JP2016110248A - 仮想化実行装置、仮想化システム、および、リソース最適化方法 - Google Patents
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Description
なお、サービス構築とは、具体的には、ユーザごとに定められたサービスカタログ(周知であるため説明は省略)に基づいた、利用サービスに対応するVM3の作成、作成されたVM3の配置先となるサーバ装置2の決定、NW設定などを含む。
図2に示すように、仮想化実行装置1の制御部は、特性情報格納部11と、構成情報格納部12と、推奨部13と、推測部14と、割当先決定部15(最適化部)と、配置先決定部16(最適化部)と、割当実行部17と、配置実行部18とを機能部として備える。これらの機能部は、仮想化実行装置1の記憶部にあるプログラム(図示せず)を適宜読み出し、実行することで実現される。
特性情報格納部11は、クライアント装置5を操作するユーザごとに定められた特性情報(図示せず)を、仮想化実行装置1の記憶部に格納する。特性情報は、ユーザID(Identifier)と、所定の基準でユーザを分類するユーザタイプと、ユーザが過去に何らかのサービスを利用したことがある場合には、そのサービスを利用したときのサービス利用履歴とを関連付けた情報である。
ユーザIDは、例えば、当該ユーザに割り振られた登録番号である。
ユーザタイプは、例えば、職業によるユーザの分類を可能にし、ユーザを学生、一般会社員、主婦、トレーダー、などに分類することができる。また、ユーザタイプは、例えば、サービスの利用度によるユーザの分類を可能にし、ユーザを、プレミアム、ゴールド、プラチナ、ブロンズ、お試し、などに分類することができる。
構成情報格納部12は、1または複数のVM3から構成されるシステムのシステム構成情報(図示せず)を、仮想化実行装置1の記憶部に格納する。システム構成情報は、システムの識別子と、システムのアーキテクチャの詳細と、システムの仕様の詳細と、システムの設定内容の詳細とを関連付けた情報である。
システムのアーキテクチャの詳細には、例えば、このシステムが備えるLB(ロードバランサ)の数、このシステムが備えるDB(データベース)の数、LBごとに配備されるAPの数の範囲が含まれる。
システムの仕様の詳細には、例えば、このシステムに使用されるOS(オペレーティングシステム)、MW、DB、APなどのソフトウェア名およびバージョンが含まれる。
推奨部13は、特性情報を参照して、サービス構築時にてユーザに所定のシステム構成情報を推奨する。推奨の形態としては、例えば、クライアント装置5の表示部にシステム構成情報の内容を表示させるものがあげられる。推奨部13は、ユーザが過去と同じサービスを利用し、かつ、過去と同じユーザタイプである場合には、過去にユーザが同じサービスを利用したときに決定されたシステム構成情報と同じシステム構成情報を推奨する。もし、上記以外の場合には、推奨部13は、ユーザタイプ別に予め決められた初期のシステム構成情報を推奨する。
ここで、図3を参照して、最終的なシステム構成情報を決定するための処理について説明する。この処理は、クライアント装置5からの要求に応じて仮想化実行装置1がサービスを構築する時に開始し、ステップS01に進む。なお、仮想化実行装置1は、ユーザが利用しようとするサービスの種類は当然認識しているとする。
図2に戻って、推測部14は、特性情報格納部11によって格納された特性情報、および、構成情報格納部12によって格納されたシステム構成情報、つまり、決定された最終的なシステム構成情報を用いて、対象のシステムを構成するVM3の各種リソースの、所定の期間ごとの使用予定量を推測する。
ここで、図4を参照して、システム構成情報が決定されたシステムを構成するVM3のリソースの使用予定量を推測するための処理について説明する。この処理は、最終的なシステム構成情報が決定されたときに開始し、ステップS11に進む。
ある仮想マシンSmにおけるユーザUnの過去のシステム構成情報をAR(Sm,Un)、AR(Sm,Un)のリソースRi(iは、仮想マシンのリソースの種類の数)の過去の最大使用量をM(AR(Sm,Un),Ri)、所定の時間単位ごとのユーザUnのリソースの使用量の基本推移率をTx(AR(Sm,Un),Ri)(0≦Tx(AR(Sm,Un),Ri) ≦1。xは、時間幅。例:1日、1時間、30分。)、リソースRiの所定の時間単位ごとの使用予定量をCx(AR(Sm,Un),Ri)とするとき、
Cx(AR(Sm,Un),Ri) = M(AR(Sm,Un),Ri) × Tx(AR(Sm,Un),Ri)
ステップS13の後、図4の処理を終了する。
ある仮想マシンSmにおけるユーザタイプPnの初期のシステム構成情報をAR(Sm,Pn)、AR(Sm,Pn)のリソースRi(iは、仮想マシンのリソースの種類の数)の過去の最大使用量をM(AR(Sm,Pn),Ri)、所定の時間単位ごとのユーザタイプPnのリソースの使用量の基本推移率をTx(AR(Sm,Pn),Ri)(0≦Tx(AR(Sm,Pn),Ri) ≦1。xは、時間幅。例:1日、1時間、30分。)、リソースRiの所定の時間単位ごとの使用予定量をCx(AR(Sm,Pn),Ri)とするとき、
Cx(AR(Sm,Pn),Ri) = M(AR(Sm,Pn),Ri) × Tx(AR(Sm,Pn),Ri)
ステップS14の後、図4の処理を終了する。
推奨したシステム構成情報の独立要素のうち、各種リソースRiの使用予定量に影響を与えるおそれがある1または複数の独立要素をEx(xは自然数)とした場合、Exの値の変更によりリソースRiの使用予定量がKEx倍になる、または、所定量KExだけ増加すると判明するとする。なお、このような判明は、例えば、チューニング試験の結果に基づく。そして、ユーザからの変更指定前の推奨したシステム構成情報によるリソースRiの使用予定量をValue-Ri-before、変更指定後のシステム構成情報によるリソースRiの使用予定量をValue-Ri-afterとするとき、
Value-Ri-after = Value-Ri-before×KE1×KE2×・・・×KEn + KEo + KEp + ・・・
ステップS15の後、図4の処理を終了する。
図2に戻って、割当先決定部15は、推測部14が推測したリソースの使用予定量を用いて、対象のサービスを提供するために動作するVM3に対して、当該VM3の動作に必要となるディスク領域を複数のストレージ装置4のいずれに割り当てるかという割当最適化を実行する。ディスク領域の割当先となるストレージ装置4を選定するためのポリシには、例えば、以下の2つの割当先ストレージ装置選定ポリシ1,2がある。割当先決定部15は、割当先ストレージ装置選定ポリシ1,2に従って、対象となるシステムを構成するVM3のためにディスク領域を割り当てることになるストレージ装置4を、ディスク領域の割当先として選定する。
(1a):システム構成情報を参照して、対象となるシステムを構成するVM3の動作に必要となるディスク領域を割当可能なストレージ装置4の候補を選定。
(1b):(1a)で選定されたストレージ装置4の候補のなかから、ストレージ装置4のディスクI/O(ストレージ装置側ディスクI/O)の実使用量の所定の期間内における平均値が最も小さくなるストレージ装置4を選定。なお、所定の期間とは、例えば、24時間という期間全体としてもよいし、特定の数時間という一部期間としてもよい。
(2a):システム構成情報を参照して、対象となるシステムを構成するVM3の動作に必要となるディスク領域を割当可能なストレージ装置4の候補を選定。
(2b):対象となるシステムを構成するVM3のディスクI/Oの使用予定量を加算しても、ストレージ装置4のディスクI/O(ストレージ装置側ディスクI/O)の使用量が所定の時間帯ごとに帯域上限値を超えないストレージ装置4の候補を選定。ストレージ装置4のディスクI/Oは、そのストレージ装置4に割り当てられたディスク領域にアクセスするVM3のディスクI/Oの使用予定量に依存する。ストレージ装置4のディスクI/Oの使用量は、例えば、VM3のディスクI/Oの使用予定量を適宜重みづけし、四則演算などの所定の演算によって算出することができる。
(2c):(2a)および(2b)から選定されたストレージ装置4のうち、VM3のディスク領域の割当時に、ストレージ装置4のディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における偏りが最小となるストレージ装置4を選定。なお、所定の期間とは、例えば24時間という期間全体としてもよいし、特定の数時間という一部期間としてもよい。
(2c‐2):(2c)において、「ストレージ装置4のディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における偏りが最小となる」とは、例えば、当該ディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における最小値が最大となることとすることができる。
(2c‐3):また、(2c)において、「ストレージ装置4のディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における偏りが最小となる」とは、例えば、当該ディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における標準偏差が最小となることとすることができる。
配置先決定部16は、推測部14が推測したリソースの使用予定量のうちCPU、メモリ、NWI/Oの使用予定量を用いて、対象となるVM3を複数のサーバ装置2のいずれに配置するかという配置最適化を実行する。VM3の配置先となるサーバ装置2を選定するためのポリシには、例えば、以下の2つの配置先VM選定ポリシ1,2がある。配置先決定部16は、配置先VM選定ポリシ1,2に従って、特定のサーバ装置2を、VM3の配置先として選定する。なお、配置先VM選定ポリシの内容はこれらに限定されない。
配置予定のVM3のリソースの使用量とサーバ装置2の各々のリソースの空き容量の時間的な推移から、いずれの時間帯においてもサーバ装置2のリソースの使用量が所定の上限値を超えなければ、そのサーバ装置2を配置先として選定。
複数のVM3を対象にし、これらのVM3のリソースの使用量の最大値と、VM3同士の間のリソースの使用量の推移の相関関係を特定し、あるサーバ装置2のリソースの使用量の最大値に収まるVM3の組み合わせが見つかれば、そのサーバ装置2を配置先として選定。
割当実行部17は、割当先決定部15の割当最適化によって決定されたストレージ装置4にディスク領域を割り当てる。
配置実行部18は、配置先決定部16の配置最適化によって決定されたサーバ装置2にVM3を配置する。
VM3がサーバ装置2に配置され、ディスク領域がストレージ装置4に割り当てられると、クライアント装置5は、サービスを利用することができる。
図5に示すように、これまでに説明した仮想化実行装置1による全体処理は、以下の手順で進む。この全体処理は、ステップS21から開始する。
本実施形態を具体的に説明するために実施例1,2について説明する。まず、実施例1について説明する。実施例1の前提は下記の通りである。
(1)ユーザのID:Aさん。ユーザタイプ:主婦。
(2)利用するサービス:画像処理解析サービス。過去の学生時代に利用歴あり。
(3)主婦ユーザタイプの画像処理解析サービスに対する初期のシステム構成情報:APサーバ・DBサーバの2台構成。
APサーバ:
リソースの割当量(CPU:12コア、メモリ:8GB、ディスクI/O:1.0Gbps、NWI/O:1.0Gbps)
ディスク領域の割当量:50GB
DBサーバ:
リソースの割当量(CPU:6コア、メモリ:6GB、ディスクI/O:2.0Gbps、NWI/O:2.0Gbps)
ディスク領域の割当量:100GB
*1:説明の便宜上、CPU周波数は3.0GHzとし、CPUの使用量=コア数×CPU周波数×全体使用率とする。
*2:VM3は、APサーバ・DBサーバのそれぞれに対して作成される。
(4)主婦ユーザタイプにおける各VM3のリソースの使用量の推移:各VM3の各時間帯(0:00〜7:59、8:00〜15:59、16:00〜23:59)のリソース(CPU、メモリ、ディスクI/O、NWI/O)の平均使用率の推移
0:00〜 7:59・・・10%
8:00〜15:59・・・60%
16:00〜23:59・・・40%
各種リソースの使用予定量=各種リソースの割当量×平均利用率
として推測する。DBサーバとして実装されるVM3に関しては、使用予定量は、以下の表1の通りになる。
図6に示すストレージA〜Dの4つのストレージ装置4において、ストレージDは、ディスク領域の空き容量が不足することになるため(90GB<100GB)、割当先の候補から除外される(割当先ストレージ装置選択ポリシ2の(2a)参照)。また、ストレージCは、16:00〜23:59におけるディスクI/Oの空き容量が不足することになるため(0.6Gbps<800Mbps)、割当先の候補から除外される(割当先ストレージ装置選択ポリシ2の(2b)参照)。
図7のサーバA〜Dの4つのサーバ装置2において、サーバA〜Dの3種のリソースであるCPU、メモリ、NWI/Oの、各時間帯における空き予定容量が、DBサーバのCPU、メモリ、NWI/Oの使用予定量を下回る場合には、その空き予定容量の値が強調表示されている(斜字かつ楕円で囲む)。
APサーバについても上記と同様の方法で配置先となるサーバ装置2を選定する(説明は省略)。その結果、配置先決定部16による配置最適化が実現される。
次に、実施例2について説明する。その際、実施例1ですでにした説明と重複する説明は省略する。実施例2の前提は下記の通りである。
(1)ユーザのID:Bさん。ユーザタイプ:学生。
(2)利用するサービス:Webサービス。過去利用歴あり。
(3)過去(Bさんが学生)利用時のWebサービスに対するシステム構成情報:Webサーバ・APサーバ・DBサーバの3層構成。
Webサーバ層(1LB−3Webサーバ):
リソースの割当量(CPU:8コア、メモリ:8GB、ディスクI/O:500Mbps、NWI/O:1.0Gbps)
ディスク領域の割当量:10GB
利用ソフト・ミドルウェア:Apache(登録商標) HTTP Server
APサーバ層(1LB−3APサーバ):
リソースの割当量(CPU:12コア、メモリ:16GB、ディスクI/O:1.0Gbps、NWI/O:500Mbps)
ディスク領域の割当量:10GB
利用ソフト・ミドルウェア:Apache Tomcat
DBサーバ層(1DBサーバ):
リソースの割当量(CPU:6コア、メモリ:8GB、ディスクI/O:1.0Gbps、NWI/O:500Mbps)
ディスク領域の割当量:100GB
利用ソフト・ミドルウェア:Oracle(登録商標) Database(DBコネクション数:500)
*3:VM3は、Webサーバ・APサーバ・DBサーバのそれぞれに対して作成される。
(4)過去利用時のWebサービスにおける各VM3のリソースの使用量の推移:各VM3の各時間帯(0:00〜7:59、8:00〜15:59、16:00〜23:59)のリソース(CPU、メモリ、ディスクI/O、NWI/O)の平均使用率の推移
0:00〜 7:59・・・30%
8:00〜15:59・・・40%
16:00〜23:59・・・80%
推測部14は、この測定結果を踏まえ、上記(3)(4)の情報に基づいて、各VM3の各種リソースの時間帯ごとの使用予定量を、
各種リソースの使用予定量=各種リソースの割当量×平均利用率
として推測する。DBサーバとして実装されるVM3に関しては、使用予定量は、以下の表2の通りになる。
図8に示すストレージA〜Dの4つのストレージ装置4において、ストレージDは、ディスク領域の空き容量が不足することになるため(70GB<100GB)、割当先の候補から除外される(割当先ストレージ装置選択ポリシ2の(2a)参照)。また、ストレージCは、16:00〜23:59におけるディスクI/Oの空き容量が不足することになるため(0.4Gbps<1200Mbps)、割当先の候補から除外される(割当先ストレージ装置選択ポリシ2の(2b)参照)。
図9によれば、配置先決定部16は、いずれの時間帯においても、CPU、メモリ、NWI/Oの空き予定容量の値が、DBサーバのCPU、メモリ、NWI/Oの使用予定量を上回るサーバCをDBサーバの配置先として選定する。
APサーバについても上記と同様の方法で配置先となるサーバ装置2を選定する(説明は省略)。その結果、配置先決定部16による配置最適化が実現される。
本実施形態によれば、仮想化実行装置1は、サービスを利用するユーザの特性情報を用いることで、そのユーザによるサービスの大まかな利用傾向を分析することができる。また、仮想化実行装置1は、1または複数のVM3から構成されるシステムのシステム構成情報を用いることで、ユーザがサービスを好適に利用できるようにするのに必要な性能を備えたシステムの構成を把握することができる。ここで、ユーザが懸念するリソース競合は、サーバ装置2の性能そのものにもよるが、例えば、多くのユーザが同じサービスを利用するというユーザ側の利用態様にもよる。また、例えば、VM3へのリソースの割り当てが不適切なこと、異なるサービスを構成するVM3が特定のサーバ装置2に配置されてそのサーバ装置2の負荷が増大することにもよる。このため、これらの特性情報およびシステム構成情報を用いて推測された、VM3の複数種類のリソースの、所定の期間ごとの使用予定量は、VM3の配置最適化によりリソース競合を解消し、システムの性能を担保することに大いに寄与する。また、これらの使用予定量は、ディスク領域の割当最適化にも用いることで、仮想マシンの各々のディスクI/Oの競合の発生頻度を下げつつ、ストレージ装置4のリソースの利用効率を向上させることにも大いに寄与する。したがって、サーバ装置2の仮想化環境の利便性を向上させることができる。
割当先決定部15は、割当先ストレージ装置選定ポリシ1,2や他の割当先ストレージ装置選定ポリシに従って、ディスク領域の割当先となるストレージ装置4を選定したが、該当するストレージ装置4が存在しなかった場合には、ユーザが利用しようとするサービスと同じ種類のサービスであってもより低品質のサービスをユーザに勧めて、その低品質のサービスの利用に対する割当最適化を実現することができる。つまり、低品質のサービスを提供するために動作するVM3から構成されるシステムのシステム構成情報を推奨部13が推奨し、ユーザからの変更指定の有無を経て、最終的なシステム構成情報を決定し、決定したシステム構成情報に対する割当最適化を実現することができる。サービスが低品質であるため、VM3の各種リソースの使用予定量は比較的小さく済ませることができ、その使用予定量を許容する空き予定容量を有するストレージ装置4が存在する可能性を高めることができる。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
2 サーバ装置
3 VM(仮想マシン)
4 ストレージ装置
5 クライアント装置
11 特性情報格納部
12 構成情報格納部
13 推奨部
14 推測部
15 割当先決定部(最適化部)
16 配置先決定部(最適化部)
17 割当実行部
18 配置実行部
Claims (7)
- クライアント装置に所定のサービスを提供する複数のサーバ装置の仮想化を実行する仮想化実行装置であって、
前記クライアント装置を操作するユーザの特性情報を格納する特性情報格納部と、
1または複数の仮想マシンから構成されるシステムのシステム構成情報を格納する構成情報格納部と、
前記格納された特性情報、および、前記格納されたシステム構成情報を用いて、前記仮想マシンの複数種類のリソースの、所定の期間ごとの使用予定量を推測する推測部と、
前記推測した複数種類のリソースの使用予定量を用いて、前記仮想マシンを複数の前記サーバ装置のいずれに配置するかという配置最適化、および、前記仮想マシンの動作に必要となるディスク領域を複数のストレージ装置のいずれに割り当てるかという割当最適化を実行する最適化部と、を備える、
ことを特徴とする仮想化実行装置。 - 前記特性情報は、
前記ユーザを識別するユーザID、所定の基準で前記ユーザを分類するユーザタイプ、および、前記ユーザが過去に前記サービスを利用したときのサービス利用履歴、を含んでおり、
前記仮想化実行装置は、
前記特性情報を参照して、前記ユーザに対して前記システム構成情報を推奨する推奨部、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想化実行装置。 - 前記最適化部は、前記ディスク領域の前記割当最適化において、
前記ディスク領域を割当可能な複数の前記ストレージ装置のうち、ストレージ装置側ディスクI(Input)/O(Output)の実使用量の所定の期間内における平均値が最も小さくなる前記ストレージ装置を、前記ディスク領域の割当先として選定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仮想化実行装置。 - 前記最適化部は、前記ディスク領域の前記割当最適化において、
前記ディスク領域を割当可能であり、前記仮想マシンの前記リソースの1つである仮想マシン側ディスクI/Oの使用予定量に応じて、ストレージ装置側ディスクI/Oの使用量が所定の時間帯ごとに帯域上限値を超えない複数の前記ストレージ装置のうち、
前記ストレージ装置側ディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における最小値が最大となる前記ストレージ装置を、前記ディスク領域の割当先として選定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仮想化実行装置。 - 前記最適化部は、前記ディスク領域の前記割当最適化において、
前記ディスク領域を割当可能であり、前記仮想マシンの前記リソースの1つである仮想マシン側ディスクI/Oの使用予定量に応じて、ストレージ装置側ディスクI/Oの使用量が所定の時間帯ごとに帯域上限値を超えない複数の前記ストレージ装置のうち、
前記ストレージ装置側ディスクI/Oの空き予定容量の、所定の期間内における標準偏差が最小となる前記ストレージ装置を、前記ディスク領域の割当先として選定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仮想化実行装置。 - クライアント装置に所定のサービスを提供する複数のサーバ装置、前記サーバ装置を仮想化する仮想化実行装置、および、複数のストレージ装置、が通信可能に接続される仮想化システムであって、
前記仮想化実行装置が、
前記クライアント装置を操作するユーザの特性情報を格納する特性情報格納部と、
1または複数の仮想マシンから構成されるシステムのシステム構成情報を格納する構成情報格納部と、
前記格納された特性情報、および、前記格納されたシステム構成情報を用いて、前記仮想マシンの複数種類のリソースの、所定の期間ごとの使用予定量を推測する推測部と、
前記推測した複数種類のリソースの使用予定量を用いて、前記仮想マシンを複数の前記サーバ装置のいずれに配置するかという配置最適化、および、前記仮想マシンの動作に必要となるディスク領域を複数の前記ストレージ装置のいずれに割り当てるかという割当最適化を実行する最適化部と、を備える、
ことを特徴とする仮想化システム。 - クライアント装置に所定のサービスを提供する複数のサーバ装置の仮想化を実行する仮想化実行装置におけるリソース最適化方法であって、
前記仮想化実行装置は、
前記クライアント装置を操作するユーザの特性情報を格納する特性情報格納ステップと、
1または複数の仮想マシンから構成されるシステムのシステム構成情報を格納する構成情報格納ステップと、
前記格納された特性情報、および、前記格納されたシステム構成情報を用いて、前記仮想マシンの複数種類のリソースの、所定の期間ごとの使用予定量を推測する推測ステップと、
前記推測した複数種類のリソースの使用予定量を用いて、前記仮想マシンを複数の前記サーバ装置のいずれに配置するかという配置最適化を実行する配置最適化ステップと、
前記推測した複数種類のリソースの使用予定量を用いて、前記仮想マシンの動作に必要となるディスク領域を複数のストレージ装置のいずれに割り当てるかという割当最適化を実行する割当最適化ステップと、を実行する、
ことを特徴とするリソース最適化方法。
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