JP2016123022A - ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な回路構成で、電話機のフック状態を判定する。【解決手段】所定の回線を用いてファクシミリ通信を行うファクシミリ装置であって、前記ファクシミリ通信を制御するコントローラと、前記コントローラと前記所定の回線とを絶縁する絶縁手段と、電話機を前記所定の回線に接続または前記所定の回線から切り離す切替手段と、印加される直流電圧をD/A変換した交流電圧が前記絶縁手段を介して、前記所定の回線から切り離された前記電話機に通電される際に、前記絶縁手段に印加される入力電圧の値を検出する検出手段と、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を超えている場合、前記電話機がオンフック状態であると判定し、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を下回っている場合、前記電話機がオフフック状態であると判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
従来、ファクシミリ装置において、オフフック/オンフック検知は、高電圧のかかる電話機側で行っていた。また、コントローラ等低電圧部と高電圧のかかる電話機との間で、リレーあるいはトランスあるいはフォトカプラ等により絶縁を取っていた。この場合、電話機側でオフフック/オンフック検知を行い、検知結果を、絶縁手段を介して低電圧部のコントローラ等に伝達していた(特許文献1)。
従来、ファクシミリ装置が無鳴動着信モード時には、直流印加回路から電話機への直流印加が行われていた。直流電流がフォトカプラに流れるのを検知して、オフフックと判断していた。また、このフォトカプラで高電圧のかかる電話回線と低電圧のコントローラ間の絶縁をとっていた。フォトカプラは、コントローラと電話回線間の絶縁を取る事が必要であるのに加え、電話回線の規格を満足するために、特別なスペックの部品を使用する必要があった。
例えば、直流回路の電気的条件等に関わる規格があるため、直流回路の直流抵抗値は、20mA以上120mA以下の電流で測定した値で50Ω以上300Ω以下であることと記載されている。
言い換えると、直流回路閉結時、すなわちオフフック時、電話回線には最大120mA流れる。これに対して、一般的に、フォトカプラに流せる最大電流は、約40から50mA程度である。そのため、最大電流120mA以上のフォトカプラは、特別なスペックの部品に位置付けられていた。
言い換えると、直流回路閉結時、すなわちオフフック時、電話回線には最大120mA流れる。これに対して、一般的に、フォトカプラに流せる最大電流は、約40から50mA程度である。そのため、最大電流120mA以上のフォトカプラは、特別なスペックの部品に位置付けられていた。
このため、部品コストは装置のコストへと影響し、ユーザに安価なファクシミリ装置を提供できないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、簡単な回路構成で、電話機のフック状態を判定できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明のファクシミリ装置は以下に示す構成を備える。
所定の回線を用いてファクシミリ通信を行うファクシミリ装置であって、前記ファクシミリ通信を制御するコントローラと、前記コントローラと前記所定の回線とを絶縁する絶縁手段と、電話機を前記所定の回線に接続または前記所定の回線から切り離す切替手段と、印加される直流電圧をD/A変換した交流電圧が前記絶縁手段を介して、前記所定の回線から切り離された前記電話機に通電される際に、前記絶縁手段に印加される入力電圧の値を検出する検出手段と、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を超えている場合、前記電話機がオンフック状態であると判定し、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を下回っている場合、前記電話機がオフフック状態であると判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
所定の回線を用いてファクシミリ通信を行うファクシミリ装置であって、前記ファクシミリ通信を制御するコントローラと、前記コントローラと前記所定の回線とを絶縁する絶縁手段と、電話機を前記所定の回線に接続または前記所定の回線から切り離す切替手段と、印加される直流電圧をD/A変換した交流電圧が前記絶縁手段を介して、前記所定の回線から切り離された前記電話機に通電される際に、前記絶縁手段に印加される入力電圧の値を検出する検出手段と、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を超えている場合、前記電話機がオンフック状態であると判定し、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を下回っている場合、前記電話機がオフフック状態であると判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な回路構成で、電話機のフック状態を判定できる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態を示す通信装置の構成を説明するブロック図である。本例は、所定の回線を用いてファクシミリ通信を制御するコントローラとして後述するSOCを備える例である。
以下、通信装置(ここでは、ファクシミリ装置を例に説明する。)100の構成について説明する。
図1において、システム・オン・チップ(SOC)101は、ファクシミリ装置100のシステム全体を制御する。ファクシミリ装置100におけるCPU200は、SOC101上に実装されている。
以下、通信装置(ここでは、ファクシミリ装置を例に説明する。)100の構成について説明する。
図1において、システム・オン・チップ(SOC)101は、ファクシミリ装置100のシステム全体を制御する。ファクシミリ装置100におけるCPU200は、SOC101上に実装されている。
SOC101に接続されたメモリ140は、主記憶装置であり、SOC101のCPUのシステムワークメモリ、後述するフローチャートに示す手順に対応する処理を実行するための制御プログラムを格納するメモリとして機能する。また、メモリ140は、ファクシミリ送信又はファクシミリ受信等の際に、画像データや各種情報を一時的に記憶するためのメモリとしても機能する。また、ユーザが設定した情報を格納する。SDAAプログラム202は、モデム102に転送され、RAM204に展開された後に、DSP205で実行されるプログラムである。
SOC101には、操作パネル118、読取部121、記録部122、インタフェース(IF)部123が接続されている。操作パネル118は、表示器119及びキーボード類120を備え、これらはユーザ・インタフェースとして機能する。表示器119は、装置の状態やメニューに関する表示を行う。また、キーボード類120は、ユーザからの各種の指示の入力を受け付けるボタンやテンキー等のキーボードである。ユーザがこのキーボードを用いて、ユーザ設定情報を入力する事が可能である。
読取部121は、原稿から画像を読み取って、画像データを生成する。生成された画像データは、通信回線130を介して相手側装置に対してファクシミリ送信されてもよいし、記録部122で印刷されても良い。インタフェース(IF)部123は、各種の情報機器が外部から接続される場合のインタフェースとして機能する。
250はスピーカ回路である。PSTN210からの呼び出し信号すなわちCI検知信号を受け、疑似ベル音、すなわち疑似的な電話機の鳴動音を、出力することが可能である。
250はスピーカ回路である。PSTN210からの呼び出し信号すなわちCI検知信号を受け、疑似ベル音、すなわち疑似的な電話機の鳴動音を、出力することが可能である。
モデム102は、SOC101に接続されており、SOC101による制御に基づいて動作する変復調器である。モデム102は、ファクシミリ送信の対象となる、読取部121で読み取られた画像データを用いた変調処理と、通信回線130を介して受信した信号の復調処理を行う。モデム102は、絶縁素子103を介してSDAA(すなわちシリコンDAA)104と接続されている。
ROM203は、RAM204に展開され、DSP205に実行されるプログラムを格納しているROMである。RAM204は、ホストから転送されるプログラム202とROM203の内容を展開し、DSP205に実行させるためのRAMである。DSP205は、RAM204の内容に基づいてモデム102の動作を行う。
206はレジスタで、SDAA104の状態を格納、あるいは、SOC101からの指示を格納する。SDAA104は、網制御手段の一例であって、半導体NCU(ネットワーク制御ユニット)である。
SDAA104は、通信回線130と接続されており、ファクシミリ装置100と外部の公衆回線(通信回線)130とのインタフェースとして機能する網制御装置である。また、SDAA104は、通信回線130を介して相手側装置との間で通信を行う際に、回線の接続(捕捉)状態を制御する。
SDAA104は、通信回線130と接続されており、ファクシミリ装置100と外部の公衆回線(通信回線)130とのインタフェースとして機能する網制御装置である。また、SDAA104は、通信回線130を介して相手側装置との間で通信を行う際に、回線の接続(捕捉)状態を制御する。
通信回線130には、ファクシミリ装置100に外付けされた電話機128も接続される。電話機128は、Hリレー110を介して通信回線130に接続されており、SDAA104は、電話機128と並列に通信回線130に接続されている。SDAA104は、ファクシミリ送受信を行う場合に、回線を捕捉してその通信を制御するだけでなく、電話機128が通信回線130を介して相手側装置との間で音声通信を行う場合にも、回線の捕捉状態を制御する。SDAA104は、これらの制御をSOC101の制御に基づいて実行する。
SDAA104は、回線捕捉手段105を使用して回線の直流捕捉状態を制御する。この回線捕捉手段により直流捕捉される場合の直流インピーダンスは可変である。このインピーダンスは、あらかじめ設定された、直流的な電圧に対する電流特性(以下、DC−VI特性)により制御される事により得られる。
電圧検知手段150は、回線上の電圧をモニタする手段である。電流検知手段151は、回線上の電流をモニタする手段である。ACフィルタ手段201は、電圧検知手段150あるいは電流検知手段151の前段に接続され、電流検知手段150あるいは電流検知手段151でDC電圧あるいは、電流を検知する場合に、AC成分による誤検知を防ぐためのものである。
電圧検知手段150は、回線上の電圧をモニタする手段である。電流検知手段151は、回線上の電流をモニタする手段である。ACフィルタ手段201は、電圧検知手段150あるいは電流検知手段151の前段に接続され、電流検知手段150あるいは電流検知手段151でDC電圧あるいは、電流を検知する場合に、AC成分による誤検知を防ぐためのものである。
直流捕捉回路152は、トランジスタなどにより構成される104の周辺回路であり、直流捕捉を行いながら、SDAA104の制御で直流インピーダンスの調整を行うことに供される回路である。また、直流捕捉回路152は、回線開放状態を作り出したり、回線に対する選択信号の1種であるダイヤルパルス送出したりする際にも使用される。
230は、電流がPSTN210から流れ込む線である。240は、電流がPSTN210へと帰還する線である。SDAA104は、この線230あるいは線240の電流値と線230と線240との間の電圧値を検知可能である。
230は、電流がPSTN210から流れ込む線である。240は、電流がPSTN210へと帰還する線である。SDAA104は、この線230あるいは線240の電流値と線230と線240との間の電圧値を検知可能である。
整流回路155は、ダイオードブリッジ等からなり、回線からの信号を整流してSDAA104側へと伝えるものである。受信IF回路153は、130を介して受信されるファクシミリの受信信号などを受信するためのインタフェース回路である。交流インピーダンス整合回路154は、例えば、日本の場合は、交流インピーダンスを600Ωに合わせる。交流インピーダンス整合回路154は、通信中の交流インピーダンスを合わせるための回路である。ノイズ除去回路156は、線130からの雷サージ、電磁ノイズなどを抑制し、逆に線130を介して、ファクシミリ装置100のノイズが送出されることを防ぐ回路である。
CI検知回路108は、通信回線130に接続されており、通信回線130から受信した呼び出し信号(以下では、「CI信号」と称する。)を検知する。CI検知回路108は、通信回線130からのCI信号を検知すると、そのことを示すCI検知信号109をSOC101に対して送信する。
SOC101は、CI検知信号109に基づいて、通信回線130からCI信号の着信があったか否かを判断することができる。絶縁素子1080は、CI検知回路108に含有される絶縁素子である。絶縁素子1080は、高圧電圧の印加されるPSTN210側と低圧電圧で駆動されるSOC101側の絶縁を取るためのものである。Hリレー110は、外付けの電話機128を、整流/平滑回路256、あるいは通信回線130に接続するための回路である。
SOC101は、CI検知信号109に基づいて、通信回線130からCI信号の着信があったか否かを判断することができる。絶縁素子1080は、CI検知回路108に含有される絶縁素子である。絶縁素子1080は、高圧電圧の印加されるPSTN210側と低圧電圧で駆動されるSOC101側の絶縁を取るためのものである。Hリレー110は、外付けの電話機128を、整流/平滑回路256、あるいは通信回線130に接続するための回路である。
Hリレー110は、切替手段の一例であって、外付けの電話機128を通信回線130へ接続した接続状態と、通信回線130から切断した切断状態との間の切り替えを行う。また、Hリレー110は、Hリレー駆動信号251を用いて、SOC101によって制御される。なお、図1に示すようにHリレー110で電話機がPSTN回線130から切り離されている場合、CI着信しても外付けの電話機128は鳴動しない。いわゆるファクシミリ装置100の無鳴動着信状態となる。
1101は、Hリレー110に含有されるリレー接点である。Hリレー駆動信号251の制御により、接点1103と接続されるか、もしくは、切り離されるか、どちらかの状態となる。
リレー接点1102は、Hリレー110に含有され、Hリレー駆動信号251の制御により、リレー接点1103と接続されるか、もしくは、切り離されるか、どちらかの状態となる。リレー接点1103は、Hリレー110に含有されるリレー接点である。
リレー接点1102は、Hリレー110に含有され、Hリレー駆動信号251の制御により、リレー接点1103と接続されるか、もしくは、切り離されるか、どちらかの状態となる。リレー接点1103は、Hリレー110に含有されるリレー接点である。
リレー接点1103は、外付け電話機128と接続される接点である。1104はリレー接点で、Hリレー駆動信号251の制御により、リレー接点1106と接続されるか、もしくは、切り離されるか、どちらかの状態となる。
リレー接点1105は、Hリレー110に含有され、Hリレー駆動信号251の制御により、リレー接点1106と接続されるか、もしくは、切り離されるか、どちらかの状態となる。1106は、Hリレー110に含有されるリレー接点で、外付け電話機128と接続される。
252はON/OFF信号で、直流印加回路253の直流印加をONあるいはOFFする。253は直流印加回路である。254はDC/AC変換回路で、直流印加回路253からの直流を交流に変換する。255は絶縁素子で、DC/AC変換回路254に含有される。絶縁素子255は、高電圧が印加されるPSTN210側と低電圧で駆動されるSOC101側の絶縁を取るためのものである。
リレー接点1105は、Hリレー110に含有され、Hリレー駆動信号251の制御により、リレー接点1106と接続されるか、もしくは、切り離されるか、どちらかの状態となる。1106は、Hリレー110に含有されるリレー接点で、外付け電話機128と接続される。
252はON/OFF信号で、直流印加回路253の直流印加をONあるいはOFFする。253は直流印加回路である。254はDC/AC変換回路で、直流印加回路253からの直流を交流に変換する。255は絶縁素子で、DC/AC変換回路254に含有される。絶縁素子255は、高電圧が印加されるPSTN210側と低電圧で駆動されるSOC101側の絶縁を取るためのものである。
256は整流/平滑回路で、出力信号254である交流信号を直流信号に変換する。257はフック検知信号である。外付け電話機128が、整流/平滑回路256と接続され、直流電圧が印加されている時に、外付け電話機128がオンフックすなわちインピーダンスが高い場合と、オフフックすなわちインピーダンスが低い場合により電圧が変化する信号である。
258は平滑回路で、DC/AC変換回路254の絶縁素子255の入力側の信号259に重畳した交流信号を除去し、直流信号に変換する回路である。260はA/D変換器で、アナログ信号であるフック検知信号257をデジタル値に変換するための回路である。
このように構成されたファクシミリ装置では、図5に示す鳴動着信モードと図6に示す無鳴動着信モードの2種類のモードが存在する。
鳴動着信モードは、図5に示す様にPSTN4013が、外付け電話機4014に接続される。ここでPSTN4013は、公衆電話回線網の事である。電話交換機等を含有するものである。PSTN4013の相手先となるァクシミリ装置あるいは電話機が、選択信号を送出し、ファクシミリ装置4001を選択すると、日本の場合は、PSTN4013から16Hz、75Vの呼び出し信号が送られてくる。それにより、電話機4014が鳴動する。
一方、図6の無鳴動着信モードの時には、電話機5014は、PSTN5013と切り離されている。そのため、呼び出し信号が送られてきても電話機は、鳴動しない。なお、回線捕捉すなわちオフフック状態への移行は、SDAA5005が行う。相手がファクシミリ装置でないと判断された場合は、図1の250で疑似ベル音すなわち電話機128の鳴動音の代わりとなる音を発生させることも可能である。
図5、図6において、実線の矢印は、外付け電話機に対する直流印加電流の流れを示している。点線の矢印は、電話機のオンフック/オフフック検知のための信号の流れを示している。図5の鳴動着信時は、PSTN4013からの直流電流が、電話機4014に印加される。電話機4014がオフフックされると、電話機4014に電流が流れる。その影響で、PSTN4013の電圧が降下する。その電圧降下をSDAA4005が検出する。SDAA4005は、オフフックされたという情報すなわちデジタル信号を、絶縁素子4004を介して、モデム4003に伝える。その情報をSOC4002で読み出すことにより、オフフック検知を行う。
一方、無鳴動着信モード時は、図6のようにDC/AC変換器5007からの交流信号を整流/平滑回路5009で、直流成分に直し、Hリレー5010を介して外付け電話機5014に印加する。その一方で、絶縁素子5008の入力部の電圧を検知する事により、オンフック/オフフック検知を行う。
258は平滑回路で、DC/AC変換回路254の絶縁素子255の入力側の信号259に重畳した交流信号を除去し、直流信号に変換する回路である。260はA/D変換器で、アナログ信号であるフック検知信号257をデジタル値に変換するための回路である。
このように構成されたファクシミリ装置では、図5に示す鳴動着信モードと図6に示す無鳴動着信モードの2種類のモードが存在する。
鳴動着信モードは、図5に示す様にPSTN4013が、外付け電話機4014に接続される。ここでPSTN4013は、公衆電話回線網の事である。電話交換機等を含有するものである。PSTN4013の相手先となるァクシミリ装置あるいは電話機が、選択信号を送出し、ファクシミリ装置4001を選択すると、日本の場合は、PSTN4013から16Hz、75Vの呼び出し信号が送られてくる。それにより、電話機4014が鳴動する。
一方、図6の無鳴動着信モードの時には、電話機5014は、PSTN5013と切り離されている。そのため、呼び出し信号が送られてきても電話機は、鳴動しない。なお、回線捕捉すなわちオフフック状態への移行は、SDAA5005が行う。相手がファクシミリ装置でないと判断された場合は、図1の250で疑似ベル音すなわち電話機128の鳴動音の代わりとなる音を発生させることも可能である。
図5、図6において、実線の矢印は、外付け電話機に対する直流印加電流の流れを示している。点線の矢印は、電話機のオンフック/オフフック検知のための信号の流れを示している。図5の鳴動着信時は、PSTN4013からの直流電流が、電話機4014に印加される。電話機4014がオフフックされると、電話機4014に電流が流れる。その影響で、PSTN4013の電圧が降下する。その電圧降下をSDAA4005が検出する。SDAA4005は、オフフックされたという情報すなわちデジタル信号を、絶縁素子4004を介して、モデム4003に伝える。その情報をSOC4002で読み出すことにより、オフフック検知を行う。
一方、無鳴動着信モード時は、図6のようにDC/AC変換器5007からの交流信号を整流/平滑回路5009で、直流成分に直し、Hリレー5010を介して外付け電話機5014に印加する。その一方で、絶縁素子5008の入力部の電圧を検知する事により、オンフック/オフフック検知を行う。
図2は、図1に示した平滑回路258の回路例を示す図である。
図2において、2581、2582、2584は抵抗器である。2583はコンデンサである。2580は、平滑回路258の入力部である。2585は、平滑回路258の出力部である。ここで、Vaは入力電圧を示し、Vbは出力電圧を示す。
図2において、2581、2582、2584は抵抗器である。2583はコンデンサである。2580は、平滑回路258の入力部である。2585は、平滑回路258の出力部である。ここで、Vaは入力電圧を示し、Vbは出力電圧を示す。
図3は、図1に示したDC/AC変換回路254の回路例を示す図である。
2541は入力部、2542はインダクタタンスである。2549、2550はコンデンサである。2543、2552は抵抗器である。2544、2551はトランジスタである。2553はグランドである。2546はトランスで、図1に示した絶縁素子255に対応する。2545は、平滑回路258への出力部である。2547、2548は、外付け電話機128側への出力部である。
2541は入力部、2542はインダクタタンスである。2549、2550はコンデンサである。2543、2552は抵抗器である。2544、2551はトランジスタである。2553はグランドである。2546はトランスで、図1に示した絶縁素子255に対応する。2545は、平滑回路258への出力部である。2547、2548は、外付け電話機128側への出力部である。
入力部2541に直流が印加されると、トランジスタ2544とトランジスタ2551が交互にONとなる。それによりコンデンサ2550の両端に交流信号が発生し、その交流信号がトランス2546を介して、出力部2547、2548へと出力される。
図4は、本実施形態を示す通信装置におけるオフフック検知回路の原理を説明する図である。
図4において、Vaは、平滑回路3258への入力電圧である。Vdは、直流印加回路3253の出力電圧である。3121、3252,3253,3254,3255は、図1に示した101、252,253、254、255と同じものである。また、3259,3258,3257,3260、3256、3110、3128は、図1に示した259,258,257,260、256、110,128と同じものである。
図4において、Vaは、平滑回路3258への入力電圧である。Vdは、直流印加回路3253の出力電圧である。3121、3252,3253,3254,3255は、図1に示した101、252,253、254、255と同じものである。また、3259,3258,3257,3260、3256、3110、3128は、図1に示した259,258,257,260、256、110,128と同じものである。
Z1は、絶縁素子3255の入力部を境にしたDC/AC変換回路3254、平滑回路3258のインピーダンスである。Z2は、絶縁素子3255の出力側を境にしたインピーダンスである。Z3は外付け電話機3128側の回路のインピーダンスである。Z3は、外付け電話機128のインピーダンスである。Itは、外付け電話機128に流れる電流値である。
図4に示すオフフック検知回路では、外付け電話機3128がオンフック状態では、インピーダンスZ3は無限大に近く。電流Itは流れない。オフフック状態では、インピーダンスZ3は日本の場合約50Ω〜300Ωとなり、電流Itが流れる。電流Itが流れると、Vaの電圧も降下する。
図4に示すオフフック検知回路では、外付け電話機3128がオンフック状態では、インピーダンスZ3は無限大に近く。電流Itは流れない。オフフック状態では、インピーダンスZ3は日本の場合約50Ω〜300Ωとなり、電流Itが流れる。電流Itが流れると、Vaの電圧も降下する。
図9は、図4に示した回路の等価回路の一例を示す図である。本例は、回路特性をインピーダンスを用いて示す等価回路例である。
図9において、9001は直流印加回路で、図1に示した直流印加回路252と同様のものである。9002はDC/AC変換回路で、図1に示したDC/AC変換回路254と同様のものである。9003はトランスで、図1に示した絶縁素子255に対応する。Z1〜Z3はインピーダンスを示し、V10からV13は端子間の電圧を示し、I1、I2は電流を示す。
以下、トランス9003の入力部で、なぜ電圧が降下するかを説明する。
なお、本例では、図9に示す直流印加回路9001からの電圧V10が、100%の効率で、交流V11に変換される事とする。Z1は、実際には、DC/AC変換回路9002のインピーダンスであるが、DC/AC変換回路9002の外側に付いているものとして考える。インピーダンスZ1,Z2部共に、トランス9003あるいは外付け電話機128を通さず、+側からGNDに流れる電流があるが、便宜上無視するものとする。
ここで、トランス9003の1次側の巻き線N1と2次側巻き線N2の比で、電流は、I2=N2/N1*I1の関係にある。便宜上N1=N2=1とすると、I2=I1となる。電話機のオンフック時には、Z3が無限大で、Z2に接続されていないのと同様の状態となる。この時、I2は流れず0となり、I1も0となる。この時の電圧は、V11=V12=V13となる。これに対して、電話機がオフフックされると、電話機には電流I2が流れる。それに従って、I1も流れ、V12=V11−Z1*I1=V11−Z1*I2となる。この電流I2が流れれば流れるほど、V12の電圧は低くなる。すなわち、オフフック状態では、この電流I2が流れることにより、電圧V12が降下する。
この電圧V12は、図4に示したVaに相当する。Vaは、図2に示した平滑回路258を介して直流に変換され、Vbへ出力する。そして、図1に示したA/D変換器260で、後述する図11のS1006のようにAD変換される。この値が閾値以上であるとCPU200が判定した場合は、S1010の様にオンフックと判定する。一方、この値が閾値未満(閾値を下回る)であるとCPU200が判定した場合は、S1007のように、オフフックと判定される。
なお、図1のDC/AC変換回路254は、例えば、図3のように構成される。
ここで、絶縁素子2546の入力部2545の信号は、外付け電話機128のオンフック状態の時に、図7に示すように高い振幅V2となり、オフフック状態の時に低い振幅V1となる。
入力部2545は、図2の平滑回路2580に入力される。出力信号2585は、直流信号となり、オンフック時、図8に示すように電圧V4のように高く、オフフック時に電圧V3のように低くなる。
図7は、本実施形態を示す通信装置の動作を説明するタイミングチャートである。本例は、外付け電話機128がオンフック/オフフック状態の時において、すなわち、図1に示した平滑回路258に入力される信号259(図2に示した信号2580、図3に示した信号2545、図4に示した信号3258)の電圧波形例である。なお、図7において、縦軸は電圧を示し、横軸は時間を示す。
図9において、9001は直流印加回路で、図1に示した直流印加回路252と同様のものである。9002はDC/AC変換回路で、図1に示したDC/AC変換回路254と同様のものである。9003はトランスで、図1に示した絶縁素子255に対応する。Z1〜Z3はインピーダンスを示し、V10からV13は端子間の電圧を示し、I1、I2は電流を示す。
以下、トランス9003の入力部で、なぜ電圧が降下するかを説明する。
なお、本例では、図9に示す直流印加回路9001からの電圧V10が、100%の効率で、交流V11に変換される事とする。Z1は、実際には、DC/AC変換回路9002のインピーダンスであるが、DC/AC変換回路9002の外側に付いているものとして考える。インピーダンスZ1,Z2部共に、トランス9003あるいは外付け電話機128を通さず、+側からGNDに流れる電流があるが、便宜上無視するものとする。
ここで、トランス9003の1次側の巻き線N1と2次側巻き線N2の比で、電流は、I2=N2/N1*I1の関係にある。便宜上N1=N2=1とすると、I2=I1となる。電話機のオンフック時には、Z3が無限大で、Z2に接続されていないのと同様の状態となる。この時、I2は流れず0となり、I1も0となる。この時の電圧は、V11=V12=V13となる。これに対して、電話機がオフフックされると、電話機には電流I2が流れる。それに従って、I1も流れ、V12=V11−Z1*I1=V11−Z1*I2となる。この電流I2が流れれば流れるほど、V12の電圧は低くなる。すなわち、オフフック状態では、この電流I2が流れることにより、電圧V12が降下する。
この電圧V12は、図4に示したVaに相当する。Vaは、図2に示した平滑回路258を介して直流に変換され、Vbへ出力する。そして、図1に示したA/D変換器260で、後述する図11のS1006のようにAD変換される。この値が閾値以上であるとCPU200が判定した場合は、S1010の様にオンフックと判定する。一方、この値が閾値未満(閾値を下回る)であるとCPU200が判定した場合は、S1007のように、オフフックと判定される。
なお、図1のDC/AC変換回路254は、例えば、図3のように構成される。
ここで、絶縁素子2546の入力部2545の信号は、外付け電話機128のオンフック状態の時に、図7に示すように高い振幅V2となり、オフフック状態の時に低い振幅V1となる。
入力部2545は、図2の平滑回路2580に入力される。出力信号2585は、直流信号となり、オンフック時、図8に示すように電圧V4のように高く、オフフック時に電圧V3のように低くなる。
図7は、本実施形態を示す通信装置の動作を説明するタイミングチャートである。本例は、外付け電話機128がオンフック/オフフック状態の時において、すなわち、図1に示した平滑回路258に入力される信号259(図2に示した信号2580、図3に示した信号2545、図4に示した信号3258)の電圧波形例である。なお、図7において、縦軸は電圧を示し、横軸は時間を示す。
図8は、本実施形態を示す通信装置の動作を説明するタイミングチャートである。本例は、外付け電話機128がオンフック/オフフック状態の時において、すなわち、図1に示したフック検知信号257(図2に示したフック検知信号2585、図4に示したフック検知信号3257)の電圧波形例である。
図10は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した外付け電話機128がオフフックと判断された後に、モデム120でオンフックを検知する処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S1で、CPU200は、モデム102でオンフックの検知する処理を開始すると、S2で、CPU200は、外付け電話機128がオンフック状態であるか否かを検知する。S1で、CPU200がオンフック状態を検知したと判断した場合、S5へ進み、オンフック状態を検知していないと判断した場合、S3へ進む。
S3で、オフフック状態であると判断した場合、CPU200は、FAX送信/受信のスタート指示あるかどうか判断する。ここで、FAX送信/受信のスタート指示はないとCPU200が判断した場合、S4で、TASK END処理を実行する。
一方、S3で、FAX送信/受信のスタート指示があるとCPU200が判断した場合、S6で、FAX送信/受信スタート指示を開始する。
S3で、オフフック状態であると判断した場合、CPU200は、FAX送信/受信のスタート指示あるかどうか判断する。ここで、FAX送信/受信のスタート指示はないとCPU200が判断した場合、S4で、TASK END処理を実行する。
一方、S3で、FAX送信/受信のスタート指示があるとCPU200が判断した場合、S6で、FAX送信/受信スタート指示を開始する。
図11は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、TASK STARTの処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。以下、印加される直流電圧をD/A変換した交流電圧が絶縁素子255を介して、所定のPSTN回線から切り離された、外付け電話機128に通電される際のオンフック/オフフックの判定処理を説明する。
S1001で、TASK STARTを開始すると、S1002で、CPU200は、通信装置が無鳴動着信モードか否か、すなわち鳴動着信モードかどうかを判断する。ここで、無鳴動着信モードであると判断した場合(YES)、S1003へ進む。そして、S1003は、無鳴動着信モード時に、図1に示したHリレー110で、外付けの電話機128を、電話回線130側から切り離し、整流/平滑回路256側に接続する。この時、リレー接点1103,1106はそれぞれリレー接点1101、1104側に接続されている。
S1004で、図1に示した直流印加回路253の直流印加が、ON/OFF信号252によりONされる。該ONされた直流は、DC/AC変換回路254を介して、交流信号に変換され絶縁素子255で絶縁され、整流/平滑回路256により直流に再変換され、Hリレー110を介して外付けの電話機128に印加される。
S1001で、TASK STARTを開始すると、S1002で、CPU200は、通信装置が無鳴動着信モードか否か、すなわち鳴動着信モードかどうかを判断する。ここで、無鳴動着信モードであると判断した場合(YES)、S1003へ進む。そして、S1003は、無鳴動着信モード時に、図1に示したHリレー110で、外付けの電話機128を、電話回線130側から切り離し、整流/平滑回路256側に接続する。この時、リレー接点1103,1106はそれぞれリレー接点1101、1104側に接続されている。
S1004で、図1に示した直流印加回路253の直流印加が、ON/OFF信号252によりONされる。該ONされた直流は、DC/AC変換回路254を介して、交流信号に変換され絶縁素子255で絶縁され、整流/平滑回路256により直流に再変換され、Hリレー110を介して外付けの電話機128に印加される。
S1005で、CPU200は、一定時間、WAIT処理を実行する。S1006で、CPU200は、A/D変換器260にて、アナログ信号257をデジタル値に変換した値が、一定の閾値以上か否かを判断する。ここで、S1006で閾値未満とCPU200が判断した場合、外付けの電話機128がオフフック状態であると判断する。
そして、S1008では、Hリレー110で、外付けの電話機128を、PSTN210に接続する。それにより、外付けの電話機128でのPSTN210を介した、図示されていない相手電話機と通話が可能になる。S1009では、CPU200は、TASK終了処理を実行する。
一方、S1006で閾値以上とCPU200が判断した場合、電話機128がオンフック状態であると判断する(S1010)。そして、S1011で、Hリレー110で、外付け電話機128を、PSTN210から切り離した状態を保持する。S1012は、図1に示した直流印加回路253の直流印加が、ON/OFF信号252によりOFFされる。
一方、S1006で閾値以上とCPU200が判断した場合、電話機128がオンフック状態であると判断する(S1010)。そして、S1011で、Hリレー110で、外付け電話機128を、PSTN210から切り離した状態を保持する。S1012は、図1に示した直流印加回路253の直流印加が、ON/OFF信号252によりOFFされる。
S1002で、鳴動着信モード時であるとCPU200が判断した場合、S1013で、鳴動着信モード時に、図1に示したHリレー110で、電話機128を、電話回線210側に接続する。この時、リレー接点1103,1106はそれぞれリレー接点1102、1105側に接続されている。
次に、S1014は、図1に示したSDAA104により、外付けの電話機128の電圧値を検出し、それによりモデム102にて、外付けの電話機128のオンフック/オフフック状態を検知する。S1015では、図1に示したA/D変換器260による外付けの電話機128のオンフック/オフフック検知を中止する。
S1016では、外付けの電話機128がオフフックと判断された後に、モデム102でオンフックの検知を開始する。なお、オンフックの検知の処理は、図10と同様である。
次に、S1014は、図1に示したSDAA104により、外付けの電話機128の電圧値を検出し、それによりモデム102にて、外付けの電話機128のオンフック/オフフック状態を検知する。S1015では、図1に示したA/D変換器260による外付けの電話機128のオンフック/オフフック検知を中止する。
S1016では、外付けの電話機128がオフフックと判断された後に、モデム102でオンフックの検知を開始する。なお、オンフックの検知の処理は、図10と同様である。
〔第2実施形態〕
図12は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図11に示したS1006で、オンフック/オフフック判断する時の閾値の設定処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S2001で、AD閾値設定を開始すると、S2002で、CPU200は、デフォルトの閾値を設定する。S2003で、CPU200は、装置に設定されている仕向け地を検知する。
次に、S2004で、CPU200は、装置に設定されているのが、上記デフォルト設定ではカバーできない、特殊地域設定か否かを判断する。特殊地域設定でないとCPU200が判断した場合、S2005で、CPU200は、仕向け、地域とは別に、特殊な回線用の電話機など、個別設定されているかどうかを判断する。S2006で、本処理を終了する。
一方、S2004で、CPU200が特殊地域設定であると判断した場合、S2007で、CPU200は、AD閾値を特殊地域用に設定するする。そして、S2008で、CPU200は、AD閾値を、個別設定して、S2006へ進む。
上述従来のファクシミリ装置では、オフフック検知電圧あるいは電流の閾値は、フォトカプラの特性と周辺回路の定数で決まり、変更する事は出来なかった。そのため、世界各国の、すべての電話機に対して、オフフック検知をすることが困難だった。各国の規格を満足していない電話機に対しても、個別対応で閾値を変更する事が出来なかった。
本実施形態では、図1に示したファクシミリ装置で、該入力電圧の検知は、A/D変換器260で行い、該オフフック/オンフック状態を判断する閾値(図11のS1006)は、可変(図12のS2007,S2008)である。
そして、本実施形態では、図12に示すように閾値を、地域別(S2007),あるいは個別対応(S2008)で,変更することが可能である。
このようにA/D変換器260の閾値をファームウェアで変えることにより、各地域の電話機に対応することが可能になる。また、各地域の規格を満足していない電話機に対しても個別に対応することが可能となる。
図12は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図11に示したS1006で、オンフック/オフフック判断する時の閾値の設定処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S2001で、AD閾値設定を開始すると、S2002で、CPU200は、デフォルトの閾値を設定する。S2003で、CPU200は、装置に設定されている仕向け地を検知する。
次に、S2004で、CPU200は、装置に設定されているのが、上記デフォルト設定ではカバーできない、特殊地域設定か否かを判断する。特殊地域設定でないとCPU200が判断した場合、S2005で、CPU200は、仕向け、地域とは別に、特殊な回線用の電話機など、個別設定されているかどうかを判断する。S2006で、本処理を終了する。
一方、S2004で、CPU200が特殊地域設定であると判断した場合、S2007で、CPU200は、AD閾値を特殊地域用に設定するする。そして、S2008で、CPU200は、AD閾値を、個別設定して、S2006へ進む。
上述従来のファクシミリ装置では、オフフック検知電圧あるいは電流の閾値は、フォトカプラの特性と周辺回路の定数で決まり、変更する事は出来なかった。そのため、世界各国の、すべての電話機に対して、オフフック検知をすることが困難だった。各国の規格を満足していない電話機に対しても、個別対応で閾値を変更する事が出来なかった。
本実施形態では、図1に示したファクシミリ装置で、該入力電圧の検知は、A/D変換器260で行い、該オフフック/オンフック状態を判断する閾値(図11のS1006)は、可変(図12のS2007,S2008)である。
そして、本実施形態では、図12に示すように閾値を、地域別(S2007),あるいは個別対応(S2008)で,変更することが可能である。
このようにA/D変換器260の閾値をファームウェアで変えることにより、各地域の電話機に対応することが可能になる。また、各地域の規格を満足していない電話機に対しても個別に対応することが可能となる。
〔第3実施形態〕
図13は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、上述した閾値をキャリブレーションする処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S3001で、キヤリブレーションの処理を開始すると、S3002で、CPU200は、図1に示したHリレー110で、整流/平滑回路256と外付け電話機128を切り離す。S3003では、その状態で、CPU200は、図1に示したON/OFF信号252を、ON状態にし、整流/平滑回路256に直流電圧が出力されるようにする。S3004で、CPU200は、一定時間のWAIT処理を実行する。
図13は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、上述した閾値をキャリブレーションする処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S3001で、キヤリブレーションの処理を開始すると、S3002で、CPU200は、図1に示したHリレー110で、整流/平滑回路256と外付け電話機128を切り離す。S3003では、その状態で、CPU200は、図1に示したON/OFF信号252を、ON状態にし、整流/平滑回路256に直流電圧が出力されるようにする。S3004で、CPU200は、一定時間のWAIT処理を実行する。
そして、S3005で、図1に示したA/D変換器260で、電圧値を検知する。S3006で、CPU200は、検知されたAD値が、あらかじめ設定された下限以下かどうかを判断する。ここで、検知されたAD値が、あらかじめ設定された下限以下でないとCPU200が判断した場合、S3007へ進む。そして、S3007で、CPU200は、検知されたAD値が、あらかじめ設定された上限以上かどうかを判断する。ここで、検知されたAD値が、あらかじめ設定された上限以上でないとCPU200が判断した場合、S3008へ進む。
そして、S3008で、CPU200は、検知されたAD値に応じて、オンフック/オフフック閾値を調整する。S3009で、キャリブレーションの処理を終了する。
一方、S3006,S3007で、ともにYESと判断された場合、S3010で、CPU200は、ハードウエア異常と判断し異常処理を行う。
一方、S3006,S3007で、ともにYESと判断された場合、S3010で、CPU200は、ハードウエア異常と判断し異常処理を行う。
上述従来例のファクシミリ装置では、電話機に印加される直流電圧あるいは電流値は、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの回路部品の特性のバラツキにより影響を受けた。また、上述したファクシミリ装置の絶縁素子3255の入力部電圧VaあるいはVbも、これら部品の特性のバラツキにより影響を受けた。高精度で検出を行うためには、これら部品の精度を上げる事が必要あるが部品の精度を上げたとしても、高精度化するには限界があった。
そこで、本実施形態に示すファクシミリ装置では、該直流を印加している状態(図13のS3003)で、該接続された電話機を切り離す。それによって、(図13のS3002)該AD変換器260で読み取った(図13のS3005)値を元に、該閾値を調整可能(図13のS3008)となる。
これにより、部品の特性バラツキによる検知精度への影響を減らし、特性バラツキが大きい場合でも補正可能とした。従来よりも特性バラツキの大きな、安価な部品を使うことにより、低コストでファクシミリ装置をユーザに提供できるというメリットを得ることができる。
〔第4実施形態〕
上記各実施形態に示すファクシミリ装置は、部品の実装ミスなどにより、オンフック/オフフック検知が機能しなくなることを検知する事が出来ない場合がある。
そこで、本実施形態に示すファクシミリ装置で、外付け電話機を切り離して読み取られた値に上限(図13のS3007)あるいは下限(図13のS3006)を設ける。そして、該上限あるいは下限を逸脱した場合には、ハード異常と判断し、異常処理を行う(図13のS3010)。
このように回路の異常を検知可能とすることにより、例えば表示器119によりエラーをユーザに表示する等の、異常処理を行うことが可能になり、ユーザは、それに基づいた処理を的確に行えるというメリットを得られる。
そこで、本実施形態に示すファクシミリ装置では、該直流を印加している状態(図13のS3003)で、該接続された電話機を切り離す。それによって、(図13のS3002)該AD変換器260で読み取った(図13のS3005)値を元に、該閾値を調整可能(図13のS3008)となる。
これにより、部品の特性バラツキによる検知精度への影響を減らし、特性バラツキが大きい場合でも補正可能とした。従来よりも特性バラツキの大きな、安価な部品を使うことにより、低コストでファクシミリ装置をユーザに提供できるというメリットを得ることができる。
〔第4実施形態〕
上記各実施形態に示すファクシミリ装置は、部品の実装ミスなどにより、オンフック/オフフック検知が機能しなくなることを検知する事が出来ない場合がある。
そこで、本実施形態に示すファクシミリ装置で、外付け電話機を切り離して読み取られた値に上限(図13のS3007)あるいは下限(図13のS3006)を設ける。そして、該上限あるいは下限を逸脱した場合には、ハード異常と判断し、異常処理を行う(図13のS3010)。
このように回路の異常を検知可能とすることにより、例えば表示器119によりエラーをユーザに表示する等の、異常処理を行うことが可能になり、ユーザは、それに基づいた処理を的確に行えるというメリットを得られる。
〔第5実施形態〕
上記実施形態では、S1007で外付け電話機128をオフフック状態であると判断した後、直ちにS1008へ進み、Hリレー110で回路を外付け電話機128に接続する処理する場合について説明した。
これに対して、S1007で外付け電話機128をオフフック状態であると判断した後、外付け電話機128のインピーダンスを表示する処理を加えてもよい。
図14は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、外付け電話機128のインピーダンスを表示する処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。以下、本実施形態では、図11に示した処理と異なるステップについて説明する。
S4001で、CPU200は、図1に示したA/D変換器260で検出された電圧を、外付けの電話機128のインピーダンスに換算して表示器119に表示する。
上述従来例のファクシミリ装置では、接続された電話機のインピーダンスを表示する手段がなかった。そのため、ユーザがインピーダンス規格外の外付け電話機を接続し、ファクシミリ装置がオフフック検知が動作しなかった場合でも、ユーザは、電話機が規格外であることを認識することができなかった。
本実施形態に示すファクシミリ装置では、該A/D変換器260で読み取った値を表示する(図14のS4001)。
これにより、ユーザに規格外の外付け電話機を接続していると認識してもらう事が可能となる。また、ユーザは、ファクシミリ装置の異常ではなく、外付け電話機のインピーダンスが原因で、オフフック検知が動作していないという事を認識することができ、外付け電話機を変更する等の処置を、迅速に行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、外付けの電話機への直流印加回路の絶縁素子の入力電圧を検出する事により、フォトカプラを削除する事が可能となった。それによりファクシミリ装置のコストダウンが可能となり、ユーザに安価な装置を提供することができる。また、特殊なスペックの部品を使用しないため、部品の入手が困難となる事なく、安定してファクシミリ装置をユーザに提供できる。
また、外付けの電話回線側でオフフック検知をするのではないために、オフフック検知回路での絶縁を取ることが不要となる。また、電話回線の規格に合わせたオフフック検知のための素子を選択する必要もなくなる。さらに、電話回線には、雷サージなど想定外の電圧、電流が印加される可能性もあるが、本構成を採用することで、想定外のノイズにより部品が壊れる可能性もなくなる。また、オフフック後、残留CI、すなわち呼び出し信号が、すぐ止まらずに一定時間印加し続ける場合でも、それにより部品が壊れる可能性もなくなる。
なお、本実施形態では、絶縁素子の入力側の電圧を検知するようにしたが、絶縁素子の入力側の電流を検知するようにしても同様の効果が得られる。
上記実施形態では、S1007で外付け電話機128をオフフック状態であると判断した後、直ちにS1008へ進み、Hリレー110で回路を外付け電話機128に接続する処理する場合について説明した。
これに対して、S1007で外付け電話機128をオフフック状態であると判断した後、外付け電話機128のインピーダンスを表示する処理を加えてもよい。
図14は、本実施形態を示す通信装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、外付け電話機128のインピーダンスを表示する処理例である。なお、各ステップは、CPU200が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。以下、本実施形態では、図11に示した処理と異なるステップについて説明する。
S4001で、CPU200は、図1に示したA/D変換器260で検出された電圧を、外付けの電話機128のインピーダンスに換算して表示器119に表示する。
上述従来例のファクシミリ装置では、接続された電話機のインピーダンスを表示する手段がなかった。そのため、ユーザがインピーダンス規格外の外付け電話機を接続し、ファクシミリ装置がオフフック検知が動作しなかった場合でも、ユーザは、電話機が規格外であることを認識することができなかった。
本実施形態に示すファクシミリ装置では、該A/D変換器260で読み取った値を表示する(図14のS4001)。
これにより、ユーザに規格外の外付け電話機を接続していると認識してもらう事が可能となる。また、ユーザは、ファクシミリ装置の異常ではなく、外付け電話機のインピーダンスが原因で、オフフック検知が動作していないという事を認識することができ、外付け電話機を変更する等の処置を、迅速に行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、外付けの電話機への直流印加回路の絶縁素子の入力電圧を検出する事により、フォトカプラを削除する事が可能となった。それによりファクシミリ装置のコストダウンが可能となり、ユーザに安価な装置を提供することができる。また、特殊なスペックの部品を使用しないため、部品の入手が困難となる事なく、安定してファクシミリ装置をユーザに提供できる。
また、外付けの電話回線側でオフフック検知をするのではないために、オフフック検知回路での絶縁を取ることが不要となる。また、電話回線の規格に合わせたオフフック検知のための素子を選択する必要もなくなる。さらに、電話回線には、雷サージなど想定外の電圧、電流が印加される可能性もあるが、本構成を採用することで、想定外のノイズにより部品が壊れる可能性もなくなる。また、オフフック後、残留CI、すなわち呼び出し信号が、すぐ止まらずに一定時間印加し続ける場合でも、それにより部品が壊れる可能性もなくなる。
なお、本実施形態では、絶縁素子の入力側の電圧を検知するようにしたが、絶縁素子の入力側の電流を検知するようにしても同様の効果が得られる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
100 通信装置
Claims (8)
- 所定の回線を用いてファクシミリ通信を行うファクシミリ装置であって、
前記ファクシミリ通信を制御するコントローラと、
前記コントローラと前記所定の回線とを絶縁する絶縁手段と、
電話機を前記所定の回線に接続または前記所定の回線から切り離す切替手段と、
印加される直流電圧をD/A変換した交流電圧が前記絶縁手段を介して、前記所定の回線から切り離された前記電話機に通電される際に、前記絶縁手段に印加される入力電圧の値を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を超えている場合、前記電話機がオンフック状態であると判定し、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を下回っている場合、前記電話機がオフフック状態であると判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするファクシミリ装置。 - 前記所定のしきい値を設定する設定手段を有し、
前記設定手段は、前記所定のしきい値を可変に設定することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 - 前記判定手段は、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値の上限を超えている場合、前記電話機がオンフック状態であると判定し、前記検出手段により検出される入力電圧の値が所定のしきい値の下限を下回っている場合、前記電話機を含むハードウエアの状態を異常と判定することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
- 前記検出手段により検出される入力電圧の値を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
- 前記絶縁手段は、トランスであることを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
- 前記所定の回線は、PSTN回線であることを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
- 所定の回線を用いてファクシミリ通信を制御するコントローラと、前記コントローラと前記所定の回線とを絶縁する絶縁手段とを備えるファクシミリ装置の制御方法であって、
電話機を前記所定の回線に接続または前記所定の回線から切り離す切替工程と、
印加される直流電圧をD/A変換した交流電圧が前記絶縁手段を介して、前記所定の回線から切り離された前記電話機に通電される際に、前記絶縁手段に印加される入力電圧の値を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を超えている場合、前記電話機がオンフック状態であると判定し、前記検出工程により検出される入力電圧の値が所定のしきい値を下回っている場合、前記電話機がオフフック状態であると判定する判定工程と、
を備えることを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。 - 請求項7に記載のファクシミリ装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014262920A JP2016123022A (ja) | 2014-12-25 | 2014-12-25 | ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラム |
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JP2016123022A true JP2016123022A (ja) | 2016-07-07 |
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Family Applications (1)
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JP2014262920A Pending JP2016123022A (ja) | 2014-12-25 | 2014-12-25 | ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法、及びプログラム |
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2014
- 2014-12-25 JP JP2014262920A patent/JP2016123022A/ja active Pending
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