JP2016130804A - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画像のコントラストの低下を抑制しながら、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化を高精度に抑制することができる技術を提供する。【解決手段】本発明の表示装置は、発光部と、画像データに応じた透過率で前記発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示パネルと、前記画面に対するユーザの視線方向を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された視線方向である検出方向に基づいて、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する制御手段と、を有し、前記表示パネルは、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度と、ユーザに知覚される色である知覚色と、が変化する特性を有しており、前記制御手段は、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化が抑制されるように、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置及びその制御方法に関する。
一般的に、液晶パネルは、対向する2枚のガラス基板の間に液晶を封入した構造を有する。この液晶は屈折率異方性(方向によって異なる屈折率を有する特性)を有するため、ガラス基板に挟まれた液晶を透過する光は複屈折効果を示す。そのため、液晶パネルは、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度や、ユーザに知覚される色である知覚色が変化する視野角特性を有する。
このような視野角特性に関する従来技術は、例えば、特許文献1,2に開示されている。
特許文献1に開示の技術では、入力画像データに対してガンマ変換処理を施す液晶表示装置において、視線方向に対応するガンマ特性が算出され、算出されたガンマ特性を用いて入力画像データにガンマ変換処理が施される。
特許文献2に開示の技術では、入力画像データの輝度ヒストグラム、及び、視線方向に対応する黒輝度と白輝度に基づいて、複数の発光部からなるバックライト(以下BL)の発光輝度(光量)が発光部単位で制御される。黒輝度は、画像データの取り得る値の最小値の画像を見たときの知覚輝度であり、白輝度は、画像データの取り得る値の最大値の画像を見たときの知覚輝度である。
特開2001−147673号公報 特開2010−117579号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、表示画像(画面に表示された画像)のコントラストが低下することがある。
例えば、特許文献1に開示の技術では、入力画像データによって表された画像(入力画像)が暗い背景の領域と明るい物体の領域とを含む場合に、視線方向によっては、背景の領域の黒浮きと、物体の領域の輝度低下と、が発生する。
図11(a),11(b)に、特許文献1に開示の技術を用いた場合の抑制処理(視線方向の変化による知覚輝度の変化を抑制する処理)の一例を示す。図11(a)は、入力画像の一例を示す図である。図11(a)の例では、入力画像は、暗い背景の領域と、明るい物体(風車)の領域(物体領域3011)と、を含む。物体領域3011は、画面の右部に表示される。ここで、ユーザが画面の中央よりも左側から画面を見た場合を考える。この場合、画像データの取り得る値と知覚輝度との対応関係は、例えば、図11(b)に示す対応関係となる。
図11(b)において、特性曲線3021は、視線方向の変化による知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線3021は、特許文献1に記載の技術を用いない場合の対応関係であって、物体領域3011を正面方向から見た場合の対応関係を示す。特性曲線3022は、視線方向の変化による知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線3022は、特許文献1に記載の技術
を用いない場合の対応関係であって、物体領域3011を斜め方向から見た場合(物体領域3011を画面の中央よりも左側から見た場合)の対応関係を示す。特性曲線3023は、特許文献1に記載の技術を用いた場合の対応関係であって、物体領域3011を斜め方向から見た場合(物体領域3011を画面の中央よりも左側から見た場合)の対応関係を示す。
図11(b)から、特性曲線3022が特性曲線3021からずれていることがわかる。特許文献1に開示の技術では、使用するガンマ特性を切り替えることにより、特性曲線3022を特性曲線3021に近づける処理が行われる。その結果、特性曲線3022が特性曲線3023に補正される。
しかしながら、特性曲線3023から明らかなように、特許文献1に開示の技術を用いた場合には、低階調側(画像データの値が低い側)と高階調側(画像データの値が高い側)の両方において、階調性が低下する。具体的には、特性曲線3023では、画像信号の取り得る値の最大値に対応する知覚輝度が特性曲線3021よりも低い値となり、画像信号の取り得る値の最小値に対応する知覚輝度が特性曲線3021よりも高い値となる。その結果、知覚輝度のダイナミックレンジが狭まり、コントラストが低下する。
また、特許文献2に開示の技術では、知覚輝度の変化を高精度に抑制することができない。
図12(a)〜12(c)に、特許文献2に開示の技術を用いた場合の抑制処理の一例を示す。図12(a)は、入力画像の一例を示す図であり、図11(a)と同じものである。ここで、ユーザが画面の中央よりも左側から画面を見た場合を考える。この場合、画像データの取り得る値と知覚輝度との対応関係は、例えば、図12(b)に示す対応関係となる。
図12(b)において、図11(b)と同じ特性曲線には同じ符号を付している。特性曲線3024は、特許文献2に記載の技術を用いた場合の対応関係であって、物体領域3011を斜め方向から見た場合(物体領域3011を画面の中央よりも左側から見た場合)の対応関係を示す。
図12(b)から、特性曲線3022が特性曲線3021からずれていることがわかる。具体的には、特性曲線3022では、高階調側の知覚輝度が特性曲線3021よりも低い。その結果、物体領域3011は明るい物体の領域(高階調側の値を有する画素が多く存在する領域)であるため、物体領域3011の知覚輝度の低下が目立つ。特許文献2に開示の技術では、図12(c)に示すように、物体領域3011が表示される分割領域3031に対応する発光部の発光輝度を高めることにより、上述した知覚輝度の低下を抑制する処理が行われる。その結果、特性曲線3022が特性曲線3024に補正される。
しかしながら、発光部からの光は、対応する分割領域の周囲へ漏れる。そのため、分割領域3031に対応する発光部の発光輝度を高めると、当該発光部から周囲の分割領域(例えば、分割領域3031に隣接する分割領域3032)への光の漏れが増し、周囲の分割領域の知覚輝度が増す。このように、特許文献2に開示の技術では、発光部からの光の漏れにより知覚輝度が変化するため、知覚輝度の変化を高精度に抑制することができない。
また、特許文献2に開示の技術では、発光部の発光輝度を変更することしか行われないため、視線方向の変化による知覚色の変化を抑制することはできない。
本発明は、表示画像のコントラストの低下を抑制しながら、視線方向の変化による知覚
輝度と知覚色の変化を高精度に抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
発光部と、
画像データに応じた透過率で前記発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示パネルと、
前記画面に対するユーザの視線方向を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された視線方向である検出方向に基づいて、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する制御手段と、
を有し、
前記表示パネルは、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度と、ユーザに知覚される色である知覚色と、が変化する特性を有しており、
前記制御手段は、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化が抑制されるように、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する
ことを特徴とする表示装置である。
本発明の第2の態様は、
発光部と、
画像データに応じた透過率で前記発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示パネルと、
を有する表示装置の制御方法であって、
前記画面に対するユーザの視線方向を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された視線方向である検出方向に基づいて、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する制御ステップと、
を有し、
前記表示パネルは、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度と、ユーザに知覚される色である知覚色と、が変化する特性を有しており、
前記制御ステップでは、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化が抑制されるように、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する
ことを特徴とする表示装置の制御方法である。
本発明の第3の態様は、上述した表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、表示画像のコントラストの低下を抑制しながら、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化を高精度に抑制することができる。
本実施形態に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図 本実施形態に係る視線方向検出部の処理の一例を示す図 本実施形態に係る特性情報の一例を示す図 本実施形態に係る拡散情報の一例を示す図 本実施形態に係る分割領域判定処理の一例を示すフローチャート 本実施形態に係る仮決定処理の一例を示すフローチャート 本実施形態に係る第1及び第2補正処理の一例を示すフローチャート 本実施形態に係る補正パラメータ決定処理の一例を示すフローチャート 図8のS1702の処理の一例を示す図 図8のS1703の処理の一例を示す図 従来の抑制処理の一例を示す図 従来の抑制処理の一例を示す図
本発明の実施形態に係る表示装置及びその制御方法について説明する。なお、本実施形態では、表示装置が液晶表示装置である場合の例を説明するが、本実施形態に係る表示装置は液晶表示装置に限らない。本実施形態に係る表示装置は、発光部と、画像データに応じた透過率で発光部からの光を透過することにより画面に画像を表示する表示パネルと、を有する装置であれば、どのような装置であってもよい。例えば、本実施形態に係る表示装置は、液晶素子の代わりにMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式ディスプレイ装置であってもよい。
図1は、本実施形態に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る表示装置は、視線方向検出部101、知覚特性判断部102、拡散情報記憶部103、BL制御値決定部104、補正パラメータ決定部105、画像処理部106、BL制御部107、バックライト108、液晶パネル109、等を有する。
本実施形態に係る表示装置の動作について説明する。
(STEP1)
まず、視線方向検出部101が、画面に対するユーザの視線方向を検出する。本実施形態では、バックライト108が、画面の領域を構成する複数の分割領域に対応する複数の発光部から構成されており、分割領域毎に、その分割領域に対するユーザの視線方向が検出される。具体的には、CCDカメラ等のセンサを用いてユーザの位置が検出され、検出されたユーザの位置から画面(分割領域の位置)へ向かう方向が、ユーザの視線方向として算出される。そして、分割領域毎に、ユーザの視線方向を表す角度が算出される。
なお、視線方向の検出方法は上述した方法に限らない。視線方向の検出方法としては様々な公知技術を用いることが可能である。
図2(a)〜2(c)は、視線方向検出部101の処理の一例を示す図である。図2(a)は、表示装置の上側からユーザと表示装置を見下ろした場合のユーザと表示装置の位置関係を示す上面図である。図2(b)は、表示装置の正面からユーザと表示装置を正視した場合のユーザと表示装置の位置関係を示す正面図である。図2(c)は、表示装置の右側からユーザと表示装置を見た場合のユーザと表示装置の位置関係を示す横面図である。図2(a)〜2(c)において、符号1100はユーザを示し、符号1101は画面を示し、符号1102は分割領域を示す。以下、一例として、分割領域1102に関する処理について説明する。
視線方向検出部101では、図2(a)〜2(c)の破線1105で示す方向(ユーザ1100の眼の位置と分割領域1102の中心位置を通る方向)が、分割領域1102に対するユーザ1100の視線方向として算出される。
そして、図2(a)〜2(c)に示す角度θt,θvが、視線方向1105を表す角度として算出される。角度θtは、画面1101の法線方向1106から視線方向1105までの角度(立体角)である。角度θvは、画面1101の水平方向1107から、視線方向1105を画面1101に投影して得られる方向までの角度(平面角)である。
ユーザ1100が分割領域1102の正面にいる場合、角度θtは0°となる。そして、ユーザ1100が分割領域1102の正面から遠ざかるにつれて角度θtは増加する。
画面と平行な面において、分割領域1102がユーザ1100の真右に位置する場合、及び、ユーザ1100の位置と分割領域1102の位置が等しい場合には、角度θvは0
°となる。画面と平行な面において、分割領域1102がユーザ1100の真上に位置する場合には、角度θvは90°となり、分割領域1102がユーザ1100の真左に位置する場合には、角度θvは180°となる。そして、画面と平行な面において、分割領域1102がユーザ1100の真下に位置する場合には、角度θvは270°となる。
以上の処理が、各分割領域について行われる。本実施形態では、画面の領域が水平方向N個×垂直方向M個の分割領域からなるものとする。即ち、本実施形態では、画面の領域がM行×N列の分割領域からなるものとする。本実施形態では、m行n列目の分割領域に対応する角度θt,θvを、角度θtmn,θvmnと記載する。視線方向検出部101は、各分割領域の角度θt,θvを知覚特性判断部102へ出力する。
なお、本実施形態では、ユーザの位置がユーザの眼の位置であり、分割領域の位置が分割領域の中心位置である場合の例を説明したが、ユーザや分割領域の位置はこれらに限らない。例えば、分割領域の隅の位置が分割領域の位置として用いられてもよい。
なお、本実施形態では、視線方向を表す角度として角度θt,θvを算出する例を説明したが、これに限らない。例えば、視線方向を表す角度として角度θtと角度θvのいずれかが算出されてもよい。また、視線方向を表す角度として、角度θtの垂直方向成分や水平方向成分が算出されてもよい。
(STEP2)
次に、知覚特性判断部102が、検出された視線方向(検出方向)に対応する知覚特性を判断する。液晶パネル109は、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度と、ユーザに知覚される色である知覚色と、が変化する視野角特性を有する。知覚特性判断部102は、知覚特性として、入力画像データ(表示装置に入力された画像データ)の取り得る値と、基準輝度で各発光部を発光させた状態での知覚輝度及び知覚色と、の対応関係を判断する。具体的には、知覚特性判断部102には、視線方向毎(角度θtと角度θvの組み合わせ毎)に、上記知覚特性を表す特性情報が予め記憶されている(第2記憶部)。知覚特性判断部102は、分割領域毎に、その分割領域の角度θt,θvに対応する特性情報を選択し、出力する。
本実施形態では、特性情報は、知覚輝度と知覚色の両方を表す情報として、赤色についての知覚輝度(R知覚輝度)、緑色についての知覚輝度(G知覚輝度)、及び、青色についての知覚輝度(B知覚輝度)、を示す。図3に、θt=20°且つθv=5°に対応する特性情報の一例を示す。図3に示すように、特性情報(テーブル)は、入力画像データの取り得る値毎に、R知覚輝度、G知覚輝度、及び、B知覚輝度を示す。図3では、入力画像データの取り得る値の最大値の画像を正面方向から見たときのR知覚輝度、G知覚輝度、及び、B知覚輝度の合計値が100となるように、R知覚輝度、G知覚輝度、及び、B知覚輝度が定められている。
なお、特性情報は、上記情報に限らない。例えば、特性情報では、知覚輝度に関する情報として、R知覚輝度、G知覚輝度、及び、B知覚輝度の合計値が示されていてもよい。また、特性情報では、知覚色に関する情報として、知覚色の色度座標が示されていてもよい。
(STEP3)
次に、BL制御値決定部104が、各発光部の発光輝度と発光色を決定する。具体的には、分割領域毎に、その分割領域に対応する発光部の発光輝度と発光色が決定される。本実施形態では、各発光部は、発光色が互いに異なる複数の光源を有する。具体的には、各発光部は、赤色の光を発するR光源、緑色の光を発するG光源、及び、青色の光を発するB光源、の3つの光源を有する。光源としては、LED、有機EL、冷陰極管などを用い
ることができる。そして、BL制御値決定部104は、各光源の発光輝度(光量)を決定する。具体的には、(R光源の発光輝度を表すBL制御値,G光源の発光輝度を表すBL制御値,B光源の発光輝度を表すBL制御値)=(bd_r,bd_g,bd_b)が決定される。
本実施形態では、m行n列目の分割領域に対応するBL制御値(bd_r,bd_g,bd_b)を「BL制御値(bdmn_r,bdmn_g,bdmn_b)」と記載する。また、m行n列目の分割領域に対応する発光部(R光源、G光源、及び、B光源)のみをBL制御値(bdmn_r,bdmn_g,bdmn_b)で発光させたときの、当該発光部からの光のm行n列目の分割領域での光値を「光値(BD_r_mn,BD_g_mn,BD_b_mn)」と記載する。BD_r_mnは、m行n列目の分割領域での赤色に関する明るさ(例えば、バックライト108表面の明るさ)を示す。BD_g_mnは、m行n列目の分割領域での緑色に関する明るさを示す。BD_b_mnは、m行n列目の分割領域での青色に関する明るさを示す。
なお、各発光部が有する光源の数は3つに限らない。各発光部が有する光源の数は、1つであってもよいし、2つであってもよい。各発光部が有する光源の数は、3つより多くてもよい。各発光部の構成は、発光輝度と発光色を変更可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
なお、本実施形態では、BL制御値bdmn_r,bdmn_g,bdmn_bは、0〜255の範囲の整数であるものとし、発光輝度が高いほど大きいものとするが、これに限らない。BL制御値bdmn_r,bdmn_g,bdmn_bの取り得る値の範囲は、0〜255の範囲より広くても狭くてもよい。BL制御値bdmn_r,bdmn_g,bdmn_bは発光輝度が高いほど小さくてもよい。
本実施形態では、拡散情報記憶部103に、拡散情報Fが予め記憶されている(第1記憶部)。拡散情報Fは、発光部から周囲の分割領域への光の拡散(漏れ)を表す情報である。例えば、拡散情報Fは、発光部からの光の各分割領域での明るさを表す情報である。本実施形態では、「発光部から周囲の分割領域への光の漏れ」を単に「光の漏れ」と記載する。本実施形態では、分割領域毎に、その分割領域に対応する拡散情報Fとして、当該分割領域に対応する発光部からの光の、各分割領域の位置での明るさを表すテーブルが用意されている。m行n列目の分割領域に対応する拡散情報をFmnと記載する。また、拡散情報Fmnで表される明るさ(m行n列目の分割領域に対応する発光部からの光の、m’行n’列目の分割領域での明るさ)を、Fmnm’n’と記載する。本実施形態では、明るさFmnm’n’は、m=m’、n=n’での明るさを1とする相対値である。即ち、明るさFmnm’n’は、m行n列目の分割領域に対応する発光部からの光がm’行n’列目の分割領域に到達する割合(到達率)である。
図4に、0行0列目の分割領域に対応する発光部からの光の拡散を表す拡散情報F00の一例を示す。0行0列目の到達率F0000は1である。0行0列目の分割領域に対応する発光部からの光は0行0列目の分割領域から遠ざかるにつれ暗くなるため、0行0列目の分割領域から遠ざかるにつれ到達率F00m’n’は小さくなる。
なお、拡散情報Fは上記情報(テーブル)に限らない。拡散情報Fとして関数が用意されていてもよい。分割領域間で共通の拡散情報Fが用意されていてもよい。
なお、明るさFmnm’n’は相対値(到達率)でなくてもよい。明るさFmnm’n’は絶対値であってもよい。絶対値である明るさFmnm’n’から到達率を算出することができる。
BL制御値決定部104では、検出方向(視線方向検出部101で検出された視線方向
)と拡散情報に基づいて、各発光部の発光輝度と発光色が決定される。本実施形態では、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化、光の漏れによる知覚輝度の変化、及び、光の漏れと視線方向の変化との両方に起因した知覚色の変化、が抑制されるように、各発光部の発光輝度と発光色が決定される。具体的には、視線方向の変化による知覚輝度の変化が抑制されるように、検出方向に基づいて、各光源の発光輝度が個別に仮決定される(仮決定処理)。次に、光の漏れによる知覚輝度の変化と、光の漏れと視線方向の変化との両方に起因した知覚色の変化と、が抑制されるように、視線方向と拡散情報に基づいて、各光源の仮決定された発光輝度が補正される(第1補正処理)。そして、視線方向の変化による知覚色の変化が抑制されるように、検出方向に基づいて、各光源の第1補正処理後の発光輝度が補正される(第2補正処理)。本実施形態では、分割領域毎に、その分割領域に対して検出された視線方向(検出方向)を用いて、仮決定処理、第1補正処理、及び、第2補正処理が行われる。以下に、BL制御値決定部104の処理の一例を説明する。
(STEP3−1)
まず、BL制御値決定部104は、分割領域毎に、入力画像データに基づいて、その分割領域が暗部領域であるか明部領域であるかを判定する。暗部領域は、暗部画像(入力画像データによって表された画像である入力画像の暗い部分)が表示される領域であり、明部領域は、明部画像(入力画像の明るい部分)が表示される領域である。本実施形態では、暗部領域と明部領域とで異なる処理が行われる。本実施形態では、暗部領域に対応する発光部を暗部発光部と記載し、明部領域に対応する発光部を明部発光部と記載する。
STEP3−1(分割領域判定処理)のフローチャートを図5に示す。
まず、分割領域毎に、その分割領域における入力画像データの平均階調レベル(APL)が算出される(S1401)。即ち、分割領域毎に、入力画像データの各画素の値のうち、その分割領域内に位置する画素の値の平均値が算出される。本実施形態では、m行n列目の分割領域の平均階調レベルをAPLmnと記載する。
次に、分割領域毎に、S1401で算出されたAPLが閾値TLより小さいか否かが判定される(S1402)。
APLが閾値TL未満であると判定された分割領域に対してはS1403の処理が行われ、APLが閾値TL以上であると判定された分割領域に対してはS1404の処理が行われる。
S1403では、処理対象の分割領域毎に、その分割領域が暗部領域であると判断され、当該分割領域の補正判定値BHとして0が設定される。
S1404では、処理対象の分割領域毎に、その分割領域が明部領域であると判断され、当該分割領域の補正判定値BHとして1が設定される。
本実施形態では、m行n列目の分割領域の補正判定値をBHmnと記載する。
なお、画像データの特徴量として、APL以外の値が使用されてもよい。例えば、分割領域における画像データの値の最大値、最小値、中間値、最頻値、等が使用されてもよい。分割領域における画像データの値のヒストグラムが使用されてもよい。
(STEP3−2)
次に、BL制御値決定部104は、各光源の発光輝度を仮決定する(仮決定処理)。本実施形態では、検出方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度が目標値に近づくように、各光源の発光輝度が仮決定される。目標値は、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度である。暗部領域に対する処理では、第1所定画像として第3所定画像が使用され、明部領域に対する処理では、第1所定画像として第4所定画像が使用される。そのため、明部発光部が有する光源については、検出方向から第3所定画像を見たときの知覚輝度が第1目標値に近づくように、発光輝度が仮決定される。そして、暗部発光部が有する光源については、検出方向から第4所定画像を見たときの知覚輝度が第2目標値に近づくように、発光輝度が仮決定される。第1目標値は、
基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第3所定画像を見たときの知覚輝度であり、第2目標値は、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第4所定画像を見たときの知覚輝度である。本実施形態では、第3所定画像が、画像データの取り得る値の最小値の画像であり、第4所定画像が、画像データの取り得る値の最大値の画像であるものとする。
なお、仮決定処理などにおいて、検出方向に対応する知覚特性(検出方向から画像を見たときの知覚輝度や知覚色)は、検出方向に基づいて判断することができる。本実施形態では、知覚特性判断部102で選択された特性情報から、検出方向に対応する知覚特性が判断されるものとする。また、正面方向に対応する知覚特性(正面方向から画像を見たときの知覚輝度や知覚色)は、θt=θv=0°の特性情報から判断することができる。但し、仮決定処理では、第3所定画像と第4所定画像に関する知覚輝度のみが判断できればよい。そのため、正面方向からそのような画像(第3所定画像と第4所定画像)を見たときの知覚輝度が、特性情報とは別に用意されていてもよい。
なお、本実施形態では、画像データの取り得る値(階調値)は、0〜255の範囲の整数であり、明るいほど大きいものとするが、これに限らない。画像データの取り得る値の範囲は、0〜255の範囲より広くても狭くてもよい。画像データの値は明るいほど小さくてもよい。
なお、第1所定画像(第3所定画像と第4所定画像)は、上述した画像に限らない。例えば、第3所定画像は、低階調側(画像データの値が低い側)の値の画像であればよく、画像データの取り得る値の最小値よりも高い値の画像であってもよい。第4所定画像は、高階調側(画像データの値が高い側)の値の画像であればよく、画像データの取り得る値の最大値よりも低い値の画像であってもよい。
STEP3−2(仮決定処理)のフローチャートを図6に示す。
まず、分割領域毎に、STEP3−1で決定された補正判定値BHが0か1かが判定される(S1501)。
補正判定値BH=0である分割領域(暗部領域)に対してはS1502の処理が行われ、補正判定値BH=1である分割領域(明部領域)に対してはS1503の処理が行われる。
S1502では、暗部領域毎に、その暗部領域に対応する各光源(暗部発光部が有する各光源)の発光輝度が仮決定される。本実施形態では、検出方向に基づく比率(第1比率)を基準輝度に乗算した値が、各光源の発光輝度として仮決定される。基準輝度で各光源を発光させた状態に関して、正面方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度をB1、検出方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度をB2、とした場合に、第1比率は、B1÷B2である。
本実施形態では、以下の式1〜5を用いて暗部発光部が有する各光源の発光輝度が仮決定される。

L0_0=L0_0_r+L0_0_g+L0_0_b ・・・(式1)
LC0_mn=LC0_r_mn+LC0_g_mn+LC0_b_mn
・・・(式2)
bd_r_mn=Basebd×(L0_0÷LC0_mn) ・・・(式3)
bd_g_mn=Basebd×(L0_0÷LC0_mn) ・・・(式4)
bd_b_mn=Basebd×(L0_0÷LC0_mn) ・・・(式5)
「Basebd」は、基準輝度を表すBL制御値である。
「L0_0」は、基準輝度(BL制御値Basebd)で各光源を発光させた状態で正面方向(θt=0°,θv=0°の方向)から階調値0の画像(第3所定画像)を見たときの知覚輝度である。即ち、L0_0は、第1目標値である。式1に示すように、知覚輝度L0_0は、知覚輝度L0_0_rと知覚輝度L0_0_gと知覚輝度L0_0_bを足し合わせた値である。
知覚輝度L0_0_rは、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第3所定画像を見たときの赤色の知覚輝度である。知覚輝度L0_0_rは、「基準輝度で各R光源のみを発光させた状態で正面方向から第3所定画像を見たときの知覚輝度」と言うこともできる。知覚輝度L0_0_gは、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第3所定画像を見たときの緑色の知覚輝度である。知覚輝度L0_0_bは、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第3所定画像を見たときの青色の知覚輝度である。
「LC0_mn」は、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第3所定画像を見たときの知覚輝度である。式2に示すように、知覚輝度LC0_mnは、知覚輝度LC0_r_mnと知覚輝度LC0_g_mnと知覚輝度LC0_b_mnを足し合わせた値である。
知覚輝度LC0_r_mnは、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第3所定画像を見たときの赤色の知覚輝度である。知覚輝度LC0_g_mnは、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第3所定画像を見たときの緑色の知覚輝度である。知覚輝度LC0_b_mnは、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第3所定画像を見たときの青色の知覚輝度である。
知覚輝度LC0_mn,LC0_r_mn,LC0_g_mn,LC0_b_mnは、m行n列目の暗部領域に表示された第3所定画像を見たときの知覚輝度である。
本実施形態では、式3〜5に示すように、知覚輝度LC0_mnに対する知覚輝度L0_0の割合(第1比率)がBL制御値Basebdに乗算される。それにより、暗部発光部が有する3つの光源のBL制御値(bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mn)が仮決定(仮算出)される。
S1503では、明部領域毎に、その明部領域に対応する各光源(明部発光部が有する各光源)の発光輝度が仮決定される。本実施形態では、以下の式6〜10を用いて暗部発光部が有する各光源の発光輝度が仮決定される。

L255_0=L255_0_r+L255_0_g+L255_0_b
・・・(式6)
LC255_mn=LC255_r_mn
+LC255_g_mn+LC255_b_mn
・・・(式7)
bd_r_mn=Basebd×(L255_0÷LC255_mn)
・・・(式8)
bd_g_mn=Basebd×(L255_0÷LC255_mn)
・・・(式9)
bd_b_mn=Basebd×(L255_0÷LC255_mn)
・・・(式10)
「L255_0」は、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から階調値255の画像(第4所定画像)を見たときの知覚輝度である。即ち、L255_0は、第2目標値である。式6に示すように、知覚輝度L255_0は、知覚輝度L255_0_rと知
覚輝度L255_0_gと知覚輝度L255_0_bを足し合わせた値である。
知覚輝度L255_0_rは、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第4所定画像を見たときの赤色の知覚輝度である。知覚輝度L255_0_gは、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第4所定画像を見たときの緑色の知覚輝度である。知覚輝度L255_0_bは、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第4所定画像を見たときの青色の知覚輝度である。
「LC255_mn」は、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第4所定画像を見たときの知覚輝度である。式7に示すように、知覚輝度LC255_mnは、知覚輝度LC255_r_mnと知覚輝度LC255_g_mnと知覚輝度LC255_b_mnを足し合わせた値である。
知覚輝度LC255_r_mnは、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第4所定画像を見たときの赤色の知覚輝度である。知覚輝度LC255_g_mnは、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第4所定画像を見たときの緑色の知覚輝度である。知覚輝度LC255_b_mnは、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第4所定画像を見たときの青色の知覚輝度である。
知覚輝度LC255_mn,LC255_r_mn,LC255_g_mn,LC255_b_mnは、m行n列目の明部領域に表示された第4所定画像を見たときの知覚輝度である。
本実施形態では、式8〜10に示すように、知覚輝度LC255_mnに対する知覚輝度L255_0の割合(第1比率)がBL制御値Basebdに乗算される。それにより、明部発光部が有する3つの光源のBL制御値(bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mn)が仮決定される。
(STEP3−3)
次に、BL制御値決定部104は、STEP3−2で仮決定された発光輝度を補正する(第1補正処理)。本実施形態では、以下の処理が繰り返される。
(1)光源と分割領域の組み合わせ毎に第1補正明るさを算出する第1処理
(2)分割領域毎に第1合計値を算出する第2処理
(3)第1合計値と第2合計値の比率が第1輝度と第2輝度の比率に近づくように、各光源の仮決定された発光輝度を補正する第3処理
上記組み合わせに対応する第1補正明るさは、その組み合わせの光源から発せられた光の当該組み合わせの分割領域での明るさに、検出方向に基づく比率(第3比率)を乗算した補正明るさである。また、第1補正明るさは、組み合わせの光源を仮決定された発光輝度で発光させたときの補正明るさでもある。
ここで、組み合わせの光源の発光色を有する光を発する各光源を基準輝度で発光させた状態で検出方向から第2所定画像を見たときの知覚輝度がB5、基準輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から第2所定画像を見たときの知覚輝度がB6であったとする。その場合、第3比率は、B5÷B6である。本実施形態では、第2所定画像として第4所定画像と同じ画像が使用される。そのため、知覚輝度B5として、知覚輝度LC255_r_mn、知覚輝度LC255_g_mn、または、知覚輝度LC255_b_mnが使用される。そして、知覚輝度B6として、LC255_mnが使用される。
なお、第2所定画像は、上述した画像に限らない。第2所定画像は、階調値が第4所定画像よりも大きい画像であってもよいし、階調値が第4所定画像よりも小さい画像であってもよい。
分割領域に対応する第1合計値と第2合計値は、各光源のその分割領域での補正明るさの合計値である。第1合計値は、補正明るさとして第1補正明るさを用いて得られる合計
値であり、第2合計値は、組み合わせの光源を基準輝度で発光させたときの補正明るさである第2補正明るさを用いて得られる合計値である。第1輝度は、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度B1であり、第2輝度は、基準光量で各光源を発光させた状態で検出方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度B2である。
(STEP3−4)
次に、BL制御値決定部104は、STEP3−2の処理(第1補正処理)後の発光輝度を補正する(第2補正処理)。本実施形態では、光源毎に、その光源の発光色について、検出方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度が、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度に近づくように、当該光源の発光輝度が補正される。具体的には、光源毎に、検出方向に基づく比率(第2比率)を第1補正処理後の発光輝度に乗算することにより、第1補正処理後の発光輝度が補正される。
ここで、第2補正処理の対象の光源である対象光源の発光色を有する光を発する各光源を基準輝度で発光させた状態に関して、正面方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度がB3、検出方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度がB4であったとする。その場合には、対象光源の第1補正処理後の発光輝度に乗算する第2比率は、(B3÷B1)÷(B4÷B2)である。
STEP3−3(第1補正処理)とSTEP3−4(第2補正処理)のフローチャートを図7に示す。
まず、光源と分割領域の組み合わせ毎に、第1補正明るさと第2補正明るさが算出される(S1611;第1処理)。本実施形態では、m行n列目の分割領域に対応するR光源と、m’行n’列目の分割領域と、の組み合わせに対応する第1補正明るさを「K_r_mnm’n’」と記載する。m行n列目の分割領域に対応するG光源と、m’行n’列目の分割領域と、の組み合わせに対応する第1補正明るさを「K_g_mnm’n’」と記載する。そして、m行n列目の分割領域に対応するB光源と、m’行n’列目の分割領域と、の組み合わせに対応する第1補正明るさを「K_b_mnm’n’」と記載する。本実施形態では、以下の式11〜13を用いて、第1補正明るさK_r_mnm’n’,K_g_mnm’n’,K_b_mnm’n’が算出される。そして、明るさBD_r_mn,BD_g_mn,BD_b_mnの代わりにBasebdを使用することにより、第2補正明るさも算出される。

K_r_mnm’n’=(LC255_r_mn÷LC255_mn)
×(Fmnm’n’×BD_r_mn)
・・・(式11)
K_g_mnm’n’=(LC255_g_mn÷LC255_mn)
×(Fmnm’n’×BD_g_mn)
・・・(式12)
K_b_mnm’n’=(LC255_b_mn÷LC255_mn)
×(Fmnm’n’×BD_b_mn)
・・・(式13)
式11〜13の明るさBD_r_mn,BD_g_mn,BD_b_mnは、m行n列目の分割領域に対応する各光源の発光輝度に基づいて判断される。例えば、BL制御値bd_r_mnと明るさBD_r_mnの対応関係が予め用意されており、BL制御値bd_r_mnから明るさBD_r_mnが算出される。明るさBD_g_mn,BD_b_mnも、同様の方法で算出できる。
なお、BL制御値bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mnを、明るさBD_r_mn,BD_g_mn,BD_b_mnとして用いてもよい。
式11〜13において、「LC255_r_mn÷LC255_mn」、「LC255_g_mn÷LC255_mn」、及び、「LC255_b_mn÷LC255_mn」は、いずれも上述した第3比率である。第3比率を使用することにより、補正明るさとして、光の漏れと視線方向の変化との両方に起因した知覚色の変化を考慮した値を得ることができる。その結果、光の漏れによる知覚輝度の変化だけでなく、光の漏れと視線方向の変化との両方に起因した知覚色の変化を抑制することができる。
そして、S1611において、2つの分割領域の組み合わせ毎に、一方の分割領域に対応する発光部からの光(R光源からの光、G光源からの光、及び、B光源からの光の合成光)の、他方の分割領域での明るさが算出される。本実施形態では、m行n列目の分割領域に対応する発光部から発せられた光の、m’行n’列目の分割領域での明るさを「Kmnm’n’」と記載する。明るさKmnm’n’は、以下の式14を用いて算出される。明るさKmnm’n’は、第1補正値を用いた場合と、第2補正値を用いた場合と、の両方の場合について算出される。本実施形態では、第1補正値を用いて算出された明るさKmnm’n’を「明るさDKmnm’n’」と記載し、第2補正値を用いて算出された明るさKmnm’n’を「明るさAKmnm’n’」と記載する。

Kmnm’n’=K_r_mnm’n’
+K_g_mnm’n’+K_b_mnm’n’
・・・(式14)
次に、分割領域毎に、各光源のその分割領域での補正明るさの合計値(第1合計値と第2合計値)が算出される(S1612;第2処理)。m行n列目の分割領域に対する合計値SDmnは、以下の式15を用いて算出される。本実施形態では、第1補正明るさを用いて算出された合計値SDmn(第1合計値)を、「第1合計値D_SDmn」と記載し、第2補正明るさを用いて算出された合計値SDmn(第2合計値)を、「第2合計値A_SDmn」と記載する。

SDmn=ΣKm’n’mn ・・・(式15)

なお、第2合計値は予め用意されていてもよい。
次に、分割領域毎に、輝度乖離率が算出される(S1613)。輝度乖離率は、仮決定された発光輝度で各光源を発光させたときの知覚輝度と目標値との間の乖離度合を表す。具体的には、分割領域毎に(B1÷B2)÷(T1÷T2)の値Jが輝度乖離率として算出される。T1は第1合計値、T2は第2合計値、B1は第1輝度、B2は第2輝度である。本実施形態では、m行n列目の分割領域の輝度乖離率を「Jmn」と記載する。m行n列目の分割領域が暗部領域である場合、当該分割領域の輝度乖離率(暗部輝度乖離率)Jmnは以下の式16を用いて算出される。m行n列目の分割領域が明部領域である場合、当該分割領域の輝度乖離率(明部輝度乖離率)Jmnは以下の式17を用いて算出される。

Jmn=(L0_0÷LC0_mn)÷(D_SDmn÷A_SDmn)
・・・(式16)
Jmn=(L255_0÷LC255_mn)÷(D_SDmn÷A_SDmn)
・・・(式17)
そして、各分割領域の知覚輝度が目標値であるか否かが判定される(S1614)。本実施形態では、各暗部領域の輝度乖離率Jが閾値以上であり、且つ、各明部領域の輝度乖離率Jが閾値以下であるか否かが判定される。そして、輝度乖離率Jが閾値Tj以上である暗部領域、及び、輝度乖離率Jが閾値Tj以下である明部領域に対しては、知覚輝度が目標輝度であると判断される。また、輝度乖離率Jが閾値Tjより小さい暗部領域、及び、輝度乖離率Jが閾値Tjより大きい明部領域に対しては、知覚輝度が目標輝度でないと判断される。閾値Tjは、例えば1である。具体的には、暗部領域毎に、輝度乖離率Jが閾値Tj以上か否かが判定され、明部領域毎に、輝度乖離率Jが閾値Tj以下か否かが判定される。輝度乖離率Jが閾値Tjより小さいと判定された暗部領域と、輝度乖離率Jが閾値Tjより大きいと判定された明部領域との少なくとも一方が存在する場合には、S1615に処理が進められる。
なお、閾値Tjは1より大きくても小さくてもよい。暗部輝度乖離率と比較する閾値Tjと、明部輝度乖離率と比較する閾値Tjとは互いに異なっていてもよい。
S1615では、輝度乖離率Jが閾値Tjより小さいと判定された暗部領域に対応する各光源の仮決定された発光輝度が更新される。また、輝度乖離率Jが閾値Tjより大きいと判定された明部領域に対応する各光源の仮決定された発光輝度が更新される。そして、S1611に処理が戻される。具体的には、式18,19,20に示すように、輝度乖離率Jが閾値Tjより小さいと判定された暗部領域に対応する各光源の仮決定された発光輝度に輝度乖離率Jを乗算した値が、更新後の発光輝度として算出される。同様に、輝度乖離率Jが閾値Tjより大きいと判定された明部領域に対応する各光源の仮決定された発光輝度に輝度乖離率Jを乗算した値が、更新後の発光輝度として算出される。S1615の処理が、上述した第3処理に相当する。

bd_r_mn=bd_r_mn×Jmn ・・・(式18)
bd_g_mn=bd_g_mn×Jmn ・・・(式19)
bd_b_mn=bd_b_mn×Jmn ・・・(式20)
各暗部領域の輝度乖離率Jが閾値Tj以上になり、且つ、各明部領域の輝度乖離率Jが閾値Tj以下になるまで、S1611〜S1615の処理(第1処理、第2処理、及び、第3処理)が繰り返される。各暗部領域の輝度乖離率Jが閾値Tj以上になり、且つ、各明部領域の輝度乖離率Jが閾値Tj以下になると、S1616に処理が進められる。
S1611〜S1615の処理が、第1補正処理に相当する。
なお、上述した第3比率は使用されなくてもよい。即ち、検出方向を考慮せずに、拡散情報に基づいて、各光源の仮決定された発光輝度が補正されてもよい。例えば、「Fmnm’n’×BD_r_mn」が第1補正明るさK_r_mnm’n’として算出されてもよい。そのような場合であっても、光の漏れによる知覚輝度の変化を抑制することができる。
S1616では、分割領域毎に、視線方向の変化による知覚色の変化が抑制されるように、検出方向に基づいて、その分割領域に対応する各光源の第1補正処理後の発光輝度が補正される(第2補正処理)。
暗部領域に対応する各光源の第2補正処理後の発光輝度は、以下の式21〜23を用いて算出される。式21〜23において、右辺のバックライト制御値bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mnは、第1補正処理後のBL制御値であり、左辺のBL制御値bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mnは、第2補正処理後のBL制御値であ
る。

bd_r_mn=bd_r_mn×(L0_0_r÷L0_0)
÷(LC0_r_mn÷LC0_mn)
・・・(式21)
bd_g_mn=bd_g_mn×(L0_0_g÷L0_0)
÷(LC0_g_mn÷LC0_mn)
・・・(式22)
bd_b_mn=bd_b_mn×(L0_0_b÷L0_0)
÷(LC0_b_mn÷LC0_mn)
・・・(式23)
明部領域に対応する各光源の第2補正処理後の発光輝度は、以下の式24〜26を用いて算出される。式24〜26において、右辺のBL制御値bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mnは、第1補正処理後のBL制御値であり、左辺のBL制御値bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mnは、第2補正処理後のBL制御値である。

bd_r_mn=bd_r_mn×(L255_0_r÷L255_0)
÷(LC255_r_mn÷LC255_mn)
・・・(式24)
bd_g_mn=bd_g_mn×(L255_0_g÷L255_0)
÷(LC255_g_mn÷LC255_mn)
・・・(式25)
bd_b_mn=bd_b_mn×(L255_0_b÷L255_0)
÷(LC255_b_mn÷LC255_mn)
・・・(式26)
次に、各発光部のBL制御値(bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mn)と補正判定値BHmnが、BL制御値決定部104から出力される(S1617)。各発光部のBL制御値(bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mn)と補正判定値BHmnは、補正パラメータ決定部105に出力される。各発光部のBL制御値(bd_r_mn,bd_g_mn,bd_b_mn)は、BL制御部107にも出力される。
このように、ユーザの視線方向を考慮することにより、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化を抑制することができる。そして、ユーザの視線方向と、光の漏れと、を考慮することにより、光の漏れによる知覚輝度の変化、及び、光の漏れと視線方向の変化との両方に起因した知覚色の変化を抑制することができる。その結果、従来よりも知覚輝度と知覚色の変化を高精度に抑制することができる。
なお、光の漏れは考慮されなくてもよい。そのような構成であっても、ユーザの視線方向を考慮することにより、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化を抑制することができ、従来よりも知覚輝度と知覚色の変化を高精度に抑制することができる。バックライト108の構成を工夫することにより、光の漏れを十分に低減することができる。光の漏れが少ない場合には、光の漏れを考慮しなくても、知覚輝度と知覚色の変化を非常に高い精度で抑制することができる。
なお、発光部の発光輝度と発光色の制御方法(決定方法)は上記方法に限らない。知覚輝度と知覚色の変化を抑制することができれば、どのような方法で発光輝度や発光色が制御されてもよい。BL制御値と発光輝度の対応関係が線形関係でない場合には、上記演算
とは異なる演算によって最終的なBL制御値が算出されることは言うまでもない。
(STEP4)
次に、補正パラメータ決定部105が、各分割領域の補正パラメータ(例えばガンマ値)を決定する。本実施形態では、分割領域毎に、補正パラメータを用いて、画像データの値が補正される。それにより、入力画像データから表示用画像データが生成される。補正パラメータは、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化を抑制するパラメータであり、補正パラメータを用いて、視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化がさらに抑制されるように入力画像データが補正される。例えば、画像データの値はRGB値(R値、G値、及び、B値の組み合わせ)である。R値は赤色の輝度を示す階調値であり、G値は緑色の輝度を示す階調値であり、B値は青色の輝度を示す階調値である。そして、補正パラメータ決定部105では、補正パラメータとして、R値を補正するR補正パラメータ、G値を補正するG補正パラメータ、及び、B値を補正するB補正パラメータが決定される。
STEP4(補正パラメータ決定処理)のフローチャートを図8に示す。
まず、分割領域毎に、補正判定値BHが0か1かが判定される(S1701)。
補正判定値BH=0である分割領域(暗部領域)に対してはS1702の処理が行われ、補正判定値BH=1である分割領域(明部領域)に対してはS1703の処理が行われる。
液晶パネル109の視野角特性は、ユーザの視線方向の変化によって、以下の3つの知覚輝度の範囲が変化する特性である。ここで、知覚輝度が目標輝度であると判断することのできる視線方向の角度の範囲は、視野角とも呼ばれる。
・入力画像データの取り得るR値の範囲に対応するR知覚輝度の範囲
・入力画像データの取り得るG値の範囲に対応するG知覚輝度の範囲
・入力画像データの取り得るB値の範囲に対応するB知覚輝度の範囲
S1702とS1703では、検出方向と、BL制御値決定部104で決定された各光源の発光輝度と、に基づいて、補正パラメータが生成される。S1702では、黒値(R値=G値=B値=0)を基準として、低階調側での知覚輝度と知覚色の変化を抑制する補正パラメータが生成される。S1703では、白値(R値=G値=B値=255)を基準として、高階調側での知覚輝度の変化を抑制する補正パラメータが生成される。
本実施形態では、以下のように、R補正パラメータ、G補正パラメータ、及び、B補正パラメータが生成される。
決定された発光輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から画面を見たときのR知覚輝度の範囲において、R知覚輝度を、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から画面を見たときのR知覚輝度に近づけるR補正パラメータが生成される。
決定された発光輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から画面を見たときのG知覚輝度の範囲において、G知覚輝度を、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から画面を見たときのG知覚輝度に近づけるG補正パラメータが生成される。
決定された発光輝度で各光源を発光させた状態で検出方向から画面を見たときのB知覚輝度の範囲において、B知覚輝度を、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から画面を見たときのB知覚輝度に近づけるB補正パラメータが生成される。
次に、各分割領域の補正パラメータが画像処理部106に出力される(S1704)。
S1702の処理について図9(a)〜9(f)を用いて説明する。図9(a)〜9(f)は、入力画像データの取り得る階調値と知覚輝度との対応関係の一例を示す図である
。図9(a)〜9(f)では、単位が「%」である階調値が示されている。即ち、図9(a)〜9(f)では、階調値として、入力画像データの取り得る階調値の最大値に対する階調値の割合が示されている。
まず、R補正パラメータの生成方法について図9(a),9(d)を用いて説明する。図9(a),9(d)は、入力画像データの取り得るR値とR知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。
図9(a),9(d)において、特性曲線2603は、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2603は、基準輝度で各光源を点灯させた状態で画面を正面から見た場合の対応関係を示す。特性曲線2601は、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2601は、発光輝度の制御、及び、入力画像データの補正のいずれも行わない場合の対応関係であって、画面を斜め方向から見た場合の対応関係を示す。
本実施形態では、発光輝度の制御を行うことにより、特性曲線2601が特性曲線2602に補正される。それにより、低階調側でのR知覚輝度の変化を低減することができる。
そして、S1702では、特性曲線2602を特性曲線2610に変換するR補正パラメータが生成される。このようなR補正パラメータを用いることにより、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際のコントラストの低下を抑制することができる。具体的には、図9(d)から、低階調側において、特性曲線2610が特性曲線2603と一致していることがわかる。そのため、階調性の低下を高階調側のみに制限することができ、低階調側での階調性の低下を抑制することができる。そして、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際の、暗い画像のコントラストの低下を抑制ことができる。
なお、図9(d)の例では、低階調側において特性曲線2610が特性曲線2603と一致しているが、それらは完全に一致していなくてもよい。特性曲線2610と特性曲線2603の差が、特性曲線2602と特性曲線2603の差よりも小さければよい。
次に、G補正パラメータの生成方法について図9(b),9(e)を用いて説明する。図9(b),9(e)は、入力画像データの取り得るG値とG知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。
図9(b),9(e)において、特性曲線2606は、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2606は、基準輝度で各光源を点灯させた状態で画面を正面から見た場合の対応関係を示す。特性曲線2604は、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2604は、発光輝度の制御、及び、入力画像データの補正のいずれも行わない場合の対応関係であって、画面を斜め方向から見た場合の対応関係を示す。
本実施形態では、発光輝度の制御を行うことにより、特性曲線2604が特性曲線2605に補正される。それにより、低階調側でのG知覚輝度の変化を低減することができる。
そして、S1702では、特性曲線2605を特性曲線2611に変換するG補正パラメータが生成される。このようなG補正パラメータを用いることにより、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際のコントラストの低下を抑制することができる。具体的には、図9(e)から、低階調側において、特性曲線2611が特性曲線2606と一致していることがわかる。そのため、階調性の低下を高階調側のみに制限することができ、低階調側での階調性の低下を抑制することができる。そして、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際の、暗い画像のコントラストの低下を抑制ことができる。
なお、図9(e)の例では、低階調側において特性曲線2611が特性曲線2606と一致しているが、それらは完全に一致していなくてもよい。特性曲線2611と特性曲線2606の差が、特性曲線2605と特性曲線2606の差よりも小さければよい。
次に、B補正パラメータの生成方法について図9(c),9(f)を用いて説明する。図9(c),9(f)は、入力画像データの取り得るB値とB知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。
図9(c),9(f)において、特性曲線2609は、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2609は、基準輝度で各光源を点灯させた状態で画面を正面から見た場合の対応関係を示す。特性曲線2607は、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2607は、発光輝度の制御、及び、入力画像データの補正のいずれも行わない場合の対応関係であって、画面を斜め方向から見た場合の対応関係を示す。
本実施形態では、発光輝度の制御を行うことにより、特性曲線2607が特性曲線2608に補正される。それにより、低階調側でのB知覚輝度の変化を低減することができる。
そして、S1702では、特性曲線2608を特性曲線2612に変換するB補正パラメータが生成される。このようなB補正パラメータを用いることにより、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際のコントラストの低下を抑制することができる。具体的には、図9(f)から、低階調側において、特性曲線2612が特性曲線2609と一致していることがわかる。そのため、階調性の低下を高階調側のみに制限することができ、低階調側での階調性の低下を抑制することができる。そして、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際の、暗い画像のコントラストの低下を抑制ことができる。
なお、図9(f)の例では、低階調側において特性曲線2612が特性曲線2609と一致しているが、それらは完全に一致していなくてもよい。特性曲線2612と特性曲線2609の差が、特性曲線2608と特性曲線2609の差よりも小さければよい。
S1703の処理について図10(a)〜10(f)を用いて説明する。図10(a)〜10(f)は、入力画像データの取り得る階調値と知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。図10(a)〜10(f)では、単位が「%」である階調値が示されている。即ち、図10(a)〜10(f)では、階調値として、入力画像データの取り得る階調値の最大値に対する階調値の割合が示されている。
まず、R補正パラメータの生成方法について図10(a),10(d)を用いて説明する。図10(a),10(d)は、入力画像データの取り得るR値とR知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。
図10(a),10(d)において、特性曲線2623は、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2623は、基準輝度で各光源を点灯させた状態で画面を正面から見た場合の対応関係を示す。特性曲線2621は、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2621は、発光輝度の制御、及び、入力画像データの補正のいずれも行わない場合の対応関係であって、画面を斜め方向から見た場合の対応関係を示す。
本実施形態では、発光輝度の制御を行うことにより、特性曲線2621が特性曲線2622に補正される。それにより、高階調側でのR知覚輝度の変化を低減することができる。
そして、S1703では、特性曲線2622を特性曲線2630に変換するR補正パラ
メータが生成される。このようなR補正パラメータを用いることにより、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際のコントラストの低下を抑制することができる。具体的には、図10(d)から、高階調側において、特性曲線2630が特性曲線2623と一致していることがわかる。そのため、階調性の低下を低階調側のみに制限することができ、高階調側での階調性の低下を抑制することができる。そして、視線方向の変化によるR知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際の、明るい画像のコントラストの低下を抑制ことができる。
なお、図10(d)の例では、高階調側において特性曲線2630が特性曲線2623と一致しているが、それらは完全に一致していなくてもよい。特性曲線2630と特性曲線2623の差が、特性曲線2622と特性曲線2623の差よりも小さければよい。
次に、G補正パラメータの生成方法について図10(b),10(e)を用いて説明する。図10(b),10(e)は、入力画像データの取り得るG値とG知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。
図10(b),10(e)において、特性曲線2626は、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2626は、基準輝度で各光源を点灯させた状態で画面を正面から見た場合の対応関係を示す。特性曲線2624は、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2624は、発光輝度の制御、及び、入力画像データの補正のいずれも行わない場合の対応関係であって、画面を斜め方向から見た場合の対応関係を示す。
本実施形態では、発光輝度の制御を行うことにより、特性曲線2624が特性曲線2625に補正される。それにより、高階調側でのG知覚輝度の変化を低減することができる。
そして、S1703では、特性曲線2625を特性曲線2631に変換するG補正パラメータが生成される。このようなG補正パラメータを用いることにより、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際のコントラストの低下を抑制することができる。具体的には、図10(e)から、高階調側において、特性曲線2631が特性曲線2626と一致していることがわかる。そのため、階調性の低下を低階調側のみに制限することができ、高階調側での階調性の低下を抑制することができる。そして、視線方向の変化によるG知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際の、明るい画像のコントラストの低下を抑制ことができる。
なお、図10(e)の例では、高階調側において特性曲線2631が特性曲線2626と一致しているが、それらは完全に一致していなくてもよい。特性曲線2631と特性曲線2626の差が、特性曲線2625と特性曲線2626の差よりも小さければよい。
次に、B補正パラメータの生成方法について図10(c),10(f)を用いて説明する。図10(c),10(f)は、入力画像データの取り得るB値とB知覚輝度との対応関係の一例を示す図である。
図10(c),10(f)において、特性曲線2629は、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化が生じていない場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2629は、基準輝度で各光源を点灯させた状態で画面を正面から見た場合の対応関係を示す。特性曲線2627は、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化が生じている場合の対応関係を示す。具体的には、特性曲線2627は、発光輝度の制御、及び、入力画像データの補正のいずれも行わない場合の対応関係であって、画面を斜め方向から見た場合の対応関係を示す。
本実施形態では、発光輝度の制御を行うことにより、特性曲線2627が特性曲線2628に補正される。それにより、高階調側でのB知覚輝度の変化を低減することができる

そして、S1703では、特性曲線2628を特性曲線2632に変換するB補正パラメータが生成される。このようなB補正パラメータを用いることにより、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際のコントラストの低下を抑制することができる。具体的には、図10(f)から、高階調側において、特性曲線2632が特性曲線2629と一致していることがわかる。そのため、階調性の低下を低階調側のみに制限することができ、高階調側での階調性の低下を抑制することができる。そして、視線方向の変化によるB知覚輝度の変化を画像処理で抑制する際の、明るい画像のコントラストの低下を抑制ことができる。
なお、図10(f)の例では、高階調側において特性曲線2632が特性曲線2629と一致しているが、それらは完全に一致していなくてもよい。特性曲線2632と特性曲線2629の差が、特性曲線2628と特性曲線2629の差よりも小さければよい。
このように、本実施形態では、高階調側と低階調側のどちらか一方での階調性の低減が抑制される。それにより、両方の階調性が大きく低減する場合に比べ、コントラストの低下を抑制することができる。
(STEP5)
次に、画像処理部106が、補正パラメータ決定部105で決定された補正パラメータを用いて入力画像データを補正することにより、表示用画像データを生成する。例えば、分割領域毎に、補正パラメータ(ガンマ値)を用いたガンマ変換処理が行われる。具体的には、分割領域毎に、R補正パラメータを用いてR値を変換するガンマ変化処理、G補正パラメータを用いてG値を変換するガンマ変化処理、及び、B補正パラメータを用いてB値を変換するガンマ変化処理が行われる。
(STEP6)
次に、BL制御部107が、BL制御値に応じた電流IDをバックライト108に供給する。具体的には、BL制御値bd_r_mnに応じた電流ID_r_mnが、m行n列目の分割領域に対応するR光源に供給される。同様に、BL制御値bd_g_mnに応じた電流ID_g_mnが、m行n列目の分割領域に対応するG光源に供給され、BL制御値bd_b_mnに応じた電流ID_b_mnが、m行n列目の分割領域に対応するB光源に供給される。バックライト108の各光源は、供給された電流IDに応じた発光輝度で発光する。即ち、各光源は、決定された発光輝度で発光する。本実施形態では、以下の式27〜29を用いて、電流ID_r_mn,ID_g_mn,ID_b_mnが算出される。式27において、bd_r_maxはBL制御値bd_rの取り得る値の最大値であり、I_r_maxはBL制御値bd_r_maxに応じた電流である。式28において、bd_g_maxはBL制御値bd_gの取り得る値の最大値であり、I_g_maxはBL制御値bd_g_maxに応じた電流である。そして、式29において、bd_b_maxはBL制御値bd_bの取り得る値の最大値であり、I_b_maxはBL制御値bd_b_maxに応じた電流である。

ID_r_mn=bd_r_mn÷bd_r_max×I_r_max
・・・(式27)
ID_g_mn=bd_g_mn÷bd_g_max×I_g_max
・・・(式28)
ID_b_mn=bd_b_mn÷bd_b_max×I_b_max
・・・(式29)
(STEP7)
次に、液晶パネル109が、表示用画像データに応じた透過率でバックライト108からの光を透過する。それにより、表示用画像データに基づく画像が画面に表示される。
以上述べたように、本実施形態によれば、検出方向に基づいて、発光部の発光輝度だけでなく、発光部の発光色も制御される。それにより、表示画像のコントラストの低下を抑制しながら、視線方向の変化による知覚輝度の変化を高精度に抑制できるだけでなく、視線方向の変化による知覚色の変化も高精度に抑制できる。
なお、本実施形態では分割領域毎に視線方向を検出する例を説明したが、画面全体(例えば画面の中心位置)に対する1つの視線方向が検出されてもよい。但し、分割領域毎に視線方向を検出すれば、1つの視線方向を検出するよりも高精度に各発光部の発光輝度と発光色を決定することができる。また、画素毎に視線方向を検出し、画素毎に補正パラメータを決定してもよい。そのような構成によれば、分割領域毎の補正パラメータを用いた画像処理よりも高精度な画像処理(知覚輝度と知覚色の変化をより抑制することのできる画像処理)が可能となる。
なお、本実施形態では、暗部領域と明部領域とで異なる処理(発光部の制御、画像処理、等)を行う例を説明したが、これに限らない。例えば、全ての分割領域に対して、暗部領域に対する上記処理と同じ処理が行われてもよい。全ての分割領域に対して、明部領域に対する上記処理と同じ処理が行われてもよい。それらの構成であっても、高階調側と低階調側のどちらか一方での階調性の低減を抑制することができ、両方の階調性が大きく低減する場合に比べ、コントラストの低下を抑制することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:視線方向検出部 104:BL制御値決定部 107:BL制御部
108:バックライト 109:液晶パネル

Claims (21)

  1. 発光部と、
    画像データに応じた透過率で前記発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示パネルと、
    前記画面に対するユーザの視線方向を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された視線方向である検出方向に基づいて、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記表示パネルは、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度と、ユーザに知覚される色である知覚色と、が変化する特性を有しており、
    前記制御手段は、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化が抑制されるように、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 画面の領域を構成する複数の分割領域に対応する複数の発光部と、
    前記発光部から周囲の分割領域への光の拡散を表す拡散情報を記憶する第1記憶手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化が抑制され、且つ、前記発光部から周囲の分割領域への光の漏れによる知覚輝度の変化が抑制されるように、前記検出方向と前記拡散情報とに基づいて、各発光部の発光輝度と発光色を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 各発光部は、発光色が互いに異なる複数の光源を有し、
    前記制御手段は、
    前記検出方向に基づいて、前記視線方向の変化による知覚輝度の変化が抑制されるように、各光源の発光輝度を仮決定する仮決定処理と、
    前記拡散情報に基づいて、前記発光部から周囲の分割領域への光の漏れによる知覚輝度の変化が抑制されるように、各光源の仮決定された発光輝度を補正する第1補正処理と、
    前記検出方向に基づいて、前記視線方向の変化による知覚色の変化が抑制されるように、各光源の前記第1補正処理後の発光輝度を補正する第2補正処理と、
    を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記仮決定処理では、前記検出方向から第1所定画像を見たときの知覚輝度が、基準輝度で各光源を発光させた状態で正面方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度に近づくように、各光源の発光輝度が仮決定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記仮決定処理では、前記検出方向に基づく第1比率を基準輝度に乗算した値が、各光源の発光輝度として仮決定され、
    前記基準輝度で各光源を発光させた状態に関して、前記正面方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度をB1、前記検出方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度をB2、とした場合に、
    前記第1比率は、B1÷B2である
    ことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第2補正処理では、前記光源毎に、その光源の発光色について、前記検出方向から
    前記第1所定画像を見たときの知覚輝度が、基準輝度で各光源を発光させた状態で前記正面方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度に近づくように、当該光源の前記第1補正処理後の発光輝度が補正される
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の表示装置。
  7. 前記第2補正処理では、前記光源毎に、前記検出方向に基づく第2比率を前記第1補正処理後の発光輝度に乗算することにより、前記第1補正処理後の発光輝度が補正され、
    前記基準輝度で各光源を発光させた状態に関して、前記正面方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度をB1、前記検出方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度をB2、とし、
    前記第2補正処理の対象の光源である対象光源の発光色を有する光を発する各光源を前記基準輝度で発光させた状態に関して、前記正面方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度をB3、前記検出方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度をB4、とした場合に、
    前記対象光源の前記第1補正処理後の発光輝度に乗算する第2比率は、(B3÷B1)÷(B4÷B2)である
    ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記第1所定画像は、画像データの取り得る値の最小値または最大値の画像である
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記検出手段は、前記分割領域毎に、その分割領域に対するユーザの視線方向を検出し、
    前記制御手段は、前記分割領域毎に、その分割領域に対して検出された視線方向を用いて、前記仮決定処理、前記第1補正処理、及び、前記第2補正処理を行う
    ことを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記第1補正処理では、前記拡散情報と前記検出方向とに基づいて、前記光の漏れによる知覚輝度の変化、及び、前記光の漏れと前記視線方向の変化との両方に起因した知覚色の変化、が抑制されるように、各光源の前記仮決定された発光輝度が補正される
    ことを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 前記第1補正処理では、
    前記光源と前記分割領域の組み合わせ毎に、その組み合わせの光源から発せられた光の当該組み合わせの分割領域での明るさに、前記検出方向に基づく第3比率を乗算した補正明るさであり、且つ、当該組み合わせの光源を前記仮決定された発光輝度で発光させたときの補正明るさである、第1補正明るさを算出する第1処理と、
    前記分割領域毎に、各光源のその分割領域での前記補正明るさの合計値であり、且つ、前記補正明るさとして前記第1補正明るさを用いて得られる合計値である、第1合計値を算出する第2処理と、
    前記第1合計値と、前記組み合わせの光源を基準輝度で発光させたときの前記補正明るさである第2補正明るさを用いて得られる前記合計値である第2合計値と、の比率が、前記基準輝度で各光源を発光させた状態で前記正面方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度である第1輝度と、前記基準輝度で各光源を発光させた状態で前記検出方向から前記第1所定画像を見たときの知覚輝度である第2輝度と、の比率に近づくように、各光源の前記仮決定された発光輝度を補正する第3処理と、
    が繰り返され、
    前記組み合わせの光源の発光色を有する光を発する各光源を基準輝度で発光させた状態で前記検出方向から第2所定画像を見たときの知覚輝度をB5、前記基準輝度で各光源を発光させた状態で前記検出方向から前記第2所定画像を見たときの知覚輝度をB6、とし
    た場合に、
    前記第3比率は、B5÷B6である
    ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記第2所定画像は、画像データの取り得る値の最大値の画像である
    ことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記第1所定画像は、画像データの取り得る値の最小値の画像であり、
    前記第1合計値をT1、前記第2合計値をT2、前記第1輝度をB1、前記第2輝度をB2とした場合に、
    前記第3処理では、前記分割領域毎に(B1÷B2)÷(T1÷T2)の値Jが閾値以上か否かが判定され、値Jが閾値より小さいと判定された分割領域に対応する各光源の前記仮決定された発光輝度に値Jが乗算され、
    前記第1補正処理では、各分割領域の値Jが前記閾値以上になるまで、前記第1処理、前記第2処理、及び、前記第3処理が繰り返される
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の表示装置。
  14. 前記第1所定画像は、画像データの取り得る値の最大値の画像であり、
    前記第1合計値をT1、前記第2合計値をT2、前記第1輝度をB1、前記第2輝度をB2とした場合に、
    前記第3処理では、前記分割領域毎に(B1÷B2)÷(T1÷T2)の値Jが閾値以下か否かが判定され、値Jが閾値より大きいと判定された分割領域に対応する各光源の前記仮決定された発光輝度に値Jが乗算され、
    前記第1補正処理では、各分割領域の値Jが前記閾値以下になるまで、前記第1処理、前記第2処理、及び、前記第3処理が繰り返される
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の表示装置。
  15. 前記分割領域毎に、入力画像データに基づいて、その分割領域が、暗部画像が表示される暗部領域であるか、明部画像が表示される明部領域であるか、を判定する判定手段、を有し、
    前記制御手段は、前記分割領域毎に、その分割領域が前記暗部領域であると判定された場合には、前記第1所定画像として第3所定画像を用いて、前記仮決定処理、前記第1補正処理、及び、前記第2補正処理を行い、当該分割領域が前記明部領域であると判定された場合には、前記第1所定画像として第4所定画像を用いて、前記仮決定処理、前記第1補正処理、及び、前記第2補正処理を行う
    ことを特徴とする請求項4〜12のいずれか1項に記載の表示装置。
  16. 前記第3所定画像は、画像データの取り得る値の最小値の画像であり、
    前記第4所定画像は、画像データの取り得る値の最大値の画像である
    ことを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
  17. 前記検出方向と、前記制御手段で決定された各光源の発光輝度と、に基づいて、入力画像データから表示用画像データを生成し、前記表示用画像データを前記表示パネルに出力する生成手段をさらに有し、
    前記生成手段は、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化がさらに抑制されるように前記入力画像データを補正することにより、前記表示用画像データを生成する
    ことを特徴とする請求項3〜16のいずれか1項に記載の表示装置。
  18. 前記視線方向毎に、画像データの値と、基準輝度で各光源を発光させた状態での知覚輝度及び知覚色と、の対応関係を表す特性情報を記憶する第2記憶手段をさらに有し、
    前記特性情報から、前記検出方向に対応する前記対応関係が判断される
    ことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の表示装置。
  19. 前記検出手段は、センサを用いてユーザの位置を検出し、検出されたユーザの位置から前記画面へ向かう方向を前記検出方向として算出する
    ことを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の表示装置。
  20. 発光部と、
    画像データに応じた透過率で前記発光部からの光を透過することにより、画面に画像を表示する表示パネルと、
    を有する表示装置の制御方法であって、
    前記画面に対するユーザの視線方向を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された視線方向である検出方向に基づいて、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する制御ステップと、
    を有し、
    前記表示パネルは、ユーザの視線方向の変化によって、ユーザに知覚される輝度である知覚輝度と、ユーザに知覚される色である知覚色と、が変化する特性を有しており、
    前記制御ステップでは、前記視線方向の変化による知覚輝度と知覚色の変化が抑制されるように、前記発光部の発光色と発光輝度を制御する
    ことを特徴とする表示装置の制御方法。
  21. 請求項20に記載の表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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