JP2016109126A - 潮流発電装置及び潮流発電方法 - Google Patents

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利之 ▲高崎▼
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Abstract

【課題】構造の簡素化及び設置作業や保守作業の省力化を図ることができる、潮流発電装置及び潮流発電方法を提供する。
【解決手段】
海上に浮遊する浮体構造物2と、浮体構造物2に形成された内側に凹んだリセス部21と、リセス部21に挿通される軸部31と軸部31の先端に配置され海中に浸漬される翼部32とを備えた水車3と、浮体構造物2内に配置され水車3の回転によって発電する発電機4と、を有し、水車3は、浮体構造物2に対して軸部31を海面と海中との間で回動可能なヒンジ部33を備え、軸部31をリセス部21に挿通させながら回転移動させることによって翼部32を浮沈させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、潮流発電装置及び潮流発電方法に関し、特に、水面に浮遊した状態で使用するのに適した潮流発電装置及び潮流発電方法に関する。
潮流発電装置は、水平軸型プロペラ翼の水車を有するものを中心に種々提案されているが、装置全体を海中に沈めて海底に固定するものが多い(例えば、特許文献1参照)。かかる海底固定式の潮流発電装置では、摺動部の水密性の維持や固定構造の堅牢性の向上等が必要であり、機構や構造が複雑かつ高価となる傾向にある。
また、浮体の下面に垂直軸型プロペラ翼の水車を有する潮流発電装置を配置するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。かかる浮体設置式の潮流発電装置においても、発電機を没水させる場合には、上述した海底固定式の潮流発電装置と同様に、摺動部の水密性の維持等が必要となり、機構や構造が複雑かつ高価となる傾向にある。
特開2005−240786号公報 特開2003−312586号公報
潮流は、潮汐の干満により発生するものであり、その流速と発生時間を正確に予測することができ、極めて安定した自然エネルギーである。しかしながら、潮流エネルギーは、海中で発生するエネルギーであることから、そのエネルギー回収装置は、一般に複雑な構造を有している。また、潮流発電装置の設置作業や保守点検作業も海上で行うことから、これらの施工費も高額となる。
特に、潮流発電装置では、水車は常に海中に浸漬されていることから、海洋生物の付着や浮遊物(海藻やロープ屑等)の纏着(絡まり)は避けようがなく、定期的に清掃や研磨が必要となる。また、主な摺動箇所である水車の軸受部もベアリングの衰耗に伴う定期的な交換が必要となる。
したがって、潮流発電は、コスト面において風力発電や太陽光発電等と比較して経済的に劣っており、潮流発電装置の実用化には、構造の簡素化及び設置や保守作業の省力化等の改善が必須である。
本発明は、上述した問題点に鑑みて創案されたものであり、構造の簡素化及び設置作業や保守作業の省力化を図ることができる、潮流発電装置及び潮流発電方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、潮汐により発生するエネルギーを回収して発電する潮流発電装置において、水上に浮遊する浮体構造物と、該浮体構造物に形成された内側に凹んだリセス部と、該リセス部に挿通される軸部と該軸部の先端に配置され水中に浸漬される翼部とを備えた水車と、前記浮体構造物内に配置され前記水車の回転によって発電する発電機と、を有し、前記水車は、前記浮体構造物に対して前記軸部を水面と水中との間で回動可能なヒンジ部を備え、前記軸部を前記リセス部に挿通させながら回転移動させることによって前記翼部を浮沈させるようにした、ことを特徴とする潮流発電装置が提供される。
前記水車は、前記軸部が挿通されるとともに両端に配置されたベアリングを有する軸受部材を備え、前記ヒンジ部は前記軸受部材に配置されていてもよい。
前記浮体構造物は、浮力を発生させる浮力体と、該浮力体の上に配置される上部構造物と、を備え、前記上部構造物の下部に前記リセス部が配置されており、前記浮力体は前記リセス部と連通するスリット部とを有していてもよい。
前記浮体構造物は、潮流によって前記水車に生じる転倒モーメントに対して抗力を発生させるように展張された複数の係留索によって水底に係留されていてもよい。
前記浮体構造物は、潮流によって前記水車に生じる転倒モーメントに対して反対向きの転倒モーメントを発生させるように水中下に配置された傾斜板を有していてもよい。
前記水車は、前記軸部又は前記翼部に配置される複数のフロートによって水面に浮遊させた状態で運搬されてもよい。
前記浮体構造物は、前記リセス部の間隙に配置されるスペーサを有していてもよいし、前記リセス部の上面を覆う遮蔽板を有していてもよい。
また、前記浮体構造物は、前記リセス部及び前記水車によって構成される水車ユニットを複数有していてもよい。さらに、前記水車ユニットは、発電時に前記水車を鉛直方向に対して傾斜した状態に支持するように構成されていてもよい。また、前記浮体構造物の底部に整流板を配置してもよい。
また、本発明によれば、潮汐により発生するエネルギーを回収して発電する潮流発電方法において、水上に浮遊する浮体構造物と、該浮体構造物に形成された内側に凹んだリセス部と、該リセス部に挿通される軸部と該軸部の先端に配置され水中に浸漬される翼部とを備えた水車と、前記浮体構造物内に配置され前記水車の回転によって発電する発電機と、を有する潮流発電装置を用い、前記軸部を前記リセス部に挿通させながら水面と水中との間で移動させることによって前記翼部を浮沈させるようにした、ことを特徴とする潮流発電方法が提供される。
前記発電機により得られた電力は、例えば、前記潮流発電装置に近い水域を航行する船舶に供給される。
本発明に係る潮流発電装置及び潮流発電方法によれば、水上に浮遊する浮体構造物に水車を配置したことにより、潮流により生ずる水車や浮体構造物への抵抗力を柔軟に受け止めることができ、構造的に強度条件が過酷にならないことから、構造の簡素化を図ることができる。また、本発明によれば、水車の翼部を水中に没水させ、発電機等の機器類を浮体構造物内に配置したことにより、発電部分の水密性を高度に維持する必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、浮体構造物にリセス部を形成し、このリセス部を利用して水車を浮沈させるようにしたことから、軸部を水面と水中との間で回転移動させるだけで容易に水車を浮上させたり沈降させたりすることができ、設置作業や保守作業の省力化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る潮流発電装置を示す全体構成図である。 図1に示した潮流発電装置の平面図である。 図1に示した潮流発電装置の詳細説明図であり、(a)は側面断面図、(b)は図3(a)におけるB−B矢視断面図、(c)は図3(a)におけるC−C矢視断面図、を示している。 軸受部材を示す説明図であり、(a)は部品展開図、(b)は下部ベアリングの平面図、を示している。 水車の運搬工程を示す図であり、(a)は側面図、(b)は図5(a)におけるB−B矢視断面図、を示している。 水車の浮体構造物への設置工程を示す図であり、(a)は搬入工程、(b)は接続工程、(c)は浸漬工程、を示している。 図1に示した潮流発電装置の変形例を示す図であり、(a)は第一変形例、(b)は第二変形例、(c)は第三変形例、を示している。 本発明に係る潮流発電方法の一適用例を示す全体構成図である。 本発明の第二実施形態に係る潮流発電装置の概略構成を示す側面図である。 図9に示した潮流発電装置の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図8を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係る潮流発電装置を示す全体構成図である。図2は、図1に示した潮流発電装置の平面図である。図3は、図1に示した潮流発電装置の詳細説明図であり、(a)は側面断面図、(b)は図3(a)におけるB−B矢視断面図、(c)は図3(a)におけるC−C矢視断面図、を示している。
本発明の一実施形態に係る潮流発電装置1は、潮汐により発生するエネルギーを回収して発電する潮流発電装置であって、海上に浮遊する浮体構造物2と、浮体構造物2に形成された内側に凹んだリセス部21と、リセス部21に挿通される軸部31と軸部31の先端に配置され海中に浸漬される翼部32とを備えた水車3と、浮体構造物2内に配置され水車3の回転によって発電する発電機4と、を有し、水車3は、浮体構造物2に対して軸部31を海面と海中との間で回動可能なヒンジ部33を備え、軸部31をリセス部21に挿通させながら回転移動させることによって翼部32を浮沈させるようにしたものである。なお、図1では潮流発電装置1の正面図を示している。
本実施形態に係る潮流発電装置1は、例えば、島と島との間のように海域が部分的に絞られた潮流の流れが速くなりやすい箇所や潮流の流速を予測しやすい箇所に設置することが好ましい。潮汐は、一般に海域において生じることから、潮流発電装置1は海域に配置することが好ましいが、潮流が生じ得る場所であれば河川域等の海域以外の場所に配置するようにしてもよい。
浮体構造物2は、例えば、浮力を発生させる浮力体22と、浮力体22の上に配置される建屋構造の上部構造物23と、を有しており、上部構造物23の下部にリセス部21が配置されている。浮力体22は、例えば、図3(b)に示したように、リセス部21と連通するスリット部22aを有する略C字形状の浮力タンクであり、上部構造物23の下部外周を囲うように配置されており、下端にリセス部21と連通する開口部を備えた底板22dが接続されている。浮力タンク22の大きさは、潮流発電装置1の重量や潮流の流速等の条件に応じて任意に設計することができる。また、浮力体22の内部に海水を注排水して浮力を調整するようにしてもよい。なお、浮力体22は海上の波浪による浮体構造物2の動揺を低減するため、海面下に没していることが好ましい。
浮力体22のスリット部22aには、リセス部21を構成する略U字断面形状の板材の開放された側の両端が接続されており、スリット部22aとリセス部21とは連通するように構成されている。なお、リセス部21を構成する板材の上端及び下端は開放されている。また、リセス部21は、例えば、上部構造物23の中心部を含む位置まで深く形成されている。リセス部21には海水が浸入するが、リセス部21の高さは海面に対し十分な余裕を持たせ、海面波浪及び浮体構造物2の動揺により、海水が上部構造物23の内部に浸入しないようにする。したがって、リセス部21の高さは、浮力体22の高さよりも高い位置まで形成することが好ましい。また、リセス部21を構成する板材は、水車3を垂直に固定した状態で軸受部材34と干渉しないように形成されている。
上部構造物23は、リセス部21に挿通される水車3の軸部31の上部を覆い隠す建屋構造物であり、筒状の胴部23aと円錐面形状の屋根部23bとを有している。浮力体22に接続された胴部23aは海中に浸漬される部分であることから、潮流の抵抗を低減するために水平断面が円形状等の流線形の外形を有していることが好ましい。屋根部23bは、海水や雨水が溜まらないように、水が流れ落ちる傾斜面を有していることが好ましい。
また、上部構造物23は、水車3の設置又は保守作業時に水車3を海面上に浮上させた状態で軸部31と胴部23aとが干渉しないように十分な空間を確保する必要がある。そこで、胴部23aには、リセス部21と連通するとともに屋根部23b付近まで延びる開口部を形成し、この開口部に水密構造の両開き扉23cを設置する。両開き扉23cは、潮流発電装置1の稼働時には閉鎖されており、上部構造物23内への海水の浸入を防止し、水車3の設置又は保守作業時には開放され、作業員の出入口としても使用される。
また、浮力体22は、下面に配置された係留索接続用の脚部22bと、側面に配置された傾斜板22cと、を有している。脚部22bは、浮力体22の下方に配置される水車3の翼部32と係留索24との接触を回避するための部品である。例えば、図3(b)に示したように、浮力体22の下面には放射状に四本の脚部22bが配置されており、各脚部22bには、図2に示したように、複数の係留索24が接続されている。係留索24は、アンカー24aによって海底に固定される。なお、脚部22bの長さや本数は任意であり、図示した形状や本数に限定されるものではなく、必要に応じて省略することもできる。
図2に示したように、海底の四箇所にアンカー24aが打ち込まれており、各アンカー24aに複数の係留索24が接続されており、各係留索24は異なる脚部22bに接続される。このとき、リセス部21は潮流の流れ方向に対して正対するように配置することが好ましい。図示したように、各アンカー24aに対して複数の係留索24を接続して略X字状に係留索24を展張することにより、浮体構造物2の波浪による動揺を低減したり、潮流による水平移動を抑制したりすることができる。
また、潮流により翼部32に生じる揚力の水車回転円の半径方向の分力が、軸部31を下流に押し流す方向に働き、それにより浮体構造物2には大きな転倒モーメントが発生する。さらに、水車3の回転に伴い浮体構造物2には水平面上に回転モーメントも発生する。図示したように、複数の係留索24によって浮体構造物2を係留することによって、この転倒モーメント及び回転モーメントに対する抗力を発生させることができる。すなわち、浮体構造物2は、潮流によって水車3に生じる転倒モーメントに対して抗力を発生させるように展張された複数の係留索24によって海底に係留されている。なお、潮流により翼部32に生じる揚力の円周方向の分力が水車3の回転力となる。
図2において、四本の脚部22bについて右下から時計回りに脚部22b1,22b2,22b3,22b4と番号を付け、四つのアンカー24aについて右下から時計回りにアンカー24a1,24a2,24a3,24a4と番号を付けるものとする。係留索24は、脚部22b1,22b2,22b3,22b4とその正面に位置するアンカー24a1,24a2,24a3,24a4とを接続する第一係留索241と、潮流の流れ方向に対して平行な方向に位置する脚部22b1,22b2及び脚部22b3,22b4と潮流の流れ方向に対して平行な方向に位置するアンカー24a1,24a2及びアンカー24a3,24a4とを略X字形状に接続する第二係留索242と、潮流の流れ方向に対して垂直な方向に位置する脚部22b2,22b3と潮流の流れ方向に対して垂直な方向に位置するアンカー24a2,24a3とを略X字形状に接続する第三係留索243と、によって構成される。
ここで、潮流の流れ方向に対して垂直な方向に位置する脚部22b1,22b4と潮流の流れ方向に対して垂直な方向に位置するアンカー24a1,24a4との間には略X字形状に係留索24が接続されていない。このように、リセス部21の開口部の前方を横切る係留索24を接続しないようにすることによって、水車3の設置や保守作業時に係留索24が邪魔にならないようにすることができる。
傾斜板22cは、下端側が内側に上端側が外側となるように(下を向くように)浮力体22の側面に配置されており、例えば、図2に示したように、潮流の流れ方向(図中の矢印方向)に対して垂直に配置される。なお、図1及び図2において、説明の便宜上、傾斜板22cを二点鎖線で図示している。また、傾斜板22cは、例えば、図3(b)に示したように、リセス部21及びスリット部22aを塞がないように配置される。なお、傾斜板22cの配置は図示した構成に限定されるものではなく、必要に応じて拡張又は省略することもできる。
かかる傾斜板22cを配置することにより、潮流に正対した傾斜板22cには斜め上方に抗力が働き、潮流の下流方向を向いた傾斜板22cには抗力が発生せず、結果的に、浮体構造物2の潮流上流側を持ち上げる方向に転倒モーメントが発生する。この回転モーメントは水車3の軸部31が潮流中で押されることによる浮体構造物2に作用する転倒モーメントとは常に逆の方向に働くことになり、浮体構造物2の傾斜を防ぐことに寄与する。すなわち、浮体構造物2は、潮流によって水車3に生じる転倒モーメントに対して反対向きの転倒モーメントを発生させるように海中下に配置された傾斜板22cを有している。
垂直軸型の水車3は、水平に流れる潮流に対し軸が垂直になっている状態が最も回転効率が良く、浮体構造物2が直立した姿勢を保つことが水車3の回転効率を高めることに繋がる。上述したように、潮流と平行な面上に略X字形状に展張された係留索242及び浮力体22の側面に配置された傾斜板22cにより、浮体構造物2の直立姿勢の維持を図ることができ、水車3の回転効率を向上させることができる。
水車3は、例えば、図1に示したように、垂直軸型のダリウス翼により構成される。軸部31は、浮体構造物2の略中央に垂直に配置される。軸部31の先端(図の下側)に複数の翼が接続されて翼部32が形成されている。翼部32は、中央部が外側に湾曲したダリウス翼形状であることが好ましいが、軸部31の外周に軸部31と平行な複数の垂直翼を有する直線翼形状であってもよい。
図示したように、湾曲したダリウス翼を採用することにより、海中の浮遊物(海藻やロープ屑等)との纏着(絡まり)を低減することができる。また、ダリウス翼は、風車に用いた場合には一般に自己起動性に劣っているが、水車の場合には水の質量が大きく翼に作用する揚力も大きいことから、四枚翼であれば流速1m/s程度で自己起動を開始することができる。また、翼部32の翼枚数が二枚の場合は回転位置により潮流による軸部31を押し流す力が大きく変動し、水車3に異常な振動が発生する恐れがあることから、翼枚数は三枚以上であることが好ましく、四枚であることが最適である。なお、翼部32はダリウス翼形状に限定されるものではなく、潮流を受けて軸部31を回転させる翼形状であれば他の形状であってもよい。
図3(a)に示したように、軸部31の上部は軸受部材34によって回転可能に支持されており、軸受部材34はヒンジ部33を介して浮体構造物2に接続されている。ここで、図4は、軸受部材34を示す説明図であり、(a)は部品展開図、(b)は下部ベアリング34cの平面図、を示している。
軸受部材34は、両端にフランジを有する筒状の保持部材34aと、保持部材34aの上部に配置される上部ベアリング34bと、保持部材34aの下部に配置される下部ベアリング34cと、ヒンジ部33を構成するヒンジ用金具33aと、設置又は保守作業時に係止部を構成するトラスアーム34dと、を有している。また、上部ベアリング34bの上部にはヘッドキャップ34eが配置され、ヘッドキャップ34eの上部には駆動ギア34fが軸部31に嵌挿されている。なお、図3(a)では、説明の便宜上、トラスアーム34dの図を省略してある。
上部ベアリング34bは、海中に浸漬されないことから、一般的なオイル潤滑式のボールベアリングを使用することができる。一方、下部ベアリング34cは、海中に浸漬される部分であることから、オイルを使用しない滑りベアリングを使用することが好ましい。上部ベアリング34bは、保持部材34aの上部に形成されたフランジにボルト等の締結具によって固定される。
下部ベアリング34cは、例えば、軸部31の外周に配置されるベアリングメタル34gと、ベアリングメタル34gを保持する保持金具34hと、を有しており、保持部材34aの下部に形成されたフランジにボルト等の締結具によって固定される。また、ベアリングメタル34g及び保持金具34hは、図4(b)に示したように、周方向に複数に分割できるように構成されている。かかる構成により、摩耗したベアリングメタル34gの交換等の保守作業を容易に行うことができる。なお、ベアリングメタル34gは海水潤滑に適したものを採用し、樹脂素材のものであってもよい。
ヒンジ用金具33aは、保持部材34aの側面部上方に配置される。ヒンジ用金具33aは、図3(a)に示したように、浮体構造物2のリセス部21の最深部側面の外側上方に配置されたヒンジ受部33bにピン結合されてヒンジ部33を構成する。すなわち、水車3は、軸部31が挿通されるとともに両端に配置されたベアリング(上部ベアリング34b及び下部ベアリング34c)を有する軸受部材34を備え、ヒンジ部33は軸受部材34(保持部材34a)に配置されている。なお、ヒンジ受部33bは、水車3の荷重を支える部分であることから、補強材を用いて浮体構造物2に強固に固定することが好ましい。
トラスアーム34dは、例えば、図4(a)に示したように、ヒンジ用金具33aと反対側における保持部材34aの側面部に配置されている。トラスアーム34dには、水車3の設置や保守作業時にチェーン等の索体26が接続され、チェーンブロック等の揚重機25によって、水車3の軸部31上部を浮体構造物2内に搬入したり、ヒンジ部33を中心にして水車3を回転移動させたりする。
発電機4は、水車3の回転によって駆動する駆動ギア34fからエネルギーを回収する機器である。具体的には、図3(c)に示したように、発電機4は、動力を入力する動力伝達ギア41を有し、駆動ギア34f、動力伝達ギア41及びプーリ42に掛け回されたチェーンベルト43によって、駆動ギア34fの動力が発電機4に伝達され電力に変換される。なお、図3(a)において、説明の便宜上、発電機4及びそれに関する部品の図を省略してある。
発電機4及びプーリ42は、上部構造物23の内部に形成された架台部23dに配置されており、駆動ギア34fと略同じ水平面内に配置されることが好ましい。また、架台部23dには、発電機4等の制御を行う制御装置44が配置されていてもよい。なお、駆動ギア34fの動力を発電機4に伝達する動力伝達機構は、図示した構成に限定されるものではなく、歯車列等の他の動力伝達機構であってもよい。
発電機4によって得られた電力は、例えば、浮体構造物2内に配置された蓄電池(図示せず)に蓄電するようにしてもよいし、浮体構造物2から他の浮体構造物や陸上まで架線された電線を用いて外部に出力するようにしてもよい。
ここで、水車3の運搬方法及び浮体構造物2への設置方法について、図5(a)〜図6(c)を参照しつつ説明する。図5は、水車3の運搬工程を示す図であり、(a)は側面図、(b)は図5(a)におけるB−B矢視断面図、を示している。図6は、水車3の浮体構造物2への設置工程を示す図であり、(a)は搬入工程、(b)は接続工程、(c)は浸漬工程、を示している。
図5(a)及び(b)に示したように、水車3は、軸部31及び翼部32に配置される複数のフロート35によって海上に浮遊させた状態で運搬される。フロート35は、例えば、翼部32の上部付根部分に配置される台形断面の角柱形状を有する第一フロート35aと、浸漬した翼部32に接続される第二フロート35bと、軸部31の先端に接続される第三フロート35cと、により構成される。
第一フロート35aは、翼部32の隣接する二つの翼が上部付根付近で跨がるように配置され、翼部32及び軸部31にワイヤ等によって固縛される。このように第一フロート35aを配置することにより、水車3を安定的に浮遊させることができる。また、運搬中に第一フロート35aの位置が前後にずれないように、第一フロート35aの前端部にストッパ35dを配置して軸部31に固定するようにしてもよい。第一フロート35aを水車3から取り外す場合には、ワイヤ等の固縛手段を解いた状態で翼部32を回転させて横方向に押し出すようにすればよい。
第二フロート35bは、水車3の自重を支えるとともに水車3の回転動揺を抑制するフロート35である。具体的には、第二フロート35bは、例えば、球形のブイ形状を有しており、ワイヤ等によって海中に浸漬した翼部32に接続される。また、第三フロート35cは、水車3の先端側と後端側とのバランスを調整するためのフロート35である。具体的には、第三フロート35cは、例えば、球形のブイ形状を有しており、ワイヤ等によって軸部31の先端に接続される。
なお、ここでは軸部31が略水平状態に保持された状態を図示しているが、軸部31の先端側が僅かに海中に浸漬した傾斜した状態で運搬するようにしてもよい。このように軸部31の先端側を下方に傾斜させることにより、軸部31の後端側の軸受部材34が海面から上方にさらに持ち上がり、上部ベアリング34bへの海水飛散を抑制することができるとともに、軸受部材34に取り付けられたヒンジ用金具33aの高さ水準を浮体構造物2内のヒンジ受部33bの高さ位置に合わせることができる。ヒンジ用金具33aとヒンジ受部33bの高さを一致させておくことにより、ピン結合作業を容易に行うことができる。
そして、図5(a)及び(b)に示したように海上に浮遊状態にされた水車3は、作業船(図示せず)等によって曳航され、浮体構造物2の近傍まで運搬される。図6(a)に示したように、浮体構造物2の両開き扉23cを開放し、水車3の後端側にある軸受部材34を浮体構造物2の内部に挿入する。浮体構造物2には、チェーンブロック等の揚重機25が複数配置されており、軸受部材34に取り付けられたトラスアーム34dにチェーン等の索体26を接続し、揚重機25を用いて軸受部材34を引き込みながらヒンジ用金具33aの位置を調整する。なお、図示しないが、浮体構造物2の上部構造物23の内部には、作業用の足場を常設又は仮設するようにしてもよい。
次に、図6(b)に示したように、揚重機25を操作して水車3のヒンジ用金具33aを浮体構造物2に配置されたヒンジ受部33bに嵌め合わせ、ヒンジ用金具33a及びヒンジ受部33bを貫通するピンによって回動可能に結合することによってヒンジ部33が構成される。
続いて、図6(c)に示したように、揚重機25を操作して水車3を自重によってヒンジ部33に沿って回動させ、翼部32を海中に浸漬させる。このとき、軸部31は、リセス部21及びスリット部22aを通過して移動することとなる。水車3が直立した状態(浮体構造物2に対して垂直な状態)になったらヒンジ部33が回動しないようにロックするようにしてもよい。
そして、設置作業終了後、揚重機25及び索体26は、浮体構造物2や軸受部材34から取り外して陸上に持ち帰るようにしてもよいし、そのまま残しておいてもよい。なお、揚重機25の配置、個数、形状等は図示した構成に限定されるものではなく、任意に設計することができる。また、水車3の搬入時には作業船に配置された船上クレーン等の船上設備を利用するようにしてもよい。
保守作業時に水車3を海面上に浮上させたい場合には、揚重機25を用いてトラスアーム34dを引き上げ、上述した図6(b)〜(c)の工程を逆の順番で行うようにすればよい。また、解体時に水車3を浮体構造物2から取り外したい場合には、上述した図6(a)〜(c)の工程を逆の順番で行うようにすればよい。
したがって、本実施形態に係る潮流発電方法によれば、海上に浮遊する浮体構造物2と、浮体構造物2に形成された内側に凹んだリセス部21と、リセス部21に挿通される軸部31と軸部31の先端に配置され海中に浸漬される翼部32とを備えた水車3と、浮体構造物2内に配置され水車3の回転によって発電する発電機4と、を有する潮流発電装置1を用い、軸部31をリセス部21に挿通させながら海面と海中との間で移動させることによって翼部32を容易に浮沈させることができる。
特に、上述した潮流発電装置1によれば、海上に浮遊する浮体構造物2に水車3を配置したことにより、潮流により生ずる水車3や浮体構造物2への抵抗力を柔軟に受け止めることができ、構造的に強度条件が過酷にならないことから、構造の簡素化を図ることができる。また、本実施形態によれば、水車3の翼部32を海中に没水させ、発電機4等の機器類を浮体構造物2内に配置したことにより、発電部分の水密性を高度に維持する必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。
さらに、本実施形態によれば、浮体構造物2にリセス部21を形成し、このリセス部21を利用して水車3を浮沈させるようにしたことから、軸部31を海面と海中との間で回動させながら移動させるだけで容易に水車3を浮上させたり沈降させたりすることができ、設置作業や保守作業の省力化を図ることができる。
具体的には、水車3の保守点検に際しては軸部31に取り付けられた駆動ギア34fからチェーンベルト43を外した後、上述した要領で軸部31を水平状態に維持し、翼部32が海面上に露出した状態とする。このように水車3の姿勢を変更することにより、軸受部材34の上部ベアリング34b及び下部ベアリング34cの点検・交換作業を容易に行うことができるとともに、海面上に露出した翼部32及び軸部31の清掃・研磨作業を小型作業船等を用いて容易に行うことができる。
次に、上述した本実施形態に係る潮流発電装置1の変形例について、図7(a)〜(c)を参照しつつ説明する。ここで、図7は、図1に示した潮流発電装置の変形例を示す図であり、(a)は第一変形例、(b)は第二変形例、(c)は第三変形例、を示している。
図7(a)に示した第一変形例は、リセス部21の間隙に着脱可能に配置されるスペーサ21aを有するものである。このように、スペーサ21aをリセス部21の間隙に挿入しボルト等の締結具で固定することにより、リセス部21の入口側が開くように変形することを抑制することができる。
図7(b)に示した第二変形例は、リセス部21の上端開放部を覆うように着脱可能に配置される遮蔽板21bを有するものである。遮蔽板21bは、リセス部21を構成する板材の上端開放部を塞ぐように配置することが好ましい。このように、遮蔽板21bを配置することにより、リセス部21から浮体構造物2内に浸入する海水を遮蔽することができる。なお、上述したスペーサ21aと遮蔽板21bとの両方をリセス部21に配置してもよいし、スペーサ21aと遮蔽板21bとを兼用させるようにしてもよい。
図7(c)に示した第三変形例は、水車3の軸部31を浮体構造物2に垂直状態に固定するためのロックピン27を配置したものである。具体的には、例えば、ロックピン27は、リセス部21を構成する板材に螺合可能に配置されており、ロックピン27を両側から締め付けることにより、ロックピン27の先端で軸受部材34を挟持するように構成されている。なお、ロックピン27の先端に弾性体を配置してもよいし、軸受部材34の周面にロックピン27の先端部を宛がう凹部を形成しておいてもよい。
次に、上述した本実施形態に係る潮流発電方法の一適用例について、図8を参照しつつ説明する。ここで、図8は、本発明に係る潮流発電方法の一適用例を示す全体構成図である。
図8に示した潮流発電方法では、潮流発電装置1の発電機4により得られた電力を潮流発電装置1に近い海域を航行する船舶5に供給するようにしたものである。船舶5は、例えば、漁船、タグボート、作業船等である。上述した潮流発電装置1を用いることにより、例えば、多数の島を有する海域において、効率よく電力を供給することができることから、船舶5に蓄電式電気推進船を用いることにより、利便性を向上することができる。
また、軽油や重油等の化石燃料により駆動されるエンジンを用いた燃料推進船は、エンジン故障が多い、燃料のコストが高い等の問題を有しているが、本実施形態に係る潮流発電方法を用いることにより、容易に電力供給することができることから、燃料推進船を蓄電式電気推進船に置換することができ、上述した問題の解決を図ることができる。
なお、ここでは、潮流発電装置1から船舶5に直接的に電力を供給する場合を図示したが、潮流発電装置1から他の浮体構造物や陸上に設置された電力設備に電力を供給及び貯蓄してから、複数の船舶5に電力を分配するようにしてもよいし、潮流発電装置1に配置した蓄電池を介して船舶5に電力を供給するようにしてもよい。
次に、本発明の第二実施形態に係る潮流発電装置について、図9及び図10を参照しつつ説明する。ここで、図9は、本発明の第二実施形態に係る潮流発電装置の概略構成を示す側面図である。図10は、図9に示した潮流発電装置の平面図である。なお、図1〜図8に示した実施形態と同一の構成部品について、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9及び図10に示した第二実施形態に係る潮流発電装置1は、浮体構造物2が、リセス部21及び水車3によって構成される水車ユニット6を複数有するものである。ここでは、潮流の流れ方向に沿って二つの水車ユニット6を配置している。なお、図9及び図10において、説明の便宜上、浮体構造物2及び水車ユニット6以外の構造物(例えば、発電機や水車と発電機との動力伝達機構等)の図を省略してある。また、図9及び図10では、説明の便宜上、浮体構造物2及びリセス部21の一部を透過させて図示している。
水車3は、図1等に示した実施形態と同様に、浮体構造物2に対して回動可能に構成されており、リセス部21は、傾斜した状態の水車3の下部を支えるように形成された傾斜部21cを有している。すなわち、水車ユニット6は、発電時に水車3を鉛直方向に対して傾斜した状態に支持するように構成されている。ところで、二つの水車3を鉛直方向に配置した場合には、水車3同士の干渉を避けるために間隔を広くしなければならず、水車3を支持する浮体構造物2が大型化してしまうこととなる。
それに対して、本実施形態のように水車3を斜めに配置した場合には、水車3同士の干渉を回避しつつ水車3の回動部分(上端部)を接近させて配置することができ、浮体構造物2の小型化を図ることができる。また、水車3の回動部分(上端部)を接近させることにより、発電機への動力伝達機構の小型化を図ることもできる。なお、図示しないが、複数の水車3に対して一つの発電機を配置するようにしてもよいし、複数の水車3毎に発電機を配置するようにしてもよい。
また、図10に示したように、水車3の発電効率を向上させるために、水車3の回転軸を平面視で潮流に対して正対するように配置することが好ましい。そこで、浮体構造物2の姿勢を安定させるために、浮体構造物2は、図10に示したように、潮流の流れ方向の両端部に突出した壁面部28を有していてもよい。ここでは、平面視で三角形状に壁面部28を形成しているが、壁面部28は半円形状のように先端にRを有する形状であってもよい。
また、浮体構造物2の姿勢を安定させるために、浮体構造物2の底部に整流板29を配置するようにしてもよい。整流板29は、潮流の流れ方向に沿って平行に配置される。このように、浮体構造物2に壁面部28及び整流板29を配置することにより、水車3を潮流に対して容易に正対させることができ、発電効率の向上を図ることができる。また、整流板29は、浮体構造物2の重心を下げる効果を有するとともに、浮体構造物2のローリングを抑制する効果も有している。
また、本実施形態では、アンカー24a及び係留索24の個数を削減するために、潮流の流れ方向に二つのアンカー24aを配置した二点係留方式を採用している。係留索24aは、一端が浮体構造物2の底部に配置された脚部22bに接続され、他端が浮体構造物2の上流側又は下流側の水底に配置されたアンカー24aに接続されている。このように、アンカー24a及び係留索24の個数を削減することにより、構造の簡素化及び設置作業や保守作業の省力化を図ることができる。なお、図示した浮体構造物2の係留方法は単なる一例であり、かかる構成に限定されるものではない。
また、係留索24は、一端を整流板29に接続するようにしてもよい。このように、係留索24の一端を脚部22bよりも下方に位置する整流板29に接続することにより、水深の異なる位置で浮体構造物を支持することができ、浮体構造物2の姿勢を効果的に水平に保持することができる。特に、脚部22bに接続された係留索24だけでは潮流によって転倒モーメントが生じやすいが、整流板29に接続された係留索24の張力及び浮体構造物2の復元力によって転倒モーメントを打ち消すことができる。
ここでは、一つの浮体構造物2に水車ユニット6を二つ配置した場合について説明したが、一つの浮体構造物2に三つ以上の水車ユニット6を配置するようにしてもよい。また、浮体構造物2が巨大な場合には、複数の水車ユニット6を有する場合であっても、水車3の回転軸を鉛直方向に沿って配置するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、潮流発電装置1により得られた電力は船舶5への供給以外の用途にも適用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 潮流発電装置
2 浮体構造物
3 水車
4 発電機
5 船舶
6 水車ユニット
21 リセス部
21a スペーサ
21b 遮蔽板
21c 傾斜部
22 浮力体
スリット部 22a
22b,22b1,22b2,22b3,22b4 脚部
22c 傾斜板
22d 底板
23 上部構造物
23a 胴部
23b 屋根部
23c 両開き扉
23d 架台部
24 係留索
241 第一係留索
242 第二係留索
243 第三係留索
24a,24a1,24a2,24a3,24a4 アンカー
25 揚重機
26 索体
27 ロックピン
28 壁面部
29 整流板
31 軸部
32 翼部
33 ヒンジ部
33a ヒンジ用金具
33b ヒンジ受部
34 軸受部材
34a 保持部材
34b 上部ベアリング
34c 下部ベアリング
34d トラスアーム
34e ヘッドキャップ
34f 駆動ギア
34g ベアリングメタル
34h 保持金具
35 フロート
35a 第一フロート
35b 第二フロート
35c 第三フロート
35d ストッパ
41 動力伝達ギア
42 プーリ
43 チェーンベルト
44 制御装置

Claims (12)

  1. 潮汐により発生するエネルギーを回収して発電する潮流発電装置において、
    水上に浮遊する浮体構造物と、
    該浮体構造物に形成された内側に凹んだリセス部と、
    該リセス部に挿通される軸部と該軸部の先端に配置され水中に浸漬される翼部とを備えた水車と、
    前記浮体構造物内に配置され前記水車の回転によって発電する発電機と、を有し、
    前記水車は、前記浮体構造物に対して前記軸部を水面と水中との間で回動可能なヒンジ部を備え、前記軸部を前記リセス部に挿通させながら回転移動させることによって前記翼部を浮沈させるようにした、
    ことを特徴とする潮流発電装置。
  2. 前記水車は、前記軸部が挿通されるとともに両端に配置されたベアリングを有する軸受部材を備え、前記ヒンジ部は前記軸受部材に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の潮流発電装置。
  3. 前記浮体構造物は、浮力を発生させる浮力体と、該浮力体の上に配置される上部構造物と、を備え、前記上部構造物の下部に前記リセス部が配置されており、前記浮力体は前記リセス部と連通するスリット部とを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の潮流発電装置。
  4. 前記浮体構造物は、潮流によって前記水車に生じる転倒モーメントに対して抗力を発生させるように展張された複数の係留索によって水底に係留されている、ことを特徴とする請求項1に記載の潮流発電装置。
  5. 前記浮体構造物は、潮流によって前記水車に生じる転倒モーメントに対して反対向きの転倒モーメントを発生させるように水中下に配置された傾斜板を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の潮流発電装置。
  6. 前記水車は、前記軸部又は前記翼部に配置される複数のフロートによって水上に浮遊させた状態で運搬される、ことを特徴とする請求項1に記載の潮流発電装置。
  7. 前記浮体構造物は、前記リセス部の間隙に配置されるスペーサ又は前記リセス部の上面を覆う遮蔽板を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の潮流発電装置。
  8. 前記浮体構造物は、前記リセス部及び前記水車によって構成される水車ユニットを複数有する、ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の潮流発電装置。
  9. 前記水車ユニットは、発電時に前記水車を鉛直方向に対して傾斜した状態に支持するように構成されている、ことを特徴とする請求項8に記載の潮流発電装置。
  10. 前記浮体構造物の底部に整流板を配置した、ことを特徴とする請求項9に記載の潮流発電装置。
  11. 潮汐により発生するエネルギーを回収して発電する潮流発電方法において、
    水上に浮遊する浮体構造物と、該浮体構造物に形成された内側に凹んだリセス部と、該リセス部に挿通される軸部と該軸部の先端に配置され水中に浸漬される翼部とを備えた水車と、前記浮体構造物内に配置され前記水車の回転によって発電する発電機と、を有する潮流発電装置を用い、
    前記軸部を前記リセス部に挿通させながら水面と水中との間で移動させることによって前記翼部を浮沈させるようにした、
    ことを特徴とする潮流発電方法。
  12. 前記発電機により得られた電力は、前記潮流発電装置に近い水域を航行する船舶に供給される、ことを特徴とする請求項11に記載の潮流発電方法。

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