最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る充電制御装置は、バッテリーを備え、上記バッテリーに蓄えられた電力を用いて走行可能な車両の充電制御装置であって、認証情報を取得する取得部と、上記取得部によって取得された上記認証情報を用いて認証処理を行う認証部と、上記バッテリーの充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定する充電制御部とを備え、上記認証部は、上記認証処理に関する情報を保持し、上記認証部は、上記充電制御部によって設定された上記充電条件に基づく上記バッテリーの充電の開始または再開に先立ち、保持した上記認証処理に関する情報を用いて上記認証処理を再び行い、上記充電制御部は、上記認証部による再度の上記認証処理の結果に基づいて、上記バッテリーの充電を開始または再開する。
このように、充電条件に基づくバッテリーの充電の開始または再開に先立ち、ユーザによる認証情報の入力操作を要することなく認証処理を再び行う構成により、たとえば充電計画に従って充電タイミングを最適に制御しながら、車両の充電の開始または再開に先立って認証を行う際に、ユーザによる認証のための操作の負担を軽減することができる。
(2)好ましくは、上記認証処理に関する情報は、上記認証情報または上記認証処理の結果である。
このような構成により、再度の認証処理における当該ユーザの認証を簡易かつ確実に行うことができる。
(3)好ましくは、上記認証部は、上記認証情報を用いて上記認証処理を行った後、所定条件を満たした場合、上記充電制御部によって設定された上記充電条件に基づく上記バッテリーの充電の開始または再開に先立ち、上記認証処理に関する情報の代わりに上記取得部によって新たに取得された認証情報を用いて上記認証処理を再び行う。
このような構成により、無効にすべき過去の情報を用いて認証処理を行うことを回避することができるので、充電条件に基づくバッテリーの充電の開始または再開に先立つ再度の認証処理を正しく行うことができる。
(4)より好ましくは、上記認証部は、上記認証情報を用いて上記認証処理を行った後、上記所定条件を満たした場合、上記認証処理に関する情報を削除する。
このような構成により、無効にすべき過去の情報を適切なタイミングで削除することができる。
(5)より好ましくは、上記充電制御部は、さらに、上記バッテリーを充電するための充電装置を制御し、上記所定条件は、上記充電装置および上記バッテリー間の充電のための接続が切断されたことである。
このような構成により、車両の入れ替わりに伴うユーザの変更が発生した可能性を考慮して、上記所定条件が満たされるより前の認証処理に関する情報を無効にすることができる。また、認証処理に関する情報がいつまでも保持されることを回避することができるので、充電制御装置におけるセキュリティーの向上に寄与することができる。
(6)より好ましくは、上記充電制御部は、さらに、上記バッテリーを充電するための充電装置を制御し、上記所定条件は、上記充電装置および上記バッテリー間の充電のための接続が確立された状態が、上記取得部によって取得された上記認証情報を用いた上記認証部による上記認証処理のタイミングから所定時間以上継続したことである。
このような構成により、たとえば充電のための接続の切断を正しく検知できない場合においても、上記所定条件が満たされるより前の認証処理に関する情報を無効にすることができる。また、認証処理に関する情報がいつまでも保持されることを回避することができるので、充電制御装置におけるセキュリティーの向上に寄与することができる。
(7)より好ましくは、上記認証部は、上記充電制御装置および上記車両間の通信信号が伝送される信号線の電圧に基づいて上記接続の確立の有無を判断する。
このような構成により、充電のための接続の確立の有無を簡易かつ確実に判断することができる。
(8)より好ましくは、上記所定条件は、上記バッテリーの蓄電残量に関する条件である。
このような構成により、たとえば、バッテリーの更なる充電が不要であることを認識し、上記所定条件が満たされるより前の認証処理に関する情報を無効にすることができる。また、認証処理に関する情報がいつまでも保持されることを回避することができるので、充電制御装置におけるセキュリティーの向上に寄与することができる。
(9)好ましくは、上記充電制御装置は、さらに、上記バッテリーの充電状況をユーザに提示する制御を行う提示部を備える。
このような構成により、ユーザはバッテリーの充電状況を正しく認識することができる。
(10)好ましくは、上記充電制御装置は、さらに、上記バッテリーの充電に要する時間および上記バッテリーの充電に要する金額のいずれを優先するかのユーザの選択を受け付ける受け付け部を備え、上記充電制御部は、上記受け付け部における受け付け結果に基づいて上記充電条件を設定する。
このような構成により、たとえば、ユーザは、バッテリーの充電を完了させたい希望時刻までの残り時間の長短に応じて充電条件を選択することができるので、ユーザの利便性が向上し、バッテリーの充電をより経済的に行うことができる。
(11)好ましくは、上記充電制御部は、上記バッテリーの充電が行われている状態において、他の装置から受信した情報に基づいて、上記バッテリーの充電を中断または中止する。
このような構成により、たとえば、電力事業者から節電要請が発令された場合において、上記他の装置から受信した情報に基づいてバッテリーの充電を中断または中止することができるので、上記他の装置の制御に基づく自動で最適な充電制御を行うことができる。また、たとえば、当該節電要請が解除され、バッテリーの充電を開始または再開する場合においても、バッテリーの充電の開始または再開に先立ち、ユーザによる認証情報の入力操作を要することなく認証処理を再び行うことで、ユーザによる認証のための操作の負担を軽減することができる。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる充電制御方法は、バッテリーを備え、上記バッテリーに蓄えられた電力を用いて走行可能な車両の充電制御装置における充電制御方法であって、認証情報を取得するステップと、取得した上記認証情報を用いて認証処理を行うステップと、上記バッテリーの充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定するステップと、上記認証処理に関する情報を保持するステップと、設定した上記充電条件に基づく上記バッテリーの充電の開始または再開に先立ち、保持した上記認証処理に関する情報を用いて上記認証処理を再び行うステップと、再度の上記認証処理の結果に基づいて、上記バッテリーの充電を開始または再開するステップとを含む。
このように、充電条件に基づくバッテリーの充電の開始または再開に先立ち、ユーザによる認証情報の入力操作を要することなく認証処理を再び行う構成により、たとえば充電計画に従って充電タイミングを最適に制御しながら、車両の充電の開始または再開に先立って認証を行う際に、ユーザによる認証のための操作の負担を軽減することができる。
(13)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる充電制御プログラムは、バッテリーを備え、上記バッテリーに蓄えられた電力を用いて走行可能な車両の充電制御装置において用いられる充電制御プログラムであって、コンピュータに、認証情報を取得するステップと、取得した上記認証情報を用いて認証処理を行うステップと、上記バッテリーの充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定するステップと、上記認証処理に関する情報を保持するステップと、設定した上記充電条件に基づく上記バッテリーの充電の開始または再開に先立ち、保持した上記認証処理に関する情報を用いて上記認証処理を再び行うステップと、再度の上記認証処理の結果に基づいて、上記バッテリーの充電を開始または再開するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、充電条件に基づくバッテリーの充電の開始または再開に先立ち、ユーザによる認証情報の入力操作を要することなく認証処理を再び行う構成により、たとえば充電計画に従って充電タイミングを最適に制御しながら、車両の充電の開始または再開に先立って認証を行う際に、ユーザによる認証のための操作の負担を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[基本例]
図1は、本発明の実施の形態に係る充電システムの使用イメージを示す図である。図2は、本発明の実施の形態に係る充電システムの構成を示す図である。
図1および図2を参照して、充電システム201は、充電装置151と、対象車両51とを備える。充電装置151は、充電制御装置101と、充電部11と、接続部12とを含む。接続部12は、電気ケーブル12Aと、充電コネクタ12Bと、ラッチボタン12Cとを含む。電気ケーブル12Aは、電力供給線12Apと、信号線12Acとを含む。対象車両51は、バッテリー52と、電力変換部53と、バッテリー充電制御部54とを含む。
対象車両51は、バッテリー52に蓄えられた電力を用いて走行可能である。具体的には、対象車両51は、たとえば、車体に電気プラグを繋いで充電可能なバッテリー52すなわち二次電池をエネルギー源とする二次電池式電気自動車またはプラグインハイブリッドカーである。
充電装置151は、対象車両51におけるバッテリー52を充電する。具体的には、充電装置151は、たとえば、普通充電を行う充電スタンドであり、ショッピングモールの駐車場等に設けられる。なお、充電装置151は、ショッピングモールの駐車場以外の場所、たとえば家庭に設けられてもよい。また、充電装置151は、たとえば急速充電を行ってもよい。
充電装置151における接続部12は、自己の充電装置151と対象車両51とを接続可能である。
より詳細には、電気ケーブル12Aにおける電力供給線12Apは、充電のための電力を伝送し、充電部11に接続される第1端と、充電コネクタ12Bに接続される第2端とを有する。信号線12Acは、通信のための信号を伝送し、充電制御装置101に接続される第1端と、充電コネクタ12Bに接続される第2端とを有する。
充電コネクタ12Bは、たとえば電気プラグである。より詳細には、充電コネクタ12Bは、たとえば、国際規格SAE J 1772に従うコネクタであり、対象車両51における車両側コネクタと係合可能である。充電コネクタ12Bおよび対象車両51における車両側コネクタが係合すると、充電部11と対象車両51における電力変換部53との接続(以下、充電用接続とも称する。)、および充電制御装置101と対象車両51におけるバッテリー充電制御部54との接続(以下、通信用接続とも称する。)の両方が確立される。
充電制御装置101およびバッテリー充電制御部54は、たとえば、充電コネクタ12Bおよび対象車両51における車両側コネクタが係合することにより通信用接続が確立すると、高周波信号およびCPLT(Control Pilot Line Transmission)信号を用いて充電のための通信を行う。
ここで、高周波信号は、たとえば、充電能力についての情報交換、電力供給の可否、充電の開始要求および停止要求ならびに対象車両51の認証等の非特許文献1に従う高度な充電制御を行うための通信(以下、高度制御通信とも称する。)に用いられる。
また、CPLT信号は、たとえば、IEC/TS62763に従う、充電装置151における充電制御装置101と対象車両51との間の通信信号である。充電制御装置101および対象車両51では、たとえば、CPLT信号のレベルおよびPWM(Pulse Width Modulation)のデューティー比に基づいて、充電能力についての情報交換、電力供給の可否ならびに充電の開始要求および停止要求等の低度な充電制御を行うための通信(以下、CPLT通信とも称する。)が行われる。また、CPLT信号の周波数帯域は、たとえば高周波信号の周波数帯域と比べて低い。
充電制御装置101は、バッテリー52を充電するための充電装置151、具体的には充電部11を制御する。なお、本発明の実施の形態に係る充電制御装置101は、充電装置151の内部に設けられ、充電装置151の内部において充電装置151を制御する、具体的には充電装置151の内部において充電部11を制御する構成であるとしたが、これに限定するものではない。充電制御装置101は、たとえば、バッテリー52を充電するための充電装置の外部に設けられ、当該充電装置の外部から当該充電装置を制御する構成であってもよい。
充電部11は、たとえば、充電制御装置101による制御に従って、電力供給線12Apおよび充電コネクタ12Bを介して対象車両51における電力変換部53へ交流電力を供給する。
バッテリー充電制御部54は、たとえば、充電制御装置101との充電のための通信の内容に基づいて電力変換部53を制御する。電力変換部53は、バッテリー充電制御部54による制御に従って、充電装置151における充電部11から受ける交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力をバッテリー52に供給することによりバッテリー52を充電する。
また、バッテリー充電制御部54は、たとえば、バッテリー52が充電されているときの充電電圧を取得し、取得した充電電圧に基づいてバッテリー52の蓄電残量を監視する。バッテリー充電制御部54は、たとえば、バッテリー52の蓄電残量に関する条件が満たされると、充電停止要求を充電装置151へ送信する。
ここで、バッテリー52の蓄電残量に関する条件は、たとえばバッテリー52が満充電状態になることである。具体的には、当該条件は、たとえば、バッテリー52の蓄電残量が所定値以上になること、およびバッテリー52の蓄電残量の満充電量に対する割合が90%以上等の所定値以上になることの少なくともいずれか一方である。
具体的には、バッテリー充電制御部54は、たとえば、バッテリー52が満充電状態になると、充電を完了すべきと判断し、CPLT信号を用いて充電停止要求を充電装置151へ送信する。より詳細には、バッテリー充電制御部54は、たとえば充電停止要求としてCPLT信号のレベルを所定レベルVhに設定する。
また、充電コネクタ12Bと対象車両51における車両側コネクタとの係合は、たとえばラッチボタン12Cを操作することにより解除される。充電コネクタ12Bと上記車両側コネクタとの係合が解除されると、充電用接続および通信用接続の両方が切断される。
[充電制御装置の構成]
図3は、本発明の実施の形態に係る充電装置における充電制御装置の構成を示す図である。図4は、本発明の実施の形態に係る充電制御装置における充電制御部の構成を示す図である。
図3および図4を参照して、充電制御装置101は、充電制御部21と、ユーザインタフェース部22と、認証部27と、認証情報記憶部28と、再取得条件判断部30と、タイマー31とを含む。ユーザインタフェース部22は、表示部23と、UI(ユーザインタフェース)制御部(取得部および提示部)24と、入力部25とを含む。充電制御部21は、充電通信制御部61と、充電計画演算部62と、CPLT信号処理部63と、充電停止検知部64と、接続検知部65とを含む。
充電制御装置101における充電制御部21は、充電部11を制御する。より詳細には、充電制御部21は、たとえば、接続部12を介して対象車両51におけるバッテリー充電制御部54と充電のための通信を行い、当該通信の結果に基づいて充電部11を制御する。
充電制御部21におけるCPLT信号処理部63は、たとえばCPLT信号を用いてバッテリー充電制御部54とCPLT通信を行う。
接続検知部65は、たとえば、充電装置151およびバッテリー52間の充電のための接続、具体的には充電用接続の確立および切断を検知する。
たとえば、接続検知部65は、充電コネクタ12Bと対象車両51における車両側コネクタとの係合の有無を検知する。
具体的には、接続検知部65は、たとえば、接続部12におけるラッチボタン12Cのユーザによる操作を監視し、充電用接続の確立および切断を検知する。より詳細には、接続検知部65は、たとえば、充電用接続が確立されている状態においてラッチボタン12Cのユーザによる操作が発生した場合、充電用接続の切断を検知する。
あるいは、たとえば、接続検知部65は、CPLT信号が伝送される信号線12Acの電圧に基づいて充電用接続の確立の有無を検知する。
より詳細には、たとえば、充電コネクタ12Bと対象車両51における車両側コネクタとの係合が解除され、充電用接続が切断されている場合、通信用接続も切断されているため、CPLT信号のレベルは12ボルトである。また、たとえば、充電コネクタ12Bと上記車両側コネクタとが係合し、充電用接続が確立されている場合、通信用接続も確立されているため、CPLT信号のレベルは6ボルトまたは9ボルトである。
接続検知部65は、たとえば、CPLT信号のレベルを監視し、CPLT信号のレベルが12ボルトである場合、充電用接続の確立を検知し、また、CPLT信号のレベルが6ボルトまたは9ボルトである場合、充電用接続の切断を検知する。
接続検知部65は、たとえば、充電用接続の確立を検知すると、接続検知信号を充電通信制御部61および再取得条件判断部30へ出力する。また、接続検知部65は、たとえば、充電用接続の切断を検知すると、切断検知信号を充電通信制御部61および再取得条件判断部30へ出力する。
充電停止検知部64は、たとえばCPLT信号が伝送される信号線12Acのレベルに基づいて充電停止要求の有無を検知する。
具体的には、充電停止検知部64は、たとえば、CPLT信号のレベルを監視し、CPLT信号のレベルが所定レベルVhである場合、対象車両51におけるバッテリー充電制御部54からの充電停止要求を検知する。充電停止検知部64は、たとえば、充電停止要求を検知すると、停止要求検知信号を充電通信制御部61および再取得条件判断部30へ出力する。
[1回目の認証処理(ユーザ入力認証処理)]
充電制御装置101は、1回目の認証処理としてユーザの入力を伴うユーザ入力認証処理を行う。より詳細には、充電制御部21における充電通信制御部61は、たとえば、接続検知部65から接続検知信号を受けると、対象車両51と充電用接続および通信用接続が新たに確立したと認識する。そして、充電通信制御部61は、たとえば、接続部12を介して対象車両51と充電のための高度制御通信を行う。
充電通信制御部61は、たとえば、充電のための高度制御通信の途中または完了後において、対象車両51を充電しようとするユーザである対象ユーザの認証を行うために、認証情報取得命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ出力する。
ユーザインタフェース部22は、たとえば、対象ユーザへの情報の提示および対象ユーザによる入力の受け付けを行う。より詳細には、ユーザインタフェース部22における表示部23は、たとえばディスプレイであり、UI制御部24による制御に従って、対象ユーザに伝達すべき情報を表示する。
入力部25は、たとえば、表示部23すなわちディスプレイの表示画面に組合せて設けられるタッチパネル、またはキーボードであり、対象ユーザの操作を受け付ける。
UI制御部24は、たとえば、自己のユーザインタフェース部22を制御し、認証情報を取得する。また、UI制御部24は、たとえば、バッテリー52の充電状況をユーザに提示する制御を行う。
具体的には、UI制御部24は、たとえば、充電通信制御部61から認証情報取得命令を受けると、対象ユーザに認証情報を入力することを促す画面を表示部23に表示させる。
対象ユーザは、たとえば、表示部23に表示された内容に従って入力部25を操作する。入力部25は、たとえば、対象ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作の内容に基づく入力情報を作成し、作成した入力情報をUI制御部24へ出力する。
UI制御部24は、たとえば、入力部25から受ける入力情報を対象ユーザの認証情報として取得し、取得した認証情報を認証部27へ出力する。ここで、認証情報は、たとえば対象ユーザのIDおよび当該IDに対応する暗証番号である。なお、認証情報は、たとえば当該ユーザの指紋情報であってもよい。以下、対象ユーザの認証情報を対象認証情報とも称する。
なお、ユーザインタフェース部22が充電制御装置101に含まれる構成であるとしたが、これに限定するものではない。このような構成に限らず、スマートフォン等の無線端末装置がユーザインタフェース部22として充電制御装置101の外部に設けられる構成であってもよい。この場合、充電制御装置101は、ユーザインタフェース部22を備える無線端末装置と通信する通信部を含む。
認証部27は、UI制御部24によって取得された対象認証情報を用いて認証処理を行う。
具体的には、認証部27は、たとえば自己の充電装置151を利用する各ユーザの認証情報を図示しない記憶部に保持する。
認証部27は、たとえば、UI制御部24から対象認証情報を受けると、対象認証情報と上記記憶部に保持している各ユーザの認証情報とを照合する。
認証部27は、たとえば、上記記憶部に保持している各ユーザの認証情報のなかに、対象認証情報の内容と同じ内容の認証情報がない場合、対象ユーザの認証が失敗したと判断し、認証失敗通知を充電制御部21における充電通信制御部61へ出力する。
また、認証部27は、たとえば、上記記憶部に保持している各ユーザの認証情報のなかに、対象認証情報の内容と同じ内容の認証情報がある場合、対象ユーザの認証が成功したと判断し、認証成功通知を充電通信制御部61へ出力するとともに、以下の処理を行う。
すなわち、認証部27は、認証処理に関する情報を保持する。より詳細には、認証部27は、たとえば、認証処理に関する情報として対象認証情報を認証情報記憶部28に保存する。認証情報記憶部28は、たとえばメモリおよびHDD(Hard disk drive)等の記憶装置である。なお、認証部27は、たとえば、自己の充電制御装置101の外部に設けられた記憶装置に認証情報を保存してもよい。
また、認証部27は、たとえば、UI制御部24によって取得された認証情報を用いる認証処理のタイミングである認証タイミング、言い換えると1回目の認証処理のタイミングである認証タイミングにおいて認証タイミング信号を再取得条件判断部30へ出力する。ここで、認証タイミングは、たとえば認証部27が対象ユーザの認証が成功したと判断したタイミングである。なお、認証タイミングは、たとえば認証部27がUI制御部24から対象認証情報を受けたタイミングであってもよいし、また、認証部27が対象認証情報を認証情報記憶部28に保存したタイミングであってもよい。
充電通信制御部61は、認証部27から認証失敗通知を受けると、たとえばユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ認証情報取得命令を再び出力する。
[充電計画]
充電制御部21は、バッテリー52の充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定する。具体的には、充電制御部21における充電計画演算部62は、たとえば、バッテリー52の充電開始または充電再開を予定する。より詳細には、充電計画演算部62は、たとえば、バッテリー52の充電開始または充電再開の予定タイミングを決定し、決定した予定タイミングを含む充電計画を演算する、すなわち作成する。
たとえば、時間帯別の電力量料金の設定がされている場合、充電計画演算部62は、当該設定に基づいて充電計画を作成する。
具体的には、充電計画演算部62は、たとえば、電力量料金の安い時間帯および電力量料金の高い時間帯の2つの時間帯が設定されている場合、以下の処理を行う。すなわち、充電計画演算部62は、たとえば、電力量料金の安い時間帯の開始時刻を充電開始または充電再開の予定タイミングとして決定し、また、電力量料金の安い時間帯の終了時刻すなわち電力量料金の高い時間帯の開始時刻を充電停止の予定タイミングとして決定する。
なお、充電制御部21は、たとえば、認証部27による認証処理の結果に基づいて、バッテリー52の充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定してもよい。具体的には、充電計画演算部62は、たとえば、認証部27から認証成功通知を受けると、充電計画を作成する。
[充電計画に基づく充電部の制御]
充電制御部21は、たとえば設定した充電条件に基づいて充電部11を制御する。より詳細には、充電制御部21における充電通信制御部61は、たとえば、認証部27から認証成功通知を受けると、充電計画演算部62から充電計画を取得し、取得した充電計画に従って、バッテリー52の充電開始、充電再開および充電停止の制御を行う。
具体的には、充電通信制御部61は、たとえば、認証部27から認証成功通知を受けたタイミングが電力量料金の安い時間帯に含まれる場合、充電開始命令を充電部11へ出力するとともに、充電開始表示命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ出力する。
充電部11は、充電通信制御部61から充電開始命令を受けると、対象車両51への交流電力の供給を開始する。UI制御部24は、充電通信制御部61から充電開始表示命令を受けると、たとえば現在充電中であることを示す画面を表示部23に表示させる。
そして、充電通信制御部61は、たとえば、電力量料金の安い時間帯の終了時刻になると、充電停止命令を充電部11へ出力するとともに、充電待機表示命令をUI制御部24へ出力する。
充電部11は、充電制御装置101から充電停止命令を受けると、対象車両51への交流電力の供給を停止する。UI制御部24は、たとえば、充電通信制御部61から充電待機表示命令を受けると、充電を待機していることを示す画面を表示部23に表示させる。
充電通信制御部61は、たとえば、充電停止命令を充電部11へ出力した後、電力量料金の安い時間帯の開始時刻まで待機する。
また、充電通信制御部61は、たとえば、認証部27から認証成功通知を受けたタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、電力量料金の安い時間帯の開始時刻まで待機する。
[2回目以降の認証処理(ユーザ非入力認証処理)]
充電制御装置101は、2回目以降の認証処理としてユーザの入力を伴わないユーザ非入力認証処理を行う。より詳細には、認証部27は、充電制御部21によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、保持した認証処理に関する情報を用いて認証処理を再び行う。
具体的には、充電通信制御部61は、たとえば、電力量料金の安い時間帯の開始時刻まで待機し、当該開始時刻になると、バッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、接続部12を介して対象車両51と充電のための高度制御通信を再び行う。
充電通信制御部61は、たとえば、充電のための高度制御通信の途中または完了後において、対象ユーザの認証を再び行うために、再認証命令を認証部27へ出力する。
認証部27は、たとえば、充電通信制御部61から再認証命令を受けると、認証情報記憶部28から対象認証情報を取得し、取得した対象認証情報を用いて認証処理を再び行う。
認証部27は、たとえば、対象ユーザの認証が失敗した場合、再認証失敗通知を充電通信制御部61へ出力し、また、対象ユーザの認証が成功した場合、再認証成功通知を充電通信制御部61へ出力する。
充電制御部21は、認証部27による再度の認証処理の結果に基づいて、バッテリー52の充電を開始または再開する。
具体的には、充電通信制御部61は、たとえば、認証部27から再認証成功通知を受けると、バッテリー52の充電の開始または再開を行うために充電開始命令を充電部11へ出力するとともに、充電開始表示命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ出力する。
また、充電通信制御部61は、認証部27から再認証失敗通知を受けると、たとえば認証情報取得命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ再び出力する。
[ユーザの入力を伴う認証処理が再び必要となるケース]
認証部27は、たとえば、認証情報を用いて認証処理を行った後、所定条件(以下、再取得条件とも称する。)を満たした場合、充電制御部21によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、以下の処理を行う。すなわち、認証部27は、認証処理に関する情報、具体的には、認証情報記憶部28に保存した対象認証情報の代わりにUI制御部24によって新たに取得された認証情報を用いて認証処理を再び行う。
また、認証部27は、たとえば、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、当該認証処理に関する情報を削除する。
[再取得条件の判断]
再取得条件判断部30は、再取得条件を判断し、判断結果を認証部27へ出力する。
1.充電用接続が切断された場合
再取得条件は、たとえば、充電装置151およびバッテリー52間の充電のための接続、具体的には充電用接続が切断されたことである。たとえば、再取得条件判断部30は、充電制御部21における接続検知部65から切断検知信号を受けると、充電用接続が切断されたため再取得条件が満たされたと判断し、要再取得通知を認証部27へ出力する。
2.充電用接続が確立された状態が認証タイミングから所定時間以上継続した場合
また、再取得条件は、たとえば、充電装置151およびバッテリー52間の充電のための接続、具体的には充電用接続が確立された状態が、認証タイミングから所定時間以上継続したことである。たとえば、再取得条件判断部30は、認証部27から認証タイミング信号を受けると、所定時間後に満了するようにタイマー31をセットする。再取得条件判断部30は、たとえば、接続検知部65から切断検知信号を受ける前にタイマー31が満了すると、充電用接続が確立された状態が認証タイミングから所定時間以上継続したと判断し、要再取得通知を認証部27へ出力する。
3.バッテリー52の蓄電残量に関する条件が満たされた場合
また、再取得条件は、たとえば、バッテリー52の蓄電残量に関する条件が満たされることである。具体的には、再取得条件は、たとえば、バッテリー52の蓄電残量が所定値以上であること、およびバッテリー52の蓄電残量の満充電量に対する割合が所定値以上になることの少なくともいずれか一方である。たとえば、再取得条件判断部30は、充電制御部21における充電停止検知部64から停止要求検知信号を受けると、バッテリー52の蓄電残量に関する条件が満たされた、具体的には、バッテリー52が満充電状態になったと判断し、要再取得通知を認証部27へ出力する。
充電通信制御部61は、たとえば、充電停止検知部64から停止要求検知信号を受けると、充電停止命令を充電部11へ出力するとともに、充電完了通知をユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ出力する。
充電部11は、充電制御装置101から充電停止命令を受けると、対象車両51への交流電力の供給を停止する。UI制御部24は、充電通信制御部61から充電完了通知を受けると、たとえば充電が完了したことを示す画面を表示部23に表示させる。
[認証情報の再取得]
認証部27は、たとえば、再取得条件判断部30から要再取得通知を受けると、認証情報記憶部28における対象認証情報を削除する。
また、たとえば、認証部27が再取得条件判断部30から要再取得通知を受けた後、充電通信制御部61が、充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、充電のための高度制御通信の途中または完了後に再認証命令を認証部27へ出力する場合、以下の処理が行われる。
すなわち、認証部27は、たとえば、再取得条件判断部30から要再取得通知を受けた後、充電通信制御部61から再認証命令を受けると、再認証不可通知を充電通信制御部61へ出力する。
充電通信制御部61は、たとえば、再認証命令に対する応答として認証部27から再認証不可通知を受けると、認証情報取得命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部24へ出力する。
UI制御部24は、たとえば、充電通信制御部61から受ける認証情報取得命令に従って対象ユーザから認証情報を新たに取得し、新たに取得した認証情報を認証部27へ出力する。これにより、対象認証情報が再取得される。
認証部27は、たとえば、UI制御部24から受ける認証情報、すなわちUI制御部24によって新たに取得された認証情報を用いて認証処理を再び行う。認証部27は、たとえば、対象ユーザの認証が成功した場合、認証成功通知を充電通信制御部61へ出力するとともに、認証処理に用いた認証情報を新たな対象認証情報として認証情報記憶部28に保存する。
[動作]
図5は、本発明の実施の形態に係る充電システムにおいて、充電装置が充電計画に従って対象車両を充電する際のシーケンスの一例を示す図である。充電装置151または充電装置151における充電制御装置101は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下に示すシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。この装置のプログラムは、外部からインストールすることができる。この装置のプログラムは、記録媒体に格納された状態で流通する。
図5を参照して、ここでは、たとえば、時間帯別の電力量料金の設定がされている場合において、時刻t1に電力量料金の高い時間帯から電力量料金の安い時間帯に切り替わる状況を想定する。
まず、充電装置151は、時間帯別の電力量料金の設定に基づいて充電計画を作成する(ステップS102)。
次に、ユーザが任意のタイミングにおいて充電コネクタ12Bと対象車両51における車両側コネクタとを係合させることにより、充電装置151および対象車両51間において充電用接続および通信用接続が確立する(ステップS104)。
次に、通信用接続が確立すると、充電装置151および対象車両51間においてCPLT通信が行われる(ステップS106)。
次に、充電装置151は、CPLT信号が伝送される信号線12Acの電圧に基づいて充電用接続の確立を検知する(ステップS108)。
次に、充電装置151は、充電計画に基づくバッテリー52の充電の開始に先立ち、対象車両51と充電のための高度制御通信を行う(ステップS110)。
次に、充電装置151は、対象ユーザに認証情報を入力することを促す画面を表示部23に表示する(ステップS112)。
次に、充電装置151は、対象ユーザによって入力された認証情報すなわち対象認証情報を取得する(ステップS114)。
次に、充電装置151は、取得した対象認証情報を用いて認証処理を行う(ステップS116)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功する(ステップS118)。
次に、充電装置151は、対象認証情報を保持する(ステップS120)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功したタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、充電計画に従って、電力量料金の安い時間帯の開始時刻である時刻t1まで待機し、充電を延期する(ステップS122)。
次に、充電装置151は、時刻t1になると、充電計画に基づくバッテリー52の充電の開始に先立ち、対象車両51と充電のための高度制御通信を再び行う(ステップS124)。
次に、充電装置151は、保持している対象認証情報を用いて認証処理を再び行う(ステップS126)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功する(ステップS128)。
次に、充電装置151は、充電計画に従ってバッテリー52の充電を開始する(ステップS130)。
上記ステップS112、ステップS114およびステップS116は、前述のユーザ入力認証処理に相当する。また、上記ステップS126は、前述のユーザ非入力認証処理に相当する。
図6は、本発明の実施の形態に係る充電システムにおいて、充電装置が充電計画に従って対象車両を充電する際のシーケンスの他の例を示す図である。
図6を参照して、ここでは、図5に示す場合と同様に、たとえば時刻t2に電力量料金の高い時間帯から電力量料金の安い時間帯に切り替わる状況を想定する。
ステップS202〜S210の動作は、図5に示すシーケンス図におけるステップS102〜S110の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
次に、充電装置151は、ユーザ入力認証処理を行う(ステップS212)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功する(ステップS214)。
次に、充電装置151は、対象認証情報を保持する(ステップS216)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功したタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、充電計画に従って、電力量料金の安い時間帯の開始時刻である時刻t2まで待機し、充電を延期する(ステップS218)。
次に、充電装置151が待機している状態において、充電コネクタ12Bと対象車両51における車両側コネクタとの係合がユーザにより解除され、充電装置151および対象車両51間において充電用接続および通信用接続が切断する(ステップS220)。
次に、充電装置151は、CPLT信号が伝送される信号線12Acの電圧に基づいて充電用接続の切断を検知する(ステップS222)。
次に、充電装置151は、保持している対象認証情報を削除する(ステップS224)。
次に、ユーザが充電コネクタ12Bと対象車両51における車両側コネクタとを再び係合させることにより、充電装置151および対象車両51間において充電用接続および通信用接続が確立する(ステップS226)。
ステップS228〜S240の動作は、上記ステップS206〜S218の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
次に、充電装置151は、電力量料金の安い時間帯の開始時刻である時刻t2になると、充電計画に基づくバッテリー52の充電の開始に先立ち、対象車両51と充電のための高度制御通信を再び行う(ステップS242)。
次に、充電装置151は、保持している対象認証情報を用いて認証処理を再び行う(ステップS244)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功する(ステップS246)。
次に、充電装置151は、充電計画に従ってバッテリー52の充電を開始する(ステップS248)。
なお、充電装置151は、上記ステップS222において充電用接続の切断を検知する代わりに、充電装置151およびバッテリー52間の充電のための接続が確立された状態が、認証タイミングから所定時間以上継続したこと、またはバッテリー52の蓄電残量に関する条件が満たされたことを検知してもよい。この場合においても、充電装置151は、対象認証情報を削除し(ステップS224)、ユーザ入力認証処理を行う(ステップS234)。
[変形例1]
図7は、本発明の実施の形態に係る充電装置における充電制御装置の変形例の構成を示す図である。図8は、図7に示す充電制御装置における充電制御部の構成を示す図である。
図7および図8を参照して、充電制御装置101の変形例である充電制御装置102は、図3に示す充電制御装置101と比べて、充電制御部21およびUI制御部24の代わりに、充電制御部221およびUI制御部(取得部、提示部および受け付け部)224を含む。
充電制御部221は、図4に示す充電制御部21と比べて、充電通信制御部61および充電計画演算部62の代わりに、充電通信制御部261および充電計画演算部262を含む。
充電制御装置102における表示部23、入力部25、認証部27、認証情報記憶部28、再取得条件判断部30およびタイマー31の動作は、図3に示す充電制御装置101における表示部23、入力部25、認証部27、認証情報記憶部28、再取得条件判断部30およびタイマー31とそれぞれ同様である。
充電制御部221におけるCPLT信号処理部63、充電停止検知部64および接続検知部65の動作は、図4に示す充電制御部21におけるCPLT信号処理部63、充電停止検知部64および接続検知部65とそれぞれ同様である。
[ユーザの選択に基づく充電制御]
充電制御部221は、たとえば、バッテリーの充電に要する金額すなわち電力量料金を優先する低料金モードおよびバッテリー52の充電に要する時間すなわち充電時間を優先する時間優先モードのいずれか一方をユーザの選択に応じて設定し、設定したモードに基づいて充電制御を行う。
具体的には、充電制御部221における充電通信制御部261は、たとえば、接続検知部65から接続検知信号を受けると、接続部12を介して対象車両51と充電のための高度制御通信を行う。
充電通信制御部261は、たとえば、充電のための高度制御通信の途中または完了後において、対象車両51を充電しようとするユーザである対象ユーザの認証を行うために、認証情報取得命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部224へ出力する。
充電通信制御部261は、たとえば、上記認証情報取得命令による認証処理の結果として認証部27から認証成功通知を受けると、充電モード取得命令をUI制御部224へ出力する。
図9は、本発明の実施の形態に係る表示部において表示される画面の一例を示す図である。
図9を参照して、UI制御部224は、たとえば、充電時間および電力量料金のいずれを優先するかのユーザの選択を受け付ける。具体的には、UI制御部224は、たとえば、充電通信制御部261から充電モード取得命令を受けると、対象ユーザに充電モードの選択を促すための図9に示す画面を表示部23に表示させる。対象ユーザは、たとえば、当該画面の内容に従って、低料金ボタン25Aおよびお急ぎボタン25Bのいずれかを操作する。
UI制御部224は、たとえば、ユーザによって低料金ボタン25Aが操作されると、受け付け結果を示す低料金モード選択情報を充電制御部221へ出力し、また、ユーザによってお急ぎボタン25Bが操作されると、受け付け結果を示す時間優先モード選択情報を充電制御部221へ出力する。
充電制御部221は、たとえば、UI制御部224における受け付け結果に基づいて充電条件を設定する。
具体的には、充電制御部221における充電通信制御部261および充電計画演算部262は、たとえば、UI制御部224から時間優先モード選択情報を受けると、以下の処理を行う。
すなわち、充電計画演算部262は、たとえば、電力量料金が時間帯別に設定されている場合においても、時間帯に関わらずバッテリー52を充電するような充電計画を新たに作成する。また、充電通信制御部261は、たとえば、時間優先モードに設定する。そして、充電通信制御部261は、たとえば、充電計画演算部62から新たに作成された充電計画を取得し、取得した充電計画に従って、充電開始命令を充電部11へ出力する。
一方、充電通信制御部261および充電計画演算部262は、たとえば、UI制御部224から低料金モード選択情報を受けると、以下の処理を行う。
すなわち、充電計画演算部262は、たとえば、時間帯別の電力量料金の設定がされている場合、当該設定に基づいて充電計画を作成する。また、充電通信制御部261は、たとえば、低料金モードに設定する。そして、充電通信制御部261は、たとえば、充電計画演算部62から新たに作成された充電計画を取得し、取得した充電計画に従って、バッテリー52の充電開始、充電再開および充電停止の制御を行う。
充電通信制御部261は、たとえば、認証部27から認証成功通知を受けたタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、モード変更待機画面表示命令をUI制御部224へ出力した後、電力量料金の安い時間帯の開始時刻まで待機する。
図10は、本発明の実施の形態に係る表示部において表示される画面の他の例を示す図である。
図10を参照して、UI制御部224は、たとえば、充電通信制御部261からモード変更待機画面表示命令を受けると、対象ユーザによる充電モードの変更を受け付け可能とするための図10に示す画面を表示部23に表示させる。対象ユーザは、たとえば、低料金モードに設定されている状況において、お急ぎボタン25Bを操作することにより時間優先モードに切り替えることが可能である。
UI制御部224は、たとえば、対象ユーザによってお急ぎボタン25Bが操作されると、時間優先モード選択情報を充電制御部221へ出力する。
充電制御部221における充電計画演算部262は、たとえば、UI制御部224から時間優先モード選択情報を受けると、電力量料金が時間帯別に設定されている場合においても、時間帯に関わらずバッテリー52を充電するような充電計画を新たに作成する。
また、充電通信制御部261は、たとえば、UI制御部224から時間優先モード選択情報を受けると、低料金モードから時間優先モードに切り替え、充電計画演算部262から新たに作成された充電計画を取得する。そして、充電通信制御部261は、たとえば、取得した充電計画に従って、バッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、接続部12を介して対象車両51と充電のための高度制御通信を再び行う。
充電通信制御部261は、たとえば、充電のための高度制御通信の途中または完了後において、対象ユーザの認証を再び行うために、再認証命令を認証部27へ出力する。
充電通信制御部261は、たとえば、上記再認証命令による認証処理の結果として認証部27から再認証成功通知を受けると、充電開始命令を充電部11へ出力するとともに、充電開始表示命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部224へ出力する。
その他の構成および動作は充電制御装置101と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
[動作(変形例1)]
図11は、本発明の実施の形態に係る充電システムにおいて、充電装置が充電モードに応じて対象車両を充電する際のシーケンスの一例を示す図である。
図11を参照して、ここでは、図5に示す場合と同様に、たとえば時刻t3に電力量料金の高い時間帯から電力量料金の安い時間帯に切り替わる状況を想定する。
まず、充電装置151は、時間帯別の電力量料金の設定に基づいて低料金モードの充電計画をデフォルトで作成する(ステップS302)。
ステップS304〜S316の動作は、図6に示すシーケンス図におけるステップS204〜S216の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
次に、充電装置151は、対象ユーザに充電モードの選択を促すための図9に示す画面を表示部23に表示する(ステップS318)。
次に、充電装置151は、ユーザによる選択に応じて低料金モードに設定する(ステップS320)。
次に、充電装置151は、対象ユーザによる充電モードの変更を受け付け可能とするための図10に示す画面を表示部23に表示する(ステップS322)。
次に、充電装置151は、対象ユーザの認証に成功したタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、充電計画に従って、電力量料金の安い時間帯の開始時刻である時刻t3まで待機し、充電を延期する(ステップS324)。
次に、充電装置151が待機している状態において、急用発生等のためユーザによって図10に示すお急ぎボタン25Bが操作されると、充電装置151は、ユーザによる操作に従って時間優先モードに切り替える(ステップS326)。
次に、充電装置151は、切り替え後の時間優先モードに応じた充電計画を新たに作成する(ステップS328)。
次に、充電装置151は、電力量料金の安い時間帯の開始時刻である時刻t3になる前に、新たに作成した充電計画に基づくバッテリー52の充電の開始に先立ち、対象車両51と充電のための高度制御通信を再び行う(ステップS330)。
ステップS332〜S336の動作は、図6に示すシーケンス図におけるステップS244〜S248の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
なお、充電装置151は、たとえば、上記ステップS302において、時間優先モードの充電計画をデフォルトで作成する場合、上記ステップS320において、ユーザによる選択に応じて低料金モードに設定するとともに、低料金モードの新たな充電計画を作成してもよい。
[変形例2]
図12は、本発明の実施の形態に係る充電システムの変形例の構成を示す図である。図13は、図12に示す充電装置における充電制御装置の構成を示す図である。図14は、図13に示す充電制御装置における充電制御部の構成を示す図である。
図12〜図14を参照して、充電システム201の変形例である充電システム202は、図2に示す充電システム201と比べて、充電装置151の代わりに充電装置152を備え、さらに、電力管理装置57を備える。充電装置151の変形例である充電装置152は、図2に示す充電装置151と比べて、充電制御装置101の代わりに充電制御装置103を含む。
充電制御装置102の変形例である充電制御装置103は、図7に示す充電制御装置102と比べて、充電制御部221の代わりに、充電制御部321を含み、さらに、通信部29を含む。
充電制御部321は、図8に示す充電制御部221と比べて、充電通信制御部261および充電計画演算部262の代わりに充電通信制御部361および充電計画演算部362を含む。
充電システム202における対象車両51の動作は、図2に示す充電システム201における対象車両51と同様である。充電装置152における充電部11および接続部12の動作は、図2に示す充電装置151における充電部11および接続部12とそれぞれ同様である。
充電制御装置103におけるユーザインタフェース部22、認証部27、認証情報記憶部28、再取得条件判断部30およびタイマー31の動作は、図7に示す充電制御装置102におけるユーザインタフェース部22、認証部27、認証情報記憶部28、再取得条件判断部30およびタイマー31とそれぞれ同様である。
充電制御部321におけるCPLT信号処理部63、充電停止検知部64および接続検知部65の動作は、図8に示す充電制御部221におけるCPLT信号処理部63、充電停止検知部64および接続検知部65とそれぞれ同様である。
[DRに基づく充電制御]
充電システム202における電力管理装置57は、たとえば、HEMSであり、電力事業者と需要応答(Demand Response)を行うことが可能である。電力事業者は、電力需要が増加し、電力の需給が逼迫する場合、節電要請を発令する。そして、電力事業者は、たとえば電力の供給に余裕が生まれると節電要請の解除を発令する。
電力管理装置57は、たとえば、電力事業者から受信する節電要請および節電要請の解除に基づいて充電制御装置103を制御する。具体的には、電力管理装置57は、たとえば、電力事業者から節電要請を受信すると、節電指示を充電制御装置103へ送信する。また、電力管理装置57は、たとえば、電力事業者から節電要請の解除を受信すると、節電解除指示を充電制御装置103へ送信する。なお、電力管理装置57は、節電要請の有無に関わらず、たとえば、自己が設置されている家庭における使用電力が上限を超えたとき、または上限を超えるおそれがあるとき、節電指示を充電制御装置103へ送信してもよい。
充電制御装置103は、たとえば、他の装置、具体的には電力管理装置57による制御に従って充電制御を行う。より詳細には、充電制御装置103における通信部29は、たとえば、節電に関する制御情報の通信規格に従って、電力管理装置57と節電指示および節電解除指示等の制御情報のやり取りを行う。
充電制御部321は、たとえば、通信部29経由で電力管理装置57から受信する節電指示または節電解除指示に従って、充電制御を行う。具体的には、充電制御部321は、たとえば、バッテリー52の充電が行われている状態において、電力管理装置57から受信した情報に基づいて、バッテリー52の充電を中断または中止する。
より詳細には、充電制御部321における充電計画演算部362は、たとえば、通信部29経由で電力管理装置57から節電指示を受信すると、バッテリー52の充電を中止するか、当該節電指示を受信してから節電解除指示を受信するまでの期間、バッテリー52の充電を中断するように充電計画を新たに作成する。
充電通信制御部361は、たとえば、通信部29経由で電力管理装置57から節電指示を受信すると、充電計画演算部62から新たに作成された充電計画を取得し、取得した充電計画に従って、バッテリー52の充電開始、充電再開および充電停止の制御を行う。
また、充電通信制御部361は、たとえば、DR待機画面表示命令をユーザインタフェース部22におけるUI制御部224へ出力する。UI制御部224は、たとえば、充電通信制御部361からDR待機画面表示命令を受けると、節電要請のため充電待機中であることを示す画面を表示部23に表示させる。
その他の構成および動作は充電制御装置102と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
[動作(変形例2)]
図15は、本発明の実施の形態に係る充電システムにおいて、充電装置が電力管理装置による制御に従って対象車両を充電する際のシーケンスの一例を示す図である。
図15を参照して、ここでは、たとえば、時刻t4において、節電要請が電力事業者により発令されるとともに電力量料金の安い時間帯から電力量料金の高い時間帯に切り替わり、また、時刻t5において、節電要請の解除が発令されるとともに電力量料金の高い時間帯から電力量料金の安い時間帯に切り替わる状況を想定する。また、時刻t4から時刻t5までの節電要請が発令されている期間の電力量料金は、節電に協力してもらうためのインセンティブとして、節電要請が解除されている期間の電力量料金と比べて高めに設定されている。なお、節電要請が発令されている期間の電力量料金についての情報は、充電装置152が所定の情報として保持する構成であってもよいし、充電装置152が電力事業者または電力管理装置57から取得する構成であってもよい。
ステップS402〜S422の動作は、図11に示すシーケンス図におけるステップS302〜S322の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
次に、充電装置152は、充電計画に従ってバッテリー52の充電を開始する(ステップS424)。
次に、充電装置152は、時刻t4において電力管理装置57から節電指示を受信する(ステップS426)。
次に、充電装置152は、時刻t4において切り替わった電力量料金に基づいて充電計画を新たに作成する(ステップS428)。
次に、充電装置152は、新たに作成した充電計画に基づくバッテリー52の充電の停止に先立ち、対象車両51と充電停止のための高度制御通信を行う(ステップS430)。
次に、充電装置152は、充電計画に従ってバッテリー52の充電を停止する(ステップS432)。
次に、充電装置152は、節電要請のため充電待機中であることを示す画面を表示部23に表示する(ステップS434)。
次に、充電装置152は、時刻t5において電力管理装置57から節電解除指示を受信する(ステップS436)。
次に、充電装置152は、時刻t5において切り替わった電力量料金に基づいて充電計画を新たに作成する(ステップS438)。
次に、充電装置152は、新たに作成した充電計画に基づくバッテリー52の充電の再開に先立ち、対象車両51と充電のための高度制御通信を行う(ステップS440)。
ステップS442〜S446の動作は、図11に示すシーケンス図におけるステップS332〜S336の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
[変形例3]
図16は、図2に示す充電装置における充電制御装置の変形例の構成を示す図である。
図16を参照して、充電制御装置101の変形例である充電制御装置104は、図3に示す充電制御装置101と比べて、認証部27および認証情報記憶部28の代わりに、認証部427および認証結果記憶部428を含む。
充電制御装置104における充電制御部21、ユーザインタフェース部22、再取得条件判断部30およびタイマー31の動作は、図3に示す充電制御装置101における充電制御部21、ユーザインタフェース部22、再取得条件判断部30およびタイマー31とそれぞれ同様である。
[1回目の認証処理(ユーザ入力認証処理)]
認証部427は、UI制御部24によって取得された対象認証情報を用いて認証処理を行う。
具体的には、認証部427は、たとえば、自己の充電装置151を利用する各ユーザの認証情報を図示しない記憶部に保持する。
認証部427は、たとえば、上記記憶部に保持している各ユーザの認証情報のなかに、対象認証情報の内容と同じ内容の認証情報がない場合、対象ユーザの認証が失敗したと判断し、認証失敗通知を充電制御部21における充電通信制御部61へ出力する。
また、認証部427は、たとえば、上記記憶部に保持している各ユーザの認証情報のなかに、対象認証情報の内容と同じ内容の認証情報がある場合、対象ユーザの認証が成功したと判断し、認証成功通知を充電通信制御部61へ出力するとともに、以下の処理を行う。
すなわち、認証部427は、認証処理に関する情報として認証処理の結果を保持する。具体的には、認証部427は、たとえば、「対象ユーザの認証が成功した」旨の情報を認証結果記憶部428に保存する。認証結果記憶部428は、たとえばメモリおよびHDD等の記憶装置である。なお、認証部427は、たとえば、自己の充電制御装置104の外部に設けられた記憶装置に認証処理の結果を保存してもよい。
[2回目以降の認証処理(ユーザ非入力認証処理)]
認証部427は、充電制御部21によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、保持した認証処理の結果を用いて認証処理を再び行う。
具体的には、認証部427は、たとえば、充電通信制御部61から再認証命令を受けると、認証結果記憶部428から「対象ユーザの認証が成功した」旨の情報を取得し、取得した情報に基づいて再認証成功通知を充電通信制御部61へ出力する。
[ユーザの入力を伴う認証処理が再び必要となるケース]
また、認証部427は、たとえば、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、充電制御部21によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、以下の処理を行う。すなわち、認証部427は、認証結果記憶部428に保存した「対象ユーザの認証が成功した」旨の情報の代わりにUI制御部24によって新たに取得された認証情報を用いて認証処理を再び行う。
また、認証部427は、たとえば、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、認証結果記憶部428における「対象ユーザの認証が成功した」旨の情報を削除する。
その他の構成および動作は充電制御装置101と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
[変形例4]
図17は、本発明の実施の形態に係る充電システムの変形例の使用イメージを示す図である。図18は、図17に示す充電システムの変形例の構成を示す図である。
図17および図18を参照して、充電システム201の変形例である充電システム203は、図2に示す充電システム201と比べて、充電装置151の代わりに充電装置153を備え、さらに、認証サーバ55を備える。充電装置151の変形例である充電装置153は、図2に示す充電装置151と比べて、充電制御装置101の代わりに充電制御装置105を含む。
充電システム203における対象車両51の動作は、図2に示す充電システム201における対象車両51と同様である。充電装置153における充電部11および接続部12の動作は、図2に示す充電装置151における充電部11および接続部12とそれぞれ同様である。
充電装置153における充電制御装置105は、たとえばインターネット56を介して認証サーバ55と認証情報をやり取りする。
図19は、本発明の実施の形態に係る充電装置における充電制御装置の変形例の構成を示す図である。
図19を参照して、充電制御装置101の変形例である充電制御装置105は、図3に示す充電制御装置101と比べて、UI制御部24、入力部25および認証部27の代わりに、UI制御部(取得部および提示部)524、入力部525および認証部527を含み、さらに、通信部529を含む。
充電制御装置105における充電制御部21、表示部23、認証情報記憶部28、再取得条件判断部30およびタイマー31の動作は、図3に示す充電制御装置101における充電制御部21、表示部23、認証情報記憶部28、再取得条件判断部30およびタイマー31とそれぞれ同様である。
[1回目の認証処理(ユーザ入力認証処理)]
充電制御装置105における入力部525は、たとえば、カードリーダであり、対象ユーザのクレジットカードに含まれるカード番号等のカード情報を読み取ることが可能である。
UI制御部524は、たとえば、充電制御部21における充電通信制御部61から認証情報取得命令を受けると、対象ユーザに対してクレジットカードの情報を入力部525に読み取らせることを促す画面を表示部23に表示させる。
対象ユーザは、たとえば、表示部23に表示された内容に従ってクレジットカードの情報を入力部525に読み取らせる。入力部525は、たとえば読み取ったカード情報をUI制御部524へ出力する。
UI制御部524は、たとえば、入力部525から受けるカード情報を対象ユーザの認証情報すなわち対象認証情報として取得し、取得した対象認証情報を認証部527へ出力する。
認証部527は、UI制御部524によって取得された対象認証情報を用いて認証処理を行う。
具体的には、認証部527は、UI制御部524から対象認証情報を受けると、受けた対象認証情報を通信部529経由で認証サーバ55へ送信する。
認証サーバ55は、たとえば、クレジットカード会社が運営するサーバであり、充電装置153を利用する各ユーザの認証情報を保持する。認証サーバ55は、たとえば、充電装置153から対象認証情報を受信すると、受信した対象認証情報および自己が保持する各ユーザの認証情報に基づいて認証する。そして、認証サーバ55は、たとえば認証結果を充電装置153へ送信する。
認証部527は、たとえば、通信部529経由で認証サーバ55から認証結果を受信し、受信した認証結果が対象ユーザの認証失敗を示す場合、認証失敗通知を充電制御部21における充電通信制御部61へ出力する。
また、認証部527は、たとえば、認証結果が対象ユーザの認証成功を示す場合、認証成功通知を充電制御部21における充電通信制御部61へ出力するとともに、認証処理に関する情報を保持する、具体的には、対象認証情報を認証情報記憶部28に保存する。
[2回目以降の認証処理(ユーザ非入力認証処理)]
認証部527は、充電制御部21によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、保持した認証処理の結果を用いて認証処理を再び行う。
具体的には、認証部527は、たとえば、充電通信制御部61から再認証命令を受けると、認証結果記憶部28から対象認証情報を取得し、取得した対象認証情報を通信部529経由で認証サーバ55へ送信する。
そして、認証部527は、たとえば、通信部529経由で認証サーバ55から対応の認証結果を受信すると、受信した認証結果に基づいて認証失敗通知または認証成功通知を充電制御部21における充電通信制御部61へ出力する。
[ユーザの入力を伴う認証処理が再び必要となるケース]
認証部527は、たとえば、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、充電制御部21によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、以下の処理を行う。すなわち、認証部527は、認証情報記憶部28に保存した対象認証情報の代わりにUI制御部524によって新たに取得された認証情報を用いて認証処理を再び行う。
また、認証部527は、たとえば、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、認証情報記憶部28における対象認証情報を削除する。
その他の構成および動作は充電制御装置101と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
[動作(変形例4)]
図20は、本発明の実施の形態に係る充電システムにおいて、認証サーバによる認証処理の結果に基づいて対象車両を充電する際のシーケンスの一例を示す図である。
図20を参照して、ここでは、図5に示す場合と同様に、たとえば時刻t6に電力量料金の高い時間帯から電力量料金の安い時間帯に切り替わる状況を想定する。
ステップS602〜S610の動作は、図5に示すシーケンス図におけるステップS102〜S110の動作とそれぞれ同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
次に、充電装置153は、対象ユーザにクレジットカードの情報を入力部525に読み取らせることを促す画面を表示部23に表示する(ステップS612)。
次に、充電装置153は、入力部525が読み取った認証情報すなわち対象認証情報を取得する(ステップS614)。
次に、充電装置153は、取得した対象認証情報を認証サーバ55へ送信する(ステップS616)。
次に、認証サーバ55は、充電装置153から受信した対象認証情報に基づいて対象ユーザの認証に成功し、認証成功を示す認証結果を充電装置153へ送信する(ステップS618)。
次に、充電装置153は、認証サーバ55から認証成功を示す認証結果を受信する(ステップS620)。
次に、充電装置153は、対象認証情報を保持する(ステップS622)。
次に、充電装置153は、対象ユーザの認証に成功したタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、充電計画に従って、電力量料金の安い時間帯の開始時刻である時刻t6まで待機し、充電を延期する(ステップS624)。
次に、充電装置153は、時刻t6になると、充電計画に基づくバッテリー52の充電の開始に先立ち、対象車両51と充電のための高度制御通信を再び行う(ステップS626)。
次に、充電装置153は、保持している対象認証情報を認証サーバ55へ送信する(ステップS628)。
次に、認証サーバ55は、充電装置153から受信した対象認証情報に基づいて対象ユーザの認証に成功し、認証成功を示す認証結果を充電装置153へ送信する(ステップS630)。
次に、充電装置153は、認証サーバ55から認証成功を示す認証結果を受信する(ステップS632)。
次に、充電装置153は、充電計画に従ってバッテリー52の充電を開始する(ステップS634)。
上記ステップS612、ステップS614、ステップS616、ステップS618およびステップS620は、前述のユーザ入力認証処理に相当する。また、上記ステップS628、ステップS630およびステップS632は、前述のユーザ非入力認証処理に相当する。
なお、本発明の実施の形態における基本例および変形例1〜変形例4に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
たとえば、図19に示す充電制御装置105では、認証部527は、認証処理に関する情報として認証情報を認証情報記憶部28に保存する構成であるとしたが、これに限定するものではない。認証部527は、たとえば、認証処理に関する情報として認証処理の結果を記憶部に保存する構成であってもよい。
より詳細には、たとえば、充電料金が定額制であるため2回目以降の認証処理において認証サーバ55と課金処理のための通信を行う必要がない場合、充電制御装置105は、1回目の認証処理の結果を当該記憶部に保存し、2回目以降の認証処理において、保存した認証処理の結果を用いて認証処理を行ってもよい。
ところで、たとえば、ユーザが充電のための電力供給線を電気自動車等の充電対象車に接続して当該充電対象車を充電しようとする場合、または当該充電対象車の充電を行っている場合において、電力量料金の高低または電力事業者からの節電要請に基づいて、充電開始の延期または充電の中断を行うことがある。
たとえば、充電対象車の充電を開始しようとするタイミングが電力量料金の高い時間帯に含まれる場合、電力量料金が安くなる時間帯まで充電の開始を延期したり、当該タイミングにおいて電力事業者から節電要請が発令されている場合、節電要請が解除されるまで充電の開始を延期したりすることがある。
また、たとえば、充電を行っている場合において、電力量料金が高い時間帯に差し掛かったとき、または節電要請が発令されたとき、電力量料金が安くなる時間帯まで、または節電要請が解除されるまで充電を中断し、その後充電を再開することがある。
充電対象車の充電の延期、中断および再開については、たとえば、節電に関する制御情報の通信規格に従って、HEMSが充電装置および充電対象車に対して充電に関する制御を行うことにより、ユーザが手動で当該制御を行うことなく自動で最適な充電を行うことが可能である。また、たとえば、充電装置が、非特許文献1に記載された充電計画の設定機能を用いて充電対象車の充電の延期、中断および再開を行うことも可能である。
また、非特許文献1には、たとえば、充電スタンドにおける悪用の防止および課金管理を目的とする充電開始前のユーザの認証が定められている。ユーザの認証は、たとえば、充電に先立って行われる充電対象車および充電装置間の通信シーケンスにおいて、クレジットカードの読み取りおよび暗証番号の入力等のユーザの操作により行われる。
このように車両の充電に先立って認証を要する構成において、たとえば、延期した充電を開始するとき、または充電を再開するとき、上記通信シーケンスにおいてユーザの操作が必要となるため不便である。したがって、上記構成において、ユーザの操作負担を軽減することが可能な技術が求められている。
これに対して、本発明の実施の形態に係る充電制御装置は、バッテリー52を備え、バッテリー52に蓄えられた電力を用いて走行可能な対象車両51の充電制御装置101〜105である。UI制御部24,224,524は、認証情報を取得する。認証部27,427,527は、UI制御部24,224,524によって取得された認証情報を用いて認証処理を行う。充電制御部21,221,321は、バッテリー52の充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定する。認証部27,427,527は、認証処理に関する情報を保持する。認証部27,427,527は、充電制御部21,221,321によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、保持した認証処理に関する情報を用いて認証処理を再び行う。そして、充電制御部21,221,321は、認証部27,427,527による再度の認証処理の結果に基づいて、バッテリー52の充電を開始または再開する。
このように、充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、ユーザによる認証情報の入力操作を要することなく認証処理を再び行う構成により、たとえば充電計画に従って充電タイミングを最適に制御しながら、対象車両51の充電の開始または再開に先立って認証を行う際に、ユーザによる認証のための操作の負担を軽減することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、認証処理に関する情報は、認証情報または認証処理の結果である。
このような構成により、再度の認証処理における当該ユーザの認証を簡易かつ確実に行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、認証部27,427,527は、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、充電制御部21,221,321によって設定された充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、認証処理に関する情報の代わりにUI制御部24,224,524によって新たに取得された認証情報を用いて認証処理を再び行う。
このような構成により、無効にすべき過去の情報を用いて認証処理を行うことを回避することができるので、充電条件に基づくバッテリー52の充電の開始または再開に先立つ再度の認証処理を正しく行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、認証部27,427,527は、認証情報を用いて認証処理を行った後、再取得条件を満たした場合、認証処理に関する情報を削除する。
このような構成により、無効にすべき過去の情報を適切なタイミングで削除することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、充電制御部21,221,321は、バッテリー52を充電するための充電装置151〜153を制御する。再取得条件は、充電装置151〜153およびバッテリー52間の充電のための接続、具体的には充電用接続が切断されたことである。
このような構成により、対象車両51の入れ替わりに伴うユーザの変更が発生した可能性を考慮して、再取得条件が満たされるより前の認証処理に関する情報を無効にすることができる。また、認証処理に関する情報がいつまでも保持されることを回避することができるので、充電制御装置101〜105におけるセキュリティーの向上に寄与することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、充電制御部21,221,321は、バッテリー52を充電するための充電装置151〜153を制御する。再取得条件は、充電装置151〜153およびバッテリー52間の充電のための接続、具体的には充電用接続が確立された状態が、UI制御部24,224,524によって取得された認証情報を用いた認証部27,427,527による認証処理の認証タイミングから所定時間以上継続したことである。
このような構成により、たとえば充電用接続の切断を正しく検知できない場合においても、再取得条件が満たされるより前の認証処理に関する情報を無効にすることができる。また、認証処理に関する情報がいつまでも保持されることを回避することができるので、充電制御装置101〜105におけるセキュリティーの向上に寄与することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、認証部27,427,527は、充電制御装置101および対象車両51間の通信信号が伝送される信号線12Acの電圧に基づいて充電用接続の確立の有無を判断する。
このような構成により、充電用接続の確立の有無を簡易かつ確実に判断することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、再取得条件は、バッテリー52の蓄電残量に関する条件である。
このような構成により、たとえば、バッテリー52の更なる充電が不要であることを認識し、再取得条件が満たされるより前の認証処理に関する情報を無効にすることができる。また、認証処理に関する情報がいつまでも保持されることを回避することができるので、充電制御装置101〜105におけるセキュリティーの向上に寄与することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、UI制御部24,224,524は、バッテリー52の充電状況をユーザに提示する制御を行う。
このような構成により、ユーザはバッテリー52の充電状況を正しく認識することができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、UI制御部224は、バッテリー52の充電に要する時間およびバッテリー52の充電に要する金額のいずれを優先するかのユーザの選択を受け付ける。充電制御部221,321は、UI制御部224における受け付け結果に基づいて充電条件を設定する。
このような構成により、たとえば、ユーザは、バッテリー52の充電を完了させたい希望時刻までの残り時間の長短に応じて充電条件を選択することができるので、ユーザの利便性が向上し、バッテリー52の充電をより経済的に行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る充電制御装置では、充電制御部321は、バッテリー52の充電が行われている状態において、電力管理装置57から受信した情報に基づいて、バッテリー52の充電を中断または中止する。
このような構成により、たとえば、需要応答に基づく節電要請が発令された場合において、電力管理装置57から受信した情報に基づいてバッテリー52の充電を中断または中止することができるので、電力管理装置57の制御に基づく自動で最適な充電制御を行うことができる。また、たとえば、当該節電要請が解除され、バッテリー52の充電を開始または再開する場合においても、バッテリー52の充電の開始または再開に先立ち、ユーザによる認証情報の入力操作を要することなく認証処理を再び行うことで、ユーザによる認証のための操作の負担を軽減することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
バッテリーを備え、前記バッテリーに蓄えられた電力を用いて走行可能な車両の充電制御装置であって、
認証情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記認証情報を用いて認証処理を行う認証部と、
前記バッテリーの充電開始または充電再開の条件である充電条件を設定する充電制御部とを備え、
前記認証部は、前記認証処理に関する情報を保持し、
前記認証部は、前記充電制御部によって設定された前記充電条件に基づく前記バッテリーの充電の開始または再開に先立ち、保持した前記認証処理に関する情報を用いて前記認証処理を再び行い、
前記充電制御部は、前記認証部による再度の前記認証処理の結果に基づいて、前記バッテリーの充電を開始または再開し、
前記車両は、二次電池式電気自動車またはプラグインハイブリッドカーであり、
前記認証情報は、ユーザのIDおよび前記IDに対応する暗証番号もしくは指紋情報、またはクレジットカードに含まれるカード番号であり、
前記充電条件は、時間帯別の電力量料金に基づく前記バッテリーの充電開始または充電再開の予定タイミングが到来したこと、または需要応答に基づく節電要請もしくは節電要請の解除を受信したことである、充電制御装置。