以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の通信システム100の全体構成図である。通信システム100は、本発明の撮像装置の一実施形態である電子カメラ1と、インターネット網41等の通信網を介して、電子カメラ1と通信を行う複数のサーバS1〜Snを備える。なお、サーバの数は、特に限定されず、少なくとも1台あれば良い。
また、通信システム100では、電子カメラ1に位置情報を提供するGPS衛星31を利用する。さらに、通信システム100では、電子カメラ1とインターネット網41とを無線で接続する無線LAN(Local Area Network)40をアクセスポイントとして利用する。以下、電子カメラ1及びサーバS1の構成について具体的に説明する。なお、サーバS1以外のサーバについても機能は同様とし、以下の説明ではサーバS1を代表して説明する。
<電子カメラ1>
図2は、電子カメラ1の構成例を説明するブロック図である。ここで、電子カメラ1は、画像をウェブサイトに投稿するための投稿モードの機能を有している。投稿モードでは、ユーザが現在いる場所での撮影に関し、ウェブサイトの要求に応じてユーザが撮影した画像(写真)を、そのウェブサイトに投稿することができる(詳細は後述する)。
電子カメラ1は、図2に示す通り撮像光学系10と、撮像部11と、RAM(Random Access Memory)12と、画像処理部13と、フラッシュメモリ14と、表示モニタ15と、記録インターフェース部(以下「記録I/F部」という)16と、通信インターフェース部(以下「通信I/F部」という)17と、GPS受信機18と、レリーズ釦19と、操作部20と、CPU(Central Processing Unit)21と、データバス22とを備える。
このうちRAM12、画像処理部13、フラッシュメモリ14、表示モニタ15、記録I/F部16、通信I/F部17及びCPU21は、データバス22を介して互いに接続されている。また、GPS受信機18、レリーズ釦19及び操作部20は、CPU21に接続されている。
撮像光学系10は、ズームレンズとフォーカスレンズとを含む複数のレンズ群で構成されている。なお、簡単のため、図2では、撮像光学系10を1枚のレンズとして図示する。撮像部11は、被写体の像を撮像して画像データを生成する。撮像部11は、例えば、撮像素子と、アナログフロントエンド(AFE)回路と、A/D変換部と、デジタルフロントエンド(DFE)回路とを有している。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)型のカラーイメージセンサである。なお、撮像素子は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサであっても良い。
AFE回路は、撮像素子が出力する画像信号に対してアナログ信号処理を施す。A/D変換部は、アナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。DFE回路は、A/D変換後の画像信号にデジタル信号処理を施す。なお、撮像部11が出力する画像信号は、画像データとしてRAM12に一時的に記録される。RAM12は、バッファメモリの機能を有し、画像データを一時的に記録する。また、RAM12は、後述するコンテンツのデータを一時的に記録する。さらに、RAM12は、CPU21の処理の過程で生成した画像データ等を一時的に記録する。
画像処理部13は、RAM12に記録されている画像データを読み出し、各種の画像処理(例えば、輪郭強調処理、色補間処理等)を施す。また、画像処理部13は、画像データを例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等で圧縮する処理や、圧縮された画像データを伸長復元する処理をも実行する。
フラッシュメモリ14は、不揮発性のメモリであって、例えば、電子カメラ1の制御を行うプログラムを予め記憶している。表示モニタ15は、例えば液晶のモニタである。また、表示モニタ15は、CPU21の指示に応じて、例えば画像や電子カメラ1の操作メニュー等を表示する。
記録I/F部16は、データの書き込みや読み出しのインターフェースを提供する。記録I/F部16には、着脱自在の記録媒体30を接続するためのコネクタ(不図示)が形成されている。そして、記録I/F部16は、例えば、そのコネクタに接続された記録媒体30にアクセスして画像の記録処理を行う。記録媒体30は、一例として、不揮発性のメモリカードである。図2では、コネクタに接続された後の記録媒体30を示している。通信I/F部17は、無線LAN40経由でインターネット網41を介してサーバS1と通信を行う通信インターフェースを提供する。
GPS受信機18は、GPS衛星31からの電波をGPSアンテナ(不図示)により受信して、位置情報(経度、緯度、方位等)を取得する。レリーズ釦19は、半押し操作の指示入力と全押し操作(撮像動作開始)との指示入力とを受け付ける。操作部20は、ユーザからの指示入力の操作を受け付ける。
図3は、図2に示す電子カメラ1の背面図である。表示モニタ15は、電子カメラ1の筐体の背面に備えられている。また、操作部20は、広角ズーム釦20aと、望遠ズーム釦20bと、モード選択釦20cと、メニュー釦20dと、選択・決定釦20eと、電源釦23とを含む。
広角ズーム釦20aは、焦点距離を広角側に変更し、望遠ズーム釦20bは、焦点距離を望遠側に変更する。モード選択釦20cは、撮影モード若しくは再生モードに切り替える操作をユーザから受け付ける。メニュー釦20dは、メニュー画面を立ち上げるための操作をユーザから受け付ける。選択・決定釦20eは、電子カメラ1の操作メニューにおける設定条件等の項目選択又は項目決定をユーザから受け付ける。ここで、選択・決定釦20eは、決定釦20fとダイヤル20gとを有する。ダイヤル20gの全体形状は、環状であって、ダイヤル20gの内周側には決定釦20fが配置されている。そして、ダイヤル20gは、例えばメニュー画面等での項目選択の入力をユーザから受け付ける。また、決定釦20fは、メニュー画面等での項目決定の入力をユーザから受け付ける。例えば、投稿モードでは、送信の開始する操作が決定釦20fに割り当てられている。また、レリーズ釦19と電源釦23とは、図3に示す通り、電子カメラ1の筐体の上面に備えられている。
再び、図2の説明に戻り、CPU21は、各種演算及び電子カメラ1の制御を行うプロセッサである。CPU21は、フラッシュメモリ14に予め格納されたシーケンスプログラムを実行することにより、電子カメラ1の各部の制御等を行う。また、CPU21は、第1送信処理部21aと、受信処理部21bと、第2送信処理部21cと、表示制御部21dとしても機能する。
第1送信処理部21aは、位置情報に基づいて撮影に関するコンテンツを抽出するサーバS1に、位置情報をインターネット網41を介して送信する。具体的には、第1送信処理部21aは、GPS受信機18が受信した位置情報を、無線LAN40経由でインターネット網41を介してサーバS1に送信する。なお、本実施形態では、電子カメラ1とサーバS1との間の通信において、データの送受信に関する通信プロトコル等は、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等の公知の手段を適用することとする。そのため、通信プロトコル等の詳細については説明を省略する。
受信処理部21bは、サーバS1が抽出したコンテンツをインターネット網41を介して受信する。具体的には、受信処理部21bは、サーバS1が抽出したコンテンツのデータをインターネット網41を介して無線LAN40経由で受信し、RAM12に一時的に記録する処理を行う。
第2送信処理部21cは、表示モニタ15に表示されたコンテンツに基づいて決定された構図で撮像部11が生成した画像データを、インターネット網41を介して指定された送信先に送信する。具体的には、第2送信処理部21cは、例えば記録媒体30に記録された画像データを無線LAN40経由でインターネット網41を介してサーバS1に送信する処理を行う。表示制御部21dは、表示モニタ15に表示させるコンテンツの表示態様を制御する(詳細は後述する)。
<サーバS1>
図4は、サーバS1の構成例を説明するブロック図である。サーバS1は、WWW(World Wide Web)による情報送信機能を持ったソフトウエアを有し、HTML(HyperText Markup Language)文書や画像などの情報を蓄積する。また、サーバS1は、外部からの要求に応じて、ネットワークを通じてこれらの情報を送信する機能を有する。さらに、サーバS1は、例えば、観光情報、地域情報等を提供するウェブサイトとして動作する。なお、通信システム100において、サーバS1は、地域情報などの記事中で使用する挿入用の写真(画像)をインターネット上で募集する機能と、ユーザからの写真の投稿を受け付ける機能とを備える。また、サーバS1は、例えば、複数のウェブサイトを格納しても良い。或いは、サーバS1は、ポータルサイトとしてのインデックス情報をまとめた検索サーバであっても良い。
ここで、サーバS1は、ハードディスク装置51と、表示部52と、入出力インターフェース部(以下「入出力I/F部」という)53と、サーバ用通信インターフェース部(以下「サーバ用通信I/F部」という)54と、操作部55と、サーバ用CPU56と、データバス57とを備える。
このうち、ハードディスク装置51と、表示部52と、入出力I/F部53、サーバ用通信I/F部54及びサーバ用CPU56は、データバス57を介して互いに接続されている。
ハードディスク装置51は、サーバ用CPU56が実行する制御プログラムを格納する。また、ハードディスク装置51は、写真の募集及び投稿に係るアプリケーションプログラムやそれらのプログラムの実行に必要となる各種のデータ等を格納する。さらに、ハードディスク装置51は、電子地図情報をデータベースとして格納する。
なお、サーバS1の初期時には、アプリケーションプログラム、各種のデータ、電子地図情報等は、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)などの記録媒体(不図示)に記録されている。そして、操作者が例えばインストール指示を行った場合、アプリケーションプログラム、各種のデータ、電子地図情報等は、サーバ用CPU56により記録媒体から読み出されてハードディスク装置51へ格納される。
また、ハードディスク装置51は、その内部に設けられた所定のディレクトリ又はフォルダに、操作者(編集者)によって作成又は編集された地域情報等の記事やユーザによって投稿された写真、また、後述の募集写真情報のデータベース等を格納する。
表示部52は、例えば液晶のモニタである。入出力I/F部53は、USB(Universal Serial Bus)等の規格に基づくインターフェースである。なお、入出力I/F部53には、例えば、DVDレコーダ装置(不図示)がUSBを介して接続される。そして、DVDやCDの記録媒体に記憶されたプログラム等は、入出力I/F部53を介してハードディスク装置51へ読み込まれる。
サーバ用通信I/F部54は、サーバS1をインターネット網41に接続するためのインターフェースを提供する。
操作部55は、キーボードやマウス等、サーバ用CPU56に対して操作者が指示を行うための各種の入力デバイスを含んでいる。操作者(この場合、ウェブサイトの運用管理者や、同サイトの記事の編集者等)は、これらの入力デバイスを操作することで、サーバ用CPU56に対して、例えば、地域情報等の記事の作成やその記事のウェブサイトへの掲載といった各種の指示を行うことができる。なお、操作者は、パーソナルコンピュータ等の通信端末(不図示)からインターネット網41を介してサーバS1にアクセスしても良い。
サーバ用CPU56は、ハードディスク装置51に予め格納された制御プログラムを実行することで、サーバS1の各部を統括制御する。また、サーバ用CPU56は、サーバ用受信処理部56aと、データベース作成部56bと、抽出部56cと、サーバ用送信処理部56dとしても機能する。
サーバ用受信処理部56aは、位置情報をインターネット網41を介して受信する。具体的には、サーバ用受信処理部56aは、インターネット網41を介して電子カメラ1から送信されてきた位置情報を、サーバ用通信I/F部54を経由して受信する。そして、サーバ用受信処理部56aは、位置情報を検索条件として読み出す。
データベース作成部56bは、写真(画像)の募集内容(募集写真情報)を管理するデータベースを作成する。具体的には、データベース作成部56bは、特願2009−106417に記載された募集写真情報の作成処理に基づいて、データベースを作成する。
図5は、募集写真情報のデータベースの一例を説明する図である。募集写真情報は、コンテンツの一例であって、操作者(編集者)が地域情報等の記事を作成した場合、データベース作成部56bがその記事に基づいて作成する情報である。この募集写真情報は、ハードディスク装置51内のデータベース51aで管理される。
具体例として、地域情報を掲載するウェブサイトの編集者が、例えば「・・・明治神宮外苑付近はイベントがないときは静かで気が落ち着く場所である。逆にスポーツなどのイベントがあるときは応援などで非常に盛り上がる。また外苑の銀杏並木が秋に見せる黄葉は素晴らしく、晴れたときは・・・」という記事を作成したとする。
この場合、データベース作成部56bは、この記事の中から、地域を示すキーワード(地域キーワード)の「明治神宮外苑」と、被写体を示すキーワード(被写体キーワード)の「銀杏」を抽出する。なお、地域キーワードと被写体キーワードとは、操作者がサーバS1に辞書データベースとして予め登録する情報である。つまり、データベース作成部56bは、予め登録された地域キーワードや被写体キーワードに基づいてマッチング処理を行うことにより、記事の中から、地域キーワードと被写体キーワードとを抽出する。なお、操作者が、記事の中から地域キーワードや被写体キーワードとなる語句を指定するようにしても良い。
そして、データベース作成部56bは、抽出したキーワードを、図5の例のように紐付けてデータベース51aに登録する。この登録により、データベース作成部56bは、写真の募集内容(募集写真情報)として、「明治神宮外苑」地域で「銀杏(イチョウ)」を被写体とする写真を募集している内容のコンテンツを管理する。
また、データベース作成部56bは、抽出した被写体キーワードの「銀杏(イチョウ)」の特徴を示すパラメータを上記の記事の中から抽出する。そして、データベース作成部56bは、その抽出したパラメータをデータベース51aの被写体キーワードの「銀杏(イチョウ)」に対応したレコードに登録する。
図5において、データベース作成部56bは、例えば、色、質感、シーン、形状という4つのパラメータをデータベース51aに登録する。
データベース作成部56bは、色のパラメータを登録する場合、先ず、記事中の「秋に見せる黄葉」の部分から「秋」及び「黄葉」のキーワード(2つ)を抽出する。続いて、データベース作成部56bは、キーワードに基づいて、例えば、RGBカラーコードの「#ECC977」をパラメータとして登録する。
また、データベース作成部56bは、質感のパラメータを登録する場合、先ず、記事中の「秋に見せる黄葉は素晴らしく、晴れたときは」の部分から「秋」、「黄葉」、「晴れ」のキーワード(3つ)を抽出する。続いて、データベース作成部56bは、キーワードに基づいて、例えば、「光沢、柔らかい」という単語を質感パラメータAとして登録する。
また、データベース作成部56bは、シーンのパラメータを登録する場合、「秋に見せる黄葉は素晴らしく、晴れたときは」の部分から「秋」及び「晴れ」のキーワード(3つ)を抽出する。続いて、データベース作成部56bは、キーワードに基づいて、例えば、「色温度」や「(色温度に対応した)ホワイトバランス値」をシーンパラメータBとして登録する。
また、データベース作成部56bは、形状のパラメータを登録する場合、記事中の「外苑の銀杏並木が秋に見せる黄葉」の部分から「並木」、「秋」、「黄葉」のキーワード(3つ)を抽出する。続いて、データベース作成部56bは、キーワードに基づいて、例えば、「木が1本以上,葉が茂っている(まだ落葉していない)」という情報を登録する。
なお、データベース作成部56bが抽出するキーワードと、キーワードに対応して決定される各パラメータ(色、質感、シーン、形状)の情報とは、操作者がサーバS1に予め登録する情報である。
この被写体キーワードの特徴を示すパラメータの登録により、募集内容(募集写真情報)として、上記のような色、質感、シーン、形状を条件とする「銀杏(イチョウ)」の写真を募集していることが管理されるようになる。
抽出部56cは、位置情報に基づいて、コンテンツをデータベース51aから抽出する。具体的には、抽出部56cは、電子地図情報のデータベース(不図示)を参照し、位置情報から、地図上の場所を特定する。そして、抽出部56cは、データベース51aを参照し、位置情報に基づいて、地域キーワードを抽出する。例えば、抽出部56cは、位置情報から半径1km以内に地域キーワードの位置が含まれているか否かを判定し、地域キーワードを抽出する。さらに、抽出部56cは、地域キーワードに紐付けられている被写体キーワードの情報を抽出する。抽出部56cが抽出した情報は、本実施形態のコンテンツの一例である。
サーバ用送信処理部56dは、コンテンツをインターネット網41を介して電子カメラ1に送信する。具体的には、サーバ用送信処理部56dは、サーバ用通信I/F部54に指示を出してコンテンツのデータを送信させる。コンテンツのデータは、インターネット網41を介して電子カメラ1に送信される。
次に、本実施形態における通信システム100の動作の一例を説明する。
図6は、通信システム100の動作の一例を示すシーケンス図である。ここでは、一例として、電子カメラ1とサーバS1との間のシーケンスを説明する。なお、サーバS1は、常時稼働していることとする。電子カメラ1側では、電源がオンされた後、図2に示す操作部20が投稿モードの指示入力を受け付けた場合、CPU21は、図6に示す電子カメラ1側のフローの処理を開始させる。
ステップS101:CPU21は、位置情報の取得処理を開始する。具体的には、CPU21は、GPS受信機18を介して、位置情報を取得する。
ステップS102:CPU21の第1送信処理部21aは、位置情報の送信処理を行う。具体的には、第1送信処理部21aは、GPS受信機18が受信した位置情報を、無線LAN40経由でインターネット網41を介してサーバS1に送信する。なお、図6のシーケンスには示していないが、第1送信処理部21aは、位置情報をサーバS1に送信する前に、サーバS1側にシーケンス開始のコマンド要求を通信I/F部17を介して送信する。これにより、サーバS1側のフロー処理がサーバ用CPU56の制御により開始される。
ステップS201:サーバS1のサーバ用受信処理部56aは、位置情報の受信処理を行う。具体的には、サーバ用受信処理部56aは、サーバ用通信I/F部54を介して、位置情報を検索条件として受け付ける。
ステップS202:サーバS1の抽出部56cは、コンテンツの抽出処理を行う。具体的には、抽出部56cは、電子地図情報のデータベースを参照し、位置情報から、地図上の場所を特定する。そして、抽出部56cは、例えば、図5に示すデータベース51aを参照し、位置情報に基づいて、地域キーワードを抽出する。さらに、抽出部56cは、地域キーワードに紐付けられている被写体キーワードの情報を抽出する。
ステップS203:サーバS1のサーバ用送信処理部56dは、コンテンツの送信処理を行う。具体的には、サーバ用送信処理部56dは、コンテンツのデータを、インターネット網41を介して電子カメラ1に送信する。そして、再び、電子カメラ1側の処理に移行する。
ステップS103:CPU21の受信処理部21bは、コンテンツの受信処理を行う。具体的には、受信処理部21bは、サーバS1が抽出したコンテンツのデータをインターネット網41を介して無線LAN40経由で受信し、RAM12に一時的に記録する処理を行う。
ステップS104:CPU21の表示制御部21dは、コンテンツの表示処理を行う。この場合、表示制御部21dは、表示モニタ15に表示させるコンテンツの表示態様を制御する。具体例を以下に説明する。
図7は、表示制御部21dによるコンテンツの表示態様の制御例を説明する図である。先ず、CPU21は、コンテンツから、ユーザの現在位置の付近で要求される被写体の存在する場所として地域キーワードを読み出す。続いて、表示制御部21dは、地域キーワードの一覧を表示モニタ15に表示させる。図7(a)は、地域キーワードの一覧表示の一例である。
ここで、CPU21は、操作部20を介して、ユーザからの地域キーワードの選択入力を受け付ける。そして、CPU21は、地域キーワードが選択された場合、その場所で求められている被写体の情報をコンテンツから読み出す。そして、表示制御部21dは、選択された場所の付近で要求される被写体の一覧を表示モニタ15に表示させる。図7(b)は、被写体の一覧表示の一例である。図7(b)の場合、表示制御部21dは、選択された場所(国立競技場)に対して、被写体として、例えば、国立競技場、銀杏並木、映画館を選択肢として表示モニタ15に表示させる。この際、表示制御部21dは、各々の被写体を要求しているウェブサイトの数を表示モニタ15に表示させても良い。
続いて、CPU21は、操作部20を介して、ユーザからの被写体の選択入力を受け付ける。そして、表示制御部21dは、被写体を要求するウェブサイトの一覧を表示モニタ15に表示させる。図7(c)は、被写体を要求するウェブサイトの一覧表示の一例である。例えば、各ウェブサイトが、投稿した場合の対価としてポイント付与の制度を採用している場合、CPU21は、コンテンツから各ウェブサイトのポイントを読み出す。そして、表示制御部21dは、図7(c)に示す通り、各ウェブサイトのポイントも併せて表示モニタ15に表示させても良い。そして、CPU21は、ステップS105の処理に移行する。
ステップS105:CPU21は、ユーザからのレリーズ釦19の押下により、撮影処理を行う。具体的な、撮影処理の流れの一例を以下に説明する。
図8は、撮影処理の一例を説明する図である。表示制御部21dは、ステップS104の処理の後、表示モニタ15にスルー画像を表示させると共に上記のウェブサイトの一覧表示を重畳表示させる。これにより、ユーザは、国立競技場近くの銀杏並木で、スルー画像を見ながら被写体の構図を決定するための操作を行うことができる。
ここで、CPU21は、特願2009−106417に記載された被写体検出処理を行っても良い。CPU21が、被写体検出処理により「銀杏」のパラメータと一致する被写体を検出した場合、表示制御部21dは、被写体を囲む枠を表示モニタ15に表示させる。例えば、表示制御部21dは、被写体(銀杏)を囲む枠W1、W2を赤色の点線枠で強調表示させても良い。これにより、図8(a)に示す通り、ユーザは、銀杏の被写体をウェブサイトが募集している写真であることを認識できる。
そして、CPU21は、レリーズ釦19による全押し操作の指示入力を受け付けると、撮影を行う。具体的には、CPU21は、全押し操作の指示入力に応答して、撮像部11の撮像素子を駆動する。撮像部11は、画像信号のゲイン調整やA/D変換等を行う。この撮像部11が出力する画像信号は、RAM12に画像データとして一旦記録される。画像処理部13は、RAM12に記録されている画像データを読み出し、各種の画像処理(階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス処理等)を施す。CPU21は、画像データを記録媒体30に記録する。
ステップS106:CPU21の第2送信処理部21cは、画像データの送信処理を行う。具体的には、先ず、CPU21は、操作部20を介して、投稿(送信)先のウェブサイトの選択入力を受け付ける。なお、説明の便宜上、画像データの送信先のウェブサイトがサーバS1に格納されていることとする。また、投稿先のウェブサイトの選択についてはユーザ入力に限られず、CPU21は、投稿先のウェブサイトとして、例えば、ポイントの1番高いウェブサイトを選択するようにしても良い。
続いて、第2送信処理部21cは、記録媒体30に記録された画像データを無線LAN40経由でインターネット網41を介してサーバS1に送信する処理を行う。表示制御部21dは、図8(b)に示す通り、送信が終了したウェブサイトについて、表示モニタ15に「送信済」の表示をさせる。これにより、重複送信を防ぐことができる。そして、CPU21は、フローの処理を終了させる。そして、再び、サーバS1側の処理に移行する。
ステップS204:サーバ用受信処理部56aは、画像データの受信処理を行う。具体的には、サーバ用受信処理部56aは、サーバ用通信I/F部54に指示を出すことにより、電子カメラ1から送信されてきた画像データを、インターネット網41を介して受信する。
ステップS205:サーバ用CPU56は、画像のアップロードを行う。具体的には、サーバ用CPU56は、指定されたウェブサイトの挿入箇所に写真(画像)を挿入する。そして、サーバ用CPU56は、フローの処理を終了させる。
以上より、本実施形態によれば、ユーザは、現在いる場所での撮影に関し、例えば、被写体の写真を募集している複数のサーバ(ウェブサイト)を知ることができる。これにより、ユーザは、表示モニタ15に表示された例えば複数のウェブサイト名を比較することができ、撮影する画像に相応しい投稿先のウェブサイトを選択できる。したがって、本実施形態では、ユーザに撮影の動機付けを与えることができる。また、本実施形態では、撮影した画像を特定のウェブサイトに投稿できる手段を提供できる。
(第1変形例)
次に、本実施形態の第1変形例について説明する。第1変形例において、表示制御部21dは、表示モニタ15にスルー画像と共に、コンテンツ(文章)を表示させても良い。
図9は、第1変形例を説明する図である。CPU21は、操作部20を介して、例えば、ウェブサイトAのコンテンツ表示の指示入力を受け付ける。この場合、表示制御部21dは、表示モニタ15にスルー画像と共に、コンテンツを表示させる。なお、表示モニタ15にコンテンツの全文が表示できない場合、表示制御部21dは、被写体キーワード(例えば銀杏)のある箇所の部分を表示させても良く、さらに、強調表示させても良い。これにより、ユーザは、操作部20を介して、例えば図8(a)に示すメニュー画面と図9に示す文章を表示する画面とを行き来して、ウェブサイト毎にコンテンツの表示を切り替えることができる。
以上より、ユーザは、ウェブサイト毎にコンテンツ(文章)を比較することができ、撮影する画像に相応しい投稿先のウェブサイトを選択できる。そのため、第1変形例では、ユーザに撮影の動機付けをさらに与えることができる。
(第2変形例)
次に、本実施形態の第2変形例について説明する。第2変形例において、表示制御部21dは、送信先であるウェブサイトの表示態様を示すレイアウト(デザイン)を表示モニタ15に表示させる。
図10は、第2変形例を説明する図である。表示制御部21dは、例えば表示モニタ15にウェブサイトのホームページのレイアウト表示をさせる。そして、表示制御部21dは、画像が挿入される箇所に、スルー画像を表示させるようにしても良い。
以上より、ユーザは、例えば、これから撮影する画像を投稿する場合、投稿先のホームページ上で写真(画像)が挿入される箇所を直感的に知ることができる。そのため、第2変形例では、ユーザに撮影の動機付けをさらに与えることができる。
(第3変形例)
次に、本実施形態の第3変形例について説明する。第3変形例において、表示制御部21dは、構図が変更されるに伴い、コンテンツに基づいて、コンテンツが推奨する構図の条件に合うウェブサイトの名称を表示モニタ15に表示させる。
具体的には、CPU21は、上記の被写体検出処理により、スルー画像内で被写体を検出する。そして、CPU21は、被写体がスルー画像内に占める占有率を計算する。さらに、CPU21は、GPS受信機18を介して、撮像光学系10の光軸に基づいて、電子カメラ1の向ける方角を検出する。一方、サーバS1は、被写体の画像内に占める占有率や電子カメラ1の向ける方角等の構図情報をコンテンツの一部として、電子カメラ1に送信する。CPU21は、計算した占有率や検出した方角と、構図情報とを比較する。そして、表示制御部21dは、CPU21の比較結果から、コンテンツが推奨する構図の条件に合うウェブサイトの名称を表示モニタ15に表示させる。
図11は、第3変形例を説明する図である。図11(a)では、表示制御部21dは、例えば、2本の銀杏の木の構図を求めているウェブサイトの名称を表示モニタ15に表示させる。また、図11(b)では、表示制御部21dは、例えば、3本の銀杏の木の構図を求めているウェブサイトの名称を表示モニタ15に表示させる。また、図11(c)では、表示制御部21dは、例えば、道路に沿う銀杏並木の構図を求めているウェブサイトの名称を表示モニタ15に表示させる。
以上より、第3変形例では、ユーザは、電子カメラの構図を変更するだけで、その構図を求めているウェブサイトの名称を知ることができる。そのため、第3変形例では、ユーザに撮影の動機付けをさらに与えることができる。
(第4変形例)
次に、本実施形態の第4変形例について説明する。第4変形例において、表示制御部21dは、コンテンツが推奨する構図を案内するガイド表示を表示モニタ15に表示させる。
具体的には、CPU21は、変形例3と同様、上記の被写体検出処理により、スルー画像内で被写体を検出する。そして、CPU21は、被写体がスルー画像内に占める占有率を計算する。さらに、CPU21は、GPS受信機18を介して電子カメラ1の向ける方角を検出する。CPU21は、例えば、計算した占有率や検出した方角と、構図情報とを比較する。そして、表示制御部21dは、CPU21の比較結果から、コンテンツが推奨する構図を案内するガイド表示を表示モニタ15に表示させる。
図12は、第4変形例を説明する図である。例えば、CPU21は、被写体がスルー画像内に占める第1の占有率と、コンテンツが推奨する構図における被写体の画像内に占める第2の占有率を比較する。CPU21が第1の占有率が第2の占有率に足りないと判定した場合、表示制御部21dは、例えば、「ズームで被写体をアップにして下さい。」等のガイド表示を表示モニタ15に表示させる(図12(a)参照)。
ここで、望遠ズーム釦20bにより焦点距離が望遠側に変更されるに従って、CPU21は、第1の占有率と第2の占有率とを比較する。そして、CPU21が第1の占有率と第2の占有率との差分が予め設定した閾値内になったと判定した場合、表示制御部21dは、コンテンツが推奨する構図の条件に合うウェブサイトの名称を表示モニタ15に表示させる(図12(b)参照)。
以上より、第4変形例では、ユーザは、コンテンツが推奨する構図を案内するガイド表示に従って、その構図に設定することができる。そして、その構図を求めているウェブサイトの名称を知ることができる。そのため、第4変形例でも、ユーザに撮影の動機付けをさらに与えることができる。
<実施形態の補足事項>
(1)上記実施形態では、撮影の際におけるスルー画像に適用して説明したが、撮影した静止画像に対して適用しても良い。また、電子カメラ1の第2送信処理部21cは、静止画像に動画像を紐付けた画像データを、指定されたウェブサイトに送信しても良い。具体例を以下に述べる。なお、ここでは、指定されたウェブサイトが、静止画像及び動画像を求めていることとする。
図13は、静止画像に動画像を紐付ける例を説明する図である。図13(a)では、静止画像がユーザにより撮影された後の状態を表している。ここで、表示制御部21dは、表示モニタ15に「黄葉も深まり、銀杏の落ち葉が風に吹かれて舞う景色は、風情が漂う」という文を表示させる。ユーザは、この文を読むことにより、目の前で銀杏の落ち葉が風に吹かれて舞っている光景を見た場合、動画像を撮影したいという動機付けが得られやすくなる。
そして、CPU21は、ユーザの操作により、銀杏の落ち葉が風に吹かれて舞う動画像を記録する処理を行う。図13(b)では、動画像がユーザにより撮影されている状態を表している。そして、CPU21は、動画像の撮影後、図13(a)に示す静止画像に動画像を紐付ける。そして、第2送信処理部21cは、静止画像に動画像を紐付けた画像データを、指定されたウェブサイトに送信する。これにより、指定されたウェブサイト側では、例えば、ホームページ上で、ユーザが、投稿された写真(画像)をマウスでクリックすると動画像が再生されるようにしても良い。
(2)上記実施形態では、送信した画像について、「送信済」を表示モニタ15に表示させるようにした。ここで、表示制御部21dは、送信済みの画像を他のサイトに送信できないようにするため(重複投稿の防止)、送信した画像の一覧を表示モニタ15に表示し、既に登録済の画像をユーザに知らせるようにしても良い。
(3)上記実施形態において、CPU21は、撮影した画像毎の類似度を判定するようにしても良い。例えば、CPU21は、画像の輝度分布を解析することにより、画像の類似度を判定する。これにより、CPU21が既に投稿した画像に類似している画像であると判定した場合、表示制御部21dは、例えば、表示モニタ15に「投稿済」と表示させても良い。
(4)上記実施形態では、例えば、ウェブサイト毎にポイントを表示モニタ15に表示した。ここで、写真を投稿したユーザに対して、報酬(課金)やポイントを付与する仕組みとした場合、表示制御部21dは、表示モニタ15に金額を表示させるようにしても良い。
(5)上記実施形態において、サーバS1は、電子カメラ1にコンテンツを送信する際、各被写体の投稿状況も併せて送信するようにしても良い。
(6)上記実施形態において、サーバS1は、撮影場所を偽る等の不正行為や匿名での投稿を排除するため、ユーザ登録やGPSによるユーザの場所の限定等のフィルタ機能で管理するようにしても良い。
(7)上記実施形態において、表示制御部21dは、地域キーワードの一覧を表示モニタ15に表示させたが、複数のサーバ(ウェブサイト)から送信されてきたコンテンツに対して、複数の地域キーワードの地点を例えば目印で電子地図上に表示させるようにしても良い。また、CPU21は、ユーザの現在位置から各々の地域キーワードの地点までの距離を計算しても良い。これにより、表示制御部21dは、各々の地域キーワードの地点を巡る最短のルートを表示モニタ15に表示させても良い。
(8)上記実施形態では、本発明の撮像装置として、電子カメラ1について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されない。本発明の撮像装置は、無線通信機能を有する電子機器として、例えば、ウェブカメラ付きコンピュータ、カメラ付き携帯電話であっても良い。なお、カメラ付き携帯電話の場合には、携帯電話の中継基地局を介してインターネット網41と接続することとする。
また、本発明の撮像装置は、上述した被写体検出処理に基づいて、被写体キーワードに合致する画像を検索するアプリーケーション用ソフトウエア(ブラウザソフト)をさらに適用しても良い。このブラウザソフトは、例えば、ウェブカメラ付きコンピュータ内に保存されている画像の中から、被写体キーワードに合致する画像を検索し、検索条件に合う画像をサーバS1に送信しても良い。