JP2016099231A - 微小粒子検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルダの位置ずれ量に基づいて、ディスク上の正確な読み取り位置を判定する。【解決手段】微小粒子検出装置は、光検出光学系(3)で検出された光の強度であって、ディスク(5)に封入された検体(6)中の微小粒子からの光の強度に基づいて、上記微小粒子を検出する検出部(20)を備え、上記検出部(20)は、位置ずれ量算出部(20)により求められたホルダ(15)における回転軸(14)の位置ずれ量と、回転位置検出部(17)により検出された上記ホルダ(15)の基準マーカーの回転位置とに基づいて、上記ディスク(5)上における上記微小粒子の検出位置に対して補正を行い、上記補正後の検出位置と上記補正前の検出位置に係る光の強度との対応付を行う。【選択図】図1

Description

この発明は、微小粒子検出装置に関する。
従来より、微小粒子検出装置として、液体中またはメンブレンやスライドガラス上に展開された微小粒子に光を照射し、上記微小粒子から発生する蛍光あるいは散乱光を検出して、粒子の計数または性状検査を行うものがある。ここで、上記微小粒子としては、無機粒子、微生物、細胞、血液中の赤血球、白血球、血小板、血管内皮細胞、上記組織の微小細胞片等が含まれる。そして、上記微小粒子は、液体中にある場合には微小粒子懸濁液となる。
上記微小粒子の検出方法としては、フローサイトメーターが一般的である。
上記フローサイトメーターにおいては、上記微小粒子の懸濁液を毛細管にシース液と共に流す。そして、上記毛細管の一部にレーザー光を照射し、上記微小粒子に光が当たった時に生ずる散乱光あるいは蛍光を検出することによって、粒子の種類や粒子の大きさを分類する。例えば、特定の粒子と結合する蛍光試薬で粒子を標識することによって、蛍光を発する粒子の数を計数して上記特定の粒子のみを計数することができる。
しかしながら、サブミクロンの粒子から発せられる散乱光の強度を定量的にまで測定可能なフローサイトメーターは、装置が大型であって高価なシステムとなっている。
また、一般的に、上記フローサイトメーターにおいては、フロー機構等の複雑な機構が必要であり、メンテナンス性の悪化やコスト上昇の原因となっている。
上記フローサイトメーター以外の粒子の検出方法として、上記フロー機構を用いずに、微小粒子が二次元的に分布する所定の範囲を撮像して、撮像画像の情報から微小粒子の数を係数し、さらには種類や大きさを判定する方法がある。この方法では、撮像画像を用いて粒子の検出や分析を行うことから、上記フローサイトメーターに対してイメージサイトメーターと呼ばれる。
上記イメージサイトメーターにおける画像化方法としては、ある程度の視野範囲を有する顕微鏡とデジタルカメラとから成る撮像装置を用いて、光源および上記撮像装置を固定した状態で視野範囲の二次元領域を撮像する方法と、光学ヘッドを二次元的にスキャンしながら散乱光または蛍光を検出して、スキャン領域の粒子を画像化する方法とがある。
上記顕微鏡とデジタルカメラとによる撮像の場合には、1μm以上の粒子では高精度な画像測定が可能であるが、サブミクロンの粒子を測定する場合には、高倍率な対物レンズを有する顕微鏡と高感度な(つまり、低ノイズでダイナミックレンジの幅が広い)デジタルカメラとが必要になるので、非常に高価なシステムとなる。また、サブミクロン粒子の場合、光の波長と粒子のサイズとが同等になるので回折限界によって結像性能が低下し、粒子サイズの正確な判定が困難になる。
さらに、上記顕微鏡として蛍光顕微鏡システムを用いれば、容易に粒子を検出することが可能である。ところが、同様に、サブミクロン粒子の場合に光の波長と粒子のサイズとが同等になるので、粒子サイズの正確な判定ができない。
一方、上記レーザーを有する光学ヘッドをスキャンしながら散乱光または蛍光を検出するシステムにおいては、レーザー光を粒子に集光して照射し、粒子から発生する散乱光または蛍光を検出しながら、上記レーザー光を搭載した光学ヘッドを二次元的に走査して画像化する。
このように、上記光学ヘッドを上記サンプルに対して相対的にスキャンしながら光を検出するシステムにおいては、サブミクロンの粒子を検出する場合、レーザー光の照射スポット径は、粒子サイズと同等かそれ以上に大きくなる。そのために、二次元スキャンの結果得られる画像は、粒子の一つ一つが解像された画像になってはいないので、画像から直接粒子の大きさを計測することは困難である。ところが、上記レーザー光の照射スポットが粒子サイズよりも大きくても、粒子サイズによって粒子から生じる散乱光強度が異なるので、散乱光の強さから粒子径を判定することは可能である。その理由は、粒子径と散乱光強度とに相関があるためである。
その場合、散乱光を高感度に検出する検出器(低ノイズで広ダイナミックレンジな検出器)とレーザー光源とが必要になるが、高倍率な対物レンズを有する顕微鏡と高感度なデジタルカメラとを用いるシステムに比較して、安価なシステム構成が可能である。
しかしながら、上記従来の光学ヘッドをサンプルに対して相対的にスキャンしながら光を検出するシステムにおいては、以下のような問題がある。
すなわち、上記二次元スキャンを行ってサンプルからの散乱光を検出するシステムにおいては、検出の感度や分解能を高めるためには照射スポットを集光させて小さくする必要がある。LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)やランプ光源では十分に集光できないため、レーザー光源を用いる必要がある。上記レーザー光源の場合、半導体レーザーが小型で安価であり、有利である。ところが、波長帯によっては、高価になる場合や、上記半導体レーザーと比較して体積が大きい固体レーザーしか得られない場合がある。そのために、波長帯によっては高価なシステムになる場合がある。
また、上記二次元スキャンを行うシステムにおいては、サンプルまたは光学ヘッドを二次元走査する必要があり、サンプルまたは光学ヘッドの往復動作における加減速の時間が必要となる。そのために、スキャン間隔が細かくなった場合には走査時間が長大になるという問題がある。
そこで、このような二次元スキャンを行うシステムの問題点を解消するために、特開2002‐310886号公報(特許文献1)に開示されたディスクサイトメトリーによる分析装置が提案されている。
特許文献1においては、細胞,菌体,ウイルス,DNA,ミトコンドリア等の粒子様物質を含む検体を板状のサンプル容器内に注入する。そして、上記サンプル容器を遠心してサンプル容器内に粒子様物質の分布を形成せしめ、プレパラートを得る。その後、上記プレパラートである上記サンプル容器に対してレーザ光を照射および走査して、粒子様物質から得られる蛍光強度,散乱光強度,散乱固体数のうちの少なくとも何れか1組のデータを分析データとして取得するようにしている。
すなわち、上記特許文献1では、遠心分離法とフローサイトメトリーのような蛍光標識法とを組み合わせることによって、画像取得機能と細胞等の標本化機能とを併せ持った分析装置を構成している。
そして、この分析装置においては、試料を、円形のディスク(円盤)状のサンプル容器に重層し、ある時間ある回転数で遠心した後、ある勾配に従って並んだ粒子様物質等を、サンプル容器を回転させながら半径方向にレーザ照射によるスキャンを行い、蛍光強度と散乱光強度と個数とを分析情報として取り込むようにしている。また、目的に応じて、共焦点レーザ顕微鏡の光学系によって、センサからのディスクの位置情報に基づいて、その位置での画像情報を取得するようにしている。尚、上記検出位置の情報は、上記サンプル容器の端面に刻まれた凹凸により読み取っている。
しかしながら、上記特許文献1に開示されたディスクサイトメトリーによる分析装置においては、以下のような問題がある。
すなわち、実際に測定を行うに際して、上記サンプル容器の回転手段として用いられるスピンドルモーター等のベアリングによる回転非同期の軸ブレがあり、上記サンプル容器の端面に刻まれた凹凸によって読み取る検出位置に、ずれが生ずるという問題がある。
したがって、上記サンプル容器を高速で回転させ、レーザーを含む可動ユニットを半径方向に移動させて、二次元方向に相対的にスキャンを行う際に、検出位置を判定する必要がある場合に、毎回同じ回転角度で測定を行っていても、本来読み取りたい検出位置で測定できておらず、測定結果に誤差が生じて、測定の精度や再現性を低下させるという問題がある。
上記回転非同期の軸ブレを低減させる手段として、流体動圧軸受けを用いたモーター等もあるが、一般に高速に回転させる必要がある。その他の手段としては、エアベアリングを用いたモーターもある。しかしながら、何れも高価で大型なモーターとなってしまう等の問題がある。
特開2002‐310886号公報
そこで、この発明の課題は、微小粒子を含む検体が封入されたディスクを収容して回転するホルダの位置ずれ量に基づいて、上記ディスク上における正確な読み取り位置を判定する微小粒子検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の微小粒子検出装置は、
微小粒子を含む検体が封入されるディスクと、
上記ディスクを収容すると共に、回転軸の周りに回転して上記ディスクを上記回転軸の周りに回転させるディスク状のホルダと、
光源から出射された光を、上記ディスクにおける上記検体に対して照射する照射光学系と、
上記光の照射によって上記検体中の上記微小粒子から発せられた光を検出する光検出光学系と、
上記光検出光学系によって検出された上記微小粒子からの光の強度に基づいて、上記微小粒子を検出する検出部と、
上記ホルダにおける外周部に設けられた基準マーカーの回転位置を検出する回転位置検出部と、
上記ホルダの端面に対向して配置されると共に、上記端面までの距離を検出する距離センサと、
上記距離センサによって検出された上記ホルダの端面までの距離に基づいて、上記ホルダにおける上記回転軸の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、
を備え、
上記検出部は、上記位置ずれ量算出部によって求められた上記回転軸の位置ずれ量と、上記回転位置検出部により検出された上記基準マーカーの回転位置とに基づいて、上記ディスク上における上記微小粒子の検出位置に対して補正を行い、上記補正後の検出位置と上記補正前の検出位置に係る光の強度との対応付を行うようになっている
ことを特徴としている。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記距離センサは、上記ホルダの端面に対向した異なる位置に複数配置されている。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記基準マーカーは、上記ホルダの端面に設けられており、
上記回転位置検出部は、上記ホルダの端面に対向して配置されており、
上記位置ずれ量算出部は、
上記回転軸が正常な位置にある理想状態のホルダにおける上記基準マーカーの回転位置を理想回転位置として記憶し、
上記回転位置検出部によって検出された基準マーカーの回転位置における上記理想回転位置からのずれ量を、上記回転軸の位置ずれ量として算出し、
上記基準マーカーの回転位置に基づく上記回転軸の位置ずれ量と、上記ホルダの端面までの距離に基づく上記回転軸の位置ずれ量とに基づいて、上記回転軸の位置ずれ量を算出する
ようになっている。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記理想回転位置は、等速回転する上記ホルダの基準マーカーの回転位置を複数回検出し、この検出された複数回の回転位置を平均して求められる。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記ホルダの端面に対向して配置された上記距離センサを第1の距離センサとし、
上記ホルダの側面に対向して配置されると共に、上記側面までの距離を検出する第2の距離センサと、
上記第2の距離センサにより検出された上記ホルダの上記側面までの距離に基づいて、上記ホルダの垂直方向の面振れ量を算出する面振れ量算出部と、
を備えている。
以上より明らかなように、この発明の微小粒子検出装置は、上記検出部によって、上記ホルダにおける上記回転軸の位置ずれ量と、上記ホルダの外周部に設けられた上記基準マーカーの回転位置とに基づいて、上記ディスク上における上記微小粒子の検出位置に対して補正を行い、上記補正後の検出位置と上記補正前の検出位置に係る光の強度との対応付を行うようにしている。したがって、上記ホルダの位置ずれによる上記ディスク上の上記検出位置のずれへの影響を軽減し、上記ディスク上における正確な読み取り位置を判定することができる。
すなわち、この発明によれば、上記ディスク上におけるより正確な読み取り位置情報に基づいて、高精度に上記微小粒子の検出を行うことが可能になる。
この発明の微小粒子検出装置における概略構成を示す図である。 ホルダとディスクとエンコーダヘッドと距離センサとを示す平面図である。 回転軸の一方向へのずれを例示する図である。 図2とは異なるエンコーダヘッドと距離センサとを示す平面図である。 回転軸の二軸方向へのずれを例示する図である。 ホルダの面振れ量検出系の構成を示す概略図である。 モーター付属のエンコーダを用いる場合の距離センサを示す平面図である。 付属のエンコーダを有するスピンドルモータの概略構成図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の微小粒子検出装置の概略構成を示す図である。この微小粒子検出装置は、検体が封入されたディスクと、ディスクを回転させる回転駆動系と、散乱光を検出する光検出光学系と、上記検出光学系を半径方向に駆動させる駆動機構とから、概略構成されている。
図1において、1は光源装置、2は対物レンズ、3は検出装置である。光源装置1と対物レンズ2と検出装置3は、枠体内に収納されて光学モジュール4を構成している。そして、光学モジュール4の上方には対物レンズ2に対向して円形のディスク5が配置され、ディスク5内には例えば蛍光物質によって標識された微小粒子が分布する懸濁液やゲル支持体やメンブレン等の転写支持体が検体6として封入されている。
上記光学モジュール4の光源装置1には、光源としての半導体レーザー7(例えば赤色レーザダイオード等)が設けられており、半導体レーザー7の光軸上には、半導体レーザー7からのレーザー光を平行光化するレンズ8を配置している。ここで、半導体レーザー7およびレンズ8は、一つのケース内に収納されて上記照射光学系の一例である光源装置1を構成している。さらに、上記半導体レーザー7の光軸上には、レンズ8で平行光化された光を、対物レンズ2側に向かうように反射させるミラー9を配置している。
ここで、詳述はしないが、上記対物レンズ2はレンズホルダ(図示せず)に格納されており、ステッピングモータ等の駆動部(図示せず)によって光軸方向に移動されて、焦点位置を変更可能になっている。
また、図1において、上記対物レンズ2の光軸上には、ミラー9側から順に、対物レンズ2によって集光された検体6からの散乱光をさらに集光する集光レンズ10、集光レンズ10を通過した散乱光を減光するND(減光)フィルタ11、および、NDフィルタ11を通過した散乱光の迷光をカットするアパーチャ12が配置されている。さらに、アパーチャ12の後段には、アパーチャ12を通過した散乱光を検出する光電子増倍管(PMT)等の検出素子を含む検出器13が配置されている。ここで、アパーチャ12および検出器13は、一つのケース内に収納されて上記光検出光学系の一例である検出装置3を構成している。
尚、上記構成においては、上記光検出光学系を散乱光を検出する検出装置3のみとしているが、対物レンズ2の光軸上におけるミラー9の直下に、検体6からの蛍光を透過する一方、散乱光を反射するダイクロイックミラーを設け、このダイクロイックミラーを透過した蛍光を検出する検出装置を追加することも可能である。さらに、ダイクロイックミラーを追加して、上記検出装置を3つ以上としても良い。
尚、この発明で言うところの「散乱光」とは、半導体レーザー7から出射された光が検体6の照射箇所から周囲に等方的に散乱された光であり、出射光と同じ波長の光である。これに対し、「蛍光」とは、半導体レーザー7から出射された光が検体6を照射して微小粒子を標識している蛍光物質を励起し、検体6の照射箇所から周囲に等方的に散乱された蛍光であり、出射光とは異なる波長の光である。
尚、上記構成においては、上記光源装置1には、唯一つの半導体レーザー7のみを搭載しているが、第2の半導体レーザーを搭載して、複数の光源としても差し支えない。
上記ディスク5は透明に且つ円形に構成されており、回転軸14に固定された円形の皿状(ディスク状)のホルダ15に収容されて、回転軸14に対して固定されている。回転軸14は、上記回転駆動系の一例としてのスピンドルモータ16で回転可能になっている。これに対し、光学モジュール4は、ディスク5が成す円板の半径方向に、上記駆動機構によって段階的に移動可能になっている。尚、光学モジュール4の上記駆動機構については特に限定するものではない。例えば、光学モジュール4の枠体を、ステッピングモータ等で上記半径方向に往復動されるタイミングベルト等により、上記半径方向に配設されたガイドレールで案内されて、移行可能に構成する。
上記ディスク5は、上述したように、円形に形成されている。そして、ディスク5が一回転する毎に、光学モジュール4は1ステップ移動するように設定するのである。但し、円板状のディスク5について、上述の動作をディスク5を連続回転させながら行うには、ディスク5に一定幅を有して半径方向に延在する帯状の非検出領域を設定し、対物レンズ2からの励起光のスポットが上記非検出領域を移動する間に光学モジュール4を1ステップ移動させる必要がある。
尚、得られた蛍光画像を解析する際に支障がなければ、ディスク5を連続回転させながら、光学モジュール4を連続的に移動させて、螺旋状に走査するようにしても構わない。
上記構成において、光検出を行う際には、上記ディスク5を回転させながら光学モジュール4をディスク5の半径方向に移動させて、検体6内の微小粒子からの散乱光の検出を行う。
上記ディスク5は、透明体で形成されたホルダ15に収容される。ホルダ15の端面15aには、微細な凹凸が刻まれてなるエンコーダリング(図示せず)が固着されている。ディスク5は、ホルダ15に対して取り外しが容易に設置されており、必要に応じて検体6の交換が可能になっている。ホルダ15の外周囲における端面15aの対向位置には、上記エンコーダリングの凹凸を読み取るためのエンコーダヘッド17が上記エンコーダリングに対向して配置されている。
また、少なくとも1個の距離センサ18が、上記ホルダ15の端面15aに対向して配置されている。図2は、ホルダ15に収容されたディスク5と、ホルダ15の周囲に配置されたエンコーダヘッド17および距離センサ18とを示す平面図である。図2に示すように、距離センサ18は、ディスク5に関してエンコーダヘッド17とは反対側に、一つ配置されている。本実施の形態においては、一個の距離センサ18が配置される場合について説明する。
以下、上記散乱光を検出する散乱光検出の場合について説明する。
上記散乱光検出においては、上記ディスク5を収容しているホルダ15を回転させながら、光学モジュール4を半径方向に動かし、検出器13で上記散乱光を検出する(読み取る)。さらに、検出器13で光電変換された信号がAD変換器19でAD変換され、PC(パーソナルコンピュータ)等で構成される信号処理装置20で画像化して粒子有無や大きさを検出する。すなわち、本実施の形態においては、上記検出部を信号処理装置20で構成するのである。
尚、この発明は、上記散乱光に限定されるものではなく、蛍光や燐光等の、検体6から発せられる光であれば何れの種類の光であっても検出対象とすることは可能である。
上記エンコーダヘッド17は、上記回転位置検出部の一例であり、上記エンコーダリングに刻まれた微細な凹凸を読み取ることによって、ホルダ15の回転位置を判定する。そして、判定結果を、信号処理装置20に出力する。そうすると、信号処理装置20は、エンコーダヘッド17によって判定された回転位置に基づいて、光学モジュール4による現在の回転方向の読み取り位置の情報である回転位置情報を算出する。
ここで、上記「回転位置」は特に限定されるものではなく、例えば、上記エンコーダリングにおける予め設定された特定の形状の凸部を基準マーカーとし、この基準マーカーが基準位置を通過してからエンコーダヘッド17により検出されるまでの「上記エンコーダリングにおける凸部の検出本数」または「時間」等の情報で表される。
以下、上記信号処理装置20によって行われる光学モジュール4による読み取り位置情報の割り出し方法について説明する。
上記距離センサ18は、具体的にはレーザー光源(図示せず)および受光器(図示せず)で構成されている。そして、ホルダ15の端面15aで反射された上記レーザー光源からのレーザー光を上記受光器で受光することにより、レーザー光の往復時間または上記受光器の受光位置に基づいてホルダ15と距離センサ18との間の距離を測定する。そして、測定結果を信号処理装置20に出力する。但し、距離センサ18の具体的構成は、上述の構成限定されるものではなく、ホルダ15と距離センサ18との間の距離を測定できる構成であれば何れのような構成であっても差し支えない。
上記信号処理装置20は、ホルダ15と距離センサ18との間の距離が、ホルダ15が正常位置にある場合の距離よりも短い、または長いことを検知することにより、距離センサ18とホルダ15の回転軸14とを結ぶ一方向(Y軸方向)への回転軸14のずれ量を算出する。すなわち、信号処理装置20は、上記位置ずれ量算出部としても機能するのである。
例として、図3においては、上記回転軸14の上記一方向へのずれによって、距離センサ18とホルダ15の端面15aとの間の距離が、ホルダ15が正常位置にある場合の距離よりも短い場合を示している。尚、破線で示す15‐1,15a‐1,14‐1は、夫々正常位置におけるホルダ,ホルダの端面,ホルダの回転軸を示す。
さらに、上記信号処理装置20は、上記算出されたホルダ15の回転軸14の上記一方向へのずれ量に基づいて、エンコーダヘッド17によって判定された回転位置に基づく光学モジュール4による上記回転位置情報において、半径方向の読み取り位置情報に対して補正を行うのである。例えば、図3において、ディスク5上において、光学モジュール4による読み取り位置情報pは、p(θ,y1)であるとする。また、回転軸14の上記一方向へのずれ量はy0であるとする。その場合には、補正後の読み取り位置情報Pを、P(θ,y1−y0)とするのである。ここで、「θ」は、上記回転位置情報であり、任意の上記基準位置(例えば、光学モジュール4の走査開始位置)から回転位置までの角度である。
こうすることによって、上記距離センサ18によって検出される上記一方向への位置ずれ量に基づいて、ディスク5上におけるより精度の高い読み取り位置情報を生成することができるのである。
尚、本実施の形態における散乱光検出の流れは、以下のようになる。
上記エンコーダヘッド17によって、ディスク5における予め設定された設定位置を検出すると、上記設定位置を表す信号を信号処理装置20に出力する。そうすると、信号処理装置20の制御により、光源装置1の半導体レーザー7から上記出力信号に同期してレーザー光が照射される。そして、検体6中の微小粒子から発生された散乱光のうち、対物レンズ2に再入射した後方散乱光成分が、集光レンズ10,NDフィルタ11およびアパーチャ12を通過して、検出器13に導かれる。さらに、検出器13による光電変換の結果得られた電気信号が、AD変換器19によるAD変換等の処理が施された後に信号処理装置20へ送出される。
上記ディスク5を回転させ、光学モジュール4を走査させながら上述の検出処理を行うことにより、信号処理装置20によって各読み取り位置での散乱光強度が画像情報として記録される。最後に、信号処理装置20によって、測定したホルダ15の回転軸14の上記一方向へのずれ量に基づいて、ディスク5上における光学モジュール4による読み取り位置情報に対して補正を行い、補正後の読み取り位置情報と、上記画像情報における各補正前の読み取り位置に記録された散乱光強度のデータとの対応付けを行う。
上述の結果、上記ホルダ15の回転軸14のずれによる上記読み取り位置のずれの影響を軽減し、より正確な読み取り位置情報に基づいて高精度に散乱光の検出を行うことができるのである。
尚、上述したように、上記説明においては、上記検出装置3による散乱光の検出を例に挙げて説明しているが、蛍光等の他の光を検出する場合も同様の処理で高精度に検出を行うことができるのである。
・第2実施の形態
本実施の形態は、上記ホルダ15の回転軸14における二方向へのずれ量の検出に関する。
図4は、本実施の形態におけるホルダ15に収容されたディスク5と、ホルダ15の周囲に配置されたエンコーダヘッド17および距離センサとを示す平面図である。
上記第1実施の形態においては、1個の距離センサ18がホルダ15の端面15aに対向して配置された場合について説明した。しかしながら、本発明は、上記の第1実施の形態に限定されるものではない。
本実施の形態においては、上記ディスク5に関してエンコーダヘッド17とは反対側に配置され距離センサ18に加えて、他の距離センサ19を設けている。この2個の距離センサ18,21は、夫々ホルダ15の端面15aに対向して配置されている。ここで、距離センサ21は、距離センサ18からのホルダ15の回転軸14に対する角度を90°ずらせて(直交させて)配置されている。
本実施の形態においては、上記第1実施の形態の場合とは異なり、2個の距離センサ18,21を用いて、夫々の距離センサ18,21の検出方向であるX軸およびY軸の二軸方向におけるホルダ15の回転軸14のずれ量を測定することができる。
したがって、本実施の形態においては、例えば、上記距離センサ18による回転軸14のY軸方向へのずれ量y0と、距離センサ21による回転軸14のX軸方向へのずれ量x0との合成ずれ量A0とその上記基準位置からの角度(θ+π/4)とに基づいて、光学モジュール4による読み取り位置情報に対して上記第1実施の形態の場合と同様にして補正を行うことができる。
こうして、二軸方向へのホルダ15の回転軸14のずれ量に基づいて光学モジュール4による読み取り位置情報を補正することにより、一軸方向のずれ量に基づいて補正する上記第1実施の形態の場合よりも、精度の高い読み取り位置情報を生成することができるのである。
尚、本実施の形態においては、2個の距離センサ18,21のホルダ15の回転軸14に対する配置角度を90°に設定しているが、90°に限定されるものではない。但し、光学モジュール4による読み取り位置情報に対する補正時の演算を考慮すると90°であることが望ましい。
・第3実施の形態
本実施の形態は、1個の距離センサを用いた上記ホルダ15の回転軸14における二方向へのずれ量の検出に関する。
本実施の形態においては、図5に示すように、一つの距離センサ18が、ディスク5に関してエンコーダヘッド17とは反対側に配置されている。そして、距離センサ18は、上記第1実施の形態の場合と同様に、距離センサ18とホルダ15の回転軸14とを結ぶ一方向への回転軸14のずれ量を測定する。
さらに、本実施の形態においては、上記エンコーダヘッド17で検出されるホルダ15の回転位置のずれ量に基づいて、後述の方法を用いて、エンコーダヘッド17と距離センサ18とを結ぶ方向と直交する方向へのホルダ15の回転軸14のずれ量を判定するのである。
すなわち、上記エンコーダヘッド17と距離センサ18とを結ぶ方向と直交する方向にホルダ15の回転軸14がずれている場合に、上記ずれが無い理想状態に対して、回転軸14の上記ずれによるホルダ15の位置ずれ量に応じて、エンコーダヘッド17で検出される回転位置にずれが生ずる。したがって、上記理想状態においてエンコーダヘッド17で検出される回転位置が判明していれば、上記理想状態における回転位置と、実際にエンコーダヘッド17で検出される回転位置を比べることによって、エンコーダヘッド17と距離センサ18とを結ぶ方向と直交する方向へのホルダ15の回転軸14のずれ量を判定することができる。
上記理想状態における回転位置を求める方法の一例として、次のような方法がある。すなわち、スピンドルモータ16により測定対象のホルダ15を一定の速度で回転させる。そして、エンコーダヘッド17によって、一定速度で回転しているホルダ15の回転位置を測定して記録する。上記ずれが無い理想状態のホルダの場合には、測定される回転位置は、一定速度でのホルダ15の回転に起因して完全に周期的であり、且つ一定の回転速度となる。しかしながら、現実には、ホルダ15の回転軸14の回転周期に非同期的なぶれの影響によって、上記回転周期に同期しない回転角度のずれが生ずる。そこで、複数回転分の回転位置を平均化することによって非同期的なぶれの影響を除去するこができ、結果的に上記理想状態での回転位置を推定することができる。こうして推定された上記理想状態における回転位置の情報を記録しておく。
同様に、上記理想状態における上記距離センサ18とホルダ15との距離の情報も記録しておく。
そして、実際に上記エンコーダヘッド17によって測定される回転位置と、上記記録された回転位置とのずれ量を算出することによって、エンコーダヘッド17と距離センサ18とを結ぶ方向と直交する方向へのホルダ15の回転軸14のずれ量を測定することができるのである。
以下、上述のようにして判定されたエンコーダヘッド17と距離センサ18とを結ぶY軸方向(図5(a)参照)と、このY軸方向に直交するX軸方向とへのホルダ15の回転軸14のずれ量に基づいて、図5に示すように、ホルダ15の回転軸14のずれの状態を分類する。
(a) X軸方向に回転軸14のずれがある場合
図5(a)に示すように、上記距離センサ18とホルダ15との間の距離が、上記ずれが無い理想状態の場合よりも所定距離を下回る距離だけ長くなり、エンコーダヘッド17によって検出される回転位置に上記理想状態に対して所定距離以上のずれが生ずる。
そこで、上述した上記基準マーカーの回転位置情報が上記理想状態時に比べて大きいか小さいかによって、回転軸14のずれ方向がX軸方向の「+」側と「−」側との何れ側であるかを判別する。その場合、回転軸14のずれ方向がX軸方向のみの場合には、距離センサ18による検出値とエンコーダヘッド17による検出値とには相関がある。そのために、回転軸14のY軸方向へのずれ量が微小の場合には無視することができる。これに対し、回転軸14のX軸方向のずれ量については、エンコーダヘッド17による上記基準マーカー22の検出位置bが上記理想状態時の基準マーカー22‐1の検出位置b0に対してずれるので、測定対象のホルダ15上において、基準マーカー22の検出位置bの上記理想状態時の検出位置b0(記憶値)からのずれ量によって、近似的に求めることができるのである。
(b) Y軸方向に回転軸14のずれがある場合
図5(b)に示すように、上記距離センサ18とホルダ15との間の距離が、上記ずれが無い理想状態の場合よりも上記所定距離以上の距離だけ短くまたは長くなり、エンコーダヘッド17によって検出される回転位置には上記理想状態に対してずれは生じない。
この場合、上記ホルダ15の回転軸14はY軸方向のみにずれることになる。そこで、上記理想状態時における距離センサ18の検出値を記憶しておく。そして、微小粒子検出時における距離センサ18の検出値と上記記憶している上記理想状態時における距離センサ18の検出値との比較により、回転軸14のY軸方向へのずれ量を求めることができるのである。
(c) X軸方向とY軸方向とに回転軸14のずれがある場合
図5(c)に示すように、上記距離センサ18とホルダ15との間の距離が、上記ずれが無い理想状態の場合よりも上記所定距離以上の距離だけ短くまたは長くなり、エンコーダヘッド17によって検出される回転位置が上記理想状態に対して上記所定距離以上のずれが生ずる。
先ず、上述した上記基準マーカー22の回転位置情報が上記理想状態時に比べて大きいか小さいかによって、回転軸14のずれ方向がX軸方向の「+」側と「−」側との何れ側であるかを判別する。その場合、距離センサ18による検出値とエンコーダヘッド17による検出値とには相関はない。そこで、距離センサ18によるホルダ15との距離の上記理想状態時の距離からのずれ量によって、回転軸14のY軸方向へのずれ量を求めることができる。これに対し、回転軸14のX軸方向のずれ量については、測定対象のホルダ15上において、基準マーカー22の検出位置bの上記理想状態時の検出位置b0(記憶値)からのずれ量によって、近似的に求めることができるのである。
以上のようにして、上記ホルダ15の回転軸14のずれの状態に応じて、ホルダ15の回転軸14における二軸方向のずれ量が検出される。そうすると、検出された二軸方向への回転軸14のずれ量に基づいて、ディスク5上における光学モジュール4による読み取り位置情報を、上記第1実施の形態または上記第2実施の形態のようにして補正する。こうして、精度の高い読み取り位置情報を生成することができるのである。
尚、本実施の形態においては、上記距離センサ18をディスク5に関してエンコーダヘッド17とは反対側に配置しているが、この発明はこれに限定されるものではない。しかしながら、ディスク5に関してエンコーダヘッド17とは反対側に配置することが望ましい。
・第4実施の形態
本実施の形態は、距離センサを用いた上記ホルダ15の垂直方向の面振れ量の検出に関する。
図6は、本実施の形態における上記ホルダ15に関する位置ずれ検出系の構成を示す概略図である。ディスク5はホルダ15に収容されている。ホルダ15の端面15aには上記エンコーダリング(図示せず)が固着されている。そして、ホルダ15の周囲における端面15aの対向位置には、上記エンコーダリングの凹凸を読み取るためのエンコーダヘッド17が配置されている。また、第1の距離センサ18が、ホルダ15の端面15aに対向してエンコーダヘッド17の反対側に配置されている。さらに、第2の距離センサ23が、ホルダ15の上記側面の一例である底面15bに対向して配置されている。
上記ディスク5の重量が増加するに連れて、ディスク5の面に垂直方向の面振れが発生する。そして、発生した面振れが許容量を超えると、対物レンズ2の焦点距離が合わず、微小粒子の検出結果に誤差が生じることが想定される。
本実施の形態においては、上述の対策として、図6に示すように、ホルダ15の端面15aに対向する位置に配置された第1の距離センサ18以外に、ホルダ15の底面15bに対向する位置に第2の距離センサ23を配置している。尚、第2の距離センサ23は、第1の距離センサ18と同様に、レーザー光源(図示せず)および受光器(図示せず)で構成されている。
そして、上記本実施形態においては、上記第2の距離センサ23によって、ホルダ15の底面15bまで距離を測定して信号処理装置20に出力する。そして、信号処理装置20によって、ホルダ15の垂直方向の面振れ量を計測する。こうして、信号処理装置20によって、随時、ホルダ15の面振れ量を監視するのである。すなわち、信号処理装置20は、上記面振れ量算出部としても機能するのである。
そして、上記面振れ量が予め設定された許容量を超える場合は、信号処理装置20は、面振れ修正装置24に対して制御信号を出力し、ホルダ15の面振れを修正させてディスク5の面における垂直方向のブレ量を軽減させるのである。
・第5実施の形態
本実施の形態は、モーター付属のエンコーダを用いたホルダ15の回転位置検出に関する。
上記各実施の形態においては、ディスク5を収容するホルダ15の端面15aに設けられた上記エンコーダリングと、上記エンコーダリングに対向して配置されたエンコーダヘッド17とで、エンコーダシステムを構成している。
しかしながら、上記ホルダ15に上記エンコーダリングを設けることができない場合がある。そのような場合には、上記スピンドルモータに付属している回転制御用のエンコーダを使用してもよい。
図7は、本実施の形態におけるホルダ15に収容されたディスク5と、ホルダ15の周囲に配置された距離センサ18,21を示す平面図である。また、図8は、図7におけるホルダ15を回転させるスピンドルモータ25の概略構成図である。
図7に示す2つの距離センサ18,21は、上記第2実施の形態において、図4に示す2個の距離センサ18,21の場合と同様に、ホルダ15の回転軸14に対する角度を90°ずらして(直交させて)配置されている。2個の距離センサ18,21を用いて、夫々の距離センサ18,21の検出方向である二軸方向におけるホルダ15の回転軸14のずれ量を測定することができる。
図8に示す上記スピンドルモータ25には、回転制御用のエンコーダシステム26が予め設けられている。そこで、本実施の形態においては、スピンドルモータ25に付属しているエンコーダシステム26を、ホルダ15の回転位置検出用に使用するのである。その場合には、エンコーダ信号を信号処理装置20内に設けられた位相同期回路(図示せず)で逓倍し、逓倍されたエンコーダ信号に同期して上記回転位置の取得を行うようにすれば、高精細な画像を取得することができる。
尚、上記第1実施の形態〜上記第4実施の形態においては、上記エンコーダリングをホルダ15の端面15aに設けると共に、上記エンコーダリングの情報を読み取るエンコーダヘッド17を端面15a対向させて配置している。しかしながら、この発明は、これに限定されるものではない。例えば、上記エンコーダリングをホルダ15の外周部底面に設ける。そして、エンコーダヘッドを上記エンコーダリングに対向させて、つまりホルダ15の外周部底面に対向させて配置しても構わない。要は、ホルダ15の外周部であって回転で位置変動が無い箇所に、位置変動が生じないように上記エンコーダリングを設ければよいのである。
以下、この発明を纏めると、この発明の微小粒子検出装置は、
微小粒子を含む検体6が封入されるディスク5と、
上記ディスク5を収容すると共に、回転軸14の周りに回転して上記ディスク5を上記回転軸14の周りに回転させるディスク状のホルダ15と、
光源7から出射された光を、上記ディスク5における上記検体6に対して照射する照射光学系1と、
上記光の照射によって上記検体6中の上記微小粒子から発せられた光を検出する光検出光学系3と、
上記光検出光学系3によって検出された上記微小粒子からの光の強度に基づいて、上記微小粒子を検出する検出部20と、
上記ホルダ15における外周部に設けられた基準マーカー22の回転位置を検出する回転位置検出部17と、
上記ホルダ15の端面15aに対向して配置されると共に、上記端面15aまでの距離を検出する距離センサ18,21と、
上記距離センサ18,21によって検出された上記ホルダ15の端面15aまでの距離に基づいて、上記ホルダ15における上記回転軸14の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部20と、
を備え、
上記検出部20は、上記位置ずれ量算出部20によって求められた上記回転軸14の位置ずれ量と、上記回転位置検出部17により検出された上記基準マーカー22の回転位置とに基づいて、上記ディスク5上における上記微小粒子の検出位置に対して補正を行い、上記補正後の検出位置と上記補正前の検出位置に係る光の強度との対応付を行うようになっている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記検出部20によって、上記ホルダ15における回転軸14の位置ずれ量と、上記ホルダ15の外周部に設けられた上記基準マーカー22の回転位置とに基づいて、上記ディスク5上における上記微小粒子の検出位置に対して補正を行い、上記補正後の検出位置と上記補正前の検出位置に係る光の強度との対応付を行うようにしている。したがって、上記ホルダ15における回転軸14の位置ずれによる上記ディスク5上の上記検出位置のずれへの影響を軽減し、上記ディスク5上における正確な読み取り位置を判定することができる。
すなわち、この発明によれば、上記ディスク5上におけるより正確な読み取り位置情報に基づいて、高精度に上記微小粒子の検出を行うことが可能になる。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記距離センサ18,21は、上記ホルダ15の端面15aに対向した異なる位置に複数配置されている。
この実施の形態によれば、上記ホルダ15における上記回転軸14の多方向への位置ずれ量を検出することができる。したがって、一方向への位置ずれ量を検出する場合に比して、上記ホルダ15における上記回転軸14の位置ずれ量を正確に求めることができ、上記ディスク5上におけるより精度の高い読み取り位置の判定を行うことが可能になる。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記基準マーカー22は、上記ホルダ15の端面15aに設けられており、
上記回転位置検出部17は、上記ホルダ15の端面15aに対向して配置されており、
上記位置ずれ量算出部20は、
上記回転軸14が正常な位置にある理想状態のホルダ15における上記基準マーカー22の回転位置を理想回転位置として記憶し、
上記回転位置検出部17によって検出された基準マーカー22の回転位置における上記理想回転位置からのずれ量を、上記回転軸14の位置ずれ量として算出し、
上記基準マーカー22の回転位置に基づく上記回転軸14の位置ずれ量と、上記ホルダ15の端面15aまでの距離に基づく上記回転軸14の位置ずれ量とに基づいて、上記回転軸14の位置ずれ量を算出する
ようになっている。
この実施の形態によれば、上記回転位置検出部17による上記基準マーカー22の回転位置のずれ量を上記ホルダ15の回転軸14の位置ずれ量とし、上記距離センサ18と上記ホルダ15との間の距離に基づく上記回転軸14の位置ずれ量とに基づいて、上記回転軸14の位置ずれ量を算出するので、上記回転位置検出部17を上記距離センサとして機能させることができる。したがって、上記距離センサ18を増やすことなく、上記ホルダ15における上記回転軸14の位置ずれ量を正確に求めることができる。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記理想回転位置は、等速回転する上記ホルダ15の基準マーカー22の回転位置を複数回検出し、この検出された複数回の回転位置を平均して求められる。
この実施の形態によれば、上記回転軸14が正常な位置にある理想状態のホルダ15における上記基準マーカー22の回転位置である理想回転位置を、等速回転する上記ホルダ15の基準マーカー22の回転位置から求めるので、上記理想回転位置を求めるために理想状態のホルダ15を用意する必要がなく、通常のホルダ15を用いて容易に上記理想回転位置を求めることができる。
また、一実施の形態の微小粒子検出装置では、
上記ホルダ15の端面15aに対向して配置された上記距離センサ18,21を第1の距離センサとし、
上記ホルダ15の側面に対向して配置されると共に、上記側面までの距離を検出する第2の距離センサ23と、
上記第2の距離センサ23により検出された上記ホルダ15の上記側面までの距離に基づいて、上記ホルダ15の垂直方向の面振れ量を算出する面振れ量算出部20と、
を備えている。
この実施の形態によれば、上記ホルダ15の垂直方向の面振れ量を算出できるので、この算出された上記ホルダ15の垂直方向の面振れ量に基づいて上記ホルダ15の垂直方向の面振れを修正して、さらに高精度な上記微小粒子の検出を行うことが可能になる。
1…光源装置
2…対物レンズ
3…検出装置
4…光学モジュール
5…ディスク
6…検体
7…半導体レーザー
8…レンズ
9…ミラー
10…集光レンズ
11…NDフィルタ
12…アパーチャ
13…検出器
14,14‐1…回転軸
15,15‐1…ホルダ
15a,15a‐1…ホルダの端面
15b…ホルダの底面
16,25…スピンドルモータ
17…エンコーダヘッド
18,21…距離センサ(第1の距離センサ)
19…AD変換器
20…信号処理装置
22,22‐1…基準マーカー
23…第2の距離センサ
24…面振れ修正装置
26…エンコーダシステム

Claims (5)

  1. 微小粒子を含む検体が封入されるディスクと、
    上記ディスクを収容すると共に、回転軸の周りに回転して上記ディスクを上記回転軸の周りに回転させるディスク状のホルダと、
    光源から出射された光を、上記ディスクにおける上記検体に対して照射する照射光学系と、
    上記光の照射によって上記検体中の上記微小粒子から発せられた光を検出する光検出光学系と、
    上記光検出光学系によって検出された上記微小粒子からの光の強度に基づいて、上記微小粒子を検出する検出部と、
    上記ホルダにおける外周部に設けられた基準マーカーの回転位置を検出する回転位置検出部と、
    上記ホルダの端面に対向して配置されると共に、上記端面までの距離を検出する距離センサと、
    上記距離センサによって検出された上記ホルダの端面までの距離に基づいて、上記ホルダにおける上記回転軸の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、
    を備え、
    上記検出部は、上記位置ずれ量算出部によって求められた上記回転軸の位置ずれ量と、上記回転位置検出部により検出された上記基準マーカーの回転位置とに基づいて、上記ディスク上における上記微小粒子の検出位置に対して補正を行い、上記補正後の検出位置と上記補正前の検出位置に係る光の強度との対応付を行うようになっている
    ことを特徴とする微小粒子検出装置。
  2. 請求項1に記載の微小粒子検出装置において、
    上記距離センサは、上記ホルダの端面に対向した異なる位置に複数配置されている
    ことを特徴とする微小粒子検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の微小粒子検出装置において、
    上記基準マーカーは、上記ホルダの端面に設けられており、
    上記回転位置検出部は、上記ホルダの端面に対向して配置されており、
    上記位置ずれ量算出部は、
    上記回転軸が正常な位置にある理想状態のホルダにおける上記基準マーカーの回転位置を理想回転位置として記憶し、
    上記回転位置検出部によって検出された基準マーカーの回転位置における上記理想回転位置からのずれ量を、上記回転軸の位置ずれ量として算出し、
    上記基準マーカーの回転位置に基づく上記回転軸の位置ずれ量と、上記ホルダの端面までの距離に基づく上記回転軸の位置ずれ量とに基づいて、上記回転軸の位置ずれ量を算出する
    ようになっている
    ことを特徴とする微小粒子検出装置。
  4. 請求項3に記載の微小粒子検出装置において、
    上記理想回転位置は、等速回転する上記ホルダの基準マーカーの回転位置を複数回検出し、この検出された複数回の回転位置を平均して求められる
    ことを特徴とする微小粒子検出装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の微小粒子検出装置において、
    上記ホルダの端面に対向して配置された上記距離センサを第1の距離センサとし、
    上記ホルダの側面に対向して配置されると共に、上記側面までの距離を検出する第2の距離センサと、
    上記第2の距離センサにより検出された上記ホルダの上記側面までの距離に基づいて、上記ホルダの垂直方向の面振れ量を算出する面振れ量算出部と、
    を備えた
    ことを特徴とする微小粒子検出装置。
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