JP2016118140A - 排気浄化装置の劣化診断システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、排気の流れ方向に沿って直列に配置された2つのSCR触媒を具備する排気浄化装置の劣化を診断するシステムにおいて、下流側SCR触媒より下流の排気通路にNOXセンサを配置せずに、排気浄化装置の劣化状態を診断することを課題とする。【解決手段】本発明は、上流側SCR触媒、及び該上流側SCR触媒より下流に配置される下流側SCR触媒を具備する排気浄化装置の劣化診断システムにおいて、上流側SCR触媒のNOX浄化率である上流側NOX浄化率が前記上流側SCR触媒及び前記下流側SCR触媒の全体で達成すべきNOX浄化率の下限値より小さく、且つ前記上流側SCR触媒の単独で達成すべきNOX浄化率の下限値より大きい場合に、前記添加装置から所定量の添加剤を添加させ、その添加前後における上流側NOX浄化率の変化量が所定の閾値未満であれば、前記排気浄化装置が劣化していると診断する。【選択図】図2
Description
本発明は、2つのSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒が直列に配置された
排気浄化装置の劣化を診断する技術に関する。
排気浄化装置の劣化を診断する技術に関する。
内燃機関の排気浄化システムとして、アンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元する2つのSCR触媒を排気の流れ方向に沿って直列に配置したものが知られている。このような排気浄化装置の劣化を診断する方法として、上流側SCR触媒から流出するアンモニア量が閾値以上で、且つ下流側SCR触媒におけるNOX浄化率が閾値以下の場合に、排気浄化装置が劣化していると診断する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、上記した従来の方法は、下流側SCR触媒より下流の排気通路にNOXセンサが配置され、そのNOXセンサの測定値を用いることが前提となっている。そのため、下流側SCR触媒より下流の排気通路にNOXセンサが配置されない構成においては、排気浄化装置の劣化を診断することができない。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気の流れ方向に沿って直列に配置された2つのSCR触媒を具備する排気浄化装置の劣化を診断するシステムにおいて、下流側SCR触媒より下流の排気通路にNOXセンサを配置せずに、排気浄化装置の劣化状態を診断することができる技術の提供にある。
本発明は、上記した課題を解決するために、以下のような手段を採用した。すなわち、本発明は、排気通路に配置されてアンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元する上流側SCR触媒、及び該上流側SCR触媒より下流の排気通路に配置されてアンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元する下流側SCR触媒を具備する排気浄化装置の劣化診断システムにおいて、前記排気浄化装置より上流の排気通路に配置されてアンモニア又はアンモニアの前駆体である添加剤を排気中に添加する添加装置と、前記上流側SCR触媒と前記下流側SCR触媒との間の排気通路に配置されて排気中のNOX濃度を測定するNOXセンサと、前記NOXセンサの測定値に基づいて前記上流側SCR触媒へ流入するNOXの量に対する前記上流側SCR触媒で還元されるNOXの量の比率である上流側NOX浄化率を演算する演算手段と、前記演算手段により算出される上流側NOX浄化率が前記上流側SCR触媒及び前記下流側SCR触媒の全体で達成すべきNOX浄化率の下限値より小さく、且つ前記上流側SCR触媒の単独で達成すべきNOX浄化率の下限値より大きい場合に、前記添加装置から所定量の添加剤を添加させ、その添加前後に前記演算手段によって算出される上流側NOX浄化率の差が所定の閾値未満であれば、前記排気浄化装置が劣化していると診断する診断手段と、を備えるようにした。
本発明によれば、排気の流れ方向に沿って直列に配置された2つのSCR触媒を具備する排気浄化装置の熱劣化を診断するシステムにおいて、下流側SCR触媒より下流の排気通路にNOXセンサを設けずに、排気浄化装置の劣化を診断することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は、特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明を適用する内燃機関とその排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、軽油を燃料とする圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)である。ただし、本発明に係る内燃機関は、ディーゼルエンジンに限られるものではなく、リーン空燃比の混合気を燃焼して運転可能な火花点火式内燃機関であってもよい。
内燃機関1には排気管2が接続されている。排気管2の途中には、酸化触媒又は三元触媒を収容した第一触媒ケーシング3が配置される。第一触媒ケーシング3より下流の排気管2には、第二触媒ケーシング4と第三触媒ケーシング5とが直列に配置される。第二触媒ケーシング4は、アンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元するSCR触媒(上流側SCR触媒)を収容する。また、第三触媒ケーシング5は、第二触媒ケーシング4と同様に、アンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元するSCR触媒(下流側SCR触媒)を収容する。ここで、第二触媒ケーシング4と第三触媒ケーシング5の組合せは、本発明に係わる「排気浄化装置」に相当する。
第一触媒ケーシング3と第二触媒ケーシング4との間の排気管2には、添加弁6が配置される。添加弁6は、ポンプ60によりタンク61から汲み上げられる還元剤を排気中に添加する装置である。タンク61内に貯蔵される還元剤は、アンモニア又はアンモニアの前駆体であり、例えば、アンモニアガス、又は尿素水溶液である。なお、本実施例では、還元剤として、尿素水溶液を用いるものとする。
添加弁6から排気中に添加された尿素水溶液は、排気の熱を受けて熱分解され、又はSCR触媒において加水分解される。尿素水溶液が熱分解又は加水分解されると、アンモニアが生成される。このようにして生成されたアンモニアは、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒に吸着される。上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒に吸着されたアンモニアは、排気中に含まれるNOXと反応して窒素や水を生成する。つまり、アンモニアは、NOXの還元剤として機能する。ここで、添加弁6、ポンプ60、及びタンク61の組合せは、本発明に係わる「添加装置」に相当する。
第一触媒ケーシング3と第二触媒ケーシング4との間の排気管2には、第一NOXセンサ9が配置される。第一NOXセンサ9は、第二触媒ケーシング4の上流側SCR触媒へ流入する排気に含まれるNOXの濃度を測定するセンサである。また、第二触媒ケーシング4と第三触媒ケーシング5との間の排気管2には、第二NOXセンサ10が配置される。第二NOXセンサ10は、第二触媒ケーシング4の上流側SCR触媒から流出する排気
(言い換えると、第三触媒ケーシング5の下流側SCR触媒へ流入する排気)に含まれるNOXの濃度を測定するセンサである。
(言い換えると、第三触媒ケーシング5の下流側SCR触媒へ流入する排気)に含まれるNOXの濃度を測定するセンサである。
このように構成される内燃機関1には、電子制御ユニット(ECU)8が併設されている。ECU8は、前述した第一NOXセンサ9及び第二NOXセンサ10に加え、クランクポジションセンサ11、アクセルポジションセンサ12、及びエアフローメータ13等の各種センサと電気的に接続され、それら各種センサの出力信号が入力されるようになっている。なお、クランクポジションセンサ11は、内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)の回転位置を測定するセンサである。アクセルポジションセンサ12は、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を測定するセンサである。エアフローメータ13は、内燃機関1へ吸入される空気量(吸入空気量)を測定するセンサである。
ECU8は、前記各種センサの測定値に基づいて、内燃機関1の運転状態や添加弁6等を制御する。例えば、ECU8は、第一NOXセンサ9の測定値に基づいて第一触媒ケーシング3の上流側SCR触媒に吸着されているアンモニアの量(以下、「NH3吸着量」と称する)を推定し、そのNH3吸着量が予め定められた目標NH3吸着量となるように、添加弁6から供給される尿素水溶液の量を制御する。なお、本実施例では、第二触媒ケーシング4へ流入する排気のNOX濃度は第一NOXセンサ9によって検出可能であるが、内燃機関1から排出される排気のNOX濃度は、内燃機関1の運転状態に相関することから、内燃機関1の運転状態に基づいて推定されてもよい。このように検出又は推定されるNOX濃度に応じて、ECU8は添加弁6から供給される尿素水溶液の目標値(基本添加量)を決定し、その基本添加量に従って添加弁6を制御する。また、ECU8は、第二NOXセンサ10の測定値に基づいて第三触媒ケーシング5の下流側SCR触媒のNH3吸着量を推定し、そのNH3吸着量が予め定められた目標NH3吸着量となるように、添加弁6から供給される尿素水溶液の量を制御する。
上記した基本添加量を決定するにあたり、ECU8は、先ず上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒のそれぞれのNH3吸着量を推定する。各SCR触媒のNH3吸着量は、各SCR触媒へ供給されるNH3(尿素水溶液が熱分解又は加水分解されて生成されるNH3)の量から、各SCR触媒において消費されるNH3の量(NOXの還元に消費されるNH3の量)とNH3スリップ量(SCR触媒をすり抜けるNH3の量)とを減算した値を積算することによって推定される。
ここで、各SCR触媒において消費されるNH3の量は、各SCR触媒へ流入するNOXの量(以下、「NOX流入量」)と各SCR触媒のNOX浄化率とをパラメータとして演算される。その際、NOX流入量は、第一NOXセンサ9又は第二NOXセンサ10の測定値に排気流量(単位時間あたりの吸入空気量と単位時間あたりの燃料噴射量との総量)を乗算することにより求められる。一方、各SCR触媒のNOX浄化率は、各SCR触媒へ流入する排気の流量と各SCR触媒の温度とをパラメータとして求められる。なお、各SCR触媒のNOX浄化率は、排気流量が多くなるほど低くなり、且つ各SCR触媒の温度が高くなるほど高くなる特性を有するため、そのような特性に基づいて各SCR触媒のNOX浄化率を求めることができる。
また、NH3吸着量の推定に用いられるNH3スリップ量は、NH3吸着量の前回の推定値と、各SCR触媒の温度と、排気の流量と、をパラメータとして求められる。ここで、排気の流量が一定であれば、各SCR触媒から流出する排気のNH3濃度は、NH3吸着量が多くなるほど高くなり、且つ各SCR触媒の温度が高くなるほど高くなる特性を有する。また、各SCR触媒から流出する排気のNH3濃度が一定であれば、排気の流量が多くなるほど、単位時間あたりのNH3スリップ量が多くなる。よって、先ず各SCR触媒のNH3吸着量と各SCR触媒の温度とをパラメータとして各SCR触媒から流出する
排気のNH3濃度を求め、次いで該NH3濃度と排気の流量とを乗算することにより、各SCR触媒のNH3スリップ量を求めることができる。
排気のNH3濃度を求め、次いで該NH3濃度と排気の流量とを乗算することにより、各SCR触媒のNH3スリップ量を求めることができる。
上記した方法により各SCR触媒のNH3吸着量が推定されると、ECU8は、そのNH3吸着量と目標NH3吸着量との差(目標NH3吸着量からNH3吸着量の推定値を減算した値)を演算し、その差に相当する尿素水溶液の量を基本添加量に定める。なお、ここでいう目標NH3吸着量は、一定量(例えば、各SCR触媒のNH3吸着速度とNH3脱離速度とが平衡状態になるときのNH3吸着量)であってもよい。また、目標NH3吸着量は、各SCR触媒のNOX浄化率を一定とするために、NOX流入量に応じて変更されてもよい。
次に、ECU8は、第二触媒ケーシング4及び第三触媒ケーシング5を含めた排気浄化装置の劣化診断を行う。以下、本実施例において排気浄化装置の劣化診断を実行する手順について図2に沿って説明する。図2は、排気浄化装置の劣化診断を行う際にECU8が実行する処理ルーチンを示すフローチャートである。この処理ルーチンは、予めECU8のROMに記憶されており、内燃機関1の運転期間中にECU8によって所定の周期で繰り返し実行される。
図2の処理ルーチンでは、ECU8は、先ずS101の処理において第一NOXセンサ9の測定値と第二NOXセンサ10の測定値とを読み込む。次いで、S102の処理では、ECU8は、前記S101の処理で読み込まれた測定値に基づいて、上流側SCR触媒のNOX浄化率(上流側NOX浄化率)を演算する。詳細には、ECU8は、先ず第二触媒ケーシング4のNOX流入量と、該第二触媒ケーシング4から流出するNOXの量(以下、「NOX流出量」と称する)とを演算する。NOX流入量は、前述したように、第一NOXセンサ9の測定値に排気の流量を乗算することにより求められる。また、NOX流出量は、第二NOXセンサ10の測定値に排気の流量を乗算することにより求められる。次いで、ECU8は、前記NOX流入量と前記NOX流出量とを下記の式(1)に代入することにより、上流側NOX浄化率を演算する。
(上流側NOX浄化率)=((NOX流入量)−(NOX流出量))/(NOX流入量)・・・(1)
(上流側NOX浄化率)=((NOX流入量)−(NOX流出量))/(NOX流入量)・・・(1)
S103の処理では、ECU8は、前記S102の処理で算出された上流側NOX浄化率が第一閾値以下であるか否かを判別する。ここでいう「第一閾値」は、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体で達成すべきNOX浄化率の下限値に相当し、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体のNOX浄化率が該下限値を下回ると、排気浄化装置が劣化していると考えられる値である。該S103の処理において否定判定された場合は、上流側SCR触媒の単独で前記第一閾値以上のNOX浄化率を達成することが可能であるため、ECU8は、S110の処理へ進み、排気浄化装置が劣化していない(正常)と判定する。一方、該S103の処理において肯定判定された場合は、ECU8は、S104の処理へ進む。
S104の処理では、ECU8は、前記S102の処理で算出された上流側NOX浄化率が第二閾値以上であるか否かを判別する。ここでいう「第二閾値」は、前記第一閾値より小さい値であって、上流側SCR触媒の単独で達成すべきNOX浄化率の下限値に相当する。つまり、上流側SCR触媒の単独のNOX浄化率である上流側NOX浄化率が該第二閾値を下回ると、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体のNOX浄化率を前記第一閾値以上にすることができないと考えられる値である。なお、第二閾値以上且つ第一閾値以下の範囲が本発明に係わる「所定の範囲」に相当する。該S104の処理で否定判定された場合は、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体のNOX浄化率を前記第一閾値以上にすることができないため、ECU8は、S110の処理へ進み、排気浄化装
置が劣化していると判定する。一方、該S104の処理において肯定判定された場合は、ECU8は、S105の処理へ進む。
置が劣化していると判定する。一方、該S104の処理において肯定判定された場合は、ECU8は、S105の処理へ進む。
S105の処理では、ECU8は、所定量の尿素水溶液が排気中に添加されるように前記添加弁6を制御する。ここでいう「所定量」は、予め定められた固定量であってもよいが、上流側NOX浄化率の低下分を下流側SCR触媒で補うために必要となる尿素水溶液の量とすることが好ましい。詳細には、ECU8は、前記NOX流入量と前記第一閾値とをパラメータとして、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体のNOX浄化率を前記第一閾値以上とするために必要なNOX浄化量(以下、「要求NOX浄化量」と称する)を演算する。次いで、ECU8は、前記要求NOX浄化量から上流側SCR触媒におけるNOX浄化量を減算することで、下流側SCR触媒で浄化すべきNOXの量(以下、「目標NOX浄化量」と称する)を求める。そして、ECU8は、前記目標NOX浄化量のNOXを浄化するために必要となるアンモニアの量を演算し、その演算値と下流側SCR触媒のNH3吸着量との差に相当する還元剤の量を前記所定量に定めればよい。
S106の処理では、ECU8は、第一NOXセンサ9及び第二NOXセンサ10の測定値を再度読み込み、それらの測定値に基づいて前記所定量の添加剤が添加された後における上流側NOX浄化率を演算する。なお、ECU8が前記S102の処理、及び前記S106の処理を実行することにより、本発明に係わる「演算手段」が実現される。
S107の処理では、ECU8は、前記S106の処理で算出された上流側NOX浄化率から前記S102の処理で算出された上流側NOX浄化率を減算することで、所定量の添加剤の添加前後における上流側NOX浄化率の変化量(ΔNOX浄化率)を演算する。
S108の処理では、ECU8は、前記S107の処理で算出された上流側NOX浄化率の変化量(ΔNOX浄化率)が所定値α以上であるか否かを判別する。ここでいう所定値αは、前記変化量(ΔNOX浄化率)が該所定値α以上であれば、添加弁6から添加される尿素水溶液を増量(言い換えると、下流側SCR触媒の目標NH3吸着量を増量)させることで、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体のNOX浄化率を前記第一閾値以上にすることができると考えられる値であり、本発明に係わる「所定の閾値」に相当する。ここで、図3に示すように、前記変化量(ΔNOX浄化率)と上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体におけるNOX浄化率との相関を予め実験的に求めておき、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒の全体のNOX浄化率が前記第一閾値と等しくなるときの変化量(ΔNOX浄化率)を所定値αに定めればよい。
前記S108の処理において肯定判定された場合は、ECU8は、S109の処理へ進み、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒を含む排気浄化装置が正常であると判定する。一方、前記S108の処理において否定判定された場合は、ECU8は、S110の処理へ進み、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒を含む排気浄化装置が劣化していると判定する。なお、ECU8が前記S107乃至S110の処理を実行することにより、本発明に係わる「診断手段」が実現される。
以上述べた手順によって排気浄化装置の劣化診断が実行されると、第三触媒ケーシング5より下流の排気管2にNOXセンサを配置しなくても、上流側SCR触媒及び下流側SCR触媒を含む排気浄化装置の全体の劣化状態を診断することができる。
1 内燃機関
2 排気管
3 第一触媒ケーシング
4 第二触媒ケーシング
5 第三触媒ケーシング
6 添加弁
8 ECU
9 第一NOXセンサ
10 第二NOXセンサ
26 エアフローメータ
2 排気管
3 第一触媒ケーシング
4 第二触媒ケーシング
5 第三触媒ケーシング
6 添加弁
8 ECU
9 第一NOXセンサ
10 第二NOXセンサ
26 エアフローメータ
Claims (1)
- 内燃機関の排気通路に配置され、アンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元する上流側SCR触媒、及び該上流側SCR触媒より下流の排気通路に配置され、アンモニアを還元剤として排気中のNOXを還元する下流側SCR触媒を具備する排気浄化装置の劣化診断システムにおいて、
前記排気浄化装置より上流の排気通路に配置され、アンモニア又はアンモニアの前駆体である添加剤を排気中に添加する添加装置と、
前記上流側SCR触媒と前記下流側SCR触媒との間の排気通路に配置され、排気中のNOX濃度を測定するNOXセンサと、
前記NOXセンサの測定値に基づいて、前記上流側SCR触媒へ流入するNOXの量に対する前記上流側SCR触媒で還元されるNOXの量の比率である上流側NOX浄化率を演算する演算手段と、
前記演算手段により算出される上流側NOX浄化率が前記上流側SCR触媒及び前記下流側SCR触媒の全体で達成すべきNOX浄化率の下限値より小さく、且つ前記上流側SCR触媒の単独で達成すべきNOX浄化率の下限値より大きい場合に、前記添加装置から所定量の添加剤を添加させ、その添加前後に前記演算手段によって算出される上流側NOX浄化率の差が所定の閾値未満であれば、前記排気浄化装置が劣化していると診断する診断手段と、
を備える排気浄化装置の劣化診断システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014257701A JP2016118140A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 排気浄化装置の劣化診断システム |
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