JP2016100282A - 電極の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属箔に電極活物質が塗布された活物質塗工部と電極活物質が塗布されていない活物質非塗工部とを備える電極シートを切断する際、バリ発生防止と生産性の向上とを両立できる電極の製造方法を提供することができる。【解決手段】電極用金属箔に活物質が塗布された活物質塗工部と活物質が塗布されていない活物質非塗工部とを備える電極シート60を切断する電極の製造方法において、活物質非塗工部に切断が予定される非塗工部切断予定部75〜78を設定し、複数の電極シート60を積み重ねることにより、電極シート60の非塗工部切断予定部75〜78が重畳される電極シート群83と、電極用金属箔よりも高い硬度を有し、電極シート群83において最も外側に位置する電極シート60の非塗工部切断予定部を覆う高硬度被覆体とを形成し、高硬度被覆体により覆われる非塗工部切断予定部75〜78を切断する。【選択図】 図4

Description

この発明は、電極の製造方法に関する。
近年、リチウムイオン二次電池は、電子機器の電源だけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の電源として採用されている。
通常、リチウムイオン二次電池の電池ケース内には、発電要素としての電極組立体が収容されており、電極組立体は、金属箔に正極活物質を塗布した正極と、金属箔に負極活物質を塗布した負極と、正極と負極との間に介在される絶縁部材としてのセパレータとを備える。
電極組立体として、例えば、巻回型の電極組立体と積層型の電極組立体が存在する。巻回型の電極体は、長尺状の正極および負極の間にセパレータを介在させた電極シートを巻回することにより形成されている。一方、積層型の電極組立体は、多数の正極、負極及びセパレータが面対向するように交互に積層される構造を有する。
電極の製造方法の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された電池用電極シートの打ち抜き方法及び装置が知られている。特許文献1に開示された電池用電極シートの打ち抜き方法により形成される電極は、積層型の電極組立体を形成する正極及び負極であり、矩形シート状の電極本体と電極本体の短手方向の一端に設けられた帯状の電極タブ部を備える。電極本体の両面には、電極活物質が金属箔に塗布されて電極活物質層が形成されている。電極タブ部には、電極活物質が塗布されておらず金属箔がむき出しになっている。よって、金属箔と電極活物質層とにより形成された電極本体の厚さに比較して金属箔のみにより形成された電極タブ部の厚さは薄い。
長尺帯状の金属箔の一部に長手方向に沿って帯状に電極活物質が塗布されて電極活物質層を備える電極シートが形成された後、電極シートが打ち抜き機により電極の形状を有する電極板として打ち抜かれる。その結果、電極活物質が塗布された電極本体と電極活物質が塗布されていない電極タブ部とを備える電極板が形成される。
例えば、図9(a)〜(d)に示す打ち抜き機A1を用い、電極シートからの電極板の打ち抜きを考えることができる。この場合、打ち抜き機A1では、2枚の刃B1、C1がクリアランスL1に設定されている。図9(a)、図9(c)は、金属箔103と電極活物質層104を備える電極シート100の塗工部105の打ち抜きを示し、図9(b)、図9(d)は、電極活物質層104が形成されておらず金属箔103のみを備える電極シート100の非塗工部106の打ち抜きを示す。
図9(a)、図9(b)に示すように、刃B1を電極シート100の一方の面101の直交方向Zに面101から離れて位置させ、刃C1を電極シート100の他方の面101の直交方向Zに面101から離れて位置させる。刃B1を移動方向M1に沿って電極シート100に近づくように移動させ、刃C1を移動方向N1に沿って電極シート100に近づくように移動させる。刃B1と刃C1とを一定のクリアランスL1を維持して近づくように平行移動させ、刃B1と刃C1とが電極シート100に当接してもさらに移動させると、図9(b)、図9(d)に示すように、刃B1、C1により挟み込まれた電極シート100の部分が切断される。
打ち抜き機A1を用いた電極シートの打ち抜きの場合、2枚の刃B1、C1のクリアランスL1は、金属箔103に電極活物質を塗布して電極活物質層104を形成した塗工部105の厚さ及び材質(脆さ)等を基準としてバリが発生しない値に設定されている。このため、図9(c)に示すように、電極シート100における金属箔103と電極活物質層104を備える塗工部105の切断ではバリの発生を防ぐことができる。
特開2004−259626号公報
しかしながら、図9に示す電極の製造方法では、電極シート100の厚さは、金属箔103に電極活物質を塗布して電極活物質層104を形成した塗工部105の厚さに比較して、電極活物質が塗布されず金属箔103のみからなる非塗工部106の厚さは薄い。塗工部105にバリが発生しないように、クリアランスL1が塗工部105の厚さ及び材質(脆さ)等に対応させて設定されているから、非塗工部106は厚さが薄いためバリが発生する可能性が高い。したがって、図9(d)に示すように、電極シート100の非塗工部106を切断する際は、非塗工部106の金属箔103の切断面110から延びるように突出するバリ111が発生しやすくなる。
バリ111が形成されると、電極(正極及び負極)及び正極と負極の間を絶縁するように介在するセパレータの積層時に、セパレータに隣接する電極に形成された突起状のバリ111によってセパレータが突き破られて、正極と負極が短絡してしまう恐れがある。なお、刃のストロークを塗工部と非塗工部において異なるようにすることで、バリの発生を防止することも考えられるが、打ち抜き機の構造が複雑になる等、別の問題が生じる。
また、図9に示す電極の製造方法では、電極シート100を1枚ずつ打ち抜いて電極を得ることから、打ち抜き回数と必要とする電極の数とは同じである。このため、多数の電極の製造のためには打ち抜き回数が多くなり時間がかかる。さらに、電極シート100の非塗工部106を打ち抜く場合、非塗工部106は金属箔103のみからなるため厚さが薄いので、電極シート100の打ち抜きを高精度で行うには、刃の打ち抜き動作速度を遅くする必要がある。したがって、電極シート100を切断する際、打ち抜きに時間がかかり、電極の製造において生産性が低くなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、金属箔に電極活物質が塗布された塗工部と電極活物質が塗布されていない非塗工部とを備える電極シートを切断する際、バリの発生防止と生産性の向上とを両立することができる電極の製造方法の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、電極用金属箔に活物質が塗布された活物質塗工部と、前記電極用金属箔に前記活物質が塗布されていない活物質非塗工部とを備える電極シートを切断する電極の製造方法において、前記電極シートの前記活物質非塗工部に切断が予定される非塗工部切断予定部を設定し、複数の前記電極シートを積み重ねることにより、前記電極シートの前記非塗工部切断予定部が重畳される電極シート群と、前記電極用金属箔よりも高い硬度を有し、前記電極シート群において最も外側に位置する前記電極シートの少なくとも一方の前記非塗工部切断予定部を覆う高硬度被覆体とを形成し、前記高硬度被覆体により覆われる前記非塗工部切断予定部を切断することを特徴とする。
本発明によれば、電極シート群において最も外側に位置する電極シートの活物質非塗工部の切断が予定される非塗工部切断予定部を高硬度被覆体で覆うことにより、複数の電極シートの非塗工部切断予定部にバリの発生を防止する十分な脆性を付与することができる。よって、電極シート群の複数の電極シートの活物質塗工部を基準とした適正なクリアランスに維持された二枚の刃により電極シート群を切断する際、複数の電極シートの活物質塗工部を切断する場合と同様に、複数の電極シートの活物質非塗工部の切断時においてもバリが発生し難くなる。また、複数の電極シートを積み重ねて一度に切断するので、切断に時間がかからない。したがって、電極の製造においてバリの発生の防止と生産性の向上を両立することができる。
また、上記の電極の製造方法において、前記高硬度被覆体は樹脂フィルムであっても良い。この場合、樹脂フィルムは、非塗工部切断予定部を覆う高硬度被覆体を簡単に実現することができ、電極の製造時における取り扱いも容易である。
また、上記の電極の製造方法において、前記高硬度被覆体は、前記電極シート群において最も外側に位置する前記電極シートの両方の前記非塗工部切断予定部を覆っても良い。
この場合、少なくとも一方の前記非塗工部切断予定部を覆う場合と比較して、確実に非塗工部切断予定部にバリの発生を防止する十分な脆性を付与することができる。
本発明によれば、金属箔に電極活物質が塗布された塗工部と電極活物質が塗布されていない非塗工部とを備える電極シートを切断する際、バリ発生防止と生産性の向上とを両立することができる電極の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電極の製造方法による二次電池の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電極の製造方法による二次電池の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る電極の製造方法による二次電池の電極組立体を示す分解斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係る電極の製造方法における金属箔に電極活物質が塗布された電極シートを示す模式図であり、(b)は電極シートを切断して形成される電極シートを示す模式図であり、(c)は電極シートをさらに切断して形成される電極板を示す模式図である。 打ち抜き工程において、複数の電極シートを積み重ねた電極シート群を示す模式図である。 打ち抜き工程において、電極シート群と電極シート群の最も外側に位置する電極シートを覆うフィルムとを示す模式図である。 打ち抜き工程において、(a)はフィルムを備えた電極シートの非塗工部の切断前を示す模式図であり、(b)はフィルムを備えた電極シートの非塗工部の切断後を示す模式図である。 打ち抜き工程において、(a)はフィルムを備えた電極シートの、塗工部に隣接する非塗工部の切断前を示す模式図であり、(b)はフィルムを備えた電極シートの、塗工部に隣接する非塗工部の切断後を示す模式図である。 打ち抜き工程において、(a)は電極シートの塗工部の切断前を示す模式図であり、(b)は電極シートの非塗工部の切断前を示す模式図であり、(c)は電極シートの塗工部の切断後を示す模式図であり、(d)は電極シートの非塗工部の切断後を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る電極の製造方法を図面を参照して説明する。
本実施形態では、本実施形態の電極の製造方法により形成される電極を用いた蓄電装置としての二次電池について例示する。本実施形態の二次電池は具体的にはリチウムイオン二次電池である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の二次電池10は角型の二次電池である。二次電池10の電池ケース11には電極組立体20が収容されている。電池ケース11は有底筒状のケース本体12と、ケース本体12の開口13を閉塞する矩形平板状の蓋体14を有している。ケース本体12および蓋体14は金属材料(例えば、アルミニウム)により形成されている。
図2に示すように、ケース本体12の内面には、電池ケース11に収容された電極組立体20との絶縁を図るための絶縁部材としての絶縁シート15が貼着されている。また、蓋体14の内側面には、電池ケース11に収容された電極組立体20との絶縁を図るための絶縁部材としての絶縁シート16が貼着されている。蓋体14には一対の通孔17が形成されている。
電極組立体20は、充電及び放電などの電池機能を生じさせる発電要素である。
図3に示すように、電極組立体20は、複数の略矩形シート状の正極21と複数の略矩形シート状の負極22とが交互に積層されて層状に形成されている。図示していないが、正極21と負極22の間に絶縁部材であるセパレータを介在させて正極21と負極22とを絶縁している。本実施形態のセパレータは、袋状の多孔質樹脂シートであって、正極21を収容し、正極21と負極22の間に配される。本実施形態の正極21及び負極22は、本発明の電極である。
図3に示すように、複数の正極21は同一寸法であり、同一の構造を有するように形成されている。正極21は、矩形シート状の正極本体23と、正極本体23の短手方向の一方の縁部の一部から連続して突出する帯状の正極タブ部24とを有する。正極本体23は、正極金属箔25と、正極金属箔25の両面に正極活物質が塗布されて形成された正極活物質層26とを有する。正極タブ部24には正極活物質が塗布されておらず、正極タブ部24は正極金属箔25のみにより形成されている。なお、本実施形態の正極金属箔25はアルミニウム箔である。本実施形態の正極21は、図4(a)に示す電極シート40の打ち抜きにより形成される。電極シート40の打ち抜きについては後述する。
図3に示すように、複数の負極22は同一寸法であり、同一の構造を有するように形成されている。負極22は、矩形シート状の負極本体27と、負極本体27の短手方向の一方の縁部の一部から連続して突出する帯状の負極タブ部28とを有する。負極本体27は、負極金属箔29と、負極金属箔29の両面に負極活物質が塗布されて形成された負極活物質層30とを有する。負極タブ部28には負極活物質が塗布されておらず、負極タブ部28は負極金属箔29のみにより形成されている。なお、本実施形態の負極金属箔29は銅箔である。
図3に示すように、各正極タブ部24は、電極組立体20の積層方向に沿って列状に配置されている。各負極タブ部28は、正極タブ部24と積層方向において重ならないように、正極タブ部24と同様に、積層方向に沿って列状に配置されている。本実施形態において、各正極タブ部24は、互いに同一寸法に設定されており、負極タブ部28も同様に、互いに同一寸法に設定されている。図1に示すように、複数の正極21の正極タブ部24は、積層方向の一端側に集められて正極集電群32を形成し、複数の負極22の負極タブ部28は、正極集電群32と同じ側に集められて負極集電群33を形成する。
図1及び図2に示すように、正極集電群32には正極集電板34が接合され、負極集電群33には負極集電板35が接合されている。正極集電板34には、過電流保護回路36を介して電気的に接続されている正極端子37が設けられている。また、負極集電板35には、過電流保護回路36を介して電気的に接続される負極端子38が設けられている。電極組立体20が電池ケース11に収容された状態では、正極端子37と負極端子38は、蓋体14の一対の通孔17から電池ケース11の外部に露出する。正極端子37および負極端子38には、正極端子37および負極端子38を蓋体14から絶縁するための樹脂製の筒状の絶縁リング39がそれぞれ取り付けられている。
図4(a)に示すように、電極シート40は、電極用金属箔としての正極金属箔シート41と正極金属箔シート41の両側の面44に正極活物質が塗工された正極活物質層42とを備えている。
以下、正極21及び負極22の製造方法のうち、電極シート40を打ち抜く打ち抜き工程を説明する。打ち抜き工程において、電極シート40の打ち抜きにより、打ち抜き工程より後の工程において正極21として形成される電極板90(図4(c)参照)を得ることができる。なお、本実施形態において、正極21及び負極22は、電極活物質及び電極用金属箔の材料は異なるが、打ち抜き工程は同一であるため、正極21の製造方法について説明し、負極22については詳細な説明を省略する。
打ち抜き工程より前の工程において、図4(a)に示すように、電極シート40は正極金属箔シート41の両側の面44に長手方向Xに沿って帯状に正極活物質が塗布されて正極活物質層42を備えるように形成される。従って、電極シート40の両側の面44の短手方向Yの一方の長辺51から一定の幅は正極活物質が塗布されて正極活物質層42が形成され、短手方向Yの他方の長辺50から一定の幅は正極活物質が塗布されておらず正極金属箔シート41がむき出しとなっている。
電極シート40が両側の面44の短手方向Yに延びる複数の短手方向切断予定部52に沿って切断されて、複数の矩形状の電極シート60(図4(b)参照)が得られる。短手方向切断予定部52は、電極シート40の正極金属箔シート41に正極活物質層が形成された部分と正極活物質層が形成されていない部分とに亘って直線状に設定される。電極シート60は、電極用金属箔としての正極金属箔シート61と、正極金属箔シート61の両側の面64に正極活物質が塗工された正極活物質層62とを備えている。正極活物質層62は、長手方向Xに沿って帯状に形成されている。本実施形態の正極金属箔シート61は、本発明の電極用金属箔である。
従って、電極シート60の両側の面64の短手方向Yの一方の長辺71から一定の幅は正極活物質が塗布されて正極活物質層62が形成されており、短手方向Yの他方の長辺70から一定の幅は正極活物質が塗布されておらず正極金属箔シート61がむき出しとなっている。電極シート60の面64は、正極活物質が塗工された正極活物質塗工部66と正極活物質が塗工されていない正極活物質非塗工部68の2つの部位を備えている。
電極シート60の面64の短手方向Yの一方の長辺71から一定の幅は正極活物質が塗布されて正極活物質層62が形成された正極活物質塗工部66であり、短手方向Yの他方の長辺70から一定の幅は正極活物質が塗布されていない正極活物質非塗工部68である。本実施形態の正極活物質塗工部66は、本発明の活物質塗工部であり、本実施形態の正極活物質非塗工部68は、本発明の活物質非塗工部である。
電極シート60には、正極活物質非塗工部68において切断が予定される部位であり正極21の形状に対応した非塗工部切断予定部75〜78が設定される。
図4(b)に示すように、非塗工部切断予定部75は、電極シート60の一方の短辺72から正極活物質塗工部66と正極活物質非塗工部68との境界74に沿う正極活物質非塗工部68の端部に沿って直線状に延び、非塗工部切断予定部76に接続する。非塗工部切断予定部76は、正極活物質非塗工部68の幅にわたって直線状に延び、長辺70に接続する。非塗工部切断予定部78は、電極シート60の他方の短辺73から正極活物質塗工部66と正極活物質非塗工部68との境界74に沿う正極活物質非塗工部68の端部に沿って直線状に延び、非塗工部切断予定部77に接続する。非塗工部切断予定部77は、正極活物質非塗工部68の幅にわたって直線状に延び、長辺70に接続する。非塗工部切断予定部76、77は、長手方向Xに一定の間隔を有し、境界74に沿う正極活物質非塗工部68の端部の一部は非塗工部切断予定部が設定されていない。
図5に示すように、複数の電極シート60は、正極活物質非塗工部68及び正極活物質塗工部66が各々面対向するように積み重ねられる。本実施形態では、4枚の電極シート60が積み重ねられて層状の電極シート群83を形成する。電極シート群83は電極シート60の非塗工部切断予定部75〜78が重畳されて形成される。
図6に示すように、電極シート群83において最も外側に位置する一対の電極シート60の外側面である正極活物質非塗工部68上にフィルム91がさらに積み重ねられる。フィルム91は、電極用金属箔としての正極金属箔シート41よりも高い硬度を有する。硬度は、例えば、ナノインデンテーション法(薄膜硬度計)により測定したビッカース硬度の値を利用する。本実施形態において、フィルム91は矩形状の樹脂フィルムである。樹脂フィルムの例として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネイト(PC)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ABS樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)がある。電極の製造において、樹脂フィルムの切り粉が電極に残される可能性がある場合は、電解液に侵されない材質が好ましい。また、本実施形態において、フィルム91は、一対の最外層の電極シート60の正極活物質非塗工部68全体を覆う大きさを有する。フィルム91は本発明の高硬度被覆体である。
よって、電極シート群83の最外層の電極シート60の外側面である正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部75〜78がフィルム91で覆われる。電極シート群83の4枚の電極シート60の正極金属箔シート61が、正極活物質非塗工部68においてフィルム91により挟まれる。従って、4枚の正極金属箔シート61のみにより形成された4枚の電極シート60の正極活物質非塗工部68は、外側面にフィルム91を備えることによりバリの発生を防止する十分な脆性を付与され、殆ど弾性変形しない。そして、フィルム91を備えた電極シート群83を切断することにより図4(c)に示す電極板90を形成する。
図7(a)、図7(b)は、電極シート60が非塗工部切断予定部76、77においてフィルム91と共に切断される状態を順に示したものである。図8(a)、図8(b)は、電極シート60が非塗工部切断予定部75、78においてフィルム91と共に切断される状態を順に示したものである。
電極シート60の切断は、二枚の刃B、Cを有する打ち抜き機Aにより行われる。電極シート60の長手方向Xにおける二枚の刃B、Cの距離は、図7(a)に示すクリアランスLである。クリアランスLは、切断する電極シート60の厚さ、材質(脆さ)等を考慮して、バリの発生を防止することができる適正な値となるように設定されている。電極シート60を切断して電極板90を形成する際には、クリアランスLは一定の値に維持される。本実施形態では、クリアランスLは、4枚の電極シート60が積み重ねられた状態で4枚の電極シート60の正極活物質層62が形成された正極金属箔シート61の正極活物質塗工部66を基準にして適正となるように設定される。
図7(a)では、4枚の電極シート60が正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部76、77においてフィルム91と共に切断される。刃Bを一方の最外層の電極シート60の外側を向いた面64の直交方向Zに面64から離れて位置させ、刃Cを他方の最外層の電極シート60の外側を向いた面64の直交方向Zに面64から離れて位置させる。刃Bを移動方向Mに沿って一方の最外層の電極シート60上のフィルム91に近づくように移動させ、刃Cを移動方向Nに沿って他方の最外層の電極シート60上のフィルム91に近づくように移動させる。刃Bと刃Cとを一定のクリアランスLを維持して近づくように平行移動させ、刃Bと刃Cとが一対の最外層の電極シート60上のフィルム91に当接してもさらに移動させる。すると図7(b)に示すように、刃B、Cにより挟み込まれた2枚のフィルム91と2枚のフィルム91に挟まれた4枚の電極シート60の正極金属箔シート61の正極活物質非塗工部68とが切断される。
電極シート群83の最外層の電極シート60の非塗工部切断予定部76、77にさらに積み重ねられたフィルム91が存在することで、4枚の電極シート60の正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部76、77は、フィルム91の材質の脆性に依存するような状態となり、刃B、Cによる切断時には、4枚の電極シート60の正極活物質塗工部66の切断と近似したバリが殆ど無い切断を実現することができる。
図8(a)、図8(b)に示すように、電極シート60の正極活物質塗工部66に隣接する正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部75、78が切断される。電極シート60の正極活物質層62の存在により電極シート60の正極活物質塗工部66と正極活物質非塗工部68に厚みの差がある。4枚の電極シート60を積み重ねると、図8(a)に示すように、電極シート60の正極活物質塗工部66に隣接する正極活物質非塗工部68の端部では、隣り合う正極金属箔シート61の間に隙間Gが存在することとなる。隙間Gの直交方向Zの長さ(隣り合う正極金属箔シート61の距離)は、正極活物質塗工部66の端部から離れるにつれて小さくなる。そして、2枚のフィルム91の正極活物質塗工部66に隣接する端部を結んだ線において隙間Gは存在しなくなり、4枚の正極金属箔シート61は平行に延在することとなる。正極金属箔シート61の間に隙間Gが存在する箇所で切断を行う場合、切断の精度が悪くなる。したがって、積み重ねられた4枚の正極金属箔シート61が平行に延在して隣り合う正極金属箔シート61が面接触し、正極活物質塗工部66に近い正極活物質非塗工部68の部分を、非塗工部切断予定部75、78としてフィルム91と共に切断する。
図7(a)、図7(b)と同様にして、クリアランスLの二枚の刃B、Cにより、図8(b)に示すように、刃B、Cにより挟み込まれた電極シート60の部分が切断される。この場合についても、図7(a)、図7(b)と同様に、刃B、Cにより挟み込まれた2枚のフィルム91と2枚のフィルム91に挟まれた4枚の電極シート60の正極金属箔シート61の正極活物質非塗工部68とが切断される。
電極シート群83の最外層の電極シート60の非塗工部切断予定部75、78にさらに積み重ねられたフィルム91が存在することで、4枚の電極シート60の正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部75、78は、フィルム91の材質の脆性に依存するような状態となり、刃B、Cによる切断時には、4枚の電極シート60の正極活物質塗工部66の切断と近似したバリが殆ど無い切断を実現することができる。
このように非塗工部切断予定部75〜78において電極シート60が切断されることにより電極板90が形成される。
本実施形態に係る電極の製造方法は以下の作用効果を奏する。
(1)電極用金属箔よりも高い硬度を有するフィルム91で電極シート60の正極活物質非塗工部68を覆うことにより、正極金属箔シート61のみにより形成された正極活物質非塗工部68にバリの発生を防止する十分な脆性を付与することができる。また、複数の電極シート60を積み重ねて電極シート群83を形成し、最も外側に位置する電極シート60の非塗工部切断予定部75〜78をフィルム91で覆うことにより、正極金属箔シート61のみにより形成された正極活物質非塗工部68にバリの発生を防止する十分な脆性をさらに付与することができる。複数の電極シート60の正極活物質塗工部66を基準とした適正なクリアランスLに維持された二枚の刃B、Cにより複数の電極シート60を一度に切断して電極板90を形成する際、複数の電極シート60の正極活物質非塗工部68に、複数の電極シート60の正極活物質塗工部66を切断する場合と同様のバリの発生を防止する十分な脆性を付与することができる。したがって、バリが形成されていない正極21及び負極22を絶縁部材であるセパレータとともに積層させることができ、電極組立体20においてバリによってセパレータが突き破られることがなく、正極21と負極22の短絡を防ぐことができ、二次電池10の信頼性を高めることができる。
(2)複数の電極シート60を積み重ねて電極シート群83を形成し、切断対象物の厚みを厚くして一度に切断することができる。厚みが厚いと従来のように刃の動作速度を遅くする必要がなく、また、複数の電極シート60を一度に切断することができ、切断に時間がかからず、電極の製造において生産性の向上に寄与することができる。
(3)高硬度被覆体を樹脂フィルムとすることにより、非塗工部切断予定部を覆う高硬度被覆体を簡単に実現することができ、電極の製造時における取り扱いも容易となる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、電極シート群83において最も外側に位置する一対の電極シート60の両方の正極活物質非塗工部68がフィルム91により覆われるとしたがこの限りでない。電極シート群83において最も外側に位置する一対の電極シート60の少なくとも一方の正極活物質非塗工部がフィルムにより覆われて、フィルムにより複数の電極シート60の正極活物質非塗工部にバリの発生を防止する十分な脆性を付与できれば良い。
○ 上記の実施形態では、フィルム91は矩形状であり、一対の最外層の電極シート60の正極活物質非塗工部68全体を覆う大きさを有するとしたがこの限りではない。正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部75〜78を覆う形状及び大きさであれば良く、正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部75〜78にバリの発生を防止する十分な脆性を付与できれば良い。
○ 上記の実施形態では、フィルム91は樹脂フィルムであるとしたがこの限りではない。正極活物質非塗工部68の非塗工部切断予定部75〜78にバリの発生を防止する十分な脆性を付与できる材料により形成されれば良い。
○ 上記の実施形態では、電極シート40の両側の面44に長手方向Xに沿って帯状に電極活物質が塗布されて電極活物質層(正極活物質層42)を形成したがこの限りでない。電極の電極本体となる電極シート40の部分に電極活物質が塗布されていれば良く、電極シート40は長手方向に一定間隔を空けて電極活物質が塗布されても良い。
○ 上記の実施形態では、2つの刃が互いに移動するとしたがこの限りでなく、一方の刃は固定式の刃とし、他方の刃を可動式の刃としても良い。
○ 上記の実施形態では、電極シートに非塗工部切断予定部のみが設定されたが、この限りではない。例えば、非塗工部切断予定部だけでなく電極シートの塗工部にも塗工部切断予定部を設定してもよい。この場合、電極シート群の状態にて非塗工部切断予定部と塗工部切断予定部を共に切断してもよいし、個々に切断してもよい。
10 二次電池
20 電極組立体
21 正極(電極)
22 負極(電極)
40 電極シート
52 塗工部切断予定部
60 電極シート
61 正極金属箔シート(電極用金属箔)
62 正極活物質層
64 面
66 正極活物質塗工部(活物質塗工部)
68 正極活物質非塗工部(活物質非塗工部)
75〜78 非塗工部切断予定部
83 電極シート群
91 フィルム(高硬度被覆体)
A 打ち抜き機
B、C 刃
L クリアランス

Claims (3)

  1. 電極用金属箔に活物質が塗布された活物質塗工部と、前記電極用金属箔に前記活物質が塗布されていない活物質非塗工部とを備える電極シートを切断する電極の製造方法において、
    前記電極シートの前記活物質非塗工部に切断が予定される非塗工部切断予定部を設定し、
    複数の前記電極シートを積み重ねることにより、前記電極シートの前記非塗工部切断予定部が重畳される電極シート群と、
    前記電極用金属箔よりも高い硬度を有し、前記電極シート群において最も外側に位置する前記電極シートの少なくとも一方の前記非塗工部切断予定部を覆う高硬度被覆体とを形成し、
    前記高硬度被覆体により覆われる前記非塗工部切断予定部を切断することを特徴とする電極の製造方法。
  2. 前記高硬度被覆体は樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1記載の電極の製造方法。
  3. 前記高硬度被覆体は、前記電極シート群において最も外側に位置する前記電極シートの両方の前記非塗工部切断予定部を覆うことを特徴とする請求項1又は2記載の電極の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113939936A (zh) * 2019-07-08 2022-01-14 株式会社Lg新能源 二次电池及制造二次电池的方法

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