JP2016127559A - 画像送信システム、画像処理装置及び端末装置 - Google Patents

画像送信システム、画像処理装置及び端末装置 Download PDF

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Kazuhiro Tomiyasu
和弘 冨安
伊藤 昌之
Masayuki Ito
昌之 伊藤
博貴 上田
Hirotaka Ueda
博貴 上田
一晃 金井
Kazuaki Kanai
一晃 金井
幸奈 久田
Yukina Hisada
幸奈 久田
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Abstract

【課題】承認者の移動負担を軽減すると共に、承認者による承認操作がリアルタイムでなされるようにする。
【解決手段】画像処理装置4は、ユーザーの指示操作に基づいて原稿を読み取って画像データを送信するジョブを設定した後、ユーザーのジョブ実行指示に基づいて原稿の画像を読み取って画像データを生成し、その画像データを一時的に保存する。画像処理装置4は、画像データを保存することに伴い、端末装置5に対してアプリケーションの起動コマンドを送信する。端末装置5は、起動コマンドに基づいて画像処理装置4と連携するアプリケーションを起動させ、画像処理装置4から送信されるジョブ確認画面をリアルタイムで表示する。このような構成によれば、承認者による承認操作をリアルタイムで開始させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像送信システム、画像処理装置及び端末装置に関し、特にFAXなどで画像データを送信する際に承認者による承認を受けてから画像データを送信する技術に関する。
銀行業務などの特定の業務では、MFP(Multifunction Peripherals)などの画像処理装置を用いてFAXなどで外部に画像データを送信する際、複数のユーザーがジョブの内容を確認したうえで送信処理を行うことにより、誤送信を未然に防止している。従来、この種の業務に対応する機能として、画像処理装置は、送信者によるジョブの設定に基づいて原稿を読み取り送信対象となる画像データを生成すると、その画像データを一時的に保存しておき、画像データの送信を承認する承認者に電子メールを送信することによって承認者にジョブの確認を要請し、承認者による承認操作がなされてから画像データを送信する機能を備えている(例えば特許文献1,2)。
特開2007−74389号公報 特開2010−109823号公報
しかしながら、承認者に電子メールを送信することによって承認依頼を行う方法では、承認者が電子メールを受信したことに気付かないこともあり、緊急性を要するような場合でも承認者による承認操作がなされずに、いつまで経っても画像データが送信されないという問題がある。
また承認者に電子メールを送信する方法以外に、承認者を画像処理装置の設置場所まで連れてきて操作パネルに表示される画面でジョブの内容を確認してもらう方法も考えられる。しかし、この方法では、送信者が画像データの送信作業を行う度に、承認者が画像処理装置の設置場所まで移動して確認しなければならず、承認者の負担が大きいという問題がある。
本発明は、上記課題を解決することを目的としてなされたものであり、承認者の移動負担を軽減すると共に、承認者による承認操作がリアルタイムでなされるようにした画像送信システム、画像処理装置及び端末装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、画像処理装置と、前記画像処理装置と連携するアプリケーションがインストールされた端末装置とを備える画像送信システムであって、前記画像処理装置は、ユーザーが各種操作を行うための操作画面を表示する表示手段と、ユーザーによる操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段によって受け付けられるユーザーの操作入力に基づき原稿を読み取って画像データを送信するジョブの設定を行う設定手段と、前記設定手段による設定を反映させて原稿の画像を読み取り、画像データを生成する画像読取手段と、前記画像読取手段によって生成される画像データを一時的に記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に画像データが記憶されることに伴い、前記端末装置に対して前記アプリケーションの起動コマンドを送信する起動コマンド送信手段と、前記起動コマンドの送信後、前記ジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を生成して前記端末装置に送信する画面送信手段と、前記端末装置から操作情報を受信する操作情報受信手段と、前記操作情報受信手段によって受信された操作情報を判定する操作情報判定手段と、を備え、前記端末装置は、前記起動コマンドを受信することに伴い、前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動手段と、前記アプリケーションが前記ジョブ確認画面を受信することに伴い、当該ジョブ確認画面を前記端末装置に表示させる表示制御手段と、前記ジョブ確認画面に対する操作入力を受け付けて操作情報を生成する操作情報生成手段と、前記操作情報生成手段によって生成される操作情報を前記画像処理装置へ送信する操作情報送信手段と、を備え、前記画像処理装置は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定された場合に前記画像記憶手段に記憶された画像データを読み出して送信することを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像送信システムにおいて、前記ジョブ確認画面には、前記設定手段により設定された画像データの送信先に関する情報が含まれており、前記設定手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が画像データの送信先を変更する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像送信システムにおいて、前記設定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に画像データの送信先に関する宛先情報が含まれる場合、当該宛先情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記画像処理装置は、前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集する画像編集手段を更に備え、前記ジョブ確認画面には、前記画像記憶手段に記憶された画像データのプレビュー画像が含まれており、前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記プレビュー画像に対する編集を指示する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集することを特徴とする構成である。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像送信システムにおいて、前記画面送信手段は、前記画像編集手段によって前記画像記憶手段に記憶された画像データの編集が行われた場合、当該編集後の画像データに基づくプレビュー画像を含む前記ジョブ確認画面を生成して前記端末装置に送信することを特徴とする構成である。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の画像送信システムにおいて、前記画像処理装置は、スタンプ画像を記憶する記憶手段を更に備えており、前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記スタンプ画像の付加を指示する操作情報であると判定された場合、前記画像記憶手段に記憶された画像データに対して前記スタンプ画像を付加することを特徴とする構成である。
請求項7に係る発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記画像編集手段は、操作情報と共に前記端末装置から受信する画像データを、前記画像記憶手段に記憶された画像データに追加することを特徴とする構成である。
請求項8に係る発明は、請求項4乃至7のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記プレビュー画像の削除を指示する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて前記画像記憶手段に記憶された画像データを削除することを特徴とする構成である。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記操作情報判定手段は、予め設定された承認用のパスワードを管理し、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報に前記パスワードに一致する情報が含まれる場合、前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記画像処理装置は、ユーザーを認証する認証手段を更に備え、前記操作情報判定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に基づいて前記認証手段により特定のユーザーが認証された場合、当該操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記画面送信手段は、前記端末装置へ送信する前記ジョブ確認画面を前記表示手段へ出力することにより、前記ジョブ確認画面を前記端末装置と前記表示手段の双方に表示させることを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記起動コマンド送信手段は、予め登録された前記端末装置に対して前記起動コマンドを送信することを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記起動コマンド送信手段は、既に通信状態が確立されている前記端末装置に対して前記起動コマンドを送信することを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の画像送信システムにおいて、前記起動コマンド送信手段は、ユーザーによって指定された前記端末装置に対して前記起動コマンドを送信することを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、原稿を読み取って画像データを送信するジョブを実行する画像処理装置であって、ユーザーが各種操作を行うための操作画面を表示する表示手段と、ユーザーによる操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段によって受け付けられるユーザーの操作入力に基づき、前記ジョブの設定を行う設定手段と、前記設定手段による設定を反映させて原稿の画像を読み取り、画像データを生成する画像読取手段と、前記画像読取手段によって生成される画像データを一時的に記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に画像データが記憶されることに伴い、端末装置との通信を開始して前記端末装置にインストールされているアプリケーションの起動コマンドを送信する起動コマンド送信手段と、前記起動コマンドにより前記アプリケーションが前記端末装置において起動された後、前記ジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を生成して前記端末装置に送信し、当該ジョブ確認画面を前記アプリケーションによって前記端末装置に表示させる画面送信手段と、前記ジョブ確認画面に対する操作情報を前記端末装置から受信する操作情報受信手段と、前記操作情報受信手段によって受信された操作情報を判定する操作情報判定手段と、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定された場合に前記画像記憶手段に記憶された画像データを読み出して送信する画像送信手段と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項16に係る発明は、請求項15に記載の画像処理装置において、前記ジョブ確認画面には、前記設定手段により設定された画像データの送信先に関する情報が含まれており、前記設定手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が画像データの送信先を変更する情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする構成である。
請求項17に係る発明は、請求項16に記載の画像処理装置において、前記設定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に画像データの送信先に関する宛先情報が含まれる場合、当該宛先情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする構成である。
請求項18に係る発明は、請求項15乃至17のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集する画像編集手段を更に備え、前記ジョブ確認画面には、前記画像記憶手段に記憶された画像データのプレビュー画像が含まれており、前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記プレビュー画像に対する編集を指示する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集することを特徴とする構成である。
請求項19に係る発明は、請求項15乃至18のいずれかに記載の画像処理装置において、前記操作情報判定手段は、予め設定された承認用のパスワードを管理し、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報に前記パスワードに一致する情報が含まれる場合、前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする構成である。
請求項20に係る発明は、請求項15乃至18のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像処理装置は、ユーザーを認証する認証手段を更に備え、前記操作情報判定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に基づいて前記認証手段により特定のユーザーが認証された場合、当該操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする構成である。
請求項21に係る発明は、画像処理装置と連携するアプリケーションがインストールされた端末装置であって、各種情報を表示する表示手段と、前記表示手段に対するユーザーの操作を受け付ける操作入力手段と、前記画像処理装置から前記アプリケーションの起動コマンドを受信することに伴い、前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動手段と、前記アプリケーションが前記画像処理装置から画像データを送信するジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を受信することに伴い、当該ジョブ確認画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記ジョブ確認画面が前記表示手段に表示されている状態において前記操作入力手段によりユーザーの操作を受け付けられることに伴い、当該操作に基づく操作情報を生成する操作情報生成手段と、前記操作情報生成手段によって生成される操作情報を前記画像処理装置へ送信する操作情報送信手段と、を備え、前記操作情報生成手段は、前記操作入力手段によって受け付けられたユーザーの操作が画像データの送信を承認する操作である場合に、前記画像処理装置に対して画像データの送信を承認する操作情報を生成することを特徴とする構成である。
請求項22に係る発明は、請求項21に記載の端末装置において、宛先情報を記憶する記憶手段を更に備え、前記ジョブ確認画面には、前記設定手段により設定された画像データの送信先に関する情報が含まれており、前記操作情報生成手段は、前記操作入力手段によって受け付けられたユーザーの操作が前記ジョブ確認画面における画像データの送信先を変更する操作である場合、前記画像処理装置に対して画像データの送信先の変更を指示する操作情報を生成すると共に、当該操作情報に対して前記記憶手段に記憶されている前記宛先情報を付加することを特徴とする構成である。
請求項23に係る発明は、請求項21に記載の端末装置において、画像データを記憶する記憶手段を更に備え、前記ジョブ確認画面には、前記画像処理装置によって生成された画像データのプレビュー画像が含まれており、前記操作情報生成手段は、前記操作入力手段によって受け付けられたユーザーの操作が前記ジョブ確認画面におけるプレビュー画像を編集する操作である場合、前記画像処理装置に対して画像データの編集を指示する操作情報を生成すると共に、当該操作情報に対して前記記憶手段に記憶されている前記画像データを付加することを特徴とする構成である。
本発明によれば、承認者の移動負担を軽減することができると共に、端末装置においてジョブ確認画面がリアルタイムで表示されるので、承認者による承認操作がリアルタイムでなされるようになる。
画像送信システムの概念的構成例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である 端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理装置の制御部による機能の一構成例を示すブロック図である。 承認処理部の詳細な機能構成の一例を示す図である。 端末装置の制御部による機能の一構成例を示すブロック図である。 画像処理装置と端末装置とが連携動作を行うプロセスを示す図である。 端末装置の連携アプリケーションによって表示される第1のジョブ確認画面の一例を示す図である。 端末装置の連携アプリケーションによって表示される第2のジョブ確認画面の一例を示す図である。 端末装置の連携アプリケーションによって表示される第3のジョブ確認画面の一例を示す図である。 端末装置の連携アプリケーションによって表示される第4のジョブ確認画面の一例を示す図である。 画像処理装置において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 端末装置選択処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 操作パネルに表示される端末装置選択画面の一例を示す図である。 操作情報判定処理の詳細な処理手順の一例を示す図である。 ジョブ設定変更処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 端末装置において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態である画像送信システム1の概念的構成例を示す図である。画像送信システム1は、例えばオフィスなどのローカル環境2に設置されるシステムであり、画像処理装置4と、端末装置5とがLAN(Local Area Network)などのローカルネットワーク6を介して相互にデータ通信を行うことができる構成である。画像処理装置4は、MFPなどで構成され、スキャン機能やFAX機能などを備えている。この画像処理装置4は、一般公衆電話回線などの外部通信網3と接続されており、その外部通信網3を介してFAXデータなどの形態で画像データを外部の送信先へ送信することが可能である。端末装置5は、例えば、タブレット端末などの携帯型の情報処理端末5aや、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置5bによって構成される。画像処理装置4は、それらの端末装置5とローカルネットワーク6を介して有線又は無線による通信を行うことが可能であると共に、Bluetooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)などにより1台の端末装置5と無線による1対1の接続状態7を確立して通信を行うことが可能である。
画像処理装置4は、ユーザーが操作する際のユーザーインタフェースとなる操作パネル14と、原稿を読み取る画像読取部16とを備えており、操作パネル14を介してユーザーによるジョブの設定操作を受け付け、画像読取部16で原稿を読み取って画像データを送信するジョブの設定を行う。そしてユーザーが操作パネル14のスタートキーなどを操作してジョブの実行指示を行うと、画像処理装置4は、画像読取部16を駆動して原稿の読み取り動作を開始する。原稿を読み取って生成した画像データを外部通信網3に送信するジョブである場合、画像処理装置4は、ユーザーの指示に基づいてジョブの実行を開始し、原稿の読み取り動作によって生成した画像データを一時的に内部に保存する。そして画像処理装置4は、画像データの送信を開始する前に、ローカル環境2に設けられている複数の端末装置5のうちの1つの端末装置5と通信を行い、端末装置5に予めインストールされているアプリケーションであって、画像処理装置4と連携動作するアプリケーションを端末装置5において起動させる。その後、画像処理装置4は、操作パネル14を介してユーザーにより設定された画像データの送信先や、原稿を読み取った画像データなどを含むジョブ確認画面を生成し、そのジョブ確認画面を端末装置5に送信する。
一方、端末装置5は、画像処理装置4と連携動作するアプリケーションを自動的に起動させた後、画像処理装置4からジョブ確認画面を受信すると、そのアプリケーションがジョブ確認画面を端末装置5において自動的に表示する。したがって、画像処理装置4が例えば画像データの送信を承認する承認者の端末装置5と通信を開始し、その端末装置5のアプリケーションを起動させてジョブ確認画面を表示させることにより、承認者が端末装置5を用いて別の作業を行っている場合でもジョブ確認画面がリアルタイムで表示されるので画像データの送信を許可するか否かの承認操作を即時に行うことができる。つまり、従来のような電子メールによる承認依頼では、承認者が電子メールを受信したことに気付かない可能性があるのに対し、本実施形態の画像処理装置4は、端末装置5のアプリケーションを自動的に起動させ、そのアプリケーションによってジョブ確認画面を端末装置5にリアルタイムで表示させるので承認者に承認操作を直ぐに行わせることができるのである。
画像処理装置4が通信を行ってアプリケーションを起動させる端末装置5は、必ずしも承認者が使用している端末装置5に限られない。例えば画像処理装置4は、ジョブの設定操作を行ったユーザー(送信者)が使用しているタブレット端末などの可搬性を有する端末装置5(5a)と通信を行い、ユーザーの端末装置5(5a)にアプリケーションを起動させると共に、ジョブ確認画面を表示させるようにしても良い。この場合、ユーザーは、自身の端末装置5(5a)にジョブ確認画面が表示されると、それを承認者が居る場所まで持参してジョブ確認画面を提示することにより、承認者に直ぐに承認操作を行わせることができる。この場合、承認者を画像処理装置4の設置場所まで連れて来る必要がないので、承認者の移動負担を軽減することができる。また可搬性を有する端末装置5は、ユーザーが占有して使用するものに限らず、例えば複数のユーザーが共有して使用する装置であっても構わない。
承認者が端末装置5を介して画像データの送信先となる宛先の変更や追加、削除などの編集を行うと、端末装置5のアプリケーションが画像処理装置4に対してそれに対応する操作情報を送信する。そして画像処理装置4は、その操作情報に基づき、送信者であるユーザーが設定した送信先を変更し、ジョブを再設定する。また承認者が端末装置5を介して画像データの変更や追加、削除などの編集を行うと、端末装置5のアプリケーションが画像処理装置4に対してそれに対応する操作情報を送信する。そして画像処理装置4は、その操作情報に基づき、原稿を読み取って一時的に保存している画像データの編集処理を行って画像データを更新し、ジョブを再設定する。更に承認者が端末装置5を介して画像データの送信を許可する承認操作を行うと、端末装置5のアプリケーションが画像処理装置4に対してそれに対応する操作情報を送信する。そして画像処理装置4は、その操作情報に基づき、一時的に保存している画像データを読み出して送信先として指定されている宛先に画像データを送信する。以下、このような画像送信システム1について詳しく説明する。
図2は、画像処理装置4のハードウェア構成の一例を示す図である。画像処理装置4は、CPU10aとメモリ10bとを備える制御部10と、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される不揮発性の記憶装置11と、画像処理装置4をLANなどのローカルネットワーク6に接続するためのネットワークインタフェース12と、端末装置5との1対1での無線通信を行う無線通信部13と、表示部14a及び操作入力部14bを有する操作パネル14と、画像読取部16の画像読取位置に対して原稿を1枚ずつ自動搬送する原稿搬送部15と、原稿の画像を読み取る画像読取部16と、画像データを一時的に記憶する画像メモリ17と、印刷出力を行う際に記録用紙などのシート材を1枚ずつ給紙搬送する給紙部18と、給紙部18によって給紙搬送されるシート材にトナー画像を転写して定着させる画像形成部19と、外部通信網3などを介して外部に画像データを送信する画像送信部20とを備え、これらがデータバス21を介して相互に各種データの入出力を行うことができる構成である。
操作パネル14の表示部14aは、例えばカラー液晶ディスプレイなどによって構成され、画像処理装置4を操作するユーザーに対して各種の情報を表示する。操作入力部14bは、例えば表示部14aの表示画面上に設けられるタッチパネルキーと表示部14aの周囲に配置される押しボタンキーとによって構成され、ユーザーによる操作入力を受け付ける。表示部14aにはユーザーがジョブの設定操作を行う際の様々な設定画面が表示されるので、ユーザーはそのような設定画面を参照しながら、操作入力部14bに対してジョブの設定操作を行うことができる。
記憶装置11には、プログラム22と、ユーザー情報23と、端末登録情報24と、承認用パスワード25と、スタンプ画像と、宛先情報27とが予め記憶されている。プログラム22は、制御部10のCPU10aによって実行されるプログラムである。ユーザー情報23は、画像処理装置4を使用するユーザーに関する情報が予め登録された情報であり、例えば各ユーザーのユーザーIDやパスワードなどが登録された情報であり、画像データの送信操作を行う送信者に関する情報や、画像データが送信される際の承認操作を行う承認者に関する情報を含む情報である。端末登録情報24は、各ユーザー(送信者及び承認者を含む)が使用する端末装置5に関する情報が登録された情報である。承認用パスワード25は、予め承認者によって登録された文字列などの情報であり、承認者による承認操作が正当なものであるか否かを判断するために参照される情報である。スタンプ画像26は、画像メモリ17に一時的に保存される画像データに付加される画像であり、例えば「極秘」や「至急」、「重要」といったスタンプを1ページ分の画像データの少なくとも一部分に付加するための画像である。
図3は、端末装置5のハードウェア構成の一例を示す図である。端末装置5は、CPU30aとメモリ30bとを備える制御部30と、端末装置5をLANなどのローカルネットワーク6に接続するためのネットワークインタフェース31と、画像処理装置4との1対1での無線通信を行う無線通信部32と、カラー液晶ディスプレイなどで構成された各種情報を表示する表示部33と、表示部33の表示画面上に配置されるタッチパネルやマウスなどで構成される操作入力部34と、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などで構成される不揮発性の記憶装置35とを備え、これらがデータバス36を介して相互に各種データの入出力を行うことができる構成である。
記憶装置35には、アプリケーションプログラム37が予め記憶される。アプリケーションプログラム37は、端末装置5に画像処理装置4と連携した動作を行わせるためのプログラムである。また記憶装置35には、様々な資料などの画像データ38や、FAX送信宛先を含む宛先情報39なども記憶される。
次に画像処理装置4の機能構成について説明する。図4は、画像処理装置4の制御部10による機能の一構成例を示すブロック図である。図4に示すように、制御部10は、CPU10aがプログラム22を読み出して実行することにより、ユーザー認証部41、ジョブ設定部42、画像読取制御部43、承認処理部44及び画像送信制御部45として機能する。
ユーザー認証部41は、ユーザーIDやパスワードなどの情報を入力した場合に記憶装置11に予め記憶されているユーザー情報23を読み出し、入力された情報がユーザー情報23に登録されているか否かを判別することによってユーザー認証を行う。例えば、ユーザーが画像処理装置4を操作してジョブの設定操作を行う際、最初に操作パネル14を介してユーザーIDやパスワードを入力することにより、ユーザー認証部41によるユーザー認証を受ける。ユーザー認証部41は、ユーザー認証においてユーザー情報23に登録されたユーザーであることを特定することができると、画像処理装置4をログイン状態へ移行させる。ログイン状態は、ユーザーがジョブの設定操作やジョブの実行指示などを行うことができる状態である。
ジョブ設定部42は、画像処理装置4がログイン状態へ移行することによって機能し、操作パネル14の表示部14aにユーザーがジョブの設定操作を行うための設定画面を表示し、ユーザーによるジョブの設定操作を受け付ける。ユーザーが操作入力部14bに対してジョブの設定操作を行うと、ジョブ設定部42は、その操作に基づきジョブの設定を行い、設定情報29を生成する。例えばユーザーが原稿を読み取って画像データを送信するジョブの設定を行った場合、ジョブ設定部42は、原稿読み取り時の設定や画像データの送信先などをユーザーの操作に基づいて設定し、それらの設定値を含む設定情報29を生成する。この設定情報29は、例えば制御部10のメモリ30bに一時的に保存される。そしてユーザーがジョブの設定操作を行った後、操作パネル14に含まれるスタートキーなどを操作すると、制御部10は、設定情報29に基づいてジョブの実行を開始する。
画像読取制御部43は、ジョブの実行開始に伴って機能し、原稿搬送部15及び画像読取部16を同期させて動作させることにより、ユーザーによってセットされた原稿の画像読み取り動作を1枚ずつ行わせる。そして画像読取制御部43は、画像読取部16から出力される1枚ずつの画像データを取得し、それら1枚ずつの画像データを結合させた1つの画像データ46を生成して画像メモリ17へ一時的に保存する。ユーザーによって指定されたジョブが原稿を読み取って画像データ46を外部へ送信するジョブである場合、画像読取制御部43は、原稿搬送部15及び画像読取部16による一連の原稿の読み取り動作が終了して送信対象となる画像データ46を画像メモリ17へ格納すると、次に承認処理部44を機能させる。
承認処理部44は、画像メモリ17へ格納した画像データ46を外部へ送信する前に、承認者による承認を得るための処理を行う。図5は、承認処理部44の詳細な機能構成の一例を示す図である。承認処理部44は、起動コマンド送信部441と、画面送信部442と、操作情報受信部443と、操作情報判定部444と、宛先編集部445と、画像編集部446と、送信許可部447とを備えている。
起動コマンド送信部441は、ローカル環境2にある複数の端末装置5のうちの1台の端末装置5に対してアプリケーションの起動コマンドを送信することにより、その1台の端末装置5において画像処理装置4と連携するアプリケーションを起動させる処理部である。例えば、起動コマンド送信部441は、例えば無線通信部13が1台の端末装置5と無線による1対1の接続状態7を確立しているとき、その1台の端末装置5を起動コマンドの送信対象として特定する。
また画像メモリ17に送信対象となる画像データ46が格納されたタイミングで無線通信部13が1台の端末装置5との接続状態7を確立させていないとき、起動コマンド送信部441は、起動コマンドの送信対象となる端末装置5をユーザーが指定するか否かを問い合わせる画面を表示部14aに表示する。そしてユーザーが端末装置5を指定することを指示した場合、起動コマンド送信部441は、ローカルネットワーク6を介して通信可能な端末装置5を検索し、その検索結果に基づき通信可能な端末装置5のリストを表示する。ユーザーがリストの中から1台の端末装置5を選択すると、起動コマンド送信部441は、ユーザーによって選択された端末装置5を起動コマンドの送信対象として特定する。
一方、ユーザーが自身で端末装置5を指定することを指示しなかった場合、起動コマンド送信部441は、記憶装置11から端末登録情報24を読み出し、その端末登録情報24に登録されている端末装置5を起動コマンドの送信対象として特定する。例えば端末登録情報24に複数の端末装置5が登録されている場合、起動コマンド送信部441は、画像処理装置4にログインしたユーザーが占有する端末装置5を起動コマンドの送信対象として特定しても良いし、また画像処理装置4にログインしたユーザーが他のユーザーと共有している端末装置5を起動コマンドの送信対象として特定しても良い。更に、画像処理装置4にログインしたユーザーが設定したジョブの承認操作を行う承認者の端末装置5を起動コマンドの送信対象として特定して特定しても良い。
起動コマンド送信部441によって1台の端末装置5に起動コマンドが送信されると、それ以後、承認処理部44は、ネットワークインタフェース12又は無線通信部13を介してその1台の端末装置5と通信を行うようになる。
画面送信部442は、ユーザーによって設定されたジョブの内容を確認するためのジョブ確認画面を生成し、起動コマンドによってアプリケーションを起動した端末装置5に対してそのジョブ確認画面を送信する処理部である。この画面送信部442は、はじめに操作パネル14の表示部14aに表示するためのジョブ確認画面を生成する。すなわち、表示部14aに表示するためのジョブ確認画面は、操作パネル14で表示可能な所定のファイル形式の画像であって、表示部14aの画面サイズに対応した画像として生成される。しかし、端末装置5では、そのようなファイル形式の画像を表示することができないことがあり、また端末装置5の画面サイズも操作パネル14の表示部14aとは異なる可能性がある。そのため、画面送信部442は、操作パネル14の表示部14aに表示するためのジョブ確認画面を生成すると、そのジョブ確認画面を端末装置5の表示解像度に対応した画面サイズに変更する解像度変換処理を行う。そして解像度変換を行ったジョブ確認画面をビットマップに変換し、端末装置5において表示可能なビットマップ画像としてジョブ確認画面を生成する。そして画面送信部442は、ビットマップ画像として生成したジョブ確認画面を端末装置5へ送信する。
画面送信部442は、ユーザーによって設定された画像データの送信先となる宛先や、画像データ送信時の各種設定、画像メモリ17に格納された画像データ46のプレビュー画像などを含むジョブ確認画面を生成可能である。そのため、端末装置5において起動されたアプリケーションがジョブ確認画面を表示すると、その表示画面によって、画像データの送信先となる宛先や、画像データ送信時の各種設定、送信対象となる画像データ46の内容などを確認することができるようになる。
また画面送信部442は、ジョブ確認画面を端末装置5へ送信した後、端末装置5から操作情報を受信することによってジョブ確認画面を更新する必要が生じると、その都度機能する。そして画面送信部442は、新たなジョブ確認画面を生成して端末装置5へ送信する。これにより、端末装置5において表示されるジョブ確認画面は、必要に応じて逐次更新されるようになる。
さらに画面送信部442は、端末装置5から受信した操作情報が端末装置5のローカル画面を表示させるものである場合、端末装置5に対してローカル画面の表示を指示するコマンドを送信する。これにより、端末装置5におけるローカル画面を表示させることができるため、例えば画像データの送信先となる宛先を追加する際に端末装置5の宛先情報39をリスト表示するローカル画面を表示させることにより、宛先情報39の中から追加すべき宛先を選択することができるようになる。また送信対象となる画像データを追加する際には端末装置5の画像データ38をサムネイル表示するローカル画面を表示させることにより、画像データ38を追加すべき画像データとして選択することができるようになる。
操作情報受信部443は、画面送信部442によってジョブ確認画面が端末装置5へ送信された後に機能し、端末装置5から送信される操作情報を、ネットワークインタフェース12又は無線通信部13を介して受信する。この操作情報には、ユーザー(承認者)が端末装置5に対してタップ操作などを行った操作位置に関する座標情報が含まれる。そして操作情報受信部443によって操作情報が受信されると、操作情報判定部444が機能する。
操作情報判定部444は、操作情報に含まれる座標情報に基づいてジョブ確認画面に対するタップ操作などの操作位置を特定し、その操作位置に応じてユーザー(承認者)によって行われた操作を判定する。すなわち、端末装置5に送信されるジョブ確認画面はビットマップ画像であるため、ユーザー(承認者)がジョブ確認画面に含まれるボタンやキーなどの画像をタップ操作しても、端末装置5ではそのタップ操作がどのようなボタンやキーに対するものであるかを判定することができない。そのため、端末装置5は、ジョブ確認画面に対する操作を検知すると、タップ操作などが行われた位置をジョブ確認画面上における座標情報として生成し、その座標情報を含む操作情報を画像処理装置4に送信する。操作情報判定部444は、そのような座標情報に基づいてユーザー(承認者)によって行われた操作を判定するのである。
操作情報判定部444によって判定される操作には、画像データの送信を許可する承認操作や、画像データの送信を許可しない操作、画像データの送信先として設定された宛先を変更する操作、送信対象として画像メモリ17に格納されている画像データ46の編集を行うための操作、ジョブ確認画面を別の画面に更新する操作などがある。操作情報判定部444は、端末装置5から受信する操作情報を解析することにより、それら複数の操作の中から、ユーザー(承認者)によって行われた操作を判定する。
例えば端末装置5で行われた操作がジョブ確認画面を別の画面に更新する操作であると判定した場合、操作情報判定部444は、再び画面送信部442を機能させる。これにより、画面送信部442は、ユーザー(承認者)によって指定された別のジョブ確認画面を生成して端末装置5へ送信することにより、端末装置5で表示されるジョブ確認画面が別の画面に更新される。
また端末装置5で行われた操作が画像データの送信先として設定された宛先を変更する操作である場合、操作情報判定部444は、宛先編集部445を機能させる。宛先編集部445は、設定情報29において画像データ46の送信先として設定されている宛先の追加、削除又は変更を行うことにより、画像データの送信先を編集する処理部である。宛先編集部445は、端末装置5のユーザー(承認者)によって指定された宛先を追加したり、削除したりすることができる。また操作情報と共に、端末装置5から宛先情報を受信した場合、宛先編集部445は、端末装置5から受信した宛先情報に基づいて画像データ46の送信先となる宛先を追加することもできる。そして宛先編集部445は、設定情報29において画像データ46の送信先として設定されている宛先情報を更新する。宛先編集部445によって設定情報29に含まれる宛先情報が更新されると、宛先編集部445は、再び画面送信部442を機能させる。これにより、画面送信部442は、宛先編集部445によって更新された後の宛先情報に基づき、画像データ46の送信先を確認するためのジョブ確認画面を新たに生成して端末装置5へ送信し、端末装置5で表示されるジョブ確認画面を宛先編集後の画面に更新する。
また端末装置5で行われた操作が送信対象として画像メモリ17に格納されている画像データ46の編集を指示する操作である場合、操作情報判定部444は、画像編集部446を機能させる。画像編集部446は、画像メモリ17に保存されている画像データ46を編集する処理部であり、例えば端末装置5のユーザー(承認者)によって指定されたスタンプ画像26を画像データ46に重ね合わせることによって付加したり、ページ数や日付などの情報を付加したりする。また画像編集部446は、複数ページから成る画像データ46の指定されたページの画像を削除したり、指定されたページ間に別の画像データを追加したりすることもできる。例えば操作情報と共に、端末装置5から画像データを受信した場合、画像編集部446は、端末装置5から受信した画像データを画像データ46に追加することもできる。そして画像編集部446は、画像メモリ17に格納されている画像データ46を編集処理によって更新する。画像編集部446によって画像メモリ17に格納されている画像データ46が更新されると、画像編集部446は、再び画面送信部442を機能させる。これにより、画面送信部442は、画像編集部446によって更新された画像データ46に基づき、画像データ46の内容を確認するためのプレビュー画像などを含むジョブ確認画面を新たに生成して端末装置5へ送信し、端末装置5で表示されるジョブ確認画面を画像編集後の画面に更新する。
また端末装置5で行われた操作が画像メモリ17に格納されている画像データ46の送信を承認する操作である場合、操作情報判定部444は、送信許可部447を機能させる。送信許可部447は、ユーザー(承認者)による承認操作が正当な承認操作であるか否かを判定し、正当な承認操作であれば、画像データ46の送信を許可する。これに対し、ユーザー(承認者)による承認操作が正当な承認操作でない場合、送信許可部447は、画像データ46の送信を許可することなく、画像メモリ17に格納されている画像データ46を破棄する。送信許可部447による判定は、例えば端末装置5から受信するパスワードが承認用パスワード25に一致するか否かにより行われる。すなわち、端末装置5を操作するユーザー(承認者)が承認操作を行う際に入力したパスワードが、承認用パスワード25に一致すれば、画像データ46の送信を許可し、一致しなれば、画像データ46を破棄する。またこの他にも、送信許可部447は、例えば端末装置5からユーザー(承認者)のユーザーID及びパスワードといったユーザー情報を取得し、そのユーザー情報に基づいてユーザー認証部41にユーザー認証を行わせ、そのユーザー認証で承認者であることが認証されれば、画像データ46の送信を許可するようにしても良い。この場合、ユーザー認証で承認者であることが認証されなければ、画像データ46が破棄される。
このように承認処理部44は、端末装置5を操作するユーザー(承認者)の操作に基づいてジョブの設定を変更したり、画像データ46を編集したりする。そして最終的に画像データ46の送信を許可すると、図4に示す画像送信制御部45が機能する。
画像送信制御部45は、画像メモリ17から画像データ46を読み出して画像送信部20へ出力すると共に、設定情報29において指定されている宛先情報に基づいて画像送信部20を制御することにより、画像メモリ17に格納されている画像データ46を外部の宛先に送信する。そして画像送信部20によって画像データ46の送信が完了すると、画像メモリ17から画像データ46を消去する。
次に端末装置5の機能構成について説明する。図6は、端末装置5の制御部30による機能の一構成例を示すブロック図である。図6に示すように、制御部30は、アプリケーション起動部51及び連携アプリケーション52として機能する。このうち、アプリケーション起動部51は、端末装置5のオペレーティングシステム(OS)によって実現される機能であり、端末装置5の起動状態において制御部30に常駐する。そしてアプリケーション起動部51は、ネットワークインタフェース31又は無線通信部32を介して画像処理装置4から送信される起動コマンドを受信すると、記憶装置35に予めインストールされているアプリケーションプログラム37を読み出して起動することにより、連携アプリケーション52を機能させる。すなわち、連携アプリケーション52は、制御部30のCPU30aがアプリケーションプログラム37を読み出して実行することによって実現される機能である。制御部30において連携アプリケーション52が機能することにより、端末装置5は、画像処理装置4と連携した動作を行うことができるようになる。
連携アプリケーション52は、表示制御部53と、操作情報生成部54と、操作情報送信部55とを備えている。表示制御部53は、画像処理装置4から送信されるジョブ確認画面を表示部33に出力して表示させる処理部である。操作情報生成部54は、表示部33にジョブ確認画面が表示されているときに操作入力部34によって検知されるユーザー(承認者)の入力操作に基づき、操作情報を生成する。すなわち、操作情報生成部54は、ユーザーによって操作された表示部33の画面上の座標位置を検出し、その座標位置を画像処理装置4に設けられた操作パネル14の表示部14aに対応する座標に変換して座標情報を生成する。そして操作情報生成部54は、その座標情報を含む操作情報を生成する。操作情報送信部55は、操作情報生成部54によって生成された座標情報を含む操作情報をネットワークインタフェース31又は無線通信部32を介して画像処理装置4へ送信する。また操作情報送信部55は、ユーザー(承認者)による操作に基づき、記憶装置35に記憶されている画像データ38や宛先情報39を操作情報と共に送信することができる。
このように連携アプリケーション52は、画像処理装置4から送信されるジョブ確認画面を表示部33に表示し、そのジョブ確認画面に対する操作を検知すると、その操作に対応した操作情報を生成して画像処理装置4へ送信するように構成される。また連携アプリケーション52は、画像処理装置4からローカル画面の表示を指示するコマンドを受信すると、オペレーティングシステムにローカル画面の起動を指示してローカル画面を表示させる。これにより、端末装置5で生成されたローカル画面が表示部33に表示されるようになる。そしてユーザー(承認者)がローカル画面に対する操作を行うと、連携アプリケーション52は、ユーザーによって選択された画像データ38や宛先情報39を操作情報と共に、画像処理装置4へ送信する。
次に画像処理装置4と端末装置5との連携動作の一例について説明する。図7は、画像処理装置4と端末装置5とが連携動作を行うプロセスを示す図である。まず画像処理装置4は、ユーザー(送信者)の指示操作に基づき、原稿を読み取って生成した画像データを外部へ送信するジョブの設定を行う(プロセスP1)。そしてユーザー(送信者)がジョブの実行指示を行うと、画像処理装置4は、原稿の画像を読み取り(プロセスP2)、それによって生成された画像データ46を画像メモリ17に保存する(プロセスP3)。その後、画像処理装置4は、端末装置5に起動コマンドD1を送信する(プロセスP4)。
端末装置5は、起動コマンドD1を受信すると、アプリケーションプログラム37を読み出して実行することにより、連携アプリケーション52を起動させる(プロセスP5)。その後、画像処理装置4及び端末装置5によるプロセスは、連携プロセスPAへと移行する。この連携プロセスPAでは、まず画像処理装置4がジョブ確認画面D2を生成し(プロセスP6)、そのジョブ確認画面D2を端末装置5へ送信する(プロセスP7)。端末装置5は、ジョブ確認画面D2を受信すると、そのジョブ確認画面D2を表示部33に表示する(プロセスP8)。これにより、ユーザー(承認者)は、ジョブの具体的な内容を確認することができる。そして端末装置5は、ユーザー(承認者)による操作を検知すると(プロセスP9)、その操作に対応する操作情報D3を生成し(プロセスP10)、操作情報D3を画像処理装置4へ送信する(プロセスP11)。
画像処理装置4は、端末装置5から操作情報D3を受信すると、その操作情報D3に基づいてユーザー(承認者)によって行われた操作を判定する(プロセスP12)。その結果、操作情報D3が画像データ46の送信を承認する承認操作であり、その承認操作が正当なものであれば、画像データ46の送信を許可する。そして画像処理装置4は、画像メモリ17から画像データ46を読み出し(プロセスP13)、外部通信網3を介して画像データ46を送信する(プロセスP14)。尚、操作情報D3が画像データ46の送信先となる宛先の変更指示や、画像データ46の編集指示などであった場合、画像処理装置4は、それらの指示に対応する処理を行った後、あらためてプロセスP6移行の処理を実施し、変更後の宛先や編集後の画像データ46をユーザー(承認者)に確認させる。
次に端末装置5の表示部33に表示されるジョブ確認画面を例示しつつ、ユーザー(承認者)によるジョブの確認作業について説明する。ユーザー(承認者)による確認作業は、例えば宛先確認、設定確認、画像確認、承認操作の順で行われる。ただし、ユーザー(承認者)は、確認作業の順序を自身で変更することも可能である。
図8は、端末装置5の連携アプリケーション52によって表示部33に表示される第1のジョブ確認画面G10の一例を示す図である。図8(a)に示すジョブ確認画面G10は、画像処理装置4において画像データ46の送信先として設定された宛先を確認するための画面となっている。すなわち、画像処理装置4は、図8(a)に示すジョブ確認画面G10を端末装置5において表示させるとき、ユーザー(送信者)が画像データ46の送信先として設定した宛先情報を含む画面を生成して端末装置5に送信する。したがって、このジョブ確認画面G10には、画像処理装置4において画像データ46の送信先として設定されている宛先情報が含まれるので、承認者は画像データ46の送信先を確認することができる。
また図8(a)に示すジョブ確認画面G10では、端末宛先追加ボタンB10と、宛先変更ボタンB11と、次の確認作業へ進むためのボタンB12と、スライドタブB13とが表示される。端末宛先追加ボタンB10は、端末装置5に記憶されている宛先情報39のリストをローカル画面として表示させ、承認者が宛先情報39の中から画像データ46の送信先となる宛先を追加設定するためのボタンである。また宛先変更ボタンB11は、画像データ46の送信先として指定されている宛先の追加又は削除を行うためのボタンである。例えばユーザー(承認者)が宛先変更ボタンB11を操作すると、その座標情報を含む操作情報が画像処理装置4に送信され、画像処理装置4に登録されている宛先情報27のリスト画面を画像処理装置4から取得して表示することができる。そのため、ユーザー(承認者)は、画像処理装置4に登録されている宛先情報27の中から画像データ46の送信先となる宛先を追加設定することができる。またユーザー(承認者)によってボタンB12が操作されると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信され、端末装置5の表示部33に表示されるジョブ確認画面G10が、次の確認作業を行うための画面に更新される。
図8(b)は、スライドタブB13をユーザー(承認者)が左方向へスライド操作した場合の画面例を示している。ユーザー(承認者)によってスライドタブB13がスライド操作されると、それに伴う操作情報が画像処理装置4へ送信され、端末装置5は、画像処理装置4から受信する情報に基づいて図8(b)に示すようにメニュー画面G11を表示部33に表示させる。このメニュー画面G11は、端末装置5で生成されるローカル画面であっても良いし、画像処理装置4で生成される画面であっても良い。このメニュー画面G11には、ユーザー(承認者)が宛先確認を行うための宛先確認ボタンB14と、ジョブの設定内容を確認するための設定確認ボタンB15と、送信対象である画像データ46の中身を確認するための画像確認ボタンB16と、画像データ送信の承認操作を行うための承認操作ボタンB17と、ジョブ確認画面を画像処理装置4のユーザー(送信者)と共有して参照するための画面共有ボタンB18とが含まれる。尚、スライドタブB13は、後述する各ジョブ確認画面においても表示されるため、メニュー画面G11は、いずれのジョブ確認画面が表示されているときでも表示可能である。
宛先確認ボタンB14、設定確認ボタンB15及び画像確認ボタンB16のいずれかが操作されると、それらの確認作業を行うためのジョブ確認画面が表示される。したがって、ユーザー(承認者)は、メニュー画面G11を表示させることにより、ジョブの確認作業の順序を自身が所望する順序で進めていくことができる。尚、承認操作ボタンB17は、宛先確認、設定確認及び画像確認のそれぞれのジョブ確認画面が表示部33に表示された後に、操作可能になることが好ましい。
また画面共有ボタンB18を操作すると、端末装置5の表示部33に表示される画面と同様の画面が画像処理装置4の操作パネル14にも表示されるようになる。そのため、承認者が端末装置5を操作しながらジョブの設定変更などを行う際の手順を、送信者が操作パネル14に表示される画面を見ながら習得することができる。言い換えると、承認者は、画面共有ボタンB18を操作して端末装置5で表示される画面と同様の画面を操作パネル14に表示させることにより、ジョブを設定する際の設定方法を送信者に教示しながらジョブの確認作業を進めることができる。
図8(c)は、ユーザー(承認者)が端末宛先追加ボタンB10を操作した場合の画面例を示している。端末宛先追加ボタンB10が操作されると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信され、画像処理装置4からローカル画面の表示を指示するコマンドを受信する。そのため、端末装置5は、そのコマンドに基づき、宛先情報39に登録されている宛先のリストを表示するためのローカル画面G12を表示部33に表示させる。このようなローカル画面G12が表示されることにより、ユーザー(承認者)は、画像処理装置4において登録されていない宛先であっても、端末装置5に登録されている宛先を選択して画像データ46の送信先として追加することができる。
次に図9は、端末装置5の連携アプリケーション52によって表示部33に表示される第2のジョブ確認画面G20の一例を示す図である。図9(a)に示すジョブ確認画面G20は、画像処理装置4において画像データ送信時に付加する情報の設定内容を確認するための画面となっている。すなわち、画像処理装置4は、図9(a)に示すジョブ確認画面G20を端末装置5において表示させるとき、ユーザー(送信者)によって設定された設定情報29を参照して画像データ46に付加する情報を確認するための画面を生成して端末装置5に送信する。したがって、承認者はジョブ確認画面G20が表示されることにより、画像データ46に付加される情報を確認することができる。
図9(a)に示すジョブ確認画面G20では、画像データ46に対して日付を付加する設定をオンとオフとで切り替えるためのボタンB20,B21と、ページ数を付加する設定をオンとオフとで切り替えるためのボタンB22,B23と、スタンプ画像26を付加する設定を切り替えるためのボタンB24,B25,B26,B27と、次の確認作業へ進むためのボタンB28と、スライドタブB13とが表示される。図8(a)に示す例では、画像データ46に対して日付を付加する設定がオンであり、ページを付加する設定がオフであり、スタンプ画像26を付加する設定がオフである場合を例示している。そして承認者がスタンプ画像26を付加する設定に変更する場合、「極秘」、「至急」、「重要」の3つのボタンB25,B26,B27のうちから1つのボタンを選択して操作すると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信され、画像処理装置4においてスタンプ画像26を付加する設定がオンに変更される。画像処理装置4は、スタンプ画像26の付加設定を変更すると、その設定変更を反映させたジョブ確認画面G20を新たに生成し、端末装置5へ送信する。その結果、端末装置5において表示されるジョブ確認画面G20は、図9(b)に示す画面に更新される。このように承認者がジョブの設定内容を変更すると、端末装置5において表示されるジョブ確認画面がその設定変更を反映させた状態に自動更新されるため、承認者は画像データ46が送信される前に自身で設定変更した内容を確認することもできる。
次に図10は、端末装置5の連携アプリケーション52によって表示部33に表示される第3のジョブ確認画面G30の一例を示す図である。図10(a)に示すジョブ確認画面G30は、画像処理装置4において原稿を読み取って生成された画像データ46の中身を確認するための画面となっている。すなわち、画像処理装置4は、図10(a)に示すジョブ確認画面G30を端末装置5において表示させるとき、画像メモリ17に格納された画像データ46を縮小したプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像を含む画面を生成して端末装置5に送信する。したがって、承認者は端末装置5においてジョブ確認画面G30が表示されることにより、画像データ46の中身を確認することができる。
図10(a)に示すジョブ確認画面G30には例えば2ページ分のプレビュー画像G31,G32が含まれており、承認者はジョブ確認画面G30に対する操作を行うことで前ページ分のプレビュー画像を確認することができる。すなわち、ジョブ確認画面G30では、プレビュー対象となるページを移動させるためのボタンB30,B31と、各プレビュー画像G31,G32を削除するための削除ボタンB32,B33と、各プレビュー画像G31,G32の間に画像を挿入することを指示する挿入ボタンB34と、各プレビュー画像G31,G32の間に端末装置5で保持されている画像を挿入することを指示する端末画像挿入ボタンB35と、次の確認作業へ進むためのボタンB36と、スライドタブB13とが表示される。図10(a)に示すようなジョブ確認画面G30が表示されているとき、承認者が例えば挿入ボタンB34を操作すると、その座標情報を含む操作情報が画像処理装置4に送信され、画像処理装置4に登録されている画像データのリスト画面を画像処理装置4から取得して表示することができる。そのため、承認者は、画像処理装置4に登録されている画像データの中から2つのプレビュー画像G31,G32の間に挿入すべき画像を選択して追加することができる。また承認者が例えば端末画像挿入ボタンB35を操作すると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信され、画像処理装置4からローカル画面の表示を指示するコマンドを受信する。そして端末装置5は、図10(b)に示すように、端末装置5に記憶されている画像データ38のリストを表示するためのローカル画面G33を表示部33に表示させる。このようなローカル画面G33が表示されることにより、承認者は、画像処理装置4において登録されていない画像であっても、端末装置5に登録されている画像を選択して2つのプレビュー画像G31,G32の間に挿入することができる。
次に図11は、端末装置5の連携アプリケーション52によって表示部33に表示される第4のジョブ確認画面G40の一例を示す図である。このジョブ確認画面G40は、承認者が画像データ46の送信を承認するための承認操作を行う画面である。承認操作を行うジョブ確認画面G40には、図11(a),(b)に示すように2つのタイプの画面があり、いずれのタイプの画面を表示するかは、画像処理装置4において予め設定されているものとする。
図11(a)に示すジョブ確認画面G40は、承認者が画像データ46の送信を許可する際に、画像処理装置4に予め登録されている承認用パスワード25を入力して承認操作を行うための画面である。このジョブ確認画面G40では、承認用パスワード25を入力するためのパスワード入力欄B40と、承認作業を中止するためのキャンセルボタンB41と、承認操作を完了させるOKボタンB42と、スライドタブB13とが表示される。例えば、承認者が承認用パスワード25を入力するためのパスワード入力欄B40をタップ操作すると、その座標情報を含む操作情報が画像処理装置4へ送信される。そして画像処理装置4は、パスワード入力欄B40が操作されたことを検知し、テキスト入力操作を行うためのキーボード画面をローカル画面として表示させるためのコマンドを端末装置5に送信する。これにより、端末装置5は、キーボード画面を表示し、承認者によるパスワード入力を受け付ける。承認者によって入力されるパスワードは、画像処理装置4へ送信され、画像処理装置4によってジョブ確認画面G40が逐次更新される。そして承認者がOKボタンB42を操作すると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信される。またジョブ確認画面G40において承認者がキャンセルボタンB41を操作すると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信され、画像メモリ17に格納されている画像データ46が破棄される。
図11(b)に示すジョブ確認画面G40は、承認者が画像データ46の送信を許可する際に、自身のユーザーIDとパスワードとを入力して承認操作を行うための画面である。このジョブ確認画面G40では、ユーザーIDを入力するためのユーザーID入力欄B43と、パスワードを入力するためのパスワード入力欄B44と、承認作業を中止するためのキャンセルボタンB41と、承認操作を完了させるOKボタンB42と、スライドタブB13とが表示される。例えば、承認者がユーザーIDやパスワードを入力するための入力欄B43,B44をタップ操作すると、その座標情報を含む操作情報が画像処理装置4へ送信される。そして画像処理装置4は、ユーザーID入力欄B43又はパスワード入力欄B44が操作されたことを検知し、テキスト入力操作を行うためのキーボード画面をローカル画面として表示させるためのコマンドを端末装置5に送信する。これにより、端末装置5は、キーボード画面を表示し、承認者によるユーザーIDやパスワードの入力を受け付ける。承認者によって入力されるユーザーIDやパスワードは、その都度、画像処理装置4へ送信され、画像処理装置4によってジョブ確認画面G40が逐次更新される。そして承認者がOKボタンB42を操作すると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信される。またジョブ確認画面G40において承認者がキャンセルボタンB41を操作すると、それに対応する操作情報が画像処理装置4へ送信され、画像メモリ17に格納されている画像データ46が破棄される。
次に画像処理装置4において行われる具体的な処理手順の一例について説明する。図12は、画像処理装置4において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像処理装置4のCPU10aがプログラム22を実行することによって行われる処理である。画像処理装置4は、この処理を開始すると、まずユーザー(送信者)が操作パネル14に対して入力するユーザーID及びパスワードに基づきユーザー認証を行う(ステップS10)。このユーザー認証は、上述したユーザー認証部41によって行われる。このユーザー認証に成功すると、画像処理装置4は、ジョブ設定部42を機能させ、ユーザー(送信者)によるジョブの設定操作を受け付け、画像データを外部に送信するジョブを設定する(ステップS12)。これにより、画像処理装置4において設定情報29が生成される。その後、ユーザーがジョブ実行指示を行うと(ステップS13でYES)、画像処理装置4は、画像読取制御部43を機能させ、ユーザーによって指定された画像読取設定を反映させ(ステップS14)、1枚ずつの原稿から画像を読み取る動作を行う(ステップS15)。そして画像処理装置4は、原稿を読み取って生成した画像データ46を画像メモリ17に一時的に保存する(ステップS16)。
原稿の読み取り動作が終了し、画像データ46が画像メモリ17に保存されると、画像処理装置4は、承認処理部44を機能させる。そして画像処理装置4は、端末装置選択処理を行う(ステップS17)。この端末装置選択処理は、起動コマンドの送信対象となる1台の端末装置5を選択する処理である。
図13は、端末装置選択処理(ステップS17)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置4は、この処理を開始すると、1台の端末装置5と無線による1対1の接続状態7を確立して通信を行うことが可能な状態であるか否かを判断する(ステップS30)。その結果、既に1台の端末装置5と1対1の接続状態7を確立して通信可能な状態であれば(ステップS30でYES)、画像処理装置4は、その接続状態7を確立している1台の端末装置5を起動コマンドの送信対象として選択する(ステップS31)。一方、1対1の接続状態7を確立している端末装置5が存在しない場合(ステップS30でNO)、画像処理装置4は、端末装置選択画面を操作パネル14の表示部14aに表示する(ステップS32)。
図14は、操作パネル14の表示部14aに表示される端末装置選択画面の一例を示す図である。この画面では、起動コマンドの送信対象となる端末装置5をマニュアル操作で指定するためのボタンB50と、画像処理装置4に予め登録されている端末装置5を選択するためのボタンB50とが表示される。ユーザー(送信者)は、自身で起動コマンドの送信対象となる端末装置5を指定する場合にはボタンB50を操作すれば良く、また画像処理装置4に登録されている端末装置5に起動コマンドを送信する場合にはボタンB51を操作すれば良い。
画像処理装置4は、端末装置選択画面を表示すると、ユーザー(送信者)による操作を受け付け(ステップS33)、起動コマンドの送信対象となる端末装置5をユーザー(送信者)が指定するか否かを判断する(ステップS34)。つまり、ユーザー(送信者)がボタンB50を操作すると、ステップS34においてYESと判断される。ユーザー(送信者)が自身で端末装置5を指定することを選択した場合(ステップS34でYES)、画像処理装置4は、ユーザー(送信者)による端末装置5の指定操作を受け付け(ステップS35)、指定された端末装置5を起動コマンドの送信対象として選択する(ステップS36)。
またユーザー(送信者)がボタンB51を操作することにより、画像処理装置4に登録されている端末装置5に起動コマンドを送信することを指定した場合(ステップS34でNO)、画像処理装置4は、記憶装置11から端末登録情報24を読み出し(ステップS37)、端末登録情報24に登録されている端末装置5を起動コマンドの送信対象として選択する(ステップS38)。尚、端末登録情報24に複数の端末装置5が登録されている場合、それら複数の端末装置5のリストを操作パネル14に表示し、ユーザー(送信者)に1台の端末装置5を選択させるようにしても良い。
図12のフローチャートに戻り、画像処理装置4は、端末装置選択処理(ステップS17)によって1台の端末装置5が起動コマンドの送信対象として選択されると、その選択された端末装置5に対して連携アプリケーション52を起動させるための起動コマンドを送信する(ステップS18)。その後、画像処理装置4は、設定情報29及び画像メモリ17に格納された画像データ46に基づいてジョブ確認画面を生成し、ジョブ確認画面を端末装置5へ送信する(ステップS19)。これに伴い、画像処理装置4は、操作パネル14の機能を停止させ、画像処理装置4に対するユーザーインタフェースとしての機能を端末装置5へ移行させる。
画像処理装置4は、ジョブ確認画面を端末装置5へ送信した後、端末装置5から操作情報の受信を待機する状態となる(ステップS20)。そして端末装置5から操作情報を受信すると(ステップS20でYES)、操作情報判定処理を行う(ステップS21)。この操作情報判定処理(ステップS21)では、ユーザー(承認者)によって行われた操作が承認操作であるか否かなどが判定される。
図15は、操作情報判定処理(ステップS21)の詳細な処理手順の一例を示す図である。画像処理装置4は、この処理を開始すると、操作情報に含まれる座標情報に基づいてジョブ確認画面に対する操作位置を判別し(ステップS40)、その操作位置に基づいて承認者による操作を検知する(ステップS41)。これにより、承認操作やキャンセル操作、その他宛先追加などの操作が検知される。そして画像処理装置4は、承認者によって行われた操作が承認操作であるか否かを判断し(ステップS42)、承認操作であれば(ステップS42でYES)、承認用パスワードを受信したか否かを判断する(ステップS43)。その結果、端末装置5から承認用パスワードを受信していれば(ステップS43でYES)、記憶装置11から承認用パスワード25を読み出し、それらが一致するか否かを判断し(ステップS45)、一致していれば(ステップS45でYES)、画像データ46の送信を許可する設定を行う(ステップS46)。これに対し、2つのパスワードが互いに一致しなかった場合には(ステップS45でNO)、送信不可設定を行う(ステップS50)。
また承認者によって行われた操作が承認操作であり、承認用パスワードを受信していない場合には(ステップS43でNO)、承認者のユーザーIDとパスワードとを受信していることになる。この場合、画像処理装置4は、ユーザー認証部41を機能させ、ユーザー情報23を読み出してユーザー認証を行う(ステップS47)。その結果、承認者のユーザー認証に成功すると(ステップS48でYES)、画像処理装置4は、画像データ46の送信を許可する設定を行う(ステップS46)。これに対し、承認者のユーザー認証に失敗すると(ステップS48でNO)、画像処理装置4は、送信不可設定を行う(ステップS50)。
また承認者によって行われた操作が承認操作でなかった場合(ステップS42でNO)、画像処理装置4は、承認者によって行われた操作がキャンセル操作であるか否かを判断し(ステップS49)、キャンセル操作であれば(ステップS49でYES)、送信不可設定を行う(ステップS50)。尚、承認者によって行われた操作が承認操作及びキャンセル操作のいずれでもない場合には(ステップS49でNO)、そのまま操作情報判定処理を終了する。
再び図12のフローチャートに戻り、画像処理装置4は、操作情報判定処理(ステップS21)が終了すると、画像データ46の送信許可設定がなされているか否かを判断し(ステップS22)、送信許可設定がなされていれば(ステップS22でYES)、画像メモリ17から画像データ46を読み出す(ステップS23)。そして設定情報29に基づいて画像データ46の送信先として指定された宛先を反映し(ステップS24)、画像送信部20を介して画像データ46を外部へ送信する(ステップS25)。このとき、画像編集部446が機能して日付やページ、スタンプ画像などの情報が画像データ46に付加されるようにしても良い。一方、送信許可設定ではなく(ステップS22でNO)、送信不可設定がなされている場合(ステップS26でYES)、画像処理装置4は、画像メモリ17に格納されている画像データ46を消去し、送信者によって登録されたジョブを破棄する(ステップS27)。尚、画像処理装置4においてステップS25又はS27の処理が行われると、画像処理装置4は、端末装置5に対して連携アプリケーション52の終了コマンドを送信して処理を終了する。また承認者によって行われた操作が承認操作及びキャンセル操作のいずれでもない場合には(ステップS26でNO)、ジョブ設定変更処理が行われる(ステップS28)。
図16は、ジョブ設定変更処理(ステップS28)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置4は、この処理を開始すると、まず承認者によって行われた操作が画像データ46の送信先を変更する操作であるか否かを判断し(ステップS60)、送信先を変更する操作であれば(ステップS60でYES)、宛先編集部445による宛先編集処理を実行する(ステップS61)。これにより、設定情報29において画像データ46の送信先として設定されている宛先情報が更新される。尚、承認者による操作が画像データ46の送信先を変更する操作でなかった場合には、ステップS61の処理はスキップする。
続いて画像処理装置4は、承認者によって行われた操作が画像データ46の編集を指示する操作であるか否かを判断し(ステップS62)、画像データ46の編集を指示する操作であれば(ステップS62でYES)、画像編集部446による画像編集処理を実行する(ステップS63)。これにより、画像メモリ17に格納されている画像データ46が更新される。尚、承認者による操作が画像データ46の編集を指示する操作でなかった場合には、ステップS63の処理はスキップする。
続いて画像処理装置4は、承認者によって行われた操作が日付やページ、スタンプ画像などの付加設定を変更する設定情報29の変更操作であるか否かを判断し(ステップS64)、設定情報29の変更操作であれば(ステップS64でYES)、ジョブ設定部42を再び機能させ、設定情報29を更新する設定情報更新処理を実行する(ステップS65)。これにより、画像編集部446が機能し、画像データ46に対して日付やページ、スタンプ画像などが付加される。尚、承認者による操作が設定情報29の変更操作でなかった場合には、ステップS65の処理はスキップする。
続いて画像処理装置4は、ジョブ確認画面を更新する必要が生じたか否かを判断し(ステップS66)、ジョブ確認画面の更新が必要であれば(ステップS66でYES)、ジョブ確認画面を更新し(ステップS67)、更新後の新たなジョブ確認画面を端末装置5へ送信する(ステップS68)。尚、ジョブ確認画面の更新が不要の場合には、ステップS67,S68の処理はスキップする。
続いて画像処理装置4は、承認者によって行われた操作がジョブ確認画面を端末装置5と画像処理装置4とで共有して表示する画面共有操作であるか否かを判断し(ステップS69)、画面共有操作であれば(ステップS69でYES)、操作パネル14をオンにして画面表示機能を稼働させる(ステップS70)。そして画像処理装置4は、端末装置5において現在表示中であるジョブ確認画面を操作パネル14に出力し、表示部14aに表示させる(ステップS71)。これにより、端末装置5において表示されるジョブ確認画面と同じ内容のジョブ確認画面が操作パネル14の表示部14aに表示されるようになり、ユーザー(送信者)が操作手順などを習得することができるようになる。
このようなジョブ設定変更処理が終了すると、図12に示したステップS20の処理に戻り、上述した処理が繰り返される。
次に端末装置5において行われる具体的な処理手順の一例について説明する。図17は、端末装置5において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、端末装置5のCPU30aによって行われる処理である。端末装置5は、この処理を開始すると、まず画像処理装置4から起動コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS100)。起動コマンドを受信した場合(ステップS100でYES)、端末装置5は、アプリケーションプログラム37を読み出して実行することにより、連携アプリケーション52を起動させる(ステップS101)。その後、端末装置5は、画像処理装置4からジョブ確認画面を受信するまで待機し(ステップS102)、ジョブ確認画面を受信すると(ステップS102でYES)、表示部33にジョブ確認画面を表示する(ステップS103)。そしてユーザー(承認者)による操作を検知するまで待機し(ステップS104)、操作を検知すると(ステップS104でYES)、端末装置5は、表示部33の表示画面内における操作位置を検知する(ステップS105)。
続いて端末装置5は、現在、ローカル画面の表示中であるか否かを判断し(ステップS106)、ローカル画面の表示中であれば(ステップS106でYES)、承認者によって行われた操作がローカル画面に対する操作であるか否かを判断する(ステップS107)。ここでは、ステップS105で検知された操作位置と、ローカル画面の表示位置とに基づく判断が行われる。端末装置5がローカル画面の表示中でない場合(ステップS106でNO)、或いは、ローカル画面の表示中であっても、承認者による操作がローカル画面とは異なる領域に対してなされた操作である場合(ステップS107でNO)、端末装置5は、ジョブ確認画面に対する操作であると判断する。この場合、端末装置5は、ステップS105で検知された操作位置を座標変換して画像処理装置4の操作パネル14に対応した座標情報を生成し(ステップS108)、その座標情報を含む操作情報を生成する(ステップS109)。そして端末装置5は、操作情報を画像処理装置4へ送信する。
一方、承認者による操作がローカル画面に対する操作であった場合(ステップS107でYES)、端末装置5は、承認者による操作に基づいてローカル画面の表示状態を更新し(ステップS111)、操作情報を画像処理装置4へ送信するか否かを判断する(ステップS112)。例えば、承認者による操作がローカル画面に対する操作を完了させる操作であれば、それに伴う操作情報(例えば承認者によって選択された宛先情報や画像データなど)を画像処理装置4へ送信する必要があるため、ステップS112ではYESと判断される。そして端末装置5は、操作情報を画像処理装置へ送信する(ステップS113)。尚、操作情報を画像処理装置4へ送信する必要がない場合(ステップS112でNO)、ステップS113の処理はスキップする。例えば端末装置5に記憶されている宛先情報39の詳細な情報を表示させる操作などの場合には、端末装置5において処理可能であるため、そのような操作情報は画像処理装置4に送信されない。続いて端末装置5は、ローカル画面を消去するか否かを判断する(ステップS114)。例えば、承認者による操作がローカル画面に対する操作を完了させる操作であれば、ローカル画面を継続的に表示させる必要がないため、ステップS114でYESと判断される。この場合、端末装置5は、ローカル画面を表示部33の画面上から消去する(ステップS115)。これにより、端末装置5の表示部33は、ジョブ確認画面だけを表示した状態に戻る。尚、ローカル画面の表示状態が継続する場合(ステップS114でNO)、ステップS115の処理はスキップする。
続いて端末装置5は、画像処理装置4から終了コマンドを受信したか否かを判断し(ステップS116)、終了コマンドを受信すれば(ステップS116でYES)、連携アプリケーション52の起動を終了する(ステップS117)。一方、終了コマンドを受信していない場合(ステップS116でNO)、端末装置5は、ローカル画面の表示コマンドを受信したか否かを判断し(ステップS118)、表示コマンドを受信していれば(ステップS118でYES)、画像処理装置4から指定されたローカル画面を表示部33に表示させる(ステップS119)。このとき表示されるローカル画面は、例えばジョブ確認画面の前面側に表示される。その後、端末装置5による処理はステップS104へと戻る。
またローカル画面の表示コマンドを受信していない場合(ステップS118でNO)、端末装置5は、画像処理装置4から新たなジョブ確認画面を受信したか否かを判断する(ステップS120)。その結果、新たなジョブ確認画面を受信している場合には(ステップS120でYES)、その新たなジョブ確認画面を表示部33に出力してジョブ確認画面の表示内容を更新する(ステップS121)。その後、端末装置5による処理はステップS104へと戻る。また画像処理装置4から新たなジョブ確認画面を受信していない場合にも、その後の処理はステップS104へと戻る。そして上述した処理を繰り返す。
以上のように本実施形態の画像送信システム1は、画像処理装置4がユーザー(送信者)の入力操作を受け付け、原稿の画像を読み取って生成する画像データを外部に送信するジョブの設定を行う。そしてユーザー(送信者)の指示操作に基づいて原稿の画像を読み取って画像データ46を生成すると、その画像データ46を画像メモリ17に一時的に記憶させる。画像メモリ17に画像データ46が記憶されることに伴い、画像処理装置4は、端末装置5に対して連携アプリケーション52の起動コマンドを送信し、起動コマンドの送信後、ジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を生成して端末装置5に送信する。一方、端末装置5は、起動コマンドを受信することに伴い、連携アプリケーション52を起動させ、連携アプリケーション52が画像処理装置4からジョブ確認画面を受信することに伴い、そのジョブ確認画面を表示部33に表示させる。したがって、画像処理装置4において外部への送信対象となる画像データ46が保存されると、端末装置5が直ぐに連携アプリケーション52を起動してジョブ確認画面をリアルタイムで表示部33に表示させることが可能である。それ故、承認者は承認作業を速やかに開始することができるようになり、作業効率が向上する。
また画像処理装置4は、タブレット端末などの携帯型の情報処理端末5aに対してもジョブ確認画面を送信することができるので、ユーザー(送信者)はジョブ確認画面の表示された情報処理端末5aを承認者が居る場所まで持参していくことで速やかに承認者による承認操作を受けることができ、承認者の移動負担なども軽減されるという利点がある。
尚、上記においては、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能であることは勿論である。
例えば、上記においては、FAXで画像データを外部に送信する場合を例示したが、外部への画像データの送信はFAXによるものに限られない。例えば電子メールで外部に画像データを送信する際にも、上記実施形態で説明した、承認者による承認を受ける技術を適用することが可能であることは言うまでもない。
1 画像送信システム
4 画像処理装置
5 端末装置
14 操作パネル
14a 表示部(表示手段)
14b 操作入力部(操作入力手段)
16 画像読取部(画像読取手段)
17 画像メモリ(画像記憶手段)
20 画像送信部(画像送信手段)
41 ユーザー認証部(認証手段)
42 ジョブ設定部(設定手段)
51 アプリケーション起動部(アプリケーション起動手段)
52 連携アプリケーション(アプリケーション)
53 表示制御部(表示制御手段)
54 操作情報生成部(操作情報生成手段)
55 操作情報送信部(操作情報送信手段)
441 起動コマンド送信部(起動コマンド送信手段)
442 画面送信部(画面送信手段)
443 操作情報受信部(操作情報受信手段)
444 操作情報判定部(操作情報判定手段)
445 宛先編集部(宛先編集手段)
446 画像編集部(画像編集手段)

Claims (23)

  1. 画像処理装置と、前記画像処理装置と連携するアプリケーションがインストールされた端末装置とを備える画像送信システムであって、
    前記画像処理装置は、
    ユーザーが各種操作を行うための操作画面を表示する表示手段と、
    ユーザーによる操作入力を受け付ける操作入力手段と、
    前記操作入力手段によって受け付けられるユーザーの操作入力に基づき原稿を読み取って画像データを送信するジョブの設定を行う設定手段と、
    前記設定手段による設定を反映させて原稿の画像を読み取り、画像データを生成する画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって生成される画像データを一時的に記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に画像データが記憶されることに伴い、前記端末装置に対して前記アプリケーションの起動コマンドを送信する起動コマンド送信手段と、
    前記起動コマンドの送信後、前記ジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を生成して前記端末装置に送信する画面送信手段と、
    前記端末装置から操作情報を受信する操作情報受信手段と、
    前記操作情報受信手段によって受信された操作情報を判定する操作情報判定手段と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記起動コマンドを受信することに伴い、前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動手段と、
    前記アプリケーションが前記ジョブ確認画面を受信することに伴い、当該ジョブ確認画面を前記端末装置に表示させる表示制御手段と、
    前記ジョブ確認画面に対する操作入力を受け付けて操作情報を生成する操作情報生成手段と、
    前記操作情報生成手段によって生成される操作情報を前記画像処理装置へ送信する操作情報送信手段と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定された場合に前記画像記憶手段に記憶された画像データを読み出して送信することを特徴とする画像送信システム。
  2. 前記ジョブ確認画面には、前記設定手段により設定された画像データの送信先に関する情報が含まれており、
    前記設定手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が画像データの送信先を変更する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像送信システム。
  3. 前記設定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に画像データの送信先に関する宛先情報が含まれる場合、当該宛先情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像送信システム。
  4. 前記画像処理装置は、前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集する画像編集手段を更に備え、
    前記ジョブ確認画面には、前記画像記憶手段に記憶された画像データのプレビュー画像が含まれており、
    前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記プレビュー画像に対する編集を指示する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像送信システム。
  5. 前記画面送信手段は、前記画像編集手段によって前記画像記憶手段に記憶された画像データの編集が行われた場合、当該編集後の画像データに基づくプレビュー画像を含む前記ジョブ確認画面を生成して前記端末装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の画像送信システム。
  6. 前記画像処理装置は、スタンプ画像を記憶する記憶手段を更に備えており、
    前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記スタンプ画像の付加を指示する操作情報であると判定された場合、前記画像記憶手段に記憶された画像データに対して前記スタンプ画像を付加することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像送信システム。
  7. 前記画像編集手段は、操作情報と共に前記端末装置から受信する画像データを、前記画像記憶手段に記憶された画像データに追加することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の画像送信システム。
  8. 前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記プレビュー画像の削除を指示する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて前記画像記憶手段に記憶された画像データを削除することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の画像送信システム。
  9. 前記操作情報判定手段は、予め設定された承認用のパスワードを管理し、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報に前記パスワードに一致する情報が含まれる場合、前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像送信システム。
  10. 前記画像処理装置は、ユーザーを認証する認証手段を更に備え、
    前記操作情報判定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に基づいて前記認証手段により特定のユーザーが認証された場合、当該操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像送信システム。
  11. 前記画面送信手段は、前記端末装置へ送信する前記ジョブ確認画面を前記表示手段へ出力することにより、前記ジョブ確認画面を前記端末装置と前記表示手段の双方に表示させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像送信システム。
  12. 前記起動コマンド送信手段は、予め登録された前記端末装置に対して前記起動コマンドを送信することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像送信システム。
  13. 前記起動コマンド送信手段は、既に通信状態が確立されている前記端末装置に対して前記起動コマンドを送信することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像送信システム。
  14. 前記起動コマンド送信手段は、ユーザーによって指定された前記端末装置に対して前記起動コマンドを送信することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像送信システム。
  15. 原稿を読み取って画像データを送信するジョブを実行する画像処理装置であって、
    ユーザーが各種操作を行うための操作画面を表示する表示手段と、
    ユーザーによる操作入力を受け付ける操作入力手段と、
    前記操作入力手段によって受け付けられるユーザーの操作入力に基づき、前記ジョブの設定を行う設定手段と、
    前記設定手段による設定を反映させて原稿の画像を読み取り、画像データを生成する画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって生成される画像データを一時的に記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に画像データが記憶されることに伴い、端末装置との通信を開始して前記端末装置にインストールされているアプリケーションの起動コマンドを送信する起動コマンド送信手段と、
    前記起動コマンドにより前記アプリケーションが前記端末装置において起動された後、前記ジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を生成して前記端末装置に送信し、当該ジョブ確認画面を前記アプリケーションによって前記端末装置に表示させる画面送信手段と、
    前記ジョブ確認画面に対する操作情報を前記端末装置から受信する操作情報受信手段と、
    前記操作情報受信手段によって受信された操作情報を判定する操作情報判定手段と、
    前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定された場合に前記画像記憶手段に記憶された画像データを読み出して送信する画像送信手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  16. 前記ジョブ確認画面には、前記設定手段により設定された画像データの送信先に関する情報が含まれており、
    前記設定手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が画像データの送信先を変更する情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 前記設定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に画像データの送信先に関する宛先情報が含まれる場合、当該宛先情報に基づいて画像データの送信先を変更することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集する画像編集手段を更に備え、
    前記ジョブ確認画面には、前記画像記憶手段に記憶された画像データのプレビュー画像が含まれており、
    前記画像編集手段は、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報が前記プレビュー画像に対する編集を指示する操作情報であると判定された場合、当該操作情報に基づいて前記画像記憶手段に記憶された画像データを編集することを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載の画像処理装置。
  19. 前記操作情報判定手段は、予め設定された承認用のパスワードを管理し、前記操作情報判定手段によって前記端末装置から受信した操作情報に前記パスワードに一致する情報が含まれる場合、前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の画像処理装置。
  20. 前記画像処理装置は、ユーザーを認証する認証手段を更に備え、
    前記操作情報判定手段は、前記端末装置から受信した操作情報に基づいて前記認証手段により特定のユーザーが認証された場合、当該操作情報が前記画像記憶手段に記憶された画像データの送信を承認する操作情報であると判定することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の画像処理装置。
  21. 画像処理装置と連携するアプリケーションがインストールされた端末装置であって、
    各種情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段に対するユーザーの操作を受け付ける操作入力手段と、
    前記画像処理装置から前記アプリケーションの起動コマンドを受信することに伴い、前記アプリケーションを起動するアプリケーション起動手段と、
    前記アプリケーションが前記画像処理装置から画像データを送信するジョブの設定を確認するためのジョブ確認画面を受信することに伴い、当該ジョブ確認画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記ジョブ確認画面が前記表示手段に表示されている状態において前記操作入力手段によりユーザーの操作を受け付けられることに伴い、当該操作に基づく操作情報を生成する操作情報生成手段と、
    前記操作情報生成手段によって生成される操作情報を前記画像処理装置へ送信する操作情報送信手段と、
    を備え、
    前記操作情報生成手段は、前記操作入力手段によって受け付けられたユーザーの操作が画像データの送信を承認する操作である場合に、前記画像処理装置に対して画像データの送信を承認する操作情報を生成することを特徴とする端末装置。
  22. 宛先情報を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記ジョブ確認画面には、前記設定手段により設定された画像データの送信先に関する情報が含まれており、
    前記操作情報生成手段は、前記操作入力手段によって受け付けられたユーザーの操作が前記ジョブ確認画面における画像データの送信先を変更する操作である場合、前記画像処理装置に対して画像データの送信先の変更を指示する操作情報を生成すると共に、当該操作情報に対して前記記憶手段に記憶されている前記宛先情報を付加することを特徴とする請求項21に記載の端末装置。
  23. 画像データを記憶する記憶手段を更に備え、
    前記ジョブ確認画面には、前記画像処理装置によって生成された画像データのプレビュー画像が含まれており、
    前記操作情報生成手段は、前記操作入力手段によって受け付けられたユーザーの操作が前記ジョブ確認画面におけるプレビュー画像を編集する操作である場合、前記画像処理装置に対して画像データの編集を指示する操作情報を生成すると共に、当該操作情報に対して前記記憶手段に記憶されている前記画像データを付加することを特徴とする請求項21に記載の端末装置。
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