JP2016113406A - エアロゾル式酸化性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な質及び持続性を有するフォームを形成できるエアロゾル式酸化性組成物を提供すること。【解決手段】(I)(a)少なくとも1種の直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸を含む、酸化性組成物の総重量に対して10から60重量%の量の少なくとも1種の脂肪物質、(b)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、(c)少なくとも1種の酸化剤、及び、(d)水を含む酸化性組成物、並びに、(II)液化石油ガス(LPG)を含む少なくとも1種の噴射剤を含むエアロゾル式酸化性組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、エアロゾル式酸化性組成物に関する。
毛髪等のケラチン繊維を染色するための化粧品において、永久染髪化粧品は、毛髪の色を変化させる高い性能を提供することが知られている。なかでも、酸化性組成物とアルカリ組成物とが典型的に併用される。2つの組成物は使用時に混合され、良好な脱色性能、長期持続性、及び使い易さを提供し、それゆえ市場において広範に使用されてきた。酸化性組成物は、それ自体は通常無色の酸化染料(ベース及びカップラー)と混合され、酸化縮合プロセスにより、着色された化合物及び着色用化合物が生成する。酸化性組成物はまた、毛髪の直接染色においても、着色され着色用であるある種の直接染料と混合して使用され、毛髪薄色化効果を伴う着色を得る。
これらの組成物は、通常、クリームの形態で混合される。しかしながら、消費者にとって、クリームの形態の組成物を毛髪の根元に適用することは困難である。組成物を後頭部の毛髪に適用することも困難である。加えて、ヒトケラチン繊維を均等に染色するには多くの時間がかかる。
したがって、ヒトケラチン繊維を染色するために、エアロゾル式組成物が提案されてきた。例えば、特開2011-63588号公報は、アルカリ剤及び界面活性剤を含む第1液原液並びに噴射剤を含む第1液、過酸化水素及び界面活性剤を含む第2液原液並びに噴射剤を含む第2液を含む二液型染髪組成物を使用する、毛髪染色方法を開示している。特開2010-280581号公報は、第1剤及び第2剤を含む、エアロゾル式毛髪染色/脱色組成物を開示し、第1剤は、アルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、多価アルコール、アルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤、並びに炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム及び尿素のなかから選択される少なくとも1つを含み、第2剤は、アルキルエーテル型非イオン性界面活性剤及びラノリンを含む。
しかしながら、依然として、良好な質及び持続性を有するフォーム(泡)を形成できる、ケラチン繊維を染色及び/又は脱色するためのエアロゾル式組成物が必要とされている。
特開2011-63588号公報 特開2010-280581号公報 US-A-5364633 US-A-5411744
「Handbook of Surfactants」M.R.Porter著、Blackie & Son出版社(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁
本発明の一目的は、フォーム(泡)の良好な質及び持続性を有するフォームを形成できるエアロゾル式酸化性組成物を提供することである。
本発明の上の目的は、
(I)(a)少なくとも1種の直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸を含む、酸化性組成物の総重量(総質量)に対して10から60重量(質量)%の量の少なくとも1種の脂肪物質、
(b)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
(c)少なくとも1種の酸化剤、及び
(d)水
を含む酸化性組成物、並びに
(II)液化石油ガス(LPG)を含む少なくとも1種の噴射剤
を含む、エアロゾル式酸化性組成物により達成できる。
(a)脂肪物質は、少なくとも1種の直鎖脂肪アルコールを含んでいてもよい。
直鎖脂肪アルコールは、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール及びステアリルアルコール、並びにそれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
(a)脂肪物質の量は、酸化性組成物の総重量に対して、20から50重量%、好ましくは25から40重量%であってもよい。
(b)非イオン性界面活性剤は、少なくとも1種のグルコシド型界面活性剤を含んでいてもよい。
グリコシド型界面活性剤は、アルキルグルコシド及びアルキルポリグルコシドからなる群から選択されることが好ましい。アルキルポリグリコシドは、カプリリル/カプリルグルコシド又はカプリリルグルコシドであってもよい。
(b)非イオン性界面活性剤は、少なくとも1種のポリオキシエチレン化脂肪アルコールを更に含んでいてもよい。
(b)非イオン性界面活性剤の量は、酸化性組成物の総重量に対して、0.5から30重量%、好ましくは1から25重量%、より好ましくは5から20重量%であってもよい。
(c)酸化剤は、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸及び臭素酸塩からなる群から選択されてもよい。
(c)酸化剤は、過酸化水素であることが好ましい。
(c)酸化剤の量は、酸化性組成物の総重量に対して、0.1から25重量%、好ましくは1から20重量%、より好ましくは3から15重量%であってもよい。
(II)噴射剤の量は、エアロゾル式酸化性組成物の総重量に対して、2から20重量%、好ましくは5から15重量%、より好ましくは8から12重量%であってもよい。
本発明はまた、本発明による組成物を含む、器具からその出口を通してフォームエアロゾル組成物を吐出するためのエアロゾルデバイスに関する。
本発明はまた、
(A)(I)(a)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
(b)少なくとも1種のアルカリ剤、
(c)少なくとも1種の酸化染料、及び
(d)水
を含むアルカリ組成物、
並びに
(II)少なくとも1種の噴射剤
を含むエアロゾル式アルカリ含有組成物と、
(B)本発明によるエアロゾル式酸化性組成物と
を混合することにより得られる、酸化染髪のための組成物に関する。
本発明はまた、
(A)(I)(a)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
(b)少なくとも1種のアルカリ剤、及び
(c)水
を含むアルカリ組成物、
並びに
(II)少なくとも1種の噴射剤
を含むエアロゾル式アルカリ含有組成物と、
(B)本発明によるエアロゾル式酸化性組成物と
を混合することにより得られる、ケラチン繊維を脱色するための組成物に関する。
本発明者は鋭意検討を行い、アルカリ剤を含む他の化粧用組成物と組み合わせて使用できる、特定の条件下にある酸化剤を含む化粧用組成物が、良好な質及び持続性を有するフォームを形成できることを見出した。
したがって、本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、
(I)(a)少なくとも1種の直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸を含む、酸化性組成物の総重量に対して10から60重量%の量の少なくとも1種の脂肪物質、
(b)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
(c)少なくとも1種の酸化剤、及び
(d)水
を含む酸化性組成物、並びに
(II)液化石油ガス(LPG)を含む少なくとも1種の噴射剤
を含む。
本発明による組成物により提供されるフォームは良好な質を有するので、この組成物は消費者に良好な使用感を提供できる。本発明による組成物により形成されるフォームの良好な質は優れた持続性を有し、したがって、良好な使用感が長期間持続し得る。
更に、本発明による組成物は、毛髪等のケラチン繊維のための優れた染色及び/又は脱色性能を提供できる。例えば、本発明による組成物は、ケラチン繊維の根元から先端にまで容易に適用でき、したがって、均等な染色及び/又は脱色が容易に実施できる。
更に、本発明は、ケラチン繊維を染色及び/又は脱色するためのプロセスの間、組成物が頭皮上に垂れ落ちることなく、ケラチン繊維上に容易に適用できる。したがって、後頭部のケラチン繊維の染色及び/又は脱色を容易に実施できる。更に、ケラチン繊維の染色及び/又は脱色は、時間のかかるプロセスなしに容易に実施できる。
加えて、本発明は、使用中に垂れ落ちないフォームを形成でき、したがって、フォームが垂れることによる不快感及び頭皮の刺激感を防止できる。
以下に、本発明によるエアロゾル式酸化性組成物を、より詳細に説明する。
(I)酸化性組成物
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、酸化性組成物を含む。
本発明による酸化性組成物の粘度は、特に限定されない。粘度は、25℃で、スピンドルNo.2から4を備えるブルックフィールド回転粘度計で、10rpm(回転毎分)で測定できる。上に示した条件下で測定するとき、本発明による酸化性組成物の粘度は、例えば、20から15,000mPa・sまで、好ましくは30から12,500mPa・sの範囲であり得る。
(a)脂肪物質
本発明による酸化性組成物は、少なくとも1種の脂肪物質を含む。2種以上の脂肪物質を組み合わせて使用できる。
「脂肪物質」という用語は、常温(25℃)及び大気圧(760mmHg)で、水に不溶性(5%未満、好ましくは1%未満、より一層優先的には0.1%未満の溶解度)である有機化合物を意味する。脂肪物質は、その構造中に、一連の少なくとも2つのシロキサン基、又は少なくとも6個の炭素原子を含有する少なくとも1つの炭化水素系鎖を含有していてもよい。加えて、脂肪物質は、同じ温度及び圧力条件下で、有機溶媒、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼン又はデカメチルシクロペンタシロキサンに可溶性であってもよい。
脂肪物質は、界面活性剤であるオキシアルキレン化、グリセロール化エーテル又はエステル化合物及び塩化脂肪酸とは異なる。
脂肪物質は、液体又は固体の形態であってもよい。ここで、「液体」及び「固体」はそれぞれ、室温(25℃)、大気圧(760mmHg又は105Pa)下で、脂肪物質が液体若しくはペースト(非固体)又は固体の形態であることを意味する。脂肪物質は、室温及び大気圧下で、液体又はペーストの形態であることが好ましく、より好ましくは液体の形態である。
本発明による脂肪物質は、少なくとも1種の直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸を含み、2種以上の脂肪アルコール及び/又は脂肪酸を使用できる。脂肪物質は、少なくとも1種の直鎖脂肪アルコールを含むことが好ましい。
本発明による直鎖脂肪アルコールは、任意の飽和又は不飽和C8〜C30直鎖脂肪アルコールであってよく、特に1つ又は複数のヒドロキシル基(特に1個から4個)で任意選択で置換されている。それらが不飽和である場合、これら化合物は1個から3個の共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含んでいてもよい。
C8〜C30直鎖脂肪アルコールのなかでも、例えば、C10〜C26脂肪アルコールを好ましくは使用できる。これらのなかでも、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、リノレニルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキドニルアルコール、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい一実施形態において、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール及びステアリルアルコール、並びにそれらの混合物(例えば、セテアリルアルコール)を直鎖脂肪アルコールとして使用できる。
本発明による直鎖脂肪酸は、飽和又は不飽和C6〜C30直鎖脂肪酸であってもよく、任意選択で置換されている。
直鎖脂肪酸は、酸性形態(すなわち、石鹸になるのを回避するため、塩化されていない)であるべきであり、飽和であっても不飽和であってもよく、6個から30個の炭素原子、特に9個から30個の炭素原子を含有し、任意選択で、特に1つ又は複数のヒドロキシル基(特に1個から4個)で置換されている。それらが不飽和である場合、これら化合物は1個から3個の共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含んでいてもよい。それらはより具体的には、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸から選択される。
直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸の量は、本発明による酸化性組成物の総重量に対して、0.5から20重量%、好ましくは1から10重量%、より好ましくは2から5重量%であってもよい。
脂肪物質は、動物由来又は植物由来の油、脂肪族炭化水素、合成グリセリド、動物油又は植物油及び合成グリセリド以外の脂肪アルコール及び/又は脂肪酸のエステル並びにシリコーン油を含んでいてもよい。これらの脂肪物質は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。好ましくは、脂肪物質は脂肪族炭化水素を含む。
動物油の例として、例えば、スクアレン、ペルヒドロスクアレン及びスクアランが挙げられる。
植物油の例として、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、アンズ油、ダイズ油、アララ油(arara oil)、ヘーゼルナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、ブドウ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナッツ油、及びそれらの混合物が挙げられる。
脂肪族炭化水素の例として、例えば、直鎖状又は分枝状炭化水素、例えば、鉱油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等、水添ポリイソブテン、イソエイコサン、ポリデセン、水添ポリイソブテン、例えばParleam、及びデセン/ブテンコポリマー、並びにそれらの混合物が挙げられる。
他の脂肪族炭化水素の例として、直鎖状又は分枝状、又は場合により環状C6〜C16低級アルカンを挙げることもできる。挙げられる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例えばイソヘキサデカン及びイソデカンが含まれる。
合成グリセリドの例として、例えば、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社により販売されているもの、又はDynamit Nobel社によりMiglyol(登録商標)810、812及び818の名称で販売されているものが挙げられる。
有利には、上述の動物油又は植物油及び合成グリセリドとは異なる、脂肪酸及び/又は脂肪族アルコールのエステルの例として、とりわけ、飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状C1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状C1〜C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとのエステルが挙げられ、これらエステルの総炭素数は10以上である。
モノエステルのなかでも、ベヘン酸ジヒドロアビエチル、ベヘン酸オクチルドデシル、ベヘン酸イソセチル、乳酸セチル、乳酸C12〜C15アルキル、乳酸イソステアリル、乳酸ラウリル、乳酸リノレイル、乳酸オレイル、オクタン酸(イソ)ステアリル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸オクチル、オクタン酸セチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸イソセチル、ステアリン酸イソセチル、オクタン酸イソデシル、オレイン酸イソデシル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソステアリル、リシノール酸メチルアセチル、ステアリン酸ミリスチル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、ペラルゴン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、パルミチン酸エチル及びイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル又はステアリル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、及びラウリン酸2-ヘキシルデシルが挙げられる。
依然としてこの変形形態の文脈内で、C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC1〜C22アルコールとのエステル、及びモノ-、ジ-又はトリカルボン酸とC2〜C26ジ-、トリ-、テトラ-又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた使用できる。
とりわけ、以下のものが挙げられる。すなわち、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジオクチル、ウンデシレン酸グリセリル、ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル、モノリシノール酸ペンタエリスリチル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、エルカ酸トリデシル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソステアリル、三乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール、及びジステアリン酸ポリエチレングリコール。
上述のエステルのなかでも、パルミチン酸エチル、イソプロピル、ミリスチル、セチル若しくはステアリル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチル及び2-オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル又はオクタン酸セチルを使用することが好ましい。
組成物はまた、脂肪エステルとして、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを含んでいてもよい。「糖」という用語は、アルデヒド又はケトン官能基を有する又は有しない、数個のアルコール官能基を含有する酸素含有炭化水素系化合物を意味し、これは少なくとも4個の炭素原子を含有することに留意されたい。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖であってもよい。
挙げられる好適な糖の例には、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フルクトース、マルトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、とりわけ、アルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例えばメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、とりわけ、前述の糖と直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸とのエステル又はエステルの混合物を含む群から選択されてもよい。それらが不飽和である場合、これら化合物は1個から3個の共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含んでいてもよい。
この変形形態によるエステルはまた、モノ-、ジ-、トリ-、テトラエステル及びポリエステル、並びにそれらの混合物から選択されてもよい。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はそれらの混合物、例えば、とりわけ、オレオ-パルミチン酸、オレオ-ステアリン酸及びパルミト-ステアリン酸混合エステルから選択されてもよい。
より具体的には、モノエステル及びジエステル、とりわけ、スクロース、グルコース又はメチルグルコースのモノ-又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルを使用することが好ましい。
挙げられる例は、Amerchol社によりGlucate(登録商標) DOの名称で販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
また挙げられる糖と脂肪酸とのエステル又はエステル混合物の例には、以下のものが含まれる。すなわち、
- それぞれ、73%のモノエステル並びに27%のジエステル及びトリエステルから、61%のモノエステル並びに39%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから、52%のモノエステル並びに48%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから、45%のモノエステル並びに55%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから、39%のモノエステル並びに61%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから形成されたパルミトステアリン酸スクロース、並びにモノラウリン酸スクロースを意味する、Crodesta社によりF160、F140、F110、F90、F70及びSL40の名称で販売されている製品、
- 例えば、B370として参照され、20%のモノエステル及び80%のジ-トリエステル-ポリエステルから形成されるベヘン酸スクロースに相当する、Ryoto Sugar Estersの名称で販売されている製品、
- Goldschmidt社によりTegosoft(登録商標) PSEの名称で販売されているモノ-ジパルミト-ステアリン酸スクロース。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルヒドロゲンポリシロキサン等、環状オルガノポリシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等、及びそれらの混合物が挙げられる。
脂肪物質はワックスを含んでいてもよい。本明細書において「ワックス」は、脂肪物質が、室温(25℃)、大気圧(760mmHg)下で、実質的に固体の形態であり、一般に35℃以上の融点を有することを意味する。ワックス状脂肪物質として、化粧品において一般に使用されるワックスを、単独で又はそれらを組み合わせて使用できる。
例えば、ワックスは、カルナウバワックス、微結晶ワックス、オゾケライト、水添ホホバ油、ポリエチレンワックス、例えばNew Phase Technologies社により「Performalene 400 Polyethylene」の名称で販売されているワックス、シリコーンワックス、例えば、ポリ(C24〜C28)アルキルメチルジメチルシロキサン、例えばGoldschmidt社により「Abil Wax 9810」の名称で販売されている製品、パームバター、Kester Keunen社により「Kester Wax K82H」の名称で販売されているステアリン酸C20〜C40アルキル、安息香酸ステアリル、シェラックワックス、及びそれらの混合物から選択ができる。例えば、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オゾケライト、水添ホホバ油及びポリエチレンワックスから選択されるワックスが使用される。少なくとも1つの実施形態において、ワックスは、好ましくは、カンデリラワックス及びオゾケライト、並びにそれらの混合物から選択される。
少なくとも1種の直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸以外の脂肪物質としては、液状脂肪物質が好ましい。液状脂肪物質のなかでも、鉱油が好ましい。
脂肪物質は、分枝状脂肪アルコール及び/又は分枝状脂肪酸をまったく含まないことが好ましくあり得る。
(a)脂肪物質の量は、本発明による酸化性組成物の総重量に対して、10から60重量%、好ましくは20から50重量%、より好ましくは25から40重量%である。
(b)非イオン性界面活性剤
本発明による酸化性組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む。2種以上の非イオン性界面活性剤を組み合わせて使用できる。
非イオン性界面活性剤は、それ自体よく知られている化合物である[例えばこの点に関しては、「Handbook of Surfactants」M.R.Porter著、Blackie & Son出版社(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁を参照のこと]。したがって、非イオン界面活性剤は、例えば、アルコール、アルファ-ジオール、アルキルフェノール及び脂肪酸のエステルから選択されてよく、これらの化合物はエトキシル化、プロポキシル化又はグリセロール化されており、例えば8個から30個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有し、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2から50の範囲であり、グリセロール基の数が1から30の範囲であることが可能である。マルトース誘導体もまた挙げられる。これらに限定するものではないが、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと脂肪アルコールとの縮合物、例えば、2molから30molのエチレンオキシドを含むポリエトキシル化脂肪族アミド、例えば、1.5個から5個、例えば1.5個から4個等のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪族アミド、2molから30molのエチレンオキシドを含むソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル、植物由来のエトキシル化油、スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、グリセロールのポリエトキシル化脂肪酸モノ又はジエステル、(C6〜C24)アルキルポリグリコシド、N-(C6〜C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN-(C10〜C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド、シリコーン界面活性剤、並びにそれらの混合物がまた挙げられる。
本発明による非イオン性界面活性剤には、好ましくは、少なくとも1種のグルコシド型界面活性剤が含まれる。グリコシド型界面活性剤は、好ましくは、アルキルグルコシド及びアルキルポリグルコシドからなる群から選択されてもよい。
グリコシド型界面活性剤は、好ましくは、以下の一般式
R1O-(R2O)t(G)v
により表されてもよく、
式中、
R1は、1個から30個、好ましくは6個から28個、より好ましくは8個から26個の炭素原子を含有する直鎖状若しくは分枝状アルキル基、又は7個から30個、好ましくは7個から28個、より好ましくは7個から26個の炭素原子を含有するアラルキル基を表し、
R2は、2個から4個の炭素原子を含有するアルキレン基を表し、
Gは、5個又は6個の炭素原子を含有する糖部分を表し、
tは、0から10、好ましくは0から4の範囲の値を意味し、
vは、1から15、好ましくは1から4の範囲の値を意味する。
上の式においてGにより表される5個又は6個の炭素原子を含有する糖部分は、グルコース、フルクトース及びガラクトースからなる群から選択されてもよい。好ましくは、糖部分はグルコース部分である。
脂肪酸とグルコース又はアルキルグルコースとのエステルとして、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えばセスキステアリン酸メチルグルコース、パルミチン酸アルキルグルコース、例えばパルミチン酸メチルグルコース又はエチルグルコース、メチルグルコシド脂肪エステル、特にメチルグルコシドとオレイン酸とのジエステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸の混合物との混合エステル(CTFA名:ジオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸とのエステル(CTFA名:イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとラウリン酸とのエステル(CTFA名:ラウリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸とのモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:セスキイソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとステアリン酸とのモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:セスキステアリン酸メチルグルコース)、特にAMERCHOL社によりGlucate SSの名称で市販されている製品、並びにそれらの混合物が挙げられる。
脂肪酸とグルコース又はアルキルグルコースとのエトキシル化エーテルとして、脂肪酸とメチルグルコースとのエトキシル化エーテル、特に約20molのエチレンオキシドを有する、メチルグルコースとステアリン酸とのジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:ジステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、例えばAMERCHOL社によりジステアリン酸Glucam E-20の名称で市販されている製品、約20molのエチレンオキシドを有する、メチルグルコースとステアリン酸とのモノエステル及びジエステルの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、特にAMERCHOL社からGlucamate SSE-20の名称で市販されている製品、及びGOLDSCHMIDT社によりGrillocose PSE-20の名称で市販されているもの、並びにそれらの混合物が例えば挙げられる。
グルコシド型界面活性剤は、好ましくは、カプリリル/カプリルグルコシド、カプリリルグルコシド、カプリルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ココグルコシド、セテアリルグルコシド、アラキジルグルコシド、イソステアリルグルコシド、オレイルグルコシド及びそれらの混合物からなる群、より好ましくはカプリリル/カプリルグルコシド又はカプリリルグルコシドから選択されてもよい。
挙げられるアルキルポリグルコシドの例には、デシルグルコシド[アルキル-C9/C11-ポリグリコシド(1.4)]、例えばKao Chemicals社によりMydol 10の名称で販売されている製品、Henkel社によりPlantaren 2000 UP及びPlantacare 2000 UPの名称で販売されている製品、並びにSEPPIC社によりOramix NS10の名称で販売されている製品、カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSEPPIC社によりOramix CG110の名称で、又はBASF社によりLutensol GD70の名称で販売されている製品、ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によりPlantaren 1200 N及びPlantacare 1200の名称で販売されている製品、並びにココグルコシド、例えばHenkel社によりPlantacare 818/UPの名称で販売されている製品、並びにそれらの混合物が含まれる。
非イオン性界面活性剤は、モノオキシアルキレン化、ポリオキシアルキレン化、モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤を更に含んでいてもよい。オキシアルキレン単位は、より具体的には、オキシエチレン若しくはオキシプロピレン単位、又はそれらの組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
挙げられるモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、とりわけ、単独で又は混合物として、以下が含まれる。すなわち、
モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C8〜C30アルコール、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C8〜C30アミド、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、C8〜C30酸とポリアルキレングリコールとのエステル、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、C8〜C30酸とソルビトールとのモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化エステル、
飽和又は不飽和、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化植物油、
エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
界面活性剤は、好ましくは、1から100の間、最も好ましくは2から50の間のモル数のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを含む。有利には、非イオン性界面活性剤は、オキシプロピレン単位を一切含まない。
本発明の実施形態の一つによれば、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、好ましくは、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール(脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)及びポリオキシエチレン化脂肪エステル(脂肪酸のポリエチレングリコールエステル)を含んでいてもよい。
挙げられるポリオキシエチレン化脂肪アルコール(又はC8〜C30アルコール)の例には、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、9個から50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より具体的には、10個から12個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではラウレス-10からラウレス-12)、ベヘニルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、9個から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではベヘネス-9からベヘネス-50)、セテアリルアルコール(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)のエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではセテアレス-10からセテアレス-30)、セチルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではセテス-10からセテス-30)、ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではステアレス-10からステアレス-30)、イソステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではイソステアレス-10からイソステアレス-50)、並びにそれらの混合物が含まれる。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールが好ましくは使用される。
特に、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、以下の式
RO-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H又はRO-[CH(CH2OH)-CH2O]m-H
に相当し、
式中、Rは、直鎖状又は分枝状C8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキル基又はアルケニル基を表し、mは、1から30、好ましくは1.5から10の範囲の数を表す。
本発明の文脈において好適な化合物の例として、4molのグリセロールを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセロールを含有するラウリルアルコール、4molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するオレオセチルアルコール、及び6molのグリセロールを含有するオクタデカノールが挙げられる。
mの値が統計値を表すのと同様に、アルコールはアルコールの混合物を表していてもよく、このことは、市販品において、複数種のポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存していてもよいことを意味する。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化アルコールのなかでも、1molのグリセロールを含有するC8/C10アルコール、1molのグリセロールを含有するC10/C12アルコール、及び1.5molのグリセロールを含有するC12アルコールを使用することが好ましい。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40脂肪エステルは、以下の式
R'O-[CH2-CH(CH2OR''')-O]m-R''又はR'O-[CH(CH2OR''')-CH2O]m-R''
に相当し、
式中、R、R''及びR'''のそれぞれは独立に、直鎖状又は分枝状C8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキル-CO-基又はアルケニル-CO-基を表し、但し、R、R''及びR'''ののうちの少なくとも1つは、水素原子ではなく、mは、1から30、好ましくは1.5から10の範囲の数を表す。
挙げられるポリオキシエチレン化脂肪エステルの例には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルのエチレンオキシド付加物、及びそれらの混合物、とりわけ、9個から100個のオキシエチレン単位を含有するもの、例えばラウリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ラウリン酸PEG-9からラウリン酸PEG-50のもの)、パルミチン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:パルミチン酸PEG-9からパルミチン酸PEG-50のもの)、ステアリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50のもの)、パルミトステアリン酸PEG-9からPEG-50、ベヘン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ベヘン酸PEG-9からベヘン酸PEG-50のもの)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール100EO(CTFA名:ステアリン酸PEG-100)及びそれらの混合物が含まれる。
本発明による実施形態の一つによれば、非イオン性界面活性剤は、例えば8個から24個の炭素原子、好ましくは12個から22個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和鎖を有する脂肪酸とのポリオールのエステル、及び好ましくは10から200、より好ましくは10から100オキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体、例えばC8〜C24、好ましくはC12〜C22脂肪酸のグリセリルエステル及び好ましくは10から200、より好ましくは10から100オキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体、C8〜C24、好ましくはC12〜C22脂肪酸のソルビトールエステル及び好ましくは10から200、より好ましくは10から100オキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体、脂肪アルコールのエーテル、並びにそれらの混合物を含んでいてもよい。
脂肪酸のグリセリルエステルとして、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-及び/又はトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)又はリシノール酸グリセリル及びそれらの混合物が挙げられ、それらのポリオキシアルキレン化誘導体として、ポリオキシアルキレン化グリセロールとの脂肪酸のモノ-、ジ-又はトリエステル(グリセロールのポリアルキレングリコールエーテルとの脂肪酸のモノ-、ジ-又はトリエステル)、好ましくはステアリン酸(モノ-、ジ-及び/又はトリステアリン酸)ポリオキシエチレン化グリセリル、例えばステアリン酸(モノ-、ジ-及び/又はトリステアリン酸)PEG-20グリセリルが挙げられる。
これら界面活性剤の混合物、例えばUniqema社によりARLACEL 165の名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG-100を含有する製品、並びにGoldschmidt社によりTEGINの名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル(モノ-及びジステアリン酸グリセリル)及びステアリン酸カリウムを含有する製品(CTFA名:ステアリン酸グリセリルSE)もまた使用できる。
C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステル及びそれらのポリオキシアルキレン化誘導体は、例えば20から100EOを含有するパルミチン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン及び脂肪酸とアルコキシル化ソルビタンとのエステル、例えばICI社によりSpan 60の名称で販売されているモノステアリン酸ソルビタン(CTFA名:ステアリン酸ソルビタン)、例えばICI社によりSpan 60の名称で販売されているモノイソステアリン酸ソルビタン(CTFA名:ステアリン酸ソルビタン)、ICI社によりSpan 40の名称で販売されているモノパルミチン酸ソルビタン(CTFA名:パルミチン酸ソルビタン)、及びICI社によりTween 65の名称で販売されているトリステアリン酸ソルビタン20EO(CTFA名:ポリソルベート65)、トリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(ポリソルベート85)又はUniqema社によりTween 20若しくはTween 60の商品名で市販されている化合物から選択できる。
アルコキシル化植物油のグリセリドの混合物、例えばエトキシル化(200EO)パーム及びコプラ(7EO)グリセリドの混合物もまた挙げられる。
本発明による非イオン性界面活性剤は、アルケニル又は分枝状C12〜C22アシル鎖、例えばオレイル基又はイソステアリル基を含んでいてもよい。
本発明による実施形態の一つによれば、非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、特に以下の式
HO(C2H4O)a(C3H6O)b(C2H4O)cH
のコポリマー(式中、a、b及びcは、a+cを2から100の範囲とし、bを14から60の範囲とする整数である)、及びそれらの混合物を含んでいてもよい。
本発明による実施形態の一つによれば、非イオン性界面活性剤は、シリコーン界面活性剤を含んでいてもよい。これらに限られるものではないが、文献US-A-5364633及び文献US-A-5411744に開示のものが挙げられる。
シリコーン界面活性剤は、好ましくは、式(I)
Figure 2016113406
の化合物であってもよく、
式中、
R1、R2及びR3は、互いに独立に、C1〜C6アルキル基又は-(CH2)x-(OCH2CH2)y-(OCH2CH2CH2)z-OR4基を表し、R1、R2又はR3のうちの少なくとも1つの基は、アルキル基ではなく、R4は、水素、アルキル基又はアシル基であり、
Aは、0から200の範囲の整数であり、
Bは0から50の範囲の整数であり、但し、A及びBが同時に0に等しいことはなく、
xは、1から6の範囲の整数であり、
yは、1から30の範囲の整数であり、
zは、0から5の範囲の整数である。
本発明の好ましい一実施形態によれば、式(I)の化合物において、アルキル基はメチル基であり、xは2から6の範囲の整数であり、yは4から30の範囲の整数である。
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として、式(II)
Figure 2016113406
の化合物であってもよく、
式中、Aは、20から105の範囲の整数であり、Bは、2から10の範囲の整数であり、yは、10から20の範囲の整数である。
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として、式(III)
H-(OCH2CH2)y-(CH2)3-[(CH3)2SiO]A'-(CH2)3-(OCH2CH2)y-OH (III)
の化合物も挙げられ、
式中、A'及びyは、10から20の範囲の整数である。
使用できる本発明の化合物は、Dow Corning社によりDC 5329、DC 7439-146、DC 2-5695及びQ4-3667の名称で販売されているものである。化合物DC 5329、DC 7439-146及びDC 2-5695は、式(II)の化合物であり、式中、それぞれ、Aが22、Bが2、yが12;Aが103、Bが10、yが12;Aが27、Bが3、yが12である。
化合物Q4-3667は、式(III)の化合物であり、式中、Aが15、yが13である。
(b)非イオン性界面活性剤の量は、本発明による酸化性組成物の総重量に対して、0.5から30重量%、好ましくは1から25重量%、より好ましくは5から20重量%であってもよい。
(c)酸化剤
本発明による酸化性組成物は、少なくとも1種の酸化剤を含む。2種以上の酸化剤を使用できる。
酸化剤は、過酸化水素、過酸化塩(peroxygenated salt)、過硫酸塩、及び加水分解によって過酸化水素を生成可能な化合物から選択されてもよい。例えば、酸化剤は、過酸化水素水溶液、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩及びフェリシアン化物、並びに過ホウ酸塩及び過炭酸塩等の過酸塩から選ぶことができる。
酸化剤は、好ましくは、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸及び臭素酸塩からなる群から選択されてもよい。
酸化剤は、過酸化水素であることがより好ましい。
(c)酸化剤の量は、酸化性組成物の総重量に対して、0.1から25重量%、好ましくは1から20重量%、より好ましくは3から15重量%の範囲であってもよい。
一実施形態において、酸化剤が過酸化水素であるとき、組成物は、少なくとも1種の過酸化水素安定剤を含んでいてもよく、これは例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属ピロリン酸塩、アルカリ金属及びアルカリ土類金属スズ酸塩、フェナセチン並びに酸とオキシキノリンとの塩、例えば硫酸オキシキノリンから選択できる。別の一実施形態において、少なくとも1種のピロリン酸塩と任意選択で組み合わせた、少なくとも1種のスズ酸塩を使用する。
サリチル酸及びその塩、ピリジンジカルボン酸及びその塩、並びにパラセタモールを使用することも可能である。
エアロゾル式酸化性組成物において、過酸化水素安定剤の濃度は、エアロゾル式酸化性組成物の総重量に対して、0.0001から5重量%、例えば0.001から2重量%の範囲であってもよい。
過酸化水素を含むエアロゾル式酸化性組成物において、過酸化水素の安定剤に対する濃度比は、0.05:1から1,000:1、例えば0.1:1から500:1、更に例えば1:1から300:1の範囲であってもよい。
(d)水
本発明による酸化性組成物は、水を含む。(d)水の量は、酸化性組成物の総重量に対して、5から65重量%、好ましくは10から60重量%、より好ましくは15から55重量%であってもよい。
(II)噴射剤
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、液化石油ガス(LPG)を含む少なくとも1種の噴射剤を含む。LPGに加えて、2種以上の噴射剤を使用できる。
本発明の目的では、「噴射剤」という用語は、20℃の温度及び大気圧でガス状であり、圧力下でエアロゾル容器中に液体又はガス状の形態で保存できる、任意の化合物を意味する。
本発明によれば、噴射剤は、LPGを主成分として含む。例えば、噴射剤は、50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上、より一層好ましくは95重量%以上のLPGを含む。最も好ましくは、噴射剤は、LPGからなる。
LPGは、プロパン及びn-ブタンの混合物を主成分として含有し、20℃の温度での加圧により容易に液化される。
LPGを含む噴射剤に加えて、本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、例えばハロゲン化炭化水素から選択される、少なくとも1種の追加の噴射剤を含んでいてもよい。二酸化炭素、亜酸化窒素、窒素又は圧縮空気もまた、追加の噴射剤として使用できる。
(II)噴射剤の量は、エアロゾル式酸化性組成物の総重量に対して、2から20重量%、好ましくは5から15重量%、より好ましくは8から12重量%であってもよい。
(III)他の構成成分
本発明による酸化性組成物は、少なくとも1種の有機溶媒を含んでいてもよい。有機溶媒は、好ましくは水混和性である。有機溶媒として、例えば、C1〜C4アルカノール、例えばエタノール及びイソプロパノール、グリセロール、グリコール及びグリコールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル及びジエチレングリコールのモノメチルエーテル、並びに芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェノキシエタノール、類似生成物並びにそれらの混合物が挙げられる。
有機溶媒は、酸化性組成物の総重量に対して、1から40重量%、好ましくは1から30重量%、より好ましくは5から20重量%の範囲の量で存在していてもよい。
本発明による酸化性組成物は、両性、アニオン性及びカチオン性界面活性剤から選択される、少なくとも1種の追加のイオン性界面活性剤を更に含んでいてもよい。2種以上の追加のイオン性界面活性剤を組み合わせて使用できる。したがって、単一の種類の追加のイオン性界面活性剤、又は異なる種類の追加のイオン性界面活性剤の組合せを使用できる。
本発明による酸化性組成物はまた、以前に知られている酸化性組成物中の他の有効量の作用剤、例えば様々な一般的な補助剤、例えば、金属イオン封鎖剤、例えばEDTA及びエチドロン酸、UV遮蔽剤、前述したもの以外のシリコーン、例えば有機変性シリコーン(例えばアミン基で)、防腐剤、ビタミン又はプロビタミン、例えばパンテノール、乳白剤等を含んでいてもよい。
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、フォームの形態で吐出されてもよい。
本発明による酸化性組成物のpH値は、通常1.5から7である。pH値は、好ましくは1.5から5、好ましくは2から3の範囲であり得る。pH値は、先行技術においてよく知られている少なくとも1種の酸性化剤を使用して、所望の値に調整されてもよい。
酸性化剤は、例えば、無機酸又は有機酸、例えば、塩酸、リン酸、オルトリン酸、又はカルボン酸、例えば酒石酸、クエン酸、乳酸若しくはスルホン酸であり得る。
(IV)ケラチン繊維の染色又は脱色
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、毛髪等のケラチン繊維を染色又は脱色するために使用できる。
毛髪染色又は毛髪脱色方法において使用される場合、本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤、並びに任意選択で少なくとも1種の着色物質、例えば酸化染料を含む、他の別個の化粧用組成物と混合することにより使用できる。
ケラチン繊維を脱色するため、別個の化粧用組成物は、
(I)(a)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
(b)少なくとも1種のアルカリ剤、
(c)水
を含むアルカリ組成物、及び
(II)少なくとも1種の噴射剤
を含むエアロゾル式アルカリ含有組成物であってもよい。
ケラチン繊維を酸化染色するため、別個の化粧用組成物は、
(I)(a)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
(b)少なくとも1種のアルカリ剤、
(c)少なくとも1種の酸化染料、及び
(d)水
を含むアルカリ組成物、並びに
(II)少なくとも1種の噴射剤
を含むエアロゾル式アルカリ含有組成物であってもよい。
アルカリ剤は、無機アルカリ剤であってもよい。無機アルカリ剤は、アルカリ金属塩、例えば炭酸ナトリウム、アルカリ土類金属塩、アルカリ金属水酸化物、及びアルカリ土類金属水酸化物及び水酸化アンモニウムからなる群から選択されることが好ましい。
無機アルカリ金属水酸化物の例として、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが挙げられる。アルカリ土類金属水酸化物の例として、水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムを挙げられる。水酸化ナトリウム及び水酸化アンモニウムが好ましい。
アルカリ剤は、有機アルカリ剤であってもよい。有機アルカリ剤は、モノアミン及びそれらの誘導体、ジアミン及びそれらの誘導体、ポリアミン及びそれらの誘導体、塩基性アミノ酸及びそれらの誘導体、塩基性アミノ酸及びそれらの誘導体のオリゴマー、塩基性アミノ酸及びそれらの誘導体のポリマー、尿素及びその誘導体、並びにグアニジン及びその誘導体からなる群から選択されることが好ましい。
有機アルカリ剤の例として、アルカノールアミン、例えば、モノ-、ジ-及びトリエタノールアミン、並びにイソプロパノールアミン、尿素、グアニジン及びそれらの誘導体、塩基性アミノ酸、例えばリシン又はアルギニン、並びにジアミン、例えば、以下の構造
Figure 2016113406
で記載されるものが挙げられ、
式中、Wは、アルキレン、例えばヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基により任意選択で置換されているプロピレンを意味し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立に、水素原子、アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を意味し、これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体により例示できる。アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンが好ましい。
一実施形態において、アルカリ剤は、アルカノールアミン、好ましくはモノエタノールアミンである。
アルカリ剤は、アルカリ組成物の総重量に対して、0.01から50重量%、好ましくは0.1から30重量%、より好ましくは0.3から10重量%の総量で使用できる。
エアロゾル式アルカリ含有組成物中の成分は、本発明によるエアロゾル式酸化性組成物と同様の仕方で含まれていてもよい。
酸化染料は、酸化ベース、酸化カップラー、及びそれらの酸付加塩から選択できる。
酸化ベースは、酸化染色において従来知られているものから、好ましくは、オルト-及びパラ-フェニレンジアミン類、二重塩基、オルト-及びパラ-アミノフェノール類、複素環塩基、並びにそれらの酸付加塩からなる群から選択できる。
酸化カップラーは、メタ-フェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレン系カップラー及び複素環カップラー、並びにそれらの付加塩から選択できる。
毛髪を染色するために使用される場合、アルカリ組成物は、アルカリ組成物の総重量に対して、0.0001から20重量%、好ましくは0.0005から15重量%、より好ましくは0.005から10重量%の量の酸化染料を含んでいてもよい。
アルカリ組成物のpHは、一般に、例えば7から12である。それは、7.5から12、好ましくは8から11、より好ましくは8.5から11の範囲であり得る。
(V)エアロゾル製品
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、器具からその出口を通してエアロゾル式酸化性組成物のフォームを吐出するためのエアロゾルデバイスのために使用できる。
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物を充填するためのエアロゾル容器は、そのエアロゾル容器が、エアロゾル式酸化性組成物をその出口を通してフォームの形態で吐出するための器具を有し、噴射剤の圧力に耐えられ、保存に適切である限り、任意の材質から製造できる。容器の例には、ガラス瓶及び金属缶が含まれる。金属缶の場合には、内容物による金属腐食を防止するため、缶の内部表面に内部ポーチを備える二重壁容器を使用することが好ましい。
エアロゾル容器の内圧(20℃)は、0.01から2MPa、好ましくは0.02から1.5MPa、より好ましくは0.05から1MPaである。
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、容器から吐出でき、ケラチン繊維を直接エアロゾル式酸化性組成物又はエアロゾル式酸化性組成物とアルカリ組成物との混合物、好ましくは上述のエアロゾル式アルカリ含有組成物で処理することにより、毛髪等のケラチン繊維の染色及び/又は脱色において使用できる。
(VI)化粧方法
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物は、毛髪等のケラチン繊維のための、特にケラチン繊維を染色又は脱色するための化粧方法のために使用できる。
例えば、ケラチン繊維は、
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物及び少なくとも1種のアルカリ剤を含む他の別個の化粧用組成物、好ましくは上述のエアロゾル式アルカリ含有組成物を、ケラチン繊維への適用の直前に混合することによりその場で調製される化粧用組成物を、湿った又は乾燥したケラチン繊維に適用する工程、
およそ1から60分間、好ましくはおよそ5から45分間の範囲の曝露時間の間、化粧用組成物を放置して作用させる工程、
繊維をすすぐ工程、並びに
任意選択で、それらをシャンプーで洗浄し、再びすすぎ、次に乾燥させる工程
を含む化粧方法を施されてもよい。
本発明によるエアロゾル式酸化性組成物はまた、例えば
少なくとも1種の還元剤、例えばチオグリコール酸を含む化粧用組成物を、湿った又は乾燥したケラチン繊維に適用する工程、およそ5から40分間の曝露時間の後、ケラチン繊維をすすぐ工程、次いで本発明によるエアロゾル式酸化性組成物を適用する工程
を含む方法により、毛髪等のケラチン繊維のパーマにおいて使用できる。およそ1から20分間の曝露時間の後、繊維をすすぎ、任意選択でシャンプーで洗浄し、再びすすぎ、次に乾燥させる。
組成物の適用は、室温で、又は40から220℃の範囲、好ましくは40から80℃の範囲の温度を生成可能な加温装置を使用して実現できる。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
酸化性組成物1〜3
表1に示す以下の組成物1から3を、表1に示す成分を混合して調製した。表に示す成分の量についての数値は、すべて「重量%」に基づく。
Figure 2016113406
[フォームの質]
1.吐出直後のフォームの質
組成物1から3を、LPG(アルカン混合物)の噴射剤と、表2に示す混合重量比で混合し、実施例1及び2並びに比較例1による組成物を調製した。実施例1及び2並びに比較例1の各組成物1グラムを容器からガラス上に吐出し、吐出直後の組成物を評価した。実施例1及び2並びに比較例1による組成物のフォームの質を、3(三)人の専門家回答者により識別される以下の基準に従い判定した。
(フォームの質)=(フォームの高さ)/(フォームの幅)
優良:(フォームの質)>0.6
良好:0.3<(フォームの質)≦0.6
悪い:0.3≦(フォームの質)
評価の結果を表2に示す。
Figure 2016113406
表2に示すとおり、直鎖脂肪アルコールを含む実施例1及び2による組成物は、優良なフォームの質を示した。他方、分枝鎖脂肪アルコールを含む比較例1による組成物は、噴射剤との混合後に、吐出するには粘度が高くなりすぎた。
2.吐出30秒後のフォームの質(持続性)
組成物1及び2を、LPG(アルカン混合物)又はジメチルエーテル(DME)の噴射剤と、表3に示す混合重量比で混合し、実施例3及び4並びに比較例2及び3による組成物を調製した。実施例3及び4並びに比較例2及び3の各組成物1グラムを容器からガラス上に吐出し、30秒後に組成物を評価した。実施例3及び4並びに比較例2及び3による組成物の30秒後のフォームの質を、上に定義した基準に従い判定した。
評価の結果を表3に示す。
Figure 2016113406
表3に示すとおり、LPGを噴射剤として含む実施例3及び4による組成物は、吐出30秒後でも優良なフォームの質を示した。他方、DMEを噴射剤として含む比較例2及び3による組成物は、吐出30秒後に悪いフォームの質を示し、フォーム体積は持続可能でなかった。

Claims (16)

  1. (I)(a)少なくとも1種の直鎖脂肪アルコール及び/又は直鎖脂肪酸を含む、酸化性組成物の総重量に対して10から60重量%の量の少なくとも1種の脂肪物質、
    (b)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
    (c)少なくとも1種の酸化剤、及び
    (d)水
    を含む酸化性組成物、並びに
    (II)液化石油ガス(LPG)を含む少なくとも1種の噴射剤
    を含む、エアロゾル式酸化性組成物。
  2. 前記(a)脂肪物質が、少なくとも1種の直鎖脂肪アルコールを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記直鎖脂肪アルコールが、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール及びステアリルアルコール、並びにそれらの混合物からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記(a)脂肪物質の量が、酸化性組成物の総重量に対して、20から50重量%、好ましくは25から40重量%である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記(b)非イオン性界面活性剤が、少なくとも1種のグルコシド型界面活性剤を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記グリコシド型界面活性剤が、アルキルグルコシド及びアルキルポリグルコシドからなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記アルキルポリグルコシドが、カプリリル/カプリルグルコシド及びカプリリルグルコシドから選択される、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記(b)非イオン性界面活性剤が、少なくとも1種のポリオキシエチレン化脂肪アルコールを更に含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記(b)非イオン性界面活性剤の量が、酸化性組成物の総重量に対して、0.5から30重量%、好ましくは1から25重量%、より好ましくは5から20重量%である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記(c)酸化剤が、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸及び臭素酸塩からなる群から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記(c)酸化剤が過酸化水素である、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記(c)酸化剤の量が、酸化性組成物の総重量に対して、0.1から25重量%、好ましくは1から20重量%、より好ましくは3から15重量%である、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記(II)噴射剤の量が、エアロゾル式酸化性組成物の総重量に対して、2から20重量%、好ましくは5から15重量%、より好ましくは8から12重量%である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物を含む、器具からその出口を通してフォーム組成物を吐出するためのエアロゾルデバイス。
  15. (A)(I)(a)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
    (b)少なくとも1種のアルカリ剤、
    (c)少なくとも1種の酸化染料、及び
    (d)水
    を含むアルカリ組成物、並びに
    (II)少なくとも1種の噴射剤
    を含むエアロゾル式アルカリ含有組成物と、
    (B)請求項1から13のいずれか一項に記載のエアロゾル式酸化性組成物と
    を混合することにより得られる、酸化染髪用組成物。
  16. (A)(I)(a)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、
    (b)少なくとも1種のアルカリ剤、及び
    (c)水
    を含むアルカリ組成物、
    並びに
    (II)少なくとも1種の噴射剤
    を含むエアロゾル式アルカリ含有組成物と、
    (B)請求項1から13のいずれか一項に記載のエアロゾル式酸化性組成物と
    を混合することにより得られる、ケラチン繊維を脱色するための組成物。
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