JP2016097277A - 咬合2平面の決定方法およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】
煩雑な方法と工程を経て決定された咬合平面に基づき作製された補綴装置は、審美的な問題が生じることがあった。
【解決手段】
咬合平面決定方法であって、第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎軸歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂(i)に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を有する頭部X線規格写真の画像において、頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結ぶ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を咬合平面の一部として含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を有する咬合平面決定方法を用いて解決する。
【選択図】図12

Description

本発明は、歯科領域におけるCAD/CAMを応用した補綴装置、セットアップを併用したり、CAD/CAMブラケットを応用したような矯正装置や、診断用モックアップを併用したりして外科用ステントの作製に際して、頭部X線規格写真に基づいて咬合平面を決定する方法及びそのプログラムに関する。
従来の咬合平面は、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)やカンペル平面といった解剖学的基準に基づき設定した1平面を仮の咬合平面として採用していた。
従来の咬合平面に基づく補綴装置の作製方法を示す文献を示す。
特許文献1には、歯科治療において理想的な咬合を比較的簡単に得ることのできる方法とそれに適した咬合器を提供し、患者の頭部X線規格写真から求められる基準線に沿って義歯を固定するとある。しかし、基準点の設定は術者の経験によるところが大きく従来の方法に比較して咬合構築が飛躍的に容易になるとは考えにくい。
特許文献2には、特注義歯を提供するシステムおよび方法として、通信媒介による義歯の作製方法が示されている。しかし、より良質な補綴装置を作製するための具体的な指標が示されていないため、良質な補綴装置を効率的に作製し提供するには十分なシステムとはいえない。
非特許文献1には、全部床義歯作製過程における仮想咬合平面を解剖学的基準であるカンペル平面やフランクフルト平面を基準平面として用いる方法が紹介されている。しかし、いずれの基準平面を用いた場合においても、義歯の安定と審美性を向上させるには熟練を要していた。
非特許文献2には、仮想咬合平面の設定方法が紹介され、上顎から決める方法と下顎から決める方法があり、いずれの方法においても最終的に所定の咬合高径の1/2咬合位で上下顎が対向したときに、咬合平面は上下顎どちらかの基準面から大きくずれるようではいけないとある。このため、実際には全体の調和が得られるように手順をさかのぼって再修正しなければならず、その操作は煩雑で熟練を要するという課題があった。
非特許文献3には、カンペル平面を咬合平面の基準平面として用いることが記載されているが、咬合平面の調整が必要であり、経験の浅い術者が明確な基準を把握することは困難な上、適切な咬合平面を得るために行う咬合床の調整が煩雑で熟練を要するという課題があった。
非特許文献4には、咬合の再構成にあたり、解剖学的基準点を用いて咬合平面を設定する方法と咬合面の形成方法が示されている。しかし、本法においても解剖学的基準点にのみに立脚した咬合再構成の方法であるため、最終的な補綴装置の作製過程においては口腔内試適による調整や咬合器上における煩雑な調整が必要となっていた。
特開2003−24348 特開2011−517801
林都志夫編集、「全部床義歯補綴学」第1版、医歯薬出版株式会社、昭和57年4月10日発刊 松本直之編集、「コンプリートデンチャーテクニック」、医歯薬出版株式会社、1988年7月30日発行 早川巌著、「コンプリートデンチャーの理論と臨床」、クインテッセンス出版株式会社、1995年8月 桑田正博著、「セラモメタルテクノロジー2」、医歯薬出版株式会社、1982年8月23日発行
このように煩雑な方法と工程を経て決定された咬合平面に基づき作製された補綴装置は、審美的な問題が生じることがあった。患者の要望を満たすには、補綴装置の作製工程において患者への試適と調整を繰り返す必要があるため、工程上のエラーを誘発しやすいほか、術者側である歯科医や歯科技工士の負担のみならず、患者の来院回数が増え、経済的負担が増加するなど患者側の負担にもなっていた。補綴装置の作製工程において患者への試適と調整を繰り返す必要のない方法が求められていた。
また、機能面においても煩雑な工程で確定された咬合平面が生体と調和しない場合においては、義歯の維持安定と咬合力や咀嚼機能といった機能を十分に得ることができず、煩雑な咬合調整と機能評価が必要となり、術者側である歯科医や歯科技工士の負担のみならず、患者の来院回数が増え、経済的負担が増加するなど患者側の負担にもなっていた。
特に総義歯においては、最終的な咬合高径の高さの状態で、学術的な咬合平面に合致させるように作製する咬合平面は、前歯部で上唇と調和させ、臼歯部を臼後三角1/2に合わせて単一化すると、下顎顎堤に対して大きな角度となってしまい、結果としてその部位がスキーゾーンとなり、咀嚼時に下顎義歯が前方に滑走してしまうような作用力がかかってしまい、義歯の維持安定が損なわれていた。
口腔機能における咀嚼機能としては“せん断機能”“臼摩機能”があり、主にせん断機能は歯列の前方部の歯牙において行われ、臼摩機能は歯列の後方部の歯牙において行われる。
この咀嚼機能時に後方部の咬合平面と下顎歯槽堤のなす角度が急峻になると下顎義歯は前方部にすべり義歯の維持安定を失うことになる。これは特に顎堤吸収が大きい場合には顕著に発生する
たとえば、High Angle傾向の 骨格を持つ総義歯患者においては、下顎骨という固有骨上に存在する歯槽骨(歯の埋まっている骨の部分)も同様に急傾斜な顎堤になる傾向を強く示す。このような患者に、既知の総義歯作製時に与える仮想咬合平面であるカンペル平面を付与すると、下顎歯槽堤は咬合平面に対して急峻な角度となる。その結果として、咀嚼時に下顎義歯が滑走してしまいその維持安定を失うことになり、満足な咀嚼機能を発揮させることが出来ずに、食物を細かく粉砕できないだけでなく消化を助ける唾液と混ぜ合わせることができなくなり、消化器官としての口腔機能を発揮することが出来ずに、胃腸へ大きな負担をかけてしまうことになる。
上記課題を解決するために、本発明は、患者の頭部X線規格写真を撮影し、分析を行い、その側頭面観における患者固有の解剖学的な基準(標点)を元に、咬合平面を確定する。上顎運動に対する咬合平面を後方部分に付与することが可能であり、前方部分においては下顎運動に対応することが可能となる。
具体的には、本発明は咬合平面決定方法であって、
第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎軸歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を有する頭部X線規格写真の画像において、頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結ぶ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を咬合平面の一部として含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を有する。
更に、本発明は咬合平面決定方法であって、
第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)、上顎前歯に有する最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2に有する臼後三角1/2標点(z)を有する頭部X線規格写真の画像において、
最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2標点(z)とを結んだ最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)を決定する最終上顎前歯臼後三角1/2線決定段階、
最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)上の最終上顎前歯標点(n)から、後方へ37.0mm以内の位置に最終の上顎第二小臼歯の咬頭頂の位置である最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を決定する最終上顎第二小臼歯咬頭頂決定段階、
頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結んだ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を決定する頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線決定段階、
頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)とを結ぶ線分である頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)と最終上顎前歯標点(n)とを結ぶ線分である最終上顎第二小臼歯咬頭頂最終上顎前歯線(1)を含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を含むことを特徴とする。
本発明は咬合平面決定プログラムであって、
第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎軸歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を有する頭部X線規格写真の画像において、頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結ぶ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を咬合平面の一部として含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を有する。
本発明は咬合平面決定プログラムであって、
第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)、上顎前歯に有する最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2に有する臼後三角1/2標点(z)を有する頭部X線規格写真の画像において、
最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2標点(z)とを結んだ最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)を決定する最終上顎前歯臼後三角1/2線決定段階、
最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)上の最終上顎前歯標点(n)から、後方へ37.0mm以内の位置に最終の上顎第二小臼歯の咬頭頂の位置である最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を決定する最終上顎第二小臼歯咬頭頂決定段階、
頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結んだ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を決定する頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線決定段階、
頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)とを結ぶ線分である頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)と最終上顎前歯標点(n)とを結ぶ線分である最終上顎第二小臼歯咬頭頂最終上顎前歯線(1)を含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を含むことを特徴とする。
第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎歯突起標点(c)とは、第二頸椎の歯突起の中心点である。
上顎前歯に有する最終上顎前歯標点(n)とは、咬合高径が適正な状態で上口唇と下口唇の合わさる位置を上下的な参考として、ANSを前後的な参考として決定した位置である。
臼後三角の1/2に有する臼後三角1/2標点(z)とは、臼後三角は下方半分と上方半分では構成される組織が違う。この組織の境界と下顎歯槽頂ラインを後方へ延長した線が交差する位置である。
最終の上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2標点(z)とを結んだ最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)とは、下顎運動をサポートする最終の上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)より前方の咬合平面である。
最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)とは、最終の上顎第二小臼歯の咬頭頂の頂点である。
頚椎歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結んだ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)とは、上顎運動をサポートする最終の上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)より後方の咬合平面である。
上顎ロウ堤床の臼歯部咬合平面に貼ったステンレス板(図4)上の平面(3)
最終第二小臼歯咬頭頂位置(i)とは、最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)上で最終上顎前歯標点(n)から後方へ37.0mm以内のところにあり、この位置より後方に頚椎軸歯突起最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2´)がある。
または、患者の頭部X線規格写真の画像に対して初期の一次咬合採得時の情報である咬合器付着用咬合平面、仮の上顎前歯の高さ及び前後的位置、そして上下顎の咬合高径を頭部X線規格写真を取り込むことで、咬合平面の分析用起始点であると各基準点を明示し、さらには基準点間のラインを明示し、咬合平面を2平面と分析するプログラムにより、さらに正確な結果が得られる。このデータを従来法による全ての補綴装置、矯正装置や外科用ステントの作製に応用するか、あるいはCAD/CAMによる自動切削や3Dプリンターに応用することができる。
本発明は、咬合平面の的確な審査診断の手助けとなり審美的にも機能的にも優れた補綴装置の作製に関わる咬合平面の設定を経験によらず確実なものとし、顎運動に対して適正な咬合平面を策定し付与することで、咀嚼運動の全運動を網羅する咬合平面を確定することが可能となり、顎運動に調和した咬合面の展開角を求めることができるため、良質な補綴装置を患者に提供することが可能となる。また、同様に良質な矯正装置や外科用ステントの作成が可能となる。
また、総義歯においては、上顎第二小臼歯より後方の咬合平面を本発明に従い設定を行うことにより、スキーゾーンが発生している下顎顎堤に対しても咬合平面がよりスティープになることにより、咀嚼時に下顎義歯床粘膜面にかかる咀嚼圧は、下顎歯槽粘膜に対してより垂直方向にかかるので、義歯の安定に結びつくことになる。
従来においては、咬合平面の決定を模型上においての判断や1平面での設定、もしくは設定する際に、見ためや、審美的な判断、歯科医師の勘、平均値などに頼ってトライ&エラーを繰り返し行っていた。しかし、これらを定量的に頭部X線規格写真を用いて、個人理想的な状態に咬合平面を分析し確定することにより、生体に調和した咬合の付与が可能となり、咀嚼運動ひいては嚥下運動を快適に行わすことが可能となり、臨床上とても有意義な事項である
咀嚼運動時においては、下顎運動(下顎顆頭が前後左右運動して起こる下顎骨
体の運動)だけでなく、上顎も頸椎の歯突起(DAV:Dens of Axis Vertebrae)を中心として運動しながら行われている。
下顎運動は舌運動を相まって食塊を効率よく下顎咬合面にのせて咀嚼できるようにする目的のほかに、咀嚼関連筋郡を効果的に働かせるようにし血流を良くしリンパ液の循環も良くする働きがある。このように歯列の前方部の歯列のアンテリアカップリングは下顎運動が下顎頭の運動と調和するようにかつ下顎運動時に偏心、変位しないような咬合を付与していく必要がある。
一方、上顎運動は頚椎軸の歯突起(DAV:Dens of Axis Vertebrae)を中心として下顎咬合面に乗せられた食塊を頭蓋の重みを利用してより効率よく噛み砕くように働く。これらのことより、歯列の後方部の咬合平面は咀嚼時の噛み砕きの能率をより高めるために、上顎運動に対応出来るような平面に設定する必要がある。
また、前記の下顎運動時に臼歯部において咬合咬頭干渉しないような咬合面形態を与えなければならない。歯列は、前方より中切歯、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯と位置している。
この歯列を区分けすると、前方部と後方部とに大きく分けることが出来る。
上顎において前歯部の基底結節は臼歯部における舌側咬頭に相当する。これが頬側側咬頭と同じ高さになるのは5番であり、それより前方は基底結節の方が低く、上顎の歯牙が下顎歯牙を覆うような歯牙形態となりアテリアカップリングを形成している。それより後方では舌側咬頭の方が高く咀嚼効率を高め同時に垂直的な咬合力を安定的に受け止めることが出来るような歯牙の歯牙形態となっている。
一方で、スピーの湾曲の最下点は5番相当部にあり、ウィルソンカーブも5番より前方部は上に円弧を描く逆ウィルソンカーブ、それより後方部は上に円弧を描くウィルソンカーブを描く。このような事項から判断すると5番を境にして前方と後方では口腔機能発揮時においける役割が違うことがわかる。
全顎的な歯科的治療を行う場合において、これらを満足させるために、下顎頭の運動と歯牙誘導の調和はもちろんのこと、咬合高径、上顎前歯(場合によっては下顎前歯)切端の上下前後的位置の決定、そして5番より前方部と後方部の2平面の咬合平面の設定を行っていかなければならない。
本発明について、総義歯の症例を例に説明する。
最終的な咬合高径の高さの状態で、カンペル平面(4)やフランクフルト平面(6)といった学術的な咬合平面に合致させるように作製する咬合平面は、前歯部を上唇と調和させ、臼歯部を臼後三角の1/2に合わせるのが一般的である。
しかしながら、咬合平面を単一化すると下顎顎堤に対して大きな角度をとなるため、結果として人工歯の配列部位がスキーゾーンになってしまい、咀嚼時に下顎義歯が前方に滑走してしまうような作用力が働き、義歯の維持安定が損なわれることになる。
上顎の基底結節が発育して、口蓋側咬頭を形成していくが、口蓋側咬頭が頬側咬頭と同じ高さになるのは、上顎第二小臼歯である。これらのことから、上顎第一小臼歯より、前方はアンチウィルソンカーブとなり、ウィルソンカーブは第二小臼歯以降の歯で形成されることになる。
これらのことから、下顎が前方、側方運動する時にアンテリアカップリングされている部位は、上顎は第一小臼歯より前方の歯牙であり、これらは下顎運動に深く関わっている。さらには、上顎の口蓋側咬頭が噛み潰す機能として有効的に働くのは第二小臼歯以降の歯である。
一方で、上顎骨、下顎骨の運動を考えると下顎骨は、上顎骨との間に、顎関節をもちこの部位で可動性をもっている。上顎骨は、頭蓋骨に付着しており、頭蓋骨は後頭骨部と頸椎の部位で可動性をもっている。
よって、上顎第一小臼歯より前方の咬合平面は、下顎運動に対して咬合平面を策定し第二小臼歯より後方の咬合平面は、頭蓋骨運動すなわち上顎運動に対して策定する必要がある。
この頭蓋骨の、回転をコントロールしているのが、第二頚椎の歯突起(DAV:Dens of Axis Vertebrae)であり第一頚椎の中に突き刺さることで、頭蓋骨が前後左右に傾斜、回転することを規制しておかなければ、その運動をすると頭蓋骨は頚椎と分離されてしまうことになる。
以上のことから、この第二頚椎の歯突起を中心にその回転軸があることは、上記の頭蓋骨の運動を支える場合に一番負荷がかからない場所となる。
そのような理由から、上顎運動の中心は、この第二頸椎の歯突起の中心にある必要がある。
また、上顎第二小臼歯の咬頭頂がどの高さにあるかも重視する必要がある。この時に上顎骨からのみ考察すると、例えば、上顎の固有骨と上顎の歯槽骨の分界点から、平均的な歯牙長の高さに咬合平面を策定する場合などは、間違った時の誤差が大きすぎる為に、上下顎の咬合咬合高径を決定した後に前歯部の高さは上顎で決定し、下顎は臼後三角の1/2で決定したライン上で上顎第二小臼歯の咬頭頂の位置を割り出し、それより後方の咬合平面を、咀嚼運動時に上顎(すなわち頭蓋骨)が運動しながら行うことを考慮して上顎第二頚椎歯突起の中心点を中心として動く咬合平面に策定する必要がある。
この歯突起の中心点を探す為には、頭部X線規格写真を撮影し分析の上で策定する必要がある。それらから得られる距離、角度の情報をもとに、計算上そしてコンピューター上で、各個人の生体に調和した咬合平面を策定することが可能となる。
また多くの場合は、上顎第二小臼歯の咬頭頂と第二頚椎歯突起中心点を結ぶライン上に、乳様突起の下端があるので、それを第二頚椎歯突起中心点の代用として使用することも可能である。
これにより、咀嚼運動の全運動を網羅する咬合平面を策定することが可能となる。また、総義歯においては、上顎第二小臼歯より後方の咬合平面をこのように行うことにより、スキーゾーンが発生している下顎顎堤に対しても咬合平面がよりスティープになることにより、咀嚼時に下顎義歯床粘膜面にかかる咀嚼圧は、下顎歯槽粘膜に対してより垂直方向にその圧はかかるので、義歯の安定に結びつく。
以下、本発明の実施形態を総義歯症例の図面に基づいて説明する。
咬合平面の策定をより確実にするには、患者の頭部X線規格写真を用い、頭蓋骨との整合性を図るように咬合平面を確定していくことにある。
そのためには、基準となる患者の要素の部分にステンレス球やステンレス板等を貼り付けて頭部X線規格写真の撮影を行い個人理想の咬合平面を策定するようにする。初期咬合採得時に解剖学的指標の情報が頭部X線規格写真に明示されるようにする。
カンペル平面に平行なステンレス板(G)を頬骨弓上に貼る(図1)。平均的顆頭中心点および鼻下部にステンレス球(図1、2、3)を、上顎ロウ堤床に基準を計測するためのステンレス板を貼る。(図4、5、6、7)
これにより、前歯のポジション、顎骨の形態と咬合平面が判定できるようにする。
下顎ロウ堤床に基準を計測するためのステンレス球を埋め込んだり、ステンレステープを貼りつけることで下顎歯のポジション、臼後三角の起始点と臼後三角の1/2が判定できるようにする。(図6、7)
この後に、頭部X線規格写真の撮影を行う(図8)。
頭部X線規格写真を撮影、解析して適正な咬合平面を設定し、この咬合平面に対してゴシックアーチを採得する。その方法を以下に示す。
まず、 Or(Orbitale:眼下窩点)(a)、Po(Porion:外耳道上縁)(b)、ANS(Anterior Nasal Spine:前鼻棘)(r)、PNS(Posterior Nasal Spine:後鼻棘)、臼後三角1/2(z)、Xiポイント(h)、D-point(p)(もしくはPmポイントとする。総義歯のように骨吸収が起きてPmポイントがはっきりしない場合には下顎前歯部骨体の中心であるD-pointを使用する) を確認する(図9)。
図9では、D-point(p)を代用し、頚椎軸の歯突起(DAV:Dens of Axis Vertebrae)を明示し、その中心を作図により求め、第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎軸歯突起標点(c)を決定している
Xi-point(h)については、下顎枝前縁(t)を通り、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に垂直な線を引き(d)、ついで、下顎切痕最下点(v)を通りフランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に平行な線を引く(e)。次に、下顎枝後縁(s)を通り、フランクフルト平面に垂直な線を引く(f)。さらに、下顎切痕最下点(v)を通り、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に垂直な線(s)を引き、下顎下縁と重なる線を通り、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に平行な線を引く(g)。 上記の手順で構成される四辺形の対角線の交点をxi-point(h)とする。(図10 ,11)
ANS,Xi-point,D-point(pm)で成す角度や、解剖学的指標により患者固有の咬合高径を理想的な高さに設定する
製作した上顎ロウ堤の平面(上顎ロウ堤床の臼歯部咬合平面に貼ったステンレス板(図4)上の平面である。)線3を記入する(この平面で咬合器に付着されている)。上顎の前歯切端の位置の最終的な位置である最終の上顎前歯標点(n)を決定するが、高さの決定においては上唇と下唇の接合部の位置を参考にして判断し、前方突出度はANS(Anterior Nasal Spine:前鼻棘)(r)を参考にしながら決定する。nより判断する(図10)。
次に、 nのポイントから1のライン上を後方へ37.0mm以内のところに最終の上顎第二小臼歯の咬頭頂を策定する(i) 。iのポイントから、頚椎軸歯突起標点c に向かつてラインを引き、前方へ延長する(2)。(図9)
3のラインと2のラインのなす角度 Cを求める。
咬合器付着用咬合平面板を前記で求めた角度Cをして、かつiのポイントより後方の咬合平面を策定する。(図9)
続いて、2のラインと1のラインのなす角度Dを求める。
咬合器付着用咬合平面板を前記で求めた角度 D にして、かつi のポイントより前方の咬合平面を策定する。(図9)
iから1のライン上の後ろにあるZまでのラインに後方の咬合平面を策定し、iから1のライン上の前にあるnまでのラインに前方の咬合平面を策定する。
これにより確定したのが咬合2平面である。(図9)
上記のように確定し、これを基準に作製した総義歯について患者の機能評価および術者側である歯科医による機能評価を実施した結果、旧来の方法により決定した咬合面を基準として作製した補綴装置と比較して、咬合2平面の分析により決定した咬合平面を基準に作製した補綴装置のほうが、審美性についても機能性についても改善されていることがわかった。(表1)
本発明は、再現性の高い咬合平面の分析と審美的にも機能的にも良質な補綴装置を作製するために必要な咬合平面の確定方法である。これにより作製する補綴装置は審美的にも機能的にも生体に調和するため、咬合器上で補綴装置を作製する場合に限らず、このデジタルデータを利用することでCAD/CAMを応用した補綴装置、セットアップを併用したり、CAD/CAMブラケットを応用したような矯正装置や、診断用モックアップを併用したりして外科用ステントの作製をミリングや3Dプリンターなどで行うことが可能となる、ある。また、頭部X線規格写真やCT画像を利用した分析プログラムにより、バーチャル咬合器を用いた補綴装置の作製にも応用することが可能であり、従来法と比較して短時間に且つ高品質な補綴装置、矯正装置や外科用ステントを患者に提供することが可能となる。
患者側頭面の基準 セロハンテープに貼り付けた撮影用ステンレス球 鼻下部とステンレス球 上顎咬合床(咬合面観) 上顎咬合床(粘膜面観) 下顎咬合床(咬合面斜視) 下顎咬合床(粘膜面観) 頭部X線写真 頭部X線写真上で確認される標点の線画(解剖学的ランドマーク) 頭部X線写真分析図 (標点を線で結んだ線分) 頭部X線写真分析図 頭部X船写真分析図 図12の線画
1 口唇内側の最終的な上顎前歯のポジションと臼後三角1/2を結んだライ ン
1´最終上顎題第二小臼歯咬頭頂最終上顎前歯線分
2 仮の上顎第二小臼歯咬頭頂と頚椎軸の歯突起の中心点を結んだライン
2´最終上顎第二小臼歯咬頭頂と頚椎軸の歯突起の中心点を結んだライン
3 咬合器上弓に平行な咬合器付着用平面
4 カンペル平面
5‐a 下顎臼歯部顎堤のライン
5‐b 後方下顎臼歯部顎堤のライン
6 フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)
7 XiポイントとANS(前鼻棘)を結んだ線
8 XiポイントとDポイント(もしくはPmポイント)を結んだ線
9 ANS(前鼻棘)と最終上顎前歯の位置を結んだ破線

a Or(Orbitale)眼下窩点
b Po(Porion)外耳道上縁
c 頚椎軸の歯突起の中心点 (Dens of Axis Vertebraez)
d 下顎枝前縁をとおり、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に垂直なライン
e 下顎切痕最下点をとおり、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に平行なライン
f 下顎枝後縁をとおり、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に垂直なライン
g 下顎切痕最下点をとおり、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に垂直なラインをひき、下顎下縁の中点(左右の下顎下縁の高さ的中点)と重なるラインをとおり、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に平行なライン
h Xiポイント
i 最終上顎第二小臼歯尖頭の位置
k ライン2とライン3の交点
m 初期咬合採得時上顎ロウ堤上の上顎前歯切端の位置
n 最終の上顎切端の位置
o 後方部咬合平面を決定するための計算上の上顎前歯切端
p Dポイント
r ANS(前鼻棘)
s 下顎切痕最下点(v)をとおり、フランクフルト平面(Frankfort horizontal plane)に平行なライン(e)と直行するライン(後ホワイト破線)
t 下顎枝前縁
v 下顎切痕最下点
w 下顎枝後縁
z 臼後三角1/2

A 前方部咬合平面の距離(短矢印)
B kとm間の距離(長矢印)
C 最終上顎第二小臼歯咬頭頂と頚椎軸の歯突起の中心点(c)を結んだライン(2)と咬合器上弓に平行な咬合器装着用平面(3)がなす角度
D 最終上顎第二小臼歯咬頭頂と頚椎軸の歯突起の中心点(c)を結んだライン(2)と口唇内側の最終上顎前歯切端のポジションと臼後三角の1/2を結んだライン(1)がなす角度
E セロハンテープ
F ステンレス球(皮膚上)
G ステンレス板
H 頭部X線規格写真の画像上に、仮想の上顎切端の位置を反映させるためのステンレス板
I 頭部X線規格写真の画像上に、上顎後方の正中および上顎口蓋正中粘膜面を反映さ21せるためのステンレス板
J頭部X線規格写真の画像上の咬合器上弓に平行な咬合器装着用平面(3)に反映させるためのステンレス板
K頭部X線規格写真の画像上に仮想の上顎第二小臼歯の咬頭頂を反映させるためのステンレス板
L ワックスリム
M ベースプレート
N 頭部X線規格写真の画像上に仮想の下顎前歯切端を反映させるためのステンレス板
O 臼後三角1/2を示すステンレス球

Claims (4)

  1. 咬合平面決定方法であって、
    第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎軸歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を有する頭部X線規格写真の画像において、頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結ぶ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を咬合平面の一部として含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を有する咬合平面決定方法。
  2. 咬合平面決定方法であって、
    第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)、上顎前歯に有する最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2に有する臼後三角1/2標点(z)を有する頭部X線規格写真の画像において、
    最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2標点(z)とを結んだ最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)を決定する最終上顎前歯臼後三角1/2線決定段階、
    最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)上の最終上顎前歯標点(n)から、後方へ37.0mm以内の位置に最終の上顎第二小臼歯の咬頭頂の位置である最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を決定する最終上顎第二小臼歯咬頭頂決定段階、
    頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結んだ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を決定する頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線決定段階、
    頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)とを結ぶ線分である頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)と最終上顎前歯標点(n)とを結ぶ線分である最終上顎第二小臼歯咬頭頂最終上顎前歯線(1)を含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を含むことを特徴とする咬合平面決定方法。
  3. 咬合平面決定プログラムであって、
    第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎軸歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を有する頭部X線規格写真の画像において、頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結ぶ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を咬合平面の一部として含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を有する咬合平面決定プログラム。
  4. 咬合平面決定プログラムであって、
    第二頚椎軸の歯突起(DAV)の中心に有する頚椎歯突起標点(c)と、設定された最終の上顎第二小臼歯咬頭頂に有する最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)、上顎前歯に有する最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2に有する臼後三角1/2標点(z)を有する頭部X線規格写真の画像において、
    最終上顎前歯標点(n)と臼後三角1/2標点(z)とを結んだ最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)を決定する最終上顎前歯臼後三角1/2線決定段階、
    最終上顎前歯臼後三角1/2線(1)上の最終上顎前歯標点(n)から、後方へ37.0mm以内の位置に最終の上顎第二小臼歯の咬頭頂の位置である最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を決定する最終上顎第二小臼歯咬頭頂決定段階、
    頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)を結んだ頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)を決定する頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線決定段階、
    頚椎軸歯突起標点(c)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)とを結ぶ線分である頚椎軸歯突起中心最終上顎第二小臼歯咬頭頂線(2)と最終上顎第二小臼歯咬頭頂位置(i)と最終上顎前歯標点(n)とを結ぶ線分である最終上顎第二小臼歯咬頭頂最終上顎前歯線(1)を含むように咬合平面を決定する咬合平面決定段階を含むことを特徴とする咬合平面決定プログラム。


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