JP2016101045A - 電線被覆除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な装置構成にしつつ、カッターによって電線から除去した電線被覆がカッターに付着したままになることを防ぐことができる電線被覆除去装置を提供すること。
【解決手段】装置内部に配置したカッター21、21によって電線Wの端末部の電線被覆W1を除去する電線被覆除去装置1において、エアーの吹き出し口となるエアー吹出口43aを装置内部に配置し、エアー吹出口43aからカッター21、21に向けてエアーを吹き付けるエアー吹き付け部43aと、エアー吹出口43aに対してカッター21、21を間にして向かい合う入口開口44aを設け、エアー吹きつけ部43によるエアーによってカッター21、21から除去した電線被覆の屑W2をエアー吹きつけ部43によるエアーの流れを利用して入り口開口44aから装置の外部に繋がる排出口44bまで誘導する電線被覆屑排出誘導経路44と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、カッターによって電線の端末部の電線被覆を除去する電線被覆除去装置に関する。
従来、電線の端末部の絶縁被覆を除去することによって端末部の導体部を露出するため、装置内部に配置したカッターによって電線の端末部の絶縁被覆を除去する電線被覆除去装置を用いる。
電線の絶縁被覆は一般的に樹脂材からなるため、カッターに付着しやすく、カッターに絶縁被覆が付着したまま次の電線の絶縁被覆の除去処理を行うと、電線の導体部を損傷してしまうおそれがあった。
このため、例えば特許文献1には切断刃(カッター)に付着した皮剥ぎ屑にその真上から下方に向かって空気を吹き付ける空気吹付装置と、この空気吹付装置によって吹き付けられる空気をイオン化する空気イオン化装置と、切断刃に付着した皮剥ぎ屑を、空気吹付装置から吹き出された空気とともにその直下から吸引する吸引装置とを備えた電線の皮剥ぎ屑除去装置が記載されている。
特開平8−237830号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電線の皮剥ぎ屑除去装置は、空気吹付装置および吸引装置を設けなければならず装置構成が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な装置構成にしつつ、カッターによって電線から除去した電線被覆がカッターに付着したままになることを防ぐことができる電線被覆除去装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電線被覆除去装置は、装置内部に配置したカッターによって電線の端末部の電線被覆を除去する電線被覆除去装置において、エアーの吹き出し口となるエアー吹出口を装置内部に配置し、該エアー吹出口から前記カッターに向けてエアーを吹き付けるエアー吹き付け部と、前記エアー吹出口に対して前記カッターを間にして向かい合う入口開口を設け、前記エアー吹きつけ部によるエアーによって前記カッターから除去した前記電線被覆の屑を前記エアー吹きつけ部によるエアーの流れを利用して前記入り口開口から装置の外部に繋がる排出口まで誘導する電線被覆屑排出誘導経路と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る電線被覆除去装置は、上記の発明において、前記エアー吹出口が前記入口開口に比して装置内方に位置するように前記エアー吹き付け部および前記電線被覆屑排出誘導経路を設けることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る電線被覆除去装置は、上記の発明において、前記電線被覆屑排出誘導経路は、前記入口開口を装置外面および装置内面を形成する1枚の壁の装置内面側に形成し、該入口開口から装置外部に向けて前記壁を貫通することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る電線被覆除去装置は、上記の発明において、前記カッターおよび前記エアー吹出口を内部に設け、かつ、開口部を形成した装置本体部と、前記開口部を開閉可能な蓋部と、を有し、前記壁は、前記蓋部を形成する壁であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る電線被覆除去装置は、上記の発明において、前記電線被覆屑排出誘導経路は、前記入口開口から前記排出口までの経路の途中に前記エアー吹きつけ部によって前記電線被覆屑排出誘導経路内に導入したエアーが抜けるエアー抜き孔を形成することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る電線被覆除去装置は、前記エアー吹出口から吹き付けたエアーによって前記カッターから除去した前記電線被覆の屑を前記入口開口から前記電線被覆屑排出誘導経路内に導入し、前記電線被覆屑排出誘導経路内に導入した前記電線被覆の屑を前記エアー吹出口から吹き付けたエアーの流れにのせて前記電線被覆屑排出誘導経路内を移動させ、前記排出口から装置の外部に排出することができるので、吸引装置を設けることなく装置の外部に前記電線被覆の屑を排出することができ、結果的に、簡易な装置構成にしつつ、カッターによって電線から除去した電線被覆がカッターに付着したままになることを防ぐことができる。
本発明の請求項2に係る電線被覆除去装置は、前記エアー吹出口から前記カッターに吹き付けるエアーの向きを装置内方側から装置外方側に向けることができるので、エアーによって前記カッターから除去した前記電線被覆の屑を装置内部に残留し難くすることができ、結果的に、前記絶縁被覆の屑が原因による不良の発生を抑えることができる。
本発明の請求項3に係る電線被覆除去装置は、前記電線被覆屑排出誘導経路が前記1枚の壁を貫通することによって、装置内部と装置外部とを繋ぐ経路を形成することができるので、結果的に、装置内部に前記電線被覆屑排出誘導経路の複雑な経路を形成することなく前記電線被覆の屑を装置内部から装置外部に誘導することができる。
本発明の請求項4に係る電線被覆除去装置は、前記蓋部に前記入口開口が形成されるため、前記蓋部を開けることによって前記電線被覆屑排出誘導経路のクリーニング等のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の請求項5に係る電線被覆除去装置は、前記エアー抜き孔を前記電線被覆屑排出誘導経路に形成することによって、前記エアー吹出口から前記電線被覆屑排出誘導経路内に吹き込んだエアーの流れを調整し、前記エアー吹出口から前記電線被覆屑排出誘導経路内に吹き込んだエアーが前記入口開口に逆流することを防ぐことができ、結果的に、エアーによって電線被覆屑排出誘導経路に導入した前記電線被覆の屑が前記入口開口から装置内部に戻ることを防止することができる。
図1は、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置の斜視図である。 図2は、電線被覆除去装置の蓋部を開け、開口部から電線被覆除去装置の装置内部を視た図である。 図3は、図2に示した電線被覆除去装置を別の角度から視た図である。 図4は、電線被覆屑排出誘導経路の装置外側から接続する部分の斜視図である。 図5は、エアー吹き付け部によってカッターに吹き付けたエアーによってカッターから除去した電線被覆の屑が電線被覆屑排出誘導経路に誘導されて装置の外部に排出される様子を示した図である。 図6は、(a)が電線を電線被覆除去装置に作業者がセットする様子を装置の外側から視た図であり、(b)が電線を電線被覆除去装置にセットした状態で電線被覆の除去処理を実施している様子を装置の外側から視た図である。 図7は、電線被覆除去装置による電線被覆の除去処理が完了した後、作業者が電線を装置から引き出す様子を装置の外側から視た図である。 図8は、(a)が電線を電線被覆除去装置に作業者がセットする様子を装置の内部が見えるように示した図であり、(b)が電線被覆除去装置が電線被覆の除去処理を実施している様子を装置の内部が見えるように示した図である。 図9は、(a)がエアー吹き付け部からカッターに向けてエアーを吹き付けている様子を装置の内部が見えるように示した図であり、(b)が電線被覆除去装置による電線被覆の除去処理が完了した後、作業者が電線を装置から引き出す様子を装置の内部が見えるように示した図である。 図10は、変形例の電線被覆除去装置の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る電線被覆除去装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1の斜視図である。図2は、電線被覆除去装置1の蓋部11を開け、開口部10aから電線被覆除去装置1の装置内部を視た図である。図3は、図2に示した電線被覆除去装置1を別の角度から視た図である。図4は、電線被覆屑排出誘導経路44の装置外側から接続する部分の斜視図である。図5は、エアー吹き付け部43によってカッター21に吹き付けたエアーによってカッター21から除去した電線被覆W1の屑W2が電線被覆屑排出誘導経路44に誘導されて装置の外部に排出される様子を示した図である。
なお、図3は、一対のカッター21が切り込みを入れた電線被覆W1を電線Wから切り離すように移動したその移動の終端位置に位置している状態を示している。
また、図5は、電線被覆屑排出誘導経路44の入口開口44a周辺部分を内部が見えるように断面で示している。
本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1は、装置内部に配置したカッター21、21によって電線Wの端末部の電線被覆W1を除去するものである。
この電線被覆除去装置1は、開口部10aを形成した装置本体部10と、装置本体部10の開口部10aを開閉可能に装置本体部10に取り付けた蓋部11と、電線Wの端末部の電線被覆W1を除去するための電線被覆除去機構20と、を有する。
装置本体部10は、上部に矩形状の開口部10aを形成した箱型形状をなし、内部にカッター21、21を設けている。
蓋部11は、光透過性の樹脂材からなり、開口部10aの一辺に例えば蝶番によって装置本体部10に取り付けてある。
電線被覆除去機構20は、カッター21、21を用いて電線被覆W1に切り込みを入れことによって電線Wの端末部の電線被覆W1を除去するカッター機構部30と、カッター機構部30によって電線被覆W1を除去する際にカッター21に付着した電線被覆の屑(以下、電線被覆屑W2という。)を除去するカッター付着屑除去機構部40と、を有する。
カッター機構部30は、装置にセットした電線Wを間にして電線Wの延在方向に直交する方向で対向する位置に設けた一対のカッター21、21と、一対のカッター21、21を電線被覆W1に切り込みを入れて除去するために移動させる不図示の駆動部と、を有する。
カッター付着屑除去機構部40は、電線Wのセット位置で電線Wを保持する電線保持機構部41と、電線Wの先端面を突き当てることによって電線Wのセット位置を定める位置決め突き当て部42と、カッター21に向けてエアーを吹き付けるエアー吹き付け部43と、エアー吹き付け部43からのエアーによってカッター21から除去した電線被覆屑W2をエアー吹きつけ部43によるエアーの流れを利用して装置の外部に誘導する電線被覆屑排出誘導経路44と、を有する。
電線保持機構部41は、位置決め突き当て部42によってセット位置に位置決めした電線Wを保持する。
この電線保持機構部41は、一対のカッター21、21に比して装置の電線挿入口側に設け、電線Wを自動で挟み込むことによって保持するものである。
より具体的には、電線保持機構部41は、電線Wを間にして電線Wに対して直交する方向で対向する位置に設けた一対の挟持部41a、41aと、電線Wを挟持するように、あるいは、挟持した電線を離脱できるように一対の挟持部41a、41aを移動する不図示の駆動部と、を有する。
各挟持部41aは、電線Wの一側部を保持可能にV字形状の溝が移動方向先端側に形成されており、一対の挟持部は、一対の挟持部41a、41aの溝の間に電線Wを挟持するようになっている。
位置決め突き当て部42は、電線Wの先端面を突き当てる面を形成した突き当て部42aと、突き当て部42aの位置を電線Wの突き当て方向に沿って調整可能にする突き当て位置調整部42bと、を有する。
突き当て位置調整部42bは、この実施例では、操作部分となる位置調整ダイアル42cを有し、この位置調整ダイアル42cのメモリを所望の値になるように回転操作することによって電線Wの突き当て方向に沿った突き当て部42aの位置を所望の位置に設定する。
これにより、一対のカッター21、21による電線被覆W1への切り込み位置を調整することができるようになっている。
エアー吹きつけ部43は、エアーの吹き出し口となるエアー吹出口43aを装置内部に配置し、エアー吹出口43aからカッター21に向けてエアーを吹き付ける。
このエアー吹き付け部43は、図2に示すように、エアー吹出口43aを先端に形成したノズル43bと、圧縮空気を発生する不図示の圧縮空気発生装置と、圧縮空気発生装置とノズル43bとの間を接続し、圧縮空気発生装置によって発生した圧縮空気をノズル43bに送るエアーチューブ43cと、有する。
また、エアー吹き付け部43は、ノズル43bを支持するノズル支持部43dを有し、カッター21の位置に対応して移動可能に設けることによって、装置内部でのカッター21に対するエアー吹出口43aの位置を調整できるようになっている。
なお、エアー吹出口43aは、図3に示すように、一対のカッター21、21が切り込みを入れた電線被覆W1を電線Wから切り離すように移動したその移動の終端位置でカッター21、21に対してエアーを吹き付けることができる位置に配置しいている。
電線被覆屑排出誘導経路44は、エアー吹出口43aに対してカッター21、21を間にして向かい合う入口開口44aを設け、エアー吹きつけ部43によるエアーによってカッター21、21から除去した電線被覆W1を入口開口44aから装置外部に繋がる排出口44bまで誘導する。
この電線被覆屑排出誘導経路44は、入口開口44aを装置外面および装置内面を形成する1枚の壁の装置内面側に形成し、入口開口44aから装置外部に向けて壁11aを貫通する。
なお、この実施例では、壁は、蓋部11を形成する壁である。
より具体的には、電線被覆屑排出誘導経路44は、蓋部11の内面側に形成した入口開口44aに経路が連続するように蓋部11の壁11aを貫通して設けた第一誘導経路45と、蓋部11に着脱可能、かつ、第一誘導経路45に連結するように設けた第二誘導経路46と、を有する。
第一誘導経路45は、第二誘導経路46に連結する部分となる筒状突起部45aを有する。
第二誘導経路46は、略L字状に屈曲した筒状部材からなり、排出口44bとは逆側の端部を筒状突起部45aの筒内に差し込むことによって第一誘導経路45に連結するようになっている。
また、電線被覆屑排出誘導経路44は、入口開口44aから排出口44bまでの経路の途中にエアー吹きつけ部43によって電線被覆屑排出誘導経路44内に導入したエアーが抜けるエアー抜き孔47を形成している。
エアー抜き孔47は、第二誘導経路46の排出口44bの周辺にある屈曲部分44cにメッシュ状に複数形成している。
このようなエアー抜き孔47を電線被覆屑排出誘導経路44に形成することによって、エアー吹出口43aから電線被覆屑排出誘導経路44内に吹き込んだエアーの流れを調整し、エアー吹出口43aから電線被覆屑排出誘導経路44内に吹き込んだエアーが入口開口44aに逆流することを防いでいる。
このような電線被覆除去装置1によって、カッター21、21に付着した電線被覆屑W2は、図5に示すように、エアー吹出口43aによって吹き付けたエアーによってカッター21、21から除去され、入口開口44aから電線被覆屑排出誘導経路44内に導入され、エアー吹き付け部43によって発生させたエアーの流れにのりつつ、電線被覆屑排出誘導経路44に誘導されながら排出口44bから装置外部に排出される。
次に、図6−図9を用いて電線被覆除去装置1を用いた電線被覆W1の除去手順を説明しつつ、電線被覆除去装置1の動作について説明する。
図6は、(a)が電線を電線被覆除去装置1に作業者がセットする様子を装置の外側から視た図であり、(b)が電線Wを電線被覆除去装置1にセットした状態で電線被覆W1の除去処理を実施している様子を装置の外側から視た図である。図7は、電線被覆除去装置1による電線被覆W2の除去処理が完了した後、作業者が電線Wを装置から引き出す様子を装置の外側から視た図である。図8は、(a)が電線Wを電線被覆除去装置1に作業者がセットする様子を装置の内部が見えるように示した図であり、(b)が電線被覆除去装置1が電線被覆W1の除去処理を実施している様子を装置の内部が見えるように示した図である。図9は、(a)がエアー吹き付け部からカッター21に向けてエアーを吹き付けている様子を装置の内部が見えるように示した図であり、(b)が電線被覆除去装置1による電線被覆W1の除去処理が完了した後、作業者が電線Wを装置から引き出す様子を装置の内部が見えるように示した図である。
まず、作業者は、電線を電線被覆除去装置1にセットする(図6(a)および図8(a)参照)。ここで、作業者は電線Wの先端面を突き当て部42aに突き当てることによって電線被覆除去装置1の電線Wのセット位置に電線Wを配置する。この作業の前に、作業者は、位置調整ダイアル42cを操作することによって突き当て部42aの位置を所望の位置に調整しておく。
その後、作業者は、電線被覆除去装置1による電線被覆除去処理を開始する(図6(b)および図8(b)参照)。ここで、作業者は、例えば、不図示のフットスイッチ等の操作部を操作することによって電線被覆除去装置1による電線被覆除去処理を開始させる。
これにより、一対の挟持部41a、41aが電線Wを突き当て部42aに突き当てたセット位置に保持した後、セット位置に保持された電線Wに対して一対のカッター21、21が互いに近づき電線被覆W1に切り込みを入れ、切り込みを入れた電線被覆W1を電線Wから切り離すように移動する。
その後、電線被覆W1を電線Wから切り離すように移動した、一対のカッター21、21に対して、エアー吹出口43aからカッター21、21に向けてエアーが吹き付けられる(9(a)参照)。ここで、カッターに電線から除去した電線被覆屑W2が付着している場合、エアーによってカッター21、21から除去された電線被覆屑W2は入口開口44aから電線被覆屑排出誘導経路44に入り、電線被覆屑排出誘導経路44によって装置外部に除去される。
本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1は、エアー吹出口43aから吹き付けたエアーによってカッター21、21から除去した電線被覆の屑W2を入口開口44aから電線被覆屑排出誘導経路44内に導入し、電線被覆屑排出誘導経路44内に導入した電線被覆の屑W2をエアー吹出口43aから吹き付けたエアーの流れにのせて電線被覆屑排出誘導経路44内を移動させ、排出口44bから装置の外部に排出することができるので、吸引装置を設けることなく装置の外部に電線被覆の屑W2を排出することができ、結果的に、簡易な装置構成にしつつ、カッター21、21によって電線Wから除去した電線被覆W1がカッター21、21に付着したままになることを防ぐことができる。
また、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1は、エアー吹出口43aからカッター21、21に吹き付けるエアーの向きを装置内方側から装置外方側に向けることができるので、エアーによってカッター21、21から除去した電線被覆の屑W2を装置内部に残留し難くすることができ、結果的に、絶縁被覆の屑W2が原因による不良の発生を抑えることができる。
また、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1は、電線被覆屑排出誘導経路44が1枚の壁11aを貫通することによって、装置内部と装置外部とを繋ぐ経路を形成することができるので、結果的に、装置内部に電線被覆屑排出誘導経路44の複雑な経路を形成することなく電線被覆の屑W2を装置内部から装置外部に誘導することができる。
また、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1は、蓋部11に入口開口44aが形成されるため、蓋部11を開けることによって電線被覆屑排出誘導経路44のクリーニング等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1は、エアー抜き孔47を電線被覆屑排出誘導経路44に形成することによって、エアー吹出口43aから電線被覆屑排出誘導経路44内に吹き込んだエアーの流れを調整し、エアー吹出口43aから電線被覆屑排出誘導経路44内に吹き込んだエアーが入口開口44aに逆流することを防ぐことができ、結果的に、エアーによって電線被覆屑排出誘導経路44に導入した電線被覆の屑W2が入口開口44aから装置内部に戻ることを防止することができる。
(変形例)
次に、図10を用いて本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1の変形例について説明する。
図10は、変形例の電線被覆除去装置2の斜視図である。
この変形例の電線被覆除去装置2は、異なる電線被覆屑排出誘導経路50を有する点で実施例の電線被覆除去装置1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
この変形例の電線被覆除去装置2の電線被覆屑排出誘導経路50は、入口開口50aから垂直方向に繋がる経路から水平方向に屈曲する経路が実施例より短くなるように形成することによって、エアーによって吹かれて入口開口50aから電線被覆屑排出誘導経路50内に導入された電線被覆屑W2が短い距離で排出口50bに垂直落下するようになっている。
この変形例の電線被覆除去装置2は、エアー吹出口43aから吹き付けたエアーによってカッター21、21から除去した電線被覆の屑W2を入口開口50aから電線被覆屑排出誘導経路50内に導入し、電線被覆屑排出誘導経路50内に導入した電線被覆の屑W2をエアー吹出口43aから吹き付けたエアーの流れにのせて電線被覆屑排出誘導経路50内を移動させ、排出口50bから装置の外部に排出することができるので、実施例の電線被覆除去装置1と同様に、吸引装置を設けることなく装置の外部に電線被覆の屑W2を排出することができ、結果的に、簡易な装置構成にしつつ、カッター21、21によって電線Wから除去した電線被覆W1がカッター21、21に付着したままになることを防ぐことができる。
なお、本発明の実施例に係る電線被覆除去装置1、2は、電線被覆屑排出誘導経路44、50にエアー抜き孔47を形成するものを例示したが、これに限らず、例えば、排出口44b、50bの寸法、経路の形状等を調整してエアーが逆流し難い構造にすることによって、エアー抜き孔47を形成しない構造にしても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2 電線被覆除去装置
10 装置本体部
10a 開口部
11 蓋部
11a 壁
20 電線被覆除去機構
21 カッター
30 カッター機構部
40 カッター付着屑除去機構部
41 電線保持機構部
41a 挟持部
42 位置決め突き当て部
42a 突き当て部
42b 突き当て調整部
42c 位置調整ダイアル
43 エアー吹き付け部
43a エアー吹出口
43b ノズル
43c エアーチューブ
43d ノズル支持部
44、50 電線被覆屑排出誘導経路
44a、50a 入口開口
44b,50b 排出口
44c 屈曲部分
45 第一誘導経路
45a 筒状突起部
46 第二誘導経路
47 エアー抜き孔
W 電線
W1 電線被覆
W2 電線被覆屑

Claims (5)

  1. 装置内部に配置したカッターによって電線の端末部の電線被覆を除去する電線被覆除去装置において、
    エアーの吹き出し口となるエアー吹出口を装置内部に配置し、該エアー吹出口から前記カッターに向けてエアーを吹き付けるエアー吹き付け部と、
    前記エアー吹出口に対して前記カッターを間にして向かい合う入口開口を設け、前記エアー吹きつけ部によるエアーによって前記カッターから除去した前記電線被覆の屑を前記エアー吹きつけ部によるエアーの流れを利用して前記入り口開口から装置の外部に繋がる排出口まで誘導する電線被覆屑排出誘導経路と、
    を有することを特徴とする電線被覆除去装置。
  2. 前記エアー吹出口が前記入口開口に比して装置内方に位置するように前記エアー吹き付け部および前記電線被覆屑排出誘導経路
    を設けることを特徴とする請求項1に記載の電線被覆除去装置。
  3. 前記電線被覆屑排出誘導経路は、
    前記入口開口を装置外面および装置内面を形成する1枚の壁の装置内面側に形成し、該入口開口から装置外部に向けて前記壁を貫通する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電線被覆除去装置。
  4. 前記カッターおよび前記エアー吹出口を内部に設け、かつ、開口部を形成した装置本体部と、
    前記開口部を開閉可能な蓋部と、
    を有し、
    前記壁は、
    前記蓋部を形成する壁である
    ことを特徴とする請求項3に記載の電線被覆除去装置。
  5. 前記電線被覆屑排出誘導経路は、
    前記入口開口から前記排出口までの経路の途中に前記エアー吹きつけ部によって前記電線被覆屑排出誘導経路内に導入したエアーが抜けるエアー抜き孔を形成する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、または4に記載の電線被覆除去装置。
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