JP2016124088A - ロータリーダイカッター - Google Patents

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Abstract

【課題】切刃部リングに滑りや割損を生じたりすることがないのは勿論、切刃部リングや切刃接触リングを容易に着脱する。
【解決手段】ダイカットロール1とアンビルロールとを備えたロータリーダイカッターであって、ダイカットロール1においては、円柱状のダイカッター軸11の外周に、外周部に切刃部12Aが形成された円筒状の切刃部リング12が嵌合しており、ダイカッター軸11の内部には、切刃部リング12の内周側に、圧力流体を保持して外周側に膨張可能な圧力室14が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りに互いに反対向きに回転するダイカットロールのダイカッター軸外周に嵌合した切刃部リングの切刃部と、アンビルロールのアンビル軸外周に嵌合した切刃接触リングとの間で、ワークを切断するロータリーダイカッターに関するものである。
このようなロータリーダイカッターの特にダイカットロールにおいては、ダイカッター軸は安価で比較的軽量な鋼材等により形成する一方で、切れ味と耐摩耗性が要求される切刃部リングは超硬合金等の硬質材料により形成し、ダイカッター軸の外周に切刃部リングを嵌合させて、対向するアンビルロールとの間でワークを切断するようにしたものが知られている。ところが、単にダイカッター軸に切刃部リングを嵌合させただけでは、ワークの切断時に切刃部リングが滑りを生じてしまい、切断された製品の加工精度を損なうおそれがある。
そこで、特許文献1には、締め代を有して嵌め合わされたダイカッター軸と切刃部リングとの合わせ面にそれぞれ係止凹部を対峙して形成し、これらの係止凹部にスプリングピン等の係止部材を挿入したものが提案されている。また、特許文献2には、ダイカットロールのようなロールにおいて、焼き嵌めや冷やし嵌めにより切刃部リングが嵌装されるダイカッター軸の外周面に凹所を形成して、この凹所に弾性体を圧縮して収容することが提案されている。
特開平7−256597号公報 特開平10−037946号公報
しかしながら、これら特許文献1、2に記載されたロータリーダイカッターのように、焼き嵌めや冷やし嵌めのような締め代を有する嵌合によってダイカッター軸に切刃部リングを取り付けたものでは、切刃部リングの着脱に加熱や冷却が可能な専用の設備を要することになり、例えば切刃部に摩耗、損傷が生じた切刃部リングを容易に交換することは難しい。また、ダイカットロールの切刃部が接触するアンビルロールにおいても、同様にアンビル軸の外周に切刃接触リングを嵌合させたものでは、切刃部の接触によって損傷が生じた切刃接触リングを交換するのは困難となる。
さらに、特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのように、切刃部リングに係合凹部を形成したものでは、超硬合金等の硬質であるために靱性に乏しい切刃部リングに嵌合によって強い応力が作用すると、係合凹部から切刃部リングに割損が生じるおそれもある。一方、特許文献2に記載されたようにウレタンやゴム等の弾性体によって切刃部リングのずれを防止しようとしても、ワーク切断時に大きな負荷が作用すると切刃部リングは容易に滑りを生じてしまうことになる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、切刃部リングに滑りや割損を生じたりすることがないのは勿論、切刃部リングや切刃接触リングを容易に着脱することが可能なロータリーダイカッターを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、第1に、ダイカットロールとアンビルロールとを備えたロータリーダイカッターであって、上記ダイカットロールにおいては、円柱状のダイカッター軸の外周に、外周部に切刃部が形成された円筒状の切刃部リングが嵌合しており、上記ダイカッター軸の内部には、上記切刃部リングの内周側に、圧力流体を保持して外周側に膨張可能な圧力室が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、第2に、ダイカットロールとアンビルロールとを備えたロータリーダイカッターであって、上記アンビルロールにおいては、円柱状のアンビル軸の外周に、上記ダイカットロールの切刃部が接触する円筒状の切刃接触リングが嵌合しており、上記アンビル軸の内部には、上記切刃接触リングの内周側に、圧力流体を保持して外周側に膨張可能な圧力室が形成されていることを特徴とする。
このように構成されたロータリーダイカッターにおいては、上記圧力室に保持された圧力流体の圧力を減じて圧力室を膨張させていない状態で切刃部リングや切刃接触リングをダイカッター軸やアンビル軸の外周に嵌合し、しかる後に圧力流体に圧力を加えて圧力室を外周側に膨張させることにより、これら切刃部リングや切刃接触リングを内周側から押圧して固定することができる。このため、リングを嵌合する際の締め代が小さくてもワークの切断時に滑りが生じるのを防ぐことができ、リングの着脱を容易に行うことができるとともに、リングに係合凹部などを形成する必要もなく、例えば切刃部リングが超硬合金製であっても割損が発生するのを防ぐことができる。
ここで、このようなロータリーダイカッターのダイカットロールにおいては、ダイカッター軸の軸線方向において上記切刃部の両外側に、外周面が上記軸線を中心とする円筒面状をなすベアラー部が形成され、このベアラー部がアンビルロールの外周面に接触しつつワークの切断を行うことが多い。そこで、このような場合には、上記ダイカッター軸の外周に、円筒状のべアラー部リングを上記切刃部リングの両端部に嵌合させるとともに、上記ダイカッター軸の内部には、複数の上記圧力室を、上記切刃部リングの内周側と上記ベアラー部リングの内周側とに互いに隔絶して形成することにより、これらベアラー部リングの着脱も容易とすることができる。アンビルロールにおいても同様に、アンビル軸の外周に、円筒状のベアラー受けリングが切刃接触リングの両端部に嵌合している場合には、上記アンビル軸の内部に、複数の上記圧力室を、切刃接触リングの内周側とベアラー受けリングの内周側とに互いに隔絶して形成してもよい。
そして、特にこのように複数の圧力室を切刃部リングの内周側とベアラー部リングの内周側とに互いに隔絶して形成した場合には、これらの圧力室の膨張量を調整可能とすることにより、ベアラー部リングの外周面に対する切刃部リングの切刃部の径方向における突出量を調整することができる。従って、例えば切刃部に摩耗が生じたときに突出量を大きくすることにより、切刃部を再研磨せずとも切れ味を回復してワークの切断を続行することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、切刃部リングや切刃接触リングのワーク切断時の滑りや割損を生じることなく、これら切刃部リングや切刃接触リングをダイカッター軸やアンビル軸に容易に着脱することができ、摩耗が生じたりしたリングを簡単に交換可能として効率的なワークの切断作業を行うことができる。
本発明の一実施形態のロータリーダイカッターにおけるダイカットロールの一部破断側面図である。 図1における矢線A方向視の端面図である。 図1に示す実施形態のアンビルロールの一部破断側面図である。
図1ないし図3は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態のロータリーダイカッターは、図1および図2に示すように軸線O1を中心とする多段円柱状をなすダイカットロール1と、図3に示すように軸線O2を中心とするやはり多段円柱状のアンビルロール2とを備えており、これらダイカットロール1とアンビルロール2とが、その軸線O1、O2を上下に平行にして図示されないカッター装置本体に該軸線O1、O2回りに互いに反対向きに回転可能に支持される。
ダイカットロール1は、軸線O1方向の中央部11Aが最も大きな一定の外径とされるとともに両端部11B、11Cは中央部11Aよりも小径とされた多段円柱状のダイカッター軸11と、このダイカッター軸11の上記中央部11A外周に嵌合する互いに等しい一定内径の円筒状の切刃部リング12および一対のベアラー部リング13を備えている。このようなダイカットロール1は、ダイカッター軸11の上記両端部11B、11Cが上述のようにカッター装置本体に支持され、このうち一方の端部11Bが駆動手段に連結されて軸線O1回りに回転駆動させられる。
同様に、アンビルロール2も、軸線O2方向の中央部21Aが最も大きな一定の外径とされるとともに両端部21B、21Cは中央部21Aよりも小径とされた多段円柱状のアンビル軸21と、このアンビル軸21の上記中央部21A外周に嵌合する互いに等しい一定内径の円筒状の切刃接触リング22および一対のベアラー受けリング23とを備えている。
このアンビル軸21の中央部21Aの軸線O2方向の長さはダイカッター軸11の中央部11Aの軸線O1方向の長さとは略等しくされ、アンビルロール2は、これら中央部11A、21Aの軸線O1、O2方向の位置が略一致するようにアンビル軸21の両端部21B、21Cがカッター装置本体に支持されて、軸線O2回りに回転させられる。
ダイカッター軸11は鋼材等の弾性変形可能な金属材料により形成される一方、切刃部リング12およびベアラー部リング13は超硬合金、高速度工具鋼、ダイス鋼等のダイカッター軸11よりも硬質な材料によりそれぞれ一体に形成されており、軸線O1方向において切刃部リング12はダイカッター軸11の上記中央部11Aのさらに中央に、一対のベアラー部リング13はこの切刃部リング12の両端部に配設される。一対のベアラー部リング13の軸線O1方向の長さは互いに等しく、切刃部リング12の軸線O1方向の長さは各ベアラー部リング13の長さよりも大きくされている。
切刃部リング12の外周面には、切断するワークの形状に合わせた切刃部12Aが外周側に突出するように形成されるとともに、ベアラー部リング13の外周面には、軸線O1からの外径が上記切刃部12Aの外周端の外径と略等しい円筒面状をなすベアラー部13Aが、それぞれのベアラー部リング13の軸線O1方向の外側に形成されている。なお、これら切刃部12Aとベアラー部13Aとの間における切刃部リング12とベアラー部リング13の外周面は、切刃部12Aおよびベアラー部13Aよりも小さな互いに等しい外径の略面一な軸線O1を中心とした円筒面とされるとともに、切刃部12Aの内側における切刃部リング12の外周面は、切刃部12Aとベアラー部13Aとの間よりも僅かに小さな外径の軸線O1を中心とした円筒面とされている。
また、アンビルロール2においては、アンビル軸21が鋼材等の弾性変形可能な金属材料により形成されるとともに、切刃接触リング22およびベアラー受けリング23は超硬合金、高速度工具鋼、ダイス鋼等のアンビル軸21よりも硬質な材料によりそれぞれ一体に形成されている。切刃接触リング22はアンビル軸21の上記中央部21Aの中央に配設されて切刃部リング12の切刃部12Aが接触するとともに、ベアラー受けリング23はその両端部に配設されてベアラー部リング13のベアラー部13Aが接触する。従って、軸線O2方向において切刃接触リング22は、軸線O1方向において切刃部リング12の切刃部12Aが設けられた範囲以上の範囲に設けられ、同じく軸線O2方向において各ベアラー受けリング23は、軸線O1方向において各ベアラー部リング13のベアラー部13Aが設けられた範囲以上の範囲に設けられる。
さらに、これら切刃接触リング22とベアラー受けリング23同士は内外径が互いに等しい一定の径とされており、従ってアンビル軸21に嵌合した切刃接触リング22とベアラー受けリング23の外周面は軸線O2を中心とした面一な円筒面をなしている。これら切刃接触リング22とベアラー受けリング23の外径は、ダイカットロール1の切刃部12Aおよびベアラー部13Aの外径と略等しくされている。
そして、ダイカッター軸11の内部には、その上記中央部11Aの外周側に圧力室14が形成されるとともに、アンビル軸21の内部にも、やはりその上記中央部21Aの外周側に圧力室24が形成されていて、これらの圧力室14、24は圧力流体を保持して外周側に膨張可能とされている。また、各圧力室14、24は、圧力流体路15、25を介して圧力調整手段16に接続されている。
このうち、ダイカットロール1には、中央部11Aの外周に嵌合した切刃部リング12の内周側と、この切刃部リング12の両端部に嵌合した一対のベアラー部リング13の内周側とに、それぞれ圧力室14A、14Bが形成されていて、すなわち複数(3つ)の圧力室14A、14Bが形成されており、これらの圧力室14A、14Bは互いに隔絶されている。また、これらの圧力室14A、14Bには、それぞれに圧力流体路15A、15Bが連通していて、やはり互いに隔絶された独立した圧力調整手段16A、16Bが接続されている。
切刃部リング12の内周側の圧力室14Aは、外周側に膨張していない状態においては軸線O1に沿った断面が図1に示すように該軸線O1方向に長手方向を有する一定の大きさの長方形状をなして、ダイカッター軸11の中央部11A内部の外周側を軸線O1を中心に周回するように形成されている。また、圧力室14Aは、軸線O1方向においては切刃部リング12の切刃部12Aが形成された範囲を超えるとともに、切刃部リング12自体の長さは超えない範囲に延びるように形成されている。
さらに、ベアラー部リング13の内周側の圧力室14Bも、膨張していない状態では軸線O1に沿った断面において軸線O1方向に長手方向を有する互いに等しい一定の大きさの長方形状をなしている。これらの圧力室14Bは、径方向においては圧力室14Aと等しい位置に、軸線O1方向にはベアラー部リング13の長さを超えない範囲で、軸線O1を中心に周回するように形成されている。
さらにまた、圧力流体路15A、15Bは、各圧力室14A、14Bの軸線O1方向の中央から内周側に延びた後、軸線O1に平行にダイカッター軸11の他方の端部11Cに向けて延びて、この他方の端部11Cに設けられた上記各圧力調整手段16A、16Bに接続されている。圧力室14から圧力流体路15を介して圧力調整手段16にかけては圧力流体として作動油が充密されており、本実施形態では油圧によって圧力室14が膨張する。
これらの圧力調整手段16(16A、16B)は、圧力流体路15(15A、15B)に連通する軸線O1に平行な一定内径の断面円形の圧力調整室16aと、この圧力調整室16aに同軸に連通して上記他方の端部11Cにおけるダイカッター軸11の端面に開口する圧力調整室16aよりも大径の雌ネジ孔16bと、この雌ネジ孔16bに外周部が螺合するとともに内周部には圧力調整室16aより小径の雌ネジが形成されたネジ部材16cと、このネジ部材16c内周部に螺合する雄ネジ部が一端部に形成されるとともに他端部には上記圧力調整室16aの内周面に液密に嵌合するピストン部が一体に形成された調整ピストン16dとを備えている。
従って、圧力室14が膨張していない状態から、調整ピストン16dをネジ部材16c内周部にねじ込んでゆくと、ピストン部が圧力調整室16a内で前進して作動油が加圧され、これに伴い圧力室14が肉厚の薄いダイカッター軸11の中央部11Aの外周側へと膨張する。また、調整ピストン16dのねじ込み量を調整することにより、圧力室14の膨張量も調整可能とされる。
さらに、アンビルロール2においても、切刃接触リング22の内周側と各ベアラー受けリング23の内周側に、軸線O2方向に互いに隔絶された圧力室24A、24Bが径方向においては等しい位置に形成されており、このうち切刃接触リング22の内周側の圧力室24Aは軸線O2方向および径方向においてダイカッター軸11の圧力室14Aと略等しい範囲に形成されている。また、これらの圧力室24A、24Bの軸線O2方向中央部にも、それぞれ圧力流体路25A、25Bが接続され、各圧力流体路25A、25Bは内周側に延びた後に軸線O2に平行にアンビル軸21の他端部21Cに延びて、ダイカットロール1と同様の構成の図示を略する圧力調整手段16に接続されている。
このような構成のロータリーダイカッターでは、ダイカットロール1とアンビルロール2の圧力調整手段16において調整ピストン16dを圧力調整室16aから後退させ、圧力室14、24に保持された圧力流体の圧力を減じて圧力室14、24を膨張させていない状態で、切刃部リング12およびベアラー部リング13と切刃接触リング22およびベアラー受けリング23をダイカッター軸11の中央部11Aとアンビル軸21の中央部21Aに嵌合させる。そして、圧力調整手段16の調整ピストン16dをねじ込んで圧力調整室16aで前進させると、各圧力室14(14A、14B)、24(24A、24B)が膨張して中央部11A、21Aの外周面が外周側に膨らみ、切刃部リング12およびベアラー部リング13と切刃接触リング22およびベアラー受けリング23とが内周側から押圧されて固定される。
従って、これら切刃部リング12、ベアラー部リング13や切刃接触リング22、ベアラー受けリング23を嵌合させるときの締め代が無かったり、小さかったりしても、ワークの切断時にはダイカッター軸11やアンビル軸21に強固に固定することができ、切刃部リング12、ベアラー部リング13や切刃接触リング22、ベアラー受けリング23を交換するのが容易になって効率的である一方で、切断時にこれらのリングに滑りが生じて切断精度が損なわれるのを防ぐことができる。また、切刃部リング12やベアラー部リング13に取付のための係合凹部などを形成する必要もないので、これらが超硬合金のような材料であっても、割損が生じるようなこともない。
また、本実施形態のダイカットロール1においては、切刃部12Aが形成された切刃部リング12とベアラー部13Aが形成されたベアラー部リング13とが個別に成形されてダイカッター軸11に嵌合しているとともに、ダイカッター軸11には複数の圧力室14A、14Bが互いに隔絶して形成されて、これら切刃部リング12とベアラー部リング13の内周側に配設されている。このため、ベアラー部13Aにのみ摩耗が生じたときには、切刃部リング12を取り外すことなくベアラー部リング13だけを交換することができ、また切刃部12Aが摩耗したときでも一方のベアラー部リング13だけを取り外せば切刃部リング12を交換することができるので、さらに効率的である。これは、本実施形態のアンビルロール2においても同様である。
そして、さらに本実施形態では、このように互いに隔絶して形成された複数の圧力室14A、14Bのそれぞれに圧力調整手段16A、16Bが個別に備えられていて、各圧力室14A、14Bの膨張量が調整可能とされている。このため、例えば切刃部12Aが僅かに摩耗して切れ味が低下したときには、切刃部リング12の内周側の圧力室14Aの膨張量を大きくして切刃部12Aを外周側に突き出すことにより、切刃部リング12を取り外して再研磨を行うことなく切れ味を回復させることができ、切刃部12Aの1回の刃付け当たりの寿命を延長することが可能となる。また、逆に切刃部12Aの突き出しが大きくて早期に摩耗が生じるおそれがあるような場合には、ベアラー部リング13の内周側の圧力室14Bの膨張量を大きくすることにより、相対的に切刃部12Aの突き出し量を小さくすればよい。
さらにまた、本実施形態のロータリーダイカッターでは、アンビルロール2のアンビル軸21にも切刃接触リング22の内周側に圧力調整手段16を備えた圧力室24(24A)が形成されている。従って、この圧力室24Aを膨張させることにより、切刃接触リング22を外周側に膨らませることができるので、例えばダイカッター軸11の上記圧力室14Aの膨張による切刃部12Aの突き出しと併せて切刃接触リング22を外周側に膨らませることにより、切刃部12Aが摩耗したときの切れ味を効果的に回復させることができる。また、このアンビルロール2のアンビル軸21においては、各ベアラー受けリング23の内周側にも上記圧力室24Aと隔絶された圧力室24Bが形成されているので、これらの圧力室24Bによってベアラー受けリング23の外周側への突き出し量を調整することにより、切刃部12Aの切れ味を調整することもできる。
ただし、ダイカットロール1において切刃部リング12およびベアラー部リング13の固定のためだけであれば、ダイカッター軸11の中央部11Aに単一の圧力室をこれら切刃部リング12およびベアラー部リング13の内周側に形成して、これらをまとめて固定するようにしてもよい。同様に、アンビルロール2においても切刃接触リング22およびベアラー受けリング23の固定のためだけであれば、アンビル軸21の中央部21Aに単一の圧力室を切刃接触リング22およびベアラー受けリング23の内周側に形成して、これらをまとめて固定するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、ダイカットロール1のダイカッター軸11と、アンビルロール2のアンビル軸21の双方に圧力室14、24が形成されているが、例えばダイカッター軸11の内部にだけ圧力室14を形成して、アンビルロールは、切刃接触リングやベアラー受けリングがアンビル軸と別体にされていない一体型のアンビルロールであったり、アンビル軸に嵌合しただけのものであったりしてもよい。また、これとは逆に、アンビルロール2のアンビル軸21にだけ圧力室24を形成して、ダイカットロールは一体型のものであったり、切刃部リングやベアラー部リングがダイカッター軸に嵌合しただけのものであったりしてもよい。
1 ダイカットロール
2 アンビルロール
11 ダイカッター軸
12 切刃部リング
12A 切刃部
13 ベアラー部リング
13A ベアラー部
14(14A、14B)、24(24A、24B) 圧力室
16 圧力調整手段
21 アンビル軸
22 切刃接触リング
23 ベアラー受けリング
O1 ダイカッター軸11の軸線
O2 アンビル軸21の軸線

Claims (5)

  1. ダイカットロールとアンビルロールとを備えたロータリーダイカッターであって、上記ダイカットロールにおいては、円柱状のダイカッター軸の外周に、外周部に切刃部が形成された円筒状の切刃部リングが嵌合しており、上記ダイカッター軸の内部には、上記切刃部リングの内周側に、圧力流体を保持して外周側に膨張可能な圧力室が形成されていることを特徴とするロータリーダイカッター。
  2. 上記ダイカッター軸の外周には、円筒状のベアラー部リングが上記切刃部リングの両端部に嵌合しているとともに、上記ダイカッター軸の内部には、複数の上記圧力室が、上記切刃部リングの内周側と上記ベアラー部リングの内周側とに互いに隔絶されて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダイカッター。
  3. ダイカットロールとアンビルロールとを備えたロータリーダイカッターであって、上記アンビルロールにおいては、円柱状のアンビル軸の外周に、上記ダイカットロールの切刃部が接触する円筒状の切刃接触リングが嵌合しており、上記アンビル軸の内部には、上記切刃接触リングの内周側に、圧力流体を保持して外周側に膨張可能な圧力室が形成されていることを特徴とするロータリーダイカッター。
  4. 上記アンビル軸の外周には、円筒状のベアラー受けリングが上記切刃接触リングの両端部に嵌合しているとともに、上記アンビル軸の内部には、複数の上記圧力室が、上記切刃接触リングの内周側と上記ベアラー受けリングの内周側とに互いに隔絶されて形成されていることを特徴とする請求項3に記載のロータリーダイカッター。
  5. 上記圧力室の膨張量が調整可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のロータリーダイカッター。
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