JP2016126247A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一成分現像剤を使用した現像装置によるベタ画像の連続印刷時における画像後端カスレや濃度低下を防止する。【解決手段】トナー担持体とトナー供給体を有する現像装置において、トナー担持体に対して第1印加手段21で現像バイアス電圧が印加され、トナー供給体に対して第2印加手段22で供給バイアス電圧が印加される。第1印加手段21と第2印加手段22を制御する制御手段25は、現像中は、第1印加手段21によりトナー供給体に対して所定の現像バイアス電圧を印加すると共に、第2印加手段22によりトナー供給体に対してトナーの帯電極性と同極性の供給バイアス電圧を印加する。現像と現像の合間の紙間においては、トナー担持体からトナー供給体にトナーを回収するため、第2印加手段22によりトナー供給体に対してトナーの帯電極性と逆極性の回収電圧を印加する。【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真式の画像形成装置に装備される現像装置と、当該現像装置を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に装備される一成分現像方式の現像装置は、現像枚数が多くなるに従い、現像装置の機能部材(現像ローラ、供給ローラ、規制部材など)の表面磨耗や反発弾性などが長時間使用により低下する。また、現像に用いるトナーの流動性や帯電性なども、その表面や周囲の外添剤が減少していくことで低下する。その結果、現像ユニットの寿命末期に近づくにつれて、供給ローラの回転で移動するトナー量が低下し、現像ローラに供給されるトナー量が減少する。このため、ベタ画像などの高印字率の画像に対してのトナー供給不良が発生する。
このようなトナー供給不良が発生すると、画像後端のカスレが発生する。これを防止するための技術が従来から複数提案されている。例えば特許文献1(特開2011−118239号公報)の発明は、連続プリント時の紙間回転時に、現像ローラに印加される現像バイアス電圧と、供給ローラに印加される供給バイアス電圧との電位差を、現像ローラから供給ローラにトナーが付勢されるように制御することで画像後端カスレを防止するようにしている。
また特許文献2(特開2013−73058号公報)の発明は、現像時には、前記現像剤の帯電極性と同極性のバイアス電圧を出力し、非現像時には、前記現像剤の帯電極性と逆極性のバイアス電圧と、前記現像剤の帯電極性と同極性のバイアス電圧とを、交互に切り替えて出力する。こうすることで、非現像時に現像剤担持体上の現像剤を効果的に回収する。
従来の技術は、ベタ画像を数枚連続印刷する程度であればトナー供給の追従性を維持して画像後端カスレを防止するのに十分であった。しかし、ベタ画像の現像、印刷では、基本的に、供給ローラに蓄積されている帯電トナーのほぼ全量を一度に吐き出し切ってしまう。このため、連続したベタ画像を何十枚も連続印刷する場合は、印刷枚数が多くなるに従って、正常なベタ画像を形成するためのトナー供給追従性が悪化するという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、一成分現像剤を使用した現像装置におけるベタ画像の連続印刷において、何枚印刷しても現像ローラに対するトナー供給追従性が低下せず、ベタ画像の連続印刷時でも画像後端カスレや濃度低下を引き起こさない現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の現像装置は、像担持体上に形成された静電潜像に対して、一成分現像剤の帯電トナーを付着させて前記静電潜像を現像するトナー担持体と、前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給体と、前記トナー担持体に現像バイアス電圧を印加する第1印加手段と、前記トナー供給体に供給バイアス電圧を印加する第2印加手段と、前記第1印加手段と第2印加手段を制御する制御手段とを有し、当該制御手段は、現像中は、前記第1印加手段により前記トナー供給体に対して所定の現像バイアス電圧を印加すると共に、前記第2印加手段により前記トナー供給体に対してトナーの帯電極性と同極性の供給バイアス電圧を印加し、現像と現像の合間の紙間においては、前記トナー担持体から前記トナー供給体にトナーを回収するため、前記第2印加手段により前記トナー供給体に対してトナーの帯電極性と逆極性の回収電圧(Vspp)を印加することを特徴とする現像装置である。
本発明によれば、現像と現像の合間である紙間において、トナー担持体からトナー供給体にトナーを回収するため、第2印加手段によりトナー供給体に対してトナーの帯電極性と逆極性の回収電圧を印加するので、紙間において帯電トナーを供給ローラに再蓄積することが可能となり、高印字率の画像を連続印刷する場合でも印刷画像の濃度低下やカスレを防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る現像装置の電源構成を示す図であって、像担持体としてのドラム状の感光体2に対して、トナー保持体としての現像ローラ103と、帯電部材としての帯電ローラ3が、それぞれ当接されている。また現像ローラ103に対して、当該現像ローラ103にトナーを供給するトナー供給体としての供給ローラ105と、規制部材としての規制ブレード104が、それぞれ当接されている。この規制ブレード104は、供給ローラ105によって現像ローラ103に供給されて来たトナーの層厚を規制すると同時に、当該トナーを規制ブレード104で接触・摩擦することで荷電して帯電トナーとする。
現像ローラ103、供給ローラ105、規制ブレード104及び帯電ローラ3は、それぞれ、それらに対して所定のバイアス電圧を印加する第1〜第4印加手段21〜24に接続されている。これら印加手段21〜24のバイアス電圧Vb、VSP、VBL、Vcは、制御手段25によって統括制御されるようになっている。なお、バイアス電圧Vb、VSP、VBL、Vcの少なくとも1つは、現像動作中にシームレスに変更可能とされている。なお、当該バイアス電圧としては、直流と交流とを重畳させたものを使用することができる。
(供給ローラに印加する供給バイアス電圧の基本チャート)
図2は、供給ローラ105に印加される供給バイアス電圧の基本チャートを示す図である。通常の現像中の動作では、供給バイアス電圧Vspとして帯電トナーがマイナス荷電のトナーであればマイナス極性の電圧を印加し、プラス荷電のトナーであればプラス極性の電圧を印加することで、現像中に供給ローラ105から現像ローラ103に対して帯電トナーを供給する。
図2は、供給ローラ105に印加される供給バイアス電圧の基本チャートを示す図である。通常の現像中の動作では、供給バイアス電圧Vspとして帯電トナーがマイナス荷電のトナーであればマイナス極性の電圧を印加し、プラス荷電のトナーであればプラス極性の電圧を印加することで、現像中に供給ローラ105から現像ローラ103に対して帯電トナーを供給する。
従来技術との相違点は、現像と現像の合間の紙間において、供給バイアス電圧Vspを、トナーの帯電極性と同極性の電圧に切り替えることである。このように、トナーの供給を必要としない、現像を行っていない非現像中の紙間の時間帯に、供給ローラ105へ印加する電圧の極性を入れ替えることで、供給ローラ105に対して帯電トナーの再充填を行うことができる。
(供給バイアス電圧の第1変形チャート)
図3は、供給バイアス電圧の別パターンである第1変形チャートを示す図である。現像と現像の合間の紙間において、供給ローラ105に対して、帯電トナーを供給ローラ105側に回収する方向の極性で供給バイアス電圧を印加しておくことで、基本的には、現像ローラ103上の帯電トナーが供給ローラ105に回収されていく。このため、供給ローラ105と現像ローラ103のニップ部から、現像ローラ103の表面の動きに倣って搬送されていくトナー量が減少する。現像装置4が新しくトナーの外添剤がほとんど消耗されていない状態であれば、トナーの流動性がある程度確保されていることと、現像ローラ103に対するトナーの帯電能力も担保されている。このため、供給ローラ105が、帯電トナーを供給ローラ105側に回収する方向の極性の電圧で印加されていても、十分な量のトナーが現像ローラ103によって規制ブレードニップまで搬送され、規制ブレードニップの出口から十分な量の帯電トナー層が形成されて現像ニップに向けて搬送される。
図3は、供給バイアス電圧の別パターンである第1変形チャートを示す図である。現像と現像の合間の紙間において、供給ローラ105に対して、帯電トナーを供給ローラ105側に回収する方向の極性で供給バイアス電圧を印加しておくことで、基本的には、現像ローラ103上の帯電トナーが供給ローラ105に回収されていく。このため、供給ローラ105と現像ローラ103のニップ部から、現像ローラ103の表面の動きに倣って搬送されていくトナー量が減少する。現像装置4が新しくトナーの外添剤がほとんど消耗されていない状態であれば、トナーの流動性がある程度確保されていることと、現像ローラ103に対するトナーの帯電能力も担保されている。このため、供給ローラ105が、帯電トナーを供給ローラ105側に回収する方向の極性の電圧で印加されていても、十分な量のトナーが現像ローラ103によって規制ブレードニップまで搬送され、規制ブレードニップの出口から十分な量の帯電トナー層が形成されて現像ニップに向けて搬送される。
しかし、現像装置4が劣化してくると、トナーの周りにある外添剤が減少し、流動性が低下し、現像ローラ103に対する帯電能力も低下する。このため、供給ローラ105に印加する電圧を、帯電トナーが供給ローラ105に回収される極性に電圧を印加した状態では、十分な量のトナーが現像ローラ103に供給されなくなり、ひいては、供給ローラ105に回収したい帯電トナーの量が十分に得られなくなる。
そこで、現像ローラ103の回転周期と同期して、供給ローラ105に印加している供給バイアス電圧を、帯電トナーが回収される極性と、帯電トナーが供給される極性とに、交互に入れ替えて電圧印加を行う。こうすることで、帯電トナーを供給する極性に電圧を印加すると、供給ローラ105から蓄積された帯電トナーが一時的に現像ローラへ供給され、その供給された帯電トナーが呼び水となって、より多くのトナーが現像ローラと規制ブレードのニップ部に運ばれるようになる。そのため、供給ローラ105内のトナーが一時的に減少することになるが、最終的には、十分な量の帯電トナーを供給ローラ105に回収・蓄積することが可能になる。前記電圧印加を現像ローラ103の回転周期と同期して交互に入れ替えることで、トナーの回収・蓄積が効率的に行われる。
(規制ブレードのバイアス電圧の増大制御を併用したチャート)
図4は、より多くの帯電トナーを供給ローラ105に回収・蓄積するため、現像と現像の合間の紙間において、規制ブレード104に印加するバイアス電圧を、帯電トナーと同極性で現像時よりも増大させるチャートである。供給ローラ105に印加する供給バイアス電圧は図3と同様に変化させる。
図4は、より多くの帯電トナーを供給ローラ105に回収・蓄積するため、現像と現像の合間の紙間において、規制ブレード104に印加するバイアス電圧を、帯電トナーと同極性で現像時よりも増大させるチャートである。供給ローラ105に印加する供給バイアス電圧は図3と同様に変化させる。
図4のチャートでは、規制ブレード104に印加する電圧を、紙間において通常の現像時よりも高くなるように制御している(VBL1→VBL2)。これにより、供給ローラ105から現像ローラ103に供給された帯電トナーと、当該帯電トナーに引き連れられて現像ローラ103から規制ブレード104のニップ部へと搬送されたトナーが、規制ブレードニップ内でより多く帯電しつつより多く通過することが可能になる。そして、ひいては、供給ローラ105に回収・蓄積させる帯電トナーを、短時間で十分な量を確保することができる。
(供給バイアス電圧の第2変形チャート)
図5は、供給バイアス電圧の別パターンである第2変形チャートを示す図であって、より多くの帯電トナーを供給ローラ105に回収・蓄積させるチャートである。供給ローラ105に印加している供給バイアス電圧を、帯電トナーが回収される極性と、帯電トナーが供給される極性とに、交互に入れ替えて電圧印加を行うことは図3に示したものと同様である。図5のチャートでは、供給ローラ105に帯電トナーを回収する際に印加する電圧Vsppと、供給ローラ105から帯電トナーを現像ローラ103へ供給するために印加する電圧Vspm2の、絶対値の関係を、|Vspp|≧|Vspm2|とした。
図5は、供給バイアス電圧の別パターンである第2変形チャートを示す図であって、より多くの帯電トナーを供給ローラ105に回収・蓄積させるチャートである。供給ローラ105に印加している供給バイアス電圧を、帯電トナーが回収される極性と、帯電トナーが供給される極性とに、交互に入れ替えて電圧印加を行うことは図3に示したものと同様である。図5のチャートでは、供給ローラ105に帯電トナーを回収する際に印加する電圧Vsppと、供給ローラ105から帯電トナーを現像ローラ103へ供給するために印加する電圧Vspm2の、絶対値の関係を、|Vspp|≧|Vspm2|とした。
このように電圧の絶対値を設定することで、帯電トナーの回収を十分に行うとともに、規制ブレードニップで十分なトナーを得るための呼び水となるトナーを、供給ローラ105から現像ローラ103に対して供給することが可能となる。また、この際の電圧の関係としては、供給する極性の電圧Vspm2に対して、回収する極性の電圧Vsppが、2倍以上であることがより好ましい(|Vspp|≧2x|Vspm2|)。これにより、帯電トナーの回収及び呼び水となるトナーの供給をさらに確実に行うことができる。
(現像ローラの接離移動を併用したチャート)
図6は、現像と現像の合間の紙間において、供給ローラ105に対して帯電トナーの回収・蓄積をより効率的に実施し、さらに、感光体2に対しての悪影響を低減するための方法について示したものである。供給ローラ105に印加する供給バイアス電圧は図3と同様に変化させる。
図6は、現像と現像の合間の紙間において、供給ローラ105に対して帯電トナーの回収・蓄積をより効率的に実施し、さらに、感光体2に対しての悪影響を低減するための方法について示したものである。供給ローラ105に印加する供給バイアス電圧は図3と同様に変化させる。
前述した図3〜図5のチャートでは、帯電トナーを供給ローラ105に短時間で回収・蓄積させるために、規制ブレードニップを通過した後の現像ローラ103上に、通常の現像時とは異なる状態のトナー通常より付着量が多い等を形成させる。そのため、通常通りに現像ローラ103と感光体2とを接触させておくと、通常よりも多くのトナーが現像ローラ103から感光体2の方へ移動して、地汚れ等の原因になるおそれがある。
そこで、現像と現像の合間の紙間において、帯電トナーを供給ローラ105に回収・蓄積している動作中は、現像ローラ103と感光体2を非接触の状態に保持するのが図6である。現像ローラ103は、感光体2に対する接離移動のための接離手段を備えている。このような構成とすることで、感光体2に向かう有害かつ無駄なトナー消費を防止しつつ、供給ローラ105側に帯電トナーを短時間で回収・蓄積させることが可能となる。
(現像バイアス電圧と帯電バイアス電圧の減少制御を併用したチャート)
図6は、現像ローラ103を感光体2から離間させることで、紙間において感光体2に向かう有害かつ無駄なトナー消費を防止するようにした。図7は、感光体2に向かう有害かつ無駄なトナー消費を防止する他の方法を示したものである。なお、供給ローラ105に印加する供給バイアス電圧は図3と同様に変化させる。
図6は、現像ローラ103を感光体2から離間させることで、紙間において感光体2に向かう有害かつ無駄なトナー消費を防止するようにした。図7は、感光体2に向かう有害かつ無駄なトナー消費を防止する他の方法を示したものである。なお、供給ローラ105に印加する供給バイアス電圧は図3と同様に変化させる。
図7のチャートでは、紙間において現像ローラ103を感光体2に接触させたままとするが、現像ローラ103と感光体2との間でトナーが電気的に移動しにくい状態にする。このような状態にするため、紙間において供給ローラ105に対して帯電トナーを回収・蓄積する動作中の帯電ローラ3及び現像ローラ103に印加するバイアス電圧を制御することで、現像ローラ103から感光体2へ移動する無駄なトナーの量を低減させる。また、この方法をとることによって、従来と同程度の出力を有する第2印加手段22で本発明を実施可能になる。すなわち、図2〜図6では供給ローラ105に対して第2印加手段22によって帯電トナーの極性とは逆極性の従来よりも高い電圧をかける必要性のため第2印加手段22がコストアップする可能性があったが、図7のチャートを使用することで従来と同程度の出力を有する第2印加手段22で本発明を実施可能になる。したがって、この場合はコスト的なメリットも得ることができる。
(効果確認)
図8は、供給ローラ105に対する電圧制御を、従来技術と本発明の実施形態で行った場合の効果を対比した図である。従来技術では、ベタ画像を連続で数枚5枚以下印刷すると画像後端で濃度低下もしくはカスレが生じた。本発明の実施形態で供給ローラ105への電圧制御を実施することで、ベタ画像を連続で10枚以上(何十枚も)印刷しても、ベタ画像後端で濃度低下やカスレは現れなかった。
図8は、供給ローラ105に対する電圧制御を、従来技術と本発明の実施形態で行った場合の効果を対比した図である。従来技術では、ベタ画像を連続で数枚5枚以下印刷すると画像後端で濃度低下もしくはカスレが生じた。本発明の実施形態で供給ローラ105への電圧制御を実施することで、ベタ画像を連続で10枚以上(何十枚も)印刷しても、ベタ画像後端で濃度低下やカスレは現れなかった。
図9は、従来技術と本特許の供給ローラ105に充填されている帯電トナー量について視覚的に分かりやすく示したものである。従来技術では、現像直前に帯電トナーが十分に充填されている供給ローラ105aがあり、現像すると供給ローラ105中に充填された帯電トナーは全て放出され、ほとんど帯電トナーを保持しない供給ローラ105bとなる。その後、次の現像直前までの空転によって、供給ローラ105の中には帯電トナーが表層の一部にのみ補充されるものの、不十分な帯電トナー量のままの供給ローラ105cとなり、次のベタ画像現像が開始すると、たちまち画像濃度を維持することができなくなる。
一方、本発明の実施形態の電圧制御を行った場合、現像直後において供給ローラ105の中から帯電トナーを全て放出した状態の供給ローラ105bになっても、次の現像までの間紙間に、供給ローラ105の中に十分な量の帯電トナーが充填された供給ローラ105dとなる。したがって、高印字率の画像を連続印刷しても濃度低下やカスレを発生させること無く、現像、印刷を継続することが可能となる。
図10は、本発明の実施形態に係る現像装置4を使用したプロセスユニット1の断面図である。現像装置4は、トナーを収容するトナー収容室101と、該トナー収容室101の下方に設けられたトナー供給室102とから構成されている。
トナー供給室102の下部には、現像ローラ103と、現像ローラ103に当接して設けられた規制部材としての規制ブレード104及び供給ローラ105が設けられる。規制ブレード104は、現像ローラ103の反対側から攪拌補助部材124より現像ローラ103に対して加圧されている。
現像ローラ103は感光体2に接触して配置され、高圧電源から所定の現像バイアスが印加される。トナー供給室102内にはトナー攪拌部材106が設けられている。トナー収容室101と該トナー供給室102との間には、トナーの供給口114が設けられており、トナー収容室101から該トナー供給室102へトナーを供給するとともに、トナーが該トナー供給室102へ過剰に供給されるのを防止している。該トナー収容室101内の中央部には、トナーの凝集を防止するためのアジテータ125が回転自在に設けられ、当該アジテータ125は図中反時計回りの方向に回転している。
供給ローラ105の表面は、空孔セルを有した構造の発泡材料が被覆されている。当該発泡材料によって、トナー供給室102内に運ばれてきたトナーを効率よく発泡材料に付着させて取り込むと共に、供給ローラ105と現像ローラ103との当接部での圧力集中によるトナー劣化を防止している。なお、当該発泡材料は3乗〜14乗Ωの電気抵抗値に設定される。
供給ローラ105には、トナーの帯電極性と同極性であって、現像ローラ103の電位に対してオフセットされたオフセット電圧が、供給バイアス電圧として図1の第2印加手段22によって印加される。この供給バイアス電圧VSPは、現像ローラ103との当接部において予備帯電されたトナーを、現像ローラ103に対して押し付ける方向に作用する。ただし、供給ローラ105に印加する電圧の極性はこれに限ったものではない。トナーの種類によっては、供給ローラ105に印加する電圧を、現像ローラ103と同電位、もしくは帯電トナーと極性を反転させてもよい。
供給ローラ105は、反時計回りに回転する現像ローラ103と同じく反時計回りに回転し、供給ローラ105の表面に付着させたトナーを現像ローラ103の表面に塗布供給する。現像ローラ103には、弾性ゴム層を被覆したローラが用いられ、さらにその表面には帯電トナーの極性とは逆の極性に帯電し易い材料からなる表面コート層が設けられる。弾性ゴム層は、感光体2との接触状態を均一に保つ為に、JIS−Aで50度以下の硬度に設定され、さらに現像バイアス電圧を作用させるために3乗〜10乗Ωの電気抵抗値に設定される。
現像ローラ103の弾性ゴム層の表面粗さはRaで0.2〜2.0μmに設定され、必要量のトナーが当該弾性ゴム層の表面に保持される。現像ローラ103は反時計回りの方向に回転し、その表面に保持されたトナーを規制ブレード104と感光体2との対向位置現像ニップへと搬送する。
規制ブレード104は、SUS304CSPやSUS301CSP又はリン青銅等の金属板バネ材料を用い、その自由端側を現像ローラ103の表面に当接させている。そして、規制ブレード104自体の弾性力と、攪拌補助部材124からの圧力との総和の押圧力10〜100N/mで規制ブレード104の自由端が現像ローラ103の表面に当接されている。
そして、当該押圧力下をトナーが通過することで当該トナーを薄層化すると共に、トナーと規制ブレード104との摩擦帯電によってトナーに電荷を付与する。さらに規制ブレード104には、摩擦帯電を補助する為に、現像ローラ103に印加した電位に対して、トナーの帯電極性と同極性にオフセットさせた電圧が規制バイアスとして規制ブレード104に印加される。
感光体2は時計回りの方向に回転する一方、現像ローラ103の表面は感光体2との対向位置において感光体2の進行方向と同方向に移動する。そして現像ローラ103上の薄層化されたトナーは、現像ローラ103の回転によって感光体2との対向位置である現像ニップへ搬送され、現像ローラ103に印加された現像バイアスと感光体2上の静電潜像によって形成される潜像電界に応じて、感光体2表面に移動し現像される。感光体2上に現像されずに現像ローラ103上に残ったトナーが、再びトナー供給室102内へと戻る部分には、現像ローラ103に当接した状態の封止シール115が設けられ、トナーが現像装置外部に漏れ出ないように封止される。
プロセスユニット1のトナー収容室101には、粉砕法もしくは重合法により製造されたトナーが充填されている。当該トナーは、外添処方としてシリコンオイルを含有したシリカを用いることも出来る。外添剤としてシリコンオイル含有シリカを用いる効果としては、プロセスユニットの長寿命化、クリーニング性の向上及び転写効率の向上があげられる。
図11は、前述したプロセスユニット1を搭載した画像形成装置の概略図である。各プロセスユニットユニット1は、感光体2、帯電部材3、現像装置4、及びクリーニング手段5を一体に結合した構成になっている。各プロセスユニットユニット1は各々のストッパーを解除することにより容易に交換できる構成になっている。
感光体2は時計回りに回転する。帯電部材3は感光体2の表面に圧接され、感光体2の回転により従動回転する。帯電部材3には高圧電源により所定のバイアスが印加され、感光体2の表面を帯電している。
本実施形態においては、帯電部材としてのローラ状の帯電ローラ3を感光体2に接触させて帯電させる接触帯電方式を用いているが、帯電ローラ3と感光体2が非接触の状態で帯電させる非接触帯電方式を用いても良い。露光手段6は感光体2に対して画像情報に基づいて露光し、該感光体3の表面に静電潜像を形成する。本実施形態においては露光手段6にレーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、LEDアレイなどを用いる構成でも良い。
現像装置4は一成分接触現像方式であり、感光体2上の静電潜像をトナー像として顕像化する。現像装置4には高圧電源から所定の現像バイアスが供給される。感光体クリーニング手段5は感光体2表面の転写残トナーのクリーニングを行なう。イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色ごとのプロセスユニットユニット1が中間転写ベルト7の移動方向に並列に4個配設され、中間転写ベルト7上に可視像を順に形成する。
一次転写ローラ8と感光体2との間で、高圧電源により一次転写バイアスが印加されることで、感光体2表面のトナー画像が中間転写ベルト7の表面に転写される。中間転写ベルト7は、駆動モータによって図中反時計回りに回転駆動されるようになっており、各色の可視像を中間転写ベルト7の表面に順次重ねて転写することでフルカラートナー画像を形成する。
形成されたフルカラートナー画像は、二次転写ローラ9と中間転写ベルト7との間に所定の電圧を印加することにより、転写材である用紙10に転写される。用紙10に転写されたフルカラートナー画像は、定着装置12にて用紙10の熱と圧力により定着され出力される。二次転写ローラ9で転写されずに中間転写ベルト7上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング手段11により回収される。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。
1:プロセスユニット
2:感光体
3:帯電ローラ
4:現像装置
5:クリーニング手段
6:露光手段
7:中間転写ベルト
8:一次転写ローラ
9:二次転写ローラ
10:用紙
11:転写ベルトクリーニング手段
12:定着装置
21:第1印加手段
22:第2印加手段
23:第3印加手段
24:第4印加手段
25:制御手段
101:トナー収容室
102:トナー供給室
103:現像ローラ
104:規制ブレード
104:規制ブレード
105:供給ローラ
106:トナー攪拌部材
114:供給口
115:封止シール
124:攪拌補助部材
125:アジテータ
2:感光体
3:帯電ローラ
4:現像装置
5:クリーニング手段
6:露光手段
7:中間転写ベルト
8:一次転写ローラ
9:二次転写ローラ
10:用紙
11:転写ベルトクリーニング手段
12:定着装置
21:第1印加手段
22:第2印加手段
23:第3印加手段
24:第4印加手段
25:制御手段
101:トナー収容室
102:トナー供給室
103:現像ローラ
104:規制ブレード
104:規制ブレード
105:供給ローラ
106:トナー攪拌部材
114:供給口
115:封止シール
124:攪拌補助部材
125:アジテータ
Claims (9)
- 像担持体上に形成された静電潜像に対して、一成分現像剤の帯電トナーを付着させて前記静電潜像を現像するトナー担持体と、
前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給体と、
前記トナー担持体に現像バイアス電圧を印加する第1印加手段と、
前記トナー供給体に供給バイアス電圧を印加する第2印加手段と、
前記第1印加手段と第2印加手段を制御する制御手段とを有し、当該制御手段は、
現像中は、前記第1印加手段により前記トナー供給体に対して所定の現像バイアス電圧を印加すると共に、前記第2印加手段により前記トナー供給体に対してトナーの帯電極性と同極性の供給バイアス電圧を印加し、
現像と現像の合間の紙間においては、前記トナー担持体から前記トナー供給体にトナーを回収するため、前記第2印加手段により前記トナー供給体に対してトナーの帯電極性と逆極性の回収電圧(Vspp)を印加することを特徴とする現像装置。 - 前記制御手段は、現像と現像の合間の紙間において、前記第2印加手段により、前記トナー供給体に対して、前記回収電圧(Vspp)と、トナーの帯電極性と同極性の電圧(Vspm2)とを、前記トナー担持体の回転周期と同期して、交互に印加することを特徴とする請求項1の現像装置。
- 前記回収電圧(Vspp)の絶対値と、前記トナーの帯電極性と同極性の電圧(Vspm2)の絶対値との関係が、|Vspp|≧|Vspm2|であることを特徴とする請求項2の現像装置。
- 前記トナー担持体に隣接して、当該トナー担持体に保持された帯電トナーの層厚を規制する規制部材が配設され、当該規制部材に対して、前記制御手段で制御される第3印加手段によって所定のバイアス電圧が印加され、前記制御手段は、前記トナー供給体に前記回収電圧を印加するのと同期して、前記規制部材に印加されるバイアス電圧を、トナーの帯電極性と同極性の方向に増加させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項の現像装置。
- 前記トナー担持体が前記像担持体に対して接離手段により接離移動可能に配設され、前記制御手段は、現像と現像の合間の紙間において、前記接離手段で前記トナー担持体を前記像担持体から離間させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項の現像装置。
- 前記像担持体に隣接して、当該像担持体に対して帯電バイアス電圧を付与する帯電部材が配設され、当該帯電部材に対して、前記制御手段で制御される第4印加手段によって所定の帯電バイアス電圧が印加され、前記制御手段は、現像と現像の合間の紙間において、前記トナー担持体に印加する現像バイアス電圧と、前記帯電部材に印加する帯電バイアス電圧を、ともに低下させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項の現像装置。
- 請求項1から6のいずれか1項の現像装置に、一成分現像剤のトナーを収容するトナー収容器と、前記規制部材に隣接する攪拌補助部材が配設され、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に構成されたことを特徴とするプロセスユニット。
- 前記トナーの外添処方として、シリコンオイル含有シリカを有することを特徴とする請求項7のプロセスユニット。
- 請求項7又は8のプロセスユニットを有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015001777A JP2016126247A (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | 現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015001777A JP2016126247A (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | 現像装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016126247A true JP2016126247A (ja) | 2016-07-11 |
Family
ID=56359464
Family Applications (1)
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JP2015001777A Pending JP2016126247A (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | 現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016126247A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11300896B2 (en) | 2020-02-26 | 2022-04-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2015
- 2015-01-07 JP JP2015001777A patent/JP2016126247A/ja active Pending
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