JP2016122117A - 液体レンズ装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体レンズ部を様々な形状に変化させることができる液体レンズ装置を提供する。
【解決手段】基材2と弾性膜3との間に液体4が封入された液体レンズ部5と、液体レンズ部5の基材2側に配置された第1の電極部6と、液体レンズ部5の弾性膜3側に配置された第2の電極部7と、を備え、第1の電極部6は、駆動電位が印加される複数の駆動電極8a,8b,8cを有し、第2の電極部7は、共通電位が印加される1つ又は複数の共通電極9を有し、複数の駆動電極8a,8b,8cに対して駆動電位を選択的に印加することによって、液体レンズ部5の形状が変化する。
【選択図】図1
【解決手段】基材2と弾性膜3との間に液体4が封入された液体レンズ部5と、液体レンズ部5の基材2側に配置された第1の電極部6と、液体レンズ部5の弾性膜3側に配置された第2の電極部7と、を備え、第1の電極部6は、駆動電位が印加される複数の駆動電極8a,8b,8cを有し、第2の電極部7は、共通電位が印加される1つ又は複数の共通電極9を有し、複数の駆動電極8a,8b,8cに対して駆動電位を選択的に印加することによって、液体レンズ部5の形状が変化する。
【選択図】図1
Description
本発明は、液体レンズ装置及びその駆動方法に関する。
例えば、液体を封入した液体レンズ部の形状を変化させることによって、液体レンズ部の焦点距離が変わる液体レンズ装置が提案されている(特許文献1を参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の液体レンズ装置では、液体レンズ部の焦点距離を変えること以外に液体レンズ部の形状を変化させることはできない。さらに、振動等が加わった際に、液体レンズ部内で液体が流動してしまうため、液体レンズ部の形状を保持することは困難である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、液体レンズ部を様々な形状に変化させることができる液体レンズ装置、並びに液体レンズ部の形状に安定的に変化させると共に、その形状を安定的に保持することができる液体レンズ装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る液体レンズ装置は、基材と弾性膜との間に液体が封入された液体レンズ部と、前記液体レンズ部の前記基材側に配置された第1の電極部と、前記液体レンズ部の前記弾性膜側に配置された第2の電極部と、を備え、前記第1の電極部は、駆動電位が印加される複数の駆動電極を有し、前記第2の電極部は、共通電位が印加される1つ又は複数の共通電極を有し、前記複数の駆動電極に対して前記駆動電位を選択的に印加することによって、前記液体レンズ部の形状が変化することを特徴とする。
また、本発明に係る液体レンズ装置の駆動方法は、前記液体レンズ装置の駆動方法であって、前記複数の駆動電極に対して前記駆動電位を選択的に印加して、前記液体レンズ部を所定の形状に変化させる際に、前記選択された複数の駆動電極に対して、前記液体レンズ部の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に、前記駆動電位を印加することを特徴とする。
以上のように、本発明では、複数の駆動電極に対して駆動電位を選択的に印加することによって、液体レンズ部を様々な形状に変化させることが可能である。
また、本発明では、選択された複数の駆動電極に対して、液体レンズ部の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加することによって、液体レンズ部の形状を安定的に変化させることが可能である。
さらに、本発明では、選択された複数の駆動電極に対する駆動電位の印加を保持することによって、変化後の液体レンズ部の形状を安定的に保持することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明では、各構成要素を見易くするため、図面において構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
なお、以下の説明では、各構成要素を見易くするため、図面において構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
(液体レンズ装置)
先ず、本発明の一実施形態として図1に示す液体レンズ装置1について説明する。
液体レンズ装置1は、図1に示すように、基材2と弾性膜3との間に液体4を封入した液体レンズ部5を備えている。液体レンズ部5は、弾性膜3側をレンズ面(凸面)5aとした凸レンズを構成している。
先ず、本発明の一実施形態として図1に示す液体レンズ装置1について説明する。
液体レンズ装置1は、図1に示すように、基材2と弾性膜3との間に液体4を封入した液体レンズ部5を備えている。液体レンズ部5は、弾性膜3側をレンズ面(凸面)5aとした凸レンズを構成している。
基材2、弾性膜3及び液体4は、何れも光透過性を有する透明材料からなる。具体的に、基材2には、ガラス板(例えば薄板ガラス)や透明樹脂板などが用いられている。弾性膜3には、可撓性を有する薄膜(例えばパレリン膜)やフィルムなどが用いられている。液体4には、空気よりも屈折率の高い液体(例えばシリコーンオイル)やゲルなどが用いられている。
液体レンズ装置1は、液体レンズ部5の基材2側に配置された第1の電極部6と、弾性膜3側に配置された第2の電極部7とを備えている。第1の電極部6は、駆動電位が印加される複数の駆動電極8a,8b,8cを有して構成されている。第2の電極部7は、共通電位が印加される1つ又は複数の共通電極9を有して構成されている。
第1の電極部6は、複数の駆動電極8a,8b,8cが絶縁層10を介して積層された構造を有している。第1の電極部6は、このような積層構造を基材2の面上に形成した多層配線基板によって構成することができる。又は、このような多層配線基板を基材2と接合した構成としてもよい。
駆動電極8a,8b,8cは、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極材料を用いて形成されている。絶縁層10は、例えばシリコン酸化膜(SiO2)などの透明絶縁材料を用いて形成されている。
第1の電極部6を構成する複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、図2及び図3に示す一部の駆動電極11a〜11dは、液体レンズ部5の光が通過する領域(図2中の2点鎖線で示す円形の領域)Tを液体レンズ部5の周方向に分割する分割パターン11を構成している。
分割パターン11を構成する複数(本実施形態では4つ)の駆動電極(以下、分割駆動電極という。)11a〜11dは、上述した図1に示す絶縁層10を介して積層された複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、上層(基材2側から1番目の層)に配置された駆動電極8aにより構成されている。
分割駆動電極11a〜11dは、同一平面内において互いに電気的に絶縁された状態で、液体レンズ部5の半径方向に沿って直線状に形成されている。また、分割駆動電極11a〜11dは、液体レンズ部5の光が通過する領域Tを均等に分割する(4等分)する位置に放射状(本実施形態では十字状)に並んで配置されている。
なお、本実施形態では、4つの分割駆動電極11a〜11dのうち、図2中の上部に位置する分割駆動電極11aを第1の分割駆動電極11aとし、残りの分割駆動電極11b〜11dを第1の分割駆動電極11aから時計回りに順に、第2の分割駆動電極11b、第3の分割駆動電極11c、第4の分割駆動電極11dとして区別するものとする。
また、本実施形態では、液体レンズ部5の光が通過する領域Tのうち、第1の分割駆動電極11aと第2の分割駆動電極11bとの間の領域(図2中の右上に位置する領域)を第1の分割領域T1とし、第2の分割駆動電極11bと第3の分割駆動電極11cとの間の領域(図2中の右下に位置する領域)を第2の分割領域T2とし、第3の分割駆動電極11cと第4の分割駆動電極11dとの間の領域(図2中の左下に位置する領域)を第3の分割領域T3とし、第4の分割駆動電極11dと第1の分割駆動電極11aとの間の領域(図2中の左上に位置する領域)を第4の分割領域T4として区別するものとする。
第1の電極部6を構成する複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、図2、図3及び図4に示す残りの駆動電極12a〜12eと駆動電極13a〜13jと駆動電極14a〜14jとは、それぞれ同一面内に所定の間隔で並べられた第1の列パターン12と第2の列パターン13と第3の列パターン14とを構成している。また、第1の電極部6には、複数の駆動電極8a,8b,8cが積層された層毎に、互いの配列(パターン形状)が異なる第1の列パターン12と第2の列パターン13と第3の列パターン14とが設けられている。
このうち、第1の列パターン12は、図2及び図3に示すように、円環状に形成された複数(本実施形態では5つ)の駆動電極(以下、第1の駆動電極という。)12a〜12eを同心円状に並べて構成されている。
第1の駆動電極12a〜12eは、上述した図1に示す絶縁層10を介して積層された複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、上層に配置された駆動電極8aにより構成されている。また、分割パターン11と第1の列パターン12とは、同一平面内において互いに電気的に絶縁された状態で配置されている。
第1の列パターン12は、液体レンズ部5の光が通過する領域Tのうち、第1〜第4の分割駆動電極11a〜11dにより4分割された第1〜第4の分割領域T1〜T4に1つずつ配置されている。第1〜第4の分割領域T1〜T4に配置された4つの第1の列パターン12は、領域Tの中心部に対して各第1の駆動電極12a〜12eの配列が互いに対称となるように配置されている。
なお、第1の列パターン12を構成する第1の駆動電極12a〜12eの幅や間隔等については、適宜変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、隣り合う第1の駆動電極12a〜12eの間隔が第1の列パターン12の内側に向かって徐々に狭くなっているが、第1の列パターン12の外側に向かって徐々に間隔を狭くしたり、互いの間隔を等しくしたりすることも可能である。
一方、第2の列パターン13及び第3の列パターン14は、図2及び図4に示すように、複数(本実施形態では10つ)の駆動電極(以下、第2の駆動電極という。)13a〜13jと、複数(本実施形態では10つ)の駆動電極(以下、第3の駆動電極という。)14a〜14jとを互いに格子状に並べて構成されている。
第2の駆動電極13a〜13jは、上述した図1に示す絶縁層10を介して積層された複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、中層(基材2側から2番目の層)に配置された駆動電極8bにより構成されている。第3の駆動電極14a〜14jは、上述した図1に示す絶縁層10を介して積層された複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、下層(基材2側から3番目の層)に配置された駆動電極8cにより構成されている。したがって、第2の列パターン13と第3の列パターン14とは、厚み方向において互いに電気的に絶縁された状態で配置されている。また、分割パターン11及び第1の列パターン12と第2の列パターン13及び第3の列パターン14とは、厚み方向において互いに電気的に絶縁された状態で配置されている。
第2の列パターン13は、液体レンズ部5の光が通過する領域Tのうち、第2,4の分割駆動電極11b,11dにより2分割された第1,4の分割領域T1,T4及び第2,3の分割領域T2,T3に1つずつ配置されている。第1,4の分割領域T1,T4及び第2,3の分割領域T2,T3に配置された2つの第2の列パターン13は、領域Tの中心部に対して各第2の駆動電極13a〜13jの配列が互いに対称となるように配置されている。
2つの第2の列パターン13は、第2及び第4の分割領域T2,4において、それぞれ直線状に形成された第2の駆動電極13a〜13jの一部を第2,4の分割駆動電極11b,11dに対して平行に並べると共に、第1及び第3の分割領域T1,3において、それぞれ円弧状に形成された第2の駆動電極13a〜13jの一部を領域Tの中心部に対して同心状に並べて構成されている。また、2つの第2の列パターン13は、全体として領域Tに対応した形状(円形状)となるように、各第2の駆動電極13a〜13jの長さを領域Tの形状に合わせて異ならせている。
なお、第2の列パターン13を構成する第2の駆動電極13a〜13jの幅や間隔等については、適宜変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、隣り合う第2の駆動電極13a〜13jの間隔が互いに等しくなっているが、互いの間隔を異ならせることも可能である。
第3の列パターン14は、液体レンズ部5の光が通過する領域Tのうち、第1,3の分割駆動電極11a,11cにより2分割された第1,2の分割領域T1,T2及び第3,4の分割領域T3,T4に1つずつ配置されている。第1,2の分割領域T1,T2及び第3,4の分割領域T3,T4に配置された2つの第3の列パターン14は、領域Tの中心部に対して各第3の駆動電極14a〜14jの配列が互いに対称となるように配置されている。
2つの第3の列パターン14は、第1,2の分割領域T1,T2及び第3,4の分割領域T3,T4において、それぞれ直線状に形成された第3の駆動電極14a〜14jを第1,3の分割駆動電極11a,11cに対して平行に並べて構成されている。また、各第3の駆動電極14a〜14jは、各第2の駆動電極13a〜13jの円弧状に形成された部分の先端と平面視で重なるように配置されている。また、2つ第3の列パターン14は、全体として領域Tに対応した形状(円形状)となるように、各第3の駆動電極14a〜14jの長さを領域Tの形状に合わせて異ならせている。
なお、第3の列パターン14を構成する第3の駆動電極14a〜14jの幅や間隔等については、適宜変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、隣り合う第3の駆動電極14a〜14jの間隔が互いに等しくなっているが、互いの間隔を異ならせることも可能である。
第2の電極部7を構成する共通電極9は、図1に示すように、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極材料を用いて、弾性膜3の面上を覆うように形成されている。また、共通電極9は、弾性膜3を弾性変形し易くするため、複数の共通電極9に分割された構成としてもよい。この場合、第2の電極部7では、上述した第1の電極部6を構成する複数の駆動電極8a,8b,8cの配列(分割パターン11や第1〜第3の列パターン12〜14)に合わせて、最適な共通電極9の配列を設定すればよい。
液体レンズ装置1は、液体レンズ部5を駆動するレンズ駆動部15を備えている。第1の電極部6を構成する複数の駆動電極8a,8b,8cは、レンズ駆動部15と電気的に接続されている。レンズ駆動部15は、各駆動電極8a,8b,8cに印加される駆動電位のオン/オフ(ON/OFF)を選択的に切り替える。これにより、複数の駆動電極8a,8b,8cには、駆動電位が独立して印加されることになる。
一方、第2の電極部7を構成する共通電極9は、液体レンズ装置1の接地部GNDと電気的に接続されている。これにより、共通電極9には、共通電位(接地電位)が共通して印加されることになる。
以上のような構成を有する液体レンズ装置1では、レンズ駆動部15が複数の駆動電極8a,8b,8cに対して駆動電位を選択的に印加することによって、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
具体的に、液体レンズ部5では、駆動電位が印加された駆動電極8a,8b,8cと共通電極9との間に働くクーロン力(電位差)によって、駆動電極8a,8b,8cに対して共通電極9が接近する方向に移動する。また、共通電極9は、駆動電極8a,8b,8cに印加される駆動電位の大きさ(電圧)が大きくほど、駆動電極8a,8b,8cと接近することになる。
液体レンズ部5では、選択された駆動電極8a,8b,8cと共通電極9との間で弾性膜3が弾性変形するため、レンズ面5aの形状が変化する。これに伴って、基材2と弾性膜3との間に封入された液体4が移動し、液体レンズ部5の形状が変化する。
液体レンズ装置1では、上述した分割パターン11や第1〜第3の列パターン12〜14毎に、分割パターン11を構成する各分割駆動電極11a〜11dと、第1〜第3の列パターン12〜14を構成する各第1〜第3の駆動電極12a〜12e,13a〜13j,14a〜14jとに対して、駆動電位を選択的に印加する。これにより、液体レンズ装置1では、第1〜第3の列パターン12〜14の形状に合わせて、液体レンズ部5を異なる形状に変化させることが可能である。
以上のように、本実施形態の液体レンズ装置1では、複数の駆動電極8a,8b,8cに対して駆動電位を選択的に印加し、選択された駆動電極8a,8b,8cに印加される駆動電位の大きさ(電圧)を制御することによって、液体レンズ部5を様々な形状に変化させることが可能である。また、本実施形態の液体レンズ装置1では、選択された駆動電極8a,8b,8cに対する駆動電位の印加を保持することによって、例えば振動等が加わった際でも、変化後の液体レンズ部5の形状を安定的に保持することが可能である。
(液体レンズ装置の駆動方法)
次に、上記液体レンズ装置1について、液体レンズ部5の形状を変化させる際の具体的な駆動方法について説明する。
次に、上記液体レンズ装置1について、液体レンズ部5の形状を変化させる際の具体的な駆動方法について説明する。
上記液体レンズ装置1では、液体レンズ部5の形状変化を安定的に行わせるため、例えば図5(a)〜(d)に示す順に従って、複数の駆動電極8a,8b,8cに対する駆動を制御する。なお、本実施形態では、複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、図5(a)〜(d)に示す第3の列パターン14を構成する第3の駆動電極14a〜14jの駆動を制御することによって、液体レンズ部5の形状を変化させる場合を例に挙げて説明する。
駆動前の液体レンズ部5は、図5(a)〜(d)中の2点鎖線で示すように、レンズ面5aの頂部LPが中央部に位置した形状である。この状態から、駆動後の液体レンズ部5の形状を、図5(a)〜(d)中の実線で示すように、レンズ面5aの頂部LPが片側(図5中の左側)に位置した形状に変化させる。
本実施形態の駆動方法では、選択された第3の駆動電極14a〜14jに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。
すなわち、第3の駆動電極14a〜14jに対して駆動電位を印加する順番は、最初に図5(a)に示すように、液体レンズ部5の厚みが最も小さい端部(図5中の右端)に位置する第3の駆動電極14aに対して印加する。その後、図5(b),図5(c),図5(d)に示す順序に従って、液体レンズ部5の厚みが大きくなる中央部に向かって、第3駆動電極14b,14c,14d,・・・,14jの順で駆動電位を印加していく。
このとき、基材2と弾性膜3との間に封入された液体4は、液体レンズ部5の厚みが小さい端部側から厚みが大きい中央部側に向かって移動する。これにより、液体レンズ部5の形状を安定した状態で変化させることが可能である。
また、本実施形態の駆動方法では、選択された第3の駆動電極14a〜14jに対する駆動電位の印加を保持する。これにより、例えば振動等が加わった際でも、変化後の液体レンズ部5の形状を安定した状態で保持することが可能である。
なお、各駆動電極8a,8b,8cに対して印加される駆動電位の大きさ(電圧)については、所望する液体レンズ部5の形状に合わせて適宜設定すればよい。例えば、液体レンズ部5の厚みを小さくする場合は、駆動電極8a,8b,8cに対して印加される駆動電位の大きさ(電圧)を相対的に大きくし、液体レンズ部5の厚みを相対的に大きくする場合は、駆動電極8a,8b,8cに対して印加される駆動電位の大きさ(電圧)を相対的に小さくすればよい。
なお、駆動前の液体レンズ部5の形状は、レンズ面5aの端部から中央部に向けて厚みが大きくなっていることから、この厚みの差を考慮して、各駆動電極8a,8b,8cに対して印加される駆動電位の大きさ(電圧)を設定することが好ましい。また、各駆動電極8a,8b,8cに対して駆動電位を印加するタイミングについても、液体レンズ部5の厚みと、それに伴う液体4の移動の速さを考慮して設定することが好ましい。これにより、液体レンズ部5の形状を安定した状態で変化させることが可能である。
また、本実施形態では、上述した液体レンズ部5の形状以外にも、液体レンズ部5を様々な形状に変化させることが可能である。以下、液体レンズ部5の異なる形状パターン1〜3について説明する。
〈形状パターン1〉
上記液体レンズ装置1では、例えば図6に示す形状パターン1のように、第1〜第4の分割領域T1〜T4に頂部LP1〜LP4を有する4つのレンズ面(凸面)5b〜5eが形成されるように、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
上記液体レンズ装置1では、例えば図6に示す形状パターン1のように、第1〜第4の分割領域T1〜T4に頂部LP1〜LP4を有する4つのレンズ面(凸面)5b〜5eが形成されるように、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
具体的に、液体レンズ部5を形状パターン1に変化させる際は、図7に示すように、先ず、分割パターン11を構成する4つの第1〜第4の分割駆動電極11a〜11dに駆動電位を印加する。このとき、第1〜第4の分割駆動電極11a〜11dに印加される駆動電位の大きさと、その印加するタイミングを同じとする。これにより、基材2と弾性膜3との間に封入された液体4が第1〜第4の分割駆動電極11a〜11dにより4分割された第1〜第4の分割領域T1〜T4へと移動する。
次に、第1〜第4の分割領域T1〜T4において、第1の列パターン12を構成する第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。すなわち、第1の駆動電極12a〜12eに対して駆動電位を印加する順番は、外周側から内周側に向かって第2の駆動電極12a,12b,12c,12d,12eの順で駆動電位を印加していく。
このとき、各分割領域T1〜T4内にある液体4は、厚みが小さい外周側から厚みが大きい内周側に向かって移動する。これにより、第1〜第4の分割領域T1〜T4に頂部LP1〜LP4を有する4つのレンズ面(凸面)5b〜5eを形成することができる。
なお、第1〜4の分割領域T1〜T4において、各第1の駆動電極12a〜12eに対して印加される駆動電位の大きさについては、図6に示す形状パターン1に合わせて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、上述した第1の列パターン12を構成する全ての第1の駆動電極12a〜12eに対して、駆動電位を印加する必要はなく、図6に示す形状パターン1に合わせて、選択的に駆動電位を印加しないようにする(非選択とする)ことも可能である。
以上のように、本実施形態では、液体レンズ部5を図6に示すような形状パターン1に変化させる際に、選択された第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加することによって、液体レンズ部5の形状を安定した状態で変化させることが可能である。
また、本実施形態では、選択された第1の駆動電極12a〜12eに対する駆動電位の印加を保持する。これにより、例えば振動等が加わった際でも、変化後の液体レンズ部5の形状を安定した状態で保持することが可能である。
〈形状パターン2〉
上記液体レンズ装置1では、例えば図8に示す形状パターン2のように、第1,2の分割領域T1,T2に頂部LP5,LP6を有する2つのレンズ面(凸面)5f,5gが形成されるように、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
上記液体レンズ装置1では、例えば図8に示す形状パターン2のように、第1,2の分割領域T1,T2に頂部LP5,LP6を有する2つのレンズ面(凸面)5f,5gが形成されるように、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
具体的に、液体レンズ部5を形状パターン2に変化させる際は、図9に示すように、先ず、分割パターン11を構成する2つの第2,4の分割駆動電極11b,11dに駆動電位を印加する。このとき、第2,4の分割駆動電極11b,11dに印加される駆動電位の大きさと、その印加するタイミングを同じとする。これにより、基材2と弾性膜3との間に封入された液体4が第2,4の分割駆動電極11b,11dにより2分割された第1,4の分割領域T1,T4及び第2,3の分割領域T2,T3へと移動する。
次に、第3,4の分割領域T3,T4に配置された第3の列パターン14を構成する第3の駆動電極14a〜14jに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。すなわち、第3の駆動電極14a〜14jに対して駆動電位を印加する順番は、端部側から中央部側に向かって第3駆動電極14a,14b,14c,14d,・・・,14jの順で駆動電位を印加していく。これにより、第1,4の分割領域T1,T4及び第2,3の分割領域T2,T3内にある液体4は、厚みが小さい端部側から厚みが大きい中央部側に向かって移動する。
次に、第1の分割領域T1及び第3の分割領域T3において、第1の列パターン12を構成する第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。すなわち、第1の駆動電極12a〜12eに対して駆動電位を印加する順番は、外周側から内周側に向かって第1の駆動電極12a,12b,12c,12d,12eの順で駆動電位を印加していく。
このとき、第1の分割領域T1及び第3の分割領域T3内にある液体4は、厚みが小さい外周側から厚みが大きい内周側に向かって移動する。これにより、第1,2の分割領域T1,T2に頂部LP5,LP6を有する2つのレンズ面(凸面)5f,5gを形成することができる。
なお、第1,4の分割領域T1,T4及び第2,3の分割領域T2,T3において、各第3の駆動電極14a〜14j及び各第1の駆動電極12a〜12eに対して印加される駆動電位の大きさについては、図8に示す形状パターン2に合わせて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、上述した第3の列パターン14を構成する全ての第3の駆動電極14a〜14jや、第1の列パターン12を構成する全ての第1の駆動電極12a〜12eに対して、駆動電位を印加する必要はなく、図8に示す形状パターン2に合わせて、選択的に駆動電位を印加しないようにする(非選択とする)ことも可能である。
以上のように、本実施形態では、液体レンズ部5を図8に示すような形状パターン2に変化させる際に、選択された第3の駆動電極14a〜14j及び第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加することによって、液体レンズ部5の形状を安定した状態で変化させることが可能である。
また、本実施形態では、選択された第3の駆動電極14a〜14j及び第1の駆動電極12a〜12eに対する駆動電位の印加を保持する。これにより、例えば振動等が加わった際でも、変化後の液体レンズ部5の形状を安定した状態で保持することが可能である。
〈形状パターン3〉
上記液体レンズ装置1では、例えば図10に示す形状パターン3のように、第1の分割領域T1に頂部LP7を有する1つのレンズ面(凸面)5hが形成されるように、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
上記液体レンズ装置1では、例えば図10に示す形状パターン3のように、第1の分割領域T1に頂部LP7を有する1つのレンズ面(凸面)5hが形成されるように、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
具体的に、液体レンズ部5を形状パターン3に変化させる際は、図11に示すように、先ず、第2,3の分割領域T2,T3に配置された第2の列パターン13を構成する第2の駆動電極13a〜13jに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。同時に、第3,4の分割領域T3,T4に配置された第3の列パターン14を構成する第3の駆動電極14a〜14jに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。
すなわち、第2の駆動電極13a〜13jに対して駆動電位を印加する順番は、外周及び端部側から内周及び中央部側に向かって第3駆動電極13a,13b,13c,13d,・・・,13jの順で駆動電位を印加していく。同時に、第3の駆動電極14a〜14jに対して駆動電位を印加する順番は、端部側から中央部側に向かって第3駆動電極14a,14b,14c,14d,・・・,14jの順で駆動電位を印加していく。これにより、第2,3,4の分割領域T2,T3,T4内にある液体4は、第1の分割領域T1に向かって移動する。
次に、第1の分割領域T1において、第1の列パターン12を構成する第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。すなわち、第1の駆動電極12a〜12eに対して駆動電位を印加する順番は、外周側から内周側に向かって第1の駆動電極12a,12b,12c,12d,12eの順で駆動電位を印加していく。
このとき、第1の分割領域T1内にある液体4は、厚みが小さい外周側から厚みが大きい内周側に向かって移動する。これにより、第1の分割領域T1に頂部LP7を有する1つのレンズ面(凸面)5hを形成することができる。
なお、第1〜4の分割領域T1〜T4において、各第2の駆動電極13a〜13j、各第3の駆動電極14a〜14j及び各第1の駆動電極12a〜12eに対して印加される駆動電位の大きさについては、図10に示す形状パターン3に合わせて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、上述した第2,第3の列パターン14を構成する全ての第2,3の駆動電極13a〜13j,14a〜14jや、第1の列パターン12を構成する全ての第1の駆動電極12a〜12eに対して、駆動電位を印加する必要はなく、図10に示す形状パターン3に合わせて、選択的に駆動電位を印加しないようにする(非選択とする)ことも可能である。
以上のように、本実施形態では、液体レンズ部5を図10に示すような形状パターン3に変化させる際に、選択された第2,3の駆動電極13a〜13j,14a〜14j及び第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加することによって、液体レンズ部5の形状を安定した状態で変化させることが可能である。
また、本実施形態では、選択された第2,3の駆動電極13a〜13j,14a〜14j及び第1の駆動電極12a〜12eに対する駆動電位の印加を保持する。これにより、例えば振動等が加わった際でも、変化後の液体レンズ部5の形状を安定した状態で保持することが可能である。
(灯火システム)
次に、図12に示すように、上記液体レンズ装置1を用いた灯火システム100について説明する。なお、以下の説明では、上記液体レンズ装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
次に、図12に示すように、上記液体レンズ装置1を用いた灯火システム100について説明する。なお、以下の説明では、上記液体レンズ装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
灯火システム100は、図12に示すように、光源部50と、上記液体レンズ装置1とを備えている。
光源部50は、光Lを出射する光源51と、光源51から出射された光Lを拡大投射する投射レンズ52と、光源51及び投射レンズ52を収容するパッケージ53とを有している。
光源51には、例えばLED(Light Emitting Diode)やフィラメント灯などを用いることができる。また、光源51の数については、1つに限らず複数であってもよい。
投射レンズ52は、光源51の前方に配置された半球状のレンズであり、半球面側を光源51とは反対側に向けた状態で配置されている。
パッケージ53は、光源51が配置される基板部53aと、光源51及び投射レンズ52の周囲を囲む鏡筒部53bとを有している。また、鏡筒部53bの内周面は、光源51から出射された光を反射するため、反射面としてもよい。若しくは、鏡筒部53bの内側に反射鏡を設けてもよい。
液体レンズ装置1の液体レンズ部5は、レンズ面5aを光源部50とは反対側に向けた状態でパッケージ53上に取り付けることによって、光源部50と一体化された構造を有している。
以上のような構成を有する灯火システム100では、図13に示すように、液体レンズ部5の形状を変化させることによって、光源部50から出射され、液体レンズ部5通過した光Lの照射領域LAを移動させることが可能である。
具体的に、この灯火システム100では、液体レンズ部5の形状を、駆動前のレンズ面5aの頂部LPが中央部に位置する形状(図13中の2点鎖線で示す形状)から、駆動後にレンズ面5aの頂部LPが片側(図13中の左側)に位置する形状(図13中の実線で示す形状)へと変化させる。
これにより、照射領域LAは、液体レンズ部5の形状変化に合わせて、移動前の照射領域LAcから移動後の照射領域LAlへと変化する。このとき、移動前の照射領域LAcの形状が円形であるのに対して、移動後の照射領域LAlの形状は楕円形である。また、移動後の照射領域LAlの中心LClは、移動前の照射領域LAcの中心LCcよりも移動方向にずれた位置にあり、移動後の照射領域LAlは、移動前の照射領域LAcよりも移動方向において幅が小さくなっている。なお、移動前及び移動後の照射領域LAc,LAlでは、中心LCc,LClが最も照度が高く、中心LCc,LClから外側に向かうに従って照度が低くなっている。
また、本実施形態の灯火システム100では、上述した図13に示す液体レンズ部5の形状以外にも、液体レンズ部5を様々な形状(例えば形状パターン1〜3)に変化させることによって、異なる照射領域LAを形成することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記液体レンズ部5において、第1の電極部6を構成する複数の駆動電極8a,8b,8cの配列については、図2に示すような配列(パターン形状)に限らず、図14に示すような配列(パターン形状)とすることも可能である。
例えば、上記液体レンズ部5において、第1の電極部6を構成する複数の駆動電極8a,8b,8cの配列については、図2に示すような配列(パターン形状)に限らず、図14に示すような配列(パターン形状)とすることも可能である。
具体的に、図14に示す構成では、上記第2,3の列パターン13,14の代わりに、第4の列パターン16が設けられている。第4の列パターン16は、円弧状に形成された複数(本実施形態では10つ)の駆動電極(以下、第4の駆動電極という。)16a〜16jを同心円状に並べて構成されている。
第4の駆動電極16a〜16jは、上述した図1に示す絶縁層10を介して積層された複数の駆動電極8a,8b,8cのうち、中層又は下層に配置された駆動電極8b,8cにより構成されている。すなわち、分割パターン11及び第1の列パターン12と第4の列パターン16とは、厚み方向において互いに電気的に絶縁された状態で配置されている。
第4の列パターン16は、液体レンズ部5の光が通過する領域Tのうち、第1〜第4の分割駆動電極11a〜11dにより4分割された第1〜第4の分割領域T1〜T4に1つずつ配置されている。第1〜第4の分割領域T1〜T4に配置された4つの第4の列パターン16は、領域Tの中心部に対して各第4の駆動電極16a〜16jの配列が互いに対称となるように配置されている。これにより、4つの第4の列パターン16は、全体として領域Tに対応した形状(円形状)に合わせて、同心円状に配置されている。
なお、第4の列パターン16を構成する第4の駆動電極16a〜16jの幅や間隔等については、適宜変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態では、例えば、本実施形態では、隣り合う第4の駆動電極16a〜16jの間隔が互いに等しくなっているが、互いの間隔を異ならせることも可能である。
図14に示す構成では、上述した形状パターン1の他にも、第4の列パターン16を構成する第4の駆動電極16a〜16jに対して選択的に駆動電位を印加することによって、液体レンズ部5の形状を変化させることが可能である。
具体的には、第1〜第4の分割領域T1〜T4において何れか選択された第4の列パターン16を構成する第4の駆動電極16a〜16jに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。すなわち、第4の駆動電極16a〜16jに対して駆動電位を印加する順番は、外周側から内周側に向かって第4の駆動電極16a,16b,16c,16d,・・・,16jの順で駆動電位を印加していく。
このとき、選択された分割領域T1〜T4内にある液体4は、厚みが小さい外周側から厚みが大きい内周側に向かって移動する。ここで、全ての分割領域T1〜T4が選択された場合には、各第4の駆動電極16a〜16jに印加される駆動電位に応じて、レンズ面5aの頂部LPの高さ(曲率)を変化させることが可能である。
一方、非選択の分割領域T1〜T4がある場合には、その非選択の分割領域T1〜T4へと液体4が移動する。この場合、更に、非選択の分割領域T1〜T4において、第1の列パターン12を構成する第1の駆動電極12a〜12eに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加する。すなわち、第1の駆動電極12a〜12eに対して駆動電位を印加する順番は、外周側から内周側に向かって第2の駆動電極12a,12b,12c,12d,12eの順で駆動電位を印加していく。
このとき、非選択の分割領域T1〜T4内にある液体4は、厚みが小さい外周側から厚みが大きい内周側に向かって移動する。これにより、非選択の分割領域T1〜T4に頂部を有するレンズ面(凸面)を形成することができる。
なお、第1〜4の分割領域T1〜T4において、各第4の駆動電極16a〜16j及び各第1の駆動電極12a〜12eに対して印加される駆動電位の大きさについては、所望する液体レンズ部5の形状に合わせて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、上述した第4の列パターン16を構成する全ての第4の駆動電極16a〜16jや、第1の列パターン12を構成する全ての第1の駆動電極12a〜12eに対して、駆動電位を印加する必要はなく、所望する液体レンズ部5の形状に合わせて、選択的に駆動電位を印加しないようにする(非選択とする)ことも可能である。
以上のように、本実施形態では、液体レンズ部5の形状を変化させる際に、選択された第4の駆動電極16a〜16jに対して、液体レンズ部5の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に駆動電位を印加することによって、液体レンズ部5の形状を安定した状態で変化させることが可能である。
また、本実施形態では、選択された第4の駆動電極16a〜16jに対する駆動電位の印加を保持する。これにより、例えば振動等が加わった際でも、変化後の液体レンズ部5の形状を安定した状態で保持することが可能である。
なお、本実施形態の液体レンズ装置1は、上述した灯火システム100に適用する場合に限らず、このような液体レンズ装置1が適用可能な光学デバイスに対して幅広く適用することが可能である。
1…液体レンズ装置 2…基材 3…弾性膜 4…液体 5…液体レンズ部 5a…レンズ面 6…第1の電極部 7…第2の電極部 8a,8b,8c…駆動電極 9…共通電極 10…絶縁層 11…分割パターン 11a〜11d…分割駆動電極 12…第1の列パターン 12a〜12e…第1の駆動電極 13…第2の列パターン 13a〜13j…第2の駆動電極 14…第3の列パターン 14a〜14j…第3の駆動電極 15…レンズ駆動部 16…第4の列パターン 16a〜16j…第4の駆動電極 50…光源部 100…灯火システム
Claims (7)
- 基材と弾性膜との間に液体が封入された液体レンズ部と、
前記液体レンズ部の前記基材側に配置された第1の電極部と、
前記液体レンズ部の前記弾性膜側に配置された第2の電極部と、を備え、
前記第1の電極部は、駆動電位が印加される複数の駆動電極を有し、
前記第2の電極部は、共通電位が印加される1つ又は複数の共通電極を有し、
前記複数の駆動電極に対して前記駆動電位を選択的に印加することによって、前記液体レンズ部の形状が変化することを特徴とする液体レンズ装置。 - 前記複数の駆動電極のうち少なくとも一部は、同一面内に所定の間隔で並べられた列パターンを構成していることを特徴とする請求項1に記載の液体レンズ装置。
- 前記列パターンは、前記駆動電極の少なくとも一部を同心円状又は格子状に並べて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体レンズ装置。
- 前記第1の電極部は、前記複数の駆動電極が絶縁層を介して積層された構造を有し、
前記複数の駆動電極が積層された層毎に、互いの配列が異なる前記列パターンが設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の液体レンズ装置。 - 前記複数の駆動電極のうち少なくとも一部は、前記液体レンズ部の光が通過する領域を前記液体レンズ部の周方向に分割する分割パターンを構成しており、
前記分割パターンで分割された領域毎に、互いの配列が対称となる前記列パターンが設けられていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の液体レンズ装置。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の液体レンズ装置の駆動方法であって、
前記複数の駆動電極に対して前記駆動電位を選択的に印加して、前記液体レンズ部を所定の形状に変化させる際に、前記選択された複数の駆動電極に対して、前記液体レンズ部の厚みが相対的に小さくなる側から大きくなる側に向けて順に、前記駆動電位を印加することを特徴とする液体レンズ装置の駆動方法。 - 前記選択された複数の駆動電極に対する前記駆動電位の印加を保持することによって、前記液体レンズ部の形状を保持することを特徴とする請求項6に記載の液体レンズ装置の駆動方法。
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KR20190033324A (ko) * | 2017-09-21 | 2019-03-29 | 엘지전자 주식회사 | 비대칭 변형 렌즈 |
-
2014
- 2014-12-25 JP JP2014262166A patent/JP2016122117A/ja active Pending
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KR101999735B1 (ko) | 2017-09-21 | 2019-07-12 | 엘지전자 주식회사 | 비대칭 변형 렌즈 |
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