JP2016130649A - ガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 テンションバランサのアキュムレータのガス漏れを一見して容易に確認できるガス漏れ検知装置を提供する。
【解決手段】 ガス漏れ検知装置10は、テンションバランサ1におけるアキュムレータ6のガス圧室6bの端壁6cにバルブユニット9を包囲しボルト12で固定する枠板11と、開口縁部13aを端壁6cと枠板11とで挟み込んで内部にバルブユニット9を密封するカバー13と、外部から目視不能な遮蔽位置と目視可能な露出位置との間で変位可能な表示部材14とを具備させる。表示部材14は、弾性合成樹脂製のカバー13と一体に形成される弾性合成樹脂製で、カバー13より薄肉のためガス圧室6bから漏れたガスの充満によりカバー13から突出変形し、アキュムレータ6を収容するケース7の外部に露出してガス漏れ状態を外部に識別表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ガス漏れ検知装置10は、テンションバランサ1におけるアキュムレータ6のガス圧室6bの端壁6cにバルブユニット9を包囲しボルト12で固定する枠板11と、開口縁部13aを端壁6cと枠板11とで挟み込んで内部にバルブユニット9を密封するカバー13と、外部から目視不能な遮蔽位置と目視可能な露出位置との間で変位可能な表示部材14とを具備させる。表示部材14は、弾性合成樹脂製のカバー13と一体に形成される弾性合成樹脂製で、カバー13より薄肉のためガス圧室6bから漏れたガスの充満によりカバー13から突出変形し、アキュムレータ6を収容するケース7の外部に露出してガス漏れ状態を外部に識別表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば電車線等の架空線の端部を所定の張力で構造物に引き留めるテンションバランサのアキュムレータのガス漏れを検知するものに関する。
従来のテンションバランサは、特許文献1に記載のように、一端が支柱に連結されるシリンダ内を軸線方向に摺動自在にピストンが嵌合し、一端にトロリ線が連結され他端にピストンが結合するロッドがシリンダに出入り自在に挿入される。シリンダの上部に平行して設けられるアキュムレータは、ベローズにより内部を油圧室とガス圧室とに区画され、油圧室がシリンダのピストンで区画される油室に連通して作動油が充填され、ガス圧室はバルブユニットを通じて圧縮ガスが封入される。テンションバランサは、電車線が温度変化により伸縮しても、温度変化に応じたガス圧室の膨張収縮により、ロッドが電車線の伸縮量と一致するようにシリンダを出入りしてトロリ線に一定の張力を与える。このテンションバランサには、気温変化に伴うトロリ線の長さ変化を読み取るために、トロリ線の伸縮によりケーシングに対して出入するロッドの端部に、ロッドと共に移動するスライド式インジケータが、ケーシングの腹面に表示した目盛尺に沿って移動して目盛りを指示する。
上記従来のテンションバランサの張力の点検は、インジケータの実際の指示位置と、関係表による外気温に対応する規定の指示位置とを比較することにより行っている。一方、テンションバランサは、設置環境によっては外気温の変化に対して、ガスの温度の追従が遅れロッドの伸縮動作が遅延する場合があり、インジケータの実際の指示位置と規定の指示位置とに差異が発生する。その差異の発生原因は、設置環境による追従動作の遅延ではなく、油漏れやガス漏れによる動作不良の可能性もあるので、テンションバランサの点検は時間をおいて複数回観察する必要があり、動作不良の判定に手間暇がかかり煩わしい。動作不良がアキュムレータの油漏れを原因とする場合には、外部に漏れ出た痕跡が残るため判断しやすいが、ガス漏れを原因とする場合には、無色、無臭の窒素ガスを使用しているため判断し難い。
そこで、本発明は、アキュムレータのガス漏れを誰でも一見して容易に確認できるガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置を提供することを課題とする。
そこで、本発明は、アキュムレータのガス漏れを誰でも一見して容易に確認できるガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明においては、一端が支柱に連結されたシリンダ2と、一端に架空線が連結され、他端がシリンダ2に挿入され、シリンダ2内を軸線方向に摺動可能に嵌合するピストン4に結合してシリンダ2に出入り自在のロッド5と、シリンダ2から突出したロッド5を復帰させるようにピストン4を付勢するアキュムレータ6とを具備させたテンションバランサ1に対して装着するガス漏れ検知装置10を構成する。ガス漏れ検知装置10は、ピストン4に仕切られるシリンダ2内の油室3bに連通する油圧室6aと、圧縮ガスが封入されるガス圧室6bとをベローズ8で仕切るように構成するアキュムレータ6のガス圧室6bのガス漏れを検知するように構成する。ガス漏れ検知装置10は、アキュムレータ6のガス圧室6bの端壁6cにバルブユニット9を密封するカバー13を取り付け、外部から目視不能な遮蔽位置と目視可能な露出位置との間で変位可能にカバー13に結合し、ガス圧室6bから漏れたガスによるカバー13の内圧の高まりに伴い、遮蔽位置から露出位置に変位してガス漏れ状態を識別表示する表示部材14を具備させる。
表示部材14は、弾性合成樹脂製のカバー13と一体に形成される弾性合成樹脂製で、カバー13より薄肉のためガスの充満によりカバー13から突出変形し、アキュムレータ6を収容するケース7の外部に出現させる。
カバー13は、アキュムレータ6のガス圧室6bの端壁6c枠板11とに縁部を挟み込ませてボルト12を締め込み内部を密封する。
表示部材14は、弾性合成樹脂製のカバー13と一体に形成される弾性合成樹脂製で、カバー13より薄肉のためガスの充満によりカバー13から突出変形し、アキュムレータ6を収容するケース7の外部に出現させる。
カバー13は、アキュムレータ6のガス圧室6bの端壁6c枠板11とに縁部を挟み込ませてボルト12を締め込み内部を密封する。
本発明においては、アキュムレータからガスが漏れると、外部から表示部材を目視確認できるので、ガス漏れを誰でも一見して容易に認識でき、テンションバランサの動作不良を容易に判定できる。また、アキュムレータを収容するケース内に取り付ければ、屋外にさらされないので経年劣化に対して高い強度を有するという効果を奏する。
本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。
図1において、テンションバランサ1は、金属板材から成るホルダ2と、このホルダ2の下部に固定されたシリンダ3と、シリンダ3内を軸線方向に摺動自在に嵌合するピストン4と、一端がピストン4に結合してシリンダ3に対して出入り自在に挿入され他端側がホルダ2を貫通するロッド5と、ホルダ2の上部にシリンダ3と並行して固定されたアキュムレータ6と、シリンダ3及びアキュムレータ6を覆うようにホルダ2及びシリンダ3の他方の端蓋3aに開放可能に結合するケース7とを具備する。すなわち、ホルダ2とケース7とで、シリンダ3及びアキュムレータ6を収容する。
図1において、テンションバランサ1は、金属板材から成るホルダ2と、このホルダ2の下部に固定されたシリンダ3と、シリンダ3内を軸線方向に摺動自在に嵌合するピストン4と、一端がピストン4に結合してシリンダ3に対して出入り自在に挿入され他端側がホルダ2を貫通するロッド5と、ホルダ2の上部にシリンダ3と並行して固定されたアキュムレータ6と、シリンダ3及びアキュムレータ6を覆うようにホルダ2及びシリンダ3の他方の端蓋3aに開放可能に結合するケース7とを具備する。すなわち、ホルダ2とケース7とで、シリンダ3及びアキュムレータ6を収容する。
シリンダ3はホルダ2の下部と端蓋3aとに閉鎖された円筒状の内部にピストン4で油室3bが区画される。油室3bには作動油が充填される。シリンダ3の端蓋3aには、連結金具を介して支柱に連結される引き手3cを備え、ロッド5の先端には、連結金具を介してトロリ線に連結される引き手5aを備える。アキュムレータ6は円筒状を成し、端蓋がホルダ2に固定された軸線方向に伸縮可能なベローズ8により内部を油圧室6aとガス圧室6bとに区画される。油圧室6aはシリンダ3の油室3bに連通し作動油が充填され、ガス圧室6bはバルブユニット9を通じて圧縮ガスが封入される。
アキュムレータ6の端壁6cには、ガス漏れ検知装置10が取り付けられる。図2ないし図7に示すように、ガス漏れ検知装置10は、アキュムレータ6の端壁6cにボルト12で固定される枠板11と、枠板11に固定されるカバー13と、カバー13の頂部中央に位置する表示部材14とを具備する。枠板11は、アキュムレータ6の端壁6cの壁面に沿う平坦面の長円形をなす鋼板で構成され、バルブユニット9を包囲するように内側を開口させている。カバー13は、断面長円形の開口を有する袋状の弾性合成樹脂材で構成され、他より厚肉の縁部13aがアキュムレータ6の端壁6cと枠板11との間に挟み込まれて枠板11に間隔をおいて挿通される複数のボルト12で固定される。ボルト12は座金付きで、枠板11をカバー13もろとも貫通してアキュムレータ6の端壁6cのねじ穴に締め込まれることによりカバー13の内部を気密密封する。表示部材14は、カバー13の一部として弾性合成樹脂材で一体に形成され、他の部位より薄肉をなし、周辺と平坦に連続してケース7に覆い隠される遮蔽位置から、カバー13の内圧の高まりにより前方に膨張し、ケース7の端壁7aの対応位置に開口する表示窓7bからケース7の外部に突出する露出位置に至る。
このテンションバランサ1においては、外気温の変動に伴って、ガス圧室6bの圧縮ガスが膨張、収縮し体積が増減するため、これに応じてベローズ11の容積が増減するが、全体の油量は一定であるため、これがシリンダ3内の油室3bの容積、即ち挿入したロッド5の挿入量によって相殺され、この結果、ロッド5の出入り長さが変化することとなり、気温変化によるトロリ線の伸縮を吸収する。
ガス漏れ検知装置10においては、テンションバランサ1のアキュムレータ6のガス圧室6bの圧縮ガスがバルブユニット9の故障等により漏れた場合、カバー13内に充満し、カバー13の内圧が高まり表示部材14が周辺より前方に膨張突出変形し、図7に示すように、ケース7の開口7bから外部に露出する。この表示部材14が周囲に目視により認識でき、点検作業員によりガス漏れ状態が確認される。ガス漏れ検知装置10は、ケース7の内部に収容されているので、屋外にさらされず、経年劣化し難い。
1 テンションバランサ
2 ホルダ
3 シリンダ
3b 油室
3c 引き手
4 ピストン
5 ロッド
6 アキュムレータ
6a 油圧室
6b ガス圧室
6c 端壁
7 ケース
7a 端壁
7b 開口
9 バルブユニット
10 ガス漏れ検知装置
11 枠板
12 ボルト
13 カバー
13a 縁部
14 表示部材
2 ホルダ
3 シリンダ
3b 油室
3c 引き手
4 ピストン
5 ロッド
6 アキュムレータ
6a 油圧室
6b ガス圧室
6c 端壁
7 ケース
7a 端壁
7b 開口
9 バルブユニット
10 ガス漏れ検知装置
11 枠板
12 ボルト
13 カバー
13a 縁部
14 表示部材
Claims (3)
- 一端が支柱に連結されたシリンダと、一端に架空線が連結され、他端が前記シリンダに挿入され、シリンダ内を軸線方向に摺動可能に嵌合するピストンに結合してシリンダに出入り自在のロッドと、前記シリンダから突出したロッドを復帰させるようにピストンを付勢するアキュムレータとを具備し、
前記アキュムレータは、前記ピストンに仕切られるシリンダ内の油室に連通する油圧室と、圧縮ガスが封入されるガス圧室とをベローズで仕切るガス封入型テンションバランサのガス圧室のガス漏れ検知装置において、
前記アキュムレータのガス圧室の端壁に取り付けられ、ガス圧室にガスを封入するためのバルブユニットを密封するカバーと、
外部から目視不能な遮蔽位置と目視可能な露出位置との間で変位可能に前記カバーに結合し、前記ガス圧室から漏れたガスによるカバーの内圧の高まりに伴い、遮蔽位置から露出位置に変位してガス漏れ状態を識別表示する表示部材とを具備することを特徴とするガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置。 - 前記表示部材は、弾性合成樹脂製の前記カバーと一体に形成される弾性合成樹脂製で、カバーより薄肉のためガスの充満によりカバーから突出変形し、前記アキュムレータを収容するケースの外部に出現することを特徴とするガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置。
- 前記カバーは、前記アキュムレータのガス圧室の端壁にボルト止めされる枠板と、
縁部が前記枠板と前記アキュムレータの端壁との間に挟み込まれて前記ボルトに締め込みにより内部を密封し枠板に固定される弾性合成樹脂製のカバー本体とを具備することを特徴とする請求項2に記載のガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置。
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---|---|---|---|
JP2015003983A JP2016130649A (ja) | 2015-01-13 | 2015-01-13 | ガス封入型テンションバランサのガス漏れ検知装置 |
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---|---|---|---|---|
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CN114166437A (zh) * | 2021-12-03 | 2022-03-11 | 成都秦川物联网科技股份有限公司 | 适用于物联网智能制造的机电阀密封性检测设备及方法 |
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-
2015
- 2015-01-13 JP JP2015003983A patent/JP2016130649A/ja active Pending
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