JP2016118947A - 角度調整可能な仮想平面を用いた空間手書き入力システム - Google Patents

角度調整可能な仮想平面を用いた空間手書き入力システム Download PDF

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Abstract

【課題】仮想平面を用いた手書き入力システムにおいて、設定された仮想平面の向きおよび角度をユーザの簡単な操作により微調整可能とすることで、ユーザがより自然かつ正確な手書き入力を行うことを可能とすることを目的とする。【解決手段】空間手書き入力システムは、検知対象の移動軌跡の座標を検出する座標検出部と、仮想平面を設定する仮想平面設定部と、移動軌跡の座標に基づき仮想平面に対する入力情報を取得する入力情報取得部と、を備える空間手書き入力システムであって、仮想平面に対して回転軸を設定する回転軸設定部と、回転軸に基づき仮想平面の角度を調整する角度調整部と、を備え、角度調整部による仮想平面の角度調整は、GUI画面上に表示された第1のインターフェース要素を介した第1のユーザ入力に応じて仮想平面の座標を変換することにより行われることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、空間手書き入力システムに関し、具体的には、ユーザが手書き入力を行う仮想平面の角度を任意に調整することが可能な空間手書き入力システムに関する。
近年、タッチパネルやジェスチャなどの、人間にとってより自然かつ直観的な操作でコンピュータ等の情報処理装置との情報の受け渡しを可能とする、ナチュラル・ユーザ・インターフェース(NUI)と呼ばれる技術の開発が進んでいる。
ユーザによるジェスチャを入力として受け付ける技術の一つとして、所定空間内に所定の位置・大きさで仮想的な平面(仮想平面)を設定し、ユーザが指やペン型デバイス等で仮想平面上に描いた軌跡を入力として認識し、当該軌跡を表示装置等に出力するものがある。
例えば特許文献1においては、電子ペンと表示装置とが通信可能に接続された空間手書きシステムであって、前記電子ペンは、ペン先の3次元空間の座標を検出する座標検出部と、空間内に設定されたポイントに基づいて、仮想平面を作成する仮想平面作成部と、前記3次元空間の座標の変化に基づいて、前記仮想平面の法線方向のペン先の動作を検出し、前記法線方向のペン先の移動量又は移動速度又は移動加速度が予め定めた閾値を超えた場合に、ストロークの切れ目として認識するストローク検出部と、前記ストロークの切れ目から次の切れ目までの、連続するストロークのペン先の軌跡を示す3次元空間の座標を、前記仮想平面の特定点を原点とする平面座標に変換する座標変換部と、変換した前記平面座標の情報を前記表示装置に出力する通信部と、を備え、前記表示装置は、前記平面座標の情報を受信して、前記仮想平面上のペン先の軌跡を画面上に表示する、ことを特徴とする空間手書きシステムが開示されている。また、特許文献2にも、同様の空間手書きシステムが開示されている。
特開2013−3961号公報 特開2013−125487号公報
こうした仮想平面を介した手書き入力により、ユーザがコンピュータ等との情報の受け渡しを行うことを可能とするシステムは、キーボードやマウスの操作と比べ、より自然で直観的な入力操作をユーザに提供すると同時に、入力の際の物理的制約(入力機器やその設置場所など)を軽減することを可能とし得るものであり、その応用範囲は広いものと考えられる。
ユーザが仮想平面を介して意図したとおりの正確な入力を行うためには、ユーザが仮想平面の位置をできるだけ正確に把握することが望ましい。ところが、仮想平面は文字通り仮想的に設定された実体を持たない平面であるため、直接、目で仮想平面の位置を確認することは難しい。そのため、ユーザが正確な入力を行うためには、設定された仮想平面の位置や角度等に基づいて実際に入力を行い、仮想平面の向きや角度等について体感的に覚えていくことが必要であった。
しかしながら、人間の垂直や水平に関する感覚は、入力を行うときの姿勢や状況、あるいは体調等によっても異なり得る曖昧なものであるため、仮想平面の実際の位置とユーザの感覚の間にずれが生じる場合や、ユーザが認識した仮想平面の位置と実際に入力を行う際の手の動き等にずれが生じる場合がある。
このようなユーザが感じるずれに対処するためには、ずれを感じた場合に新たに仮想平面を設定し直すよりも、既に設定されている仮想平面の向きや角度を微調整してユーザの感覚に一致させる方が都合が良いと考えられる。また、こうした微調整は、ユーザに複雑な操作を要求することなく、入力作業の合間に手軽に行えるものであることが望ましい。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、仮想平面を用いた手書き入力システムにおいて、設定された仮想平面の向きおよび角度をユーザの簡単な操作により微調整可能とすることで、ユーザがより自然かつ正確な手書き入力を行うことを可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る空間手書き入力システムは、3次元空間における検知対象の移動軌跡の座標を検出する座標検出部と、情報処理装置のGUI(Graphical User Interface)画面に対応した仮想平面を前記3次元空間内に設定する仮想平面設定部と、検出された前記検知対象の前記移動軌跡の前記座標に基づき前記仮想平面に対する入力情報を取得する入力情報取得部と、を備える空間手書き入力システムであって、前記仮想平面に対して回転軸を設定する回転軸設定部と、前記回転軸に基づき前記仮想平面の角度を調整する角度調整部と、を備え、前記角度調整部による前記仮想平面の角度調整は、前記GUI画面上に表示された第1のインターフェース要素を介した第1のユーザ入力に応じて前記仮想平面の座標を変換することにより行われることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、本発明に係る空間手書き入力システムは、前記第1のインターフェース要素が前記GUI画面上に配置されたスライダーであることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、本発明に係る空間手書き入力システムは、前記回転軸が、前記仮想平面の中心を通る前記仮想平面の横軸に平行な軸、前記仮想平面の中心を通る前記仮想平面の縦軸に平行な軸、前記仮想平面の中心を通る前記仮想平面に垂直な軸、のうちの少なくとも1つとして設定されることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、本発明に係る空間手書き入力システムは、前記回転軸の設定が、前記GUI画面上に表示された第2のインターフェース要素を介した第2のユーザ入力に応じて回転軸の位置を決定することにより行われることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、本発明に係る空間手書き入力方法は、3次元空間における検知対象の移動軌跡の座標を検出する座標検出工程と、情報処理装置のGUI画面に対応した仮想平面を前記3次元空間内に設定する仮想平面設定工程と、検出された前記検知対象の前記移動軌跡の前記座標を用いて前記仮想平面に対する入力情報を取得する入力情報取得工程と、を含む空間手書き入力方法であって、前記仮想平面に対して回転軸を設定する回転軸設定工程と、前記回転軸に基づき前記仮想平面の角度を調整する角度調整工程と、を含み、前記角度調整工程における前記仮想平面の角度調整は、前記GUI画面上に表示された第1のインターフェース要素を介した第1のユーザ入力に応じて前記仮想平面の座標を変換することにより行われることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、本発明に係るコンピュータプログラムは、本発明に係る空間手書き入力方法をコンピュータにより実行させることを特徴とする。
本発明によれば、設定された仮想平面に回転軸を設定し、ユーザの操作に応じて仮想平面の向きおよび角度を微調整することが容易となるので、ユーザはより自然で正確な手書き入力を行うことが可能となる。
本発明に係る空間手書き入力システムの構成の一例を模式的に示す図である。 本発明に係る空間手書き入力システムの主要構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る空間手書き入力システムの処理の流れを示すフローチャートである。 図4(A)および図4(B)は、スライダー位置と仮想平面の角度の対応関係の例を示す図である。
(実施例)
以下、本発明の空間手書き入力システムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施例は本発明の空間手書き入力システムの好適な具体例であり、一般的な情報処理装置、センサ、および表示機器等のハードウェア構成および構造に即した種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
(構成概要)
図1は、本発明に係る空間手書き入力システムの構成の一例を模式的に示す図である。本実施例における空間手書き入力システム1は、センサ101、情報処理装置102、および表示装置103を備える。ユーザは、3次元空間に設定された仮想平面104上で、センサ101の検知対象105となる指やペン等の棒状の物体で入力を行う。入力における操作軌跡106は、センサ101を介して情報処理装置102によって処理され、表示装置103のGUI画面107に出力108として表示され得る。
センサ101は、所定範囲の空間内で、検知対象105(ここでは人間の手の指)の3次元座標を検出可能なものであればよく、例えば、赤外線カメラと赤外線射出LEDを備えるセンサを用いることが可能である。好適には、センサ101は検知対象の細長部分や棒状部分の形状および座標を検知可能であり、例えば、検知範囲の空間内に翳されたユーザの手の指や、ユーザが手に持つペンや指示棒の先端部の座標を検出することが可能である。センサ101は有線または無線で情報処理装置102と接続される。
情報処理装置102は、ユーザからの指示を受け付けて、指示に応じた処理を実行可能な装置であればよく、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、外部メモリ、入力I/Fおよび出力I/F等を備えるパーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン、携帯電話、テレビ、ゲーム機等を用い得る。
CPUは、記憶部であるROM等に記憶されているプログラムに従って、システムバスに接続される各デバイスを総括的に制御する。RAMは、CPUの主メモリ、ワークエリア等として機能するとともに、入力情報展開領域、環境データ格納領域としても用いられる。ROMは、各種プログラムおよびデータを格納する。入力I/Fは、センサ101からの入力を制御する。出力I/Fは、表示装置103への画面表示を制御する。構成によっては、スピーカへの音声出力を制御するようにしてもよい。外部メモリは、保存または読み取り可能な記憶媒体として機能し、オペレーティングシステム(OS)、Webブラウザ、およびアプリケーションが記憶されている。アプリケーション、および各モジュール(ソフトウェア)のプログラムは外部メモリに記憶され、必要に応じてRAMに読み出されてCPUにより実行される。これにより、アプリケーションまたは各モジュール(ソフトウェア)の機能を実現する。本実施例で説明する処理は、外部メモリに記録されたプログラムをRAMにロードし、CPUが実行することによって実現される。なお、プログラムは、外部メモリ以外にもRAMやROMにおいて記憶されてもよい。
ユーザの仮想平面104に対する入力情報は情報処理装置102によって様々な形で処理され、例えば、表示装置103のGUI画面に出力される。なお、別の実施形態において、表示装置103による表示に加えて、または代えて、情報処理装置103の記憶部やサーバにデータを記録するようにしてもよく、あるいはスピーカ等による音声出力を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態において、センサ101、情報処理装置102、および表示装置103を別個の構成要素として記述するが、例えばセンサ101は情報処理装置102に内蔵されていてもよく、あるいは、情報処理装置102と表示装置103が一体化したHMD(Head Mounted Display)として構成してもよい。
(ソフトウェア構成)
図2は、本実施形態に係る空間手書き入力システム2が行う処理を表す機能ブロック図である。図2に示す各構成部は、図1に示した情報処理装置102のCPUがROMまたは外部メモリに記憶されているプログラムをRAMにロードし、ロードされたプログラムをCPUが実行することで実現される。
座標検出部202は、センサ201の起動後、センサ201から送られてくる測定データに基づき、所定空間に存在する検知対象の形状および座標に関する検知データを生成する。なお、座標検出部202はセンサ201に備えられていてもよい。
仮想平面設定部203は、センサ201の検知範囲の空間内に、所定の位置、大きさ、角度で仮想平面を設定し、その座標を仮想平面情報204として保存する。本実施例において、仮想平面は表示装置のGUI画面に対応した長方形の領域として設定されるが、これに限定されるわけではない。仮想平面の設定は、センサの起動に連動させて自動で行われるようにしてもよいし、センサ起動中に、ユーザの特定の操作に応じて設定されるようにしてもよい。なお、本実施例において、最初に設定された仮想平面の横軸(長手軸)をX軸、縦軸(短手軸)をY軸、仮想平面に直交する軸をZ軸と記載する。
入力情報取得部205は、仮想平面情報204を参照して、座標検出部202が検出した検知対象の移動軌跡の座標から、任意の処理方法によって入力情報を抽出して取得する。この処理方法としては、例えば、移動軌跡の座標を仮想平面を基準とした座標に変換し、移動軌跡の3次元座標から仮想平面に対する入力とみなす範囲の座標を抽出して入力情報として用いることなどが可能である。抽出する座標は、3次元座標をそのまま用いてもよいし、仮想平面に基づく2次元座標のみを用いてもよい。こうして取得された入力情報は、表示装置のGUI208への表示に利用される。なお、GUI208への表示はあくまでも入力情報に対する出力の一例であり、入力情報を他の任意の出力と対応させることも可能である。例えば、取得した入力情報を情報処理装置又は遠隔サーバの記憶領域に保存してもよく、あるいは、入力情報に対応する音声情報を出力してもよい。さらに、入力情報を他のアプリケーションソフトウェアに対する命令と関連付けて利用してもよい。
回転軸設定部206および角度調整部207は、仮想平面設定部203によって設定された仮想平面に対する角度調整を行う。回転軸設定部206は、設定された仮想平面に対し、後述する角度調整のための回転軸を設定する。回転軸は、センサ201の検知空間内に任意に設定することが可能であるが、本実施例においては、長方形の領域として設定された仮想平面の中心を通る、仮想平面上の軸として設定される。回転軸の設定は、仮想平面設定後に自動で行ってもよいし、ユーザの操作に応じて所望の角度で設定できるようにしてもよい。本実施例においては、仮想平面の設定後、仮想平面の中心を通るX軸に平行な軸として回転軸が自動的に設定される。別の実施形態において、回転軸を、Y軸に平行な軸、またはZ軸に平行な軸として設定することも可能である。
角度調整部207は、後述するとおり、GUI画面上に配置されたスライダー等のインターフェース要素(第1のインターフェース要素)に対するユーザの操作を検出し、当該ユーザの操作に応じて、設定された回転軸に基づき仮想平面を回転させることにより、仮想平面の角度を調整する。ユーザによるスライダー等の操作は、センサ201の検知範囲内の空間で特定のジェスチャを行うことにより実行されてもよく、また、マウスやキーボード等の不図示の他の入力インターフェースを介して行われてもよい。仮想平面の回転は、ユーザが指定した回転量と設定された回転軸に基づき、仮想平面情報204における仮想平面の座標を変換することにより行われる。本実施例において、回転軸は、設定された仮想平面の中心を通る、X軸に平行な軸として設定されるため、この回転軸に基づき仮想平面を回転させた場合、仮想平面の中心位置は変化せず、X軸回りの角度のみが変化することになる。
角度調整部207により仮想平面の座標が変換された場合、変換後の仮想平面の座標が仮想平面情報204として新たに保存される。その後の入力情報取得部205による入力情報の取得は、当該新たな仮想平面情報204を参照して行われることとなる。
なお、別の実施形態において、回転軸設定部206が、GUI画面上に配置されたインターフェース要素(第2のインターフェース要素)に対するユーザの操作に応じて、回転軸の位置及び角度をセンサ201の検知空間内で任意に設定できるように構成することも可能である。第2のインターフェース要素としては、ユーザが、仮想平面に対する回転軸の位置や角度を指定することが可能な任意のインターフェース要素を用いることが可能であるが、例えば、あらかじめ複数の回転軸を設定しておき、それらに対応させたスイッチやボタン等のインターフェースを用いることも可能である。この場合、ユーザはスイッチやボタンを選択して操作することにより、角度調整に用いる回転軸を決定することが可能となる。好適には、GUI画面上の回転軸設定用のインターフェース要素と併せて、ユーザが仮想平面に対する現在の回転軸の角度を視覚的に確認するためのインジケータを表示する。
(フローチャート)
図3は、本実施形態に係る空間手書き入力システムの処理の流れを示すフローチャートである。センサの起動後、ステップ300において、センサ201の検知範囲内の空間に仮想平面を設定する。仮想平面の設定は、センサ201の起動に関連付けて自動で行うようにしてもよいし、ユーザの特定の操作に応じて設定するようにしてもよい。仮想平面が設定された後、ステップ302において、仮想平面の回転軸が設定される。本実施形態において、回転軸は自動的に所定の位置に設定されるが、別の実施形態において、GUIを介したユーザによる回転軸の角度指定に応じて回転軸を決定するようにしてもよい。
その後、ステップ304において、ユーザによる角度指定の有無が判定される。ユーザによる角度指定は、GUI画面に配置されたスライダー等のインターフェース要素を介して行われる。ユーザによる角度指定が検出されると、ステップ306において、ユーザの指定に応じて、設定された回転軸に基づき仮想平面の座標が変換され、保存される。スライダーの操作と仮想平面の角度の対応関係の例については後述する。
仮想平面の座標が変換された後、またはステップ304においてユーザによる角度指定が検出されなかった場合、ステップ308において、センサの検知範囲の空間における検知対象の移動軌跡の座標が取得され、次いで、ステップ310において、仮想平面の座標を参照して、取得された移動軌跡から仮想平面に対する入力が抽出され取得される。以上の処理が、本システムが起動している間、繰り返し行われることになる。
(仮想平面の角度調整)
図4は、GUI画面に配置されユーザによって操作される角度調整用スライダー(第1のインターフェース要素)のスライダー位置と、回転軸に沿って回転させることで角度調整される仮想平面の対応関係の例を示す図である。上述のとおり、本実施例において、仮想平面の回転軸は、設定された仮想平面の中心を通る、X軸に平行な軸として設定される。図中の「スライダー位置」は、GUI画面上に配置されるスライダーインターフェースのスライダー位置を示し、「仮想平面」は、スライダー位置に対応するYZ平面上の仮想平面の角度(すなわちX軸回りの角度)を例示する。図中の矢印は、仮想平面における仮想的な表面を示すものであり、矢印の示す方向に向かって仮想平面に対する入力が行われる。図中の「角度」は、Z軸に対する仮想平面の角度を表す。GUI画面には、ユーザの操作を受け付けるためのスライダーと併せてこれらの「仮想平面」および「角度」の表示がなされ、ユーザは現在の仮想平面の角度を視覚的に把握することが可能である。
図4(A)の例では、スライダーが最も左に位置するとき、対応する仮想平面の角度は0°、すなわちZ軸に平行の状態であり、ユーザは指などの検知対象を真下に向けて入力を行うことになる。スライダーが最も右に位置するとき、仮想平面の角度は90°、すなわちZ軸に対して垂直の状態となるように設定されている。一方、図4(B)の例では、スライダーが最も左に位置するとき、仮想平面の角度は同じく0°であるが、スライダーが最も右に位置するとき、仮想平面の角度は180°、すなわちユーザは指などの検知対象を真上に向けて入力を行う設定となっている。こうした例の他にも、用途や状況に応じて、スライダー位置と仮想平面の角度を任意に対応付けることが可能である。
ユーザは、仮想平面に対する入力を行っている途中に、実際の仮想平面の角度と自分の感覚にずれを感じた場合、GUI画面上の「仮想平面」や「角度」の表示を参照しながらスライダーを操作することで、自分の感覚と一致するように、または状況に応じたより入力を行い易い位置に、仮想平面のX軸回りの角度を微調整することが可能である。また、当然ながら、本システムの起動後、仮想平面に対する入力に先立ち、あらかじめ仮想平面を自分の好みの角度に調整しておくことも可能である。
(その他の実施形態)
ここまで、仮想平面の回転軸を、仮想平面の中心を通る、X軸に平行な軸として設定する実施形態について説明したが、異なる回転軸を設定することで、仮想平面のX軸回りの角度以外の角度を調整することも可能である。例えば、回転軸を、仮想平面の中心を通る、Y軸に平行な軸として設定した場合、仮想平面の中心位置を変化させることなく仮想平面のY軸回りの角度を調整することが可能となる。また、回転軸を、仮想平面の中心を通る、Z軸に平行な軸として設定した場合、仮想平面の中心位置を変化させることなく仮想平面のZ軸回りの角度の調整が可能となる。ユーザ操作に応じて回転軸を任意に設定可能な実施形態においては、ユーザは回転軸の設定を変えることにより仮想平面の3軸方向の全ての角度を微調整することが可能であり、より精緻な入力が可能になると共に、より限定された空間内で本発明のシステムを用いる場合などに役立つと考えられる。
また、別の実施形態において、仮想平面のX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの角度を各々調整するための回転軸をそれぞれ設定し、ユーザ操作により角度調整に用いる回転軸を任意に切り替えられるように構成することも可能である。この場合、ユーザは回転軸を自分で設定する必要はなく、より簡単な操作のみで仮想平面の3軸方向の全ての角度を微調整することが可能である。
以上、本発明によれば、ユーザはGUI画面上のスライダー等のインターフェースを操作することのみによって、設定された回転軸に基づき仮想平面の角度を容易に微調整することが可能であり、これにより、ユーザはより自然で正確な仮想平面に対する手書き入力を行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明の目的は、上述の実施例の機能を実現するプログラムコード(コンピュータプログラム)を格納した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、供給されたシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、上述した実施形態では、情報処理装置がプログラムを実行することにより、各処理部として機能するものとしたが、処理の一部または全部を専用の電子回路(ハードウェア)で構成するようにしても構わない。本発明は、説明された特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形または変更が可能である。
101 センサ
102 情報処理装置
103 表示装置
104 仮想平面
105 検知対象
106 移動軌跡
107 GUI画面
108 出力表示

Claims (6)

  1. 3次元空間における検知対象の移動軌跡の座標を検出する座標検出部と、
    情報処理装置のGUI(Graphical User Interface)画面に対応した仮想平面を前記3次元空間内に設定する仮想平面設定部と、
    検出された前記検知対象の前記移動軌跡の前記座標に基づき前記仮想平面に対する入力情報を取得する入力情報取得部と、
    を備える空間手書き入力システムであって、
    前記仮想平面に対して回転軸を設定する回転軸設定部と、
    前記回転軸に基づき前記仮想平面の角度を調整する角度調整部と、を備え、
    前記角度調整部による前記仮想平面の角度調整は、前記GUI画面上に表示された第1のインターフェース要素を介した第1のユーザ入力に応じて前記仮想平面の座標を変換することにより行われる
    ことを特徴とする空間手書き入力システム。
  2. 前記第1のインターフェース要素が前記GUI画面上に配置されたスライダーである、請求項1に記載の空間手書き入力システム。
  3. 前記回転軸が、
    前記仮想平面の中心を通る前記仮想平面の横軸に平行な軸、
    前記仮想平面の中心を通る前記仮想平面の縦軸に平行な軸、
    前記仮想平面の中心を通る前記仮想平面に垂直な軸、
    のうちの少なくとも1つとして設定される、請求項1または2に記載の空間手書き入力システム。
  4. 前記回転軸の設定が、前記GUI画面上に表示された第2のインターフェース要素を介した第2のユーザ入力に応じて回転軸の位置を決定することにより行われる、請求項1または2に記載の空間手書き入力システム。
  5. 3次元空間における検知対象の移動軌跡の座標を検出する座標検出工程と、
    情報処理装置のGUI(Graphical User Interface)画面に対応した仮想平面を前記3次元空間内に設定する仮想平面設定工程と、
    検出された前記検知対象の前記移動軌跡の前記座標を用いて前記仮想平面に対する入力情報を取得する入力情報取得工程と、
    を含む空間手書き入力方法であって、
    前記仮想平面に対して回転軸を設定する回転軸設定工程と、
    前記回転軸に基づき前記仮想平面の角度を調整する角度調整工程と、を含み、
    前記角度調整工程における前記仮想平面の角度調整は、前記GUI画面上に表示された第1のインターフェース要素を介した第1のユーザ入力に応じて前記仮想平面の座標を変換することにより行われる
    ことを特徴とする空間手書き入力方法。
  6. 請求項5に記載の方法をコンピュータにより実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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