JP2016133025A - ブースタ無しラムジェットエンジン。 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が単純なラムジェットエンジンのみで、低速での滑走、離陸、高速の飛行まで可能にする。
【解決手段】胴内に酸素を内蔵させて、離陸低速時に酸素をラムジェットエンジン内に噴射して燃料を燃焼させ、ブースタ無しで推進力を得る。石油系燃料が取得困難になればアセチレンを燃料とすることができる。アセチレンはアセチレン発生装置により、炭化カルシウムと水から発生させる。飛行方向前部が尖った円錐形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐胴(50)を敷設し、当該胴の後部に円錐台形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐台形胴(51)を接続する。円錐台形側面(52)の後に先細煙突(221)を延伸付設する。当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の後に酸素噴射ノズル(53)を敷設する。
【選択図】図2
【解決手段】胴内に酸素を内蔵させて、離陸低速時に酸素をラムジェットエンジン内に噴射して燃料を燃焼させ、ブースタ無しで推進力を得る。石油系燃料が取得困難になればアセチレンを燃料とすることができる。アセチレンはアセチレン発生装置により、炭化カルシウムと水から発生させる。飛行方向前部が尖った円錐形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐胴(50)を敷設し、当該胴の後部に円錐台形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐台形胴(51)を接続する。円錐台形側面(52)の後に先細煙突(221)を延伸付設する。当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の後に酸素噴射ノズル(53)を敷設する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ラムジェットエンジンに関わる。
ラムジェットエンンジンを搭載したジェット機は、高速ガスを噴出することによって推進され、固定翼によって揚力を得る。
ラムジェットエンンジンは、大気中から空気を取入れ、当該空気を圧縮し、圧縮した空気の中に霧状もしくは気体燃料を噴射して燃焼させる。燃焼により発生した高温高圧のガスをノズルにより高速のガスとして飛行方向後方に噴出させることにより、運動量保存の法則により飛行機を推進させる。
図1は、ラムジェットエンンジンの概観図である。特許文献1を参考とした。
円筒形の外筒(10)の空気吸込み口にデフューザ(11)が設けられている。点火器(13)の後ろには保炎器(14)が設けられている。原則として点火器(13)はエンジン始動時のみ使われる。
外筒(10)の後部には排気ノズル(20)が接続されている。
保炎器(14)から排気ノズル(20)直前までを燃焼空間(103)と呼ぶ。
デフューザ(11)によって流入空気の流れをコントロールする。
点火器(13)、保炎器(14)及びデフューザ(11)は外筒(10)に支持されている。
多数の燃料噴射ノズル(12)からの燃料と流入した空気とを混合し燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させる。
ラムジェットエンンジンの始動には、マッハ0.5程度の飛行機速度が必要である。飛行機にブースタを取り付けて飛行機速度をマッハ0.5程度まで上げる。
燃料は単位重量当たりの熱量が大きい軽油に類似のケロシン系を主に使っている。
:特開平9-79088
ラムジェットエンンジンは、大気中から空気を取入れ、当該空気を圧縮し、圧縮した空気の中に霧状もしくは気体燃料を噴射して燃焼させる。燃焼により発生した高温高圧のガスをノズルにより高速のガスとして飛行方向後方に噴出させることにより、運動量保存の法則により飛行機を推進させる。
図1は、ラムジェットエンンジンの概観図である。特許文献1を参考とした。
円筒形の外筒(10)の空気吸込み口にデフューザ(11)が設けられている。点火器(13)の後ろには保炎器(14)が設けられている。原則として点火器(13)はエンジン始動時のみ使われる。
外筒(10)の後部には排気ノズル(20)が接続されている。
保炎器(14)から排気ノズル(20)直前までを燃焼空間(103)と呼ぶ。
デフューザ(11)によって流入空気の流れをコントロールする。
点火器(13)、保炎器(14)及びデフューザ(11)は外筒(10)に支持されている。
多数の燃料噴射ノズル(12)からの燃料と流入した空気とを混合し燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させる。
ラムジェットエンンジンの始動には、マッハ0.5程度の飛行機速度が必要である。飛行機にブースタを取り付けて飛行機速度をマッハ0.5程度まで上げる。
燃料は単位重量当たりの熱量が大きい軽油に類似のケロシン系を主に使っている。
離陸のために固体ロケットブースタを敷設する場合(特許文献2)には、離陸の度毎に固体ロケットブースタを装荷するのは大変である。
:特開2000-352352
手段1を以下に記載する。
ラムジェットエンジンにおいて、以下の特徴を持つブースタ無しラムジェットエンジンとする。
円筒中央部が膨らんだビヤ樽形の外筒(10)の前端開口部に、前端開口の前方向に円錐頂点(44)を持つ直円錐形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐胴(50)及び大きい円の円錐台形底面(46)と小さい円の円錐台形上面(47)と円錐台形側面(52)からなる直円錐台形の中に酸素を内蔵した酸素内蔵円錐台形胴(51)を敷設する。前記円錐胴の円錐底面(45)に、前記円錐台形胴の円錐台形底面(46)を接続する。
当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形上面(47)に酸素噴射ノズル(53)を敷設する。
酸素内蔵円錐胴(50)または円錐台形側面(52)に酸素充填口(48)を設ける。
酸素内蔵円錐胴(50)の円錐底面(45)と、酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形底面(46)とを貫通する複数の連通口(49)を設け酸素の行き来を可能とする。
円錐台形側面(52)に沿って外筒(10)奥に向かって先細煙突(221)を延伸付設する。
酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形は外筒(10)の奥(飛行方向後方)にいくほど狭くなる。
酸素内蔵円錐胴(50)の酸素は連通口(49)を通って酸素内蔵円錐台形胴(51)に行くことができる。
多数の燃料噴射ノズル(12)の内の1部の噴射口を先細煙突(221)の半径内とすると、低速時には酸素噴射ノズル(53)からの酸素と燃料噴射ノズル(12)からの燃料とが速やかに混合し、点火器(13)によって着火し燃焼する。1度燃焼すれば保炎器(14)によって燃焼が持続する。
飛行速度が上昇して、空気の流入量が多くなれば、先細煙突(221)外壁に沿って流れてくる空気と多数の燃料噴射ノズル(12)からの燃料とが速やかに混合し、保炎器(14)によって燃焼が持続する。燃焼ガスは酸素内蔵円錐台形胴(51)や流入空気に邪魔されて飛行方向前方には行けないから、排気ノズル(20)から飛行方向後方に行く。この結果、運動量保存則に従ってラムジェット機は前方に進む。
酸素内蔵円錐胴(50)及び酸素内蔵円錐台形胴(51)は外筒(10)に支持されている。
外筒(10)の内壁と酸素内蔵円錐胴(50)の側面の円錐側面(43)で形成される奥に行くほど狭くなる空間を圧縮空間(101)と呼ぶ。
外筒(10)の内壁と酸素内蔵円錐台形胴(51)の側面の円錐台形側面(52)で形成され奥に行くほど広くなる空間を膨張空間(102)と呼ぶ。
離陸時の低速においては、外筒(10)の前端開口部に十分な空気が流入しない。そこで、酸素噴射ノズル(53)から酸素を噴出させて、先細煙突(221)部に噴射された燃料噴射ノズル(12)からの燃料を先細煙突(221)近傍で混合し燃焼させる。
高温の燃焼ガスは酸素内蔵円錐台形胴(51)や静圧が高い膨張空間(102)に阻まれて飛行方向前方には行けない。したがって、高温の燃焼ガスは、排気ノズル(20)に向かって噴出せざるを得ない。排気ノズル(20)から高速の燃焼ガスが大きな運動量を持って飛行方向後方に放出される。運動量保存の法則に従って、飛行機は前方に進む。
当該ラムジェットエンンジン搭載のジェット機の飛行機速度がマッハ0.5程度では、先細ダクト形状の圧縮空間(101)に導かれた大気は速度が増加するが、圧縮空間(101)の最狭部(スロート部と呼ぶ)では音速を超えることはないから衝撃波によるエンジンへの悪影響がない。末広ノズル形状の膨張空間(102)で流速は減速され、動圧が静圧に変換され高圧の空気となる。膨張空間(102)後方の燃料噴射ノズル(12)からの燃料が高圧の空気と混合した混合気は保炎器(14)に触れて燃焼する。酸素噴射ノズル(53)からの酸素は必須でなくなる。燃焼空間(103)内では、燃焼によって発生した燃焼ガスは燃焼熱により膨張し体積は膨張するが排気ノズル(20)から排出されるため圧力の上昇は殆どない。
当該ジェットエンンジン搭載のジェット機(巡航速度マッハ3〜5)の飛行機速度がマッハ1.0を超えると、圧縮空間(101)に導かれた大気は速度が低下する。圧縮空間(101)のスロート部では音速を超えることはない。大気の超音速気流がチョーク(窒息)し、圧縮空間(101)内に流入する気体流量が制限されるか、スロート部で衝撃波が形成されて気流速度は音速を超えられない。スロート部では、動圧は高くなるが音速以上にはなれない(圧縮空間(101)が末広ノズル形状のスクラムジェットエンジンの場合は、超音速気流が流入してくると、更なる超音速に加速される)。末広ノズル形状の膨張空間(102)で流速は減速され、動圧が静圧に変換され高圧の空気となる。
外筒(10)の外表面を摩擦係数が小さいフッ素樹脂またはセラミックスで塗装しておけば、高速時での空気抵抗による摩擦熱を軽減できる。特に、セラミックスは500℃程度の高温でも耐えられて摩擦係数も小さい。ジェット機本体の先端部をホーロー加工したものは超音速飛行に適している。酸化ベリリウムは人体には有害ではあるが熱伝導がよいため、人がいない高空では問題が少ないであろう。
空気密度が小さく低温の高空で超音速飛行をするのがよい。酸素不足は胴に内蔵した酸素の他に、ジェット機本体の予備タンクの酸素や外気から注入した空気を胴内に送り込めばよい。
次回の離陸には、胴内に液体酸素または気体酸素または空気または酸素濃縮空気を酸素充填口(48)から充填すればよい。
酸素噴射ノズル(53)からの酸素噴射のために、胴内の高圧酸素の他に、ジェット機本体から胴内に圧搾酸素または圧搾空気を送ったり、酸素噴射ノズル(53)に加圧ポンプを敷設したりすれば性能が向上する。
ラムジェットエンジンにおいて、以下の特徴を持つブースタ無しラムジェットエンジンとする。
円筒中央部が膨らんだビヤ樽形の外筒(10)の前端開口部に、前端開口の前方向に円錐頂点(44)を持つ直円錐形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐胴(50)及び大きい円の円錐台形底面(46)と小さい円の円錐台形上面(47)と円錐台形側面(52)からなる直円錐台形の中に酸素を内蔵した酸素内蔵円錐台形胴(51)を敷設する。前記円錐胴の円錐底面(45)に、前記円錐台形胴の円錐台形底面(46)を接続する。
当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形上面(47)に酸素噴射ノズル(53)を敷設する。
酸素内蔵円錐胴(50)または円錐台形側面(52)に酸素充填口(48)を設ける。
酸素内蔵円錐胴(50)の円錐底面(45)と、酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形底面(46)とを貫通する複数の連通口(49)を設け酸素の行き来を可能とする。
円錐台形側面(52)に沿って外筒(10)奥に向かって先細煙突(221)を延伸付設する。
酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形は外筒(10)の奥(飛行方向後方)にいくほど狭くなる。
酸素内蔵円錐胴(50)の酸素は連通口(49)を通って酸素内蔵円錐台形胴(51)に行くことができる。
多数の燃料噴射ノズル(12)の内の1部の噴射口を先細煙突(221)の半径内とすると、低速時には酸素噴射ノズル(53)からの酸素と燃料噴射ノズル(12)からの燃料とが速やかに混合し、点火器(13)によって着火し燃焼する。1度燃焼すれば保炎器(14)によって燃焼が持続する。
飛行速度が上昇して、空気の流入量が多くなれば、先細煙突(221)外壁に沿って流れてくる空気と多数の燃料噴射ノズル(12)からの燃料とが速やかに混合し、保炎器(14)によって燃焼が持続する。燃焼ガスは酸素内蔵円錐台形胴(51)や流入空気に邪魔されて飛行方向前方には行けないから、排気ノズル(20)から飛行方向後方に行く。この結果、運動量保存則に従ってラムジェット機は前方に進む。
酸素内蔵円錐胴(50)及び酸素内蔵円錐台形胴(51)は外筒(10)に支持されている。
外筒(10)の内壁と酸素内蔵円錐胴(50)の側面の円錐側面(43)で形成される奥に行くほど狭くなる空間を圧縮空間(101)と呼ぶ。
外筒(10)の内壁と酸素内蔵円錐台形胴(51)の側面の円錐台形側面(52)で形成され奥に行くほど広くなる空間を膨張空間(102)と呼ぶ。
離陸時の低速においては、外筒(10)の前端開口部に十分な空気が流入しない。そこで、酸素噴射ノズル(53)から酸素を噴出させて、先細煙突(221)部に噴射された燃料噴射ノズル(12)からの燃料を先細煙突(221)近傍で混合し燃焼させる。
高温の燃焼ガスは酸素内蔵円錐台形胴(51)や静圧が高い膨張空間(102)に阻まれて飛行方向前方には行けない。したがって、高温の燃焼ガスは、排気ノズル(20)に向かって噴出せざるを得ない。排気ノズル(20)から高速の燃焼ガスが大きな運動量を持って飛行方向後方に放出される。運動量保存の法則に従って、飛行機は前方に進む。
当該ラムジェットエンンジン搭載のジェット機の飛行機速度がマッハ0.5程度では、先細ダクト形状の圧縮空間(101)に導かれた大気は速度が増加するが、圧縮空間(101)の最狭部(スロート部と呼ぶ)では音速を超えることはないから衝撃波によるエンジンへの悪影響がない。末広ノズル形状の膨張空間(102)で流速は減速され、動圧が静圧に変換され高圧の空気となる。膨張空間(102)後方の燃料噴射ノズル(12)からの燃料が高圧の空気と混合した混合気は保炎器(14)に触れて燃焼する。酸素噴射ノズル(53)からの酸素は必須でなくなる。燃焼空間(103)内では、燃焼によって発生した燃焼ガスは燃焼熱により膨張し体積は膨張するが排気ノズル(20)から排出されるため圧力の上昇は殆どない。
当該ジェットエンンジン搭載のジェット機(巡航速度マッハ3〜5)の飛行機速度がマッハ1.0を超えると、圧縮空間(101)に導かれた大気は速度が低下する。圧縮空間(101)のスロート部では音速を超えることはない。大気の超音速気流がチョーク(窒息)し、圧縮空間(101)内に流入する気体流量が制限されるか、スロート部で衝撃波が形成されて気流速度は音速を超えられない。スロート部では、動圧は高くなるが音速以上にはなれない(圧縮空間(101)が末広ノズル形状のスクラムジェットエンジンの場合は、超音速気流が流入してくると、更なる超音速に加速される)。末広ノズル形状の膨張空間(102)で流速は減速され、動圧が静圧に変換され高圧の空気となる。
外筒(10)の外表面を摩擦係数が小さいフッ素樹脂またはセラミックスで塗装しておけば、高速時での空気抵抗による摩擦熱を軽減できる。特に、セラミックスは500℃程度の高温でも耐えられて摩擦係数も小さい。ジェット機本体の先端部をホーロー加工したものは超音速飛行に適している。酸化ベリリウムは人体には有害ではあるが熱伝導がよいため、人がいない高空では問題が少ないであろう。
空気密度が小さく低温の高空で超音速飛行をするのがよい。酸素不足は胴に内蔵した酸素の他に、ジェット機本体の予備タンクの酸素や外気から注入した空気を胴内に送り込めばよい。
次回の離陸には、胴内に液体酸素または気体酸素または空気または酸素濃縮空気を酸素充填口(48)から充填すればよい。
酸素噴射ノズル(53)からの酸素噴射のために、胴内の高圧酸素の他に、ジェット機本体から胴内に圧搾酸素または圧搾空気を送ったり、酸素噴射ノズル(53)に加圧ポンプを敷設したりすれば性能が向上する。
離陸時は速度が遅いから、エンジン内への十分な空気の取入が困難である。したがって、燃料の燃焼効率が悪い。そこで、胴に内蔵している酸素を放出すれば燃料は激しく燃焼する。なお、巡航飛行に入ったら酸素供給を中断するが、超高空で飛行する場合は適宜酸素をエンジン内に噴射する。
円錐台形側面(52)の後に先細煙突(221)を延伸付設したことにより吸入空気の膨張が更に強まるから、燃焼ガスは飛行方向前方には行きづらくなり後方に押しやられる。その結果、飛行速度が増す。
燃焼ガスは先細煙突(221)内面や円錐台形上面(47)に反射して飛行方向前方には行けない。
先細煙突(221)があることにより、低速時に外筒(10)壁から遠い中心部で酸素が供給されるため酸素と燃料との反応がエンジン断面中央部に集中するから、燃焼ガスはスロート部の狭い空間を通って飛行方向前方に向かい難くなるが、排気ノズル(20)方向に向かった燃焼ガスは行く手に抵抗が少ないため低速時にも後方に噴出し易い。運動量保存則に従って、飛行機は前方に進む。
多数の燃料噴射ノズル(12)の内の1部の噴出口を外筒(10)近くにも施せば燃焼量が増加し、出力が上昇する。
空気が不足であるなら酸素噴射ノズル(53)から酸素を供給すればよい。その他、外筒(10)沿いには空気が多く流れるため冷却効果が大きいから外筒(10)が過度に高温になるのを抑制できる。
排気ノズル(20)から高速の燃焼ガスが大きな運動量を持って飛行方向後方に放出される。
多数の燃料噴射ノズル(12)の内の1部の噴出口を先細煙突(221)内側にまで伸ばし機体中に抽気した外気を酸素内蔵円錐台形胴(51)経由で酸素噴射ノズル(53)に供給すれば、高速高空飛行時でも濃厚な燃料と濃厚な空気とが反応して燃焼し易くなる。不完全燃焼した燃料は後方に流れながら空気流と混合し燃焼する。
燃料ノズル(12)からは、石油系燃料である灯油やケロシンの他にアセチレンを噴射する。
円錐台形側面(52)の後に先細煙突(221)を延伸付設したことにより吸入空気の膨張が更に強まるから、燃焼ガスは飛行方向前方には行きづらくなり後方に押しやられる。その結果、飛行速度が増す。
燃焼ガスは先細煙突(221)内面や円錐台形上面(47)に反射して飛行方向前方には行けない。
先細煙突(221)があることにより、低速時に外筒(10)壁から遠い中心部で酸素が供給されるため酸素と燃料との反応がエンジン断面中央部に集中するから、燃焼ガスはスロート部の狭い空間を通って飛行方向前方に向かい難くなるが、排気ノズル(20)方向に向かった燃焼ガスは行く手に抵抗が少ないため低速時にも後方に噴出し易い。運動量保存則に従って、飛行機は前方に進む。
多数の燃料噴射ノズル(12)の内の1部の噴出口を外筒(10)近くにも施せば燃焼量が増加し、出力が上昇する。
空気が不足であるなら酸素噴射ノズル(53)から酸素を供給すればよい。その他、外筒(10)沿いには空気が多く流れるため冷却効果が大きいから外筒(10)が過度に高温になるのを抑制できる。
排気ノズル(20)から高速の燃焼ガスが大きな運動量を持って飛行方向後方に放出される。
多数の燃料噴射ノズル(12)の内の1部の噴出口を先細煙突(221)内側にまで伸ばし機体中に抽気した外気を酸素内蔵円錐台形胴(51)経由で酸素噴射ノズル(53)に供給すれば、高速高空飛行時でも濃厚な燃料と濃厚な空気とが反応して燃焼し易くなる。不完全燃焼した燃料は後方に流れながら空気流と混合し燃焼する。
燃料ノズル(12)からは、石油系燃料である灯油やケロシンの他にアセチレンを噴射する。
手段2を以下に記載する。
手段1におけるブースタ無しラムジェットエンジンにおいて、
先細煙突(221)後方の外筒(10)にアセチレンノズル(31)を敷設する。
当該アセチレンノズル(31)にアセチレン発生装置からのアセチレン送付管(307)を接続する。
アセチレン発生装置は、回転楕円体タンク(301)と、炭化カルシウム投入管(302)と、注水管(303)と、当該タンク上端から上に伸びる立ち上り管(304)と、立ち上り管(304)に接続せるアセチレン送付管(307)及び、当該タンク下端から排出ノズル(20)の排出口に伸びる水酸化カルシウム排出管(308)からなる。
回転楕円体タンク(301)内に炭化カルシウムと水を供給することによりアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させる。
当該アセチレンを燃料として推進力を得ると共に、アセチレン燃焼により発生する炭酸ガスを水酸化カルシウムにより除去することを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。
当該タンク下端から水酸化カルシウム排出管(308)に、固体の炭化カルシウムがこぼれ落ちないように逆U字管(306)が付設されている。
水酸化カルシウムは水溶液である水酸化カルシウム水溶液となって、反応に関与しなかった水と共に水酸化カルシウム排出管(308)に落ちる。水酸化カルシウムの排出は適宜行えばよい。
水酸化カルシウムと炭酸ガスが反応すると炭酸カルシウムが生成され、炭酸ガスが除去される。
手段1におけるブースタ無しラムジェットエンジンにおいて、
先細煙突(221)後方の外筒(10)にアセチレンノズル(31)を敷設する。
当該アセチレンノズル(31)にアセチレン発生装置からのアセチレン送付管(307)を接続する。
アセチレン発生装置は、回転楕円体タンク(301)と、炭化カルシウム投入管(302)と、注水管(303)と、当該タンク上端から上に伸びる立ち上り管(304)と、立ち上り管(304)に接続せるアセチレン送付管(307)及び、当該タンク下端から排出ノズル(20)の排出口に伸びる水酸化カルシウム排出管(308)からなる。
回転楕円体タンク(301)内に炭化カルシウムと水を供給することによりアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させる。
当該アセチレンを燃料として推進力を得ると共に、アセチレン燃焼により発生する炭酸ガスを水酸化カルシウムにより除去することを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。
当該タンク下端から水酸化カルシウム排出管(308)に、固体の炭化カルシウムがこぼれ落ちないように逆U字管(306)が付設されている。
水酸化カルシウムは水溶液である水酸化カルシウム水溶液となって、反応に関与しなかった水と共に水酸化カルシウム排出管(308)に落ちる。水酸化カルシウムの排出は適宜行えばよい。
水酸化カルシウムと炭酸ガスが反応すると炭酸カルシウムが生成され、炭酸ガスが除去される。
回転楕円体タンク(301)のタンク形状が回転楕円体であるから、気体であるアセチレンは上端に溜まりアセチレン送付管(307)から出ていき、水溶液である水酸化カルシウム水溶液は下端に集まり水酸化カルシウム排出管(308)から出ていく。
回転楕円体タンク(301)は、過度な圧力上昇が起こらないように、弾性に富むゴム製や蛇腹構造や安全弁が敷設されている。
飛行中に機体が逆さまになってもよいように、回転楕円体タンク(301)内の空間は最小限にする。そのためには、タンク内は常に炭化カルシウムで充満させておくとよい。更には、アセチレン送付管(307)の途中にアセチレン溜めを敷設し、エンジンへのアセチレン供給の変動が少ないようにする。
回転楕円体タンク(301)は、過度な圧力上昇が起こらないように、弾性に富むゴム製や蛇腹構造や安全弁が敷設されている。
飛行中に機体が逆さまになってもよいように、回転楕円体タンク(301)内の空間は最小限にする。そのためには、タンク内は常に炭化カルシウムで充満させておくとよい。更には、アセチレン送付管(307)の途中にアセチレン溜めを敷設し、エンジンへのアセチレン供給の変動が少ないようにする。
手段3を以下に記載する。
手段1におけるブースタ無しラムジェットエンジンにおいて、
先細煙突(221)後方の外筒(10)に混合器(100)を敷設する。
混合器(100)は、先細細粒送付口(54)と、送水管(59)と、注水ノズル(56)及び、先広拡散管(57)からなる。
先広拡散管(57)内壁には方向変更板(58)を敷設する。
先細細粒送付口(54)から固体炭化カルシウムの細粒を先広拡散管(57)内に供給し、送水管(59)から水を先広拡散管(57)内に供給する。そして、先広拡散管(57)内でアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させ、これ等アセチレン及び水酸化カルシウムを先広拡散管(57)出口から外筒(10)内に供給する。
この結果、炭化カルシウムと水からのアセチレンを燃料として推進力を得ると共に、アセチレン燃焼により発生する炭酸ガスを水酸化カルシウムにより除去することを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。
手段1におけるブースタ無しラムジェットエンジンにおいて、
先細煙突(221)後方の外筒(10)に混合器(100)を敷設する。
混合器(100)は、先細細粒送付口(54)と、送水管(59)と、注水ノズル(56)及び、先広拡散管(57)からなる。
先広拡散管(57)内壁には方向変更板(58)を敷設する。
先細細粒送付口(54)から固体炭化カルシウムの細粒を先広拡散管(57)内に供給し、送水管(59)から水を先広拡散管(57)内に供給する。そして、先広拡散管(57)内でアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させ、これ等アセチレン及び水酸化カルシウムを先広拡散管(57)出口から外筒(10)内に供給する。
この結果、炭化カルシウムと水からのアセチレンを燃料として推進力を得ると共に、アセチレン燃焼により発生する炭酸ガスを水酸化カルシウムにより除去することを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。
固体炭化カルシウムの細粒と水は、方向変更板(58)により十分撹拌されアセチレンを発生する。撹拌されなかった分は、外筒(10)内で追加撹拌されながらアセチレンを発生する。
外筒(10)内に入ってきた固体炭化カルシウムの細粒はアセチレン燃焼の熱を受けて高温になるから、保炎器(14)は不要となる可能性がある。
外筒(10)内に入ってきた固体炭化カルシウムの細粒と水は外筒(10)内後方でアセチレンを発生させるから、アフタバーナの役割をする。
外筒(10)内に入ってきた固体炭化カルシウムの細粒はアセチレン燃焼の熱を受けて高温になるから、保炎器(14)は不要となる可能性がある。
外筒(10)内に入ってきた固体炭化カルシウムの細粒と水は外筒(10)内後方でアセチレンを発生させるから、アフタバーナの役割をする。
手段4を以下に記載する。
可動台車は、架台(400)と、運転席(410)と、電動モータ(403)と、キャパシタ(404)及び、パンクレスタイヤ(407)からなる。
架台(400)上部表面にはジェット機前輪の前に前輪止め(401)及び後輪の後ろに後輪止め(402)を敷設する。
架台(400)上部表面中央に前輪滑走用ミゾ(405)を掘る。
架台(400)上部表面左右に後輪滑走用ミゾ(406)を掘る。
手段1,2または3のラムジェットエンジン搭載のジェット機を搭載し、
キャパシタ(404)を電源として電動モータ(403)により滑走できることを特徴とする空港内移動用可動台車。
なお、キャパシタ(404)は蓄電池でもよい。
後輪止め(402)は、バネまたは油圧により上下できる。前輪止め(401)は油圧により上下できる。
可動台車は、架台(400)と、運転席(410)と、電動モータ(403)と、キャパシタ(404)及び、パンクレスタイヤ(407)からなる。
架台(400)上部表面にはジェット機前輪の前に前輪止め(401)及び後輪の後ろに後輪止め(402)を敷設する。
架台(400)上部表面中央に前輪滑走用ミゾ(405)を掘る。
架台(400)上部表面左右に後輪滑走用ミゾ(406)を掘る。
手段1,2または3のラムジェットエンジン搭載のジェット機を搭載し、
キャパシタ(404)を電源として電動モータ(403)により滑走できることを特徴とする空港内移動用可動台車。
なお、キャパシタ(404)は蓄電池でもよい。
後輪止め(402)は、バネまたは油圧により上下できる。前輪止め(401)は油圧により上下できる。
最近の飛行機には、環境汚染とか騒音対策のため飛行場内移動用の補助エンジンは搭載されていない。飛行場の牽引車で移動する。しかるに、本発明では飛行場内を移動する時は、ジェット機毎本発明の空港内移動用可動台車に載せて移動する。離陸する段になったら、ジェット機を載せたまま滑走路を走る。電動駆動であるため、騒音や排気ガスが少ない。
前輪滑走用ミゾ(105)と左右の後輪滑走用ミゾ(105)により、ジェット機を架台(100)上部表面3点で拘束するため安定している。
最近の飛行機は飛ぶことを十点にして軽量であるため、滑走するには強度上余裕が余りない。本発明の空港内移動用可動台車が地上での負担を受け持つ。
不足気味のパイロットに対して、滑走操作や地上での移動に煩わされることが軽減できる。
着地後直ちに本発明の空港内移動用可動台車に載せれば、着地に神経を尖らせたパイロットを早く解放できる。
前輪滑走用ミゾ(105)と左右の後輪滑走用ミゾ(105)により、ジェット機を架台(100)上部表面3点で拘束するため安定している。
最近の飛行機は飛ぶことを十点にして軽量であるため、滑走するには強度上余裕が余りない。本発明の空港内移動用可動台車が地上での負担を受け持つ。
不足気味のパイロットに対して、滑走操作や地上での移動に煩わされることが軽減できる。
着地後直ちに本発明の空港内移動用可動台車に載せれば、着地に神経を尖らせたパイロットを早く解放できる。
ブースタ無しでもラムジェットエンジン搭載飛行機が離陸できるようになった。
大方の超音速ジェット機(例えばブラックバードと呼ばれるSR-71)は、低速での滑走・離陸・高速飛行と1つのエンジンでこなすため、タービン等の複雑な部分があるが、本発明では構造が単純なラムジェットエンジンのみで低速での滑走・離陸・高速の飛行まで可能である。
石油が十分ある時は石油系燃料を燃焼させるが、石油の供給が滞り石油系燃使用が難しくなるとアセチレン(石炭からも炭化カルシウムを経て生成できる)を燃焼させることができる。
空気吸入が不十分な離陸時には、酸素を燃料に噴射してエンジンを稼働させ滑走から飛行に移ることができる。
空港内移動用可動台車を滑走にも利用することにより、滑走時のラムジェットエンジンの燃料消費を節約できる。更に、騒音が問題になる空港内移動には、電動駆動であるため、騒音や排気ガスが少ない。
大方の超音速ジェット機(例えばブラックバードと呼ばれるSR-71)は、低速での滑走・離陸・高速飛行と1つのエンジンでこなすため、タービン等の複雑な部分があるが、本発明では構造が単純なラムジェットエンジンのみで低速での滑走・離陸・高速の飛行まで可能である。
石油が十分ある時は石油系燃料を燃焼させるが、石油の供給が滞り石油系燃使用が難しくなるとアセチレン(石炭からも炭化カルシウムを経て生成できる)を燃焼させることができる。
空気吸入が不十分な離陸時には、酸素を燃料に噴射してエンジンを稼働させ滑走から飛行に移ることができる。
空港内移動用可動台車を滑走にも利用することにより、滑走時のラムジェットエンジンの燃料消費を節約できる。更に、騒音が問題になる空港内移動には、電動駆動であるため、騒音や排気ガスが少ない。
アセチレンも燃料とすることができるブースタ無しラムジェットエンジンが提供できた。
図2は、手段1のブースタ無しラムジェットエンジンの概観図である。
外筒(10)は円筒中央部が膨らんだビヤ樽形をしている。前方から空気を吸い込み、多数の燃料噴射ノズル(12)からの燃料を燃焼させる。
酸素内蔵円錐胴(50)は、外筒(10)内に流入する空気が流入する経路を狭めるために飛行方向前部が尖った円錐頂点(44)を持つ直円錐形である。酸素内蔵円錐胴(50)は酸素を内蔵している。
当該胴の後部に酸素内蔵円錐台形胴(51)を接続する。
酸素内蔵円錐胴(50)の円錐底面(45)と酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形底面(46)とを接続する。それぞれの胴が底面を持つため、それぞれの胴の健全性が保たれる。
両底面を貫通する複数の連通口(49)から、酸素内蔵円錐胴(50)の酸素は酸素内蔵円錐台形胴(51)に行くことができる。
当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の面積が狭い円錐台形上面(47)に酸素噴射ノズル(53)を敷設する。
円錐台形表面の円錐台形側面(52)に沿って後に先細煙突(221)を延伸付設する。
酸素充填口(48)は次回離陸のための酸素を充填するための充填口である。
ラムジェットエンンジン搭載飛行機の飛行機速度がマッハ0.5程度に上昇するまで酸素噴射ノズル(53)から酸素を噴射する。
燃料燃焼により発生する高温高速のガスは前後に流れる。排気ノズル(20)方向に流れたガスは大気中に噴出される。酸素内蔵円錐台形胴(51)方向に流れたガスは先細煙突(221)に遮られるため飛行方向へのガス噴出は少ない。更に、当該飛行機が動き出せば前部の酸素内蔵円錐胴(50)の前方から流れ込んだ大気が膨張空間(102)で圧力が上昇するため飛行方向へのガス噴出はない。
ラムジェットエンンジン搭載飛行機(巡航速度マッハ3〜5)の飛行機速度がマッハ1.0を超えると、圧縮空間(101)に導かれた大気は速度が低下する。圧縮空間(101)のスロート部(最狭部)では音速を超えることはない。大気の超音速気流がチョーク(窒息)し圧縮空間(101)内に流入する気体流量が制限されるか、スロート部で衝撃波が形成されて気流速度は音速を超えられない。スロート部では、動圧は高くなるが音速以上にはなれない。
末広ノズル形状の膨張空間(102)で流速は減速され、動圧が静圧に変換される。
燃焼空間(103)に燃料噴射ノズル(12)からの燃料が噴出されると高圧の空気と混合した混合気は保炎器(14)に触れて燃焼する。燃焼空間(103)内では、燃焼によって発生した燃焼ガスは燃焼熱により膨張し体積は膨張するが圧力の上昇は殆どない。
外筒(10)は円筒中央部が膨らんだビヤ樽形をしている。前方から空気を吸い込み、多数の燃料噴射ノズル(12)からの燃料を燃焼させる。
酸素内蔵円錐胴(50)は、外筒(10)内に流入する空気が流入する経路を狭めるために飛行方向前部が尖った円錐頂点(44)を持つ直円錐形である。酸素内蔵円錐胴(50)は酸素を内蔵している。
当該胴の後部に酸素内蔵円錐台形胴(51)を接続する。
酸素内蔵円錐胴(50)の円錐底面(45)と酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形底面(46)とを接続する。それぞれの胴が底面を持つため、それぞれの胴の健全性が保たれる。
両底面を貫通する複数の連通口(49)から、酸素内蔵円錐胴(50)の酸素は酸素内蔵円錐台形胴(51)に行くことができる。
当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の面積が狭い円錐台形上面(47)に酸素噴射ノズル(53)を敷設する。
円錐台形表面の円錐台形側面(52)に沿って後に先細煙突(221)を延伸付設する。
酸素充填口(48)は次回離陸のための酸素を充填するための充填口である。
ラムジェットエンンジン搭載飛行機の飛行機速度がマッハ0.5程度に上昇するまで酸素噴射ノズル(53)から酸素を噴射する。
燃料燃焼により発生する高温高速のガスは前後に流れる。排気ノズル(20)方向に流れたガスは大気中に噴出される。酸素内蔵円錐台形胴(51)方向に流れたガスは先細煙突(221)に遮られるため飛行方向へのガス噴出は少ない。更に、当該飛行機が動き出せば前部の酸素内蔵円錐胴(50)の前方から流れ込んだ大気が膨張空間(102)で圧力が上昇するため飛行方向へのガス噴出はない。
ラムジェットエンンジン搭載飛行機(巡航速度マッハ3〜5)の飛行機速度がマッハ1.0を超えると、圧縮空間(101)に導かれた大気は速度が低下する。圧縮空間(101)のスロート部(最狭部)では音速を超えることはない。大気の超音速気流がチョーク(窒息)し圧縮空間(101)内に流入する気体流量が制限されるか、スロート部で衝撃波が形成されて気流速度は音速を超えられない。スロート部では、動圧は高くなるが音速以上にはなれない。
末広ノズル形状の膨張空間(102)で流速は減速され、動圧が静圧に変換される。
燃焼空間(103)に燃料噴射ノズル(12)からの燃料が噴出されると高圧の空気と混合した混合気は保炎器(14)に触れて燃焼する。燃焼空間(103)内では、燃焼によって発生した燃焼ガスは燃焼熱により膨張し体積は膨張するが圧力の上昇は殆どない。
図3は、手段2のブースタ無しラムジェットエンジンの概観図である。
前記先細煙突(221)後方の外筒(10)内にアセチレンを噴射するアセチレンノズル(31)を敷設する。
当該アセチレンノズル(31)にアセチレン発生装置からのアセチレン送付管(307)を接続する。
アセチレン発生装置は、回転楕円体タンク(301)と、炭化カルシウム投入管(302)と、注水管(303)と、当該タンク上端から上に伸びる立ち上り管(304)と、立ち上り管(304)に接続せるアセチレン送付管(307)及び、当該タンク下端から排出ノズル(20)の排出口に伸びる水酸化カルシウム排出管(308)からなる。
回転楕円体タンク(301)内に炭化カルシウム投入管(302)から炭化カルシウムと、注水管(303)から水を供給することによりアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させる。
回転楕円体タンク(301)の形状が回転楕円体であるから、気体であるアセチレンは頂上に集まる。固体の炭化カルシムは逆U字管(306)に遮られて水酸化カルシウム排出管(308)内には落下しない。水溶液の水酸化カルシウム水溶液は下端に集まり、前記逆U字管(306)を通って水酸化カルシウム排出管(308)内には落下る。
アセチレンは立ち上り管(304)からアセチレン送付管(307)経由でアセチレンノズル(31)から外筒(10)内に噴射される。水酸化カルシウムは水酸化カルシウム排出管(308)経由で排気ノズル(20)の近傍で大気中に放出される。排気ガス中の炭酸ガスと水酸化カルシウムが反応して炭酸カルシウムになり、炭酸ガスが除去される。
前記先細煙突(221)後方の外筒(10)内にアセチレンを噴射するアセチレンノズル(31)を敷設する。
当該アセチレンノズル(31)にアセチレン発生装置からのアセチレン送付管(307)を接続する。
アセチレン発生装置は、回転楕円体タンク(301)と、炭化カルシウム投入管(302)と、注水管(303)と、当該タンク上端から上に伸びる立ち上り管(304)と、立ち上り管(304)に接続せるアセチレン送付管(307)及び、当該タンク下端から排出ノズル(20)の排出口に伸びる水酸化カルシウム排出管(308)からなる。
回転楕円体タンク(301)内に炭化カルシウム投入管(302)から炭化カルシウムと、注水管(303)から水を供給することによりアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させる。
回転楕円体タンク(301)の形状が回転楕円体であるから、気体であるアセチレンは頂上に集まる。固体の炭化カルシムは逆U字管(306)に遮られて水酸化カルシウム排出管(308)内には落下しない。水溶液の水酸化カルシウム水溶液は下端に集まり、前記逆U字管(306)を通って水酸化カルシウム排出管(308)内には落下る。
アセチレンは立ち上り管(304)からアセチレン送付管(307)経由でアセチレンノズル(31)から外筒(10)内に噴射される。水酸化カルシウムは水酸化カルシウム排出管(308)経由で排気ノズル(20)の近傍で大気中に放出される。排気ガス中の炭酸ガスと水酸化カルシウムが反応して炭酸カルシウムになり、炭酸ガスが除去される。
図4は、手段3のブースタ無しラムジェットエンジンの概観図である。
混合器(100)は、先細細粒送付口(54)と、送水管(59)と、注水ノズル(56)及び、先広拡散管(57)からなる。
先広拡散管(57)内壁には方向変更板(58)を敷設する。
先細細粒送付口(54)から機内倉庫の固体炭化カルシウムの細粒を先広拡散管(57)に供給し、機内の水タンクから送水管(59)経由で注水ノズル(56)から水を先広拡散管(57)に供給する。そして、先広拡散管(57)内でアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させ、これ等を先広拡散管(57)出口から外筒(10)内に供給する。
固体炭化カルシウムの細粒と水は、先広拡散管(57)内に敷設された方向変更板(58)により十分撹拌されアセチレンを発生する。撹拌されなかった分は、外筒(10)内で排気ノズル(20)に向かって追加撹拌されながらアセチレンを発生し、当該アセチレンは燃焼する。
外筒(10)内に入ってきた固体炭化カルシウムの細粒と水は外筒(10)内後方でアセチレンを発生させるから、アフタバーナの役割をする。
混合器(100)は、先細細粒送付口(54)と、送水管(59)と、注水ノズル(56)及び、先広拡散管(57)からなる。
先広拡散管(57)内壁には方向変更板(58)を敷設する。
先細細粒送付口(54)から機内倉庫の固体炭化カルシウムの細粒を先広拡散管(57)に供給し、機内の水タンクから送水管(59)経由で注水ノズル(56)から水を先広拡散管(57)に供給する。そして、先広拡散管(57)内でアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させ、これ等を先広拡散管(57)出口から外筒(10)内に供給する。
固体炭化カルシウムの細粒と水は、先広拡散管(57)内に敷設された方向変更板(58)により十分撹拌されアセチレンを発生する。撹拌されなかった分は、外筒(10)内で排気ノズル(20)に向かって追加撹拌されながらアセチレンを発生し、当該アセチレンは燃焼する。
外筒(10)内に入ってきた固体炭化カルシウムの細粒と水は外筒(10)内後方でアセチレンを発生させるから、アフタバーナの役割をする。
図5は、手段4のブースタ無しラムジェットエンジンの概観図である。
可動台車は、架台(400)と、運転席(410)と、電動モータ(403)と、キャパシタ(404)及び、パンクレスタイヤ(407)からなる。
機体を固定するために、架台(400)上部表面にはジェット機前輪の前に前輪止め(401)及び後輪の後ろに後輪止め(402)を敷設する。
機体上昇時には、架台(400)上部表面中央に掘られた前輪滑走用ミゾ(405)に沿って機体が若干動けるように前輪止め(401)を下げる。
機体上昇時には、架台(400)上部表面左右の後輪滑走用ミゾ(406)に沿って機体が若干動けるように後輪止め(402)を下げる。
滑走時間は短いから、蓄電容量は小さいが短時間で大電流を放出できるキャパシタ(404)を電源として電動モータ(403)により滑走できる。
着陸してから機体が当該可動台車に載るのを容易にするため、図下側のように当該可動台車を滑走面から下側に配置しておく。機体を載せた可動台車は坂面を上がっていく。
後輪止め(402)は、機体が載る時には、架台(400)上部表面から下に下げておく。バネ式であれば車輪がバネを踏んでいけばよい。前輪止め(401)は、離陸直前に上部表面から下に下げる。
可動台車は、架台(400)と、運転席(410)と、電動モータ(403)と、キャパシタ(404)及び、パンクレスタイヤ(407)からなる。
機体を固定するために、架台(400)上部表面にはジェット機前輪の前に前輪止め(401)及び後輪の後ろに後輪止め(402)を敷設する。
機体上昇時には、架台(400)上部表面中央に掘られた前輪滑走用ミゾ(405)に沿って機体が若干動けるように前輪止め(401)を下げる。
機体上昇時には、架台(400)上部表面左右の後輪滑走用ミゾ(406)に沿って機体が若干動けるように後輪止め(402)を下げる。
滑走時間は短いから、蓄電容量は小さいが短時間で大電流を放出できるキャパシタ(404)を電源として電動モータ(403)により滑走できる。
着陸してから機体が当該可動台車に載るのを容易にするため、図下側のように当該可動台車を滑走面から下側に配置しておく。機体を載せた可動台車は坂面を上がっていく。
後輪止め(402)は、機体が載る時には、架台(400)上部表面から下に下げておく。バネ式であれば車輪がバネを踏んでいけばよい。前輪止め(401)は、離陸直前に上部表面から下に下げる。
無人機用エンジンとして大量生産することに適している。小型で数十万台規模が見込まれる。ゲーム機に熱中する筋骨貧しい人々でも超音速ジェットキを操縦することが可能になる。将来、筋骨逞しい人は少なくなるから過酷なジェット戦闘機乗りも少なくなる。
10は外筒。
12は燃料噴射ノズル。
13は点火器。
14は保炎器。
20は排気ノズル。
31はアセチレンノズル。
43は円錐側面。
44は円錐頂点。
45は円錐底面。
46は円錐台形底面。
47は円錐台形上面。
48は酸素充填口。
49は連通口。
50は酸素内蔵円錐胴。
51は酸素内蔵円錐台形胴。
52は円錐台形側面。
53は酸素噴射ノズル。
54は先細細粒送付口。
55は送水管。
56は注水ノズル。
57は先広拡散管。
58は方向変更板。
59は送水管。
101は圧縮空間。
102は膨張空間。
103は燃焼空間。
221は先細煙突。
301は回転楕円体タンク。
302は炭化カルシウム投入管。
303は注水管。
304は立ち上り管。
306は逆U字管。
307はアセチレン送付管。
308は水酸化カルシウム排出管。
400は架台。
401は前輪止め。
402は後輪止め。
403は電動モータ。
404はキャパシタ。
405は前輪滑走用ミゾ。
406は後輪滑走用ミゾ。
407はパンクレスタイヤ。
410は運転席。
12は燃料噴射ノズル。
13は点火器。
14は保炎器。
20は排気ノズル。
31はアセチレンノズル。
43は円錐側面。
44は円錐頂点。
45は円錐底面。
46は円錐台形底面。
47は円錐台形上面。
48は酸素充填口。
49は連通口。
50は酸素内蔵円錐胴。
51は酸素内蔵円錐台形胴。
52は円錐台形側面。
53は酸素噴射ノズル。
54は先細細粒送付口。
55は送水管。
56は注水ノズル。
57は先広拡散管。
58は方向変更板。
59は送水管。
101は圧縮空間。
102は膨張空間。
103は燃焼空間。
221は先細煙突。
301は回転楕円体タンク。
302は炭化カルシウム投入管。
303は注水管。
304は立ち上り管。
306は逆U字管。
307はアセチレン送付管。
308は水酸化カルシウム排出管。
400は架台。
401は前輪止め。
402は後輪止め。
403は電動モータ。
404はキャパシタ。
405は前輪滑走用ミゾ。
406は後輪滑走用ミゾ。
407はパンクレスタイヤ。
410は運転席。
Claims (4)
- ラムジェットエンジンにおいて、
円筒中央部が膨らんだビヤ樽形の外筒(10)の前端開口部に、前端開口の前方向に円錐頂点(44)を持つ直円錐形の酸素を内蔵した酸素内蔵円錐胴(50)及び大きい円の円錐台形底面(46)と小さい円の円錐台形上面(47)と円錐台形側面(52)からなる直円錐台形の中に酸素を内蔵した酸素内蔵円錐台形胴(51)を敷設し、
前記円錐胴の円錐底面(45)に前記円錐台形胴の円錐台形底面(46)を接続し、
当該酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形上面(47)に酸素噴射ノズル(53)を敷設し、
酸素内蔵円錐胴(50)または円錐台形側面(52)に酸素充填口(48)を設け、
酸素内蔵円錐胴(50)の円錐底面(45)と、酸素内蔵円錐台形胴(51)の円錐台形底面(46)とを貫通する複数の連通口(49)を設け酸素の行き来を可能とし、
円錐台形側面(52)に沿って外筒(10)奥に向かって先細煙突(221)を延伸付設したことを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。 - 請求項1におけるブースタ無しラムジェットエンジンにおいて、
先細煙突(221)後方の外筒(10)にアセチレンノズル(31)を敷設し、
当該アセチレンノズル(31)にアセチレン発生装置からのアセチレン送付管(307)を接続し、
アセチレン発生装置は、回転楕円体タンク(301)と、炭化カルシウム投入管(302)と、注水管(303)と、当該タンク上端から上に伸びる立ち上り管(304)と、立ち上り管(304)に接続せるアセチレン送付管(307)及び、当該タンク下端から排出ノズル(20)の排出口に伸びる水酸化カルシウム排出管(308)からなり、
回転楕円体タンク(301)内に炭化カルシウムと水を供給することによりアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させ、
当該アセチレンを燃料として推進力を得ると共に、アセチレン燃焼により発生する炭酸ガスを水酸化カルシウムにより除去することを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。 - 請求項1におけるブースタ無しラムジェットエンジンにおいて、
先細煙突(221)後方の外筒(10)に混合器(100)を敷設し、
混合器(100)は、先細細粒送付口(54)と、送水管(59)と、注水ノズル(56)及び、先広拡散管(57)からなり、
先広拡散管(57)内壁に方向変更板(58)を敷設し、
先細細粒送付口(54)から固体炭化カルシウムの細粒を先広拡散管(57)内に供給し、送水管(59)から水を先広拡散管(57)内に供給することにより、
先広拡散管(57)内でアセチレン及び水酸化カルシウムを発生させ、アセチレン及び水酸化カルシウムを先広拡散管(57)出口から外筒(10)内に供給し、
炭化カルシウムと水からのアセチレンを燃料として推進力を得ると共に、アセチレン燃焼により発生する炭酸ガスを水酸化カルシウムにより除去することを特徴とするブースタ無しラムジェットエンジン。 - 可動台車は、架台(400)と、運転席(410)と、電動モータ(403)と、キャパシタ(404)及び、パンクレスタイヤ(407)からなり、
架台(400)上部表面にはジェット機前輪の前に前輪止め(101)及び後輪の後ろに後輪止め(102)を敷設し、
架台(400)上部表面中央に前輪滑走用ミゾ(405)を掘り、
架台(400)上部表面左右に後輪滑走用ミゾ(406)を掘り、
請求項1または2または3のラムジェットエンジン搭載のジェット機を搭載し、
キャパシタ(404)を電源として電動モータ(403)により滑走できることを特徴とする空港内移動用可動台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015007321A JP2016133025A (ja) | 2015-01-18 | 2015-01-18 | ブースタ無しラムジェットエンジン。 |
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JP2015007321A JP2016133025A (ja) | 2015-01-18 | 2015-01-18 | ブースタ無しラムジェットエンジン。 |
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JP2016133025A true JP2016133025A (ja) | 2016-07-25 |
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JP (1) | JP2016133025A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108757221A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-06 | 南京理工大学 | 一种液体亚燃冲压发动机 |
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2015
- 2015-01-18 JP JP2015007321A patent/JP2016133025A/ja active Pending
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CN108757221A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-06 | 南京理工大学 | 一种液体亚燃冲压发动机 |
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