JP2016106231A - 管理装置及び端末装置、並びに、経路管理方法及び経路取得方法 - Google Patents

管理装置及び端末装置、並びに、経路管理方法及び経路取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体のそれぞれの保有エネルギ量に対応した合理的な走行経路の探索を行う。【解決手段】端末装置700jのそれぞれから送られた移動体MVj(j=1,2,…)の現在位置を受けた推定部830が、当該現在位置、並びに、記憶部810内に記憶されている地図情報、及び、移動体MVjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、渋滞の発生を推定する。引き続き、探索部840が、発生が推定された渋滞に遭遇する可能性ある移動体のうちでエネルギ余裕度が最も低い移動体を特定する。そして、探索部840が、記憶部810内に記憶されている地図情報を参照して、特定された移動体の目的地までの走行に際して、当該渋滞を回避する回避経路を探索する。【選択図】 図1

Description

本発明は、管理装置、端末装置及び経路管理方法に関する。
従来から、車両等の移動体に搭載され、運転者に対して走行ルートの誘導及び案内を行うナビゲーション装置が広く普及している。こうしたナビゲーション装置を利用する技術の進展は目覚しく、利用者の利便性を向上させるための様々な技術が提案されている。
かかる提案技術の一つとして、電気エネルギを駆動用エネルギとする車両に対して、当該車両の現在位置から、当該車両の蓄電池に充電可能な充電施設までの最適な経路を、車両の乗員に知らせる技術がある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、充電施設管理サーバから送られた充電可否情報に基づいて、車両に設置されたナビゲーション装置が、蓄電池に充電可能な充電ユニットが属する充電施設を特定して、乗員に対して通知する。そして、乗員による充電予約操作を受け付けると、ナビゲーション装置が、乗員が指定した充電施設を目的地に設定し、当該充電施設までの経路を、渋滞情報に基づいて渋滞区間を回避するように探索するようになっている。
特開2011−203174号公報
ところで、目的地までの走行において、渋滞区間の回避は、全ての車両にとって好ましいことであるが、その必要性は車両ごとに異なる。すなわち、保有エネルギ量の少ない車両ほど、渋滞区間の回避の必要性が高い。
上述した従来例の技術では、車両のそれぞれに搭載されたナビゲーション装置が、互いに独立に、渋滞区間を回避する経路を探索する。このため、新たに探索された経路が重なってしまい、新たな渋滞区間を発生させる可能性がある。かかる新たな渋滞区間の発生は、保有エネルギ量の少ない車両にとっては深刻な問題となる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、各移動体の保有エネルギ量に対応した合理的な走行経路の探索を行うことができる管理装置、端末装置及び経路管理方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、複数の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量を受信する受信部と;前記複数の移動体のそれぞれの走行予定時刻を含む走行予定経路に関する情報に基づいて、渋滞となる区間を推定する推定部と;前記推定部により推定された区間を走行予定の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて、前記推定された区間を走行予定の移動体の中から特定された移動体の前記推定された区間を回避する回避経路を探索する探索部と;前記探索部により探索された回避経路に関する情報を、前記特定された移動体に送信する送信部と;を備え、前記探索部は、目的地までの移動に際してのエネルギ余裕度が低い移動体を特定する、ことを特徴とする管理装置である。
本発明は、第2の観点からすると、移動体が保有するエネルギ量を取得する取得部と;前記取得部による取得結果を送信する送信部と;前記送信部による送信に応答して変更された変更走行予定経路に関する情報を受信する受信部と;を備え、前記変更走行予定経路は、前記移動体が、前記移動体を含む複数の移動体のそれぞれの走行予定時刻を含む走行予定経路に関する情報に基づいて推定された渋滞予測区間を走行予定であり、かつ、目的地までの移動に際してのエネルギ余裕度が低いと特定された場合に、前記移動体が前記渋滞予測区間を回避する回避経路であり、前記回避経路は、前記渋滞予測区間を走行予定の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて探索された経路である、ことを特徴とする端末装置である。
本発明は、第3の観点からすると、複数の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量を受信する受信工程と;前記複数の移動体のそれぞれの走行予定時刻を含む走行予定経路に関する情報に基づいて、渋滞となる区間を推定する推定工程と;前記推定工程において推定された区間を走行予定の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて、前記推定された区間を走行予定の移動体の中から特定された移動体の前記推定された区間を回避する回避経路を探索する探索工程と;前記探索工程において探索された回避経路に関する情報を、前記特定された移動体に送信する送信工程と;を備え、前記探索工程では、目的地までの移動に際してのエネルギ余裕度が低い移動体を特定する、ことを特徴とする経路管理方法である。
本発明の一実施例に係る端末装置及び管理装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施例に係るナビゲーション装置及びサーバ装置の位置付けを説明するためのブロック図である。 図2のナビゲーション装置の構成を説明するためのブロック図である。 図2のサーバ装置の構成を説明するためのブロック図である。 図4のサーバ装置による回避経路の探索処理を説明するためのフローチャートである。 回避経路の探索によるエネルギ余裕度が低い車両の走行予定経路の変更を、概念的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る端末装置(TEU)7001,7002,…、及び、管理装置800の概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、端末装置700j(j=1,2,…)のそれぞれは、配置された移動体MVjとともに移動するようになっている。また、管理装置800は、建屋内等の固定的な位置に配置されている。なお、端末装置7001,7002,…は、同様に構成されている。
そして、端末装置700j(j=1,2,…)のそれぞれと、管理装置800とは、ネットワーク950を介して、データ通信を行うことができるようになっている。なお、端末装置700j(j=1,2,…)と管理装置800との間のおける通信内容については、後述する。
本実施形態では、端末装置700jが配置される移動体MVjには、蓄電池910と、ECU(Electronic Control Unit)920とが装備されている。また、移動体MVjには、提示部930が配置されている。
上記の蓄電池910には、移動体MVjの駆動用エネルギが蓄えられる。かかる駆動用エネルギを利用して移動体MVjが走行する。
上記のECU920は、移動体MVjの状態を検出する各種のセンサによる検出結果を収集する。そして、ECU920は、収集された検出結果に基づいて、移動体MVjの走行の制御に有用な様々なパラメータ値を逐次導出しつつ、移動体MVjの走行の制御や管理を行う。
本実施形態では、ECU920より導出されるパラメータ値には、蓄電池910のエネルギ残量の現在値(以下、「保有エネルギ量」ともいう)及び満充電量が含まれている。そして、ECU920は、蓄電池910の保有エネルギ量及び満充電量を、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信プロトコルによって動作する車内通信網を介して、端末装置700jへ送る。
上記の提示部930は、音出力部、表示部等を備えて構成されている。この提示部930は、端末装置700jから送られた提示情報を受ける。そして、提示部930は、当該提示情報に従って、走行予定経路に関する情報を提示する。
《端末装置の構成》
次に、端末装置700jの構成について説明する。
図1に示されるように、端末装置700jは、入力部710と、位置検出部720と、取得部730とを備えている。また、端末装置700jは、送信部740と、受信部750と、出力部760とを備えている。
上記の入力部710は、キーボード等を備えて構成される。この入力部710に対して、目的地を指定した経路探索指令の入力が行われると、入力部710は、当該経路探索指令を取得部730へ送る。
上記の位置検出部720は、移動体MVjの現在地点の位置(現在位置)を逐次検出する。そして、位置検出部720は、検出された現在位置を取得部730へ送る。
上記の取得部730は、ECU920から送られた保有エネルギ量及び満充電量を取得する。また、取得部730は、入力部710から送られた経路探索指令を取得する。また、取得部730は、位置検出部720から送られた現在位置を取得する。そして、取得部730は、取得結果を送信部740へ送る。
上記の送信部740は、取得部730から送られた取得結果を受ける。そして、送信部740は、当該取得結果を、ネットワーク950を介して管理装置800へ送る。
上記の受信部750は、管理装置800からネットワーク950を介して送られた走行予定経路に関する情報を受ける。そして、受信部750は、当該走行予定経路に関する情報を出力部760へ送る。
上記の出力部760は、受信部750から送られた走行予定経路に関する情報を受ける。そして、出力部760は、当該走行予定経路に関する情報を、提示情報として提示部930へ送る。
《管理装置の構成》
次に、管理装置800の構成について説明する。
図1に示されるように、管理装置800は、記憶部810と、受信部820とを備えている。また、管理装置800は、推定部830、探索部840と、送信部850とを備えている。
上記の記憶部810には、管理装置800で利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、地図情報及び移動体情報が含まれている。
ここで、地図情報には、道路ネットワーク、道路種別等が含まれている。また、移動体情報には、移動体MVjのそれぞれの走行予定経路、エネルギ消費情報等が含まれている。ここで、本実施形態では、「エネルギ消費情報」は、渋滞に遭遇しないで移動する際の移動体MVjの種類(移動体が車両の場合には、車種)に対応した、単位距離当たりのエネルギ消費量となっている。
上記の受信部820は、端末装置700jのそれぞれから送られた取得結果を受ける。そして、受信部820は、端末装置700jから送られた取得結果に保有エネルギ量、満充電量又は経路探索指令が含まれている場合には、当該保有エネルギ、当該満充電量又は当該経路探索指令を探索部840へ送る。また、受信部820は、端末装置700jから送られた取得結果に現在位置が含まれている場合には、当該現在位置を、推定部830及び探索部840へ送る。
上記の推定部830は、受信部820から送られた移動体MVjのそれぞれの現在位置を受ける。当該現在位置を受けた推定部830は、当該現在位置、並びに、記憶部810内に記憶されている地図情報、及び、移動体情報における移動体MVjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、渋滞が発生する可能性がある区間(以下、「渋滞区間」ともいう)、渋滞発生時刻、及び、当該渋滞に遭遇する可能性がある移動体を推定する。こうした推定結果は、推定情報として探索部840へ送られる。
上記の探索部840は、受信部820から送られた、保有エネルギ量、満充電量、経路探索指令及び現在位置を受ける。経路探索指令を受けると、探索部840は、当該経路探索指令において指定された目的地と、当該経路探索指令を発行した端末装置が配置された移動体の現在位置とに基づいて、記憶部810内の地図情報を参照して、当該移動体の現在位置から目的地までの初期経路を探索する。そして、探索部840は、探索された初期経路を、当該移動体の走行予定経路として記憶部810に格納する。引き続き、探索部840は、当該探索された初期経路に関する情報を生成し、生成された情報を、上述した走行予定経路に関する情報として送信部850へ送る。
また、探索部840は、推定部830から送られた推定情報を受ける。推定情報を受けた探索部840は、当該推定情報に含まれる移動体の中から、エネルギ余裕度が最も低い移動体を特定する。そして、特定された移動体について、推定情報に含まれる渋滞区間及び渋滞発生時刻で特定される渋滞を回避するための回避経路を探索する。そして、探索部840は、探索された回避経路を、当該移動体の走行予定経路として記憶部810に格納する。引き続き、探索部840は、当該探索された回避経路に関する情報を生成し、生成された情報を、上述した走行予定経路に関する情報として送信部850へ送る。
なお、探索部840による回避経路の探索処理の詳細については、後述する。
上記の送信部850は、探索部840から送られた走行予定経路に関する情報を受ける。そして、送信部850は、当該走行予定経路に関する情報を、ネットワーク950を介して、探索部840により特定された移動体に配置された端末装置へ送る。
以上のような端末装置700jの構成及び管理装置800の構成では、端末装置700jの取得部730により取得された保有エネルギ量、満充電量又は経路探索指令は、端末装置700jの送信部740、ネットワーク950及び管理装置800の受信部820を介して、管理装置800の探索部840へ送られることになる。また、取得部730により取得された現在位置は、送信部740、ネットワーク950及び受信部820を介して、管理装置800の推定部830及び探索部840へ送られることになる。また、探索部840により生成された走行予定経路に関する情報は、管理装置800の送信部850、ネットワーク950及び端末装置700jの受信部750を介して、端末装置700jの出力部760へ送られることになる。
<動作>
次に、上記のように構成された端末装置700j及び管理装置800の動作について、回避経路の探索処理に主に着目して説明する。
なお、端末装置7001,7002,…のそれぞれでは、位置検出部720からは、検出された現在位置が取得部730へ逐次送られているものとする。また、ECU920からは、保有エネルギ量及び満充電量が取得部730へ逐次送られているものとする。そして、取得部730は、当該現在位置を、管理装置800の推定部830及び探索部840へ逐次送っているものとする。また、取得部730は、当該保有エネルギ量及び当該満充電量を管理装置800の探索部840へ逐次送っているものとする。
《初期経路の探索処理》
まず、管理装置800の探索部840により実行される初期経路の探索処理について説明する。以下、端末装置7001の入力部710に、目的地を指定した経路探索指令が入力された場合の初期経路の探索処理を例示して説明する。
端末装置7001の入力部710に、目的地を指定した経路探索指令が入力されると、当該経路探索指令が取得部730により取得される。経路探索指令を取得した取得部730は、取得された経路探索指令を管理装置800の探索部840へ送る。
経路探索指令を受けた探索部840は、当該経路探索指令において指定された目的地と、端末装置7001が配置された移動体MV1の現在位置とに基づいて、管理装置800の記憶部810内の地図情報を参照して、移動体MV1の現在位置から目的地までの走行経路を初期経路として探索する。なお、本実施形態では、探索部840は、目的地への到着時刻が最も早くなる走行経路を探索するようになっている。
初期経路の探索が終了すると、探索部840は、探索された初期経路を、移動体MV1の走行予定経路として記憶部810内に格納する。引き続き、探索部840は、当該探索された初期経路に関する情報を生成し、生成された情報を、走行予定経路に関する情報として、端末装置7001の出力部760へ送る。
走行予定経路に関する情報を受けた出力部760は、当該走行予定経路に関する情報を、提示情報として、移動体MV1に配置された提示部930へ送る。この結果、提示部930により、初期経路に関する情報が提示される。
《渋滞推定処理》
次に、推定部830により実行される渋滞推定処理について説明する。
端末装置700jのそれぞれの取得部730から送られた移動体MVjの現在位置を受けた推定部830は、当該現在位置、並びに、記憶部810内に記憶されている地図情報、及び、移動体情報における移動体MVjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、移動体MVjのそれぞれが走行予定経路の各位置を通過する走行予定時刻を算出する。引き続き、推定部830は、算出された走行予定時刻と、移動体MVjのそれぞれの走行予定経路とに基づいて、渋滞区間、渋滞発生時刻、及び、当該渋滞に遭遇する可能性がある移動体を推定する。そして、推定結果は、推定情報として探索部840へ送られる。
《回避経路の探索処理》
次いで、探索部840により実行される回避経路の探索処理について説明する。
推定部830から送られた推定情報を受けると、探索部840は、推定情報に含まれている移動体のそれぞれのエネルギ余裕度を算出する。かかるエネルギ余裕度の算出に際して、探索部840は、まず、算出対象となる移動体が、渋滞に遭遇せずに現在位置から目的地まで走行した場合のエネルギ消費量を、記憶部810内の移動体情報におけるエネルギ消費情報を参照しつつ、算出する。引き続き、探索部840が、算出対象となる移動体の保有エネルギ量から、当該算出されたエネルギ消費量を差し引く。そして、当該差し引きの結果を、算出対象となる移動体の満充電量で除算することにより、探索部840は、算出対象の移動体のエネルギ余裕度を算出する。
次に、探索部840は、推定情報に含まれる移動体の中から、算出されたエネルギ余裕度が最も低い移動体を特定する。引き続き、探索部840は、特定された移動体について、推定情報に含まれる渋滞区間及び渋滞発生時刻で特定される渋滞を回避するための回避経路を探索する。そして、探索部840は、探索された回避経路を、当該特定された移動体の走行予定経路として記憶部810に格納する。引き続き、探索部840は、当該探索された回避経路に関する情報を生成し、生成された情報を、走行予定経路に関する情報として、特定された移動体に配置された端末装置の出力部760へ送る。
この走行予定経路に関する情報を受けた出力部760は、当該走行予定経路に関する情報を、提示情報として、当該特定された移動体に配置された提示部930へ送る。この結果、提示部930により、回避経路に関する情報が提示される。
以上説明したように、本実施形態では、端末装置700jのそれぞれから送られた移動体MVjの現在位置を受けた推定部830が、当該現在位置、並びに、記憶部810内に記憶されている地図情報、及び、移動体MVjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、渋滞の発生を推定する。引き続き、探索部840が、発生が推定された渋滞に遭遇する可能性のある移動体のうちでエネルギ余裕度が最も低い移動体を特定する。そして、探索部840が、特定された移動体が当該渋滞を回避する回避経路を探索する。こうして探索された回避経路が、特定された移動体の提示部930により提示される。
したがって、本実施形態によれば、各移動体の保有エネルギ量に対応した合理的な走行経路の探索を行うことができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、初期経路の探索に際して、目的地への到着時刻が最も早くなると推定される走行経路を探索するようにした。これに対し、目的地までの走行によるエネルギ消費量が最も少なくなると推定される走行経路を、初期経路として探索するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、管理装置800において初期経路を探索するようにした。これに対し、端末装置のそれぞれにおいて初期経路を探索し、探索された初期経路を管理装置へ報告するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、渋滞に遭遇せずに目的地に到着した時点における保有エネルギ量の推定値(以下、「到達時エネルギ量」と呼ぶ)を満充電量により除算して、エネルギ余裕度を算出した。これに対し、到達時エネルギ量による走行可能距離を、エネルギ余裕度として採用してもよい。また、到達時エネルギ量を、エネルギ余裕度として採用してもよい。
また、上記の実施形態では、端末装置700jの構成を、提示部930を備えない構成とした。これに対し、端末装置が提示部を備えるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、端末装置700jが入力部710及び位置検出部720を備えるようにした。これに対し、これらの要素のうちで、共用可能な要素を他の装置が備えている場合には当該共用可能な要素を利用するようにし、端末装置の構成要素として、当該共用可能な要素を省略するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、保有エネルギ量及び満充電量が、外部のECU920から端末装置700jに報告されるものとした。これに対し、外部から保有エネルギ量又は満充電量の報告を受けることが困難な場合には、報告を受けることが困難な物理量を検出するためのセンサ等を、端末装置が備える構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、電気エネルギを駆動用のエネルギとする移動体の経路管理に本発明を適用したが、他のエネルギを駆動用のエネルギとする移動体の経路管理に本発明を適用してもよい。
なお、上記の実施形態の端末装置の取得部及び出力部、並びに、管理装置の推定部及び探索部を、演算手段としてのコンピュータを備えたコンピュータ装置として構成し、上述した各部の機能を、プログラムを実行することにより実現するようにすることができる。これらのプログラムは、CD−ROM,DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにすることができる。
以下、本発明の一実施例を、図2〜図6を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図2には、一実施例に係るナビゲーション装置1001,1002,…、及び、サーバ装置300の位置付けが示されている。なお、ナビゲーション装置1001,1002,…、は、上述した実施形態の端末装置7001,7002,…(図1参照)の一態様となっている。また、サーバ装置300は、上述した実施形態の管理装置800(図1参照)の一態様となっている。
図2に示されるように、ナビゲーション装置100j(j=1,2,…)のそれぞれは、配置された車両CRjとともに移動するようになっている。また、サーバ装置300は、固定的な位置に配置されている。なお、ナビゲーション装置1001,1002,…は、同様に構成されている。
そして、ナビゲーション装置100jのそれぞれと、サーバ装置300とは、ネットワーク500を介して、データ通信を行うことができるようになっている。なお、ナビゲーション装置100jとサーバ装置300との間における通信内容については、後述する。
本実施例では、ナビゲーション装置100jが配置される車両CRjには、蓄電池210と、ECU220とが装備されている。なお、後述するように、ナビゲーション装置100jが、上述した提示部930に相当する要素を備えるようになっている。
上記の蓄電池210には、車両CRjの駆動用エネルギが蓄えられる。かかる駆動用エネルギを利用して車両CRjが移動する。
上記のECU220は、車両CRjの状態を検出する各種のセンサによる検出結果を収集する。そして、ECU220は、収集された検出結果に基づいて、車両CRjの走行の制御に有用な様々なパラメータ値を逐次導出しつつ、車両CRjの走行の制御や管理を行う。
本実施例では、ECU220より導出されるパラメータ値には、蓄電池210の保有エネルギ量及び満充電量が含まれている。そして、ECU220は、蓄電池210の保有エネルギ量及び満充電量を、CAN(Controller Area Network)規格の通信プロトコルによって動作する車内通信網を介して、ナビゲーション装置100jへ送る。
<ナビゲーション装置の構成>
まず、ナビゲーション装置100jの構成について説明する。
図3には、ナビゲーション装置100jの構成が示されている。この図3に示されるように、ナビゲーション装置100jは、制御ユニット110と、記憶ユニット120、提示部930の一部としての音出力ユニット130と、提示部930の一部としての表示ユニット140とを備えている。また、ナビゲーション装置100jは、入力部710としての入力ユニット150と、センサユニット160と、位置検出部720の一部としてのGPS受信ユニットと、送信部740及び受信部750としての無線通信ユニット180とを備えている。
上記の制御ユニット110は、ナビゲーション装置100jの全体を統括制御する。この制御ユニット110については、後述する。
上記の記憶ユニット120は、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、ナビゲーション装置100において利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、地図情報、POI(Point Of Interests)情報、背景データ等が含まれている。この記憶ユニット120には、制御ユニット110がアクセスできるようになっている。
上記の音出力ユニット130は、スピーカを備えて構成され、制御ユニット110から受信した音声データに対応する音声を出力する。この音出力ユニット130は、制御ユニット110による制御のもとで、ナビゲーション処理に関する車両CRjの進行方向、走行状況、交通状況等の案内音声を出力する。
上記の表示ユニット140は、液晶パネル等の表示デバイスを備えて構成され、制御ユニット110から受信した表示データに対応する画像を表示する。この表示ユニット140は、制御ユニット110による制御のもとで、ナビゲーション処理に際して、地図情報、経路情報等の画像、ガイダンス情報等を表示する。
上記の入力ユニット150は、ナビゲーション装置100jの本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット140の表示デバイスに設けられたタッチパネルを用いることができる。なお、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用して音声にて入力する構成を採用することもできる。
この入力ユニット150を利用者が操作することにより、ナビゲーション装置100jの動作内容の設定や動作指令が行われる。例えば、目的地を指定した経路探索指令を、利用者が入力ユニット150を利用して行う。
上記のセンサユニット160は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ、傾斜センサ等を備えて構成されている。センサユニット160が備える各種センサによる検出結果は、センサデータとして制御ユニット110へ送られる。
上記のGPS受信ユニット170は、複数のGPS衛星からの電波の受信結果に基づいて、車両CRjの現在位置を算出する。また、GPS受信ユニット170は、GPS衛星から送出された日時情報に基づいて、現在時刻を計時する。これらの現在位置及び現在時刻に関する情報は、GPSデータとして制御ユニット110へ送られる。
上記の無線通信ユニット180は、制御ユニット110から送られた車両CRjの現在位置、保有エネルギ量及び満充電量、並びに、経路探索指令を受ける。そして、無線通信ユニット180は、これらの情報を、ネットワーク500を介してサーバ装置300へ送る。
また、無線通信ユニット180は、サーバ装置300からネットワーク500を介して送信した走行予定経路に関する情報を受信する。そして、無線通信ユニット180は、当該走行予定経路に関する情報を制御ユニット110へ送る。
次に、上述した制御ユニット110について説明する。この制御ユニット110は、中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。制御ユニット110が様々なプログラムを実行することにより、ナビゲーション装置100jとしての各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した実施形態における位置検出部720の一部、取得部730及び出力部760としての機能も含まれている。
なお、制御ユニット110が実行するプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
この制御ユニット110は、センサユニット160から送られたセンサデータ及びGPS受信ユニット170から受けたGPSデータに基づいて、記憶ユニット120中の地図情報等を適宜参照し、利用者へのナビゲーション情報の提供処理を行う。こうしたナビゲーション情報の提供処理には、(i)利用者が指定する地域の地図を表示ユニット140の表示デバイスに表示するための地図表示、(ii)車両CRjが地図上のどこに位置するのか、また、どの方角に向かっているのかを算出するマップマッチング、(iii)設定された経路に沿って目的地まで運転するときの、目的地への到着予測時刻の算出、(iv)進行すべき方向等をアドバイスするために行われる、表示ユニット140の表示デバイスへの案内誘導の表示のための制御、及び、音出力ユニット140のスピーカから案内誘導を行う音声を出力するための制御等の処理が含まれる。
また、制御ユニット110は、上述したマップマッチング結果、すなわち、車両CRjの現在位置を、無線通信ユニット180及びネットワーク500を介して、サーバ装置300へ送信するための処理を行う。また、制御ユニット110は、入力ユニット150に入力された経路探索指令をサーバ装置300へ報告するための処理を行う。さらに、制御ユニット110は、サーバ装置300から送信され、ネットワーク500及び無線通信ユニット180を介して受信した走行予定経路に関する情報を、表示ユニット140及び音出力ユニット140を利用して、車両CRjの搭乗者に提示するための処理を行う。
《サーバ装置の構成》
次に、サーバ装置300の構成について説明する。
図4には、サーバ装置300の構成が示されている。この図4に示されるように、サーバ装置300は、記憶部810としての記憶ユニット310と、受信部820及び送信部850としての外部通信ユニット320と、制御ユニット330とを備えている。
上記の記憶ユニット310は、不揮発性の記憶装置であるハードディスク装置等から構成される。記憶ユニット310には、サーバ装置300の動作に利用される様々な情報データが記憶される。この情報データには、地図情報及び車両情報が含まれている。
記憶ユニット310に記憶される地図情報には、道路ネットワーク、道路種別等が含まれている。また、車両情報には、車両CRjのそれぞれの走行予定経路、エネルギ消費情報等が含まれている。ここで、本実施例では、「エネルギ消費情報」は、渋滞に遭遇しないで移動する際の車両CRjの種類(車種)に対応した、単位距離当たりのエネルギ消費量となっている。
上記の外部通信ユニット320は、ナビゲーション装置100jのそれぞれから送信され送信された車両CRjの現在位置、保有エネルギ量及び満充電量、並びに、経路探索指令を、ネットワーク500を介して受信する。そして、外部通信ユニット320は、これらの情報を制御ユニット330へ送る。
また、外部通信ユニット320は、制御ユニット330から送られた走行予定経路に関する情報を受ける。そして、外部通信ユニット320は、当該走行予定経路に関する情報を、ネットワーク500を介して、後述するようにして制御ユニット330により特定された車両に配置されたナビゲーション装置へ送る。
上記の制御ユニット330は、サーバ装置300の全体を統括制御する。この制御ユニット330は、中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。制御ユニット330が様々なプログラムを実行することにより、各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した実施形態における推定部830及び探索部840としての機能も含まれている。
すなわち、制御ユニット330は、外部通信ユニット320から送られた経路探索指令を受けると、当該経路探索指令を発行したナビゲーション装置が配置された車両を特定する。引き続き、制御ユニット330は、当該経路探索指令において指定された目的地と、当該経路探索指令を発行したナビゲーション装置が配置された車両の現在位置とに基づいて、記憶ユニット330内の地図情報を参照して、経路探索指令を発行した車両の現在位置から目的地までの初期経路を探索する。そして、制御ユニット330は、探索された初期経路を、当該車両の走行予定経路として記憶ユニット310に格納する。引き続き、制御ユニット330は、当該探索された初期経路に関する情報を生成し、生成された情報を、上述した走行予定経路に関する情報として外部通信ユニット320へ送る。
また、制御ユニット330は、外部通信ユニット320から送られた車両CRjのそれぞれの現在位置を受けると、当該現在位置、並びに、記憶ユニット310内に記憶されている地図情報、及び、車両情報における車両CRjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、渋滞発生を推定する。この渋滞発生の推定は、渋滞区間、渋滞発生時刻、及び、当該渋滞に遭遇する可能性がある車両の推定となっている。
また、制御ユニット330は、渋滞発生が推定されると、渋滞に遭遇する可能性がある車両の中から、エネルギ余裕度が最も低い車両を特定する。引き続き、制御ユニット330は、当該特定された車両について、推定情報に含まれる渋滞区間及び渋滞発生時刻で特定される渋滞を回避するための回避経路を探索する。そして、制御ユニット330は、探索された回避経路を、当該車両の走行予定経路として記憶ユニット310に格納する。引き続き、制御ユニット330は、当該探索された回避経路に関する情報を生成し、生成された情報を、上述した走行予定経路に関する情報として外部通信ユニット320へ送る。
なお、制御ユニット330による回避経路の探索処理の詳細については、後述する。
以上のようなナビケーション装置100jの構成及びサーバ装置300の構成では、ナビケーション装置100jの制御ユニット110により取得された現在位置、保有エネルギ量、満充電量又は経路探索指令は、ナビケーション装置100jの無線通信ユニット180、ネットワーク500及びサーバ装置300の外部通信ユニット320を介して、サーバ装置300の制御ユニット330へ送られることになる。また、制御ユニット330よりに生成された走行予定経路に関する情報は、サーバ装置300の外部通信ユニット320、ネットワーク500及びナビケーション装置100jの無線通信ユニット180を介して、制御ユニット110へ送られることになる。
<動作>
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置100j及びサーバ装置300の動作について、回避経路の探索処理に主に着目して説明する。
なお、ナビゲーション装置1001,1002,…のそれぞれでは、GPS受信ユニット170からは、現在位置及び現在時刻に関する情報が、GPSデータとして制御ユニット110へ逐次送られているものとする。また、ECU220からは、保有エネルギ量及び満充電量が制御ユニット110へ逐次送られているものとする。そして、制御ユニット110は、当該現在位置を、サーバ装置300の制御ユニット330へ逐次送っているものとする。また、制御ユニット110は、当該保有エネルギ量及び当該満充電をサーバ装置300の制御ユニット330へ逐次送っているものとする。
《初期経路の探索処理》
まず、サーバ装置300の制御ユニット330により実行される初期経路の探索処理について説明する。なお、ナビゲーション装置1001の入力ユニット150に、目的地を指定した経路探索指令が入力された場合の初期経路の探索処理を例示して説明する。
ナビゲーション装置1001の入力ユニット150に、目的地を指定した経路探索指令が入力されると、当該経路探索指令が制御ユニット110により取得される。経路探索指令を取得した制御ユニット110は、取得された経路探索指令をサーバ装置300の制御ユニット330へ送る。
経路探索指令を受けた制御ユニット330は、当該経路探索指令において指定された目的地と、ナビゲーション装置1001が配置された車両CR1の現在位置とに基づいて、サーバ装置300の記憶ユニット310内の地図情報を参照して、車両CR1の現在位置から目的地までの走行経路を初期経路として探索する。なお、本実施例では、制御ユニット330は、目的地への到着時刻が最も早くなる走行経路を探索するようになっている。
初期経路の探索が終了すると、制御ユニット330は、探索された初期経路を、車両CR1の走行予定経路として記憶ユニット310内に格納する。引き続き、制御ユニット330は、当該探索された初期経路に関する情報を生成し、生成された情報を、走行予定経路に関する情報として、ナビゲーション装置1001の制御ユニット110へ送る。
走行予定経路に関する情報を受けた制御ユニット110は、当該走行予定経路に関する情報を、提示情報として、音出力ユニット130及び表示ユニット140へ送る。この結果、音出力ユニット130及び表示ユニット140により、初期経路に関する情報が提示される。
《回避経路の探索》
次に、制御ユニット330により実行される回避経路の探索処理について説明する。
かかる回避経路の探索処理の際しては、図5に示されるように、まず、ステップS11において、制御ユニット330が、ナビゲーション装置100jのいずれかの制御ユニット110から送られた車両CRjの新たな現在位置を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理が繰り返される。
ステップS11における判定の結果が肯定的となると(ステップS11:Y)、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、制御ユニット330が、渋滞発生の推定処理を行う。
かかる渋滞発生の推定に際して、制御ユニット330は、まず、当該現在位置、並びに、記憶ユニット310内に記憶されている地図情報、及び、車両情報における車両CRjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、車両CRjのそれぞれが走行予定経路の各位置を通過する走行予定時刻を算出する。引き続き、制御ユニット330は、算出された走行予定時刻と、車両CRjのそれぞれの走行予定経路とに基づいて、渋滞区間、渋滞発生時刻、及び、当該渋滞に遭遇する可能性がある車両を推定する。
次に、ステップS13において、制御ユニット330が、上述したステップS12において、渋滞発生が推定されたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、処理はステップS11へ戻る。
ステップS13における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理はステップS14へ進む。このステップS14では、制御ユニット330が、渋滞に遭遇することが推定された車両のそれぞれのエネルギ余裕度を算出する。
かかるエネルギ余裕度の算出に際して、制御ユニット330は、まず、算出対象となる車両が、渋滞に遭遇せずに現在位置から目的地まで走行した場合のエネルギ消費量を、記憶ユニット310内の車両情報におけるエネルギ消費情報を参照しつつ、算出する。引き続き、制御ユニット330が、算出対象となる車両の保有エネルギ量から、当該算出されたエネルギ消費量を差し引くことにより、到達時エネルギ量を算出する。そして、算出された到達時エネルギ量を、算出対象となる車両の満充電量で除算することにより、制御ユニット330は、算出対象の車両のエネルギ余裕度を算出する。
引き続き、ステップS15において、制御ユニット330が、回避経路を探索すべき車両を特定する。かかる特定は、制御ユニット330が、渋滞に遭遇することが推定された車両の中から、算出されたエネルギ余裕度が最も低い車両を特定することにより行われる。
次いで、ステップS16において、制御ユニット330が、特定された車両について、推定情報に含まれる渋滞区間及び渋滞発生時刻で特定される渋滞を回避するための回避経路を探索する。そして、制御ユニット330は、探索された回避経路を、当該特定された車両の走行予定経路として記憶ユニット310に格納する。引き続き、制御ユニット330は、当該探索された回避経路に関する情報を生成し、生成された情報を、走行予定経路に関する情報として、特定された車両に配置されたナビゲーション装置の制御ユニット110へ送る。そして、処理はステップS11へ戻る。
この走行予定経路に関する情報を受けた制御ユニット110は、当該走行予定経路に関する情報を、提示情報として、音出力ユニット130及び表示ユニット140へ送る。この結果、音出力ユニット130及び表示ユニット140により、回避経路に関する情報が提示される。
なお、図6には、回避経路の探索によるエネルギ余裕度が低い車両の走行予定経路の変更が、概念的に例示されている。すなわち、車両CR1〜CR3のそれぞれが、目的地PT1〜PT3へ向う予定走行経路として、経路RT1〜RT3が設定されている場合に、図6(A)に示されるように、地点PAから地点PBまでの区間で渋滞発生が推定されたとする。こうした場合に、図6(B)に示されるように、車両CR1〜CR3の中でエネルギ余裕度が最も低い車両CR3の回避経路NRT3が探索され、車両CR3の走行予定経路が、回避経路NRT3に変更される。
以上説明したように、本実施例では、ナビゲーション装置100jのそれぞれから送られた車両CRjの現在位置を受けた制御ユニット330が、当該現在位置、並びに、記憶ユニット310内に記憶されている地図情報、及び、車両CRjのそれぞれの走行予定経路に基づいて、渋滞の発生を推定する。引き続き、制御ユニット330が、発生が推定された渋滞に遭遇する可能性のある車両のうちでエネルギ余裕度が最も低い車両を特定する。そして、制御ユニット330が、特定された車両が当該渋滞を回避する回避経路を探索する。
したがって、本実施例によれば、各車両の保有エネルギ量に対応した合理的な走行経路の探索を行うことができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施例では、初期経路の探索に際して、目的地への到着時刻が最も早くなると推定される走行経路を探索するようにした。これに対し、目的地までの走行によるエネルギ消費量が最も少なくなると推定される走行経路を、初期経路として探索するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、サーバ装置300において初期経路を探索するようにした。これに対し、ナビゲーション装置のそれぞれにおいて初期経路を探索し、探索された初期経路をサーバ装置へ報告するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、到達時エネルギ量を満充電量により除算して、エネルギ余裕度を算出した。これに対し、到達時エネルギ量による走行可能距離を、エネルギ余裕度をとして採用してもよい。また、到達時エネルギ量を、エネルギ余裕度をとして採用してもよい。
また、上記の実施例では、ナビゲーション装置100jが入力ユニット150及びGPS受信ユニット170を備えるようにした。これに対し、これらの要素のうちで、共用可能な要素を他の装置が備えている場合には当該共用可能な要素を利用するようにし、ナビゲーション装置の構成要素として、当該共用可能な要素を省略するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、保有エネルギ量及び満充電量が、外部のECU220からナビゲーション装置100jに報告されるものとした。これに対し、外部から保有エネルギ量又は満充電量の報告を受けることが困難な場合には、報告を受けることが困難な物理量を検出するためのセンサ等を、ナビゲーション装置が備える構成としてもよい。
また、上記の実施例では、電気エネルギを駆動用のエネルギとする車両の経路管理に本発明を適用したが、他のエネルギを駆動用のエネルギとする車両の経路管理に本発明を適用してもよい。
100 … ナビゲーション装置(端末装置)
110 … 制御ユニット(取得部)
180 … 無線通信ユニット(送信部、受信部)
300 … サーバ装置(管理装置)
320 … 外部通信ユニット(送信部、受信部)
330 … 制御ユニット(推定部、探索部)
700 … 端末装置
730 … 取得部
740 … 送信部
750 … 受信部
800 … 管理装置
820 … 受信部
830 … 推定部
840 … 探索部
850 … 送信部
本発明は、管理装置、端末装置、経路管理方法及び経路取得方法、並びに、経路管理プログラム及び経路取得プログラムに関する。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、各移動体の保有エネルギ量に対応した合理的な走行経路の探索を行うことができる管理装置及び端末装置、並びに、経路管理方法及び経路取得方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、渋滞となる区間を推定する推定部と;複数の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて、前記区間を走行予定の移動体の中から、エネルギ余裕度が低い移動体を特定する特定部と;前記特定された移動体が前記区間を回避する回避経路を探索する探索部と;前記区間を走行予定の移動体のうち、前記特定された移動体には前記回避経路に関する情報を送信し、前記特定された移動体以外の移動体には当該移動体において前記区間を回避する経路に関する情報を送信しない送信部と;を備えることを特徴とする管理装置である。
本発明は、第2の観点からすると、本発明の管理装置と通信する端末装置であって、移動体の保有するエネルギ量を前記管理装置へ送信する送信部と;前記管理装置の送信部から送信された、前記移動体が渋滞区間を回避するために探索された回避経路に関する情報を受信する受信部と;を備えることを特徴とする端末装置である。
本発明は、第3の観点からすると、推定部と、特定部と、探索部と、送信部とを備える管理装置において使用される経路管理方法であって、前記推定部が、渋滞となる区間を推定する推定工程と;前記特定部が、複数の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて、前記区間を走行予定の移動体の中から、エネルギ余裕度が低い移動体を特定する特定工程と;前記探索部が、前記特定された移動体が前記区間を回避する回避経路を探索する探索工程と;前記送信部が、前記区間を走行予定の移動体のうち、前記特定された移動体には前記回避経路に関する情報を送信し、前記特定された移動体以外の移動体には当該移動体において前記区間を回避する経路に関する情報を送信しない送信工程と;を備えることを特徴とする経路管理方法である。
本発明は、第4の観点からすると、管理装置が有するコンピュータに、本発明の経路管理方法を実行させる、ことを特徴とする経路管理プログラムである。
本発明は、第5の観点からすると、送信部と、受信部とを備え、本発明の管理装置と通信する端末装置において使用される経路取得方法であって、前記送信部が、移動体の保有するエネルギ量を送信する送信工程と;前記管理装置の送信部から送信された、前記移動体が渋滞区間を回避するために探索された回避経路に関する情報を、前記受信部が受信する受信工程と;を備えることを特徴とする経路取得方法である。
本発明は、第6の観点からすると、端末装置が有するコンピュータに、本発明の経路取得方法を実行させる、ことを特徴とする経路取得プログラムである。
また、探索部840は、推定部830から送られた推定情報を受ける。推定情報を受けた探索部840は、当該推定情報に含まれる移動体の中から、エネルギ余裕度が最も低い移動体を特定する。そして、特定された移動体について、推定情報に含まれる渋滞区間及び渋滞発生時刻で特定される渋滞を回避するための回避経路を探索する。すなわち、探索部840は、探索部としての機能に加えて、特定部としての機能を果たすようになっている。
そして、探索部840は、探索された回避経路を、当該移動体の走行予定経路として記憶部810に格納する。引き続き、探索部840は、当該探索された回避経路に関する情報を生成し、生成された情報を、上述した走行予定経路に関する情報として送信部850へ送る。


Claims (5)

  1. 複数の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量を受信する受信部と;
    前記複数の移動体のそれぞれの走行予定時刻を含む走行予定経路に関する情報に基づいて、渋滞となる区間を推定する推定部と;
    前記推定部により推定された区間を走行予定の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて、前記推定された区間を走行予定の移動体の中から特定された移動体の前記推定された区間を回避する回避経路を探索する探索部と;
    前記探索部により探索された回避経路に関する情報を、前記特定された移動体に送信する送信部と;を備え、
    前記探索部は、目的地までの移動に際してのエネルギ余裕度が低い移動体を特定する、
    ことを特徴とする管理装置。
  2. 前記探索部は、前記複数の移動体の少なくとも1つの走行予定経路を更に探索する、ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 移動体が保有するエネルギ量を取得する取得部と;
    前記取得部による取得結果を送信する送信部と;
    前記送信部による送信に応答して変更された変更走行予定経路に関する情報を受信する受信部と;を備え、
    前記変更走行予定経路は、前記移動体が、前記移動体を含む複数の移動体のそれぞれの走行予定時刻を含む走行予定経路に関する情報に基づいて推定された渋滞予測区間を走行予定であり、かつ、目的地までの移動に際してのエネルギ余裕度が低いと特定された場合に、前記移動体が前記渋滞予測区間を回避する回避経路であり、
    前記回避経路は、前記渋滞予測区間を走行予定の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて探索された経路である、
    ことを特徴とする端末装置。
  4. 前記移動体の走行予定経路を探索する探索部を更に備え、
    前記送信部は、前記探索された走行予定経路に関する情報を更に送信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
  5. 複数の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量を受信する受信工程と;
    前記複数の移動体のそれぞれの走行予定時刻を含む走行予定経路に関する情報に基づいて、渋滞となる区間を推定する推定工程と;
    前記推定工程において推定された区間を走行予定の移動体のそれぞれが保有するエネルギ量に基づいて、前記推定された区間を走行予定の移動体の中から特定された移動体の前記推定された区間を回避する回避経路を探索する探索工程と;
    前記探索工程において探索された回避経路に関する情報を、前記特定された移動体に送信する送信工程と;
    を備え、
    前記探索工程では、目的地までの移動に際してのエネルギ余裕度が低い移動体を特定する、
    ことを特徴とする経路管理方法。
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