JP2016098619A - 複合柱構造及び既設コンクリート柱更新工法 - Google Patents

複合柱構造及び既設コンクリート柱更新工法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設のコンクリート柱を利用して、架線柱、配電柱等を容易に更新して倒壊等を防止することのできる複合柱構造及び既設コンクリート柱更新工法を提供する。
【解決手段】本発明を適用した複合柱構造1は、既設のコンクリート柱7を更新するためのものであり、地盤面8aから突出した既設基部2と、既設基部2を覆うように設けられる拡径管3とを備える。既設基部2は、既設のコンクリート柱7を切断することにより形成される。拡径管3は、既設基部2の上方に配置される縮径部31と、縮径部31よりも内径を大きくした拡径部32とを有し、既設基部2に被せられた拡径部32の内側に、経時硬化性材料4が充填される。
【選択図】図4

Description

本発明は、既設のコンクリート柱を更新するための複合柱構造及び既設コンクリート柱更新工法に関する。
従来から、既設の古いコンクリート柱が劣化することによる倒壊等を防止するために、既設のコンクリート柱の近傍で別途に新設の柱を建ててから、新設の柱に電線を付け替える更新工法が提案されている。
しかし、別途に新設の柱を設置する更新工法によると、新設の柱を建てるための新たな敷地の確保が必要となり、また、新設の柱を支持するための基礎等を新たに築造することが必要となる。
このため、この更新工法は、新たな敷地の確保が困難な場合に用いることができないものとなり、また、基礎等の新たな築造のために必要となる全体の施工期間が長期化するだけでなく、施工コストが増大するおそれがあった。そこで、既設のコンクリート柱を利用して更新するものとして、例えば、特許文献1、2に開示される更新工法が提案されている。
特許文献1に開示された更新工法は、既設のコンクリート電柱を地際部分から切除したのち、地中に残存する根入れ部の内部に骨材を投入するとともに、下部短尺鋼管柱材の下半部を挿入して短尺鋼管柱材と根入れ部との間の隙間にモルタルを打設することで、短尺鋼管柱材を建て込み、この短尺鋼管柱材の上端に順次中間短尺鋼管柱材と上部短尺鋼管柱材とを連結、固定して、一定高さの鋼管柱を形成するものである。
また、特許文献2に開示された更新工法は、電気鉄道用高架橋上に設けられた高欄等の張り出し部に補強用の半割鋼管が植設されるものであり、既設のコンクリート柱の根元部分に外側から密着するように補強用の半割鋼管が組み付けられるとともに、補強用の半割鋼管が枠体を用いて張り出し部に固定されるものである。
特開2000−199357号公報 特開平8−232505号公報
しかし、特許文献1に開示された更新工法は、既設のコンクリート電柱が地際部分から切除されて、コンクリート電柱の内部鉄筋を地際部分で露出させた根入れ部が形成されるため、露出した内部鉄筋の腐食が進行することで、既設のコンクリート電柱が根入れ部で強度低下を引き起こすおそれがあった。また、特許文献1に開示された更新工法は、下部短尺鋼管柱材と根入れ部との間の隙間に打設されたモルタルに水みちが形成されるおそれがあり、既設のコンクリート電柱の根入れ部で腐食の進行が著しくなるという問題点があった。
さらに、特許文献1に開示された更新工法は、既設のコンクリート電柱よりも鋼管柱材の径が必ず小さくなるため、鋼管柱材の耐力を大きくすることが困難であり、電柱に作用する荷重が大きい場合に適用することが設計的に難しい。
特許文献2に開示された更新工法は、既設のコンクリート柱の既設基部の外側から補強用の半割鋼管が設置されるため、補強後の既設基部の耐力が、既設基部の当初設計時の耐力を上回ってしまう可能性が高い。そのため、特許文献2に開示された更新工法は、補強後の既設基部の耐力が地盤基礎部の耐力を上回ってしまうため、点検や補修が非常に困難となる地盤基礎部において、構造としての破壊が生じることから、地盤基礎部の破壊を回避するために、過大なベースプレートや固定するための枠材等が必須のものとなり、地盤基礎部の負担を低下させることが必要となる。
特許文献2に開示された更新工法は、既設のコンクリート柱に外側から密着するように組み付けられる補強用の半割鋼管が、既設のコンクリート柱や高欄等の張り出し部をそのまま利用するものであるため、既設のコンクリート柱や高欄等が経年劣化により強度低下している場合に、補強用の半割鋼管を十分に支持することができないおそれがあった。また、特許文献2に開示された更新工法は、補強用の半割鋼管やこれを固定するための枠材、ベースプレート等に複雑な形状の鋼材が用いられるため、半割鋼管等の材料コストが増大するおそれがあった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、既設のコンクリート柱を利用して、架線柱、配電柱等を容易に更新して倒壊等を防止することのできる複合柱構造及び既設コンクリート柱更新工法を提供することにある。
第1発明に係る複合柱構造は、既設のコンクリート柱を更新するための複合柱構造であって、地盤面から突出した既設基部と、前記既設基部を覆うように設けられる拡径管とを備え、前記既設基部は、既設のコンクリート柱を切断することにより形成されて、前記拡径管は、前記既設基部の上方に配置される縮径部と、前記縮径部よりも内径を大きくした拡径部とを有し、前記既設基部に被せられた前記拡径部の内側に、経時硬化性材料が充填されることを特徴とする。
第2発明に係る複合柱構造は、第1発明において、前記既設基部は、地盤面から高さ方向に前記既設基部の外径の1.5倍以上とした位置で、既設のコンクリート柱を切断することにより形成されることを特徴とする。
第3発明に係る複合柱構造は、第1発明又は第2発明において、前記既設基部は、略中空状に形成された内空部を有し、前記内空部に補強鋼材が挿通されることを特徴とする。
第4発明に係る複合柱構造は、第3発明において、前記補強鋼材は、鋼管、形鋼又は鉄筋が用いられることを特徴とする。
第5発明に係る複合柱構造は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記拡径管は、前記拡径部の内面から前記既設基部の外面に向けて突出する複数の突出部材が設けられることを特徴とする。
第6発明に係る既設コンクリート柱更新工法は、既設のコンクリート柱を更新するための既設コンクリート柱更新工法であって、地盤面から高さ方向に所定の位置で既設のコンクリート柱を切断して、地盤面から突出した既設基部を形成する切断工程と、前記既設基部の上方に配置される縮径部、及び、前記縮径部よりも内径を大きくした拡径部を有する拡径管を、前記既設基部を覆うように設ける設置工程と、前記既設基部に被せられた前記拡径部の内側に、経時硬化性材料を充填する充填工程とを備えることを特徴とする。
第7発明に係る既設コンクリート柱更新工法は、第6発明において、前記充填工程では、前記既設基部に被せられた前記拡径部を、アンカー部材又は支持部材により支持しながら、前記拡径部の内側に充填した前記経時硬化性材料を硬化させることを特徴とする。
第1発明〜第7発明によれば、縮径部と拡径部との境界に境界段部が形成されて、拡径管の拡径部から既設基部の突出部に鉛直荷重が伝達され、既設基部により地盤面に鉛直荷重が伝達されるため、新設の鋼管柱として設置された拡径管の自重及び外力による沈下、倒壊等を防止することが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、新設の拡径管での縮径部の径を既設のコンクリート柱の径と同程度とすることができるため、新設の鋼管柱の耐力を大きくすることが可能となる。そのため、新設の鋼管柱に大きな外力が作用する場合でも、過大なベースプレートや複雑な形状の部材等を設けることを必要としないで、既設のコンクリート柱を利用して、架線柱、配電柱等を短期間で経済的に更新することが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、既設基部を覆うようにして拡径管が設けられるため、既設基部の内空部に充填された経時硬化性材料や、既設基部の内部に配設されたPC鋼線等が外部に露出しないものとなり、既設基部の内空部のモルタル等に水みちが形成されることを回避して、また、PC鋼線の腐食の進行を抑制することで、既設のコンクリート柱の既設基部の腐食を防止して、既設のコンクリート柱を利用した拡径管の倒壊等を防止することが可能となる。
特に、第2発明によれば、既設基部の突出部と拡径管の拡径部とが、高さ方向に所定の延長の範囲で重複させて設けられるものとなり、拡径管に作用する水平荷重及び曲げモーメントが拡径管の拡径部から既設基部の突出部に伝達されることで、既設のコンクリート柱の既設基部を利用して、新設の鋼管柱として設置された拡径管の水平荷重及び曲げモーメントによる倒壊等を防止することが可能となる。
特に、第3発明、第4発明によれば、既設基部の内空部に補強鋼材を挿通させることで、既設のコンクリート柱がプレストレストコンクリート柱であった場合に、その切断により、その既設のコンクリート柱の内部に配設されたPC鋼線の張力が消滅するものとなっても、既設基部の内空部に設けられた補強鋼材で、PC鋼線の張力に代替する補強を実現することが可能となる。
特に、第5発明によれば、拡径部の内面から既設基部の突出部の外面に向けて突出する複数の突出部材が設けられることで、拡径部の高さ方向の上段及び下段で突出部材の突出長を異ならせて、地盤面に対する拡径管の傾斜角度を微調整して、また、拡径部の周方向の各々の箇所で突出部材の突出長を異ならせて、既設基部に対する拡径管の水平位置を微調整させることで、架線柱、配電柱等を短期間で経済的に更新することが可能となる。
また、第5発明によれば、その突出部材が、新設の拡径管と、既設のコンクリート柱と一体化した経時硬化性材料との間のずれ止めとして作用することによって、構造としてより大きな曲げ耐力及び鉛直耐力を確保することができる。
特に、第6発明、第7発明によれば、既設のコンクリート柱を利用することで、新たな敷地を必要とすることなく、架線柱、配電柱等を短期間で経済的に更新して、更新した架線柱、配電柱等の倒壊を防止することが可能となり、また、既設基部に被せられた拡径管の拡径部を、アンカー部材又は支持部材により支持しながら、拡径部の内側の空間に充填した経時硬化性材料を硬化させることで、経時硬化性材料が硬化して一定の強度を発揮するまで、所定の時間が経過するまでの間、アンカー部材又は支持部材で拡径管を支持して、拡径管の倒壊等を防止することが可能となり、所定の時間が経過するまでの間での架線柱等の近傍における鉄道等の運用が可能となる。
本発明を適用した複合柱構造を示す全体斜視図である。 (a)は、本発明を適用した複合柱構造が用いられる切断前の既設のコンクリート柱を示す全体正面図であり、(b)は、切断後の既設のコンクリート柱を示す全体正面図である。 本発明を適用した複合柱構造を示す正面図である。 本発明を適用した複合柱構造で既設基部の内空部に挿通された補強鋼材を示す正面図である。 本発明を適用した複合柱構造で既設基部の内空部に挿通された補強鋼材を示す平面図である。 本発明を適用した複合柱構造で拡径管の拡径部に設けられた突出部材を示す正面図である。 本発明を適用した複合柱構造で拡径管の拡径部に設けられた突出部材を示す平面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で新設の鋼管柱に付け替えられる電線を示す全体正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で既設のコンクリート柱を切断して既設基部を形成する切断工程を示す正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で既設のコンクリート柱を切断してから既設基部の内空部に補強鋼材を挿通する工程を示す正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で既設基部を覆うように拡径管を設ける設置工程を示す正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で拡径管の拡径部に設けられた突出部材を締め込む工程を示す正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で既設基部に被せられた拡径部の内側に経時硬化性材料を充填する充填工程を示す正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で既設基部に被せられた拡径部をアンカー部材で支持する工程を示す正面図である。 本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法で既設基部に被せられた拡径部を支持部材で支持する工程を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した複合柱構造で拡径管に作用する鉛直荷重等を示す正面図であり、(b)は、従来の補強用半割鋼管で半割鋼管に作用する鉛直荷重等を示す正面図である。 本発明を適用した複合柱構造でテーパ状の拡径部を有する拡径管を示す正面図である。
以下、本発明を適用した複合柱構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した複合柱構造1は、図1に示すように、主に、架線柱、配電柱等として設置された既設のコンクリート柱7を更新するために用いられるものである。
既設のコンクリート柱7は、図2(a)に示すように、幅方向Xに所定の外径D1を有する断面略円形状等に形成されて、高さ方向Yに所定の延長を有する略中空状等のプレストレストコンクリート等の柱体が用いられる。
既設のコンクリート柱7は、プレストレストコンクリート等の柱体が長期間設置されて経年劣化したものとなり、下端部7aが地盤内8に根入れされて、地盤面8aから上端部7bまで上方に向けて延びて設置された状態となっている。
既設のコンクリート柱7は、図2(b)に示すように、下端部7aを地盤内8に根入れしたまま、地盤面8aから高さ方向Yに所定の位置でプレストレストコンクリート等の柱体が切断されることで、既設基部2を形成させるものとなる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図3に示すように、地盤面8aから突出した既設基部2と、既設基部2を覆うように設けられる拡径管3とを備える。
既設基部2は、地盤面8aから突出した突出部21と、地盤内8に根入れされた根入部22とを有して、所定の外径D1を有する既設のコンクリート柱7を切断することにより、突出部21で所定の外径D1を有するものとして形成される。
既設基部2は、例えば、地盤面8aから高さ方向Yに突出部21の外径D1の1.5倍以上、2.5倍以下とした位置、特に、突出部21の外径D1の2.0倍程度とした位置で、既設のコンクリート柱7を切断することにより形成されるものとなる。
既設基部2は、略中空状の既設のコンクリート柱7を切断して形成されるため、突出部21から根入部22まで連続して略中空状に形成された内空部20を有するものとなる。既設基部2は、例えば、突出部21の外径D1を150mm〜400mm程度として、また、厚さTを50mm〜150mm程度、内径D0を50mm〜100mm程度とする。
既設基部2は、例えば、突出部21の外径D1を350mmとしたときに、地盤面8aから突出した突出部21の高さ方向Yの延長L1が700mm程度となる。既設基部2は、例えば、地盤内8に根入れされた根入部22の高さ方向Yの延長L2が2000mm程度となる。
拡径管3は、断面略円形状で略中空状の鋼管等が用いられるものであり、既設基部2の上方に配置される縮径部31と、縮径部31よりも内径D2を大きくした拡径部32とを有する。拡径管3は、例えば、STK400(JIS G 3444)が用いられて、板厚tを3.2mm〜12.7mm程度として、必要に応じて、めっき処理が施されるものとなる。
拡径管3は、例えば、縮径部31の内径D3を145mm〜400mm程度、拡径部32の内径D2を155mm〜450mm程度として、縮径部31と拡径部32との境界で、縮径部31の内径D3から拡径部32の内径D2まで内径を増大させて境界段部30が形成される。拡径管3は、例えば、拡径部32の高さ方向Yの延長L3が700mm程度以上となる。
拡径管3は、拡径部32の内径D2を突出部21の外径D1以上の大きさとして、既設基部2を覆うように設けられることで、拡径部32が既設基部2に被せられるものとなる。拡径管3は、拡径部32が既設基部2に被せられて、拡径部32の内面32aと、既設基部2の突出部21の外面21aとが、例えば、2mm〜25mm程度離間して、又は、当接される。
拡径管3は、既設基部2に被せられた拡径部32の内側の空間Sで、少なくとも、境界段部30と突出部21との間に、モルタル等の経時硬化性材料4が充填される。経時硬化性材料4は、流動性の高い流動材料が所定の時間を経過することにより硬化して固結材料となるものであり、モルタル又はコンクリートのほか、樹脂系等の速硬性の高い接着材等が用いられる。
経時硬化性材料4は、既設基部2の内空部20から、少なくとも、拡径管3の境界段部30まで、拡径部32の内側の空間Sに充填されて、所定の時間の経過後に硬化するものとなる。経時硬化性材料4は、拡径部32の内側の空間Sに充填されて硬化することで、境界段部30の内面30aに硬化した経時硬化性材料4が当接されるものとなる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図4に示すように、必要に応じて、既設基部2の内空部20に補強鋼材5が設けられてもよい。このとき、既設基部2は、高さ方向Yで根入部22の所定の位置から突出部21まで、補強鋼材5が連続して内空部20に挿通されるものとなり、補強鋼材5の上端5aを既設基部2の内空部20から上方に向けて突出させることができる。
補強鋼材5は、図5に示すように、断面略円形状等の鋼管50、H形鋼、山形鋼、溝形鋼等の形鋼51、又は、異形鉄筋等の鉄筋52が用いられる。補強鋼材5は、複数の鉄筋52が略円形状等に並べて配置される場合に、必要に応じて、これらの鉄筋52を取り囲むようにしてフープ筋52aが設けられることで、補強鋼材5のせん断強度を向上させたものとなる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図6に示すように、必要に応じて、例えば、拡径管3の拡径部32を板厚方向に貫通させて、ネジ又はボルト等の複数の突出部材35が設けられる。このとき、拡径管3は、拡径部32の内面32aから既設基部2の突出部21の外面21aに向けて、先端部35aが突出する複数のネジ等の突出部材35が設けられるものとなる。
突出部材35は、例えば、拡径部32の高さ方向Yで、2段に亘って設けられる。突出部材35は、これに限らず、拡径部32の高さ方向Yの延長L3が大きくなった場合等に、拡径部32の高さ方向Yで、3段以上に亘って設けられてもよい。突出部材35は、図7に示すように、例えば、拡径部32の周方向Wの3箇所〜8箇所程度で、互いに略等間隔に配置される。
本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法は、図8に示すように、既設のコンクリート柱7が支持する電線80等をクレーン81等に仮受けさせた状態で、既設のコンクリート柱7を切断してから、既設のコンクリート柱7と略同一高さの拡径管3に電線80等を付け替えて、新設の鋼管柱となる拡径管3で電線80等が支持されるものとなる。
本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法は、既設のコンクリート柱7を更新するためのものであり、図9〜図13に示すように、既設のコンクリート柱7を切断して既設基部2を形成する切断工程と、既設基部2を覆うように拡径管3を設ける設置工程と、拡径管3の拡径部32の内側に経時硬化性材料4を充填する充填工程とを備える。
切断工程では、最初に、図9に示すように、長期間設置されて経年劣化したプレストレストコンクリート等の既設のコンクリート柱7を、地盤面8aから高さ方向Yに所定の位置で切断して、地盤面8aから突出部21が突出した既設基部2を形成する。
このとき、既設基部2は、略中空状に形成された内空部20を有して、地盤面8aから突出した突出部21の高さ方向Yの延長L1が、突出部21の外径D1の1.5倍以上、2.5倍以下となり、例えば、突出部21の外径D1の2.0倍程度としたものとなる。
切断工程では、図10に示すように、必要に応じて、既設基部2の内空部20に補強鋼材5を設ける場合に、高さ方向Yで既設基部2の根入部22から突出部21まで連続させて、図5に示すように、鋼管50、形鋼51又は鉄筋52等の補強鋼材5を、既設基部2の内空部20に挿通させる。
このとき、補強鋼材5は、プレストレストコンクリートの既設のコンクリート柱7の内部に配設されたPC鋼線70で、既設のコンクリート柱7の切断により既存の張力が消滅するものとなるが、この消滅した張力に代替する補強として、既設基部2の内空部20に鋼管50等が設けられるものとなる。また、補強鋼材5は、図10に示すように、既設基部2の内空部20で、補強鋼材5として用いられた鋼管50の内側及び外側を塞ぐようにして、鋼板又は樹脂板等の蓋部材20aが設けられる。
次に、設置工程では、図11に示すように、既設基部2の上方から拡径管3の拡径部32を被せて、拡径管3の縮径部31が既設基部2の上方に配置されるものとなるように、拡径管3の拡径部32を地盤面8aに設置して、既設基部2を覆うようにして拡径管3を設ける。
このとき、拡径管3は、拡径部32の内側の空間Sで、縮径部31と拡径部32との境界に形成された境界段部30が、境界段部30の内面30aを下方に向けた状態で、拡径部32の内側に向けて突出させて配置されるものとなる。
次に、設置工程では、図12に示すように、必要に応じて、拡径管3の拡径部32に複数の突出部材35が設けられる場合に、拡径部32の高さ方向Yで複数段に亘って設けられた各々の突出部材35を締め込んで、拡径管3の拡径部32の内面32aから、既設基部2の突出部21の外面21aに向けて、突出部材35の先端部35aを突出させる。
このとき、突出部材35は、拡径部32の高さ方向Yの上段及び下段で、拡径管3の拡径部32の内面32aから各々の先端部35aが突出する突出長Vを異ならせることで、拡径管3の拡径部32の内面32aと、既設基部2の突出部21の外面21aとの離間距離を調節して、地盤面8aに対する拡径管3の傾斜角度θを微調整させるものとなる。
また、突出部材35は、図7に示すように、拡径部32の周方向Wの複数箇所で、拡径管3の拡径部32の内面32aから各々の先端部35aが突出する突出長Vを異ならせることで、拡径管3の拡径部32の内面32aと、既設基部2の突出部21の外面21aとの離間距離を調節して、既設基部2に対する拡径管3の水平位置を微調整させるものとなる。
次に、充填工程では、図13に示すように、拡径管3の側面に形成した貫通孔33等から、流動性が高い状態の経時硬化性材料4を、拡径部32の内側の空間Sに注入して、既設基部2の内空部20から、少なくとも、拡径管3の境界段部30まで、拡径管3の拡径部32の内側の空間Sに、経時硬化性材料4が充填されるものとなる。
このとき、既設基部2は、鋼板又は樹脂板等の蓋部材20aが、既設基部2の内空部20を塞ぐようにして設けられることで、経時硬化性材料4の下方に向けた移動が、蓋部材20aで遮断されるものとなり、既設基部2の下端から地盤内8に経時硬化性材料4が流出することを防止して、既設基部2の内空部20で経時硬化性材料4が十分に充填されるものとなる。
次に、充填工程では、貫通孔33に蓋を設置する等の防食処理を施してから、拡径部32の内側の空間Sに充填した経時硬化性材料4を、所定の時間の経過により硬化させて、硬化して固結材料となった経時硬化性材料4を、拡径管3の境界段部30の内面30aに当接させる。
充填工程では、図14、図15に示すように、必要に応じて、既設基部2に被せられた拡径管3の拡径部32を、アンカー部材60又は支持部材61により支持しながら、拡径部32の内側の空間Sに充填した経時硬化性材料4を硬化させてもよい。
このとき、アンカー部材60は、図14に示すように、拡径管3の下端の一部に設けられたリブ部34にケミカルアンカー等を挿通して地盤内8に設けられるものであり、主に、拡径部32の内側の空間Sに充填した経時硬化性材料4が硬化して一定の強度を発揮するまで、所定の時間が経過するまでの間、拡径管3が倒壊することのないように、拡径管3を支持するものとなる。
また、支持部材61は、図15(a)に示すように、拡径管3の拡径部32から地盤面8aまで延びて設けられて、又は、図15(b)に示すように、拡径管3の拡径部32から既設のコンクリート柱7の近傍の高欄82等まで延びて設けられることで、主に、経時硬化性材料4が硬化して一定の強度を発揮するまで、所定の時間が経過するまでの間、拡径管3が倒壊することのないように、拡径管3を支持するものとなる。
本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法は、既設のコンクリート柱7を利用することで、新たな敷地を必要とすることなく、架線柱、配電柱等を短期間で経済的に更新して、更新した架線柱、配電柱等の倒壊を防止することが可能となる。特に、本発明を適用した既設コンクリート柱更新工法は、充填工程で、既設基部2に被せられた拡径管3の拡径部32を、アンカー部材60又は支持部材61により支持しながら、拡径部32の内側の空間Sに充填した経時硬化性材料4を硬化させることで、経時硬化性材料4が硬化して一定の強度を発揮するまで、所定の時間が経過するまでの間、アンカー部材60又は支持部材61で拡径管3を支持して、拡径管3の倒壊等を防止することが可能となり、所定の時間が経過するまでの間での架線柱等の近傍における鉄道等の運用が可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図16(a)に示すように、新設の鋼管柱として拡径管3を設置したときに、拡径管3の高さ方向Yで縮径部31から拡径部32に向けて、拡径管3の自重等が略鉛直荷重Pとして作用するものとなる。このとき、本発明を適用した複合柱構造1は、縮径部31と拡径部32との境界で、境界段部30の内面30aを下方に向けた状態で、境界段部30が拡径部32の内側に向けて突出させて配置されるため、境界段部30の内面30aに当接させて硬化した経時硬化性材料4に、境界段部30の内面30aから略鉛直荷重Pの一部が伝達されるものとなる。
本発明を適用した複合柱構造1は、境界段部30の内面30aから硬化した経時硬化性材料4に略鉛直荷重Pの一部が伝達されることで、経時硬化性材料4に伝達された略鉛直荷重Pの一部が、さらに既設基部2の突出部21に伝達されて、略鉛直荷重Pの一部としての分担荷重P1が、既設基部2の突出部21から地盤面8aに作用するものとなる。また、本発明を適用した複合柱構造1は、経時硬化性材料4に伝達された略鉛直荷重Pの一部を除いて、残りの略鉛直荷重Pが拡径管3の拡径部32に伝達されて、略鉛直荷重Pの残部としての分担荷重P2が、拡径管3の拡径部32の下端から地盤面8aに作用するものとなる。
本発明を適用した複合柱構造1は、拡径管3の自重等の略鉛直荷重Pが、既設基部2の突出部21と拡径管3の拡径部32とで、分担荷重P1及び分担荷重P2として分担されて地盤面8aに作用するため、局所的に集中した略鉛直荷重Pを地盤面8aに負担させないものとなる。これにより、本発明を適用した複合柱構造1は、地盤面8aに略鉛直荷重Pを集中的に負担させないものすることで、地盤面8aに設けられた基礎等が略鉛直荷重Pにより損壊することを回避して、新設の鋼管柱として設置された拡径管3の自重及び外力による沈下、倒壊等を防止することが可能となる。
これに対して、従来の補強用半割鋼管9は、図16(b)に示すように、高さ方向Yの上部から下部まで、半割鋼管93の側壁92の内径D4を略同一としたストレート状に形成されるため、半割鋼管93の自重等が略鉛直荷重Pとして作用したときに、既設コンクリート柱91に略鉛直荷重Pの一部が伝達されることなく、略鉛直荷重Pの全部が半割鋼管93の側壁92から真っ直ぐに地盤面8aに作用するものとなる。従来の補強用半割鋼管9は、略鉛直荷重Pの全部が地盤面8aに局所的に集中して作用することから、地盤面8aに設けられた基礎等が略鉛直荷重Pにより損壊して、半割鋼管93で補強された既設コンクリート柱91が倒壊するおそれがあった。
また、従来の補強用半割鋼管9は、半割鋼管93で補強した既設コンクリート柱91の倒壊を防止するために、ベースプレート94に挿通されたアンカーボルト95を地盤内8に設けることが必要となる。さらに、従来の補強用半割鋼管9は、略鉛直荷重Pや水平方向に作用する支圧荷重が基礎に集中することを回避するために、既設コンクリート柱91の根入れ部分90から離間させて、アンカーボルト95を地盤内8に設けることが必要となる。このため、従来の補強用半割鋼管9は、半割鋼管93に過大なベースプレート94を設けることが必要となり、アンカーボルト95に別途の防食処理を施すことも必要となり得るため、材料コストや施工コストが増大するおそれもあった。従来の補強用半割鋼管9は、半割鋼管93で補強した既設コンクリート柱91の倒壊を防止するために、半割鋼管93を固定するための別途の枠材等の補強部材が必要となることもあるため、材料コストや施工コストが増大するおそれもあった。
本発明を適用した複合柱構造1は、新設の拡径管3での縮径部31の径を既設のコンクリート柱7の径と同程度とすることができるため、新設の鋼管柱の耐力を大きくすることが可能となる。そのため、本発明を適用した複合柱構造1は、新設の鋼管柱に大きな外力が作用する場合でも、過大なベースプレート94を設けることを必要としないで、また、別途の枠材等の補強部材を設けることを必要としないで、既設のコンクリート柱7を利用して、架線柱、配電柱等を短期間で経済的に更新することが可能となる。本発明を適用した複合柱構造1は、縮径部31と拡径部32との境界に境界段部30が形成されるため、硬化した経時硬化性材料4が境界段部30で高さ方向Yに係止されるものとなり、高さ方向Yのずれ止め等を必ずしも設けなくても、拡径管3と経時硬化性材料4とを確実に一体化させることが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、既設基部2の上方に配置される縮径部31が、既設基部2の中心軸から所定の距離R1で離間して、従来の補強用半割鋼管9での既設コンクリート柱91の中心軸から側壁92までの距離R2よりも、縮径部31を離間させた距離R1が小さいものとなる。これにより、本発明を適用した複合柱構造1は、ストレート状に形成された半割鋼管93から地盤面8aに作用する曲げモーメントM2よりも、縮径部31を有する拡径管3から地盤面8aに作用する曲げモーメントM1の方が小さいものとなるため、拡径管3の変形や地盤面8aに設けられた基礎等の損壊を防止することが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、既設基部2の突出部21と拡径管3の拡径部32とが、高さ方向Yで所定の延長L1の範囲で重複させて設けられるものとなり、拡径管3に作用する水平荷重Q及び曲げモーメントMが拡径管3の拡径部32から既設基部2の突出部21に伝達されることで、既設のコンクリート柱7の既設基部2を利用して、新設の鋼管柱として設置された拡径管3の水平荷重Q及び曲げモーメントMによる倒壊等を防止することが可能となる。なお、圧力H1は、拡径部32の上部側方で水平方向に作用する荷重であり、圧力H2は、拡径部32の下部側方で水平方向に作用する荷重である。さらに、本発明を適用した複合柱構造1は、既設のコンクリート柱7と比較して自重の小さい鋼管柱が新設されるため、更新した架線柱、配電柱等の耐震性を向上させることが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、既設基部2を覆うようにして拡径管3が設けられるため、既設基部2の内空部20に充填された経時硬化性材料4や、既設基部2の内部に配設されたPC鋼線70等が外部に露出しないものとなり、既設基部2の内空部20の経時硬化性材料4に水みちが形成されることを回避して、また、PC鋼線70の腐食の進行を抑制することで、既設のコンクリート柱7の既設基部2の腐食を防止して、既設のコンクリート柱7を利用した拡径管3の倒壊等を防止することが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図5に示すように、既設基部2の内空部20に補強鋼材5を挿通させることで、既設のコンクリート柱7の切断により、プレストレストコンクリートの既設のコンクリート柱7の内部に配設されたPC鋼線70の張力が消滅するものとなっても、既設基部2の内空部20に設けられた補強鋼材5で、PC鋼線70の張力に代替する補強を実現することが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図5(a)、(b)に示すように、既設基部2の内空部20に鋼管50又は形鋼51が挿通されることで、補強鋼材5の高さ方向Yで構造の連続性を確保して、既設基部2を強固に補強することが可能となり、特に、図5(b)に示すように、既設基部2の内空部20に形鋼51を挿通させたとき、特定の平面方向に対する重点的な補強の実現が可能となる。本発明を適用した複合柱構造1は、図5(c)に示すように、既設基部2の内空部20に鉄筋52を挿通させたとき、補強鋼材5の材料コストの増大を抑制することが可能となる。本発明を適用した複合柱構造1は、図4に示すように、補強鋼材5の上端5aを既設基部2の内空部20から上方に向けて突出させることで、硬化した経時硬化性材料4により補強鋼材5と拡径管3とを強固に一体化させることが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、図12に示すように、拡径部32の内面32aから既設基部2の突出部21の外面21aに向けて突出する複数の突出部材35が設けられることで、拡径部32の高さ方向Yの上段及び下段で突出部材35の突出長Vを異ならせて、地盤面8aに対する拡径管3の傾斜角度θを微調整して、また、図7に示すように、拡径部32の周方向Wの各々の箇所で突出部材35の突出長Vを異ならせて、既設基部2に対する拡径管3の水平位置を微調整させることで、架線柱、配電柱等を短期間で経済的に更新するが可能となる。
本発明を適用した複合柱構造1は、拡径部32の内面32aから既設基部2の突出部21の外面21aに向けて突出する突出部材35が設けられることで、硬化した経時硬化性材料4が突出部材35で高さ方向Yに係止されるものとなり、高さ方向Yのずれ止め等を必ずしも設けなくても、拡径管3と経時硬化性材料4とを確実に一体化させて、構造としてより大きな曲げ耐力及び鉛直耐力を確保することが可能となる。なお、ずれ止め効果をさらに高めること等を目的として、図14に示すように、拡径管3の内側で経時硬化性材料4の上方に、ダイヤフラム40等を設けることは、設計的なバリエーションである。
本発明を適用した複合柱構造1は、図3に示すように、既設基部2を覆うように設けられる拡径管3が、略鉛直方向で真っ直ぐに延びるストレート状の拡径部32を有するものであるが、これに限らず、図17に示すように、高さ方向Yで傾斜して延びるテーパ状の拡径部32を有するものとされてもよい。本発明を適用した複合柱構造1は、ストレート状の拡径部32を有する拡径管3が用いられることで、既設のコンクリート柱7に接近させて拡径管3を設けることができるものとなり、また、テーパ状の拡径部32を有する拡径管3が用いられることで、拡径管3と既設基部2及び経時硬化性材料4との鉛直方向の荷重伝達支圧面積が増大するため、拡径管3の鉛直耐力を向上させることができるものとなる。
本発明を適用した複合柱構造1は、更新した架線柱、配電柱等が、さらに長期間設置された場合であっても、既設基部2及び経時硬化性材料4が拡径部32に覆われて保護されているため、既設基部2及び経時硬化性材料4の経年劣化が抑制されて、拡径管3及び表層の経時硬化性材料4を更新対象とするのみで、長期間設置された架線柱、配電柱等をあらためて容易に更新することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :複合柱構造
2 :既設基部
20 :内空部
20a :蓋部材
21 :突出部
21a :突出部の外面
22 :根入部
3 :拡径管
30 :境界段部
30a :境界段部の内面
31 :縮径部
32 :拡径部
32a :拡径部の内面
33 :貫通孔
34 :リブ部
35 :突出部材
35a :先端部
4 :経時硬化性材料
40 :ダイヤフラム
5 :補強鋼材
5a :補強鋼材の上端
50 :鋼管
51 :形鋼
52 :鉄筋
52a :フープ筋
60 :アンカー部材
61 :支持部材
7 :コンクリート柱
7a :下端部
7b :上端部
70 :PC鋼線
8 :地盤内
8a :地盤面
80 :電線
81 :クレーン
82 :高欄
X :幅方向
Y :高さ方向

Claims (7)

  1. 既設のコンクリート柱を更新するための複合柱構造であって、
    地盤面から突出した既設基部と、前記既設基部を覆うように設けられる拡径管とを備え、
    前記既設基部は、既設のコンクリート柱を切断することにより形成されて、
    前記拡径管は、前記既設基部の上方に配置される縮径部と、前記縮径部よりも内径を大きくした拡径部とを有し、前記既設基部に被せられた前記拡径部の内側に、経時硬化性材料が充填されること
    を特徴とする複合柱構造。
  2. 前記既設基部は、地盤面から高さ方向に前記既設基部の外径の1.5倍以上とした位置で、既設のコンクリート柱を切断することにより形成されること
    を特徴とする請求項1記載の複合柱構造。
  3. 前記既設基部は、略中空状に形成された内空部を有し、前記内空部に補強鋼材が挿通されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の複合柱構造。
  4. 前記補強鋼材は、鋼管、形鋼又は鉄筋が用いられること
    を特徴とする請求項3記載の複合柱構造。
  5. 前記拡径管は、前記拡径部の内面から前記既設基部の外面に向けて突出する複数の突出部材が設けられること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の複合柱構造。
  6. 既設のコンクリート柱を更新するための既設コンクリート柱更新工法であって、
    地盤面から高さ方向に所定の位置で既設のコンクリート柱を切断して、地盤面から突出した既設基部を形成する切断工程と、前記既設基部の上方に配置される縮径部、及び、前記縮径部よりも内径を大きくした拡径部を有する拡径管を、前記既設基部を覆うように設ける設置工程と、前記既設基部に被せられた前記拡径部の内側に、経時硬化性材料を充填する充填工程とを備えること
    を特徴とする既設コンクリート柱更新工法。
  7. 前記充填工程では、前記既設基部に被せられた前記拡径部を、アンカー部材又は支持部材により支持しながら、前記拡径部の内側に充填した前記経時硬化性材料を硬化させること
    を特徴とする請求項6記載の既設コンクリート柱更新工法。
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