JP2016123590A - 身体情報取得装置および身体情報取得方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、人の背骨は、形状や位置が個人によって大きく変化しないため、背骨の位置を取得することができれば、比較を行う際の基準位置として用いることができる。
このように、人の背骨の位置を取得することができれば、様々な利点を得ることができる。
形状取得手段と、前記断面形状が有する輪郭の曲率に基づいて、前記断面形状における背骨の位置を推定する分析手段と、を有することを特徴とする。
かかる構成によると、体表面の輪郭を表す情報のみを用いて、背骨の位置を推定することができる。すなわち、断層撮影などを行わずとも、対象者の背骨の位置を示すための情報を生成することができる。
上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
<システム構成>
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態に係る身体情報取得装置は、身体の形状を表す三次元データを取得し、身体の形状に基づいて背骨の位置を推定したうえで、背骨の位置を表す画像を生成する装置である。図1は、本実施形態に係る身体情報取得装置10のシステム構成図である。
身体形状データとしては、人の身体の外形の3次元形状を表現できるものであれば、どのようなフォーマットのデータを用いてもよい。例えば、身体の外形面を構成する複数のポリゴンの情報(ポリゴンの頂点座標と法線ベクトルなど)が記述されたポリゴンデータであってもよいし、身体の外形面上の複数の点の座標が記述された点群データであってもよい。本実施形態では、図2に示すように、身体に対して前後の方向にZ軸(前方が+)、左右の方向にX軸(左方が+)、上下の方向にY軸(上方が+)をとった3次元座標系を用い、身体の外形面上の複数の点の3次元座標(XYZ座標)を記述した点群データからなる身体形状データを用いる。
身体形状取得部11は、取得した身体形状データを、後述する断面形状取得部12に送信する。
切断面の位置を示した図である。切断面は、XZ平面に平行な平面である。
断面形状取得部12は、背骨が存在する範囲において、切断面の高さを自由に変更することができる。図2の例では、符号21Aが切断面の高さ上限を表し、符号21Bが切断面の高さ下限を表す。すなわち、符号22で示した範囲において、任意の位置に対応する断面形状を取得することができる。
なお、断面形状を取得する範囲(符号22)は、ユーザによって指定されてもよいし、自動的に検出して設定するようにしてもよい。例えば、計測対象者に関するデータ(身長、年齢、性別など)を取得し、予め設定された比率に基づいて、自動的に範囲を設定するようにしてもよい。
分析部13は、取得した全ての断面形状について、背骨の位置を推定する処理を行い、背骨位置を生成する。また、断面形状を、生成した背骨位置と関連付けて、画像生成部14に送信する。
次に、分析部13が行う、背骨の位置を推定する方法について、図4を参照しながら説明する。第一の実施形態では、分析部13が、以下に説明する各ステップを実行することによって、断面形状が有する輪郭において、最も曲率が大きい位置を検出し、背骨の位置を推定する。
まず、断面形状に基準点を設定する。本実施形態では、断面形状が有する輪郭を取得し
、当該輪郭から求めた重心を基準点とする。図4では、符号401が基準点である。
次に、断面形状が有する輪郭上に位置する複数の点に対して、法線の角度(以下、法線角)を取得する。具体的には、基準点から角度θ1の方向に延出する線を設定し、輪郭と
交差した点における法線の角度θ2を取得する。本実施形態では、Z軸正方向と平行な方
向を0度とし、時計回りに角度を与えるものとする。また、θ1の角度を0度から359
度まで、1度ずつ変化させながら、対応する点における角度θ2を取得する処理を行う。
このようにすると、輪郭上に360個の点が設定され、それぞれについて、法線角θ2
が取得された状態となる。図5は、θ1とθ2との関係を表したグラフである。
次に、法線角の変化の度合いを取得し、最も急峻に変化している部分を抽出する。本実施形態では、角度θ3を定義し、θ3を5度〜354度の範囲で1度ずつ変化させながら、(θ3−5)度から(θ3+5)度までの範囲における、法線角の最大値と最小値を取得する。そして、最大値と最小値との差が最も大きいθ3を決定する。ここでは、θ3=180°である場合に、法線角の最大値と最小値との差が最も大きくなるものとする。
次に、決定したθ3に基づいて、断面形状に対応する背骨の位置を設定する。具体的に
は、輪郭上の対応する点(図4における符号402)を決定し、当該点から、基準点に向けて所定の距離だけ離れた場所に背骨の中心があるものと推定する。図4の例では、符号403が、推定された背骨の中心点である。
なお、所定の距離は、体表面から実際の背骨の中心までの距離である。この距離は、予め記憶された値(例えば、複数人の平均値)を用いてもよいし、年齢や性別、体重、BMIなど、被検者の属性ごとに複数の値を記憶しておき、ユーザによって入力された情報に基づいて選択してもよい。
以上に説明した処理は、一つの断面形状に対応した処理である。本実施形態では、分析部13が、複数の断面形状に対して前述した処理を行い、推定した背骨位置と、対応する断面形状を画面生成部14に送信する。すなわち、画面生成部14には、断面形状取得部12が取得した複数の断面形状と、対応する背骨位置の集合が送信される。
また、画像生成部14は、生成した三次元形状を所定の方向から投影した画像を生成する。所定の方向は、予め設定された方向であってもよいし、ユーザが都度設定した方向であってもよい。例えば、X軸方向から身体を投影したものであってもよいし、Z軸方向から身体を投影したものであってもよい。図6は、X軸正方向から投影を行った場合の例である。図中の点線が背骨を表す。
なお、本例では、背骨の中心位置のみをプロットしたが、背骨の直径を推定して画像に反映するようにしてもよい。
図7は、以上に説明した処理をフローチャートで表したものである。図7に示した処理は、利用者の操作によって開始される。
得する。身体形状データは、例えば、ボディスキャナによって取得してもよいし、予め記憶されたものを読み出して取得してもよい。
次に、ステップS12で、断面形状取得部12が、対象の身体形状データが表す身体形状を、所定の範囲にある複数の切断面で切断し、断面形状を取得する。なお、所定の範囲は、前述したように、装置によって自動的に設定されてもよいし、ユーザの操作によって指定されてもよい。
次に、ステップS15で、画像生成部14が、複数の断面形状と、対応する背骨位置に基づいて三次元形状データを生成し、所定の方向から投影した画像を生成する。最後に、ステップS16で、生成した画像を入出力部15に出力し、画面を通して利用者に提供する。
第二の実施形態に係る身体情報取得装置は、第一の実施形態と同様の構成を有するが、断面形状が有する輪郭において、曲率が最も大きい位置を検出する方法が相違する。
第二の実施形態における身体情報取得装置のシステム構成図は、第一の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略し、第一の実施形態との処理の相違点のみを説明する。
ステップS14以降の処理は、第一の実施形態と同様である。
第三の実施形態は、断面形状が有する輪郭上における、曲率が最も大きい位置を、テンプレートマッチングによって求める実施形態である。
第三の実施形態における身体情報取得装置のシステム構成図は、第一の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略し、第一の実施形態との処理の相違点のみを説明する。
また、ステップS13にて、背骨パターンと輪郭とのマッチングを行い、一致度が最も高くなる位置を探索する。そして、ステップS14で、第一の実施形態と同様に、符号901が示す点から、基準点に向けて所定の距離だけ離れた場所に背骨の中心があるものと推定する。
なお、実施形態の説明は本発明を説明する上での例示であり、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせて実施することができる。
また、画像は必ずしも生成する必要はない。例えば、画像を生成する手段を外部に接続し、背骨の位置を表すデータ(三次元形状データや位置情報データ)のみを生成および出力するようにしてもよい。
また、断面形状が有する輪郭が、身体の外方に向けて膨らんでいる(すなわち凸である)区間がある場合、当該区間を除外してもよい。背骨が位置する部分の近傍にある輪郭は、身体の内方に向けて凹んだ形状となる。そこで、輪郭の形状が凸である区間を除外することで、位置推定の精度を向上させることができる。
11・・・身体形状取得部
12・・・断面形状取得部
13・・・分析部
14・・・画像生成部
15・・・入出力部
Claims (10)
- 対象者の身体を測定して得られた、胴部分を少なくとも含む身体の外形の三次元形状を表す身体形状データを取得する身体形状取得手段と、
前記三次元形状を所定の切断面で切断して得られる断面形状を取得する断面形状取得手段と、
前記断面形状が有する輪郭の曲率に基づいて、前記断面形状における背骨の位置を推定する分析手段と、
を有することを特徴とする、身体情報取得装置。 - 前記分析手段は、前記断面形状が有する輪郭において、曲率が最大となる位置を検出し、当該位置の近傍に背骨があるものと推定する
ことを特徴とする、請求項1に記載の身体情報取得装置。 - 前記分析手段は、前記断面形状が有する輪郭上に所定の間隔で基準点を配置し、隣接する二つの基準点を結ぶ線上に位置する第一の点と、前記輪郭のうち、前記二つの基準点によって区切られた区間上に位置する第二の点との距離に基づいて、曲率が最大となる位置を推定する
ことを特徴とする、請求項2に記載の身体情報取得装置。 - 前記分析手段は、前記断面形状が有する輪郭から、曲率の変化が、予め設定されたパターンと一致する区間を検出し、当該区間の近傍に背骨があるものと推定する
ことを特徴とする、請求項1に記載の身体情報取得装置。 - 前記分析手段は、前記断面形状が有する輪郭において、背骨が存在しないことが明らかな区間を除外したうえで、背骨の位置を推定する処理を行う
ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の身体情報取得装置。 - 前記分析手段は、前記断面形状が有する輪郭の凸である区間を除外したうえで、背骨の位置を推定する処理を行う
ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の身体情報取得装置。 - 前記断面形状に基づいて、前記対象者の身体の外形を表す画像を生成し、前記推定した位置に、背骨を表す画像を合成して出力する画像生成手段をさらに有する
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の身体情報取得装置。 - 前記断面形状取得手段は、複数の断面形状を取得し、
前記分析手段は、当該複数の断面形状に対して背骨の位置を推定する処理を行い、
前記断面形状ごとに推定した背骨の位置に基づいて、背骨の少なくとも一部についての三次元形状を生成する背骨形状取得手段をさらに有する
ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の身体情報取得装置。 - 対象者の身体の形状を表す画像を生成する身体情報取得装置が行う身体情報取得方法であって、
対象者の身体を測定して得られた、胴部分を少なくとも含む身体の外形の三次元形状を表す身体形状データを取得する身体形状取得ステップと、
前記三次元形状を所定の切断面で切断して得られる断面形状を取得する断面形状取得ステップと、
前記断面形状が有する輪郭の曲率に基づいて、前記断面形状における背骨の位置を推定する分析ステップと、
を含むことを特徴とする、身体情報取得方法。 - 請求項9に記載の身体情報取得方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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JP2014266244A JP2016123590A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 身体情報取得装置および身体情報取得方法 |
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2014
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