JP2016130515A - レシプロエンジン用のピストンアセンブリ - Google Patents

レシプロエンジン用のピストンアセンブリ Download PDF

Info

Publication number
JP2016130515A
JP2016130515A JP2016000775A JP2016000775A JP2016130515A JP 2016130515 A JP2016130515 A JP 2016130515A JP 2016000775 A JP2016000775 A JP 2016000775A JP 2016000775 A JP2016000775 A JP 2016000775A JP 2016130515 A JP2016130515 A JP 2016130515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
ring
groove
power cylinder
cylinder system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016000775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016130515A5 (ja
Inventor
リチャード・ジョン・ドナヒュー
John Donahue Richard
ダニエル・デイビッド・ジマーマン
David Zimmerman Daniel
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2016130515A publication Critical patent/JP2016130515A/ja
Publication of JP2016130515A5 publication Critical patent/JP2016130515A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/0084Pistons  the pistons being constructed from specific materials
    • F02F3/0092Pistons  the pistons being constructed from specific materials the material being steel-plate
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/0084Pistons  the pistons being constructed from specific materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/02Pistons  having means for accommodating or controlling heat expansion
    • F02F3/04Pistons  having means for accommodating or controlling heat expansion having expansion-controlling inserts
    • F02F3/08Pistons  having means for accommodating or controlling heat expansion having expansion-controlling inserts the inserts being ring-shaped
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/24Pistons  having means for guiding gases in cylinders, e.g. for guiding scavenging charge in two-stroke engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/28Other pistons with specially-shaped head
    • F02F3/285Other pistons with specially-shaped head the head being provided with an insert located in or on the combustion-gas-swept surface
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/08Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction with expansion obtained by pressure of the medium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/12Details
    • F16J9/22Rings for preventing wear of grooves or like seatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

【課題】レシプロエンジン用のピストンアセンブリを提供する。
【解決手段】レシプロエンジン10用のパワーシリンダシステム8は、レシプロエンジン10のシリンダ26内で移動するように構成されるスチールピストン20を含む。また、システム8は、ピストン20のトップランド40の下方においてピストン20の周りで周方向に延びるとともに、内周面134を有するリング44を支持するように構成される溝42も含む。1つ又は複数のチャネル94がトップランド40に形成され、1つ又は複数のチャネル94は、溝42の一部とリング44の内周面134との間の空間130への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される。
【選択図】図4

Description

本明細書中に開示される主題は、一般にレシプロエンジンに関し、特に、レシプロエンジン用のピストンアセンブリに関する。
レシプロエンジン(例えば、往復動内燃機関)は、燃料を酸化剤(例えば空気)と共に燃焼させて、高温燃焼ガスを生成し、高温燃焼ガスにより、シリンダ内でピストン(例えば、往復ピストン)を駆動させる。特に、高温燃焼ガスは、膨張するとともに、膨張行程中にシリンダの上端部から下端部までピストンを直線的に移動させる圧力をピストンに対して及ぼす。ピストンは、燃焼ガスにより及ぼされる圧力とピストンの直線動作とを、1つ又は複数の負荷、例えば発電機を駆動させる回転動作へと(例えば、ピストンに結合される接続ロッド及びクランクシャフトを介して)変換する。ピストン及び関連する構造体(例えば、ピストンアセンブリ)の構成は、排ガス排出量(例えば、未燃炭化水素)及びエンジン効率、並びに、潤滑剤(例えば、油)消費量にかなり影響を与え得る。また、ピストンアセンブリの構成は、レシプロエンジンの動作寿命にかなり影響を及ぼし得る。したがって、ピストンアセンブリの構成を改善することが望ましい。
当初から特許請求の範囲に記載される発明に範囲が見合った特定の実施形態が以下に要約される。これらの実施形態は、特許請求の範囲に記載される発明の範囲を限定しようとするものではなく、むしろ、これらの実施形態は、本発明の想定し得る形態の概要を単に与えるようになっているにすぎない。実際には、本発明は、以下に記載される実施形態に類似し或いは実施形態とは異なってもよい様々な形態を包含し得る。
米国特許第7740448号明細書
1つの実施形態において、レシプロエンジン用のパワーシリンダシステムは、レシプロエンジンのシリンダ内で移動するように構成されるスチールピストンを含む。また、システムは、ピストンのトップランドの下方においてピストンの周りで周方向に延びるとともに、内周面を有するリングを支持するように構成される溝も含む。1つ又は複数のチャネルがトップランドに形成され、1つ又は複数のチャネルは、溝の一部とリングの内周面との間の空間への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される。
1つの実施形態において、レシプロエンジン用のパワーシリンダシステムは、レシプロエンジンのシリンダ内で移動するように構成されるピストンを含む。また、システムは、ピストンのトップランドの下方においてピストンの周りで周方向に延びる溝も含み、また、溝内に配置される保護リング挿入体は、内周面を有するリングを支持するように構成される。1つ又は複数のチャネルが保護リング挿入体に形成され、1つ又は複数のチャネルは、溝の一部とリングの内周面との間の空間への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される。
1つの実施形態において、レシプロエンジン用のパワーシリンダシステムは、約13m/s未満の最大平均ピストン速度をもってレシプロエンジンのシリンダ内で移動するように構成されるピストンを含む。また、システムは、ピストンのトップランドの下方においてピストンの周りで周方向に延びる溝、及び、溝内に配置されるリングも含む。1つ又は複数のチャネルが溝の軸方向上面又はリングの上面に形成され、1つ又は複数のチャネルは、溝の一部とリングの内周面との間の空間への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される。
本発明のこれら及び他の特徴、態様、並びに、利点は、図面の全体にわたって同様の文字が同様の部分を表わす添付図面と関連して以下の詳細な説明が読まれるときに更に良く理解されるようになる。
レシプロエンジンシステムの一部の一実施形態の概略ブロック図である。 ピストンがシリンダ内に位置されるピストン−シリンダアセンブリの一実施形態の側断面図である。 径方向チャネルがピストンのトップランドに形成されて成るピストンの一実施形態の一部の側面図である。 径方向チャネルがピストンのトップランドに形成されて成るピストンの一実施形態の一部の側断面図である。 径方向チャネルが上端ピストンリングに形成されて成るピストンの一実施形態の一部の側断面図である。
以下、本発明の1つ又は複数の特定の実施形態について説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を与える目的で、実際の実施の全ての特徴が明細書中に記載されない場合がある。任意のそのような実際の実施の開発では、任意の工業技術又は設計プロジェクトの場合と同様、実施ごとに異なる場合があるシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の特定の目標を達成するために数多くの実施固有の決定がなされなければならないことが理解されるべきである。また、そのような開発努力は、複雑であって時間がかかる可能性があるが、それにもかかわらず、この開示の利益を有する当業者にとって決まりきった設計、製作、及び、製造の取り組みであることが理解されるべきである。
本発明の様々な実施形態の要素を導入する際、冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び、「前記」は、その要素の1つ又は複数が存在することを意味しようとするものである。用語「備える」、「含む」、及び、「有する」は、包含的であって、挙げられた要素以外の更なる要素が存在してもよいことを意味しようとするものである。
本開示に係るレシプロエンジン(例えば、往復動内燃機関)用のパワーシリンダシステムは1つ又は複数のピストンを含んでもよく、それぞれのピストンは、燃焼ガスにより及ぼされる圧力とピストンの直線動作とを回転動作へと変換して1つ又は複数の負荷に動力を供給するべくシリンダ(例えばリニア)内で直線的に移動するように構成される。各ピストンは、ピストンのトップランドの下方でピストンの周りで周方向に延びる上端環状溝(例えば、上端リング溝又は最上端リング溝)を有してもよい。上端リング(例えば、上端ピストンリング又は最上端リング)が上端溝内に配置されてもよい。上端リングは、一般に、燃料及び空気、又は、燃料−空気混合物が燃焼室から逃げるのを阻止するべく構成され、及び/又は、適切な圧力の維持を容易にして、膨張する高温燃焼ガスがピストンの往復動を引き起こすことができるようにするべく構成されてもよい。幾つかの実施形態では、1つ又は複数の更なる環状溝(例えば、更なるリング溝又は更なる圧縮リング溝)がピストンの周りで周方向に延びてもよく、また、1つ又は複数の更なるリング(例えば、更なる複数のリング又は更なる圧縮リング)が1つ又は複数の更なるリング溝内に配置されてもよい。そのような場合、上端リング及び/又は更なるリングは、リングパックを形成するとともに、一般に、エンジン内の燃焼ガス及び/又は潤滑剤(例えば油)の流れを制御してもよい。
レシプロエンジンの動作中、燃料及び空気が燃焼室内で燃焼し、それにより、ピストンがシリンダ内で移動する。また、燃焼ガスは、上端リングの外周面に対しても圧力を及ぼし、それにより、上端リングをシリンダの内壁から離れるように径方向内側に推し進める。開示される実施形態は、燃焼ガスが上端リングの内周面に対して径方向外向きの力を及ぼすように燃焼ガスを上端リングの内周面に隣接する空間へと移送するように構成される1つ又は複数のチャネル(例えば、径方向チャネル)を含んでもよい。好適には、1つ又は複数のチャネルがシリンダ内の油制御を容易にしてもよく、これは、大型の工業用レシプロエンジンとの関連で特に役立つ場合がある。例えば、1つ又は複数のチャネルが無ければ、油は、上端溝の軸方向面と上端リングの上端面との間の上端溝内に蓄積する場合があり、また、その空間への燃焼ガスの流れを(例えば、上端溝に対する油の付着によって)妨げる場合がある。開示された実施形態において、1つ又は複数のチャネルは、油が上端溝から(例えば、燃焼室内へ又はシリンダの内壁に沿って)逃げることができる場合があり、それにより、上端溝からの油の流出を容易にする、及び/又は、上端溝内の油の滞留時間を減少させる。また、上端溝からの油の流出を容易にすることにより、上端リングの内周面に隣接する空間への燃焼ガスの確実な移送が可能となる場合があり、それにより、一般に、油消費量及びエンジン内のブローバイを減らすことができる。他の例として、1つ又は複数のチャネルは、上端リングがシリンダの内壁との接触を維持できるようにする場合があり、したがって、上端リングがシリンダの内壁に沿って油をすくい取ることができる場合がある。したがって、開示された実施形態は、径方向リング潰れ(例えば、シリンダの内壁からの上端リングの離間)を阻止して、油消費量を減らすとともに、未燃炭化水素のブローバイを減少させて、排出量を減らすことができ、及び/又は、例えばエンジンの構成要素の摩耗を減らすことができる。
図面を参照すると、図1は、エンジン駆動の動力発生システム8の一部の一実施形態のブロック図を示す。以下で詳しく説明されるように、システム8は、1つ又は複数の燃焼室12(例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,10,12,14,16,18,20個又はそれ以上の燃焼室12)を有するエンジン10(例えば、往復動内燃機関)を含む。空気供給源14が、空気、酸素、酸素を豊富に含む空気、酸素が減少された空気、又は、これらの任意の組み合わせなどの加圧酸化剤16を各燃焼室12へ供給するように構成される。また、燃焼室12は、燃料供給源19から燃料18(例えば、液体燃料及び/又は気体燃料)を受けるように構成され、また、燃料−空気混合物が各燃焼室12内で発火して燃焼する。高温加圧燃焼ガスにより、各燃焼室12に隣接するピストン20は、シリンダ26内で直線的に移動して、ガスにより及ぼされる圧力を回転動作へと変換し、それにより、シャフト22が回転する。更に、シャフト22は、シャフト22の回転によって動力が供給される負荷24に結合されてもよい。例えば、負荷24は、システム10の回転出力によって電力を発生させてもよい発電機などの任意の適した装置であってもよい。また、以下の議論は、酸化剤16として空気に言及するが、開示された実施形態と共に任意の適した酸化剤が使用されてもよい。同様に、燃料18は、ディーゼル又はガソリンなどの任意の適した液体燃料、或いは、例えば天然ガス、関連する石油ガス、プロパン、バイオガス、下水ガス、埋立地ガス、炭坑ガスなどの任意の適した気体燃料であってもよい。
本明細書中に開示されるシステム8は、固定用途において(例えば、工業用発電エンジンにおいて)又は移動用途において(例えば、車又は航空機において)使用するために適合されてもよいが、システム8は、大型の工業用発電エンジンにおいて燃焼ガス及び油の流れを制御するために特に有用となり得る。エンジン10は、2行程エンジン、3行程エンジン、4行程エンジン、5行程エンジン、又は、6行程エンジンであってもよい。また、エンジン10は、任意の数の燃焼室12、ピストン20、及び、関連するシリンダ(例えば1〜24個)を含んでもよい。例えば、特定の実施形態において、システム8は、シリンダ内で往復動する4,6,8,10,16,24個又はそれ以上のピストン20を有する大型工業用レシプロエンジンを含んでもよい。幾つかのそのようなケースにおいて、シリンダ及び/又はピストン20は、約13.5〜34センチメートル(cm)の直径を有してもよい。幾つかの実施形態において、シリンダ及び/又はピストン20は、約10〜50cm、15〜30cm、又は、15〜20cmの直径を有してもよい。幾つかの実施形態において、シリンダ及び/又はピストン20は、約10cm、15cm、20cm、25cm、30cm、35cm、又は、40cmよりも大きい直径を有してもよい。システム8は、10キロワット(kW)〜10メガワット(MW)の範囲の電力を発生させてもよい。幾つかの実施形態において、エンジン10は、約1800RPMの1分間当たりの最大回転数(RPM)で動作するように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、エンジン10は、最大で約2000RPM、1900RPM、1700RPM、1600RPM、1500RPM、1400RPM、1300RPM、1200RPM、1000RPM、900RPM、又は、750RPMで動作するように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、エンジン10は、約750〜2000RPM、900〜1800RPM、又は、1000〜1600RPMで動作してもよい。また、幾つかの実施形態において、ピストン20は、一般に、(例えば、自動車エンジン、又は、同様のものに対して)低い最大平均ピストン速度を有してもよい。例えば、ピストン20は、25メートル/秒(m/s)、20m/s、19m/s、18m/s、17m/s、16m/s、15m/s、14m/s、13m/s、12m/s、11m/s、10m/s、9m/s、8m/s、7m/s、6m/s、又は、5m/s未満の最大平均ピストン速度を有してもよい。幾つかの実施形態において、ピストン20は、約1〜25m/s、5〜20m/s、10〜20m/s、10〜16m/s、13〜15m/s、又は、11〜12m/sの最大平均ピストン速度を有してもよい。幾つかの実施形態において、ピストン20は、約12m/sの最大平均ピストン速度を有してもよい。平均ピストン速度は、エンジン10内のピストン20の平均速度であり、行程及びRPMの関数である。例えば、平均ピストン速度(MPS)が(2×S)×(RPM/60)に等しくてもよく、ここで、Sは行程(例えば、行程の長さ)であり、また、RPMは、エンジン10が動作する1分間当たりの回転数である。上記方程式において、行程には、1クランク回転ごとに2行程が生じるという事実を考慮するべく2の因数が乗じられ、また、RPMは、分を秒へ変換するべく60の因数により除されてもよい。典型的なエンジン10は、例えば、General Electric CompanyのJenbacher Engine(例えば、Jenbacherタイプ2、タイプ3、タイプ4、タイプ6、又は、J920 FleXtra)、又は、Waukesha Engine(例えば、Waukesha VGF、VHP、APG、275GL)を含んでもよい。以下で更に詳しく論じられるように、ピストン20は、スチールピストン又はアルミニウムピストンであってもよい。特定の実施形態において、ピストン20は、ピストン20のリング溝内に保護リング挿入体(例えば、Ni−抵抗リング挿入体)を含んでもよい。また、ピストン20は、例えばリンク溝及び/又は保護リング挿入体に形成される1つ又は複数の径方向チャネルを含んでもよい。
図2は、ピストン20がシリンダ26(例えば、エンジンシリンダ)内に配置されて成るレシプロエンジン10のピストンアセンブリ25の一実施形態の側断面図である。シリンダ26は、円筒状キャビティ30(例えば、孔)を画定する内側環状壁28を有する。ピストン20は、軸方向の軸線又は方向34、径方向の軸線又は方向36、及び、周方向の軸線又は方向38によって規定されてもよい。ピストン20は、上端部40(例えば、トップランド)と、ピストン20の周りで周方向(例えば、周方向38)に延びる上端環状溝42(例えば、上端溝又は最上端溝)とを含む。上端リング44(例えば、上端ピストンリング)が上端溝42内に位置されてもよい。
上端リング44は、シリンダ26の内側環状壁28と接触するべく上端溝42から径方向外側に突出するように構成される。上端リング44は、一般に、燃料18及び空気16又は燃料−空気混合物82が燃焼室12から逃げるのを阻止する、及び/又は、適切な圧力の維持を容易にして、膨張する高温燃焼ガスがピストン20の往復動を引き起こすことができるようにする。また、本実施形態の上端リング44は、内側環状壁28の表面を覆って例えばエンジン10内の熱及び/又は摩擦を制御する油のすくい取りを容易にするように構成されてもよい。
特定の実施形態において、ピストン20は、スチール(例えば、スチール、或いは、42CrMo4V又は38MnVS6などの任意の様々なスチール合金)ピストンである。幾つかの実施形態において、ピストン20は、アルミニウム(例えば、アルミニウム、或いは、SAE332又はAlSi12CuMgNiなどの任意の様々なアルミニウム合金)ピストンである。特定の実施形態において、上端溝42は、上端リング44を支持するように構成される保護リング挿入体又はリング支持挿入体(例えば、ASTM A436、タイプ1などのNi−抵抗鋳鉄リング挿入体材料)を含む。保護リング挿入体は、ピストン20及び/又は上端リング44を形成する材料よりも耐摩耗性、耐熱性、及び/又は、耐圧性がある挿入体材料から形成されてもよい。他の例として、挿入体材料は、ピストン20及び/又は上端リング44を形成する材料により耐えられる温度及び/又は圧力よりも5,10,15,20,25,30,35,40,60,70,80,90,100,150,200,250,300%又はそれ以上高い温度及び/又は圧力に耐えるように構成されてもよい。特定の実施形態において、保護リング挿入体は、ピストン20及び/又は上端リング44を形成する材料よりも高い(例えば、5,10,15,20,25,30,35,40,60,70,80,90,100,150,200,250,300%又はそれ以上高い)硬度を有する挿入体材料から形成されてもよい。例えば、幾つかの実施形態において、ピストン20は、約50〜150、60〜140、又は、70〜130HBの硬度を有してもよく、一方、保護リング挿入体は、約80〜220、90〜210、又は、100〜200HBの硬度を有してもよい。他の例として、幾つかの実施形態では、ピストン20が約90〜120HBの硬度を有してもよく、一方、保護リング挿入体が約120〜190HBの硬度を有してもよい。幾つかの実施形態において、保護リング挿入体は、ニッケル合金(例えば、ASTM A436、タイプ1などの任意の様々なニッケル合金)を含むNi−抵抗リング挿入体であってもよい。一般に、挿入体材料は、ピストンアセンブリ25が大型工業用エンジンでそのようなエンジンの長い動作寿命にわたり高圧及び/又は高温に耐えることができるようにしてもよい。
幾つかの実施形態では、1つ又は複数の更なる環状溝50(例えば、更なるリング溝)が上端溝42よりも軸方向下側においてピストン20の周りで周方向に延びてもよい。幾つかの実施形態では、1つ又は複数の更なるリング52(例えば、複数の更なるリング)が1つ又は複数の更なるリング溝50のそれぞれの内部に配置されてもよい。更なるリング52は、ブローバイを阻止する及び/又はシリンダ26の内側環状壁28から油をすくい取るように構成されてもよい。
図示のように、ピストン20は、接続ロッド56及びピン58を介してクランクシャフト54に取り付けられる。クランクシャフト54は、ピストン24の往復直線動作を回転動作へと変換する。前述したように、ピストン20が移動するにつれて、クランクシャフト54は、負荷24(図1に示される)に動力を供給するべく回転する。図示のように、燃焼室12は、ピストン24のトップランド40に隣接して位置される。燃料注入器60が燃料18を燃焼室12へ供給し、また、弁62が燃焼室12への空気16の送出を制御する。排気弁64は、エンジン10からの排気の排出を制御する。しかしながら、燃料18及び空気16を燃焼室12へ供給する及び/又は排気を排出するための任意の適した要素及び/又は技術が利用されてもよいことが理解されるべきである。動作時、燃焼室12内での空気16を伴う燃料18の燃焼により、シリンダ26のキャビティ30内でピストン20が往復態様(例えば前後)で軸方向34に移動する。
クリアランス78(例えば、環状空間を画定する径方向クリアランス)がシリンダ26の内側環状壁28とピストン20の外表面80(例えば、環状面)との間に与えられる。前述したように、例えば、ブローバイを阻止するため、及び、上端リング44が内側環状壁28から油をすくい取ることができるようにするために、上端リング44とシリンダ26の内側環状壁28との間の接触を維持することが望ましい。しかしながら、エンジン10の動作中、燃焼室12からの燃焼ガスは、上端リング44の外面90(例えば、径方向外側の面、又は、外周面)と接触して、上端リング44をシリンダ26の内壁28から離れるように径方向内側に(例えば、径方向軸線36に沿って)推し進める力を及ぼす。したがって、本実施形態は、燃焼ガスを上端リング44の内周面(図5に示される)に隣接する空間(図5に示される)へ移送するように構成される1つ又は複数の径方向チャネル94などの1つ又は複数のチャネル(例えば、通路、谷、溝、又は、同様のもの)を含む。また、1つ又は複数の径方向チャネル94は、上端溝42からの油の流出を容易にする、及び/又は、上端溝42内の油の蓄積を妨げる。そのような形態により、1つ又は複数の径方向チャネル94は、上端リング44の全体にわたって圧力勾配を確実に釣り合わせる(例えば、上端リング44を安定させる)ことができる、及び/又は、上端リング44は、シリンダ26の内側環状壁28との接触を維持できる。
図3は、径方向チャネル94がピストン20のトップランド40に形成されて成るピストン20の一実施形態の一部の側面図である。図示のように、径方向チャネル94は、ピストン20の周囲の別個の位置(例えば、ピストン20の周りで周方向に離間される別個の位置)に形成される。図示の実施形態において、径方向チャネル94は、湾曲断面を有する(例えば、湾曲壁98を有する)とともに、径方向チャネル半径100を有する。径方向チャネル94は、トップランド40の底面及び上端溝42の上面(例えば、上端面又は上端周囲)の両方に対応する軸方向対向面102(例えば、環状面)内へと或いは軸方向対向面102に沿って形成される。径方向チャネル94は、ピストン20のトップランド40の外表面80(例えば、外側環状面)から径方向内側(例えば、径方向36)に延びてもよい。図示のように、径方向チャネル94は上端溝42へ向けて開放し、また、上端リング44と軸方向対向面102との間の軸方向距離104は、径方向チャネル94に沿って増大される(例えば、軸方向距離104よりも大きく且つ径方向チャネル94と一致する第2の軸方向距離103によって示される)。したがって、上端リング44と軸方向対向面102との間の軸方向距離は、上端リング44の周りで周方向に変化する。以下で更に詳しく論じられるように、そのような形態は、上端溝42からの油の流出を容易にし(例えば、油が上端溝42内に蓄積することを阻止し)、それにより、燃焼ガスがキャビティ30から径方向チャネル94に沿って空間(図5に示される)へと確実に移送できるようにし、この空間で、燃焼ガスが径方向外向きの力(例えば、圧力誘発付勢力)を上端リング44の内面(図5に示される)に対して及ぼすことができるようにする。したがって、径方向チャネル94は、上端リング44の全体にわたって圧力勾配を確実に制御して、上端リング44とシリンダ26の内側環状壁28との間の接触の維持を可能にする。径方向チャネル94は、上端リング44を径方向外側にシリンダ26の内側環状壁28に押し付けるべくシールポイント107よりも軸方向下側でプラスの圧力差をもたらしつつシールポイント107よりも軸方向上側で圧力を均一にするのに役立ち得る。
ある場合には、径方向チャネル半径100が約2ミリメートル(mm)より大きくてもよい。ある場合には、径方向チャネル半径100が例えば約0.5mm、1mm、1.5mm、2.5mm、又は、3mmより大きくてもよい。また、径方向チャネル半径100は、軸方向距離103の10,20,30,40,50,60,70,80、又は、90%未満であってもよい。径方向チャネル半径100は、軸方向距離103の10〜90、20〜80、30〜70、又は、40〜60%であってもよい。保護リング挿入体を有する幾つかの実施形態では、径方向チャネル半径100が保護リング挿入体の軸方向高さの10,20,30,40,50,60,70,80、又は、90%未満であってもよい。径方向チャネル半径100は、保護リング挿入体の軸方向高さの10〜90、20〜80、30〜70、又は、40〜60%であってもよい。径方向チャネル94が湾曲断面を有するように示されるが、径方向チャネル94は、本明細書中に開示される態様で燃焼ガスの移送を容易にする任意の適した断面(例えば、長方形、三角形、曲率の変化を伴う湾曲状等)又は形態を有してもよいことが理解されるべきである。また、複数の径方向チャネル94が示されるが、例えば1,2,3,4,5,6,7,8,9,10個又はそれ以上の任意の適した数の径方向チャネル94が設けられてもよいことが理解されるべきである。また、径方向チャネル94は、ピストン20の周囲で一様な周方向間隔を伴うことを含めて、任意の適した態様で分布されてもよい。
図4は、ピストン20の一実施形態の一部の側断面図であり、このピストン20は、上端リング44と、ピストン20のトップランド40に形成される1つの径方向チャネル94とを有する。図示の実施形態では、径方向チャネル94が軸方向対向面102に形成される。径方向チャネル94は、トップランド40の外表面80から(例えば、径方向軸線36に沿って)径方向内側に延びる。エンジン10の動作中、燃焼ガスは、上端リング44の外面90に圧力を及ぼして、上端リング44をシリンダ26の内側環状壁28から離れるように推し進める径方向内向きの力108をもたらす。
幾らかの燃焼ガスが上端溝42内で流れることができるようにするべく、上端リング44の上端面121(例えば、軸方向上側の面)とピストン20の軸方向対向面102との間に隙間120(例えば、上端溝クリアランス)が設けられるが、隙間120を横切る第1の軸方向距離104は、望ましくは、リングリフト及びばたつきを最小限に抑えるように設定される。したがって、開示された実施形態でなければ、油が比較的小さい隙間120内に溜まって上端溝42を通じた燃焼ガスの流れを阻止し、また、隙間120が油で塞がれる場合、隙間120は、上端リング44の内面124(例えば、径方向内側の面又は内周面)への燃焼ガスの効率的で確実な移送を可能にしない場合がある。そのため、開示される径方向チャネル94が無ければ、油が上端溝42内に溜まる場合があり、また、隙間120が油で塞がれる場合には、大きな圧力差が上端リング44にわたって(例えば、外面90と内面124との間に)存在する場合がある。例えば、開示される径方向チャネル94が無ければ、油が上端溝42に付着して燃焼ガスの流れを妨げる場合があり、したがって、外面90付近の圧力が内面124付近の圧力よりも大きくなる場合がある。そのような場合、上端リング44が径方向リング潰れを起こし易くなる可能性があり、それにより、例えば油消費量及びブローバイが増大する。
本実施形態において、径方向チャネル94は、上端リング44の内面124と上端溝42の内壁131(例えば、内側環状壁)とに隣接する空間130(例えば、環状空間)への燃焼ガスの移送を容易にするべく構成されてもよく、それにより、上端リング44の安定性の向上をもたらすことができる。空間130内の燃焼ガスは、径方向内向きの力108と釣り合う或いは径方向内向きの力108に対抗するべく径方向外向きの力134を及ぼすことができ、また、上端リング44の両端間の圧力は、ほぼ等しくてもよく、或いはさもなければ、径方向リング潰れを阻止して例えば上端リング44とシリンダ26の内側環状壁28との間の接触を維持するべく制御されてもよい。
また、図示のように、上端リング44の外表面90は、内側環状壁28と接触してシールポイント107を形成するように構成される。そのような形態は、好適には、エンジン10の動作中に上端リング44がシリンダ26の内側環状壁28から油をすくい取ることができるようにし得る。また、油は、一般に、特定の状況では、上端溝42を含めてピストン20に付着し得る粘性のある粘着性液体である。径方向チャネル94は、上端リング44と軸方向対向面102との間に、より大きな軸方向距離103と、より大きな全隙間容積とをもたらすとともに、より小さい表面積対容積率をもたらす。そのような形態は、付着を減らすことができ、また、一般に、上端溝42からの油の(例えば、燃焼室12内への或いはシリンダ26の内側環状壁28に沿う)流出を促進させることができ、したがって、油制御を向上させて、エンジン10内の油消費量を減らすことができる。
前述したように、幾つかの実施形態では、ピストン20がスチールピストンである。特定の実施形態では、ピストン20がアルミニウムピストンである。ピストン20は、随意的に、上端溝42を取り囲む(例えば、上端溝42の内側を覆ってピストン20の周りで周方向に延びる)保護リング挿入体又はリング支持挿入体150(例えば、Ni−抵抗リング挿入体)を含んでもよい。保護リング挿入体150は、上端リング溝42の全部又は一部(例えば、軸方向対向面102、内壁131、及び/又は、底部軸方向対向面112)に沿って延びてもよい。例えば、図示の断面では、保護リング挿入体150が略C形状又はU形状を有する。
前述したように、保護リング挿入体150は、ピストン20を形成する材料よりも耐摩耗性、耐熱性、及び/又は、耐圧性がある挿入体材料から形成されてもよい。例えば、挿入体材料は、ピストン20及び/又は上端リング44を形成する材料により耐えられる温度及び/又は圧力よりも5,10,15,20,25,30,35,40,60,70,80,90,100,150,200,250,300%又はそれ以上高い温度及び/又は圧力に耐えるように構成されてもよい。特定の実施形態において、保護リング挿入体150は、ピストン20及び/又は上端リング44を形成する材料よりも高い(例えば、5,10,15,20,25,30,35,40,60,70,80,90,100,150,200,250,300%又はそれ以上高い)硬度を有する挿入体材料から形成されてもよい。以下で更に詳しく論じられるように、幾つかの実施形態では、保護リング挿入体150がニッケル合金(例えば、ASTM A436、タイプ1などの任意の様々なニッケル合金)を含むNi−抵抗リング挿入体であってもよい。一般に、挿入体材料は、ピストン20が大型工業用エンジンでそのようなエンジンの長い動作寿命にわたり高圧及び/又は高温に耐えることができるようにしてもよい。
保護リング挿入体150は、上端リング溝42へ流し込んで成形されてもよく、また、上端リング44を支持するように構成されてもよい。他の実施形態において、保護リング挿入体150は、上端リング溝42内にセグメント状態で取り付けられて(例えば、溶接や蝋付け等によって)互いに結合されてもよい。他の実施形態において、保護リング挿入体150は、コーティング(例えば、スプレーコーティング)又は任意の他の適した技術の適用によって取り付けられてもよい。幾つかの実施形態において、保護リング挿入体150は、ニッケル合金(例えば、任意の様々なニッケル合金)を備えてもよく、また、エンジン10内の高圧及び/又は高温に耐えるように構成されてもよい。
保護リング挿入体150を有する実施形態では、図示のように、径方向チャネル94が保護リング挿入体150内(例えば、保護リング挿入体150の軸方向対向面)に形成されてもよい。前述したように、保護リング挿入体150を有する特定の実施形態では、径方向チャネル半径100が保護リング挿入体の軸方向高さ151の10,20,30,40,50,60,70,80、又は、90%未満であってもよい。径方向チャネル半径100は、保護リング挿入体の軸方向高さ151の10〜90、20〜80、30〜70、又は、40〜60%であってもよい。幾つかの実施形態において、保護リング挿入体150の径方向チャネル94は、好適には、径方向チャネル94をピストン20自体に直接に形成することによってではなく、単純な環状溝中へ径方向チャネル94を設けることができるようにする場合がある。また、様々な保護リング挿入体150(例えば、様々な形態、数、及び/又は、サイズの径方向チャネル94を有する)が、そのような保護リング挿入体150を受けるように構成される対応する溝を有する任意の様々なピストン内へ挿入されてもよい。したがって、保護リング挿入体150は、適した形態、数、及び/又は、サイズの径方向チャネル94を有するように溝(例えば、上端リング溝42)を合わせるべく利用され得る(例えば、一群の異なる保護リング挿入体150をピストン20と共に選択的に利用できる)。
図5は、1つの径方向チャネル94が上端リング44に形成されて成るピストン20の一実施形態の一部の側断面図を示す。特定の実施形態では、径方向チャネル94が上端リング44の上端面121に沿って形成されてもよい。そのようなチャネルは、例えば図2〜図4に示されるようなピストン20のトップランド40に形成される径方向チャネル94に加えて或いは代えて設けられてもよい。
図示のように、上端リング44に形成される径方向チャネル94は、上端リング44の外面90から内面124まで径方向内側に(例えば、径方向36に)延びてもよい。径方向チャネル94は、上端リング44の上端面121と上端溝42の軸方向対向面102との間の軸方向距離104を径方向チャネル94と一致する半径100に沿って増大させ得る。したがって、径方向チャネル94は、上端溝42からの油の流出を容易にすることができ、それにより、矢印172により示されるように、キャビティ30から内面124に隣接する空間130への燃焼ガスの確実な流れを可能にする。前述したように、空間130へのガスの移送は、上端リング44の環状外表面90と内面124との間の圧力差を制御することができ、それにより、上端リング44がシリンダ26の内壁28との接触を維持できるようにする。
前述したように、径方向チャネル94は、上端リング44の内面124と上端リング44の外面90との間で圧力を均一にする或いはこれらの間に圧力差をもたらすのに役立ってもよく、それにより、上端リング44をシリンダ26に対して径方向外側に付勢して、例えば径方向リング潰れ及び/又はブローバイを阻止するのに役立ってもよい。また、上端リング44及び/又は径方向チャネル94は、エンジン10内で油制御ももたらしつつ径方向リング潰れ及びブローバイを阻止するように構成されてもよい。前述したように、幾つかの実施形態では、ピストン20がスチールピストンである。特定の実施形態では、ピストン20がアルミニウムピストンである。ピストン20は、随意的に、前述した特徴のいずれかを有する保護リング挿入体150を含んでもよい。
開示された実施形態の技術的効果は、径方向チャネル94などのチャネルを介してエンジン10内の油の流れ及び/又は燃焼ガスの分配を制御するためのシステムを提供することを含む。例えば、燃焼ガスは、ピストンアセンブリの上端リング44の外面90に対して圧力を及ぼしてもよい。トップランド40又は上端リング44に形成される径方向チャネル94は、上端リング44の内面124に隣接する空間130へ燃焼ガスを移送することができ、それにより、外面90と内面124との間の圧力勾配を制御して、上端リング44がシリンダ26の内壁28との接触を維持できるようにする。そのような形態はまた、好適には、径方向チャネル94付近で油を制限してもよく、それにより、径方向チャネル94を通じた燃焼ガスの確実で永続的な移送をもたらしてもよい。開示された実施形態は、好適には、例えば、油消費量、排出量、ブローバイ、径方向リング潰れ、及び/又は、エンジン10内の摩擦を減少させることができる。
この書かれた説明は、実施例を使用して、最良の態様を含む本発明を開示するとともに、任意の装置又はシステムを形成して使用すること、及び、任意の組み入れられた方法を実行することを含めて、任意の当業者が本発明を実施できるようにする。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、また、当業者が想起する他の実施例を含んでもよい。そのような他の実施例は、それらが特許請求項の文字通りの言葉とは異ならない構造的要素を有する場合には、或いは、それらが特許請求項の文字通りの言葉と実質的に異ならない等価な構造的要素を含む場合には、特許請求の範囲内に入るべく意図される。
8 動力発生システム
10 エンジン
12 燃焼室
14 空気供給源
16 空気(加圧酸化剤)
18 燃料
19 燃料供給源
20 ピストン
22 シャフト
24 負荷
25 ピストンアセンブリ
26 シリンダ
28 内側環状壁
30 キャビティ
40 トップランド(上端部)
42 上端溝
44 上端リング
50 リング溝(環状溝)
52 リング
54 クランクシャフト
56 接続ロッド
58 ピン
60 燃料注入器
78 クリアランス
80 外表面
82 燃料−空気混合物
90 外面(外表面)
94 径方向チャネル
98 湾曲壁
100 径方向チャネル半径
102 軸方向対向面
103 第2の軸方向距離
104 第1の軸方向距離
107 シールポイント
108 径方向内向きの力
112 底部軸方向対向面
120 隙間
121 上端面
124 内面
130 空間
150 保護リング挿入体
151 軸方向高さ

Claims (20)

  1. レシプロエンジンのシリンダ(26)内で移動するように構成されるスチールピストン(20)と、
    前記ピストン(20)のトップランド(40)の下方において前記ピストン(20)の周りで周方向に延びるとともに、内周面(124)を有するリング(44)を支持するように構成される溝(42)と、
    前記トップランド(40)に形成されるとともに、前記溝(42)の一部と前記リング(44)の前記内周面(124)との間の空間(130)への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される1つ又は複数のチャネル(94)と、
    を備える、レシプロエンジン用のパワーシリンダシステム。
  2. 前記スチールピストン(20)が18m/s未満の最大平均ピストン速度を有するように構成される請求項1記載のパワーシリンダシステム。
  3. 前記1つ又は複数のチャネル(94)が約1mmを上回る半径を備える請求項1記載のパワーシリンダシステム。
  4. 前記スチールピストン(20)が約10cmを上回る直径を備える請求項1記載のパワーシリンダシステム。
  5. 前記1つ又は複数のチャネル(94)が前記溝(42)の軸方向対向上面(102)内で径方向に延びる請求項1記載のパワーシリンダシステム。
  6. 前記リング(44)を備え、前記リング(44)は、前記シリンダ(26)の内壁から油をすくい取るように構成される請求項1記載のパワーシリンダシステム。
  7. レシプロエンジンのシリンダ(26)内で移動するように構成されるピストン(20)と、
    前記ピストン(20)のトップランド(40)の下方において前記ピストン(20)の周りで周方向に延びる溝(42)と、
    前記溝(42)内に配置されるとともに、内周面(124)を有するリング(44)を支持するように構成される保護リング挿入体(150)と、
    前記保護リング挿入体(150)に形成されるとともに、前記溝(42)の一部と前記リング(44)の前記内周面(124)との間の空間(130)への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される1つ又は複数のチャネル(94)と、
    を備える、レシプロエンジン用のパワーシリンダシステム。
  8. 前記ピストン(20)が18m/s未満の最大平均ピストン速度を有するように構成される請求項7記載のパワーシリンダシステム。
  9. 前記1つ又は複数のチャネル(94)が約1mmを上回る半径を備える請求項7記載のパワーシリンダシステム。
  10. 前記ピストン(20)が約10cmを上回る直径を備える請求項7記載のパワーシリンダシステム。
  11. 前記ピストン(20)がアルミニウムを備える請求項7記載のパワーシリンダシステム。
  12. 前記保護リング挿入体(150)がNi−抵抗リング挿入体を備える請求項7記載のパワーシリンダシステム。
  13. 前記1つ又は複数のチャネル(94)が前記保護リング挿入体(150)内で径方向に延びる請求項7記載のパワーシリンダシステム。
  14. 約18m/s未満の最大平均ピストン速度をもってレシプロエンジンのシリンダ(26)内で移動するように構成されるピストン(20)と、
    前記ピストン(20)のトップランド(40)の下方において前記ピストン(20)の周りで周方向に延びる溝(42)と、
    前記溝(42)内に配置されるリング(44)と、
    前記溝(42)の軸方向上面又は前記リング(44)の上面(121)に形成される1つ又は複数のチャネル(94)であって、前記溝(42)の一部と前記リング(44)の内周面(124)との間の空間(130)への燃焼ガスの移送を容易にするように構成される、1つ又は複数のチャネル(94)と、
    を備える、レシプロエンジン用のパワーシリンダシステム。
  15. 前記ピストン(20)がスチールピストンである請求項14記載のパワーシリンダシステム。
  16. 前記ピストン(20)がアルミニウムピストンであり、前記溝(42)は、前記リング(44)を支持するように構成される保護リング挿入体(150)を備える請求項14記載のパワーシリンダシステム。
  17. 前記保護リング挿入体(150)がNi−抵抗リング挿入体を備える請求項16記載のパワーシリンダシステム。
  18. 前記1つ又は複数のチャネル(94)が前記溝(42)の前記保護リング挿入体(150)内に形成される請求項16記載のパワーシリンダシステム。
  19. 前記ピストン(20)が約10cmを上回る直径を備える請求項14記載のパワーシリンダシステム。
  20. 前記1つ又は複数のチャネル(94)が約1mmを上回る半径を備える請求項14記載のパワーシリンダシステム。
JP2016000775A 2015-01-12 2016-01-06 レシプロエンジン用のピストンアセンブリ Pending JP2016130515A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/595,013 US9845765B2 (en) 2015-01-12 2015-01-12 Piston assembly for a reciprocating engine
US14/595,013 2015-01-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016130515A true JP2016130515A (ja) 2016-07-21
JP2016130515A5 JP2016130515A5 (ja) 2020-08-06

Family

ID=55072537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016000775A Pending JP2016130515A (ja) 2015-01-12 2016-01-06 レシプロエンジン用のピストンアセンブリ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9845765B2 (ja)
EP (1) EP3043090B1 (ja)
JP (1) JP2016130515A (ja)
KR (1) KR20160086769A (ja)
CN (1) CN105781778A (ja)
BR (1) BR102015032852B1 (ja)
ES (1) ES2868776T3 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017115711A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 川崎重工業株式会社 内燃機関用ピストン
KR102429575B1 (ko) 2017-11-01 2022-08-04 현대자동차주식회사 피스톤
US10865734B2 (en) 2017-12-06 2020-12-15 Ai Alpine Us Bidco Inc Piston assembly with offset tight land profile
KR20190101089A (ko) 2018-02-22 2019-08-30 현대자동차주식회사 엔진 피스톤링
DE102018107793A1 (de) * 2018-04-03 2019-10-10 Federal-Mogul Burscheid Gmbh Kolbenring und Kolbenring/Kolben-Kombination mit verbesserten Verschleißeigenschaften
US11137221B2 (en) * 2018-11-21 2021-10-05 Daniel Defense, Llc Bolt gas ports
US11002216B1 (en) 2020-02-28 2021-05-11 Caterpillar Inc. Cylinder liner and cylinder liner-piston assembly for abnormal combustion protection in an engine

Family Cites Families (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1467256A (en) 1922-04-17 1923-09-04 Thomson John Engine piston
US1815418A (en) 1929-11-14 1931-07-21 O'bryan William Garvin Radially-expansive piston ring device and fusible locking means therefor
US1822101A (en) 1930-08-19 1931-09-08 James C Lewis Piston packing ring
NL35547C (ja) 1933-02-03
US1959566A (en) 1933-12-21 1934-05-22 John T Brubaker Packing arrangement
NL39704C (nl) 1935-02-19 1936-12-15 Hans Henrik Blache Zuigeraggregaat, bestaande uit een zuiger en een of meer zuigerveeren
US2233723A (en) 1939-10-30 1941-03-04 Sealed Power Corp Oil control piston ring
US2328912A (en) 1942-07-15 1943-09-07 Gustav C Kotzback Piston ring
US2566603A (en) 1947-12-18 1951-09-04 Motor Industry Res Ass Piston ring
US2591176A (en) 1949-12-01 1952-04-01 Robert F Mason Piston ring
US2610098A (en) 1950-04-25 1952-09-09 Cummins Engine Co Inc Piston construction
US2892645A (en) 1955-10-31 1959-06-30 Tydeman Clarence Walter High pressure fluid seals
US2914368A (en) 1958-05-16 1959-11-24 Cascade Mfg Company Seal construction for piston-cylinder fluid motors
US3033578A (en) 1959-08-10 1962-05-08 Gen Motors Corp Fluid seal
FR1304041A (fr) 1961-06-29 1962-09-21 Alsacienne Constr Meca Perfectionnement apporté aux pistons
US3313995A (en) 1964-01-16 1967-04-11 Bach Auricon Inc Reverse polarity protection circuit
NL6508994A (ja) 1965-07-13 1967-01-16
US3364675A (en) 1966-08-25 1968-01-23 Gen Motors Corp Method and means for relating pressures in buffer and working spaces of a hot gas engine
US3554564A (en) 1968-06-12 1971-01-12 Outboard Marine Corp Pressure backed piston rings
US3667443A (en) 1970-03-02 1972-06-06 Gen Motors Corp Internal combustion engine with vented piston clearance spaces and method
US3608911A (en) 1970-03-04 1971-09-28 Ramsey Corp Resilient plastic piston ring
US3806137A (en) 1970-03-04 1974-04-23 Ramsey Corp Resilient plastic piston ring
US4154207A (en) 1977-07-07 1979-05-15 Ford Motor Company Piston and ring for reducing HC emissions
US4235447A (en) 1978-07-10 1980-11-25 General Motors Corporation Low friction oil control piston ring
JPS56110541A (en) 1980-02-02 1981-09-01 Hino Motors Ltd Piston
US4358121A (en) 1980-06-02 1982-11-09 Sand Darrel R Ring gap seal
US4516481A (en) 1981-02-06 1985-05-14 Robert Geffroy Piston and piston rings set
GB8400750D0 (en) 1984-01-12 1984-02-15 Ae Plc Piston
JPS6124876A (ja) 1984-07-16 1986-02-03 Riken Corp 変位ピストン
US4836093A (en) 1984-08-20 1989-06-06 American Standard Inc. Piston assembly
US4681326A (en) 1985-06-10 1987-07-21 Cummins Engine Company, Inc. Gas lubricated piston ring assembly
EP0212861B1 (en) 1985-08-30 1990-12-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Seal mechanism for a stirling engine
US4848212A (en) 1986-04-24 1989-07-18 Mazda Motor Corporation Internal combustion engine piston with two compression rings having reduced oil consumption
IT1223886B (it) 1988-11-04 1990-09-29 Borgo Nova Spa Fascia elastica o segmento ad attrito ridotto per pistoni di motori alternativi
US5253877A (en) 1990-08-06 1993-10-19 Richard DeBiasse Piston ring having tapered outwardly extending wiper
US5083536A (en) * 1991-06-06 1992-01-28 Southwest Research Institute Compression piston ring groove for an internal combustion engine
US5285755A (en) 1993-03-08 1994-02-15 Chrysler Corporation Open chamber diesel engine having a piston with recesses therein
US5517379A (en) 1993-05-26 1996-05-14 Siliconix Incorporated Reverse battery protection device containing power MOSFET
US5392692A (en) 1994-03-14 1995-02-28 Ford Motor Company Antiblow-by piston and seal construction for high temperature applications
US5430938A (en) 1994-03-14 1995-07-11 Ford Motor Company Method of making and using a piston ring assembly
US5490445A (en) 1994-03-14 1996-02-13 Ford Motor Company Ultra low device volume piston system
US5564699A (en) 1995-02-15 1996-10-15 Caterpillar Inc. Side and gap sealed oil ring
CN2260173Y (zh) 1996-02-14 1997-08-20 王保东 一种带有自动润滑及调隙装置的活塞组件
US5779243A (en) 1996-11-21 1998-07-14 Delaware Capital Formation, Inc. Piston ring set for reciprocating engines
US5737999A (en) 1997-03-14 1998-04-14 Southwest Research Institute Blowby pressure control above an oil control ring in a reciprocating internal combustion engine
US20010048199A1 (en) 1997-08-25 2001-12-06 Evans John W. Piston assembly with piston ring support and sealing member
JPH11182679A (ja) 1997-12-24 1999-07-06 Sanshin Ind Co Ltd 内燃エンジン
JPH11264468A (ja) 1998-03-17 1999-09-28 Nippon Piston Ring Co Ltd ピストンリング及びその組合せ
SE521723C2 (sv) 1998-12-29 2003-12-02 Volvo Car Corp Kolv
US6536385B1 (en) 1999-03-17 2003-03-25 Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha Piston ring
JP2001336447A (ja) 2000-05-25 2001-12-07 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のピストン
DE10044241A1 (de) 2000-09-07 2002-03-21 Mahle Gmbh Kolbenring für Kolben-Maschine
DE10117164A1 (de) 2001-04-06 2002-10-10 Bayerische Motoren Werke Ag Kolbenringanordnung für Kolben von Hubkolbenmaschinen, insbesondere Brennkrafmaschinen
US20020158609A1 (en) 2001-04-25 2002-10-31 Lavington Robert H. Battery charger protection circuit
JP2003113940A (ja) 2001-08-02 2003-04-18 Riken Corp スチール製ピストンリング
US7068011B2 (en) 2003-01-24 2006-06-27 Fu-I Yang Series charger with separate detection of batteries (battery set)
DE10340292A1 (de) * 2003-09-02 2005-04-14 Mahle Gmbh Kolben für einen Verbrennungsmotor
US7312653B2 (en) 2005-03-10 2007-12-25 Gm Global Technology Operations, Inc. NMOS reverse battery protection
US7740448B2 (en) 2005-09-09 2010-06-22 General Electric Company Pitch control battery backup methods and system
US7642748B2 (en) 2005-10-19 2010-01-05 General Electric Company Battery charging system and method of operating same
EP1793144A1 (fr) 2005-12-05 2007-06-06 Jean Frédéric Melchior Dispositif d'étanchéité pour piston pour monteur alternatif à combustion interne ou compresseur alternatif, et ensemble comprenant un tel piston
JP2007162569A (ja) 2005-12-14 2007-06-28 Nissan Motor Co Ltd 希釈オイル再生装置及び希釈オイル再生方法
DE102005061074A1 (de) 2005-12-21 2007-06-28 Mahle International Gmbh Kolben für einen Verbrennungsmotor und Verfahren zu seiner Herstellung
JP4633639B2 (ja) 2006-01-31 2011-02-16 日本ピストンリング株式会社 3ピースオイルリング及び3ピースオイルリングとピストンとの組合せ
JP4954644B2 (ja) 2006-08-31 2012-06-20 日本ピストンリング株式会社 シリンダライナとピストンリングの組み合わせ
DE102008014859A1 (de) 2008-03-18 2009-10-01 Federal-Mogul Nürnberg GmbH Kolben mit Druckbohrungen
US7958814B2 (en) * 2008-03-26 2011-06-14 General Electic Company Power assembly for internal combustion engine with welded-in piston scraper
JP5151618B2 (ja) 2008-03-31 2013-02-27 マツダ株式会社 ピストン構造
DE102010045221B4 (de) 2010-09-13 2017-10-05 Daimler Ag Stahlkolben für Verbrennungsmotoren
EP2714702A2 (en) 2011-05-25 2014-04-09 Dow Global Technologies LLC Phosphorus-containing compounds useful for making halogen-free, ignition-resistant polymers
EP2551503A1 (de) 2011-07-25 2013-01-30 Wärtsilä Schweiz AG Kolben, Kolbenring und Ölverteilring für eine Hubkolbenbrennkraftmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
BR102015032852A2 (pt) 2016-10-04
US9845765B2 (en) 2017-12-19
EP3043090A1 (en) 2016-07-13
ES2868776T3 (es) 2021-10-21
US20160201597A1 (en) 2016-07-14
CN105781778A (zh) 2016-07-20
EP3043090B1 (en) 2021-03-10
BR102015032852B1 (pt) 2023-01-24
KR20160086769A (ko) 2016-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016130515A (ja) レシプロエンジン用のピストンアセンブリ
JP2016037962A (ja) レシプロエンジン用のピストンアセンブリ
EP2982887A1 (en) Piston assembly for a reciprocating engine
JP2020106031A (ja) レシプロエンジン用のピストンアセンブリ
EP2963275A1 (en) Engine cylinder cooling cavity
US9359971B2 (en) System for controlling deposits on cylinder liner and piston of reciprocating engine
US9470179B2 (en) Piston assembly for a reciprocating engine
US9200589B1 (en) Piston assembly for a reciprocating engine
WO2017019927A1 (en) Recess to encourage ring lift
US9194327B2 (en) Cylinder liner with slots
FI128417B (en) Cylinder liner with recesses

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20190927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190930

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191115

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20191205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200617

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20200626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200918