JP2016119955A - カテーテル - Google Patents
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Abstract
【課題】金属管の振動を低減することができるカテーテルを提供する。【解決手段】カテーテル20は、コネクタ部21及び金属管22を備える。コネクタ部21は、アウターシェル25と、インナーシェル26と、フェルール28と、フェルール28の後端側に配置された圧縮ばねと、圧縮ばねの後端を支持する支持部材29とを有する。金属管22の一端はフェルール28の後端に固定されており、支持部材29は金属管22を挿通する金属管収容孔29eを有する。金属管22の外周面と金属管収容孔29eの内周面とは互いに接触している。【選択図】図3
Description
本発明は、カテーテルに関するものである。
特許文献1には、孔体を内側から撮影する光干渉断層撮影(OCT:Optical Coherence Tomography)装置におけるカテーテルとロータリジョイントとの接続方式が記載されている。この接続方式では、FC/APCコネクタが用いられている。
例えばOCTなどの医療用イメージングシステムにおいて用いられるカテーテルは、外装体と、外装体内に回転可能な状態で収容された内装体とを有する。内装体には、内装体を回転させる回転駆動部からの駆動力をカテーテルの先端部に伝達するトルクワイヤと、トルクワイヤ内に収容され、回転駆動部と先端部との間で光信号を伝達する光ファイバとが含まれる。光ファイバはコネクタを介して回転駆動部に接続される。また、回転駆動部からの駆動力の伝達ロスを低減するために、コネクタ及びトルクワイヤは、金属管によって互いに連結される。
しかしながら、このような医療用イメージングシステムにおいては、生体内部の構造を計測する際に、カテーテルの先端部に設けられたレンズを高速で回転させる必要がある。そのとき、コネクタとトルクワイヤとを連結する金属管が高速で回転することにより、共振現象による振動が発生する。このような振動は、騒音量の増大や、カテーテル先端部の位置の変動による測定誤差の増大といった問題を生じさせる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、金属管の振動を低減することができるカテーテルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明によるカテーテルは、生体内に挿入されるカテーテルであって、回転駆動部のアダプタに接続されて回転動力を受けるコネクタ部と、一端がコネクタ部に連結された金属管と、金属管の他端に連結され、コネクタ部及び金属管を介して伝達される回転動力をカテーテルの先端部に伝達する管状のトルクワイヤと、金属管及びトルクワイヤの内側に挿通されてカテーテルの先端部に一端が接続される光ファイバとを備え、コネクタ部は、回転駆動部の筐体に対し着脱可能な中空状のアウターシェルと、アウターシェルの内側に配置され、アウターシェルに対して回転可能な中空状のインナーシェルと、インナーシェルの内側に配置され、光ファイバの他端を保持するフェルールと、フェルールの後端側に配置された圧縮ばねと、フェルールとの間に圧縮ばねを挟む位置に配置され、圧縮ばねの後端を支持する支持部材とを有し、金属管の一端はフェルールの後端に固定されており、支持部材は金属管を挿通する第1孔を有し、金属管の外周面と支持部材の第1孔の内周面とが互いに接触している。
本発明によるカテーテルによれば、金属管の振動を低減することができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。(1)本願発明によるカテーテルは、生体内に挿入されるカテーテルであって、回転駆動部のアダプタに接続されて回転動力を受けるコネクタ部と、一端がコネクタ部に連結された金属管と、金属管の他端に連結され、コネクタ部及び金属管を介して伝達される回転動力をカテーテルの先端部に伝達する管状のトルクワイヤと、金属管及びトルクワイヤの内側に挿通されてカテーテルの先端部に一端が接続される光ファイバとを備え、コネクタ部は、回転駆動部の筐体に対し着脱可能な中空状のアウターシェルと、アウターシェルの内側に配置され、アウターシェルに対して回転可能な中空状のインナーシェルと、インナーシェルの内側に配置され、光ファイバの他端を保持するフェルールと、フェルールの後端側に配置された圧縮ばねと、フェルールとの間に圧縮ばねを挟む位置に配置され、圧縮ばねの後端を支持する支持部材とを有し、金属管の一端はフェルールの後端に固定されており、支持部材は金属管を挿通する第1孔を有し、金属管の外周面と支持部材の第1孔の内周面とが互いに接触している。
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。(1)本願発明によるカテーテルは、生体内に挿入されるカテーテルであって、回転駆動部のアダプタに接続されて回転動力を受けるコネクタ部と、一端がコネクタ部に連結された金属管と、金属管の他端に連結され、コネクタ部及び金属管を介して伝達される回転動力をカテーテルの先端部に伝達する管状のトルクワイヤと、金属管及びトルクワイヤの内側に挿通されてカテーテルの先端部に一端が接続される光ファイバとを備え、コネクタ部は、回転駆動部の筐体に対し着脱可能な中空状のアウターシェルと、アウターシェルの内側に配置され、アウターシェルに対して回転可能な中空状のインナーシェルと、インナーシェルの内側に配置され、光ファイバの他端を保持するフェルールと、フェルールの後端側に配置された圧縮ばねと、フェルールとの間に圧縮ばねを挟む位置に配置され、圧縮ばねの後端を支持する支持部材とを有し、金属管の一端はフェルールの後端に固定されており、支持部材は金属管を挿通する第1孔を有し、金属管の外周面と支持部材の第1孔の内周面とが互いに接触している。
このカテーテルでは、圧縮ばねの後端を支持する支持部材の第1孔の内周面と、金属管の外周面とが互いに接触している。このような構成によれば、金属管の振動が支持部材によって抑制されるので、高速回転時における金属管の振動を低減することができる。
また、上記カテーテルでは、金属管の外径が第1孔の内径以下であってもよい。これにより、カテーテルのコネクタ部と回転駆動部のアダプタとが良好に光結合できる。
また、上記カテーテルでは、インナーシェルが支持部材を挿通する第2孔を有し、支持部材が突起部を側面に有し、突起部が第2孔に略接触してもよい。このような構成によれば、支持部材の振動がインナーシェルによって抑制されるので、高速回転時における支持部材の振動が低減され、金属管の振動をより効果的に低減することができる。また、支持部材が突起部において第2孔と接触することにより、第2孔における支持部材の摺動性を高めることができる。
また、上記カテーテルでは、突起部の外接円の径が第2孔の内径以下であってもよい。これにより、カテーテルのコネクタ部と回転駆動部のアダプタとが良好に光結合できる。
また、上記カテーテルでは、インナーシェルがアダプタと嵌合可能であってもよい。これにより、金属管の振動を更に低減することができるとともに、部品点数を少なくすることができる。
また、上記カテーテルでは、インナーシェルが、2以上の部品から構成されてもよい。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るカテーテルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明において、カテーテルの長手方向(光伝達方向)を前後方向と称することがある。このとき、回転駆動部側を前方、先端部側を後方とする。
本発明の実施形態に係るカテーテルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明において、カテーテルの長手方向(光伝達方向)を前後方向と称することがある。このとき、回転駆動部側を前方、先端部側を後方とする。
図1は、一実施形態に係るカテーテル20を備える医療用イメージングシステム1Aの構成を示す斜視図である。この医療用イメージングシステム1Aは、例えばOCT計測に用いられる。図1に示されるように、医療用イメージングシステム1Aは、コンソール本体部4と、回転駆動部10と、カテーテル20とを備えている。
コンソール本体部4は、体内イメージ取得のための基本機能を実現する光源、光学測定部、制御部、画像計算を行うコンピュータ、電源等を内蔵する。コンソール本体部4には、操作者が容易に移動し得るようにキャスター4aが取り付けられている。また、コンソール本体部4の上部には、記録メディアが挿入されるドライブ5、イメージング画像の表示を行うモニタ6、操作入力のためのキーボードやマウスと行った入力手段7が設けられている。
回転駆動部10は、カテーテル20の回転スキャン動作およびプルバック動作を行う。回転駆動部10は、電気配線および光ファイバを含むケーブル51を介してコンソール本体部4と接続されており、コンソール本体部4から離れて患者の近くに配置される。回転駆動部10の表面には、患者に近い施術者が操作できるように、カテーテル20の動作の一部を制御するための操作パネル11が設けられている。
カテーテル20は、生体としての患者の体内(例えば血管内)に挿入される細長形状の可撓性部材である。カテーテル20の使用は一回限りなので、カテーテル20は回転駆動部10に対して着脱可能となっており、使用毎に交換される。カテーテル20は、コネクタ部21を介して回転駆動部10のロータリジョイントに対し着脱可能に取り付けられる。コネクタ部21は、回転駆動部10のアダプタ(後述)に接続されて回転動力を受ける。
図2(a)は、カテーテル20の外観を示す斜視図である。図2(b)は、カテーテル20の外観を、外装体(シース)34及びアウターシェル25を取り除いた状態で示している。カテーテル20は、上述したコネクタ部21に加えて、金属管22と、体内に挿入される管状に編まれたトルクワイヤ23とを備えている。金属管22は、回転駆動部10からの回転駆動力をトルクワイヤ23に効率良く伝えるために設けられる円形断面の管状部材であって、その一端がコネクタ部21に連結されており、他端がトルクワイヤ23に連結されている。トルクワイヤ23は、コネクタ部21及び金属管22を介して伝達される回転動力をカテーテル20の先端部に伝達する。トルクワイヤ23は、体内に挿入されるために良好な可撓性を有し、例えばらせん状に巻回された金属ワイヤによって構成されている。トルクワイヤ23の先端には、体内に光を照射し、干渉光を取り込むためのレンズ24が取り付けられている。金属管22及びトルクワイヤ23の内側には、コネクタ部21とレンズ24とを光学的に結合する光ファイバが挿通されている。この光ファイバは、その一端がコネクタ部21に接続され、他端がカテーテル20の先端部(レンズ24)に接続されている。
図3は、コネクタ部21の断面図であって、カテーテル20の前後方向に沿った側断面を示している。なお、図3においては、理解の容易のため光ファイバの図示を省略している。図3に示されるように、本実施形態のコネクタ部21は、アウターシェル25と、インナーシェル26と、プラグフレーム27と、フェルール28と、支持部材(ストップリング)29とを有している。
アウターシェル25は、回転駆動部10の筐体に対し着脱可能な中空状の部材である。アウターシェル25は、例えば樹脂製であり、後端部がくびれた略円筒状を呈する。本実施形態のアウターシェル25は、インナーシェル収容空間25aと、インナーシェル収容空間25aの後端側に形成された金属管収容孔25bとを有している。インナーシェル収容空間25a及び金属管収容孔25bは、前後方向に連通している。アウターシェル25は、回転駆動部10の筐体に対して着脱され、計測時においても回転せず静止する。なお、アウターシェル25の後端部(金属管収容孔25bの開口部)には、筒状のリテーナー25c、及び筒状のハブ25dが連結されている。リテーナー25c及びハブ25dの内孔は、金属管収容孔25bと連通している。
インナーシェル26は、アウターシェル25に対して回転可能な中空状の部材であって、アウターシェル25の内側に配置されている。ここで、図4は、インナーシェル26の形状を示す図である。図4(a)はインナーシェル26の側断面図(図3とは90°異なる断面を示す)であり、図4(b)はインナーシェル26の背面図である。インナーシェル26は、例えば樹脂製であり、略円筒状を呈する。本実施形態のインナーシェル26は、プラグフレーム収容孔26aと、プラグフレーム収容孔26aの後端側に形成された支持部材収容孔(第2孔)26bとを有している。プラグフレーム収容孔26a及び支持部材収容孔26bは、前後方向に連通している。プラグフレーム収容孔26aは、後述するプラグフレームの外形に応じた断面形状を有しており、一例では略六角形状である。また、支持部材収容孔26bは、後述する支持部材29の外形に応じた断面形状を有しており、一例では略四角形状である。また、インナーシェル26は、計測時に回転駆動部10からの回転駆動力を受けて回転する。そのために、インナーシェル26の前端には、回転駆動力を受けるための円弧状フィン26cが形成されている。
図5は、プラグフレーム27、フェルール28、及び支持部材29の外観を示す分解斜視図である。図5に示されるように、プラグフレーム27は、略直方体状の樹脂製部材であって、前後方向に貫通する断面円形状のフェルール収容孔27aを有している。また、プラグフレーム27の前部における該方向に垂直な断面は略六角形状であり、該前部はインナーシェル26のプラグフレーム収容孔26a(図4を参照)に挿入・嵌合される。このとき、プラグフレーム収容孔26aの前端位置はプラグフレーム27の前端位置と一致する(図3を参照)。すなわち、プラグフレーム27の側面はプラグフレーム収容孔26aに覆われている。そして、インナーシェル26のうちプラグフレーム収容孔26aを構成する部分は、外周面を有する断面四角形の筒状部26d(図3を参照)となっている。
フェルール28は、インナーシェル26の内側に配置され、光ファイバ36の他端を保持する部材である。フェルール28は、接続相手となる回転駆動部10の光コネクタのフェルールと当接する。本実施形態では、フェルール28はプラグフレーム27のフェルール収容孔27aに収容される。フェルール28の後端部にはフランジ28aが形成されており、プラグフレーム27のフェルール収容孔27aにおいて内側に突出する係止部にフランジ28aが当接することにより、プラグフレーム27に対してフェルール28が位置決めされる(図3を参照)。また、フェルール28の後端には、金属の部分28bがあり、金属製の継手部材35を介してこの部分28bを金属管22と接合することにより、コネクタ部21に与えられた回転を金属管22に伝える。これにより、フェルール28の後端から延出する光ファイバ36が、金属管22の内部に導入される。
図5に示されるように、本実施形態のカテーテル20は、圧縮ばね30を更に備えている。圧縮ばね30は、フェルール28の後端側に配置されており、その一端がフェルール28のフランジ28aに当接する。これにより、フェルール28に前方への付勢力が付与されるので、接続相手側のフェルールに対して押圧力が働き、安定した光結合を実現できる。
支持部材29は、フェルール28との間に圧縮ばね30を挟む位置に配置され、圧縮ばね30の後端を支持する。ここで、図6は、支持部材29の外観を示す(a)正面図、(b)側面図、(c)背面図、及び(d)側断面図である。なお、図6(d)は、図6(a)のVI−VI断面を表している。
図6に示されるように、支持部材29は、前部29a及び後部29bを有する。前部29a及び後部29bは、前後方向に沿って繋がっている。前部29aは、略円筒形状を呈しており、該円筒形状の内側に形成された段差29cによって圧縮ばね30の後端を支持する。また、後部29bは、略直方体状(すなわち前後方向に垂直な断面が略四角形状)を呈しており、複数の突起部(リブ)29dを有する。複数の突起部29dは、前後方向に沿った後部29bの4つの側面から外方へ突出するように形成されており、前後方向に延びている。一例では、後部29bには6個の突起部29dが形成されており、そのうち2つの突起部29dは、前後方向と直交する上下方向に対向する一対の側面にそれぞれ形成されており、他の4つの突起部29dは、前後方向及び第1方向の双方と直交する左右方向に対向する一対の側面にそれぞれ形成されている。
支持部材29は、インナーシェル26の支持部材収容孔26bに挿通・嵌合される(図3及び図4を参照)。このとき、複数の突起部29dは、その頂面において支持部材収容孔26bの内面に接する。言い換えれば、複数の突起部29dと支持部材収容孔26bの内周面との隙間はほぼゼロ(一例では+0.05/+0mm)となっている。
また、支持部材29の後部29bは、金属管収容孔(第1孔)29eを有している。金属管収容孔29eは前後方向に延びており、前部29aの内側と連通している。また、金属管収容孔29eは支持部材29の後端において開口している。金属管収容孔29eの前後方向に垂直な断面形状は円形状であり、この金属管収容孔29eには金属管22(図2、図3、及び図5参照)が挿通される。金属管収容孔29eの内周面は、全周にわたって金属管22の外周面と接する。言い換えれば、金属管22と金属管収容孔29eの内周面との隙間はほぼゼロ(一例では+0.05/+0mm)となっている。
ここで、回転駆動部10に設けられるアダプタについて説明する。図7は、本実施形態のアダプタ40の外観を示す斜視図である。また、図8(a)は図7のVIII−VIII線に沿ったアダプタ40の側断面図であり、図8(b)はアダプタ40の正面図である。図7及び図8に示されるように、アダプタ40は、一対の開口41a,41bを有する。接続方向(すなわちコネクタ部21の前後方向)から見た開口41aの形状は、インナーシェル26の筒状部26dの形状と一致しており、例えば略四角形である。一対の開口41a,41bは、接続方向に連通しており、一方の開口41aにはコネクタ部21のインナーシェル26の筒状部26d、プラグフレーム27、及びフェルール28が挿入され、他方の開口41bには回転駆動部10側の光コネクタのフェルール及びプラグフレームが挿入される。なお、本実施形態では開口41a及び41bが互いに同一の形状を有する。
図8に示されるように、アダプタ40は円筒状のスリーブ部42を有する。スリーブ部42の一方の開口にはカテーテル20のフェルール28が挿入され、他方の開口には回転駆動部10のフェルールが挿入される。これらのフェルールは、スリーブ部42の内部において互いに当接する。これにより、互いに保持された光ファイバの端面同士が、互いに当接して光結合される。また、アダプタ40は、図3に示されたインナーシェル26の筒状部26dを係止するための一対の鉤部43aを開口41aに有する。同様に、アダプタ40は、回転駆動部10側のプラグフレームを係止するための一対の鉤部43bを開口41bに有する。
図9は、コネクタ部21をアダプタ40に接続した状態を示す側断面図である。なお、アウターシェル25の図示は省略されている。前述したように、インナーシェル26は筒状部26dを有しており、この筒状部26dがアダプタ40の開口41aに挿入される。このとき、筒状部26dの上下方向の幅が開口41aの同方向の内径と略一致しており、筒状部26dの左右方向の幅が開口41aの同方向の内径と略一致していることにより、筒状部26dは開口41aと接触しつつ嵌合する。好ましくは、開口41aと筒状部26dとの隙間は略ゼロ(例えば+0.2mm/+0mmといった小さな値)とされる。
以上に説明した、本実施形態によるカテーテル20によって得られる効果について説明する。このカテーテル20では、圧縮ばね30の後端を支持する支持部材29の金属管収容孔29eの内周面と、金属管22の外周面とが互いに接している。このような構成によれば、金属管22の振動が支持部材29によって抑制されるので、高速回転時における金属管22の振動を低減することができる。
また、本実施形態のように、金属管22の外径が金属管収容孔29eの内径以下であってもよい。これにより、カテーテル20のコネクタ部21と回転駆動部10のアダプタ40とが良好に光結合できる。
また、本実施形態のように、インナーシェル26が支持部材29を挿通する支持部材収容孔26bを有し、支持部材29が突起部29dを側面に有し、突起部29dが支持部材収容孔26bに接してもよい。このような構成によれば、支持部材29の振動がインナーシェル26によって抑制されるので、高速回転時における支持部材29の振動が低減され、金属管22の振動をより効果的に低減することができる。また、支持部材29が突起部29dにおいて支持部材収容孔26bと接触することにより、支持部材29の側面全体が支持部材収容孔26bと接触することを回避し、支持部材収容孔26bにおける支持部材29の摺動性を高めることができる。
また、本実施形態のように、インナーシェル26が筒状部26dを有してアダプタ40と嵌合可能であってもよい。これにより、金属管22の振動を更に低減することができるとともに、アダプタ40と嵌合するためのツマミを別体として設けることを省略し、部品点数を少なくすることができる。この場合、筒状部26dの外形寸法が開口41aの内形寸法と略一致することによって、インナーシェル26の動きを抑え、金属管22の振動の低減に寄与できる。
ここで、図10は、金属管22の回転数と振動の振幅との関係をプロットしたグラフである。図10において、グループAは比較例に係るコネクタ部(すなわち、インナーシェルが筒状部26dを有さず別体のツマミをインナーシェルに嵌め込んだ形態であって、金属管と金属管収容孔との隙間、および支持部材と支持部材収容孔との隙間がそれぞれ0.05mmより大きいもの)による測定結果である。グループBは、本実施形態のインナーシェル26、プラグフレーム27及び支持部材29による測定結果である。図中の振幅Nはノイズレベルを表す。
比較例に係るコネクタ部では、図10のグループAに示されるように、5000〜7000rpmといった少ない回転数においても、振動の振幅が約5mmといった大きな値となっている。これに対し、金属管22と金属管収容孔29eとの隙間、および支持部材29と支持部材収容孔26bとの隙間がそれぞれ+0.05mm以下であり、インナーシェルが筒状部26dを有する場合には、グループBに示されるように、12000rpm以下において振幅が1mm以下といった極めて小さな値に抑えられる。このことから、金属管の振動がより効果的に抑えられていることがわかる。
(変形例)
図11は、上記実施形態の一変形例に係るカテーテルのコネクタ部21Aの構成を示す断面図である。また、図12は、ツマミ38b、プラグフレーム27、フェルール28、及び支持部材29の外観を示す分解斜視図である。本変形例と上記実施形態との相違点は、インナーシェルの構造である。本変形例のインナーシェル38は、インナーシェル本体部38aと、インナーシェル本体部38aに収容されたSCハウジング用のツマミ38bとによって構成されている。なお、インナーシェル38以外の構成は、上記実施形態と同様である。
図11は、上記実施形態の一変形例に係るカテーテルのコネクタ部21Aの構成を示す断面図である。また、図12は、ツマミ38b、プラグフレーム27、フェルール28、及び支持部材29の外観を示す分解斜視図である。本変形例と上記実施形態との相違点は、インナーシェルの構造である。本変形例のインナーシェル38は、インナーシェル本体部38aと、インナーシェル本体部38aに収容されたSCハウジング用のツマミ38bとによって構成されている。なお、インナーシェル38以外の構成は、上記実施形態と同様である。
ツマミ38bは、アダプタ40と嵌合するための部材である。図11に示されるように、ツマミ38bは、プラグフレーム27及び支持部材29とインナーシェル本体部38aとの間に介在している。言い換えれば、ツマミ38bはプラグフレーム27及び支持部材29を収容してこれらを覆い(図12を参照)、その状態でインナーシェル本体部38aに収容される。なお、インナーシェル本体部38aの形状は、プラグフレーム収容孔26a及び支持部材収容孔26bに代えてツマミ38bを収容する孔を有する点、及び筒状部26d(図3を参照)を有しない点を除き、上記実施形態のインナーシェル26と同様である。
本変形例では、ツマミ38bがプラグフレーム収容孔38c及び支持部材収容孔(第2孔)38dを有する。すなわち、支持部材収容孔38dは、プラグフレーム収容孔38cの後端側に形成され、プラグフレーム収容孔38cと前後方向に連通している。プラグフレーム収容孔38cは、プラグフレーム27の外形に応じた断面形状を有しており、一例では略六角形状である。また、支持部材収容孔38dは、支持部材29の外形に応じた断面形状を有しており、一例では略四角形状である。
プラグフレーム27はプラグフレーム収容孔38cに挿入・嵌合される。また、支持部材29は、支持部材収容孔38dに挿通・嵌合される。このとき、支持部材29の複数の突起部29dは、その頂面において支持部材収容孔38dの内面に接する。言い換えれば、複数の突起部29dと支持部材収容孔38dの内周面との隙間はほぼゼロ(一例では+0.05/+0mm)となっている。
本変形例のように、インナーシェルが2以上の部品から構成される場合であっても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明によるカテーテルは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、金属管22と金属管収容孔29eとが互いに接しており、これらがすきま嵌めの状態となる例を説明したが、締まり嵌めでもよい。言い換えれば、隙間がゼロよりも僅かに小さくてもよい。このような場合であっても、金属管の振動を好適に低減することができる。また、上記実施形態では、支持部材29の突起部29dと支持部材収容孔26bとがすきま嵌めとなる例を説明したが、締まり嵌めでもよい。このような場合であっても、金属管の振動を好適に低減することができる。
1A…医療用イメージングシステム、4…コンソール本体部、5…ドライブ、6…モニタ、7…入力手段、10…回転駆動部、11…操作パネル、20…カテーテル、21…コネクタ部、22…金属管、23…トルクワイヤ、24…レンズ、25…アウターシェル、25a…インナーシェル収容空間、25b…金属管収容孔、26…インナーシェル、26a…プラグフレーム収容孔、26b…支持部材収容孔、27…プラグフレーム、27a…フェルール収容孔、28…フェルール、28a…フランジ、29…支持部材、29d…突起部、29e…金属管収容孔、40…アダプタ、41a,41b…開口、42…スリーブ部、43a,43b…鉤部。
Claims (6)
- 生体内に挿入されるカテーテルであって、
回転駆動部のアダプタに接続されて回転動力を受けるコネクタ部と、
一端が前記コネクタ部に連結された金属管と、
前記金属管の他端に連結され、前記コネクタ部及び前記金属管を介して伝達される前記回転動力を前記カテーテルの先端部に伝達する管状のトルクワイヤと、
前記金属管及び前記トルクワイヤの内側に挿通されて前記カテーテルの前記先端部に一端が接続される光ファイバと、
を備え、
前記コネクタ部は、
前記回転駆動部の筐体に対し着脱可能な中空状のアウターシェルと、
前記アウターシェルの内側に配置され、前記アウターシェルに対して回転可能な中空状のインナーシェルと、
前記インナーシェルの内側に配置され、前記光ファイバの他端を保持するフェルールと、
前記フェルールの後端側に配置された圧縮ばねと、
前記フェルールとの間に前記圧縮ばねを挟む位置に配置され、前記圧縮ばねの後端を支持する支持部材と、
を有し、
前記金属管の前記一端は前記フェルールの後端に固定されており、前記支持部材は前記金属管を挿通する第1孔を有し、
前記金属管の外周面と前記支持部材の前記第1孔の内周面とが互いに接触している、カテーテル。 - 前記金属管の外径が前記第1孔の内径以下であることを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記インナーシェルは前記支持部材を挿通する第2孔を有し、
前記支持部材は突起部を側面に有し、前記突起部が前記第2孔に略接触している、請求項1または2に記載のカテーテル。 - 前記突起部の外接円の径が前記第2孔の内径以下であることを特徴とする、請求項3に記載のカテーテル。
- 前記インナーシェルは前記アダプタと嵌合可能である、請求項3または4に記載のカテーテル。
- 前記インナーシェルは、2以上の部品から構成されることを特徴とする、請求項5に記載のカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014260409A JP2016119955A (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014260409A JP2016119955A (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | カテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016119955A true JP2016119955A (ja) | 2016-07-07 |
Family
ID=56326755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014260409A Pending JP2016119955A (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | カテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016119955A (ja) |
-
2014
- 2014-12-24 JP JP2014260409A patent/JP2016119955A/ja active Pending
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