JP2016125083A - 腐食抑制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続用の配管、水熱交換器の配管などの配管に対して電気防食を施す場合において、腐食を抑制する対象となる配管を限定することができる腐食抑制装置を提供する。【解決手段】腐食抑制装置(1)は、第1配管(P1)と第2配管(P2)の間に介在する継手部材(2)と、第1配管(P1)及び第2配管(P2)の少なくとも一方に接続される負極と、継手部材(2)の流路内の水に接する電極部(7)に接続される正極とを有する電源(6)と、を備える。継手部材(2)は第1配管(P1)と第2配管(P2)とを絶縁している。【選択図】図2
Description
本発明は、配管の腐食を抑制するための腐食抑制装置に関するものである。
従来、例えばヒートポンプ給湯機、燃焼式給湯機、電気給湯機、温水暖房機などの機器は水熱交換器を備えている。水熱交換器は、水流路を有する配管を備え、この配管の水流路を流れる水は、冷媒との熱交換、燃料の燃焼エネルギー、電気エネルギーなどによって加熱される。また、水熱交換器の配管は、水流路を有する接続用の配管によって、例えば水を貯留するタンクなどの他の部品と接続されている。
水熱交換器の配管、接続用の配管などの配管は、例えば銅などの金属によって形成されており、その水流路を水が流れるので、腐食することがある。特に、腐食傾向の高い水が用いられた場合には、配管の腐食が進行しやすい。腐食傾向の高い水としては、例えば遊離炭酸濃度、塩化物イオン濃度、硫酸イオン濃度、電気伝導率などが高い水、pHの低い水などを例示することができる。
一般に、金属の腐食対策としてインヒビタ(防食剤)が使用されることがあるが、給湯機の場合、温水をユーザーが使用するので、インヒビタが水中に含まれることは許容し難い。また、給湯機は、通常、ユーザー側に供給された温水が再度給湯機に戻されることのない一過式である。したがって、給湯機においては、インヒビタの使用自体が困難である。
特許文献1には、多方管継手によって一対の配水管を連結し、これらの配水管の連結に使用しない連結端にアノードを差し込む構造が開示されている。この特許文献1の構造では、防食電圧・電流制御機構からのプラス線がアノードに接続され、この制御機構からのマイナス線が一方の配水管に取り付けられる。
しかしながら、特許文献1では、一対の配水管は、多方管継手によって互いに電気的に接続されており、互いに絶縁されていないので、多方管継手につながる両側の配水管が必ず腐食抑制対象となる。
本発明の目的は、接続用の配管、水熱交換器の配管などの配管に対して電気防食を施す場合において、腐食を抑制する対象となる配管を限定することができる腐食抑制装置を提供することである。
本発明の腐食抑制装置は、第1配管(P1)と第2配管(P2)の間に介在する継手部材(2)と、前記第1配管(P1)及び前記第2配管(P2)の少なくとも一方に接続される負極と、前記継手部材(2)の流路内の水に接する電極部(7)に接続される正極とを有する電源(6)と、を備え、前記継手部材(2)が前記第1配管(P1)と前記第2配管(P2)との間を絶縁している。
本発明の腐食抑制装置は、継手部材(2)が第1配管(P1)と第2配管(P2)を互いに絶縁しているので、第1配管(P1)及び第2配管(P2)のうち、負極を接続した配管に腐食抑制対象を限定することができる。
前記腐食抑制装置において、前記電極部(7)の少なくとも表面は、チタン及び白金の少なくとも一方を主成分とする材料によって形成されているのが好ましい。
この構成では、電極部(7)における表面の耐食性及び耐久性が高くなるので、電極部の表面が水中に溶出するのが抑制され、長期間使用することができる。
前記腐食抑制装置において、前記電極部(7)は前記継手部材(2)の内周面に沿った筒形状を有しているのが好ましい。
この構成では、電極部(7)を継手部材(2)の内周面に沿って筒形状に形成することによって電極部(7)の表面積を大きくしつつ、継手部材(2)の流路内の水に接するように設けられた電極部(7)が水の流れを妨げるのを抑制できる。
前記腐食抑制装置において、前記電極部(7)は平板形状を有していてもよい。
この構成では、既製の板材を、例えば円筒形状などに加工することなく電極部(7)として使用することができる。
前記腐食抑制装置において、前記電極部(7)が平板形状を有している場合には、前記電極部(7)における水流方向の上流側の縁は、前記水流方向に対して傾斜しているのが好ましい。
この構成では、電極部(7)における水流方向の上流側の縁が水流方向に対して傾斜しているので、水が上流側の縁に沿って流れやすくなり、電極部(7)を設けることに起因する水流の抵抗が増加するのを抑制できる。
前記腐食抑制装置において、前記電極部(7)の一部が前記継手部材(2)の外に位置していてもよい。
この構成では、継手部材(2)の外に位置している電極部(7)の一部に対して、電源(6)の正極を容易に接続することができる。
前記腐食抑制装置において、前記電源(6)が乾電池であってもよい。
この構成では、ユーザーの入手が容易で比較的安価な乾電池を電源(6)として用いることができる。
前記腐食抑制装置において、電源(6)が乾電池である場合には、前記腐食抑制装置における電気回路(10)中に抵抗(12)が設けられていてもよい。
この構成では、電気回路(10)中に抵抗(12)を設けることにより、電源(6)が乾電池であっても、電位を調節することができる。
前記腐食抑制装置において、前記乾電池の蓄電量が太陽電池(11)によって補われるように構成されていてもよい。
この構成では、乾電池の蓄電量が太陽電池(11)によって補われるので、乾電池を長期間交換しなくても、連続して使用することができる。
本発明によれば、接続用の配管、水熱交換器の配管などの配管に対して電気防食を施す場合において、腐食を抑制する対象となる配管を限定することができる。
以下、本発明の実施形態に係る腐食抑制装置及びこれを備えた熱交換システムについて図面を参照しながら説明する。
熱交換システムは、水と他の流体(例えば冷媒、外気など)との間で熱交換したり、水に対して燃料の燃焼エネルギーを付与したり、水に対して電気エネルギーを付与したりすることによって水を加熱又は冷却する水熱交換器を備えている。水熱交換器は水流路を有する配管を備えている。水熱交換器の配管は、水流路を有する接続用の配管によって、熱交換システムを構成する他の部品(例えば水を貯留するタンクなど)と接続されている。水熱交換器の配管、接続用の配管などの配管は、例えば銅などの金属によって形成されており、その水流路を水が流れるので、腐食することがある。
本実施形態では、熱交換システムは、配管の腐食を抑制するために腐食抑制装置(例えば後述する図2(A),(B)の腐食抑制装置1)を備えている。本実施形態の腐食抑制装置は、外部電源(直流電源)を用いた電気防食を行うことにより、配管の腐食を抑制することができ、これにより、配管からの水漏れなどの不具合が生じるのを抑制することができる。
熱交換システムとしては、給湯機、温水暖房機、冷却塔などの種々の機器を例示することができる。給湯機としては、ヒートポンプ給湯機、燃焼エネルギーを利用した燃焼式給湯機、電気エネルギーを利用した電気式給湯機などを例示することができる。温水暖房機としては、ヒートポンプ温水暖房機、燃焼エネルギーを利用した燃焼式温水暖房機、電気エネルギーを利用した電気式温水暖房機などを例示することができる。本実施形態の腐食抑制装置1は、これらの種々の機器に対して適用することができる。以下では、本実施形態の腐食抑制装置1をヒートポンプ給湯機に用いた場合について説明する。
[ヒートポンプ給湯機]
図1は、本実施形態の腐食抑制装置1を備えたヒートポンプ給湯機80を示す構成図である。図1に示すように、ヒートポンプ給湯機80は、冷媒回路81と、貯湯回路82とを備えている。冷媒回路81は、圧縮機86、水熱交換器87、膨張機構としての膨張弁88、空気熱交換器89、及びこれらを接続する冷媒配管を含む。貯湯回路82は、タンク84、ポンプ93、水熱交換器87、及びこれらを接続する送水配管91,92を含む。水熱交換器87は、2つの流路を有し、一方の流路は、冷媒回路81に含まれており、他方の流路は、貯湯回路82に含まれている。冷媒回路81及び貯湯回路82の運転は、制御手段としての制御部94によって制御される。
図1は、本実施形態の腐食抑制装置1を備えたヒートポンプ給湯機80を示す構成図である。図1に示すように、ヒートポンプ給湯機80は、冷媒回路81と、貯湯回路82とを備えている。冷媒回路81は、圧縮機86、水熱交換器87、膨張機構としての膨張弁88、空気熱交換器89、及びこれらを接続する冷媒配管を含む。貯湯回路82は、タンク84、ポンプ93、水熱交換器87、及びこれらを接続する送水配管91,92を含む。水熱交換器87は、2つの流路を有し、一方の流路は、冷媒回路81に含まれており、他方の流路は、貯湯回路82に含まれている。冷媒回路81及び貯湯回路82の運転は、制御手段としての制御部94によって制御される。
圧縮機86、水熱交換器87、膨張弁88及び空気熱交換器89はヒートポンプユニット83内に設けられている。タンク84及びポンプ93は、貯湯ユニット85内に設けられている。送水配管91,92は、タンク84の水を水熱交換器87に送る上流側送水配管91と、水熱交換器87と熱交換して加熱された水をタンク84に戻す下流側送水配管92とを含む。
ポンプ93は、貯湯回路82において水を送るためのものであり、本実施形態では送水配管91に設けられているが、ポンプ93の配設位置はこれに限定されない。ポンプ93の運転により、タンク84内の水は、タンク84の下部から流出し、送水配管91、水熱交換器87および送水配管92の順に送られて、タンク84の上部に戻る。
本実施形態では、冷媒回路81を循環する冷媒として二酸化炭素を用いているが、これに限定されない。この冷媒回路81では、冷媒の高圧圧力が超臨界圧力になるように圧縮機86で圧縮される。つまり、冷媒回路81では、高圧圧力が超臨界圧力になる冷凍サイクルが行われる。冷媒回路81を循環する冷媒は、水熱交換器87において貯湯回路82を循環する水と熱交換してこの水を加熱し、空気熱交換器89において外気と熱交換して外気から熱を吸収する。
タンク84には給水配管95と給湯配管96とが接続されている。給水配管95は、タンク84の底部に接続されている。この給水配管95は、給水源からタンク84内に低温の水を給水するために設けられている。タンク84へ水を給水する給水源としては、例えば水道水や、井戸水などの地下水を利用することができる。給湯配管96は、タンク84の上部に接続されている。この給湯配管96は、タンク84内に貯留された高温の水を取り出して浴槽などへ給湯するために設けられている。本実施形態のヒートポンプ給湯機80は、給湯配管96から給湯された水をタンク84に戻さない一過式の給湯機であるが、これに限定されず、給湯配管96から給湯された水の一部をタンク84に戻すタイプの給湯機であってもよい。
図1に示すように、本実施形態では、腐食抑制装置1は、貯湯回路82において水熱交換器87よりも上流側に設けられているが、図1に示す位置以外の位置に設けられていてもよい。具体的に、腐食抑制装置1は、貯湯回路82において水熱交換器87よりも上流側の送水配管91に設けられている。また、腐食抑制装置1は、ポンプ93よりも下流側の位置に設けられているが、これに限られない。腐食抑制装置1の詳細については後述する。
制御部94は、中央演算処理装置94A、メモリ94Bなどを有する。制御部94は、例えばマイクロコンピュータによって構成されている。メモリ94Bには、タンク84内の水を沸上げるための沸上げ運転のスケジュールなどが記憶されている。制御部94は、そのスケジュールに基づいて沸上げ運転を実行する。なお、沸上げ運転は、スケジュールされた時期以外の時期においても必要に応じて実行される場合もある。沸上げ運転は、例えば水使用量の少ない夜間の時間帯、電気料金が低い時間帯などに実行されるようにスケジュールされているのが好ましいが、これに限定されない。
次に、ヒートポンプ給湯機80の動作について説明する。タンク84内の水を沸上げる沸上げ運転では、制御部94は、ヒートポンプユニット83の圧縮機86を駆動させ、膨張弁88の開度を調節するとともに、貯湯ユニット85のポンプ93を駆動させる。これにより、図1に示すように、タンク84の底部に設けられた出水口からタンク84内の低温の水が送水配管91を通じて水熱交換器87に送られ、水熱交換器87において冷媒によって加熱される。加熱された高温の水は送水配管92を通じてタンク84の上部に設けられた入水口からタンク84内に戻される。これにより、タンク84内には、その上部から順に高温の水が貯湯される。
[腐食抑制装置]
次に、本発明の実施形態に係る腐食抑制装置1について具体的に説明する。図2(A)は、本発明の実施形態に係る腐食抑制装置を示す断面図であり、図2(B)は、図2(A)におけるIIB−IIB線断面図である。図2(A)及び図2(B)に示すように、
腐食抑制装置1は、継手部材2と、電源6(直流電源)と、電極部7とを備える。
次に、本発明の実施形態に係る腐食抑制装置1について具体的に説明する。図2(A)は、本発明の実施形態に係る腐食抑制装置を示す断面図であり、図2(B)は、図2(A)におけるIIB−IIB線断面図である。図2(A)及び図2(B)に示すように、
腐食抑制装置1は、継手部材2と、電源6(直流電源)と、電極部7とを備える。
(継手部材)
継手部材2は、第1配管P1と第2配管P2の間に介在してこれらを接続する機能と、第1配管P1と第2配管P2との間に介在してこれらの間を電気的に絶縁する機能とを備えている。すなわち、継手部材2は、継手部材2を介した第1配管P1と第2配管P2との間の導通を阻止している。
継手部材2は、第1配管P1と第2配管P2の間に介在してこれらを接続する機能と、第1配管P1と第2配管P2との間に介在してこれらの間を電気的に絶縁する機能とを備えている。すなわち、継手部材2は、継手部材2を介した第1配管P1と第2配管P2との間の導通を阻止している。
継手部材2は、全体が絶縁性の材料によって形成されていてもよく、一部が絶縁性の材料によって形成され、残りの部位が導電性の材料によって形成されていてもよい。ただし、後者の場合であっても、第1配管P1と第2配管P2との間を電気的に絶縁可能な部位に絶縁性の材料が設けられている必要がある。絶縁性の材料としては、絶縁性を有する合成樹脂、ゴム、セラミックスなどを例示できる。
継手部材2によって互いに絶縁される第1配管P1及び第2配管P2は、導電性を有する金属によって形成されている。これらの配管P1,P2は、同じ材料によって形成されていてもよく、互いに異なる材料によって形成されていてもよい。配管P1,P2の材料としては、銅、鉄などを例示できるが、これらに限られない。
本実施形態では、第1配管P1は、銅製の水配管であり、送水配管91の一部を構成している。また、第2配管P2は、銅製の水配管であり、水熱交換器87における水流路を形成する配管の一部又は全部を構成している。ただし、第1配管P1及び第2配管P2は、上記の部位に用いられるものに限られず、水が流れる配管であって他の部位に用いられるものでもよい。
継手部材2は、第1配管P1の水流路と第2配管P2の水流路とを連通させるための水流路が内部に形成された管状の部材である。継手部材2は、水漏れが生じない状態で2つの配管を接続できるものであればよく、その具体的な接続構造は特に限定されるものではない。継手部材2としては、例えば図3に示すような接続構造を有するものを用いることができる。図3は、腐食抑制装置1における継手部材2の一例を示す断面図である。
図3に示す継手部材2は、継手本体20と、第1ナット21と、第2ナット22とを備える。継手本体20の一端部側の外周面には、第1ナット21の内周面に形成された雌ネジが螺合される雄ネジが形成されており、継手本体20の他端部側の外周面には、第2ナット22の内周面に形成された雌ネジが螺合される雄ネジが形成されている。第1ナット21及び第2ナット22は、第1配管P1及び第2配管P2がそれぞれ挿入される挿通孔を有する。第1配管P1は、第1ナット21の挿通孔から挿通され、第1配管P1の先端部が継手本体20の一端部に対向するように配置される。同様に、第2配管P2は、第2ナット22の挿通孔から挿通され、第2配管P2の先端部が継手本体20の他端部に対向するように配置される。
この状態で、第1ナット21が締め付けられると、継手本体20の一端部と第1配管P1との間に介在するくさび状(テーパー状)の第1リング部材23が第1ナット21によって内側(第2ナット22側)に押されて、継手本体20の一端部と第1配管P1との間に押し込まれる。これにより、継手本体20の一端部と第1配管P1との間がシールされるとともに、第1リング部材23の締め付け力によって第1配管P1が継手本体20に対して固定される。
同様に、第2ナット22が締め付けられると、継手本体20の他端部と第2配管P2との間に介在するくさび状(テーパー状)の第2リング部材24が第2ナット22によって内側(第1ナット21側)に押されて、継手本体20の他端部と第2配管P2との間に押し込まれる。これにより、継手本体20の他端部と第2配管P2との間がシールされるとともに、第2リング部材24の締め付け力によって第2配管P2が継手本体20に対して固定される。
図3に示すような構造を有する継手部材2の場合には、少なくとも継手本体20が絶縁性の材料によって形成されており、この継手本体20に電極部7が設けられる。第1ナット21及び第1部材23と、第2ナット22及び第2部材24とは、継手本体20によって絶縁されている。したがって、第1ナット21、第1部材23、第2ナット22及び第2部材24は、絶縁性の材料によって形成されていてもよく、導電性の材料によって形成されていてもよい。
なお、第1ナット21及び第2ナット22がフレアナットであってもよい。この場合には、第1配管P1の先端部及び第2配管P2の先端部は、フレアナットのフレア形状に沿って拡径された形状を有し、継手本体20の一端部及び他端部は、フレアナットのフレア形状に沿ったテーパー形状を有する。
(電極部)
電極部7は、例えば配線8を介して電源7の正極に接続されている。電極部7は、腐食抑制対象の配管(第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方の配管)との間で絶縁されるように配置され、且つ、継手部材2の流路内の水に接するように配置されている。本実施形態では、電極部7の表面の少なくとも一部が継手部材2の流路内の露出するように継手部材2に設けられている。このような状態で電極部7を継手部材2に設ける方法としては、例えば、電極部7を継手部材2の内周面に固定する方法、電極部7の一部を継手部材2に埋め込む方法などの種々の方法が挙げられるが、これらの方法に限られない。
電極部7は、例えば配線8を介して電源7の正極に接続されている。電極部7は、腐食抑制対象の配管(第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方の配管)との間で絶縁されるように配置され、且つ、継手部材2の流路内の水に接するように配置されている。本実施形態では、電極部7の表面の少なくとも一部が継手部材2の流路内の露出するように継手部材2に設けられている。このような状態で電極部7を継手部材2に設ける方法としては、例えば、電極部7を継手部材2の内周面に固定する方法、電極部7の一部を継手部材2に埋め込む方法などの種々の方法が挙げられるが、これらの方法に限られない。
図2(A)に示すように本実施形態では、配線8の一端部が継手部材2内に挿入されて電極部7に接続されているが、これに限られず、後述する変形例のように電極部7の一部を継手部材2の外に配置して、その部分に配線8の一端部を接続してもよい。
図2(A)及び図2(B)に示すように、本実施形態では、電極部7は、継手部材2の内周面に沿った筒形状を有している。具体的に、電極部7は円筒形状を有している。ただし、電極部7は、断面が円形の円筒形状でなくてもよく、断面が楕円形の筒形状であってもよく、断面が多角形の筒形状であってもよい。
電極部7は、耐食性及び耐久性を有している。電極部7の少なくとも表面7Sは、チタン及び白金の少なくとも一方を主成分とする材料によって形成されている。具体的に、電極部7の全体がチタン又は白金を主成分とする材料(チタン、チタン合金、白金、白金合金などの材料)により形成されている形態が例示できる。また、電極部7が、チタン又は白金よりもイオン化傾向の大きい材料(すなわち、水中においてチタン又は白金よりも酸化されやすい材料)により形成された電極本体と、この電極本体の表面にチタン又は白金を主成分とする材料により形成されたコーティング層とを有する形態が例示できる。また、電極本体の材料としてチタンを主成分とする材料を用いて、その電極本体の表面に白金を主成分とする材料により形成されたコーティング層を形成してもよい。なお、後述する図4〜図12における腐食抑制装置1においても電極部7に関する上記の特徴が備わっている。
(電源)
電源6は、第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方に接続される負極と、継手部材2の流路内の水に接する電極部7に接続される正極とを有する。本実施形態では、電源6の正極は、配線8を介して電極部7に接続され、電源6の負極は、配線9を介して第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方に接続される。これにより、腐食抑制装置1には、電源6、配線8、電極部7、水流路内の水、腐食抑制対象の配管(第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方の配管)、及び配線9の順に電流が流れる電気回路10が形成されている。
電源6は、第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方に接続される負極と、継手部材2の流路内の水に接する電極部7に接続される正極とを有する。本実施形態では、電源6の正極は、配線8を介して電極部7に接続され、電源6の負極は、配線9を介して第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方に接続される。これにより、腐食抑制装置1には、電源6、配線8、電極部7、水流路内の水、腐食抑制対象の配管(第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方の配管)、及び配線9の順に電流が流れる電気回路10が形成されている。
腐食抑制対象の配管に電源6の負極を接続するための配線9の一端部は、腐食抑制対象の配管に対して電気的に接続することができればよく、その接続方法は特に限定されるものではない。例えば、配線9の一端部を腐食抑制対象の配管の外周面に固定するだけでもよい。また、配線9の一端部を腐食抑制対象の配管に埋め込むように配置してもよい。
本実施形態では、電源6は乾電池である。乾電池は、ユーザーの入手が容易で比較的安価である。乾電池としては、使い捨ての乾電池(一次電池)を用いることもできるが、充電式の乾電池(二次電池)を用いることもできる。また、電源6は、乾電池に限られるものではなく、湿電池を用いることもできる。また、電源6は、乾電池及び湿電池以外のものであってもよく、例えば熱交換間システム80(本実施形態では、ヒートポンプ給湯機80)を運転する電源を用いることもできる。
(動作)
次に、腐食抑制装置1の動作について説明する。制御部94は、腐食抑制装置1において電極部7と、腐食抑制対象の配管(図2では、第2配管P2)との間に電位差が生じるように電源6を制御する腐食抑制運転を行う。例えば、電源6が乾電池、湿電池などの場合には、電気回路10に設けられた図略のスイッチをON状態に切り換えることにより、電極部7と、腐食抑制対象の配管との間に電位差が生じる。腐食抑制運転は、ヒートポンプ給湯機80においてタンク84内の水を沸上げる沸上げ運転時に行われてもよく、沸上げ運転以外のときに行われてもよく、常時行われてもよい。
次に、腐食抑制装置1の動作について説明する。制御部94は、腐食抑制装置1において電極部7と、腐食抑制対象の配管(図2では、第2配管P2)との間に電位差が生じるように電源6を制御する腐食抑制運転を行う。例えば、電源6が乾電池、湿電池などの場合には、電気回路10に設けられた図略のスイッチをON状態に切り換えることにより、電極部7と、腐食抑制対象の配管との間に電位差が生じる。腐食抑制運転は、ヒートポンプ給湯機80においてタンク84内の水を沸上げる沸上げ運転時に行われてもよく、沸上げ運転以外のときに行われてもよく、常時行われてもよい。
腐食抑制運転が行われることにより、腐食抑制対象の配管(本実施形態では、水熱交換器87の配管P2)の腐食を抑制することができる。また、本実施形態の腐食抑制装置1では、継手部材2が第1配管P1と第2配管P2とを絶縁しているので、第1配管P1及び第2配管P2のうち、負極を接続した配管(本実施形態では、水熱交換器87の配管P2)に腐食抑制対象を限定することができる。
[変形例1]
図4(A)は、実施形態の変形例1に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図4(B)は、図4(A)におけるIVB−IVB線断面図である。この変形例1では、電極部7の一部7a(図4(A)及び図4(B)では、電極部7の上端部7a)が継手部材2の外に位置している。また、この変形例1では、電極部7の一部7a以外の部分は、継手部材2の内部と継手部材2内の水流路に位置している。
図4(A)は、実施形態の変形例1に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図4(B)は、図4(A)におけるIVB−IVB線断面図である。この変形例1では、電極部7の一部7a(図4(A)及び図4(B)では、電極部7の上端部7a)が継手部材2の外に位置している。また、この変形例1では、電極部7の一部7a以外の部分は、継手部材2の内部と継手部材2内の水流路に位置している。
変形例1では、電源6の正極に接続された配線8の一端部を継手部材2の外に位置している電極部7の一部7aに簡単に接続することができる。上記以外の構成については、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[変形例2]
図5(A)は、実施形態の変形例2に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図5(B)は、図5(A)の断面に対して垂直な方向の断面図である。この変形例2では、電極部7は平板形状を有する電極板である。図5(A)及び図5(B)において、第1配管P1、継手部材2及び第2配管P2の水流路の水は矢印の方向に流れる。電極部7は、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されている。すなわち、電極部7の主面は、継手部材2の水流路と平行である。
図5(A)は、実施形態の変形例2に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図5(B)は、図5(A)の断面に対して垂直な方向の断面図である。この変形例2では、電極部7は平板形状を有する電極板である。図5(A)及び図5(B)において、第1配管P1、継手部材2及び第2配管P2の水流路の水は矢印の方向に流れる。電極部7は、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されている。すなわち、電極部7の主面は、継手部材2の水流路と平行である。
この変形例2では、既製の板材を、例えば円筒形状などに加工することなく電極部7として使用することができる。また、電極部7は、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されているので、電極部7を設けることに起因する水流の抵抗が増加するのを抑制できる。上記以外の構成については、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[変形例3]
図6(A)は、実施形態の変形例3に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図6(B)は、図6(A)の断面に対して垂直な方向の断面図である。この変形例3では、電極部7の一部7a(図6(A)では、電極部7の上端部7a)が継手部材2の外に位置している。また、この変形例3では、電極部7の一部7a以外の部分は、継手部材2の内部と継手部材2内の水流路に位置している。変形例1と同様に、この変形例3では、電源6の正極に接続された配線8の一端部を継手部材2の外に位置している電極部7の一部7aに簡単に接続することができる。
図6(A)は、実施形態の変形例3に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図6(B)は、図6(A)の断面に対して垂直な方向の断面図である。この変形例3では、電極部7の一部7a(図6(A)では、電極部7の上端部7a)が継手部材2の外に位置している。また、この変形例3では、電極部7の一部7a以外の部分は、継手部材2の内部と継手部材2内の水流路に位置している。変形例1と同様に、この変形例3では、電源6の正極に接続された配線8の一端部を継手部材2の外に位置している電極部7の一部7aに簡単に接続することができる。
また、電極部7は平板形状を有する電極板であり、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されている。したがって、変形例2と同様に、この変形例3では、既製の板材を、例えば円筒形状などに加工することなく電極部7として使用することができる。また、電極部7は、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されているので、電極部7を設けることに起因する水流の抵抗が増加するのを抑制できる。
上記以外の構成については、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[変形例4]
図7(A)は、実施形態の変形例4に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図7(B)は、図7(A)におけるVIIB−VIIB線断面図である。この変形例4では、電極部7は平板形状を有する電極板であり、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されている。しかも、電極部7における水流方向の上流側の縁7bが水流方向に対して傾斜している。したがって、この変形例4では、水が上流側の縁7bに沿って流れやすくなるので、電極部7を設けることに起因する水流の抵抗が増加するのをより効果的に抑制できる。
図7(A)は、実施形態の変形例4に係る腐食抑制装置1を示す断面図であり、図7(B)は、図7(A)におけるVIIB−VIIB線断面図である。この変形例4では、電極部7は平板形状を有する電極板であり、継手部材2の水流路の水流方向におおよそ平行な姿勢で配置されている。しかも、電極部7における水流方向の上流側の縁7bが水流方向に対して傾斜している。したがって、この変形例4では、水が上流側の縁7bに沿って流れやすくなるので、電極部7を設けることに起因する水流の抵抗が増加するのをより効果的に抑制できる。
上記以外の構成については、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[変形例5]
図8(A)は、実施形態の変形例5に係る腐食抑制装置を示す断面図であり、図8(B)は、図8(A)におけるVIIIB−VIIIB線断面図である。この変形例5は、電極部7の一部7a(8(A)及び図8(B)では、電極部7の上端部7a)が継手部材2の外に位置しており、電源6の正極に接続された配線8の一端部を継手部材2の外に位置している電極部7の一部7aに簡単に接続することができるという特徴以外は、変形例4及び図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図8(A)は、実施形態の変形例5に係る腐食抑制装置を示す断面図であり、図8(B)は、図8(A)におけるVIIIB−VIIIB線断面図である。この変形例5は、電極部7の一部7a(8(A)及び図8(B)では、電極部7の上端部7a)が継手部材2の外に位置しており、電源6の正極に接続された配線8の一端部を継手部材2の外に位置している電極部7の一部7aに簡単に接続することができるという特徴以外は、変形例4及び図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[変形例6]
図9(A)は、実施形態の変形例6に係る腐食抑制装置を示す断面図である。この変形例6では、電源6が充電可能な乾電池であり、電気回路10中に抵抗12が設けられている。このように電気回路10中に抵抗12を設けることにより、電源6が乾電池であっても電位を所望の値に調節することができる。
図9(A)は、実施形態の変形例6に係る腐食抑制装置を示す断面図である。この変形例6では、電源6が充電可能な乾電池であり、電気回路10中に抵抗12が設けられている。このように電気回路10中に抵抗12を設けることにより、電源6が乾電池であっても電位を所望の値に調節することができる。
また、変形例6では、電源6である乾電池の蓄電量が太陽電池11によって補われるように構成されている。したがって、乾電池の蓄電量が太陽電池11によって補われるので、乾電池を長期間交換しなくても、連続して使用することができる。
上記以外の構成については、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、変形例6では、抵抗12及び太陽電池11の一方を省略することもできる。
[変形例7]
図10は、実施形態の変形例7に係る腐食抑制装置1を示す断面図である。変形例7の腐食抑制装置1は、継手部材2の構成が図2(A)及び図2(B)に示す実施形態及び変形例1〜6とは異なっている。
図10は、実施形態の変形例7に係る腐食抑制装置1を示す断面図である。変形例7の腐食抑制装置1は、継手部材2の構成が図2(A)及び図2(B)に示す実施形態及び変形例1〜6とは異なっている。
変形例7では、継手部材2は複数の部材から構成されている。具体的に、継手部材2は、一対の継手2A,2Bと、これらの継手2A,2Bの間に介在する配管部2Cとを有する。配管部2Cは、絶縁性を有する部材である。一対の継手2A,2Bは、絶縁性であってもよく、導電性であってもよい。電極部7は、配管部2Cに設けられており、電極部7の少なくとも一部が継手部材2の水流路を流れる水に接している。一方の継手2Aには、第1配管P1が接続され、他方の継手2Bには、第2配管P2が接続されている。
上記以外の構成については、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[腐食抑制対象の選択例]
図11(A)〜(D)は、実施形態の腐食抑制装置1において、腐食抑制対象の配管を選択するいくつかのパターンを説明するための断面図である。
図11(A)〜(D)は、実施形態の腐食抑制装置1において、腐食抑制対象の配管を選択するいくつかのパターンを説明するための断面図である。
図11(A)は、第1配管P1及び第2配管P2のうち、第2配管P1に電源6の負極を接続した状態を示しており、第2配管P2が腐食抑制対象となる一方で、第1配管P1は腐食抑制対象とはならない。
図11(B)は、第1配管P1及び第2配管P2のうち、第1配管P1に電源6の負極を接続した状態を示しており、第1配管P1が腐食抑制対象となる一方で、第2配管P2は腐食抑制対象とはならない。
図11(C)は、第1配管P1及び第2配管P2の両方に電源6の負極を接続した状態を示しており、この場合には、両方の配管P1,P2が腐食抑制対象となる。図11(C)では、電源6の負極は2つに分岐した配線9,9が第1配管P1と第2配管P2に接続されている。
このように本実施形態では、負極を接続する配管を選択することによって腐食を抑制する対象となる配管を限定することができる。これにより、第1配管P1及び第2配管P2のうち、一方の配管のみに対策を施せばよい場合にはその配管に対して選択的に腐食抑制対策を施すことができるので、消費電力を抑制することができる。また、例えば腐食傾向の高い水が第1配管P1及び第2配管P2内を流れる場合には、両方の配管に対して腐食抑制対策を施すといった対応が可能になる。このような腐食抑制対象の選択は、腐食抑制装置1が設置される現場において行われてもよく、製造現場において行われてもよい。
図11(D)は、図11(C)と同様に、第1配管P1及び第2配管P2の両方に電源6の負極を接続したものであるが、電源6の負極に接続された2つの配線9,9にスイッチSW1,SW2が設けられている点で、図11(C)の接続例とは異なっている。
図11(D)では、スイッチSW1とスイッチSW2のオンとオフを切り換えることによって、図11(A)〜図11(C)に示した接続パターンの選択が可能になる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
前記実施形態では、上記の説明では、腐食抑制装置1をヒートポンプ給湯機80に適用する場合を例に挙げたが、本実施形態の腐食抑制装置1は、他の熱交換システム80にも適用可能である。
図12は、実施形態に係る腐食抑制構造1を備えた熱交換システム80の他の例を示す概略図である。図12に示す熱交換システム80としては、給湯機、温水暖房機、冷却塔などの種々の機器を例示することができる。給湯機としては、燃焼エネルギーを利用した燃焼式給湯機、電気エネルギーを利用した電気式給湯機などを例示することができる。温水暖房機としては、ヒートポンプ温水暖房機、燃焼エネルギーを利用した燃焼式温水暖房機、電気エネルギーを利用した電気式温水暖房機などを例示することができる。
これらの熱交換システム80はそれぞれ、水熱交換器87と、図2〜図11に示すような腐食抑制装置1とを備えている。そして、腐食抑制装置1の絶縁継手2は、第1配管P1と第2配管P2との間に介在するとともに、これらの配管P1,P2を絶縁している。そして、電源6の正極は継手部材2の流路内の水に接する電極部7に接続され、電源6の負極は第1配管P1及び第2配管P2の少なくとも一方に接続される。
1 腐食抑制装置
2 継手部材
6 電源
7 電極部
8 配線
9 配線
10 電気回路
11 太陽電池
12 抵抗
P1 第1配管
P2 第2配管
80 ヒートポンプ給湯機(熱交換システムの一例)
87 水熱交換器
2 継手部材
6 電源
7 電極部
8 配線
9 配線
10 電気回路
11 太陽電池
12 抵抗
P1 第1配管
P2 第2配管
80 ヒートポンプ給湯機(熱交換システムの一例)
87 水熱交換器
Claims (9)
- 第1配管(P1)と第2配管(P2)の間に介在する継手部材(2)と、
前記第1配管(P1)及び前記第2配管(P2)の少なくとも一方に接続される負極と、前記継手部材(2)の流路内の水に接する電極部(7)に接続される正極とを有する電源(6)と、を備え、
前記継手部材(2)が前記第1配管(P1)と前記第2配管(P2)との間を絶縁している腐食抑制装置。 - 前記電極部(7)の少なくとも表面は、チタン及び白金の少なくとも一方を主成分とする材料によって形成されている、請求項1に記載の腐食抑制装置。
- 前記電極部(7)は前記継手部材(2)の内周面に沿った筒形状を有する、請求項1又は2に記載の腐食抑制装置。
- 前記電極部(7)は平板形状を有する、請求項1又は2に記載の腐食抑制装置。
- 前記電極部(7)における水流方向の上流側の縁は、前記水流方向に対して傾斜している、請求項4に記載の腐食抑制装置。
- 前記電極部(7)の一部が前記継手部材(2)の外に位置している、請求項1〜5の何れか一項に記載の腐食抑制装置。
- 前記電源(6)が乾電池である、請求項1〜6の何れか1項に記載の腐食抑制装置。
- 前記腐食抑制装置における電気回路(10)中に抵抗(12)が設けられている、請求項7に記載の腐食抑制装置。
- 前記乾電池の蓄電量が太陽電池(11)によって補われるように構成されている、請求項7又は8に記載の腐食抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014265611A JP2016125083A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 腐食抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014265611A JP2016125083A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 腐食抑制装置 |
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JP2014265611A Pending JP2016125083A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 腐食抑制装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190002414A (ko) * | 2017-06-09 | 2019-01-08 | 드 노라 페르멜렉 가부시키가이샤 | 희생 전극의 장착 구조, 및 이것을 포함한 전해 장치 |
JPWO2021044760A1 (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 |
-
2014
- 2014-12-26 JP JP2014265611A patent/JP2016125083A/ja active Pending
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KR101949304B1 (ko) | 2017-06-09 | 2019-02-18 | 드 노라 페르멜렉 가부시키가이샤 | 희생 전극의 장착 구조, 및 이것을 포함한 전해 장치 |
JPWO2021044760A1 (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | ||
WO2021044760A1 (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | 東芝キヤリア株式会社 | 水熱交換器、水熱交換器の製造方法、および冷凍サイクル装置 |
JP7280958B2 (ja) | 2019-09-04 | 2023-05-24 | 東芝キヤリア株式会社 | 水熱交換器、水熱交換器の製造方法、および冷凍サイクル装置 |
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