JP2016128387A - メタ位に置換基を有する芳香族六員環誘導体 - Google Patents

メタ位に置換基を有する芳香族六員環誘導体 Download PDF

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雅敏 永持
Masatoshi Nagamochi
雅敏 永持
建徳 五反田
Takenori Gotanda
建徳 五反田
泰治 後藤
Yasuharu Goto
泰治 後藤
潤子 佐々木
Junko Sasaki
潤子 佐々木
利治 吉野
Toshiji Yoshino
利治 吉野
崇 磯部
Takashi Isobe
崇 磯部
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Abstract

【課題】優れたレチノイン酸受容体関連オーファン受容体γt阻害作用を有する化合物の提供。
【解決手段】式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩。

[Rは置換基群Aで1〜4個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基又はフェニル基;RはH、C−Cカルボキシアルキル基、OH等;式−U−T−は式−CH−CH−又は式−CH=CH−;R及びRは各々独立にH、ハロゲン又はC−Cアルキル基;Yはメチレン基又はO;Rは置換基群Bで1〜4個置換されていてもよいフェニル基、ピリジル基等;QはN又は式=C(R)−;QはN又は式=C(R)−;R及びRは各々独立にH、ハロゲン等;置換基群AはC−Cアルキルスルホニル基等;置換基群Bはハロゲン、C−Cアルキル基、水酸基等]
【選択図】なし

Description

本発明は、優れたレチノイン酸受容体関連オーファン受容体γt(本明細書中ではRORγtと略すことがある)の阻害作用を有し、乾癬等の治療薬として有用な化合物又はその薬理上許容される塩に関する。
自己免疫疾患の多くは原因不明とされているが、多くの疾患でT 細胞異常と関連が深いことが以前から知られている。特にIFN-γ高産生のヘルパーT 細胞(Th1 細胞)は、古くからその関連性が報告されていたが、Th1 細胞の異常では疾患の発症機序を完全に説明できない点もあり、Th1 細胞関与の定説に疑問がもたれていた。2006 年にIL-17 高産生のヘルパーT細胞(Th17 細胞)の存在が報告され、自己免疫疾患はTh17 細胞の異常と関連が深いと提唱された。それ以来、Th17 細胞に関する研究が精力的に行われ、幾つかの自己免疫疾患でその関連性が明らかになり、Th17 細胞の重要性が注目されるようになった。Th17 細胞がナイーブT 細胞より分化する過程、およびTh17細胞がIL-17を産生する過程で、核内受容体のRORγtが機能する。RORγtノックアウトマウスのナイーブT 細胞では、Th17 細胞への分化が抑制され、IL-17産生が抑制され、多発性硬化症の病態モデルであるExperimental Autoimmune Encephalomyelitisの発症が抑制された結果が得られた(非特許文献1)。また別の病態モデルにおいても、RORγtがTh17 細胞への分化、IL-17の産生および病態発症に重要な役割を果たしている報告がある(非特許文献2−3)。これらの知見から、RORγtの転写活性を抑制する物質、つまりRORγt阻害剤は自己免疫疾患などの治療薬になる可能性が考えられる。
自己免疫疾患の原因はこれまで不明であったことから、その治療法には、免疫全般を抑制する免疫抑制剤が用いられてきた。しかしこの治療法では自己免疫疾患の原因そのものに対する効果が期待されず、対処療法に過ぎないことから、十分な治療効果が認められなかったり、寛解に至らず再燃することが多かった。そのため十分な治療効果を出し寛解に至るには、自己免疫疾患の原因に適した治療法が必要であった。最近になって幾つかの自己免疫疾患の原因としてIL-17産生が亢進するTh17細胞の異常が確認された。しかし現時点ではTh17細胞の異常を治療できる方法が存在しないことから、Th17細胞の異常を改善できる新たな治療法が必要とされていた。
Cell, 126, 1121-1133(2006) The Journal of Clinical Investigation, 122, 2252-2256(2012) Arthritis and Rheumatology, 66, 579-588(2014)
発明者らは、RORγt阻害作用を有する化合物について鋭意研究を行った結果、特定の化学構造を有するインドリン化合物が、選択的かつ優れたTh17細胞の分化阻害作用及びIL-17産生阻害作用を有し、自己免疫疾患などのRORγtが関わる疾患の予防及び治療に有用であることを見出した。本発明者らは、このインドリン化合物が、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌の治療及び/又は予防のための医薬の有効成分として有用であることを見出した。本発明は上記の知見を基にして完成された。
本発明は、以下である。
(1)一般式(I)
[式中、
は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、水素原子、C−Cカルボキシアルキル基、C−Cアミノカルボニルアルキル基又は水酸基を示し、
式−U−T−で表される基は、式−CH−CH−で表される基又は式−CH=CH−で表される基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
Yは、メチレン基又は酸素原子を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいフェニル基、ピリジル基、ベンゾイミダゾリル基又はピペリジル基を示し、
は、窒素原子又は式=C(R)−で表される基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、窒素原子又は式=C(R)−で表される基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
置換基群Aは、C−Cアルキルスルホニル基、C−Cアルキルスルフィニル基、C−Cシクロアルキルスルホニル基及びフェニルスルホニル基からなる群を示し、
置換基群Bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、水酸基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、{(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)}(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、(C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノ)−(C−Cアルコキシ)基、C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノカルボニル基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基、C−Cアルキル基で独立に1乃至5個置換されていてもよいピペラジニル基、1個のオキセチル基で置換されているピペラジニル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群を示す。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
本発明において、好適には、以下を挙げることができる。
(2) (1)において、
が、シクロヘキシル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(3) (1)において、
が、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(4) (1)において、
が、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(5) (1)において、
が、2−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(6) (1)乃至(5)から選択されるいずれか一項において、
が、水素原子又は水酸基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(7) (1)乃至(5)から選択されるいずれか一項において、
が、水素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(8) (1)乃至(7)から選択されるいずれか一項において、
式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(9) (1)乃至(8)から選択されるいずれか一項において、
が、メチル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(10) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
Yが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(11) (1)乃至(10)から選択されるいずれか一項において、
が、水素原子又はメチル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(12) (1)乃至(11)から選択されるいずれか一項において、
が、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(13) (1)乃至(12)から選択されるいずれか一項において、
置換基群Bが、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩。
(14) (1)乃至(12)から選択されるいずれか一項において、
置換基群Bが、メチル基、メトキシ基、モルホリン−4−イル基、(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基、4−カルボキシピペリジン−1−イル基及び1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩。
(15) (1)乃至(11)から選択されるいずれか一項において、
が、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(16) (1)乃至(15)から選択されるいずれか一項において、
が、窒素原子であり、Qが、窒素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(17) (1)乃至(15)から選択されるいずれか一項において、
が、式=CH−で表される基であり、Qが、式=CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(18) (1)において、
が、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、Rが、水素原子又は水酸基であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基であり、置換基群Bが、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群であり、Qが、窒素原子であり、Qが、窒素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(19) (1)において、
が、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基であり、Rが、水素原子であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基であり、置換基群Bが、メチル基、メトキシ基、モルホリン−4−イル基、(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基、4−カルボキシピペリジン−1−イル基及び1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル基からなる群であり、Qが、窒素原子であり、Qが、窒素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(20) (1)において、
が、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、Rが、水素原子又は水酸基であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基であり、Qが、窒素原子であり、Qが、窒素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(21) (1)において、
が、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基であり、Rが、水素原子であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基であり、Qが、窒素原子であり、Qが、窒素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
(22) (1)において、
が、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、Rが、水素原子又は水酸基であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基であり、置換基群Bが、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群であり、Qが、式=CH−で表される基であり、Qが、式=CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(23) (1)において、
が、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基であり、Rが、水素原子であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基であり、置換基群Bが、メチル基、メトキシ基、モルホリン−4−イル基、(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基、4−カルボキシピペリジン−1−イル基及び1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル基からなる群であり、Qが、式=CH−で表される基であり、Qが、式=CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(24) (1)において、
が、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、Rが、水素原子又は水酸基であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基であり、Qが、式=CH−で表される基であり、Qが、式=CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(25) (1)において、
が、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基であり、Rが、水素原子であり、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基であり、Rが、メチル基であり、Yが、酸素原子であり、Rが、水素原子又はメチル基であり、Rが、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基であり、Qが、式=CH−で表される基であり、Qが、式=CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(26) 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン、
1−{4−メチル−5−[3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−[5−(3−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}フェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
1−{4−メチル−5−[3−メチル−5−(1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{5−[3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルフェノキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、又は、
2−ヒドロキシ−1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
である化合物又はその薬理上許容される塩。
(27) (26)に記載してある化合物又はその薬理上許容される塩のうちの化合物。
(28) 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン、
1−[5−(3−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}フェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、又は、
1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
である化合物又はその薬理上許容される塩。
(29) (28)に記載してある化合物又はその薬理上許容される塩のうちの化合物。
(30) (1)乃至(29)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
(31) 医薬組成物が、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害作用を有する(30)に記載の医薬組成物。
(32) 医薬組成物が、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害作用により、治療及び/又は予防される疾病の治療及び/又は予防のための(30)に記載の医薬組成物。
(33) 医薬組成物が、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体を阻害させ、Th17細胞分化の抑制及び/又はIL−17産生の抑制により、症状の治療、改善、軽減及び/又は予防がなされる疾病の治療及び/又は予防のための(30)に記載の医薬組成物。
(34) 医薬組成物が、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌の治療及び/又は予防のための(30)に記載の医薬組成物。
(35) 医薬組成物が、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患又は慢性閉塞性肺疾患の治療及び/又は予防のための(30)に記載の医薬組成物。
(36) 医薬組成物が、乾癬の治療及び/又は予防のための(30)に記載の医薬組成物。
(37) 炎症性腸疾患が、クローン病又は潰瘍性大腸炎である(34)又は(35)に記載の医薬組成物。
(38) (1)乃至(29)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有するレチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害剤。
(39) 医薬組成物を製造するための、(1)乃至(29)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の使用。
(40) 医薬組成物がレチノイン酸受容体関連オーファン受容体を阻害するための組成物である(39)に記載の使用。
(41) 医薬組成物が乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌の治療及び/又は予防のための組成物である(39)に記載の使用。
(42) 医薬組成物が乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患又は慢性閉塞性肺疾患の治療及び/又は予防のための組成物である(39)に記載の使用。
(43) 医薬組成物が乾癬の治療及び/又は予防のための組成物である(39)に記載の使用。
(44) 炎症性腸疾患が、クローン病又は潰瘍性大腸炎である(41)又は(42)に記載の使用。
(45) (1)乃至(29)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の薬理的な有効量を温血動物に投与するレチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害方法。
(46) (1)乃至(29)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の薬理的な有効量を温血動物に投与する疾病の治療及び/又は予防方法。
(47) 疾病が乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌である(46)に記載の方法。
(48) 疾病が乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患又は慢性閉塞性肺疾患である(46)に記載の方法。
(49) 疾病が乾癬である(46)に記載の方法。
(50) 炎症性腸疾患が、クローン病又は潰瘍性大腸炎である(47)又は(48)に記載の方法。
(51) 温血動物がヒトである(45)乃至(50)から選択されるいずれか一項に記載の方法。
本発明において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子である。好適には、フッ素原子又は塩素原子である。
本発明において、「C−Cアルキル基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基である。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル又は1,2−ジメチルブチル基である。好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C−Cアルキル基)であり、より好適には、メチル基又はエチル基(C−Cアルキル基)であり、更により好適には、メチル基である。
本発明において、「C−Cシクロアルキル基」は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基である。好適には、シクロヘキシル基である。
本発明において、「C−Cアルコキシ基」は、前記「C−Cアルキル基」が酸素原子に結合した基であり、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基である。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、2−メチルブトキシ、3−エチルプロポキシ、ネオペントキシ、ヘキシルオキシ又は2,3−ジメチルブトキシ基である。好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C−Cアルコキシ基)であり、より好適には、メトキシ基又はエトキシ基(C−Cアルコキシ基)であり、更により好適には、メトキシ基である。
本発明において、「(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基」は、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキシエチル、1−ブトキシエチル、1−イソブトキシエチル又は3−イソプロポキシプロピル基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基)であり、より好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基)であり、更により好適には、メトキシメチル基である。
本発明において、「モノ−C−Cアルキルアミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したアミノ基である。例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ又はブチルアミノ基である。好適には、1個の「C−Cアルキル基」が結合したアミノ基(モノ−C−Cアルキルアミノ基)であり、より好適には、メチルアミノ基又はエチルアミノ基(モノ−C−Cアルキルアミノ基)であり、更により好適には、メチルアミノ基である。
本発明において、「ジ−(C−Cアルキル)アミノ基」は、同一又は異なる2個の前記「C−Cアルキル基」が結合したアミノ基である。例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ又はN−ブチル−N−メチルアミノ基である。好適には、同一又は異なる2個の「C−Cアルキル基」が結合したアミノ基(ジ−(C−Cアルキル)アミノ基)であり、より好適には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基又はN−エチル−N−メチルアミノ基(ジ−(C−Cアルキル)アミノ基)であり、更により好適には、ジメチルアミノ基である。
本発明において、「{(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)}(C−Cアルキル)アミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」及び1個の前記「(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基」が結合したアミノ基である。例えば、N−メトキシメチル−N−メチルアミノ、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルアミノ、N−エチル−N−メトキシメチルアミノ又はN−エチル−N−(2−メトキシエチル)アミノ基である。好適には、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルアミノ基である。
本発明において、「C−Cアルキルスルホニル基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」がスルホニル基に結合した基である。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル又はヘキシルスルホニル基である。好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基(C−Cアルキルスルホニル基)であり、より好適には、メチルスルホニル又はエチルスルホニル基(C−Cアルキルスルホニル基)であり、更により好適には、メチルスルホニル基である。
本発明において、「C−Cアルキルスルフィニル基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」がスルフィニル基に結合した基である。例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル又はヘキシルスルフィニル基である。好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基(C−Cアルキルスルフィニル基)であり、より好適には、メチルスルフィニル又はエチルスルフィニル基(C−Cアルキルスルフィニル基)であり、更により好適には、メチルスルフィニル基である。
本発明において、「C−Cシクロアルキルスルホニル基」は、シクロプロピルスルホニル基、シクロブチルスルホニル基、シクロペンチルスルホニル基又はシクロヘキシルスルホニル基である。好適には、シクロヘキシルスルホニル基である。
本発明において、「C−Cカルボキシアルキル基」は、1個のカルボキシ基が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、1−カルボキシエチル又は3−カルボキシプロピル基である。好適には、2−カルボキシエチル基又は3−カルボキシプロピル基である。
本発明において、「C−Cアミノカルボニルアルキル基」は、1個のアミノ基が結合したカルボニル基が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、アミノカルボニルメチル、2−アミノカルボニルエチル、1−アミノカルボニルエチル又は3−アミノカルボニルプロピル基である。好適には、アミノカルボニルメチル基又は2−アミノカルボニルエチル基である。
本発明において、「置換基群Aから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基」は、C−Cシクロアルキル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至4個置換されているC−Cシクロアルキル基である。好適には、C−Cシクロアルキル基であり、より好適には、シクロヘキシル基である。
本発明において、「置換基群Aから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいフェニル基」は、フェニル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至4個置換されているフェニル基である。好適には、C−Cアルキルスルホニル基及びC−Cアルキルスルフィニル基からなる群から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、より好適には、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、更により好適には、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基であり、特に好適には、2−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基である。
本発明において、「C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基」は、モルホリノ基又はC−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されているモルホリノ基である。好適には、モルホリノ基又はメチル基で2個置換されているモルホリノ基であり、より好適には、モルホリノ基又は(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリノ基であり、更により好適には、モルホリン−4−イル基又は(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基である。
本発明において、「(C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノ)−(C−Cアルコキシ)基」は、1個の「C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノ基」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基である。例えば、(モルホリン−4−イル)メトキシ、2−(モルホリン−4−イル)エトキシ、1−(モルホリン−4−イル)エトキシ又は2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}エトキシ基である。好適には、2−(モルホリン−4−イル)エトキシ基である。
本発明において、「C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノカルボニル基」は、1個の「C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノ基」がカルボニル基に結合した基である。例えば、モルホリン−4−イルカルボニル、2−(モルホリン−4−イル)カルボニル、1−(モルホリン−4−イル)カルボニル又は{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}カルボニル基である。好適には、{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}カルボニル基である。
本発明において、「1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基」は、ピペリジル基又は1個のカルボキシ基で置換されているピペリジル基である。好適には、1個のカルボキシ基で置換されているピペリジル基であり、より好適には、4−カルボキシピペリジン−1−イル基である。
本発明において、「C−Cアルキル基で独立に1乃至5個置換されていてもよいピペラジニル基」は、ピペラジニル基又はC−Cアルキル基で独立に1乃至5個置換されているピペラジニル基である。好適には、メチル基で1個置換されているピペラジニル基であり、より好適には、4−メチル−ピペラジン−1−イル基である。
本発明において、「1個のオキセチル基で置換されているピペラジニル基」は、好適には、1個の3−オキセチル基で置換されているピペラジニル基であり、より好適には、4−(3−オキセチル)−ピペラジン−1−イル基である。
本発明において、「置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいフェニル基」は、フェニル基又は置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているフェニル基である。好適には、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているフェニル基であり、より好適には、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基及び1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基からなる群から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、更により好適には、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基又は3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基である。
本発明において、「置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいピリジル基」は、ピリジル基又は置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているピリジル基である。好適には、ピリジル基又はC−Cアルコキシ基及びC−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基からなる群から選択される基で1個置換されているピリジル基であり、より好適には、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基又は2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基である。
本発明において、「置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいベンゾイミダゾリル基」は、ベンゾイミダゾリル基又は置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているベンゾイミダゾリル基であり、好適には、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているベンゾイミダゾリル基であり、より好適には、C−Cアルキル基で1個置換されているベンゾイミダゾリル基であり、更により好適には、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基である。
本発明において、「置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいピペリジル基」は、ピペリジル基又は置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているピペリジル基である。好適には、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されているピペリジル基であり、より好適には、1,4−ジオキシニルカルボニル基で1個置換されているピペリジル基であり、更により好適には、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基である。
本発明において、好適なRは、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基であり、より好適なRは、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基であり、更により好適なRは、2−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基である。
本発明において、好適なRは、水素原子又は水酸基であり、より好適なRは、水素原子である。
本発明において、好適な式−U−T−で表される基は、式−CH−CH−で表される基である。
本発明において、好適なRは、C−Cアルキル基であり、より好適なRは、メチル基である。
本発明において、好適なYは、酸素原子である。
本発明において、好適なRは、水素原子又はメチル基である。
本発明において、好適なRは、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基であり、より好適なRは、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基である。
本発明において、好適なQは、窒素原子又は式=CH−で表される基である。
本発明において、好適なQは、窒素原子又は式=CH−で表される基である。
本発明において、好適なRは、水素原子である。
本発明において、好適なRは、水素原子である。
本発明において、好適な置換基群Aは、C−Cアルキルスルホニル基及びC−Cアルキルスルフィニル基からなる群である。
本発明において、好適な置換基群Bは、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群であり、より好適な置換基群Bは、メチル基、メトキシ基、モルホリン−4−イル基、(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基、4−カルボキシピペリジン−1−イル基及び1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル基からなる群である。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、全ての異性体(ケト−エノール異性体、ジアステレオ異性体、光学異性体、回転異性体等)を有する。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、その分子内に不斉炭素原子が存在するので、種々の異性体を有する。本発明の化合物においては、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即ち一般式(I)で示されている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれらの異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
上記のような立体異性体は、光学活性な原料化合物を用いるか、又は不斉合成若しくは不斉誘導の手法を用いて本発明に係る化合物を合成するか、或いは合成した本発明に係る化合物を所望により通常の光学分割法又は分離法を用いて単離することにより得ることができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、このような化合物を構成する原子の1以上に、原子同位体の非天然割合も含有し得る。原子同位体としては、例えば、重水素(H)、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)又は炭素−14(14C)などが挙げられる。また、前記化合物は、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)又は炭素−14(14C)などの放射性同位体で放射性標識され得る。放射性標識された化合物は、治療又は予防剤、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、及び診断剤、例えば、インビボ画像診断剤として有用である。本発明の化合物の全ての同位体変異種は、放射性であると否とを問わず、本発明の範囲に包含されるものとする。
「その薬理上許容される塩」とは、著しい毒性を有さず、医薬として使用され得る塩をいう。本発明の一般式(I)で表される化合物は、塩基性の基を有する場合には酸と反応させることにより、又、酸性の基を有する場合には塩基と反応させることにより、塩にすることができる。
塩基性基に基づく塩としては、例えば、弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のようなC−Cアルキルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
一方、酸性基に基づく塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、大気中に放置したり、又は、再結晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に包含される。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、他のある種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があり、そのような溶媒和物も本発明の塩に包含される。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、選択的かつ優れたTh17細胞の分化阻害作用及びIL-17産生阻害作用を有し、自己免疫疾患などのRORγtが関わる疾患の治療及び/又は予防に有用である。具体的な疾患としては、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌である。好ましい疾患としては、乾癬である。また、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、既存治療法では不可能であったTh17細胞の異常を選択的に予防及び治療できる効果が期待される。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、以下に記載するA法乃至L法に従って製造することができる。
下記A法乃至L法の各工程の反応において使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発原料をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、下記溶媒群より選択される。溶媒群は、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロイン、シクロヘキサンのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、t−ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;スルホランのようなスルホン類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;酢酸、蟻酸、プロピオン酸、ブチリル酸、トリフルオロ酢酸のようなカルボン酸類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、2,6−ルチジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、ピペリジンのようなアミン類;水;及び、これらの混合溶媒からなる。
下記A法乃至L法の各工程の反応において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、酢酸セシウムのようなアルカリ金属酢酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;リン酸ナトリウム、リン酸カリウムのようなアルカリ金属リン酸塩類;L−プロリンナトリウム、L−プロリンカリウムのようなアルカリ金属塩類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウム−t−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;リチウム ジイソプロピルアミド、ヘキサメチルジシラザンリチウム、ヘキサメチルジシラザンナトリウムのようなアルカリ金属アミド類;又は、プロリンのようなアミノ酸である。
下記A法乃至L法の各工程の反応において使用される縮合剤は、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルエステル−トリフェニルホスフィンのようなアゾジカルボン酸ジ低級アルキルエステル−トリフェニルホスフィン類;1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドのようなカルボジイミド誘導体;2−クロル−1−メチルピリジニウムヨージドのような2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウムハライド類;ジフェニルホスホリルアジドのようなジアリールホスホリルアジド類;ジエチルホスホリルクロリドのようなホスホリルクロリド類;N,N’−カルボジイミダゾールのようなイミダゾール誘導体;O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートのようなベンゾトリアゾール誘導体;又は、4-(4,6−ジメトキシ−1,3,5-トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリドのようなモルホリニウムクロリド誘導体である。
下記A法乃至L法の各工程の反応において、反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なり、反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なる。
下記A法乃至L法の各工程の反応において、反応終了後、各目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿、クロマトグラフィー(例えば、シリカゲル、アルミナ、マグネシウム−シリカゲル系のフロリジル、SO3H−シリカ(富士シリシア製)のような担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー法;セファデックスLH−20(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−11(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)のような担体を用いた分配カラムクロマトグラフィー等の合成吸着剤を使用する方法;イオン交換クロマトを使用する方法;シリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー法(好適には、高速液体クロマトグラフィー)を適宜組合せ、適切な溶離剤で溶出する)等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。また、各工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することもできる。
下記A法乃至L法の各工程の反応において、R、R、R、Y、R、R、Q及びQは、前述したものと同意義を示す。R2aは、Rの基に含まれるヒドロキシ基及び/又はカルボキシ基が、保護されてもよいヒドロキシ基及び/又はカルボキシ基である他、Rの基の定義における基と同様の基を示す。R5aは、Rの基に含まれるヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基が、保護されてもよいヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基である他、Rの基の定義における基と同様の基を示す。Rは、水素原子又は2つのRが一緒になって1,1,2,2−テトラメチルエチレン基を示す。Rは、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基又はフェニル基を示す。R10は、C−Cアルキル基を示す。nは、1乃至6の整数を示す。X、X、X及びXは、ハロゲン原子又はトリフルオロメタンスルホニル基を示す。Xは、好適には、臭素原子又は沃素原子であり、より好適には、沃素原子である。Xは、好適には、臭素原子、沃素原子又はトリフルオロメタンスルホニル基である。Tfは、トリフルオロメタンスルホニル基を示す。
A法は、一般式(I)で表される化合物の中で、式−U−T−で表される基が式−CH−CH−で表される基である一般式(Ia)で表される化合物を製造する方法である。
(A法)
A−I工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(II)で表される化合物を、一般式(III)で表される化合物と反応させることにより、一般式(IV)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、エーテル類又は芳香族炭化水素類であり、より好適には、1,2−ジメトキシエタン又はトルエンである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロロメタン錯体又はXPhos−Pd−G2(II)である。
本工程において使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩類又はアルカリ金属リン酸塩類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム水溶液、リン酸カリウム又はリン酸カリウム水溶液である。
本工程における反応温度は、通常、室温乃至200℃であり、好適には、50℃乃至130℃である。
本工程における反応時間は、通常、5分間乃至24時間であり、好適には、20分間乃至15時間である。
本工程は、マイクロウェーブの照射下で行うことができる。
A−II工程
本工程は、溶媒中、一般式(IV)で表される化合物を、酸と反応させることにより、一般式(V)で表される化合物の塩を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用される酸は、好適には、酢酸類又はプロトン酸類であり、より好適には、トリフルオロ酢酸又は塩酸の1,4−ジオキサン溶液である。一般式(V)で表される化合物の塩は、塩酸類を使用した場合を示す。
本工程における反応温度は、通常、−10℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、通常、1分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
A−III工程
本工程は、溶媒中、縮合剤及び塩基の存在下、一般式(V)で表される化合物の塩を、一般式(VI)で表される化合物又はその塩と反応させた後、所望によりR2a及び/又はR5aにおけるヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基の保護基を除去することにより、一般式(Ia)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される一般式(VI)で表される化合物の塩は、例えばアルカリ金属塩、有機塩基塩又はアンモニウム塩であり、好適には、ナトリウム塩である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アミド類、エーテル類、ニトリル類又はハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用される縮合剤は、好適には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド又は4-(4,6−ジメトキシ−1,3,5-トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリドである。
本工程において使用される塩基は、好適には、有機塩基類であり、より好適には、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンである。
本工程における反応温度は、通常、0℃乃至60℃であり、好適には、10℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、通常、5分間乃至48時間であり、好適には、1時間乃至24時間である。
本工程は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール存在下で行うこともできる。
B法は、一般式(I)で表される化合物の中で、式−U−T−で表される基が式−CH−CH−で表される基である一般式(Ia)で表される化合物を製造する方法である。
(B法)
B−I工程
本工程は、溶媒中、一般式(II)で表される化合物を、酸と反応させることにより、A法のA−II工程と同様に行われ、一般式(VII)で表される化合物の塩を製造する工程である。一般式(VII)で表される化合物の塩は、塩酸類を使用した場合を示す。
B−II工程
本工程は、溶媒中、縮合剤及び塩基の存在下、一般式(VII)で表される化合物の塩を、一般式(VI)で表される化合物又はその塩と反応させることにより、A法のA−III工程と同様に行われ、一般式(VIII)で表される化合物を製造する工程である。
B−III工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(VIII)で表される化合物を、一般式(III)で表される化合物と反応させることにより、A法のA−I工程と同様に行った後、所望によりR2a及び/又はR5aにおけるヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基の保護基を除去することにより、一般式(Ia)で表される化合物を製造する工程である。
C法は、一般式(I)で表される化合物の中で、式−U−T−で表される基が式−CH−CH−で表される基である一般式(Ia)で表される化合物を製造する方法である。
(C法)
C−I工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(VIII)で表される化合物を、化合物(IX)と反応させることにより、一般式(X)で表される化合物を製造する工程である。
本工程は、J.Org.Chem.1995,60,7508に記載されている方法に準じて実施することができる。
C−II工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(X)で表される化合物を、一般式(XI)で表される化合物と反応させることにより、A法のA−I工程と同様に行った後、所望によりR2a及び/又はR5aにおけるヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基の保護基を除去することにより、一般式(Ia)で表される化合物を製造する工程である。
D法は、一般式(I)で表される化合物の中で、式−U−T−で表される基が式−CH=CH−で表される基である一般式(Ib)で表される化合物を製造する方法である。
(D法)
D−I工程
本工程は、溶媒中、一般式(Ia)で表される化合物を、酸化剤と反応させることにより、一般式(Ib)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される一般式(Ia)で表される化合物は、A法乃至C法を用いて製造することができる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタン又はクロロホルムである。
本工程において使用される酸化剤は、好適には、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノンである。
本工程における反応温度は、室温乃至加熱還流温度であり、加熱還流温度は、溶媒によって異なる。通常、5℃乃至150℃であり、好適には、10℃乃至70℃である。
本工程における反応時間は、通常、30分間乃至72時間であり、好適には、1時間乃至24時間である。
E法は、A法のA−II工程で用いる一般式(IV)で表される化合物の中で、Yがメチレン基である一般式(XVI)で表される化合物を製造する方法である。
(E法)
E−I工程
本工程は、溶媒中、塩基の存在下、一般式(XII)で表される化合物を、トリフルオロメタンスルホニル化剤と反応させることにより、一般式(XIII)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用される塩基は、好適には、有機塩基類であり、より好適には、ピリジンである。
本工程において使用されるトリフルオロメタンスルホニル化剤は、好適には、トリフルオロメタンスルホニル化合物であり、より好適には、トリフルオロメタンスルホン酸無水物である。
本工程における反応温度は、通常、−20℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至20℃である。
本工程における反応時間は、通常、1分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
E−II工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(XIII)で表される化合物を、化合物(IX)と反応させることにより、C法のC−I工程と同様に行われ、一般式(XIV)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アミド類、エーテル類、スルホキシド類又はこれらの混合溶媒であり、より好適には、1,2−ジメトキシエタンとジメチルスルホキシドの混合溶媒である。
E−III工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(XIV)で表される化合物を、一般式(XV)で表される化合物と反応させることにより、A法のA−I工程と同様に行われ、一般式(XVI)で表される化合物を製造する工程である。
F法は、A法のA−I工程及びB法のB−I工程で用いる一般式(II)で表される化合物の中で、Yがメチレン基である一般式(XVIII)で表される化合物を製造する方法である。
(F法)
F−I工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(XIV)で表される化合物を、一般式(XVII)で表される化合物と反応させることにより、A法のA−I工程と同様に行われ、一般式(XVIII)で表される化合物を製造する工程である。
G法は、B法のB−III工程及びC法のC−I工程で用いる一般式(VIII)で表される化合物の中で、Yが酸素原子である一般式(XXIV)で表される化合物を製造する方法である。
(G法)
G−I工程
本工程は、溶媒中、縮合剤及び塩基の存在下、一般式(XX)で表される化合物の塩を、一般式(VI)で表される化合物又はその塩と反応させることにより、A法のA−III工程と同様に行われ、一般式(XXI)で表される化合物を製造する工程である。
G−II工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXI)で表される化合物を、水素雰囲気下反応させることにより、一般式(XXII)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アルコール類であり、より好適には、エタノールである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、好適には、パラジウム−炭素である。
本工程における反応温度は、通常、0℃乃至80℃であり、好適には、室温乃至50℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至60時間であり、好適には、1時間乃至24時間である。
G−III工程
本工程は、溶媒中、銅触媒、助触媒及び塩基の存在下、一般式(XXII)で表される化合物を、一般式(XXIII)で表される化合物と反応させることにより、一般式(XXIV)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アミド類又はエーテル類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又は1,4−ジオキサンである。
本工程において使用される銅触媒は、好適には、ヨウ化銅(I)である。
本工程において使用される助触媒は、好適には、N,N−ジメチルグリシンである。
本工程において使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩類であり、より好適には、炭酸セシウムである。
本工程における反応温度は、通常、50℃乃至150℃であり、好適には、80℃乃至110℃である。
本工程における反応時間は、通常、3時間乃至72時間であり、好適には、12時間乃至48時間である。
また、本工程は、溶媒中、塩基の存在下、一般式(XXII)で表される化合物を、一般式(XXIII)で表される化合物と反応させることにより、一般式(XXIV)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アミド類又はエーテル類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又は1,4−ジオキサンである。
本工程において使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩類であり、より好適には、炭酸セシウムである。
本工程における反応温度は、通常、50℃乃至200℃であり、好適には、80℃乃至160℃である。
本工程における反応時間は、通常、3時間乃至72時間であり、好適には、12時間乃至48時間である。
本工程はマイクロウェーブ照射下で行うことができる。その際の反応時間は、通常、10分間乃至3時間であり、好適には、15分間乃至90分間である。
H法は、A法のA−II工程で用いる一般式(IV)で表される化合物の中で、Yが酸素原子である一般式(XXVI)で表される化合物を製造する方法である。
(H法)
H−I工程
本工程は、溶媒中、銅触媒、助触媒及び塩基の存在下、一般式(XII)で表される化合物を、一般式(XXV)で表される化合物と反応させることにより、G法のG−III工程と同様に行われ、一般式(XXVI)で表される化合物を製造する工程である。
また、本工程は、溶媒中、塩基の存在下、一般式(XII)で表される化合物を、一般式(XXV)で表される化合物と反応させることにより、G法のG−III工程と同様に行われ、一般式(XXVI)で表される化合物を製造する工程である。
I法は、A法のA−II工程で用いる一般式(IV)で表される化合物の中で、Yが酸素原子である一般式(XXVI)で表される化合物を製造する方法である。
(I法)
I−I工程
本工程は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、一般式(III)で表される化合物を、一般式(XXVII)で表される化合物と反応させることにより、A法のA−I工程と同様に行われ、一般式(XXVIII)で表される化合物を製造する工程である。
I−II工程
本工程は、溶媒中、銅触媒、助触媒及び塩基の存在下、一般式(XXVIII)で表される化合物を、一般式(XII)で表される化合物と反応させることにより、G法のG−III工程と同様に行われ、一般式(XXVI)で表される化合物を製造する工程である。
また、本工程は、溶媒中、塩基の存在下、一般式(XXVIII)で表される化合物を、一般式(XII)で表される化合物と反応させることにより、G法のG−III工程と同様に行われ、一般式(XXVI)で表される化合物を製造する工程である。
J法は、A法のA−III工程、B法のB−II工程及びG法のG−I工程で用いる一般式(VI)で表される化合物又はその塩の中で、RがC−Cアルキルスルホニル基、C−Cシクロアルキルスルホニル基及びフェニルスルホニル基からなる群から選択される基で1個置換されているフェニル基である一般式(XXXI)で表される化合物又はその塩を製造する方法である。
(J法)
J−I工程
本工程は、溶媒中、銅触媒と塩基の存在下、一般式(XXIX)で表される化合物を、一般式(XXX)で表される化合物と反応させることにより、一般式(XXXI)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アミド類又はスルホキシド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドである。
本工程において使用される銅触媒は、好適には、ヨウ化銅(I)である。
本工程において使用される塩基は、好適にはアルカリ金属水酸化物であり、より好適には、水酸化ナトリウム又は水酸化ナトリウム水溶液である。
本工程における反応温度は、通常、50℃乃至150℃であり、好適には、70℃乃至110℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至48時間であり、好適には、30分間乃至12時間である。
一般式(XXXI)で表される化合物の塩は、反応終了後、塩基性の反応混合物から採取される。採取される塩は、反応に使用される塩基によって異なる。
K法は、一般式(I)で表される化合物の中で、RがC−Cアミノカルボニルアルキル基であり、式−U−T−で表される基が式−CH−CH−で表される基である一般式(Id)で表される化合物を製造する方法である。
(K法)
K−I工程
本工程は、溶媒中、塩基の存在下、一般式(Ic)で表される化合物を、一般式(XXXII)で表される化合物と反応させた後、所望によりR5aにおけるヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基の保護基を除去することにより、一般式(Id)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される一般式(Ic)で表される化合物は、Rが水素原子である場合、A法乃至C法を用いて製造することができる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩類であり、より好適には、炭酸セシウムである。
本工程における反応温度は、通常、50℃乃至200℃であり、好適には、80℃乃至160℃である。
本工程における反応時間は、通常、3時間乃至72時間であり、好適には、12時間乃至48時間である。
L法は、一般式(I)で表される化合物の中で、RがC−Cカルボキシアルキル基であり、式−U−T−で表される基が式−CH−CH−で表される基である一般式(Ie)で表される化合物を製造する方法である。
(L法)
L−I工程
本工程は、溶媒中、塩基の存在下、一般式(Ic)で表される化合物を、一般式(XXXIII)で表される化合物と反応させることにより、K法のK−I工程と同様に行われ、一般式(XXXIV)で表される化合物を製造する工程である。
L−II工程
本工程は、溶媒中、一般式(XXXIV)で表される化合物を、酸と反応させた後、所望によりR5aにおけるヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基の保護基を除去することにより、一般式(Ie)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用される酸は、好適には、プロトン酸類であり、より好適には、塩酸の1,4−ジオキサン溶液である。
本工程における反応温度は、通常、−10℃乃至50℃であり、好適には、0℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、通常、1分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
一般式(II)、(III)、(VI)、(XI)、(XII)、(XV)、(XVII)、(XX)、(XXIII)、(XXV)、(XXVII)、(XXIX)、(XXX)、(XXXII)及び(XXXIII)で表される化合物は、公知化合物であるか、或いは公知化合物を出発原料に公知の方法又はそれに類似した方法に従って容易に製造される。
上記において、R2a及びR5aの定義における「保護されてもよいヒドロキシ基、カルボキシ基及び/又はアミノ基」の保護基とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいい、有機合成化学で一般的に用いられる保護基を示す(例えば、T. W. Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Edition, John Wiley & Sons, Inc. (1999年)参照)。
上記において、保護されてもよいヒドロキシ基の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるヒドロキシ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、ホルミル基、アセチル、ピバロイルのようなC−Cアルキルカルボニル基、2,2,2−トリクロロエチルカルボニルのようなC−Cハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのようなアルコキシアルキルカルボニル基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「アルキルカルボニル基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのようなC−Cアルキル化アリールカルボニル基、4−アニソイルのようなC−Cアルコキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのようなC−Cアルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基等の「アリールカルボニル基」;メトキシカルボニル、エトキシカルボニルのようなC−Cアルコキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ−(C−Cアルキル)シリル基で置換されたC−Cアルコキシカルボニル基等の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ−(C−Cアルキル)シリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような(C−Cアルキル)ジアリールシリル又はジ−(C−Cアルキル)アリールシリル基等の「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような(C−Cアルコキシ)メチル基、2−メトキシエトキシメチルのような(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)メチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのような(C−Cハロゲン化アルコキシ)メチル等の「アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような(C−Cアルコキシ)エチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリール基で置換されたC−Cアルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのようなC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換された1乃至3個のアリール基で置換されたC−Cアルキル基等の「アラルキル基」;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1又は2個のC−Cアルコキシ又はニトロ基でアリール環が置換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、シリル基又はアラルキル基である。
上記において、保護されてもよいカルボキシ基の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるカルボキシ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「C−Cアルキル基」;ビニル、アリルのようなC−Cアルケニル基;エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ブチニルのようなC−Cアルキニル基;2,2,2−トリクロロエチルのようなC−Cハロゲン化アルキル基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチルのようなC−Cヒドロキシアルキル基;アセチルメチルのような(C−Cアルキルカルボニル)−(C−Cアルキル)基;前記「アラルキル基」;又は前記「シリル基」であり、好適には、C−Cアルキル基又はアラルキル基である。
上記において、保護されてもよいアミノ基の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるアミノ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基の保護基」における、「アルキルカルボニル基」;「アリールカルボニル基」;「アルコキシカルボニル基」;「シリル基」;「アラルキル基」;「アルケニルオキシカルボニル基」;又は「アラルキルオキシカルボニル基」と同様な基を示すか或いはN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリデン、サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェニルメチレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンのような「シッフ塩基を形成する置換されたメチレン基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又はアルコキシカルボニル基であり、より好適には、アルコキシカルボニル基である。
保護・脱保護が必要な工程は、既知の方法(例えば、”Protective Groups in Organic Synthesis” (Theodora W. Greene、Peter G. M.Wuts著、 1999年、Wiley-Interscience Publication発行)等に記載の方法)に準じて行われる。
本発明の化合物又はその薬理上許容される塩は、種々の形態で投与することができる。その投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、乳剤、丸剤、散剤、シロップ剤(液剤)等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下または腹腔内投与)、点滴剤、坐剤(直腸投与)等による非経口投与を挙げることができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤等の医薬の製剤技術分野において通常使用し得る補助剤を用いて製剤化することができる。
錠剤として使用する場合、担体として、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、グルコース液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、デンプン等の保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等を使用することができる。また、必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤として使用する場合、担体として、例えば、グルコース、乳糖、カカオバター、デンプン、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナラン、寒天等の崩壊剤等を使用することができる。
坐剤として使用する場合、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセリド等を挙げることができる。
注射剤として使用する場合、液剤、乳剤または懸濁剤として使用することができる。これらの液剤、乳剤または懸濁剤は、殺菌され、血液と等張であることが好ましい。これら液剤、乳剤または懸濁剤の製造に用いる溶媒は、医療用の希釈剤として使用できるものであれば特に限定はなく、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることができる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに充分な量の食塩、グルコースまたはグリセリンを製剤中に含んでいてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を含んでいてもよい。
また、上記の製剤には、必要に応じて、着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等を含めることもでき、更に、他の医薬品を含めることもできる。
上記製剤に含まれる有効成分化合物の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常、全組成物中0.5乃至70重量%、好ましくは1乃至30重量%含む。
その使用量は患者(温血動物、特に人間)の症状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回当り、下限として0.001mg/kg体重(好ましくは、0.01mg/kg体重)、上限として、500mg/kg体重(好ましくは、50mg/kg体重)を、静脈内投与の場合には、1回当り、下限として0.005mg/kg体重(好ましくは、0.05mg/kg体重)、上限として、50mg/kg体重(好ましくは、5mg/kg体重)を1日当り1乃至数回症状に応じて投与することが望ましい。
以下、実施例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
実施例中、カラムクロマトグラフィーにおける溶出はTLC(Thin Layer Chromatography,薄層クロマトグラフィー)による観察下に行われた。TLC観察においては、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製のシリカゲル60F254を、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルはメルク社製のシリカゲルSK−85(230〜400メッシュ)、山善社製のシリカゲル(Hi−FlashTMColumn、INJECT COLUMNTM)、バイオタージ社製のシリカゲル(SNAP、SNAP Ultra)あるいは富士シリシア化学社製のシリカゲル(FL100B、クロマトレックス−SO3H)を用いた。通常のカラムクロマトグラフィーの他に、山善社の自動クロマトグラフィー装置(YFLC−5405−FC−GRII、W−Prep 2XY)、及びバイオタージ社の自動クロマトグラフィー装置(Isolera、SP−1)を適宜使用した。尚、実施例で用いる略号は、次のような意義を有する。
mg:ミリグラム、g:グラム、mL:ミリリットル、MHz:メガヘルツ、Hz:ヘルツ
以下の実施例において、核磁気共鳴(以下、1H-NMR)スペクトルは、テトラメチルシランを標準物質として、ケミカルシフト値をδ値(ppm)にて記載した。測定溶媒は、CDCl3:重クロロホルム、MeOH−d:重メタノールあるいは、DMSO−d:重ジメチルスルホキシドを用いた。分裂パターンは一重線をs、二重線をd、三重線をt、四重線をq、五重線をquint、六重線をsext、七重線をhept、多重線をm、ブロードをbrで示した。
質量分析(以下、MS)は、APCI(Atmospheric Pressure Chemical Ionization)法、FAB(Fast Atom Bombardment) 法、EI(Electron Ionization)法、もしくはESI(Electron Spray Ionization)法で行った。また、一部測定にはイオン化法としてESIとAPCIを自動で使い分け測定している機種を用いた
(実施例1)
(2R)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−1−{5−[(2’−メトキシ−2,4’−ビピリジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}エタノン
(実施例1a) (2R)−2−シクロへキシル−2−ヒドロキシ−1−(5−ヒドロシキインソリン−1−イル)エタノン
5−ベンジルオキシインドリン(10.0 g)、(R)−ヘキサヒドロマンデル酸(4.97 g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(14.7 g)、1−ヒドロキシベンゾトリアノール(10.4 g)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(100 mL)にトリエチルアミンを加え、室温にて18時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、粗製の(2R)−1−(5−ベンジルオキシインドリン−1−イル)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシエタノン(18.8 g)を褐色固体として得た。
得られた化合物(18.8 g)のエタノール溶液(400 mL)に7.5%パラジウム炭素(4.50 g)を加え、水素雰囲気下、室温にて24時間攪拌した。触媒をろ別して得られた反応液を濃縮し残渣を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、標記化合物(6.43 g)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.00-1.82 (11H, m) 3.11-3.19 (2H, m), 3.46 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.02-4.16 (3H, m), 4.76 (1H, s), 6.65 (1H, dd, J = 8.8, 2.5 Hz), 6.70 (1H, s), 8.05 (1H, d, J = 8.6 Hz)。
(実施例1b) (2R)−1−{5−[(2−ブロモピリジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシエタノン
実施例1aで得られた化合物(500 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5 mL)溶液に2−ブロモ−4−フルオロピリジン(320 mg)及び炭酸セシウム(1.78 g)を加え、80℃で3時間攪拌した。室温に冷却後、反応液をセライトろ過し、得られたろ液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標記化合物(687 mg)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.10-1.33 (5H, m), 1.47-1.55 (1H, m), 1.61-1.87 (5H, m), 3.19-3.32 (2H, m), 3.41 (1H, d, J = 7.9 Hz), 4.11-4.24 (3H, m), 6.80-6.84 (1H, m), 6.93-6.99 (3H, m), 8.20 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.28 (1H, d, J = 9.8 Hz).
MS (APCI) m/z: 431 (M+H)+
(実施例1c) (2R)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−1−{5−[(2’−メトキシ−2,4’−ビピリジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}エタノン
実施例1bで得られた化合物(40.0 mg)、(2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(21.3 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(7.57 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(29.5 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で15分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(28.3 mg)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.12-1.35 (5H, m), 1.50-1.56 (1H, m), 1.63-1.86 (5H, m), 3.20-3.33 (2H, m), 3.44 (1H, d, J = 8.5 Hz), 3.98 (3H, s), 4.11-4.25 (3H, m), 6.86 (1H, dd, J = 5.5, 2.4 Hz), 6.97-7.02 (2H, m), 7.20-7.26 (2H, m), 7.41-7.44 (1H, m), 8.25 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.29 (1H, d, J= 9.8 Hz), 8.55 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 460 (M+H)+
(実施例2)
(2R)−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−1−[5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エタノン
実施例1bで得られた化合物(40.0 mg)、[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ボロン酸(28.8 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(7.57 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(29.5 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で15分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(45.2 mg)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.09-1.34 (5H, m), 1.45-1.86 (6H, m), 3.18-3.32 (6H, m), 3.44 (1H, d, J= 7.9 Hz), 3.84-3.91 (4H, m), 4.10-4.26 (3H, m), 6.73-6.77 (1H, m), 6.95-7.03 (3H, m), 7.23-7.37 (3H, m), 7.57-7.60 (1H, m), 8.28 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.51 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 514 (M+H)+
(実施例3)
1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例3a) tert−ブチル 5−[(2−ブロモピリジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
公知(WO2007/129745)のtert−ブチル 5−ヒドロキシ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.00 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20 mL)溶液に2−ブロモ−4−フルオロピリジン(741 mg)及び炭酸セシウム(3.92 g)を加え、90℃で4時間攪拌した。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルとヘキサンの1:1(v/v)混合溶媒で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標記化合物(1.39 g)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.57 (9H, s), 2.00 (3H, s), 3.04 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.00-4.10 (2H, m), 6.74-6.78 (1H, m), 6.79-7.80 (3H, m), 8.17 (1H, d, J = 5.5 Hz)。
(実施例3b) 1−{5−[(2−ブロモピリジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3aで得られた化合物(1.38 g)のジクロロメタン(8 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(15 mL)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−[(2−ブロモピリジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩を得た。
得られたインドリン化合物(800 mg)及び[4−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(680 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10 mL)溶液にN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド(608 mg)、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(432 mg)、及びN−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(1.81 mL)を加え、室温で3時間40分攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(735 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.04 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.19 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.92 (2H, s), 4.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.76 (1H, dd, J = 5.5, 2.1 Hz), 6.83-6.87 (1H, m), 6.89 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.95 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.18 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 501 (M+H)+
(実施例3c) 1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3bで得られた化合物(35.0 mg)、[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ボロン酸(21.7 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(2.85 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(22.2 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で45分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(33.8 mg)を赤色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.07 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.15-3.29 (6H, m), 3.82-3.96 (6H, m), 4.22 (2H, t, J = 7.9 Hz), 6.62-6.69 (1H, m), 6.91-7.01 (2H, m), 7.15-7.19 (1H, m), 7.22-7.38 (2H, m), 7.49-7.62 (3H, m), 7.96 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.13 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.48 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 584 (M+H)+
(実施例4)
1−{5−[(2’−メトキシ−2,4’−ビピリジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3bで得られた化合物(35.0 mg)、(2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(16.0 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(5.70 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(22.2 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で45分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(32.8 mg)を淡黄色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.07 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.21 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.93 (2H, s), 3.98 (3H, s), 4.24 (2H, t, J= 8.5 Hz), 6.75-6.81 (1H, m), 6.93 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.14-7.22 (2H, m), 7.40-7.45 (1H, m), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.96 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.14 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.22-8.27 (1H, m), 8.51-8.55 (1H, m).
MS (APCI) m/z: 530 (M+H)+
(実施例5)
1−[4−クロロ−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例5a) 4−クロロ−5−メトキシ−1H−インドール
2−クロロ−1−メトキシ−4−ニトロベンゼン(5.00 g)及び(4−クロロフェノキシ)アセトニトリル(5.81 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(100 mL)溶液に、氷冷下、カリウム tert−ブトキシド(4.22 g)を添加し、同温で3時間20分攪拌した。反応液に水を添加し、酢酸エチルとヘキサンの1:1(v/v)混合溶媒で分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン)で精製することで、(2−クロロ−3−メトキシ−6−ニトロフェニル)アセトニトリルと(4−クロロ−5−メトキシ−2−ニトロフェニル)アセトニトリルの混合物(5.06 g)を得た。
得られた混合物(5.05 g)をエタノール(150 mL)と酢酸エチル(50 mL)に溶解し、7.5%パラジウム炭素(500 mg)を加え、水素雰囲気下、室温で激しく攪拌した。6時間攪拌後、一晩静置し、再び5時間激しく攪拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(431 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.94 (3H, s), 6.60-6.64 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.23-7.28 (2H, m), 8.06-8.22 (1H, m)。
(実施例5b) 4−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
実施例5aで合成した化合物(430 mg)の酢酸(5 mL)溶液にナトリウムシアノボロヒドリド(298 mg)を添加し、室温で2時間40分攪拌した。反応液にジクロロメタン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出を行った。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下溶媒を留去することで、標記化合物(446 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.08 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.59 (3H, t, J = 8.5 Hz), 3.82 (3H, s), 6.48 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.63 (1H, d, J = 8.5 Hz)。
(実施例5c) 1−(4−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例5bで得られた化合物(120 mg)及び[4−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(210 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4 mL)溶液にN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド(188 mg)、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(133 mg)、及びN−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.559 mL)を加え、室温で18時間20分攪拌した。反応液に水及びヘキサンを加え、析出した固体をろ取、乾燥させることで、標記化合物(212 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 3.18 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.22 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.98 (2H, s), 4.25 (2H, t, J= 8.5 Hz), 6.93 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.92 (1H, d, J = 9.2 Hz).
MS (APCI) m/z: 380 (M+H)+
(実施例5d) 1−(4−クロロ−5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例5cで得られた化合物(120 mg)のジクロロメタン(4 mL)溶液に、氷冷下、三臭化ホウ素(1.0 mmol/Lジクロロメタン溶液、0.632 mL)を加えた。1時間攪拌後に反応液を室温へ昇温し、室温で5時間攪拌した。再び三臭化ホウ素(1.0 mmol/Lジクロロメタン溶液、1.26 mL)を加え、室温でさらに16時間30分攪拌した。反応液に水をゆっくりと添加後、メタノールとジクロロメタンの1:5(v/v)混合溶媒で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下溶媒を留去することで、標記化合物(114 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 3.14 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.21 (3H, s), 3.96 (2H, s), 4.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.74 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.79 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 9.91 (1H, s).
MS (APCI) m/z: 366 (M+H)+
(実施例5e) 1−{5−[(2−ブロモピリジン−4−イル)オキシ]−4−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例5dで得られた化合物(110 mg)及び2−ブロモ−4−フルオロピリジン(63.5 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4 mL)溶液に炭酸セシウム(294 mg)を加え、60℃で2時間40分攪拌した。室温に冷却後、反応液に水及びヘキサンを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(55.4 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.07 (3H, s), 3.31 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.93 (2H, s), 4.26 (2H, t, J= 8.5 Hz), 6.79 (1H, dd, J = 5.5, 2.1 Hz), 6.86-6.89 (1H, m), 7.03 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.53 (2H, d, J= 8.5 Hz), 7.96 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.16-8.25 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 521 (M+H)+
(実施例5f) 1−[4−クロロ−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例5eで得られた化合物(35.0 mg)、[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ボロン酸(20.8 mg)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(5.48 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(21.3 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(30.4 mg)を薄茶色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.07 (3H, s), 3.27-3.21 (4H, m), 3.31 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.86-3.91 (4H, m), 3.93 (2H, s), 4.26 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.69 (1H, dd, J = 6.1, 2.4 Hz), 6.95-7.00 (1H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.20 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.27-7.37 (2H, m), 7.54 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.57-7.60 (1H, m), 7.96 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.18 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.52 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 604 (M+H)+
(実施例6)
1−(4−メチル−5−{[2’−(モルホリン−4−イル)−2,4’−ビピリジン−4−イル]オキシ}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3bで得られた化合物(40.0 mg)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]モルホリン(34.7 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.51 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(25.4 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(43.2 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.07 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.20 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.56-3.63 (4H, m), 3.81-3.87 (4H, m), 3.93 (2H, s), 4.23 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.71 (1H, dd, J = 5.5, 2.4 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.99-7.03 (1H, m), 7.20-7.24 (1H, m), 7.32 (1H, s), 7.54 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.96 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.13 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.26 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.50 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 585 (M+H)+
(実施例7)
1−[5−({2−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3bで得られた化合物(40.0 mg)、[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ボロン酸(19.7 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.51 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(25.4 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(14.1 mg)を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.07 (3H, s), 3.01 (6H, s), 3.06 (3H, s), 3.19 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.93 (2H, s), 4.22 (2H, t, J= 8.5 Hz), 6.65 (1H, dd, J = 5.5, 2.4 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 7.9, 2.4 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.15-7.18 (1H, m), 7.27-7.31 (1H, m), 7.35-7.39 (1H, m), 7.54 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.95 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.12 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.49 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 542 (M+H)+
(実施例8)
1−{4−メチル−5−[(2−{3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}ピリジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3bで得られた化合物(40.0 mg)、4−{2−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]エチル}モルホリン(39.9 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.51 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(25.4 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン→酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(39.3 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.07 (3H, s), 2.54-2.62 (4H, m), 2.83 (2H, t, J = 5.5 Hz), 3.07 (3H, s), 3.21 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.70-3.78 (4H, m), 3.93 (2H, s), 4.15-4.26 (4H, m), 6.66-6.72 (1H, m), 6.91-6.98 (2H, m), 7.13-7.16 (1H, m), 7.34 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.41-7.47 (1H, m), 7.49-7.58 (3H, m), 7.95 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.13 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.49 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 628 (M+H)+
(実施例9)
1−(5−{[2−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン−4−イル]オキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例3bで得られた化合物(200 mg)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(132 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(32.6 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(127 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で40分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(193 mg)を薄茶色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.02-2.11 (3H, m), 3.06 (3H, s), 3.19 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.93 (2H, s), 4.17-4.26 (2H, m), 6.66-6.75 (1H, m), 6.85-6.90 (1H, m), 6.94 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.08-7.12 (1H, m), 7.28-7.32 (1H, m), 7.35-7.41 (1H, m), 7.43-7.46 (1H, m), 7.55 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.95 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.14 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.48 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 515 (M+H)+
(実施例10)
1−(4−メチル−5−{[2’−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2,4’−ビピリジン−4−イル]オキシ}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
実施例3bで得られた化合物(35.0 mg)、1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ピペラジン(31.7 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(5.70 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(22.2 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、フリー体の標記化合物(16.6 mg)をアモルファス固体として得た。得られた固体をメタノール(0.5 mL)に溶解させ、1N塩酸(0.0556 mL)を加え、10分間攪拌後に溶媒を留去した。得られた固体を乾燥させることで、標記化合物を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.08 (3H, s), 2.80-2.98 (5H, m), 3.07 (3H, s), 3.19-3.27 (2H, m), 3.50-3.60 (2H, m), 3.84-3.98 (4H, m), 4.21-4.31 (2H, m), 4.51-4.60 (2H, m), 6.83-6.90 (1H, m), 6.93-7.00 (2H, m), 7.19 (1H, s), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.96 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.20 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.50-8.65 (3H, m).
MS (APCI) m/z: 598 (M+H)+
(実施例11)
1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例11a) 3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 5−ヒドロキシ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.00 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20 mL)溶液に、水素化ナトリウム(160 mg)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液に2,4−ジクロロピリミジン(896 mg)を添加し、60℃で8時間攪拌した。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルとヘキサンの1:1(v/v)混合溶媒で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標記化合物(1.16 g)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.57 (9H, s), 2.01 (3H, s), 3.04 (2H, t, J = 8.8 Hz), 3.96-4.13 (2H, m), 6.66-6.75 (1H, m), 6.87 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.27-7.81 (1H, m), 8.40 (1H, d, J = 6.1 Hz)。
(実施例11b) 1−{5−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11aで得られた化合物(200 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(2 mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩を得た。
得られたインドリン化合物(195 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4 mL)溶液にN−メチルモルホリン(0.084 mL)を加え、室温で3分間攪拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(230 mg)及び[4−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(178 mg)を加え、室温で16時間30分攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(249 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.04 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.19 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.91 (2H, s), 4.21 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.76 (1H, d, J = 6.1 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.95 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.42 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 458 (M+H)+
(実施例11c) 1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11bで得られた化合物(35.0 mg)、[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ボロン酸(23.7 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.24 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.3 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで1回、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(26.8 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.02 (3H, s), 3.04-3.09 (4H, m), 3.18 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.23 (3H, s), 3.69-3.76 (4H, m), 4.05 (2H, s), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.95 (1H, d, J= 6.1 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 8.2, 2.1 Hz), 7.31 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.55-7.64 (3H, m), 7.70-7.73 (1H, m), 7.91 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.73 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 585 (M+H)+
(実施例12)
1−[4−メチル−5−({2−[2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11bで得られた化合物(35.0 mg)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]モルホリン(33.3 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.24 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.3 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで1回、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(38.1 mg)を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.02 (3H, s), 3.15-3.25 (5H, m), 3.41-3.47 (4H, m), 3.66-3.73 (4H, m), 4.05 (2H, s), 4.31 (2H, t, J = 8.2 Hz), 7.01-7.09 (2H, m), 7.31 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.49 (1H, s), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.24 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.80 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 586 (M+H)+
(実施例13)
1−[5−({2−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11bで得られた化合物(40.0 mg)、[3−(ジメチルアミノ)フェニル]ボロン酸(21.6 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(7.13 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(27.8 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することにより標記化合物(21.0 mg)を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.01 (3H, s), 2.87 (6H, s), 3.18 (2H, t, J = 8.9 Hz), 3.23 (3H, s), 4.04 (2H, s), 4.29 (2H, t, J= 8.2 Hz), 6.82-6.87 (1H, m), 6.94 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.03 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.25 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.46 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.50-7.53 (1H, m), 7.59 (2H, d, J= 8.5 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.96 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.73 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 543 (M+H)+
(実施例14)
1−{4−メチル−5−[(2−{3−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11bで得られた化合物(35.0 mg)、4−{2−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]エチル}モルホリン(38.2 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.24 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.3 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン→酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(41.5 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.02 (3H, s), 2.43-2.48 (4H, m), 2.67 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.15-3.25 (5H, m), 3.54-3.60 (4H, m), 4.04 (2H, s), 4.06-4.12 (2H, m), 4.31 (2H, t, J = 8.5 Hz), 6.95 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.02-7.10 (2H, m), 7.37 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.68-7.76 (2H, m), 7.91 (2H, d, J= 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.75 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 629 (M+H)+
(実施例15)
1−{5−[(2−{2−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例15a) 4−ブロモ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチルピリジン−2−アミン
4−ブロモ−2−フルオロピリジン(300 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.1 mL)溶液に2−メトキシ−N−メチルエタンアミン(228 mg)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、170℃で30分間反応させた。室温に冷却後、反応液にジクロロメタンを加え、不溶物をろ去した。得られたろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで標記化合物(120 mg)を無色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.07 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.57 (2H, t, J = 5.5 Hz), 3.74 (2H, t, J = 5.5 Hz), 6.62-6.72 (2H, m), 7.94 (1H, d, J = 5.5 Hz)。
(実施例15b) N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン
実施例15aで得られた化合物(200 mg)の1,4−ジオキサン(4 mL)溶液に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(11.9 mg)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(311 mg)及び酢酸カリウム(240 mg)を加え、100℃で1時間15分攪拌した。室温に冷却後、反応液を濃縮し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(199 mg)を濃赤色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.34 (12H, s), 3.11 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.58 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.78 (2H, t, J = 5.8 Hz), 6.86 (1H, d, J = 4.9 Hz), 6.89 (1H, s), 8.16 (1H, dd, J = 4.9, 1.2 Hz)。
(実施例15c) 1−{5−[(2−{2−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11bで得られた化合物(35.0 mg)、実施例15bで得られた化合物(89.3 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.24 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.3 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)及び、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(38.5 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.01 (3H, s), 3.01 (3H, s), 3.14-3.25 (8H, m), 3.45 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.67 (2H, t, J = 5.8 Hz), 4.05 (2H, s), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 7.02-7.07 (2H, m), 7.19 (1H, dd, J = 5.5, 1.2 Hz), 7.29 (1H, s), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.1 Hz), 8.16 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.80 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 588 (M+H)+
(実施例16)
1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
(実施例16a) (2R,6S)−4−(4−ブロモピリジン−2−イル)−2,6−ジメチルモルホリン
4−ブロモ−2−フルオロピリジン(300 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5 mL)溶液に(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン(491 mg)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、170℃で30分間反応させた。室温に冷却後、反応液にジクロロメタンを加え、不溶物をろ去した。得られたろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで標記化合物(92.7 mg)を無色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (6H, d, J = 6.1 Hz), 2.54 (2H, dd, J = 12.8, 10.9 Hz), 3.65-3.75 (2H, m), 3.98-4.05 (2H, m), 6.76-6.79 (2H, m), 7.99 (1H, d, J= 5.5 Hz)。
(実施例16b) (2R,6S)−2,6−ジメチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]モルホリン
実施例16aで得られた化合物(110 mg)の1,4−ジオキサン(5 mL)溶液に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(5.94 mg)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(155 mg)及び酢酸カリウム(119 mg)を加え、100℃で1時間30分攪拌した。室温に冷却後、反応液を濃縮し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、粗精製物の標記化合物(155 mg)を油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.28 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.35 (12H, s), 2.52 (2H, dd, J = 12.8, 10.3 Hz), 3.66-3.77 (2H, m), 4.06-4.13 (2H, m), 6.97 (1H, d, J= 4.9 Hz), 7.01 (1H, s), 8.21 (1H, dd, J= 4.9, 1.2 Hz)。
(実施例16c) 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11bで得られた化合物(35.0 mg)、実施例16bで得られた化合物(97.3 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.24 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.3 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)及びアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(34.2 mg)を淡黄色固体として得た。
MS (APCI) m/z: 614 (M+H)+
(実施例16d) 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
実施例16cで得られた化合物(26.0 mg)のメタノール(2 mL)溶液に、1N塩酸(0.0847 mL)を添加し、室温で10分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた固体を乾燥させることで、標記化合物(29.1 mg)を黄色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.15 (6H, d, J = 6.1 Hz), 2.02 (3H, s), 2.55-2.65 (2H, m), 3.13-3.25 (5H, m), 3.58-3.70 (2H, m), 3.99-4.11 (4H, m), 4.31 (2H, t, J = 8.5 Hz), 7.07 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.13 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.40 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.57 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.68 (1H, s), 7.91 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.20 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.85 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 614 (M+H)+
(実施例17)
1−{4−メチル−5−[(2−{2−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−4−イルl}ピリミジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン塩酸塩
(実施例17a) 1−(オキセタン−3−イル)−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ピペラジン
1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ピペラジン(200 mg)をメタノール(5 mL)とジクロロメタン(2 mL)に溶解し、3−オキセタノン(150 mg)及び無水硫酸ナトリウム(500 mg)を加えた。室温で1時間25分攪拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(440 mg)を添加し、さらに3時間室温にて攪拌した。反応液中の不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンに溶解し、不要物をろ去することで、標記化合物の粗精製物(414 mg)を淡黄色油状物として得た。
(実施例17b) 1−{4−メチル−5−[(2−{2−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−4−イルl}ピリミジン−4−イル)オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン塩酸塩
実施例11bで得られた化合物(40.0 mg)、実施例17aで得られた化合物3(90.5 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(7.13 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(27.8 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で25分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで1回、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)、及びシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物のフリー体(19.7 mg)を無色固体として得た。
得られた化合物(19.7 mg)をメタノール(0.5 mL)に溶解し、1N塩酸(0.0307 mL)を添加し、15分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた固体を乾燥させることで、標記化合物(20.1 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.03 (3H, s), 2.92-3.06 (2H, m), 3.16-3.30 (7H, m), 3.48-3.54 (2H, m), 4.05 (2H, s), 4.31 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.38-4.54 (3H, m), 4.65-4.86 (4H, m), 7.03 (1H, d, J= 5.5 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 4.9 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.67 (1H, s), 7.91 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.29 (1H, d, J = 4.9 Hz), 8.81 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 641 (M+H)+
(実施例18)
1−[5−({2−[(3R)−3−{[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例18a) tert−ブチル (3R)−3−{[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−1−カルボキシレート
(3R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸(200 mg)及び(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン(201 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)溶液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(483 mg)を加え、室温で15時間40分攪拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルとヘキサンの1:1(v/v)混合溶媒で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(280 mg)を無色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.17-1.27 (6H, m), 1.40-1.53 (10H, m), 1.61-1.90 (3H, m), 2.25-2.35 (1H, m), 2.50-2.97 (4H, m), 3.45-3.79 (3H, m), 3.99-4.24 (2H, m), 4.45 (1H, d, J= 13.4 Hz)。
(実施例18b) [(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル][(3R)−ピペリジン−3−イル]メタノン塩酸塩
実施例18aで得られた化合物(276 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(2 mL)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の標記化合物を得た。
(実施例18c) 1−[5−({2−[(3R)−3−{[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−1−イル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例18bで得られた化合物(26.1 mg)及び実施例11bで得られた化合物(35.0 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.3 mg)を加え、80℃で3時間反応させた。反応液を室温に冷却後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン→メタノール/酢酸エチル)で精製することで、標記化合物(28.4 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.14-1.28 (6H, m), 1.38-1.52 (1H, m), 1.67-1.79 (1H, m), 1.82-1.95 (2H, m), 2.06 (3H, s), 2.22-2.34 (1H, m), 2.55-2.67 (1H, m), 2.69-2.89 (2H, m), 2.96 (1H, t, J = 12.1 Hz), 3.06 (3H, s), 3.17 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.45-3.68 (2H, m), 3.72-4.05 (3H, m), 4.20 (2H, t, J = 8.2 Hz), 4.45 (1H, d, J = 13.4 Hz), 4.50-4.76 (2H, m), 5.79-5.91 (1H, m), 6.91 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.54 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.94 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.04-8.14 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 648 (M+H)+
(実施例19)
1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
(実施例19a) 1−{5−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例11aで得られた化合物(328 mg)のジクロロメタン(6 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(6 mL)を加え、室温で3時間40分攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩を得た。
得られた化合物(270 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10 mL)溶液にN−メチルモルホリン(0.149 mL)を加え、室温で5分間攪拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(501 mg)及び[2−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(233 mg)を加え、室温で3日間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(442 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.05 (3H, s), 3.12 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.2 Hz), 4.31 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.75 (1H, d, J = 5.5 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.50-7.56 (1H, m), 7.63 (1H, td, J = 7.6, 1.2 Hz), 8.04-8.11 (2H, m), 8.42 (1H, d, J= 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 458 (M+H)+
(実施例19b) 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
実施例19aで得られた化合物(40.0 mg)、実施例16bで得られた化合物(111 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(7.13 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(27.8 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物のフリー体(42.0 mg)を淡黄色固体として得た。
得られた化合物(42.0 mg)のメタノール(2 mL)溶液に、1N塩酸(0.205 mL)を添加し、室温で15分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた固体を乾燥させることで、標記化合物(47.5 mg)を黄色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.17 (6H, d, J = 6.1 Hz), 2.04 (3H, s), 2.62-2.73 (2H, m), 3.17-3.28 (5H, m), 3.62-3.72 (2H, m), 4.12 (2H, d, J = 12.8 Hz), 4.26-4.39 (4H, m), 7.06 (1H, d, J = 9.1 Hz), 7.13 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.43 (1H, d, J = 6.1 Hz), 7.48 (1H, d, J = 6.7 Hz), 7.59 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.68-7.74 (1H, m), 7.79 (1H, s), 7.91-8.00 (2H, m), 8.20 (1H, d, J= 6.1 Hz), 8.86 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 614 (M+H)+
(実施例20)
1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン
(実施例20a) 1−{5−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン
実施例11aで得られた化合物(200 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(2 mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩を得た。
得られた化合物(0.552 mmol)及び[2−(メチルスルフィニル)フェニル]酢酸(131 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3 mL)溶液にN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド(160 mg)、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(114 mg)、及びN−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.292 mL)を加え、室温で18時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製することで、標記化合物(189 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.02 (3H, s), 2.82 (3H, s), 3.13-3.27 (2H, m), 3.92 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.08 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.18-4.31 (2H, m), 6.73 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.26 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.45-7.50 (1H, m), 7.52-7.57 (1H, m), 8.00-8.04 (2H, m), 8.39 (1H, d, J = 6.0 Hz).
MS (APCI) m/z: 442 (M+H)+
(実施例20b) 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン
実施例16bで得られた化合物(86.4 mg)、実施例20aで得られた化合物(40.0 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(7.39 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(28.8 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)及びアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(49.6 mg)を淡黄色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (6H, d, J = 6.7 Hz), 2.09 (3H, s), 2.55 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.86 (3H, s), 3.19-3.30 (2H, m), 3.67-3.79 (2H, m), 3.96 (1H, d, J = 16.4 Hz), 4.05-4.17 (3H, m), 4.23-4.37 (2H, m), 6.75 (1H, d, J = 5.5 Hz), 6.99 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.27-7.32 (1H, m), 7.41 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.50 (1H, t, J= 7.0 Hz), 7.54-7.60 (2H, m), 8.02-8.12 (2H, m), 8.26 (1H, d, J = 4.9 Hz), 8.65 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 598 (M+H)+
(実施例21)
1−(3−{4−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ピリミジン−2−イル}フェニル)ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
(実施例21a) 1−(3−ブロモフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
1−(3−ブロモフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸(5.00 g)のエタノール(80 mL)溶液に、塩化チオニル(3.83 mL)を室温でゆっくり加えた後、75℃で6時間還流させた。室温に冷却後、反応液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。反応液をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(5.76 g)を無色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.78-1.91 (2H, m), 1.97-2.07 (2H, m), 2.39-2.49 (1H, m), 2.75-2.86 (2H, m), 3.57-3.68 (2H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.3 Hz), 6.81-7.17 (4H, m)。
(実施例21b) 1−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例21aで得られた化合物(2.50 g)の1,4−ジオキサン(30 mL)溶液に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(117 mg)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(2.44 g)及び酢酸カリウム(2.36 g)を加え、100℃で25時間30分攪拌した。室温に冷却後、不要物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(1.28 g)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.25-1.28 (3H, m), 1.34 (12H, s), 1.81-1.94 (2H, m), 1.99-2.07 (2H, m), 2.36-2.47 (1H, m), 2.73-2.83 (2H, m), 3.64-3.71 (2H, m), 4.16 (2H, q, J= 7.3 Hz), 7.03-7.07 (1H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 7.38 (1H, d, J = 3.0 Hz)。
(実施例21c) 1−(3−{4−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ピリミジン−2−イル}フェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例19aで得られた化合物(50.0 mg)、実施例21bで得られた化合物3(58.9 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(8.92 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(34.7 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン→酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(46.4 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J = 8.2 Hz), 1.80-1.92 (2H, m), 1.98-2.06 (2H, m), 2.09 (3H, s), 2.38-2.50 (1H, m), 2.77-2.88 (2H, m), 3.14 (3H, s), 3.25 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.66-3.74 (2H, m), 4.17 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.33 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.40 (2H, s), 6.64 (1H, d, J = 5.5 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.03 (1H, dd, J = 8.2, 2.1 Hz), 7.28-7.32 (1H, m), 7.39 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.51-7.56 (1H, m), 7.60-7.66 (1H, m), 7.75 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.90-7.94 (1H, m), 8.05-8.11 (2H, m), 8.61 (1H, d, J = 6.1 Hz)。
(実施例21d) 1−(3−{4−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ピリミジン−2−イル}フェニル)ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
実施例21cで得られた化合物(45.0 mg)をテトラヒドロフラン(1.5 mL)及びエタノール(1 mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.206 mL)を加えた。反応液を室温で4時間攪拌後、減圧濃縮により有機溶媒を留去した。析出した固体をろ取し、乾燥させることで標記化合物(39.0 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.42-1.58 (2H, m), 1.68-1.77 (2H, m), 1.80-1.91 (1H, m), 1.98 (3H, s), 2.57-2.67 (2H, m), 3.15-3.22 (5H, m), 3.43-3.51 (2H, m), 4.31 (2H, t, J= 8.5 Hz), 4.40 (2H, s), 6.93-7.03 (3H, m), 7.22 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.48-7.62 (4H, m), 7.64-7.71 (1H, m), 7.87-7.96 (2H, m), 8.69 (1H, d, J = 6.1 Hz)。
(実施例22)
1−{4−メチル−5−[3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例22a) tert−ブチル 5−(3−ブロモフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
1−ブロモ−3−ヨードベンゼン(1.70 g)及びtert−ブチル 5−ヒドロキシ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.00 g)のジオキサン(12 mL)溶液にヨウ化銅(I)(76.4 mg)、N,N−ジメチルグリシン(82.7 mg)及び炭酸セシウム(2.61 g)を加え、100℃で3時間30分攪拌した。室温に冷却後、反応液をセライトろ過した。得られたろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(455 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.52-1.60 (9H, m), 2.04 (3H, s), 3.03 (2H, t, J = 8.8 Hz), 3.95-4.10 (2H, m), 6.75-6.86 (2H, m), 6.96 (1H, s), 7.08-7.16 (2H, m), 7.25-7.76 (1H, m)。
(実施例22b) 1−[5−(3−ブロモフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例22aで得られた化合物(450 mg)のジクロロメタン(3 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(3 mL)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−(3−ブロモフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩(374 mg)を得た。
得られた化合物(374 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5 mL)溶液にN−メチルモルホリン(0.184 mL)を加え、室温で10分間攪拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(616 mg)及び[2−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(286 mg)を加え、室温で20時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(538 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.09 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.78-6.85 (2H, m), 6.96-7.00 (1H, m), 7.14 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.37 (1H, d, J= 6.7 Hz), 7.50-7.55 (1H, m), 7.60-7.65 (1H, m), 8.01 (1H, d, J = 9.1 Hz), 8.08 (1H, dd, J = 7.9, 1.2 Hz)。
(実施例22c) 1−{4−メチル−5−[3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例22bで得られた化合物(40.0 mg)、4−ピリジンボロン酸(19.7 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.53 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(25.4 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(37.3 mg)を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.15 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.91-6.97 (1H, m), 7.13-7.17 (1H, m), 7.27-7.32 (1H, m), 7.35-7.42 (2H, m), 7.43-7.49 (2H, m), 7.50-7.56 (1H, m), 7.60-7.65 (1H, m), 8.01 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.08 (1H, dd, J = 7.9, 1.2 Hz), 8.60-8.72 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 499 (M+H)+
(実施例23)
1−{5−[4−フルオロ−3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例23a) tert−ブチル 5−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
2−クロロ−1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(771 mg)及びtert−ブチル 5−ヒドロキシ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(500 mg)のジオキサン(5 mL)溶液にヨウ化銅(I)(38.2 mg)、N,N−ジメチルグリシン(41.4 mg)及び炭酸セシウム(1.31 g)を加え、100℃で3時間25分攪拌した。室温に冷却後、反応液をセライトろ過した。得られたろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(57.8 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.56 (9H, s), 2.05 (3H, s), 3.03 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.95-4.11 (2H, m), 6.69-6.89 (3H, m), 7.03 (1H, t, J= 8.5 Hz), 7.23-7.76 (1H, m)。
(実施例23b) 1−[5−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例23aで得られた化合物(55.0 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(2 mL)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩(52.1 mg)を得た。
得られた化合物(52.1 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3 mL)溶液にN−メチルモルホリン(0.0240 mL)を加え、室温で10分間攪拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(80.5 mg)及び[2−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(37.4 mg)を加え、室温で20時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(60.4 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.10 (3H, s), 3.12 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.72-6.79 (2H, m), 6.88 (1H, dd, J= 6.1, 3.0 Hz), 7.05 (1H, t, J= 8.5 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.49-7.56 (1H, m), 7.59-7.65 (1H, m), 8.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.05-8.10 (1H, m)。
(実施例23c) 1−{5−[4−フルオロ−3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例23bで得られた化合物(35.0 mg)、4−ピリジンボロン酸(18.2 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.03 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(22.2 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で25分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(23.3 mg)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.15 (3H, s), 3.12 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.2 Hz), 4.30 (2H, t, J = 8.2 Hz), 4.36 (2H, s), 6.79 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.87-6.92 (1H, m), 6.98 (1H, dd, J = 6.1, 3.0 Hz), 7.11 (1H, t, J = 9.7 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.40-7.48 (2H, m), 7.50-7.56 (1H, m), 7.59-7.65 (1H, m), 8.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.07 (1H, dd, J = 7.9, 1.8 Hz), 8.62-8.72 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 517 (M+H)+
(実施例24)
1−(4−{3−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
(実施例24a) 1−(4−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
4−ブロモ−2−フルオロピリジン(300 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5 mL)溶液にイソニペコチン酸エチル(0.787 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、170℃で30分間反応させた。室温に冷却後、反応液に水を注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(120 mg)を無色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.69-1.81 (2H, m), 1.95-2.03 (2H, m), 2.49-2.59 (1H, m), 2.94-3.03 (2H, m), 4.11-4.24 (4H, m), 6.73 (1H, dd, J = 5.5, 1.8 Hz), 6.81 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.97 (1H, d, J = 5.5 Hz)。
(実施例24b) 1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例24aで得られた化合物(115 mg)の1,4−ジオキサン(2 mL)溶液に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(5.37 mg)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(140 mg)及び酢酸カリウム(108 mg)を加え、100℃で2時間35分攪拌した。室温に冷却後、反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をアミノシリカゲルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(105 mg)を濃茶色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.34 (12H, s), 1.70-1.82 (2H, m), 1.95-2.04 (2H, m), 2.47-2.57 (1H, m), 2.89-2.99 (2H, m), 4.15 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.24-4.32 (2H, m), 6.92 (1H, d, J = 4.9 Hz), 7.06 (1H, s), 8.20 (1H, d, J = 4.9 Hz)。
(実施例24c) 1−(4−{3−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例22bで得られた化合物(40.0 mg)、実施例24bで得られた化合物(57.6 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.53 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(25.4 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)及び、アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(22.5 mg)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.73-1.84 (2H, m), 1.98-2.05 (2H, m), 2.15 (3H, s), 2.49-2.60 (1H, m), 2.96-3.06 (2H, m), 3.12 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.2 Hz), 4.16 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.24-4.34 (4H, m), 4.37 (2H, s), 6.74-6.89 (4H, m), 7.13-7.16 (1H, m), 7.23-7.25 (1H, m), 7.32-7.39 (2H, m), 7.50-7.55 (1H, m), 7.59-7.65 (1H, m), 8.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.05-8.10 (1H, m), 8.20 (1H, d, J = 4.9 Hz)。
(実施例24d) 1−(4−{3−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
実施例24cで得られた化合物(21.0 mg)をテトラヒドロフラン(1 mL)及びエタノール(1 mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.0964 mL)を加えた。反応液を室温で19時間攪拌後、1N塩酸(0.0964 mL)を加え、減圧濃縮により有機溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出を行った。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、乾燥させることで、標記化合物(19.4 mg)を薄茶色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.77-1.86 (3H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.14 (3H, s), 2.59-2.68 (1H, m), 2.99-3.11 (2H, m), 3.13 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.2 Hz), 4.23-4.33 (4H, m), 4.37 (2H, s), 6.75-6.85 (3H, m), 6.88 (1H, dd, J = 7.9, 1.8 Hz), 7.09-7.13 (1H, m), 7.22-7.27 (1H, m), 7.33-7.39 (2H, m), 7.49-7.55 (1H, m), 7.59-7.66 (1H, m), 8.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.07 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.21 (1H, d, J = 4.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 626 (M+H)+
(実施例25)
1−[5−(3−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}フェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例16bで得られた化合物(40.0 mg)、実施例22bで得られた化合物2(76.3 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.53 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(25.4 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(46.6 mg)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.29 (6H, d, J = 6.1 Hz), 2.15 (3H, s), 2.57 (2H, t, J = 11.5 Hz), 3.12 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.69-3.80 (2H, m), 4.11 (2H, d, J = 11.5 Hz), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.74-6.89 (4H, m), 7.15-7.18 (1H, m), 7.24-7.28 (1H, m), 7.33-7.39 (2H, m), 7.53 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.3 Hz), 8.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.08 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.22 (1H, d, J = 4.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 612 (M+H)+
(実施例26)
1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
(実施例26a) 1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例22bで得られた化合物(700 mg)、実施例21bで得られた化合物(704 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(57.1 mg)の1,2−ジメトキシエタン(10 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(445 mg)の水溶液(3 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で25分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン→酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(446 mg)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.83-1.94 (2H, m), 1.99-2.08 (2H, m), 2.15 (3H, s), 2.40-2.50 (1H, m), 2.78-2.88 (2H, m), 3.12 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.66-3.74 (2H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.29 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.79-6.85 (2H, m), 6.92 (1H, dd, J= 8.2, 2.1 Hz), 7.00 (1H, d, J= 7.3 Hz), 7.08-7.14 (2H, m), 7.21-7.38 (4H, m), 7.49-7.55 (1H, m), 7.59-7.65 (1H, m), 7.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.05-8.10 (1H, m).
MS (APCI) m/z: 653 (M+H)+
(実施例26b) 1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
実施例26aで得られた化合物(2.67 g)をテトラヒドロフラン(30 mL)及びエタノール(30 mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(12.3 mL)を加えた。反応液を室温で12時間攪拌後、溶媒を減圧下濃縮した。析出した固体をろ取、乾燥させることで、標記化合物(2.06 g)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.50-1.63 (2H, m), 1.73-1.93 (3H, m), 2.08 (3H, s), 2.65-2.76 (2H, m), 3.15-3.25 (5H, m), 3.60-3.68 (2H, m), 4.24-4.37 (4H, m), 6.72-6.78 (1H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.87-6.94 (2H, m), 7.04-7.07 (1H, m), 7.10-7.13 (1H, m), 7.23 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.27-7.33 (1H, m), 7.36 (1H, t, J= 7.6 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.55-7.60 (1H, m), 7.67-7.73 (1H, m), 7.87 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J= 7.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 625 (M+H)+
(実施例27)
1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
(実施例27a) tert−ブチル 5−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
1,3−ジブロモ−5−メチルベンゼン(4.81 g)及びtert−ブチル 5−ヒドロキシ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(2.00 g)のジオキサン(100 mL)溶液にヨウ化銅(I)(76.4 mg)、N,N−ジメチルグリシン(82.7 mg)及び炭酸セシウム(5.23 g)を加え、100℃で18時間攪拌した。室温に冷却後、反応液をセライトろ過した。得られたろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(681 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.57 (9H, s), 2.04 (3H, s), 2.26 (3H, s), 3.03 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.95-4.12 (2H, m), 6.61 (1H, s), 6.73-6.85 (2H, m), 6.96 (1H, s), 7.24-7.76 (1H, m)。
(実施例27b) 1−[5−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例27aで得られた化合物(680 mg)のジクロロメタン(8 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(8 mL)を加え、室温で1時間25分攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩(577 mg)を得た。
得られた化合物(577 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5 mL)溶液にN−メチルモルホリン(0.358 mL)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(675 mg)及び[2−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(523 mg)を加え、室温で19時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン→酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(819 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.09 (3H, s), 2.28 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.30 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.62 (1H, s), 6.76-6.82 (2H, m), 6.98 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.50-7.56 (1H, m), 7.59-7.66 (1H, m), 8.00 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.06-8.11 (1H, m)。
(実施例27c) 1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例27bで得られた化合物(60.0 mg)、実施例21bで得られた化合物(62.9 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(9.52 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(37.1 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(61.7 mg)を淡黄色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.82-1.95 (2H, m), 2.00-2.08 (2H, m), 2.15 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.40-2.50 (1H, m), 2.77-2.87 (2H, m), 3.13 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.65-3.74 (2H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.29 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.64 (1H, s), 6.82 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.89-6.95 (2H, m), 6.99 (1H, d, J= 7.3 Hz), 7.05 (1H, s), 7.08 (1H, s), 7.27-7.31 (1H, m), 7.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.49-7.55 (1H, m), 7.59-7.65 (1H, m), 7.98 (1H, d, J= 9.1 Hz), 8.08 (1H, dd, J = 7.9, 1.2 Hz).
MS (APCI) m/z: 667 (M+H)+
(実施例27d) 1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩
実施例27cで得られた化合物(60.0 mg)をテトラヒドロフラン(2 mL)及びエタノール(2 mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.270 mL)を加えた。反応液を室温で13時間20分攪拌後、1N塩酸(0.270 mL)を加え、減圧濃縮により溶媒を留去した。得られた残渣にメタノールとジクロロメタンの1:19(v/v)混合溶媒を加え、不溶物をろ去した。得られたろ液を減圧濃縮し、乾燥させることで、フリー体の標記化合物(62.0 mg)を得た。フリー体をメタノール(1 mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.090 mL)を加え、30分間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣を乾燥させることで、標記化合物(61.0 mg)を薄茶色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.51-1.64 (2H, m), 1.77-1.85 (2H, m), 1.93-2.03 (1H, m), 2.08 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.66-2.75 (2H, m), 3.15-3.25 (5H, m), 3.61-3.70 (2H, m), 4.23-4.37 (4H, m), 6.57 (1H, s), 6.82 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.86-6.92 (3H, m), 7.05 (1H, s), 7.13 (1H, s), 7.22 (1H, t, J= 7.9 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.58 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.67-7.73 (1H, m), 7.86 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.97 (1H, d, J = 7.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 639 (M+H)+
(実施例28)
1−{4−メチル−5−[3−メチル−5−(1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例27bで得られた化合物(60.0 mg)、(1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)ボロン酸(41.1 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(9.52 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(37.1 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン→メタノール/酢酸エチル/ジクロロメタン)及びアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(50.3 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.17 (3H, s), 2.38 (3H, s), 3.12 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.88 (3H, s), 4.29 (2H, t, J= 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.66 (1H, s), 6.85 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.99-7.02 (1H, m), 7.14 (1H, s), 7.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.45-7.55 (3H, m), 7.59-7.65 (1H, m), 7.81 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.88 (1H, s), 8.00 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.05-8.10 (1H, m).
MS (APCI) m/z: 566 (M+H)+
(実施例29)
1−{5−[3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルフェノキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例27bで得られた化合物(40.0 mg)、(2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(23.8 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.35 mg)の1,2−ジメトキシエタン(2 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(24.7 mg)の水溶液(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で20分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(39.7 mg)を無色固体として得た。
MS (APCI) m/z: 543 (M+H)+
(実施例30)
1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸
(実施例30a) 1−[5−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(エチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例27aで得られた化合物(700 mg)のジクロロメタン(3 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(3 mL)を加え、室温で2時間35分攪拌した。反応液を濃縮し、粗製の5−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール塩酸塩(594 mg)を得た。
得られた化合物(594 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5 mL)溶液にN−メチルモルホリン(0.368 mL)を加え、室温で20分間攪拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(695 mg)及び[2−(エチルスルホニル)フェニル]酢酸(459 mg)を加え、室温で14時間45分攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン→酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(890 mg)を無色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.27 (3H, t, J = 7.6 Hz), 2.09 (3H, s), 2.27 (3H, s), 3.17-3.26 (4H, m), 4.28 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.38 (2H, s), 6.62 (1H, s), 6.75-6.83 (2H, m), 6.98 (1H, s), 7.40 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.48-7.53 (1H, m), 7.60-7.65 (1H, m), 7.97-8.05 (2H, m)。
(実施例30b) 1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例30aで得られた化合物(500 mg)、実施例21bで得られた化合物(442 mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(77.3 mg)の1,2−ジメトキシエタン(10 mL)溶液に、炭酸ナトリウム(301 mg)の水溶液(1.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(277 mg)を無色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.23-1.30 (6H, m), 1.82-1.94 (2H, m), 1.99-2.07 (2H, m), 2.14 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.39-2.49 (1H, m), 2.77-2.88 (2H, m), 3.17-3.26 (4H, m), 3.64-3.74 (2H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.28 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.38 (2H, s), 6.62-6.66 (1H, m), 6.83 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.88-6.94 (2H, m), 6.99 (1H, d, J= 7.9 Hz), 7.03-7.10 (2H, m), 7.26-7.31 (1H, m), 7.40 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.50 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.03 (1H, d, J = 7.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 681 (M+H)+
(実施例30c) 1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸
実施例30bで得られた化合物(275 mg)をテトラヒドロフラン(5 mL)及びエタノール(5 mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.21 mL)を加えた。反応液を室温で4時間攪拌後、1N塩酸(1.21 mL)を加え、減圧濃縮により有機溶媒を留去した。得られた残渣に水を注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた固体を乾燥させることで、標記化合物(260 mg)を淡黄色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.26 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.84-1.97 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.14 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.46-2.57 (1H, m), 2.83-2.93 (2H, m), 3.17-3.26 (4H, m), 3.64-3.72 (2H, m), 4.28 (2H, t, J= 8.5 Hz), 4.38 (2H, s), 6.66 (1H, s), 6.82-6.89 (2H, m), 6.92 (1H, dd, J = 7.9, 1.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.03-7.08 (2H, m), 7.25-7.31 (1H, m), 7.40 (1H, d, J= 7.3 Hz), 7.48-7.53 (1H, m), 7.60-7.65 (1H, m), 7.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.03 (1H, dd, J = 7.9, 1.2 Hz).
MS (APCI) m/z: 653 (M+H)+
(実施例31)
4−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−オキソブタンアミド
実施例11cで得られた化合物(29.0 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5 mL)溶液に2−ヨードアセトアミド(13.0 mg)、炭酸セシウム(32.0 mg)を加え、80℃で2時間反応させた。反応液に水(3 mL)を加え、不溶物をろ取して乾燥した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標記化合物(18.2 mg)を乳白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.97 (3H, s), 2.44-2.57 (2H, m), 2.99-3.18 (6H, m), 3.21 (3H, s), 3.64-3.71 (4H, m), 3.88-3.99 (1H, m), 4.45-4.56 (2H, m), 6.84-6.88 (1H, m), 6.94 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.02-7.11 (2H, m), 7.31 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.41 (1H, s), 7.62 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.65-7.73 (3H, m), 7.92 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.71 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 642 (M+H)+
(実施例32)
5−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−オキソペンタンアミド
実施例11cで得られた化合物(29.0 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5 mL)溶液に3−クロロプロパンアミド(8.00 mg)、炭酸セシウム(32.0 mg)を加え、80℃で29時間反応させた。反応液に水を加え、不溶物をろ取して乾燥した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、標記化合物(7.9 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.90-2.16 (5H, m), 2.21-2.45 (2H, m), 3.00-3.20 (6H, m), 3.21 (3H, s), 3.64-3.70 (4H, m), 3.83-3.95 (1H, m), 4.13-4.21 (1H, m), 4.39-4.50 (1H, m), 6.75-6.80 (1H, m), 6.94 (1H, d, J = 5.9 Hz), 7.03-7.11 (2H, m), 7.27-7.34 (2H, m), 7.59-7.64 (1H, m), 7.65-7.71 (3H, m), 7.93 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.72 (1H, d, J = 5.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 656 (M+H)+
(実施例33)
6−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−オキソヘキサン酸塩酸塩
(実施例33a) tert−ブチル 6−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−オキソヘキサノエート
実施例16cで得られた化合物(40.0 mg)のN、N−ジメチルアセトアミド(2 mL)溶液にtert−ブチル 4−ブロモブチレート(40.7 μL)を加え、室温で5分間撹拌した。さらに炭酸セシウム(42.5 mg)を加え、80℃で18時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、N、N−ジメチルアセトアミドを含む粗製の標記化合物(72.5 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.22-1.32 (6H, m), 1.39-1.47 (9H, m), 1.71 (3H, s), 1.79-1.89 (2H, m), 2.19-2.29 (2H, m), 2.36 (2H, t, J = 7.0 Hz), 2.48-2.58 (2H, m), 2.62 (3H, s), 3.64-3.79 (4H, m), 3.81-3.98 (1H, m), 4.06-4.17 (3H, m), 4.20-4.32 (1H, m),6.71 (1H, d, J = 6.1 Hz), 6.97-7.07 (1H, m), 7.22-7.30 (1H, m), 7.37-7.47 (1H, m), 7.54-7.65 (2H, m), 7.89-7.98 (1H, m), 8.18-8.37 (3H, m), 8.60-8.72 (1H, m)。
(実施例33b) 6−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−オキソヘキサン酸塩酸塩
実験例33aで得られた化合物(72.5 mg)のジクロロメタン(1 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(2 mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、乾燥し、得られた固体を酢酸エチルで洗浄後ろ取することで標記化合物(20.1 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.13-1.21 (6H, m), 1.99 (3H, s), 2.22-2.30 (2H, m), 2.55-2.64 (2H, m), 2.99-3.17 (2H, m), 3.21 (3H, s), 3.55-3.69 (2H, m), 3.79-3.97 (3H, m), 3.98-4.09 (4H, m), 4.12-4.21 (1H, m), 4.44-4.53 (1H, m), 7.02-7.14 (2H, m), 7.35-7.42 (1H, m), 7.60-7.72 (2H, m), 7.89-7.96 (2H, m), 8.04-8.12 (1H, m), 8.15-8.26 (2H, m), 8.77-8.91 (1H, m).
MS (APCI) m/z: 700 (M+H)+
(実施例34)
1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例34a) 1,4−ジオキサン−2−イル[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル]メタノン
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル−ボロン酸 ピナコールエステル塩酸塩(CAS番号:1121057−75−7)(2.50 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20 mL)溶液にトリエチルアミン(2.84 mL)を加え、室温で5分間攪拌した。4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(4.20 g)及び1,4−ジオキサン−2−カルボン酸(1.61 g)を加え、室温で18時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出後、有機層を水で2回洗浄し、さらに飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮することにより標記化合物(2.30 g)を茶色油状物として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.26 (12H, s), 2.22-2.39 (2H, m), 3.39-4.34 (11H, m), 6.43 (0.4H, s), 6.50 (0.6H, s).
MS (APCI) m/z: 324 (M+H)+
(実施例34b) 1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例27bで得られた化合物(80.0 mg)及び実施例34aで得られた化合物(75.4 mg)の1,2−ジメトキシエタン(3 mL)溶液に炭酸ナトリウム(49.5 mg)の水溶液(1 mL)を加え、室温で5分間撹拌した。次に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(12.7 mg)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(53.4 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ: 2.12 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.44-2.60 (2H, br m), 3.13 (3H, s), 3.23 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.59-3.99 (9H, m), 4.21-4.34 (4H, m), 4.37 (2H, s), 5.92-6.03 (1H, m), 6.56-6.62 (1H, br m), 6.68 (1H, s), 6.77 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.84 (1H, s), 7.36 (1H, d, J= 7.3 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.58-7.66 (1H, m), 7.98 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.04-8.09 (1H, m)。
(実施例34c) 1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例34bで得られた化合物(53.4 mg)をテトラヒドロフラン(2 mL)及び酢酸エチル(2 mL)に溶解し、7.5%パラジウム炭素(11.0 mg)を加え、水素雰囲気下、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、不溶物をろ去後、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(49.7 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.52-1.63 (2H, m), 1.89-1.98 (2H, m), 2.11 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.56-2.71 (1H, m), 3.13 (3H, s), 3.18-3.26 (2H, m), 3.64-3.98 (7H, m), 4.04-4.17 (1H, m), 4.24-4.41 (6H, m), 4.65-4.72 (1H, m), 6.47-6.57 (2H, m), 6.67 (1H, s), 6.76 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.0 Hz), 7.62 (1H, dd, J = 8.2, 7.0 Hz), 7.97 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.04-8.11 (1H, m).
MS (APCI) m/z: 633 (M+H)+
(実施例35)
1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例35a) tert−ブチル 5−{3−メチル−5−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシフェニル}−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
実施例27bで得られた化合物(500 mg)、1−ブトキシカルボニル−5,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−3−ボロン酸 ピナコールエステル(360 mg)の1,2−ジメトキシエタン(12 mL)溶液に炭酸ナトリウム(309.0 mg)の水溶液(3 mL)を加え、室温で5分間撹拌した。次に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(79.4 mg)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で30分間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(472 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ: 1.25 (9H, s), 1.67 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.23-2.36 (2H, br m), 3.14 (3H, s), 3.17-3.28 (2H, m), 3.45-3.58 (2H, m), 4.18-4.24 (2H, br m), 4.29 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.10-6.19 (1H, m), 6.58 (1H, s), 6.72 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.77 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.82-6.89 (1H, br m), 7.34-7.40 (1H, m), 7.49-7.55 (1H, m), 7.56-7.66 (1H, m), 7.97 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.07 (1H, d, J = 7.9 Hz)。
(実施例35b) tert−ブチル 3−{3−メチル−5−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例35aで得られた化合物(472 mg)をテトラヒドロフラン(4 mL)及び酢酸エチル(4 mL)に溶解し、7.5%パラジウム炭素(94.4 mg)を加え、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、不溶物をろ去後、ろ液を減圧下で濃縮することで、標記化合物(451 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.49-1.63 (3H, m), 1.67-1.77 (1H, br m), 1.89-2.01 (1H, m), 2.12 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.51-2.64 (1H, br m), 2.65-2.79 (1H, br m), 3.13 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.03-4.18 (2H, m), 4.29 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.37 (2H, s), 6.53 (1H, s), 6.57 (1H, s), 6.71 (1H, s), 6.77 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.97 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.08 (1H, d, J = 7.9 Hz)。
(実施例35c) 1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例35bで得られた化合物(472 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(4 mL)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、減圧乾燥することで、粗製の1−{4−メチル−5−[3−メチル−5−(ピペリジン−3−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン塩酸塩(470 mg)を白色固体として得た。
得られた化合物(100 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3 mL)溶液にトリエチルアミン(50 μL)を加え、室温で5分間攪拌した。4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(74.8 mg)及び1,4−ジオキサン−2−カルボン酸(28.6 mg)を加え、さらに室温で20時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(88.6 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.51-1.74 (2H, m), 1.76-1.91 (1H, m), 1.97-2.05 (1H, m), 2.12 (3H, d, J = 6.1 Hz), 2.28 (3H, d, J= 9.1 Hz), 2.48-2.74 (2H, m), 2.93-3.11 (1H, m), 3.13 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 7.9 Hz), 3.64-3.96 (6H, m), 3.99-4.07 (1H, m), 4.24-4.33 (3H, m), 4.37 (2H, s), 4.56-4.69 (1H, m), 6.55 (2H, t, J = 7.9 Hz), 6.69 (1H, s), 6.78 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.9 Hz), 7.95-8.00 (1H, m), 8.07 (1H, d, J = 7.9 Hz).
MS (APCI) m/z: 633 (M+H)+
(実施例36)
1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
(実施例36a) tert−ブチル 4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
実施例11aで得られた化合物(51.0 mg)の1,2−ジメトキシエタン(1.5 mL)溶液に炭酸ナトリウム(45.0 mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(12.0 mg)、4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]モルホリン(61.0 mg)及び水(0.5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置にて、130℃で0.5時間反応させた。反応液を室温に冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(56.0 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.52 (9H, s), 1.98 (3H, s), 3.00-3.09 (6H, m), 3.69-3.77 (4H, m), 3.94-4.03 (2H, m), 6.96 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.02 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.05-7.14 (1H, m), 7.32 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.58-7.70 (3H, m), 8.72 (1H, d, J = 5.5 Hz)。
(実施例36b) 4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
実施例36aで得られた化合物(54.7 mg)のジクロロメタン(1.5 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.1 mL)を加え、室温で21時間攪拌した。反応液にジクロロメタン(2 mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後に分液した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、標記化合物(38.4 mg)を白色アモルファス固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.93 (3H, s), 2.87-2.94 (2H, m), 3.08-3.12 (4H, m), 3.45-3.51 (2H, m), 3.74-3.78 (4H, m), 5.49-5.52 (1H, m), 6.39 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.74 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.81 (1H, d, J = 5.9 Hz), 7.07-7.12 (1H, m), 7.33 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.66-7.71 (1H, m), 7.74-7.77 (1H, m), 8.68 (1H, d, J = 5.5 Hz)。
(実施例36c) 1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン二塩酸塩
実施例36bで得られた化合物(32.7 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1 mL)溶液に[2−(メチルスルホニル)フェニル]酢酸(27.1 mg)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(41.0 mg)を加え、室温で3時間反応させた。反応液に水とジイソプロピルエーテルを加え、析出した不溶物をろ取し、水及びジイソプロピルエーテルで洗浄後乾燥することで、標記化合物のフリー体(42.7 mg)を白色固体として得た。
得られた化合物(10.0 mg)のメタノール(0.6 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(0.013 mL)を加え40分間撹拌した。溶媒を減圧留去して得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え、不溶物をろ取、乾燥することで標記化合物(11.4 mg)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.03 (3H, s), 3.07-3.12 (4H, m), 3.18-3.26 (5H, m), 3.72-3.77 (4H, m), 4.21-4.49 (4H, m), 6.94 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.09-7.14 (1H, m), 7.30-7.36 (1H, m), 7.47-7.51 (1H, m), 7.56-7.66 (2H, m), 7.68-7.76 (2H, m), 7.92 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.96-8.00 (1H, m), 8.73 (1H, d, J= 5.5 Hz).
MS (ESI) m/z: 585 (M+H)+
(実施例37)
2−ヒドロキシ−1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
(実施例37a) 1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタン−1,2−ジオン
実施例36bで得られた化合物(62.0 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1 mL)溶液に[4−(メチルスルホニル)フェニル](オキソ)酢酸(55.0 mg)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(79.0 mg)を加え、室温で8時間反応させた。反応液に水(4 mL)を加え、不溶物をろ取し、水洗後乾燥することで、標記化合物(93.0 mg)を乳白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.06 (3H, s), 3.04-3.14 (4H, m), 3.15-3.23 (2H, m), 3.33 (3H, s), 3.71-3.78 (4H, m), 4.15-4.22 (2H, m), 7.03 (1H, d, J = 5.9 Hz), 7.09-7.14 (1H, m), 7.22 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.30-7.36 (1H, m), 7.62-7.67 (1H, m), 7.70-7.73 (1H, m), 8.04-8.09 (1H, m), 8.16-8.21 (2H, m), 8.24-8.30 (2H, m), 8.77 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 599 (M+H)+
(実施例37b) 2−ヒドロキシ−1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
実施例37aで得られた化合物(78.8 mg)をメタノール(3 mL)とジクロロメタン(3 mL)に溶解し、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム(10.0 mg)を加え、室温で23時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(2 mL)を加えてジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標記化合物(51.8 mg)を淡赤白固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.99 (3H, s), 3.02-3.17 (6H, m), 3.22 (3H, s), 3.66-3.73 (4H, m), 4.01-4.09 (1H, m), 4.32-4.42 (1H, m), 5.61 (1H, d, J = 6.7 Hz), 6.29 (1H, d, J = 6.7 Hz), 6.96 (1H, d, J = 6.1 Hz), 7.05-7.11 (2H, m), 7.28-7.34 (1H, m), 7.58-7.64 (1H, m), 7.67-7.70 (1H, m), 7.74 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.95 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.73 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 601 (M+H)+
(実施例38)
5−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−5−オキソペンタン酸塩酸塩
(実施例38a) tert−ブチル 5−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−5−オキソペンタノエート
実施例36cで得られた化合物(60.0 mg)のN、N−ジメチルアセトアミド(2 mL)溶液に炭酸セシウム(66.9 mg)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、tert−ブチル 3−ブロモプロピオネート(47.9 μL)を加え、80℃で18時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製することで、標記化合物(58.4 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 1.50-1.63 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.35-2.58 (2H, m), 2.93-3.16 (2H, m), 3.18-3.23 (4H, m), 3.25 (3H, s), 3.77-3.89 (4H, m), 3.96-4.11 (1H, m), 4.34-4.48 (1H, m), 5.18-5.30 (1H, m), 6.61 (1H, d, J = 6.1 Hz), 7.02 (2H, t, J= 7.6 Hz), 7.33 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.43-7.54 (1H, m), 7.62-7.68 (1H, m), 7.76-7.85 (2H, m), 7.91-7.97 (1H, m), 8.06-8.15 (1H, m), 8.21 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.59 (1H, d, J = 6.1 Hz).
MS (APCI) m/z: 713 (M+H)+
(実施例38b) 5−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−5−オキソペンタノイック酸塩酸塩
実施例38aで得られた化合物(48.0 mg)のジクロロメタン(1 mL)溶液に4N塩酸ジオキサン溶液(1.3 mL)加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、乾燥した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄後、ろ取、乾燥することにより標記化合物(29.7 mg)を白色固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.99 (3H, s), 2.01-2.12 (1H, m), 2.26-2.38 (2H, br m), 3.02-3.19 (5H, m), 3.40 (3H, s), 3.66-3.79 (6H, m), 3.90-4.05 (1H, m), 4.35-4.49 (1H, m), 4.93-5.06 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 6.1 Hz), 7.05-7.08 (1H, m), 7.09-7.14 (1H, m), 7.33 (1H, t, J= 7.9 Hz), 7.53-7.66 (2H, m), 7.68-7.78 (3H, m), 8.02-8.08 (2H, m), 8.72 (1H, d, J = 5.5 Hz).
MS (APCI) m/z: 657 (M+H)+
(試験例1)
RORγt遺伝子導入細胞のIL-17産生に対する阻害効果
(1)RORγt遺伝子導入細胞の作製
マウス(Mus musculus)RORgamma t 蛋白質の全長アミノ酸配列をコードするmRNAの塩基配列(GenBank Accession Number AF163668:
)を基に全長蛋白質をコードするmRNAのcDNAをPCR法により取得した。得られたcDNAは、発現ベクターであるpUNOベクター(InvivoGen社)に挿入し、マウスRORγt発現ベクターを構築した。構築したマウスRORγt発現ベクターは、EL4細胞(マウスTリンパ腫細胞株)に導入し、選択培地(DMEM培地にウシ胎児血清、Blasticidin S、ペニシリン、ストレプトマイシンを添加したもの)で培養することでRORγt遺伝子導入細胞を取得した。
(2)IL-17産生阻害作用の評価
試験化合物のIL-17産生阻害作用は、前述のRORγt遺伝子導入細胞をphorbol 12-Myristate 13-acetate(PMA)とionomycinで刺激した際のIL-17産生で測定した。すなわち、RORγt遺伝子導入細胞を前述の選択培地にて調製し、1穴当たり75000個ずつ96穴平底プレート(Corning社)内に分注した。このとき、種々の濃度の試験化合物を同時に添加した。5%CO2濃度のインキュベーター中で37℃にて1時間培養した後、PMAを終濃度25ng/mL、ionomycinを終濃度125ng/mL、各穴に添加し合計100μLで5%CO2濃度のインキュベーター中で37℃にて20時間培養した。その後、培養上清を回収し、上清中のマウスIL-17濃度を、HTRFマウスIL-17キット(Cisbio社)を用いて、EnVison(パーキンエルマー社)にて時間分解蛍光として測定した。試験化合物によるIL-17産生阻害作用については、試験化合物存在下のIL-17産生量に対して試験化合物濃度を片対数プロットしたグラフから、試験化合物非存在下のIL-17産生量の50%に相当するIL-17産生量の試験化合物濃度をIC50値として算出した。IL-17産生阻害作用の結果を表1に示す。
(表1)
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実施例 IC50値(nM) 実施例 IC50値(nM) 実施例 IC50値(nM)
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1 633 2 392 3 342
4 828 5 625 6 295
7 442 8 482 9 341
10 889 11 237 12 175
13 562 14 421 15 473
16 76.2 17 361 18 639
19 25.7 20 26.9 21 530
22 128 23 224 24 584
25 17.7 26 74 27 45.5
28 136 29 161 30 46.7
31 454 32 474 33 579
34 118 35 173 36 45.1
37 116 38 420
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本試験において、本発明の化合物は、優れたIL-17産生阻害作用を示した。従って、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌の治療剤及び/又は予防剤として有用である。
製剤例1:カプセル剤
実施例1又は2の化合物 50mg
乳糖 128mg
トウモロコシデンプン 70mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−
250mg
上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250mgのゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
製剤例2:錠剤
実施例1又は2の化合物 50mg
乳糖 126mg
トウモロコシデンプン 23mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−
200mg
上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用いて造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩は、優れたレチノイン酸受容体関連オーファン受容体γt阻害作用を有し、医薬として有用である。


Claims (33)

  1. 一般式(I)
    [式中、
    は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基又はフェニル基を示し、
    は、水素原子、C−Cカルボキシアルキル基、C−Cアミノカルボニルアルキル基又は水酸基を示し、
    式−U−T−で表される基は、式−CH−CH−で表される基又は式−CH=CH−で表される基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
    Yは、メチレン基又は酸素原子を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至4個置換されていてもよいフェニル基、ピリジル基、ベンゾイミダゾリル基又はピペリジル基を示し、
    は、窒素原子又は式=C(R)−で表される基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、窒素原子又は式=C(R)−で表される基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、
    置換基群Aは、C−Cアルキルスルホニル基、C−Cアルキルスルフィニル基、C−Cシクロアルキルスルホニル基及びフェニルスルホニル基からなる群を示し、
    置換基群Bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、水酸基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、{(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)}(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、(C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノ)−(C−Cアルコキシ)基、C−Cアルキル基で独立に1乃至4個置換されていてもよいモルホリノカルボニル基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基、C−Cアルキル基で独立に1乃至5個置換されていてもよいピペラジニル基、1個のオキセチル基で置換されているピペラジニル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群を示す。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
  2. 請求項1において、Rが、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、メチルスルフィニル基及びエチルスルフィニル基から選択される基で1個置換されているフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  3. 請求項1において、Rが、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、2−エチルスルホニルフェニル基又は2−メチルスルフィニルフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  4. 請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rが、水素原子又は水酸基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  5. 請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rが、水素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
  6. 請求項1乃至5から選択されるいずれか一項において、式−U−T−で表される基が、式−CH−CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  7. 請求項1乃至6から選択されるいずれか一項において、Rが、メチル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  8. 請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Yが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
  9. 請求項1乃至8から選択されるいずれか一項において、Rが、水素原子又はメチル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  10. 請求項1乃至9から選択されるいずれか一項において、Rが、ピリジン−4−イル基又は置換基群Bから選択される基で1個置換されているフェニル基、ピリジン−4−イル基、ベンズイミダゾール−6−イル基又は若しくはピペリジン−4−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  11. 請求項1乃至10から選択されるいずれか一項において、置換基群Bが、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されていてもよいモルホリノ基、1個のカルボキシ基で置換されていてもよいピペリジル基及び1,4−ジオキシニルカルボニル基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩。
  12. 請求項1乃至9から選択されるいずれか一項において、Rが、3−(モルホリン−4−イル)フェニル基、3−(4−カルボキシピペリジン−1−イル)フェニル基、ピリジン−4−イル基、2−メトキシピリジン−4−イル基、2−{(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル}ピリジン−4−イル基、1−メチルベンズイミダゾール−6−イル基、又は、1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  13. 請求項1乃至12から選択されるいずれか一項において、Qが、窒素原子であり、Qが、窒素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
  14. 請求項1乃至12から選択されるいずれか一項において、Qが、式=CH−で表される基であり、Qが、式=CH−で表される基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  15. 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン、
    1−{4−メチル−5−[3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−[5−(3−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}フェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
    1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
    1−{4−メチル−5−[3−メチル−5−(1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)フェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{5−[3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−5−メチルフェノキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
    1−(5−{3−[1−(1,4−ジオキサン−2−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−5−メチルフェノキシ}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、又は、
    2−ヒドロキシ−1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン
    である化合物又はその薬理上許容される塩。
  16. 1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{5−[(2−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}ピリミジン−4−イル)オキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル}−2−[2−(メチルスルフィニル)フェニル]エタノン、
    1−[5−(3−{2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−4−イル}フェノキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    1−{3’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
    1−{3’−メチル−5’−[(4−メチル−1−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]アセチル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]ビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
    1−{3’−[(1−{[2−(エチルスルホニル)フェニル]アセチル}−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)オキシ]−5’−メチルビフェニル−3−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、又は、
    1−[4−メチル−5−({2−[3−(モルホリン−4−イル)フェニル]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン。
  17. 請求項1乃至16から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  18. 医薬組成物が、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害作用を有する請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 医薬組成物が、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害作用により、治療及び/又は予防される疾病の治療及び/又は予防のための請求項17に記載の医薬組成物。
  20. 医薬組成物が、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体を阻害させ、Th17細胞分化の抑制及び/又はIL−17産生の抑制により、症状の治療、改善、軽減及び/又は予防がなされる疾病の治療及び/又は予防のための請求項17に記載の医薬組成物。
  21. 医薬組成物が、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌の治療及び/又は予防のための請求項17に記載の医薬組成物。
  22. 医薬組成物が、乾癬の治療及び/又は予防のための請求項17に記載の医薬組成物。
  23. 炎症性腸疾患が、クローン病又は潰瘍性大腸炎である請求項21に記載の医薬組成物。
  24. 請求項1乃至16から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有するレチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害剤。
  25. 医薬組成物を製造するための、請求項1乃至16から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の使用。
  26. 医薬組成物がレチノイン酸受容体関連オーファン受容体を阻害するための組成物である請求項25に記載の使用。
  27. 医薬組成物が乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌の治療及び/又は予防のための組成物である請求項25に記載の使用。
  28. 医薬組成物が乾癬の治療及び/又は予防のための組成物である請求項25に記載の使用。
  29. 請求項1乃至16から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の薬理的な有効量を温血動物に投与するレチノイン酸受容体関連オーファン受容体阻害方法。
  30. 請求項1乃至16から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の薬理的な有効量を温血動物に投与する疾病の治療及び/又は予防方法。
  31. 疾病が乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、慢性閉塞性肺疾患、喘息又は大腸癌である請求項30に記載の方法。
  32. 疾病が乾癬である請求項30に記載の方法。
  33. 温血動物がヒトである請求項29乃至32から選択されるいずれか一項に記載の方法。
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