JP2016113349A - ガラス繊維ガラス組成物、ガラス繊維及びガラス繊維の製造方法 - Google Patents

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拡志 澤里
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稔 松本
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Abstract

【課題】着色が少なく、FRPやFRTPの外観を損ねることのないガラス繊維用ガラス組成物を提供する。【解決手段】酸化物換算の質量百分率表示でSiO250〜60%、Al2O310〜18%、B2O33〜6.3%、MgO 0〜5%、CaO 18〜28%、Li2O+Na2O+K2O 0〜2%、Fe2O30.01〜0.4%、P2O50.15〜2%を含有することを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、複合材料の補強材等として用いられるガラス繊維用ガラス組成物、これを用いて作製したガラス繊維、及びその製造方法に関する。
樹脂との複合材料等に用いられるガラス繊維(ガラスファイバーともいう)は一般に次のようにして製造される。
まず、目的の組成となるように調合し、混合した原料混合物(バッチと呼ぶ)を溶融窯の中に投入し、重油やガスのバーナー燃焼、あるいは直接通電によってガラスを加熱してバッチの表面から融解を進行させ、徐々にガラス融液とする。
続いて、溶融したガラスをブッシング(紡糸炉ともいう)と呼称される成形装置に供給する。ブッシングは多数のノズル部(又はオリフィス部)を備えた略矩形状の外観を有する装置であり、ブッシングノズル先端部での溶融ガラスの粘度が大凡10dPa・sとなるように温度管理される(例えば特許文献1)。溶融ガラスの粘度が10dPa・sとなる温度は成形温度Tと呼ばれ、Tと液相温度Tとの温度差ΔTXLが小さいほどブッシングノズル先端部でガラス融液中に失透物が発生しやすくなり、糸切れが発生しやすくなる。このため、ΔTXLは大きい方が好ましいとされる。
その後、溶融ガラスを紡糸してガラス繊維を製造する。詳述すると、ブッシングに供給された溶融ガラスを、ブッシングノズルの先端部から連続的に引き出して急冷することによりフィラメント状に成形するとともに所定本数毎を集束してガラス繊維を得る。
このようにして製造されたガラス繊維は長繊維と呼ばれ、プリント配線板や車、飛行機などの構造部材である繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics、FRP)や、繊維強化熱可塑性プラスチック(Fiber Reinforced Thermoplastics、FRTP)に使用される。
特開2007−39320号公報
ところで、工業的に作製されるガラス繊維は、若干着色していることがあり、この着色が最終製品であるFRPやFRTPの外観を損なうことがある。
本発明の目的は、着色が少なく、FRPやFRTPの外観を損ねることのないガラス繊維用ガラス組成物を提供することである。
上述した製造工程を経て工業的に生産されるガラス繊維には、原料、溶融窯を構成する耐火物、またブッシングに使用される貴金属などから種々の遷移金属元素(例えばCr、Co、Ni、Mo、Pt、Fe、Cu、Ti、Zn等)が不純物あるいはコンタミネーションとして混入する。また、ガラスカレットと呼ばれるガラス製造工程で発生した不良ガラスや、家電製品などから回収したリサイクルガラスを、ある割合で前記原料と共に使用する場合にも、不良ガラスやリサイクルガラスの粉砕工程で混入した遷移金属元素がガラス繊維に混入する。
このような問題を解決するためには、遷移金属元素の含有量が少ない高純度な原料や耐火物を使用し、ガラス繊維に混入する遷移金属元素の含有量を減らす方法がある。しかし、高純度な原料や耐火物は高価であり、多量に使用することは製造コストの高騰につながるため好ましくない。
本発明者等は種々の検討を行った結果、ガラス中に含まれるFeがその他の遷移金属元素の着色を強めること、及びFeの含有量を厳密に制御することによって上記課題を解決できることを見出し、本発明として提案するものである。
すなわち本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、酸化物換算の質量百分率表示でSiO 50〜60%、Al 10〜18%、B 3〜6.3%、MgO 0〜5%、CaO 18〜28%、LiO+NaO+KO 0〜2%、Fe 0.01〜0.4%、P 0.15〜2%を含有することを特徴とする。ここで「LiO+NaO+KO」とはLiO、NaO及びKOの含有量の合量を意味する。
上記構成を有する本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、ガラス繊維の着色を抑制することが可能である。
本発明においては、さらにSrO 0〜2%、BaO 0〜2%を含有することが好ましい。
本発明においては、厚さ10mmにおいて、JIS Z8701に規定するXYZ表色系に基づく色度xが0.3000〜0.3250の範囲内、且つ色度yが0.3000〜0.3500の範囲内であることが好ましい。ここで「JIS Z8701に規定するXYZ表色系に基づく色度x、色度y」とは、鏡面研磨された厚み10mmの測定試料を作製し、試料の透過率スペクトルを分光光度計によって測定した後、得られた透過率スペクトルを用いてJIS Z8701に規定するXYZ表色系に基づく色度xyを求めたものである。
上記構成によれば、FRPやFRTPの外観を損ねることのないガラス繊維を容易に得ることができる。
本発明のガラス繊維は、上記したガラス繊維用組成物からなることを特徴とする。なお本発明において「ガラス繊維」とは、複数のフィラメントを集束させたものだけでなく、モノフィラメントも含む。またその形態は制限されない。
本発明のガラス繊維は、チョップドストランド、ヤーン、及びロービングの何れかの形態で供されることが好ましい。
本発明のガラス繊維の製造方法は、ガラス組成として、酸化物換算の質量%で、SiO 50〜60%、Al 10〜18%、B 3.0〜6.3%、MgO 0〜5%、CaO 18〜28%、LiO+NaO+KO 0〜2%、F 0.001〜0.2%含有するガラスとなるように調合した原料バッチをガラス溶融炉で溶融し、溶融ガラスをブッシングから連続的に引き出して繊維状に成形することを特徴とする。
以下、本発明のガラス繊維用ガラス組成物について、ガラスを構成する成分の作用と、その含有量を上記のように規定した理由を説明する。尚、各成分の含有範囲の説明において、%表示は質量%を指す。
SiOはガラスのネットワークを構成する元素の一つである。その含有量は50〜60%であり、好ましくは50〜58%、より好ましくは52〜56%である。SiO含有量が少なすぎるとガラスの構造強度が著しく悪化し、ガラス繊維を用いた複合部材に要求される機械的強度を満足できない。一方、SiO含有量が多すぎると高温粘度が上昇する。その結果、溶融法によりこのようなガラス組成物を高い効率で均質になるように製造しようとすれば、ガラスの溶融に必要なエネルギーが増大し、製造コストが高くなる。また低温で溶融しようとすると、原料を粉砕して微粉化する等の工程が必要となり、これも製造コストの上昇を招く。
Alは溶融ガラス中での結晶の晶出や分相生成を抑制する成分である。Alの含有量は10〜18%であり、好ましくは11〜16%、より好ましくは12〜15%である。Alの含有量が少なすぎると、液相温度が上昇してΔTXLが小さくなるため好ましくない。一方、Al含有量が多すぎると、ガラスの高温粘度が上昇し、溶融性が悪化しやすくなる。
はSiOと同様にガラス網目構造において、その骨格をなす成分であるが、SiOのように溶融ガラスの高温粘度を上昇させることはなく、むしろ高温粘度を低下させる働きがある。Bの含有量は3〜6.3%であり、好ましくは4〜6%、より好ましくは4.5〜5.5%である。Bの含有量が少なすぎると、高温粘度が上昇し、溶融性が悪化しやすくなる。一方、B含有量が多すぎると溶融過程においてスカムなどの異質ガラスが生成しやすくなる。
MgOは、ガラス原料を溶融し易くする融剤としての働きを有する成分であると同時に高温粘度の低下に非常に有効であり、溶融時にガラスの泡切れを良くし、均質なガラスを作るのに役立つ成分である。MgOの含有量は0〜5%であり、好ましくは1〜4%、より好ましくは1.5〜3%である。MgO含有量が多すぎると溶融ガラスの分相性が高くなり、ΔTXLが小さくなるため好ましくない。
CaOは、MgOと共に高温粘度を低下させる成分である。CaOの含有量は18〜28%であり、好ましくは20〜25%、より好ましくは22〜25%である。CaO含有量が少なすぎると、ガラスの高温粘度が上昇し、溶融性が悪化しやすくなる。一方、CaO含有量が28%より多いと溶融ガラスの分相性が高くなり、ΔTXLが小さくなるため好ましくない。
アルカリ金属酸化物成分であるLiO、NaO及びKOは、複数のガラス原料を混合した状態で加熱してガラス融液とする際に、ガラス融液の生成を容易にする、いわゆる融剤としての働きをする。さらに高温粘度を低下させる働きもある。LiO、NaO、KOの合量は、0〜2%であり、好ましくは0〜1%、より好ましくは0〜0.8%である。LiO、NaO、KO合量が多すぎるとガラスのアルカリ溶出量が増加し、樹脂とガラス界面における接着強度が低下して、プリント配線板の機械的強度が低下しやすくなるため好ましくない。
Feは紫外線を吸収することから、ガラス中にFeが含まれていれば最終製品であるFRPやFRTPの紫外線による劣化を防ぐ、という効果が期待できる。その一方で、Feは430nm以下の波長域の光および1080nmを中心としたブロードな波長域の光を吸収し、ガラスを緑色に着色させ易い成分である。しかもFeが他の遷移金属元素(例えばTiO等)と共存した場合には、相互作用によってガラスの着色を強める傾向がある。Feの含有量は0.01〜0.40%であり、好ましくは0.02〜0.38%、より好ましくは0.02〜0.24%、さらに好ましくは0.05〜0.19%、最も好ましくは0.05〜0.10%である。Feの含有量を少なすぎると、FRPやFRTPの紫外線による劣化を防ぐ効果が期待できなくなる。またガラス製造に高純度な原料が必要となる。さらにガラスカレットを使用できなくなることから、製造コストが高くなって好ましくない。一方、Feの含有量が多すぎると、TiO等との相互作用によってガラスの着色を大幅に強めてしまう。その結果、FRPやFRTPを作製した際に外観が損なわれる。
なお本発明のガラス繊維用ガラス組成物において、Feは意図的に添加する必要はなく、原料などの不純物やコンタミネーション、或いはガラスカレット中のFe量を調整すればよい。またFeの含有量は、原料やガラスカレット中のFe含有量を測定し、前記原料やガラスカレット中のFe含有量に応じて使用量を調整することによって調整可能である。さらに除鉄装置を用いて前記原料やガラスカレット中のFeを取り除くことによってFeの含有量を調整することも可能である。
は微細な結晶核が溶融ガラス中に形成されるのを阻止する効果があり、液相温度を低下させることができる成分である。しかし多量に添加すると、逆に液相温度を高めてしまう。Pの含有量は好ましくは0.1〜2%であり、より好ましくは0.1〜1%、さらに好ましくは0.1〜0.5%である。なおP含有量が少なすぎると上記効果が得られない。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、上記成分に加え、さらに種々の成分を含有することができる。
例えば高温粘度を低下させるためSrOとBaOを含有してもよい。SrOの含有量は好ましくは0〜2%であり、より好ましくは0.1〜2%、さらに好ましくは0.1〜1.5%である。また、BaOの含有量は好ましくは0〜2%であり、より好ましくは0.05〜1%、さらに好ましくは0.05%〜0.5%である。SrOやBaOの含有量が多すぎると溶融ガラスの分相性が高くなり、ΔTXLが小さくなるため好ましくない。
また製品ガラス中の泡を低減するため清澄剤を一種類以上含有してもよい。清澄剤としては例えばSOやCl、SnO、Sb、Asなどを使用できる。この場合標準的な清澄剤の添加量の合計は、0.5%以内である。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、不純物として、例えば、H、CO、CO、HO、He、Ne、Ar、Nを各々0.1%まで含有して良い。さらに不純物として、Pt、Rh、Au、PbO、La、WO、Nb、Y、F 等を各々0.05%以下まで含有して良い。なお不純物として含まれるTiOは、Feと共存するとガラスを著しく着色させる。このためTiOの混入量は0.5%以下、特に0.3%以下に規制することが望ましい。同様に、ガラスを着色させる不純物成分であるCrの混入量も0.1%以下、特の0.05%以下に規制することが好ましい。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、厚さ10mmにおいて、JIS Z8701に規定するXYZ表色系に基づく色度xが0.3000〜0.3250の範囲内、特に0.300〜0.315の範囲内であることが好ましく、色度yが0.3000〜0.3500、特に0.300〜0.330の範囲内であることが好ましい。色度xや色度yが前記の範囲外になるとガラス繊維の着色が強くなり、FRPやFRTPの外観が変化するため好ましくない。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、溶融温度Tmelt(ガラスの粘度が102.0dPa・sとなる温度)が1400℃以下、1380℃以下、特に1360℃以下であることが好ましい。溶融温度Tmeltが高すぎると、ガラス溶融を高温で行わなければならず、重油、ガス、電気の消費量が増え、製造コストの増大につながる。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、成形温度T(ガラスの粘度が103.0dPa・sとなる温度)が1210℃以下、特に1190℃以下であることが好ましい。Tが高すぎると、ガラス繊維を高温で紡糸する必要が生じることから、ブッシングが変形して寿命が短くなりやすく、製造コストの増大につながる。
なお溶融温度Tmelt及び紡糸温度Tは、白金球引き上げ法を用いて測定することができる。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、液相温度T1080℃以下、特に1060℃以下であることが好ましい。Tが高すぎると、ΔTLXが小さくなり、紡糸性が悪化する。すなわちガラス融液中に失透物が発生しやすくなり、糸切れが発生しやすくなる。なお液相温度は約120×20×10mmの白金ボートに粉砕した試料を充填し、線形の温度勾配を有する電気炉に16時間投入し、顕微鏡によって判定した結晶析出箇所の温度を電気炉の温度勾配グラフから算出する方法によって求めることができる。
本発明のガラス繊維用ガラス組成物は、成形温度Tと液相温度Tとの温度差ΔTXLが100℃以上、110℃以上、特に120℃以上であることが好ましい。ΔTXLが小さすぎると紡糸性が悪化する。
本発明のガラス繊維は、上記組成及び特性を有することを特徴とする。組成や特性は既述の通りであり、ここでは説明を省略する。また本発明のガラス繊維は、例えばチョップドストランド、ヤーン、ロービング等の形態で使用に供することが好ましい。なおチョップドストランドとは、ガラスモノフィラメントを集束したストランドを所定長の長さに切断したものである。ヤーンとは、ストランドに撚りをかけたものである。ロービングとは、ストランドを複数本合糸し、円筒状に巻き取ったものである。
次に本発明のガラス繊維の製造方法を製造する方法を説明する。
まず上記組成(及び特性)となるように、調合したガラス原料バッチをガラス溶融炉に投入し、ガラス化し、溶融、均質化する。組成については既述の通りであり、ここでは説明を省略する。
続いて溶融ガラスを紡糸してガラス繊維に成形する。詳述すると、溶融ガラスをブッシングに供給する。ブッシングに供給された溶融ガラスは、その底面に設けられた多数のブッシングノズルからフィラメント状に連続的に引き出される。このようにして引き出されたモノフィラメントに各種処理剤を塗布し、所定本数毎に集束することによってガラス繊維を得る。
このようにして成形された本発明のガラス繊維は、チョップドストランド、ヤーン、ロービング等に加工され、FRPやFRTP等の用途に供される。
以下、実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。
表1〜3は、本発明の実施例(試料No.1〜14)及び比較例(試料No.15、16)を示している。
各試料は、以下のようにして調製した。
まず、各表中のガラス組成になるように、天然原料、化成原料等の各種ガラス原料を秤量、混合して、500gのガラスバッチを作製した。次に、このガラスバッチを白金ロジウム合金製坩堝に投入した後、間接加熱電気炉内で1450℃、4時間溶融した。続いて、得られた溶融ガラスを耐火性鋳型内に流し出し、徐冷炉内でアニール処理(1013dPa・sにおける温度より30〜50℃高い温度で30分間加熱した後、徐冷点〜歪点の温度域を1℃/分で降温)してインゴットを作製し、50mm×50mm×10mmに切り出して50mm×50mmの測定面を鏡面研磨した。測定試料厚み10mmとなるように島津 UV−3100PC 紫外可視近赤外分析光度計に試料を設置し、380nm〜780nmの範囲の透過率スペクトルを測定した。このようにして得られた透過率スペクトルを使用して、JIS Z8701に基づきXYZ表色系における色度xyを求めた。
さらにブッシングを備えた貴金属製のポットに前記インゴットを投入し、通電加熱によって前記インゴットをリメルトした。その後ブッシングノズルからフィラメント状に連続的に引き出されたモノフィラメントに各種処理剤を塗布し、所定本数毎に集束することによってガラス繊維を得た。このようにして成形されたガラス繊維をチョップドストランドに加工し、不飽和ポリエステル樹脂と混合してFRPを成形した。成形したFRPを目視観察し、外観の優劣を○、×で評価した。なお、成形前の樹脂の色と成形後のFRPの色を比較し、色の差が認識できた場合を「○」、認識できなかった場合を「×」と判断した。
TiO及びCrの混入量は蛍光X線分析装置にて求めた。
表から明らかなように、実施例である試料No.1〜14は、色度xが0.3111〜0.3203、色度yが0.3192〜0.3419であった。またFRPの外観は、何れも良好であった。

Claims (6)

  1. 酸化物換算の質量百分率表示でSiO 50〜60%、Al 10〜18%、B 3〜6.3%、MgO 0〜5%、CaO 18〜28%、LiO+NaO+KO 0〜2%、Fe 0.01〜0.4%、P 0.15〜2%を含有することを特徴とするガラス繊維用ガラス組成物。
  2. 酸化物換算の質量%で、さらにSrO 0〜2%、BaO 0〜2%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維用ガラス組成物
  3. 厚さ10mmにおいて、JIS Z8701に規定するXYZ表色系に基づく色度xが0.3000〜0.3250の範囲内、且つ色度yが0.3000〜0.3500の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス繊維用組成物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のガラス繊維用組成物からなることを特徴とするガラス繊維。
  5. チョップドストランド、ヤーン、及びロービングの何れかの形態で供されることを特徴とする請求項4に記載のガラス繊維。
  6. ガラス組成として、酸化物換算の質量%で、SiO 50〜60%、Al 10〜18%、B 3〜6.3%、MgO 0〜5%、CaO 18〜28%、LiO+NaO+KO 0〜2%、Fe 0.01〜0.4%、P 0.15〜2%含有するガラスとなるように調合した原料バッチをガラス溶融炉で溶融し、溶融ガラスをブッシングから連続的に引き出して繊維状に成形することを特徴とするガラス繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023127220A1 (ja) * 2021-12-27 2023-07-06 日東紡績株式会社 ガラス長繊維の製造方法、及びガラス長繊維

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