JP2016135683A - 液体封入容器用キャップおよび液体封入容器 - Google Patents

液体封入容器用キャップおよび液体封入容器 Download PDF

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Abstract

【課題】
手軽に液体内の気体を抜けにくくする液体封入容器用キャップおよびそれを備えた液体封入容器を提供する。
【解決手段】
本発明は、第一気体を含有する液体を密封する液体封入容器1の入口32を開閉自在なキャップ2であって、キャップ2の一部に第一開口部22を設け、第一開口部22からキャップ2の内側20に通じる第一流路24の途中に、液体封入容器1内に第二気体を入れる方向に開く一方でその逆方向には開かない第一バルブ25を備える液体封入容器用キャップ2、およびそれを備える液体封入容器1に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体封入容器の入口を開閉する液体封入容器用キャップ、およびそれを備えた液体封入容器に関する。
炭酸飲料などの発泡性の飲料は、飲料中に炭酸ガスなどの気体を高圧で封じこめた状態にある。最近では、発泡性の飲料を封入する容器として、ガラスの他、PETボトルなども多用されてきている。ところで、容器の容積が200mlなどのように小さい場合には、開封後、飲料を飲みきることが多いため、再び、キャップを閉める必要性は低い。しかし、500ml以上の大容積の飲料容器の場合には、一旦、キャップを開けて飲用後、栓を閉じ、再びキャップを開ける機会が多くなる。また、キャップの開閉を複数回行わない場合であっても、パーティ等の場で開封後、長時間、飲料容器の飲み口が開いた状態で放置されることも少なくない。
このように、飲料容器の飲み口を何度も開閉し、あるいは長時間開いた状態にすると、飲料から、高圧充填されていた炭酸ガス等の気体が外部に抜けて、味や喉腰の悪い飲料になってしまう。かかる事態を防止するためには、従来からいくつかの方法が公知であり、例えば、バルブ付きの飲料容器を用意し、飲料を飲むときに、スパウトをバルブに差し込んでバルブを強制的に開け、バルブ、スパウトを通じて飲料を外部に出し、保存時にはスパウトをバルブから抜くようにして、飲料容器を無駄に開け放つのを防止する方法が知られている(特許文献1を参照)。また、炭酸飲料用キャップに、加圧用の空気注入口およびそれを開閉する栓を設け、キャップの開封のたびに、栓に針を刺して空気を注入する方法も知られている(特許文献2を参照)。
特開平09−104498号公報 特開2010−116203号公報
しかし、上記公知の技術は、次のような問題を有している。特許文献1に記載の容器は、飲料を飲むときにだけ、バルブを開けるスパウトを使用し、その他のときにはスパウトを外す構造を持っている。確かに、この方法によれば、無駄なガス抜けを防止できるが、それでも複数回に分けて飲料を飲むと、容器内の気体が抜け、飲料の味や喉腰が悪くなるのを防ぎきれない。また、特許文献2に記載の容器は、キャップに孔を設け、その孔に栓を挿入しておき、容器内の飲料に封じ込められた炭酸ガス等を揮発させないように、外から空気を入れるという再加圧を行うため、特許文献1記載の容器に比べると、飲料内の炭酸ガスが抜けにくい。しかし、飲むたびに、栓に針を刺して空気を容器内に充填するのは、煩わしさに耐えない。このような問題は、炭酸飲料を封入した飲料容器に限らず、気体を放出しやすい液体から当該気体を抜けにくくする必要のある液体封入容器にも共通する。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、手軽に液体内の気体を抜けにくくする液体封入容器用キャップおよびそれを備えた液体封入容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一実施形態は、第一気体を含有する液体を密封する液体封入容器の入口を開閉自在なキャップであって、キャップの一部に第一開口部を設け、第一開口部からキャップの内側に通じる第一流路の途中に、液体封入容器内に第二気体を入れる方向に開く一方でその逆方向には開かない第一バルブを備える液体封入容器用キャップである。
本発明の別の実施形態は、第一開口部に、液体封入容器内に第二気体を入れるための第一ポンプを接続し、第一ポンプには、外から第一ポンプの内部に第二気体を吸入する方向に開く一方で第一ポンプ内の第二気体を外に排出する方向には開かない第二バルブを備える液体封入容器用キャップである。
本発明の別の実施形態は、さらに、液体を液体封入容器から外に排出可能な送液ポンプを備える液体封入容器用キャップ。
本発明の別の実施形態は、さらに、第一ポンプと第二バルブを介して隣接するように第二ポンプを備え、第二ポンプには、外から第二ポンプの内部に第二気体を吸入する方向に開く一方で第二ポンプ内の第二気体を外に排出する方向には開かない第三バルブを備える液体封入容器用キャップである。
本発明の別の実施形態は、さらに、キャップの内部に、第一バルブより液体封入容器の入口側にある第一空間と、第一バルブと第二バルブとの間にある第二空間と、第二バルブと第三バルブとの間にある第三空間とを積層して備え、第二空間と第三空間とを隔てながらそれら空間を可動な可動部材の移動により、第一ポンプと第二ポンプとの間で第二気体の圧縮動作および膨張動作を行う液体封入容器用キャップである。
本発明の別の実施形態は、さらに、送液ポンプを可動部材と接続し、送液ポンプの駆動によって、可動部材を第二空間と第三空間との間を往復移動可能とする液体封入容器用キャップである。
本発明の別の実施形態は、さらに、送液ポンプを、液体封入容器の内部に第二気体を入れる一方で液体を外に排出させない動作と、液体封入容器内の液体を外に排出する動作とを切り替え可能とする液体封入容器用キャップである。
本発明の別の実施形態は、さらに、キャップの第一空間、第二空間および第三空間の積層方向を貫いて液体を外部へと送るための送液流路を有する流路管と、その流路管の一端側にあって第一空間の位置に移動可能な開口部と、流路管を挿入し、流路管を往復移動可能にすると共にバルブ機能を有するバルブ管と、バルブ管に接続され、バルブ管から液体封入容器の内底部に向かって延出して液体封入容器の内部から飲料を外に向かって送液するための液体用チューブと、を備え、バルブ管には、その内部で、流路管の往復移動とは別の方向に流路管の開口部の位置を変化させると、バルブ管の内壁に密接して閉塞する第一位置と、その内壁から離れて開口する第二位置とに切り替え可能なように内径の異なる部位を備え、流路管をその軸を中心に回転させかつ液体封入容器側に移動した際に、開口部が液体用チューブの方向に移動して、液体を液体用チューブ、バルブ管、流路管を経て外へと排出できるようにする液体封入容器用キャップである。
本発明の一実施形態は、上述のいずれか1つの液体封入容器用キャップを備える液体封入容器である。
本発明によれば、手軽に液体内の気体を抜けにくくする液体封入容器用キャップおよびそれを備えた液体封入容器を提供できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体封入容器用キャップを備える液体封入容器の縦断面図を示す。 図2は、図1のキャップに第一ポンプを取り付けて、液体封入容器内に第二気体を送る状況であって、第一ポンプを圧縮する際(2A)および膨張させる際(2B)のそれぞれの拡大断面図を示す。 図3は、本発明の第2実施形態に係る液体封入容器用キャップを備える液体封入容器の縦断面図を示す。 図4は、図3のキャップに第一ポンプを取り付けて、液体封入容器内に第二気体を送る状況であって、第一ポンプを圧縮する際(4A)および膨張させる際(4B)のそれぞれの拡大断面図を示す。 図5は、図3のキャップの上方から押圧操作部を下方に向けて押圧して液体封入容器内から外に飲料を排出する前(5A)および排出する際(5B)のそれぞれの拡大断面図を示す。 図6は、本発明の第3実施形態に係る液体封入容器用キャップを備える液体封入容器の縦断面図を示す。 図7は、図6のキャップに取り付けられた送液ポンプを駆動して液体封入容器内に第二気体を送る状況であって、送液ポンプの押圧操作部を下方に押圧した際の第二気体の流れ(7A)および押圧操作部の押圧を解除した際の第二気体の流れ(7B)のそれぞれの拡大断面図を示す。 図8は、図6のキャップに取り付けられた送液ポンプを駆動して液体封入容器内の飲料を外に排出する状況であって、送液ポンプの押圧操作部を下方に押圧する直前の飲料排出切り替え動作時のキャップ近傍の拡大断面図(8A)、飲料排出切り替え動作後に押圧操作部を押圧して液体封入容器内から外に飲料を排出する際のキャップ近傍の拡大断面図(8B)および飲料排出切り替え動作時の可動部材の動作を上方から見た内部平面図(8C)を、それぞれ示す。
次に、本発明に係る液体封入容器用キャップおよびそれを備える液体封入容器の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、液体封入容器用キャップの各実施形態は、液体封入容器の各実施の形態の説明の中で説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体封入容器用キャップを備える液体封入容器の縦断面図を示す。
この実施形態に係る液体封入容器用キャップ(以後、単に、「キャップ」と称する)2は、第一気体の一例である二酸化炭素を含有する飲料B(液体の一例であって、以後の実施形態でも同様)を密封する液体封入容器1の入口を開閉自在である。液体封入容器1は、飲料Bを入れる容器本体3から連接されるネック部31を備え、ネック部31の一端に備える入口(開口部)32をキャップ2にて密閉可能な構造を有する。キャップ2は、略カップ形状を有しており、その内側20の内面に、螺旋状の凹凸21を備える。一方、ネック部31は、その外周に、凹凸21を螺合可能な螺旋状の凹凸33を備える。ネック部31の凹凸33にキャップ2の螺旋状の凹凸21を合わせて、キャップ2を一方向に回転させることにより、液体封入容器1の開口部32を塞ぐことができ、その反対方向にキャップ2を回転させることにより、液体封入容器1の開口部32を開けることができる。
キャップ2は、その一部に、第一開口部22を備える。第一開口部22は、キャップ2の側面方向に突出する管23の一端に形成される。第一開口部22は、第二気体の一例である空気の流路となる第一流路24を経て、キャップ2の内側まで通じており、キャップ2をネック部31に取り付けた状態では、第一開口部22から液体封入容器1の内部にまで通じる。第一流路24の途中には、第一バルブ25が取り付けられている。第一バルブ25は、液体封入容器1内に空気を入れる方向に開く一方で、液体封入容器1から外方向に空気を排出する方向には開かない逆止弁である。この実施形態では、第一流路24を閉じる回動タイプ(矢印Fのように往復可動するタイプ)の第一バルブ25の一部が第一流路24の開口面より大きく形成され、当該一部が第一流路24の壁に当接することによって、逆止弁としての機能が発揮される。しかし、第一バルブ25は、その回動の中心軸にスプリングを取り付け、一方向にのみに回動しやすく、その逆方向には回動しにくく若しくは回動不能にして、逆止弁としての機能を発揮させるようにしても良い。このような第一バルブ25を第一流路24に設けると、容器本体3の飲料Bより上方の第一空間30の圧力が高くなっても、キャップ2は、第一流路24から外に向かって二酸化炭素や空気を排出しない。
図2は、図1のキャップに第一ポンプを取り付けて、液体封入容器内に第二気体を送る状況であって、第一ポンプを圧縮する際(2A)および膨張させる際(2B)のそれぞれの拡大断面図を示す。
キャップ2は、その第一開口部22に、液体封入容器1内に空気を入れるための第一ポンプ40を接続可能である。第一ポンプ40は、この実施形態では、一方向に収縮および膨張を繰り返し容易な蛇腹構造を持つポンプであるが、蛇腹構造以外、例えば球体構造を持つポンプでも良い。第一ポンプ40は、管23に取り付け可能な管41と、外から第一ポンプ40の内部に空気を入れるための第二流路42とを備える。ただし、管41は、管23に接続可能な部材であれば、他の構造の接続部(例えば、第一ポンプ40の内側に突出する部材)に代えても良い。また、第二流路42は、外方向に突出しているが、外方向に突出しない他の形態の部材(例えば、単なる穴、あるいは第一ポンプ40の内側に突出する管など)に代えても良い。第一ポンプ40は、外から第一ポンプ40の内部に空気を吸入する方向に開く一方で、第一ポンプ40内の空気を外に排出する方向には開かない逆止弁として機能する第二バルブ43を備える。この実施形態では、第二バルブ43は、第二流路42の付け根部分に備えられているが、備えられる位置はこれに限定されず、第二流路42から空気を第一ポンプ40側に入れる機能を有していれば、任意の位置(例えば、第二流路42のより先端側)に備えられても良い。
この実施形態では、第二流路42を閉じる回動タイプの第二バルブ43の一部が第二流路42の開口面より大きく形成され、当該一部が第二流路42の端面に当接することによって、逆止弁としての機能が発揮される。しかし、第二バルブ43は、その回動の中心軸にスプリングを取り付け、一方向にのみに回動しやすく、その逆方向には回動しにくく若しくは回動不能にして、逆止弁としての機能を発揮させるようにしても良い。
図2の(2A)に示すように、第一ポンプ40を矢印Hの方向に向かって収縮させると、第一ポンプ40の内部の空気は、第一開口部22から第一流路24を通って、第一バルブ25を矢印F1の方向に回動させ、液体封入容器1の内部へと送られる。この動作の際、第二バルブ43は、第二流路42を閉じた状態にあり、第一ポンプ40の内部の空気を外に排出させない。また、図2の(2B)に示すように、第一ポンプ40を矢印Iの方向に向かって膨張させる際には、第二バルブ43が矢印G1方向に回動して開き、第一バルブ25が閉じる。このため、第二流路42を通じて第一ポンプ40の内部に空気が入る一方、液体封入容器1の内部からはいかなる気体も入らない。このように、キャップ2の第一バルブ25および第一ポンプ40の第二バルブ43は、第一ポンプ40の収縮と膨張の連続動作およびそれによって空気を液体封入容器1の内部に一方的に送る動作を可能とする。このような機構により、第一空間30内の内圧を高めることができ、もって、液体封入容器1の飲料Bから第一気体(ここでは、二酸化炭素)が抜けていくのを有効に防止できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る液体封入容器用キャップおよびそれを備える液体封入容器について説明する。第2実施形態において、第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る液体封入容器用キャップを備える液体封入容器の縦断面図を示す。
第2実施形態に係る液体封入容器用キャップ(以後、単に「キャップ」と称する)2aおよびそれを備える液体封入容器1aは、第1実施形態のそれらと異なり、液体封入容器1a内の飲料Bを外に排出するための送液ポンプ60を備える。送液ポンプ60は、好適には、液体封入容器1a側に押圧することによって飲料Bを排出すると共にその押圧を解除することによって元の位置に戻るポンプである。
送液ポンプ60は、キャップ2aに取り付けられており、キャップ2aの天面から外側に突出する部分と、液体封入容器1aの内部側に備える部分とを備える。送液ポンプ60は、液体封入容器1a側に押圧する押圧操作部61と、それに接続される管であって飲料Bを外に排出するための送液流路64が形成される流路管62と、流路管62の下端にあって送液流路64を塞ぐ底板63と、底板63より上方に位置する開口部の一つであって送液流路64の内方に位置する開口部65と、押圧操作部61から流路管62と反対側に延びる管の先端に位置する開口部66と、流路管62の外周に備えられ、押圧操作部61の下端とキャップ2aの天面との間に配置されるスプリング70と、を備える。送液流路64は、開口部65から、流路管62、押圧操作部61を経由して、開口部66まで通じる。
流路管62は、キャップ2aの天面からその内側まで密閉状態を維持して貫通する。開口部65は、キャップ2aの天面の貫通孔の位置にあるときには、内壁で塞がれている。また、キャップ2aは、その内側に、流路管62およびそれに接続される底板63を往復移動可能とするバルブ管35を備える。バルブ管35は、その長さ方向の途中位置に、底板63をそれ以上下降させない段差部34を備える。キャップ2aの天面内側から段差部34までの領域は、段差部34から下方の領域に比べて大径に形成されており、開口部65は、キャップ2aの天面側から段差部34に至る間に、閉塞状態を解除されて開口する。段差部34は、底板63と接して、それ以上、底板63を下降させない。バルブ管35は、その下方に、飲料Bを上方に送るための液体用チューブ50を接続する。液体用チューブ50は、液体封入容器1aの内底面近傍まで延出して備えられている。
この実施形態では、押圧操作部61、流路管62、底板63、送液流路64、開口部65,66、バルブ管35およびスプリング70は、送液ポンプ60を構成する部材である。送液ポンプ60を備えると、液体封入容器1aの容量が大きい場合であっても、液体封入容器1aを持ち上げないで、飲料Bをグラス等に入れることができる。スプリング70は、底板63の下方に備えても良く、また、ゴム等の弾性体に代えても良い。流路管62は、バルブ管35の段差部34より上方の領域で往復移動可能である。スプリング70は、押圧操作部61を押圧していない状態において自然長となるように、流路管62の外周に配置されている。このため、押圧操作部61をスプリング70の弾性に抗して下方に押圧すると、流路管62は、底板63が段差部34に接するまで下降可能であって、開口部65を開口させる。その状態から押圧を解除すると、スプリング70の弾性復元力によって、押圧操作部61は押圧前の元の位置まで戻り、開口部65はキャップ2aの天面の貫通孔の内壁の位置まで戻り、閉塞する。なお、スプリング70は必須の部材ではなく、これを備えないようにすることもできる。その場合、流路管62の往復動作を実現するために上方に付勢するために、第一空間30の内圧による飲料Bの上方向の圧力を利用できる。
キャップ2aは、第1実施形態に係るキャップ1と同様、第一開口部22、管23、第一流路24および第一バルブ25を備える。管23は、第一ポンプ40を着脱可能に接続できる。
図4は、図3のキャップに第一ポンプを取り付けて、液体封入容器内に第二気体を送る状況であって、第一ポンプを圧縮する際(4A)および膨張させる際(4B)のそれぞれの拡大断面図を示す。
キャップ2aは、第1実施形態に係るキャップ2と同一の第一バルブ25を備える。また、キャップ2aに接続する第一ポンプ40も、キャップ2に接続するものと同一である。このため、第一ポンプ40の収縮(矢印H方向の動作)および膨張(矢印I方向の動作)を繰り返して行うことにより、液体封入容器1a内に空気を入れ、飲料Bから二酸化炭素が抜けるのを防止できる。加えて、送液ポンプ60を使って飲料Bを外部に排出するには、第一空間30内の圧力を第1実施の形態に比べて高く維持する必要がある。したがって、この実施形態では、第一ポンプ40を使って、第一空間30に充填する空気をより多くする必要がある。
図5は、図3のキャップの上方から押圧操作部を下方に向けて押圧して液体封入容器内から外に飲料を排出する前(5A)および排出する際(5B)のそれぞれの拡大断面図を示す。
図5の(5A)に示すように、押圧操作部61を押圧していない状態では、送液流路64の開口部65は、キャップ1aの天面の貫通孔の内壁にて閉塞されているため、飲料Bは、バルブ管35まで上昇した状態で、底板63より下方に留まった状態にある。この状態から、図5の(5B)に示すように、押圧操作部61を矢印Jの方向に押し下げると、開口部65は、キャップ1aの天面の貫通孔から下方に移動し、天面直下の位置から段差部34の位置までの領域にくる。開口部65は、この領域内では、閉塞を解除される。したがって、飲料Bは、バルブ管35から開口部65、送液流路64を経て、矢印Kに示すように開口部66から外に排出される。なお、図5では、第一ポンプ40が描かれていないが、第一ポンプ40を取り外した状態でも、あるいは取り付けた状態のいずれでも良い。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る液体封入容器用キャップおよびそれを備える液体封入容器について説明する。第3実施形態において、上述の各実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る液体封入容器用キャップを備える液体封入容器の縦断面図を示す。図7は、図6のキャップに取り付けられた送液ポンプを駆動して液体封入容器内に第二気体を送る状況であって、送液ポンプの押圧操作部を下方に押圧した際の第二気体の流れ(7A)および押圧操作部の押圧を解除した際の第二気体の流れ(7B)のそれぞれの拡大断面図を示す。
第3実施形態に係る液体封入容器用キャップ(以後、単に「キャップ」と称する)102およびそれを備える液体封入容器100は、第2実施形態のそれらと異なり、キャップ102自体に、空気を液体封入容器100内に送る機能を備える。キャップ102は、第2実施形態で説明した送液ポンプ60と同様の送液ポンプ160をも備えるため、2種類のポンプ機能を備える。
キャップ102は、第一気体の一例である二酸化炭素を含有する飲料Bを密封する液体封入容器100の入口を開閉自在である。液体封入容器100は、飲料Bを入れる容器本体103から連接されるネック部131を備え、ネック部131の一端に備える入口(開口部)132をキャップ102にて密閉可能な構造を有する。キャップ102は、略カップ形状を有しており、その内側の面に、螺旋状の凹凸121を備える。一方、ネック部131は、その外周に、凹凸121を螺合可能な螺旋状の凹凸133を備える。ネック部131の凹凸133にキャップ102の螺旋状の凹凸121を合わせて、キャップ102を一方向に回転させることにより、液体封入容器100の開口部132を塞ぐことができ、その反対方向にキャップ102を回転させることにより、液体封入容器100の開口部132を開けることができる。液体封入容器100内の飲料Bの上方の第一空間130は、飲料Bから脱気した二酸化炭素、あるいは外から入れた空気が存在することで内圧が高い状態にある。
キャップ102は、その内部に、開口部132から下方の第一空間130と、第一空間130より上方の第二空間140と、第二空間140より上方の第三空間141とを上下方向に積層して備える。ただし、第一空間130、第二空間140および第三空間141は、その順に積層されている限り、上下方向以外の方向(例えば、水平方向)に並んでいても良い。キャップ102は、第一空間130と第二空間140とを隔てる境界壁138を備える。境界壁138は、第一空間130と第二空間140とをつなぐ第一流路124と、その第一流路124を開閉する第一バルブ125とを備える。
また。キャップ102は、第二空間140と第三空間141とを隔てる機能を有する可動部材168を備える。可動部材168は、第二空間140と第三空間141とをつなぐことのできる第二流路142と、その第二流路142を開閉する第二バルブ143とを備える。さらに、キャップ102は、その天面に、第三空間141と外とをつなぐ第三流路146と、その第三流路146を開閉する第三バルブ147とを備える。すなわち、キャップ102は、その内側に、第一バルブ125より液体封入容器100の開口部132側にある第一空間130と、第一バルブ125と第二バルブ143との間にある第二空間140と、第二バルブ143と第三バルブ147との間にある第三空間141とを積層して備える。
第二空間140は、第一ポンプ155として機能する空間である。第三空間141は、第二ポンプ158として機能する空間である。第一バルブ125は、第一流路124の第一開口部124aからキャップ102の内側に通じる第一流路124の途中にあって、液体封入容器100内に第二気体(空気)を入れる方向に開く一方で、液体封入容器100から外方向に空気を排出する方向には開かない逆止弁である。第二バルブ143は、第二流路142の第二開口部142aから第一ポンプ155に通じる第二流路142の途中にあって、第一ポンプ155内に空気を入れる方向に開く一方で、第一ポンプ155から外方向に空気を排出する方向には開かない逆止弁である。第三バルブ147は、第三流路146の第三開口部146aから第二ポンプ158に通じる第三流路146の途中にあって、第二ポンプ158内に空気を入れる方向に開く一方で、第二ポンプ158から外方向に空気を排出する方向には開かない逆止弁である。
このように、第一ポンプ155には、液体封入容器100内に空気を入れる方向に開く一方で液体封入容器100から外方向に空気を排出する方向には開かない第一バルブ125と、第一ポンプ155内に空気を入れる方向に開く一方で、第一ポンプ155から外方向に空気を排出する方向には開かない第二バルブ143とが備えられている。さらに、第一ポンプ155と第二バルブ143を介して隣接するように第二ポンプ158が備えられ、第二ポンプ158には、第二バルブ143に加えて、外から第二ポンプ158の内部に空気を吸入する方向に開く一方で第二ポンプ158内の空気を外に排出する方向には開かない第三バルブ147が備えられている。
可動部材168は、後述のように、送液ポンプ160の一部材であって、第二空間140と第三空間141とを隔てながらそれら空間140,141を移動できる。また、可動部材168は、第二バルブ143を開状態としない限り、第二空間140の一部である第一ポンプ155と第三空間141の一部である第二ポンプ158とを連通させないように移動する。このような可動部材168の移動により、第一ポンプ155と第二ポンプ158との間で空気の圧縮動作および膨張動作を行うことができる。すなわち、可動部材168を液体封入容器100の内部方向に移動させると、第一ポンプ155が圧縮されると同時に第二ポンプ158が膨張する。一方、可動部材168を押圧操作部161の方向に移動させると、第一ポンプ155が膨張すると同時に第二ポンプ158が圧縮される。
送液ポンプ160は、可動部材168と接続され、液体封入容器100側への押圧とその解除によって、可動部材168を、第二空間140と第三空間141との間で往復移動可能とする。送液ポンプ160は、キャップ102に取り付けられており、キャップ102の天面から外側に突出する部分と、液体封入容器100の内部側に備える部分とを備える。送液ポンプ160は、液体封入容器100の内部側に押圧する押圧操作部161と、それに接続される管であって飲料Bを外に排出するための送液流路164が形成される流路管162と、流路管162の一端側にあって送液流路164を塞ぐ底板163と、底板163より上方に位置する開口部の一つであって送液流路164の内方側に位置する開口部165と、押圧操作部161から流路管162と反対側に延びる管の先端に位置する開口部166と、流路管162の外周に備えられ押圧操作部161の下端とキャップ102の天面との間に配置されるスプリング170と、を備える。送液流路164は、開口部165から、流路管162、押圧操作部161を経由して、開口部166まで通じる。
流路管162は、キャップ102の天面からその内側まで密閉状態を維持して貫通する。開口部165は、キャップ102の天面の貫通孔の位置にあるときには、境界壁138から下方に連通する管の内壁で塞がれている。また、キャップ102は、第一空間130側に、流路管162およびそれに接続される底板163を往復移動可能とするバルブ管135を備える。バルブ管135は、その長さ方向の途中位置に、底板163をそれ以上下降させない段差部134を備える。キャップ102の境界壁138から段差部134までの領域は、段差部134から下方の領域に比べて大径に形成されている。バルブ管135の内壁は、流路管162の往復区間全域において開口部165を閉塞し続けることを可能とする第一位置171と、流路管162がある位置まで下降した際に開口部165の閉塞を解除するように内径を大きくする第二位置172とを、バルブ管135の周方向異なる位置にそれぞれ備える。上記内径を大きくする位置には拡径段差部136が備えられている。第一位置171と第二位置172とは、好ましくは、バルブ管135の周方向約180度ずれた位置に備えられる。このため、開口部165をバルブ管135の内壁によって閉塞し続けるように流路管162の向きをセットして、押圧操作部161を押圧およびその解除を行うと、飲料Bを外に排出させないようにしながら、空気を液体封入容器100の内部へと送ることができる。一方、開口部165をバルブ管135の内壁によって途中まで閉塞し、拡径段差部136への侵入により閉塞を解除するように流路管162の向きをセットして、押圧操作部161を押圧およびその解除を行うと、飲料Bを外に排出させることができる。このように、送液ポンプ160は、液体封入容器100の内部に空気を入れる一方で飲料Bを外に排出させない動作と、液体封入容器100内の飲料Bを外に排出する動作とを切り替え可能である。
段差部134は、底板163と接して、それ以上、底板163を下降させない部分である。バルブ管135は、その下方に、飲料Bを上方に送るための液体用チューブ150を接続する。液体用チューブ150は、液体封入容器100の内底面近傍まで延出して備えられている。
この実施形態では、押圧操作部161、流路管162、底板163、送液流路164、開口部165,166、バルブ管135およびスプリング170は、送液ポンプ160を構成する部材である。送液ポンプ160を備えると、液体封入容器100の容量が大きい場合であっても、液体封入容器100を持ち上げないで、飲料Bをグラス等に入れることができる。スプリング170は、底板163の下方に備えても良く、また、ゴム等の弾性体に代えても良い。流路管162は、バルブ管135の段差部134より上方の領域で往復移動可能である。スプリング170は、押圧操作部161を押圧していない状態において自然長となるように、流路管162の外周に配置されている。このため、押圧操作部161をスプリング170の弾性に抗して下方に押圧すると、流路管162は、底板163が段差部134に接するまで下降可能である。次に、その状態から押圧を解除すると、スプリング170の弾性復元力によって、押圧操作部161は元の位置まで戻り、開口部165は境界壁138の下面の位置まで戻る。なお、スプリング170は必須の部材ではなく、これを備えないようにすることもできる。その場合、流路管162の往復動作を実現するために上方に付勢するために、第一空間130の内圧による飲料Bの上方向の圧力を利用できる。
図7の(7A)に示すように、流路管162の下方にある開口部165がバルブ管135の拡径段差部136と反対側の内壁に常時接触して閉塞状態にある場合(第一位置171にある場合)において、押圧操作部161を下方(矢印Lの方向)に押し込むと、可動部材168は下方に移動する。この結果、第一ポンプ155は圧縮され、第二ポンプ158は膨張する。第一ポンプ155の内圧が高まると、第一バルブ125がネック部131側に開き、第一ポンプ155内の空気が第一空間130に流れ込む。一方、第二ポンプ158の内圧が低下すると、第三バルブ147が第二ポンプ158側に開き、外部から第二ポンプ158内へと空気が流れ込む。なお、第二バルブ143は、第一ポンプ155側にのみ開く逆止弁であり、第一ポンプ155の内圧が高くなっているため、閉じたままである。
次に、図7の(7B)に示すように、押圧操作部161への押圧を解除すると、押圧操作部161は、スプリング170の弾性復元力を利用して、上方(矢印Mの方向)に移動する。これに伴い、可動部材168は上方に移動する。この結果、第二ポンプ158は圧縮され、第一ポンプ155は膨張する。第二ポンプ158の内圧が高まると、第二バルブ143が第一ポンプ155側に開き、第二ポンプ158内の空気が第一ポンプ155に流れ込む。一方、第一ポンプ155の内圧が低下しても、第一空間130側にのみ開く第一バルブ125は、第一ポンプ155側には開かない。また、第三バルブ147は、第二ポンプ158側にのみ開く逆止弁であり、第二ポンプ158の内圧が高くなっているため、閉じた状態となる。
このように、押圧操作部161の上下駆動を行うと、可動部材168の下方移動によって第二ポンプ158内への空気の補充と第一空間130への空気の充填が行われ、可動部材168の上方移動によって第二ポンプ158から第一ポンプ155への空気の移動が行われる。すなわち、外部から段階的に液体封入容器100の内部に空気を充填する動作を行うことができる。第一バルブ125、第二バルブ143および第三バルブ147は、ともに、下方にのみ開く逆止弁であるため、液体封入容器100の第一空間130から外方向への第一気体(二酸化炭素など)および第二気体(空気など)の流れを生じさせない。これによって、液体封入容器100の第一空間130の圧力を低下させることを有効に防止できる。
図8は、図6のキャップに取り付けられた送液ポンプを駆動して液体封入容器内の飲料を外に排出する状況であって、送液ポンプの押圧操作部を下方に押圧する直前の飲料排出切り替え動作時のキャップ近傍の拡大断面図(8A)、飲料排出切り替え動作後に押圧操作部を押圧して液体封入容器内から外に飲料を排出する際のキャップ近傍の拡大断面図(8B)および飲料排出切り替え動作時の可動部材の動作を上方から見た内部平面図(8C)を、それぞれ示す。
送液ポンプ160は、流路管162、可動部材168および流路管162の上方にある部材を、流路管162の中心軸(単に、軸ともいう)の周りに回転可能である。図7を参照して説明した状態では、流路管162の開口部165は常時閉塞状態にある。しかし、流路管162を180度回転させて、開口部165を、拡径段差部136を有する位置(第二位置172)に向けると、押圧操作部161を途中まで押し下げた時点で、それまでバルブ管135の上方の内壁にて閉塞状態にあった開口部165を拡径段差部136より下方に位置するようにできる。なお、この実施形態では、流路管162を180度回転させて、開口部165を拡径段差部136側に向けるようにしているが、必ずしもその角度を180度に設定することを要しない。角度を90度、135度など、360度未満の角度であれば、任意に設定することができる。
図8の(8A)に示すように、押圧操作部161を図7の(7A)に示す状態から180度回転すると、開口部165が拡径段差部136側に移動すると共に、可動部材168に固定される第二バルブ143は、第一ポンプ155内にて(8A)の右側へと回動する。なお、第二バルブ143の回動は、特に必須の動作ではない。このため、可動部材168を流路管162と一体化せず、流路管162を可動部材168に対して回転可能な構成とし、流路管162の上下動のときのみ、可動部材168も一緒に上下動するようにしても良い。この実施形態では、飲料Bの外部への送液時に、液体封入容器100の内部への空気の充填動作も併行して行われるが、空気の充填動作を併行して行われないようにしても良い。
図8の(8B)に示すように、図8の(8A)に示す状態から押圧操作部161を下方(矢印Jの方向)に押し込むと、流路管162の開口部165は拡径段差部136より下方に移動する。この結果、底板163まで到達していた飲料Bは、第一空間130の内圧に起因して流路管162の送液流路164を上昇し、開口部166から矢印Kの方向に排出される。一方、可動部材168は、流路管162の下方への移動に従動し、第一ポンプ155を圧縮し、第二ポンプ158を膨張させる。この結果、第一バルブ125が開き、第一ポンプ155内の空気は、第一空間130へと送られる。また、第三バルブ147が開き、外から第二ポンプ158に空気が入る。なお、押圧操作部161の押圧を解除すると、スプリング170の弾性復元力によって、押圧操作部161は上昇し、それに伴って、開口部165は、拡径段差部136より上方に移動し、当該上方の内壁にて閉塞される。
以上の説明のように、第3実施形態に係る液体封入容器用キャップ102は、当該キャップ102の第一空間130、第二空間140および第三空間141の積層方向を貫いて飲料Bを外部へと送るための送液流路164を有する流路管162と、その流路管162の一端側にあって第一空間130の位置に移動可能な開口部165と、流路管162を挿入し、流路管162を往復移動可能にすると共にバルブ機能を有するバルブ管135と、バルブ管135に接続され、バルブ管135から液体封入容器100の内底部に向かって延出して液体封入容器100の内部から飲料Bを外に向かって送液するための液体用チューブ150と、を備える。バルブ管135は、その内部で、流路管162の往復移動と別の方向に流路管162の開口部165の位置を変化させると、バルブ管135の内壁に密接して閉塞する第一位置171とその内壁から離れて開口する第二位置172に切り替え可能なように内径の異なる部位(拡径段差部136)を備える。このような構成により、流路管162をその軸を中心に回転させ、液体封入容器100の内部側に移動した際に、開口部165は液体用チューブ150の方向に移動し、飲料Bを液体用チューブ150、バルブ管135、流路管162を経て外へと排出できる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の液体封入容器用キャップおよびそれを備える液体封入容器の各実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されず、種々の変形を施すことができる。
第3実施形態に係るキャップ102は、第一空間130と、第二空間140と、第三空間141と下から上に向かって積層しているが、かかる積層構造は必須の構造ではない。例えば、第一空間130と第二空間140とを上下に積層し、第三空間141を第二空間140の水平方向に形成しても良い。そのような場合、送液ポンプ160とは別に、第二空間140と第三空間141との間を水平に往復可動する別の可動部材を備えるのが好ましい。また、第一空間130と第二空間140と第三空間141とを下から上に向かって積層する場合において、送液ポンプ160とは別に、第二空間140と第三空間141との間を上下方向に往復可動する可動部材を備えても良い。
液体封入容器100の内部に空気を入れる一方で飲料Bを外に排出させない動作と、液体封入容器100内の飲料Bを外に排出する動作(空気を入れる動作も併せて行なわれるか否かは不問)とを切り替える機構は、キャップ102にとって必須の構造ではない。拡径段差部136をバルブ管135の内部全周に亘って形成し、流路管162をどのような向きで下降させても、開口部165が所定の下降位置で開口するようにしても良い。そのような場合には、飲料Bを外部に排出する動作と、液体封入容器100の内部に空気を入れる動作は、常に一緒に行われることになる。
上記各実施形態では、第一バルブ25,125、第二バルブ43,143および第三バルブ147は、ともに回動式のバルブであるが、回動式以外のバルブでも良い。例えば、ボールを、弾性体を介してバルブ本体の孔に接離可能に嵌め込み、第一流路24,124、第二流路42,142および第三流路146を一方向に通気可能に構成したバルブを用いても良い。
上記各実施形態では、第一気体は二酸化炭素であるが、二酸化炭素以外の気体、例えば、窒素などでも良い。また、第二気体も、同様、空気以外の気体、例えば、窒素、酸素、アルゴンガスなどでも良い。液体は、飲料に限定されず、例えば、調味料、芳香剤でも良い。飲料Bは、炭酸飲料に限定されず、ビール、発泡酒などでも良い。キャップ2,2a,102は、液体封入容器1,1a,100のネック部31,131に螺合する形式のものに限定されず、液体封入容器1,1a,100の内圧に対して容易に開封されない限り、押込み型、嵌め込み型など如何なる固定方法のものでも良い。液体用チューブ50,150の一端であって液体封入容器1,1a,100の内底面近傍の先端には、重りを付けて、内底面の位置から容易に上昇しないようにしても良い。
本発明は、飲料などの液体を封入可能な液体封入容器に利用できる。
B 飲料(液体の一例)
1,1a,100 液体封入容器
2,2a,102 キャップ(液体封入容器用キャップ)
22,124a 第一開口部
24,124 第一流路
25,125 第一バルブ
30,130 第一空間
32,132 開口部(入口)
35,135 バルブ管
40,155 第一ポンプ
50,150 液体用チューブ
60,160 送液ポンプ
62,162 流路管
64,164 送液流路
65,165 開口部
140 第二空間
141 第三空間
143 第二バルブ
147 第三バルブ
158 第二ポンプ
168 可動部材
171 第一位置
172 第二位置

Claims (9)

  1. 第一気体を含有する液体を密封する液体封入容器の入口を開閉自在なキャップであって、
    前記キャップの一部に第一開口部を設け、
    前記第一開口部から前記キャップの内側に通じる第一流路の途中に、前記液体封入容器内に第二気体を入れる方向に開く一方でその逆方向には開かない第一バルブを備える液体封入容器用キャップ。
  2. 前記第一開口部に、前記液体封入容器内に前記第二気体を入れるための第一ポンプを接続し、
    前記第一ポンプには、外から前記第一ポンプの内部に前記第二気体を吸入する方向に開く一方で前記第一ポンプ内の前記第二気体を外に排出する方向には開かない第二バルブを備える請求項1に記載の液体封入容器用キャップ。
  3. 前記液体を前記液体封入容器から外に排出可能な送液ポンプを、さらに備える請求項2に記載の液体封入容器用キャップ。
  4. 前記第一ポンプと前記第二バルブを介して隣接するように第二ポンプをさらに備え、
    前記第二ポンプには、外から前記第二ポンプの内部に前記第二気体を吸入する方向に開く一方で前記第二ポンプ内の前記第二気体を外に排出する方向には開かない第三バルブを備える請求項3に記載の液体封入容器用キャップ。
  5. 前記キャップは、その内部に、
    前記第一バルブより前記液体封入容器の入口側にある第一空間と、
    前記第一バルブと前記第二バルブとの間にある第二空間と、
    前記第二バルブと前記第三バルブとの間にある第三空間とを積層して備え、
    前記第二空間と前記第三空間とを隔てながらそれら空間を可動な可動部材の移動により、前記第一ポンプと前記第二ポンプとの間で前記第二気体の圧縮動作および膨張動作を行う請求項4に記載の液体封入容器用キャップ。
  6. 前記送液ポンプは、前記可動部材と接続され、前記送液ポンプの駆動によって、前記可動部材を前記第二空間と前記第三空間との間を往復移動可能とする請求項5に記載の液体封入容器用キャップ。
  7. 前記送液ポンプは、前記液体封入容器の内部に前記第二気体を入れる一方で前記液体を外に排出させない動作と、前記液体封入容器内の前記液体を外に排出する動作とを切り替え可能である請求項6に記載の液体封入容器用キャップ。
  8. 前記キャップの前記第一空間、前記第二空間および前記第三空間の積層方向を貫いて前記液体を外部へと送るための送液流路を有する流路管と、
    その流路管の一端側にあって前記第一空間の位置に移動可能な前記開口部と、
    前記流路管を挿入し、前記流路管を往復移動可能にすると共にバルブ機能を有するバルブ管と、
    前記バルブ管に接続され、前記バルブ管から前記液体封入容器の内底部に向かって延出して前記液体封入容器の内部から前記液体を外に向かって送液するための液体用チューブと、
    を備え、
    前記バルブ管は、その内部で、前記流路管の前記往復移動と別の方向に前記流路管の前記開口部の位置を変化させると、前記バルブ管の内壁に密接して閉塞する第一位置と、その内壁から離れて開口する第二位置とに切り替え可能なように内径の異なる部位を備え、
    前記流路管をその軸を中心に回転させかつ前記液体封入容器側に移動した際に、前記開口部は前記液体用チューブの方向に移動し、前記液体を前記液体用チューブ、前記バルブ管、前記流路管を経て外へと排出できるようにする請求項7に記載の液体封入容器用キャップ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の液体封入容器用キャップを備える液体封入容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114903341A (zh) * 2022-05-27 2022-08-16 黄渝洁 一种汽水打气加压装置

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