JP2016126378A - 認証用光学撮像装置及び認証システム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる波長の照明光を照射することにより得られる被写体の像を簡便な構成により良好に撮像できる認証用光学撮像装置を提供する。【解決手段】認証対象となる被写体Fに対して第1の照明光L1を照射する第1の光源2Aと、被写体Fに対して第1の照明光L1とは波長の異なる第2の照明光L2を照射する第2の光源2Bと、第1の照明光L1の照射により得られる被写体Fの第1の像Vを撮像する第1の撮像素子3Aと、第2の照明光L2の照射により得られる被写体Fの第2の像Sを撮像する第2の撮像素子3Bと、第1の像Vを形成する光L1’の光路と、第2の像Sを形成する光L2’の光路とを第1の撮像素子3A側と第2の撮像素子3B側とに分岐する光路分岐素子4Aとを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、認証用光学撮像装置及び認証システムに関する。
情報セキュリティーの分野では、情報システムの安全性や情報の機密性を保つため、ユーザーIDとパスワード(暗証番号)を設定し、認証された者だけが情報にアクセスできるようにすることが行われている。しかしながら、従来のパスワード等による認証では、パスワードの忘却等によって本人でも認証されなくなるおそれがある。また、パスワードの漏洩等によって他人が認証(不正アクセス)されてしまうおそれもある。
そこで、よりセキュリティーの高い認証システムとして、例えば、静脈や指紋、掌紋、虹彩、網膜などの身体的特徴を用いて認証を行う生体(バイオメトリクス)認証が普及し始めている。例えば、指の静脈を用いた認証(指静脈認証)システムでは、認証対象者の指(被写体)に近赤外線の照明光を照射し、この照明光の照射により得られる被写体の像(静脈)を撮像する。そして、撮像された認証画像と、認証対象として予め登録された登録画像とを照合し、認証画像が登録画像と合致するか否かの認証が行われる。
また、指の指紋を用いた認証(指紋認証)システムでは、認証対象者の指(被写体)に可視光線(例えば緑色光線)の照明光を照射し、この照明光の照射により得られる被写体の像(指紋)を撮像する。そして、撮像された認証画像と、認証対象として予め登録された登録画像とを照合し、認証画像が登録画像と合致するか否かの認証が行われる。
ところで、上述した指静脈認証と指紋認証とを組み合わせた認証システムでは、被写体(指)に対して上述した波長の異なる照明光を照射し、それぞれの照明光の照射により得られる被写体の像(静脈及び指紋)を撮像することなる。この場合、指の内部にある静脈と指の表面にある指紋との間に物理的な距離の差が生じることによって、それぞれの像を撮像素子の撮像面上に結像させるために必要な結像(ピント)位置にも差が生じることになる。
したがって、従来の認証システムでは、ピントの合った静脈と指紋の画像を得るため、結像光学系の一部や撮像素子を可動する可動機構を設けて、上述した結像位置を調整することが行われている(特許文献1,2を参照。)。例えば、特許文献1には、光学フィルタを光路に対して挿脱する方向に移動させることによって、焦点調整を行わずに、通常撮影と認証撮影との結像位置を調整する撮像装置が開示されている。一方、特許文献2には、倍率の異なるチューブレンズを複数用意し、観察する条件によってチューブレンズを選択的に切り替える光学式測定装置が開示されている。
しかしながら、上述した可動機構を用いて結像位置の調整を行う場合には、可動機構の動作不良や、組み立て調整の手間が増えるなど効率的ではない。また、可動機構を駆動するための駆動手段や制御手段が必要となるなど、コストの上昇を招くおそれがある。
本発明の態様の一つは、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、異なる波長の照明光を照射することにより得られる被写体の像を簡便な構成により良好に撮像できる認証用光学撮像装置、並びにそのような認証用光学撮像装置を備えた認証システムを提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 本発明の一つの態様に係る認証用光学撮像装置は、認証対象となる被写体に対して第1の照明光を照射する第1の光源と、前記被写体に対して前記第1の照明光とは波長の異なる第2の照明光を照射する第2の光源と、前記第1の照明光の照射により得られる前記被写体の第1の像を撮像する第1の撮像素子と、前記第2の照明光の照射により得られる前記被写体の第2の像を撮像する第2の撮像素子と、前記第1の像を形成する光の光路と、前記第2の像を形成する光の光路とを前記第1の撮像素子側と前記第2の撮像素子側とに分岐する光路分岐素子とを備えることを特徴とする。
〔1〕 本発明の一つの態様に係る認証用光学撮像装置は、認証対象となる被写体に対して第1の照明光を照射する第1の光源と、前記被写体に対して前記第1の照明光とは波長の異なる第2の照明光を照射する第2の光源と、前記第1の照明光の照射により得られる前記被写体の第1の像を撮像する第1の撮像素子と、前記第2の照明光の照射により得られる前記被写体の第2の像を撮像する第2の撮像素子と、前記第1の像を形成する光の光路と、前記第2の像を形成する光の光路とを前記第1の撮像素子側と前記第2の撮像素子側とに分岐する光路分岐素子とを備えることを特徴とする。
〔2〕 前記〔1〕に記載の認証用光学撮像装置において、前記第1の像を前記第1の撮像素子の撮像面上に結像させ、前記第2の像を前記第2の撮像素子の撮像面上に結像させる結像光学系を備える構成であってもよい。
〔3〕 前記〔2〕に記載の認証用光学撮像装置において、前記結像光学系は、前記第1の像を形成する光と、前記第2の像を形成する光とがそれぞれ入射する前記光路分岐素子の手前の光路中に配置された少なくとも1つのレンズを含む構成であってもよい。
〔4〕 前記〔3〕に記載の認証用光学撮像装置において、前記結像光学系は、前記光路分岐素子と前記第1の撮像素子との間の光路中に配置された少なくとも1つのレンズを含む構成であってもよい。
〔5〕 前記〔3〕に記載の認証用光学撮像装置において、前記結像光学系は、前記光路分岐素子と前記第2の撮像素子との間の光路中に配置された少なくとも1つのレンズを含む構成であってもよい。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載の認証用光学撮像装置において、前記光路分岐素子は、前記第1の像を形成する光と、前記第2の像を形成する光とのうち、何れか一方の光を選択的に反射し、何れか他方の光を選択的に透過する構成であってもよい。
〔7〕 前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載の認証用光学撮像装置において、前記光路分岐素子は、前記第1の像を形成する光と、前記第2の像を形成する光とのうち、何れか一方の光を一の方向に選択的に反射し、何れか他方の光を他の方向に選択的に反射する構成であってもよい。
〔8〕 本発明の一つの態様に係る認証システムは、前記被写体の像を撮像することで得られる認証画像と、前記認証対象として予め登録された登録画像とを照合し、前記認証画像が前記登録画像と合致するか否かの認証を行う認証システムであって、前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載の認証用光学撮像装置を備えることを特徴とする。
以上のように、本発明の一つの態様によれば、異なる波長の照明光を照射することにより得られる被写体の像を簡便な構成により良好に撮像できる認証用光学撮像装置、並びにそのような認証用光学撮像装置を備えた認証システムを提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明では、各構成要素を見易くするため、図面において構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
なお、以下の説明では、各構成要素を見易くするため、図面において構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
(認証用光学撮像装置)
[第1の実施形態]
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1に示す認証用光学撮像装置1Aについて説明する。なお、図1は、本発明の第1の実施形態として示す認証用光学撮像装置1Aの構成図である。
[第1の実施形態]
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1に示す認証用光学撮像装置1Aについて説明する。なお、図1は、本発明の第1の実施形態として示す認証用光学撮像装置1Aの構成図である。
認証用光学撮像装置1Aは、図1に示すように、例えば指Fの静脈Vを用いた生体認証(指静脈認証)と、指Fの指紋Sを用いた生体認証(指紋認証)とを組み合わせた認証システムにおいて、認証対象者の指(以下、被写体という。)Fに近赤外線の第1の照明光L1を照射し、この照明光L1の照射により得られる被写体の第1の像(静脈Vの像)を撮像すると共に、被写体Fに可視光線(例えば緑色光線)の第2の照明光L2を照射し、この照明光L2の照射により得られる被写体の第2の像(指紋Sの像)を撮像するものである。
具体的に、この認証用光学撮像装置1Aは、認証対象となる被写体Fに対して第1の照明光L1を照射する第1の光源2Aと、被写体Fに対して第1の照明光L1とは波長の異なる第2の照明光L2を照射する第2の光源2Bと、第1の照明光L1の照射により得られる被写体Fの第1の像(静脈Vの像)を撮像する第1の撮像素子3Aと、第2の照明光L2の照射により得られる被写体Fの第2の像(指紋Sの像)を撮像する第2の撮像素子3Bと、第1の像を形成する光L1’の光路と、第2の像を形成する光L2’の光路とを第1の撮像素子3A側と第2の撮像素子3B側とに分岐する光路分岐素子4Aとを備えている。
また、認証用光学撮像装置1Aは、図示を省略する筐体の内部に、第1の光源2A、第2の光源2B、第1の撮像素子3A、第2の撮像素子3B及び光路分岐素子4Aを収納し、筐体の一面にカバー板5を配置した構成となっている。なお、カバー板5は、照明光Lに対して透明なガラス板などが用いられている。
第1の光源2Aには、第1の照明光L1として、例えば近赤外線の光を出射する小型のLED(Light Emitting Diode)ランプなどを用いることができる。第2の光源2には、第2の照明光L2として、例えば緑色光線の光を出射する小型のLED(Light Emitting Diode)ランプなどを用いることができる。なお、第2の照明光L2については、上述した緑色光線の光に限らず、可視光線の光を用いることができる。
第1の光源2A及び第2の光源2Bは、カバー板5の主面に対して斜め方向に照明光L1,L2を出射するように配置されている。なお、図1では、カバー板5の中央部を挟んで第1の光源2Aと第2の光源2Bとを対称に配置した構成となっているが、このような配置に限らず、第1の光源2Aと第2の光源2Bとをそれぞれ同じ側に配置することも可能である。
第1の撮像素子3A及び第2の撮像素子3Bには、例えばCCD(Charge Coupled Device) やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子を用いることができる。
光路分岐素子4Aは、波長選択性のダイクロイックミラーからなり、第1の像(指紋Vの像)を形成する光(以下、第1の画像光という。)L1’と、第2の像(指紋Sの像)を形成する光(以下、第2の画像光という。)L2’とのうち、何れか一方の光(本実施形態では第1の画像光L1’)を選択的に反射し、何れか他方の光(本実施形態では第2の画像光L2’)を選択的に透過する。
第1の撮像素子3Aは、第1の照明光L1により映し出された被写体Fの第1の像(静脈Vの像)を撮像するため、光路分岐素子4Aで反射された第1の画像光L1’が入射する側に配置されている。一方、第2の撮像素子3Bは、第2の照明光L2により映し出された被写体Fの第2の像(指紋Sの像)を撮像するため、光路分岐素子4Aを透過した第2の画像光L2’が入射する側に配置されている。
また、認証用光学撮像装置1Aは、第1の像(静脈Vの像)を第1の撮像素子3Aの撮像面3a上に結像させ、第2の像(指紋Sの像)を第2の撮像素子3Bの撮像面3b上に結像させるための結像光学系6を備えている。
結像光学系6は、第1のレンズ7と、第2のレンズ8と、第3のレンズ9とを有している。このうち、第1のレンズ7は、第1の画像光L1’と第2の画像光L2’とがそれぞれ入射する光路分岐素子4Aの手前(カバー板5と光路分岐素子4Aとの間)の光路中に配置されている。第1のレンズ7は、第1の画像光L1’と第2の画像光L2’とを光路分岐素子4Aに入射させる機能を有している。
一方、第2のレンズ8は、光路分岐素子4Aと第1の撮像素子3Aとの間の光路中に配置されている。第2のレンズ8は、第1の像(静脈Vの像)を第1の撮像素子3Aの撮像面3a上に結像させる機能を有している。
一方、第3のレンズ9は、光路分岐素子4Aと第2の撮像素子3Bとの間の光路中に配置されている。第3のレンズ9は、第2の像(指紋Sの像)を第2の撮像素子3Bの撮像面3b上に結像させる機能を有している。
ここで、第1〜第3のレンズ7〜9には、自由曲面レンズが用いられている。自由曲面レンズは、レンズ面を自由曲面により形成したものである。「自由曲面」は、回転対称軸を持たない面の総称であり、非回転対称面とも呼ばれる。また、自由曲面の面関数としては、例えば、アナモルフィック非球面、トーリック非球面、又はその他の多項式などがある。なお、自由曲面レンズには、例えばガラス(硝材)や光学プラスチックなどを用いることができる。結像光学系6では、このような自由曲面レンズを用いることで、少ない部品点数で収差を良好に補正することができ、装置全体の更なる小型化を図ることが可能である。
以上のような構成を有する認証用光学撮像装置1Aでは、認証対象となる被写体Fに対して波長の異なる第1の照明光L1と第2の照明光L2とを照射し、得られた第1の画像光L1と第2の画像光L2’との光路を光路分岐素子4Aにより第1の撮像素子3A側と第2の撮像素子3B側とに分岐する。
ここで、指Fの内部にある静脈Vと、指Fの表面にある指紋Sとの間に生じる物理的な距離の差に応じて、第1の画像光L1’の結像位置と、第2の画像光L2’の結像位置とが異なっている。
これに対して、認証用光学撮像装置1Aでは、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設けることなく、第1の像(静脈Vの像)を第1の撮像素子3Aの撮像面3a上に結像させるために必要な結像位置の調整を結像光学系6(第1のレンズ7及び第2のレンズ8)により行うことができる。すなわち、第1の撮像素子3Aの撮像面3aに向けて出射された第1の画像光L1’を撮像面3aの中心部から周辺部までほぼ均等に垂直入射させることが可能である。
また、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設けることなく、第2の像(指紋Sの像)を第2の撮像素子3Bの撮像面3b上に結像させるために必要な結像位置の調整を結像光学系6(第1のレンズ7及び第3のレンズ9)により行うことができる。すなわち、第2の撮像素子3Bの撮像面3bに向けて出射された第2の画像光L2’を撮像面3bの中心部から周辺部までほぼ均等に垂直入射させることが可能である。
したがって、この認証用光学撮像装置1Aでは、異なる波長の第1の照明光L1及び第2の照明光L2を照射することにより得られる被写体Fの第1の像(静脈Vの像)及び第2の像(指紋Sの像)を簡便な構成により良好に撮像することが可能である。また、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設ける必要がないため、装置全体の更なる小型化及び低コスト化を図ることが可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図2に示す認証用光学撮像装置1Bについて説明する。なお、図2は、本発明の第2の実施形態として示す認証用光学撮像装置1Bの構成図である。また、以下の説明では、上記認証用光学撮像装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図2に示す認証用光学撮像装置1Bについて説明する。なお、図2は、本発明の第2の実施形態として示す認証用光学撮像装置1Bの構成図である。また、以下の説明では、上記認証用光学撮像装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
認証用光学撮像装置1Bは、上記光路分岐素子4Aの代わりに、光路分岐素子4Bを備えた構成である。光路分岐素子4Bは、波長選択性のダイクロイックプリズムからなり、第1の像(指紋Vの像)を形成する光(以下、第1の画像光という。)L1’と、第2の像(指紋Sの像)を形成する光(以下、第2の画像光という。)L2’とのうち、何れか一方の光(本実施形態では第1の画像光L1’)を選択的に反射し、何れか他方の光(本実施形態では第2の画像光L2’)を選択的に透過する。認証用光学撮像装置1Bのそれ以外の構成については、上記認証用光学撮像装置1Aと基本的に同じ構成である。
以上のような構成を有する認証用光学撮像装置1Bでは、認証対象となる被写体Fに対して波長の異なる第1の照明光L1と第2の照明光L2とを照射し、得られた第1の画像光L1と第2の画像光L2’との光路を光路分岐素子4Bにより第1の撮像素子3A側と第2の撮像素子3B側とに分岐する。
そして、この認証用光学撮像装置1Aでは、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設けることなく、第1の像(静脈Vの像)を第1の撮像素子3Aの撮像面3a上に結像させるために必要な結像位置の調整を結像光学系6(第1のレンズ7及び第2のレンズ8)により行うことができる。すなわち、第1の撮像素子3Aの撮像面3aに向けて出射された第1の画像光L1’を撮像面3aの中心部から周辺部までほぼ均等に垂直入射させることが可能である。
また、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設けることなく、第2の像(指紋Sの像)を第2の撮像素子3Bの撮像面3b上に結像させるために必要な結像位置の調整を結像光学系6(第1のレンズ7及び第3のレンズ9)により行うことができる。すなわち、第2の撮像素子3Bの撮像面3bに向けて出射された第2の画像光L2’を撮像面3bの中心部から周辺部までほぼ均等に垂直入射させることが可能である。
したがって、この認証用光学撮像装置1Bでは、上記認証用光学撮像装置1Aと同様に、異なる波長の第1の照明光L1及び第2の照明光L2を照射することにより得られる被写体Fの第1の像(静脈Vの像)及び第2の像(指紋Sの像)を簡便な構成により良好に撮像することが可能である。また、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設ける必要がないため、装置全体の更なる小型化及び低コスト化を図ることが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図3に示す認証用光学撮像装置1Cについて説明する。なお、図3は、本発明の第3の実施形態として示す認証用光学撮像装置1Cの構成図である。また、以下の説明では、上記認証用光学撮像装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図3に示す認証用光学撮像装置1Cについて説明する。なお、図3は、本発明の第3の実施形態として示す認証用光学撮像装置1Cの構成図である。また、以下の説明では、上記認証用光学撮像装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
認証用光学撮像装置1Cは、上記光路分岐素子4Aの代わりに、光路分岐素子4Cを備えた構成である。光路分岐素子4Bは、波長選択性のダイクロイッククロスプリズムからなり、第1の像(指紋Vの像)を形成する光(以下、第1の画像光という。)L1’と、第2の像(指紋Sの像)を形成する光(以下、第2の画像光という。)L2’とのうち、何れか一方の光(本実施形態では第1の画像光L1’)を一の方向(図3中の右側)に選択的に反射し、何れか他方の光(本実施形態では第2の画像光L2’)を他の方向(図3中の左側)に選択的に反射する。認証用光学撮像装置1Cのそれ以外の構成については、上記認証用光学撮像装置1Aと基本的に同じ構成である。
以上のような構成を有する認証用光学撮像装置1Cでは、認証対象となる被写体Fに対して波長の異なる第1の照明光L1と第2の照明光L2とを照射し、得られた第1の画像光L1と第2の画像光L2’との光路を光路分岐素子4Bにより第1の撮像素子3A側と第2の撮像素子3B側とに分岐する。
そして、この認証用光学撮像装置1Cでは、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設けることなく、第1の像(静脈Vの像)を第1の撮像素子3Aの撮像面3a上に結像させるために必要な結像位置の調整を結像光学系6(第1のレンズ7及び第2のレンズ8)により行うことができる。すなわち、第1の撮像素子3Aの撮像面3aに向けて出射された第1の画像光L1’を撮像面3aの中心部から周辺部までほぼ均等に垂直入射させることが可能である。
また、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設けることなく、第2の像(指紋Sの像)を第2の撮像素子3Bの撮像面3b上に結像させるために必要な結像位置の調整を結像光学系6(第1のレンズ7及び第3のレンズ9)により行うことができる。すなわち、第2の撮像素子3Bの撮像面3bに向けて出射された第2の画像光L2’を撮像面3bの中心部から周辺部までほぼ均等に垂直入射させることが可能である。
したがって、この認証用光学撮像装置1Cでは、上記認証用光学撮像装置1Aと同様に、異なる波長の第1の照明光L1及び第2の照明光L2を照射することにより得られる被写体Fの第1の像(静脈Vの像)及び第2の像(指紋Sの像)を簡便な構成により良好に撮像することが可能である。また、上述した従来のような結像位置を調整するための可動機構を設ける必要がないため、装置全体の更なる小型化及び低コスト化を図ることが可能である。特に、この認証用光学撮像装置1Cでは、装置全体の更なる薄型化を図ることが可能である。
(認証システム)
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図4に示す認証システム100について説明する。なお、図4は、本発明の第4の実施形態として示す認証システム100の構成を示すブロック図である。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図4に示す認証システム100について説明する。なお、図4は、本発明の第4の実施形態として示す認証システム100の構成を示すブロック図である。
認証システム100は、図4に示すように、上記何れかの認証用光学撮像装置1A,1B,1Cと、認証処理部50とを備えている。認証処理部50は、被写体Fの第1の像(静脈Vの像)を第1の撮像素子3Aが撮像することで第1の認証画像N1又は第1の登録画像T1を生成すると共に、被写体Fの第2の像(指紋Sの像)を第2の撮像素子3Bが撮像することで第2の認証画像N2又は第2の登録画像T2を生成する画像生成部51と、画像生成部51で生成された第1の登録画像T1及び第2の登録画像T2を保存する画像登録部52と、第1の認証画像N1と第1の登録画像T1とを照合すると共に、第2の認証画像N2と第2の登録画像T2とを照合し、第1の認証画像N1が第1の登録画像T1と合致するか否かの認証及び第2の認証画像N2が第2の登録画像T2と合致するか否かの認証を行う画像認証部53とを有している。
第1の登録画像T1は、登録時に認証対象者の被写体(指)Fの像を撮像することで得られる静脈Vの画像である。第1の認証画像N1は、認証時に認証対象者の被写体(指)Fの像を撮像することで得られる静脈Vの画像である。第2の登録画像T2は、登録時に認証対象者の被写体(指)Fの像を撮像することで得られる指紋Sの画像である。第2の認証画像N2は、認証時に認証対象者の被写体(指)Fの像を撮像することで得られる指紋Sの画像である。
画像生成部51は、被写体(指)Fの第1の像を第1の撮像素子3Aが撮像することで得られた画像データから静脈Vの画像を抽出する。また、画像生成部51は、被写体(指)Fの第2の像を第2の撮像素子3Bが撮像することで得られた画像データから指紋Sの画像を抽出する。
画像登録部52は、登録時に画像生成部51で抽出された静脈Vの画像(登録画像)を認証対象者のIDコードと共に保存する。また、画像登録部52は、登録時に画像生成部51で抽出された指紋Sの画像(登録画像)を認証対象者のIDコードと共に保存する。
画像認証部53は、認証時に画像生成部51で抽出された静脈Vの画像(第1の認証画像N1)と、予め登録されている認証対象者の静脈Vの画像(第1の登録画像T1)とを照合する。また、画像認証部53は、認証時に画像生成部51で抽出された指紋Sの画像(第2の認証画像N2)と、予め登録されている認証対象者の指紋Sの画像(第2の登録画像T2)とを照合する。そして、第1及び第2の認証画像N1,N2が第1及び第2の登録画像T1,T2とそれぞれ合致する場合は、認証を認可する。一方、第1及び第2の認証画像N1,N2が第1及び第2の登録画像T1,T2とそれぞれ合致しない場合は、認証を拒否する。
以上のような構成を有する認証システム100では、上記何れかの認証用光学撮像装置1A,1B,1Cを備えることで、信頼性の高い認証を行うと共に、更なる小型化を図ることが可能である。したがって、この認証システム100は、例えばスマートフォンやパーソナルコンピュータなどの個人で使用する情報機器端末に搭載することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、上記認証用光学撮像装置1A,1B,1Cでは、上述した結像光学系6として、第1のレンズ7と、第2のレンズ8と、第3のレンズ9とを含む構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではない。
具体的に、上記認証用光学撮像装置1A,1B,1Cでは、上述した結像光学系6として、第1のレンズ7と、第2のレンズ8と、第3のレンズ9とを含む構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではない。
例えば、結像光学系6については、光路分岐素子4A,4B,4Cの手前(カバー板と光路分岐素子4A,4B,4Cとの間)の光路中と、光路分岐素子4A,4B,4Cと第1の撮像素子3Aとの間の光路中と、光路分岐素子4A,4B,4Cと第2の撮像素子3Bとの間の光路中との何れかにレンズが配置された構成であればよい。また、結像光学系6については、各光路中に1つのレンズが配置された構成に限らず、複数のレンズが配置された構成とすることも可能である。
また、上記認証用光学撮像装置1A,1B,1Cでは、被写体Fから反射して戻ってくる光(反射光)により得られる被写体Fの像を撮像素子3A,3Bで撮像する構成となっているが、被写体Fを透過した光(透過光)により得られる被写体Fの像を撮像素子3A,3Bで撮像する構成であってもよい。
また、本発明を適用した認証用光学撮像装置及び認証システムは、上述した静脈と指紋とを組み合わせた認証以外にも、例えば、静脈、指紋、掌紋、虹彩、網膜などの身体的特徴を用いて認証を行う生体(バイオメトリクス)認証の中から複数を組み合わせた認証に対して幅広く適用することが可能である。
1A,1B,1C…認証用光学撮像装置 2A…第1の光源 2B…第2の光源 3A…第1の撮像素子 3a…撮像面 3B…第2の撮像素子 3b…撮像面 4A,4B,4C…光路分岐素子 5…カバー板 6…結像光学系 7…第1のレンズ 8…第2のレンズ 9…第3のレンズ 50…認証処理部 51…画像生成部 52…画像登録部 53…画像認証部 100…認証システム F…指(被写体) V…静脈(被写体の像) L1…第1の照明光 L2…第2の照明光 L1’…第1の画像光 L2’…第2の画像光 T1…第1の特録画像 T2…第2の特録画像 N1…第1の認証画像 N2…第2の認証画像
Claims (8)
- 認証対象となる被写体に対して第1の照明光を照射する第1の光源と、
前記被写体に対して前記第1の照明光とは波長の異なる第2の照明光を照射する第2の光源と、
前記第1の照明光の照射により得られる前記被写体の第1の像を撮像する第1の撮像素子と、
前記第2の照明光の照射により得られる前記被写体の第2の像を撮像する第2の撮像素子と、
前記第1の像を形成する光の光路と、前記第2の像を形成する光の光路とを前記第1の撮像素子側と前記第2の撮像素子側とに分岐する光路分岐素子とを備える認証用光学撮像装置。 - 前記第1の像を前記第1の撮像素子の撮像面上に結像させ、前記第2の像を前記第2の撮像素子の撮像面上に結像させる結像光学系を備えることを特徴とする請求項1に記載の認証用光学撮像装置。
- 前記結像光学系は、前記第1の像を形成する光と、前記第2の像を形成する光とがそれぞれ入射する前記光路分岐素子の手前の光路中に配置された少なくとも1つのレンズを含むことを特徴とする請求項2に記載の認証用光学撮像装置。
- 前記結像光学系は、前記光路分岐素子と前記第1の撮像素子との間の光路中に配置された少なくとも1つのレンズを含むことを特徴とする請求項3に記載の認証用光学撮像装置。
- 前記結像光学系は、前記光路分岐素子と前記第2の撮像素子との間の光路中に配置された少なくとも1つのレンズを含むことを特徴とする請求項3に記載の認証用光学撮像装置。
- 前記光路分岐素子は、前記第1の像を形成する光と、前記第2の像を形成する光とのうち、何れか一方の光を選択的に反射し、何れか他方の光を選択的に透過することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の認証用光学撮像装置。
- 前記光路分岐素子は、前記第1の像を形成する光と、前記第2の像を形成する光とのうち、何れか一方の光を一の方向に選択的に反射し、何れか他方の光を他の方向に選択的に反射することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の認証用光学撮像装置。
- 前記被写体の像を撮像することで得られる認証画像と、前記認証対象として予め登録された登録画像とを照合し、前記認証画像が前記登録画像と合致するか否かの認証を行う認証システムであって、
請求項1〜7の何れか一項に記載の認証用光学撮像装置を備えることを特徴とする認証システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014264100A JP2016126378A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 認証用光学撮像装置及び認証システム |
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JP2014264100A JP2016126378A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 認証用光学撮像装置及び認証システム |
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Family Applications (1)
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JP2014264100A Pending JP2016126378A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 認証用光学撮像装置及び認証システム |
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2014
- 2014-12-26 JP JP2014264100A patent/JP2016126378A/ja active Pending
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