JP2007113350A - ソーラー式水道凍結防止システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池を電源として用いることのできる節電型の水道凍結防止システムを提案すること。
【解決手段】ソーラー式水道凍結防止システム1では、水道管2に巻き付けられたヒーター3にDC12Vの電力を供給する。また、最低気温がマイナス25℃前後の場合においても、水道管2の内部の水温が凍結することの無い0℃以上であって、室温度以下の温度状態に保持されるように、ヒーター3の出力、および、保温材4の巻き付け量あるいは厚さを調整する。これにより、太陽電池のみを駆動源として実用可能な節電型の水道凍結防止システムを実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】ソーラー式水道凍結防止システム1では、水道管2に巻き付けられたヒーター3にDC12Vの電力を供給する。また、最低気温がマイナス25℃前後の場合においても、水道管2の内部の水温が凍結することの無い0℃以上であって、室温度以下の温度状態に保持されるように、ヒーター3の出力、および、保温材4の巻き付け量あるいは厚さを調整する。これにより、太陽電池のみを駆動源として実用可能な節電型の水道凍結防止システムを実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池を電源とする節電型のソーラー式水道凍結防止システムおよびソーラー式水道凍結防止方法に関するものである。
水道凍結防止システムとしては各種のものが知られているが、基本的には、水道管に凍結防止帯と呼ばれるヒーターを取り付け、ヒーターと共に水道管を断熱材あるいは保温材で包み込み、夜間などにおける凍結のおそれのある時間帯に、ヒーターに交流電流を流して発熱させる構成となっている。使用されているヒーターは一般に、商用100Vの交流電源を電源としており、AC100Vで1m当たり15W出力のものである。
従来の水道凍結防止システムが取り付けた水道管において経験されることであるが、朝方などにおいて水道管の栓を開いて水を使用する際に温水が流れ出ることが良くある。換言すると、従来の水道凍結防止システムは不必要に水道管を加熱して無駄な電力を消費している。
従来においては、消費電力を低減するための節電型の水道凍結防止システムが各種提案されてはいるが、いずれのシステムにおいても、上記のような過剰な加熱状態については何ら考慮されていないのが現状である。このために、太陽電池を電源とする省電力型の水道凍結防止システムの実用化も達成されていない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、太陽電池を用いて水道管の凍結を確実に防止可能な節電型のソーラー式水道凍結防止システムおよび水道凍結防止方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のソーラー式水道凍結防止システムは、太陽電池と、太陽電池により発生した電力を蓄えるバッテリと、水道管に巻き付けられた凍結防止用ヒーターと、当該ヒーターの上から前記水道管に巻き付けた保温材と、前記ヒーターに対する給電制御を行う制御器とを有し、当該制御器は、外気温が所定温度以下になると、前記バッテリを用いて直流電流(例えば、DC12V)を前記ヒーターに供給する給電を開始し、所定温度を超えると当該給電を止め、前記バッテリの電圧降下が確認されると、交流電源(例えば、商用AC100V電源)に切り替えて、直流電流(例えば、DC12V)を前記ヒーターに供給する給電動作を行うようになっていることを特徴としている。
本発明の水道凍結防止システムでは、DC12Vなどの直流電流を用いてヒーターを駆動するように構成されているので、太陽電池を電源として用いた節電型のシステムを構築することが可能である。
また、かかる構成のソーラー式水道凍結防止システムを用いた水道凍結防止方法においては、最低気温が約マイナス25℃前後になる環境下において、前記凍結防止用ヒーターが巻き付けられている水道管内の水温を、0℃から20℃までの範囲内の温度に維持することを特徴としている。水道管内の水温を、水が凍らない0℃以上に保持すると共に、不必要に加熱せずに常温以下の温度に保持することにより、水道凍結防止システムの消費電力を大幅に削減できる。
具体的には、前記凍結防止用ヒーターとして、DC12V、1m当たり5Wで、表面発熱温度が40〜45℃に保持されるものを用いることが望ましい。また、前記保温材として、内部に微細な独立気泡が形成されている合成樹脂素材、あるいは、発泡スチロールを用いることが望ましい。さらに、前記凍結防止用ヒーターの巻き付け量と、前記保温材の巻き付け量あるいは厚さを調整することにより、前記水道管内の水温を前記の値の範囲内に維持すればよい。
本発明によれば、水道凍結防止用ヒーターをDC12Vで駆動し、また、水道管内の水温を不必要に加熱しないようにしているので、太陽電池を用いた節電型のソーラー式水道凍結防止システムを実用化できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したソーラー式水道凍結防止システムの実施の形態を説明する。
図1は本例のソーラー式水道凍結防止システムの全体構成図である。ソーラー式水道凍結防止システム1は、水道管2に巻き付けられたテープ状あるいはリボン状の凍結防止用ヒーター3と、ヒーター3の外側から水道管2を円筒状に覆っている保温材4と、ヒーター3に対する給電を制御するAC−DC電源自動切替器(制御器)5と、ソーラーシステム6を有している。ソーラーシステム6は、太陽電池7と、チャージコントローラ8と、バッテリ9を備えている。
太陽電池7としては、例えば、大きさが530×1200×35mm、出力が70W/4.43V/DC15.8V(max)のものを用いることができる。バッテリ9としては、例えば、12Ahのものを2個直列に接続して用いることができる。
AC−DC電源自動切替器5は、通常はソーラーシステム6をヒーター3の電源として用いており、当該ソーラーシステム6のバッテリ電源の電圧降下を確認すると、AC100Vの商用電源10に切り替えて、ここから得られるAC100VをDC12Vに変換して出力する。また、外気温が所定温度、例えば、10℃以下になるとヒーター3への給電を開始し、10℃を超えると給電を止める。さらに、内蔵タイマを備えており、外気温が最低になる早朝の時間帯などにおいてヒーター3への給電を行い、設定された時間帯においても、外気温が10℃を超えると給電を止めるようにしている。
凍結防止用ヒーター3としては、テープ状あるいはリボン状のヒーターを用いることができる。例えば、幅45mm、長さ800mmで、能力がDC12V/5.3W/40℃で、外気温が25.5℃の時にDC12Vを供給すると、表面の発熱温度が約42℃に保持されるものを用いることができる。
また、保温材4としては、内部に微細な独立気泡が形成された構造の保温材を用いることができる。例えば、最低気温がマイナス20℃程度の場所の水道管に用いる場合には、厚さ20mm程度のものを用いればよい。最低気温がマイナス25℃以下になるような場所の水道管に用いる場合には、発泡スチロール製の保温材を用いればよい。
この構成の水道凍結防止システム1においては、凍結防止用ヒーター3として、DC12V、1m当たり約5Wで、表面発熱温度が40〜45℃に保持されるものを用いているので、ソーラーシステム6による発電量だけで充分に対応できる。また、凍結防止用ヒーター3の巻き付け量と、保温材4の巻き付け量あるいは厚さを調整することにより、水道管2内の水温を0℃以上で、室温(15〜20℃)以下の状態に保持でき、不必要に水道管が加熱されることもない。よって、本例によれば、太陽電池を用いた節電型のソーラー式水道凍結防止システムを実現できる。
本発明者等の測定によれば、一般的に普及しているAC100V、1m当たりの出力が15Wの凍結防止用ヒーターを用いた水道凍結防止システムを用いた場合に比べて、電気代を約半額に低減できることが確認された。
1 ソーラー式水道凍結防止システム
2 水道管
3 ヒーター
4 保温材
5 AC−DC電源自動切替器
6 ソーラーシステム
7 太陽電池
8 チャージコントローラ
9 バッテリ
10 商用100V電源
2 水道管
3 ヒーター
4 保温材
5 AC−DC電源自動切替器
6 ソーラーシステム
7 太陽電池
8 チャージコントローラ
9 バッテリ
10 商用100V電源
Claims (5)
- 太陽電池と、
太陽電池により発生した電力を蓄えるバッテリと、
水道管に巻き付けられた凍結防止用のヒーターと、
当該ヒーターの上から前記水道管に巻き付けた保温材と、
前記ヒーターに対する給電制御を行う制御器とを有し、
当該制御器は、外気温が所定温度以下になると、前記バッテリから供給される直流電流を前記ヒーターに供給する給電を開始し、所定温度を超えると当該給電を止め、前記バッテリの電圧降下を確認すると、交流電源から得られる直流電流を前記ヒーターに供給する給電動作を行うようになっていることを特徴とするソーラー式水道凍結防止システム。 - 請求項1に記載のソーラー式水道凍結防止システムを用いた水道凍結防止方法であって、
最低気温が約マイナス25℃前後になる環境下において、前記凍結防止用ヒーターが巻き付けられている水道管内の水温を、0℃から約20℃までの範囲内の温度に維持することを特徴とする水道凍結防止方法。 - 請求項2において、
前記凍結防止用ヒーターとして、DC12V、1m当たり5Wの出力で、表面発熱温度が40〜45℃のものを用いることを特徴とする水道凍結防止方法。 - 請求項2または3において、
前記保温材として、内部に微細な独立気泡が形成されている合成樹脂素材、あるいは、発泡スチロールを用いることを特徴とする水道凍結防止方法。 - 請求項4において、
前記凍結防止用ヒーターの巻き付け量と、前記保温材の巻き付け量あるいは厚さを調整することにより、前記水道管内の水温を前記の値の範囲内に維持することを特徴とする水道凍結防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005308449A JP2007113350A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | ソーラー式水道凍結防止システムおよび方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005308449A JP2007113350A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | ソーラー式水道凍結防止システムおよび方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007113350A true JP2007113350A (ja) | 2007-05-10 |
Family
ID=38095795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005308449A Pending JP2007113350A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | ソーラー式水道凍結防止システムおよび方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007113350A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104358962A (zh) * | 2014-10-28 | 2015-02-18 | 北京交通大学 | 冻土埋管的太阳能光电转换蓄热/蓄电伴热系统 |
CN104895148A (zh) * | 2015-04-30 | 2015-09-09 | 四川远畅新能源科技有限公司 | 一种防冻的多功能消防栓 |
CN106351290A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-01-25 | 郝定强 | 一种多动力给排水装置 |
CN112503970A (zh) * | 2020-11-20 | 2021-03-16 | 珠海格力电器股份有限公司 | 模块机防冻系统 |
KR102320839B1 (ko) * | 2020-09-17 | 2021-11-02 | 임상현 | 신 재생 에너지 기반의 동파 방지 수도관 및 신 재생 에너지의 전력 운용방법 |
CN114738587A (zh) * | 2022-05-06 | 2022-07-12 | 桂林善水科技有限公司 | 一种基于绿色光伏供能的主动水管防冻保温装置 |
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2005
- 2005-10-24 JP JP2005308449A patent/JP2007113350A/ja active Pending
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