JP2016112789A - 多目的エクステリア用品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自分の好み或いは目的とする様々な形態のエクステリア品を自由に製作可能にし、ユーザにとっての面白みを高めることにより、多様性及び多機能性,発展性及び趣味性を高める。加えて、資源節減に寄与するとともに、コストダウン及び管理面の大幅な容易化を図る。【解決手段】 リサイクル素材Rにより一定のプレート厚Dcを有する矩形状に形成するとともに、一方の長辺に沿って一定間隔La(Lb)毎に形成し、プレート厚Dcと同一の溝幅LsのスリットSs…を短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成してなる長手方向Fmの長さL1,L2,L3,L4…が同一又は異なる複数のプレート部材21,22,23…,41,42…と、プレート部材21…の短辺を他のプレート部材22…の短辺又は他のプレート部材22…のプレート面に対して固定可能な固定部材4…とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、プランタ,棚,フェンス等の多目的用途に用いる屋外に設置可能な多目的エクステリア用品に関する。
一般に、屋外に設置するエクステリア品は、プランタ,棚,フェンス,デッキ,ベンチ等の多種にわたっているとともに、製作素材として、自然木の他、リサイクル素材により製作したエクステリア品も実用化されている。
従来、リサイクル素材により製作したエクステリア品としては、既に、本出願人が提案した特許文献1で開示されるエクステリア品が知られている。このエクステリア品は、装飾性,趣味性,多様性及び多機能性を向上させるとともに、パネル材の用途拡大に寄与することを目的としたものであり、具体的には、リサイクル素材により形成したパネル材を用いたエクステリア品を構成するに際して、リサイクル素材により形成したパネル本体部の面内に、同一又は異なる形状の図形により形成した一又は二以上の貫通孔を設けるとともに、この貫通孔を、ステンドグラス板又はステンドグラス状のプラスチック板による化粧板により閉塞してなるパネル材を、少なくとも一つ以上用いて構成したものである。
しかし、上述した特許文献1で開示される従来のエクステリア品は、次のような解決すべき課題も存在した。
第一に、各エクステリア品はそれぞれ単一用途のエクステリア品に留まるため、それ以上に派生することはない。したがって、多様性及び多機能性をより高めるとともに、特に、ユーザにとっての面白みを高め、発展性及び趣味性を高める観点からは更なる改善の余地があった。しかも、任意のエクステリア品に対してリニューアル等により他のエクステリア品と入れ変える場合、入れ変え前のエクステリア品はそのままでは再利用しにくいため、資源の無駄を招く虞れがある。
第二に、パーツとなるパネル材は、個々のエクステリア品に対して専用のパネル材として用意する必要があるため、エクステリア品の種類に応じたパネル材を製作する必要がある。したがって、異なる部品の点数が多くなり、かつ形状等も複雑になる傾向があるなど、製造工程及び加工工程の煩雑化、更には製造工数の増加を招く要因になる。結局、部品コスト及び製造コストの双方のコストアップを招くとともに、部品管理や商品管理等の管理面が大変となる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した多目的エクステリア用品の提供を目的とするものである。
本発明に係る多目的エクステリア用品1は、上述した課題を解決するため、リサイクル素材Rを用いることにより屋外に設置可能なエクステリア用品を構成するに際して、リサイクル素材Rにより一定のプレート厚Dcを有する矩形状に形成するとともに、一方の長辺に沿って一定間隔La(Lb)毎に形成し、プレート厚Dcと同一の溝幅LsのスリットSs…を短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成してなる長手方向Fmの長さL1,L2,L3,L4…が同一又は異なる複数のプレート部材21,22,23…,41,42…と、プレート部材21…の短辺を他のプレート部材22…の短辺又は他のプレート部材22…のプレート面に対して固定可能な固定部材4…とを具備してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、スリットSsには、プレート部材21,22,23…,41,42…の短辺に、短辺の長さの1/2だけ短辺方向Fwへ形成し、プレート厚Dcと同一の段差幅Lsを有する切欠段差Sd…を含ませることができる。また、リサイクル素材Rには、廃プラスチックのリサイクル素材Rp,又は廃プラスチックのリサイクル素材Rpと廃木材のリサイクル素材Rwの複合素材,を用いることができる。さらに、固定部材4…には、少なくとも一つ以上のネジ4n…を用いることができる。
このような構成を有する本発明に係る多目的エクステリア用品1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 複数のプレート部材21…の組み合わせにより、複数の小枠部を有する様々な異なるエクステリア品、即ち、プランタ,棚,フェンス等の様々なエクステリア品を得ることができる。したがって、ユーザは、自分の好み或いは目的とする様々な形態のエクステリア品を自由に組み付けることができるとともに、固定部材4…として、着脱可能な固定部材4…を用いれば、様々な形態を有する他のエクステリア品に組み変えることができる。この結果、ユーザにとっての面白みを高めることができ、多様性及び多機能性、更には発展性及び趣味性を飛躍的に高めることができるとともに、エクステリア品の無駄を無くすことができるため、資源節減にも寄与できる。
(2) 基本的には、基本形態が一致する一体形成可能な同種のプレート部材21…を用意すれば足りるため、各プレート部材を製作する製造工程及び加工工程の大幅な縮小を図ることができる。この結果、部材コスト及び製造コストの双方のコストダウンを図ることができるともに、部品管理や商品管理等の管理面の大幅な容易化を実現できる。
(3) 好適な態様により、スリットSsとして、プレート部材21,22,23…,41,42…の短辺に、短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成し、プレート厚Dcと同一の段差幅Lsを有する切欠段差Sd…を含ませれば、プレート部材21…の短辺同士を直角に組み付ける場合であっても、短辺同士を嵌合させることができるため、両者の位置決めを容易に行うことができる。これにより、容易な組み付を可能にするとともに、組立完了時の品質向上を図ることができる。
(4) 好適な態様により、リサイクル素材Rとして、廃プラスチックのリサイクル素材Rp,又は廃プラスチックのリサイクル素材Rpと廃木材のリサイクル素材Rwの複合素材,を用いれば、素材の物性に基づく十分な防水性,耐腐食性及び耐汚染性を確保できるため、屋外に設置するエクステリア品に用いて最適となる。
(5) 好適な態様により、固定部材4…として、少なくとも一つ以上のネジ4n…を用いれば、汎用的なネジ4nの使用が可能になるため、容易かつ低コストに実施できるとともに、着脱可能にすることができる。
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る多目的エクステリア用品1に使用する複数のプレート部材21…について、図3〜図5を参照して説明する。
プレート部材21…は、いずれも、リサイクル素材Rにより矩形状に形成するとともに、一定の厚さ(プレート厚)Dcを有するベース体Mを包含する。この場合、リサイクル素材Rには、廃プラスチックのリサイクル素材Rpを用いる。ベース体Mの製造には、公知の製造法を利用可能である。例えば、廃棄されるポリスチレン製の食器トレイ等を溶解するとともに、発泡剤等の添加剤を加えた材料を押出成形することにより製造できる。また、溶解した廃プラスチックのリサイクル素材Rpには、茶色系などの着色剤を添加し、製造したベース体Mの外観が木質状となるように考慮する。
他方、リサイクル素材Rとしては、廃プラスチックのリサイクル素材と廃木材のリサイクル素材の複合素材Rwを用いてもよい。この場合、上述の溶解した廃プラスチックのリサイクル素材Rpに対して、微細化(粉末化)した廃木材のリサイクル素材を混合させるなどにより実施することができる。なお、廃プラスチックのリサイクル素材と廃木材のリサイクル素材の最適な配合比率は試作及び実験等により予め選定することが望ましい。このように、リサイクル素材Rとして、廃プラスチックのリサイクル素材Rp,又は廃プラスチックのリサイクル素材Rpと廃木材のリサイクル素材Rwの複合素材,を用いれば、素材の物性に基づく十分な防水性,耐腐食性及び耐汚染性を確保できるため、屋外に設置するエクステリア品に用いて最適となる利点がある。
また、ベース体Mにおける一対の短辺には、図4に示すように、ベース体Mにおけるプレート厚Dcと同一の段差幅Lsとなる切欠段差Sd…を短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成する。これにより、一つの短辺には、長さがLw/2の切欠段差Sdとこの切欠段差Sdから突出幅Lsで突出した長さがLw/2の残留短辺Spが設けられる。このような切欠段差Sdを設ければ、ベース体M…の短辺同士、即ち、プレート部材21…の短辺同士を直角に組み付ける場合であっても、嵌合させることができるため、両者の位置決めを容易に行うことができる。これにより、容易な組み付を可能にするとともに、組立完了時の品質向上を図ることができる利点がある。
さらに、図4に示すように、短辺における切欠段差Sdには、ベース体Mの面方向に対して、二つの離間したねじ込み孔12,12を設けるともに、残留短辺Spには、ベース体Mの面直角方向に対して、二つの離間したねじ挿通孔13,13を設ける。実施形態で示すベース体M…は、廃プラスチックのリサイクル素材Rp,又は廃プラスチックのリサイクル素材Rpと廃木材のリサイクル素材Rwの複合素材,を用いて形成するため、固定部材4として汎用的なネジ4nの使用が可能である。したがって、容易かつ低コストに実施できるとともに、着脱可能にできる利点がある。なお、ねじ込み孔12…を設けることにより、ねじ挿通孔13,13との位置決めを行えるメリットがあるが、このねじ込み孔12…は必ずしも設けることを要しない。
以上がベース体Mの基本形態となる。一方、このベース体Mの長手方向Fmの長さを異ならせるとともに、このベース体Mにおける一方の長辺に沿って一定間隔La(又はLb)毎にスリットSs…を形成したものがプレート部材21…となる。
プレート部材21…の代表例を、図3(a)〜(j)及び図5(a)〜(e)に示す。図3(a)に示すプレート部材21は、長手方向Fmの長さがL1、短辺方向Fwの長さがLwとなる。一対の短辺には切欠段差Sd,Sdを形成するため、両側に位置する切欠段差Sd,Sd間におけるプレート部材3の長さはLi(=L1−2×Ls)となる。また、図3(b)に示すプレート部材22は、長手方向Fmの長さがL2、短辺方向Fwの長さがLwとなり、全体形状は、図3(a)に示したプレート部材21(基本形状X1)と他のプレート部材21の一方の残留短辺2bを除いた形態(追加形状Y1)を長手方向Fmに組み合わせた連続形状を有している。したがって、一方の長辺の中央位置に、切欠段差Sdと同一形状となるスリットSsが形成され、このスリットSsは、前述したプレート厚Dcと同一の溝幅LsのスリットSsを短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成した形状となる。
さらに、図3(c)に示すプレート部材23は、長手方向Fmの長さがL3、短辺方向Fwの長さがLwとなり、全体形状は、基本形状X1に対して二つの追加形状Y1,Y1を長手方向Fmへ順次組み合わせた連続形状を有している。また、図3(d)に示すプレート部材24は、長手方向Fmの長さがL4、短辺方向Fwの長さがLwとなり、全体形状は、基本形状X1に対して三つの追加形状Y1,Y1,Y1を長手方向Fmへ順次組み合わせた連続形状を有している。以下、同様に、図3(e)は、四つの追加形状Y1…を、図3(f)は、五つの追加形状Y1…を、図3(g)〜(j)は、八〜十一の追加形状Y1…を、それぞれ長手方向Fmへ順次組み合わせた連続形状を有している。以上は、代表例を示したものであり、追加形状Y1…は任意数量を選定できる。
この場合、いずれのプレート部材21…であっても、各スリットSs…は、一方の長辺に沿って一定間隔La毎(図3(f))に形成されるとともに、プレート厚Dcと同一の溝幅Lsにより形成され、短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成される。したがって、前述した切欠段差SdとスリットSsの形状は同一形状となり、切欠段差Sdは、スリットSsの変更形態として当該スリットSsに含まれる。
他方、図5(a)〜(e)は図3(a)のプレート部材21の長さを2倍にしたものである。即ち、図3(b)のプレート部材21からスリットSsを除いた形状が図5(a)のプレート部材41となり、図3(b)に示したプレート部材21の長手方向Fmの長さL2と図5(a)のプレート部材41の長手方向Fmの長さL2は一致し、図5(a)の形状が基本形状X2となる。さらに、図5(b)〜(e)は、図5(a)のプレート部材41(基本形状X2)と他のプレート部材41の一方の残留短辺2bを除いた形態(追加形状Y2)を長手方向Fmに順次組み合わせた連続形状を有している。したがって、長手方向Fmの寸法が異なるものの他の形態は同じであり、図3(a)〜(j)と図5(a)〜(e)の基本的な原理形状は同じとなる。また、いずれのプレート部材21…,41…も、各スリットSs…の延長線上のプレート面には、二つの離間したねじ挿通孔13,13…を有する。この場合、いずれのプレート部材41…であっても、各スリットSs…は、一方の長辺に沿って一定間隔Lb毎(図5(d))に形成されるとともに、プレート厚Dcと同一の溝幅Lsにより形成され、短辺の長さLwの1/2だけ短辺方向Fwへ形成される。
次に、本実施形態に係る多目的エクステリア用品1の使用方法について説明する。最初に、多目的エクステリア用品1を、プランタ1pとして用いる場合について、図1,図2,図6及び図7を参照して説明する。
まず、準備する部材として、プレート部材21を二枚、プレート部材22を二枚、プレート部材23を二枚、プレート部材24を二枚、プレート部材25を二枚、プレート部材26を四枚、それぞれ用意するとともに、固定部材4…として、複数のネジ4n…を用意する。
次いで、図1に示すプランタ1pの形態となるように、各プレート部材21…を配する位置を決める。この際、例えば、縦方向に配する各プレート部材21…は、スリットSs…の開口を上向きにするとともに、横方向に配する各プレート部材21…は、スリットSs…の開口を下向きにする。そして、図6に示すように、縦方向に配する各プレート部材22…(例示はプレート部材23)の上向きに開口したスリットSs…の部位と横方向に配する各プレート部材22…(例示はプレート部材25)の下向きに開口したスリットSs…の部位が噛み合うように組み付けを行う。
この組み付けを行うことにより、各プレート部材22…(例示はプレート部材24)の短辺における残留短辺Spと他のプレート部材22…(例示はプレート部材23)の短辺における切欠段差Sdが嵌合するため、ネジ4n…を、挿通孔13…に挿入するとともに、ドライバ等により回し操作することにより、ねじ込み孔12…にネジ込む。これにより、各プレート部材22…の短辺と他のプレート部材22…の短辺が固定される。例示の場合、図2に示すように、一つの短辺同士を固定するネジ4n…の数量は四本となる。なお、スリットSsの無いプレート部材21は各短辺の固定となる。
また、例示のように、最外郭に位置するプレート部材26におけるスリットSs…には、他のプレート部材22…の短辺における残留短辺Spが嵌合するため、プレート部材26における各スリットSs…の位置に設けられた挿通孔13…に、ネジ4n…を挿入するとともに、ネジ4n…をドライバ等により回し操作することにより、ねじ込み孔12…にネジ込む。以上の組み付け作業により、図1に示すプランタ1pを得ることができる。このように、プランタ1pの組み付けは、工具としてドライバを用意する程度で足りるため、ユーザにより容易に行うことができる。
一方、得られたプランタ1pは、例えば、図1のように、住宅の庭等の設置面91に載置するとともに、この設置面91を区画するフェンス81の隅などに配して使用できる。例示のプランタ1pは、格子状に枠組みされた二十一個の小枠部H…の集合体となる。したがって、各小枠部H…をそれぞれミニプランタとして使用することができる。使用時には、図2に示す断面図のように、ミニプランタ(小枠部H)の中に、花等の植物101を植えた鉢100を収容するプランタカバーとして用いてもよいし、ミニプランタの中に、土壌102を直接収容することにより、植物103を植える本来のプランタとして用いてもよい。
他方、図7(a),(b)には、形態(形状)の異なる他のプランタ1p…をそれぞれ示す。このように、本実施形態に係る多目的エクステリア用品1は、異なる長さの種類や数量を選定した複数のプレート部材21…を組み合わせることにより、様々な形状のプランタ1p…を得ることができる。図7(a),(b)に示すプランタ1p…であっても、上述した図1に示したプランタ1pと同様に組み付けることができる。また、各プランタ1p…は、組み付けに使用したネジ4n…を取り外し、他の様々な形状のプランタ1p…に組み変えすることも可能となる。なお、図7(a),(b)において、図1〜図6に示したプランタ1pと同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、多目的エクステリア用品1を、棚(屋外棚)1mとして用いる場合について、図8を参照して説明する。
棚1mの組み付け方法も、基本的には、図1に示したプランタ1pの組み付け方法と同じである。異なる点は、プランタ1pとして用いる場合、横置状態に設置するのに対して、棚1mの場合は、縦置状態に設置する点が異なる。したがって、例示の棚1mは、長手方向Fmに長いプレート部材28を最下部に配することにより、設置時の安定性を考慮した。これにより、水平に位置する各プレート部材21…が棚板として機能し、各小枠部H…が小棚となる棚1mとして用いることができる。なお、例示の棚1mは、図8に示すように、フェンス81に隣接する位置に設置した場合を示している。なお、図8において、図1〜図7と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
次に、多目的エクステリア用品1を、フェンス1f…として用いる場合について、図9を参照して説明する。
フェンス1f…の組み付け方法も、基本的には、図1に示したプランタ1pの組み付け方法と同じである。異なる点は、フェンス1f…として用いる場合、例えば、図9に示すように、縦方向にそれぞれ同一長さのプレート部材26…を使用するとともに、横方向にそれぞれ同一長さのプレート部材25…を使用し、全体が矩形形状となるように組み付ける点が異なる。これにより、全体が矩形となる1ブロック分のフェンス1fを得ることができる。また、設置する際には、例えば、複数の支柱105…を起設し、離間した二本の支柱105…によりフェンス1fの左右両側を支持(固定)すればよい。なお、図9において、図1〜図8と同一部分には同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
使用方法の一例として、図3(a)〜(j)に示したプレート部材21…を用いた場合を示したが、図5(a)〜(e)に示したプレート部材41…を用いる場合であっても同様に組み付けることができる。プレート部材41…を用いた場合には、小枠部Hの大きさを、プレート部材21…を用いた場合の四倍にすることができる。さらに、プレート部材21…とプレート部材41…を混在させて組み付けることも可能である。混在させた場合には、小枠部Hの形状を長方形にすることができるとともに、正方形と長方形を混在させたり、或いは大きな正方形と小さな正方形を混在させるなど、屋外に設置可能な様々な形態となる各種の多目的エクステリア用品1…を得ることができる。
よって、このような本実施形態に係る多目的エクステリア用品1によれば、複数のプレート部材21…の組み合わせにより、複数の小枠部を有する様々な異なるエクステリア品、即ち、プランタ,棚,フェンス等の様々なエクステリア品を得ることができる。したがって、ユーザは、自分の好み或いは目的とする様々な形態のエクステリア品を自由に組み付けることができるとともに、固定部材4…として、着脱可能な固定部材4…を用いれば、様々な形態を有する他のエクステリア品に組み変えることができる。この結果、ユーザにとっての面白みを高めることができ、多様性及び多機能性、更には発展性及び趣味性を飛躍的に高めることができるとともに、エクステリア品の無駄を無くすことができるため、資源節減にも寄与できる。また、基本的には、基本形態が一致する一体形成可能な同種のプレート部材21…を用意すれば足りるため、各プレート部材を製作する製造工程及び加工工程の大幅な縮小を図ることができる。この結果、部材コスト及び製造コストの双方のコストダウンを図ることができるともに、部品管理や商品管理等の管理面の大幅な容易化を実現できる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,方法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、スリットSsとして、プレート部材21,22,23…,41,42…の短辺に、短辺の長さの1/2だけ短辺方向Fwへ形成し、プレート厚Dcと同一の段差幅Lsを有する切欠段差Sdを含ませた場合を例示したが、この切欠段差Sdは、必ずしも設けることを要しない。また、リサイクル素材Rとしては、廃プラスチックのリサイクル素材Rp,又は廃プラスチックのリサイクル素材Rpと廃木材のリサイクル素材Rwの複合素材,を用いることが望ましいが、他のリサイクル素材Rの利用を排除するものではない。さらに、固定部材4…として、少なくとも一つ以上のネジ4n…を用いた場合を例示したが、釘や接着剤等の他の固定部材4…を排除するものではない。この場合であっても、ユーザは最初に選定した任意のエクステリア品を組み付けることができる。
本発明に係る多目的エクステリア用品は、プランタ,棚,フェンス等の屋外に設置可能な各種エクステリア品に利用できる。
1:多目的エクステリア用品,21…:プレート部材,41…:プレート部材,4…:固定部材,4n…:ネジ,R:リサイクル素材,Rp:廃プラスチックのリサイクル素材,Rw:廃木材のリサイクル素材,Dc:プレート厚,La:一定間隔,Lb:一定間隔,Ls:溝幅,Lw:短辺の長さ,L1…:長手方向の長さ,Ls:段差幅,Ss…:スリット,Sd…:切欠段差,Fw:短辺方向,Fm:長手方向
Claims (4)
- リサイクル素材を用いることにより屋外に設置可能に構成した多目的エクステリア用品であって、リサイクル素材により一定のプレート厚を有する矩形状に形成するとともに、一方の長辺に沿って一定間隔毎に形成し、前記プレート厚と同一の溝幅のスリットを短辺の長さの1/2だけ短辺方向へ形成してなる長手方向の長さが同一又は異なる複数のプレート部材と、前記プレート部材の短辺を他のプレート部材の短辺又は他のプレート部材のプレート面に対して固定可能な固定部材とを具備してなることを特徴とする多目的エクステリア用品。
- 前記スリットには、前記プレート部材の短辺に、短辺の長さの1/2だけ短辺方向へ形成し、前記プレート厚と同一の段差幅を有する切欠段差を含むことを特徴とする請求項1記載の多目的エクステリア用品。
- 前記リサイクル素材は、廃プラスチックのリサイクル素材,又は廃プラスチックのリサイクル素材と廃木材のリサイクル素材の複合素材,を用いることを特徴とする請求項1記載の多目的エクステリア用品。
- 前記固定部材は、少なくとも一つ以上のネジを用いることを特徴とする請求項1記載の多目的エクステリア用品。
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