JP2016115508A - イオン源 - Google Patents

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一平 西村
Ippei Nishimura
一平 西村
正敏 小野田
Masatoshi Onoda
正敏 小野田
潤一 立道
Junichi Tatemichi
潤一 立道
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Abstract

【課題】チャンバ10内にパーティクルを発生させることなく、電極系30を構成する少なくとも1つの電極とプラズマ生成容器21との距離を調整する。【解決手段】電極系30を構成する少なくとも1つの電極を移動対象電極として、当該移動対象電極とプラズマ生成容器21との距離を調整する距離調整機構40を具備し、距離調整機構40が、チャンバ10内に配置され、移動対象電極を支持する内側支持部材41と、チャンバ10外に配置され、内側支持部材41に接続された外側支持部材42と、外側支持部材42を駆動することにより、内側支持部材41を介して移動対象電極をプラズマ生成容器21に対して進退移動させる駆動機構43と、チャンバ10外に配置され、外側支持部材42の動きをガイドするガイド部材44とを有するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、ターゲットにイオンビームを照射するイオンビーム照射装置に使用されるイオン源に関するものである。
この種のイオン源は、特許文献1に示すように、アークチャンバー(プラズマ生成容器とも呼ばれる。)と、前記プラズマ生成容器からイオンビームを引き出す複数の電極とを具備したものがある。
このイオン源は、前記複数の電極のうち少なくとも1つの電極とプラズマ生成容器との距離を調整する距離調整機構をさらに具備し、イオンビームの発散角度等を制御できるように構成されている。
前記距離調整機構は、ここでは前記複数の電極のうち減速電極および接地電極を移動対象電極とするものであり、チャンバ内に位置するとともに前記移動対象電極を支持する支持部材と、前記支持部材に螺合するボールネジとを有している。
この構成により、前記ボールネジを回転駆動させることで、前記支持部材を介して移動対象電極をプラズマ生成容器に対して進退移動させるようにしている。
ところが、上述した構成では、チャンバ内に位置する支持部材にボールネジが螺合しているので、ボールネジと支持部材との螺合箇所で生じるパーティクルがチャンバ内に飛散してしまい、このパーティクルがターゲットに付着するとイオン注入不良を引き起こすという問題が生じる。
実開昭62−116435号公報
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであって、チャンバ内にパーティクルを発生させることなく、電極とプラズマ生成容器との距離を調整できるようにすることをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係るイオン源は、プラズマ生成容器と、前記プラズマ生成容器からイオンビームを引き出す複数の電極からなる電極系と、前記電極系を収容するチャンバとを具備するものであって、前記電極系を構成する少なくとも1つの電極を移動対象電極として、当該移動対象電極と前記プラズマ生成容器との距離を調整する距離調整機構をさらに具備している。
前記距離調整機構は、前記チャンバ内部に配置される前記移動対象電極を支持する内側支持部材と、前記チャンバ外に配置される前記内側支持部材に接続された外側支持部材とを具備しており、前記外側支持部材を駆動することにより、前記内側支持部材を介して前記移動対象電極を前記プラズマ生成容器に対して進退移動させるものである。そして、前記距離調整機構は、前記チャンバ外に配置されるとともに前記外側支持部材の動きをガイドするガイド部材を有するものであることを特徴とする。
このようなイオン源であれば、移動対象電極を進退移動させるための駆動機構が、チャンバ外に配置されるので、駆動機構が外側支持部材を駆動させることによりパーティクルが生じたとしても、チャンバ内ではパーティクルが生じることはない。これにより、チャンバ内にパーティクルを発生させることなく、移動対象電極とプラズマ生成容器との距離を調整することができる。
また、外側支持部材の動きをガイドするガイド部材が、チャンバ外に配置されているので、外側支持部材とガイド部材とが擦れてパーティクルが生じたとしても、このパーティクルがチャンバ内には侵入することはない。これにより、チャンバ内にパーティクルを発生させることなく、外側支持部材を安定して移動させることができ、上述した距離調整を精度良く行えるようになる。
より具体的には、前記電極が複数の孔もしくはスリットを有するものであり、前記距離調整機構が、前記移動対象電極を前記電極の配列方向に沿って進退移動される構成が挙げられる。
また、チャンバ内を気密に保ちながら、移動対象電極とイオン源との距離を調整するためには、前記チャンバが、前記移動対象電極の進退方向に沿って伸縮可能に設けられたベローズを具備したものであり、前記外側支持部材が、前記ベローズに接続されるとともに該ベローズの開口を閉塞しており、前記内側支持部材が、前記外側支持部材のうち前記ベローズの開口に囲まれている部分に接続されていることが好ましい。
移動対象電極を安定した姿勢で移動させるためには、前記駆動機構が、前記移動対象電極を支持するとともに、前記移動対象電極の進退方向に沿って進退する駆動源を有し、前記移動対象電極の進退方向を高さ方向と定義したとき、前記駆動源が前記移動対象電極を支持する支持点と前記移動対象電極の重心との高さが一致するように構成されていることが好ましい。
チャンバ内で移動対象電極を安定して支持するためには、前記距離調整機構を複数具備しており、複数の前記内側支持部材が、前記移動対象電極の周縁部における複数箇所を支持していることが好ましい。
イオンビームの発散角度等を制御するための具体的実施態様としては、前記電極系が、加速電極及び引出電極を有しており、前記移動対象電極が、前記引出電極である構成が挙げられる。
このように構成した本発明によれば、チャンバ内にパーティクルを発生させることなく、電極系を構成する少なくとも1つの電極とイオン源との距離を調整することができる。
本実施形態のイオン源の全体構成を模式的に示す図。 本実施形態の距離調整機構を模式的に示す拡大図。 その他の実施形態におけるイオン源の全体構成を模式的に示す図。 その他の実施形態におけるイオン源の全体構成を模式的に示す図。 その他の実施形態における距離調整機構を模式的に示す拡大図。 その他の実施形態における複数の距離調整機構を模式的に示す図。
本発明に係るイオン源の一実施形態について説明する。
本実施形態のイオン源100は、例えばイオン注入装置やイオンドーピング装置等のイオンビーム照射装置に用いられ、図1に示すように、プラズマ生成容器21と、前記プラズマ生成容器21からイオンビームを引き出す複数の電極からなる電極系30と、前記プラズマ生成容器21に取り付けられて、前記電極系30を支持するチャンバ10とを具備し、内部を真空状態にして使用されるものである。
以下、各部について説明する。
前記チャンバ10は、所定の真空度に保たれるものであり、プラズマ生成容器21から引き出されたイオンビームを内部に導くためのイオンビーム導入口10aが形成されている。
前記プラズマ生成容器21は、イオンビームの引出し口20aが形成されるとともに、該引出し口20aが前記イオンビーム導入口10aに対向するように、前記チャンバ10にネジ等で取り付けられている。
具体的にこのものは、プラズマ生成容器21の内部に、ホスフィン(PH)、アルシン(AsH)、三フッ化ホウ素(BF)等のプロセスガスが導入されて、前記引出し口20aからリン、ヒ素、ボロン等のイオンを含むリボン状のイオンビームが引き出されるように構成されている。
なお、本実施形態のイオン源100は、プラズマ生成容器21の外部に設けられるとともに当該プラズマ生成容器21の内部にカプス磁石を形成する複数の磁石(図示しない)や、プラズマ生成容器21内でプロセスガスを電子衝突によって電離させてプラズマを生成する電離手段(図示しない)などをさらに具備している。
前記電極系30は、前記チャンバ10内に設けられた複数の電極から構成されており、前記引出し口20aからイオンビームを引き出すとともに、該イオンビームを所定の状態にして半導体基板やガラス基板に照射するためのものである。なお、ここでいう所定の状態とは、所定のエネルギーや所定の発散角度などである。
本実施形態の電極系30は、前記引出し口20aの外側近傍に設けられた加速電極31と、前記加速電極31のさらに外側に設けられた引出電極32、抑制電極33および接地電極34とからなる。
各電極31〜34は、ここでは、多数の孔もしくはスリットを有した概略矩形状をなす金属板であり、互いに電気的に絶縁されるとともに、各電極31〜34に印加する電圧を独立に制御できるように構成してある。
本実施形態では、図1に示すように、前記加速電極31はチャンバ10に対して固定されており、前記抑制電極33および接地電極34は、共通の保持ホルダ35に保持されるとともにチャンバ10に対して固定されている。
しかして、本実施形態のイオン源100は、前記引出電極32を移動対象電極として、該引出電極32と、プラズマ生成容器21、加速電極31、抑制電極33及び接地電極34それぞれとの距離を調整する距離調整機構40をさらに具備している。
なお、本実施形態では、イオンビームを所望の角度に発散、集束すべく、イオンビームのエネルギーに応じて、引出電極32と加速電極31との距離を調整するようにしている。
この距離調整機構40は、引出電極32を、プラズマ生成容器21に最も近づく最近接位置と、プラズマ生成容器21から最も離れる最離間位置との間で進退移動させるものであり、以下では、説明の便宜上、引出電極32の進退方向を高さ方向ともいう。
なお、この高さ方向は鉛直方向に沿った方向に限定される方向ではなく、鉛直方向から傾いた方向や水平方向であっても構わない。
具体的に前記距離調整機構40は、図1及び図2に示すように、チャンバ10内に設置され、引出電極32を支持する内側支持部材41と、チャンバ10外に設置され、前記内側支持部材41に接続された外側支持部材42と、前記外側支持部材42を駆動する駆動機構43と、外側支持部材42の動きをガイドするガイド部材44と、引出電極32の移動距離を計測する距離計測機構46とを具備してなる。
以下、各部について説明するが、その前に上述したチャンバ10について捕捉する。
本実施形態のチャンバ10は、図1及び図2に示すように、チャンバ本体11と、両端が開口した筒状をなすベローズ12と、チャンバ本体11及びベローズ12の間に介在して設けられた絶縁体13とを有している。
前記チャンバ本体11は、上述した高さ方向と直交する方向に延びるフランジ部111を有したものであり、前記フランジ部111により形成された内部空間Sに内側支持部材41の一部を収容するとともに、前記フランジ部111に形成された貫通孔111aに内側支持部材41が挿通されるように構成されている。
前記ベローズ12は、軸方向に沿って伸縮可能なものであり、その軸方向が前記高さ方向と平行になるように設けられている。ここでは、前記フランジ部111に形成された貫通孔111aと連通するように配置された溶接ベローズである。
前記絶縁体13は、例えばアルミナセラミックにより形成された筒状をなすものであり、一端開口が前記貫通孔111aに連通するとともに、他端開口が前記ベローズ12の内部に連通するように配置されている。
続いて、上述した距離調整機構40を構成する各部について図1及び図2を参照して説明する。
前記内側支持部材41は、特に図2に示すように、一端部41xが引出電極32の外周部に接続されるとともに、他端部41yが外側支持部材42に接続されるものであり、ここでは、例えば板状部材を屈曲させたものである。
より具体的にこのものは、引出電極32から前記内部空間Sに向かって延びる第1内側要素411と、第1内側要素411から屈曲して前記貫通孔111aに向かって延びるとともに、前記貫通孔111a、前記絶縁体13及び前記ベローズ12を挿通する第2内側要素412とから構成されている。つまり、前記第1内側要素411は、前記高さ方向と直交する方向に沿って延びており、前記第2内側要素412は、前記高さ方向に沿って上方に延びている。
前記外側支持部材42は、特に図2に示すように、一端部42xが前記内側支持部材41の他端部41y(本実施形態では、前記第2内側要素412の上端部)にネジ等で接続されるとともに、他端部42yが駆動機構43により支持されるものであり、ここでは、例えば板状部材を屈曲させたものである。
より具体的にこのものは、内側支持部材41に接続されるとともに前記フランジ部111の延伸方向に沿って延びる第1外側要素421と、第1外側要素421から屈曲して高さ方向に沿って第2内側要素412とは逆向きに延びる第2外側要素422とから構成されている。つまり、前記第1外側要素421は、前記高さ方向と直交する方向に沿って前記第1内側要素411と同じ向きに延びており、前記第2外側要素422は、前記高さ方向に沿って下方に延びている。
この構成により、第2内側要素412及び第2外側要素422は、フランジ部111の延伸方向における外端面111bを挟むように配置されていることになる。
前記第1外側要素421は、上述したベローズ12の上端部にネジ等で接続されるとともに、該ベローズ12の上端開口を閉塞するものであり、チャンバ10内の圧力と外気圧との差圧によって、ベローズ12が縮む方向、つまり引出電極32がプラズマ生成容器21から離間する方向に付勢されている。
本実施形態では、この第1外側要素421におけるベローズ12の上端開口に囲まれた部分に、前記第2内側要素412の上端部が接続されており、これにより、内側支持部材41と外側支持部材42との接続箇所Pは、ベローズ12の内側に位置している。
前記第2外側要素422は、駆動機構43からの駆動力を受けて高さ方向に沿って移動可能に設けられており、本実施形態では、後述するガイド部材44に取り付けられている。
前記駆動機構43は、チャンバ10外に設けられたものであり、ここでは、前記外側支持部材42を高さ方向に沿って駆動する駆動源たるネジ部材431と、前記ネジが螺合するネジ孔が形成されるとともに、前記チャンバ本体11に固定された固定部材432とを有している。
前記ネジ部材431は、前記ネジ孔に螺合しながら高さ方向に沿って上下動するものであり、ここでは例えば押しネジである。
前記固定部材432は、例えば平板状をなすとともに、前記ネジ孔が厚み方向に貫通して形成されており、本実施形態では、このネジ孔が、外側支持部材42の他端部42y(本実施形態では、第2外側要素422の下端部)の下方に対向配置されている。
上述した構成により、前記ネジ孔にネジ部材431を螺合させることで、ネジ部材431の先端が外側支持部材42の他端部42yに当接することになる。つまり、前記ネジ部材431は、外側支持部材42を直接支持するとともに、外側支持部材42を高さ方向に沿って駆動させるものである。
なお、本実施形態では、ネジ部材431が外側支持部材42を支持する支持点と、引出電極32の重心との高さが一致するように、言い換えれば、第2外側要素422の下端と引出電極32の重心との高さが一致するように構成されている。
ガイド部材44は、外側支持部材42を所定の方向に沿って移動させるものであり、図2に示すように、フランジ部111の前記外端面111bにアルミナセラミック等の絶縁体45を介して固定されている。
具体的にこのものは、外側支持部材42を高さ方向に沿って移動させるように構成された例えばLMガイド(登録商標)であり、本実施形態では、このLMガイド(登録商標)に上述した第2外側要素が取り付けられている。
前記距離計測機構46は、例えばマイクロメータ等を用いたものであり、ここでは、前記マイクロメータが、前記固定部材432を介してチャンバ本体11に固定されており、該マイクロメータの先端が外側支持部材42に取り付けられた部材に当接するように構成されている。
続いて、上述した距離調整機構40の動作について説明する。
まず、前記引出電極32をプラズマ生成容器21に近づける場合を説明する。
この場合、前記ネジ部材431を所定の方向に回転させることにより、ネジ部材431の先端が外側支持部材42を高さ方向に沿って押し上げる。
これにより、ベローズ12が伸びながら、外側支持部材42と内側支持部材41とが連動して高さ方向に沿って上方に移動し、前記引出電極32は、内側支持部材41を介して最近接位置と最離間位置との間でプラズマ生成容器21に近づく。
次に、前記引出電極32をプラズマ生成容器21から離す場合を説明する。
この場合、前記ネジ部材431を前記所定の方向と逆向きに回転させることにより、ネジ部材431の先端が外側支持部材42から離間しようとする。
このとき、上述したように、外側支持部材42にはベローズ12が縮む方向に付勢力が作用しているところ、前記ネジ部材431の動きに連動して、外側支持部材42はベローズ12が縮む方向に移動する。
これにより、ベローズ12が縮みながら、外側支持部材42と内側支持部材41とが連動して高さ方向に沿って下方に移動し、前記引出電極32は、内側支持部材41を介して最近接位置と最離間位置との間でプラズマ生成容器21から離れていく。
このように構成された本実施形態に係るイオン源100であれば、駆動機構43によって、チャンバ10外に位置する外側支持部材42を駆動させることで、引出電極32をプラズマ生成容器21に対して進退移動させることができる。
加えて、外側支持部材42の動きをガイドするガイド部材44が、チャンバ10外に配置されているので、外側支持部材42とガイド部材44とが擦れてパーティクルが生じたとしても、このパーティクルがチャンバ10内には侵入することはない。
これにより、内側支持部材41を直接駆動させる必要がなく、チャンバ10内にパーティクルを発生させずに引出電極32と加速電極31との距離を調整することができる。
また、外側支持部材42が、チャンバ10を構成するベローズ12に接続されるとともに、該ベローズ12の開口を閉塞するように設けられているので、チャンバ10内を気密に保ちながら、引出電極32とプラズマ生成容器21との距離を調整することができる。
さらに、駆動源たるネジ部材431が引出電極32を支持する支持点と引出電極32の重心との高さが一致しているので、引出電極32を安定した姿勢で移動させることができる。
そのうえ、チャンバ本体11のフランジ部111によって形成された内部空間Sに内側支持部材41の一部を収容しているので、装置全体をコンパクトにすることができる。
加えて、距離調整機構40が引出電極32の移動距離を計測する距離計測機構46を具備するので、例えば引出電極32と加速電極31との距離など、イオンビームの制御に用いるためのパラメータとなる距離を精密に調整することが可能となる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、距離調整機構40が、電極系30を構成する電極31〜34のうち引出電極32をイオン源20に対して進退移動させるものであったが、図3に示すように、引出電極32とは異なる電極(例えば抑制電極33や接地電極34)をプラズマ生成容器21に対して進退移動させても良い。また、移動対象電極は、1枚の電極には限られず、電極系30を構成する複数の電極としても良いし、電極系30を構成する全ての電極としても良い。
また、前記実施形態の電極系30は、加速電極31、引出電極32、抑制電極33及び接地電極34の4枚から構成されていたが、図3に示すように、電極系30は、例えば、引出電極32、抑制電極33及び接地電極34の3枚から構成されていても良い。もちろん、2枚の電極や、5枚以上の電極から構成されていても構わない。
前記実施形態の駆動機構43は、動力源たるネジ部材431として押しネジを利用したものであったが、図4に示すように、ネジ部材431としてボールネジを利用したものであっても良い。
より詳細には、前記ボールネジは、チャンバ10外に配置されるとともに、外側支持部材42に螺合するものであり、該ボールネジを回転させることにより、外側支持部材42が高さ方向に沿って駆動するように構成されている。
また、前記実施形態のガイド部材44は、第2外側要素422に取り付けられていたが、図4に示すように、第1外側要素421に取り付けられていても良い。
加えて、前記実施形態では、ベローズ12によってチャンバ10内を気密に保っていたが、図4に示すように、距離調整機構40が、内側支持部材41及び外側支持部材42を連結する中間部材47を有し、前記中間部材47がシール部材50を介してチャンバ本体11に形成された貫通孔111aに挿通されるようにしても良い。
この構成により、ベローズ12を不要にすることができ、装置全体を安価で簡易な構成にすることができる。一方、上述したシール部材50と中間部材47とが擦れるとパーティクルが発生する恐れがあることから、チャンバ10内におけるパーティクルの発生を抑制する観点では、前記実施形態で述べたベローズ12や非接触での摺動が可能なエアベアリングを用いた構成の方が有利である。
また、前記実施形態のベローズ12は、両端が開口した筒状をなす溶接ベローズであったが、図5に示すように、上端開口が閉塞されたものであっても良い。この場合、図5に示すように、前記上端開口を閉塞する部材は、外側支持部材42の一部を構成している。
なお、ベローズ12は、溶接ベローズに限られず、成形ベローズであっても構わない。
加えて、図6に示すように、イオン源100が、前記距離調整機構40を複数具備したものであり、前記複数の距離調整機構40の各前記内側支持部材41が、移動対象電極たる引出電極32の外周部を支持するようにしても良い。
これならば、チャンバ10内で移動対象電極を安定して支持することができる。
引出電極32をより安定して支持するためには、各内側支持部材41が、引出電極32の外周部における例えば各角部それぞれを支持する構成が好ましい。
そのうえ、前記実施形態では、チャンバ本体のフランジ部とベローズとの間に絶縁体を介在させていたが、ベローズと外側支持部材との間に絶縁体を介在させても良い。
さらに、上述した絶縁体を不要にするためには、外側支持部材(特に第1外側要素)をアルミナセラミック等の絶縁性を有する部材する構成が挙げられる。
また、前記実施形態では、マイクロメータの先端部が外側支持部材に取り付けられた部材に当接していたが、前記先端部が外側支持部材に直接当たるようにしても構わない。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・イオン源
10 ・・・チャンバ
11 ・・・チャンバ本体
12 ・・・ベローズ
21 ・・・プラズマ生成容器
20a・・・引出し口
30 ・・・電極系
32 ・・・引出電極
40 ・・・距離調整機構
41 ・・・内側支持部
42 ・・・外側支持部
43 ・・・駆動機構
431・・・ネジ部材

Claims (6)

  1. プラズマ生成容器と、前記プラズマ生成容器からイオンビームを引き出す複数の電極からなる電極系と、前記電極系を収容するチャンバとを具備するイオン源であって、
    前記電極系を構成する少なくとも1つの電極を移動対象電極として、当該移動対象電極と前記プラズマ生成容器との距離を調整する距離調整機構をさらに具備し、
    前記距離調整機構が、
    前記チャンバ内に配置され、前記移動対象電極を支持する内側支持部材と、
    前記チャンバ外に配置され、前記内側支持部材に接続された外側支持部材と、
    前記外側支持部材を駆動することにより、前記内側支持部材を介して前記移動対象電極を前記プラズマ生成容器に対して進退移動させる駆動機構と、
    前記チャンバ外に配置され、前記外側支持部材の動きをガイドするガイド部材とを有するものであることを特徴とするイオン源。
  2. 前記電極が複数の孔もしくはスリットを有するものであり、
    前記距離調整機構が、前記移動対象電極を前記電極の配列方向に沿って進退移動される請求項1記載のイオン源。
  3. 前記チャンバが、前記移動対象電極の進退方向に沿って伸縮可能に設けられたベローズを具備したものであり、
    前記外側支持部材が、前記ベローズに接続されるとともに該ベローズの開口を閉塞しており、
    前記内側支持部材が、前記外側支持部材のうち前記ベローズの開口に囲まれている部分に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載のイオン源。
  4. 前記駆動機構が、前記移動対象電極を支持するとともに、前記移動対象電極の進退方向に沿って進退する駆動源を有し、
    前記移動対象電極の進退方向を高さ方向と定義したとき、前記駆動源が前記移動対象電極を支持する支持点と前記移動対象電極の重心との高さが一致するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項に記載のイオン源。
  5. 前記距離調整機構を複数具備しており、
    複数の前記内側支持部材が、前記移動対象電極の周縁部における複数箇所を支持していることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載のイオン源。
  6. 前記電極系が、加速電極及び引出電極を有しており、
    前記移動対象電極が、前記引出電極であることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか一項に記載のイオン源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7437611B2 (ja) 2020-06-11 2024-02-26 日新イオン機器株式会社 イオン源

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