JP2016118459A - 微小粒子状物質質量濃度測定システム - Google Patents

微小粒子状物質質量濃度測定システム Download PDF

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Masashi Wada
匡司 和田
佳和 川除
Yoshikazu Kawayoke
佳和 川除
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Abstract

【課題】吸引流量を緻密に制御することにより、排ガス中に含まれるPM2.5濃度を精度良く測定することができる煙道用微小粒子状物質質量濃度測定システムを提供する。【解決手段】煙道内を流れる排ガスのデータを取得するためのセンサ1と、排ガスのデータを演算処理することにより出力データを算出するデータ処理部2と、口径可変式吸引ノズル5を備えた多段階バーチャルインパクタ7と口径可変式吸引ノズル5の口径51を変化させる口径可変制御部3と上記多段階バーチャルインパクタ7が備えている各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させる吸引流量制御部40とを備えた微小粒子状物質質量濃度測定システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、微小粒子状物質質量濃度測定システムに関する。更に詳しくは、煙道内に設置されたバーチャルインパクタに導入される排ガスの吸引流量及び流速を一定に制御することによって、微小粒子状物質の質量濃度を精度良く測定することができる微小粒子状物質質量濃度測定システムに関する。
大気中に浮遊する微小粒子状物質が人体に著しく悪影響を及ぼすことが明らかとなっている。例えば、従来から喘息などの原因物質とされていた粒子径が10μm以下の粒子状物質(以下、「PM10」という。)に加え、粒子径が2.5μm以下の微小粒子状物質(以下、「PM2.5」という。)は、喘息、肺がん等の呼吸器系疾患の原因物質であることが判明している。
PM2.5は、微小な粒子状物質であり、人の毛髪の直径の約1/30と非常に小さく、肺内胞まで侵入することができる性質を有しているため、呼吸器系疾患の有力な原因物質と考えられている。PM2.5の濃度と人体に与える影響との高い関連性が数多く報告されている。
PM2.5の人為起源となる発生源は、ディ−ゼル自動車等の車両等の移動発生源と、工場、廃棄物処理場、発電所等の固定発生源とに大別される。PM2.5に対する環境基準が設けられている。移動発生源から発生されるPM2.5に対する対応は、進んでいるのに対して、固定発生源から発生されるPM2.5に対する排出規制及びその対応は、現在のところ十分なものとなっていない。その理由は、固定発生源から発生されるPM2.5の濃度を精度良く測定することができる信頼性のあるシステムが存在していないからである。
ところで、工場、廃棄物処理場、発電所等の固定発生源に設置されている煙突等の煙道内に存在するPM2.5の質量濃度を測定する方法として、主に2つの方法が提案されている。
第1の方法は、カスケードインパクタ法である。カスケードインパクタ法は、捕集板を用いた2段インパクタにより、排ガス中のPM2.5の質量濃度を測定する方法である。カスケードインパクタ法は、高速ガス流にて捕集板に粒子を衝突させ分級する手法である。この手法は、装置の構造も簡易であり、操作も容易であるため大気に含まれるPM2.5を測定する際には、好ましい方法である。しかしながら、カスケードインパクタ法は、捕集板を用いて排ガス中のPM2.5を捕集する際に粒子の跳ね返り、再飛散してしまうという問題がある。
このため、カスケードインパクタ法は、PM2.5が低い濃度で存在する排ガスに対して適用する場合にのみ効力を発揮することができる。また、カスケードインパクタ法をPM2.5が高い濃度で存在する排ガスに対して適用する場合には、再飛散防止用グリースが必要となり、排ガスが高温であり、腐食性ガスである場合には、上記、再飛散防止用グリースが変質するという問題がある。
第2の方法は、バーチャルインパクタ法である。バーチャルインパクタ法は、捕集板を用いない2段インパクタを用いて、排ガス中のPM2.5の質量濃度を測定する方法である。バーチャルインパクタ法は、PM2.5が低い濃度で存在する排ガスからPM2.5が高い濃度で存在する排ガスまで幅広く適用することができる(例えば、非特許文献1及び2)。さらに、バーチャルインパクタ法は、PM2.5が存在する排ガスの温度雰囲気の影響を受けにくい。バーチャルインパクタ法は、また排ガスに含まれるガス成分の影響を受けにくい(例えば、非特許文献3)。
バーチャルインパクタ法において、この方法で精度よく分級するためには、2段ある分級部にそれぞれ設置されたノズルに流れるガス流速を最適に制御する必要がある。そのためには、3ラインによって吸引される排ガス流量(以下、「吸引流量」という。)をそれぞれ一定制御する必要がある。この理由は、分粒部での流量の違いが分級される粒子径が(本来、10μmと2.5μmにする)変わってしまうからである。そして、吸引流量の変動は、PM2.5濃度の測定誤差となる。様々な条件下において煙道内を通過する排ガスを作業者が観測し、手動にて対応しなければならないという不都合があった。一方、バーチャルインパクタ法において、煙道中を流れる排ガスの流速と上記インパクタによって吸引される排ガスの流速とを等しく制御する必要がある。この理由は、煙道中を流れる排ガスの流速と上記インパクタによって吸引される排ガスの流速とを等しく制御することによって、煙道中を流れる排ガス中に含まれるPM2.5を精度良く測定することができるからである。
このような観点から、排ガス流速の変化に応じ、吸引ノズルを煙道やダクト内に挿入したままで、測定装置内の吸引流量を一定に維持しながら、吸引ノズルの入り口口径を瞬間的に自在に変化させ、再び等速吸引状態を可能とする口径可変式吸引ノズルを備えたダスト試料採取装置が開示されている(例えば、特許文献1)。また、煙道内で粒子状物質を捕集する吸引するノズルにおいて、ノズル吸引口内に円錐状の制御錐を軸方向に出し入れ自在に設けることにより吸引口の吸引面積を可変とすることを特徴とする吸引口可変ノズルが提案されている(例えば、特許文献2)。
また、上記吸引口可変ノズルは、ノズルの入り口部の断面積を排ガスの速度vに応じた断面積となるように制御錐の出し入れを制御器によって制御されているに過ぎず、排ガスの速度以外のファクターを考慮して制御することで、より高度な制御ができる。なお、本件特許出願人は、上記文献公知発明が記載された刊行物として、以下の刊行物を提示する。
和田匡司、塚田まゆみ、近藤光、小暮信行、W.Lenggoro、W.W.Szymanski、内藤牧男、金岡千嘉男、神谷秀博、「固定発生源煙道内PM10/PM2.5質量濃度測定用multi-stage VIS-impactorの分級特性」、紛体工学会誌,第46巻、第467−第475頁(2009) 「JETI」煙道用PM2.5濃度測定装置「バーチャルインパクタVI−PM2.5」第61巻 第14号 第100〜第103頁(2013年 発行) 「東京ダイレック株式会社(TOKYO DYLEC CORP.)バーチャルインパクタVI−2.5 製品カタログ」(2014年4月発行)
特開2002−340747号公報 特開2004−191204号公報
このように現在提案されているバーチャルインパクタ法を採用した煙道用PM2.5濃度測定装置は、PM2.5を測定する装置として有望である。しかしながら、上記濃度測定装置は、依然として手動により吸引流量を常に確認しつつ、バルブを調整することによって吸引流量を制御しなければならない。また、排ガスにPM2.5が高い濃度で含まれている場合には、粒子、水分等が付着することで、粒子を捕集するフィルタの圧損が高くなる場合がある。また、煙道内の条件は変動している。このため、吸引流量を一定に制御することが困難であるという問題点がある。一方、吸引ノズルは測定前に本体に設置してしまうため、測定中に最適値が変化したとしても吸引速度を変えることはできないという問題点がある。
また、現在提案されている上記煙道用PM2.5濃度測定装置は、2段バーチャルインパクタを採用して、排ガス中に含まれる粒子状物質を粒子径に対応して3つに分類している。このため、排ガス中に含まれる粒子状物質を粒子径に対応して3つに分類された3つのラインそれぞれについて吸引流量を制御しなければならないという不都合が生じる。将来、バーチャルインパクタ法を採用したPM2.5濃度測定装置をさらに普及させるためには、PM2.5濃度の測定値の精度を確保しつつ、PM2.5濃度をリアルタイムで測定することができるPM2.5濃度測定システムを構築することが望ましい。また、作業者及び監視者の負担をかけることなく、メンテナンスフリーで遠隔監視、操作可能なPM2.5濃度測定システムを提案することが期待されている。
本発明は、かかる技術的事情に鑑みてなされたものであって、吸引流量を緻密に制御することにより、排ガス中に含まれるPM2.5濃度を精度良く測定することができる微小粒子状物質質量濃度測定システムを提供することを課題とする。また、本発明は、吸引流量の制御を簡易に行うことができ、監視者の負担をかけることなく、メンテナンスフリーで遠隔監視、操作可能な測定システムを提供することを課題とする。さらに、本発明は、上記測定システムにより取得される情報を蓄積し、かつ遠隔操作用サーバと相互に通信可能な測定システム用電子機器と、遠隔操作用サーバと相互に通信可能な遠隔監視用電子機器とを備えた微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステムを提供することを課題とする。
本件発明者等は、鋭意検討を行った結果、煙道内を流れる排ガスの圧力、温度、排ガスに含まれるPM2.5の組成及び含有量等のデータから吸引流量及びノズル吸引速度の最適化を図ることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下の技術的事項から構成される。
(1) 煙道内を流れる排ガスのデータを取得するためのセンサと、
前記排ガスのデータを演算処理することにより出力データを算出するデータ処理部と、
口径可変式吸引ノズルを備えた多段階バーチャルインパクタと、
前記口径可変式吸引ノズルの口径を変化させる口径可変制御部と、
前記多段階バーチャルインパクタが備えている各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させる吸引流量制御部と、を備えた微小粒子状物質質量濃度測定システムであって、
前記データ処理部は、前記口径可変式吸引ノズルによって吸引される前記排ガスの吸引速度が一定となるように前記口径を制御するために必要な出力データXと、
前記各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を制御するために必要な出力データYと、を算出することを特徴とする微小粒子状物質質量濃度測定システム。
(2) 前記多段階バーチャルインパクタが2段階バーチャルインパクタであることを特徴とする(1)に記載の微小粒子状物質質量濃度測定システム。
(3) 遠隔操作用サーバと、
(1)又は(2)に記載の微小粒子状物質質量濃度測定システムにより取得される情報を蓄積し、かつ前記遠隔操作用サーバと相互に通信可能な測定システム用電子機器と、
前記遠隔操作用サーバと相互に通信可能な測定作業者確認用携帯端末と、を備えた微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステム。
本発明によれば、バーチャルインパクタによって吸引される排ガス流量を煙道内の排ガスの条件に応じて最適化を図ることにより、PM2.5濃度を精度良く測定することができる微小粒子状物質質量濃度測定システムが提供される。また、本発明によれば、作業者及び監視者の負担を大幅に軽減してPM2.5濃度測定を行うことができ、しかもリアルタイムにて固定発生源から遠隔監視、及び遠隔操作によりPM2.5濃度を精度良く測定することができる微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステムが提供される。
微小粒子状物質質量濃度測定システムの概略を示したモデル図である。 データ処理部の構成を示した図である。 口径可変式吸引ノズルの拡大図である。 口径可変式吸引ノズルを装備したバーチャルインパクタ内部を示した図である。 バーチャルインパクタの原理を示したモデル図である。 微小粒子状物質濃度モニタリングシステムの概略を示したモデル図である。
<微小粒子状物質質量濃度測定システム>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態1は、微小粒子状物質質量濃度測定システムである。まず、微小粒子状物質質量濃度測定システムの概略を説明する。
図1は、微小粒子状物質質量濃度測定システムの概略を示したモデル図である。微小粒子状物質質量濃度測定システムは、煙道内を流れる排ガスのデータを取得するためのセンサ1と、排ガスのデータを演算処理することにより出力データを算出するデータ処理部2と、口径可変式吸引ノズルを備えた多段階バーチャルインパクタ7と、口径可変式吸引ノズルの口径を変化させる口径可変制御部3と、多段階バーチャルインパクタ7が備えている各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させる吸引流量制御部4とを備えている。以下、本発明の微小粒子状物質質量濃度測定システムを構成する各部材について説明する。
微小粒子状物質質量濃度測定システムSは、煙道内を流れる排ガスのデータを取得するためのセンサ1を備えている。センサ1は、煙道内を流れる排ガスのデータを取得する役割を有している。微小粒子状物質質量濃度測定システムSは、工場、廃棄物処理場、発電所等の固定発生源から排出される排ガスを測定対象としている。このため、煙道内とは、主に固定発生源から発生される排ガスが流れる煙道内部を煙道内として想定している。
センサ1は、煙道内を流れる排ガスの温度、流速を測定する。センサ1には、微小粒子状物質質量濃度測定システムSが適用される煙道内に設置された熱電対温度計10が含まれる。熱電対温度計10により排ガスの温度tが測定される。また、煙道内に設置された特殊ピトー管12によって、排ガスの圧力p、流速vが測定される。
さらに、センサ1は、排ガスに含まれる二酸化炭素(CO)、酸素(O)、水分(H0)等のガス成分を測定する。センサ1には、排ガスに含まれる各ガス成分の吸着センサ等14(図示せず)が含まれる。吸着センサ14は、吸着センサ14に含まれる吸着材に対する、排ガスに含まれる各ガス成分の吸着量の違いを利用して、排ガスに含まれる各ガス成分を分離する。分離された各ガス成分の吸着量を用いて、排ガスに含まれる各ガス成分が測定される。このように吸着センサ14によって、排ガスに含まれるガス成分とガス成分の量が測定される。なお、センサ1は、予め決定した時間ごとに排ガスのデータを取得する。吸着センサ14としては、例えば、排ガス中の二酸化炭素(CO)、酸素(O)を測定することができるガス分析装置、水分(H0)を測定することができる水分量測定装置を挙げることができる。
図1に示されるように微小粒子状物質質量濃度測定システムSは、データ処理部2を備えている。データ処理部2は、上記センサ1によって取得された排ガスのデータを用いて演算処理することによって出力データを算出する。データ処理部2によって算出された出力データは、出力データXと出力データYからなる。データ処理部2によって算出された出力データXは、微小粒子状物質質量濃度測定システムSが備えている口径可変式吸引ノズルの口径を変化させる口径可変制御部3に送信される。また、データ処理部2によって算出された出力データYは、多段階バーチャルインパクタが備えている各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させる吸引流量制御部4に送信される。
図2は、データ処理部2の構成を示した図である。データ処理部2は、上記センサ1に
よって取得された排ガスのデータを入力及び格納する入力部20を備える。また、データ
処理部2は、上記センサ1によって取得された排ガスのデータを用いて最適な口径可変式
吸引ノズルの口径及び最適な排ガスの吸引流量を算出するための最適条件決定部22を備
える。さらに、データ処理部2は、最適条件決定部22によって算出された最適な吸引ノズルの口径及び最適な排ガスの吸引流量に加え入力データを記憶する記憶部24を備えている。
データ処理部2が備えている最適条件決定部22は、微小粒子状物質質量濃度測定システムSが備えている口径可変式吸引ノズルの口径を変化させるために必要なパラメーターを設定する。最適条件決定部22は、微小粒子状物質質量濃度測定システムSは、上記パラメーターを算出するために必要な排ガスのデータを入力部20から抽出し、抽出された当該排ガスを用いて必要なパラメーターの値を算出する。
データ処理部2が備えている最適条件決定部22は、微小粒子状物質質量濃度測定システムSが備えている多段階バーチャルインパクタが有する各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させるに必要なパラメーターを設定する。最適条件決定部22は、上記パラメーターを算出するために必要な排ガスのデータを入力部20から抽出し、抽出された当該排ガスを用いて必要なパラメーターの値を算出する。
最適条件決定部22は、記憶部24に予め設定された口径可変式吸引ノズルの口径を変化させるための最適条件となるパラメーターの値と、実際に測定された煙道内の排ガスのデータを基礎として算出された口径可変式吸引ノズルの口径を変化させるためのパラメーターの値を比較する。さらに、最適条件決定部22は、多段階バーチャルインパクタが有する各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させるに必要な最適条件となるパラメーターの値と、実際に測定された煙道内の排ガスのデータを基礎として算出された上記パラメーターの値を比較する。
最適条件決定部22は、実際に算出された2つのパラメーターの値を最適条件となる2つのパラメーターの値に近づくように、口径可変式吸引ノズルの口径及び多段階バーチャルインパクタが有する各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を制御する。最適条件決定部22は、口径可変式吸引ノズルの口径及び多段階バーチャルインパクタが有する各分粒部が吸引する排ガスの吸引流量の2つの条件(以下「吸引条件」ということがある。)を煙道内に流れる排ガスの流量、圧力、温度、排ガス(二酸化炭素(CO)、酸素(O)、水分(H0)等)の組成に応じて制御することができる。
最適条件決定部22によって算出された口径可変式吸引ノズルの口径の値に関するデータは、口径可変式吸引ノズル5の口径を変化させる口径可変制御部3に送信される。口径可変制御部3は、口径可変式吸引ノズル5と連動している。口径可変制御部3によって、口径可変式吸引ノズル5の口径が変化する。口径可変式吸引ノズル5の口径51を変化させるための部材は、特に限定されるものではなく、適宜公知の部材を採用することができる。例えば、口径可変制御部3と口径可変式吸引ノズル5をチェーン6と連動させ、当該チェーン6の動作に伴い駆動するギアによって、口径51を変化させることができる。
例えば、口径可変式吸引ノズル5は、図3に示すようなものを使用する。図3は、口径可変式吸引ノズル5の拡大図を示す。図3に示されるように口径可変式吸引ノズル5は、下部の固定ノズル部52及び上部の滑りノズル部53からなる。滑りのノズル部53は、その後部の一部が後方まで延びた延長部54を備えている。
延長部54には、駆動ギア受歯55が刻設されて回転軸56に設けられたノズル部駆動ギア57とかみ合うことにより滑りノズル部53を前後に移動させるようになっている。滑りノズル部53が前後に移動すると固定ノズル部52との接合部前端が前後に移動する。このように、口径可変式吸引ノズル5の口径51は、最適条件決定部22によって算出された口径可変式吸引ノズルの口径の値となるように変化させることができる。
口径可変式吸引ノズル5の口径51は、バーチャルインパクタ7に排ガスを等速吸引となるように制御される。この理由は、バーチャルインタクタ本体に煙道内から含塵ガスを取り込む際に煙道内よりも高速若しくは低速にて吸引してしまうと、口径可変式吸引ノズル5に入る流線が曲がるため、慣性力により流線から外れた粒子濃度が口径可変式吸引ノズル5に取り込めなかったり、入り込んだりしてしまうことを回避するためである。
また、バーチャルインパクタに排ガスを等速吸引となるようにするためには、口径可変式吸引ノズル5の口径51を制御して変化させることが重要である。この理由は、バーチャルインパクタによって、粒子の粒子径が10μmよりも大きい粒子、粒子径が10μm以下のPM10、及び粒子径が2.5μm以下のPM2.5を分粒するための排ガス流量は、煙道内の条件によって決定され、排ガスの吸引流量は一定となるためである。このため、排ガスの吸引流量を一定とし、かつ排ガスの流速を変えるためには、排ガスの流路となる口径可変式吸引ノズル5の口径51を制御して変化させる必要がある。なお、口径可変式吸引ノズル5は、当該ノズルの口径を変化させることができるものであれば、特に限定されるものではなく、公知のノズルを採用することができる。
図4は、口径可変式吸引ノズル5を装備した多段階バーチャルインパクタ7の内部を示
した図である。煙道内を流れる排ガスは、口径可変式吸引ノズル5を通過して多段階バー
チャルインパクタ7の内部を流れる。多段階バーチャルインパクタ7が有する段階数は排ガスの種類、条件等により適宜調整することができる。なお、多段階バーチャルインパクタ7は、耐熱性、耐腐食性を有する金属材料によって構成される。上記金属材料としては、チタニウム、ステンレスを例示することができる。また、多段階バーチャルインパクタ7全体を加熱するためにヒータを設けていてもよい。
例えば、煙道内を流れる排ガスに含まれるPM2.5濃度を測定の対象とする場合には、多段階を2段階とすることが好ましい。さらに、排ガスに含まれるPM2.5等よりも粒径がさらに小さい微粒子状物質濃度を測定する場合には、3段階以上とすることが好ましい。
図4に示されるように多段階バーチャルインパクタ7は、2段階バーチャルインパクタ
であり、分粒部70、分粒部72からなる2つの分粒部を備えている。分粒後の粒子を捕
集するために、捕集部71、捕集部73、捕集部74からなる3つの捕集部を備えている。分粒部70、72からなる各分粒部は、共軸上備えられた粒子加速ノズル76と粒子捕集ノズル78とから構成されている。このように多段階バーチャルインパクタ7は、複数の分粒部によって区画されており、口径可変式吸引ノズル5から吸収された排ガスを複数の分粒部によって、排ガスに含まれる粒子状物質の粒径に応じて、特定の粒子状物質を分離して、捕集することができる。
例えば、多段階バーチャルインパクタ7は、分粒部70が粒子径が10μmよりも大きい粒子状物質を分離して、捕集部71で捕集する。その後、分粒部72が粒子径が2.5μmよりも大きい粒子状物質を分離して、捕集部73で捕集する。最後に捕集部74は、粒子径が2.5μmよりも小さい微小粒子状物質を捕集する。
図5は、バーチャルインパクタの原理を示したモデル図である。具体的には、排ガスに含まれているPM2.5を分離して、捕集するメカニズムを示したモデル図である。図5に示されたように、分粒部72は、共軸上備えられた粒子加速ノズル76と粒子捕集ノズル78とから構成されている。上部より吸収された排ガスQ0は、粒子加速ノズル76によって加速される。排ガスQ0は、副流となる排ガスQ1と、主流となる排ガスQ2と分流する。主流となる排ガスQ2は、粒子捕集ノズル78を迂回して、排ガスの流れの方向を変える。副流となる排ガスQ1は、直進して粒子捕集78ノズルに流れ込む。
副流となる排ガスQ1には、粒子径が大きい粒子状物質P1が含まれている。また、主流となる排ガスQ2には、粒子径が小さい微小粒子状物質P2が含まれている。排ガスが多段階バーチャルインパクタによって、分離されることによって、同時に排ガスに含まれる微小粒子状物質が分離される。
副流となる排ガスQ1は、粒子捕集ノズル78を通過した後、捕集部73の底部に設けられた粒子捕集フィルタ79を通過する。副流となる排ガスQ1に含まれている粒子状物質P1は、粒子捕集フィルタ79によって、捕集される。一方、主流となる排ガスQ2は、粒子捕集ノズル78を迂回した後、バーチャルインパクタの下部に設けられた捕集部74に流れる。
このように各分粒部において、排ガスが分離され、粒子捕集ノズル78を通過した排ガスに含まれる微小粒子状物質が捕集される。微小粒子状物質は、捕集フィルタ79によって捕集される。得られたPM2.5の質量を秤量する。かかるPM2.5の質量と、口径可変式吸引ノズルが吸収した排ガスの体積から最終的にPM2.5濃度が算出される。
本発明の微小粒子状物質質量濃度測定システムは、排ガスに含まれるPM2.5が低濃度から高濃度の排ガスを対象としており、工場、廃棄物処理場、発電所等の大規模な固定発生源から排出される排ガスを測定対象としている。微小粒子状物質質量濃度測定システムは、多段階バーチャルインパクタを採用していることから、バーチャルインパクタの段階数に対応して、複数の分粒部を備えることとなる。このため、微小粒子状物質質量濃度測定システムが備えている複数の捕集部に吸引される吸引流量を精度良く制御することが必要となる。
例えば、多段階バーチャルインパクタ7が2段階バーチャルインパクタである場合には、バーチャルインパクタ7は、捕集部71、73、74の3つを備えている。2つの分粒部70、72でそれぞれ10μm、2.5μmで精度よく分粒するためには、3つの各捕集部に吸収される吸引流量を制御しなければならない。捕集部71、73、74は、ドレインポット8を介して、吸引流量制御部4に接続されている。吸引流量制御部4は、捕集部71、73、74にそれぞれ対応して、接続されている吸引流量制御部40、吸引流量制御部42、吸引流量制御部44を備えている。なお、吸引流量制御部40、吸引流量制御部42、吸引流量制御部44は、ポンプ9に接続されている。ポンプ9は、吸引流量制御部4からの指令によって、ポンプの吸引量を決定し、各捕集部の吸引流量を制御する。
る。
既に説明したように、吸引流量制御部4には、各分粒部が吸引する排ガスの吸引流量が最適値となるように出力データが送信される。吸引流量制御部40に送信された出力データを基礎として捕集部71に吸引される排ガスの流量が決定される。また、吸引流量制御部42に送信された出力データを基礎として捕集部73に吸引される排ガスの流量が決定される。さらに、吸引流量制御部44に送信された出力データを基礎として捕集部74に吸引される排ガスの流量が決定される。吸引流量制御部40、吸引流量制御部42、吸引流量制御部44は、相互に出力データを相互に交換することにより、各分粒部の間の吸引流量とのバランスを考慮しながら、吸引量を制御することができる。
多段階バーチャルインパクタ7が多段階バーチャルインパクタを採用して、捕集部が4個以上となっても、各捕集部に対応した吸引流量制御部に送信される出力データによって、捕集部に吸引される吸引流量を制御することができる。また、各捕集部に送信された各出力データ間の相互の関係を考慮して、各捕集部の吸引流量を制御することができる。
各捕集部の吸引流量を制御するために、粒子加速ノズル付近の排ガスに含まれている粒子状物質の慣性を表わすストークス数から算出してもよい。ストークス数(粒子状物質の慣性)を考慮しながら、各捕集部に吸収される吸引流量を制御することができる。
このように、本発明の微小粒子状物質質量濃度測定システムは、固定発生源から排出される種々の排ガスを測定対象とすることができ、排ガスの温度、圧力、ガス成分組成等の諸条件に対応し、口径可変式吸引ノズルの口径及び多段階バーチャルインパクタが有する各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量の2つの条件(以下、「吸引条件」とうことがある。)を緻密に制御することができる。このように、本発明の微小粒子状物質質量濃度測定システムは、各分粒部の吸引流量を排ガスが流れる煙道内の条件に合せた適切な吸引条件によって、流量値を制御し、各分粒部において分離される微小粒子状物質の測定濃度の誤差が発生することを回避することができる。
さらに、本発明の微小粒子状物質質量濃度測定システムは、多段階バーチャルインパクタを備える場合であっても、複数のデータを演算処理することにより、吸引条件の最適化することができる。本発明の微小粒子状物質質量濃度測定システムは、従来法のバーチャルインパクタ法において、手動で行っていた排ガスの吸引条件の最適化をシステマチックかつ、簡易に行うことができる。
<微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステム>
本発明の実施形態2は、微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステムである。実施形態2のPM2.5モニタリングシステムは、測定部、データ処理部を備えている。測定部とデータ処理部とは、無線通信ネットワークを形成して接続され、本発明の微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステムを構成している。
図6は、本発明の微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステムの概要を示したモデル図である。測定部は、実施形態1の微小粒子状物質質量濃度測定システムを実行することにより取得される測定データを、無線通信ネットワークを介してデータ処理部へと送信する。上記取得される測定データは、センシングデータとして、上記微小粒子状物質質量濃度測定システムから取得されるデータである。
測定部は、煙道内を流れる排ガスの温度、排ガスの圧力、排ガスの流量、排ガスの流速等を測定データとして取得する。さらに、測定部は、煙道内を流れる排ガスに含まれるガス成分、及びガス成分の量を測定データとして取得する。さらに、測定部は、多段階バーチャルインパクタのノズルの口径、各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量、吸引速度を測定データとして取得する。また、測定部は、微小粒子状物質質量濃度測定システムが稼働している状態を視覚的に認識するための画像データを取得することもできる。例えば、煙道内を流れる排ガスの状態、多段階バーチャルインパクタが備えているノズル、各分粒部の状態等の画像データを測定データとして取得することもできる。
次に、測定部から無線通信ネットワークを介して送信された測定データを受信し、多段階バーチャルインパクタを制御するために必要な指標を算出するために必要な測定データを選出し、かかる指標を算出する。データ処理部は、取得された測定データによって算出された指標と、予め定められた指標の基準値とを比較して、上記測定データが理想値となるように制御を行うために無線通信ネットワークを介して制御信号を測定部に送信する。かかる制御は、データ処理部のプログラムにより多段階バーチャルインパクタのノズルの口径、各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量、吸引速度を所望の値となるようにリアルタイムに調整が行われるが、後に説明するデータ処理部と無線通信ネットワークによって繋がれた測定作業者確認用タブレット端末等の測定作業者確認用携帯端末を用いることによって手動で行うこともできる。
測定部は、測定システム用電子機器に内蔵されている。測定システム用電子機器としては、測定データをデジタル信号に変換できるD/A変換機能をもつ汎用のプログラマブルマイコンを用いる。Arduino Nano、Rasphbery Pi等のマイコンを例示することができる。
測定システム用電子機器に内蔵された測定部は、無線通信ネットワークにより遠隔監視部と無線通信ネットワークを形成している。上記測定部は、無線LANルータによってデータ処理部と繋がれている。
データ処理部は、遠隔操作用サーバと測定作業者確認用携帯端末から構成される。遠隔操作用サーバのハードウェア構成は、測定システム用電子機器及び測定作業者確認用携帯端末と無線通信機能を有するものであればよく、公知技術により実現可能であるため図示及び説明を省略する。測定作業者確認用携帯端末として、携帯電話、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、その他各所の携帯端末を例示することができる。
測定作業者確認用携帯端末は、構成部材として無線通信モジュールを搭載してもよい。このため、遠隔操作用サーバは、測定システム用電子機器及び測定作業者確認用携帯端末のそれぞれと無線通信ネットワーク(図示せず)を経由して接続される。したがって、本発明の微小粒子状物質濃度モニタリングシステムにおいては、測定システム用電子機器が備えている測定部は、データ処理部が備えている遠隔操作用サーバを介して測定作業者確認用携帯端末に測定データ、制御データ、及び操作データを送信することができる。
一方、測定作業者確認用携帯端末は、データ処理部が備えている遠隔操作用サーバを介して測定システム用電子機器が備えている測定・制御部に多段階バーチャルインパクタのノズルの口径、各分粒部が吸引する排ガスの吸引流量、吸引速度を所望の値となるように調整するために必要な測定データ、制御データ、及び操作データに関する信号を送信することができる。
多段階バーチャルインパクタが備えているノズルの口径は、口径可変制御部によって、制御される。口径可変制御部は、遠隔操作用サーバもしくは測定作業者確認用携帯端末に入力された信号に基づいて、ノズルの口径を排ガスのデータに応じて変化させることができる。また、上記吸引流量制御部は、遠隔操作用サーバもしくは測定作業者確認用携帯端末に入力された信号に基づいて、多段階バーチャルインパクタが備えている各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を排ガスのデータに応じて変化させることができる。
このように、本発明の微小粒子状物質濃度モニタリングシステムにおいては、上記測定作業者確認用携帯端末を採用することができるので、排ガスが排出される固定源から物理的に離れた地点からでも微小粒子状物質濃度をモニタリングすることができる。しかも、本発明の微小粒子状物質濃度モニタリングシステムにおいては、上記携帯端末を採用することができるので、固定源から排出される排ガスに含まれる微小粒子状物質の濃度をリアルタイムにモニタリングすることができる。
本発明の微小粒子状物質濃度測定システムは、排ガス中に含まれている微小粒子状物質濃度を精度良く測定することができるため、現在国際規格となっているバーチャルインパクタ法をさらに発展させた測定システムということができる。したがって、本発明の微小粒子状物質濃度測定システムは、環境技術の発展に大きく貢献することができる。また、微小粒子状物質濃度測定システムは、工場、廃棄物処理場、発電所等の固定発生源に適用される煙突等を対象としているため、極めて汎用性が高い。しかも、微小粒子状物質濃度測定システムは、簡易な通信手段採用することにより、リアルタイムでの遠隔監視及び遠隔操作が可能となっている。したがって、本発明の微小粒子状物質濃度測定システムは、エネルギー供給・廃棄物処理・各種製造業の持続発展、金属・半導体などの多様な材料の開発において、精度と汎用性を兼ね備えた全く新しい微小粒子状物質濃度測定システムとして発展する可能性がある。
S 微小粒子状物質質量濃度測定システム
1 センサ
10 熱電対温度計
12 特殊型ピトー管
2 データ処理部
20 入力部
22 最適条件決定部
24 記憶部
3 口径可変用制御部
4 吸引流量制御部(全体)
40 吸引流量制御部(PM10≦)
42 吸引流量制御部(2.5<PM<10)
44 吸引流量制御部(PM2.5≧)
5 口径可変式ノズル
51 口径
52 固定ノズル部
53 滑りノズル
54 延長部
55 駆動ギア受歯
56 回転軸
57 ノズル部駆動ギア
6 チェーン
7 多段階バーチャルインパクタ
70 分粒部(PM10≦)
71 捕集部
72 分粒部(2.5<PM<10)
73 捕集部
74 捕集部(PM2.5≧)
76 粒子加速ノズル
78 粒子捕集ノズル
79 粒子捕集フィルタ
8 ドレインポット
9 ポンプ

Claims (3)

  1. 煙道内を流れる排ガスのデータを取得するためのセンサと、
    前記排ガスのデータを演算処理することにより出力データを算出するデータ処理部と、
    口径可変式吸引ノズルを備えた多段階バーチャルインパクタと、
    前記口径可変式吸引ノズルの口径を変化させる口径可変制御部と、
    前記多段階バーチャルインパクタが備えている各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を変化させる吸引流量制御部と、を備えた微小粒子状物質質量濃度測定システムであって、
    前記データ処理部は、前記口径可変式吸引ノズルによって吸引される前記排ガスの吸引速度が一定となるように前記口径を制御するために必要な出力データXと、
    前記各捕集部が吸引する排ガスの吸引流量を制御するために必要な出力データYと、を算出することを特徴とする微小粒子状物質質量濃度測定システム。
  2. 前記多段階バーチャルインパクタが2段階バーチャルインパクタであることを特徴とする請求項1に記載の微小粒子状物質質量濃度測定システム。
  3. 遠隔操作用サーバと、
    請求項1又は2に記載の微小粒子状物質質量濃度測定システムにより取得される情報を蓄積し、かつ前記遠隔操作用サーバと相互に通信可能な測定システム用電子機器と、
    前記遠隔操作用サーバと相互に通信可能な測定作業者確認用携帯端末と、を備えた微小粒子状物質質量濃度モニタリングシステム。
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