取り出す。試験管を室温まで冷却し、ブロックを110〜150℃まで加熱する;
c.還元−0.5mLの濃HClをb5の試験管に添加する。試験管を再度加熱ブロックに入れ、30分間加熱する。全期間中、確実に温度を110〜150℃で維持する;
d.誘導体化及び定量化:
1.試験管を加熱ブロックから取り出し、冷却する。この工程で、試験管が室温であることが重要である。(注記−手順は、この工程まで及びこの工程を含む任意の時点で中断してよい);
2.15mLのEDTA希釈標準溶液C(f)(2)及び2mLのDAN試薬C(e)を試験管に添加する。(注記−両溶液は同時に添加してもよいが、使用又は沈殿が形成される直前10分間を超えて一緒に混合してはならない)。各試験管をボルテックスミキサーでよく混合し、少なくとも2回試験管の底部をボルテックスする;
3.試験管のラックを60℃の水浴に入れ、30分間維持する。水のレベルが反応混合物のレベルよりも確実に上になるようにする;
4.ラックを水浴から取り出し、流れる水道水で5分間試験管を冷却する;
5.5mLのシクロヘキサンを各試験管に添加する。テフロンで裏貼りされた試験管に蓋をし、回転抽出ユニット(60〜70rpm/分)で約5〜10分間抽出する。(注記−抽出は、抽出が最大になる期間、試験管のラックを振盪(反転)させることによって用手的に実施することができる);
6.シクロヘキサン層を蛍光光度計のキュベットに移す。確実に、溶液が光路においてキュベットの壁に付着し得る任意の懸濁水滴を含まないようにする;
7.375nmで蛍光光度計の波長を励起し、525nmで発光するように設定する。シクロヘキサンで蛍光光度計をゼロにし、ブランクを読み取って、DAN試薬の量を判断する。読み取り値が2〜3蛍光単位を超える場合、DAN試薬を再度シクロヘキサンで抽出しなければならない。ブランクに対して蛍光光度計をゼロにする;
8.亜セレン酸塩較正標準溶液の蛍光(F)を測定し、検量線の回帰式を計算する。試験溶液中のSe濃度の計算において勾配(k)を用いる。利用可能な設備に応じて、これは、ビルトイン較正手順によって自動で行ってもよい。(注記−蛍光応答は、C(g)(2)に記載した濃度の亜セレン酸塩較正標準溶液を用いたとき、線形である)。最高2μg Se/容器を含有する標準は、線形関係を維持し得る。);
9.試験溶液の蛍光を測定する。
F.計算:
用いる蛍光光度計のサポートソフトウェアに応じて、較正データ、希釈係数、及び試験部の重量をコンピューターに保存し、Seの最終含量[μg/g(ppm)]をプリントアウトしてよい。μg Se/gを有効数字3桁で報告する。
手動系を用いる場合、試験サンプル中のSe含量は以下の通り計算する:
μg Se/g=(F/g)(V/V)(1/W)。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本願に引用される全ての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態を説明及び記述してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

Claims (13)

  1. グルコース代謝拮抗物質と添加セレンとを、
    ペットフードを与えられたペットにおける体重の低下、血漿インスリン濃度の低下、体温の低下、腫瘍の発生の阻害、腫瘍の増殖の阻害、及び血液循環中の糖質コルチコイドホルモン濃度の上昇から選択される相乗効果を提供するのに有効な量で含む、
    ペットフード組成物。
  2. 前記添加セレンが、前記組成物中に0.05〜10.0μg/g(組成物)で存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記グルコース代謝拮抗物質が、前記組成物の5重量%未満で前記組成物中に存在する、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記グルコース代謝拮抗物質が、前記組成物の0.0001重量%〜0.5重量%で前記組成物中に存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記グルコース代謝拮抗物質が、前記組成物の0.1重量%〜10重量%で前記組成物中に存在する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記添加セレンが、無機供給源又は有機供給源を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記添加セレンが、亜セレン酸ナトリウム、セレン酸ナトリウム、酸化セレン、セレン化物、セレノシステイン、セレノメチオニン、セレン化酵母、セレン化ニンニク、セレン化キャベツ、並びにこれらの組み合わせ及び混合物からなる群から選択されるセレン供給源を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記グルコース代謝拮抗物質が、2−デオキシ−D−グルコース、5−チオ−D−グルコース、3−O−メチルグルコース、1,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−グルシトール、2,5−アンヒドロ−D−マンニトール、マンノヘプツロース、並びにこれらの混合物及び組み合わせからなる群から選択されるグルコース代謝拮抗物質成分を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記グルコース代謝拮抗物質が、マンノヘプツロースを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記組成物が、湿潤組成物、半湿潤組成物、乾燥組成物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記組成物が、栄養的にバランスのとれたペットフード組成物である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. グルコース代謝拮抗物質とセレンとを含み、前記セレンが、内因性セレン及び添加セレンで構成される、ペットフード組成物。
  13. 前記内因性セレンが、0.30〜0.60μg/g(組成物)の量で存在し、前記添加セレンが、3.0〜6.0μg/g(組成物)の量で存在する、請求項12に記載のペットフード組成物。
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