JP2016105534A - 撮像装置、及び撮像装置システム - Google Patents
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Abstract
【課題】再生動画の安定感を向上させることが可能となる撮像装置を提供する。【解決手段】被写体を撮像する撮像部と、自機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記撮像部による撮像の繰り返しによって動画像が得られる際に前記姿勢検出部によって検出される姿勢情報を前記動画像と関連付ける情報関連付け部と、前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報と前記動画像に基づいて表示用の画像を出力する画像出力部と、を備える撮像装置としている。【選択図】図2
Description
本発明は、撮像装置に関する。
従来から、360度範囲(円環状)や全天球などの広範囲を撮像する撮像装置が知られている。
例えば、特許文献1には、360度範囲の動画撮影を行うことができる撮像装置が開示されている。この撮像装置では、撮像動作の開始操作が行われると、撮像部が撮像処理を行い、全方位画像(環状画像)が生成される。そして、画像処理部が、生成された全方位画像における略扇形状の対象領域を特定し、この対象領域の画像を略矩形状の画像(変換画像)に変換する。ここで、上記対象領域は、撮像装置の姿勢に基づいて特定される特定方向(例えば撮像部の光軸方向、表示部における表示面の垂直方向)を基準として特定される。次に、表示制御部が、上記変換画像を表示部に表示させる。このような動作が撮像動作の終了操作がされるまで繰り返される。
このように、上記特許文献1の撮像装置では、動画撮影時に所謂スルー画像として変換画像が表示されることになる。また、動画の再生時においても同様に、変換画像を表示させることができるとしている。
しかしながら、上記特許文献1の撮像装置は、撮像装置の姿勢が静的に固定されていることが前提となっており、撮像装置の姿勢が動的に変化するような状況では、変換画像の対象領域が撮像装置の姿勢に基づいて特定される特定方向を基準として特定されるので、表示される変換画像による再生動画は安定感に欠ける。撮像装置が例えば左右に回転するように姿勢が変化すると、再生動画も左右に視点が変化し、ユーザにとって非常に見づらいものとなってしまう。
上記問題点に鑑み、本発明は、再生動画の安定感を向上させることが可能となる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体を撮像する撮像部と、自機の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記撮像部による撮像の繰り返しによって動画像が得られる際に前記姿勢検出部によって検出される姿勢情報を前記動画像と関連付ける情報関連付け部と、前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報と前記動画像に基づいて表示用の画像を出力する画像出力部と、を備える構成としている。なお、上記撮像部は、一つであっても、複数であってもよい。
このような構成によれば、動画撮像中に撮像装置の姿勢が変化する場合であっても、それに応じて姿勢情報が動画像と関連付けされるので、姿勢情報に基づいて実空間における一方向を基準とした画像を出力することができる。従って、出力された画像を表示させることで、安定感の向上した動画像を表示させることができ、ユーザにとって見やすいものとなる。
また、上記構成において、前記画像出力部は、基準姿勢と前記姿勢情報との関係に基づいて表示用の画像を出力することとしてもよい。
このような構成によれば、基準姿勢と前記姿勢情報との関係に基づいて基準姿勢において定められる所定方向を基準とした画像を出力することが可能となる。即ち、常に実空間における一方向を基準とした画像を出力することができる。
また、上記構成において、前記基準姿勢は、動画撮像開始指示があったときの前記撮像装置の姿勢であることとしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記情報関連付け部は、前記基準姿勢の情報と前記姿勢情報との差分情報を前記動画像と関連付けることとしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記画像出力部は、前記動画像から一部の画像を切り出す画像切り出し部であることとしてもよい。
また、本発明の他の態様に係る撮像装置システムは、
被写体を撮像する撮像部と、
自機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記撮像部による撮像の繰り返しによって動画像が得られる際に前記姿勢検出部によって検出される姿勢情報を前記動画像と関連付ける情報関連付け部と、を備える撮像装置と、
外部装置と、を備える撮像装置システムであって、
前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報と前記動画像に基づいて表示用の画像を出力する画像出力部を前記撮像装置又は前記外部装置が備え、
前記外部装置は、前記画像出力部によって出力された画像を表示するための表示出力を行う表示出力部を備える構成としている。なお、上記撮像部は、一つであっても、複数であってもよい。
被写体を撮像する撮像部と、
自機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記撮像部による撮像の繰り返しによって動画像が得られる際に前記姿勢検出部によって検出される姿勢情報を前記動画像と関連付ける情報関連付け部と、を備える撮像装置と、
外部装置と、を備える撮像装置システムであって、
前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報と前記動画像に基づいて表示用の画像を出力する画像出力部を前記撮像装置又は前記外部装置が備え、
前記外部装置は、前記画像出力部によって出力された画像を表示するための表示出力を行う表示出力部を備える構成としている。なお、上記撮像部は、一つであっても、複数であってもよい。
このような構成によれば、安定感の向上した動画像を再生表示させることが可能となる。
また、上記構成において、前記画像出力部は、基準姿勢と前記姿勢情報との関係に基づいて表示用の画像を出力することとしてもよい。
また、上記構成において、前記外部装置は、前記画像出力部が画像を出力する前記基準姿勢における方向を変更するための指示を入力する入力部を更に備えることとしてもよい。
このような構成によれば、ユーザが入力部から指示を入力することで、視点を変えた安定感の高い動画像を再生表示させることができる。
また、上記いずれかの構成において、前記動画像に関連付けられた前記姿勢情報は、前記撮像装置、又は前記外部装置の記憶部に記憶されることとしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記撮像装置は、前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報を前記外部装置に送出する送出部を備えることとしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記画像出力部は、前記動画像から一部の画像を切り出す画像切り出し部であることとしてもよい。
また、本発明の更に他の態様に係る撮像装置システムは、撮像装置と再生装置とを備える撮像装置システムであって、第1の時刻における撮像方向と、第2の時刻における撮像方向が互いに異なるように撮像された動画像を再生する際に、前記第1の時刻の再生画像と前記第2の時刻の再生画像は実空間における略同方向の画像であることとしている。
本発明の撮像装置によると、再生動画の安定感を向上させることが可能となる。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る撮像装置システムの概略全体図を図1に示す。図1に示す撮像装置1は、無線又は有線によってスマートフォン2、又はパーソナルコンピュータ3などの情報端末(外部装置の一例)に接続可能となっている。図1で一例として図示しているスマートフォン2、又はパーソナルコンピュータ3は、撮像装置1との通信によって、撮像装置1によって撮像されて記憶された画像を取得して表示することが可能となっている。特に撮像装置1が動画像を撮像して記憶した場合は、スマートフォン2、又はパーソナルコンピュータ3において動画像を再生して表示させることができる。
上記のようにスマートフォン2及びパーソナルコンピュータ3などの情報端末は、撮像装置1と無線又は有線接続による通信を行う。無線接続の形態に関しては特に限定しないが、例えば、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)などが挙げられる。また、有線接続の形態に関しても特に限定しないが、例えば、USB(Universal Serial Bus)などが挙げられる。
撮像装置1は、一例として、全天球の撮像範囲での撮像を可能とするデジタルカメラとしている。撮像装置1は、光学レンズ系と固体撮像素子からなる撮像部を複数含んでなる構成としており、ここでは具体例として、撮像部を二つ含んでなる構成であるとして説明する。
図1に示す撮像装置1は、互いに対向する正面側、背面側にそれぞれ配された、画角が180度より大きな広角レンズの一例である魚眼レンズ1A、1Bを備えている。魚眼レンズ1Aを含む光学レンズ系と対応する固体撮像素子からなる撮像部によって撮像された画像と、魚眼レンズ1Bを含む光学レンズ系と対応する固体撮像素子からなる撮像部によって撮像された画像が合成されることにより、全天球画像データが生成される。生成された全天球画像データは、撮像装置1内部に記憶される。
ここで、撮像装置1の機能的構成を示すブロック図を図2に示す。図2に示すように撮像装置1は、撮像部11Aと、撮像部11Bと、撮像画像処理部12と、画像切り出し部13と、制御部14と、記憶部15と、操作部16と、姿勢検出部17と、無線通信部18と、有線通信部19と、圧縮伸長処理部20を備えている。
撮像部11Aは、魚眼レンズ1A(図1)を含んだレンズ光学系111Aと、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等から構成される固体撮像素子112Aとを含んでなる。同様に、撮像部11Bは、魚眼レンズ1B(図1)を含んだレンズ光学系111Bと、固体撮像素子112Bとを含んでなる。
レンズ光学系111Aによって結像された被写体は、固体撮像素子112Aによって光電変換され、撮像画像信号が出力される。同様に、レンズ光学系111Bによって結像された被写体は、固体撮像素子112Bによって光電変換され、撮像画像信号が出力される。
撮像画像処理部12は、撮像部11A、11Bがそれぞれ出力する撮像画像信号に基づいて合成処理を行い、全天球画像データを生成する。動画撮像時には、撮像部11A、11Bから逐次出力される撮像画像信号に基づき、全天球画像データが逐次生成されることになる。全天球画像データをフレームデータとして、複数のフレームデータより動画像データが構成されることになる。
なお、全天球画像データは、例えば、全天球を地球儀と見立てた場合の緯度座標及び経度座標に対応した画像データから構成されるフォーマットによって生成される。そして、各座標位置における画像データは、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の強度値を所定ビット(例えば8ビット)の階調にて有する。
制御部14は、例えばマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含んで構成され、撮像装置1を統括的に制御する。なお、撮像画像処理部12は、例えば、制御部14を機能させるマイクロプロセッサが処理を行うものとしてもよいし、当該マイクロプロセッサとは別のハードウェアによって処理を行うものとしてもよい。
記憶部15は、撮像画像処理部12により生成された全天球画像データなどの各種情報が記憶される。記憶部15は、例えば、撮像装置1に内蔵された不揮発性メモリや、撮像装置1が備えるスロットに装着されたメモリカード等の外部記憶媒体として構成される。
操作部16は、撮像装置1に入力指示を行うためのものであり、例えば電源をオンオフさせるための電源ボタン、撮像開始・停止を操作するための撮像操作ボタンなどから構成される。
姿勢検出部17は、撮像装置1の姿勢を一定期間ごとに検出するものであり、例えば加速度センサ、方位センサ、ジャイロセンサなどを含んで構成される。
無線通信部18は、外部の情報端末(スマートフォン2やパーソナルコンピュータ3など)と無線接続にて通信を行うためのインタフェースであり、先述したように無線接続の形態については特に限定されない。
有線通信部19は、外部の情報端末(スマートフォン2やパーソナルコンピュータ3など)と有線接続にて通信を行うためのインタフェースであり、先述したように有線接続の形態については特に限定されない。
圧縮伸長処理部20は、例えばH.264エンコーダ/デコーダから構成され、生成された全天球画像データを圧縮したり、記憶部15から読み出された全天球画像データを伸長したりする。なお、圧縮伸長処理は必須ではない。
画像切り出し部13(画像出力部の一例)は、外部の情報端末(スマートフォン2やパーソナルコンピュータ3など)と連携した動画像の再生動作時に、撮像されて記憶部15に記憶された動画像データから表示用の画像を切り出すものであり、動作の詳細については後述する。なお、画像切り出し部13は、例えば、制御部14を機能させるマイクロプロセッサが処理を行うものとしてもよいし、当該マイクロプロセッサとは別のハードウェアによって処理を行うものとしてもよい。
また、撮像装置1と連携して動画像の再生表示動作を行う外部の情報端末として、スマートフォン2を一例に挙げて具体的に説明するため、スマートフォン2の構成を示すブロック図を図3に示す。
図3に示すようにスマートフォン2は、通信部21と、スピーカ22と、マイク23と、カメラ部24と、キー入力部25と、タッチパネルディスプレイ26と、コントローラ27を備えている。
通信部21は、G3方式等の携帯電話通信回線に接続するための通信インタフェースに加えて、先述したように撮像装置1と無線又は有線にて接続するための通信インタフェースを含んで構成される。
スピーカ22は、通信部21によって受信された通話相手の音声、通信部21によってダウンロードされたコンテンツデータの音声、ユーザへの報知音等の各種音声を出力する。マイク23は、通話時にユーザが発した音声を集音したり、録音時に周辺音声を集音等する。
カメラ部24は、レンズ光学系と固体撮像素子を含んで構成され、スマートフォン2に撮像機能を与えるものである。
キー入力部25は、スマートフォン2に入力指示を与えるためのものであり、例えば電源をオンオフするための電源キーや、アプリケーション等における操作を行うための操作キーを含んでなる。
タッチパネルディスプレイ26は、液晶ディスプレイ等の表示部と、当該表示部の表面に配されたタッチパネルを含んで構成される。タッチパネルは、ユーザの指やタッチペンの接触を検知するセンサであり、スマートフォン2に入力指示を与えることができる。
コントローラ27は、例えばCPU、RAM、ROM、不揮発性メモリを含んで構成され、ROMや不揮発メモリに記憶された各種プログラムを実行処理する。当該プログラムには、オペレーティングシステムやアプリケーションが含まれる。
次に、撮像装置1による動画撮像動作について、図4に示したフローチャート、及び図5に基づいて説明する。図5は、後述する画像切り出し部13による画像切り出しを説明するための図である。また、図4に示す処理のプログラムは、制御部14の有するROM(不図示)に保持され、当該プログラムを制御部14が実行する。
撮像装置1の操作部16において動画撮像開始指示がされると、図4に示したフローチャートが開始される。まずステップS1で、制御部14は、姿勢検出部17によって検出された撮像装置1の現在の姿勢角を基準姿勢情報として取得する。
図5に示すように、実空間上の絶対的な座標系C0(X,Y,Z)を基準とした実線で示す撮像装置1に固定された座標系C1(x,y,z)の姿勢角度(3軸の各軸周りの姿勢角度)が上記基準姿勢情報として記憶される。なお、座標系C1のx軸が、例えば撮像装置1の魚眼レンズ1Aの光軸方向となる。
次に、ステップS2で、撮像部11A、11Bによって撮像されて出力された各撮像画像信号に基づいて撮像画像処理部12によりフレームデータ(全天球画像データ)が生成され、生成されたフレームデータが圧縮伸長処理部20により圧縮されて記憶部15に記憶されることが開始される。
また、ステップS2では同時に、制御部14は、上記基準姿勢情報と、一定期間ごとに姿勢検出部17によって検出される撮像装置1の姿勢情報との差分情報を記憶部15に記憶させることを開始する。一定期間ごとに検出される上記姿勢情報は、図5に示す実空間上の絶対的な座標系C0を基準とした破線で示す撮像装置1に固定された座標系C1の姿勢角度を示す。撮像装置1の姿勢が変化すると、それに応じて座標系C1の姿勢角が変化することになる。従って、上記差分情報(オフセット分の情報)は、動画撮像開始指示時の基準姿勢と一定期間ごとに検出される撮像装置1の姿勢との関係情報(以下、姿勢関係情報)として記憶部15に記憶される。
操作部16において撮像停止指示が行われない限り(ステップS3のN)、制御部14によってフレームデータ及び姿勢関係情報の記憶部15への記憶の継続制御がされる。そして、撮像停止指示があると(ステップS3のY)、制御部14によって撮像が停止され、フレームデータ及び姿勢関係情報の記憶が停止される。
ここで図6に、記憶部15に記憶されるデータ構成を模式的に示す。複数のフレームデータからなる動画像データ、及び姿勢関係情報は、一つのファイル151として記憶部15に記憶される。このとき、姿勢検出部17による姿勢情報の検出の時間間隔に応じて、姿勢関係情報はフレームデータに一対一で対応するよう記憶されてもよいし、一つの姿勢関係情報が複数の時系列順に並んだフレームデータに対応するよう記憶されてもよい。即ち、姿勢関係情報が動画像データと関連付けて記憶される。
次に、上記のように撮像装置1によって撮像されて記憶された動画像データの再生表示動作について、図7に示したフローチャート、及び図5も参照して説明する。なお、ここでは、図3を用いて先に説明したスマートフォン2との連携で再生を行う場合を一例に挙げて説明する。また、スマートフォン2と撮像装置1の通信については、一例として無線通信であるとして説明する。
ここで、スマートフォン2において再生表示用のアプリケーションが起動しており、タッチパネルディスプレイ26に表示されたアプリケーション画面において、タッチパネルにより再生表示開始操作(例えば画面上の再生表示キーをタッチ)が行われると、コントローラ27は、通信部21を介して撮像装置1の無線通信部18に動画再生指示を送出する。制御部14が、無線通信部18から上記動画再生指示を受けると、図7に示したフローチャートが開始される。なお、動画再生指示はこれに限らず、例えば撮像装置1の操作部16によって行ってもよい。
すると、ステップS11で、画像切り出し部13は、画像切り出し処理を開始する。具体的には、記憶部15に記憶された動画像データを構成するフレームデータを圧縮伸長処理部20により伸長した後のフレームデータ、及び当該フレームデータに対応する姿勢関係情報を用いて画像切り出しが行われる。
差分情報である姿勢関係情報は、図5で破線で示す座標系C1の実線で示す座標系C1(基準姿勢)からのオフセット分を示すので、このオフセット分だけ破線の座標系C1の姿勢を変化させて基準姿勢である実線の座標系C1に戻し、その実線の座標系C1で定められる所定方向D1の全天球における所定範囲S1の画像をフレームデータから切り出す。所定方向D1については、初期には所定の初期方向が定められる。
画像切り出し部13は、上記のような切り出し処理をフレームデータごとに順次行い、切り出された画像は、順次無線通信部18を介してスマートフォン2へ送出される。スマートフォン2では、撮像装置1から送られた画像を通信部21が受信し、タッチパネルディスプレイ26に表示されたアプリケーション画面に重畳されて上記画像が順次表示される。即ち、動画像が表示されることになる。
動画像撮像時に撮像装置1の姿勢が変化した場合でも、その変化に応じた姿勢関係情報が記憶されるので、上記画像の切り出し処理によって常に所定方向D1の画像、即ち実空間における一方向の画像を切り出すことができる。従って、スマートフォン2に表示される動画像は安定感が向上したものとなり、ユーザにとって見やすいものとなる。
そして、動画像表示中に例えばタッチパネルディスプレイ26のタッチパネルにおいてスワイプ等のタッチ操作が行われると、コントローラ27は検出された操作に応じた切り出し方向変更指示を通信部21を介して撮像装置1へ送出する。
撮像装置1では、無線通信部18が受け取った切り出し方向変更指示に応じて(ステップS12のY)、画像切り出し部13が切り出し方向である上記所定方向D1を現在のものより変更する(ステップS13)。これにより、変更後の所定方向D1による画像切り出しが行われ、切り出された画像がスマートフォン2に送られて表示される。従って、ユーザは、タッチパネル操作によって視点を変えた動画像を見ることができる。特に全天球上のあらゆる方向の動画像を安定した状態で見ることができるので、利便性の高いものとなる。
このように本実施形態によれば、例えば撮像装置1を不安定な支持台により支持したり、人が撮像装置1を支えたりすることにより、動画撮像時に撮像装置1の姿勢が変化した場合でも、スマートフォン2と連携した動画再生時には安定的な動画像を表示させることができるので、ユーザにとって見やすいものとなる。特に、例えば撮像装置1を宙に投げたり、ダイビング時にワイヤ等で撮像装置1を腕につなげる等の姿勢変化の激しいアクション用途で動画撮像された場合であっても、動画再生時に安定的な動画像を表示させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、基準姿勢情報と、一定期間ごとに姿勢検出部17によって検出される撮像装置1の姿勢情報との差分情報を姿勢関係情報として記憶したが、差分を取る前の基準姿勢情報と一定期間ごとに検出される姿勢情報を記憶してもよい(即ち、これらの情報が姿勢関係情報に相当)。この場合、動画再生時に上記記憶された情報の差分を算出しつつ画像切り出しを行う。
また、基準姿勢情報は、動画撮像開始指示時に限らず、例えば撮像装置1の電源投入時などのタイミングでの姿勢を示すものとしてもよい。
また、例えば、図5で示す実空間における絶対的な座標系C0を基準姿勢とすれば、一定期間ごとに検出される撮像装置1の姿勢情報自体を姿勢関係情報として記憶してもよい。この場合、動画再生時の画像切り出しにおいては、座標系C0において定められる所定方向の全天球における所定範囲の画像を切り出すことになる。
また、例えば、動画撮像開始指示時の基準姿勢において姿勢検出部17をリセットし、その状態からの相対的な姿勢角を姿勢検出部17が一定期間ごとに検出するような形態の場合は、その検出される姿勢角を姿勢関係情報として記憶してもよい。
また、姿勢関係情報を必ずしも動画像データと関連付けて記憶させる必要はなく、例えば、制御部14のROM(不図示)にデフォルトとして基準姿勢の情報を保持しておき、動画撮像時は姿勢検出部17が一定期間ごとに検出する撮像装置1の姿勢情報を動画像データと関連付けて記憶部15に記憶させ、動画再生時に上記基準姿勢の情報と上記記憶部15に記憶された姿勢情報とに基づき画像を切り出してもよい。
また、動画像の再生時に、記憶部15から読み出して圧縮伸長処理部20によって伸長されたフレームデータ、及び姿勢関係情報をスマートフォン2側に送り、スマートフォン2に設けた画像切り出し部によって画像を切り出してもよい。
また、動画像の撮像時に、制御部14により、生成されたフレームデータに姿勢関係情報を関連付け、圧縮伸長処理部20による圧縮後のフレームデータ、及び姿勢関係情報をスマートフォン2側に送り、スマートフォン2に設けられた記憶部(フラッシュメモリ等)に記憶させるようにしてもよい(即ち、当該記憶部に動画像データが記憶される)。この場合、動画像再生時には、スマートフォン2に設けられた画像切り出し部によって画像の切り出しを行えばよい。
また、動画像の撮像時に、制御部14により、生成されたフレームデータに姿勢関係情報を関連付け、上記フレームデータ及び姿勢関係情報をスマートフォン2側に送り、スマートフォン2側の画像切り出し部によって画像を切り出し、切り出された画像をタッチパネルディスプレイ26に表示させてもよい。即ち、動画像の撮像時にリアルタイムに動画像の再生を行うようにしてもよい。
また、上記では切り出し方向指示を行う入力インタフェースとしてスマートフォン2のタッチパネルを例として説明したが、例えばパーソナルコンピュータ3を用いる場合は、上記入力インタフェースとしてはタッチパッドやマウス等を用いることができる。
また、上記入力インタフェースとしてユーザの頭部に装着する表示装置であるヘッドマウントディスプレイを採用してもよい。この形態の場合、撮像装置1とヘッドマウントディスプレイを無線又は有線にて接続し、動画再生時には撮像装置1からヘッドマウントディスプレイへ切り出された画像データを送出し、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの眼前に配される表示部に画像を表示させる。このとき、ヘッドマウントディスプレイの姿勢を検出するセンサをヘッドマウントディスプレイに設ければ、画像を見ているユーザが頭部を動かせば、その動きが検出され、検出に応じた切り出し方向変更指示をヘッドマウントディスプレイから撮像装置1へ送出することが可能となる。これにより、ユーザは、頭部を動かすことで視点を変えた動画像を見ることができ、あたかも仮想空間にいるような感覚を得ることができる。なお、ヘッドマウントディスプレイの形状は特に限定せず、例えばメガネ型のものを採用できる。
また、上記入力インタフェースとしては、その他にも、ユーザの目の動きを検出するものであったり、音声入力によるものであってもよい。
また、上記では画像出力部の一例として画像切り出し部を用いるものとしたが、例えば、記憶部15から読み出されて圧縮伸長処理部20によって伸長されたフレームデータ(全天球画像データ)と、姿勢関係情報に基づき、基準姿勢における所定方向を基準としてフレームデータの座標位置を変換し、変換後のフレームデータを出力するような画像出力部としてもよい。この場合、変換後のフレームデータをスマートフォン2側に送り、スマートフォン側2においてフレームデータによる画像を再生表示させる。これにより、安定化した全天球画像による動画を表示させることができる。
また、撮像装置と連携するスマートフォンやパーソナルコンピュータ(外部装置の一例)に更に表示手段としてテレビ装置やプロジェクタを接続し、スマートフォンやパーソナルコンピュータから動画再生に基づく表示出力信号を上記表示手段に送信して、表示手段に動画を表示させるようにしてもよい。
また、撮像装置の撮像範囲としては、全天球に限らず、例えば全天球のうち一部の球面を除いた範囲としてもよい。
1 撮像装置
1A、1B 魚眼レンズ
11A、11B 撮像部
111A、111B レンズ光学系
112A、112B 固体撮像素子
12 撮像画像処理部
13 画像切り出し部
14 制御部
15 記憶部
16 操作部
17 姿勢検出部
18 無線通信部
19 有線通信部
20 圧縮伸長処理部
2 スマートフォン
21 通信部
22 スピーカ
23 マイク
24 カメラ部
25 キー入力部
26 タッチパネルディスプレイ
27 コントローラ
3 パーソナルコンピュータ
1A、1B 魚眼レンズ
11A、11B 撮像部
111A、111B レンズ光学系
112A、112B 固体撮像素子
12 撮像画像処理部
13 画像切り出し部
14 制御部
15 記憶部
16 操作部
17 姿勢検出部
18 無線通信部
19 有線通信部
20 圧縮伸長処理部
2 スマートフォン
21 通信部
22 スピーカ
23 マイク
24 カメラ部
25 キー入力部
26 タッチパネルディスプレイ
27 コントローラ
3 パーソナルコンピュータ
Claims (10)
- 被写体を撮像する撮像部と、
自機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記撮像部による撮像の繰り返しによって動画像が得られる際に前記姿勢検出部によって検出される姿勢情報を前記動画像と関連付ける情報関連付け部と、
前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報と前記動画像に基づいて表示用の画像を出力する画像出力部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記画像出力部は、基準姿勢と前記姿勢情報との関係に基づいて表示用の画像を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記基準姿勢は、動画撮像開始指示があったときの前記撮像装置の姿勢であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記情報関連付け部は、前記基準姿勢の情報と前記姿勢情報との差分情報を前記動画像と関連付けることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の撮像装置。
- 前記画像出力部は、前記動画像から一部の画像を切り出す画像切り出し部であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 被写体を撮像する撮像部と、
自機の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記撮像部による撮像の繰り返しによって動画像が得られる際に前記姿勢検出部によって検出される姿勢情報を前記動画像と関連付ける情報関連付け部と、を備える撮像装置と、
外部装置と、を備える撮像装置システムであって、
前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報と前記動画像に基づいて表示用の画像を出力する画像出力部を前記撮像装置又は前記外部装置が備え、
前記外部装置は、前記画像出力部によって出力された画像を表示するための表示出力を行う表示出力部を備えることを特徴とする撮像装置システム。 - 前記画像出力部は、基準姿勢と前記姿勢情報との関係に基づいて表示用の画像を出力するものであり、
前記外部装置は、前記画像出力部が画像を出力する前記基準姿勢における方向を変更するための指示を入力する入力部を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置システム。 - 前記動画像に関連付けられた前記姿勢情報は、前記撮像装置、又は前記外部装置の記憶部に記憶されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の撮像装置システム。
- 前記撮像装置は、前記動画像と関連付けられた前記姿勢情報を前記外部装置に送出する送出部を備えることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の撮像装置システム。
- 撮像装置と再生装置とを備える撮像装置システムであって、
第1の時刻における撮像方向と、第2の時刻における撮像方向が互いに異なるように撮像された動画像を再生する際に、前記第1の時刻の再生画像と前記第2の時刻の再生画像は実空間における略同方向の画像であることを特徴とする撮像装置システム。
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