JP2016126709A - タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】導光板の検出光の強度を増大させ、輪郭が明瞭な検出光を生成する光学部材を設けることにより、タッチ位置の検出精度を向上させたFTIR方式のタッチパネル装置を提供する。【解決手段】光源部108からの光を伝搬させる導光板102と、導光板102がタッチされたことによる散乱光を検出する検出部104及び106と、散乱光を検出部に導く光学部材と、検出された光に関する情報に基づいて、導光板102上のタッチ位置を算出する主制御部118とを含み、光学部材は、各検出部に対向する端部に円弧状曲面が形成され、各検出部は、対向する円弧状曲面から放射される光の検出部への入射角度に応じた位置情報を、検出部により検出された光に関する情報として出力する。これにより、検出部により検出される光の輪郭を明瞭にすることができ、タッチ位置の検出精度を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、FTIR(Frustrated Total Internal Reflection)方式のタッチパネル装置に関し、特に、導光板の端部を加工することなく、検出装置により検出される検出光の強度を増大させ、輪郭が明瞭な検出光を生成することにより、タッチ位置の検出精度を向上させることが可能なタッチパネル装置に関する。
光学式タッチパネルとして、液晶ディスプレイ等の表示装置上に配置する導光板の側面に光源と検知用センサを設けた、FTIR方式のタッチパネルが知られている。このタッチパネルは、以下のようにしてタッチパネル上の接触位置を検出する。光を導光板の側面から供給する。導光板の表面に指又はペン等が接触すると、導光板内を伝搬する光に散乱が生じる。この散乱光を検知用センサで検知し、接触位置を検出する。
例えば、下記特許文献1には、外来光(環境光)の影響を低減し、タッチ位置の認識精度を向上させることが可能なタッチパネルを提供するための発明が開示されている。このタッチパネルは、導光板に光を入射する光源、導光板の側面の一部に配置された受光素子、及び、導光板の側面と受光素子との間に被検出体(指又は入力ペン等)により散乱した光源からの光を受光素子に結像する結像手段(レンズ)を具備する。結像手段及び受光素子は、矩形の導光板の辺に対して斜めに配置される。導光板は、結像手段及が配置される角部が、結像手段に対向するように、斜めに切断された平面状に形成されている。さらに、特許文献1には、受光素子が配置された導光板の側面の一部には、光吸収手段(カーボンブラック含有樹脂)を配置し、受光素子は光源の照射範囲外に配置される構成が開示されている。
また、下記特許文献2には、カバーガラス(導光板)の下方に受光素子を配置し、カバーガラス内を全反射して伝搬する光の散乱光を検出して、カバーガラスにタッチしたポインタの位置を検出する技術が開示されている。具体的には、カバーガラスの一方の端部に近い、カバーガラスの背面にエミッタ(光源LED)を配置する。エミッタから放射される光を、エミッタレンズを介して、カバーガラスの背面からカバーガラスの内部に入射させる。入射した光は、カバーガラス内を全反射して他方の端部まで伝搬し、カバーガラスの背面から放射される。放射された光は、レシーバレンズを介して、レシーバに入射される。エミッタレンズ及びレシーバレンズは、導光板に接着剤で接着される。
特開2009−258967号公報 特表2014−513375号公報
しかし、上記の特許文献1に開示されたタッチパネルには、次の問題がある。即ち、このタッチパネルでは、受光素子及び結像手段からなる受光部に対向する導光板の形状が、受光部に対して、平行、且つ、平坦な形状を有している。そのため、被検出体からの散乱光が当該導光板の端面に到達した際には、散乱光が拡散しており、散乱光パターンがぼやけてしまう。したがって、結像手段で受光素子に散乱光パターンを結像しても、受光素子面上には、輪郭が不明確なパターン像が結像される。この結果、精度の良い位置検出が困難である問題がある。
この問題を解決するために、受光部にシャープな散乱光パターンが入射されるように、受光部に対向する導光板の端部を適切な形状に加工することが考えられる。樹脂製の導光板であれば加工性(切削加工)が高く、このような方法を適用することは可能である。しかし、加工性が低い部材を導光板に使用する場合には容易には適用できない。例えば、アクリル樹脂等は耐熱温度が低く可燃性であるので、ガラス、特に、耐熱ガラスで導光板を形成することが要望されることがある。その場合、ガラスの加工性は極めて低く、端部を適切な形状に加工することは困難であり、製造コストが高くなる。また、樹脂製の導光板を用いる場合でも、サイズが大きければ、その加工作業は難しく製造コストが高くなる。
特許文献2に開示された技術は、ガラスの導光板にも適用可能であるが、構造が複雑である問題がある。
したがって、本発明は、ガラス等の加工性が低い導光板を使用する場合にも、検出装置により検出される検出光の強度を増大させ、輪郭が明瞭な検出光を生成することにより、タッチ位置の検出精度を向上させることが可能な、FTIR方式のタッチパネル装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に係るタッチパネル装置は、光を伝搬させる平板状の導光板(導光手段、例えば、後述する第1の実施の形態における導光板102)と、導光板の表面が接触されたことにより生じる、導光板を伝搬する光の散乱光、又は、導光板の表面に入力装置が接触することにより、入力装置が発し、導光板の内部に入射した光を検出する、導光板の背面側に配置された2つの検出部(検出手段、例えば、第1の実施の形態における第1センサ部104及び第2センサ部106のセンサ124)と、導光板の背面側に配置された2つの光学部材(光学手段、例えば、第1の実施の形態における検出光学板126)と、検出部により検出された光に関する情報(受光位置の情報、例えば、センサ124の受光した画素の位置)に基づいて、導光板上の接触された接触位置を算出する算出部(算出手段、例えば、第1の実施の形態における主制御部118)とを含む。2つの検出部は、導光板の相互に異なる端部に配置される。2つの光学部材と2つの検出部とは、1対1に対応する。2つの光学部材のそれぞれは、導光板に所定部分(例えば、導光板102の背面の角部)で接合され、対応する検出部に対向し、且つ導光板の表面に垂直な円弧状曲面を持つ。2つの検出部のそれぞれは、導光板を伝搬して所定部分を通過した後に光学部材を伝搬して円弧状曲面から放射される光の検出部への入射角度に応じた位置情報を、検出部により検出された光に関する情報として出力する。
これにより、円弧状曲面から放射され、検出部により検出される光の輪郭を明瞭にすることができる。したがって、光の入射角度に応じた位置情報の精度を向上させることができ、導光板の接触位置の検出精度を向上させることができる。
本発明の第2の局面に係るタッチパネル装置は、光を伝搬させる平板状の導光板と、導光板の表面が接触されたことにより生じる、導光板を伝搬する光の散乱光、又は、導光板の表面に入力装置が接触することにより、入力装置が発し、導光板の内部に入射する光を検出する、導光板の背面側に配置された2つの検出部と、導光板の背面側に配置された2つの光学部材と、検出部により検出された光に関する情報に基づいて、導光板上の接触された接触位置を算出する算出部とを含む。2つの検出部は、導光板の相互に異なる端部に配置される。2つの光学部材と2つの検出部とは、1対1に対応する。2つの光学部材のそれぞれは、導光板に所定部分で接合され、対応する検出部に対向し、且つ中心軸が導光板の表面に垂直である円錐面の一部を形成する形状の傾斜面を持つ。2つの検出部のそれぞれは、導光板を伝搬して所定部分を通過した後に光学部材を伝搬して傾斜面から放射される光の検出部への入射角度に応じた位置情報を、検出部により検出された光に関する情報として出力する。
これにより、傾斜面から放射され、検出部により検出される光の輪郭を明瞭にすることができる。したがって、光の入射角度に応じた位置情報の精度を向上させることができ、導光板の接触位置の検出精度を向上させることができる。
好ましくは、2つの検出部のそれぞれは、レンズとセンサとを含み、レンズは、円弧状曲面又は傾斜面から離隔して配置され、レンズは、円弧状曲面又は傾斜面から放射される光を、当該光の検出部への入射角度に1対1に対応する、センサ上の位置に導く。
これにより、検出部に対する光の入射角度に応じた位置情報の精度を向上させることができ、導光板の接触位置の検出精度を向上させることができる。
より好ましくは、光学部材及び導光板の接合は、密着接合(例えば、透明の接着剤(アクリル樹脂系のUV硬化接着剤)による接合)である。
これにより、導光板を伝搬する光を効率よく光学部材に取込むことができる。
さらに好ましくは、タッチパネル装置は、導光板の表面上の、光学部材に対応する位置に配置された反射板(反射手段、例えば、第3の実施の形態の反射板150)をさらに含む。
これにより、導光板の内部を伝搬する光が、検出部により検出されずに導光板の外部に漏れることを防止し、外部からの光が、導光板に入射して検出部により検出されることを防止することができる。
好ましくは、タッチパネル装置は、光学部材の背面側に、光学部材の背面から離隔して配置されたカバーをさらに含む。
これにより、タッチパネル装置の周囲からの光、特にタッチパネル装置の背面からの光がセンサ部に入射することを防止することができる。
より好ましくは、中心軸を含む平面において、傾斜面が導光板の表面と成す角度は、10°以上40°以下である。
これにより、検出部に入射する光の強度をより一層増大させることができる。
本発明によれば、導光板に特別な加工を施さずに、導光板に接合された光学部材の円弧状曲面又は傾斜面から放射され、検出部により検出される光の輪郭を明瞭にすることができる。したがって、光の入射角度に応じた位置情報の精度を向上させることができ、導光板の接触位置の検出精度を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るタッチパネル装置の概略構成を示す図である。 図1に示したタッチパネル装置の構成を示す三面図である。 図2の領域Aを拡大した、導光板の背面から見た平面図である。 図1に示したタッチパネル装置の導光板の一部を拡大した、導光板の背面から見た斜視図である。 図3のB−B線に沿った断面図である。 タッチ位置の算出方法を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタッチパネル装置の一部を拡大した、導光板の背面から見た平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタッチパネル装置の導光板の一部を拡大した、導光板の背面から見た斜視図である。 図7のC−C線に沿った断面図である。 導光板内を伝搬する散乱光の経路を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るタッチパネル装置の一部を拡大した、導光板の背面から見た平面図である。 図11のD−D線に沿った断面図である。 検出光学板の背面にカバーを配置した状態を示す断面図である。 LEDペンを用いるタッチパネル装置の概略構成を示す図である。 複数のLEDペンによるタッチ位置を同時に検出可能なタッチパネル装置を示す平面図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るタッチパネル装置100は、導光板102、第1センサ部104、第2センサ部106、光源部108、センサ制御部114、光源制御部116、及び主制御部118を含む。導光板102は、ガラス、例えば硼珪酸ガラス(耐熱ガラス)で形成されている。
光源部108は、図2に示すように、LEDアレイ部110及び三角プリズム112を含む。LEDアレイ部110は複数のLED素子を基板上にアレイ状に並べたものである。三角プリズム112は、導光板102に接合され、三角プリズム112の傾斜面にLED素子が当接して配置されている。三角プリズム112の傾斜面は、導光板102の面に対して所定角度を成している。所定角度は、LED素子から、LED素子の正面方向に放射される光が、導光板102内で全反射する角度、即ち臨界角よりも大きいことが好ましい。臨界角は、導光板102の屈折率と空気の屈折率とにより決まる。導光板102を硼珪酸ガラス(屈折率1.48)で形成する場合、所定角度は約50°であることが好ましい。
光源部108は、光源制御部116により電力の供給及び制御を受けて、LEDアレイ部110のLED素子から光を放射させる。放射される光は、例えば、波長が850nmの赤外光である。LEDアレイ部110から放射された光は、三角プリズム112を介して、導光板102内に入射し、導光板102の両面により全反射を繰返しながら、導光板102内を伝搬する。図1において、光源部108から放射され、導光板102内を伝搬する光を、右上方向の3本の破線矢印で模式的に示す。
図1に示すように、人が指220等で、導光板102の表面にタッチすると、光源部108から放射されて導光板102内を伝搬する光は、タッチ位置で散乱される。散乱光の一部は、第1センサ部104及び第2センサ部106に伝搬する(図1において下向きの破線の矢印で示す)。
第1センサ部104及び第2センサ部106は、CCD又はCMOSセンサ等の光検出装置を含む。第1センサ部104及び第2センサ部106は、センサ制御部114の制御を受けて、検出信号を主制御部118に伝送する。主制御部118は、CPU等の演算素子及び記憶素子を含む。後述するように、光検出装置は、例えば1次元のラインセンサであり、主制御部118は、ライセンサ上の受光位置(受光した画素の位置)の情報から、タッチ位置を算出する。
主制御部118は、所定のタイミングで光源制御部116により光源部108を駆動し、導光板102内に光を放射した状態で、第1センサ部104及び第2センサ部106から、光の検出信号を待受ける。導光板102の表面がタッチされると、上記したように、タッチ位置で散乱光が生じ、第1センサ部104及び第2センサ部106により検出され、主制御部118は、タッチ位置を算出することができる。主制御部118が、算出したタッチ位置の情報を、所定のインターフェイスを介して、コンピュータ等のホスト装置204に出力することにより、ホスト装置204は、タッチ位置に応じた処理を実行することが可能になる。
図1に示すように、液晶ディスプレイ等の表示パネル200の上に、タッチパネル装置100を配置すれば、タッチパネル装置100に対するタッチ操作を、表示パネル200に表示された画像に対するユーザの操作として扱うことができ、ホスト装置204に対するユーザインターフェイスを実現することができる。例えば、ホスト装置204が画像形成装置であれば、タッチパネル装置100及び表示装置(表示パネル200及び表示制御部202)は、画像形成装置の操作パネルとして使用され得る。
本実施の形態では、図3〜図5に示すように、第1センサ部104及び第2センサ部106は導光板102の背面に配置されている。図3を参照して、第1センサ部104は、検出光学板126、レンズ部120、バンドパスフィルタ122、及びセンサ124を含む。
検出光学板126は、導光板102に接合された馬蹄形の平板であり、点Oを中心とする2つの円弧状曲面を備えている。内側円弧状曲面130及び外側円弧状曲面134は、導光板102の表面に垂直である。内側円弧状曲面130上の点は、点Oを通り導光板102の表面に垂直な軸132から等距離(R0)にある。即ち、内側円弧状曲面130は、軸132を中心軸とする半径R0の円筒の側面の一部を形成する。同様に、外側円弧状曲面134上の点は、軸132から等距離(R)にある。即ち、外側円弧状曲面134は、軸132を中心軸とする半径Rの円筒の側面の一部を形成する。
図5を参照して、検出光学板126は、光学接合部170を介して導光板102に接合されている。光学接合部170は、例えば、光源部108から放射される光に対して透明の接着剤である。光学接合部170での屈折率の変化を抑制するために、接着剤には、例えば、アクリル樹脂系のUV硬化接着剤(屈折率1.49)を使用することが好ましい。接着剤を使用する場合、光学接合部170に気泡が形成されないように、減圧状態で接合することが好ましい。
センサ124は、上記した光検出装置であり、例えばラインセンサである。バンドパスフィルタ122は、光源部108から放射された光を選択的に通過させる波長帯域を有する。バンドパスフィルタ122は、光源部108の放射光以外の光(外部から導光板に入射する光)がセンサ124に入射して、誤検出されることを防止するためのものである。
レンズ部120は、内側円弧状曲面130を通過した光を、収束させて、センサ124に入射させる。図3等では、レンズ部120を凸レンズ形状で表しているが、これは光学レンズであることを表すためである。レンズ部120は、例えば、複数のレンズを組合せた、公知のfθレンズである。
レンズ部120及びセンサ124は、センサ124の検出面がレンズ部120の光軸に垂直であり、センサ124の検出面の中心がレンズ部120の光軸上に位置し、センサ124の検出面が検出光学板126の厚さの範囲内に位置するように配置されることが好ましい。レンズ部120は、その光軸が、検出光学板126の厚さ方向の中央を通るように配置されることがより好ましい。このように配置されていれば、fθレンズを使用することにより、レンズの光軸に対する光の入射角度θ(rad)と、直線状に検出素子が配置されたラインセンサであるセンサ124の中心から光の検出点までの距離Δとが比例する(図3参照)。したがって、センサ124上の光の検出点の位置から、検出された光の入射角度θを容易に算出することができる。
検出光学板126の、レンズ部120に対向する部分が円弧状の曲面に形成されているので、内側円弧状曲面130の法線方向から内側円弧状曲面130に入射する光は軸132に集光される。しかし、内側円弧状曲面130の法線方向と異なる方向から内側円弧状曲面130に入射する光は、内側円弧状曲面130で反射されるか、又は、内側円弧状曲面130を通過したとしても、軸132に集光されず、レンズ部120に入射しない。即ち、タッチされたことにより生じた散乱光のうち、タッチ位置と、第1センサ部104及び第2センサ部106とを結ぶ直線方向の光を選択的に集光させて、レンズ部120に入射させることができる。したがって、検出される光の輪郭が従来よりも明瞭になり、センサ124による検出位置精度が向上する。
第2センサ部106も、第1センサ部104と同様に構成されており、同じ機能を有する。したがって、図6を参照して、第1センサ部104及び第2センサ部106による光の検出位置から、対応する光の入射角度θ1(rad)及びθ2(rad)を得ることができ、入射角度θ1及びθ2から、光が、第1センサ部104及び第2センサ部106を結ぶ直線と成す角度α(rad)及びβ(rad)を得ることができる。即ち、角度α及びβは、α=π/2−θ1、β=π/2−θ2により算出される。そして、タッチ位置をP、第1センサ部104及び第2センサ部106を結ぶ線分とタッチ位置Pとの距離をd、第1センサ部104及び第2センサ部106との距離をLとすると、L=d/tanα+d/tanβが成立するので、この式に、角度α及びβ、並びに、第1センサ部104及び第2センサ部106間の距離Lの値を代入することにより、dが算出でき、タッチ位置Pの位置座標(x,y)を決定することができる。即ち、dが算出されると、yは、y=dにより、xは、x=d/tanα により算出される。距離Lの値は、主制御部118の内部メモリに予め記憶されている。
得られた位置座標(x,y)は、第1センサ部104及び第2センサ部106の座標系、例えば、点300を原点とする座標系での位置座標である。タッチ位置Pを、例えば、表示パネル200の位置座標として表すには、原点を点300から点302に平行移動する座標変換を、得られた位置座標(x,y)に対して実行すればよい。座標変換に必要なパラメータは、主制御部118の内部メモリに予め記憶されている。
上記したように、導光板102の、レンズ部120に対向する部分に、内側円弧状曲面130が形成されているので、第1センサ部104及び第2センサ部106のセンサ124による検出位置精度が高く、算出される角度α及びβの精度も高くなる。したがって、タッチ位置Pの検出精度も高くなる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、第1センサ部104及び第2センサ部106に対向する検出光学板126に、導光板102表面の法線に沿った円弧状曲面を形成したのに対して、第2の実施の形態においては、導光板102表面の法線に交差する傾斜面を形成する。本実施の形態に係るタッチパネル装置は、第1の実施の形態に係るタッチパネル装置100と同様に構成されており、同様の機能を有する。
本実施の形態に係るタッチパネル装置においては、第1センサ部104及び第2センサ部106に対向する検出光学板126は、図7〜図9に示すように構成されている。第1センサ部104は、第1の実施の形態と同様に、検出光学板126、レンズ部120、バンドパスフィルタ122、及びセンサ124を含む。
検出光学板126は、導光板102に接合された馬蹄形の平板である。外側円弧状曲面134は、導光板102の表面に垂直である。外側円弧状曲面134上の点は、導光板102の表面に垂直な軸146から等距離(R)にある。即ち、外側円弧状曲面134は、軸132を中心軸とする半径Rの円筒の側面の一部を形成する。
検出光学板126の、第1センサ部104及び第2センサ部106に対向する部分には、円錐面(円錐の側面)の一部を形成するように、傾斜面140が形成されている。即ち、傾斜面140は、導光板102の表面に垂直な軸146を中心軸とする円錐面の一部を形成する。傾斜面140は、外側円弧142の半径R1、内側円弧144の半径R2、及び内側円弧部分の厚さ(内側円弧144と導光板102の背面との距離)tにより決定される。厚さtの部分は、軸146を中心軸とし、半径R2の円筒の側面の一部を形成する円弧状曲面である。なお、図9の断面図に破線で示すように、内側円弧144の半径R2及び厚さtは0(ゼロ)であってもよい。
検出光学板126は、光源部から放射される光に対して透明であり、屈折率が導光板(硼珪酸ガラス)の屈折率(1.48)とほぼ同じである材料、例えばアクリル樹脂(屈折率1.49)で形成されている。
図9を参照して、検出光学板126は、光学接合部170を介して導光板102に接合されている。光学接合部170は、例えば、光源部から放射される光に対して透明の接着剤である。光学接合部170での屈折率の変化を抑制するために、接着剤には、例えば、アクリル樹脂系のUV硬化接着剤(屈折率1.49)を使用することが好ましい。接着剤を使用する場合、光学接合部170に気泡が形成されないように、減圧状態で接合することが好ましい。
図10に、本実施の形態に係るタッチパネル装置の導光板102及び検出光学板126内を伝搬する散乱光の経路(以下、光路という)を示す。図10の検出光学板126は、図9において破線で示した形状(R2=0、t=0)に対応する。
図10に示すように、導光板102に指220等が触れることにより生じる散乱光は、導光板102及び検出光学板126内を伝搬し、傾斜面140から検出光学板126の外部に放射され、レンズ部120に入射する。このとき、傾斜面140から放射される光のうち、レンズ部120に入射しないものがある。図10の「非検出光」は、レンズ部120に入力されない光を示す。また、散乱光のうち、一部は、傾斜面140以外の面、例えば、検出光学板126の背面128から出力される。そのような光も、レンズ部120に入力されず、非検出光となる。
導光板102内部を伝搬する散乱光が、傾斜面140からどのような方向に放射されるか、及び、散乱光が傾斜面140以外の面から放射される割合は、導光板102の厚さt0及び検出光学板126の厚さt1、導光板102及び検出光学板126の材質(屈折率)、傾斜面140の傾斜角度γ(軸146を含む平面内における角度)に依存する。レンズ部120に入射する光の強度を適切な大きさにするには、導光板102及び検出光学板126の材質及び厚さに応じて、傾斜角度γを適切な値に設定することが必要である。
導光板102及び検出光学板126の材質の屈折率を1.49、所定の厚さt0=t1の条件で、散乱角度φを変化させて、光路をシミュレーションした。導光板102の厚さt0及び検出光学板126の厚さt1はそれぞれ、例えば2mmである。その結果、傾斜面140の傾斜角度γは10〜40°の範囲であることが好ましい。傾斜角度γは、15〜25°の範囲であることがより好ましい。傾斜角度γが10°よりも小さい場合、散乱角度φが大きい光は、傾斜面140に到達しても傾斜面140で全反射され、検出光学板126の背面128から放射され、レンズ部120には到達しない。傾斜角度γが40°よりも大きい場合、大部分の散乱光は傾斜面140から放射されるが、導光板102の上方(タッチパネル装置の前面)に放射される光が多く、レンズ部120には十分な光が到達しない。
適切な傾斜角度γで傾斜面140が形成された導光板102及び検出光学板126により、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。即ち、レンズ部120は、傾斜面140を通過した光を、収束させて、センサ124に入射させる。レンズ部120は、例えば、公知のfθレンズであり、センサ124上の光の検出位置から、検出された光の入射角度θを容易に算出することができる。
検出光学板126の、レンズ部120に対向する部分(傾斜面140)が、円錐面状に形成されているので、傾斜面140に入射する光のうち、軸146を含む平面内を伝搬する光は、軸146に集光される。しかし、軸146を含む平面外から傾斜面140に入射する光は、傾斜面140で反射されるか、又は、傾斜面140を通過したとしても、軸146に集光されず、レンズ部120に入射しない。即ち、タッチされたことにより生じた散乱光のうち、タッチ位置と、第1センサ部104及び第2センサ部106とを結ぶ直線方向の光を選択的に集光させて、レンズ部120に入射させることができる。したがって、検出される光の輪郭が従来よりも明瞭になり、センサ124による検出位置の精度が向上する。
内側円弧144の半径R2及び厚さtが0(ゼロ)でない場合、検出光学板126の厚さt1が約2mmであれば、t=0.2〜0.5(mm)であることが好ましい。
第2センサ部106も、第1センサ部104と同様に構成されており、同じ機能を有する。したがって、第1の実施の形態と同様に、第1センサ部104及び第2センサ部106の検出位置から、対応する光に関して角度α及びβを得ることができ、タッチ位置Pの位置座標(x,y)を決定することができる。このとき、レンズ部120に対向する導光板102の端部に、傾斜面140が形成されているので、第1センサ部104及び第2センサ部106のセンサ124による検出位置精度が高く、算出される角度α及びβの精度も高くなる。したがって、タッチ位置Pの検出精度も高くなる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、第1センサ部104及び第2センサ部106に入射する散乱光を、第2の実施の形態よりも増大させると共に、導光板に入射した外部の光が第1センサ部104及び第2センサ部106に入射することを防止するために、反射板を設ける。
本実施の形態に係るタッチパネル装置は、第1の実施の形態に係るタッチパネル装置100と同様に構成されており、同様の機能を有する。以下、図1及び図2の参照番号を引用する。検出光学板126の、第1センサ部104及び第2センサ部106に対向する検出光学板126の部分の形状は、第2の実施の形態と同様である。但し、本実施の形態に係るタッチパネル装置は、図11に示すように、第1センサ部104及び第2センサ部106が所定角度回転されて配置され、導光板102の表面に反射板150を備えている点で第2の実施の形態と異なる。
具体的には、導光板102の背面から見て、第1センサ部104は、左側に45°回転されて配置されている。同様に、第2センサ部106は、右側に45°回転されて配置されている。この場合、第1センサ部104において、レンズ部120の光軸がセンサ124の検出部の中心を通るように、レンズ部120及びセンサ124を配置することが好ましい。
以下、主として第1センサ部104の構成に関して説明するが、第2センサ部106に関しても同様である。第1センサ部104に対向する検出光学板126は、図11及び図12に示すように構成されている。第1センサ部104は、第1の実施の形態と同様に、レンズ部120、バンドパスフィルタ122、及びセンサ124を含む。
検出光学板126は、導光板102に接合された馬蹄形の平板である。外側円弧状曲面134は、導光板102の表面に垂直である。外側円弧状曲面134上の点は、点Oを通り導光板102の表面に垂直な軸146から等距離(R)にある。即ち、外側円弧状曲面134は、軸146を中心軸とする半径Rの円筒の側面の一部を形成する。
検出光学板126の、第1センサ部104に対向する部分には、円錐面(円錐の側面)の一部を形成するように、傾斜面140が形成されている。即ち、傾斜面140は、導光板102の表面に垂直な軸146を中心軸とする円錐面の一部を形成する。傾斜面140は、外側円弧142の半径R1、内側円弧144の半径R2、及び内側円弧部分の厚さ(内側円弧144と導光板102の背面との距離)tにより決定される。厚さtの部分は、軸146を中心軸とし、半径R2の円筒の側面の一部を形成する円弧状曲面である。
図12を参照して、検出光学板126は、光学接合部170を介して導光板102に接合されている。光学接合部170は、例えば、光源部から放射される光に対して透明の接着剤である。光学接合部170での屈折率の変化を抑制するために、接着剤には、例えば、アクリル樹脂系のUV硬化接着剤(屈折率1.49)を使用することが好ましい。接着剤を使用する場合、光学接合部170に気泡が形成されないように、減圧状態で接合することが好ましい。
反射板150は半円形であり、導光板102の表面上の、検出光学板126に対応する位置に配置されている。反射板150は、ミラー化塗料、例えば、アクリサンデー株式会社製の「ミラー調スプレー」製品番号MS−80を、所定の厚さに塗布することにより形成される。ミラー化塗料は、微小な金属粒子(例えば、アルミ粒子)を含む塗料であり、硬化すれば、光を反射する鏡面を形成する。
反射板150は、アルミ蒸着又はスパッタリング等、公知の方法により形成されてもよい。
第2の実施の形態に関して示したように、レンズ部120に入射する光の強度を適切な大きさにするには、導光板102及び検出光学板126の材質(屈折率)及び厚さに応じて、傾斜角度γを適切な値に設定することが必要である。傾斜面140の傾斜角度γが、好ましい範囲(10〜40°、より好ましくは15〜25°)に形成されていたとしても、散乱光の一部は、導光板102の表面から放射され、レンズ部120には到達しない非検出光となる。
これに対して、本実施の形態では、反射板150がなければ導光板102の表面から放射されて非検出光となる光を、反射板150により反射させて、さらに導光板102内部を伝搬させることができる。したがって、導光板102の表面からの放射による散乱光の損失を軽減し、レンズ部120に入射する光を増大させることができる。
反射板150は、導光板102の外部から、特に導光板102の前面から導光板102に入射する光が、検出光学板126に入射し、第1センサ部104及び第2センサ部106に入射することをも防止する。したがって、適切な大きさの反射板150を、導光板102上の適切な位置に配置することにより、第1センサ部104及び第2センサ部106の検出精度を向上することができる。
(変形例1)
タッチパネル装置100は、周囲からの光、特にタッチパネル装置100の背面からの光がセンサ部に入射することを防止するために、センサ部を覆うカバーを備えていてもよい。例えば、図13に示すように、センサ部の検出光学板126の背面の近傍に、黒色のカバー172を配置する。このとき、カバー172は、検出光学板126の背面128に密着させずに、所定の隙間174をもって配置することが好ましい。カバー172を検出光学板126の背面128に密着させると、検出光学板126中を伝搬し、カバー172と密着する部分に到達した散乱光は、全反射される角度であっても、その一部はカバー172に吸収されてしまう。したがって、センサ部に入射される散乱光の強度が減少してしまう。カバー172を検出光学板126から離隔して配置することにより、カバー172による吸収を防止することができ、センサ部に入射される散乱光の強度の減少を防止することができる。
(変形例2)
上記では、タッチパネル装置が光源部を備える場合を説明したが、これに限定されない。光を放射するLEDペンを使用する場合には、光源部を備えていなくてもよい。例えば、図14に示すタッチパネル装置は、図1に示した光源部108及び光源制御部116を備えていない。この場合、LEDペン222の先端部が導光板102の表面にタッチすると、先端部に配置されたLED素子から放射される光が、導光板102内に入射する。導光板102に入射した光は、上記した散乱光と同様に、第1センサ部104及び第2センサ部106により検出され、LEDペン222のタッチ位置座標が算出される。
(変形例3)
上記では、タッチパネル装置が2つのセンサ部を備える場合を説明したが、これに限定されない。例えば、図15に示すように、タッチパネル装置は4つのセンサ部を備えてもよい。第3センサ部160及び第4センサ部162は、第1センサ部104及び第2センサ部106と同様に構成されている。例えば、2種類のLEDペンを使用し、相互にLED素子の発光波長が異なる場合、第1センサ部104及び第2センサ部106のバンドパスフィルタの波長帯域と、第3センサ部160及び第4センサ部162のバンドパスフィルタの波長帯域とが異なるように設定すれば、2種類のLEDペンを同時に使用しても、それぞれのLEDペンのタッチ位置を検出することができる。
具体的には、第1センサ部104及び第2センサ部106のバンドパスフィルタが、第1のLEDペンから放射される光を通過させ、第2のLEDペンのLED素子から放射される光を通過させないように設定する。第3センサ部160及び第4センサ部162のバンドパスフィルタが、第2のLEDペンのLED素子が放射する光を通過させ、第1のLEDペンのLED素子が放射する光を通過させないように設定する。これにより、第1のLEDペンのタッチ位置を、第1センサ部104及び第2センサ部106により検出することができ、第2のLEDペンのタッチ位置を、第3センサ部160及び第4センサ部162により検出することができる。
上記した第1〜第3の実施の形態において、検出光学板126の円弧状曲面130及び傾斜面140は、矩形平板を切削加工することにより形成することができる。また、検出光学板126は、射出成型により形成されてもよい。
上記では、導光板102をガラスで形成する場合を説明したが、これに限定されない。光源部又はLEDペンから放射される光を、低い減衰率で伝搬させることができる材料で形成されていればよく、アクリル樹脂等であってもよい。
上記では、LEDを内蔵したペンを例に挙げたが、ペンに内蔵される光源は、LEDの他にレーザー又は有機EL等を用いたものであってもよい。また、ペン接触時の導光板の損傷防止、ペン接触時の拡散光の生成、及び筆記時のひっかかりをなくす等の目的で、ペン先には半透明のシリコンゴム等を設けてもよい。
上記では、レンズ部120の光軸がセンサ124の検出部の中心を通るように、レンズ部120及びセンサ124を配置する場合を説明したが、これに限定されない。図1及び図2のように、第1センサ部104及び第2センサ部106が配置される場合、図3及び図6から分かるように、第1センサ部104のセンサ124では、導光板102のタッチ面側から見て左半分の領域で光を検出し、第2センサ部106のセンサ124では、導光板102のタッチ面側から見て右半分の領域で光を検出する。したがって、第1センサ部104のセンサ124に関しては、レンズ部120の光軸が、導光板102のタッチ面側から見て、センサ124の検出部の右側を通るように配置してもよい。第2センサ部106のセンサ124に関しては、レンズ部120の光軸が、導光板102のタッチ面側から見て、センサ124の検出部の左側を通るように配置してもよい。このように配置すれば、センサの検出部を有効に利用することができ、検出精度(解像度)を向上することができる。
また、第1及び第2の実施の形態においても、図11と同様に、第1センサ部104を、導光板102のタッチ面側から見て右側に所定角度(例えば45°)回転させて配置してもよい。同様に、第2センサ部106を、導光板102のタッチ面側から見て左側に所定角度(例えば45°)回転させて配置してもよい。第1センサ部104を約45°回転させて配置する場合、レンズ部120の光軸がセンサ124の検出部の中心を通るように、レンズ部120及びセンサ124を配置することが好ましい。第2センサ部106を約45°回転させて配置する場合も同様である。第1センサ部104及び第2センサ部106のセンサの検出部を有効に利用するためには、レンズ部120の光軸とセンサ124の検出部との位置関係を、第1センサ部104及び第2センサ部106により検出されるべき導光板上のタッチ位置の範囲と、第1センサ部104及び第2センサ部106の位置との関係から決定することが好ましい。
なお、円弧状曲面130又は傾斜面140の中心角は、図3、図7及び図11のように、180°に限定されない。導光板102に対して検出光学板126及びセンサ部を配置する位置は、導光板102の角部又はその近傍に配置する場合、円弧状曲面130又は傾斜面140の中心角は90°以上であればよい。
導光板102に対して検出光学板126及びセンサ部を配置する位置は、導光板102の角部又はその近傍に限定されない。導光板102の長辺又は短辺の中央部分に、検出光学板126及びセンサ部を配置してもよい。その場合、円弧状曲面130の円弧の中心角、又は、外側円弧142の中心角は、約180°であることが好ましい。
上記では、レンズ部120にfθレンズを使用する場合を説明したが、これに限定されない。光の入射角度θと、その光のセンサによる検出位置(中心からの距離Δ)とが1対1に対応するレンズであればよい。また、入射角度θと検出位置Δとの関係が非線形であってもよい。採用したレンズの特性(θ及びΔの対応関係)を、テーブル又は関数として予め記憶しておけば、検出位置Δから光の入射角度θを算出することができる。
各センサ部のレンズ部120に、アイリス(絞り機構)を備えていてもよい。アイリスを備えることにより、センサに入射する光の輪郭をより明瞭にすることができ、検出精度をさらに向上することができる。
また、センサはラインセンサに限定されない。2次元センサであってもよい。
また、光源部から放射される光の散乱光又はLEDペンから放射される光を、バックグラウンド光によるノイズレベルと区別可能なレベルで、センサにより検出可能であれば、バンドパスフィルタはなくてもよい。
上記では、第2の実施の形態に係るタッチパネル装置の導光板に、図11に示した反射板150を形成する場合を説明したが、これに限定されない。反射板は、第1の実施の形態に係るタッチパネル装置の導光板の表面に配置されてもよい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100 タッチパネル装置
102 導光板
104 第1センサ部
106 第2センサ部
108 光源部
110 LEDアレイ部
112 三角プリズム
114 センサ制御部
116 光源制御部
118 主制御部
120 レンズ部
122 バンドパスフィルタ
124 センサ
126 検出光学板
128 検出光学板の背面
130 内側円弧状曲面
132、146 軸
134 外側円弧状曲面
140 傾斜面
142 外側円弧
144 内側円弧
150 反射板
170 光学接合部
172 カバー
174 隙間
200 表示パネル
202 表示制御部
204 ホスト装置
220 指
222 LEDペン

Claims (8)

  1. 光を伝搬させる平板状の導光手段と、
    前記導光手段の表面が接触されたことにより生じる、前記導光手段を伝搬する光の散乱光、又は、前記導光手段の表面に入力手段が接触することにより、前記入力手段が発し、前記導光手段の内部に入射した光を検出する、前記導光手段の背面側に配置された2つの検出手段と、
    前記導光手段の背面側に配置された2つの光学手段と、
    前記検出手段により検出された光に関する情報に基づいて、前記導光手段上の接触された接触位置を算出する算出手段とを含み、
    2つの前記検出手段は、前記導光手段の相互に異なる端部に配置され、
    2つの前記光学手段と2つの前記検出手段とは、1対1に対応し、
    2つの前記光学手段のそれぞれは、前記導光手段に所定部分で接合され、対応する前記検出手段に対向し、且つ前記導光手段の表面に垂直な円弧状曲面を持ち、
    2つの前記検出手段のそれぞれは、前記導光手段を伝搬して前記所定部分を通過した後に前記光学手段を伝搬して前記円弧状曲面から放射される光の前記検出手段への入射角度に応じた位置情報を、前記検出手段により検出された光に関する前記情報として出力する、タッチパネル装置。
  2. 光を伝搬させる平板状の導光手段と、
    前記導光手段の表面が接触されたことにより生じる、前記導光手段を伝搬する光の散乱光、又は、前記導光手段の表面に入力手段が接触することにより、前記入力手段が発し、前記導光手段の内部に入射する光を検出する、前記導光手段の背面側に配置された2つの検出手段と、
    前記導光手段の背面側に配置された2つの光学手段と、
    前記検出手段により検出された光に関する情報に基づいて、前記導光手段上の接触された接触位置を算出する算出手段とを含み、
    2つの前記検出手段は、前記導光手段の相互に異なる端部に配置され、
    2つの前記光学手段と2つの前記検出手段とは、1対1に対応し、
    2つの前記光学手段のそれぞれは、前記導光手段に所定部分で接合され、対応する前記検出手段に対向し、且つ中心軸が前記導光手段の前記表面に垂直である円錐面の一部を形成する形状の傾斜面を持ち、
    2つの前記検出手段のそれぞれは、前記導光手段を伝搬して前記所定部分を通過した後に前記光学手段を伝搬して前記傾斜面から放射される光の前記検出手段への入射角度に応じた位置情報を、前記検出手段により検出された光に関する前記情報として出力する、タッチパネル装置。
  3. 2つの前記検出手段のそれぞれは、レンズとセンサとを含み、
    前記レンズは、前記円弧状曲面から離隔して配置され、
    前記レンズは、前記円弧状曲面から放射される光を、当該光の前記検出手段への入射角度に1対1に対応する、前記センサ上の位置に導く、請求項1に記載のタッチパネル装置。
  4. 2つの前記検出手段のそれぞれは、レンズとセンサとを含み、
    前記レンズは、前記傾斜面から離隔して配置され、
    前記レンズは、前記傾斜面から放射される光を、当該光の前記検出手段への入射角度に1対1に対応する、前記センサ上の位置に導く、請求項2に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記光学手段及び前記導光手段の接合は、密着接合である、請求項1から4の何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  6. 前記導光手段の表面上の、前記光学手段に対応する位置に配置された反射手段をさらに含む、請求項1から5の何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  7. 前記光学手段の背面側に、前記光学手段の背面から離隔して配置されたカバーをさらに含む、請求項1から6の何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  8. 前記中心軸を含む平面において、前記傾斜面が前記導光手段の前記表面と成す角度は、10°以上40°以下である、請求項2又は4に記載のタッチパネル装置。
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