JP2016154808A - カテーテル及び駆動装置 - Google Patents

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村嶋 清孝
Kiyotaka Murashima
清孝 村嶋
長谷川 健美
Takemi Hasegawa
健美 長谷川
岡田 圭司
Keiji Okada
圭司 岡田
浩士 小尾
Hiroshi Koo
浩士 小尾
芳享 為國
Yoshiaki Tamekuni
芳享 為國
元佳 木村
Genka Kimura
元佳 木村
鈴木 厚
Atsushi Suzuki
厚 鈴木
蔀 龍彦
Tatsuhiko Shitomi
龍彦 蔀
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Nippon Tsushin Denzai KK
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Abstract

【課題】駆動装置に対する取付作業が簡便なカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテルは、シース36と、シース36の一端に取り付けられたアウターシェル34と、シース36内に回転可能な状態で収容されたイメージングコア35と、イメージングコア35の一端に固定されたインナーシェル33と、を備え、アウターシェル34及びインナーシェル33が互いに係止されている係止状態と係止状態が解除されている解除状態とに切替可能な係止機構を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、カテーテル及び駆動装置に関する。
特許文献1には、光干渉断層診断装置(OCT)のカテーテルと、該カテーテル内のイメージングコアのスキャン動作及びプルバック動作を行うための駆動装置とを相互に接続するための構造が開示されている。
国際公開第2009/154103号
例えばOCTなどの医療用イメージングシステムにおいて用いられるカテーテルは、シースと、シースに回転可能な状態で収容されシースに対して長手方向に移動可能な情報伝達線とを有する。シースの基端は駆動装置のケースに保持される。情報伝達線は、コネクタを介して駆動装置内の駆動部に接続され、駆動部に引っ張られることによって、その先端位置が変化する。これにより、駆動装置は情報伝達線に回転動作及びプルバック動作を与えることができる。
このような医療用イメージングシステムでは、通常、カテーテルは一回限りの使用で使い捨てされるので、細かい手作業を要することなく容易にカテーテルを取り付けることが望まれる。しかしながら、従来の技術では、駆動装置に対する情報伝達線の接続作業と、シースの基端の保持作業とを別々に行う必要があり、カテーテルの取付作業が煩雑であった。
また、通常、駆動装置は滅菌されていないので、作業者が駆動装置に触れることでカテーテルが汚染される虞がある。そのため、駆動装置にカテーテルを取り付ける際には、駆動装置に直接触れないことが望ましい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、駆動装置に対する取付作業が簡便なカテーテルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一形態によるカテーテルは、シースと、シースの一端に取り付けられた接続部材(アウターシェル)と、シース内に回転可能な状態で収容された情報伝達線と、情報伝達線の一端に固定されたインナーシェルと、を備え、接続部材及びインナーシェルが互いに係止されている係止状態と係止状態が解除されている解除状態とに切替可能な係止機構を有する。
本発明によるカテーテルによれば、駆動装置に対する取付作業を簡便に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るカテーテル及び駆動装置を備えた医療用イメージングシステムの構成を示す斜視図である。 図2(a)は、カテーテルの全体構成を示す平面図である。図2(b)は、カテーテルの駆動装置側の端部をアウターシェルの開口側から見た側面図である。 図3は、カテーテルのイメージングコアがプルバックされた状態を示す平面図である。 図4は、カテーテルの基端部の側断面図である。 図5(a)は、インナーシェルを示す斜視図である。図5(b)はアウターシェルを示す断面斜視図である。 図6は、駆動装置の構成を示す側断面図であって、駆動装置にカテーテルが接続される前の状態を示している。 図7(a)は、カテーテルの挿入側から見た接続孔の形状を示す図である。図7(b)は、図7(a)のB−B断面図である。 図8は、駆動装置及びカテーテルの動作を説明するための図である。 図9は、駆動装置及びカテーテルの動作を説明するための図である。 図10は、第1変形例に係るインナーシェルを示す斜視図である。 図11(a)は、第2変形例に係るインナーシェルを示す斜視図である。図11(b)は、第2変形例に係るアウターシェルを示す断面斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。本願発明の一形態は、シースと、シースの一端に取り付けられた接続部材と、シース内に回転可能な状態で収容された情報伝達線と、情報伝達線の一端に固定されたインナーシェルと、を備え、接続部材及びインナーシェルが互いに係止されている係止状態と係止状態が解除されている解除状態とに切替可能な係止機構を有する。
このカテーテルでは、シースの一端に取り付けられた接続部材と、情報伝達線の一端に固定されたインナーシェルとが、係止状態と解除状態とを取り得る。これにより、係止状態においては、接続部材とインナーシェルとを一体的に動かすことができる。そのため、接続部材の取付動作とインナーシェルの取付動作とを一連の動作として簡便に行うことができる。また、接続部材とインナーシェルとが固定された後は、解除状態とすることによって、接続部材とインナーシェルとを別々に動作させることが可能となり、例えばプルバック動作等を行うことができる。
上記のカテーテルにおいて、係止機構では、インナーシェルに対して接続部材が所定の角度だけ一方向に相対的に回転されることによって係止状態から解除状態への切り替えがなされ、インナーシェルに対して接続部材が所定の角度だけ一方向と反対方向に相対的に回転されることによって解除状態から係止状態への切り替えがなされてもよい。この場合、係止状態と解除状態との切り替えを、一方向への回転と他方向への回転という単純な動作によって行うことができる。
上記のカテーテルにおいて、係止機構における係止状態では、接続部材及びインナーシェルのいずれか一方に形成されたネジ山と接続部材及びインナーシェルのいずれか他方に形成されたネジ溝とが螺合してもよい。このような構成によれば、比較的単純な形状によって係止機構を構築することができる。
上記のカテーテルにおいて、係止機構における係止状態では、接続部材及びインナーシェルのいずれか一方に形成された溝と接続部材及びインナーシェルのいずれか他方に形成されたピンとが係合してもよい。このような構成によれば、比較的単純な形状によって係止機構を構築することができる。
上記のカテーテルにおいて、接続部材及びインナーシェルは同一軸心上に配置されており、係止機構では、接続部材に対してインナーシェルが軸方向に押圧されることによって係止状態と解除状態との切り替えがなされてもよい。この場合、係止状態と解除状態との切り替えを、一方向への押圧という単純な動作によって行うことができる。
上記のカテーテルが接続部材を介して着脱される駆動装置は、インナーシェルの回転を規制するアダプタと、接続部材が接続される接続部と、を備え、インナーシェルとアダプタとが連結された状態で、係止状態にある接続部材をインナーシェルに対して所定の角度以上に一方向に相対的に回転させることによって、接続部材が接続部に接続されてもよい。この場合、インナーシェル及び接続部材の解除動作と、接続部に対する接続部材の接続動作とが連動されて行われるため、取付動作が簡便である。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るカテーテル及び駆動装置を備える医療用イメージングシステムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明において、カテーテルの長手方向(光伝達方向)を前後方向と称することがある。このとき、回転駆動部側を後方、先端部側を前方とする。
図1は、一実施形態に係るカテーテル及び駆動装置を備える医療用イメージングシステム1Aの構成を示す斜視図である。図1に示されるように、医療用イメージングシステム1Aは、コンソール本体部4と、駆動装置10と、カテーテル30Aとを備えている。
コンソール本体部4は、体内イメージ取得のための基本機能を実現する光源、光学測定部、制御部、画像計算を行うコンピュータ、電源等を内蔵する。コンソール本体部4には、操作者が容易に移動し得るようにキャスター4aが取り付けられている。また、コンソール本体部4の上部には、記録メディアが挿入されるドライブ5、イメージング画像の表示を行うモニタ6、操作入力のためのキーボードやマウスといった入力手段7が設けられている。
駆動装置10は、カテーテル30Aの回転スキャン動作及びプルバック動作を行う装置である。駆動装置10は、電気配線及び光ファイバを含むケーブル51を介してコンソール本体部4と接続されており、コンソール本体部4から離れて患者の近くに配置される。駆動装置10の表面には、患者に近い施術者が操作できるように、カテーテル30Aの動作の一部を制御するための操作パネル11が設けられている。
カテーテル30Aは、患者の体内(例えば血管内)に挿入される細長形状の可撓性部材である。カテーテル30Aの使用は一回限りなので、カテーテル30Aは駆動装置10に対して着脱可能となっており、使用毎に交換される。カテーテル30Aは、イメージングコア(情報伝達線)35及びシース36を有しており、アウターシェル(接続部材)34を介して駆動装置10に対し着脱可能に取り付けられる。ここで、図2(a)は、カテーテル30Aの全体構成を示す平面図である。図2(b)は、カテーテル30Aの駆動装置10側の端部をカテーテル30Aのアウターシェル34の開口側から見た側面図である。
イメージングコア35は、光を導波する部材(たとえば光ファイバ)によって主に構成され、その先端には患者の体内に光を照射するための機構が設けられている。また、シース36は、イメージングコア35を収容する管状の部材である。イメージングコア35は、シース36の管内に回転可能且つ長手方向に移動可能な状態で収容されているので、回転スキャン動作及びプルバック動作を行うことができる。シース36は、カテーテル30Aの回転スキャン動作及びプルバック動作の際に、静止状態を維持する。図3は、イメージングコア35がプルバックされた状態を示している。図3に示されるように、プルバックされたときにシース36から露出するイメージングコア35の部分は、金属管32によって保護されている。金属管32は、プルバック時の回転スキャン動作の際には回転軸(シャフト)として機能する。金属管32の構成材料は、強い曲げ応力が生じても降伏することなく復元させるために、超弾性であるNiTi合金等が好適である。
カテーテル30Aは、駆動装置10に接続される側の端部に、インナーシェル33及びアウターシェル34を更に有している。インナーシェル33は、コネクタ37を有している。コネクタ37は、イメージングコア35の駆動装置10側の一端に取り付けられ、駆動装置10のアダプタ(後述)と結合されることにより、該アダプタとイメージングコア35との間に介在して光の授受を行う。また、コネクタ37は、シース36に対して固定されておらず、イメージングコア35と共に回転し、また図3に示されるように矢印Aに沿って移動可能となっている。コネクタ37としては、例えば押し込み動作のみによって接続するSCコネクタが用いられる。また、コネクタ37には、反射防止のための斜めPC研磨(APC)が施されていてもよい。
インナーシェル33は、コネクタ37の回転軸線周りにコネクタ37を囲む形状である。インナーシェル33は、イメージングコア35の長手方向に延びており且つイメージングコア35側の一端が閉じた略円筒形状を呈している。インナーシェル33は、コネクタ37と同様、シース36に対して固定されておらず、イメージングコア35及びコネクタ37と共に回転し、また矢印Aに沿って移動可能となっている。
また、インナーシェル33は、インナーシェル33の外周面に沿って設けられ、カテーテル30Aの長手方向と垂直な面上に広がる鍔部33bを有する。鍔部33bの外径は、後述するアウターシェル34の内径よりも大きい。そのため、駆動装置10に接続される側におけるインナーシェル33の先端部は、アウターシェル34の先端部から常に突き出ている。鍔部33bは、アウターシェル34へのインナーシェル33の入り込む長さを規定する。
アウターシェル34は、コネクタ37を含むインナーシェル33及びイメージングコア35といった部分が高速で回転しているときに操作者が直接触れないための保護手段である。本実施形態のアウターシェル34は、例えば樹脂製であり、前端側がくびれた略円筒状を呈する。図4は、アウターシェル34及びインナーシェル33の構造をさらに詳細に説明するための図であり、カテーテル30Aの基端部側の側断面図である。図4に示されるように、アウターシェル34は、金属管32(図4においては図示省略)が挿通される挿通路34cと、インナーシェル33を収容するインナーシェル収容空間34dとを有している。挿通路34c及びインナーシェル収容空間34dは、前後方向に連通している。アウターシェル34は、その前端側がシース36の駆動装置10側の一端に取り付けられており、カテーテル30Aの回転スキャン動作及びプルバック動作の際に、シース36と共に静止状態を維持する。
アウターシェル34とインナーシェル33とは、所定の係止機構によって、互いに係止されている係止状態と、この係止状態が解除されている解除状態とに切替可能となっている。本実施形態では、インナーシェル33に形成されたネジ山38aと、アウターシェル34に形成されたネジ溝34eとによって、係止機構が構築されている。
例えば図4及び図5に示されるように、インナーシェル33の外周面には、前後方向に直交する平面に対して所定の角度で傾斜するネジ山38aが形成されている。本実施形態におけるネジ山38aは、左ネジ状であり、外周面の前端側に形成されている。また、このネジ山38aは、周方向の一部のみに形成されるように、周方向の所定の角度の範囲(例えば約20度)に形成されている。なお、本実施形態では、ネジ山38aは例えば外周面の対向する2か所に形成される。
また、アウターシェルにおけるインナーシェル収容空間34dの内周面には、インナーシェル33の外周面に形成されたネジ山38aに螺合可能な左ネジ状のネジ溝34eが形成されている。本実施形態におけるネジ溝は、ネジ山と同様に周方向に所定の角度の範囲(約20度)に形成されており、内周面の対向する2か所に形成される。
このような係止機構によって、インナーシェル33は、ネジ山とネジ溝とが螺合した係止状態において、アウターシェルに対して回転軸線Bを中心として相対的に右回り(一方向)に所定の角度(例えば約20度)回転させることで、解除状態へと切り替えられる。また、インナーシェル33は、解除状態において、インナーシェル収容空間34dに収容されてから左回り(一方向と反対方向)に所定の角度(例えば約20度)回転させることで、係止状態へと切り替えられる。
また、アウターシェル34は、本実施形態における接続部材であって、駆動装置10に対して着脱可能に接続される。その為に、アウターシェル34は、図2に示されるように、爪部34bを有している。爪部34bは、アウターシェル34の端部において、アウターシェル34の外周面からカテーテル30Aの長手方向と垂直な方向に突出して設けられている。爪部34bは、駆動装置10の接続孔12eに設けられた爪係止部(後述)に係止されることにより、駆動装置10からのアウターシェル34の脱落を防止する。なお、図示例では、3つの爪部34bが周方向に90°間隔で配置されており、周方向の位置決めが可能となっている。
図6は、駆動装置10の詳細な構成を示す側断面図であって、駆動装置10にカテーテル30Aが接続される前の状態を示している。図6に示されるように、駆動装置10は、筐体12と、移動部13と、ロータリジョイント15と、モータ16と、制御部18と、回転角度センサ21と、アダプタ23とを備えている。制御部18は、移動部13及びモータ16を制御するための部分であって、ケーブル51(図1を参照)に含まれる配線51bを介してコンソール本体部4と接続されている。
筐体12は、略直方体状の外観を有する中空の部材であって、底板12a及び天板12d、並びに前板12b及び背板12cを有している。前述した操作パネル11は天板12dの表面に配置されており、制御部18と電気的に接続されている。また、接続孔12eは前板12bに形成されている。
移動部13は、アダプタ23をアウターシェル34から後退(プルバック)させる機構であって、筐体12内部の底板12a上に配置されている。移動部13は、送りネジ13cを回転させる前後進駆動モータ13bと、送りネジ13cの回転量に応じて移動する前後進駆動ステージ13aとを有している。前後進駆動モータ13bの回転量は、制御部18によって制御される。前後進駆動ステージ13a上には、アダプタ23及び該アダプタ23を覆うアダプタヘッド22が取り付けられたロータリジョイント15、モータ16、及び回転角度センサ21が載置されている。移動部13は、カテーテル30Aのプルバック動作の際にアダプタ23をアウターシェル34から後退させ、カテーテル30Aが駆動装置10に着脱される際に、アダプタ23をアウターシェル34側に前進させる。
ロータリジョイント15は、ケーブル51(図1を参照)に含まれる光ファイバ51aとアダプタ23とを光学的に結合するための部分である。ロータリジョイント15のアダプタ23との結合軸15aは、回転軸線B周りに回転可能となっている。結合軸15aには、回転伝達ベルト17を介してモータ16の回転軸が連結されており、モータ16の動力が結合軸15aに伝えられる。モータ16はロータリジョイント15上に載置されており、モータ16の回転は制御部(回転制御部)18によって制御される。
回転角度センサ21は、回転軸線B周りのアダプタ23の回転角を検出する。回転角度センサ21は、例えば結合軸15aに取り付けられたロータリエンコーダによって構成される。回転角度センサ21は、検出したアダプタ23の回転角を示す信号を、制御部18へ送る。制御部18は、回転角度センサ21からの信号に基づいて、モータ16の回転を制御する。
アダプタ23は、カテーテル30Aのコネクタ37と結合され、カテーテル30Aのイメージングコア35との間で光の授受を行う。アダプタ23は、ロータリジョイント15の結合軸15aの先端に取り付けられており、結合軸15aと共に回転し、その回転力をカテーテル30Aのイメージングコア35に伝える。また、アダプタ23は、前後進駆動ステージ13aによって移動し、それによりイメージングコア35を矢印Aに沿って移動させる。アダプタ23は、回転軸線B周りにアダプタ23を囲む円筒状のアダプタヘッド22に覆われている。
図7(a)は、カテーテル30Aの挿入側から見た接続孔12eの形状を示す図である。図7(a)に示されるように、接続孔12eは、略円筒状であるアウターシェル34に合わせて、アダプタ23の中心軸線(すなわち図4の回転軸線B)と同心の略円形状を呈している。また、図7(a)には、接続孔12eの縁に形成された3つの爪係止部12fが示されている。図7(b)は、図7(a)の爪係止部12fのB−B断面線に沿った断面図である。図7(a)及び(b)に示されるように、爪係止部12fは、アウターシェル34の爪部34bの形状に合わせて接続孔12eの外縁に形成された爪通し溝12gと、爪通し溝12gと繋がっており周方向に延びる爪掛かり部12hとを有している。
図示例における爪通し溝12gは、前板12bを貫通しておらず、前板12bにおける前後方向の所定の位置まで形成される。爪掛かり部12hは、爪通し溝12gの後端から前後方向に直交する平面に対して傾斜している。爪掛かり部12hは、回転軸線を中心として周方向に対して、インナーシェル部においてネジ山が形成されている角度以上の範囲となるように形成されている。本実施形態では、上記のとおりネジ山が周方向に約20度の範囲で形成されているため、爪掛かり部12hが形成される範囲は約20度以上であり、例えば約30度である。これにより、アウターシェル34が接続孔12eに挿入される際、アウターシェル34が押し込まれることで爪部34bが爪通し溝12gに挿通され、その後、アウターシェル34が右回りに回転されることで、爪部34bが爪掛かり部12hに止まり固定され、その状態でロックされ得る。図示例では、爪掛かり部12hの奥端部が、爪掛かり部12hよりも前後方向に幅広な段部12iとなっており、爪部34bがロックされるようになっている。爪掛かり部12hに設けられた傾斜によって、アウターシェル34は、右回りに回転した場合に前方側に移動し、アウターシェル34とインナーシェル33とが離れる。左回りに回転した場合に後方側に移動する。
以上の構成を備えるカテーテル30Aの動作を説明する。まず、図6に示されるように、アウターシェルとインナーシェル33とが係止状態となっているカテーテル30Aが用意される。カテーテル30Aが接続されていない駆動装置10において、医療用イメージングシステム1Aが起動されると、制御部18は、移動部13によってアダプタ23が前進した状態を維持させる(アダプタ23が図8に示される位置に移動する)。また、制御部18は、回転角度センサ21により検出されるアダプタ23の角度が、爪部34bが爪通し溝12gに挿通された状態におけるコネクタ37の角度と合致するように、モータ16の回転角度を制御する(このときのアダプタ23の角度を「初期位置」と呼ぶ)。
次に、図8に示されるように、カテーテル30Aのインナーシェル33及びアウターシェル34が、操作者によって駆動装置10の接続孔12eに挿入される。同時に、コネクタ37が筐体12の内部に挿入される。図2に示されたアウターシェル34の爪部34bが図7に示された爪通し溝12gの後端部まで挿通されると、コネクタ37とアダプタとが結合される。この状態では、インナーシェル33及びアダプタ23が回転することはない。この状態から、アウターシェル34を右回りに回転させると、所定の角度(ネジ山が形成されている範囲の角度であり、約20度)だけ回転したときに、アウターシェル34とインナーシェル33とが係止状態から解除状態へと切り替わる。そして、さらにアウターシェル34を右回りに回転させると爪部34bが爪掛かり部12hの終端まで移動する。このとき、アウターシェル34は爪掛かり部12hの傾斜分だけ前方側に移動するので、インナーシェル33が回転したとしても、アウターシェル34とインナーシェル33とが係止状態になることはない。
続いて、制御部18は、モータ16を回転させることによりイメージングコア35を回転させ、スキャン動作を開始する。このスキャン動作は、操作者が操作パネル11を操作することにより開始される。そして、このスキャン動作の間、図9に示されるように、制御部18は、移動部13によってアダプタ23を徐々に後退させることにより、イメージングコア35を引き出す(プルバック動作)。スキャン動作が終了した後、制御部18は、モータ16を停止させる。
続いて、カテーテル30Aが駆動装置10から取り外される際の動作を説明する。まず、制御部18は、移動部13によってアダプタ23を前進させて、インナーシェル33を元の位置(図8を参照)に戻す。次に、制御部18は、回転角度センサ21により検出されるアダプタ23の角度が初期位置となるように制御する。その後、操作者によってアウターシェル34が左回りに回転されると、アウターシェル34とインナーシェル33とが係止状態になるとともに、アウターシェルの爪部34bが爪通し溝12gの後端部まで移動する。この状態で、アウタシェル(カテーテル30A)が駆動装置10から引き抜かれることによって、同時にコネクタ37とアダプタとの結合が解除される。これにより、カテーテル30の取り外し作業が完了する。
以上に説明したカテーテルによって得られる効果について説明する。このカテーテル30Aでは、シース36の一端に取り付けられたアウターシェル34と、イメージングコア35の一端に固定されたインナーシェル33とが、係止状態と解除状態とを取り得る。これにより、係止状態においては、アウターシェル34とインナーシェル33とを一体的に動かすことができる。そのため、アウターシェル34の取付動作とインナーシェル33の取付動作とを一連の動作として簡便に行うことができる。また、アウターシェル34とインナーシェル33とが駆動装置10に固定された後は、解除状態とすることによって、アウターシェル34とインナーシェル33とを別々に動作させることが可能となり、例えばプルバック動作等を行うことができる。
また、係止機構では、インナーシェル33に対してアウターシェル34が一回転に満たない角度だけ右回りに回転されることによって係止状態から解除状態への切り替えがなされ、インナーシェル33に対してアウターシェル34が同じ角度だけ左回りに回転されることによって解除状態から係止状態への切り替えがなされている。これにより、係止状態と解除状態との切り替えを、アウターシェル34を僅かに回転されるという単純な動作によって行うことができる。
また、このカテーテル30Aでは、インナーシェル33に形成されたネジ山38a、及び、アウターシェル34に形成されたネジ溝34eといった、比較的単純な形状によって係止機構を構築することができる。
また、駆動装置10は、インナーシェル33と連結してインナーシェル33の回転を規制するアダプタ23と、アウターシェル34が接続される接続孔12eと、を備え、コネクタ37とアダプタ23とが連結された状態で、係止状態にあるアウターシェル34をインナーシェル33に対して右回りに回転させることによって、アウターシェル34が接続孔12eに接続される。この場合、インナーシェル33及びアウターシェル34の解除動作と、接続孔12eに対するアウターシェル34の接続動作とが連動されて行われる。そのため、駆動装置10に対するカテーテル30Aの取付動作が簡便である。
(第1の変形例)
本発明によるカテーテルは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態におけるインナーシェル33に代えて図10に示されるインナーシェル133を用いてもよい。図10に示されるように、本変形例のインナーシェル133では、外周面の前端側における対向する二か所に、ネジ溝34eに係止可能なピン133aが形成されている。このピン133aが形成されている位置は、上記実施形態においてネジ山38aが形成されている位置と同じ位置である。この場合、アウターシェル34に形成されたネジ溝34e、及び、インナーシェル133に形成されたピン133aといった、比較的単純な形状によって係止機構を構築することができる。
(第2の変形例)
図11は、上記実施形態の第2変形例を示し、(a)はインナーシェル233の形状を示す斜視図であり、(b)はアウターシェル234の形状を示す断面斜視図(バネ237については斜視図)である。本変形例のインナーシェル233と上記実施形態のインナーシェル33との相違点は、インナーシェル33のネジ山に代えて突片233aを有する点である。突片233aは、インナーシェル33における外周面に形成されており、外周面から径方向の外側に突出している。また、本変形例のアウターシェル234が上記実施形態のアウターシェル34と相違する点は、ネジ溝34eに代えて係止片235を有する点である。係止片235は、アウターシェル234の内周面に形成されており、内周面から内側に突出している。この係止片235は、突片233aの前後方向及び周方向の動きを規制するための規制部235aと、規制部235aの周方向の両側に形成され、突片233aと摺動する傾斜部235b,235cとを有している。係止片235は、アウターシェル234の内周面において、突片233aが通過可能な間隔を空けて周方向に複数形成されている。
同一軸心上に配置されたインナーシェル233及びアウターシェル234が係止された状態では、突片233aが規制部235aに位置している。この状態では、付勢手段(図示例ではバネ237)によってインナーシェル233が後方側に付勢されている。この係止状態において、付勢手段に逆らって、インナーシェル233がアウターシェル234側(軸方向前方側)に押圧されると、突片が規制部235aから前側に移動する。そして、所定の回転機構によってインナーシェル233が回転されることによって、突片233aが傾斜部235c側に移動する。次いで、インナーシェル233の押圧を止めると、突片233aは傾斜部235cと摺動しながら係止片235同士の間隙まで移動する。これにより、インナーシェル233とアウターシェル234との係止が解除される(解除状態)。また、解除状態において、インナーシェル233がアウターシェル234側に押圧されると、突片233aが係止片235同士の間隙を通過したときに、所定の回転機構によって突片233aが傾斜部235b側に移動する。そして、インナーシェル233の押圧を止めると、突片233aは傾斜部235bと摺動しながら規制部235aまで移動し、再び係止状態となる。
この変形例では、係止状態と解除状態との切り替えを、一方向への押圧という単純な動作によって行うことができる。なお、所定の回転機構は、駆動装置10によるものであってよい。例えば、アウターシェル234が接続孔12eに挿入される際には、インナーシェル233とアダプタ23とが結合され、これと同時にアウターシェル234が駆動装置10側に押圧される。このときに、制御部18によってアダプタ23を所定角度だけ回転させてもよい。
また、本発明によるカテーテルは、上記変形例のみならず、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、OCTに用いられるカテーテルを例示して説明したが、これに限定されない。カテーテルは、シース内に回転可能な状態で収容された情報伝達線を備えるものであればよく、例えば血管内超音波(IVUS:Intravascular ultrasound)診断用のカテーテルであってもよい。カテーテルをIVUS用カテーテルとする場合には、カテーテルの先端部に超音波トランスデューサを備えるとともに、光ファイバに代えて情報伝達線としての信号線を備えるものである。
1A…医療用イメージングシステム、10…駆動装置、12e…接続孔、12f…爪係止部、30A…カテーテル、33…インナーシェル、34…アウターシェル(接続部材)、34e…ネジ溝(係止機構)、35…イメージングコア(情報伝達線)、36…シース、37…コネクタ、38a…ネジ山(係止機構)。

Claims (6)

  1. シースと、前記シースの一端に取り付けられた接続部材と、前記シース内に回転可能な状態で収容された情報伝達線と、前記情報伝達線の一端に固定されたインナーシェルと、を備え、
    前記接続部材及び前記インナーシェルが互いに係止されている係止状態と前記係止状態が解除されている解除状態とに切替可能な係止機構を有する、カテーテル。
  2. 前記係止機構では、前記インナーシェルに対して前記接続部材が所定の角度だけ一方向に相対的に回転することによって前記係止状態から前記解除状態への切り替えがなされ、前記インナーシェルに対して前記接続部材が前記所定の角度だけ前記一方向と反対方向に相対的に回転することによって前記解除状態から前記係止状態への切り替えがなされる、請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記係止機構における前記係止状態では、前記接続部材及び前記インナーシェルのいずれか一方に形成されたネジ山と前記接続部材及び前記インナーシェルのいずれか他方に形成されたネジ溝とが螺合している、請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記係止機構における前記係止状態では、前記接続部材及び前記インナーシェルのいずれか一方に形成された溝と前記接続部材及び前記インナーシェルのいずれか他方に形成されたピンとが係合している、請求項2に記載のカテーテル。
  5. 前記接続部材及び前記インナーシェルは同一軸心上に配置されており、
    前記係止機構では、前記接続部材に対して前記インナーシェルが軸方向に押圧されることによって前記係止状態と前記解除状態との切り替えがなされる、請求項1に記載のカテーテル。
  6. 前記接続部材を介して請求項2〜4のいずれか一項に記載されたカテーテルが着脱される駆動装置であって、
    前記インナーシェルの回転を規制するアダプタと、
    前記接続部材が接続される接続部と、を備え、
    前記インナーシェルと前記アダプタとが連結された状態で、前記係止状態にある前記接続部材を前記インナーシェルに対して前記所定の角度以上に一方向に相対的に回転させることによって、前記接続部材が前記接続部に接続される、駆動装置。
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