JP2016097386A - 非処理植物バイオマス利用システム及びその方法 - Google Patents

非処理植物バイオマス利用システム及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016097386A
JP2016097386A JP2014238611A JP2014238611A JP2016097386A JP 2016097386 A JP2016097386 A JP 2016097386A JP 2014238611 A JP2014238611 A JP 2014238611A JP 2014238611 A JP2014238611 A JP 2014238611A JP 2016097386 A JP2016097386 A JP 2016097386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
plant
drying
steam
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014238611A
Other languages
English (en)
Inventor
讓 佐藤
Yuzuru Sato
讓 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2014238611A priority Critical patent/JP2016097386A/ja
Publication of JP2016097386A publication Critical patent/JP2016097386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

【課題】 生あるいは生に近い状態の非処理植物を比較的短時間に大量処理し、同時に成形体燃料及び、あるいは非処理植物から発生する蒸気を電気生成用回転体駆動流体として供給する。【解決手段】 非処理植物の破砕部1と、破砕された非処理植物が投入される受入部2と、非処理植物の圧縮搬送部3と、圧縮搬送部で搬送される非処理植物を受け入れて乾燥させる乾燥部4と、を含み、圧縮搬送部3は、非処理植物の圧縮コンベア搬送部20と、水分排出部22と、水分を排出された非処理植物をコンベア搬送部による圧送力で圧縮しつつ棒状に成形する成形部であって、コンベア搬送部による圧送押出しにより乾燥部に棒状成形体を連続押出し投入する成形部24と、を含む。【選択図】 図1

Description

本発明は植栽あるいは立木状態の植物、あるいは未加工で生に近い状態の植物をその未加工のままで処理し利用する非処理植物バイオマス利用システム及びその方法に関する。
農業生産現場、農産食品加工場、スーパーマーケット等販売現場、その他の野菜・果実等植物の取り扱い事業所では、植物の根、茎、葉、花等の部位について、市場での商品価値を有し得ないものは廃棄され、全国的には日々多量の未加工のものを含む非処理植物が排出される。これらの非処理植物は、通常は処理業者に依頼して有償処理されているのが実情である。例えば、野菜くずについては、農産物の非食用部は年間1,400万トン、水害等被害農産物は年間推定1,300万トン、食品加工、調理くずは年間推定1,600万トン、合計4,300万トンの要廃棄量があり、これらのうち再資源化され得るものや、雑肥・飼料転換され得るものを除くと大半は焼却、埋立処理されている。野菜くずを含む非処理植物については、70%程度の水分組成を有するが、処理しだいではこれらの水分やそれ以外の部分について有用な有価物への転換が期待できると考えられる。従来、生の状態の植物バイオマスを利用して直接に有用物への転換を提案した文献は少ないが、例えば、特許文献1において生ゴミを処理して堆肥ペレットを製造する装置が提案されている。
特開2011−251888
特許文献1において、生ゴミ等のバイオマスを発酵させて堆肥を製造するバイオマス堆肥製造機と、該バイオマス堆肥製造機で製造された無定形のバイオマス堆肥からペレット状のバイオマス堆肥を製造するペレット製造機と、を有する家庭用バイオマス堆肥ペレット製造装置が開示されている。しかしながら、特許文献1の装置では、まず、バイオマス堆肥製造機100Aに腐葉土を混入した生ごみを投入し、半月ほどをかけて発酵させる。次に、発酵物を乾燥発酵機に移し、30日間程度熟成、乾燥させてバイオマス堆肥を製造する。次にこのバイオマス堆肥をペレット製造機100Bに投入しジャッキでブロックをスライドさせながらコンテナ空間で1個ずつのペレットを製造するものである。この装置は堆肥製造機と、ペレット製造機が1つのフレーム機体中にまとめられているものの実際には、堆肥製造工程で1か月半の時間を要して堆肥を製造し、製造されたものを1個ずつペレット化するに過ぎず、原料の生ゴミ投入からペレット製造までに長い時間を要し製造効率が劣り、またペレット製造機で1個ずつを製造するから生産性が極めて低い。また、生ゴミからペレット堆肥を製造するから、もともと堆肥としての利用がなされている生ごみのペレット化を行っただけであり、交換価値が低く、また、バイオマスとしての利用度が低く、限界がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生あるいは生に近い状態の非処理植物をその非(未)加工のままで比較的短時間に大量処理し、同時に成形体燃料及び、あるいは非処理植物から発生する蒸気を電気生成用回転体駆動流体として供給することができる、非処理植物バイオマス利用システム及びその方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、非処理植物の破砕部1と、破砕された非処理植物が投入される受入部2と、受入部に接続されて破砕された非処理植物を導入しつつ非処理植物を圧縮搬送する圧縮搬送部3と、圧縮搬送部で搬送される非処理植物を受け入れて乾燥させる乾燥部4と、を含み、圧縮搬送部3は、非処理植物の自重導入を受ける圧縮コンベア搬送部20と、圧縮搬送途中に非処理植物から出る水分を排出する水分排出部22と、水分を排出された非処理植物を圧縮コンベア搬送部20による圧送力で圧縮しつつ棒状に成形する成形部であって、圧縮コンベア搬送部による圧送押出しにより乾燥部4に棒状成形体を連続押出し投入する成形部24と、を含む非処理植物バイオマス利用システムから構成される。破砕、圧縮搬送、脱水、成形工程はスクリューコンベア、ケース体、圧送パイプ等の簡単な装置構成と低廉なコストで設備を準備できる。
水分排出部22は、圧縮コンベア搬送部20と成形部24にそれぞれ連通するようにこれらの中間に介装され、圧縮コンベア搬送部20からの非処理植物を一時保持するケース体であって、水分の排出孔226aを有するケース体225からなるようにしてもよい。
その際、ケース体225は、圧縮コンベア搬送部20の搬送断面mSよりも大きな断面空間の受容室228を有するとよい。
また、成形部24は、一端をケース体225に連通し圧縮コンベア搬送部20の搬送断面mSよりも小さな孔径の圧送パイプであって、他端を乾燥部4に連通させた圧送パイプ240を含むとよい。
また、圧送パイプ240には通過する非処理植物の固結化を促進するバインダ材の投入部25が接続されるとよい。
さらに、乾燥部4は、外部熱源により炉内を加熱する炉体40と、炉体内に一部を配置させて設けられた乾燥ドラム42と、乾燥ドラム42内に設けられ乾燥に要する所要時間をかけて成形部24から投入された棒状成形体Mを排出側に移送する移送装置44と、を有し、炉体40に内蔵され、加熱された乾燥ドラム42内での非処理植物からの蒸気を再加熱して外部に供給する過熱器46を含むとよい。乾燥機は内部に移送装置を配置した乾燥ドラム体を炉体に収容して二重のケース体構造で非処理植物を移送させながら乾燥するから乾燥装置のコンパクト化と設置スペースの節約、さらに乾燥工程での処理の効率を向上させる。
また、過熱器46からの過熱乾燥蒸気を外部に引き出す外部引出配管機構60と、外部引出配管機構に連結され過熱乾燥蒸気を受けて駆動する発電手段(62)と、を有するとよい。
また、乾燥ドラム42内で発生した蒸気を乾燥ドラム外の炉体40内空間(401)に引出し、再び乾燥ドラム42内に流入させる内部循環配管機構48を設け、内部循環配管機構のドラム外炉体内配管を、通流する蒸気を過熱する過熱器46とするとよい。
また、受入部2には破砕された非処理植物を加熱する加熱手段80が設けられ、加熱手段80は、外部引出配管機構60に接続して乾燥ドラム42内蒸気を受入部2側に案内する受入部加熱配管802と、受入部2に併設され受入部加熱配管802からの蒸気で受入部2を加熱する加熱ジャケット801と、を含むようにしてもよい。
また、受入部加熱配管802の一端側は、発電手段(62)の蒸気の排気側に接続されて供給されるようにするとよい。
また、本発明は、非処理植物を圧縮脱水しながら棒状成形体に成形しつつ搬送する圧縮脱水成形搬送工程S1と、圧縮脱水成形搬送工程で搬送される非処理植物を受け入れて加熱乾燥させ乾燥棒状成形体を得る乾燥工程S2と、乾燥工程で生成される非処理植物からの加熱蒸気を加熱乾燥ドラム内に設けた過熱器を介して取り出される蒸気で発電タービンを駆動する非処理植物蒸気駆動工程S3と、を有する非処理植物バイオマス利用方法から構成される。
本発明の非処理植物バイオマス利用システムによれば、非処理植物の破砕部と、破砕された非処理植物が投入される受入部と、受入部に接続されて破砕された非処理植物を導入しつつ非処理植物を圧縮搬送する圧縮搬送部と、圧縮搬送部で搬送される非処理植物を受け入れて乾燥させる乾燥部と、を含み、圧縮搬送部は、非処理植物の自重導入を受ける圧縮コンベア搬送部と、圧縮搬送途中に非処理植物から出る水分を排出する水分排出部と、水分を排出された非処理植物を圧縮コンベア搬送部による圧送力で圧縮しつつ棒状に成形する成形部であって、圧縮コンベア搬送部による圧送押出しにより乾燥部に棒状成形体を連続押出し投入する成形部と、を含む構成であるから、生あるいは生に近い状態の非処理植物をその非(未)加工のままで原料投入から脱水、成形、乾燥まで比較的短時間に大量処理し、成形体燃料を簡易に製造することができる。特に、破砕、圧縮搬送、脱水、成形工程は2軸スクリューコンベア、ケース体、圧送パイプ等の簡単な装置構成と低廉な設備コストを実現できる。
水分排出部は、圧縮コンベア搬送部と成形部にそれぞれ連通するようにこれらの中間に介装され、圧縮コンベア搬送部からの非処理植物を一時保持するケース体であって、水分の排出孔を有するケース体からなる構成であるから、圧縮コンベア搬送部による動力搬送で供給される非処理植物を一時保持して水分を排出し、さらに圧縮コンベア搬送部の押し出し端と対向位置にある圧送パイプの入口から非処理植物をパイプ内に増圧圧入して圧縮パイプによる圧縮、成形を円滑に行わせることができる。
また、ケース体は、圧縮コンベア搬送部の搬送断面よりも大きな断面空間の受容室を有する構成であるから、圧縮コンベア搬送部の動力搬送による引き続く押し出し力により、受容室において再圧縮されながら処理物を脱水し、さらに圧送パイプに向けて増圧圧入させる結果、非処理植物を密度高く圧縮成形させることができる。
また、成形部は、一端をケース体に連通し圧縮コンベア搬送部の搬送断面よりも小さな孔径の圧送パイプであって、他端を乾燥部に連通させた圧送パイプを含む構成であるから、圧縮コンベア搬送部の動力搬送による引き続く押し出し力により、受容室において再圧縮されながら処理物を脱水し、さらに圧送パイプに向けて増圧圧入させる結果、非処理植物を密度高く圧縮成形させることができる。
また、圧送パイプには通過する非処理植物の固結化を促進するバインダ材の投入部が接続された構成とすることにより、乾燥部への投入前に圧送パイプ内の非処理植物を十分に固結化した棒状成形体として乾燥部へ供給させ、乾燥部での移送と乾燥を具体的に実現させることが出来る。
また、乾燥部は、外部熱源により炉内を加熱する炉体と、炉体内に一部を配置させて設けられた乾燥ドラムと、乾燥ドラム内に設けられ乾燥に要する所要時間をかけて成形部から投入された棒状成形体を排出側に移送する移送装置と、を有し、炉体に内蔵され、加熱された乾燥ドラム内での非処理植物からの蒸気を再加熱して外部に供給する過熱器を含む構成であるから、乾燥機は内部に移送装置を配置した乾燥ドラム体を炉体に収容して二重のケース体構造で非処理植物を移送させながら乾燥する結果、乾燥装置のコンパクト化と設置スペースの節約、さらに乾燥工程での処理の効率を向上させることができる。
また、過熱器からの過熱乾燥蒸気を外部に引き出す外部引出配管機構と、外部引出配管機構に連結され過熱乾燥蒸気を受けて駆動する発電手段と、を有する構成であるから、非処理植物を非(未)加工のままで比較的短時間に大量処理し、同時に成形体燃料を製造し、さらに非処理植物から発生する蒸気を、電気生成用回転体駆動流体として供給することができる。
また、乾燥ドラム内で発生した蒸気を乾燥ドラム外の炉体内空間に引出し、再び乾燥ドラム内に流入させる内部循環配管機構を設け、内部循環配管機構のドラム外炉体内配管を、通流する蒸気を過熱する過熱器とする構成であるから、乾燥機のコンパクト化し、また、過熱作用部分を十分な長さにとって良質な加熱蒸気を生成することが可能である。
また、受入部には破砕された非処理植物を加熱する加熱手段が設けられ、加熱手段は、外部引出配管機構に接続して乾燥ドラム内蒸気を受入部側に案内する受入部加熱配管と、受入部に併設され受入部加熱配管からの蒸気で受入部を加熱する加熱ジャケットと、を含む構成であるから、発電機に用いた過熱蒸気をさらに受入部本体壁の加熱に用いて、発生蒸気を有効に活用させることが出来る。
また、受入部加熱配管の一端側は、発電手段の蒸気の排気側に接続されて供給される構成とすることにより、発電機に用いた過熱蒸気をさらに受入部本体壁の加熱に用いて、発生蒸気を有効に活用させることが出来る。
また、本発明の非処理植物バイオマス利用方法によれば、非処理植物を圧縮脱水しながら棒状成形体に成形しつつ搬送する圧縮脱水成形搬送工程と、圧縮脱水成形搬送工程で搬送される非処理植物を受け入れて加熱乾燥させ乾燥棒状成形体を得る乾燥工程と、乾燥工程で生成される非処理植物からの加熱蒸気を加熱乾燥ドラム内に設けた過熱器を介して取り出される蒸気で発電タービンを駆動する非処理植物蒸気駆動工程と、を有する構成であるから、生あるいは生に近い状態の非処理植物をその非(未)加工のままで原料投入から脱水、成形、乾燥まで比較的短時間に大量処理し、成形体燃料を簡易に製造することができる。特に、乾燥棒状成形体の生成とともに、生に近い非処理植物から発生する蒸気をそのまま用いて不純物を有しない蒸気を利用するから、機器の故障が少なく、システムの耐用期間を長期に保持させることができる。
本発明の非処理植物バイオマス利用システムの概略構成説明図である。 図1のシステムの一部省略要部縦断面説明図である。 (a)は、図1のシステムの一部省略要部縦断面拡大説明図、(b)は、それぞれ(a)の搬送断面、ケース体の縦断面、圧送パイプの孔径断面を模式的に示す図である。 図2のA−A線矢視図である。 図2のB−B線矢視図である。 図1のシステムの処理の流れを示すフローチャート図である。 (a)〜(d)は、乾燥実験結果のグラフ図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。本発明は、非処理植物バイオマスの利用システム及びその方法に関するものであり、本明細書において、非処理植物バイオマスとは、野菜、果物等の収穫時に除去される根、茎、葉、花部分、規格外の農業生産品、食品加工事業所、スーパー、百貨店による、小売、卸売段階、その他の機会に排出されるさまざまな種類の生あるいは生に近い加工等処理を施していない非処理植物の再生生物資源である。具体的には、例えば野菜や果物の屑を例にあげることができる。
図1ないし図5は、本発明の実施形態に係る非処理植物バイオマス利用システム(以下、「本システム」という。)を示しており、図1のシステム構成図において、本システムは、非処理植物の破砕部1と、破砕された非処理植物が投入される受入部2と、圧縮搬送部3と、乾燥部4と、を含む。破砕部1は、受入部2への投入前にあらかじめ圧縮搬送装置で搬送処理しやすいサイズに細破砕する前処理装置であり、本実施形態において、処理対象を挟み切り動作により50ミリメートル以下程度に破砕細断する2軸破砕機が用いられている。実施形態の破砕部1は、投入用ホッパ71の下部に配置した2軸の細断刃72で野菜屑を細断し、その落下位置に配した平コンベア73とバケットコンベア74により連続して上昇移動させてシュータ75を介して受入部2の受入ホッパ11に投入するように設けられている。破砕部1として適用される装置は具体的には実施形態の構成には限定されず、回転刃による一軸破砕機、ハンマー式破砕機、クラッシャー式破砕機、その他任意の破砕機を用いることができる。
図1,2において、受入部2は、破砕された非処理植物を受け取って下部側に送り、次の圧縮搬送部3に供給する処理対象物の受取手段であり、実施形態において、下部側をしだいに小径となるように配置した漏斗状の受入ホッパ11で構成されている。なお、受入ホッパ内に投入された野菜屑等を振動あるいは掻き取り動作で下部側に移動させる機構、自重又は強制的に移動させる機構、その他、機能向上のための任意の補助的な機器や装置を加えるとよい。
圧縮搬送部3は、受入部2に接続されて破砕された非処理植物を導入しながら非処理植物を乾燥部4に向けて圧縮搬送する圧縮搬送手段であり、この実施形態において受入ホッパ11の処理対象物が自重により自然に圧縮搬送手段に受け渡されて圧縮搬送される。特に、本発明の非処理植物バイオマス利用システムにおいて、圧縮搬送部3は特徴的構成の一つである。すなわち、本実施形態において、圧縮搬送部3は、圧縮コンベア搬送部20と、水分排出部22と、成形部24と、を含む。
圧縮コンベア搬送部20は、受入ホッパ11からの非処理植物の重力落下による自重導入を受けつつ該非処理植物を圧縮しながら乾燥部4側に向けて動力搬送する手段であり、本実施形態において、スクリュー軸の周りに螺旋状に羽根体を取り付けた一軸式のスクリューコンベア21が用いられている。本実施形態の圧縮コンベア搬送部20は、円筒密閉構造のトラフとしてのケース201と、ケース201内に回転自在に設置されたスクリュー羽根体202と、を有するスクリューコンベア21から構成されており、ケース201の基部側切り欠きが受入ホッパ11の底を含む下端部に開口された排出口203に連通して受入ホッパ11内の非処理植物が自然にスクリューコンベア21に落下するようになっている。スクリューコンベア21は、受入ホッパ11側から乾燥部4側に向けて斜め横下がり方向に緩やかな傾斜を有して配置されている。なお、スクリュー羽根の羽根間に流入した非処理植物はスクリュー羽根体202の回転により圧縮されながら緩速前進移動される。なお、スクリューコンベア21内には、ゴム製等のオリフィスを設けてこのオリフィスを通過時に非処理植物が脱水、圧密化されて推し進められるようにしてもよいが、設けなくともよい。また、スクリューコンベア21は一軸式に限定するものではなく、二軸式でもよい。スクリューコンベア21は、受入ホッパ11からケース体225に向けてしだいに直径が小さくなる形状であり、羽根体はそれに対応して先端側がしだいに小径となる形状で構成され、これによって、受入ホッパ11からケース体225に向けて次第に非処理植物を収納する容積が減少して圧搾が増す構造としてもよい。また、スクリューコンベアのケースに複数の排出孔を設けて脱水するようにしてもよい。
水分排出部22は、非処理植物の圧縮搬送途中に非処理植物から出る水分を排出する水分排出手段であり、圧縮コンベア搬送部20に連結接続されて圧縮搬送されてくる非処理植物を受け入れ、水分排出を行うとともに、圧縮コンベア搬送部20の末部で動力搬送を終端させて押出されてくる非処理植物をチャンバ体の中で一時保持し圧縮力を大きくして成形部24に向けて非処理植物を圧送させる増圧手段としても機能する。
図1ないし図3において、実施形態の水分排出部22は、圧縮コンベア搬送部20の傾斜下がり端に接続され、圧縮コンベア搬送部20と成形部24とにそれぞれ連通するようにこれらの中間に介装されたケース体225で構成されている。実施形態において、ケース体225は、周壁226と離隔対向する対向壁227で構成された剛性筐体からなり、周壁226には複数の水分の排出孔226aが設けられ、排出孔226aに連通する配管を通して非処理植物から脱水された水分が下部側の回収箱230に回収される。ケース体225で脱水された非処理植物からの水は植物の搾汁液であり、これを利用して蒸留水や食品、薬品、飼料等の添加物として利用することができる。ケース体225は、圧縮コンベア搬送部20の搬送断面mS(図3(b))よりも大きな断面cSをもった空間の受容室228を有している。ケース体225は圧縮コンベア搬送部20で動力搬送されてくる非処理植物を受け入れて水分の排出を行うとともに、圧縮コンベア搬送部20の押し出し力及び回転力で非処理植物を回転し圧搾して増圧して成形部24に圧送する。なお、231は、ドレンボックスであり、加熱手段80の加熱ジャケット801から排出されるドレン水を排出管803で回収する。なお、ケース体225自体を回転させて脱水及び圧縮等を行わせることもできる。また、ケース体225の出口側開口をラッパ状にしだいに縮小させるように構成してもよい。
成形部24は、水分排出部22から圧送される非処理植物を受けて乾燥部4に棒状成形物として供給する成形手段であり、本実施形態において、非処理植物の圧縮・成形により棒状の成形物を生成するとともに、これを乾燥部4へ案内・供給する機能を有する。実施形態において、成形部24は、一端をケース体225に連通し圧縮コンベア搬送部20の搬送断面mSよりも小さな孔径断面pSの入口を有する圧送パイプ240で形成されている。圧送パイプ240は直線状又は曲線状に形成されており、その先端は、乾燥ドラム42の前面又は蓄熱空間401を経由して側面に連通接続されている。そして、圧縮コンベア搬送部20の動力搬送の押し出し力により水分排出部22を介して脱水後の非処理植物は圧送パイプ240内に圧入状に押し込まれ、パイプ内を搬送される。このとき、圧縮コンベア搬送部20の搬送断面mSよりも圧送パイプ240の孔径断面pSが小さく形成されているから、圧縮コンベア搬送部20からの非処理植物は、圧縮コンベア搬送部20より大きな断面を有するケース体225の受容室228内に収容されるが、圧縮コンベア搬送部20からの連続する押し出し力によりケース体225から強制的に圧送パイプ240内に圧入される。
図3において、圧送パイプにはバインダ材の投入部25が接続されている。バインダ材の投入部25は、圧送パイプ240内を圧送され通過する非処理植物の固結化を促進する非処理植物の固結化促進手段である。本実施形態において、バインダ材の投入部25は圧送パイプ240内を移動する非処理植物に外部から作用してその固結化を促進させる。具体的には、圧送パイプ240の胴側部に注入管251がその先端を圧送パイプ240内に連通するように接続されており、この注入管251でデンプン成分その他の粘結作用を生じる成分を含むバインダ材を圧送パイプ240内を移動する非処理植物に注入させる。バインダ材は粉体、溶液、練状体のいずれでもよく、また、材料自体はプラスチック系の無機質材料でもよい。バインダ材の投入に際しバインダ材以外に非処理植物のカロリー増強やその他非処理植物の機能性成分を増加させ得る物質を添加して投入してもよい。これによって、棒状の成形体としての固結化を促進させる。さらに、本実施形態において、注入管251の先端は圧送パイプ内に貫入させて圧送パイプ内で乾燥部4方向に向けて曲げられている。尚、注入管251の先端は圧送パイプ240壁に単に連通接続してもよいことは言うまでもない。また、ケース体225と乾燥ドラム42とを接続する圧送パイプ240は複数本設けて非処理植物を乾燥ドラムに供給させるようにしてもよい。これによって、非処理植物の固結化と同時に圧送パイプ内での非処理植物を乾燥部4方向に向けての搬送を円滑に行わせる。なお、固結化の促進により乾燥ドラム内で乾燥対象物としての非処理植物が高温下で飛散し、排出蒸気に混入しないようにさせることもできる。圧送パイプで圧縮成形搬送される非処理植物は、棒状の成形体Mとして乾燥部4に投入される。
乾燥部4は、炉体40と、乾燥ドラム42と、移送装置44と、過熱器46と、を含む。図2において、炉体40は乾燥ドラム42の加熱支持手段であり、内部に蓄熱空間401を有する中空の耐火構造体で構成されている。実施形態において、炉体40は、内部に蓄熱空間401を有するように耐火金属の内側に耐熱性、断熱性のセラミックス、耐火セメント等の耐火物で内張りした外壁402を形成して内部を閉鎖している。炉体40全体は、図4に示すように乾燥ドラムを配置する部分を中央部とする断面縦長の鍵孔形状で形成されている。炉体の外形形状は任意の箱体形状とすることができる。炉体40の中空内部は、下部に外部熱源が供給される下部加熱部403と、その上位の蓄熱空間401と、を含み、蓄熱空間401に乾燥ドラム42と、内部循環配管機構48と、を配置支持する。下部加熱部403には、重油あるいは後述の乾燥した棒状成形体を燃料とするバーナー404が配置されて炉内を300℃程度に加熱させる。なお、炉内の加熱温度は投入される棒状成形体の含水の程度により送り速度とともに100℃〜600℃の範囲で調整設定することができるようにするとよい。例えば、含水率が低い場合には、炉内を100℃から設定できる。また、生産効率向上のために600℃程度までの範囲で炉内温度を設定するようにしてもよい。
乾燥ドラム42は、炉体40の上下高さ中間位置で炉体40を横方向に貫通するように取り付けられた中空の閉鎖ドラム体からなり、一端壁に成形部24の圧送パイプ240の押し出し孔が乾燥ドラム42内に連通して接続されている。実施形態において、乾燥ドラム42はステンレス(SUS304)製等であり、その両端部分以外は下部加熱部403による加熱で外面蓄熱空間側は上記の設定温度(例えば300℃程度)に加熱される。尚、乾燥ドラム内設定温度同様に100℃〜600℃の範囲で調整設定することが出来るようにするとよい。
移送装置44は、圧送パイプ240で圧縮搬送部3から押し出し供給される棒状成形体Mを乾燥ドラム内において排出側に移送する移送手段であり、棒状成形体Mの乾燥に要する所要の時間をかけて例えば毎分700g程度の搬送で緩速移動させる。実施形態において、移送装置44は、一軸螺旋羽根車式のスクリューコンベアで構成されている。移送装置44のスクリューコンベアは、乾燥ドラム42内で上位に蒸気滞留空間421を形成してドラム内の底部に配置されている。乾燥ドラム42の移送端には、下方向に乾燥した棒状成形体を落下させて回収工程に移行させるための下部排出孔422が設けられている。
さらに、乾燥部4において、乾燥ドラム42内で発生した蒸気を乾燥ドラム外の炉体内空間(蓄熱空間401)に引出し、再び乾燥ドラム内に流入させる内部循環配管機構48が設けられている。実施形態では、乾燥ドラム42の排出端の上端壁と、棒状成形体の投入端の上端壁とをループ状に連通させるループ配管423を蓄熱空間401内に設置し、内部循環配管機構48の乾燥ドラム外であって、炉体内の配管部分を過熱器46としている。過熱器46は、乾燥ドラム42に加熱されて発生する蒸気を蓄熱空間401を通流する際に再加熱し、飽和蒸気温度よりも高い過熱蒸気を生成させる。過熱器46は、炉体の略対向壁の間隔長さにわたって機器を構成できるから、過熱時間を長く設定でき十分に加熱された過熱蒸気を生成することができる。これにより乾燥ドラム内は低酸素濃度に保持出来て、安定して乾燥、乾留(炭化)処理等が出来る。なお、本実施形態の乾燥ドラムは気水ドラムを兼用しているが、乾燥ドラムと気水ドラムをそれぞれ別体に設けてもよい。また、加熱用熱源をドラム以外の外部加熱手段により過熱器46を炉体外に設置してもよい。過熱蒸気の圧力は常圧でもよい。
図4において、乾燥ドラム42の蓄熱空間に連通して空気予熱器50、サイクロン52、煙突54が管路を介して接続されており、それぞれ乾燥部4で発生する加熱空気の大気排出前処理を行なっている。なお、必要に応じてサイクロン52の前段に加熱空気の清浄装置を設けてもよい。
さらに、図1において、本システムは、過熱器46からの過熱乾燥蒸気を外部に引き出す外部引出配管機構60に発電機62が接続されている。すなわち、内部循環配管機構48の配管の一部は炉体外(蓄熱空間401外)に突設しており、この突設部分に分配弁601が設けられて、例えば乾燥ドラム内へ30%、発電機62側に70%の過熱蒸気を分配供給する。発電機62は、外部引出配管機構60に連結され過熱乾燥蒸気を受けて駆動する発電手段であり、外部引出配管機構60の蒸気配管が発電機の蒸気タービン駆動管路の入口に接続されて発電機を駆動させる。なお、外部引出配管機構60は発電機以外にも例えば農業培地の地中加温、その他の熱交換用加熱、加温装置として用いることが出来る。
乾燥ドラム42内で移送装置44に移送されつつ加熱乾燥されて棒状成形体はそのまま不定長のペレットとして生成され、移送端側の下部排出孔422から自重落下で供給され、排出コンベア(一軸式スクリューコンベア)47により排出されて回収ボックス49で回収される。回収された乾燥棒状成形体は燃料用ペレットとして使用することができる。なお、乾燥ドラム内の温度条件等を実施態様のものから変えることにより、乾燥棒状成形体を乾燥野菜ペレットとし、食品やペットフード等として用いることができる。
図1、2において、実施形態では受入部2に破砕された非処理植物を加熱する加熱手段80が設けられている。加熱手段80は、受入直後の非処理植物を加熱により軟化させて特に、植物の根、幹、枝等の堅い部位も以降の工程で処理しやすくさせる前処理手段である。実施形態において、加熱手段として受入ホッパ11本体壁の外面に接合した加熱ジャケット801を含む。実施形態において、外部引出配管機構60には発電機62を介してそのタービン排気側に受入部加熱配管802が接続されており、その他端側が加熱ジャケット801に連通接続されて発電機の蒸気タービン出口側から排出される蒸気を加熱ジャケット801内に供給し、これによって、受入ホッパ11全体を加熱することで非処理植物を加熱させる。受入部加熱配管802は、外部引出配管機構60に接続して乾燥ドラム内蒸気を受入部側に案内する。
次に、図1、2、6を参照しながら、本実施形態の非処理植物バイオマス利用システムの作用並びにその利用方法について説明する。この例において、非処理植物として例えば野菜くずとして説明する。野菜くずを2軸破砕機1に投入して50ミリメートル以下程度のサイズに破砕し(F1)、受入部2の受入ホッパ11に投入する(F2)。受入ホッパ11への投入時の野菜くずは、概ね70%程度の含水率で水分を含む。受入ホッパ11では加熱ジャケット801でホッパ本体が例えば80℃程度に加熱されており、投入された野菜くずを軟化させ、若干の脱水を行わせる。受入ホッパ11から自重落下で圧縮コンベア搬送部20に導入された野菜くずは、一軸スクリュー間に圧縮されながら乾燥部4方向に動力搬送される(F3)。この間圧縮によりさらに脱水される。圧縮コンベア搬送部20からケース体225内に押し出された野菜くずは、排出孔226aから水分を排出させ(F4)、さらに圧縮コンベア搬送部20の機械的な押し込み力によりケース体225内で圧力を増加させて圧送パイプ240の入口からケース体内の野菜くずを強制的に圧入させる。圧送パイプ240で、さらに圧縮され、円筒パイプ内を搬送される間に棒状の成形物として成形される(F5)。そして、乾燥ドラム内へ投入される前にバインダ材投入部25から投入されるバインダ材により棒状成形物を固結化し(F6)、固結化した棒状成形体Mを乾燥ドラム42内に供給する。乾燥ドラム42に投入される前の棒状成形体の状態で野菜くずは約50%程度の含水率のものとなっている。乾燥ドラム42は、炉体の下部加熱部403により外周の蓄熱空間401温度が約300℃程度に設定されており、これによって、棒状成形体を高温で加熱する(F7)。同時に移送装置44により、乾燥に必要な時間をかけてゆっくりと移動させる。移送装置の終端側に設けた下部排出孔422から乾燥後の棒状成形体が自重落下し、排出コンベア47で回収ボックス49に回収され(F8)る。棒状成形体は、乾燥してペレット状になっており、取扱性が非常に良好な燃料として用いることができる。乾燥ドラム内で生成される棒状成形体の加熱による蒸気は内部循環配管機構48の過熱器46を経由して(F9)飽和蒸気よりもより高温の過熱蒸気として発電機62のタービンの入配管から供給される(F10)。過熱蒸気で蒸気タービンを回転駆動させて電力を発生させる。乾燥器内の加熱空気は、空気予熱器50(F11)、サイクロン52(F12)を経由して大気放出される。一方、発電機62の蒸気タービン出口配管からの蒸気は受入ホッパ11の加熱ジャケット801に供給されて(F13)、ホッパに投入される野菜くずを早い段階で加熱軟化処理させる。尚、受入ホッパーに直接蒸気を吹き込んでもよい。
本発明の非処理植物バイオマス利用方法は、図6中、非処理植物を圧縮脱水しながら棒状成形体に成形しつつ搬送する圧縮脱水成形搬送工程S1と、圧縮脱水成形搬送工程で搬送される非処理植物を受け入れて加熱乾燥させ乾燥棒状成形体を得る乾燥工程S2と、乾燥工程で生成される非処理植物からの加熱蒸気を加熱乾燥ドラム内に設けた過熱器を介して取り出される蒸気で発電タービンを駆動する非処理植物蒸気駆動工程S3と、を有する。
図7(a)〜(d)は、7種類の野菜くずの天日乾燥と電気マッフル炉を用いて200
℃加熱で本発明の実験例として行った乾燥実験の結果を示す乾燥物のカロリー対比グラフ
であり、図7(a)、(b)は、天日乾燥による場合、図7(c)、(d)は、電気マッ
フル炉乾燥による場合を示す。グラフより、天日乾燥の場合には、平均して3,300k
cal/kgに対し、電気マッフル炉の場合には、平均5,065kcal/kgの熱量
を有することが示された。
以上説明した本発明の非処理植物バイオマス利用システム及びその方法は、上記の実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲においてなされる任意の改変も本発明に含まれる。本発明の非処理植物バイオマス利用システムは、生あるいは生に近い状態の非(未)加工のままの非処理植物の利用システムとしているが、対象物自体の食品としての有用性や交換価値による経済性を度外視して、それらを本システムや方法での処理対象として用いる場合も本発明の権利範囲に含まれる。
本発明の非処理植物バイオマス利用システム及びその方法は、農業生産者、農産品加工、食品加工事業者、卸売り、小売り事業の各段階で用いることができ、燃料用ペレット並びに発電装置その他の用途を同時に充足して利用することができる。
1 非処理植物の破砕部
2 受入部
3 圧縮搬送部
4 乾燥部
11 受入ホッパ
20 圧縮コンベア搬送部
21 スクリューコンベア
225 ケース体
228 受容室
24 成形部
240 圧送パイプ
25 バインダ材投入部
40 炉体
401 蓄熱空間
403 下部加熱部
404 バーナー
42 乾燥ドラム
44 移送装置
46 過熱器
48 内部循環配管機構
60 外部引出配管機構
62 発電機
801 加熱ジャケット
mS 搬送断面
cS 大断面
pS 圧送パイプの孔径断面
M 棒状成形体

Claims (11)

  1. 非処理植物の破砕部と、
    破砕された非処理植物が投入される受入部と、
    受入部に接続されて破砕された非処理植物を導入しつつ非処理植物を圧縮搬送する圧縮搬送部と、
    圧縮搬送部で搬送される非処理植物を受け入れて乾燥させる乾燥部と、を含み、
    圧縮搬送部は、非処理植物の自重導入を受ける圧縮コンベア搬送部と、圧縮搬送途中に非処理植物から出る水分を排出する水分排出部と、水分を排出された非処理植物を圧縮コンベア搬送部による圧送力で圧縮しつつ棒状に成形する成形部であって、圧縮コンベア搬送部による圧送押出しにより乾燥部に棒状成形体を連続押出し投入する成形部と、を含むことを特徴とする非処理植物バイオマス利用システム。
  2. 水分排出部は、圧縮コンベア搬送部と成形部にそれぞれ連通するようにこれらの中間に介装され、圧縮コンベア搬送部からの非処理植物を一時保持するケース体であって、水分の排出孔を有するケース体からなることを特徴とする請求項1記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  3. ケース体は、圧縮コンベア搬送部の搬送断面よりも大きな断面空間の受容室を有することを特徴とする請求項2記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  4. 成形部は、一端をケース体に連通し圧縮コンベア搬送部の搬送断面よりも小さな孔径の圧送パイプであって、他端を乾燥部に連通させた圧送パイプを含むことを特徴とする請求項2又は3記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  5. 圧送パイプには通過する非処理植物の固結化を促進するバインダ材の投入部が接続されていることを特徴とする請求項4記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  6. 乾燥部は、外部熱源により炉内を加熱する炉体と、
    炉体内に一部を配置させて設けられた乾燥ドラムと、
    乾燥ドラム内に設けられ乾燥に要する所要時間をかけて成形部から投入された棒状成形体を排出側に移送する移送装置と、を有し、
    炉体に内蔵され、加熱された乾燥ドラム内での非処理植物からの蒸気を再加熱して外部に供給する過熱器を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  7. 過熱器からの過熱乾燥蒸気を外部に引き出す外部引出配管機構と、
    外部引出配管機構に連結され過熱乾燥蒸気を受けて駆動する発電手段と、を有することを特徴とする請求項6記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  8. 乾燥ドラム内で発生した蒸気を乾燥ドラム外の炉体内空間に引出し、再び乾燥ドラム内に流入させる内部循環配管機構を設け、
    内部循環配管機構のドラム外炉体内配管を、通流する蒸気を過熱する過熱器とすることを特徴とする請求項6又は7記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  9. 受入部には破砕された非処理植物を加熱する加熱手段が設けられ、
    加熱手段は、外部引出配管機構に接続して乾燥ドラム内蒸気を受入部側に案内する受入部加熱配管と、
    受入部に併設され受入部加熱配管からの蒸気で受入部を加熱する加熱ジャケットと、を含むことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  10. 受入部加熱配管の一端側は、発電手段の蒸気の排気側に接続されて供給されることを特徴とする請求項9記載の非処理植物バイオマス利用システム。
  11. 非処理植物を圧縮脱水しながら棒状成形体に成形しつつ搬送する圧縮脱水成形搬送工程と、
    圧縮脱水成形搬送工程で搬送される非処理植物を受け入れて加熱乾燥させ乾燥棒状成形体を得る乾燥工程と、
    乾燥工程で生成される非処理植物からの加熱蒸気を加熱乾燥ドラム内に設けた過熱器を介して取り出される蒸気で発電タービンを駆動する非処理植物蒸気駆動工程と、を有することを特徴とする非処理植物バイオマス利用方法。
JP2014238611A 2014-11-26 2014-11-26 非処理植物バイオマス利用システム及びその方法 Pending JP2016097386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238611A JP2016097386A (ja) 2014-11-26 2014-11-26 非処理植物バイオマス利用システム及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238611A JP2016097386A (ja) 2014-11-26 2014-11-26 非処理植物バイオマス利用システム及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016097386A true JP2016097386A (ja) 2016-05-30

Family

ID=56076331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014238611A Pending JP2016097386A (ja) 2014-11-26 2014-11-26 非処理植物バイオマス利用システム及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016097386A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110238162A (zh) * 2019-06-20 2019-09-17 徐晶晶 一种固体废物处理设备
CN110560457A (zh) * 2019-09-12 2019-12-13 重庆科技学院 用生活厨余垃圾制造再利用物质的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110238162A (zh) * 2019-06-20 2019-09-17 徐晶晶 一种固体废物处理设备
CN110560457A (zh) * 2019-09-12 2019-12-13 重庆科技学院 用生活厨余垃圾制造再利用物质的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4477257A (en) Apparatus and process for thermal treatment of organic carbonaceous materials
CN106675996A (zh) 一种有机垃圾干式和湿式厌氧耦合处理系统及方法
WO2018211461A1 (en) Process for beneficiating and cleaning biomass
US20110290788A1 (en) Method and apparatus for processing fragmented material by pyrolysis
CN107188390A (zh) 一种智能化污泥干燥方法
US20160002554A1 (en) Systems and methods of forming densified biomass
RU2295556C1 (ru) Способ по производству продукции, тепла и электроэнергии из торфа и технологический комплекс для его осуществления
JP2012052060A (ja) 固形燃料の製造方法及び製造プラント
CN103074137A (zh) 生物质燃料块的连续生产方法
RU132073U1 (ru) Устройство непрерывного действия для пиролиза измельченных материалов
CN106010719A (zh) 一种用城市废弃物制造生物质燃料的方法及装置
CN105130520A (zh) 蔬菜及水果废弃物的处理方法及设备
CN103087796A (zh) 褐煤振动热压脱水提质工艺及系统
JP2016097386A (ja) 非処理植物バイオマス利用システム及びその方法
CN103436319B (zh) 一种餐厨垃圾经脱油后制备成型燃料的方法
CN110616099A (zh) 一种利用农作物秸秆制备生物质燃料的设备及方法
CN201776926U (zh) 一种蜗杆螺旋平行推进挤压秸秆成型机
CN210885970U (zh) 一种利用农作物秸秆制备生物质燃料的设备
CN105713698B (zh) 一种园林绿化废弃物能源化的方法
KR101042619B1 (ko) 음식물쓰레기를 이용한 압축성형 숯연료 제조방법
JP5901809B2 (ja) 固形燃料の製造方法及び製造プラント
CN202989087U (zh) 生物质燃料块的连续生产系统
CN206385112U (zh) 污泥脱水干化制备垃圾衍生燃料的系统
KR102354457B1 (ko) 버섯 폐배지 및 왕겨를 이용한 슬러지 연료탄의 제조방법
KR102354443B1 (ko) 버섯 폐배지 및 왕겨를 이용한 슬러지 연료탄 제조 시스템