JP2016103690A - 監視システム、監視装置、および監視方法 - Google Patents

監視システム、監視装置、および監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 動線分析処理の計算コストを抑制しながら不審行動の検出精度を向上する。【解決手段】 監視対象の動線を分析する動線分析装置であって、監視対象の動線を計測する動線計測手段と、監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測手段と、前記動線計測手段によって計測された動線と、前記可視領域計測手段によって計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出手段と、前記重なり検出手段によって検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出手段と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は動線を用いた監視システム、監視装置、監視方法に関するものである。
従来、監視カメラに代表される監視システムは監視領域における迷子検知、不審者検出など、防犯、治安維持のために用いられてきた。一方近年、監視記録を詳細に分析することによって、店舗内における人物の消費行動の分析に応用するなど、多目的に活用する監視システムが普及してきている。このような高度な分析に必要な情報(人物行動や車両行動等)を収集・分析するために、複数の監視カメラやセンサを連携させたシステムが知られている。また、人物や車両等の移動軌跡を詳細に追跡して分析を行う動線追跡技術を利用したシステムが知られている。
特許文献1では、複数の人物動線の相関を用いて異常行動を検出する手法が示されている。この方法によれば、1つの人物動線だけでは検知が困難な異常も検知することが可能であり、それにより不審者の検出率の向上を図っている。
また、特許文献2では、監視カメラの代わりにICタグを用いて人物動線を計測し、予め決められた動線のパターンと計測した動線のパターンが一致しなかった場合に、その動線の場所を監視カメラで撮影して異常を検知する方法が開示されている。
特開2013−45344号公報 特開2008−299584号公報
監視カメラを用いた不審者検出が最も有効に機能するのは、混雑した店舗や大規模な店舗等のように多数の監視対象が存在して目視での不審者検出が困難な状況においてである。しかしながら、大量の人物の動線をリアルタイムに分析するには膨大な量の計算を高速に行うことが必要である。そのため、計算機資源の長大化・高価格化が避けられないという課題があるが、前述の先行技術ではこの点が考慮されていなかった。
かかる課題を解決するため、本発明の動線分析装置は、監視対象の動線を分析する動線分析装置であって、
監視対象の動線を計測する動線計測手段と、
監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測手段と、
前記動線計測手段によって計測された動線と、前記可視領域計測手段によって計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出手段と、
前記重なり検出手段によって検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の監視システムは、監視カメラと動線分析装置とを有する監視システムであって、
前記動線分析装置は、
前記監視カメラによって撮影された映像データから取得された前記監視対象の位置と前記位置に対応する時刻とに基づいて前記監視対象の動線を計測する動線計測手段と、
監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測手段と、
前記動線計測手段によって計測された動線と、前記可視領域計測手段によって計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出手段と、
前記重なり検出手段によって検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出手段と、
前記動線抽出手段によって抽出された動線に異常性が認められるかを分析する動線分析手段と、
前記動線分析手段によって動線に異常性が認められた監視対象を記録する記録手段と、
を有することを特徴とする。
さらに、本発明の動線分析方法は、監視対象の動線を分析する動線分析方法であって、
監視対象の動線を計測する動線計測工程と、
監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測工程と、
前記動線計測工程において計測された動線と、前記可視領域計測工程において計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出工程と、
前記重なり検出工程において検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出工程と、
を有することを特徴とする。
従業員が目視可能な区域を特定し、当該区域内に存在する動線に絞って分析することで、万引き犯などが無意識に行う従業員の視線を回避する行動を効率的に検出でき、店舗における犯罪防止・犯人検挙に効果が期待できる。また、分析対象の動線データが絞られるため、分析計算量の増加の抑制しながら不審行動の識別精度を向上させることができる。それにより、多数の監視対象が存在する環境下でも、小規模な計算機資源で不審者の検出を実現することが可能となる。
実施形態1における監視システムの構成図である。 実施形態1における監視サーバのモジュール構成図である。 実施形態1における動線データの構成図である。 実施形態1における可視領域データの構成図である。 実施形態1における装着型カメラのモジュール構成図である。 実施形態1における可視領域データと動線データの模式図である。 実施形態1における正常モデルを用いた異常検知方法の説明図である。 実施形態1における映像解析処理のフローチャートである。 実施形態1における動線分析処理のフローチャートである。 実施形態1の監視システムに用いるコンピュータシステムの構成図である。 実施形態1における可視領域データと動線データの模式図である。 実施形態5における可視領域データと動線データの模式図である。
以下、図を参照しながら本発明を実施する形態を説明する。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態である監視システムについて説明する。
[監視システムの構成]
図1は本システムの構成の説明図である。
図1に示すように、本システムは、監視カメラ101、装着型カメラ102、無線LAN基地局103、ネットワーク104、監視サーバ105、モニタ装置106を備える。
監視カメラ101はネットワーク104を介して監視サーバ105と接続され、撮影した映像を監視サーバ105に送信する機能を有する。ここでは、説明を簡単にするため各監視カメラ101の設置位置、撮影方向や焦点距離などはいずれも固定とし、それらはカメラ設置情報として監視サーバ105で管理されているものとする。さらに、監視領域内での位置は予め設定された平面座標上の位置として表わされるものとする。
装着型カメラ102は従業員が装着する小型カメラである。本システムでは眼鏡型のカメラを用いるものとし、従業員の顔の正面方向とカメラの撮影方向が一致するように調整されているものとする。装着型カメラは無線LAN基地局103を介して監視サーバ105に接続される。また、3次元姿勢センサを備え、自機の姿勢を計測した姿勢データを監視サーバ105に送信することが可能である。さらに、位置計測機能を有し、自機の位置を計測した位置データを監視サーバ105に送信することが可能である。なお、位置計測機能には無線LAN電波強度やGPSなど既存の任意の手段を用いることが可能であり、本発明はその手段によって限定されるものではない。本システムでは無線LAN電波強度を利用するものとする。
監視サーバ105は本システムの機能を統括するサーバである。少なくとも、以下の機能を有する。1)監視カメラから映像を受信する映像受信サーバ機能。2)監視カメラから受信した映像を解析し、人物の動線データを計測して記録する機能。3)動線データを分析して人物の異常行動を検出する機能。4)装着型カメラから受信した姿勢および位置計測データに基づいて各装着型カメラの撮影可能範囲を算出する機能。5)人物の動線と装着型カメラの撮影可能範囲との時間的・空間的な重なりを検出し、検出結果に基づいて動線データの分析処理を制御する機能。
モニタ装置106は監視カメラから受信した映像を表示する機能に加えて、人物の動線データを表示する機能および異常行動が検出された人物を強調して表示する機能を有する。
これら以外にも、監視者がシステムを操作するための入出力入力手段も有するが、本発明の実施には関係しないため説明は省略する。
[監視サーバのモジュール構成]
図2は監視サーバ105のモジュール構成図である。ここに示す構成はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現できるものであって、一つの機能ブロックが一つのハードウェアに対応するものではない。本実施形態においては、図10に示すCPU1001がROM1002等に格納された各プログラムをRAM1003に展開し実行することでその機能を実現する。
映像受信部201は通信部206を通じて監視カメラ101と接続され、監視カメラ101から映像データを受信する。
映像解析部202(動線計測手段に相当)は受信した映像データを解析して人物領域を認識し、人物毎の動きを追尾した動線データを生成して記憶装置208に記録する。
[動線データのデータ構成]
図3に本システムの動線データのデータ構成を示す。ここで、動線データは一連の時系列データを意味し、図3はその時系列中の一時点のデータを示したものである。動線識別子301は動線データを一意に特定する識別子であり、監視対象の人物と1対1に対応する。x座標302とy座標303はカメラ設置情報と映像内の監視対象の人物の位置に基づいて算出した監視領域内の監視対象の人物の位置を、平面座標で示したものである。測定時刻304は監視カメラで撮影された時刻を示す。認識領域識別子305は映像データ内で人物領域として認識された領域を特定する識別子であり、同一人物には同一の識別子が付与される。
動線データ分析部203は映像解析部が生成した動線データを分析する。説明を簡単にするため、本システムの動線データ分析部は正常行動を示す動線データのモデル(以下、正常モデル)を逸脱した動線データを検出する処理のみを行う。正常モデルは予め構築して動線データ分析部に設定されているものとする。なお、動線データの分析方法については本発明の規定する所ではなく、上記以外の方法を用いた実施形態も本発明の範疇に含まれる。
装着者測位部204(可視領域計測手段に相当)は通信部206を通じて装着型カメラ102と接続され、姿勢データと位置データを受信する。装着者測位部204は受信した姿勢データと位置データを用いて、装着型カメラの撮影可能範囲を算出する。なお、装着型カメラの撮影パラメータは固定であるとし、予め装着者測位部に登録されているものとする。前述の通り、本システムでは従業員の顔の正面方向と装着型カメラの撮影方向が一致するように調整されているとしたので、撮影可能範囲を従業員の可視領域として扱う。
[可視領域データのデータ構成]
図4に本システムの可視領域データのデータ構成を示す。ここでは、説明を簡単にするために監視領域を2次元格子状に領域分割したセルの識別子で領域を表わすものとする。カメラ識別子401は装着型カメラを一意に特定する識別子である。セル識別子402は、装着型カメラの撮影可能範囲に含まれるセルを一意に特定する識別子のリストであり、従業員の可視領域に相当する(図6の例では、”12”,”13”,”18”,”19”,”20”,”26”,”27”)。測定時刻403は姿勢データと位置データが装着型カメラで計測された時刻である。
動線分析制御部205(動線抽出手段に相当)は、可視領域データのセル識別子が示す位置と測定時刻を検索条件として、当該時刻に当該セル内に存在する動線データを記憶装置208から検索し、動線データ分析部203に提供する。
通信部206はネットワーク104を介して、監視カメラ・装着型カメラ・無線LAN基地局と通信を行う。
表示部207はモニタ装置107に監視カメラ映像や人物の動線データを表示する。
記憶装置208は本システムが利用する各種のデータを記録する。
[装着型カメラのモジュール構成]
図5は装着型カメラのモジュール構成図である。
撮影部501はレンズや撮像素子から構成されるが詳細は割愛する。通信部502は無線LANの通信インタフェースで、無線LAN基地局103を介して監視サーバとの通信を行う。姿勢計測部503は3次元ジャイロスコープを有し、装着型カメラの姿勢を計測する。位置計測部504は通信部502から受信電波強度を取得して、装着型カメラの位置を計測する。ここでは一般的な三角測量による位置計測を行う。三角測量に必要な無線LAN基地局の位置や送出電波強度などは予め位置計測部に設定されているものとし、位置計測部504は監視領域内の平面座標値を算出して記録する。センサ管理部505は姿勢計測部503と位置計測部504を制御し、通信部502を介して計測データを定期的に監視サーバ105に送信する。電源部506はバッテリーである。
[コンピュータシステムの構成]
図10は、本実施形態の監視システムに用いるコンピュータシステムの構成図である。CPU1001は、OS(Operating System)および各種アプリケーションプログラムを実行し、コンピュータ装置各部の制御を行う。ROM1002は、CPU1001が実行するプログラムや演算用のパラメータのうちの固定的なデータを格納する。RAM1003は、CPU1001の作業領域やデータの一時記憶領域を提供する。ROM1002およびRAM1003、バス1004を介してCPU1001に接続される。キーボードなどの入力装置1005、CRT、液晶ディスプレイなどの表示装置1006、ハードディスク装置、MO、CD−ROM等の外部記憶装置1007は、インタフェース1008を介してバス1004に接続されている。また、バス1004は通信部1009を介してネットワークと接続される。
引き続いて、本システムの動線分析処理について図6〜図10を参照して詳しく説明する。なお、以下の各処理に先立って、全ての監視カメラおよび装着型カメラは監視サーバとの接続を確立し、相互に通信可能な状態になっているものとする。
図6は図3、図4で説明したデータを模式的に示したものである。監視領域601の左下を平面座標の原点として、座標軸と並行なセル602が設定されている。
装着型カメラ603は時刻00:10:01に(X座標、Y座標)=(20、25)にあり、撮影方向は(1、0)であることを示している。この時点での装着型カメラの撮影可能範囲、すなわち従業員604の可視領域は図中の太枠のセル(セル識別子=12,13,18,19,20,26,27)で示している。
監視対象607の動線データ605は破線で示しているが、実体は◆で示す点606の(X座標、Y座標)の時系列データである。図6は、この動線が時刻00:10:01の前後1秒間に可視領域を通過している(時刻00:09:59.5から時刻00:10:02.0まで可視領域内にいた)ことを示している。
なお、従業員も監視対象の人物も複数存在し得るが、ここでは説明を簡単にするため各1人であるとする。
[映像解析処理 動線データの生成]
図8は監視サーバにおける映像解析処理を示すフローチャートである。
まず、通信部206が監視カメラから1フレーム分の映像データを受信する(ステップS801)。次に、映像解析部は受信した映像データから人物領域を抽出する(ステップS802)。続いて、前フレームの映像データから抽出した人物領域と、現フレームの映像データからステップS802で抽出した人物領域とを比較して、同一人物であるかを判定する(ステップS803、S804)。
同一人物と判定された場合は、前フレームの映像データ中の同一人物の人物領域を示す認識領域識別子を検索条件として記憶装置208から動線データを検索し、取得した動線データから動線識別子を取得する(ステップS805、S806)。次に、カメラ設置情報を用いて、ステップS802で抽出した人物領域の監視領域内での位置を算出する(ステップS807)。
次に映像データから測定時刻を取得する(ステップS808)。最後に、以上のデータから動線データを構築して記憶装置に記録する(ステップS809)。一方、ステップS803、S804で同一人物と判定される人物領域が存在しなかった場合は、新規に動線識別子を発行し(ステップS810)、現フレームの認識領域識別子を用いて新たな動線データとして記憶装置に記録する。
[動線分析処理 可視領域データの生成と異常性の検知]
図9は監視サーバにおける動線分析処理を示すフローチャートである。
まず、装着者測位部204が、装着型カメラのセンサ管理部505から姿勢データと位置データと測定時刻を受信し(ステップS901)、装着型カメラの撮影可能範囲を算出して(ステップS902)、可視領域データを生成する(ステップS903)。ここでは、図11(a)に示す太枠のセルが撮影可能範囲として算出されたものとする。
続いて装着者測位部は生成した可視領域データを動線分析制御部に渡す(ステップS904)。動線分析制御部は、可視領域データのセル識別子が示すセルと重なりのある(=セル内を通っている)動線データを記憶装置から検索する(ステップS905)。ここでは、動線データのx座標、y座標、測定時刻の3項目を検索条件とし、セルの上下左右端で囲まれた平面座標の範囲と、可視領域データの測定時刻の前後1秒の範囲を評価値として検索を行う。
可視領域と重なりのある動線データが得られなかった場合は、ステップS901へ戻り、可視領域と重なりのある動線データが得られた場合は、ステップS907へ進む(ステップS906)。ここでは、図11(a)に示すように、可視領域と重なりのある動線データが得られなかったものとする(ステップS906でNO)。
そして、再び装着者測位部204が、装着型カメラのセンサ管理部505から姿勢データと位置データと測定時刻を受信し(ステップS901)、装着型カメラの撮影可能範囲を算出して(ステップS902)、可視領域データを生成する(ステップS903)。ここでは、図11(b)に示す太枠のセルが撮影可能範囲として算出され、可視領域と重なりのある動線データとして動線データ605が得られたものとする(ステップS906でYES)。
動線分析制御部は取得した動線データを分析対象データとして動線データ分析部203に引き渡す(ステップS907)。動線データ分析部は受け取った分析対象データを正常モデルと比較して、異常性を検知する(ステップS908、S909)。ここでは、後述するように、セル27、セル20、セル13を通過する正常な動線データの存在範囲を正常モデルとして用い、その範囲に分析対象データが収まっているかを判定する。図11(b)に示す例では異常性は検知されなかったものとする(ステップS909でNO)。
そして、再び装着者測位部204が、ステップS901へ戻り、ステップS902〜S903と進む。装着型カメラのセンサ管理部から受信した計測データと、前回受信した計測データとの差が所定の閾値未満である場合は、撮影可能範囲を再度算出せず、また可視領域データを再度生成しないとしても良い。ここでは、今回受信した計測データと前回受信した計測データとの差が所定の閾値未満であり、撮影可能範囲として算出された図11(c)に示す太枠のセルは、図11(b)に示す太枠のセルと同じであるとする。
可視領域と重なりのある動線データとして動線データ605が得られ(ステップS906でYES)、ステップS907を経て動線データ分析部は受け取った分析対象データを正常モデルと比較して、異常性を検知する(ステップS908、S909)。図11(c)に示す例では異常性が検知されたものとする(ステップS909でYES)。
図7に正常モデルと異常性がある分析対象データの例を示す。灰色領域で示す正常モデル701に対し、分析対象データ702がその範囲に収まっていないことから、この分析対象データ(動線データ)は異常性があると判定する。
分析対象データに異常性が検知されたら、動線データ分析部は分析対象データの認識領域識別子305を表示部207に通知する(ステップS910)。表示部は通知された認識領域識別子が示す人物領域を特定して(ステップS911)、モニタ装置106に表示する(ステップS912)。一方、異常性が検知されなければ処理を終える。
以上で本実施形態における動線分析処理についての説明は終わりである。
以上の説明では、無線LANの電波強度を用いて装着型カメラの位置計測を行う方法を用いたが、他の手段を用いて位置計測を行っても良い。例えば、GPSを用いる方法や、無線タグを利用する実施形態も本発明の範疇に含まれる。さらに、装着型カメラの位置計測部を用いる代わりに、監視カメラの映像から装着型カメラを装着している従業員を認識して位置計測を行う方法を用いても本発明は実施可能である。
以上の説明では、3次元ジャイロスコープを用いて装着型カメラの姿勢を計測し、これと位置計測データとを合わせて装着型カメラの撮影可能範囲を算出するとしたが、これ以外の方法を用いても良い。例えば装着型カメラの映像データを監視サーバで解析して撮影可能範囲を算出する方法を用いても本発明は実施可能であり、その手段を含んだ実施形態も本発明の範疇に含まれる。
以上の説明では、動線データの異常性を検知する方法として、正常モデルの規定する範囲内に分析対象の動線データが収まっているかを判定したが、本発明はこの方法に限定されるものではない。動線データの異常性を検知するこれ以外の方法を用いた実施形態も本発明の範疇に含まれる。
以上の説明では、可視領域データの測定時刻の前後1秒の範囲で測定された動線データを分析対象データとして用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。監視カメラのフレームレート、監視領域内での人物の平均移動速度、監視領域の混雑の程度などの状況によって分析に必要な動線データの範囲や量は異なり、それらの状況に応じた検索条件を用いる方法も本発明の範疇に含まれる。
以上の説明では、監視サーバの装着者測位部が装着型カメラの監視領域内の平面座標位置を算出するとしたが、装着型カメラの位置計測部が算出するとしても良い。
実施形態1の処理の説明は以上である。
以上述べた様に、本発明を実施する監視システムは、従業員が目視可能な領域に対象を絞って動線データの分析を行うことで、分析対象のデータ量を削減して分析処理の計算負荷を低減することができる。同時に、従業員が目視可能な領域の動線データを分析することで、犯罪者が従業員の視線を無意識に回避する行動を高精度に検知することができる。つまり、大規模な店舗や混雑した店舗のように監視対象が多数存在していて、目視による不審者の検出が困難な環境においても、少ない計算機資源で効率的に不審者を検出することができる。それにより、監視カメラの導入を促進して犯罪防止や犯罪検挙を改善することが期待できる。
<実施形態2>
実施形態1では、可視領域の算出に装着型カメラの撮影可能範囲を用いる方法について述べた。本実施形態では、従業員は位置センサと姿勢センサだけを備えた装着計測装置を装着する。
本実施形態における監視サーバの装着者測位部は、まず装着型計測装置から位置センサと姿勢センサの測定データを取得して従業員の位置と向いている方向を特定する。これに、一般的な人間の視力や視界範囲、さらに他人の視線を感じることのできる距離などを考慮して従業員が目視可能な領域を算出し、可視領域とする。
なお、従業員の視線方向を正しく計測するためには、顔の正面方向に合わせて姿勢センサをキャリブレーションしておくことが必要であるが、姿勢センサのキャリブレーションは既存技術を用いて実施可能であり、それらの手段を含んだ実施形態も本発明に含まれる。
本実施形態によれば、従業員が装着する装置にカメラ機能が不要なので、装置の小型・軽量化や低価格化を図ることができる。また、カメラを備えないことで、従業員がカメラを装着することに対する従業員と顧客の双方の心理障壁を低減することができ、監視システムの導入を促進する効果が得られる。
<実施形態3>
実施形態1では、1度の動線データ分析で異常性を検知したら直ちに通知する方法について述べた。本実施形態では、同一人物に対応付けられている動線データの複数の区間を対象として動線データ分析を行い、異常性が検知される区間の発生率が所定の閾値を超えた場合に通知を行う。
例えば、図6に示す例では、
測定時刻=00:09:59.5〜測定時刻=00:10:00.0、
測定時刻=00:10:00.0〜測定時刻=00:10:00.5、および
測定時刻=00:10:00.5〜測定時刻=00:10:01.0、の3つの区間では異常性が検知されず、
測定時刻=00:10:01.0〜測定時刻=00:10:01.5、および
測定時刻=00:10:01.5〜測定時刻=00:10:02.0、の2つの区間では異常性が検知されたとする。
この場合、異常性が検知された区間の発生率は2/5=0.4となり、この発生率が所定の閾値を超えた場合に通知を行う。
本実施形態によれば、他人とのすれ違いや障害物を避ける動作など、本来は正常な行動と判断されるべきものが異常行動として誤検知されるのを抑制することが可能となる。それにより、不審者の異常行動を監視者が把握しやすくなり、不審者検出の効率を改善する効果が期待できる。
<実施形態4>
以上の実施形態では、異常性が検知された動線データに対応付けられた人物領域をモニタ装置に表示する方法について述べた。本実施形態は、異常性が検知された動線データに対応付けられた人物を監視カメラで追尾するものである。
実施形態1においては、各監視カメラの設置位置、撮影方向や焦点距離などはいずれも固定としたが、本実施形態では監視カメラは雲台装置を備え、撮影方向を自由に変更する事が可能である。また、ズームレンズを備え、焦点距離を変更して撮影することが可能である。さらに、監視サーバは監視カメラ制御部を備え、ネットワーク104を介して監視カメラの動作を制御することができる。
本実施形態の動線データ分析部は、異常性を検知した動線データの認識領域識別子を表示部に通知するとともに、映像解析部にも通知する。映像解析部は、通知された認識領域識別子が示す人物領域の画角内での位置を監視カメラ制御部に通知する。監視カメラ制御部は当該人物領域を画角内に捉えるように、雲台装置の姿勢と監視カメラの焦点距離とを制御する。また、モニタ装置は当該人物領域を撮影している監視カメラの映像を出力する。
本実施形態によれば、動線データ分析で異常性が検知された人物を監視カメラが自動的に追尾して撮影するため、監視員による不審者の監視が容易になる。それにより、犯罪の防止や検挙を改善する効果が期待できる。
<実施形態5>
以上の実施形態では、監視カメラから監視サーバに画像データが入力される度に映像解析部が動線データを計測する方法について述べた。本実施形態の映像解析部は、まず装着者測位部から可視領域データを取得する。次に、監視カメラから受信した映像データの撮影範囲に存在する監視対象の位置と可視領域との重なりの有無を判定する。重なりが有ると判定された場合は、前述した通りの処理に従って人物領域の抽出ならびに動線データの生成を行う。一方、重なりが無いと判定された場合は、人物領域の抽出ならびに動線データの生成は行わない。
例えば、図12(a)に示す例では、監視カメラから受信した映像データの撮影範囲に存在する監視対象の位置606(◇で示す)と可視領域とに重なりが無いと判定されたため動線データの生成を行わない。
図12(b)に示す例では、測定時刻=00:09:59.5〜測定時刻=00:10:01.0の区間で、監視対象の位置606(◆で示す)と可視領域とに重なりが有ると判定されたため動線データ605の生成を行う。
図12(c)に示す例では、測定時刻=00:10:02.0より後の区間で、監視対象の位置606(◇で示す)と可視領域とに重なりが無いと判定されたため動線データの生成を行わない。
本実施形態によれば、映像解析部のデータ処理量を削減することができるため、監視サーバに求められるデータ処理性能を低く抑えることができる。それにより、システムの小型化や低価格化に効果が期待できる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、プログラムコードの指示に基づき、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
201 映像受信部
202 映像解析部
203 動線データ分析部
204 装着者測位部
205 動線分析制御部
206 通信部
207 表示部
208 記憶装置

Claims (11)

  1. 監視対象の動線を分析する動線分析装置であって、
    監視対象の動線を計測する動線計測手段と、
    監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測手段と、
    前記動線計測手段によって計測された動線と、前記可視領域計測手段によって計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出手段と、
    前記重なり検出手段によって検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出手段と、を有することを特徴とする動線分析装置。
  2. 前記可視領域計測手段が、監視者の位置と姿勢とに基づいて前記可視領域を計測するものであることを特徴とする請求項1に記載の動線分析装置。
  3. 前記可視領域計測手段が、監視者が装着しているカメラの位置と姿勢とに基づいて監視者が装着しているカメラの撮影範囲を計測し、計測された撮影範囲を前記可視領域とするものであることを特徴とする請求項1に記載の動線分析装置。
  4. 前記動線抽出手段によって抽出された動線に異常性が認められるかを分析する動線分析手段と、
    前記動線分析手段によって動線に異常性が認められた監視対象を記録する記録手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の動線分析装置。
  5. 前記動線抽出手段は、前記動線と前記可視領域との前記時間的・空間的な重なりを同一の監視対象について複数の区間で検出し、
    前記動線分析手段は、各区間で動線を分析して異常性を有する動線の発生率を算出し、
    前記記録手段は、前記発生率が所定の閾値を超えている監視対象を記録する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の動線分析装置。
  6. 前記記録手段によって記録された監視対象を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項4又は5に記載の動線分析装置。
  7. 前記動線計測手段は、前記監視対象の位置と前記可視領域との時間的・空間的な重なりが検出された時間及び空間に限り、監視対象の動線を計測することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の動線分析装置。
  8. 監視カメラと動線分析装置とを有する監視システムであって、
    前記動線分析装置は、
    前記監視カメラによって撮影された映像データから取得された前記監視対象の位置と前記位置に対応する時刻とに基づいて前記監視対象の動線を計測する動線計測手段と、
    監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測手段と、
    前記動線計測手段によって計測された動線と、前記可視領域計測手段によって計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出手段と、
    前記重なり検出手段によって検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出手段と、
    前記動線抽出手段によって抽出された動線に異常性が認められるかを分析する動線分析手段と、
    前記動線分析手段によって動線に異常性が認められた監視対象を記録する記録手段と、
    を有することを特徴とする監視システム。
  9. 前記動線分析手段によって動線に異常性が認められた前記監視対象を追尾するように前記監視カメラの姿勢又は焦点距離のいずれか一方又は双方を制御する監視カメラ制御手段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の監視システム。
  10. 監視対象の動線を分析する動線分析方法であって、
    監視対象の動線を計測する動線計測工程と、
    監視者が監視対象を認識できる可視領域を計測する可視領域計測工程と、
    前記動線計測工程において計測された動線と、前記可視領域計測工程において計測された可視領域との、時間的・空間的な重なりを検出する重なり検出工程と、
    前記重なり検出工程において検出された前記時間的・空間的な重なりを有する区間の動線を抽出する動線抽出工程と、
    を有することを特徴とする動線分析方法。
  11. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の動線分析装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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