JP2016118292A - 重ね継手及びその製造方法、並びにその設計方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】重ね継手10は、金属部材12と繊維強化複合材料部材14との重ね部16の端縁部16a、16bにおける応力集中の緩和の度合を調整すると共に、重ね部16の端縁部16a、16bの間の応力負担を調整して、重ね部16の応力分布をコントロールするために、重ね部16における金属部材12の板厚と繊維強化複合材料部材14の板厚とが変化している。
【選択図】図1
Description
図1は、重ね継手10の構成を示す図である。重ね継手10は、金属部材12と繊維強化複合材料部材14とを重ね合わせて形成されている。金属部材12は、鋼材等の金属材料で形成されている。繊維強化複合材料部材14は、炭素繊維強化樹脂複合材料(CFRP)や、ガラス繊維強化樹脂複合材料(GFRP)等の繊維強化複合材料で形成されている。金属部材12と繊維強化複合材料部材14との重ね部16(破線の間)は、接着、レーザ溶接、摩擦攪拌接合等で接合されている。
第2の実施形態の重ね継手は、金属部材と繊維強化複合材料部材との重ね部の端縁部における応力集中の緩和の度合を調整すると共に、重ね部における端縁部の間の応力負担を調整して、重ね部の応力分布をコントロールするために、重ね部における金属部材の板厚と繊維強化複合材料部材の板厚とのどちらか一方が変化している点において、第1の実施形態の重ね継手と相違している。
第3の実施形態の重ね継手では、重ね部は、金属部材と繊維強化複合材料部材とを接着剤で接着した接着層を有しており、接着層は、接着剤のヤング率が、重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるように形成されている点において、第1及び第2の実施形態の重ね継手と相違している。
第4の実施形態の重ね継手は、第1の実施形態の重ね継手と、第3の実施形態の重ね継手の接着層とを組み合わせた構成と、第2の実施形態の重ね継手と、第3の実施形態の重ね継手の接着層とを組み合わせた構成と、からなる。
金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手の設計方法について説明する。図10は、重ね継手の設計方法を説明するためのフローチャートである。
鋼材とCFRPとを重ね合わせた重ね継手において、重ね部における鋼材の板厚とCFRPの板厚とを、重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなる傾向に変化させると共に、重ね部における鋼材の板厚とCFRPの板厚との変化の形態を変えることにより、重ね部の応力分布等を有限要素法(FEM)解析により評価した。まず、重ね継手の解析モデルについて説明する。
鋼材とCFRPとを重ね合わせた重ね継手において、重ね部におけるCFRPの板厚を一定とし、重ね部における鋼材の板厚のみを、重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなる傾向に変化させると共に、重ね部における鋼材の板厚の変化の形態を変えることにより、重ね部の応力分布をFEM解析により評価した。まず、重ね継手の解析モデルについて説明する。
鋼材とCFRPとを重ね合わせた重ね継手において、重ね部の接着層を形成する接着剤のヤング率が、重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるようにして、重ね部の応力分布をFEM解析により評価した。まず、重ね継手の解析モデルについて説明する。
鋼材とCFRPとを重ね合わせた重ね継手において、重ね部のCFRPの板厚を一定とし、重ね部における鋼材の板厚のみを、重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなる傾向に変化させると共に、重ね部の接着層を形成する接着剤のヤング率が、重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるようにして、重ね部の応力分布をFEM解析により評価した。まず、重ね継手の解析モデルについて説明する。
12、35、41、48、56、64 金属部材、
14、36、42、50、58、66 繊維強化複合材料部材、
16、38、44、52、60、68、74,82 重ね部。
Claims (18)
- 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部の端縁部における応力集中の緩和の度合を調整すると共に、前記重ね部における端縁部の間の応力負担を調整して、前記重ね部の応力分布をコントロールするために、前記重ね部における前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚とが変化していることを特徴とする重ね継手。 - 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部は、前記重ね部の端縁部に向けて前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との板厚が次第に小さくなるように傾斜して形成される傾斜面を有し、
前記重ね部のラップ幅は、前記金属部材または前記繊維強化複合材料部材の前記傾斜面を除いた部位の板厚の1倍以上であることを特徴とする重ね継手。 - 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部の端縁部における応力集中の緩和の度合を調整すると共に、前記重ね部における端縁部の間の応力負担を調整して、前記重ね部の応力分布をコントロールするために、前記重ね部における前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚とのどちらか一方が、変化していることを特徴とする重ね継手。 - 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部は、前記重ね部の端縁部に向けて前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚とのどちらか一方が次第に小さくなるように傾斜して形成される傾斜面を有し、
前記重ね部のラップ幅は、前記金属部材または前記繊維強化複合材料部材の前記傾斜面を除いた部位の板厚の1倍以上であることを特徴とする重ね継手。 - 請求項2または4に記載の重ね継手であって、
前記傾斜面を形成する範囲は、前記重ね部のラップ幅の0.1倍から2倍の範囲であることを特徴とする重ね継手。 - 請求項2、4または5に記載の重ね継手であって、
前記傾斜面は、平面状の傾斜面であることを特徴とする重ね継手。 - 請求項2、4または5に記載の重ね継手であって、
前記傾斜面は、曲面状の傾斜面であることを特徴とする重ね継手。 - 請求項2、4、5、6または7に記載の重ね継手であって、
前記重ね部は、前記傾斜面を除いた箇所に凹部が設けられていることを特徴とする重ね継手。 - 請求項2、4、5、6、7または8のいずれか1つに記載の重ね継手であって、
前記重ね部は、前記傾斜面に凹部が設けられていることを特徴とする重ね継手。 - 請求項2、4、5、6、7、8または9のいずれか1つに記載の重ね継手であって、
前記重ね部は、前記傾斜面に凸部が設けられていることを特徴とする重ね継手。 - 請求項1から10のいずれか1つに記載の重ね継手であって、
前記重ね部は、前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材とを接着剤で接着した接着層を有し、
前記接着層は、前記接着剤のヤング率が、前記重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるように形成されていることを特徴とする重ね継手。 - 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手の製造方法であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部における前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚とを、前記重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなる傾向に変化させると共に、前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚との変化の形態を変えることにより、前記重ね部の端縁部における応力集中の緩和の度合を調整すると共に、前記重ね部における端縁部の間の応力負担を調整して、前記重ね部の応力分布をコントロールすることを特徴とする重ね継手の製造方法。 - 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手の製造方法であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部における前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚とのどちらか一方を、前記重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなる傾向に変化させると共に、板厚の変化の形態を変えることにより、前記重ね部の端縁部における応力集中の緩和の度合を調整すると共に、前記重ね部における端縁部の間の応力負担を調整して、前記重ね部の応力分布をコントロールすることを特徴とする重ね継手の製造方法。 - 請求項12または13に記載の重ね継手の製造方法であって、
前記板厚の変化の形態を変えるために、前記重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるように傾斜して形成される傾斜面を設け、前記傾斜面の傾き、前記傾斜面における平面状または曲面状の面形状、前記傾斜面に設けられる凹部または凸部の有無、及び前記重ね部における傾斜面を除いた箇所に設けられる凹部の有無の少なくとも1つを変えることを特徴とする重ね継手の製造方法。 - 請求項12から14のいずれか1つに記載の重ね継手の製造方法であって、
前記重ね部は、前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材とを接着剤で接着して形成されており、
前記重ね部の端縁部に向けて接着剤のヤング率が次第に小さくなるように接着することを特徴とする重ね継手の製造方法。 - 金属部材と繊維強化複合材料部材とを重ね合わせた重ね継手の設計方法であって、
前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材とにおけるヤング率とポアソン比とを含む材料パラメータと、前記金属部材と前記繊維強化複合材料部材との重ね部のラップ幅と、を決定する第1のステップと、
前記材料パラメータと、前記ラップ幅と共に、前記重ね部における前記金属部材の板厚と前記繊維強化複合材料部材の板厚との少なくとも一方を、前記重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなる傾向に変化させると共に、板厚の変化の形態を変えて重ね部の応力分布を応力解析する第2のステップと、
前記応力解析により得られた重ね部に作用する応力分布が、実機の構造物から要求される重ね部の応力分布を満足するように、重ね部における板厚の変化の形態を決定する第3のステップと、
を備えることを特徴とする重ね継手の設計方法。 - 請求項16に記載の重ね継手の設計方法であって、
前記第2のステップにおいて、前記板厚の変化の形態を変えるために、前記重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるように傾斜して形成される傾斜面を設け、前記傾斜面の傾き、前記傾斜面における平面状または曲面状の面形状、前記傾斜面に設けられる凹部または凸部の有無、及び前記重ね部における傾斜面を除いた箇所に設けられる凹部の有無の少なくとも1つを変えることを特徴とする重ね継手の設計方法。 - 請求項16または17に記載の重ね継手の設計方法であって、
前記重ね部は、金属部材と繊維強化複合材料部材とを接着剤で接着して形成されており、
前記第1のステップにおいて、前記材料パラメータは、接着剤のヤング率とポアソン比とを含むと共に、前記重ね部の接着層の厚みを決定し、
前記第2のステップにおいて、接着剤のヤング率が重ね部の端縁部に向けて次第に小さくなるように変化させると共に、接着剤のヤング率の変化の形態を変えて重ね部の応力分布を応力解析し、
前記第3のステップにおいて、接着剤のヤング率の変化の形態を決定することを特徴とする重ね継手の設計方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107323022A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-11-07 | 北京汽车集团有限公司 | 复合材料与金属材料的胶接连接结构及其制备方法 |
JP2019001065A (ja) * | 2017-06-15 | 2019-01-10 | マツダ株式会社 | 金属部材と樹脂部材との接合方法およびその方法において使用される金属部材または樹脂部材 |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH0565923A (ja) * | 1991-09-06 | 1993-03-19 | Toyota Motor Corp | 複合材料製駆動軸の接着構造 |
JPH0587116A (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-06 | Toyota Motor Corp | 複合動力伝達軸 |
JPH1068479A (ja) * | 1996-08-27 | 1998-03-10 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 重ね合わせ接着継手 |
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2015
- 2015-04-16 JP JP2015084100A patent/JP6515654B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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